JPH10239348A - 接続装置、その製造方法および検査装置 - Google Patents

接続装置、その製造方法および検査装置

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JPH10239348A
JPH10239348A JP4241997A JP4241997A JPH10239348A JP H10239348 A JPH10239348 A JP H10239348A JP 4241997 A JP4241997 A JP 4241997A JP 4241997 A JP4241997 A JP 4241997A JP H10239348 A JPH10239348 A JP H10239348A
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wiring
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contact terminal
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JP4241997A
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Susumu Kasukabe
進 春日部
Yuji Wada
雄二 和田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチング工程を用いずに形成された先端の
尖った接触端子を有する接続装置、また、接触面の高さ
の相違に応じた高さを有する、先端の尖った複数の接触
端子を有する接続装置、および、それらの製造方法を提
供する。 【解決手段】 引き出し用配線105を形成した絶縁膜
104の該配線上の複数箇所に、導電性の微粒子を吹き
付けて、先端が尖った形状の突起を形成して接触端子1
03を形成する。この接触端子103を設けた絶縁膜1
04を基板109に接着し、さらに、配線基板107に
固定して、接続装置が得られる。また、この接続装置を
低荷重でプロービングすることにより検査装置が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対接する電極に接
触した接触端子を通して電極に電気信号を伝送する接続
装置およびその製造方法、並びにそれを用いた試験装置
に係り、特に、半導体素子検査用の多数で高密度の電極
に対して接触するのに好適な接続装置、その製造方法、
並びにそれを用いた試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LSI等の半導体素子は、例えば、図2
1(A)に示すように、ウエハ1の面上に多数のLSI
用の半導体素子(チップ)2が設けられ、各チップを切
り離して使用に供する。図21(B)は、上記半導体素
子2の内の1個を拡大して示した斜視図である。該半導
体素子2の表面には、その周囲に沿って多数の電極3が
列設されている。この種の半導体素子の製造時には、種
々の検査が行なわれる。例えば、配線が正しく行なわれ
ているか否か、半導体素子が正常に動作するか否かにつ
いての検査が行なわれる。こうした半導体素子2の工業
的生産に際して行われる、電気的性能の検査には、半導
体素子の電極にプローブを接触させて検査を行うものが
ある。この種の検査の場合、電極が極めて微細なため、
特別の接続装置が用いられる。
【0003】この種の接続装置に求められる条件は、微
細な電極に接続するための構造的な条件のほかに、アル
ミニウム電極やはんだ電極などの材料表面に酸化物を生
成する被接触材料に対しては、酸化膜を局部的に除去し
て、その下面の金属導体材料に接触することにより、良
好な接触を確保できることが要求される。また、半導体
素子の高密度化に伴って、半導体製造時の検査工程にお
いて検査用のプローブを狭ピッチ多ピン化する必要が生
じ、かつ、半導体素子の電極と検査回路間で高速電気信
号を伝送し、検査する工程で、狭ピッチ多ピンの半導体
素子へのプロービングができる簡便な接続装置の開発が
望まれている。そこで、このような観点から、従来の技
術について検討する。
【0004】この種の接続装置として、例えば、図22
および図23に示すような構造の接続装置が従来用いら
れている。この接続装置は、プローブカード4と、これ
から斜めに出たタングステン針からなるプローブ5とで
構成される。この接続装置による検査では、プローブ5
のたわみを利用した接触圧により前記電極3をこすって
接触をとり、その電気特性を検査する方法が用いられて
いる。
【0005】しかし、このようなタングステン針からな
るプローブおよび半球状のバンプを形成したプローブ
は、アルミニウム電極やはんだ電極などの材料表面に酸
化物を生成する被接触材料に対しては、接触端子を電極
に擦りつけること(スクライブ動作)により、電極材料
表面の酸化物を擦り取り、その下面の金属導体材料に接
触することにより、良好な接触を確保している。この結
果、電極を接触端子でスクライブすることにより、電極
材料のクズが生じ、配線間のショートおよび異物発生の
原因となり、また、電極にプローブを数百mN以上の荷
重をかけながら擦りつけて接触を確保することにより、
電極に損傷を与えることが多い。
【0006】また、図22、図23に示した従来のプロ
ーブカードを用いた検査工程では、プローブの空間的な
配置に限界があり、半導体素子の電極の狭ピッチ高密度
化、ピンの総数の増大に対応できなくなっている。ま
た、上記のプロービング方式では、プローブ5の形状か
ら、そこでの集中インダクタンスが大きく、高速信号で
の検査に限界がある。すなわち、プローブカード上での
信号線の特性インピーダンスをR、プローブの集中イン
ダクタンスをLとすると、時定数はL/Rとなり、R=
50ohm、L=50nHの場合で1nsで、この程度
の高速信号を扱うと、波形がなまり、正確な検査ができ
ない。従って、通常は、直流的な特性検査に限られてい
る。
【0007】半導体素子の高密度化、狭ピッチ化がさら
に進み、高速信号による動作試験が必要になった場合の
半導体素子の特性検査を可能とする検査方法および検査
装置として、1988年度のITC(インターナショナ
ル テスト コンファレンス)の講演論文集の601頁
から607頁に記載された技術がある。図24は、その
構造概略図、図25は同じく要部拡大斜視図である。こ
こで用いられる半導体検査用のプローブは、フレキシブ
ルな誘電体膜20の上面にリソグラフ技術で配線21を
形成し、被検査対象の半導体の電極に対応する位置に設
けた誘電体膜20のスルーホール22にめっきにより、
半円形のバンプ23を形成したものを接触端子として用
いるものである。この技術は、誘電体膜20の表面に形
成した配線21および配線基板24を通じて検査回路
(図示せず)に接続されているバンプ23を、板ばね2
5によって、検査対象の半導体素子の電極にバンプ23
をこすって接触し、信号の授受を行って検査する方法で
ある。
【0008】図24、図25に示した銅配線の一部にめ
っきにより形成したバンプをプローブとする方法は、バ
ンプの先端部が平坦あるいは半球状となるため、アルミ
ニウム電極あるいは、はんだ電極などの材料表面に酸化
物を生成する被接触材料に対しては、接触抵抗が不安定
になり、接触時の荷重を数百mN以上にする必要があ
る。しかし、接触時の荷重を大きくしすぎることには問
題がある。すなわち、半導体素子の高集積化が進み、高
密度多ピン、狭ピッチの電極を半導体素子表面に形成す
るため、電極直下に多数の能動素子あるいは微細な配線
が形成されていることが多く、半導体素子検査時のプロ
ーブの電極への接触圧が大き過ぎると、電極およびその
直下の能動素子や配線に損傷を与えるおそれがある。さ
らに、バンプの形状等にばらつきが生じることが予想さ
れるため、接触が不十分な突起を完全に接触させるに
は、全体として大きな接触圧が必要となり、部分的に
は、過大な接触圧となってしまうという問題がある。
【0009】また、他のプローブとして、特開平5−2
11218号公報(対応米国出願1991年75084
2号)に記載されるものがある。これは、金属板、例え
ば、ステンレス板に、テフロン等の非導電皮膜物で部分
的に覆い、覆われていない金属部分に、先端が尖った形
状である突起を有する窪みツールを用いて、その突起を
押しつけることにより、突起の形状に相当する形状の窪
みを形成し、これに、金属を鍍金して金属層を形成し、
さらに、それに、誘電体基体が積層される。そして、金
属層を含む誘電体基体を金属板から剥がして、構成され
る。すなわち、このものは、基体上に、尖った接触部分
を有するコネクタパッドが複数個配置されたものであ
る。そして、この尖った接触部分を集積回路パッドに押
しつけて、検査を行う。
【0010】しかし、特開平5−211218号公報に
開示される方法は、成形型とする金属板に、窪みツール
を押しつけることにより、機械的に穴をあけるため、穴
あけ精度が悪いという問題がある。すなわち、機械的な
操作で行われるため、位置決め精度に限界がある。ま
た、穴のあき方にもばらつきを生じる。この結果、突起
の位置、形状および大きさにばらつきが生じるという問
題がある。
【0011】このような従来の接続装置における問題を
解決するものとして、特開平7−283280号公報に
記載される技術が提案されている。この技術は、半導体
素子のより一層の高密度化、狭ピッチ化に対応し、か
つ、高速信号による特性検査を可能とするものである。
図27に、その概略構造を示す。
【0012】図27に示す接続装置は、接触端子10を
設けた絶縁フィルム11を基板となるシリコンウエハ1
6に固定し、このシリコンウエハ16を配線基板14に
搭載したものである。この接続装置は、次のようにして
製造される。
【0013】まず、接触端子10を形成するための型と
なる穴を、二酸化シリコン膜をマスクとしてシリコンウ
エハの異方性エッチングにより形成する。次に、この型
を用いて、ポリイミド膜よりなる絶縁フィルム11にあ
けた穴に、ニッケル12をめっきにより充填して接触端
子10を形成する。さらに、絶縁フィルム11に接触端
子10の引き出し用配線13を設ける。この後、絶縁フ
ィルム11と配線基板14との間に、緩衝層15および
シリコンウエハ16を挟み込んで、一体とし、型を除去
する。ついで、配線基板14の電極14aに、引き出し
用配線13をはんだ17で接続する。これにより、図2
7に示す接続装置が得られる。
【0014】上記特開平7−283280号公報に記載
される接続装置は、先端の尖った接触端子を形成するこ
とができ、酸化膜を小さな力で容易に突き破ることがで
きる。このため、大きな力を加えることを要しないの
で、半導体の電極下方の組織を破壊するといった事態の
発生を防ぐことができる。また、上記の接続装置は、接
触端子を小型化できると共に、高密度に配置でき、しか
も、配線基板に搭載できるため、狭ピッチ多ピンのプロ
ービングが実現できる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平7−2
83280号公報に記載される接続装置は、接触端子を
エッチング技術を用いて形成している。このため、極め
て精密に接触端子を形成できるという点において優れた
技術である。ただし、異方性エッチングプロセスを用い
るため、多種の膜を生成する成膜工程、それらの膜につ
いてのエッチング工程、シリコン基板の異方性エッチン
グ等、接触端子を形成するための工程が多く、しかも、
時間がかかること、また、精密なエッチングを要するた
め、適切なエッチングの条件を設定すること、および、
その管理が容易でないことといった点が指摘される。
【0016】また、上記公報記載の技術は、接触端子を
形成するための型をエッチングによって形成するため、
多数の接触端子を一律に均一のサイズで形成することが
容易である反面、接触端子の形態、例えば、高さを個別
的に変えて製造することには適していない。このため、
電極が設けられている面に高低差がある検査対象につい
て用いられる接続装置には適用しがたい。
【0017】以上に述べた技術は、半導体素子について
検査する装置に関するものであるが、半導体以外の検査
対象についても同様である。
【0018】本発明の第1の目的は、エッチング工程を
用いずに形成された先端の尖った接触端子を有する接続
装置を提供することにある。
【0019】本発明の第2の目的は、接触面の高さの相
違に応じた高さを有する、先端の尖った複数の接触端子
を有する接続装置を提供することにある。
【0020】本発明の第3の目的は、先端の尖った接触
端子をエッチング工程を用いずに形成することができ
る、接続装置の製造方法を提供することにある。
【0021】本発明の第4の目的は、先端の尖った複数
の接触端子をそれぞれ任意の高さで形成することができ
る、接続装置の製造方法を提供することにある。
【0022】本発明の第5の目的は、エッチング工程を
用いずに形成された先端の尖った接触端子を有する検査
装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明の第1の態様によれば、検査対象と電気
的に接触して、電気信号を授受するための接続装置であ
って、検査対象と電気的に接触するための複数個の接触
端子と、各接触端子から引き出される引き出し用配線と
を備え、前記接触端子は、先端が尖った形状の突起状の
構造であり、該突起は、導電性の微粒子を吹き付けて形
成されたものであることを特徴とする接続装置が提供さ
れる。
【0024】同じく、上記第1の目的を達成するため、
本発明の第2の態様によれば、検査対象と電気的に接触
して、電気信号を授受するための接続装置であって、検
査対象と電気的に接触するための少なくとも1個の接触
端子と、前記接触端子から引き出される引き出し用配線
とを有し、前記接触端子は、先端が尖った形状の突起状
の構造であり、該突起および前記引き出し用配線は、導
電性の微粒子を吹き付けて形成されたものであることを
特徴とする接続装置が提供される。
【0025】上記第2の目的を達成するため、本発明の
第3の態様によれば、前記第1の態様における複数個の
接触端子の内の一部の接触端子が、異なる高さの突起を
有することを特徴とする接続装置が提供される。
【0026】上記第3の目的を達成するため、本発明の
第4の態様によれば、接触端子を有し、該接触端子を検
査対象と電気的に接触させて電気信号を授受する接続装
置を製造するための方法であって、絶縁膜に引き出し用
配線を形成する工程と、前記引出し用配線上の予め定め
た複数箇所のそれぞれに、接触端子を形成する工程とを
有し、前記接触端子を形成する工程は、接触端子を形成
すべき箇所に導電性の微粒子を吹き付けて、該導電性微
粒子を堆積させ、接触端子用の先端が尖った形状の突起
をそれぞれ形成することを特徴とする接続装置の製造方
法が提供される。
【0027】上記第4の目的を達成するため、本発明の
第5の態様によれば、前記第4の態様における前記接触
端子を形成する工程が、各接触端子の形成すべき突起の
大きさに応じて、条件を異ならせて導電性の微粒子を吹
き付けることを特徴とする接続装置の製造方法が提供さ
れる。
【0028】さらに、上記第5の目的を達成するため、
本発明の第6の態様によれば、多数の電極が配置された
検査対象の各電極に接触して、電気信号を授受して検査
を行う検査装置において、検査対象物を変位自在に支持
する試料支持系と、接続装置を有し、該接続装置の接触
端子のある面が、試料支持系の検査対象物と対向するよ
うに配置されるプローブ系と、前記試料支持系の検査対
象の変位駆動を制御する駆動制御系と、前記プローブ系
と接続されて検査を行うテスタとを備え、前記接続装置
は、検査対象と電気的に接触するための複数個の接触端
子と、各接触端子から引き出される引き出し用配線と、
緩衝層および基板と、配線基板とを有し、前記絶縁膜
は、緩衝層を挟んで基板と固定され、前記引き出し用配
線と配線基板との配線とが接続されることを特徴とする
検査装置が提供される。
【0029】同じく第7の態様によれば、多数の電極が
配置された検査対象の各電極に接触して、電気信号を授
受して検査を行う検査装置において、検査対象物を支持
する試料支持部、および、接続装置を有し、該接続装置
は、その接触端子のある面が、試料支持部の検査対象物
と対向するように配置される、少なくとも1の個別プロ
ーブ系と、前記個別プローブ系と接続されて検査を行う
テスタとを備え、前記接続装置は、検査対象と電気的に
接触するための複数個の接触端子と、各接触端子から引
き出される引き出し用配線と、緩衝層および基板と、配
線基板とを有し、前記絶縁膜は、緩衝層を挟んで基板と
固定され、前記引き出し用配線と配線基板との配線とが
接続されることを特徴とする検査装置が提供される。
【0030】また、同じく第8の態様によれば、多数の
電極が配置された検査対象の各電極に接触して、電気信
号を授受して検査を行う検査装置において、検査対象物
を支持する試料支持部、および、接続装置を有し、該接
続装置は、その接触端子のある面が、試料支持部の検査
対象物と対向するように配置される、少なくとも1の個
別プローブ系と、前記個別プローブ系と接続されて検査
を行うテスタとを備え、前記接続装置は、検査対象と電
気的に接触するための複数個の接触端子と、各接触端子
から引き出される引き出し用配線と、緩衝層および基板
と、配線基板とを有し、前記絶縁膜は、緩衝層を挟んで
基板と固定され、前記引き出し用配線と配線基板との配
線とが接続され、前記個別プローブ系は、マザーボード
に装着され、該マザーボードを介して、テスタと接続さ
れることを特徴とする検査装置が提供される。
【0031】さらに、本発明の第9の態様によれば、前
記第6、第7および第8の各態様における前記複数個の
接触端子の内の一部の接触端子を、異なる高さの突起を
有するものとした検査装置が提供される。
【0032】本発明の構成によれば、接触端子を、導電
性の微粒子を吹き付けて形成される突起で構成すること
ができる。微粒子の吹き付け法によれば、例えば、円錐
形状の先端が尖った形状が得られる。しかも、微粒子の
吹き付け条件を制御することにより、微細で、高密度の
接触端子を、多数個配置することができる。従って、測
定対象物の高密度化に対応することができる。しかも、
機械的な成膜プロセスで形成するので、微細な組み立て
作業を要せずに加工精度の高い接触端子形状が形成でき
る。このような構成により、シリコンの異方性エッチン
グによる型材の形成、多種の膜の成膜、エッチング、マ
スクの形成等の種々の工程を要することなく、接触端子
を形成することができる。
【0033】また、接触端子の長さを、例えば、0.0
05〜0.5mm程度に、短く形成することができる。
これにより、高速信号の乱れを小さくすることができ
る。
【0034】さらに、本発明の接続装置を用いる検査装
置にあっては、高密度多ピン、狭ピッチの半導体素子の
表面電極を全ピン接触することにより、半導体素子全面
で電源供給可能な電圧変動の少ない安定した動作状態で
の検査が実現できる。その結果、高速AC検査が可能と
なり、半導体素子の高速動作の確認と出力波形の詳細な
観察が可能となり、半導体素子の特性マージンを把握す
ることができることにより、半導体素子の設計への効率
の良いフィードバックが可能となる。
【0035】また、緩衝層を設けることにより、電極と
接触端子の間隔のばらつきを吸収することができる。す
なわち、絶縁フィルムの材料、膜厚、および、緩衝層の
弾性率を適宜に設定することにより、接触端子は、プロ
ービング時に電極およびその直下の能動素子に損傷を与
えない適度な値に容易に設定することが可能である。ま
た、接触対象である電極に多少の段差があっても、絶縁
フィルムのたわみおよび緩衝層の弾性により、所定の力
にて電極に接触することができる。
【0036】また、本発明によれば、複数個の接触子に
ついて、それぞれの高さを、微粒子の吹き付け条件、例
えば、吹き付け量、吹き付け時間等を変えることによ
り、容易に所望の値に設定することができる。従って、
検査対象に、段差がある場合でも、容易に対応すること
ができる。すなわち、予め、接触対象である電極の段差
が判明している場合は、接触端子を形成するための微粒
子の吹き付け量を制御することにより、電極の段差に対
応して、適宜に接触端子の高さを変えた接続装置を形成
することができる。
【0037】また、本発明によれば、電極パターンの変
更に対しては、引き出し配線パターンおよび微粒子の吹
き付けノズルの位置制御を変更するのみで容易に対応す
ることができる。
【0038】絶縁フィルムの材料として、ポリイミドの
ような高温で使用できる材料を用いることにより、高温
での動作試験が可能となり、検査対象がシリコン系の半
導体素子の場合は、接触端子を形成した上記絶縁膜をシ
リコン基板に固着することにより、線膨張率の差による
変位が少ない接続装置が実現でき、例えば、ウエハ状態
でも容易に高温で検査可能である。
【0039】また、上記接続装置の接続端子の先端位置
を、製造時の温度と実使用時での温度との差を考慮し
て、製造時に材料間の線膨張率の差による先端位置の変
位をあらかじめ設計値に入れて接続端子を形成すること
により、高温でも接続端子の先端位置精度が極めて良好
な接続装置が実現できる。
【0040】従って、半導体素子の電極を被接触対象と
した高密度、超多ピンで高速信号による動作試験が可能
で、高温でも接触端子の先端位置精度が良好で電極パタ
ーンの変更にも容易に対応できる接続装置が製作可能で
ある。
【0041】なお、本発明の接続装置は、接触対象が半
導体素子に限定されることなく、対向する電極の接触装
置としても対応でき、狭ピッチ、多ピンであっても製作
可能である。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る接続装置、接
触端子、および、検査装置に関する実施形態について図
面を参照して説明する。
【0043】図1は、本発明の接続装置の第1の実施形
態の要部を示す。本実施形態の接続装置は、基板109
と、緩衝層108と、絶縁フィルム104と、接触端子
103と、絶縁フィルム104に設けられ、該接触端子
103から引き出された引き出し用配線105とを有す
る。基板109は、配線基板107に搭載され、絶縁フ
ィルム104は、その周縁部が基板109より外側に延
長するように設けられ、絶縁フィルムの周縁部104a
は、基板109の外側で滑らかに折り曲げられて、配線
基板107上に固定されている。その際、引き出し用配
線105が、配線基板107に設けられている電極11
0aに、電気的に接続される。接続は、例えば、はんだ
111を用いて行われる。なお、図1では、簡単のた
め、接触端子103を1つのみ示す。
【0044】配線基板107は、例えば、ポリイミド樹
脂、ガラスエポキシ樹脂等の樹脂材あるいはセラミック
多層基板からなり、内部配線107aおよび接続端子1
07bを有している。配線基板107と基板109と
は、例えば、シリコン系接着剤を用いて接着される。
【0045】絶縁フィルム104は、可撓性があり、好
ましくは、耐熱性がある樹脂で形成する。本実施形態で
は、ポリイミド樹脂が用いられる。緩衝層108は、エ
ラストマ等の弾性を有する物質で構成される。具体的に
は、シリコーンゴム等が用いられる。接触端子103お
よび引き出し用配線105は、導電性材料で構成され
る。これらの詳細については、後述する。また、図1で
は、接触端子103および引き出し用配線105は、説
明の簡単のため、1の接触端子分のみ示すが、もちろ
ん、実際には、後述するように複数個が配置される。
【0046】図2に本発明の接続装置の第2の実施形態
の要部を示す。図2に示す接続装置は、接触端子112
および引き出し用配線114の構造が異なる他は、上記
図1に示す接続装置と同様に構成される。すなわち、本
実施形態では、絶縁フィルム113に引き出し用配線1
14を設けて、該引き出し用配線114の表面に接触端
子112を構成したのものである。また、引き出し用配
線114は、上記図1の例とは異なり、配線基板107
とは対向しない面に設けられる。従って、配線基板10
7の電極110aと接続するために、絶縁フィルム11
3に、金属めっきで充填されたビア115が設けてあ
る。なお、ビアでなく、ワイヤボンディングによって接
続するようにしてもよい。
【0047】図3に本発明の接続装置の第3の実施形態
の要部を示す。図3に示す接続装置は、シリコンウエハ
116に形成した二酸化シリコン膜117に形成した配
線118に接触端子119を形成し、ポリイミド膜12
2に形成した引き出し用配線120を該配線118に、
例えば、はんだ121を用いてポリイミド膜122に形
成した引き出し用配線120を電気的に接続し、図1に
示す実施形態と同様に配線基板107に設けられている
電極110aに電気的にはんだ111により接続される
他は、上記図1および図2に示す接続装置と同様に構成
される。なお、ポリイミド膜122に形成した引き出し
用配線120を用いるのではなく、ワイヤボンディング
によって接続するようにしてもよい。
【0048】図4に本発明の接続装置の第4の実施形態
の要部を示す。図4に示す接続装置は、絶縁フィルム1
04の引き出し用配線105を形成した対向面に、接地
用の導体膜125を形成した他は、上記図1に示す接続
装置と同様に構成される。すなわち、本実施形態では、
接触端子103の周辺を除いた部分に、接地用の導体膜
125を形成して、インピーダンス整合するように構成
したものである。
【0049】図5に本発明の接続装置の第5の実施形態
の要部を示す。図5に示す接続装置は、絶縁フィルム1
13の引き出し用配線114および接触端子112を形
成した対向面に、接地用の導体膜126を形成した他
は、上記図2に示す接続装置と同様に構成される。すな
わち、本実施形態では、接地用の導体膜126を形成し
て、インピーダンス整合するように構成したものであ
る。
【0050】図6に本発明の接続装置の第6の実施形態
の要部を示す。図6に示す接続装置は、絶縁フィルム1
04の引き出し用配線105を形成した面に、接地用の
導体膜127を形成したポリイミド膜128を接着し
て、インピーダンス整合するように構成したものである
他は、上記図1に示す接続装置と同様に構成される。
【0051】上述した第1の実施形態〜第6の実施形態
は、接触端子103、112および119を、導電性材
料で構成している。そのため、この部分が他の部分より
硬くなるため、測定対象物の電極に当接させた際に、接
触がより良好となる。また、後述するように、第2の実
施形態、第3の実施形態および第5の実施形態は、接触
端子112、119の形成と配線114、118とを同
時に同一材料で形成することもできる。
【0052】これらの接続装置における接触端子の配置
および引き出し用配線の配線パターンは、測定対象物、
例えば、半導体集積回路の電極パターンに対応して種々
構成される。図7および図8に、それらの例を示す。
【0053】図7(a)は、本発明の接続装置における
接触端子の配置および引き出し用配線の一例を示す平面
図である。図7(b)は、その配線が設けられている絶
縁フィルムを折り曲げた状態を示す斜視図である。ま
た、図8(a)は、本発明の接続装置における接触端子
の配置および引き出し用配線の他の例を示す平面図であ
る。図8(b)は、その配線が設けられている絶縁フィ
ルムを折り曲げた状態を示す斜視図である。なお、これ
らの図において、接触端子および引き出し用配線は、図
示および説明の簡単のため、数を少なくし、また、密度
を低くして表示してある。実際には、さらに、多数の接
触端子を設けることができ、また、高密度で配置できる
ことはいうまでもない。
【0054】図7(a)、(b)、および、図8
(a)、(b)に示すように、接続装置は、例えば、ポ
リイミド膜で構成される絶縁フィルム104上に、測定
対象の電極に対応する位置に配置された接触端子103
と、これらの接触端子103に一端が接続され、他端が
絶縁フィルム104の周縁部に設けられる端子部105
aまで引き回される引き出し用配線105とが設けられ
る。引き出し用配線105は、種々の態様で配線でき
る。例えば、各配線を一方向に引き出して配線したり、
放射状に配線したりすることができる。具体的にいえ
ば、図7(a)および(b)の例は、絶縁フィルム10
4を長方形状に形成し、両端部に端子部105aを配置
してある。また、図8(a)、(b)の例は、絶縁フィ
ルム104を四角形状に形成し、四角形の各辺に設けら
れる端子部105aまで引き出し用配線105が設けら
れる。
【0055】次に、これらの接続装置の製造の概要につ
いて説明する。なお、接触端子の製造の詳細について
は、後述する。
【0056】検査装置本体へ電気信号を伝送するための
接続装置における配線の引き出し方法として、例えば、
検査対象がウエハに形成されたLSI表面の電極である
場合は、次のように行う。まず、図7(a)または図8
(a)に示したように、LSI形成ウエハの領域101
よりもひと回り大きな接触端子形成用の銅箔付きのポリ
イミド膜を用いて、該LSI形成ウエハと同じ領域10
1に、接触端子103を形成する位置までの引き出し用
配線105を、フォトレジストを使用したエッチング工
程により該銅薄膜を引き出し用配線として形成する。次
に、図1に示したように、該絶縁フィルム104と配線
基板107との間に、緩衝層108となるシリコーンゴ
ム、および、基板109となるシリコンウエハを接着す
る。
【0057】必要に応じて、絶縁フィルム104に、図
8(a)に示したように、切れ目102を入れる。そし
て、絶縁フィルム104を、図7(b)あるいは図8
(b)に示すように、該LSI形成ウエハの領域101
に対応する、接触端子103を形成した領域を、多角形
で囲うように折り曲げる。さらに、前述したように、該
絶縁フィルム104と配線基板107との間に、緩衝層
108となるエラストマ、および、基板109となるシ
リコンウエハを挾みこんで、該配線基板107の電極1
10aに、引き出し用配線105をはんだ111で接続
する。
【0058】なお、この例では、LSI形成ウエハの全
領域用の接続装置の例を示したが、本発明は、これに限
られない。絶縁フィルムの大きさを小さくして、検査対
象のウエハよりも小さな領域を検査するための接続装置
を構成してもよい。
【0059】次に、上記各実施形態において用いられて
いる接触端子について、図9を参照して説明する。
【0060】図9(a)に、本発明の各実施形態の接続
装置の接触端子部分の代表的な寸法を示す。図9(a)
に示す寸法例から明らかなように、本例では、底面の直
径が80μmで、先端径が10μm程度の円錐形状の接
触端子103が実現できる。すなわち、接触端子103
は、その高さが、底面の任意位置での幅より大きい形状
を有する構造を持っている。もちろん、本発明は、これ
に限定されない。
【0061】このような構造になる理由は、後述するよ
うに、本発明が導電性の微粒子を吹き付けることによ
り、堆積させて、突起を形成することによる。すなわ
ち、このような突起ができるのは、金属微粒子の表面が
活性であり、融点降下、凝集作用の下に、半溶融状態の
微粒子が、吹き付けられた場所ですみやかに固化して積
み上げられ、一体化するためである。しかも、この接触
端子103の円錐形状は、微粒子を吹き付けるノズルの
位置および微粒子の吹き付け量、雰囲気温度などにより
決定するため、位置および大きさが任意に高精度に決め
られる。特に、先端を尖った形状とすることができる。
これらの特徴は、他の実施形態においても共通する。
【0062】接触端子の先端を尖った形状とするのは、
次の理由からである。
【0063】測定対象の電極がアルミニウムの場合、表
面に酸化膜が形成されていて、接触時の抵抗が不安定と
なる。このような電極に対して、接触時の抵抗値の変動
が0.5Ω以下の安定した抵抗値を得るためには、接触
端子の先端部が、電極表面の酸化膜をつき破って、良好
な接触を確保する必要がある。そのためには、例えば、
接触端子の先端が半円形の場合、1ピン当たり300m
N以上の接触圧(押圧力)で、各接触端子を電極に擦り
つける必要がある。一方、接触端子の先端部が、直径2
0μm〜30μmの範囲の平坦部を有する形状の場合に
は、1ピン当たり100mN以上の接触圧(押圧力)
で、各接触端子を電極に擦りつける必要がある。
【0064】一方、上記した数値で示される形状を持つ
本実施形態の接続装置の接触端子の場合には、1ピン当
たり5mN以上の接触圧(押圧力)があれば、電極に擦
り突けることなく、単に押圧するだけで、安定した接触
抵抗で、通電を行うことができる。その結果、低針圧で
電極に接触すればよいため、電極、または、その直下に
ある素子に損傷を与えることが防止できる。また、全接
触端子にピン圧をかけるために必要な力を小さくするこ
とができる。その結果、この接続装置を用いる検査装置
におけるプローバ駆動装置の耐荷重を軽減し、製造コス
トを低減することができる。
【0065】なお、上述した第1実施形態〜第6実施形
態および図9(a)に示した上記の実施形態は、各電極
に対して接触端子を一対一対応に形成した例を示した
が、これに限られない。すなわち、図9(b)に示した
ように1の電極について、複数個の接触端子を接触させ
るようにしてもよい。これにより、より確実な接触を確
保できる。
【0066】また、図9(c)に示したように、絶縁フ
ィルム104の開口部133を埋めるように接触端子1
03を形成してもよい。
【0067】次に、上記第1の実施形態の接続装置の接
触端子部分の製造方法について、図26を参照して説明
する。図26に示す装置は、導電性微粒子を吹き付ける
ための装置である。
【0068】図26に示す装置は、微粒子を生成するた
めの蒸発室30と、微粒子を吹き付けるためのノズル3
6と、接触端子形成室38と、試料を保持すると共に、
試料を移動させるための試料保持部42と、試料保持部
42を移動させる駆動機構43とを有する。
【0069】前記蒸発室30は、その内部に、微粒子化
すべき金属33を加熱して蒸発させる蒸発源34が設け
られている。また、蒸発室30には、真空ポンプ31が
バルブ31aを介して接続されている。さらに、蒸発室
30には、不活性ガス等のガス源32がバルブ32aを
介して接続されている。前記蒸発源34の加熱手段とし
ては、例えば、高周波誘導加熱、抵抗加熱、レーザ加
熱、アーク放電等を用いることができる。
【0070】前記ノズル36は、その基端部36bが、
蒸発室内に挿入され、前記蒸発源34を臨む位置に開口
し、その先端部36cが、接触端子形成室38内に挿入
されて、試料保持部42に対向するように設定される。
また、ノズル36には、加熱のための加熱コイル36a
が巻着付けられている。この加熱コイル36aによりノ
ズル36が加熱され、内部の微粒子が加熱される。
【0071】接触端子形成室38は、その内部に、上述
したように、試料保持部42が設けられている。また、
接触端子形成室38には、真空ポンプ37がバルブ37
aを介して接続されている。
【0072】試料保持部42には、前記ノズル36の先
端部36cと対向する面に、引き出し用配線39を設け
た絶縁膜40が保持される。また、試料保持部42に
は、X−Yステージ43aが連結され、当該試料保持部
42をX−Y平面で移動させることができるようになっ
ている。
【0073】駆動機構43は、前記X−Yステージ43
aと、このX−Yステージ43aをZ軸方向に変位させ
るZ軸駆動機構43bと、これらの動作を制御する駆動
制御系43cとを有する。
【0074】次に、この装置を用いて、接触端子を形成
する方法について説明する。
【0075】まず、接触端子形成室38の試料保持部4
2に、接触端子を形成すべき試料として、引き出し用配
線39を形成した絶縁膜40を保持させる。この状態
で、真空ポンプ37により、接触子形成室38内を排気
して減圧状態とする。一方、蒸発室30側では、蒸発室
30を真空ポンプ31を用いて排気して減圧した状態と
する。この状態で、ガス源32から不活性ガスを蒸発室
30に導入する。ガスとしては、例えば、ヘリウム、ア
ルゴン、窒素等が用いられる。圧力は、0.1〜100
kPa程度で蒸発室30に導入される。
【0076】また、駆動制御系43cを用いて、X−Y
ステージ43aおよびZ軸駆動機構43bを駆動させ
て、試料保持部42を移動させる。すなわち、ノズル3
6の先端部36cを接触端子を形成すべき位置に対向さ
せ、かつ、ノズル先端部36cとの間が目的の距離とな
るように調整する。
【0077】さらに、蒸発源34において、微粒子化す
べき金属33、例えば、金、銀、銅、ニッケル等を、例
えば、高周波誘導加熱して蒸発させる。この蒸発は、不
活性ガス、例えば、ヘリウム中で行われるガス中蒸発で
あるため、蒸発した金属は、冷却されて、粒径が、例え
ば、0.001〜数マイクロメートルの大きさの微粒子
35を生成する。この微粒子35は、接触端子形成室3
8と蒸発室30との圧力差(接触端子形成室38が相対
的に低圧となっている)によって、不活性ガスと共にノ
ズル36に流入し、ノズル36において加熱コイル36
aにより加熱されつつ、先端部36cに送られる。
【0078】微粒子35は、ノズル36の先端部36c
から不活性ガスと共に吹き出される。この状態では、微
粒子35は、半溶融状態にある。吹き出された微粒子3
5は、対向する位置にある引き出し用配線39に吹き付
けられる。吹き付けられた微粒子35は、半溶融状態か
ら急速に固化して、その位置で堆積される。このように
して、微粒子35が堆積することにより、先端が尖った
突起41が形成される。
【0079】突起41が目的の大きさになったとき、金
属の蒸発を止め、ノズル36の先端の位置を次の目的位
置に相対移動させる。その後、再び、微粒子35を蒸発
させて、突起41の堆積を行なう。これを繰り返すこと
により、複数個の接触端子を形成することができる。な
お、金属の蒸発を止める代わりに、ノズル36にバルブ
を設けて、開閉するようにしてもよい。
【0080】なお、突起の大きさは、通常は、時間およ
び蒸発量を管理することにより、目的の大きさとするこ
とができる。従って、接触端子をすべて同じ高さとする
ことができる一方、高さを変えることもできる。例え
ば、接触対象の電極に段差がある場合、その段差を考慮
した高さとすることができる。この場合には、複数個設
けられる接触端子のうち、一部について、高さが異なる
ことになる。
【0081】また、ノズル36を線状に相対移動させる
ことにより、引き出し用配線39を併せて形成するよう
にしてもよい。
【0082】さらに、図26では、ノズル36を一つの
み示したが、本発明は、これに限られない。例えば、複
数本のノズル36を配置して、一度に複数個の接触端子
を形成するようにしてもよい。
【0083】なお、本発明において突起形成に用いた方
法と類似する方法が、特開昭59−87077号公報、
および、精密工学会誌“第59巻第1号,59〜64
頁,1993年”に記載されている。
【0084】次に、図1〜図6に示す接続装置を形成す
るための製造プロセスについて、図10〜図17を参照
して説明する。
【0085】図10は、図1に示す接続装置を形成する
ための製造プロセスのうち、特に、接触端子および引き
出し配線をポリイミド薄膜上に形成するための製造プロ
セスを工程順に示したものである。
【0086】図10(a)は、感光性のポリイミド膜1
30と導電性被覆131が一体となったポリイミドシー
トを用いて、該感光性のポリイミド膜130の、接触端
子を形成すべき位置に、開口部133(図10(b)参
照)を、マスクパターン132を用いて、露光、現像す
る工程を示す。
【0087】なお、導電性被覆131は、銅箔を用いて
もよい。また、開口部133の形成は、他の方法で行っ
てもよい。例えば、ポリイミド膜130の表面に、接触
端子を形成すべき位置に開口部を設けたアルミニウムの
マスクを形成して、ドライエッチングにより、ポリイミ
ド膜130を、酸素プラズマ異方性ドライエッチングあ
るいはエキシマレーザアブレーションにより、導電性被
覆131の表面に至るまで除去し、上記アルミニウムの
マスクを除去して、開口部133を形成する。また、レ
ーザアブレーションのみで、開口部133を形成しても
よい。
【0088】図10(b)は、上記の開口部133を形
成したポリイミド膜130を熱硬化した後、導電性被覆
131の表面にホトレジストマスク134を形成し、該
導電性被覆131をエッチングして、引き出し用配線1
05を形成する工程を示す。ホトレジストマスク134
の形成およびパターニングは、次のように行う。まず、
導電性被覆131の表面に、感光性ポリイミドを塗布
し、配線パターンを露光、現像することにより、配線形
成用のホトレジストマスク134を形成し、該ホトレジ
ストマスク134を用いて、上記導電性被覆131をエ
ッチングすることにより、引き出し用配線105を形成
する。
【0089】図10(c)は、上記ホトレジストマスク
134を除去した後、引き出し用配線105を表面に形
成した上記ポリイミド膜130の表面とシリコン基板1
09との間にシリコーンゴム108を挟みこんで、一体
化する工程を示す。本実施形態では、例えば、厚さが
0.5〜3mmで、硬さ(JISA)が15〜70程度
のシリコーンゴムを、エラストマとして用いている。し
かし、エラストマは、これに限定されない。なお、ポリ
イミド膜130とシリコン基板109との接着は、シリ
コーンゴム108自体に接着能力があるので、格別に接
着剤を用いることがない。なお、接着剤を用いて接着す
るようにしてもよい。
【0090】図10(d)は、上記引き出し用配線10
5の表面に接触端子103を形成する工程を示す。接触
端子103の形成は、例えば、図26に示したような装
置を用いて、加熱した金の微粒子35をガスと共にノズ
ル36の先端部36cより噴出して、引き出し用配線1
05表面の所定の位置に接触端子103を個々に形成す
る。
【0091】なお、接触端子103を形成するための微
粒子材料として、金に限らず、銅、ニッケルなどの他の
材料を用いてもよい。また、接触端子103に、ロジウ
ムのような硬度の高い材料を電気めっきして、接触端子
としてもよい。ここで、めっき材料としては、金属およ
びそれらの合金のめっき、あるいは、ニッケルボロンめ
っきなどを、引き出し用配線を電極として電気めっきす
るか、あるいは無電解めっきすればよい。合金めっきと
しては、例えば、Ni−Pd、Ag−Pd、Au−C
u、Au−Ag、Au−Niを用いればよい。
【0092】図11は、図1に示す接続装置を形成する
ための製造プロセスのうち、特に、接触端子および引き
出し用配線をポリイミド薄膜上に形成するための工程の
他の実施形態を示したものである。
【0093】図11(a)は、ポリイミドシートの両側
に銅箔131aおよび131bを形成したポリイミドシ
ート104を用いて接触端子を形成すべき位置にマスク
パターン135aを形成し、銅箔131bを保護するた
めのマスク135bを形成する工程を示す。なお、マス
ク135bは、保護シートを銅箔131bに貼ってもよ
い。
【0094】図11(b)は、上記のマスクパターン1
35aにより、接触端子を形成すべき位置の銅箔をエッ
チングした後、マスクパターン135aおよびマスク1
35bを除去する工程を示す。
【0095】図11(c)は、上記の銅箔131aおよ
び131bをマスクとして、接触端子を形成すべき位置
のポリイミドをエッチングして、開口部133を形成し
た後、銅箔131bの表面にホトレジストマスク134
を形成する工程を示す。ポリイミド104のエッチング
は、例えば、ヒドラジンを用いればよい。
【0096】図11(d)は、上記の銅箔131aおよ
び131bをエッチングして、引き出し用配線105を
形成した状態であり、その後の工程は、図10(c)と
同様に実施すればよい。
【0097】図12は、図2に示す接続装置を形成する
ための製造プロセスのうち、特に、接触端子および引き
出し用配線をポリイミド薄膜上に形成するための製造プ
ロセスを工程順に示したものである。
【0098】図12(a)は、銅箔136とポリイミド
膜113が一体膜となったシートの銅箔136の表面に
引き出し用配線114を形成するためのホトレジストマ
スク137を形成する工程を示す。
【0099】図12(b)は、上記の銅箔136をエッ
チングして、引き出し用配線114を形成した後、上記
ホトレジストマスク137を除去した後、引き出し用配
線114を表面に形成した上記ポリイミド膜113の表
面とシリコン基板109との間にシリコーンゴム108
を挟みこんで、一体化する工程を示す。
【0100】図12(c)は、上記引き出し用配線11
4の表面に接触端子103を形成する工程を示す。接触
端子103の形成は、例えば、図26に示すような装置
を用いて、加熱した微粒子35をガスと共にノズル36
の先端部36cより噴出して、引き出し用配線114表
面の所定の位置に接触端子103を個々に形成する。
【0101】図13は、図3に示す接続装置を形成する
ための製造プロセスのうち、特に、接触端子および引き
出し配線を二酸化シリコン薄膜上に形成するための製造
プロセスを工程順に示したものである。
【0102】図13(a)は、厚さ0.2〜0.6mm
のシリコンウエハ140の(100)面の両面に熱酸化
により二酸化シリコン膜141aおよび141bを形成
する工程を示す。シリコンウエハ140の酸化は、例え
ば、ウェット酸素中で酸化温度1000℃で100分の
熱酸化により、二酸化シリコン膜141aおよび141
bを0.5μm程度形成する。
【0103】図13(b)は、熱酸化したシリコンウエ
ハ140の表面の二酸化シリコン膜141aの表面に、
下地膜142aおよび引き出し配線用の導電性被覆14
2bを形成する工程を示す。下地膜142aおよび導電
性被覆142bの形成は、薄膜形成プロセス、例えば、
スパッタリング法あるいは蒸着法で形成される。具体的
には、スパッタリングにより、下地膜142aとなる金
属として、二酸化シリコンと密着性のよいクロムあるい
はチタンを0.02μm程度被着した後、スパッタリン
グにより、導電性被覆142bとなる銅を1μm程度被
着して、形成される。
【0104】図13(c)は、上記二酸化シリコン膜1
41bの表面にホトレジストマスク143を形成し、二
酸化シリコン膜141bをエッチングする工程を示す。
ホトレジストマスク143の形成およびパターニング
は、次のように行う。まず、二酸化シリコン膜141b
の表面に、例えば、OFPR800(東京応化工業製)
を塗布する。ついで、シリコンウエハの接触端子形成面
とは反対面に、該接触端子103を形成する位置に対応
する箇所を取り囲むように四角形の開口部144のパタ
ーンを露光し、例えば、NMD3(東京応化工業製)に
より現像する。次に、開口部144により露出した二酸
化シリコン膜141bを、例えば、フッ化水素酸とフッ
化アンモニウム液の1:7混液に浸漬してエッチングす
る。
【0105】図13(d)は、上記ホトレジストマスク
143を除去した後、上記導電性被覆142bの表面に
ホトレジストマスク145を形成し、導電性被覆142
bおよび下地膜142aをエッチングして、引き出し用
配線を形成する工程を示す。ホトレジストマスク143
は、剥離剤としてS502a(東京応化工業製)を用い
て除去する。ホトレジストマスク145の形成およびパ
ターニングは、次のように行う。まず、導電性被覆14
2bの表面に、感光性ポリイミドを塗布し、配線パター
ンを露光、現像することにより、配線形成用のホトレジ
ストマスク145を形成し、該ホトレジストマスク14
5を用いて、上記導電性被覆142bおよび下地膜14
2aをエッチングすることにより、引き出し用配線11
8を形成する。
【0106】図13(e)は、上記ホトレジストマスク
145を除去した後、上記引き出し用配線118表面に
接触端子103を形成する工程を示す。接触端子103
の形成は、例えば、図26に示すような装置を用いて、
加熱した微粒子35をガスと共にノズル36の先端部3
6cより噴出して、引き出し用配線118表面の所定の
位置に接触端子103を個々に形成する。
【0107】図13(f)は、上記二酸化シリコン膜1
41bをマスクとして、シリコンウエハ140を異方性
エッチングして、エッチング穴146を形成する工程を
示す。シリコンウエハ140のエッチングは、例えば、
水酸化カリウムと水の混液に浸漬することにより行う。
なお、この液に代えて、水酸化カリウムとイソプロパノ
ールと水の混液を用いてもよい。
【0108】図13(g)は、引き出し用配線118お
よび接触端子103を表面に形成した上記二酸化シリコ
ン膜141aと一体となっているシリコンウエハ140
表面の二酸化シリコン膜141bの表面とシリコン基板
109との間にシリコーンゴム108を挟みこんで、一
体化する工程を示す。
【0109】図14は、図4に示す接続装置を形成する
ための製造プロセスのうち、特に、接触端子および引き
出し配線をポリイミド薄膜上に形成するための製造プロ
セスを工程順に示したものである。
【0110】図14(a)は、感光性のポリイミド膜1
04と導電性被覆131が一体となったポリイミドシー
トを用いて、該感光性のポリイミド膜104の、接触端
子を形成すべき位置に、開口部133を、予め定めたマ
スクパターン132を用いて、露光、現像する工程を示
す。
【0111】図14(b)は、上記の開口部133を形
成したポリイミド膜104を熱硬化した工程を示す。
【0112】図14(c)は、上記ポリイミド膜104
の表面に、下地膜150aおよび接地用導電性被覆15
0bを形成する工程を示す。下地膜150aおよび導電
性被覆150bの形成は、薄膜形成プロセス、例えば、
スパッタリング法あるいは蒸着法で形成される。具体的
には、スパッタリングにより、下地膜150aとなる金
属として、二酸化シリコンと密着性のよいクロムあるい
はチタンを0.02μm程度被着した後、スパッタリン
グにより、導電性被覆150bとなる銅を1μm程度被
着して、形成される。
【0113】図14(d)は、前記導電性被覆131の
表面にホトレジストマスク134を形成し、上記接地用
導電性被覆150bの表面にホトレジストマスク151
を形成する工程を示す。
【0114】図14(e)は、上記ホトレジストマスク
151により接地用導電性被覆150bおよび下地膜1
50aの不要な部分をエッチングして、接地膜150を
形成すると同時に、上記ホトレジスト膜134により導
電性被覆131をエッチングして、引き出し用配線10
5を形成した後、該ホトレジストマスク151および1
34を除去した工程を示す。
【0115】図14(f)は、上記引き出し用配線10
5を表面に形成した上記ポリイミド膜104の表面とシ
リコン基板109との間にシリコーンゴム108を挟み
こんで、一体化する工程を示す。
【0116】図14(g)は、上記引き出し用配線10
5の表面に接触端子103を形成する工程を示す。接触
端子103の形成は、例えば、図26に示すような装置
を用いて、加熱した微粒子35をガスと共にノズル36
の先端部36cより噴出して、引き出し用配線105表
面の所定の位置に接触端子103を個々に形成する。
【0117】図15は、図4に示す接続装置を形成する
ための製造プロセスのうち、特に、接触端子および引き
出し用配線をポリイミド薄膜上に形成するための工程の
他の実施形態を示したものである。
【0118】図15(a)は、ポリイミドシートの両側
に銅箔131aおよび131bを形成したポリイミドシ
ート104を用いて接触端子を形成すべき位置にマスク
パターン135aを形成する工程および銅箔131bの
表面に引き出し用配線105を形成するためのホトレジ
ストマスク134を形成する工程を示す。
【0119】図15(b)は、上記のマスクパターン1
35aにより、接触端子を形成すべき位置の銅箔をエッ
チングして、接地膜150を形成し、上記のホトレジス
トマスク134により引き出し用配線105をエッチン
グにより形成した後、マスクパターン135aおよび1
34を除去する工程を示す。
【0120】図15(c)は、上記引き出し用配線10
5の表面を保護テープ152で覆った後、銅箔で形成し
た上記の接地膜150をマスクとして、接触端子を形成
すべき位置のポリイミドをエッチングする工程を示す。
【0121】図15(d)は、上記保護テープ152を
除去した後、引き出し用配線105を表面に形成した上
記ポリイミド膜104の表面とシリコン基板109との
間にシリコーンゴム108を挟みこんで、一体化する工
程を示す。その後の工程は、図14(g)と同様に実施
すればよい。
【0122】図16は、図5に示す接続装置を形成する
ための製造プロセスのうち、特に、接触端子および引き
出し用配線をポリイミド薄膜上に形成するための製造プ
ロセスを工程順に示したものである。
【0123】図16(a)は、銅箔131a、銅箔13
1bおよびポリイミド膜113が一体膜となったシート
の銅箔131aの表面にホトレジストマスク135aを
形成し、銅箔131bの表面に保護テープ153を貼
り、該銅箔131aをエッチングして、引き出し用配線
114を形成する工程を示す。ホトレジストマスク13
5aの形成およびパターニングは、次のように行う。ま
ず、銅箔131aの表面に、感光性ポリイミドを塗布
し、配線パターンを露光、現像することにより、配線形
成用のホトレジストマスク135aを形成し、該ホトレ
ジストマスク135aを用いて、上記銅箔131aをエ
ッチングすることにより、引き出し用配線114を形成
する。ここで、保護テープ153のかわりにホトレジス
トを用いてもよい。
【0124】図16(b)は、上記ホトレジストマスク
135aを除去し、保護テープ153を除去した後、銅
箔131bの表面とシリコン基板109との間にシリコ
ーンゴム108を挟みこんで、一体化する工程を示す。
【0125】図16(c)は、上記引き出し用配線11
4の表面に接触端子103を形成する工程を示す。接触
端子103の形成は、例えば、図26に示すような装置
を用いて、加熱した微粒子35をガスと共にノズル36
の先端部36cより噴出して、引き出し用配線114表
面の所定の位置に接触端子103を個々に形成する。
【0126】図17は、図6に示す接続装置を形成する
ための製造プロセスのうち、特に、接触端子および引き
出し用配線をポリイミド薄膜上に形成するための製造プ
ロセスを工程順に示したものである。
【0127】図17(a)は、図10あるいは図11に
示したと同様な工程で、図10(b)あるいは、図11
(d)に示した開口部133および引き出し用配線10
5を形成したポリイミド膜104に、銅箔127を貼っ
たポリイミド膜128を貼り付けた工程を示す。
【0128】図17(b)は、銅箔127の表面とシリ
コン基板109との間にシリコーンゴム108を挟みこ
んで一体化した後、上記引き出し用配線195の表面に
接触端子103を形成する工程を示す。接触端子103
の形成は、例えば、図26に示すような装置を用いて、
加熱した微粒子35をガスと共にノズル36の先端部3
6cより噴出して、引き出し用配線105表面の所定の
位置に接触端子103を個々に形成する。
【0129】図18は、本発明の接続装置を用いた一実
施形態である検査装置の要部を示す説明図である。
【0130】本実施形態において、検査装置は、半導体
装置の製造におけるウエハプローバとして構成されてい
る。この検査装置は、被検査物を支持する試料支持系1
60と、被検査物に接触して電気信号の授受を行なうプ
ローブ系170と、試料支持系160の動作を制御する
駆動制御系175と、測定を行なうテスタ190とで構
成される。なお、被検査物としては、半導体ウエハ1を
対象としている。この半導体ウエハ1の表面には、外部
接続電極としての複数の電極1aが形成されている。
【0131】試料支持系160は、半導体ウエハ1が着
脱自在に載置される、ほぼ水平に設けられた試料台16
2と、この試料台162を支持する、垂直に配置される
昇降軸164と、この昇降軸164を昇降駆動する昇降
駆動部165と、この昇降駆動部165を支持するX−
Yステージ167とで構成される。X−Yステージ16
7、筐体166の上に固定される。昇降駆動部165
は、例えば、ステッピングモータなどからなる。X−Y
ステージ167の水平面内における移動動作と、昇降駆
動部165による上下動などを組み合わせることによ
り、試料台162の水平および垂直方向における位置決
め動作が行われるものである。また、試料台162に
は、図示しない回動機構が設けられており、水平面内に
おける試料台162の回動変位が可能にされている。
【0132】試料台162の上方には、プローブ系17
0が配置される。すなわち、当該試料台162に平行に
対向する姿勢で接続装置170aおよび配線基板107
が設けられる。この接続装置170aには、接触端子1
03を有する絶縁フィルム104と、緩衝層108およ
び基板109が一体的に設けられている。各々の接触端
子103は、該接続装置170aの絶縁フィルム104
に設けられた引き出し用配線105を介して、配線基板
107の下部電極110aと、内部配線107aとを通
して、該配線基板107に設けられた接続端子107b
に接続されている。なお、本実施形態では、接続端子1
07bは、同軸コネクタで構成される。この接続端子1
07bに接続されるケーブル171を介して、テスタ1
90と接続される。ここで用いられる接続装置は、図1
に示した構造のものであるが、これに限定されない。図
2〜図6に示す構造のものを用いることもできる。
【0133】駆動制御系175は、ケーブル172を介
してテスタ190と接続されている。また、駆動制御系
175は、試料支持系160の各駆動部のアクチュエー
タに制御信号を送って、その動作を制御する。すなわ
ち、駆動制御系175は、内部にコンピュータを備え、
ケーブル172を介して伝達されるテスタ190のテス
ト動作の進行情報に合わせて、試料支持系160の動作
を制御する。また、駆動制御系175は、操作部173
を備え、駆動制御に関する各種指示の入力の受付、例え
ば、手動操作の指示を受け付ける。
【0134】以下、本実施形態の検査装置の動作につい
て説明する。試料台162の上に、半導体ウエハ1を固
定し、X−Yステージ167および回動機構を用いて、
該半導体ウエハ1に形成された電極1aを、接続装置1
70aに形成された接触端子103の直下に位置決めす
るため、調整する。その後、駆動制御系175は、昇降
駆動部165を作動させ、試料台162を所定の高さま
で上昇させることによって、複数の接触端子103の各
々の先端を目的の半導体素子における複数の電極1aの
各々に所定圧で接触させる。ここまでは、操作部173
からの操作指示に従って、駆動制御系175により実行
される。
【0135】この状態で、ケーブル171、配線基板1
07、引き出し用配線105、および接触端子103を
介して、半導体ウエハ1に形成された半導体素子とテス
タ190との間で、動作電力や動作試験信号などの授受
を行い、当該半導体素子の動作特性の可否などを判別す
る。上記の一連の試験動作が、半導体ウエハ1に形成さ
れた複数の半導体素子の各々について実施され、動作特
性の可否などが判別される。
【0136】次に、本発明の接続装置を用いた一実施形
態である半導体素子のバーンイン工程での検査装置の一
例について説明する。
【0137】図19は、本発明の接続装置を用いた一実
施形態である半導体素子のバーンイン工程での検査装置
の要部を示す斜視図、図20は、バーンイン用の半導体
素子検査装置の断面図である。
【0138】本実施形態は、ウエハ状態の半導体素子に
電気および温度ストレスを高温状態で加え、半導体素子
の特性検査を実施するウエハプローバとして構成されて
いる。また、本実施形態は、一度に複数枚のウエハ1を
恒温槽(図示せず)に入れた状態で、特性検査が行なえ
るようになっている。
【0139】すなわち、本実施形態は、図20に示すよ
うに、恒温槽(図示せず)に置かれる支持具200に垂
直に取り付けられるマザーボード181と、これに垂直
に、すなわち、前記支持具200に平行にマザーボード
181に取り付けられる複数の個別プローブ系180と
で構成される。
【0140】マザーボード181は、各個別プローブ系
180ごとに設けられるコネクタ183と、マザーボー
ド181を介して前記コネクタ183と通じているケー
ブル182とを有する。ケーブル182は、本実施形態
では図示していないが、前記図18に示すテスタ190
と同様なテスタに接続される。
【0141】個別プローブ系180は、被検査物ごとに
設けられる。この個別プローブ系180は、上記した接
続装置170aと、この接続装置が固定される配線基板
107と、被検査物である半導体ウェハ1を支持するウ
ェハ支持基板185と、このウェハ支持基板185が載
置され、個別プローブ系自体をマーザーボード181に
取り付けるための支持ボード184と、前記接続装置1
70aを半導体ウェハ1に当接させるための押さえ基板
186とを有する。
【0142】ウェハ支持基板185より上方にある各部
は、図19に示す構造となっている。すなわち、ウェハ
支持基板185は、例えば、金属板で形成され、半導体
ウェハ1を着脱自在に収容するための凹部185aと、
位置決めのためのノックピン187を有する。
【0143】接続装置170aは、上述したように、絶
縁フィルム104、およびこれに設けられている接触端
子103群と、緩衝層108および基板109とで構成
される。この接続装置170aは、配線基板107に搭
載され、各接触端子103から引き出される配線が、配
線107dを介して、コネクタ端子107cに接続され
る。このコネクタ端子107cは、前記コネクタ183
と嵌合するようになっている。
【0144】この接続装置170aの上方には、押さえ
基板186が装着される。この押さえ基板186は、チ
ャネル状に形成され、そのチャネル186a内に、配線
基板107が収容される。また、この押さえ基板186
の周縁部には、前記ノックピン187と嵌合する穴18
8が設けられている。
【0145】次に、本実施形態の測定動作について、説
明する。
【0146】ウエハ支持基板185の凹部185aに、
半導体ウエハ1を固定し、ノックピン187を用いて、
該半導体ウエハ1に形成された各電極を、接続装置17
0aに形成された各接触端子103の直下に位置決めし
て、複数の接触端子103の各々の先端を、半導体素子
における複数の電極のうち目的の電極の各々に、所定圧
で接触させる。この状態で、ケーブル182、マザーボ
ード181、コネクタ183、配線基板107、絶縁フ
ィルム104に設けられた図19には示していない引き
出し用配線105、および、接触端子103を介して、
半導体ウエハ1に形成された半導体素子とテスタとの間
で、動作電力や動作試験信号などの授受を行い、当該半
導体素子の動作特性の可否などを判別する。上記の一連
の操作が、恒温槽(図示せず)内に設置された支持具2
00に固定されたマザーボード181に固定されたウエ
ハ支持基板185に搭載された半導体ウエハ1の各々に
ついて実施され、動作特性の可否などが判別される。
【0147】なお、接続装置の接触端子を電極に接触さ
せる場合、上記実施形態では、接触端子と電極とを一対
一対応に接続させているが、これに限られない。すなわ
ち、1の電極について、複数個の接触端子を接触させる
ようにしてもよい。これにより、より確実な接触を確保
できる。
【0148】また、上記接続装置の接触端子の先端位置
を、製造時の温度と実使用時での温度との差を考慮し
て、製造時に材料間の線膨張率の差による先端位置の変
位をあらかじめ設計値に入れて設計したホトレジストマ
スクを用いて接触端子を形成することにより、高温でも
接触端子の先端位置精度が極めて良好な接続装置が実現
できる。
【0149】なお、これまで述べた例では、接触端子と
して設けられたものは、全て配線が接続され、有効に使
用できるものである。しかし、配線が接続されない、単
なる突起としてのみ機能するダミー接触端子を設けるこ
とができる。すなわち、接触端子の高さと同じか、また
は、適宜に設定した高さで、ダミーの接触端子を、必要
に応じて適度に配置することができる。これにより、接
触端子の高さばらつき、または、被接触対象への押し付
け圧力の調整が容易になり、接触特性および信頼性を向
上することができる。
【0150】以上に説明した各実施形態は、半導体素子
を形成したウエハを一括して検査する検査装置を例にし
ているが、本発明は、これに限定されない。ウエハに形
成された個別あるいは複数の半導体素子の検査用の装置
として構成してもよいし、ウエハをダイシングした後の
チップ単位の半導体素子の検査用の装置として構成して
もよいし、モールドしたチップの検査用の装置として構
成してもよい。
【0151】また、上記の各実施形態では、基板109
を介して配線基板に接続装置を搭載しているが、基板を
介さずに、緩衝層を介して絶縁フィルムを配線基板に固
定するようにしてもよい。
【0152】
【発明の効果】本発明によれば、エッチング工程を用い
ずに形成された先端の尖った接触端子を有する接続装置
が実現できる。また、接触面の高さの相違に応じた高さ
を有する、先端の尖った複数の接触端子を実現すること
ができる。
【0153】本発明によれば、接続装置の製造に際し
て、先端の尖った接触端子をエッチング工程を用いずに
形成することができる。また、先端の尖った複数の接触
端子をそれぞれ任意の高さで形成することができる。
【0154】さらに、本発明によれば、エッチング工程
を用いずに形成された先端の尖った接触端子を有する検
査装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接続装置の第1実施形態の要部を示す
断面図である。
【図2】本発明の接続装置の第2実施形態の要部を示す
断面図である。
【図3】本発明の接続装置の第3実施形態の要部を示す
断面図である。
【図4】本発明の接続装置の第4実施形態の要部を示す
断面図である。
【図5】本発明の接続装置の第5実施形態の要部を示す
断面図である。
【図6】本発明の接続装置の第6実施形態の要部を示す
断面図である。
【図7】図7(a)は、本発明に関わる接続装置の接触
端子および引き出し用配線を形成したポリイミド膜の一
実施形態を示す平面図、図7(b)は、斜視図である。
【図8】図8(a)は、本発明に関わる接続装置の接触
端子および引き出し用配線を形成したポリイミド膜の一
実施形態を示す平面図、図8(b)は、斜視図である。
【図9】図9(a)は、本発明に関わる接続装置の接触
部の代表的な寸法を示す断面図、図9(b)は、接触部
の他の実施形態を示す断面図、図9(c)は、接触部の
他の実施形態を示す断面図である。
【図10】図10(a)−(d)は、本発明に関わる接
続装置を形成する製造プロセスの一実施形態の工程を示
す断面図である。
【図11】図11(a)−(d)は、本発明に関わる接
続装置を形成する製造プロセスの他の実施形態の工程を
示す断面図である。
【図12】図12(a)−(c)は、本発明に関わる接
続装置を形成する製造プロセスの他の実施形態を示す断
面図である。
【図13】図13(a)−(g)は、本発明に関わる接
続装置を形成する製造プロセスの他の実施形態を示す断
面図である。
【図14】図14(a)−(g)は、本発明に関わる接
続装置を形成する製造プロセスの他の実施形態を示す断
面図である。
【図15】図15(a)−(d)は、本発明に関わる接
続装置を形成する製造プロセスの他の実施形態を示す断
面図である。
【図16】図16(a)−(c)は、本発明に関わる接
続装置を形成する製造プロセスの他の実施形態を示す断
面図である。
【図17】図17(a)−(b)は、本発明に関わる接
続装置を形成する製造プロセスの他の実施形態を示す断
面図である。
【図18】半導体素子検査装置の駆動部の構成図であ
る。
【図19】バーンイン用の半導体素子検査装置の要部を
示す斜視図である。
【図20】バーンイン用の半導体素子検査装置の断面図
である。
【図21】ウエハの斜視図および半導体素子の斜視図で
ある。
【図22】従来の検査用プローブの断面図である。
【図23】従来の検査用プローブの平面図である。
【図24】従来のめっきによるバンプを用いた半導体素
子検査装置の要部断面図である。
【図25】図24のめっきによるバンプ部分を示す斜視
図である。
【図26】本発明の接続装置の接触端子を形成するため
の装置の構造概略図である。
【図27】エッチング法により形成される接続端子の構
造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ウエハ、1a…電極、2…半導体素子、3…電極、
4…プローブカード、5…プローブ、10…接触端子、
11…絶縁フィルム、12…めっき、13…引き出し用
配線、14…配線基板、14a…電極、15…緩衝層、
16…シリコンウエハ、19…はんだ、20…誘電体
膜、21…配線、22…スルーホール、23…バンプ、
24…配線基板、25…板ばね、30…蒸発室、31…
真空ポンプ、31a…バルブ、32…ガス源、33…金
属、34…蒸発源、35…微粒子、36…ノズル、36
a…加熱コイル、36b…基端部、36c…先端部、3
7…真空ポンプ、37a…バルブ、38…接触端子形成
室、39…引き出し用配線、40…絶縁膜、41…突
起、42…試料保持部、43…駆動機構、43a…X−
Yステージ、43b…Z軸駆動機構、43c…駆動制御
系、101…LSI形成ウエハの領域、102…切れ
目、103…接触端子、104…絶縁フィルム、104
a…絶縁フィルムの周縁部、105…引き出し用配線、
105a…端子部、107…配線基板、107a…内部
配線、107b…接続端子、107c…コネクタ端子、
107d…配線、108…緩衝層、109…基板、11
0a…電極、111…はんだ、112…接続端子、11
3…絶縁フィルム、114…引き出し用配線、115…
ビア、116…シリコンウエハ、117…二酸化シリコ
ン膜、118…配線、119…接触端子、120…引き
出し用配線、121…はんだ、122…ポリイミド膜、
125…導体膜、126…導体膜、127…導体膜、1
28…ポリイミド膜、130…ポリイミド膜、131…
導電性被覆、131a…銅箔、131b…銅箔、132
…マスクパターン、133…開口部、134…ホトレジ
ストマスク、135a…ホトレジストマスク、135b
…マスク、136…銅箔、137…ホトレジストマス
ク、140…シリコンウエハ、141a…二酸化シリコ
ン膜、141b…二酸化シリコン膜、142a…下地
膜、142b…導電性被覆、143…ホトレジストマス
ク、144…開口部、145…ホトレジストマスク、1
46…エッチング穴、150…接地膜、150a…下地
膜、150b…導電性被覆、151…ホトレジストマス
ク、152…保護テープ、153…保護テープ、160
…試料支持系、162…試料台、164…昇降軸、16
5…昇降駆動部、166…筐体、167…X−Yステー
ジ、170…プローブ系、170a…接続装置、17
1、172…ケーブル、173…操作部、175…駆動
制御系、180…個別プロ−ブ系、181…マザ−ボ−
ド、182…ケ−ブル、183…コネクタ、184…支
持ボ−ド、185…ウエハ支持基板、185a…ウエハ
支持基板の凹部、186…押え基板、186a…チャン
ネル、187…ノックピン、188…ノックピンと嵌合
する穴、190…テスタ、200…支持具。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象と電気的に接触して、電気信号
    を授受するための接続装置であって、 検査対象と電気的に接触するための複数個の接触端子
    と、 各接触端子から引き出される引き出し用配線とを備え、 前記接触端子は、先端が尖った形状の突起状の構造であ
    り、該突起は、導電性の微粒子を吹き付けて形成された
    ものであることを特徴とする接続装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の接続装置において、絶
    縁膜をさらに有し、前記引き出し用配線は、該絶縁膜上
    に形成され、前記接触端子は、前記引き出し用配線から
    突出する形状で形成される接続装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の接続装置において、前
    記接触端子は、前記絶縁膜を貫通して該絶縁膜表面から
    先端が突出して形成される接続装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の接続装置おいて、前記
    接触端子および前記引き出し用配線を設けた前記絶縁膜
    の反対面に導電性被覆を形成することを特徴とする接続
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の接続装置おいて、前記
    引き出し用配線を設けた前記絶縁膜の反対面に導電性被
    覆を形成することを特徴とする接続装置。
  6. 【請求項6】 請求項2および請求項3のいずれか一項
    に記載の接続装置において、緩衝層と基板とをさらに有
    し、前記絶縁膜は、緩衝層を挟んで基板と固定される接
    続装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の接続装置おいて、配線
    基板をさらに有し、前記引き出し用配線と配線基板との
    配線とが接続される接続装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6および7
    のいずれか一項に記載の接続装置において、前記複数個
    の接触端子の内の一部の接触端子は、異なる高さの突起
    を有することを特徴とする接続装置。
  9. 【請求項9】 請求項2に記載の接続装置において、前
    記引き出し用配線の接触端子を設けるべき位置に、複数
    個の接触端子が設けられていることを特徴とする接続装
    置。
  10. 【請求項10】 検査対象と電気的に接触して、電気信
    号を授受するための接続装置であって、 検査対象と電気的に接触するための少なくとも1個の接
    触端子を有し、 前記接触端子は、先端が尖った形状の突起状の構造であ
    り、該突起は、導電性の微粒子を吹き付けて形成された
    ものであることを特徴とする接続装置。
  11. 【請求項11】 検査対象と電気的に接触して、電気信
    号を授受するための接続装置であって、 検査対象と電気的に接触するための少なくとも1個の接
    触端子と、 前記接触端子から引き出される引き出し用配線とを有
    し、 前記接触端子は、先端が尖った形状の突起状の構造であ
    り、該突起および前記引き出し用配線は、導電性の微粒
    子を吹き付けて形成されたものであることを特徴とする
    接続装置。
  12. 【請求項12】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    9、10および11のいずれか一項に記載の接続装置に
    おいて、前記接触端子は、いずれも、その高さが、底面
    の任意位置での幅より大きい形状を有することを特徴と
    する接続装置。
  13. 【請求項13】 接触端子を有し、該接触端子を検査対
    象と電気的に接触させて電気信号を授受する接続装置を
    製造するための方法であって、 絶縁膜に引き出し用配線を形成する工程と、 前記引出し用配線上の予め定めた複数箇所のそれぞれ
    に、接触端子を形成する工程とを有し、 前記接触端子を形成する工程は、接触端子を形成すべき
    箇所に導電性の微粒子を吹き付けて、該導電性微粒子を
    堆積させ、接触端子用の先端が尖った形状の突起をそれ
    ぞれ形成することを特徴とする接続装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の製造方法におい
    て、前記接触端子を形成する工程の前または後に、前記
    絶縁膜を緩衝層を介して基板に固定する工程を有するこ
    とを特徴とする接続装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項13および14のいずれか一項
    に記載の製造方法において、前記接触端子を形成する工
    程は、前記接触端子用の先端が尖った形状の突起を形成
    した後、該突起に、めっき膜を成膜することを特徴とす
    る接続装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の製造方法におい
    て、前記接触端子を形成する工程は、各接触端子の形成
    すべき突起の大きさに応じて、条件を異ならせて導電性
    の微粒子を吹き付けることを特徴とする接続装置の製造
    方法。
  17. 【請求項17】 多数の電極が配置された検査対象の各
    電極に接触して、電気信号を授受して検査を行う検査装
    置において、 検査対象物を変位自在に支持する試料支持系と、 接続装置を有し、該接続装置の接触端子のある面が、試
    料支持系の検査対象物と対向するように配置されるプロ
    ーブ系と、 前記試料支持系の検査対象の変位駆動を制御する駆動制
    御系と、 前記プローブ系と接続されて検査を行うテスタとを備
    え、 前記接続装置は、 検査対象と電気的に接触するための複数個の接触端子
    と、 各接触端子から引き出される引き出し用配線と、 緩衝層および基板と、 配線基板とを有し、 前記絶縁膜は、緩衝層を挟んで基板と固定され、前記引
    き出し用配線と配線基板との配線とが接続されることを
    特徴とする検査装置。
  18. 【請求項18】 多数の電極が配置された検査対象の各
    電極に接触して、電気信号を授受して検査を行う検査装
    置において、 検査対象物を支持する試料支持部、および、接続装置を
    有し、該接続装置は、その接触端子のある面が、試料支
    持部の検査対象物と対向するように配置される、少なく
    とも1の個別プローブ系と、 前記個別プローブ系と接続されて検査を行うテスタとを
    備え、 前記接続装置は、 検査対象と電気的に接触するための複数個の接触端子
    と、 各接触端子から引き出される引き出し用配線と、 緩衝層および基板と、 配線基板とを有し、 前記絶縁膜は、緩衝層を挟んで基板と固定され、前記引
    き出し用配線と配線基板との配線とが接続されることを
    特徴とする検査装置。
  19. 【請求項19】 多数の電極が配置された検査対象の各
    電極に接触して、電気信号を授受して検査を行う検査装
    置において、 検査対象物を支持する試料支持部、および、接続装置を
    有し、該接続装置は、その接触端子のある面が、試料支
    持部の検査対象物と対向するように配置される、少なく
    とも1の個別プローブ系と、 前記個別プローブ系と接続されて検査を行うテスタとを
    備え、 前記接続装置は、 検査対象と電気的に接触するための複数個の接触端子
    と、 各接触端子から引き出される引き出し用配線と、 緩衝層および基板と、 配線基板とを有し、 前記絶縁膜は、緩衝層を挟んで基板と固定され、前記引
    き出し用配線と配線基板との配線とが接続され、 前記個別プローブ系は、マザーボードに装着され、該マ
    ザーボードを介して、テスタと接続されることを特徴と
    する検査装置。
  20. 【請求項20】 請求項17、18および19のいずれ
    か一項に記載の検査装置おいて、 前記複数個の接触端子の内の一部の接触端子は、異なる
    高さの突起を有することを特徴とする検査装置。
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