JP5697932B2 - 減速機構付モータ装置および車両用電動シート装置 - Google Patents

減速機構付モータ装置および車両用電動シート装置 Download PDF

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Description

この発明は、減速機構付モータ装置およびこの減速機構付モータ装置を使用した車両用電動シート装置に関するものである。
自動車の電動シート装置の駆動源には、車両に搭載されたバッテリなどの電源により作動するモータを使用した減速機構付モータ装置が用いられている。この減速機構付モータ装置には、モータの出力軸の回転数を所要の回転数に減速するための減速機構が取り付けられている。そして、減速機構付モータ装置により、シート座面が昇降動作したり、シート背面がリクライニング動作したりする。
ここで、減速機構付モータ装置に関する先行文献として、モータ軸から出力された駆動トルクを一段目ギヤと二段目ギヤとで二段減速する減速機構付モータ装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1で開示されたウォーム減速機(減速機構付モータ装置)は、ウォームホイールを含む一段目ギヤ構成に噛み合わせる二段目ギヤ(出力ギヤ)構成を備え、かつ、該二段目ギヤ構成の軸位置を前記一段目軸位置に対してモータ側に配置して、この二段目ギヤ構成の中心に結合した出力軸から外部にトルクを取り出すように構成している。
このように構成された減速機構付モータ装置をシート座面の昇降に用いる場合には、減速機構付モータ装置の出力軸に、電動シート装置のシート昇降機構が連結される。そして、減速機構付モータ装置のモータを正転および逆転させることにより、シート座面を上昇させたり下降させたりする。
特開2003−172407号公報
ところで、電動シート装置を操作しているとき、シート座面には乗員の体重が加わっている。このため、減速機構付モータ装置の各ギヤには、シート座面を下降させる方向に負荷(以下「追い負荷」という。)が働いている。この状態でシート座面が下降する方向に減速機構付モータ装置のモータを回転させると、モータの駆動力により各ギヤが回転すると共に、追い負荷により各ギヤが回転する。
ここで、減速機構によりモータの回転数が所要の回転数に減速されている。したがって、一般に、モータの駆動力による各ギヤの回転速度よりも、追い負荷による各ギヤの回転速度が速くなる。そして、各ギヤ間においてバックラッシュを有しているため、追い負荷による各ギヤの回転によって各ギヤの歯部同士が衝突し、噛合部で異音を発生するおそれがある。
そこで本発明は、追い負荷により各歯車の噛合部から異音が発生するのを防止できる減速機構付モータ装置およびこの減速機構付モータ装置を使用した車両用電動シート装置の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係わる減速機構付モータ装置は、第1ケースと第2ケースとを重ね合せて形成される収納部内に、複数の歯車からなる減速機構を収納すると共に、前記第1ケースと前記第2ケースとにより、前記複数の歯車のうちの少なくとも1個の前記歯車を回転自在に枢支し、前記減速機構を介してモータの回転力を出力する減速機構付モータ装置であって、前記第1ケースおよび前記第2ケースと、前記複数の歯車のうち最出力側に配置された歯車と、の間に、この歯車に回転負荷を付勢する付勢手段を設け、前記最出力側に配置された歯車における前記第2ケース側に位置する第2ケース側面には、前記第1ケース側に向けて窪む摺接凹部が形成され、前記付勢手段は、前記第1ケースから前記最出力側に配置された歯車に向けて突出するとともに、前記最出力側に配置された歯車における前記第1ケース側に位置する第1ケース側面に摺接する第1ケース側リブと、前記第2ケースから前記最出力側に配置された歯車に向けて突出するとともに、前記第1ケース側に位置する端面が前記摺接凹部の底面に摺接し、かつ外周面が前記摺接凹部の外径側面に摺接する第2ケース側リブと、を有していることを特徴とする。
また、本発明の請求項に関わる減速機構付モータ装置は、前記減速機構を構成する複数の歯車が、前記モータにより駆動されるウォーム、前記ウォームと噛み合う第1ギヤ、および前記第1ギヤと噛み合う第2ギヤであって、前記第1ギヤ、および前記第2ギヤを、前記第1ケースと前記第2ケースとにより回転自在に枢支したことを特徴とする。
また、本発明の請求項に関わる車両用電動シート装置は、請求項1または請求項2に記載の減速機構付モータ装置を、車両に搭載されるシートの駆動用として用いたことを特徴とする。
本発明によれば、本発明によれば、付勢手段により歯車に回転負荷が付勢され、この歯車の回転が抑制されるので、追い負荷による歯部同士の衝突力を低下させることができる。したがって、追い負荷により各歯車の噛合部から異音が発生するのを防止できる。
減速機構付モータ装置を搭載した車両の概略構成図である。 減速機構付モータ装置の斜視図である。 ギヤカバーを取り外したときの減速機構付モータ装置の部分断面図である。 図2のA−A線に沿った減速機構付モータ装置の断面図である。 ギヤケースの平面図である。 ギヤカバーの底面図である。
以下に、図を用いて本実施形態の減速機構付モータ装置を説明する。
図1は、減速機構付モータ装置1を搭載した車両100の概略構成図である。
減速機構付モータ装置1は、車両100に搭載された車両用電動シート装置91の駆動源として用いられている。具体的に本実施形態の減速機構付モータ装置1は、車両用電動シート装置91のシート座面93を昇降させるために使用される。
図2は、減速機構付モータ装置1の斜視図である。図3は、ギヤカバー20(第2ケース)を取り外したときの減速機構付モータ装置1の部分断面図である。
図2および図3に示すように、本実施形態の減速機構付モータ装置1は、主に減速機構付モータ装置1の一方側(図2、図3における左側)に配された電動モータ40と、他方側(図2、図3における右側)に配置され電動モータ40に連結された減速機構30と、減速機構30を収納するギヤケース10(請求項の「第1ケース」に相当)およびギヤカバー20(請求項の「第2ケース」に相当)とを備え、ギヤケース10とギヤカバー20とをタッピングネジ87により締結固定している。
(電動モータ)
電動モータ40は、不図示のブラシを用いて電力を給電する、いわゆるブラシ付モータである。電動モータ40は、有底筒状のモータハウジング41と、略中央に配置されたモータシャフト44と、モータシャフト44を回転軸として回転するアーマチュア43と、を備えている。
(モータハウジング)
モータハウジング41は、鉄等の金属からなる部材であり、例えば深絞りによるプレス加工等により成型される。モータハウジング41は、その開口部41aが、他端側に配置された減速機構30側を向くように取り付けられている。モータハウジング41の他端側には、フランジ部41bが形成されている。フランジ部41bには、フランジ部41bを貫通する取付孔(不図示)が形成されている。フランジ部41bの取付孔にボルト85を挿通し、ギヤケース10にボルト85を締結することで、ギヤケース10にモータハウジング41を固定している。
モータハウジング41の内周面41cには、複数のマグネット42が接着剤等により取り付けられている。モータハウジング41の底部には、一方側に突出した突出部48が形成されている。突出部48の内側には、すべり軸受45aが嵌合されている。
さらに、モータハウジング41の突出部48の底部には、スラストプレート46が設けられている。スラストプレート46は、スチールボール46aを介してモータシャフト44のスラスト荷重を受けている。スチールボール46aは、モータシャフト44とスラストプレート46との間の摺動抵抗を減少するとともにモータシャフト44の芯ズレを吸収し、モータシャフト44のスラスト荷重をスラストプレート46に確実に伝達するためのものである。
(アーマチュア)
アーマチュア43は、モータシャフト44と、モータシャフト44に外挿固定されるアーマチュアコア43aと、アーマチュアコア43aよりも減速機構30側に配置されたコンミテータ47と、を有している。
モータシャフト44は鉄等の金属からなる棒状部材である。モータシャフト44のモータハウジング41側端部は、モータハウジング41に設けられたすべり軸受45aを介して、モータハウジング41に回転自在に枢支されている。また、モータシャフト44の減速機構30側端部は、モータハウジング41に圧入される後述のブラシホルダ90に設けられた図示しないすべり軸受を介して、モータハウジング41に回転自在に枢支されている。
アーマチュアコア43aは、例えば電磁鋼板等の磁性材を積層して形成された部材である。アーマチュアコア43aは、マグネット42に対応した位置に配置される。アーマチュアコア43aには不図示の巻線が巻回されており、この巻線の端末部がコンミテータ47に接続されている。
コンミテータ47は略円柱状の部材であって、アーマチュア43の他端側に配置されている。コンミテータ47の外周面には、板状に形成された不図示のセグメントが複数並設されている。これらセグメントに、巻線の端末部が接続されている。また、コンミテータ47には、ブラシホルダ90に収容された不図示のブラシが摺接する。なお、不図示のブラシはコンミテータ47を挟んで両側に配置されている。
(減速機構)
減速機構30は、ギヤケース10およびギヤカバー20内に収納される。減速機構30は、電動モータ40の動力が伝達されるウォーム31と、このウォーム31と噛み合うウォームホイール33(請求項の「第1ギヤ」に相当)と、このウォームホイール33と噛み合う出力ホイール35(請求項の「第2ギヤ」に相当)と、により構成されている。
ウォーム31、ウォームホイール33および出力ホイール35は、樹脂や金属等からなる部材であり、インジェクション成型や焼結、機械加工等により形成される。
ウォーム31は、モータシャフト44と同軸上に、モータシャフト44の他端側に設けられている。ウォーム31は樹脂等からなる部材であり、モータシャフト44に対してジョイント部材88を介して相対回転不能に連結されている。また、ウォーム31は、両端をギヤケース10に設けられたすべり軸受45bおよび図示しないすべり軸受を介してギヤケース10に回転自在に枢支されている。
ウォーム31に噛合うウォームホイール33は、大径ギヤ33aと、小径ギヤ33bとを有している。大径ギヤ33aと小径ギヤ33bとは同芯に配置されており、大径ギヤ33aはウォーム31と噛合し、小径ギヤ33bは出力ホイール35の出力ギヤ35aと噛合している。
ウォームホイール33は、ウォームホイール軸34により軸支されている。また、ウォームホイール軸34は、軸受部17(図5参照)および軸受部27(図6参照)を介してギヤケース10およびギヤカバー20により支持されている。
出力ホイール35は、出力ギヤ35aを有している。出力ギヤ35aは、出力ホイール35の外周に形成されており、ウォームホイール33の小径ギヤ33bと噛合している。
出力ホイール35の略中央には、外部に回転トルクを出力する出力取出部35bが形成されている。出力取出部35bは、出力ホイール35の表裏を貫通する孔となって形成されており、不図示の出力軸が挿通されるようになっている。出力取出部35bの内周面には、周方向に沿って係合部35cが形成されており、出力軸の凹部と係合している。これにより、出力軸と出力取出部35bとの相対回転が規制されるので、出力軸から回転トルクを出力することができる。
図3に示すように、出力ホイール35のギヤカバー側面37には、出力ホイール35と同芯となるように、軸方向平面視で略円環状の摺接凹部36が形成されている。摺接凹部36は、底面36aと、出力ギヤ35aの内径側に配置される外径側面36bと、出力取出部35bの外周側に配置される内径側面36cとにより構成されている。
摺接凹部36の底面36aは、後述するギヤカバー20に形成されたカバー側リブ25の端面25aと摺接している。出力ホイール35は、カバー側リブ25により、後述するギヤケース10の減速機構収納部13における底面13d側(図4参照)に向かって付勢されている。
図4は、図1のA−A線に沿った減速機構付モータ装置1の断面図である。
図4に示すように、出力ホイール35のギヤケース側面38には、平坦部39が形成されている。平坦部39は、ギヤケース10に形成されたケース側リブ15の端面15aと摺接している。
また、出力ホイール35のギヤケース側面38における出力取出部35bの外周側には、軸方向平面視で出力ホイール35と同芯となるように、平坦部39から突出した軸支持部39aが形成されている。軸支持部39aの外周面39bの直径は、ギヤケース10の出力取出孔16における側面16aの直径と略同一か、若干小さく設定されている。軸支持部39aは、ギヤケース10の出力取出孔16に挿入される。出力ホイール35の軸支持部39aの外周面39bは、ギヤケース10の出力取出孔16の側面16aと摺接し、出力ホイール35を回転可能に支持している。
摺接凹部36の外径側面36bの直径は、カバー側リブ25の外周面25bの直径と略同一か、若干大きく設定されている。外径側面36bは、カバー側リブ25の外周面25bと摺接し、出力ホイール35を回転可能に支持している。
また、摺接凹部36の内径側面36cの直径は、ギヤカバー20の出力取出孔26における側面26aの直径と略同一か、若干小さく設定されている。内径側面36cは、ギヤカバー20の出力取出孔26に挿入される。内径側面36cは、出力取出孔26の側面26aと摺接し、出力ホイール35を回転可能に支持している。
(ギヤケース)
図5はギヤケース10の平面図である。
上述の減速機構30は、ギヤケース10およびギヤカバー20に収納される。
ギヤケース10は、例えば樹脂等からなる部材であり、インジェクション成型等により形成される。ギヤケース10は、電動モータ40側(図3における左側)に形成されたモータ取付部11と、このモータ取付部11の電動モータ40とは反対側に形成された減速機構収納部13と、により構成されている。
モータ取付部11は、電動モータ40側が開口されており、この開口と減速機構収納部13とは、モータシャフト44が挿通される貫通孔(不図示)を介して連通している。そして、開口側から貫通孔にモータシャフト44を挿通しつつ、ボルト85を用いてモータ取付部11にモータハウジング41を固定することにより、電動モータ40がギヤケース10に取り付けられる。また、モータ取付部11には、ブラシホルダ90を介して電動モータ40に給電するためのコネクタ部材70が組みつけられる。
減速機構収納部13は、収納壁部14で囲まれた領域に形成されており、ウォーム31を収容するウォーム収容部13aと、ウォームホイール33を収容するウォームホイール収容部13bと、出力ホイール35を収容する出力ホイール収容部13cと、が形成されている。ギヤケース10の収納壁部14の端面14aは、ギヤカバー20との合わせ面となっている。
ウォーム収容部13aは、減速機構収納部13の底面におけるウォーム31に対応した位置を凹ませることにより形成される。
ウォームホイール収容部13bおよび出力ホイール収容部13cは、収納壁部14をウォームホイール33および出力ホイール35の外形に沿わせることで形成される。
ウォームホイール収容部13bの径方向略中央には、底面を凹ませることにより軸受部17が形成されている。この軸受部17にウォームホイール軸34(図3参照)を挿入することにより、このウォームホイール軸34が軸受部17を介してウォームホイール収容部13bに枢支される。
出力ホイール収容部13cの略中央には、出力取出孔16が形成されている。不図示の出力軸がこの出力取出孔16を挿通している。出力取出孔16の側面16aは、出力ホイール35の軸支持部39aと摺接しており、出力ホイール35を径方向に支持している。
また、出力ホイール収容部13cの底面には、ケース側リブ15が形成されている。ケース側リブ15は、軸方向平面視で略円環状をしており、減速機構30側に突出して形成されている。ケース側リブ15の端面15aは、出力ホイール35の平坦部39と摺接しており、出力ホイール35を軸方向に支持している。
ギヤケース10の外周部には、タッピングネジ87が螺入される平面部18が複数箇所(本実施形態では5箇所)形成されている。また、平面部18に、タッピングネジ87を案内する凹部12が形成されている。これにより、タッピングネジ87を締結する際、タッピングネジ87の位置決めを容易にすることができ、作業性も向上する。
また、モータ取付部11と減速機構収納部13との間には、減速機構付モータ装置1を車両等に固定するための取付孔19が形成されている。取付孔19にボルト(不図示)を挿通して車両用電動シート装置91(図1参照)に締結することにより、車両用電動シート装置91に減速機構付モータ装置1を取り付けることができる。取付孔19には、金属製のカラー19aが内嵌されており、ボルトを締結した際、ギヤケース10の取付孔19の座屈変形が防止される。
(ギヤカバー)
図6は、ギヤカバー20の底面図である。ギヤカバー20は、略平板状に形成されており、減速機構収納部13を覆うカバーとして機能している。すなわち、ギヤカバー20は、ウォームホイール33を覆うウォームホイールカバー部21と、出力ホイール35を覆う出力ホイールカバー部23と、を有している。
ウォームホイールカバー部21は、ウォームホイール33の外形よりも若干大きく形成されている。ウォームホイールカバー部21の略中央には、内面側に軸受部27が形成されている。軸受部27にはウォームホイール軸34が挿入され、ウォームホイール軸34は軸受部27を介してギヤカバー20により枢支される。
出力ホイールカバー部23は、出力ホイール35の外形よりも若干大きく形成されている。出力ホイールカバー部23の略中央には、出力取出孔26が形成されている。この出力取出孔26に不図示の出力軸が挿通されている。また、出力取出孔26の側面26aは、出力ホイール35の摺接凹部36における内径側面36cと摺接しており、出力ホイール35を径方向に支持している。
出力ホイールカバー部23には、カバー側リブ25(請求項の「付勢手段」および「凸部」に相当)が形成されている。カバー側リブ25は、軸方向平面視で略円環状をしており、減速機構30側に突出して形成されている。カバー側リブ25の高さは、出力ホイール35の摺接凹部36における底面36aと摺接可能、かつ出力ホイール35をギヤケース10の減速機構収納部13における底面13d側に向かって付勢可能な高さに設定されている。具体的には、カバー側リブ25の高さは、出力ホイール35の摺接凹部36における底面36aと、摺接凹部36の底面36aに対向したギヤカバー20の内側面20aとの離間距離よりも若干高くなるように設定される。
ウォームホイールカバー部21および出力ホイールカバー部23の外周側には、ギヤケース10の収納壁部14の端面14aと当接する当接面24が形成されている。また、タッピングネジ87に対応した位置に、座面28が複数箇所(本実施形態では5箇所)形成されている。座面28は、タッピングネジ87の座面に対応した大きさで形成される。
座面28には、ギヤカバー20の表裏を貫通する締結孔22が形成されている。この締結孔22にタッピングネジ87を挿通し、ギヤケース10にタッピングネジ87を締結することで、ギヤケース10にギヤカバー20が固定される。このとき、ギヤカバー20のカバー側リブ25が、出力ホイール35の摺接凹部36を、ギヤケース10の減速機構収納部13における底面13d側に向かって押圧している状態で、ギヤケース10にギヤカバー20が固定される。
(作用)
次に、ギヤカバー20に形成されたカバー側リブ25(付勢手段)の作用について説明する。
図4に示すように、カバー側リブ25の端面25aと、摺接凹部36の底面36aとが摺接している。そして、出力ホイール35は、カバー側リブ25(付勢手段)によって、ギヤケース10の減速機構収納部13における底面13d側に向かって付勢されている。
また、ギヤケース10に形成されたケース側リブ15の端面15aは、出力ホイール35のギヤケース側面38における平坦部39と摺接している。これにより、ギヤケース10の減速機構収納部13における底面13d側に向かって付勢されている出力ホイール35は、カバー側リブ25の端面25aとケース側リブ15の端面15aとによってはさまれた状態で軸方向に支持されている。
減速機構付モータ装置1を操作して、車両用電動シート装置91(図1参照)のシート座面93を下降させる。このとき、シート座面93には乗員の体重が加わっているため、出力ホイール35には、追い負荷が働く。なお、追い負荷とは、電動モータ40が出力ホイール35を回す回転方向と、負荷(この場合、乗員の体重)によって出力ホイール35が受ける荷重の回転方向とが一致することである。
この状態でシート座面93が下降する方向に、減速機構付モータ装置1の電動モータ40を回転させる。これにより、電動モータ40の駆動力によりウォームホイール33および出力ホイール35が回転する。このとき、ウォームホイール33は減速機構30により減速されている。したがって、出力ホイール35は、乗員の体重による追い負荷によって回転速度が上昇すると、ウォームホイール33よりも速く回転することとなる。
ところで、減速機構30は、ウォームホイール33と出力ホイール35との間にバックラッシュを有している。したがって、追い負荷により出力ホイール35の回転速度が上昇すると、出力ホイール35がバックラッシュ分だけウォームホイール33よりも先に回転し、出力ホイール35の出力ギヤ35aと、ウォームホイール33の小径ギヤ33bとが衝突する。これにより、出力ギヤ35aと小径ギヤ33bとの噛合部で異音を発生するおそれがある。
しかし、出力ホイール35は、カバー側リブ25によりギヤケース10側に向かって付勢されているため、追い負荷による出力ホイール35の回転速度の上昇は、カバー側リブ25によって抑制される。これにより、出力ホイール35がバックラッシュ分だけウォームホイール33よりも先に回転しても、出力ギヤ35aは小径ギヤ33bと緩やかに衝突する。したがって、出力ギヤ35aと小径ギヤ33bとの噛合部で異音を発生することがない。
なお、カバー側リブ25が出力ホイール35の回転負荷となっているため、電動モータ40の駆動効率の低下が考えられる。しかし、ウォームホイール33により電動モータ40の回転速度は大幅に減速されている。したがって、カバー側リブ25の負荷による電動モータ40の駆動効率の低下は非常に微少であるため、実用上問題ない。
(効果)
本実施形態によれば、ギヤカバー20に、軸方向に向かって出力ホイール35を付勢するカバー側リブ25(付勢手段)を備えているので、出力ホイール35に回転負荷を生じさせることができる。これにより、追い負荷による出力ホイール35の回転を抑制することができるので、出力ホイール35の出力ギヤ35aと、ウォームホイール33の小径ギヤ33bとの追い負荷による衝突力を低下させることができる。したがって、追い負荷により、出力ホイール35の出力ギヤ35aと、ウォームホイール33の小径ギヤ33bとの噛合部から異音が発生するのを防止できる。
なお、この発明は上述した実施の形態に限られるものではない。
本実施形態の付勢手段は、ギヤカバー20に形成されている。しかし、例えば、ウォームホイール33や出力ホイール35に凸部を形成することによって、ウォームホイール33や出力ホイール35側に付勢手段を設けてもよい。
本実施形態では、ギヤカバー20に形成したカバー側リブ25により出力ホイール35を軸方向に付勢している。しかし、例えば、ギヤカバー20と出力ホイール35との間に、スプリングワッシャー等のバネ部材を設け、出力ホイール35を軸方向に付勢してもよい。ただし、部品点数が少ない点で、本実施形態に優位性がある。
1 減速機構付モータ装置
10 ギヤケース(第1ケース)
13 減速機構収納部(収納部)
15 ケース側リブ(第1ケース側リブ)
20 ギヤカバー(第2ケース)
25 カバー側リブ(第2ケース側リブ
30 減速機構
31 ウォーム
33 ウォームホイール(第1ギヤ)
35 出力ホイール(第2ギヤ、最出力側に配置された歯車
36 摺接凹部
36a 底面
36b 外径側面
37 ギヤカバー側面(第2ケース側面)
38 ギヤケース側面(第1ケース側面)
40 電動モータ(モータ)
91 車両用電動シート装置
100 車両

Claims (3)

  1. 第1ケースと第2ケースとを重ね合せて形成される収納部内に、複数の歯車からなる減速機構を収納すると共に、前記第1ケースと前記第2ケースとにより、前記複数の歯車のうちの少なくとも1個の前記歯車を回転自在に枢支し、
    前記減速機構を介してモータの回転力を出力する減速機構付モータ装置であって、
    前記第1ケースおよび前記第2ケースと、前記複数の歯車のうち最出力側に配置された歯車と、の間に、この歯車に回転負荷を付勢する付勢手段を設け、
    前記最出力側に配置された歯車における前記第2ケース側に位置する第2ケース側面には、前記第1ケース側に向けて窪む摺接凹部が形成され、
    前記付勢手段は、
    前記第1ケースから前記最出力側に配置された歯車に向けて突出するとともに、前記最出力側に配置された歯車における前記第1ケース側に位置する第1ケース側面に摺接する第1ケース側リブと、
    前記第2ケースから前記最出力側に配置された歯車に向けて突出するとともに、前記第1ケース側に位置する端面が前記摺接凹部の底面に摺接し、かつ外周面が前記摺接凹部の外径側面に摺接する第2ケース側リブと、を有していることを特徴とする減速機構付モータ装置。
  2. 前記減速機構を構成する複数の歯車は、前記モータにより駆動されるウォーム、前記ウォームと噛み合う第1ギヤ、および前記第1ギヤと噛み合う第2ギヤであって、
    前記第1ギヤ、および前記第2ギヤを、前記第1ケースと前記第2ケースとにより回転自在に枢支したことを特徴とする請求項1記載の減速機構付モータ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の減速機構付モータ装置を、車両に搭載されるシートの駆動用として用いたことを特徴とする車両用電動シート装置。
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