JP4776039B2 - 超音波加工用作業ヘッド、これを備えた超音波加工装置及び超音波加工システム - Google Patents
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Description
樹脂製及び/又は金属製のワークを超音波振動によって溶着、かしめ、ゲート切り、金属部品のインサートといった加工を行う超音波加工装置や超音波加工システムもそのようなものの中の一つである。
なお、直線移動ガイド640はスライダ642のフランジ部に固定されたボールねじ643及びこれに螺合するボールねじナット644と、このボールねじナット644に固着されたギア645と、ギア645と噛合するギア646を介してサーボモータ614と接続されている。
また、工具ホーン617を回転させて超音波振動子612に固定するため、固定するための動作や機械機構が複雑になるという問題があった。
なお、超音波振動の振幅の「節(ノードとも呼ばれている)」とは、一般的には超音波振動の振幅が0(ゼロ)となる点をいうが、本発明における「超音波振動の振幅の節となる位置」には、超音波振動の振幅がゼロとなる点だけでなく、当該節を含む近傍の範囲を含む。
このように、工具ホーンは、超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部を有しているので、この被掛止部を固定手段の掛止部で掛止することによって、当該工具ホーンを固設部に固設された超音波振動子に固定することができる。なお、節となる位置で掛止して固定するので、超音波振動をほとんど阻害しない。また、伸縮自在なアクチュエータを用いているので、当該アクチュエータを伸長させて掛止部を固設部と離間する方向に移動させることにより工具ホーンの着脱を容易に行うことができるようになる。さらに、アクチュエータを縮退させて、工具ホーンを掛止した掛止部を固設部に向けて押圧することによって、工具ホーンを固定することができる。つまり、工具ホーンの着脱にねじなどの締結部材を使用しないので長期間使用することができ、アクチュエータを伸縮させるだけで工具ホーンの着脱を行うことができるので、固定するための動作や機械機構を簡単にすることができる。
このように、掛止部は、板材の一端部から前記超音波振動子の直下となる位置にかけて工具ホーンの先端部と接しない幅寸法で切り欠いたように形成された案内溝を有しているため、当該案内溝から工具ホーンの先端を突出させることができる。また、工具ホーンを当該案内溝に沿ってスライドさせることができるので、工具ホーンの取り付けが容易である。さらに、案内溝はガイド部を有し、超音波振動子の直下となる位置を案内溝の端部としているため、工具ホーンの案内をスムーズに行うことが可能であり、当該端部に工具ホーンを突き当てるだけで位置決めを確実に行うことができる。また、工具ホーンを安定して固定することができる。
これによれば、工具ホーンの被掛止部を掛止部で掛止してアクチュエータを縮退させ、固設部に向けて押圧しているので、工具ホーンを確実且つ安定して固定することができる。また、掛止部に工具ホーンの被掛止部を掛止させ、アクチュエータを縮退させるという簡単な動作及び機械機構で工具ホーンを固定することができる。
本発明に係る超音波加工装置は、前記した(1)から(3)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドを有しているので、工具ホーンの被掛止部を固定手段の掛止部で掛止するだけで超音波振動子に工具ホーンを固定することができる。
本発明に係る超音波加工システムは、交換用工具ホーンと、工具ホーン及び交換用工具ホーンを保持する工具ホーンスタンドとを備えているので、前記した(1)から(3)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドを備えた高剛性ロボットを適切に動作させれば、自動的に工具ホーンと交換用工具ホーンとを交換することが可能となる。
このように、工具ホーン付き超音波振動子は、超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部を有しているので、この被掛止部を固定手段の掛止部で掛止することによって、当該工具ホーン付き超音波振動子を固設部に固定することができる。なお、本発明においても節となる位置で掛止して固定するので、超音波振動をほとんど阻害しない。また、伸縮自在なアクチュエータを用いているので、当該アクチュエータを伸長させて掛止部を固設部と離間する方向に移動させることにより工具ホーン付き超音波振動子の着脱を容易に行うことができるようになる。さらに、アクチュエータを縮退させて、工具ホーン付き超音波振動子を掛止した掛止部を固設部に向けて押圧することによって、工具ホーン付き超音波振動子を固定することができる。つまり、工具ホーン付き超音波振動子の着脱にねじなどの締結部材を使用しないので長期間使用することができ、アクチュエータを伸縮させるだけで工具ホーン付き超音波振動子の着脱を行うことができるので、固定するための動作や機械機構を簡単にすることができる。
このように、掛止部は、板材の一端部から前記超音波振動子の直下となる位置にかけて工具ホーン付き超音波振動子の先端部と接しない幅寸法で切り欠いたように形成された案内溝を有しているため、当該案内溝から工具ホーン付き超音波振動子の先端を突出させることができる。また、工具ホーン付き超音波振動子を当該案内溝に沿ってスライドさせることができるので、工具ホーン付き超音波振動子の取り付けが容易である。さらに、案内溝はガイド部を有し、取付部の直下となる位置を案内溝の端部としているため、工具ホーン付き超音波振動子の案内をスムーズに行うことが可能であり、当該端部に工具ホーン付き超音波振動子を突き当てるだけで位置決めを確実に行うことができる。また、工具ホーン付き超音波振動子を安定して固定することができる。
これによれば、工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部を掛止部で掛止してアクチュエータを縮退させ、固設部に向けて押圧しているので、工具ホーン付き超音波振動子を確実且つ安定して固定することができる。また、掛止部に工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部を掛止させ、アクチュエータを縮退させるという簡単な動作及び機械機構で工具ホーンを固定することができる。
本発明に係る超音波加工装置は、前記した(6)から(8)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドを備えているので、工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部を固定手段の掛止部で掛止するだけで取付部に工具ホーン付き超音波振動子を固定することができる。
本発明に係る超音波加工システムは、交換用工具ホーン付き超音波振動子と、工具ホーン付き超音波振動子及び交換用工具ホーン付き超音波振動子を保持する工具ホーンスタンドとを備えているので、前記した(6)から(8)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドを備えた高剛性ロボットを適切に動作させれば、自動的に工具ホーン付き超音波振動子と交換用工具ホーン付き超音波振動子とを交換することが可能となる。
(11)本発明に係る超音波加工用作業ヘッドは、超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部を有する工具ホーンを固定し、前記工具ホーンを超音波振動させてワークを加工する超音波加工用作業ヘッドであって、前記超音波振動を発振する超音波振動子と、前記超音波振動子を固設するための固設部と、前記固設部に固設されたアクチュエータ、及び前記アクチュエータに連結され、前記工具ホーンの被掛止部を掛止する掛止部を備えた固定手段と、を有し、前記固定手段は、前記工具ホーンの被掛止部を前記掛止部で掛止し、前記アクチュエータを動作させることで前記工具ホーンを前記超音波振動子と結合させて固定することを特徴としている。
(12)本発明において、前記工具ホーンと前記超音波振動子が対向する面の一方に凹部を設け、他方に突出部を設け、前記凹部と前記突出部とを嵌合自在に構成するのが好ましい。
(13)本発明において、前記被掛止部は、前記工具ホーンの超音波振動の振幅の節となる位置に形成された溝であり、前記掛止部は、前記被掛止部に嵌合する凸部を有するガイド部とするのが好ましい。
(14)本発明に係る超音波加工装置は、前記した(11)から(13)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドと、前記超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段と、を有することを特徴とする超音波加工装置。
(15)本発明に係る超音波加工システムは、前記した(11)から(13)のいずれか1つに記載の超音波加工用作業ヘッドと、当該超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段を有し、当該超音波加工用作業ヘッドの位置及び向きのうちの少なくとも一方を任意に変位させるアームを備えた高剛性ロボットと、前記高剛性ロボットによって変位可能な範囲内に備えられた、前記工具ホーンと交換して用いられる交換用工具ホーンと、前記工具ホーン及び前記交換用工具ホーンを保持する工具ホーンスタンドと、を備えたことを特徴とする超音波加工システム。
まず、本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッド(以下、単に「作業ヘッド」という。)について説明する前に、図1を参照して、当該作業ヘッドを備えた超音波加工装置の構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工装置の一例を示す全体斜視図である。
この制御部16は、ティーチングによって入力された高さデータや位置データ、使用する工具ホーン17のデータ、かしめ・溶着等の推力データなどをRAMに記憶し、ROMに記憶された種々のプログラムを適宜選択して実行することができる。
かかる工具ホーン17は、固設部131と後記する固定手段132とによって固定される。そのため、工具ホーン17の基端部172には、図2及び図3(a)に示すように、超音波振動子12のブースター123の突出部1231を嵌め合わせるための凹部173が形成されている。つまり、ブースター123の突出部1231と工具ホーン17の凹部173とを嵌め合わせることによって位置決めができるようになっている。
まず、超音波加工装置10の電源をオンにする(S1)。次いで、固定手段132のアクチュエータ1322を作動させて掛止部1321を降下させる(S2)。そして、超音波加工を行いたいワークWの種類、材質、加工内容に適した工具ホーン17を選択し(S3)、選択した工具ホーン17の被掛止部174が固定手段132のガイド部1327に案内されるようにして案内溝1328に差し入れる。そして、作業ヘッド13をそのまま押し込み、工具ホーン17の被掛止部174の端面が、ガイド部1327の終端と当接するまで案内する(S4)。このようにすることで、工具ホーン17を超音波振動子12のブースター123の直下、つまり所定位置に配置させることができる。その後、固定手段132のアクチュエータ1322を作動させて掛止部1321を上昇させ、工具ホーン17の凹部173とブースター123の突出部1231とが嵌合するようにして押圧し固定する(S5)。
このようにして超音波加工装置10の準備を終えた後、ワークWをベースB上に置いて加工を行う(S7)。
ワークWの加工が終了して作業を終える場合、必要であれば固定手段132のアクチュエータ1322を作動させて掛止部1321を降下させ、工具ホーン17を取り外す(S8)。その後、電源をオフにする(S9)。
このようにすれば、本発明の第1実施形態に係る作業ヘッド13を備えた超音波加工装置10を適切に操作してワークWを加工することができる。
図5は、本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工システムの一例を示す全体斜視図である。
図5に示すように、本発明に係る超音波加工システム20は、前記した第1実施形態に係る作業ヘッド13と、高剛性ロボット21と、交換用工具ホーン22と、工具ホーンスタンド23とを備えている。
水平用駆動軸であるサーボモータ213及び上下用駆動軸であるサーボモータ214は、制御部24に組み込まれたプログラムの実行を受けて回転動作し、予め設定された位置に配置されるようにアーム211を動作させる。
図6に示すように、この作業ヘッド13は、ボックス形状のフレーム25を有しており、このフレーム25に、往復動手段14が直線移動ガイド26を介して取り付けられている。
工具ホーンスタンド23は、高剛性ロボット21によって工具ホーン17及び交換用工具ホーン22を交換可能に保持することを可能とするため、高剛性ロボット21によって変位可能な範囲内に設置されている。
かかる制御部24は、前記した制御部16と同様に、周知のCPU、ROM、RAM等から構成され、高剛性ロボット21のアーム211の基端部に内蔵されたサーボモータ213や、アーム211の先端部に設けられたサーボモータ214に、図示しない駆動回路を介して信号を出力可能に接続されている。また、発振器15にオン/オフ信号を出力可能に接続されており、更にサーボモータ213、214に設けた図示しない各エンコーダからのパルス信号を入力可能に接続されている。
この制御部24は、ティーチングによって入力された位置データや使用する工具ホーン17や交換用工具ホーン22のデータ、かしめ・溶着等の推力データなどをRAMに記憶し、ROMに記憶された種々のプログラムを適宜選択して実行するものである。
図7は、本発明の第1実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工システムの使用方法を示すフローチャートである。
超音波振動による溶着、かしめ、ゲート切り、金属部品のインサートといった超音波加工が開始されると、制御部24はまず、超音波加工の作業内容を保存した作業データを読み出す(S11)。ここで、作業データとは、前記した超音波加工を行う位置データ、使用する工具ホーン17に関するデータ、超音波加工時のサーボモータ213、214(図5参照)の回転量、回転速度、トルク量などに関するデータなどであり、RAMに記憶されたものである。この作業データは、超音波加工を行う位置毎に作成されている。例えば、ワークWの4箇所でかしめを行う場合には4つの作業データが作成されている。
続いてS14では、制御部24は、今回読み出した作業データの位置データに基づいて、サーボモータ213の回転量を調整することにより、作業ヘッド13に固定された工具ホーン17を作業位置に移動させる。
図8に示すように、工具ホーン交換処理が開始されると、制御部24は、サーボモータ213の回転量を調整して、固定手段132によって固定されている工具ホーン17を工具ホーンスタンド23のうちの対応する保持穴232の真上まで移動させる(S131)。そして、制御部24は、サーボモータ214を所定量回転させて作業ヘッド13を降下させ、工具ホーン17の先端を保持穴232に挿入して保持させる(S132)。
また、工具ホーン交換処理によって、作業ヘッド13の固定手段132に固定された工具ホーン17を、自動で交換することができるため、多種多様の超音波加工を、人手を介することなく簡易且つ迅速に実行することができる。なお、ここでは3本の工具ホーン(工具ホーン17、交換用工具ホーン22、22)を用いた例を示して説明しているが、高剛性ロボット21の動作領域内に配置できれば、もっと多くの工具ホーンを用いることも可能であることはいうまでもない。
また、通常、工具ホーン17の共振周波数は発振器ごとに予め定められた周波数になるように製作されるが、寸法誤差や材料のばらつき等により多少異なる場合が普通である。また工具ホーン17の温度によっても共振周波数は変化する。そのため発振器15には周波数追尾回路が設けられている場合が殆どである。工具ホーン17の周波数が変化した場合でもその周波数に自動追尾するようになっているので常に最適な周波数での発振が可能である。
本発明に係る作業ヘッド13は、工具ホーン17と超音波振動子12とを一体的に結合させて形成された工具ホーン付き超音波振動子32を交換可能に取り付ける形式にも適用することができる。以下、かかる場合の作業ヘッドを、本発明の第2実施形態に係る作業ヘッド33として説明する。
図9に示すように、本発明に係る超音波加工装置30は主として、ベースBの上に設けられたプレスヘッド11と、プレスヘッド11の下端に固定され、超音波振動を発振する超音波振動子12と、ワークW(図9には図示せず。図12参照。)を加工するための工具ホーン17とを一体的に形成してなる工具ホーン付き超音波振動子32を備えた作業ヘッド33と、作業ヘッド33を往復動させるとともに、ワークWに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段14とを有している。また、超音波振動子12に接続された発振器15と、発振器15及び往復動手段14に接続された制御部16とを備えて構成されている。
図10に示すように、第2実施形態に係る作業ヘッド33は主として、固設部331と、固定手段332とを有している。
そして、固設部331は、工具ホーン付き超音波振動子32を交換可能に取り付けることのできる取付部3311を備えている。
まず、超音波加工装置30の電源をオンにする(S21)。次いで、固定手段332のアクチュエータ3322を作動させて掛止部3321を降下させる(S22)。そして、超音波加工を行いたいワークWの種類、材質、加工内容に適した工具ホーン付き超音波振動子32を選択し(S23)、選択した工具ホーン付き超音波振動子32の被掛止部374が掛止部3321のガイド部3327に案内されるようにして案内溝3328に差し入れるとともに、工具ホーン付き超音波振動子32の上端部321を取付部3311のガイド部3314に差し入れる。そして、作業ヘッド33をそのまま押し込み、工具ホーン付き超音波振動子32の被掛止部374の端面、及び上端部321の端面が、それぞれガイド部3327の終端、及びガイド部3314の終端と当接するまで案内する(S24)。これにより、工具ホーン付き超音波振動子32を取付部3311の直下、つまり所定位置に配置させることができる。また、工具ホーン付き超音波振動子32の電気端子324と、プレスヘッド11に備えられたピンコネクタ(図示せず)とを接続可能な状態にすることができる。その後、固定手段332のアクチュエータ3322を作動させて掛止部3321を上昇させて工具ホーン付き超音波振動子32を固設部331に押圧して固定する(S25)。
このようにして超音波加工装置30の準備を終えた後、ワークWをベースB上に置いて加工を行う(S27)。
ワークWの加工が終了して作業を終える場合、必要であれば固定手段332のアクチュエータ3322を作動させて掛止部3321を降下させ、工具ホーン付き超音波振動子32を取り外す(S28)。その後、電源をオフにする(S29)。
このようにすれば、本発明の第2実施形態に係る作業ヘッド33を備えた超音波加工装置30を適切に操作してワークWを加工することができる。
図12は、本発明の第2実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工システムの一例を示す全体斜視図である。
図12に示すように、本発明に係る超音波加工システム40は、前記した第2実施形態に係る作業ヘッド33と、高剛性ロボット21と、交換用工具ホーン付き超音波振動子42と、工具ホーンスタンド43とを備えている。
図13は、本発明の第2実施形態に係る超音波加工用作業ヘッドを備えた超音波加工システムの使用方法を示すフローチャートである。
超音波振動による溶着、かしめ、ゲート切り、金属部品のインサートといった超音波加工が開始されると、制御部24はまず、超音波加工の作業内容を保存した作業データを読み出す(S31)。
続いてS34では、制御部24は、今回読み出した作業データの位置データに基づいて、サーボモータ213の回転量を調整することにより、作業ヘッド33に固定された工具ホーン付き超音波振動子32を作業位置に移動させる。
図14に示すように、工具ホーン付き超音波振動子交換処理が開始されると、制御部24は、サーボモータ213の回転量を調整して、固定手段332に固定されている工具ホーン付き超音波振動子32を工具ホーンスタンド43のうちの対応する挟持部432の手前まで移動させる(S331)。そして、制御部24は、サーボモータ213を所定量回転させて作業ヘッド33を水平に移動させ、工具ホーン付き超音波振動子32の少なくとも一部を挟持部432に挟持させる(S332)。
また、工具ホーン付き超音波振動子交換処理によって、作業ヘッド33の固定手段332に固定された工具ホーン付き超音波振動子32を自動で交換することができるため、多種多様の超音波加工を、人手を介することなく簡易且つ迅速に実行できる。
しかし、例えば、図15に示すように、工具ホーン57の被掛止部574を、工具ホーン57の超音波振動の振幅の節となる位置に形成された溝とし、掛止部5321を、溝として形成した被掛止部574に嵌合する凸部を有するガイド部5327とすることもできる。なお、図15は、超音波加工用作業ヘッドの変形例を示す要部拡大図である。
11 プレスヘッド
12 超音波振動子
121 上端部
122 下端部
123 ブースター
1231 突出部
124 電気端子
13 超音波加工用作業ヘッド(作業ヘッド)
131 固設部
1311 連結部材
132 固定手段
1321 掛止部
1321a 下面
1322 アクチュエータ
1323 連結部材
1324 ロッド
1325 一端面
1326 上面
1327 ガイド部
1328 案内溝
1329 連架部材
13a 上端部押さえ板
13a1 貫通孔
13a2 固定部材
13b 下端部押さえ板
13b1 上面
13b2 案内穴
13b3 貫通孔
13b4 下面
13b5 貫通孔
14 往復動手段
15 発振器
16 制御部
161 入力手段
17 工具ホーン
171 先端部
172 基端部
173 凹部
174 被掛止部
20 超音波加工システム
21 高剛性ロボット
211 アーム
212 コラム
213 サーボモータ
214 サーボモータ
22 交換用工具ホーン
224 被掛止部
23 工具ホーンスタンド
231 保持手段
232 保持穴
232a 保持穴
233 弾性部材
24 制御部
25 フレーム
252 ナット
253 ギア
254 ハウジング
255 ベアリング
256 ギア
25a 前端面
26 直線移動ガイド
261 レール
262 スライダ
2622 スライダ
263 フランジ部
30 超音波加工装置
32 工具ホーン付き超音波振動子
321 上端部
323 ブースター
324 電気端子
33 作業ヘッド
331 固設部
3311 取付部
3312 下面
3313 ガイド部
3314 案内溝
332 固定手段
3321 掛止部
3322 アクチュエータ
3323 連結部材
3324 ロッド
3327 ガイド部
3328 案内溝
371 先端部
374 被掛止部
40 超音波加工システム
42 交換用工具ホーン付き超音波振動子
421 上端部
424 電気端子
425 被掛止部
43 工具ホーンスタンド
432 挟持部
432a 挟持部
433 弾性部材
44 制御部
5321 掛止部
5327 ガイド部
57 工具ホーン
574 被掛止部
B ベース
W ワーク
Claims (15)
- 超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部を有する工具ホーンを固定し、前記工具ホーンを超音波振動させてワークを加工する超音波加工用作業ヘッドであって、
前記超音波振動を発振する超音波振動子と、
前記超音波振動子を固設するための固設部と、
前記固設部に固設された伸縮自在なアクチュエータ、及び前記アクチュエータに連結され、前記工具ホーンの被掛止部を掛止する掛止部を備えた固定手段と、
を有することを特徴とする超音波加工用作業ヘッド。 - 前記被掛止部は、円盤状のフランジであり、
前記掛止部は、板材の一端部から前記超音波振動子の直下となる位置にかけて前記工具ホーンの先端部と接しない幅寸法で切り欠いたように形成された案内溝と、前記固設部に対向する面に前記幅寸法よりも大きい幅寸法で前記案内溝に沿って形成されたガイド部と
、
を有することを特徴とする請求項1に記載の超音波加工用作業ヘッド。 - 前記工具ホーンの被掛止部を前記掛止部で掛止し、前記アクチュエータを縮退させて前記掛止部を前記固設部に向けて押圧することによって前記掛止部と前記超音波振動子との間に固定された前記工具ホーンを有する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の超音波加工用作業ヘッド。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の超音波加工用作業ヘッドと、
前記超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段と、
を有することを特徴とする超音波加工装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の超音波加工用作業ヘッドと、
当該超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段を有し、当該超音波加工用作業ヘッドの位置及び向きのうちの少なくとも一方を任意に変位させるアームを備えた高剛性ロボットと、
前記高剛性ロボットによって変位可能な範囲内に備えられた、前記工具ホーンと交換して用いられる交換用工具ホーンと、
前記工具ホーン及び前記交換用工具ホーンを保持する工具ホーンスタンドと、
を備えたことを特徴とする超音波加工システム。 - 超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部を有する工具ホーンと、前記超音波を発振する超音波振動子とを一体的に形成した工具ホーン付き超音波振動子を固定し、前記工具ホーンを超音波振動させてワークを加工する超音波加工用作業ヘッドであって、
前記工具ホーン付き超音波振動子を交換可能に取り付ける取付部を備えた固設部と、
前記固設部に固設された伸縮自在なアクチュエータ、及び前記アクチュエータに連結され、前記工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部を掛止する掛止部を備えた固定手段と、
を有することを特徴とする超音波加工用作業ヘッド。 - 前記被掛止部は、円盤状のフランジであり、
前記掛止部は、板材の一端部から前記取付部の直下となる位置にかけて前記工具ホーン付き超音波振動子の先端部と接しない幅寸法で切り欠いたように形成された案内溝と、前記取付部と対向する面に前記幅寸法よりも大きい幅寸法で前記案内溝に沿って形成されたガイド部と、
を有することを特徴とする請求項6に記載の超音波加工用作業ヘッド。 - 前記工具ホーン付き超音波振動子の被掛止部を前記掛止部で掛止し、前記アクチュエータを縮退させて前記掛止部を前記固設部に向けて押圧することによって前記掛止部と前記取付部との間に固定された前記工具ホーン付き超音波振動子を有する
ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の超音波加工用作業ヘッド。 - 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の超音波加工用作業ヘッドと、
前記超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段と、
を有することを特徴とする超音波加工装置。 - 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の超音波加工用作業ヘッドと、
当該超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段を有し、当該超音波加工用作業ヘッドの位置及び向きのうちの少なくとも一方を任意に変位させるアームを備えた高剛性ロボットと、
前記高剛性ロボットによって変位可能な範囲内に備えられた、前記工具ホーン付き超音波振動子と交換して用いられる交換用工具ホーン付き超音波振動子と、
前記工具ホーン付き超音波振動子及び前記交換用工具ホーン付き超音波振動子を保持する工具ホーンスタンドと、
を備えたことを特徴とする超音波加工システム。 - 超音波振動の振幅の節となる位置に被掛止部を有する工具ホーンを固定し、前記工具ホーンを超音波振動させてワークを加工する超音波加工用作業ヘッドであって、
前記超音波振動を発振する超音波振動子と、
前記超音波振動子を固設するための固設部と、
前記固設部に固設されたアクチュエータ、及び前記アクチュエータに連結され、前記工具ホーンの被掛止部を掛止する掛止部を備えた固定手段と、
を有し、
前記固定手段は、前記工具ホーンの被掛止部を前記掛止部で掛止し、前記アクチュエータを動作させることで前記工具ホーンを前記超音波振動子と結合させて固定することを特徴とする超音波加工用作業ヘッド。 - 前記工具ホーンと前記超音波振動子が対向する面の一方に凹部を設け、他方に突出部を設け、
前記凹部と前記突出部とを嵌合自在に構成したことを特徴とする請求項1又は請求項11に記載の超音波加工用作業ヘッド。 - 前記被掛止部は、前記工具ホーンの超音波振動の振幅の節となる位置に形成された溝であり、
前記掛止部は、前記被掛止部に嵌合する凸部を有するガイド部としたことを特徴とする請求項1又は請求項11に記載の超音波加工用作業ヘッド。 - 請求項11から請求項13のいずれか1項に記載の超音波加工用作業ヘッドと、
前記超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段と、
を有することを特徴とする超音波加工装置。 - 請求項11から請求項13のいずれか1項に記載の超音波加工用作業ヘッドと、
当該超音波加工用作業ヘッドを往復動させるとともに、ワークに対して所定の押圧力を付与することのできる往復動手段を有し、当該超音波加工用作業ヘッドの位置及び向きのうちの少なくとも一方を任意に変位させるアームを備えた高剛性ロボットと、
前記高剛性ロボットによって変位可能な範囲内に備えられた、前記工具ホーンと交換して用いられる交換用工具ホーンと、
前記工具ホーン及び前記交換用工具ホーンを保持する工具ホーンスタンドと、
を備えたことを特徴とする超音波加工システム。
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