JP5702331B2 - 汚染物質除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放射性物質を除去する汚染物質除去装置に関する。
例えば原子力発電所や核燃料再処理工場等において地震、津波等の自然災害や事故によって放射能漏れが発生すると、それによって放射能汚染を生じる。例えば放射性物質が道路の舗装面に蓄積して除染が必要になる場合がある。
放射性物質の除染のために汚染面(例えばアスファルト舗装面)を薬剤で洗浄することが考えられるが、洗浄後の汚染水の処理に困る。他方、アスファルト層を物理的に取り除くとすれば大変な作業になる。また、装置や設備の除染において、特許文献1のように汚染された装置や設備を解体する場合があるが、完全な除染は困難なことから、解体したものを埋めたり長期にわたり隔離管理しなければならない。
特開2011−209157号公報
本発明の課題は、汚染面をあまり傷付けることなく放射性物質を剥離することができ、汚染層の状況等に応じて除染作業を効率的に実施できる汚染物質除去装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明は、
汚染物質としての放射性物質が付着した汚染面に予め所定形状に形成されたドライアイスペレットを噴射して放射性物質を汚染面から剥離する第1ドライアイス噴射装置と、
ドライアイスパウダーを汚染面に噴射して放射性物質を汚染面から剥離する第2ドライアイス噴射装置と、
それらドライアイスペレット及びドライアイスパウダーの少なくとも一方が噴射される汚染面の周辺の空間を被うブースと、
そのブース内に位置して汚染面から剥離された放射性物質を吸引する負圧吸引部と、
その負圧吸引部から連通手段を介して接続され、該負圧吸引部で吸引され該連通手段を介して移送される放射性物質を捕獲する捕獲装置と、
前記負圧吸引部に作用する負圧を生じさせる負圧発生装置と、
前記第1ドライアイス噴射装置からドライアイスペレットのみを噴射する第1状態と、前記第2ドライアイス噴射装置からドライアイスパウダーのみを噴射する第2状態と、前記第1ドライアイス噴射装置からドライアイスペレットを噴射するとともに前記第2ドライアイス噴射装置からドライアイスパウダーを噴射する第3状態とに切り換える切換手段と、
前記ドライアイスペレット及びドライアイスパウダーの少なくとも一方が噴射される前記ブース内の負圧が一定範囲内に保たれるように前記負圧発生装置を制御する負圧制御装置と、
を含み、
前記捕獲装置には、排出される空気に残留する放射線量を測定するセンサと、該センサの測定値に基づいて出口側の第一切換弁及び循環側の第二切換弁を制御する切換コントローラとが設けられ、
前記切換手段が前記第1状態、前記第2状態及び前記第3状態のいずれであっても、前記ブース内において剥離された放射性物質と噴射された後昇華した二酸化炭素とはともに前記負圧吸引部から吸引され、前記捕獲装置で選択的に吸着・捕集されるとともに、前記センサによる残留放射線量の測定値が許容範囲内であるとき、前記切換コントローラは前記第二切換弁を閉じ前記第一切換弁を開いて、前記捕獲装置を通過した後の空気を大気中に排出する一方、前記測定値が許容範囲外であるとき、前記切換コントローラは前記第一切換弁を閉じ前記第二切換弁を開いて、前記捕獲装置を通過した後の空気を循環することを特徴とする。
本発明において「汚染物質」は、セシウム、プルトニウム等の放射性物質である。
典型事例で言えば、ドライアイスペレットは、例えば直径2〜3mm、長さ2〜4mmくらいの短軸円柱状に形成され、ドライアイスパウダーは、例えばドライアイスブロックを削って作ることができ、その場合ドライアイスブロックから例えば0.5〜1mm角くらいの不規則なサイコロ状の粒子に削り出される。相対的に質量が大きいドライアイスペレットは衝撃エネルギーが高いので、除染すべき汚染層が厚い場合とか頑固に固着している場合の除染(剥離除去)に適している。一方、ドライアイスパウダーは比較的粒が小さいので、複雑な構造物の細部まで到達させて除染するときに適している。ドライアイスペレットを噴射する第1状態と、ドライアイスパウダーを噴射する第2状態とを切り換えることにより、汚染層の状況等に応じて除染作業を効率的に実施できる。例えば、ドライアイスペレットがその大きな衝撃エネルギーで強い剥離機能を発揮し、ドライアイスパウダーがドライアイスペレットでは剥離しにくい汚染部の細部まで到達して緻密な剥離機能を発揮し得る。両者の相乗効果により、全体として高能率で精度の高い除染が可能となる。
さらに、ドライアイスペレットとドライアイスパウダーとを併用して噴射する第3状態に切り換えることもでき、その場合は、ドライアイスペレットによる強い剥離力とドライアイスパウダーによる緻密な剥離力との双方が一度の噴射で同時に得られ、効率的かつ高性能の複合剥離作用が発揮される。なお、さらに剥離能力を高めるために、重曹等の固形物をドライアイスペレットやドライアイスパウダーに付加してもよい。
本発明に係る汚染物質除去装置の一例を示す概要図。 図1の具体例として、舗装面から放射性物質を除去する車載式汚染物質除去装置の概略説明図。 ドライアイス噴射装置の第1状態を示す説明図。 同じく第2状態を示す説明図。 同じく第3状態を示す説明図。 パウダー供給部の詳細を示す説明図。 切削刃及びパウダーホッパの近傍を示す斜視図。 ペレットホッパの一例を示す説明図。 ペレットホッパの他の例を示す説明図。 ブースの一例を示す説明図。 図8Aの断面説明図。 ブースの他の例を示す説明図。 図8Cの断面説明図。 ブースのさらに他の例を示す説明図。 捕獲装置の主要部を拡大して示す説明図。 ドライアイス噴射装置によるアスファルト除染作業の一例(第1状態)を説明する概略図。 同じくアスファルト除染作業の他の例(第2状態)を説明する概略図。 同じくアスファルト除染作業のさらに他の例(第3状態)を説明する概略図。 本発明に係る汚染物質除去装置の他の例について、ドライアイス噴射装置の第1状態を示す説明図。 同じく第2状態を示す説明図。 同じく第3状態を示す説明図。 同じく第4状態を示す説明図。 同じく第5状態を示す説明図。 同じく第6状態を示す説明図。 汚染物質除去装置の参考例について、ドライアイス噴射装置の作動例を示す説明図。 同じく他の作動例を示す説明図。 汚染物質除去装置の他の参考例について、ドライアイス噴射装置の作動例を示す説明図。 同じく他の作動例を示す説明図。 噴射ガンを別々に設けた例を示す説明図。 図23Aで圧縮空気の供給系を共用する例を示す説明図。
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。図1の概念図に示す汚染物質除去装置1は、汚染物質が付着した汚染面PSに噴射されるドライアイスペレットDPEを供給するペレット供給部121と、汚染面PSに噴射されるドライアイスパウダーDPを供給するパウダー供給部21と、ドライアイスペレットDPEを汚染面PSに噴射する第1ドライアイス噴射装置として機能するとともに、ドライアイスパウダーDPを汚染面PSに噴射する第2ドライアイス噴射装置として機能する、共通かつ一体的な噴射ガン24と、ドライアイスペレットDPE及びドライアイスパウダーDPの少なくとも一方が噴射される汚染面PSの周辺の空間を被うブース3と、そのブース3内に位置して汚染面PSから剥離された汚染物質を吸引する負圧吸引部4(吸引口)と、その負圧吸引部4から連通手段としてのホース6を介して接続され、負圧吸引部4で吸引されホース6を介して移送される汚染物質を捕獲部72(フィルタ装置)に集め、かつ空気とともに通過させる過程で汚染物質を捕獲する捕獲装置5と、を備える。
さらに、汚染物質除去装置1は、負圧吸引部4に作用する負圧を生じさせる負圧発生装置としての負圧ポンプ8(吸引ポンプ)と、ドライアイスペレットDPE及びドライアイスパウダーDPが噴射されるブース3内の負圧が一定範囲内に保たれるように、圧力センサ91によるブース3内の負圧測定値に基づいて負圧ポンプ8を制御する負圧制御装置としての負圧コントローラ9と、ペレット供給部121から供給されるドライアイスペレットDPEのみを噴射ガン(作業者によって把持される噴射部)24から噴射する第1状態(図3参照)、パウダー供給部21から供給されるドライアイスパウダーDPのみを噴射ガン24から噴射する第2状態(図4参照)、及びドライアイスペレットDPEとドライアイスパウダーDPの双方を噴射ガン24から噴射する第3状態(図5参照)に切り換える切換手段(後述)と、を備える。
図2は、図1に概念を示す汚染物質除去装置が、放射性の汚染物質で汚染された舗装面(原子力発電所の敷地や道路の表面を構成するアスファルト面やコンクリート面等)を除染する装置に適用されるもので、除染する舗装面PSがブース3で隔離され、例えば移動可能な車両100の荷台101には、ペレット供給部121、パウダー供給部21、捕獲装置5,負圧ポンプ8,負圧コントローラ9等が搭載され、噴射ガン24(ノズル)から舗装面PS(汚染面)にドライアイスペレットDPEやドライアイスパウダーDPが噴射される(図10〜図12参照)。
図3に示すように、ペレット供給部121とパウダー供給部21とは並列的に2系統設けられ、それらの下端に共通(兼用)の噴射ガン24が接続され、その共通の噴出口24cからドライアイスペレットDPEとドライアイスパウダーDPとが択一的に又は混合して噴射される。
具体的には、ペレット供給部121は、ドライアイスペレットDPEを収容するペレットホッパ121bを備える。ペレットホッパ121bからペレット供給ホース121aを経てドライアイスペレットDPEが圧縮空気とともに噴射ガン24へ導かれる。さらに、加圧源としてのエアコンプレッサ22からの圧縮空気を噴射ガン24へ導くエア供給ホース22aが設けられる。噴射ガン24は、圧縮空気とドライアイスペレットDPEの噴射を開始及び停止するオンオフ操作部としてのオンオフレバー24aを備える。
図3において、パウダー供給部21は、ドライアイスブロックDBを切削刃21cで旋削してドライアイスパウダーDPを作成するパウダー作成部2とそのドライアイスパウダーDPを集めるパウダーホッパ21dと、そのパウダーホッパ21dと噴射ガン24とを接続するパウダー供給ホース21aとを備え、圧縮空気を生成するエアコンプレッサ22からのエア供給ホース22aはペレット供給部121と共通のものが使用される。より具体的には、図6Aに示すように、パウダー供給部21は、車輪28によって移動可能なフレーム20と、ドライアイスブロックDBをホルダ21eを介して回転させるモータ21bと、ドライアイスブロックDBの切削によって得られたドライアイスパウダーDPを収容するパウダーホッパ21dと、ドライアイスパウダーDPを圧縮空気とともに噴射する噴射ガン24へパウダーホッパ21dからドライアイスパウダーDPを導くパウダー供給ホース21aと、加圧源としてのエアコンプレッサ22(車輪29により移動可能)からの圧縮空気を噴射ガン24へ導く共通のエア供給ホース22aとを含む。
フレーム20は、ドライアイスブロックDBを載置する載置部20bを備え、この載置部20bに形成されたスリット20cから上側にやや突出するように切削刃21cが設けられ、この切削刃21cに押し付けるようにドライアイスブロックDBが載置される。ホルダ21eは、複数の針21fを備え、これらの針21fがドライアイスブロックDBの上面に食い込んでそのブロックDBに回転トルクを伝達する。ホルダ21eは、駆動軸21g及び減速機構21hを介してモータ21bに接続され、モータ21bは、電動モータ又はエアモータであり、その出力は減速機構21hを介してホルダ21eを回転させる駆動軸21gと、ホルダ21eを切削に従って下降させていくネジ軸21iとに分配される。ネジ軸21iは、減速機構21hに保持されフレーム20の一部20aに設けられたナット21jと螺合する。
ドライアイスブロックDBは、例えば図6Bに示すように、角柱状、円柱状等のブロック体であり、その底面が切削刃21cに押し付けられ、載置部20bに形成された回転摺動面20d上をホルダ21eの駆動軸21gを中心に回転する。パウダーホッパ21dは、上部の開口21kから下部に向かって横断面が漸次小さくなる形状を有し、その下部にパウダー供給ホース21aが連結されている。
図6A,図6Bにおいて、モータ21b及びホルダ21eによりドライアイスブロックDBが回転すると、切削刃21cによりそのブロックDBが切削されてドライアイスパウダーDPが得られ、これがパウダーホッパ21dに収容される。切削の進行に従い、このネジ軸21iの作用によりホルダ21eは下方へ変位しホルダ21eが切削刃21cに接近する下限位置でモータ21bは停止する。モータ21bはコントローラ25に接続され、コントローラ25にはモータ21bの回転数を変更することによりドライアイスパウダーDPの粒度を変更するパウダー粒度変更操作部としての操作パネル26が接続される。
操作パネル26は例えば複数段階に切り替えられることにより、モータ21bの回転数ひいてはドライアイスブロックDBの切削によって得られるドライアイスパウダーDPの粒度を変更する。例えば、モータ21bの回転数(回転速度)を低くすれば粒子の大きなドライアイスパウダーDPが生じ、回転数を高めれば粒度が小さいパウダーDPが得られ、粒度が大きいほど質量も大きいから、噴射時の衝突エネルギーもそれだけ大きなものとなる。
図3に示すように、噴射ガン24には、エア供給ホース22aを挟んで両側にペレット供給ホース121aとパウダー供給ホース21aとが接続され、それらが合流して一つの噴出口24cを形成している。噴射ガン24においてエア供給ホース22aから圧縮空気が高速で流れると、ベンチュリ効果によってペレット供給ホース121a及びパウダー供給ホース21a内の少なくとも一方の空気が吸引され、更にはペレット供給部121に存在するドライアイスペレットDPE及びパウダー供給部21に存在するドライアイスパウダーDPの少なくとも一方が吸引されて噴射ガン24へ供給される。これによって、ドライアイスペレットDPE及びドライアイスパウダーDPの少なくとも一方が圧縮空気に混合した状態で噴射ガン24先端の噴出口24cから噴射される。なお、ドライアイスペレットDPEを供給するペレット供給ホース121aとドライアイスパウダーDPを供給するパウダー供給ホース21aとは、圧縮空気を供給するエア供給ホース22aに対してほぼ同じ合流位置であって、しかもほぼ同じ傾斜角度(例えば10°〜45°)で交差している。
圧縮空気の供給路であるエア供給ホース22aの途中には、その供給路を開閉する電磁弁22bが配置され、ドライアイスペレットDPEの供給路であるペレット供給ホース121aの途中には、その供給路を開閉する電磁弁121cが配置され、ドライアイスパウダーDPの供給路であるパウダー供給ホース21aの途中には、その供給路を開閉する電磁弁21vが配置されている。したがって、電磁弁22b,121cが開き電磁弁21vが閉じた状態では、噴出口24cからドライアイスペレットDPEのみが圧縮空気に混合して噴射され(図3に示す第1状態)、電磁弁22b,21vが開き電磁弁121cが閉じた状態では、噴出口24cからドライアイスパウダーDPのみが圧縮空気に混合して噴射され(図4に示す第2状態)、すべての電磁弁22b,121c,21vが開いた状態では、噴出口24cからドライアイスペレットDPE及びドライアイスパウダーDPが圧縮空気に混合して噴射される(図5に示す第3状態)。
噴射ガン24には、第1〜第3状態を人為的に設定する(切り換える)設定スイッチ24bが設けられている。コントローラ25は、オンオフレバー24aからのオンオフ信号及び設定スイッチ24bからの設定信号を受けて、エアコンプレッサ22、モータ21b、電磁弁22b,121c,21v等へ指令信号を出力する。この実施例では、コントローラ25(噴射制御装置)、設定スイッチ24b、電磁弁22b,121c,21v等が第1〜第3状態の切換手段を構成する。設定スイッチ24b(切換スイッチ)が噴射ガン24に設けられているので、除染を行う作業者が舗装面PS(図2参照)上の汚染層の状況に応じて、手元操作により容易に噴射状態を設定(切り換え)できる。
設定スイッチ24bを第1状態に設定してオンオフレバー24aを引くと、図3のように圧縮空気が噴射ガン24に供給され、ベンチュリ効果によってペレットホッパ121b内のドライアイスペレットDPEが吸引されて噴射ガン24へ供給される。これによって、ドライアイスペレットDPEが圧縮空気に混合された状態で噴射ガン24先端の噴出口24cから噴射される。
設定スイッチ24bを第2状態に設定してオンオフレバー24aを引くと、図4のように圧縮空気が噴射ガン24に供給され、ベンチュリ効果によってパウダーホッパ21d内のドライアイスパウダーDPのみが吸引されて噴射ガン24へ供給される。これによって、ドライアイスパウダーDPが圧縮空気に混合された状態で噴射ガン24先端の噴出口24cから噴射される。
設定スイッチ24bを第3状態に設定してオンオフレバー24aを引くと、図5のように圧縮空気が噴射ガン24に供給され、ベンチュリ効果によってペレットホッパ121b内のドライアイスペレットDPE及びパウダーホッパ21d内のドライアイスパウダーDPが吸引されて、それぞれ噴射ガン24へ供給される。これによって、ドライアイスペレットDPE及びドライアイスパウダーDPが圧縮空気にそれぞれ混合された状態で噴射ガン24先端の噴出口24cから噴射される。
なお、設定スイッチ24bを省略し、電磁弁121c,21vも省略して、共通の噴射ガン24の近傍部位に、供給ホース121a,21aを開閉する、手動で操作するシャッタ等の開閉装置を各々設け、その開閉装置の組み合わせにより手動式の切換手段を構成して前記第1〜第3状態を生じるようにしてもよい(以下の説明でも同様)。
図3に戻り、コントローラ25は、CPU25a、タイマ25b、シーケンス回路25c及び制御プログラム25dを備える。例えばオンオフレバー24aからオン信号を受けると、コントローラ25は電磁弁22bを開いて圧縮空気をエアコンプレッサ22から噴射ガン24へ導き、かつタイマ25bによる制限時間の計測の後、シーケンス回路25cを介してモータ21bを起動する(供給ホース21a内に残留するドライアイスパウダーDPを排出する効果がある)。また、オンオフレバー24aからオフ信号を受けると、コントローラ25はモータ21bの停止や電磁弁22bを閉じる指令信号を出力する。制御プログラム25dはこれらの圧縮空気及びドライアイスパウダーDPの供給系の全体を制御するプログラムをメモリに書き込んだものであり、CPU25aによって実行される。
ペレット供給部121においてドライアイスペレットDPEを供給する場合、例えば図7Aに示すように、電磁弁121c(図3参照)に代わり又はそれと併せ、ペレットホッパ121bの下部にシャッタ121c’を設け、ドライアイスペレットDPEの供給時にシャッタ121c’を手動で又はソレノイド121d等の駆動装置で開き、またペレットホッパ121bの外壁面に振動装置122を設けて、ペレットホッパ121b内でのドライアイスペレットDPEのブリッジ現象を抑制することができる。これにより、ドライアイスペレットDPEが円滑に噴射ガン24に供給される。
また、図7Bに示すように、ペレットホッパ121bの下部にスクリューコンベア123を設け、ドライアイスペレットDPEの供給時にモータ123aによりスクリューコンベア123を駆動して、ドライアイスペレットDPEをペレット供給ホース121a側へ送り出すこともできる。この場合、図7Aの振動装置122やシャッタ121c’を必要に応じて付加してもよい。スクリューコンベア123によりペレットホッパ121bから強制的にドライアイスペレットDPEが送り出されるので、ドライアイスペレットDPEの供給における信頼性が高まる。
図2に戻り、捕獲装置5には、ブース3から負圧ポンプ8で吸引され、放射性物質RM、ドライアイスペレットDPE及びドライアイスパウダーDPが昇華した二酸化炭素等を含んだ空気から、アスファルト等の固体を気体との質量差によって分離する分離室71が設けられ、さらにその下流側に放射性物質RM等を吸着して捕獲するための捕獲部72(フィルタ装置)が接続されている。なお、実施例では分離室71と捕獲部72との間に負圧ポンプ8を設けている。また、分離室71にはサイクロン等の分離装置を設けて固体を分離してもよい。
図9に示すように、分離室71の下流の捕獲部72(フィルタ装置)には、面状の不織布系エアフィルタであるHEPAフィルタ72a、その下流に活性炭層72b、さらにその下流にゼオライト層72cが、上下方向に直列状に配置されている。HEPAフィルタ72aと活性炭層72bとの間、及び活性炭層72bとゼオライト層72cとの間は、所定長さの接続管73でそれぞれ接続されている。負圧ポンプ8で吸引され捕獲部72に導入された空気は、HEPAフィルタ72a→活性炭層72b→ゼオライト層72cの各々を通過する間に放射性物質RM(図10参照)、二酸化炭素(ドライアイスペレットDPE及びドライアイスパウダーDPが昇華したもの)等の所定成分が選択的に吸着・捕集されるので、これらを通過した後の空気を大気中に排出できるようになる。なお、HEPAフィルタ72a→ゼオライト層72c→活性炭層72bの順に通過するようにしてもよい。
上記したHEPAフィルタ(high efficiency particulate air filter)72aは繊維径1μm以下のろ紙状繊維層であり、粒径0.1μmの粒子でも99.99%以上の集塵率を有する。したがって、不織布系エアフィルタとしてHEPAフィルタ72aを用いることにより、微細な固形物(例えば、チリ、ホコリ、土粒子、昇華しなかったドライアイス、後述する重曹等)、場合によっては所定の放射性汚染物質等も捕獲できる可能性がある。また、活性炭層72bやゼオライト層72cにより放射性汚染物質である、例えばセシウム134,137等の吸着や捕獲が行われる。活性炭は高い吸着能を有する多孔質の炭素性物質であり、ゼオライト(沸石ともいう)は気体の選別的吸着性をもつ分子ふるいとなるので、ドライアイスが昇華した二酸化炭素の捕獲も一定範囲で可能である。
ゼオライト層72cの出口側には、残留する放射線量を測定するセンサ74が設けられ、センサ74の測定値に基づいて切換コントローラ75が2つの切換弁を制御している。すなわち、センサ74による残留放射線量の測定値が許容範囲内であるとき、切換コントローラ75は出口側の第一切換弁76を開いて、通過後の空気を大気中に排出する(循環側の第二切換弁77は閉じる)。一方、測定値が許容範囲外であるとき、切換コントローラ75は出口側の第一切換弁76を閉じ、循環側の第二切換弁77を開いて、通過後の空気を分離室71及び負圧ポンプ8を経由して(図1,図2参照)HEPAフィルタ72a、活性炭層72b及びゼオライト層72cへ循環する。
図2に戻り、負圧コントローラ9は、圧力センサ91によるブース3内の負圧測定値が所定の負圧範囲(例えば−2〜−10Pa(−20×10−6〜−100×10−6kgf/cm2))になるように、負圧発生装置(具体的には、負圧ポンプ8による負圧吸引力)をコントロールする。例えば圧力センサ91の負圧測定値が負圧上限値(−10Pa)を上回ったときには負圧ポンプ8の回転数を減少させて真空度を低下させ、負圧下限値(−2Pa)を下回ったときには負圧ポンプ8の回転数を増加させて真空度を上昇させる。これによって、ブース3内での吸引作用や捕獲部72での放射性物質RM等の吸着(捕獲)を安定させることができる。
このように、負圧コントローラ9がブース3内の負圧を一定範囲内に維持しながら、ドライアイスペレットDPEやドライアイスパウダーDPを噴射した時の衝撃エネルギーによって放射性物質RMを舗装面PSから剥離し、ドライアイスペレットDPE及びドライアイスパウダーDPの全部又はそのほとんどは昇華して気体となるので、効率的かつ安全に除染作業が行える。
このような汚染物質除去装置1を用いてアスファルトの除染作業を行う場合、図10のようにドライアイス噴射装置を第1状態(図3参照)で作動させると、ドライアイスペレットDPEが圧縮空気に混合された状態で噴射ガン24の噴出口24cから舗装面PSに噴射される。相対的に質量が大きいドライアイスペレットDPEの高い衝撃エネルギーによって、舗装面PSに付着(固着)した放射性物質RMの厚い汚染層を剥離除去することができる。
また、図11のようにドライアイス噴射装置を第2状態(図4参照)で作動させると、ドライアイスパウダーDPが圧縮空気に混合された状態で舗装面PSに噴射される。比較的粒が小さいドライアイスパウダーDPの緻密な剥離機能(細部への到達力)によって、舗装面PSの細部まで除染することができる。
あるいは、図12のようにドライアイス噴射装置を第3状態(図5参照)で作動させると、ドライアイスペレットDPE及びドライアイスパウダーDPが圧縮空気に混合された状態で舗装面PSに噴射される。ドライアイスペレットDPEの強力な剥離機能とドライアイスパウダーDPの緻密な剥離機能とによって、高能率かつ高精度で除染することができる。
なお、図3において圧縮空気の電磁弁22bを省略し、オンオフレバー24aを握ると常に圧縮空気が噴射ガン24へ供給されるようにしてもよい(以下の説明でも同様)。
図2及び図10〜図12に示すように、車両100あるいは作業者によってブース3,噴射ガン24,吸引口4等を一定時間毎に、あるいは連続的に移動させ、噴射ガン24からドライアイスペレットDPEやドライアイスパウダーDPを圧縮空気とともに噴射して、アスファルト102の舗装面PSの除染作業が行われる。除染作業で舗装面PSから剥離された放射性物質RMは、吸引口4から吸引されホース6を介して捕獲装置5に収容され、前述のようにHEPAフィルタ72a、活性炭層72b及びゼオライト層72cを経て浄化された後、大気に放出される。その際、舗装面PSに対しブース3を移動させてドライアイスペレットDPEやドライアイスパウダーDPの噴射領域を変えることができる。また、ブース3に対してある程度噴射ガン24を移動可能ないし旋回可能として、ブース3を動かさなくても一定範囲を除染できるようにしてもよい。
具体的には、図8Aに示すブース3は、その少なくとも上面が透視性又は不透視性部材(例えば透明樹脂シート材等)で構成され、全体として所定の形状(図では直方体の蓋のような形状)に形成され、ブース3の上面部3bには長手方向に沿ってスリット3a(切れ目又は長孔)が開口している。このスリット3aから噴射ガン24、場合により吸引ホース6の端部をブース3の内部に挿入し、ブース3内でスリット3aに沿って長手方向に移動することができる。また、スリット3aにある噴射ガン24を揺動させることによって、ドライアイスペレットDPEやドライアイスパウダーDPの噴射方向(噴射領域)を変えることもできる。なお、ブース3の上面部3bに円形状等所定形状の開口3cを形成し、開口周縁に放射状のスリット3dを形成することにより、その開口周縁部を弾性的にあるいは柔軟に変形させて吸引ホース6の端部を挿入・保持することができる。また、図8Bに示すように、ゴム等の弾性材料又は柔軟材料でできた、スリット3aを有する蓋体3b1がブース3の上部開口を塞ぐ場合、蓋体3b1のスリット3aを押し開いて噴射ガン24、場合により吸引ホース6の端部をブース3に抜き差ししたりブース3を移動したりできるので、ブース3内部の密閉性を一定限度で保つことができる。
また、図8C,図8Dに示すように、透視性又は不透視性の樹脂シート材等の柔軟性部材3eの端部をオーバーラップさせて(重ね合わせて)ブース3の上面部を形成し、この重ね合わせ部分3e,3eの隙間を介して噴射ガン24、場合により吸引ホース6の端部をブース3に抜き差ししたりブース3を移動したりしてもよい。なお、図8Aの上面部3bと同様に、図8Cにおいても吸引ホース6の端部を挿入・保持する開口3cやスリット3dを設けてもよい。
なお、スリット3a(切れ目、長孔)は図8Eに示すように複数設けることができる。この図では複数(2つ)のスリット3aが所定の間隔で平行に形成されているが、スリット3aの個数や形成方向は任意に設定することができる。図8C,図8Dの重ね合わせ部分3e,3e(これもスリットの一種と見ることができる)についても同様である。ブース3の上面部(蓋体3b1)を透視性のある材料で構成すれば、ブース3内が外部から見えるから、作業性が向上する。
ところで、ドライアイスペレットDPEやドライアイスパウダーDPの衝撃エネルギーにより放射性物質RMを剥離する現象は、次のような効果も期待できる。すなわち、除染媒体であるドライアイスペレットDPEやドライアイスパウダーDPは、圧縮空気によって固体状態で高速で(場合によっては超音速で)加速されて舗装面PSに噴射され、舗装面PS上で昇華して気体(二酸化炭素)になるときの膨張現象(あるいは小爆発現象)により、ガス状ウェッジ(くさび)として放射性物質RMを剥離する(ガスウェッジ作用)ことに寄与するとも考えられる。
図13には他の実施例を示す。図13では、ペレット供給部121とパウダー供給部21とを備えるとともに、さらに、昇華しない微細な固形物である重曹SHを汚染面に噴射するための重曹供給部23(固形物供給部)が設けられる。そして、重曹SHの供給路である重曹供給ホース23aの途中には、その供給路を開閉する電磁弁23cが配置されている。なお、図3に示したコントローラ25(噴射制御装置)は、オンオフレバー24aからのオンオフ信号及び設定スイッチ24bからの設定信号を受けて、エアコンプレッサ22、モータ21b、電磁弁22b,121c,21v,23c等へ指令信号を出力しているが、図13では図示を省略した。したがって、この実施例においては、コントローラ25(図3参照)、設定スイッチ24b、電磁弁22b,121c,21v,23c等が切換手段を構成し、少なくとも以下に示す第1〜第6状態に切り換えることができる。
(第1状態:図13)
電磁弁22b,121cが開き電磁弁21v,23cが閉じた状態では、噴出口24cからドライアイスペレットDPEのみが圧縮空気に混合して噴射される。
(第2状態:図14)
電磁弁22b,21vが開き電磁弁121c,23cが閉じた状態では、噴出口24cからドライアイスパウダーDPのみが圧縮空気に混合して噴射される。
(第3状態:図15)
電磁弁22b,121c,21vが開き電磁弁23cが閉じた状態では、噴出口24cからドライアイスペレットDPE及びドライアイスパウダーDPが圧縮空気に混合して噴射される。
(第4状態:図16)
電磁弁22b,121c,23cが開き電磁弁21vが閉じた状態では、噴出口24cからドライアイスペレットDPE及び重曹SHが圧縮空気に混合して噴射される。
(第5状態:図17)
電磁弁22b,21v,23cが開き電磁弁121cが閉じた状態では、噴出口24cからドライアイスパウダーDP及び重曹SHが圧縮空気に混合して噴射される。
(第6状態:図18)
すべての電磁弁22b,121c,21v,23cが開いた状態では、噴出口24cからドライアイスペレットDPE、ドライアイスパウダーDP及び重曹SHが圧縮空気に混合して噴射される。
この実施例によれば、汚染層の状況等に応じて第1〜第6状態を切り換えることにより、多様な噴射態様を選択できる。なお、図13は図3と対応し、図14は図4と対応し、図15は図5と対応しているので、本実施例は図3〜図5に示す実施例をすべて含んでいる。
次に、図19には参考例を示す。図19では、パウダー供給部21と重曹供給部23とが設けられる。したがって、この実施例においては、コントローラ25(噴射制御装置)、設定スイッチ24b、電磁弁22b,21v,23c等が切換手段を構成する。
図19のように電磁弁22b,21vが開き電磁弁23cが閉じた状態では、噴出口24cからドライアイスパウダーDPが圧縮空気に混合して噴射される。また、図20のようにすべての電磁弁22b,21v,23cが開いた状態では、噴出口24cからドライアイスパウダーDP及び重曹SHが圧縮空気に混合して噴射される。なお、図19は図14(第2状態)と対応し、図20は図17(第5状態)と対応している。
この例のように、汚染面にドライアイスパウダーのみを噴射する第1状態とドライアイスパウダーとともに固形物を噴射する第2状態とに切り換えることを単独の発明として把握することもできる。例えば、
汚染物質が付着した汚染面にドライアイスパウダーを噴射して汚染物質を汚染面から剥離するドライアイス噴射装置と、
昇華しない微細な固形物を前記汚染面に噴射する固形物噴射装置と、
そのドライアイスパウダー及び固形物の少なくとも一方が噴射される汚染面の周辺の空間を被うブースと、
そのブース内に位置して汚染面から剥離された汚染物質を吸引する負圧吸引部と、
その負圧吸引部から連通手段を介して接続され、負圧吸引部で吸引され連通手段を介して移送される汚染物質を捕獲する捕獲装置と、
前記負圧吸引部に作用する負圧を生じさせる負圧発生装置と、
前記ドライアイス噴射装置からドライアイスパウダーのみを噴射する第1状態と、前記ドライアイス噴射装置からドライアイスパウダーを噴射するとともに前記固形物噴射装置から固形物を噴射する第2状態とに切り換える切換手段と、
を含むことを特徴とする汚染物質除去装置である。
さらに、図21には他の参考例を示す。図21では、ペレット供給部121と重曹供給部23とが設けられる。したがって、この実施例においては、コントローラ25(噴射制御装置)、設定スイッチ24b、電磁弁22b,121c,23c等が切換手段を構成する。
図21のように電磁弁22b,121cが開き電磁弁23cが閉じた状態では、噴出口24cからドライアイスペレットDPEが圧縮空気に混合して噴射される。また、図22のようにすべての電磁弁22b,121c,23cが開いた状態では、噴出口24cからドライアイスペレットDPE及び重曹SHが圧縮空気に混合して噴射される。なお、図21は図13(第1状態)と対応し、図22は図16(第4状態)と対応している。
この例のように、汚染面にドライアイスペレットのみを噴射する第1状態とドライアイスペレットとともに固形物を噴射する第2状態とに切り換えることを単独の発明として把握することができる。例えば、
汚染物質が付着した汚染面にドライアイスペレットを噴射して汚染物質を汚染面から剥離するドライアイス噴射装置と、
昇華しない微細な固形物を前記汚染面に噴射する固形物噴射装置と、
そのドライアイスペレット及び固形物の少なくとも一方が噴射される汚染面の周辺の空間を被うブースと、
そのブース内に位置して汚染面から剥離された汚染物質を吸引する負圧吸引部と、
その負圧吸引部から連通手段を介して接続され、負圧吸引部で吸引され連通手段を介して移送される汚染物質を捕獲する捕獲装置と、
前記負圧吸引部に作用する負圧を生じさせる負圧発生装置と、
前記ドライアイス噴射装置からドライアイスペレットのみを噴射する第1状態と、前記ドライアイス噴射装置からドライアイスペレットを噴射するとともに前記固形物噴射装置から固形物を噴射する第2状態とに切り換える切換手段と、
を含むことを特徴とする汚染物質除去装置である。
図3,図13において、ドライアイスペレットDPEの噴射装置とドライアイスパウダーDPの噴射装置とを共通の噴射ガン24で一体化して構成したが、図23A,図23Bに示すようにドライアイスペレットDPE用の噴射装置(噴射ガン24A)とドライアイスパウダーDP用の噴射装置(噴射ガン24B)とをそれぞれ別体に設けてもよい。図23Aは圧縮空気の供給系(エア供給ホース22a)を別系統とした例、図23Bはそれを共用する例である。また、図13,図19,図21において、重曹等の固形物の噴射装置も1つの噴射ガン24で一体化して構成したが、別体に設けてもよい。その場合には、重曹ホッパ23b内の重曹SH(固形物)は、噴射ガン24とは別に設ける重曹用噴射ガンへ供給される。さらに、電磁弁121c,21v,23cの代わりに人為的に開閉操作されるシャッタ、ダンパ等の開閉装置を用いてもよく、これらの切換手段は各ホッパ121b,21d,23bから噴射ガン24に至る任意の位置に設けることができる。
なお、図13〜図23Bにおいて、図1〜図12と共通の機能を有する部位には同一符号を付して詳細な説明を省略した。また、ドライアイスとともに噴射する固形物として、記載例では重曹(重炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、重炭酸ソーダともいう)を用いたが、胡桃の殻、ガーネット(ザクロ石ともいう)、食塩等、あるいはこれらの混合物等をはじめ、固形物であれば汚染除去に有効である限り、種類を問わず用いることができる。
また、以上の記載例は、技術的な矛盾を生じない範囲において適宜組み合わせて実施できる。さらに、上記した放射性物質に限らず、有毒物質、細菌等のように大気、水、土等の環境を汚染する汚染物質を除去する装置一般に適用できる。
1 汚染物質除去装置
21 パウダー供給部
21v 電磁弁(切換手段)
121 ペレット供給部
121c 電磁弁(切換手段)
23 重曹供給部(固形物供給部)
23c 電磁弁(切換手段)
24 噴射ガン(噴射部;第1ドライアイス噴射装置及び第2ドライアイス噴射装置)
24b 設定スイッチ(切換手段)
25 コントローラ(噴射制御装置;切換手段)
3 ブース
4 吸引口(負圧吸引部)
5 捕獲装置
6 ホース(連通手段)
72 捕獲部(フィルタ装置)
8 負圧ポンプ(負圧発生装置)
9 負圧コントローラ(負圧制御装置)
DPE ドライアイスペレット
DP ドライアイスパウダー
SH 重曹(固形物)

Claims (4)

  1. 汚染物質としての放射性物質が付着した汚染面に予め所定形状に形成されたドライアイスペレットを噴射して放射性物質を汚染面から剥離する第1ドライアイス噴射装置と、
    ドライアイスパウダーを汚染面に噴射して放射性物質を汚染面から剥離する第2ドライアイス噴射装置と、
    それらドライアイスペレット及びドライアイスパウダーの少なくとも一方が噴射される汚染面の周辺の空間を被うブースと、
    そのブース内に位置して汚染面から剥離された放射性物質を吸引する負圧吸引部と、
    その負圧吸引部から連通手段を介して接続され、該負圧吸引部で吸引され該連通手段を介して移送される放射性物質を捕獲する捕獲装置と、
    前記負圧吸引部に作用する負圧を生じさせる負圧発生装置と、
    前記第1ドライアイス噴射装置からドライアイスペレットのみを噴射する第1状態と、前記第2ドライアイス噴射装置からドライアイスパウダーのみを噴射する第2状態と、前記第1ドライアイス噴射装置からドライアイスペレットを噴射するとともに前記第2ドライアイス噴射装置からドライアイスパウダーを噴射する第3状態とに切り換える切換手段と、
    前記ドライアイスペレット及びドライアイスパウダーの少なくとも一方が噴射される前記ブース内の負圧が一定範囲内に保たれるように前記負圧発生装置を制御する負圧制御装置と、
    を含み、
    前記捕獲装置には、排出される空気に残留する放射線量を測定するセンサと、該センサの測定値に基づいて出口側の第一切換弁及び循環側の第二切換弁を制御する切換コントローラとが設けられ、
    前記切換手段が前記第1状態、前記第2状態及び前記第3状態のいずれであっても、前記ブース内において剥離された放射性物質と噴射された後昇華した二酸化炭素とはともに前記負圧吸引部から吸引され、前記捕獲装置で選択的に吸着・捕集されるとともに、前記センサによる残留放射線量の測定値が許容範囲内であるとき、前記切換コントローラは前記第二切換弁を閉じ前記第一切換弁を開いて、前記捕獲装置を通過した後の空気を大気中に排出する一方、前記測定値が許容範囲外であるとき、前記切換コントローラは前記第一切換弁を閉じ前記第二切換弁を開いて、前記捕獲装置を通過した後の空気を循環することを特徴とする汚染物質除去装置。
  2. 前記第1及び第2ドライアイス噴射装置は、互いに一体化されて共通の噴出口から前記ドライアイスペレットとドライアイスパウダーとを択一的に又は混合して噴射する、兼用のドライアイス噴射装置とされた請求項1に記載の汚染物質除去装置。
  3. 昇華しない微細な固形物を汚染面に噴射する固形物噴射装置を含み、
    前記切換手段は、前記ドライアイスペレットに前記固形物を加えて噴射する第4状態と、前記ドライアイスパウダーに前記固形物を加えて噴射する第5状態とに切り換えできる請求項1又は2に記載の汚染物質除去装置。
  4. 前記切換手段は、前記第4及び第5状態に加え、前記ドライアイスペレット及びドライアイスパウダーに前記固形物を加えて噴射する第6状態にも切り換えできる請求項に記載の汚染物質除去装置。
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