JP6809154B2 - パワーシートモータ、及びパワーシートシステム - Google Patents

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Description

本発明は、パワーシートモータ、及びパワーシートシステムに関するものである。
従来、回転軸を回転駆動するモータ本体と回転軸の回転を減速して出力する減速部とを備えたパワーシートモータにて車両シートを駆動するパワーシートシステムがある。そして、パワーシートモータは、例えば、車両シートの座部を上下動させるリフタモータや、車両シートの背もたれを傾動させるリクライニングモータがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−65388号公報
ところで、上記のようなパワーシートモータでは、車両シートの自重に加えて車両シート(座部や背もたれ)に搭乗者の体重が掛かることなどにより、駆動方向によって負荷が大きく異なることになる。具体的には、例えば、座部を下動させる際には低負荷となり、座部を上動させる際には高負荷となる。また、背もたれを倒す(水平に近づける)際には低負荷となり、背もたれを起こす(垂直に近づける)際には高負荷となる。これにより、車両シートを低負荷方向に駆動させる際の駆動速度が高負荷方向に駆動させる際の駆動速度に比べて大幅に速くなってしまうという問題があった。なお、このことは、搭乗者に違和感を与える原因や、パワーシートモータの回転速度の違いに基づく音色差を発生させる原因となる。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、車両シートを低負荷方向に駆動させる際の駆動速度を高負荷方向に駆動させる際の駆動速度に近づけることができるパワーシートモータ及びパワーシートシステムを提供することにある。
上記課題を解決するパワーシートモータは、回転軸を回転駆動するモータ本体と、前記回転軸の回転を減速して出力する減速部とを備え、車両シートを駆動するパワーシートモータであって、前記減速部の伝達効率が、前記車両シートを高負荷方向に駆動させる際よりも前記車両シートを低負荷方向に駆動させる際の方が小さくなるように設定されるものであって、前記減速部は、ウォーム軸と、該ウォーム軸と噛合するウォームホイールと、前記ウォーム軸及びウォームホイールを収容したギヤハウジングとを有し、前記ウォームホイールは、その軸中心が傾動可能に設けられ、前記ギヤハウジングには、前記車両シートを低負荷方向に駆動させる際に前記ウォームホイールの軸中心が傾くことで該ウォームホイールと摺接する摺接部が設けられ、前記ウォームホイールが前記摺接部と摺接することで前記減速部の伝達効率が小さくなるように設定された
同構成によれば、減速部の伝達効率が、車両シートを高負荷方向に駆動させる際よりも車両シートを低負荷方向に駆動させる際の方が小さくなるように設定されるため、例えば、車両シートを低負荷方向に駆動させる際の駆動速度を高負荷方向に駆動させる際の駆動速度に近づけることができる。よって、例えば、搭乗者の違和感を抑えることができる。また、例えば、パワーシートモータの回転速度の違いに基づく音色差を抑えることができる。
同構成によれば、ギヤハウジングには、車両シートを低負荷方向に駆動させる際にウォームホイールの軸中心が傾くことで該ウォームホイールと摺接する摺接部が設けられ、ウォームホイールが摺接部と摺接することで減速部の伝達効率が小さくなるように設定されるため、簡単な構成で効果を得ることができる。
上記課題を解決するパワーシートモータ回転軸を回転駆動するモータ本体と、前記回転軸の回転を減速して出力する減速部とを備え、車両シートを駆動するパワーシートモータであって、前記減速部の伝達効率が、前記車両シートを高負荷方向に駆動させる際よりも前記車両シートを低負荷方向に駆動させる際の方が小さくなるように設定されるものであって、前記減速部は、ウォーム軸と、該ウォーム軸と噛合するウォームホイールと、該ウォームホイールの回転を減速する後段減速機構と、前記ウォーム軸、ウォームホイール及び後段減速機構を収容したギヤハウジングとを有し、前記ウォームホイールは、その軸中心が傾動可能に設けられ、前記ギヤハウジングには、前記車両シートを低負荷方向に駆動させる際に前記ウォームホイールと共に後段減速機構のいずれかの軸中心が傾くことで該後段減速機構のいずれかと摺接する摺接部が設けられ、前記後段減速機構のいずれかが前記摺接部と摺接することで前記減速部の伝達効率が小さくなるように設定され
同構成によれば、減速部の伝達効率が、車両シートを高負荷方向に駆動させる際よりも車両シートを低負荷方向に駆動させる際の方が小さくなるように設定されるため、例えば、車両シートを低負荷方向に駆動させる際の駆動速度を高負荷方向に駆動させる際の駆動速度に近づけることができる。よって、例えば、搭乗者の違和感を抑えることができる。また、例えば、パワーシートモータの回転速度の違いに基づく音色差を抑えることができる。
同構成によれば、ギヤハウジングには、車両シートを低負荷方向に駆動させる際にウォームホイールと共に後段減速機構のいずれかの軸中心が傾くことで該後段減速機構のいずれかと摺接する摺接部が設けられ、後段減速機構のいずれかが摺接部と摺接することで減速部の伝達効率が小さくなるように設定されるため、簡単な構成で効果を得ることができる。
上記パワーシートモータであって、前記減速部を構成する少なくとも1つのギヤが、前記車両シートを高負荷方向に駆動させる際に摺接する面の面粗度(表面粗さ)よりも前記車両シートを低負荷方向に駆動させる際に摺接する面の面粗度(表面粗さ)の方が大きくされることで、前記減速部の伝達効率が小さくなるように設定されることが好ましい。
同構成によれば、減速部を構成する少なくとも1つのギヤが、車両シートを高負荷方向に駆動させる際に摺接する面の面粗度(表面粗さ)よりも車両シートを低負荷方向に駆動させる際に摺接する面の面粗度(表面粗さ)の方が大きくされることで、減速部の伝達効率が小さくなるように設定されるため、簡単な構成で効果を得ることができる。
上記課題を解決するパワーシートシステムは、上記パワーシートモータと、前記車両シートとを備える。
同構成によれば、パワーシートシステムにおいて、上記した効果を得ることができる。
本発明のパワーシートモータ及びパワーシートシステムでは、車両シートを低負荷方向に駆動させる際の駆動速度を高負荷方向に駆動させる際の駆動速度に近づけることができる。
一実施形態におけるリフタモータの平面図。 一実施形態におけるリフタモータの断面図。 一実施形態における減速部の分解斜視図。 一実施形態における減速部の一部分解斜視図。 (a)及び(b)はリフタモータの作用を説明するための一部断面図。 別例におけるリフタモータの断面図。 別例におけるリフタモータの一部断面図。 別例におけるリフタモータの平面図。 別例におけるリフタモータの断面図。 別例におけるリクライニングモータの平面図。 別例におけるリクライニングモータの断面図。 別例におけるウォーム軸の一部斜視図。 別例におけるウォームホイールの一部斜視図。
以下、パワーシートシステムの一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、パワーシートシステムは、車両に設けられる車両シート1と、該車両シート1に設けられて車両シート1を駆動するパワーシートモータとしてのリフタモータ2とを備えている。リフタモータ2は、座部1a及び背もたれ1bを有する車両シート1全体を上下動させるためのものである。
リフタモータ2は、回転軸3を回転駆動するモータ本体4と、前記回転軸3の回転を減速して出力する減速部5とを備える。
図1及び図2に示すように、減速部5は、ギヤハウジング本体6と、ギヤハウジング本体6に収容されたウォーム軸7及びウォームホイール8を含む減速機構とを有する。なお、本実施形態の減速機構は、前記ウォーム軸7及びウォームホイール8に加えて、ウォームホイール8の回転を減速する後段減速機構9を有している。
図3に示すように、ギヤハウジング本体6は、合成樹脂材料よりなり、モータ本体4と固定される固定部6aと、固定部6aから前記回転軸3(図1参照)の軸線方向に延びたウォーム収容部6bと、該ウォーム収容部6bの側方に形成されたホイール収容部6cとを有する。そして、図1に示すように、ウォーム収容部6bには、前記回転軸3の先端部と一体回転可能に連結されるウォーム軸7が収容されている。また、図2に示すように、ホイール収容部6cには、ウォーム軸7と噛合されるウォームホイール8及び後段減速機構9が収容されている。
詳しくは、まず本実施形態のウォームホイール8には、偏心軸10がインサート成形によって設けられている。偏心軸10は、その軸中心がウォームホイール8の(回転)軸中心に対してずれた位置に配置されてウォームホイール8の一端面から突出して設けられている。この偏心軸10にはウォームホイール8の(回転)軸中心と一致する位置に貫通孔10aが形成されている。
図3に示すように、後段減速機構9は、第1プレート11、第2プレート12、偏心ギヤ13、カラー14、及び出力部材15を有する。
第1プレート11は、板厚方向から見て外縁が略円形に形成されるとともにその外周の一部に径方向外側に突出する係合凸部11aを有し、該係合凸部11aが前記ホイール収容部6cに形成された係合凹部6dに嵌ることで周り止めがなされてホイール収容部6cに収容保持されている。
また、第1プレート11は、板厚方向に貫通する収容孔11bを有し、該収容孔11bの内側には第2プレート12が収容される。第1プレート11の板厚方向から見て、収容孔11bは、180度離間して径方向外側に延びる一対の第1案内部11cを有し、第2プレート12は前記第1案内部11cに嵌る一対の被案内部12aを有することで第1案内部11cの延びる方向に沿って移動可能に収容孔11bの内側に収容される。
また、第2プレート12は、板厚方向から見て、前記被案内部12a(第1案内部11c)の延びる方向と直交する方向に延びる形状で板厚方向に貫通する第2案内部12bを有する。
図4に示すように、偏心ギヤ13は、円環状に形成され、その軸方向一端面において180度離間した位置に軸方向に突出して前記第2案内部12bに嵌る一対の被案内凸部13aを有することで、第2案内部12bの延びる方向に沿って移動可能に配置される。これにより、偏心ギヤ13は、軸方向から見て、第1案内部11cに沿った方向及び第2案内部12bに沿った方向であって即ち全方向に移動可能に設けられるとともに、回転(自転)不能とされる。そして、偏心ギヤ13は、その内周面にカラー14を介して前記偏心軸10(図3参照)が嵌挿される。よって、偏心ギヤ13は、ウォームホイール8が回転すると、回転(自転)することなく円運動することになる。
出力部材15は、先端側の外周に歯を有する出力軸部15aと、該出力軸部15aの基端部から径方向外側に延びる円盤部15bと、該円盤部15bの外縁から出力軸部15aとは反対方向に筒状に延びる筒部15cとを有し、該筒部15cの内周面には内歯15dが形成されている。また、出力部材15の軸中心には、出力軸部15aとは反対方向に延びる支持軸16が圧入固定されている。
そして、出力部材15は、支持軸16が前記偏心軸10(図3参照)の貫通孔10aを貫通してギヤハウジング本体6におけるホイール収容部6cの底部に設けられた支持凹部6e(図2及び図3参照)に支持されるとともに、内歯15dが偏心ギヤ13(その外歯)と噛合される。
また、ギヤハウジング本体6にはホイール収容部6cを覆うカバー17がネジ18によって固定され、出力部材15はカバー17に支持部材19を介して支持される。なお、本実施形態では、ギヤハウジング本体6とカバー17がギヤハウジングを構成している。支持部材19は、前記出力軸部15aの基端側の外周を支持する筒状の支持筒部19aと、支持筒部19aの端部から径方向外側に延びて前記円盤部15bを軸方向に支持する支持円盤部19bとを有する。
ここで、本実施形態では、減速部5は、その伝達効率が、車両シート1を高負荷方向に駆動させる際、即ち上動させる際よりも車両シート1を低負荷方向に駆動させる際、即ち下動させる際の方が小さくなるように設定されている。
詳述すると、まず上記リフタモータ2では、ウォームホイール8は、前記貫通孔10aと支持軸16とのがたつきや支持軸16と支持凹部6eとのがたつき等によって、その軸中心が傾動可能に設けられている。また、ウォームホイール8及び後段減速機構9(第1プレート11、第2プレート12、偏心ギヤ13、カラー14、及び出力部材15)は、軸方向のがたつき等によって、全体がウォームホイール8の軸方向に移動可能に設けられている。
そして、ギヤハウジング本体6におけるホイール収容部6cの底部には、車両シート1を下動させる際に(ウォーム軸7との噛み合わせの反力で)ウォームホイール8の軸中心が傾くことで該ウォームホイール8と摺接する摺接部6fが設けられ、ウォームホイール8が摺接部6fと摺接することで減速部5の伝達効率が小さくなるように設定されている。詳しくは、図2に示すように、まずウォームホイール8においてホイール収容部6cの底部と対向する軸方向端面には環状凸部8aが形成されている。そして、ホイール収容部6cの底部において環状凸部8aと対向する径方向位置の周方向の一部には環状凸部8a側に突出する摺接部6fが形成されている。この摺接部6fは、車両シート1を下動させる際に(ウォーム軸7との噛み合わせの反力によって)ウォームホイール8の軸中心が傾いてウォームホイール8が近づく側であるウォーム軸7に近い側(図2中、左側)の周方向位置に形成されている。
次に、上記のように構成されたパワーシートシステムの作用について説明する。
例えば、車両シート1を上動させるべくリフタモータ2が駆動されると、回転軸3と共にウォーム軸7が一方向に回転し、それによってウォームホイール8が一方向に回転して偏心軸10とともに偏心ギヤ13が回転(自転)することなく(ウォームホイール8の回転軸中心を中心として)一方向に円運動する。すると、出力部材15が一方向に回転して車両シート1(座部1a)が上動される。
このとき、図5(a)に示すように、摺接部6fから環状凸部8aが離間するように、ウォームホイール8の全体が軸方向に移動(図5(a)中、上動)するとともにウォームホイール8の軸中心が傾き、環状凸部8aが摺接部6fと摺接することがない。
また、例えば、車両シート1を下動させるべくリフタモータ2が駆動されると、回転軸3と共にウォーム軸7が他方向に回転し、それによってウォームホイール8が他方向に回転して偏心軸10とともに偏心ギヤ13が回転(自転)することなく(ウォームホイール8の回転軸中心を中心として)他方向に円運動する。すると、出力部材15が他方向に回転して車両シート1(座部1a)が下動される。
このとき、図5(b)に示すように、摺接部6fに環状凸部8aが摺接するように、ウォームホイール8の全体が軸方向に移動(図5(b)中、下動)するとともにウォームホイール8の軸中心が傾き、減速部5の伝達効率が(上動させる際に比べて)小さくなる。
次に、上記実施形態の効果を以下に記載する。
(1)減速部5の伝達効率が、車両シート1を上動させる際よりも車両シート1を下動させる際の方が小さくなるように設定されるため、例えば、車両シート1を下動させる際の駆動速度を上動させる際の駆動速度に近づけることができる。よって、例えば、搭乗者の違和感を抑えることができる。また、例えば、リフタモータ2の回転速度の違いに基づく音色差を抑えることができる。
(2)ギヤハウジング本体6には、車両シート1を下動させる際にウォームホイール8の軸中心が傾くことで該ウォームホイール8(環状凸部8a)と摺接する摺接部6fが設けられ、ウォームホイール8が摺接部6fと摺接することで減速部5の伝達効率が小さくなるように設定されるため、簡単な構成で上記効果を得ることができる。
(3)減速部5は、ウォームホイール8の回転を減速する後段減速機構9を有するものであるため、リフタモータ2として適した高トルクな出力を得ることができる。そして、このようなリフタモータ2において、後段減速機構9にて減速される前のウォームホイール8が摺接する摺接部6fを有する構成となるため、後段減速機構9のいずれかと摺接する摺接部を有する構成に比べて、容易に伝達効率を小さくすることが可能となる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ウォームホイール8と摺接する摺接部6fを有する構成としたが、これに限定されず、減速機構の他の部材と摺接する摺接部を設けて減速部5の伝達効率が小さくなるようにしてもよい。
例えば、図6に示すように、カバー17側に出力部材15と摺接する摺接部21を設けてもよい。具体的には、カバー17と一体的に設けられる前記支持部材19の支持円盤部19bにおける周方向の一部に、車両シート1を下動させる際に前記出力部材15の円盤部15bと摺接する摺接部21を設けてもよい。なお、出力部材15は、前記ウォームホイール8全体が軸方向に移動することに従って同様に軸方向に移動するとともに、前記ウォームホイール8の軸中心が傾くことに従って同様に傾いて、車両シート1を下動させる際に摺接部21と摺接することになる。即ち、この例のカバー17側に設けられる摺接部21は、車両シート1を下動させる際に(ウォーム軸7との噛み合わせの反力によって)ウォームホイール8及び出力部材15の軸中心が傾いて出力部材15が近づく側であるウォーム軸7に近い側(図6中、左側)の周方向位置に設けられている。そして、この例では、車両シート1を下動させる際には、図6中のウォーム軸7が反時計周りで回転され、ウォームホイール8と共に出力部材15がカバー17側に(ウォームホイール8の軸方向に)移動しつつ、ウォームホイール8と共に出力部材15が摺接部21と当接する方向に傾くことで出力部材15が摺接部21と摺接する。
また、例えば、図7に示すように、前記ウォーム収容部6bの端部に、車両シート1を下動させる際にウォームホイール8との噛み合わせの反力でウォーム軸7が軸方向に移動することでウォーム軸7の端部と摺接する摺接部22を設けてもよい。
これらのようにしても、車両シート1を下動させる際の駆動速度を上動させる際の駆動速度に近づけることができる。なお、上記摺接部21,22の構成は、上記実施形態の摺接部6fを有した構成に加えて設けてもよい。
・上記実施形態の減速部5は、異なる構成のものとしてもよい。
例えば、図8及び図9に示すように、上記実施形態の後段減速機構9が遊星歯車機構31とされた構成としてもよい。即ち、この例では、図9に示すように、ウォーム軸7と噛合するウォームホイール32の軸中心に太陽歯車33が設けられ、ホイール収容部6cに内歯車34が固定されている。また、遊星キャリアを構成する出力部材35に複数の遊星軸36が固定され、該遊星軸36には前記太陽歯車33及び内歯車34と噛合される遊星歯車37が回転可能に支持されている。また、出力部材35の軸中心には、支持軸38が圧入固定され、該支持軸38は、太陽歯車33の貫通孔33aを貫通してギヤハウジング本体6におけるホイール収容部6cの底部に設けられた支持凹部6eに支持されている。
そして、ギヤハウジング本体6におけるホイール収容部6cの底部には、車両シート1を下動させる際に(ウォーム軸7との噛み合わせの反力で)ウォームホイール32の軸中心が傾くことで該ウォームホイール32と摺接する摺接部6fが設けられている。このようにしても、上記実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、車両シート1(座部1a)を上下動させるリフタモータ2としたが、他のパワーシートモータとしてもよく、例えば、車両シート1の背もたれ1bを傾動させるリクライニングモータとしてもよい。
例えば、図10及び図11に示すリクライニングモータ41としてもよい。図10に示すように、この例のリクライニングモータ41は、上記実施形態の後段減速機構9が小径ギヤ42及び大径ギヤ43とされている。即ち、ウォーム軸7と噛合するウォームホイール44の軸中心に小径ギヤ42が設けられるとともに、該小径ギヤ42と噛合する大径ギヤ43がギヤハウジング本体6に支持されている。
そして、図11に示すように、ギヤハウジング本体6のホイール収容部6cを閉塞するカバー45には、車両シート1を低負荷方向に駆動させる際、即ち背もたれ1bを倒す際に(ウォーム軸7との噛み合わせの反力で)ウォームホイール44の全体が軸方向に移動するとともにウォームホイール44の軸中心が傾くことで該ウォームホイール44と摺接する摺接部45aが設けられている。このようにしても、減速部5の伝達効率が、背もたれ1bを起こす際よりも背もたれ1を倒す際の方が小さくなるように設定されるため、例えば、背もたれ1bを倒す際の駆動速度を起こす際の駆動速度に近づけることができる。よって、例えば、搭乗者の違和感を抑えることができる。また、例えば、リクライニングモータ41の回転速度の違いに基づく音色差を抑えることができる。
・上記実施形態及び別例では、摺接部6f,21,22,45aにより減速部5の伝達効率が小さくなるようにしたが、車両シート1を低負荷方向に駆動させる際の方が、伝達効率が小さくなるように設定されれば、上記したような摺接部を設けなくてもよい。例えば、減速部を構成する少なくとも1つのギヤが、車両シート1を高負荷方向に駆動させる際に摺接する面の面粗度(表面粗さ)よりも車両シート1を低負荷方向に駆動させる際に摺接する面の面粗度(表面粗さ)の方が大きくされることで、減速部の伝達効率が小さくなるように設定してもよい。
具体的には、例えば、図12に示すように、前記減速部5のウォーム軸51において、車両シート1を高負荷方向に駆動させる際にウォームホイールと摺接する面51aの面粗度(表面粗さ)よりも車両シート1を低負荷方向に駆動させる際にウォームホイールと摺接する面51bの面粗度(表面粗さ)の方を大きくしてもよい。
また、例えば、図13に示すように、減速部5のウォームホイール52において、車両シート1を高負荷方向に駆動させる際にウォーム軸と摺接する面52aの面粗度(表面粗さ)よりも車両シート1を低負荷方向に駆動させる際にウォーム軸と摺接する面52bの面粗度(表面粗さ)の方を大きくしてもよい。
これらのようにしても、車両シート1を低負荷方向に駆動させる際には、摺動抵抗が大きくなり、減速部5の伝達効率が小さくなる。よって、車両シート1を低負荷方向に駆動させる際の駆動速度を高負荷方向に駆動させる際の駆動速度に近づけることができる。なお、これらの構成は、上記実施形態及び別例の構成に加えて設けてもよい。
上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)前記減速部は、前記ウォームホイールの回転を減速する後段減速機構を有するものであることを特徴とする。
同構成によれば、減速部は、ウォームホイールの回転を減速する後段減速機構を有するものであるため、パワーシートモータとして適した高トルクな出力を得ることができる。そして、このようなパワーシートモータにおいて、後段減速機構にて減速される前のウォームホイールが摺接する摺接部を有する構成となるため、後段減速機構のいずれかと摺接する摺接部を有する構成に比べて、容易に伝達効率を小さくすることが可能となる。
1…車両シート、2…リフタモータ(パワーシートモータ)、3…回転軸、4…モータ本体、5…減速部、6…ギヤハウジングの一部を構成するギヤハウジング本体、6f,21,22,45a…摺接部、7,51…ウォーム軸、8,32,44,52…ウォームホイール、41…リクライニングモータ(パワーシートモータ)、45…ギヤハウジングの一部を構成するカバー、51a,51b,52a,52b…面。

Claims (4)

  1. 回転軸を回転駆動するモータ本体と、
    前記回転軸の回転を減速して出力する減速部と
    を備え、車両シートを駆動するパワーシートモータであって、
    前記減速部の伝達効率が、前記車両シートを高負荷方向に駆動させる際よりも前記車両シートを低負荷方向に駆動させる際の方が小さくなるように設定されるものであって、
    前記減速部は、ウォーム軸と、該ウォーム軸と噛合するウォームホイールと、前記ウォーム軸及びウォームホイールを収容したギヤハウジングとを有し、
    前記ウォームホイールは、その軸中心が傾動可能に設けられ、
    前記ギヤハウジングには、前記車両シートを低負荷方向に駆動させる際に前記ウォームホイールの軸中心が傾くことで該ウォームホイールと摺接する摺接部が設けられ、前記ウォームホイールが前記摺接部と摺接することで前記減速部の伝達効率が小さくなるように設定されたことを特徴とするパワーシートモータ。
  2. 回転軸を回転駆動するモータ本体と、
    前記回転軸の回転を減速して出力する減速部と
    を備え、車両シートを駆動するパワーシートモータであって、
    前記減速部の伝達効率が、前記車両シートを高負荷方向に駆動させる際よりも前記車両シートを低負荷方向に駆動させる際の方が小さくなるように設定されるものであって、
    前記減速部は、ウォーム軸と、該ウォーム軸と噛合するウォームホイールと、該ウォームホイールの回転を減速する後段減速機構と、前記ウォーム軸、ウォームホイール及び後段減速機構を収容したギヤハウジングとを有し、
    前記ウォームホイールは、その軸中心が傾動可能に設けられ、
    前記ギヤハウジングには、前記車両シートを低負荷方向に駆動させる際に前記ウォームホイールと共に後段減速機構のいずれかの軸中心が傾くことで該後段減速機構のいずれかと摺接する摺接部が設けられ、前記後段減速機構のいずれかが前記摺接部と摺接することで前記減速部の伝達効率が小さくなるように設定されたことを特徴とするパワーシートモータ。
  3. 請求項1又は2に記載のパワーシートモータであって、
    前記減速部を構成する少なくとも1つのギヤが、前記車両シートを高負荷方向に駆動させる際に摺接する面の面粗度よりも前記車両シートを低負荷方向に駆動させる際に摺接する面の面粗度の方が大きくされることで、前記減速部の伝達効率が小さくなるように設定されたことを特徴とするパワーシートモータ。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のパワーシートモータと、
    前記車両シートと
    を備えたことを特徴とするパワーシートシステム。
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