JP5941286B2 - 逆転防止機構 - Google Patents
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Description
また、複数のローラやロック用バネ等、部品点数が多く、組み付け作業が煩わしいという課題がある。
このように構成することで、減速機付モータの減速機構の中に逆転防止機構を組み込むことができ、逆転防止機構、及び減速機付モータ全体の取り付けスペースを省スペース化することができる。また、逆転防止機構の部品点数を従来技術と比較して減少することができ、組み付け作業を簡素化できると共に、コストを低減することができる。
また、カムプレートに、ギヤの逆転を防止するためのブレーキ力を確実に作用させることができる。
このように構成することで、ギヤの逆転を確実に防止できる。
このように構成することで、溝部の形状を簡素化でき、この結果、製造コストを低減できる。
このように構成することで、逆転防止機構を小型化できる。
このように構成することで、カムプレートに、ギヤの逆転を防止するためのブレーキ力を、さらに確実に作用させることができる。
このように構成することで、カムプレートに、ギヤの逆転を防止するためのブレーキ力を、さらに確実に作用させることができる。
また、カムプレートに、ギヤの逆転を防止するためのブレーキ力を確実に作用させることができる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、減速機付モータ1を搭載した車両100の概略構成図である。
減速機付モータ1は、車両100に搭載された車両用電動シート装置91の駆動源として用いられており、シート座面93を昇降させる。
図2、図3に示すように、減速機付モータ1は、電動モータ2と、電動モータ2の駆動力が伝達される減速機構3とを備えている。
電動モータ2は、不図示のブラシを用いてアーマチュアに電力を給電する、所謂ブラシ付モータであって、有底筒状のヨーク4を備えている。このヨーク4の内側にアーマチュアが回転自在に設けられており、このアーマチュアが減速機構3に駆動力を伝達する。また、ヨーク4の開口部側に不図示の外部電源とブラシとを電気的接続するためのコネクタ5が設けられている。
歯車群9は、不図示のアーマチュアの回転軸に連結されているウォーム軸(不図示)と、ウォーム軸に噛合されるウォームホイール10と、ウォームホイール10と同軸上に設けられ、このウォームホイール10と一体化されている小径ギヤ11と、この小径ギヤ11に噛合されるスパーギヤ12とを有している。
ここで、スパーギヤ12は、逆転防止機構20の一部を構成している。
図4は、逆転防止機構20の分解斜視図である。図5は、逆転防止機構20を構成するガイド部27を取り外した状態の平面図である。
図3〜図5に示すように、スパーギヤ12は、外周面12aに小径ギヤ11の歯部11aに噛合される歯部14が形成された略円板状のものである。スパーギヤ12の径方向中央の大部分には、カバー7側に凹部15が形成されている。また、凹部15の径方向中央には挿通孔16が形成されており、ここに出力シャフト21が挿通されている。
尚、偏心カム23は、出力シャフト21に一体成形されている場合に限られるものではなく、別途偏心カム23を形成し、出力シャフト21と一体化させるように構成してもよい。
カムプレート25には、一対の解除ピン24,24に対応する箇所に、これら解除ピン24,24が挿入可能な長孔26,26が形成されている。これら長孔26は、この中心線が、偏心カム23の中心軸P1を中心とした仮想円C1に沿うように形成されている。
さらに、カムプレート25の肉厚t2は、偏心カム23の肉厚t1、及び凹部15の深さh1と略同一に設定されている。また、カムプレート25の直径は、スパーギヤ12の凹部15の内径よりも小さくなるように設定されている。そして、スパーギヤ12の凹部15の内周面15aと、カムプレート25の外周面25bとの間に形成された隙間S1には、ガイド部27が介装されている。
続いて、図3、図6、図7に基づいて、逆転防止機構20の動作について説明する。
図6は、電動モータ2により出力シャフト21を駆動させる場合の逆転防止機構20の動作説明図、図7は、電動モータ2が駆動するよりも先に出力シャフト21が回転した場合の逆転防止機構20の動作説明図である。
図3、図6に示すように、電動モータ2を駆動すると、アーマチュア、及びこれと一体化されているウォーム軸(何れも不図示)が回転し、このウォームホイールに噛合されるウォームホイール10が回転する。さらに、ウォームホイール10と一体化されている小径ギヤ11が回転し、これに噛合されるスパーギヤ12が回転する。
尚、スパーギヤ12は、電動モータ2のアーマチュアの回転方向に応じ、図6における時計回り、又は反時計回りに回転することが可能であるが、以下の説明においては、スパーギヤ12が時計回り(矢印Y11参照)に回転する場合について説明する。
図3、図7に示すように、例えば、シート座面93に乗員が着座するなどしてシート座面93に所定の負荷がかかると、電動モータ2が停止した状態であっても、出力シャフト21に外力が加わり、例えば、時計回り方向に向かう回転力(逆転力)F1が付勢される。
尚、シート座面93に所定の負荷がかかることにより出力シャフト21にかかる回転力F1の方向は、不図示のリンクの構造により、時計回り方向、又は反時計回り方向の何れかになるかが決定されるが、ここでは、回転力F1は時計回り方向に向かうように作用する場合について説明する。
このとき、偏心カム23の中心軸P1が出力シャフト21、及びスパーギヤ12の中心軸P2から距離L1だけ径方向外側にずれた位置に設定されているので、偏心カム23により押圧力F3は、カムプレート25の径方向外側に向かって作用する。
したがって、上述の実施形態によれば、逆転防止機構20を、スパーギヤ12と、出力シャフト21と、偏心カム23と、解除ピン24と、カムプレート25と、ガイド部27とにより構成することにより、減速機構3の中に組み込むことができる。このため、逆転防止機構20、及び減速機付モータ1全体の取り付けスペースを省スペース化することができる。また、逆転防止機構20の部品点数を従来技術と比較して減少することができ、組み付け作業を簡素化できると共に、コストを低減することができる。
また、スパーギヤ12の径方向中央の大部分に凹部15を形成し、この凹部15に偏心カム23、カムプレート25、及びガイド部27の円環部29を収納しているので、逆転防止機構20の配置スペースを省スペース化することができ、この結果、逆転防止機構20を小型化できる。
例えば、上述の実施形態では、減速機付モータ1は、車両100に搭載された車両用電動シート装置91の駆動源として用いられている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、さまざまな装置に減速機付モータ1を適用することが可能である。
さらに、上述の実施形態では、カムプレート25の外周面25bとガイド部27の円環部29の内周面29aとを直接摺動させている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、以下のように構成してもよい。
図8は、実施形態の変形例における逆転防止機構220の平面図であって、前述の実施形態の図5に対応している。尚、以下の説明において、前述の実施形態と同一態様については、同一符号を付して説明を省略する。
すなわち、同図に示すように、カムプレート25の外周面25bとガイド部27の円環部29内周面29aとの間に、これらカムプレート25の外周面25bと円環部29の内周面29aとの摺動摩擦抵抗を増大させるリング状の抵抗部材41を設けてもよい。抵抗部材41としては、例えば、鉄などの金属材料に焼入れ加工を行った素材を用いることが可能である。
このように構成するとでき、出力シャフト21(スパーギヤ12)が逆転しようとしたとき、より確実にカムプレート25にブレーキ力を付与することができる。
2 電動モータ
12 スパーギヤ(ギヤ)
12a 外周面(外周部)
14 歯部
15 凹部
16 挿通孔(貫通孔)
20,220 逆転防止機構
21 出力シャフト(シャフト)
23 偏心カム
24 解除ピン(突起部)
25 カムプレート
25a 嵌合孔(偏心開口部)
25b 外周面(外周部)
26 長孔
27 ガイド部
29 円環部
29a 内周面
31 取付ブラケット(ブラケット)
41 抵抗部材(粗面加工部)
42 粗面加工部
Claims (6)
- 電動モータからの駆動力が伝達される歯部が外周部に形成されていると共に、径方向中心部に貫通孔が形成されているギヤと、
前記貫通孔に、前記ギヤと相対回転可能に挿入されるシャフトと、
前記ギヤと連動して回転可能なカムプレートと、
前記カムプレートの外周部と摺接するガイド部と、
前記シャフトに設けられており、このシャフトの軸心から偏心した偏心カムとを備え、
前記カムプレートは、この中心が前記シャフトの軸心と同軸上となるように形成された円板であり、前記カムプレートに、前記偏心カムが嵌合可能な偏心開口部が形成されており、
前記ガイド部は、前記カムプレートの外周部を囲繞するように形成された円環部を有すると共に、前記電動モータが固定されるブラケットに固定されており、
前記偏心カムは、前記シャフトが前記ギヤよりも先に回転するとき、前記カムプレートを径方向外側へと変位させ、このカムプレートを前記円環部に押し付けて前記カムプレートと前記円環部との間の摺動摩擦抵抗を増大させていることを特徴とする逆転防止機構。 - 前記ギヤには、このギヤの回転中心を挟んで両側に、突起部が設けられている一方、
前記カムプレートには、前記突起部を挿入可能な溝が形成されており、
前記溝は、前記シャフトよりも先に前記ギヤが回転するとき、前記突起部と係合する一方、前記ギヤよりも先に前記シャフトが回転するとき、前記突起部と係合しないように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の逆転防止機構。 - 前記溝は、前記偏心カムの中心を基準とした円に沿うように形成された長孔であることを特徴とする請求項2に記載の逆転防止機構。
- 前記ギヤに、前記このギヤと同心円となる円形状の凹部を形成し、
この凹部に、前記カムプレート、及び前記円環部を収納したことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の逆転防止機構。 - 前記カムプレートと前記円環部との間に、これらカムプレートと円環部との摺動摩擦抵抗を増大させる抵抗部材を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の逆転防止機構。
- 前記カムプレートの外周面、及び前記円環部の内周面の少なくとも何れか一方は、粗面加工してなる粗面加工部を有していることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の逆転防止機構。
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