JP5702964B2 - アース電極の接点及びその製造方法 - Google Patents

アース電極の接点及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、半導体製造装置に設けられるアース電極の接点及びその製造方法に関する。
従来より、半導体製造装置のエッチング工程や薄膜形成工程において、ヒータ機能付基板保持体や冷却機能付基板保持体には、熱伝導率が高く、軽量かつコスト面にも優れるアルミニウムやアルミニウム合金(以下、アルミニウム系金属ともいう)が多く使用されている。ヒータ機能付基板保持体や冷却機能付基板保持体は、基板上にプラズマ処理により薄膜を形成したり、エッチングを行う際の電極としての機能も有する。このようなヒータ機能付基板保持体や冷却機能付基板保持体は、グラウンドに設置されることによってアース電極として機能する(例えば、特許文献1参照)。
ヒータ機能付基板保持体や冷却機能付基板保持体を形成するアルミニウム系金属には、表面に酸化被膜が形成され易いという特性がある。そのため、ヒータ機能付基板保持体や冷却機能付基板保持体が空気中に晒されると、表面酸化被膜により、接点間の接触抵抗が大きくなってしまうという問題が生じている。この問題を解決するため、ヒータ機能付基板保持体や冷却機能付基板保持体の接点部分には、接触抵抗の上昇を抑制するニッケルや銅系金属がメッキにより被覆されている。
特開2004−356509号公報
しかしながら、溝状に形成された接点の場合、その溝の内部にのみメッキ被膜を形成することになるため、被膜形成用のマスキングを設けるのが非常に煩雑であるという問題を有していた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、接触抵抗の上昇を抑制するために溝底部に設ける導電層を、簡易な手法により形成することができる、半導体製造装置におけるアース電極の接点及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るアース電極の接点は、反応室内で上下に対向して設置される電極間に高周波電圧を印加して前記反応室内のガスのプラズマを発生させることにより、処理対象の半導体基板に対して所定の処理を行う半導体製造装置に設けられる、アルミニウム又はアルミニウム合金によって形成されたアース電極の接点であって、前記アース電極が前記半導体基板と接する面または前記基板と対向する面と反対側の面に溝状をなして形成され、前記溝の底部に、固相状態のニッケル又はニッケル合金粉体を、加熱した圧縮ガスにより固相状態のままで吹き付けることにより形成された導電層を備えることを特徴とする。
また、本発明のアース電極の接点は、上記発明において、前記アース電極は、冷却機能を備え、前記半導体基板を載置する下部電極であることを特徴とする。
また、本発明のアース電極の接点は、上記発明において、前記アース電極は、ヒータ機能を備え、前記半導体基板を載置する下部電極であることを特徴とする。
また、本発明のアース電極の接点は、上記発明において、前記アース電極は、反応ガス供給機能を備える上部電極であることを特徴とする。
また、本発明のアース電極の接点は、上記発明において、前記接点は、周回して閉じた形状をなすことを特徴とする。
また、本発明のアース電極の接点の製造方法は、反応室内で上下に対向して設置される電極間に高周波電圧を印加して前記反応室内のガスのプラズマを発生させることにより、処理対象の半導体基板に対して所定の処理を行う半導体製造装置に設けられる、アルミニウム又はアルミニウム合金によって形成されたアース電極の接点の製造方法であって、前記アース電極の前記半導体基板と接する面または前記基板と対向する面と反対側の面に、接点用の溝を形成する溝形成ステップと、前記溝の底部に、固相状態のニッケル又はニッケル合金粉体を、加熱した圧縮ガスにより固相状態のままで吹き付けることにより導電層を形成する導電層形成ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、アルミニウム系金属によって形成されたアース電極の接点の溝底部に、ニッケルまたはニッケル合金の粉体を固相状態のまま吹き付けて導電層を形成することにより、接点における表面酸化膜の形成を抑制するとともに、接触抵抗の上昇を抑制することが可能となる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るアース電極の接点が形成された冷却機能付基板支持体を使用する半導体製造装置を示す模式図である。 図2は、本発明の一実施の形態に係るアース電極の接点が形成された冷却機能付基板支持体の断面図である。 図3は、図2に示す冷却機能付基板支持体の底面図である。 図4は、図2に示すアース電極の接点の一部拡大図である。 図5は、コールドスプレー法を用いた溶射装置の構成を示す模式図である。 図6は、本発明の一実施の形態に係るアース電極の接点が形成されたガスシャワープレートを使用する半導体製造装置を示す模式図である。 図7は、本発明の一実施の形態に係るアース電極の接点が形成されたガスシャワープレートの断面図である。 図8は、本発明の一実施の形態に係るアース電極の接点が形成されたヒータ機能付基板支持体を使用する半導体製造装置を示す模式図である。 図9は、本発明の一実施の形態に係るアース電極の接点が形成されたヒータ機能付基板支持体の断面図である。 図10は、図9に示すヒータ機能付基板支持体の底面図である。 図11は、本発明の一実施の形態の変形例1に係るアース電極の接点の構造を示す断面図である。 図12は、本発明の一実施の形態の変形例2に係るアース電極の接点の構造を示す断面図である。
以下に、本発明にかかるアース電極の接点及びその製造方法の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施の形態に係るアース電極の接点が形成された冷却機能付基板支持体2を使用する半導体製造装置100を示す模式図である。
半導体製造装置100は、ウェハ3等の半導体基板にエッチング等の処理を行う反応室1を備える。反応室1には、ウェハ3を載置し、エッチング時の基板の温度を調整する冷却板としての機能を有する冷却機能付基板支持体2と、反応ガスライン9を介し反応室1内に反応ガスを供給するガスシャワープレート7と、が設置されている。冷却機能付基板支持体2とガスシャワープレート7とは、反応室1内に対向して設置される。冷却機能付基板支持体2は、接続部4および接続部4から配線される接続線10を介して接地される。ガスシャワープレート7は高周波電源8と接続されている。
以上の構成を有する半導体製造装置100においては、ガスシャワープレート7から反応ガスを反応室1内に供給し、高周波電源8から上部電極として機能するガスシャワープレート7に高周波電力を供給することにより、反応室1内に供給された反応ガスをプラズマ化し、ウェハ3の表面をエッチングする。冷却機能付基板支持体2は接地されることにより、アース電極としての機能を有する。冷却機能付基板支持体2は、温度調整された冷媒を冷媒供給ライン5から導入し、ウェハ3の温度調整後の冷媒を冷媒排出ライン6から排出することにより、ウェハ3を所定温度に冷却する。
次に、図2〜図4を参照して、本発明の一実施の形態に係るアース電極の接点12について説明する。図2は、本発明の一実施の形態に係るアース電極の接点12が形成された冷却機能付基板支持体2の断面図である。図3は、図2に示す冷却機能付基板支持体2の底面図である。図4は、図2に示すアース電極の接点12の一部拡大図である。
冷却機能付基板支持体2は、ウェハ3の冷却を効率よく行うために、熱伝導率の高い金属、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金から形成される。冷媒供給ライン5から供給された冷媒は、冷却機能付基板支持体2内に渦巻き状に形成された冷媒用溝11内を送液される間にウェハ3を冷却し、冷媒排出ライン6から排出される。
冷却機能付基板支持体2のウェハ3と接する面と反対側の面、すなわち、冷却機能付基板支持体2の底面にアース用の接点12が溝状に形成される。接点12は、図3に示すように、冷却機能付基板支持体2の底面を周回して閉じた形状をなすように設けられる。接点12の溝内の底部には、図4に示すように、導電層15がコールドスプレー法により形成される。コールドスプレー法による導電層15の形成については、後に詳細に説明する。
導電層15は、接続部4と金属導体13を介して接続される。金属導体13は、帯状をなす金属を螺旋状に巻き上げた形状、または編み上げた形状をなし、巻き上げられた金属導体または編み上げられた金属導体13の断面の径は、接点12の溝の深さより僅かに大きく形成される。金属導体13を接点12内に配設し、ボルト14等により接続部4を冷却機能付基板支持体2に固定することにより、接点12の溝の深さより僅かに大きく形成された金属導体13は、接続部4を介して接点12の導電層15側に押圧される。導電層15と接続部4とが金属導体13を介して接続されることにより、冷却機能付基板支持体2に印加された電圧が、接続部4および接続線10を介して接地される。導電層15は、接点12と金属導体13との接触抵抗の上昇を防止するために形成され、たとえば、ニッケル又はニッケル合金、銅又は銅合金、銀又は銀合金、金又は金合金、タングステン等の金属が使用可能である。本発明の一実施の形態のアース電極の接点の電気伝導層15を形成する金属としては、ニッケル又はニッケル合金が好適に使用される。
続いて、図5を参照して、コールドスプレー法による導電層15を備えた接点12の形成について説明する。図5は、コールドスプレー法を用いた溶射装置50の構成を示す模式図である。
まず、冷却機能付基板支持体2のウェハ3と接する面と反対側の底面に、接点12用の溝を切削等により形成する。その後、前記溝の底部に、電気伝導層15を形成する固相状態のニッケル又はニッケル合金粉体を、加熱した圧縮ガスにより固相状態のままで吹き付ける、いわゆるコールドスプレー法により導電層15を形成する。
コールドスプレー法により導電層15を形成する溶射装置50は、図5に示すように、圧縮ガスを加熱するガス加熱器40と、被溶射物である冷却機能付基板支持体2に溶射する粉末材料を収容し、スプレーガン44に供給する粉末供給装置41と、スプレーガン44で加熱された圧縮ガスと混合された材料粉末を基材に噴射するガスノズル45とを備えている。
圧縮ガスとしては、ヘリウム、窒素、空気などが使用される。供給された圧縮ガスは、バルブ42および43により、ガス加熱器40と粉末供給装置41にそれぞれ供給される。ガス加熱器40に供給された圧縮ガスは、例えば50〜700℃に加熱された後、スプレーガン44に供給される。より好ましくは、基材上に噴射される溶射材料粉末の上限温度を金属材料の融点以下に留めるように圧縮ガスを加熱する。粉末材料の加熱温度を金属材料の融点以下に留めることにより、金属材料の酸化を抑制でき、接触抵抗の上昇も抑制することが可能となる。粉末供給装置41に供給された圧縮ガスは、粉末供給装置41内の、例えば、粒径が10〜100μm程度の材料粉末をスプレーガン44に所定の吐出量となるように供給する。加熱された圧縮ガスは先細末広形状のガスノズル45により超音速流(約340m/s以上)にされる。スプレーガン45に供給された粉末材料は、この圧縮ガスの超音速流の中への投入により加速され、固相状態のまま基材に高速で衝突して皮膜を形成する。コールドスプレー法によれば、導電層15の形成を短時間に、かつメッキ法に比べて非常に簡易に行うことができ、またコールドスプレーを行う時間を調整することにより、層の厚さも容易に変更することができる。なお、材料粉末を基材に固相状態で衝突させて皮膜を形成できる装置であれば、本発明の一実施の形態に係る接点12の製造に使用可能であり、図5の溶射装置50に限定されるものではない。
なお、本発明の一実施の形態において、冷却機能付基板支持体2の底面を周回して閉じた形状にするように設けられた接点12について説明したが、これに限定されるものではなく、冷却機能付基板支持体2の底面に、1又は2以上の円形状または楕円形状の凹部を形成し、凹部内に金属導体13との接触抵抗を低減する導電層15を備える接点12としてもよい。また、本発明の一実施の形態においては、アルミニウムまたはアルミニウム合金から形成されたアース電極として機能する冷却機能付基板支持体2における接点12について説明したが、接点12と金属導体13との接触抵抗を低減できる導電層15を有するものであれば、ステンレスまたは、チタン等の金属から形成される冷却機能付基板支持体2においても適用することができる。
以上のようにして形成した導電層15を備えた接点12は、メッキ法に比べて非常に簡易に製造できるだけでなく、金属導体13との接触抵抗の上昇を抑制して、速やかに接地を行うことが可能となる。
また、本発明の一実施の形態に係る接点12は、アース電極として機能するガスシャワープレートにも適用可能である。以下、図6および図7を参照して、アース電極の接点が形成されたガスシャワープレートについて説明する。図6は、本発明の一実施の形態に係る接点12が形成されたガスシャワープレート7Aを使用する半導体製造装置100Aを示す模式図である。図7は、本発明の一実施の形態に係る接点12が形成されたガスシャワープレート7Aの断面図である。
半導体製造装置100Aは、ウェハ3等の半導体基板にエッチング等の処理を行う反応室1を備える。反応室1には、ウェハ3を載置し、エッチング時の基板の温度を調整する冷却板としての機能を有する冷却機能付基板支持体2Aと、反応ガスライン9を介し反応室1内に反応ガスを供給するガスシャワープレート7Aと、が設置されている。冷却機能付基板支持体2Aとガスシャワープレート7Aとは、反応室1内に対向して設置される。冷却機能付基板支持体2Aは、高周波電源8と接続される。ガスシャワープレート7Aは接続部4Aおよび接続部4Aから配線される接続線10を介して接地されている。
以上の構成を有する半導体製造装置100Aにおいては、ガスシャワープレート7Aから反応ガスを反応室1内に供給し、高周波電源8から下部電極として機能する冷却機能付基板支持体2Aに高周波電力を供給することにより、反応室1内に供給された反応ガスをプラズマ化し、ウェハ3の表面をエッチングする。ガスシャワープレート7Aは接地されることにより、アース電極としての機能を有する。冷却機能付基板支持体2Aは、温度調整された冷媒を冷媒供給ライン5から導入し、ウェハ3の温度調整後の冷媒を冷媒排出ライン6から排出することにより、ウェハ3を所定温度に冷却する。
ガスシャワープレート7Aは、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金から形成される。図7に示すように、反応ガスライン9から供給された反応ガスは、ガスシャワープレート7A内に渦巻き状に形成された反応ガス供給溝16内を循環する間に、ガス供給孔17から反応室1内に供給される。
ガスシャワープレート7Aのウェハ3と対向する面と反対側の面、すなわち、ガスシャワープレート7Aの上面にアース用の接点12が溝状に形成される。接点12は、ガスシャワープレート7Aの上面を周回して閉じた形状となすように設けられる。接点12の溝内の底部には、上述した冷却機能付基板支持体2に形成される接点12と同様に、導電層15がコールドスプレー法により形成される。
導電層15は、接続部4Aと金属導体13を介して接続される。金属導体13は、帯状をなす金属を螺旋状に巻き上げた形状、または編み上げた形状をなし、巻き上げられた金属導体または編み上げられた金属導体の断面の径は、接点12の溝の深さより僅かに大きく形成される。金属導体13を接点12内に配設し、ボルト14等により接続部4Aをガスシャワープレート7Aに固定することにより、接点12の溝の深さより僅かに大きく形成された金属導体13は、接続部4Aを介して接点12の導電層15側に押圧される。導電層15と接続部4Aとが金属導体13を介して接続されることにより、ガスシャワープレート7Aに印加された電圧が、接続部4Aおよび接続線10を介して接地される。導電層15は、接点12と金属導体13との接触抵抗の上昇を防止するために形成され、たとえば、ニッケル又はニッケル合金、銅又は銅合金、銀又は銀合金、金又は金合金、タングステン等の金属が使用可能であり、ニッケル又はニッケル合金が好適に使用される。
さらに、本発明の一実施の形態に係る接点12は、アース電極として機能するヒータ機能付基板支持体にも適用可能である。以下、図8〜図10を参照して、アース電極の接点12が形成されたヒータ機能付基板支持体25について説明する。図8は、本発明の一実施の形態に係る接点12が形成されたヒータ機能付基板支持体25を使用する半導体製造装置100Bを示す模式図である。図9は、本発明の一実施の形態に係る接点12が形成されたヒータ機能付基板支持体25の断面図である。図10は、図9に示すヒータ機能付基板支持体25の底面図である。
図8に示すように、半導体製造装置100Bは、ウェハ3等の半導体基板にプラズマCVD等の処理を行う反応室1を備える。反応室1には、ウェハ3を載置し、薄膜形成時の基板の温度を調整するヒータとしての機能を有するヒータ機能付基板支持体25と、反応ガスライン9を介し反応室1内に反応ガスを供給するガスシャワープレート7と、が設置されている。ヒータ機能付基板支持体25とガスシャワープレート7とは、反応室1内に対向して設置される。ヒータ機能付基板支持体25は、接続部4Bおよび接続部4Bから配線される接続線10を介して接地される。ガスシャワープレート7は高周波電源8と接続されている。
以上の構成を有する半導体製造装置100Bにおいては、ガスシャワープレート7から反応ガスを反応室1内に供給し、高周波電源8から上部電極として機能するガスシャワープレート7に高周波電力を供給することにより、反応室1内に供給された反応ガスをプラズマ化し、ウェハ3の表面に薄膜を形成する。ヒータ機能付基板支持体25は接地されることにより、アース電極としての機能を有する。ヒータ機能付基板支持体25は、ヒータプレート20内に配線されるシースヒータに電力を供給する外部電源22と接続される。
図9に示すように、ヒータ機能付基板支持体25は、ウェハ3を載置し、ウェハ3の温度を調整するヒータプレート20と、ヒータプレート20を支持する中空円柱状のシャフト21と、からなる。ヒータプレート20およびシャフト21は、熱伝導率の高い金属、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金から形成される。ヒータプレート20内に渦巻き状に配設されたシースヒータ23は、外部電源22からシャフト21内の開口部24を介して電力が供給される。
ヒータプレート20のウェハ3と接する面と反対側の面、すなわち、ヒータプレート20の底面にシャフト21が接続され、シャフト21の底面部にアース用の接点12が溝状に形成される。図10に示すように、接点12は、シャフト21の底面を周回して閉じた形状をなすように設けられる。接点12の溝内の底部には、上述した冷却機能付基板支持体2に形成される接点12と同様に、導電層15がコールドスプレー法により形成される。
導電層15は、接続部4Bと金属導体13を介して接続される。金属導体13は、帯状をなす金属を螺旋状に巻き上げた形状、または編み上げた形状をなし、巻き上げられた金属導体または編み上げられた金属導体の断面の径は、接点12の溝の深さより僅かに大きく形成される。金属導体13を接点12内に配設し、ボルト14等により接続部4Bをシャフト21に固定することにより、接点12の溝の深さより僅かに大きく形成された金属導体13は、接続部4Bを介して接点12の導電層15側に押圧される。導電層15と接続部4Bとが金属導体13を介して接続されることにより、ヒータプレート20およびシャフト21(ヒータ機能付基板支持体25)に印加された電圧が、接続部4Bおよび接続線10を介して接地される。導電層15は、接点12と金属導体13との接触抵抗の上昇を防止するために形成され、たとえば、ニッケル又はニッケル合金、銅又は銅合金、銀又は銀合金、金又は金合金、タングステン等の金属が使用可能であり、ニッケル又はニッケル合金が好適に使用される。
さらに、また、本発明の一実施の形態にかかる接点12の変形例1として、図11および図12に示す接点12が例示される。図11は、本発明の一実施の形態の変形例1に係るアース電極の接点12Aの構造を示す断面図である。図12は、本発明の一実施の形態の変形例2に係るアース電極の接点12Bの構造を示す断面図である。
本発明の一実施の形態にかかる接点12の断面形状は、図3に示すように矩形状であるのに対し、図11に示す変形例1に係る接点12Aは半円状の断面形状であり、図12に示す変形例2に係る接点12Bはあり溝状の断面形状を有している。冷却機能付基板支持体2の底面部に、半円状またはあり溝状の断面形状の溝を切削により形成した後、上述したコールドスプレー法により、ニッケル又はニッケル合金からなる導電層15Aおよび15Bを形成することにより、本発明の一実施の形態にかかる接点12と同様に、簡易に、かつ金属導体13との接触抵抗の上昇を抑制しうる接点12Aおよび12Bを形成することができる。半円状の断面形状を有する接点12Aは、金属導体13との接触面積を大きくすることができるので好ましい。
本発明は、半導体製造装置のプラズマ処理工程において、アルミニウム又はアルミニウム合金により形成された、アース電極としての機能を有する基板支持体やガスシャワープレートの接点及びその製造方法において利用可能である。
1 反応室
2、2A 冷却機能付基板支持体
3 ウェハ
4、4A、4B 接続部
5 冷媒供給ライン
6 冷媒排出ライン
7、7A ガスシャワープレート
8 高周波電源
9 反応ガスライン
10 接続線
11 冷媒用溝
12、12A、12B 接点
13 金属導体
14 ボルト
15、15A、15B 導電層
16 反応ガス供給溝
17 ガス供給孔
20 ヒータプレート
21 シャフト
23 シースヒータ
24 開口部
25 ヒータ機能付基板支持体
40 ガス加熱器
41 粉末供給装置
42、43 バルブ
44 スプレーガン
45 ガスノズル
50 溶射装置
100、100A、100B 半導体製造装置

Claims (6)

  1. 反応室内で上下に対向して設置される電極間に高周波電圧を印加して前記反応室内のガスのプラズマを発生させることにより、処理対象の半導体基板に対して所定の処理を行う半導体製造装置に設けられる、アルミニウム又はアルミニウム合金によって形成されたアース電極の接点であって、
    前記アース電極前記半導体基板と接する面と反対側の面、または前記半導体基板と対向する面と反対側の面に溝が形成され、前記溝の底部に、固相状態のニッケル又はニッケル合金粉体を、加熱した圧縮ガスにより固相状態のままで吹き付けることにより形成された導電層を備えることを特徴とするアース電極の接点。
  2. 前記アース電極は、冷却機能を備え、前記半導体基板を載置する下部電極であることを特徴とする請求項1に記載のアース電極の接点。
  3. 前記アース電極は、ヒータ機能を備え、前記半導体基板を載置する下部電極であることを特徴とする請求項1に記載のアース電極の接点。
  4. 前記アース電極は、反応ガス供給機能を備える上部電極であることを特徴とする請求項1に記載のアース電極の接点。
  5. 前記接点は、周回して閉じた形状をなすことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のアース電極の接点。
  6. 反応室内で上下に対向して設置される電極間に高周波電圧を印加して前記反応室内のガスのプラズマを発生させることにより、処理対象の半導体基板に対して所定の処理を行う半導体製造装置に設けられる、アルミニウム又はアルミニウム合金によって形成されたアース電極の接点の製造方法であって、
    前記アース電極の前記半導体基板と接する面と反対側の面、または前記半導体基板と対向する面と反対側の面に、接点用の溝を形成する溝形成ステップと、
    前記溝の底部に、固相状態のニッケル又はニッケル合金粉体を、加熱した圧縮ガスにより固相状態のままで吹き付けることにより導電層を形成する導電層形成ステップと、
    を含むことを特徴とするアース電極の接点の製造方法。
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