JP5702972B2 - 切断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、部品を設定された切断条件で切断するための切断装置及び切断装置に用いるためのクランパーに関する。
工業製品を構成する部品同士を接合するために溶接は欠かせない作業工程であり、例えば、自動車を例にとっても様々な部品が溶接によって接合されている。特に自動車の部品は、耐久性や安全性などの面から高品質な溶接が要求される。
例えば、2つの細長い部品の端部をそれぞれ所定の切断角度で切断して、切断した部分(切断部分という。)を溶接することによって、中途部が折れ曲がった製品(例えば自動車の窓枠など)を製造するような場合、溶接によって生成された製品の全体の寸法を高精度なものとするためには、各部品における切断角度と切断開始位置とを高精度に設定する必要がある。なお、切断を行う際に設定される切断角度と切断開始位置とをここでは切断条件と呼ぶことにする。
この種の切断を行う切断装置は、切断対象となる部品をクランパーによってクランプした状態で回転刃を回転させて部品を切断するといった構成を有するものが一般的である(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載された切断装置(従来の切断装置という。)は、パイプなどの部品をクランパーによってクランプした状態で回転刃を回転させて切断するというものである。
特開2001−300815号公報
しかしながら、上記した従来技術は、切断対象となる部品を回転刃に対して高精度に位置合わせすることが難しく、切断の精度は決して高いとはいえない。また、この種の切断装置は、ある特定の切断対象部品をだけを切断するものではなく、多種の切断対象部品を切断可能としているのが一般的である。この場合、それぞれの種類ごとに設定された切断条件を満たすために、切断対象となる部品の種類ごとに当該部品に対する切断条件(切断角度や切断開始位置など)の設定や、切断機構側の設定(回転刃の回転数や角度、回転刃のxyz軸方向のそれぞれの移動量などの設定)を高精度に行う必要がある。
すなわち、従来の切断装置は、部品の切断を行う際の部品の取り付け作業として、クランパーに部品を取り付けたあと、まずは、試しの切断を行い、切断部分が目標の切断条件を満たしているか否かを判定して、目標の切断条件を満たしていない場合には、再度、取り付け位置などの調整を行うというような試行錯誤的な取り付け作業を行う必要がある。
このため、従来の切断装置は、切断を開始するまでの準備に多くの手間と時間を要し、また、部品の種類に応じた切断条件を高精度に設定することは難しいといった課題がある。また、切断作業を行っている過程において、「ずれ」などにより誤差が生じてきた場合には、補正を行う必要があるが、このような場合においても試行錯誤的な補正作業を行う必要がある。
そこで本発明は、部品の種類に応じた切断条件を高精度に設定可能とし、かつ、切断作業能率を大幅に向上させることができる切断装置を提供することを目的とする。また、このような切断装置に用いるクランパーを提供することを目的とする。
[1]本発明の切断装置は、切断対象となる部品を予め設定された切断条件に基づいて切断する切断装置であって、前記部品の種類に対応して用意されたクランパーを装着するためのクランパー装着部と、前記クランパーでクランプされた部品を切断するための回転刃を有する切断ヘッドと、前記切断ヘッドを垂直軸に沿って移動可能とする垂直駆動機構部と、前記切断ヘッドを水平面上で移動可能とする水平駆動機構部と、前記部品の種類に対応して用意された切断動作プログラムに基づいて前記垂直駆動機構部及び水平駆動機構部を制御する制御部を有する切断制御装置とを備えることを特徴とする。
本発明の切断装置によれば、ある種類の部品を切断する場合は、当該部品の種類に対応するクランパーをクランパー装着部に装着して当該クランパーに部品をクランプし、かつ、当該部品の種類に対応する切断動作プログラムを選択して切断を行うだけで、当該部品に対する切断条件(切断角度や切断開始位置度など)が高精度に設定された状態で当該部品を切断することができる。このように、本発明によれば、部品の種類に応じた切断条件を高精度に設定可能とすることができる。
このため、本発明の切断装置においては、従来の切断装置のように、部品の切断作業を行うに先立って、まずは、試しの切断を行い、切断部分が目標の切断条件を満たしているか否かを判定して、目標の切断条件を満たしていない場合には、再度、取り付け位置などの調整を行うというような試行錯誤的な取り付け作業を何度も繰り返して行う必要がなくなる。このように、本発明の発明によれば、切断を開始するまでの準備を容易とすることができ、それによって切断作業能率を大幅に向上させることができる。
[2]本発明の切断装置においては、前記切断装置を正面から見たときの水平面上における左右方向をx軸、水平面上において前記x軸に直交し、かつ、前記切断装置を正面から見たときの前後方向をy軸、前記垂直軸をz軸としたとき、前記垂直駆動機構部は、前記切断ヘッドを前記z軸に沿った方向に往復動可能とするz軸駆動機構部を有し、前記水平駆動機構部は、前記切断ヘッドを前記y軸に沿った方向に往復動可能とするy軸駆動機構部と、前記切断ヘッドを前記x軸に沿った方向に往復動可能とするともに前記切断ヘッドを水平面上において時計方向及び反時計方向に所定の角度で首振り可能とするx軸駆動機構部とを有することが好ましい。
このような構成とすることによって、切断ヘッドをx軸、y軸及びz軸に沿った方向に往復動させることができる。また、切断ヘッドを水平面上において所定の角度で首振りさせることができる。なお、切断ヘッドをx軸に沿って往復動させるのは、切断開始前の段階で切断ヘッドの回転刃のx軸上の位置を決定するために行われるものであり、切断ヘッドをy軸及びz軸に沿って往復動させるのは、部品を切断する際の切断ヘッドの下降方向(垂直方向又はy軸に沿った斜め方向)と下降量とを決定するために行われるものである。また、切断ヘッドをxy平面上で所定の角度で首振りさせるのは、切断開始前の段階で水平面上での切断角度を決定するために行われるものである。
[3]本発明の切断装置においては、前記z軸駆動機構部は、当該z軸駆動機構部の駆動源としてのz軸用モーターと、前記z軸用モーターの時計方向又は反時計方向の回転力を受けて時計方向又は反時計方向に回転するz軸用ボールネジと、前記z軸用ボールネジが時計方向又は反時計方向に回転することによって前記z軸に沿って往復動可能なz軸スライダーとを有し、前記y軸駆動機構部は、当該y軸駆動機構部の駆動源としてのy軸用モーターと、前記y軸用モーターの時計方向又は反時計方向の回転力を受けて時計方向又は反時計方向に回転するy軸用ボールネジと、前記y軸用ボールネジが時計方向又は反時計方向に回転することによって前記y軸に沿って往復動可能なy軸スライダーとを有し、前記x軸駆動機構部は、当該x軸駆動機構部の駆動源としての第1x軸用モーター及び第2x軸用モーターと、前記第1x軸用モーターの時計方向又は反時計方向の回転力を受けて時計方向又は反時計方向に回転する第1x軸用ボールネジと、前記第1x軸用ボールネジが時計方向又は反時計方向に回転することによって前記x軸に沿って往復動可能な第1x軸スライダーと、前記第2x軸用モーターの時計方向又は反時計方向の回転力を受けて時計方向又は反時計方向に回転する第2x軸用ボールネジと、前記第2x軸用ボールネジが時計方向又は反時計方向に回転することによって前記x軸に沿って往復動可能な第2x軸スライダーとを有し、前記切断ヘッドは、前記z軸スライダーに固定され、前記z軸駆動機構部は、前記y軸スライダーに固定され、前記y軸駆動機構部は、前記第1x軸スライダー及び第2x軸スライダーにそれぞれ回転自在に取り付けられていることが好ましい。
このような構成とすることにより、x軸駆動機構部、y軸駆動機構部及びz駆動機構部それぞれが所定の動作を適切に行うことができる。また、z軸駆動機構とy軸駆動機構部とx軸駆動機構部とを一体化することができることから、x軸駆動機構部、y軸駆動機構部及びz駆動機構部の設置スペースを小さくすることができ、駆動機構全体を小型化することができる。
[4]本発明の切断装置においては、前記制御部は、前記切断ヘッドを前記z軸に沿った方向に往復動させる場合には、前記z軸用モーターを前記切断動作プログラムに基づいて時計方向又は反時計方向に回転させるように制御し、前記切断ヘッドを前記y軸に沿った方向に往復動させる場合には、前記y軸用モーターを前記切断動作プログラムに基づいて時計方向又は反時計方向に回転させるように制御し、前記切断ヘッドを前記x軸に沿った方向に往復動させる場合には、前記第1x用モーター及び第2x軸用モーターの両方を前記切断動作プログラムに基づいて時計方向又は反時計方向に回転させるように制御し、前記切断ヘッドを前記水平面上において時計方向又は反時計方向に所定の角度で首振りさせる場合には、前記第1x軸用モーター及び第2x軸用モーターのうちの一方を前記切断動作プログラムに基づいて時計方向又は反時計方向に回転させるように制御することが好ましい。
制御部がこのような制御を行うことによって、切断ヘッドをx軸、y軸及びz軸に沿った方向に往復動させることができる。また、切断ヘッドをxy平面上で所定の角度で首振りさせることができる。
[5]本発明の切断装置においては、前記z軸用モーター、前記y軸用モーター、前記第1x軸用モーター及び前記第2x軸用モーターは、それぞれサーボモーターであることが好ましい。
このように、モーターとしてサーボモーターを用いることによって、z軸駆動機構部、y軸駆動機構部及びx軸駆動機構部を高精度に制御することができ、それによって切断ヘッドをx軸、y軸及びz軸に沿って往復動させる際の移動量及び切断ヘッドをxy平面上で首振りさせる際の首振り角度を高精度に制御することができる。
[6]本発明の切断装置においては、前記切断装置を正面から見たときの水平面上における左右方向をx軸、水平面上において前記x軸に直交し、かつ、前記切断装置を正面から見たときの前後方向をy軸、前記垂直軸をz軸としたとき、前記垂直駆動機構部は、前記切断ヘッドを前記z軸に沿った方向に往復動可能とするz軸駆動機構部を有し、前記水平駆動機構部は、前記切断ヘッドを前記y軸に沿った方向に往復動可能とするy軸駆動機構部と、前記切断ヘッドを前記x軸に沿った方向に往復動可能とするx軸駆動機構部と、前記切断ヘッドを水平面上において時計方向及び反時計方向に所定の角度で首振り可能とする切断ヘッド首振り機構部とを有することもまた好ましい。
このような構成としても、[2]に記載の切断装置と同様に、切断ヘッドをx軸、y軸及びz軸に沿った方向に往復動させることができる。また、切断ヘッドを水平面上において所定の角度で首振りさせることができる。
[7]本発明の切断装置においては、前記回転刃の径を示す信号及び前記回転刃の前記x軸に沿った方向の位置を示す信号を出力するセンサー部をさらに有し、前記制御部は、前記回転刃の径を示す信号に基づいて、前記回転刃の径を検出する機能と、前記回転刃の前記x軸に沿った方向の位置を示す信号に基づいて、前記回転刃の前記x軸に沿った方向の位置を検出する機能と、検出した前記回転刃の径及び前記回転刃の前記x軸に沿った方向の位置に基づいて前記垂直駆動機構部及び水平駆動機構部のいずれか又は両方を制御する機能とをさらに有することが好ましい。
このようなセンサー部を設けることによって、回転刃の径及び回転刃のx軸に沿った方向の位置を検出することができる。このように、回転刃の径及び回転刃のx軸に沿った方向の位置を検出することによって、回転刃のz軸方向への移動制御と回転刃のx軸上における切断開始位置の制御とを適切に行うことができる。これによって、例えば、回転刃が磨耗して回転刃の径や厚みが変化した場合又は回転刃を新品の回転刃に交換した場合などにおいても、回転刃のz軸方向への移動制御と回転刃のx軸上における切断開始位置の制御とを適切に行うことができる。
[8]本発明の切断装置においては、前記クランパーは、固定クランプと、当該固定クランプに対して接近及び離脱が可能な可動クランプとを有し、前記クランパー装着部は、前記可動クランプを前記固定クランプに対して接近及び離脱させるためのクランパー駆動機構部を有し、前記クランパー駆動機構部は、前記可動クランプ部を着脱自在に取り付け可能で、かつ、前記可動クランプを固定クランプに対して接近及び離脱する方向にスライドさせるための可動クランプスライダーと、前記可動クランプスライダーをスライドさせるための駆動力を前記可動クランプスライダーに与える可動クランプスライダー駆動部とを有することが好ましい。
クランプ装着部がこのようなクランプ駆動機構を有することにより、クランパーにおいて部品をクランプする際に、適切なクランプ力でクランプすることができる。
[9]本発明の切断装置においては、前記可動クランプスライダー駆動部は、クランプ用モーターと、前記クランプ用モーターの回転力を直線上の往復運動に変換する変換機構と、前記変換機構により変換された往復運動を前記可動クランプスライダーに伝達する可動体とを有することが好ましい。
可動クランプスライダー駆動部がこのような構成を有することにより、固定クランプに対する可動クランプの接近及び離脱動作が可能となる。
[10]本発明の切断装置においては、前記可動体と前記可動クランプスライダーとの間には、両端側からの押圧力に対して反発力を有するバネが介在されていることが好ましい。
このようなバネを可動体と可動クランプスライダーとの間に介在させることにより、可動クランプが固定クランプ側に移動する場合、クランプされる部品に対して必要以上の押圧力が加わることがなく適切な力で部品をクランプすることができ、可動クランプが部品を必要以上の強い力で押圧して部品を破損させてしまうといったことを未然に防止することができる。
[11]本発明の切断装置は、切断対象となる部品を予め設定された切断条件に基づいて切断する切断装置であって、前記部品の種類に対応して用意されたクランパーと、前記クランパーを装着するためのクランパー装着部と、前記クランパーでクランプされた部品を切断するための回転刃を有する切断ヘッドと、前記切断ヘッドを垂直軸に沿って移動可能とする垂直駆動機構部と、前記切断ヘッドを水平面上で移動可能とする水平駆動機構部と、前記部品の種類に対応して用意された切断動作プログラムに基づいて前記垂直駆動機構部及び水平駆動機構部を制御する制御部を有する切断制御装置とを備えることを特徴とする。
本発明の切断装置は、切断対象となる部品の種類に対応したクランパーを有するものであり、本発明の切断装置においても前記[1]に記載の切断装置と同様の効果を得ることができる。なお、[11]に記載の切断装置においても、前記[1]に記載の切断装置と同様の特徴を有することが好ましい。
[12]本発明のクランパーは、[1]に記載の切断装置に用いられるクランパーであって、切断対象となる部品の種類に対応した構成を有することを特徴とする。
このように、クランパーが部品の種類に応じて用意されていることにより、部品の種類に対応するクランパーを選択して使用することができる。そして、部品の種類に対応して選択したクランパーを切断装置のクランパー装着部に装着して当該クランパーに部品をクランプし、かつ、当該部品の種類に対応する切断動作プログラムを選択して切断を行うだけで、当該部品に対する切断条件が高精度に設定された状態で当該部品を切断することができる。
実施形態に係る切断装置1000の構成を示す斜視図である。 切断ヘッド200の構成を簡略化して示す図である。 垂直駆動機構部300の構成を示す斜視図である。 水平駆動機構部400の構成を説明するために示す図である。 切断ヘッド200の右側回転刃220Rと右側クランパー500Rとの関係を模式的に示す図である。 クランパー装着部600Rの構成を示す図である。 実施形態に係る切断装置1000における切断制御装置50の構成を示す図である。 実施形態に係る切断装置1000を用いた切断動作の具体例を説明するために示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係る切断装置1000の構成を示す斜視図である。なお、切断装置1000を正面から見たときの水平面上における左右方向に沿った軸をx軸、水平面上においてx軸に直交し切断装置1000を正面から見たときの手前方向から奥行方向(前後方向という。)に沿った軸をy軸、切断装置1000を正面から見たときの垂直方向に沿った軸をz軸とする。
実施形態に係る切断装置1000は、図1に示すように、切断装置筐体100と、切断装置筐体100の正面側に設けられた切断ヘッド200と、切断ヘッド200をz軸に沿った方向に往復動させるための垂直駆動機構部300(詳細は図3参照。)と、切断ヘッド200をx軸に沿った方向及びy軸に沿った方向にそれぞれ往復動可能とするとともに水平面(xy平面)上で時計方向及び反時計方向に所定の角度で首振りさせるための水平駆動機構部400(図1においては目視できない位置にあるため詳細は図4参照。)と、切断対象となる部品を保持するクランパー(左側クランパー500L及び右側クランパー500R)と、左側クランパー500L及び右側クランパー500Rを着脱自在に装着可能とするクランパー装着部(左側クランパー装着部600L及び右側クランパー装着部600R)と、切断条件の設定など切断操作に必要な各種の設定を行うための操作パネル700と、回転刃(図1においては回転刃カバー230L,230Rで覆われていて目視できないため図2参照。)の径及び回転刃のx軸方向の位置(x軸方向位置という。)を検出するための信号を出力するセンサー部(左側センサー部800L及び右側センサー部800R)と、切断屑などを収集する切断屑収集部900とを有している。
なお、以下では、左側クランパー500L及び右側クランパー500Rは、両者をまとめて説明する必要のある場合には、「左側」、「右側」を省略して、クランパー500L,500Rなどと表記する場合もある。このような表記の仕方は、左側クランパー装着部600L及び右側クランパー装着部600R、左側回転刃220L及び右側回転刃220R、左側センサー部800L及び右側センサー部800Rについても同様である。
図2は、切断ヘッド200の構成を簡略化して示す図である。図2(a)は斜視図であり、図2(b)は正面図である。なお、図2においては、回転刃カバー230L,230Rを取り除いた状態が示されている。切断ヘッド200は、図2に示すように、左右両端側に回転軸211L,211Rを有する回転刃用モーター210と、回転刃用モーター210の回転軸211Lに取り付けられた左側回転刃220Lと、回転軸211Rに取り付けられた右側回転刃220Rとを有している。
図3は、垂直駆動機構部300の構成を示す斜視図である。垂直駆動機構部300は、z軸駆動機構部310を有している。z軸駆動機構部310は、図3に示すように、z軸用モーター311と、z軸用モーター311の回転軸に接続され、垂直方向(z軸に沿った方向)に設けられているz軸用ボールネジ312と、z軸用ボールネジ312の両側に設けられている2本のガイドレール313,314と、z軸用ボールネジ312が時計方向又は反時計方向に回転することによってガイドレール313,314上を上下動するz軸スライダー315と、台座部317とを有している。なお、z軸用モーター310はサーボモーターである。
z軸スライダー315には切断ヘッド200を固定するための切断ヘッド固定部316が設けられており、この切断ヘッド固定部316には、切断ヘッド200における回転刃用モーター210(図2参照。)の背面側が固定される。これにより、z軸スライダー315が上下動することにより切断ヘッド200も図2の姿勢を保持した状態で上下動する。
図4は、水平駆動機構部400の構成を説明するために示す図である。図4(a)は斜視図であり、図4(b)は図4(a)のA−A線矢視断面図である。水平駆動機構部400は、図4に示すように、切断ヘッド200(図4では図示せず。)をy軸に沿った方向に往復動可能とするy軸駆動機構部410と、切断ヘッド200をx軸に沿った方向に往復動可能とするx軸駆動機構部450とを有している。なお、x軸駆動機構部450は、切断ヘッド200を水平面(xy平面)上で時計方向及び反時計方向に所定範囲の角度で回転させる機構を兼ねているが、これについては後述する。
まず、y軸駆動機構部410を説明する。y軸駆動機構部410は、y軸用モーター411と、y軸用モーター411の回転軸に接続され、y軸に沿った方向に設けられているy軸用ボールネジ412と、y軸用ボールネジ412の両側に水平方向に設けられているガイドレール413,414と、y軸用ボールネジ412が時計方向又は反時計方向に回転することによってガイドレール413,414上を往復動するy軸スライダー415と、これら各構成要素が設置される載置台416を有している。なお、y軸スライダー415にはz軸駆動機構部310の台座部317が固定され、z軸駆動機構部310はy軸スライダー416とともに移動するようになっている。また、y軸用モーター411はサーボモーターである。
次に、x軸駆動機構部450を説明する。x軸駆動機構部450は、2つのx軸駆動機構部(第1x軸駆動機構部450A及び第2x軸駆動機構部450B)によって構成されている。
第1x軸駆動機構部450Aは、第1x軸用モーター451と、第1x軸用モーター451の回転軸に接続され、x軸に沿った方向に設けられている第1x軸用ボールネジ452と、第1x軸用ボールネジ452に沿って水平方向に設けられているガイドレール453と、第1x軸用ボールネジ452が時計方向又は反時計方向に回転することによってガイドレール453上を往復動する第1x軸スライダー454と、第1x軸スライダー454とy軸駆動機構部410の載置台416との間に介在され、載置台416をxy平面上で回転自在に支持する第1載置台支持体455とを有している。
第2x軸駆動機構部450Bも第1x軸駆動機構部450Aとほぼ同様の機構を有している。すなわち、第2x軸駆動機構部450Bは、第2x軸用モーター456と、第2x軸用モーター456の回転軸に接続され、x軸に沿った方向に設けられている第2x軸用ボールネジ457と、第2x軸用ボールネジ457に沿って水平方向に設けられているガイドレール458と、第2x軸用ボールネジ457が時計方向又は反時計方向に回転することによってガイドレール458上を往復動する第2x軸スライダー459と、第2x軸スライダー459とy軸駆動機構部410の載置台416との間に介在され、載置台416をxy平面上で回転自在に支持する第2載置台支持体460とを有している。なお、第1x軸用モーター451及び第2x軸用モーター456は共にサーボモーターである。
また、第2x軸駆動機構部450Bは、x軸スライダー459と載置台支持体460との間にスペーサー461(図4(b)参照)が介在されている。このように、x軸スライダー459と載置台支持体460との間にスペーサー461が介在されていることにより、第1x軸駆動機構部450Aと第2x軸駆動機構部450Bとは、z軸に沿った方向において段違いとなるが、これは主には設計上の都合によるものであり、必ずしも段違いとする必要はない。
このように構成された水平駆動機構部400は、y軸駆動機構部410のy軸用モーター411を時計方向又は反時計方向に回転させることにより、y軸スライダー415をy軸に沿った方向に往復動させることができる。それによって、y軸スライダー415に固定されたz軸駆動機構部310をy軸に沿った方向に往復動させることができる。z軸駆動機構部310がy軸に沿った方向に往復動すると、切断ヘッド200もy軸に沿った方向に往復動する。
また、第1x軸駆動機構部450Aの第1x軸用モーター451及び第2x軸駆動機構部450Bの第2x軸用モーター456の両方を同じ回転方向でかつ同じ回転力で回転駆動させることにより、y軸駆動機構部410の載置台416全体をx軸に沿った方向に往復動させることができ、それによって、y軸スライダー415もx軸に沿った方向に往復動させることができる。y軸スライダー415がx軸に沿った方向に往復動すると、y軸スライダー415に固定されたz軸駆動機構部310をx軸に沿った方向に往復動させることができる。z軸駆動機構部310がx軸に沿った方向に往復動すると、切断ヘッド200もx軸に沿った方向に往復動する。
また、第1x軸駆動機構部450Aの第1x軸用モーター451及び第2x軸駆動機構部450Bの第2x軸用モーター456のうちの一方だけを駆動させることにより、y軸駆動機構部410の載置台416をxy平面上で回転させることができる。
例えば、第1x軸駆動機構部450Aの第1x軸用モーター451のみを駆動させて、第1x軸スライダー454を矢印x'方向(図4(a)参照。)に移動させたとすると、y軸駆動機構部410の載置台416は第2x軸駆動機構部450Bの第2載置台支持体460を中心として矢印a'方向(図4(a)参照。)に回転する。また、第1x軸スライダー454を矢印x方向(図4(a)参照。)に移動させると、y軸駆動機構部410の載置台416は第2x軸駆動機構部410Bの第2載置台支持体460を中心として矢印a方向(図4(a)参照。)に回転する。
なお、第2x軸駆動機構部450Bの第2x軸用モーター456のみを駆動させることによっても、y軸駆動機構部410の載置台416を矢印a又は矢印a'方向に回転させることができる。
z軸駆動機構部310が図3に示すような構成を有し、z軸駆動機構部310の切断ヘッド固定部316に切断ヘッド200が固定されていることによって、切断ヘッド200は、z軸駆動機構部310により図1及び図2における矢印z−z'方向への往復動が可能となる。また、y軸駆動機構部410及びx軸駆動機構部450が図4に示すような構成を有し、かつ、z軸駆動機構部310の台座部317がy軸駆動機構部410のy軸スライダー415に固定されていることによって、切断ヘッド200は、y軸駆動機構部410により矢印y−y'方向への往復動が可能となり、x軸駆動機構部450(第1x軸駆動機構部450A及び第2x軸駆動機構部450B)により矢印x−x'方向への往復動とxy平面上で矢印a−a'方向への首振りが可能となる。
次に、クランパー500L,500Rについて説明する。クランパー500L,500Rは、切断対象となる部品の種類ごとに用意されるものである。例えば、ある種類(種類Aとする。)の部品に対しては、種類Aの部品用のクランパー(種類A用クランパーという。)が用意される。また、種類Aとは異なる種類(例えば、種類Bとする。)の部品に対しては、種類Bの部品用のクランパー(種類B用クランパーという。)が用意される。
種類Aの部品を切断する際には、種類A用クランパーに種類Aの部品をクランプし、かつ、種類Aの部品に対応する切断動作プログラム(図7参照。)に基づいて切断動作を行うことにより、当該種類Aのどの部品に対しても同じ切断条件で高精度に切断することができる。
また、種類Bの部品を切断する際には、種類B用クランパーに種類Bの部品をクランプし、かつ、種類Bの部品に対応する切断動作プログラム(図7参照。)に基づいて切断動作を行うことにより、当該種類Bのどの部品に対しても同じ切断条件で高精度に切断することができる。
ところで、切断装置筐体100の左右両側にクランパー500L,500Rを設け、かつ、切断ヘッド200の回転刃用モーター210左右両側に回転刃220L,220Rを設けたのは、種類の異なる部品を効率よく切断可能とするためである。
例えば、種類Aの1ロット分の部品(種類Aの個々の部品を部品10Aとする。)をすべて切断したのち、種類Bの1ロット分の部品(種類Bの個々の部品を部品10Bとする。)をすべて切断するといった手順で切断作業を行う場合、右側クランパー装着部600Rには種類A用クランパー(種類A用クランパー500Rという。)を装着するとともに、左側クランパー装着部600Lには種類B用クランパー(種類B用クランパー500Lという。)を装着しておき、まずは、種類A用クランパー500Rに部品10Aをクランプして、右側回転刃220Rによって種類Aの部品10Aを順次切断作業し、種類Aの1ロット分の部品すべてについて切断作業が終了したら、今度は、種類B用クランパー500Lに種類Bの部品10Bをクランプして、左側回転刃220Lによって種類Bの1ロット分の部品を順次切断作業するというような手順で切断作業を行う。このような手順で切断作業を行うことにより、種類の異なる2つの部品10A,10Bの切断作業を効率よく行うことができる。
なお、以下の説明においては、右側のクランパー500Rに部品10Aをクランプして切断動作する場合について説明する。
図5は、切断ヘッド200の右側回転刃220Rと右側クランパー500Rとの関係を模式的に示す図である。図5(a)は非クランプ状態を示す図であり、図5(b)は部品10Aをクランプしたクランプ状態を示す図である。なお、図5において図1及び図2と同一構成要素には同一符号が付されている。
右側クランパー500Rは、固定クランプ511及び可動クランプ512を有している。このように構成された右側クランパー500Rは、右側クランパー装着部600Rに着脱可能となっている。図5においては、右側クランパー500Rは種類A用クランパー500Rであるとする。
種類A用クランパー500Rを右側クランパー装着部600Rに装着し、種類A用クランパー500Rが部品10Aをクランプした状態(図5(b)参照。)で、回転刃220Rをz軸に沿った切断線C1に沿って降下させて部品10Aを切断した場合、その切断角度は当該部品10Aに設定された切断角度θ1(図5(b)参照。)となる。なお、図5における切断角度θ1は、部品10Aの長手方向の中心軸C0に直交する線分C2とz軸(切断線C1)とのなす角度であるとする。
このような種類A用クランパー500Rを用いることにより、同じ種類の部品(種類Aの部品10A)であれば、部品10Aを種類A用クランパー500Rにクランプした状態で回転刃220Rをz軸に沿った切断線C1に沿って降下させて部品10Aを切断すれば、当該部品10Aの切断角度はどの部品10Aも同じ切断角度(この場合は切断角度θ1)となる。また、ここでは、種類A用クランパー500Rについて説明したが、種類B用のクランパー500Rを用いて部品10Bをクランプして同様に切断を行うことにより、種類Bのどの部品10Bにおいても部品10Bに設定された切断角度で切断することができる。
ところで、クランパー500L.500Rは、クランパー装着部600L,600Rに設けられているクランパー駆動機構部CLPによってクランプ状態及び非クランプ状態の設定がなされるようになっている。
図6は、クランパー装着部600Rに設けられているクランパー駆動機構部CLPの構成を示す図である。図6(a)は、右側クランパー500Rが取り付けられていない状態を示す図であり、図6(b)は、右側クランパー500Rが取り付けられた状態を示す図である。クランパー駆動機構部CLPは、図6に示すように、右側クランパー500Rの固定クランプ511を着脱自在に取り付け可能な固定クランプ取り付け部610と、可動クランプ512を着脱自在に取り付け可能であって可動クランプ512が取り付けられた状態で、当該可動クランプ512を固定クランプ511に対して接近/離脱可能とする可動クランプスライダー620と、可動クランプスライダー620をガイドレール630に沿って往復動させる可動クランプスライダー駆動部640とを有している。
固定クランプ取り付け部610は、固定クランプ511を取り付けるための取り付けピン611,612を有している。固定クランプ511を固定クランプ取り付け部610に取り付ける際は、固定クランプ511の裏面に設けられた2箇所の取り付け孔(図示せず。)に取り付けピン611,612を挿入した状態で、ハンドル613を倒す。これによって、固定クランプ511は固定クランプ取り付け部610に確実に取り付けられた状態となる(図6(b)参照。)。
可動クランプスライダー620は、可動クランプ512を取り付けるための取り付けピン621,622を有している。可動クランプ512を可動クランプスライダー620に取り付ける際は、可動クランプ512の裏面に設けられた2箇所の取り付け孔(図示せず。)に取り付けピン621,622を挿入した状態で、ハンドル623を倒す。これによって、可動クランプ512は可動クランプスライダー620に確実に取り付けられた状態となる(図6(b)参照。)。
可動クランプスライダー駆動部640は、クランプ用モーター641(サーボモーターとする。)と、クランプ用モーター641の回転力を直線運動に変換する変換機構(回転円盤642及びピン643)と、ピン643が係合される長孔644を有し可動クランプスライダー620をスライドさせるための駆動力を可動クランプスライダーに伝達する可動体645と、可動体645と可動クランプスライダー620との間に介在されて両端側からの押圧力に対して強い反発力を有するバネ646とを有している。
なお、回転円盤642は、クランプ用モーター641の回転軸641aに接続されてクランプ用モーター641の回転とともに回転する。また、ピン643は、回転円盤642の回転中心(クランプ用モーター641の回転軸641a)から外れた位置(回転円盤642の周縁部)に回転自在に突設されている。
図6(a)に示すようなクランパー駆動機構部CLPを有する右側クランパー装着部600Rに右側クランパー500Rの固定クランプ511及び可動クランプ512が装着された状態(図6(b)参照。)において、クランプ用モーター641を回転させることによって、右側クランパー500Rをクランプ状態又は非クランプ状態とすることができる。
すなわち、クランプ用モーター641が図6(b)に示すように、矢印a方向又は矢印a'方向に回転すると、可動体645が矢印b方向又は矢印b'方向に直線的に移動する。ここで、可動体645が矢印b方向に移動すると、その駆動力はバネ646を介して可動クランプスライダー620に与えられて可動クランプスライダー620も矢印b方向に移動する。これによって、可動クランプ512が固定クランプ511に接近する方向に移動して、固定クランプ511との間で部品(図6においては図示せず。)をクランプすることができる。
なお、可動体645と可動クランプスライダー620との間にはバネ646が介在しているので、可動クランプ512と固定クランプ511との間で部品をクランプしている状態においては、部品に対して必要以上の押圧力が加わることがなく適切なクランプ力を保持することができる。
一方、可動体645が矢印b'方向に移動すると、可動クランプスライダー620も矢印b'方向に移動し、可動クランプ512が固定クランプ511側から離脱する方向に移動してクランプ状態を解除することができる。
なお、図6においては、右側クランパー装着部600Rのクランプ駆動機構部CLPについて説明したが、左側クランパー装着部600Lのクランプ駆動機構部も同様の構成となっている。
図7は、実施形態に係る切断装置1000における切断制御装置50の構成を示す図である。切断制御装置50は、図7に示すように、制御部51と、記憶部52と、部品の種類A,B,・・・に対応して設けられた切断動作プログラム53A,53B,・・・とを有している。
制御部51は、左側センサー部800Lからの出力信号及び右側センサー部800Rからの出力信号に基づいて、回転刃220L,220Rの径及び回転刃220L,220Rのx軸に沿った方向の位置(x軸上位置という。)を検出して、検出結果を記憶部52に記憶させる機能を有している。なお、「回転刃220L,220Rの径及び回転刃220L,220Rのx軸上位置」をまとめてここでは「回転刃情報」という。
また、制御部51は、部品の種類に基づいてクランパー装着部600L,600Rのクランパー駆動機構部CLP(図6参照。)を制御するための制御信号を出力する機能と、記憶部52に記憶されている回転刃情報と、選択された切断動作プログラムとに基づいて、垂直駆動機構部300のz軸駆動機構部310(図3参照。)及び水平駆動機構部400(図4参照。)のy軸駆動機構部410及びx軸駆動機構部450を駆動するための制御信号を出力する機能とを有している。
クランパー駆動機構部CLP(図6参照。)を制御するための制御信号は、具体的には、クランプ用モーター641を駆動するための制御信号(クランプ用モーター制御信号という。)である。クランプ用モーター制御信号によってクランプ用モーター641を制御することによって、部品の種類に応じたクランプ力で当該部品を適切にクランプすることができる。例えば、部品が種類Aの部品10Aである場合、部品10Aの断面形状、部品10Aの断面の寸法及び部品10Aの材質などに応じた制御信号が制御部51から出力される。これによって、種類Aの部品10Aを適切にクランプすることができる。
また、z軸駆動機構部310を駆動するための制御信号は、具体的には、z軸用モーター311を駆動するための制御信号(z軸用モーター制御信号という。)である。また、y軸駆動機構部410を駆動するための制御信号は、具体的には、y軸用モーター411を駆動するための制御信号(y軸用モーター制御信号という)であり、x軸駆動機構部450を駆動するための制御信号は、具体的には、第1x軸用モーター451を駆動するための制御信号(第1x軸用モーター制御信号という。)及び第2x軸用モーター456を駆動するための制御信号(第2x軸用モーター制御信号という。)である。
また、制御部51は、上記した各機能の他に、切断角度又は切断開始位置の補正を行うための補正値がユーザーによって操作パネル700から入力された場合には、入力された補正値に基づいて垂直駆動機構部300及び水平駆動機構部400を制御するための制御信号を出力する機能を有している。
ところで、左側センサー部800Lは、左側回転刃220Lの径を示す信号を出力する第1センサー810Lと、左側回転刃220Lのx軸上位置を示す信号を出力する第2センサー820Lとを有している。右側センサー部800Rも同様に、右側回転刃220Rの径を示す信号を出力する第1センサー810Rと、右側回転刃220Rのx軸上位置を示す信号を出力する第2センサー820Rとを有している。
第1センサー810L,810Rとしては、例えば、対向配置された発光素子と受光素子とからなる光学的な非接触型センサーが用いられ、第2センサー820L,820Rとしては、例えば、プッシュスイッチなどの機械的な接触型センサーが用いられる。
左側センサー部800Lの第1センサー810Lにおいては、第1センサー810Lの発光素子と受光素子との間を左側回転刃220Lが通過した場合に受光素子から所定の信号を出力するものであり、右側センサー部800Rの第1センサー810Rにおいては、第1センサー810Rの発光素子と受光素子との間を右側回転刃220Rが通過した場合に受光素子から所定の信号を出力するものである。
一方、左側センサー部800Lの第2センサー820Lにおいては、左側回転刃220Lの左側面221L(図2(b)参照。)が接触したことを示す信号を出力し、右側センサー部800Rの第2センサー820Rにおいては、右側回転刃220Rの右側面221R(図2(b)参照。)が接触したことを示す信号を出力するものである。
そして、左側センサー部800Lの第1センサー810Lからの出力信号及び第2センサー820Lからの出力信号は制御部51に与えられ、同様に、右側センサー部800Rの第1センサー810Rからの出力信号及び第2センサー820Rからの出力信号は制御部51に与えられる。
制御部51では、左側センサー部800Lの第1センサー810Lからの出力信号に基づいて左側回転刃220Lの径を検出し、その検出結果を記憶部52に記憶させる。また、左側センサー部800Lの第2センサー820Lからの出力信号に基づいて左側回転刃220Lのx軸上位置を検出し、その検出結果を記憶部52に記憶させる。
なお、左側センサー部800Lにおける第2センサー820Lは、左側回転刃220Lの左側面221L(図2(b)参照。)に接触可能となるように左側センサー部800Lに設けられている。左側センサー部800Lにおいて第2センサー820Lがこのような位置に設けられていることにより、制御部51では、第2センサー820Lからの信号に基づいて左側回転刃220Lにおける左側面221Lのx軸上位置を検出することとなり、この左側回転刃220Lにおける左側面221Lのx軸上位置を「左側回転刃220Lのx軸上位置」として記憶部52に記憶させる。
また、制御部51では、右側センサー部800Rの第1センサー810Rからの出力信号に基づいて右側回転刃220Rの径を検出し、その検出結果を記憶部52に記憶させる。また、右側センサー部800Rの第2センサー820Rからの出力信号に基づいて右側回転刃220Rのx軸上位置を検出し、その検出結果を記憶部52に記憶させる。
なお、右側センサー部800Rにおける第2センサー820Rは、右側回転刃220Rの右側面221R(図2(b)参照。)に接触可能となるように右側センサー部800Rに設けられている。右側センサー部800Rにおいて第2センサー820Rがこのような位置に設けられていることにより、制御部51では、第2センサー820Rからの信号に基づいて右側回転刃220Rにおける右側面221Rのx軸上位置を検出することとなり、この右側回転刃220Rにおける右側面221Rのx軸上位置を「右側回転刃220Rのx軸上位置」として記憶部52に記憶させる。
このように、左側回転刃220Lにおいては左側面221Lのx軸上位置を検出し、右側回転刃220Rにおいては右側面221Rのx軸上位置を検出する理由については後述する。
上記したような回転刃情報(回転刃220L,220Rの径及び回転刃220L,220Rのx軸上位置)を検出するのは、回転刃220,220Rの型番などによってその径や厚みが異なり、また、同じ型番の回転刃であっても、未使用の場合と、所定数量の部品を切断した後とでは、摩耗などによって、回転刃220L,220Rの径や厚みが異なってしまうからである。特に、回転刃220L,220Rの厚みは、回転刃220L,220Rのx軸上位置として反映されるため、回転刃220L,220Rの厚みが変化すると、回転刃220L,220Rのx軸上位置に「ずれ」が生じる場合がある。
このように、回転刃220L,220Rの径が異なったり、回転刃220L,220Rの厚みが異なったりすることによって、回転刃220L,220Rとクランプされている部品との間の距離(z軸に沿った距離)や、クランプされている部品に対する切断開始位置(x軸上における切断開始位置)に誤差が生じて高精度な切断がなされなくなるおそれがある。
このため、例えば、切断開始時などにおいて回転刃220L,220R(ここでは、説明の簡単化のため、右側回転刃220R側について説明する。)の径及び回転刃220Rのx軸上位置を検出しておいて、その検出結果(右側回転刃220Rの径及び右側回転刃220Rのx軸上位置)を、初期の回転刃情報として記憶部52に記憶させておき、制御部51は、記憶部52に記憶内容に基づいて、その時点における右側回転刃220Rのz軸方向の移動量及びx軸上の位置などを制御することによって誤差を補正することができる。
例えば、右側回転刃220Rの径においては、所定のタイミングで右側回転刃220Rの径を検出し、その検出結果と記憶部52に記憶されている初期の回転刃情報(右側回転刃220Rの径)とを比較して、その差分値に基づいてz軸駆動機構部310を制御する。また、右側回転刃220Rのx軸上位置においては、右側回転刃220Rの右側面221Rのx軸上位置が、記憶部52に記憶されている初期の右側回転刃220Rのx軸上位置に一致するようにx軸駆動機構部450を制御する。
切断動作プログラム53A、53B,・・・は、操作パネル700上からユーザーが任意に選択することができる。具体的には、ユーザーが切断動作プログラム53A、53B,・・・のうちのいすれかの切断動作プログラムを選択すると、制御部51は、ユーザーによって選択された切断動作プログラムと記憶部52に記憶されている回転刃情報とに基づいて、z軸駆動機構部310、y軸駆動機構部410及びx軸駆動機構部450をそれぞれ駆動するための制御信号(z軸用モーター制御信号、y軸用モーター制御信号、第1x軸用モーター制御信号及び第2x軸用モーター制御信号)を出力する。
図7に示すように構成された切断制御装置50において、例えば、制御部51からz軸用モーター制御信号が出力されると、z軸スライダー315はz軸に沿って上方向又は下方向に所定量だけ移動する。z軸スライダー315がz軸に沿って上方向又は下方向に所定量だけ移動することによって、切断ヘッド200もz軸に沿って上方向又は下方向に所定量だけ移動する。
また、制御部51からy軸用モーター制御信号が出力されると、y軸スライダー415がy軸に沿って前方向又は後方向に所定量だけ移動する。y軸スライダー415がy軸に沿って前方向又は後方向に所定量だけ移動することによって、切断ヘッド200もy軸に沿って前方向又は後方向に所定量だけ移動する。
また、制御部51から第1x軸用モーター451及び第2x軸用モーター456を同じ回転力で同方向に同時に回転させる制御信号(第1x軸用モーター制御信号及び第2x軸用モーター制御信号)が出力されると、y軸駆動機構部410の載置台416はx軸に沿って左方向又は右方向に所定量だけ移動する。y軸駆動機構部410の載置台416がx軸に沿って左方向又は右方向に所定量だけ移動することによって、切断ヘッド200もx軸に沿って左方向又は右方向に所定量だけ移動動する。
また、制御部51から第1x軸用モーター451及び第2x軸用モーター456のうち一方(第1x軸用モーター451とする。)のみを正回転又は逆回転させるための制御信号(第1x軸用モーター制御信号)が出力されると、y軸駆動機構部410の載置台416を載置台支持体460を中心にしてxy平面上で所定の回転角度だけ回転させることができる。
y軸駆動機構部410の載置台416が載置台支持体460を中心にしてxy平面上で所定の回転角度だけ回転すると、切断ヘッド200もxy平面上で所定の回転角度だけ回転する。すなわち、切断ヘッド200がxy平面上で所定角度だけ首を振った状態となる。それによって、回転刃220L,220Rもxy平面上で所定角度だけ首を振った状態となる。
なお、上記した切断ヘッド200のx軸、y軸及びz軸に沿った方向への移動とxy平面上での回転を行わせるための駆動源としてのモーター(z軸用モーター311、y軸用モーター411、第1x軸用モーター451及び第2x軸用モーター456)は、それぞれサーボモーターが用いられている。このため、きめ細かな数値制御が可能となり、切断ヘッド200のx軸、y軸及びz軸に沿ったそれぞれの移動量及びxy平面上での回転角度を高精度に制御することができる。
次に、実施形態に係る切断装置1000を用いた切断動作の具体例を説明する。
図8は、実施形態に係る切断装置1000を用いた切断動作の具体例を説明するために示す図である。図8(a)は、切断対象となる部品(種類Aの部品10Aとする。)の斜視図であり、図8(a)は部品10Aの正面図であり、図8(c)は切断後の部品(切断済み部品10A'とする。)を示す斜視図である。
部品10Aは図8(a)に示すように、断面が長方形状の長尺部品であるとする。このような部品10Aを図8(b)の破線で示す切断線C1に沿って切断するものとする。この場合の切断条件は、図8(b)に示すように、切断開始位置がP1であり、切断角度がθ1であるとする。なお、この場合の切断角度θ1は、部品10Aの長手方向の中心軸C0をx軸に沿って置いた状態として当該部品10Aを正面から見たときのz軸に対する切断角度とする。
また、切断装置1000の右側クランパー装着部600Rには種類A用クランパーが装着されているものとする。そして、ユーザーが部品10Aを種類A用クランパー500Rにクランプし、操作パネル700から切断動作プログラム53Aを選択したとする。なお、種類A用クランパー500Rに部品10Aをクランプすることによって、切断角度θ1は自動的に高精度に設定される(図5(b)参照。)。
そして、ユーザーが切断動作を開始するためのスタートボタン(図示せず。)を操作パネル700において操作すると、制御部51では、記憶部52に記憶されているその時点における回転刃情報(右側回転刃220Rの径及び右側回転刃220Rのx軸上位置)と、ユーザーによって選択された切断動作プログラム53Aとに基づいた制御を行う。これにより、部品10Aは切断開始位置P1から切断角度θ1で切断され、図8(c)に示すように、切断済み部品10A'が製造される。
ところで、切断済み部品10A'の長手方向の長さ(x軸に沿った方向の長さ)L1を高精度とするためには、切断開始位置P1は重要である。すなわち、右側回転刃220Rによって切断する場合には、右側回転刃220Rにおける右側面221Rの切断開始時におけるx軸上位置が切断済み部品10A'の左側端部となるので、右側回転刃220Rの右側面221Rのx軸上位置を高精度に設定する必要がある。このため、前述したように、右側センサー部800Rにおいては、第2センサー820Rは、右側回転刃220Rにおける右側面221Rを検出するようにしている。一方、左側センサー部800Lにおいては、これとは逆に、左側センサー部800Lの第2センサー820Lは、左側回転刃220Lにおける左側面221Lを検出するようにしている。
また、図8に示すような切断を行う際、実際の切断を開始する前段階において、まずは、「試しの切断」を行い、切断部分の切断角度や切断開始位置などを計測し、設定値に対する誤差の大きさが許容値を超える場合には、誤差が許容範囲に収まるような補正値を与えることも可能である。
この場合、制御部51は入力された補正値に基づいて、z軸駆動機構部310及びy軸駆動機構部410及びx軸駆動機構部450のうちの補正対象となる駆動機構部を制御する。このような補正は、実際の切断を開始する前の段階だけでなく、実際の切断を開始して所定の本数の切断作業が終了した時点において行うことも可能である。このような補正を行う場合、実施形態に係る切断装置1000は、z軸駆動機構部310、y軸駆動機構部410及びx軸駆動機構部450におけるそれぞれのモーター(z軸用モーター311、y軸用モーター411、第1x軸用モーター451及び第2x軸用モーター456)として、それぞれサーボモーターを用いているため、補正値を与えることにより補正を高精度に行うことができる。
以上は、右側クランパー500Rにおける切断作業について説明したが、左側クランパー500Lにおいても同様の切断作業が可能となる。例えば、右側クランパー500Rにおいて、種類Aの1ロット分のすべての部品10Aの切断作業が終了したら、今度は、左側クランパー500Lにおいて種類Bの1ロット分のすべての部品10Bに対して切断作業を行う。この種類Bの部品に対しては種類B用のクランパーを用いて切断を行う。
このようにして、種類の異なる部品に対して、それぞれの種類に対応するクランパーを用い、かつ、それぞれの種類に対応して作成されている切断動作プログラムを用いて切断作業を行うことにより、すべての切断済み部品は、それぞれの切断部が高精度に切断されたものとなり、設定された切断条件を満たすことができる。
これにより、例えば、種類の異なる部品(例えば、部品10A,10Bとする。)のそれぞれの切断部を溶接するような場合、それぞれの切断部分が高精度に切断されていることから、溶接も高精度に行うことができ、溶接されることによって生成された製品を高品質なものとすることができる。
以上説明したように、実施形態に係る切断装置1000によれば、ある種類の部品を切断する場合、当該部品の種類に対応するクランパーに当該部品をクランプして、その種類に対応する切断動作プログラムを選択するだけで、当該部品に対する切断開始位置や切断角度が高精度に設定された状態で切断を行うことができる。
このため、実施形態に係る切断装置100においては、従来の切断装置のように、部品の切断作業を行う際に、例えば、切断開始位置や切断角度を設定するために、クランパーに部品を取り付けて、試しの切断を行って、切断開始位置や切断角度を計測して、切断開始位置や切断角度に許容値を超える誤差がある場合には、許容値に収まるように再度、取り付け位置などを調整するというような試行錯誤的な取り付け作業を何度も繰り返し行う必要がなくなり、作業能率を大幅に向上させることができる。また、切断開始位置や切断角度などに補正が必要な場合には、補正値を入力するだけで、高精度な補正を自動的に行うことができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記(1)〜(5)に示すような変形実施も可能となる。
(1)上記実施形態では、切断対象となる部品(部品10A)は、図8に示すように、直線状の長尺部品で、その断面の形状が長方形となっている比較的単純な形状のものとして説明したが、このような単純な形状の部品だけでなく、例えば、長手方向において円弧を描くような長尺部品で、その断面の形状も、例えば楕円形や渦巻き型など複雑な形状をなす部品をも切断対象とすることができる。なお、このような部品に対しても当該部品のクランプする専用のクランパーを用意し、かつ、当該部品に対応する切断動作プログラムを作成しておくことで高精度な切断が可能となる。
(2)上記実施形態では、切断ヘッド200のxy平面における首振り角度はy軸対して0度とした状態で切断を行った場合を例示したが、部品の種類によっては、切断ヘッド200のy軸に対する首振り角度を所定範囲で任意に設定した状態で切断する必要がある場合もあり得る。このような場合にも、本発明の切断装置は容易に対応可能である。
(3)上記実施形態では、切断作業を行う際の回転刃(例えば、右側回転刃220Rとする。)は、z軸に沿った方向(垂直方向)に下降させて切断を行う場合を例示したが、これに限られるものではなく、例えば、切断ヘッド200をz軸に沿って下降させながらy軸に沿って前方に下降、すなわち、全体的に斜め前方に下降させながら切断することも可能である。また、途中までは切断ヘッド200をz軸に沿って下降させ、その後、z軸に沿った下降に加えてy軸に沿って前方に下降させながら切断することも可能である。
(4)上記実施形態では、切断ヘッド200を水平面上で所定の角度だけ首振りさせるための機構としては、x軸駆動機構450に2つのモーター(第1x軸用モーター451及び第2x軸用モーター456)を設け、これらのモーターの少なくとも一方を駆動することによって切断ヘッド200を水平面上で所定の角度だけ首振りさせる機構としたが、これに限られるものではない。例えば、x軸駆動機構450は、切断ヘッド200を単にx軸方向に往復動させる機構とし、x軸駆動機構450とは別に、切断ヘッド200を水平面上で所定の角度だけ首振りさせるための機構としての切断ヘッド首振り機構部を設けるようにしてもよい。
すなわち、水平駆動機構部400は、切断ヘッド200をy軸に沿った方向に往復動可能とするy軸駆動機構部410と、切断ヘッド200をx軸に沿った方向に往復動可能とするx軸駆動機構部と、切断ヘッド200を水平面上で所定の角度だけ首振りさせるための切断ヘッド首振り機構部とを有する構成とする。この場合、y軸駆動機構部410は、図4に示す構成と同様の構成でよく、x軸駆動機構部は図示を省略するが、y軸駆動機構部410をx軸方向に往復動可能とする機構とすればよい。また、切断ヘッド首振り機構部も図示は省略するが、専用のモーター(サーボモーター)を用いて切断ヘッド200を水平面上で所定の角度だけ首振り可能とする機構とすればよい。なお、この場合、制御部51は、切断ヘッド首振り機構を制御するための機能を有することによって、切断ヘッド200を水平面上において所定角度だけ自在に首振りさせることが可能となる。
(5)本発明の切断装置は、クランパー(左側クランパー500及び右側クランパー500R)が当該切断装置の付属部品として用意された状態で出荷されるものであってもよく、また、クランパーは別部品の扱いとして、切断装置のみを出荷するようにしてもよい。なお、クランパーを別部品の扱いとした場合、本発明の切断装置のクランパ装着部(図6参照。)に装着可能なクランパ500L,500R(図6参照。)を部品の種類ごとに用意すればよい。
10A・・・部品(種類Aの部品)、50・・・切断制御装置、51・・・制御部、52・・・記憶部、53A,53B・・・切断動作プログラム、100・・・切断装置筐体、200・・・切断ヘッド、210・・・回転刃用モーター、210L・・・左側回転刃、210R・・・右側回転刃、300・・・垂直駆動機構部、310・・・z軸駆動機構部、311・・・z軸用モーター、315・・・z軸スライダー、316・・・切断ヘッド固定部、400・・・水平駆動機構部、410・・・y軸駆動機構部、411・・・y軸用モーター、416・・・載置台、450・・・x軸駆動機構部、450A・・・第1x軸駆動機構部、450B・・・第2x軸駆動機構部、451・・・第1x軸用モーター、455・・・第1載置台支持体、460・・・第2載置台支持体、456・・・第2x軸用モーター、500L・・・左側クランパー、500R・・・右側クランパー、511・・・固定クランパー、512・・・可動クランパー、600L・・・左側クランパー装着部、600R・・・右側クランパー装着部、610・・・固定クランプ取り付け部、620・・・可動クランプスライダー、640・・・可動クランプスライダー駆動部、641・・・クランプ用モーター、642・・・回転円盤、643・・・ピン、644・・・長孔、645・・・可動体、646・・・バネ、700・・・操作パネル、800L・・・左側センサー部、800R・・・右側センサー部

Claims (7)

  1. 切断対象となる部品を予め設定された切断条件に基づいて切断する切断装置であって、
    前記部品の種類に対応して用意されたクランパーを装着するためのクランパー装着部と、
    前記クランパーでクランプされた部品を切断するための回転刃を有する切断ヘッドと、
    前記切断ヘッドを垂直軸に沿って移動可能とする垂直駆動機構部と、
    前記切断ヘッドを水平面上で移動可能とする水平駆動機構部と、
    前記部品の種類に対応して用意された切断動作プログラムに基づいて前記垂直駆動機構部及び水平駆動機構部を制御する制御部を有する切断制御装置と、
    を備え
    前記クランパーは、固定クランプと、当該固定クランプに対して接近及び離脱が可能な可動クランプとを有し、
    前記クランパー装着部は、前記可動クランプを前記固定クランプに対して接近及び離脱させるためのクランパー駆動機構部を有し、
    前記クランパー駆動機構部は、前記可動クランプを着脱自在に取り付け可能で、かつ、前記可動クランプを固定クランプに対して接近及び離脱する方向にスライドさせるための可動クランプスライダーと、前記可動クランプスライダーをスライドさせるための駆動力を前記可動クランプスライダーに与える可動クランプスライダー駆動部とを有し、
    前記可動クランプスライダー駆動部は、クランプ用モーターと、前記クランプ用モーターの回転力を直線上の往復運動に変換する変換機構と、前記変換機構により変換された往復運動を前記可動クランプスライダーに伝達する可動体とを有し、
    前記可動体と前記可動クランプスライダーとの間には、両端側からの押圧力に対して反発力を有するバネが介在されていることを特徴とする切断装置。
  2. 請求項1に記載の切断装置において、
    前記切断装置を正面から見たときの水平面上における左右方向をx軸、水平面上において前記x軸に直交し、かつ、前記切断装置を正面から見たときの前後方向をy軸、前記垂直軸をz軸としたとき、
    前記垂直駆動機構部は、前記切断ヘッドを前記z軸に沿った方向に往復動可能とするz軸駆動機構部を有し、
    前記水平駆動機構部は、前記切断ヘッドを前記y軸に沿った方向に往復動可能とするy軸駆動機構部と、前記切断ヘッドを前記x軸に沿った方向に往復動可能とするともに前記切断ヘッドを水平面上において時計方向及び反時計方向に所定の角度で首振り可能とするx軸駆動機構部と、
    を有することを特徴とする切断装置。
  3. 請求項2に記載の切断装置において、
    前記z軸駆動機構部は、当該z軸駆動機構部の駆動源としてのz軸用モーターと、前記z軸用モーターの時計方向又は反時計方向の回転力を受けて時計方向又は反時計方向に回転するz軸用ボールネジと、前記z軸用ボールネジが時計方向又は反時計方向に回転することによって前記z軸に沿って往復動可能なz軸スライダーとを有し、
    前記y軸駆動機構部は、当該y軸駆動機構部の駆動源としてのy軸用モーターと、前記y軸用モーターの時計方向又は反時計方向の回転力を受けて時計方向又は反時計方向に回転するy軸用ボールネジと、前記y軸用ボールネジが時計方向又は反時計方向に回転することによって前記y軸に沿って往復動可能なy軸スライダーとを有し、
    前記x軸駆動機構部は、当該x軸駆動機構部の駆動源としての第1x軸用モーター及び第2x軸用モーターと、前記第1x軸用モーターの時計方向又は反時計方向の回転力を受けて時計方向又は反時計方向に回転する第1x軸用ボールネジと、前記第1x軸用ボールネジが時計方向又は反時計方向に回転することによって前記x軸に沿って往復動可能な第1x軸スライダーと、前記第2x軸用モーターの時計方向又は反時計方向の回転力を受けて時計方向又は反時計方向に回転する第2x軸用ボールネジと、前記第2x軸用ボールネジが時計方向又は反時計方向に回転することによって前記x軸に沿って往復動可能な第2x軸スライダーとを有し、
    前記切断ヘッドは、前記z軸スライダーに固定され、前記z軸駆動機構部は、前記y軸スライダーに固定され、前記y軸駆動機構部は、前記第1x軸スライダー及び第2x軸スライダーにそれぞれ回転自在に取り付けられていることを特徴とする切断装置。
  4. 請求項3に記載の切断装置において、
    前記制御部は、
    前記切断ヘッドを前記z軸に沿った方向に往復動させる場合には、前記z軸用モーターを前記切断動作プログラムに基づいて時計方向又は反時計方向に回転させるように制御し、
    前記切断ヘッドを前記y軸に沿った方向に往復動させる場合には、前記y軸用モーターを前記切断動作プログラムに基づいて時計方向又は反時計方向に回転させるように制御し、
    前記切断ヘッドを前記x軸に沿った方向に往復動させる場合には、前記第1x用モーター及び第2x軸用モーターの両方を前記切断動作プログラムに基づいて時計方向又は反時計方向に回転させるように制御し、
    前記切断ヘッドを前記水平面上において時計方向又は反時計方向に所定の角度で首振りさせる場合には、前記第1x軸用モーター及び第2x軸用モーターのうちの一方を前記切断動作プログラムに基づいて時計方向又は反時計方向に回転させるように制御することを特徴とする切断装置。
  5. 請求項3又は4に記載の切断装置において、
    前記z軸用モーター、前記y軸用モーター、前記第1x軸用モーター及び前記第2x軸用モーターは、それぞれサーボモーターであることを特徴とする切断装置。
  6. 請求項1に記載の切断装置において、
    前記切断装置を正面から見たときの水平面上における左右方向をx軸、水平面上において前記x軸に直交し、かつ、前記切断装置を正面から見たときの前後方向をy軸、前記垂直軸をz軸としたとき、
    前記垂直駆動機構部は、前記切断ヘッドを前記z軸に沿った方向に往復動可能とするz軸駆動機構部を有し、
    前記水平駆動機構部は、前記切断ヘッドを前記y軸に沿った方向に往復動可能とするy軸駆動機構部と、前記切断ヘッドを前記x軸に沿った方向に往復動可能とするx軸駆動機構部と、前記切断ヘッドを水平面上において時計方向及び反時計方向に所定の回転角度で首振り可能とする切断ヘッド首振り機構部とを有することを特徴とする切断装置。
  7. 請求項2〜6のいずれかに記載の切断装置において、
    前記回転刃の径を示す信号及び前記回転刃の前記x軸に沿った方向の位置を示す信号を出力するセンサー部をさらに有し、
    前記制御部は、前記回転刃の径を示す信号に基づいて、前記回転刃の径を検出する機能と、前記回転刃の前記x軸に沿った方向の位置を示す信号に基づいて、前記回転刃の前記x軸に沿った方向の位置を検出する機能と、検出した前記回転刃の径及び前記回転刃の前記x軸に沿った方向の位置に基づいて前記垂直駆動機構部及び水平駆動機構部のいずれか又は両方を制御する機能とをさらに有することを特徴とする切断装置。
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