JP4776039B2 - 超音波加工用作業ヘッド、これを備えた超音波加工装置及び超音波加工システム - Google Patents

超音波加工用作業ヘッド、これを備えた超音波加工装置及び超音波加工システム Download PDF

Info

Publication number
JP4776039B2
JP4776039B2 JP2008237173A JP2008237173A JP4776039B2 JP 4776039 B2 JP4776039 B2 JP 4776039B2 JP 2008237173 A JP2008237173 A JP 2008237173A JP 2008237173 A JP2008237173 A JP 2008237173A JP 4776039 B2 JP4776039 B2 JP 4776039B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
tool horn
fixed
horn
work head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008237173A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010069492A5 (ja
JP2010069492A (ja
Inventor
則彰 松岸
長三 小口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seidensha Electronics Co Ltd
Original Assignee
Seidensha Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seidensha Electronics Co Ltd filed Critical Seidensha Electronics Co Ltd
Priority to JP2008237173A priority Critical patent/JP4776039B2/ja
Publication of JP2010069492A publication Critical patent/JP2010069492A/ja
Publication of JP2010069492A5 publication Critical patent/JP2010069492A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4776039B2 publication Critical patent/JP4776039B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Description

本発明は、例えば、樹脂製及び/又は金属製のワークを超音波振動によって溶着、かしめ、ゲート切り、金属部品のインサートといった加工を行う超音波加工用作業ヘッド、これを備えた超音波加工装置及び超音波加工システムに関する。
工業製品の効率的な製造のため様々な加工装置や加工ロボットが開発され、使用されている。
樹脂製及び/又は金属製のワークを超音波振動によって溶着、かしめ、ゲート切り、金属部品のインサートといった加工を行う超音波加工装置や超音波加工システムもそのようなものの中の一つである。
このような超音波加工装置や超音波加工システムとしては、例えば、特許文献1に記載の発明を挙げることができる。図16は、従来の超音波加工システムの構成を示す全体斜視図、図17は、従来の超音波加工システムに用いられている作業ヘッドの断面図を示す。
図16に示すように、特許文献1には、高剛性ロボット601と、この高剛性ロボット601の先端に固定された超音波振動子612と、この超音波振動子612にねじで固定された工具ホーン(装着済ホーン)617と、多種のかしめや溶着を実施するため各々にあわせた形状を有する工具ホーン(交換用ホーン)622と、工具ホーン617、622を保持すると共にこれらを超音波振動子612に着脱するための工具ホーンスタンド(ホーン脱着手段、ホーン装着手段)623と、超音波振動子612に所定の周波数を入力する発振器615と、高剛性ロボット601や工具ホーンスタンド623の動作を制御する制御部624とにより構成されている。
また、特許文献1には、図16及び図17に示すように、超音波振動子612は、作業ヘッド613のフレーム630に設けられた直線移動(LM)ガイド640のレール641に固定されたスライダ642と、このスライダ642に振動子工具ホーンスタンド643を介して取り付けられている。超音波振動子612は、当該超音波振動子612の下方先端部に設けたねじ穴6131にねじ部6171が螺合された工具ホーン617とを備えている。
なお、直線移動ガイド640はスライダ642のフランジ部に固定されたボールねじ643及びこれに螺合するボールねじナット644と、このボールねじナット644に固着されたギア645と、ギア645と噛合するギア646を介してサーボモータ614と接続されている。
このような構成とすれば、サーボモータ614の駆動力がギア646、645を介して伝えられると、ボールねじ643がボールねじナット644の回転力を受けることになる。直線移動ガイド640、スライダ642との連結関係から回転が阻止されているため、その回転力が軸方向への駆動力に変換されることによりボールねじ643はスライダ642とともに上下に移動することになる。つまり、スライダ642に取り付けられている、工具ホーン617を備えた超音波振動子612を上下動させることができるようになっている。
特開平10−44242号公報(段落0020、段落0033、段落0035、図1及び図5)
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、工具ホーン617を超音波振動子612にねじ固定しているため、工具ホーン617の交換を繰り返して行うと、工具ホーン617を取り付けるためのねじ穴6131やねじ部6171のねじ山が潰れて消耗してしまうため長期間の使用が困難であるという問題があった。
また、工具ホーン617を回転させて超音波振動子612に固定するため、固定するための動作や機械機構が複雑になるという問題があった。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、繰り返し交換してもねじなどの締結部材が消耗せず長期間使用することができ、固定するための動作や機械機構が簡単な超音波加工用作業ヘッド、これを備えた超音波加工装置及び超音波加工システムを提供することを課題とする。
(1)前記課題を解決した本発明に係る超音波加工用作業ヘッドは、超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部を有する工具ホーンを固定し、前記工具ホーンを超音波振動させてワークを加工する超音波加工用作業ヘッドであって、前記超音波振動を発振する超音波振動子と、前記超音波振動子を固設するための固設部と、前記固設部に固設された伸縮自在なアクチュエータ、及び前記アクチュエータに連結され、前記工具ホーンの被掛止部を掛止する掛止部を備えた固定手段とを有することを特徴としている。
なお、超音波振動の振幅の「節(ノードとも呼ばれている)」とは、一般的には超音波振動の振幅が0(ゼロ)となる点をいうが、本発明における「超音波振動の振幅の節となる位置」には、超音波振動の振幅がゼロとなる点だけでなく、当該節を含む近傍の範囲を含む。
このように、工具ホーンは、超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部を有しているので、この被掛止部を固定手段の掛止部で掛止することによって、当該工具ホーンを固設部に固設された超音波振動子に固定することができる。なお、節となる位置で掛止して固定するので、超音波振動をほとんど阻害しない。また、伸縮自在なアクチュエータを用いているので、当該アクチュエータを伸長させて掛止部を固設部と離間する方向に移動させることにより工具ホーンの着脱を容易に行うことができるようになる。さらに、アクチュエータを縮退させて、工具ホーンを掛止した掛止部を固設部に向けて押圧することによって、工具ホーンを固定することができる。つまり、工具ホーンの着脱にねじなどの締結部材を使用しないので長期間使用することができ、アクチュエータを伸縮させるだけで工具ホーンの着脱を行うことができるので、固定するための動作や機械機構を簡単にすることができる。
(2)本発明においては、前記被掛止部は、円盤状のフランジであり、前記掛止部は、板材の一端部から前記超音波振動子の直下となる位置にかけて前記工具ホーンの先端部と接しない幅寸法で切り欠いたように形成された案内溝と、前記固設部に対向する面に前記幅寸法よりも大きい幅寸法で前記案内溝に沿って形成されたガイド部とを有するのが好ましい。
このように、掛止部は、板材の一端部から前記超音波振動子の直下となる位置にかけて工具ホーンの先端部と接しない幅寸法で切り欠いたように形成された案内溝を有しているため、当該案内溝から工具ホーンの先端を突出させることができる。また、工具ホーンを当該案内溝に沿ってスライドさせることができるので、工具ホーンの取り付けが容易である。さらに、案内溝はガイド部を有し、超音波振動子の直下となる位置を案内溝の端部としているため、工具ホーンの案内をスムーズに行うことが可能であり、当該端部に工具ホーンを突き当てるだけで位置決めを確実に行うことができる。また、工具ホーンを安定して固定することができる。
(3)本発明においては、前記工具ホーンの被掛止部を前記掛止部で掛止し、前記アクチュエータを縮退させて前記掛止部を前記固設部に向けて押圧することにより、前記掛止部と前記超音波振動子との間に固定された前記工具ホーンを有するようにすることができる。
これによれば、工具ホーンの被掛止部を掛止部で掛止してアクチュエータを縮退させ、固設部に向けて押圧しているので、工具ホーンを確実且つ安定して固定することができる。また、掛止部に工具ホーンの被掛止部を掛止させ、アクチュエータを縮退させるという簡単な動作及び機械機構で工具ホーンを固定することができる。
(4)本発明に係る超音波加工装置は、前記した(1)から(3)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドと、前記超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段とを有することを特徴としている。
本発明に係る超音波加工装置は、前記した(1)から(3)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドを有しているので、工具ホーンの被掛止部を固定手段の掛止部で掛止するだけで超音波振動子に工具ホーンを固定することができる。
(5)本発明に係る超音波加工システムは、前記した(1)から(3)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドと、当該超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段を有し、当該超音波加工用作業ヘッドの位置及び向きのうちの少なくとも一方を任意に変位させるアームを備えた高剛性ロボットと、前記高剛性ロボットによって変位可能な範囲内に備えられた、前記工具ホーンと交換して用いられる交換用工具ホーンと、前記工具ホーン及び前記交換用工具ホーンを保持する工具ホーンスタンドとを備えたことを特徴としている。
本発明に係る超音波加工システムは、交換用工具ホーンと、工具ホーン及び交換用工具ホーンを保持する工具ホーンスタンドとを備えているので、前記した(1)から(3)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドを備えた高剛性ロボットを適切に動作させれば、自動的に工具ホーンと交換用工具ホーンとを交換することが可能となる。
(6)本発明に係る超音波加工用作業ヘッドは、超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部を有する工具ホーンと、前記超音波を発振する超音波振動子とを一体的に形成した工具ホーン付き超音波振動子を固定し、前記工具ホーンを超音波振動させてワークを加工する超音波加工用作業ヘッドであって、前記工具ホーン付き超音波振動子を交換可能に取り付ける取付部を備えた固設部と、前記固設部に固設された伸縮自在なアクチュエータ、及び前記アクチュエータに連結され、前記工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部を掛止する掛止部を備えた固定手段とを有することを特徴としている。
このように、工具ホーン付き超音波振動子は、超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部を有しているので、この被掛止部を固定手段の掛止部で掛止することによって、当該工具ホーン付き超音波振動子を固設部に固定することができる。なお、本発明においても節となる位置で掛止して固定するので、超音波振動をほとんど阻害しない。また、伸縮自在なアクチュエータを用いているので、当該アクチュエータを伸長させて掛止部を固設部と離間する方向に移動させることにより工具ホーン付き超音波振動子の着脱を容易に行うことができるようになる。さらに、アクチュエータを縮退させて、工具ホーン付き超音波振動子を掛止した掛止部を固設部に向けて押圧することによって、工具ホーン付き超音波振動子を固定することができる。つまり、工具ホーン付き超音波振動子の着脱にねじなどの締結部材を使用しないので長期間使用することができ、アクチュエータを伸縮させるだけで工具ホーン付き超音波振動子の着脱を行うことができるので、固定するための動作や機械機構を簡単にすることができる。
(7)本発明においては、前記被掛止部は、円盤状のフランジであり、前記掛止部は、板材の一端部から前記取付部の直下となる位置にかけて前記工具ホーン付き超音波振動子の先端部と接しない幅寸法で切り欠いたように形成された案内溝と、前記取付部と対向する面に前記幅寸法よりも大きい幅寸法で前記案内溝に沿って形成されたガイド部とを有するのが好ましい。
このように、掛止部は、板材の一端部から前記超音波振動子の直下となる位置にかけて工具ホーン付き超音波振動子の先端部と接しない幅寸法で切り欠いたように形成された案内溝を有しているため、当該案内溝から工具ホーン付き超音波振動子の先端を突出させることができる。また、工具ホーン付き超音波振動子を当該案内溝に沿ってスライドさせることができるので、工具ホーン付き超音波振動子の取り付けが容易である。さらに、案内溝はガイド部を有し、取付部の直下となる位置を案内溝の端部としているため、工具ホーン付き超音波振動子の案内をスムーズに行うことが可能であり、当該端部に工具ホーン付き超音波振動子を突き当てるだけで位置決めを確実に行うことができる。また、工具ホーン付き超音波振動子を安定して固定することができる。
(8)本発明においては、前記工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部を前記掛止部で掛止し、前記アクチュエータを縮退させて前記掛止部を前記固設部に向けて押圧することによって前記掛止部と前記取付部との間に固定された前記工具ホーン付き超音波振動子を有するようにすることができる。
これによれば、工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部を掛止部で掛止してアクチュエータを縮退させ、固設部に向けて押圧しているので、工具ホーン付き超音波振動子を確実且つ安定して固定することができる。また、掛止部に工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部を掛止させ、アクチュエータを縮退させるという簡単な動作及び機械機構で工具ホーンを固定することができる。
(9)本発明に係る超音波加工装置は、前記した(6)から(8)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドと、前記超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段とを有することを特徴としている。
本発明に係る超音波加工装置は、前記した(6)から(8)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドを備えているので、工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部を固定手段の掛止部で掛止するだけで取付部に工具ホーン付き超音波振動子を固定することができる。
(10)本発明に係る超音波加工システムは、前記した(6)から(8)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドと、当該超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段を有し、当該超音波加工用作業ヘッドの位置及び向きのうちの少なくとも一方を任意に変位させるアームを備えた高剛性ロボットと、前記高剛性ロボットによって変位可能な範囲内に備えられた、前記工具ホーン付き超音波振動子と交換して用いられる交換用工具ホーン付き超音波振動子と、前記工具ホーン付き超音波振動子及び前記交換用工具ホーン付き超音波振動子を保持する工具ホーンスタンドとを備えたことを特徴としている。
本発明に係る超音波加工システムは、交換用工具ホーン付き超音波振動子と、工具ホーン付き超音波振動子及び交換用工具ホーン付き超音波振動子を保持する工具ホーンスタンドとを備えているので、前記した(6)から(8)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドを備えた高剛性ロボットを適切に動作させれば、自動的に工具ホーン付き超音波振動子と交換用工具ホーン付き超音波振動子とを交換することが可能となる。
(11)本発明に係る超音波加工用作業ヘッドは、超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部を有する工具ホーンを固定し、前記工具ホーンを超音波振動させてワークを加工する超音波加工用作業ヘッドであって、前記超音波振動を発振する超音波振動子と、前記超音波振動子を固設するための固設部と、前記固設部に固設されたアクチュエータ、及び前記アクチュエータに連結され、前記工具ホーンの被掛止部を掛止する掛止部を備えた固定手段と、を有し、前記固定手段は、前記工具ホーンの被掛止部を前記掛止部で掛止し、前記アクチュエータを動作させることで前記工具ホーンを前記超音波振動子と結合させて固定することを特徴としている。
(12)本発明において、前記工具ホーンと前記超音波振動子が対向する面の一方に凹部を設け、他方に突出部を設け、前記凹部と前記突出部とを嵌合自在に構成するのが好ましい。
(13)本発明において、前記被掛止部は、前記工具ホーンの超音波振動の振幅の節となる位置に形成された溝であり、前記掛止部は、前記被掛止部に嵌合する凸部を有するガイド部とするのが好ましい。
(14)本発明に係る超音波加工装置は、前記した(11)から(13)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドと、前記超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段と、を有することを特徴とする超音波加工装置。
(15)本発明に係る超音波加工システムは、前記した(11)から(13)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドと、当該超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段を有し、当該超音波加工用作業ヘッドの位置及び向きのうちの少なくとも一方を任意に変位させるアームを備えた高剛性ロボットと、前記高剛性ロボットによって変位可能な範囲内に備えられた、前記工具ホーンと交換して用いられる交換用工具ホーンと、前記工具ホーン及び前記交換用工具ホーンを保持する工具ホーンスタンドと、を備えたことを特徴とする超音波加工システム。
本発明に係る超音波加工用作業ヘッドによれば、被掛止部に掛止部を掛止させて固定するため、ねじ等の固定部材が消耗するというようなことがない。従って、工具ホーンや工具ホーン付き超音波振動子を長期間使用することができる。また、従来は、ねじ等の固定部材で固定する場合は、超音波振動やアームの動作によって外れてしまわないよう、工具ホーンや工具ホーン付き超音波振動子を固定する際に所定の締め付けトルクで締め付ける必要があったが、本発明においては被掛止部に掛止部を掛止させて固定するため、そのようなトルク管理を行う必要がない。また、前記したように工具ホーンや工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部に固定手段の掛止部を掛止させて固定するだけであるので、工具ホーンや工具ホーン付き超音波振動子の交換時間を短縮することができる。
本発明に係る超音波加工装置によれば、前記した超音波加工用作業ヘッドを備えており、工具ホーンの被掛止部に固定手段の掛止部を掛止させて固定するため、ねじ等の固定部材が消耗するというようなことがない。従って、工具ホーンや工具ホーン付き超音波振動子を長期間使用することができる。また、ねじ等の固定部材で固定する場合は、超音波振動やアームの動作によって外れてしまわないよう、工具ホーンや工具ホーン付き超音波振動子を固定する際に所定の締め付けトルクで締め付ける必要があったが、本発明においては工具ホーンや工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部に固定手段の掛止部を掛止させて固定するため、そのようなトルク管理を行う必要がない。また、前記したように工具ホーンや工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部に固定手段の掛止部を掛止させて固定するだけであるので、工具ホーンの交換時間を短縮することができる。
本発明に係る超音波加工システムによれば、前記した超音波加工用作業ヘッドを備えているので、従来のように工具ホーンや工具ホーン付き超音波振動子を、ねじ等の固定部材で固定する必要がない。そのため、工具ホーンや工具ホーン付き超音波振動子を回転させて固定させるための動作や機械機構を省くことができ、全体の構造を簡単にすることができる。また、前記したように工具ホーンや工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部に固定手段の掛止部を掛止させて固定するだけであるので、工具ホーンや工具ホーン付き超音波振動子の交換時間を短縮することができる。
次に、適宜図面を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッド、これを備えた超音波加工装置及び超音波加工システムについて詳細に説明する。
まず、本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッド(以下、単に「作業ヘッド」という。)について説明する前に、図1を参照して、当該作業ヘッドを備えた超音波加工装置の構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工装置の一例を示す全体斜視図である。
図1に示すように、本発明に係る超音波加工装置10は主として、ベースBの上に設けられたプレスヘッド11と、プレスヘッド11の下端に固定され、超音波振動を発振する超音波振動子12を備えた作業ヘッド13と、作業ヘッド13を往復動させるとともに、ワークW(図1には図示せず。図5参照。)に対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段14とを有している。また、超音波振動子12に接続された発振器15と、発振器15及び往復動手段14に接続された制御部16とを備えて構成されている。
ここで、往復動手段14としては、例えば、油圧シリンダ、エアシリンダ、電動シリンダなどを用いることができる。また、所定の押圧力は、ワークWの種類等に応じて適宜設定することができる。所定の押圧力は、例えば、10〜5000Nなどとすることができる。
また、発振器15は、超音波振動子12に所定の周波数の超音波を発生させる装置であり、制御部16によってオン/オフが制御される。この発振器15は周波数追尾回路(例えばPLL回路)を備えているのが好ましい。かかる周波数追尾回路を備えることにより、振動系をその最適な周波数で駆動させることができる。
制御部16は、周知のCPU、ROM、RAM等から構成され、プレスヘッド11の往復動手段14等に、図示しない駆動回路を介して信号を出力可能に接続されており、発振器15にオン/オフ信号を出力可能に接続されている。また更に、制御部16は、図示しないサーボモータに設けた図示しない各エンコーダからのパルス信号を入力可能に接続されていてもよい。
この制御部16は、ティーチングによって入力された高さデータや位置データ、使用する工具ホーン17のデータ、かしめ・溶着等の推力データなどをRAMに記憶し、ROMに記憶された種々のプログラムを適宜選択して実行することができる。
そして、図2は、本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドの断面図である。また、図3は、本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドの斜視図であって、(a)は、工具ホーンを固定する前の様子を示す斜視図、(b)は、工具ホーンを固定した後の様子を示す斜視図である。なお、図3(a)(b)では、超音波振動子12の上端部押さえ板13a及び下端部押さえ板13bを円板の板材で固定した様子を示しているが、板材の形状が円板でなくてもよいことはいうまでもない。
図2に示すように、本発明に係る作業ヘッド13は主として、前記したように超音波振動子12と、この超音波振動子12を固設するための固設部131と、固定手段132とを有している。
超音波振動子12としては、例えば、圧電振動子を用いたランジュバン型超音波振動子を好適に使用することができる。しかし、これに限定されるものではなく、例えば、圧電振動子又は磁歪振動子を用いて超音波振動を発振できるものであればどのようなものでも使用することができる。かかる超音波振動子12の下端部には、発振された超音波振動を増幅して工具ホーン17に伝達するブースター123が備えられている。このブースター123は先端部の一部に突出部1231を有しており、後記するように当該突出部1231で位置決めされるようにして工具ホーン17を交換可能に取り付ける。
固設部131は、図2及び図3(a)(b)に示すように、例えば、連結部材1311で連結された上端部押さえ板13a及び下端部押さえ板13bで形成されており、上端部押さえ板13aと下端部押さえ板13bによって、超音波振動子12の上端部121側と下端部122側から挟み込んで固定することができる。
図2に示すように、上端部押さえ板13aは、略中心部に超音波振動子12の上端部121の直径よりも若干大きい寸法で形成された貫通孔13a1を有している。上端部押さえ板13aでの超音波振動子12の固定は、当該貫通孔13a1に超音波振動子12の上端部121を入れ、更にこの貫通孔13a1を固定部材13a2で塞いでねじ等で固定することで行う。
図3(a)に示すように、上端部押さえ板13aにねじ等で固定される固定部材13a2は、中央部分を切り欠いた略U字状に形成されており、その中央部分から超音波振動子12の電気端子124を露出させることができるようになっている。固定部材13a2の中央部分で露出された電気端子124は、図示しないピンコネクタを介して発振器15と電気的に接続できるようになっている。
また、下端部押さえ板13bは、連結部材1311を介して上端部押さえ板13aと一体的に連結されている。図2に示すように、下端部押さえ板13bは、案内穴13b2と、案内穴13b2の略中心部に形成された貫通孔13b3を有している。この案内穴13b2は、略中心部に超音波振動子12の下端部122の直径と略同じ寸法で形成され、下端部押さえ板13bの上面13b1から一段下がって形成されている。
図3(b)に示すように、下端部押さえ板13bでの超音波振動子12の固定は、超音波振動子12のブースター123を下端部押さえ板13bの貫通孔13b3に挿通させてブースター123を下端部押さえ板13bの下面13b4(図2参照)に突出させ、当該案内穴13b2内に超音波振動子12の下端部122を嵌め込むことで行う。下端部押さえ板13bの貫通孔13b3は、超音波振動を妨げないようにするため、超音波振動するブースター123と当接しないよう十分に大きな直径をもって形成されている。
本発明に係る作業ヘッド13に固定される工具ホーン17は、掛止部1321の下面1321aから突出した先端部171がワークWと当接してこれを溶着、かしめ、ゲート切り、金属部品のインサートといった加工を行う。そのため、工具ホーン17は、行いたい加工内容やワークWの形状等に応じて種々の形状に形成されている。
かかる工具ホーン17は、固設部131と後記する固定手段132とによって固定される。そのため、工具ホーン17の基端部172には、図2及び図3(a)に示すように、超音波振動子12のブースター123の突出部1231を嵌め合わせるための凹部173が形成されている。つまり、ブースター123の突出部1231と工具ホーン17の凹部173とを嵌め合わせることによって位置決めができるようになっている。
そして、図2及び図3(a)に示すように、本発明における工具ホーン17は、超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部174を有しており、当該被掛止部174が後記する固定手段132の掛止部1321で掛止されることによって、超音波振動子12に交換可能に取り付けられる。被掛止部174としては、例えば、円盤状のフランジを挙げることができる。なお、超音波振動の振幅の節となる位置は、工具ホーン17の形状、大きさ、長さなどによって変わるため工具ホーン17毎に設定する必要がある。通常、超音波振動は正弦波振動を前提としているため、速度をω(固有振動数)で割ることで振動変位になり、かかる振動変位から超音波振動の節となる位置を算出することができる。
図2及び図3(a)に示すように、固定手段132は、固設部131に固設された伸縮自在なアクチュエータ1322、及びこのアクチュエータ1322に連結され、工具ホーン17の被掛止部174を掛止する掛止部1321を備えている。アクチュエータ1322は、例えば、掛止部1321を超音波振動子12の長手方向と平行な方向に伸縮させることのできる1つ以上のエアシリンダ又は油圧シリンダなどを用いることができる。図2に示すように、下端部押さえ板13bには、アクチュエータ1322の駆動力を受けて伸縮するロッド1324を貫通させるための貫通孔13b5が設けられており、貫通孔13b5を貫通したロッド1324の先端に、中実又は中空の連結部材1323が取り付けられている。そして、かかる連結部材1323に対して直角となるように掛止部1321が取り付けられている。
かかる掛止部1321は、板材の一端部から超音波振動子12の直下となる位置にかけて工具ホーン17の先端部171と接しない幅寸法で切り欠いたように形成された案内溝1328を有する略U字状に形成されている。掛止部1321は、固設部131に対向する面に前記した案内溝1328の幅寸法よりも大きい幅寸法で案内溝1328に沿って形成されたガイド部1327を有している。ガイド部1327は、掛止部1321の一端面1325から超音波振動子12の直下となる略中央部分にかけて、上面1326から一段下がって形成されている。掛止部1321は、ガイド部1327と案内溝1328によって工具ホーン17の被掛止部174を掛止し、所定位置まで工具ホーン17を案内することができる。所定位置まで案内された工具ホーン17は、基端部172の凹部173が、超音波振動子12のブースター123の突出部1231の直下に配置される。なお、案内溝1328が形成されている一端面1325側の連結部材1323は、連架部材1329を用いた二股構造となっているため、工具ホーン17の出入を妨げない。
工具ホーン17の被掛止部174を掛止部1321で掛止し、アクチュエータ1322を縮退させて掛止部1321を固設部131に向けて押圧することによって掛止部1321と超音波振動子12との間に工具ホーン17を固定することができる。このようにすることによって、掛止部1321と超音波振動子12との間に工具ホーン17を固定した作業ヘッド13を具現することができる。
なお、工具ホーン17を固定するためのアクチュエータ1322による押圧力は、ワークの種類等や、工具ホーンの形状、大きさ、使用振幅等により適宜に設定することができるが、例えば、一般的なハンドかしめ用工具ホーンの場合であれば100〜500Nとすることができる。アクチュエータ1322による押圧力が100N未満であると、押圧力が不足するため超音波振動を工具ホーン17に十分に伝えることができず、超音波加工を適切に行えない可能性がある。また、工具ホーン17の固定が不十分であるため、工具ホーン17とブースター123との間の発熱量が大きくなるおそれもある。一方、アクチュエータ1322による押圧力が500Nを超えても、工具ホーン17の固定する効果は向上しないばかりか、アクチュエータ1322のサイズやコストが嵩むため好ましくない。
次に、本発明に係る作業ヘッド13と、これを備えた超音波加工装置10の使用方法について図4を参照して説明する。図4は、本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドと、これを備えた超音波加工装置の使用方法を示すフローチャートである。
図4に示すように、本発明の第1実施形態に係る作業ヘッド13と、これを備えた超音波加工装置10は、例えば、以下のようにして使用することができる。
まず、超音波加工装置10の電源をオンにする(S1)。次いで、固定手段132のアクチュエータ1322を作動させて掛止部1321を降下させる(S2)。そして、超音波加工を行いたいワークWの種類、材質、加工内容に適した工具ホーン17を選択し(S3)、選択した工具ホーン17の被掛止部174が固定手段132のガイド部1327に案内されるようにして案内溝1328に差し入れる。そして、作業ヘッド13をそのまま押し込み、工具ホーン17の被掛止部174の端面が、ガイド部1327の終端と当接するまで案内する(S4)。このようにすることで、工具ホーン17を超音波振動子12のブースター123の直下、つまり所定位置に配置させることができる。その後、固定手段132のアクチュエータ1322を作動させて掛止部1321を上昇させ、工具ホーン17の凹部173とブースター123の突出部1231とが嵌合するようにして押圧し固定する(S5)。
次いで、超音波加工を行いたいワークWの種類、材質、加工内容に応じた超音波振動の周波数、振動時間、プレスヘッド11による作業ヘッド13の高さ位置の設定、押圧力などの条件設定、又は予め入力してあるプログラムの選択を、制御部16と接続されたタッチパネルやテンキーなどの入力手段161にて行う(S6)。
このようにして超音波加工装置10の準備を終えた後、ワークWをベースB上に置いて加工を行う(S7)。
ワークWの加工が終了して作業を終える場合、必要であれば固定手段132のアクチュエータ1322を作動させて掛止部1321を降下させ、工具ホーン17を取り外す(S8)。その後、電源をオフにする(S9)。
このようにすれば、本発明の第1実施形態に係る作業ヘッド13を備えた超音波加工装置10を適切に操作してワークWを加工することができる。
以上に説明したように、本発明の作業ヘッド13と、これを備えた超音波加工装置10によれば、工具ホーン17の被掛止部174を固定手段132の掛止部1321で掛止して固定するため、ねじなどの締結部材を必要としない。そのため、繰り返し交換しても締結部材が消耗するというようなことはないので、工具ホーン17を長期間使用することができる。
次に、本発明の第1実施形態に係る作業ヘッド13を備えた超音波加工システム20について説明する。
図5は、本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工システムの一例を示す全体斜視図である。
図5に示すように、本発明に係る超音波加工システム20は、前記した第1実施形態に係る作業ヘッド13と、高剛性ロボット21と、交換用工具ホーン22と、工具ホーンスタンド23とを備えている。
高剛性ロボット21は、作業ヘッド13を往復動させるとともに、ワークWに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段14を有し、当該作業ヘッド13の位置及び向きのうちの少なくとも一方を任意に変位させるアーム211を備えている。超音波加工システム20における往復動手段14の詳細については後記する。
図5に示すように、かかる高剛性ロボット21は、本体である略コ字形又は略E字形をなすコラム212と、このコラム212に基端部が回動自在となるように取り付けられた複数のアーム211と、アーム211の基端部に内蔵された水平用駆動軸であるサーボモータ213及び減速器(図示せず)と、アーム211の先端部に設けられた上下用駆動軸であるサーボモータ214及び減速器(図示せず)などを備えている。
水平用駆動軸であるサーボモータ213及び上下用駆動軸であるサーボモータ214は、制御部24に組み込まれたプログラムの実行を受けて回転動作し、予め設定された位置に配置されるようにアーム211を動作させる。
なお、高剛性ロボット21の複数のアーム211は、例えば、約1000Nといった、工具ホーン17に対する高推力を実現できるよう、所謂4節リンク構造(テトラアーム構造)とするのが好ましい。このような高剛性ロボット21については、例えば特開平10−44242号公報に詳述されている。
図6は、本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを固定した高剛性ロボットの先端部分の断面図である。
図6に示すように、この作業ヘッド13は、ボックス形状のフレーム25を有しており、このフレーム25に、往復動手段14が直線移動ガイド26を介して取り付けられている。
フレーム25は、その上端部に搭載されたサーボモータ214と、このサーボモータ214の回転軸に連結されフレーム25の内部に上下方向に延設される回転自在なボールねじ251と、このボールねじ251に螺合するボールねじナット252と、このボールねじナット252に固着されたギア253とを備えている。ボールねじナット252は、ハウジング254、ベアリング255を介してフレーム25に回転自在に支持されており、ハウジング254に固定されたギア253と前記サーボモータ214の出力シャフトに取り付けられたギア256とが噛み合って、サーボモータ214の回転力をボールねじナット252に伝達する。
直線移動ガイド26は、フレーム25の前端面25aに設けられた複数の軸受け25bと、軸受け25bに嵌合され、上下方向に摺動可能なレール261とを備えている。
超音波加工システム20における往復動手段14は、直線移動ガイド26のレール261に固定されたスライダ262と、このスライダ262に固設部131を介して取り付けられた作業ヘッド13とで構成されている。スライダ262には、その下方においてフレーム25へ向けて突出するフランジ部263が設けられ、このフランジ部263にはボールねじ251の下端がねじなどの締結部材により固定してある。ボールねじ251は、ボールねじナット252が回転するとその回転力を受けるが、直線移動ガイド26、スライダ262との連結関係から回転が阻止されているため、その回転力が軸方向への駆動力に変換されることにより、当該ボールねじ251はスライダ262とともに往復方向に移動することになる。
交換用工具ホーン22は、高剛性ロボット21によって変位可能な範囲内に備えられており、工具ホーン17と交換して用いられる。この交換用工具ホーン22は、ワークWに対して行いたい加工内容に適した形状を有しており、前記した工具ホーン17とは先端部分の形状が異なっている。なお、当該交換用工具ホーン22にも超音波振動子12のブースター123と嵌め合わせるための凹部273が形成されており、工具ホーン17と同様にして超音波振動子12と固定することができる。
工具ホーンスタンド23は、工具ホーン17や交換用工具ホーン22を保持するための保持手段231を備えている。保持手段231としては、例えば、図5に示す保持穴232を挙げることができる。かかる保持穴232は、工具ホーン17及び交換用工具ホーン22の先端部分の直径と略同じ直径で形成され、且つ工具ホーン17や交換用工具ホーン22を保持させたときに、工具ホーンスタンド23の上面に固定手段132の掛止部1321の下面1321a(図2参照)が当接しない程度の深さで形成されている。また、図示はしないが、保持手段231としては、例えば、工具ホーン17や交換用工具ホーン22の一部を挟持して保持する挟持体であってもよい。なお、保持手段231には、工具ホーン17及び交換用工具ホーン22に対する傷付き防止のため、工具ホーン17及び交換用工具ホーン22と当接する部分に、ゴムやスポンジ等の弾性部材233を設けておくのが好ましい。
工具ホーンスタンド23は、かかる保持手段231を工具ホーン17及び交換用工具ホーン22の数だけ備えている(図5では、合計で3つの保持穴232を備えている。)。
工具ホーンスタンド23は、高剛性ロボット21によって工具ホーン17及び交換用工具ホーン22を交換可能に保持することを可能とするため、高剛性ロボット21によって変位可能な範囲内に設置されている。
超音波加工システム20における制御部24は、高剛性ロボット21の動作を制御する。
かかる制御部24は、前記した制御部16と同様に、周知のCPU、ROM、RAM等から構成され、高剛性ロボット21のアーム211の基端部に内蔵されたサーボモータ213や、アーム211の先端部に設けられたサーボモータ214に、図示しない駆動回路を介して信号を出力可能に接続されている。また、発振器15にオン/オフ信号を出力可能に接続されており、更にサーボモータ213、214に設けた図示しない各エンコーダからのパルス信号を入力可能に接続されている。
この制御部24は、ティーチングによって入力された位置データや使用する工具ホーン17や交換用工具ホーン22のデータ、かしめ・溶着等の推力データなどをRAMに記憶し、ROMに記憶された種々のプログラムを適宜選択して実行するものである。
次に、図7を参照して、本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工システムの使用方法について説明する。
図7は、本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工システムの使用方法を示すフローチャートである。
図7に示すように、本発明に係る超音波加工システム20は、例えば、以下のようにして使用することができる。
超音波振動による溶着、かしめ、ゲート切り、金属部品のインサートといった超音波加工が開始されると、制御部24はまず、超音波加工の作業内容を保存した作業データを読み出す(S11)。ここで、作業データとは、前記した超音波加工を行う位置データ、使用する工具ホーン17に関するデータ、超音波加工時のサーボモータ213、214(図5参照)の回転量、回転速度、トルク量などに関するデータなどであり、RAMに記憶されたものである。この作業データは、超音波加工を行う位置毎に作成されている。例えば、ワークWの4箇所でかしめを行う場合には4つの作業データが作成されている。
続いて、制御部24は、現在、固定手段132によって固定されている工具ホーン17が、今回読み出した作業データに保存された内容の工具ホーンに適合しているか否かを判断する(S12)。ここで、工具ホーン17の認識は、例えば、前回作業ヘッド13を工具ホーンスタンド23側に移動したときに、どの保持穴232の位置に移動させたかを認識することにより行うことができる。例えば、前回作業ヘッド13を保持穴232aの位置に移動させていたのであれば、現在固定されている工具ホーン17は保持穴232aに保持されていた工具ホーン17であると認識する。
固定手段132によって固定されている工具ホーン17が、今回読み出した作業データの工具ホーンに適合していれば(S12でYES)、そのままS14に進み、適合していなければ(S12でNO)、後述の工具ホーン交換処理(S13)を実行した後、S14に進む。
続いてS14では、制御部24は、今回読み出した作業データの位置データに基づいて、サーボモータ213の回転量を調整することにより、作業ヘッド13に固定された工具ホーン17を作業位置に移動させる。
続いて、制御部24は、作業データに保存された内容で超音波加工を実行する(S15)。即ち、発振器15を介して超音波振動子12に超音波振動を発振させる。発振した超音波振動は固定手段132によって固定されている工具ホーン17の先端部171に伝わり、作業データに保存された超音波加工を行う。ここで、作業ヘッド13と接続されたサーボモータ214の回転量、回転速度及びトルク量を制御することにより、工具ホーン17の推力等を調整し、高精度の超音波加工を行うことができる。発振器15が周波数追尾回路を備えている場合は、工具ホーン17の共振周波数が異なっている場合でも、周波数追尾回路により最適な周波数で駆動可能である。
その後、制御部24は、他の作業データが残っているか否かを判断し(S16)、残っていれば(S16でYES)、再びS11に戻って同様の処理を繰り返し、残っていなければ(S16でNO)、全ての作業を終了したとして処理を終了する。
次に、図8を参照して、工具ホーン交換処理(S13)について説明する。図8は、工具ホーン交換処理のフローチャートである。
図8に示すように、工具ホーン交換処理が開始されると、制御部24は、サーボモータ213の回転量を調整して、固定手段132によって固定されている工具ホーン17を工具ホーンスタンド23のうちの対応する保持穴232の真上まで移動させる(S131)。そして、制御部24は、サーボモータ214を所定量回転させて作業ヘッド13を降下させ、工具ホーン17の先端を保持穴232に挿入して保持させる(S132)。
次いで、制御部24は、サーボモータ214を所定量回転させて作業ヘッド13を上昇させつつ、アクチュエータ1322を作動させてこの上昇量と同じ距離だけロッド1324を伸長させ、これに取り付けられた掛止部1321を降下させる(S133)。このようにすると、掛止部1321及びこれに掛止されていた工具ホーン17の高さ位置を変えることなく、作業ヘッド13の固設部131よりも上の部分のみ、図2を参照すれば、下端部押さえ板13bよりも上の部分のみを上方に移動させることができる。これにより、固定手段132による工具ホーン17の固定を解除することができる。
次いで、制御部24は、サーボモータ213の回転量を調整して、作業ヘッド13を工具ホーンスタンド23から離間する方向に移動させる(S134)。このようにすると、工具ホーンスタンド23に保持された工具ホーン17を、掛止部1321のガイド部1327からスライドさせて取り外すことができる。
そして、制御部24は、次に読み出した作業データの内容に従ってサーボモータ213の回転量を調整し、次の超音波加工を行うための交換用工具ホーン22が保持されているところへ作業ヘッド13を移動させる(S135)。作業ヘッド13は、交換用工具ホーン22の被掛止部224がガイド部1327によって案内されるようにして、交換用工具ホーン22がガイド部1327の終端に突き当たるまで水平に移動させる(S136)。これにより、交換用工具ホーン22を掛止部1321の所定位置、つまり超音波振動子12のブースター123の直下に位置させることができる。
次いで、制御部24は、アクチュエータ1322を作動させてロッド1324を縮退させ、これに取り付けられた掛止部1321を上昇させて交換用工具ホーン22の凹部273をブースター123の突出部1231に嵌め合わせ、固設部131に向けて押圧して固定し(S137)、工具ホーン交換処理を終了する。工具ホーン17と交換用工具ホーン22の交換が終了した後は、S14に進んで超音波加工を行う。
以上に説明したように、本発明に係る超音波加工システム20を使用すると、制御部24によって高剛性ロボット21を適切に制御するので、高精度の超音波加工を実現することができる。
また、工具ホーン交換処理によって、作業ヘッド13の固定手段132に固定された工具ホーン17を、自動で交換することができるため、多種多様の超音波加工を、人手を介することなく簡易且つ迅速に実行することができる。なお、ここでは3本の工具ホーン(工具ホーン17、交換用工具ホーン22、22)を用いた例を示して説明しているが、高剛性ロボット21の動作領域内に配置できれば、もっと多くの工具ホーンを用いることも可能であることはいうまでもない。
また、通常、工具ホーン17の共振周波数は発振器ごとに予め定められた周波数になるように製作されるが、寸法誤差や材料のばらつき等により多少異なる場合が普通である。また工具ホーン17の温度によっても共振周波数は変化する。そのため発振器15には周波数追尾回路が設けられている場合が殆どである。工具ホーン17の周波数が変化した場合でもその周波数に自動追尾するようになっているので常に最適な周波数での発振が可能である。
以上は、超音波振動子12と分離可能な工具ホーン17を固定手段132に固定する形式の第1実施形態に係る作業ヘッド13と、当該作業ヘッド13を備えた超音波加工装置10及び超音波加工システム20についての説明である。
本発明に係る作業ヘッド13は、工具ホーン17と超音波振動子12とを一体的に結合させて形成された工具ホーン付き超音波振動子32を交換可能に取り付ける形式にも適用することができる。以下、かかる場合の作業ヘッドを、本発明の第2実施形態に係る作業ヘッド33として説明する。
なお、第1実施形態に係る作業ヘッド13と、第2実施形態に係る作業ヘッド33とは、第1実施形態に係る作業ヘッド13に交換可能に取り付けられる対象が工具ホーン17であり、第2実施形態に係る作業ヘッド33に交換可能に取り付けられる対象が工具ホーン付き超音波振動子32である点で異なる。しかし、作業ヘッド33を備える超音波加工装置30の構成、超音波加工システム40の構成は、前記した超音波加工装置10及び超音波加工システム20と同様であるので、重複する要素については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工装置の一例を示す全体斜視図である。
図9に示すように、本発明に係る超音波加工装置30は主として、ベースBの上に設けられたプレスヘッド11と、プレスヘッド11の下端に固定され、超音波振動を発振する超音波振動子12と、ワークW(図9には図示せず。図12参照。)を加工するための工具ホーン17とを一体的に形成してなる工具ホーン付き超音波振動子32を備えた作業ヘッド33と、作業ヘッド33を往復動させるとともに、ワークWに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段14とを有している。また、超音波振動子12に接続された発振器15と、発振器15及び往復動手段14に接続された制御部16とを備えて構成されている。
図10は、図9に示した本発明の第2実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドの構成を説明する正面図である。
図10に示すように、第2実施形態に係る作業ヘッド33は主として、固設部331と、固定手段332とを有している。
固設部331は、板状の部材で形成されており、その上面3312又は下面3313にアクチュエータ3322を固設することができる。なお、図10では、固設部331の下面3313にアクチュエータ3322を固設した様子を示している。
そして、固設部331は、工具ホーン付き超音波振動子32を交換可能に取り付けることのできる取付部3311を備えている。
図10に示すように、取付部3311は、工具ホーン付き超音波振動子32を交換可能に取り付けるため、この取付部3311の下面3313に、当該下面3313から一段下がって、図10の紙面上、手前側から奥側に向かって形成されたガイド部3314と、このガイド部3314に沿って連成された案内溝3315とを有している。取付部3311は、ガイド部3314によって工具ホーン付き超音波振動子32の上端部321を所定位置まで案内する。このとき、工具ホーン付き超音波振動子32の上端部321に設けられている電気端子324は、取付部3311の案内溝3315によって当該取付部3311の上面3312に露出させることができる。
固定手段332は、固設部331に固設された伸縮自在なアクチュエータ3322、及びアクチュエータ3322に連結され、工具ホーン付き超音波振動子32の被掛止部374を掛止する掛止部3321を備えている。アクチュエータ3322は、例えば、掛止部3321を工具ホーン付き超音波振動子32の長手方向と平行な方向に伸縮させることのできる1つ以上のエアシリンダ又は油圧シリンダなどを用いることができる。
掛止部3321は、アクチュエータ3322のロッド3324と連結部材3323によって連結されている。掛止部3321は、板材の一端部(図10を参照して説明すると、図10の紙面上手前側)から取付部3311の直下となる位置にかけて工具ホーン付き超音波振動子32の先端部371と接しない幅寸法で切り欠いたように形成された案内溝3328と、取付部3311と対向する面に前記した幅寸法よりも大きい幅寸法で案内溝3328に沿って形成されたガイド部3327とを有している。
なお、工具ホーン付き超音波振動子32は、前記したように、超音波振動を発振する超音波振動子12のブースター323の端面に、ワークWを加工するための工具ホーン17を一体的に形成している。そして、当該工具ホーン付き超音波振動子32は、工具ホーン17における超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部374を有しており、当該被掛止部374が固定手段332の掛止部3321で掛止されることによって、取付部3311に交換可能に取り付けることができる。なお、被掛止部374としては、例えば円盤状のフランジとすることができる。
工具ホーン付き超音波振動子32の被掛止部374を掛止部3321で掛止し、アクチュエータ3322を縮退させて掛止部3321を固設部331に向けて押圧することによって掛止部3321と固設部331との間に工具ホーン付き超音波振動子32を固定することができる。このようにすることによって、掛止部3321と固設部331との間に工具ホーン付き超音波振動子32を固定した作業ヘッド33を具現することができる。
次に、かかる作業ヘッド33と、これを備えた超音波加工装置30の使用方法について図11を参照して説明する。図11は、本発明の第2実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドと、これを備えた超音波加工装置の使用方法を示すフローチャートである。
図11に示すように、本発明の第2実施形態に係る作業ヘッド33と、これを備えた超音波加工装置30は、例えば、以下のようにして使用することができる。
まず、超音波加工装置30の電源をオンにする(S21)。次いで、固定手段332のアクチュエータ3322を作動させて掛止部3321を降下させる(S22)。そして、超音波加工を行いたいワークWの種類、材質、加工内容に適した工具ホーン付き超音波振動子32を選択し(S23)、選択した工具ホーン付き超音波振動子32の被掛止部374が掛止部3321のガイド部3327に案内されるようにして案内溝3328に差し入れるとともに、工具ホーン付き超音波振動子32の上端部321を取付部3311のガイド部3314に差し入れる。そして、作業ヘッド33をそのまま押し込み、工具ホーン付き超音波振動子32の被掛止部374の端面、及び上端部321の端面が、それぞれガイド部3327の終端、及びガイド部3314の終端と当接するまで案内する(S24)。これにより、工具ホーン付き超音波振動子32を取付部3311の直下、つまり所定位置に配置させることができる。また、工具ホーン付き超音波振動子32の電気端子324と、プレスヘッド11に備えられたピンコネクタ(図示せず)とを接続可能な状態にすることができる。その後、固定手段332のアクチュエータ3322を作動させて掛止部3321を上昇させて工具ホーン付き超音波振動子32を固設部331に押圧して固定する(S25)。
次いで、超音波加工を行いたいワークWの種類、材質、加工内容に応じた超音波振動の周波数、振動時間、プレスヘッド11による作業ヘッド33の高さ位置の設定、押圧力などの条件設定、又は予め入力してあるプログラムの選択を、制御部16と接続された入力手段161にて行う(S26)。
このようにして超音波加工装置30の準備を終えた後、ワークWをベースB上に置いて加工を行う(S27)。
ワークWの加工が終了して作業を終える場合、必要であれば固定手段332のアクチュエータ3322を作動させて掛止部3321を降下させ、工具ホーン付き超音波振動子32を取り外す(S28)。その後、電源をオフにする(S29)。
このようにすれば、本発明の第2実施形態に係る作業ヘッド33を備えた超音波加工装置30を適切に操作してワークWを加工することができる。
以上に説明したように、本発明の作業ヘッド33と、これを備えた超音波加工装置30によれば、工具ホーン付き超音波振動子32の被掛止部374を固定手段332の掛止部3321で掛止して固定するため、ねじなどの締結部材を必要としない。そのため、繰り返し交換しても締結部材が消耗するというようなことはないので、工具ホーン付き超音波振動子32を長期間使用することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る作業ヘッド33を備えた超音波加工システム40について説明する。
図12は、本発明の第2実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工システムの一例を示す全体斜視図である。
図12に示すように、本発明に係る超音波加工システム40は、前記した第2実施形態に係る作業ヘッド33と、高剛性ロボット21と、交換用工具ホーン付き超音波振動子42と、工具ホーンスタンド43とを備えている。
ここで、交換用工具ホーン付き超音波振動子42は、高剛性ロボット21によって変位可能な範囲内に備えられており、工具ホーン付き超音波振動子32と交換して用いられる。この交換用工具ホーン付き超音波振動子42は、ワークWに対して行いたい加工内容に適した形状を有しており、前記した工具ホーン付き超音波振動子32とは先端部分の形状が異なっている。
工具ホーンスタンド43は、工具ホーン付き超音波振動子32及び交換用工具ホーン付き超音波振動子42を保持するため、工具ホーン付き超音波振動子32及び交換用工具ホーン付き超音波振動子42の数に応じた挟持部432を有している。なお、かかる挟持部432には、工具ホーン付き超音波振動子32及び交換用工具ホーン付き超音波振動子42に対する傷付き防止のため、工具ホーン付き超音波振動子32及び交換用工具ホーン付き超音波振動子42と当接する部分に、ゴムやスポンジ等の弾性部材433を設けておくのが好ましい。
工具ホーン付き超音波振動子32及び交換用工具ホーン付き超音波振動子42は共に超音波振動子と工具ホーンが既に連結されているため、両者を一定の圧力で固定する必要がなく、固設部331と掛止部3321の間に工具ホーン付き超音波振動子32又は交換用工具ホーン付き超音波振動子42を固定するだけでよいという利点がある。
次に、図13を参照して、本発明の第2実施形態に係る超音波加工用作業ヘッド33を備えた超音波加工システム40の使用方法について説明する。
図13は、本発明の第2実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工システムの使用方法を示すフローチャートである。
図13に示すように、本発明に係る超音波加工システム40は、例えば、以下のようにして使用することができる。
超音波振動による溶着、かしめ、ゲート切り、金属部品のインサートといった超音波加工が開始されると、制御部24はまず、超音波加工の作業内容を保存した作業データを読み出す(S31)。
続いて、制御部24は、現在、固定手段332によって固定されている工具ホーン付き超音波振動子32が、今回読み出した作業データに保存された内容の工具ホーン付き超音波振動子に適合しているか否かを判断する(S32)。ここで、工具ホーン付き超音波振動子32の認識は、例えば、前回作業ヘッド33を工具ホーンスタンド43側に移動したときに、どの挟持部432の位置に移動させたかを認識することにより行う。例えば、前回作業ヘッド33を挟持部432aの位置に移動させていたのであれば、現在固定されている工具ホーン付き超音波振動子32は挟持部432aに保持されていた工具ホーン付き超音波振動子32であると認識する。
固定手段332によって固定されている工具ホーン付き超音波振動子32が、今回読み出した作業データの工具ホーン付き超音波振動子に適合していれば(S32でYES)、そのままS34に進み、適合していなければ(S32でNO)、後述の工具ホーン付き超音波振動子交換処理(S33)を実行した後、S34に進む。
続いてS34では、制御部24は、今回読み出した作業データの位置データに基づいて、サーボモータ213の回転量を調整することにより、作業ヘッド33に固定された工具ホーン付き超音波振動子32を作業位置に移動させる。
続いて、制御部24は、作業データに保存された内容で超音波加工を実行する(S35)。即ち、発振器15を介して工具ホーン付き超音波振動子32の超音波振動子12に超音波振動を発振させる。発振した超音波振動は工具ホーン付き超音波振動子32の先端部371に伝わり、作業データに保存された超音波加工を行う。ここで、作業ヘッド33と接続されたサーボモータ214の回転量、回転速度及びトルク量を制御することにより、工具ホーン付き超音波振動子32の推力等を調整し、高精度の超音波加工を行うことができる。
その後、制御部24は、他の作業データが残っているか否かを判断し(S36)、残っていれば(S36でYES)、再びS31に戻って同様の処理を繰り返し、残っていなければ(S36でNO)、全ての作業を終了したとして処理を終了する。
次に、図14を参照して、工具ホーン付き超音波振動子交換処理(S33)について説明する。図14は、工具ホーン付き超音波振動子交換処理のフローチャートである。
図14に示すように、工具ホーン付き超音波振動子交換処理が開始されると、制御部24は、サーボモータ213の回転量を調整して、固定手段332に固定されている工具ホーン付き超音波振動子32を工具ホーンスタンド43のうちの対応する挟持部432の手前まで移動させる(S331)。そして、制御部24は、サーボモータ213を所定量回転させて作業ヘッド33を水平に移動させ、工具ホーン付き超音波振動子32の少なくとも一部を挟持部432に挟持させる(S332)。
次いで、制御部24は、サーボモータ214を所定量回転させて作業ヘッド33を上昇させつつ、アクチュエータ3322を作動させてこの上昇量と同じ距離だけロッド3324を伸長させ、これに取り付けられた掛止部3321を降下させる(S333)。このようにすると、掛止部3321及びこれに掛止されていた工具ホーン付き超音波振動子32の高さ位置を変えることなく、作業ヘッド33の固設部331及びこれに取り付けられたアクチュエータ3322のみを上方に移動させることができる。これにより、固定手段332による工具ホーン付き超音波振動子32の固定を解くことができる。
次いで、制御部24は、サーボモータ213の回転量を調整して、作業ヘッド33を工具ホーンスタンド43から離間する方向に移動させる(S334)。このようにすると、工具ホーンスタンド43に保持された工具ホーン付き超音波振動子32を、掛止部3321のガイド部3327からスライドさせて取り外すことができる。
そして、制御部24は、次に読み出した作業データの内容に従ってサーボモータ213の回転量を調整し、次の超音波加工を行うための交換用工具ホーン付き超音波振動子42が保持されているところへ作業ヘッド33を移動させる(S335)。作業ヘッド33は、交換用工具ホーン付き超音波振動子42の被掛止部425がガイド部3327によって案内されるように、且つ交換用工具ホーン付き超音波振動子42の上端部421がガイド部3314によって案内されるようにして、交換用工具ホーン付き超音波振動子42がガイド部3327の終端及びガイド部3314の終端に突き当たるまで水平に移動させる(S336)。これにより、交換用工具ホーン付き超音波振動子42を掛止部3321の所定位置、つまり固設部331の直下に位置させることができる。また、交換用工具ホーン付き超音波振動子42の上端部421に設けられた電気端子424をプレスヘッド11に設けられた図示しないピンコネクタの直下に位置させることができる。
次いで、制御部24は、アクチュエータ3322を作動させてロッド3324を縮退させ、これに取り付けられた掛止部3321を上昇させて交換用工具ホーン付き超音波振動子42を固設部331に向けて押圧して固定し(S337)、工具ホーン付き超音波振動子交換処理を終了する。工具ホーン付き超音波振動子32と交換用工具ホーン付き超音波振動子42の交換が終了した後は、S34に進んで超音波加工を行う。
以上に説明したように、本発明に係る超音波加工システム40を使用すると、制御部24によって高剛性ロボット21を適切に制御するので、高精度の超音波加工を実現することができる。
また、工具ホーン付き超音波振動子交換処理によって、作業ヘッド33の固定手段332に固定された工具ホーン付き超音波振動子32を自動で交換することができるため、多種多様の超音波加工を、人手を介することなく簡易且つ迅速に実行できる。
以上、本発明の本発明の超音波加工用作業ヘッド、これを備えた超音波加工装置及び超音波加工システムを実施するための最良の形態について詳細に説明したが、本発明は前記した内容に限定して解してはならない。また、本発明の特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜、変更改変して適用することができる。
例えば、図2では、被掛止部174として、工具ホーン17の超音波振動の振幅の節となる位置にフランジを有することを例示し、掛止部1321として、ガイド部1327及び案内溝1328を有する旨を例示した。また、図9では、被掛止部374として、工具ホーン付き超音波振動子32の超音波振動の振幅の節となる位置にフランジを有することを例示し、掛止部3321として、ガイド部3327及び案内溝3328を有する旨を例示した。
しかし、例えば、図15に示すように、工具ホーン57の被掛止部574を、工具ホーン57の超音波振動の振幅の節となる位置に形成された溝とし、掛止部5321を、溝として形成した被掛止部574に嵌合する凸部を有するガイド部5327とすることもできる。なお、図15は、超音波加工用作業ヘッドの変形例を示す要部拡大図である。
本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工装置の一例を示す全体斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドの断面図である。 本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドの斜視図であって、(a)は、工具ホーンを固定する前の様子を示す斜視図、(b)は、工具ホーンを固定した後の様子を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドと、これを備えた超音波加工装置の使用方法を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工システムの一例を示す全体斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを固定した高剛性ロボットの先端部分の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工システムの使用方法を示すフローチャートである。 工具ホーン交換処理のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工装置の一例を示す全体斜視図である。 図9に示した本発明の第2実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドの構成を説明する正面図である。 本発明の第2実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドと、これを備えた超音波加工装置の使用方法を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工システムの一例を示す全体斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工システムの使用方法を示すフローチャートである。 工具ホーン付き超音波振動子交換処理のフローチャートである。 超音波加工用作業ヘッドの変形例を示す要部拡大図である。 従来の超音波加工システムの構成を示す全体斜視図である。 従来の超音波加工システムに用いられている作業ヘッドの断面図である。
符号の説明
10 超音波加工装置
11 プレスヘッド
12 超音波振動子
121 上端部
122 下端部
123 ブースター
1231 突出部
124 電気端子
13 超音波加工用作業ヘッド(作業ヘッド)
131 固設部
1311 連結部材
132 固定手段
1321 掛止部
1321a 下面
1322 アクチュエータ
1323 連結部材
1324 ロッド
1325 一端面
1326 上面
1327 ガイド部
1328 案内溝
1329 連架部材
13a 上端部押さえ板
13a1 貫通孔
13a2 固定部材
13b 下端部押さえ板
13b1 上面
13b2 案内穴
13b3 貫通孔
13b4 下面
13b5 貫通孔
14 往復動手段
15 発振器
16 制御部
161 入力手段
17 工具ホーン
171 先端部
172 基端部
173 凹部
174 被掛止部
20 超音波加工システム
21 高剛性ロボット
211 アーム
212 コラム
213 サーボモータ
214 サーボモータ
22 交換用工具ホーン
224 被掛止部
23 工具ホーンスタンド
231 保持手段
232 保持穴
232a 保持穴
233 弾性部材
24 制御部
25 フレーム
252 ナット
253 ギア
254 ハウジング
255 ベアリング
256 ギア
25a 前端面
26 直線移動ガイド
261 レール
262 スライダ
2622 スライダ
263 フランジ部
30 超音波加工装置
32 工具ホーン付き超音波振動子
321 上端部
323 ブースター
324 電気端子
33 作業ヘッド
331 固設部
3311 取付部
3312 下面
3313 ガイド部
3314 案内溝
332 固定手段
3321 掛止部
3322 アクチュエータ
3323 連結部材
3324 ロッド
3327 ガイド部
3328 案内溝
371 先端部
374 被掛止部
40 超音波加工システム
42 交換用工具ホーン付き超音波振動子
421 上端部
424 電気端子
425 被掛止部
43 工具ホーンスタンド
432 挟持部
432a 挟持部
433 弾性部材
44 制御部
5321 掛止部
5327 ガイド部
57 工具ホーン
574 被掛止部
B ベース
W ワーク

Claims (15)

  1. 超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部を有する工具ホーンを固定し、前記工具ホーンを超音波振動させてワークを加工する超音波加工用作業ヘッドであって、
    前記超音波振動を発振する超音波振動子と、
    前記超音波振動子を固設するための固設部と、
    前記固設部に固設された伸縮自在なアクチュエータ、及び前記アクチュエータに連結され、前記工具ホーンの被掛止部を掛止する掛止部を備えた固定手段と、
    を有することを特徴とする超音波加工用作業ヘッド。
  2. 前記被掛止部は、円盤状のフランジであり、
    前記掛止部は、板材の一端部から前記超音波振動子の直下となる位置にかけて前記工具ホーンの先端部と接しない幅寸法で切り欠いたように形成された案内溝と、前記固設部に対向する面に前記幅寸法よりも大きい幅寸法で前記案内溝に沿って形成されたガイド部と

    を有することを特徴とする請求項1に記載の超音波加工用作業ヘッド。
  3. 前記工具ホーンの被掛止部を前記掛止部で掛止し、前記アクチュエータを縮退させて前記掛止部を前記固設部に向けて押圧することによって前記掛止部と前記超音波振動子との間に固定された前記工具ホーンを有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の超音波加工用作業ヘッド。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の超音波加工用作業ヘッドと、
    前記超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段と、
    を有することを特徴とする超音波加工装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の超音波加工用作業ヘッドと、
    当該超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段を有し、当該超音波加工用作業ヘッドの位置及び向きのうちの少なくとも一方を任意に変位させるアームを備えた高剛性ロボットと、
    前記高剛性ロボットによって変位可能な範囲内に備えられた、前記工具ホーンと交換して用いられる交換用工具ホーンと、
    前記工具ホーン及び前記交換用工具ホーンを保持する工具ホーンスタンドと、
    を備えたことを特徴とする超音波加工システム。
  6. 超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部を有する工具ホーンと、前記超音波を発振する超音波振動子とを一体的に形成した工具ホーン付き超音波振動子を固定し、前記工具ホーンを超音波振動させてワークを加工する超音波加工用作業ヘッドであって、
    前記工具ホーン付き超音波振動子を交換可能に取り付ける取付部を備えた固設部と、
    前記固設部に固設された伸縮自在なアクチュエータ、及び前記アクチュエータに連結され、前記工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部を掛止する掛止部を備えた固定手段と、
    を有することを特徴とする超音波加工用作業ヘッド。
  7. 前記被掛止部は、円盤状のフランジであり、
    前記掛止部は、板材の一端部から前記取付部の直下となる位置にかけて前記工具ホーン付き超音波振動子の先端部と接しない幅寸法で切り欠いたように形成された案内溝と、前記取付部と対向する面に前記幅寸法よりも大きい幅寸法で前記案内溝に沿って形成されたガイド部と、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の超音波加工用作業ヘッド。
  8. 前記工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部を前記掛止部で掛止し、前記アクチュエータを縮退させて前記掛止部を前記固設部に向けて押圧することによって前記掛止部と前記取付部との間に固定された前記工具ホーン付き超音波振動子を有する
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の超音波加工用作業ヘッド。
  9. 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の超音波加工用作業ヘッドと、
    前記超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段と、
    を有することを特徴とする超音波加工装置。
  10. 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の超音波加工用作業ヘッドと、
    当該超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段を有し、当該超音波加工用作業ヘッドの位置及び向きのうちの少なくとも一方を任意に変位させるアームを備えた高剛性ロボットと、
    前記高剛性ロボットによって変位可能な範囲内に備えられた、前記工具ホーン付き超音波振動子と交換して用いられる交換用工具ホーン付き超音波振動子と、
    前記工具ホーン付き超音波振動子及び前記交換用工具ホーン付き超音波振動子を保持する工具ホーンスタンドと、
    を備えたことを特徴とする超音波加工システム。
  11. 超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部を有する工具ホーンを固定し、前記工具ホーンを超音波振動させてワークを加工する超音波加工用作業ヘッドであって、
    前記超音波振動を発振する超音波振動子と、
    前記超音波振動子を固設するための固設部と、
    前記固設部に固設されたアクチュエータ、及び前記アクチュエータに連結され、前記工具ホーンの被掛止部を掛止する掛止部を備えた固定手段と、
    を有し、
    前記固定手段は、前記工具ホーンの被掛止部を前記掛止部で掛止し、前記アクチュエータを動作させることで前記工具ホーンを前記超音波振動子と結合させて固定することを特徴とする超音波加工用作業ヘッド。
  12. 前記工具ホーンと前記超音波振動子が対向する面の一方に凹部を設け、他方に突出部を設け、
    前記凹部と前記突出部とを嵌合自在に構成したことを特徴とする請求項1又は請求項11に記載の超音波加工用作業ヘッド。
  13. 前記被掛止部は、前記工具ホーンの超音波振動の振幅の節となる位置に形成された溝であり、
    前記掛止部は、前記被掛止部に嵌合する凸部を有するガイド部としたことを特徴とする請求項1又は請求項11に記載の超音波加工用作業ヘッド。
  14. 請求項11から請求項13のいずれか1項に記載の超音波加工用作業ヘッドと、
    前記超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段と、
    を有することを特徴とする超音波加工装置。
  15. 請求項11から請求項13のいずれか1項に記載の超音波加工用作業ヘッドと、
    当該超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段を有し、当該超音波加工用作業ヘッドの位置及び向きのうちの少なくとも一方を任意に変位させるアームを備えた高剛性ロボットと、
    前記高剛性ロボットによって変位可能な範囲内に備えられた、前記工具ホーンと交換して用いられる交換用工具ホーンと、
    前記工具ホーン及び前記交換用工具ホーンを保持する工具ホーンスタンドと、
    を備えたことを特徴とする超音波加工システム。
JP2008237173A 2008-09-16 2008-09-16 超音波加工用作業ヘッド、これを備えた超音波加工装置及び超音波加工システム Active JP4776039B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008237173A JP4776039B2 (ja) 2008-09-16 2008-09-16 超音波加工用作業ヘッド、これを備えた超音波加工装置及び超音波加工システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008237173A JP4776039B2 (ja) 2008-09-16 2008-09-16 超音波加工用作業ヘッド、これを備えた超音波加工装置及び超音波加工システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010069492A JP2010069492A (ja) 2010-04-02
JP2010069492A5 JP2010069492A5 (ja) 2011-04-28
JP4776039B2 true JP4776039B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=42201761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008237173A Active JP4776039B2 (ja) 2008-09-16 2008-09-16 超音波加工用作業ヘッド、これを備えた超音波加工装置及び超音波加工システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4776039B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104148799B (zh) * 2014-09-04 2016-05-04 芜湖新宝超声波设备有限公司 一种超声波焊接机
AU2016381760B2 (en) 2015-12-28 2018-08-30 Daikin Industries, Ltd. Impeller of centrifugal fan and method and apparatus for manufacturing the same
JP6056953B1 (ja) * 2015-12-28 2017-01-11 ダイキン工業株式会社 遠心ファンの羽根車の製造装置
CN110385839A (zh) * 2019-07-31 2019-10-29 深圳市倍斯特科技股份有限公司 去除注塑浇口的超声装置
CN114160954B (zh) * 2021-11-04 2023-03-31 天能电池(芜湖)有限公司 一种双通道自动超声波压盖装置
CN114310772A (zh) * 2022-02-18 2022-04-12 上海豪承信息技术有限公司 电子设备维修装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010069492A (ja) 2010-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4776039B2 (ja) 超音波加工用作業ヘッド、これを備えた超音波加工装置及び超音波加工システム
US9808883B2 (en) Dual ultrasonic welder
US7819158B2 (en) Ultrasonic press using servo motor with integrated linear actuator
EP2657006B1 (en) System for mounting ultrasonic tools
JP3215084B2 (ja) 超音波振動接合用共振器
WO2010131308A1 (ja) 樹脂製品製造システム、製造方法、樹脂成形装置、及び金型
JP5064344B2 (ja) ロボットシステム
JP2014205350A (ja) サーボモータおよび遅延運動手法を使用した超音波プレス機
JP3754881B2 (ja) 切削加工方法及び切削加工装置及び工具保持装置
KR102487272B1 (ko) 복동식 마찰 교반 접합 시스템 및 그 운전 방법
CN108067722B (zh) 用于振动焊接的方法和设备
JP2008149456A (ja) 切削用振動体、振動切削ユニット、加工装置、成形金型、及び光学素子
RU2355523C1 (ru) Устройство для электрохимической обработки
JP2010069492A5 (ja)
JP4586105B2 (ja) 樹脂製品製造システム、製造方法、樹脂成形装置、及び金型
US20080000944A1 (en) Ultrasonic welder having motor drive assembly integrated with transducer housing
JP5890505B1 (ja) 基板を切断するための切断装置、ロボット、およびロボットシステム
JP5126053B2 (ja) 振動溶着装置
WO2017082219A1 (ja) 線形摩擦接合装置
JP6589154B2 (ja) チューブ容器端部の超音波シール装置及び超音波シール方法
CN211390183U (zh) 一种超声波封尾装置
JP5988392B2 (ja) ツール駆動装置
JP4722117B2 (ja) ワイヤボンディング装置
JPH10249455A (ja) ヘミング装置及びヘミング方法
JP4777736B2 (ja) 切断工具

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081212

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100727

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110310

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110310

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20110310

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20110411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4776039

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250