JP5692787B2 - 乗客コンベアの制御装置及びその制御プログラム - Google Patents

乗客コンベアの制御装置及びその制御プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、エスカレータや動く歩道等の乗客コンベアの制御装置及びその制御プログラムに関するものである。
乗客コンベアの安全回路は、正常時ON/異常時OFFとなる安全装置の各接点を直列に接続して構成され、こられ各接点の動作に連動して主電磁接触コイルへの制御電源を遮断する。そして、主電磁接触コイルの制御電源が遮断されることによって駆動モータへの給電が遮断され乗客コンベアを緊急停止する。
ところで安全装置は、乗客コンベアの可動部と制止部との境界等の検出箇所に異物や人体が挟まれた場合に動作するように、一般的にリミットスイッチが使用されている。そして、前記検出箇所にある安全装置の検出体が押された場合、又は、変形した場合に、リミットスイッチのアームが動作して、接点をONからOFFに動作させる(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−112574号公報
乗客コンベアの運転中に安全装置のリミットスイッチが動作した場合、異物や人体が挟まれて動作するため、リミットスイッチが動作後直ぐに復帰することはない。
しかし、リミットスイッチが上記のような動作条件下で動作すればよいが、実際には次のような不測な動作条件が存在している。例えば、乗客が不意に乗客コンベアを蹴飛ばしたり、いたずらを行なったり、手荷物の衝突等では、リミットスイッチは瞬間的に動作する。すなわち、リミットスイッチのバネ反力等の影響も加わり接点は瞬間的にしか動作しない場合がある。このリミットスイッチの接点の瞬時動作で安全回路が開放する時間は状況等により異なるが、この瞬間動作によって主電磁接触器の釈放まで十分解放されれば、乗客コンベアは停止する。一方、リミットスイッチの接点の瞬時動作時間は極端に短く、リミットスイッチの接点が主電磁接触器の釈放時間内に復帰してしまった場合は、主電磁接触器のコイルは消磁せず、乗客コンベアが停止しない場合もある。リミットスイッチの動作から主電磁接触器の釈放動作までの時間は、数m秒〜数十m秒と短く、また、電磁接触器や動作箇所特定処理に必要な制御機器には製造上のばらつきや、安全回路の開放時(瞬時動作発生時)の電源位相状態等の影響で、リミットスイッチの接点の瞬時動作から主電磁接触器の釈放動作までの時間は安定せず、発生時の電源状態や制御機器の性能によりばらつきが発生する。
この短時間、かつ、制御機器上のばらつきが発生する条件下で、リミットスイッチの接点の瞬時動作発生時に、その動作箇所を正確に特定することは極めて困難で、従来の乗客コンベアの制御装置では検出漏れや誤検出が発生する場合があった。
また、殆どの乗客コンベアの制御電源は、駆動モータの駆動電源から分岐して供給されているため、停電発生時は駆動モータからの回生電力の影響で、制御電源は瞬間的には遮断せず、なだらかに電圧が降下していく。また、直流制御を行なっている制御装置では、平滑コンデンサ等の影響で、電源遮断時でも一定時間制御電源は保持されることになる。仮に、乗客コンベアの運転中に停電や瞬停が発生した場合、このなだらかな電圧降下と直流電源の保持時間により、各制御機器における電源損失の認識時間にはズレが生じることになる。安全回路に停電が起因して動作する接点が存在している場合、リミットスイッチの動作検出の電源保持時間中に、停電が起因して動作する接点が動作した場合、この条件を加味していないと誤検出を起こす可能性がある。
さらに、安全回路のリミットスイッチは必ずしも一箇所のみが動作するとは限らず、複数箇所同時に動作する場合がある。極端な動作条件下では、全てのリミットスイッチが同時に動作する場合も考えられ、この条件下でも正確な検出が必要となる。
上記したように、不測の動作条件が発生した場合に、仮に誤検出や検出漏れを起こすと、復旧作業者に誤った情報を提供することになり、より多くの復旧時間を費やすという問題点がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、不測の動作条件下でも安全装置の動作箇所を正確に検出できる乗客コンベアの制御装置及びその制御プログラムを提供する。
本発明の実施形態は、乗客コンベアの複数の箇所にそれぞれ設けられ、前記箇所における異常時に動作信号を変化させて出力する全装置を複数有する安全回路と、前記安全回路の中の一の安全装置が動作したときに前記乗客コンベアを停止させる制御回路と、(1)前記乗客コンベアの運転中において、(2)前記各安全装置から入力した前記動作信号を常にそれぞれ監視し、(3)前記各安全装置の中の一の安全装置の動作信号の変化を検出して記憶部に記憶し、(4)前記変化した動作信号の検出時から第1設定時間が経過するまで、前記一の安全装置及び他の前記安全装置の前記動作信号を継続して監視し、(5)前記第1設定時間経過後に前記第1設定時間内に検出した前記動作信号を保護用記憶部に転送し、(6)前記転送後、前記乗客コンベアの停止を確認できたときは前記動作信号の中から異常が発生した箇所を1箇所特定し、(7)前記特定した箇所を表す出力信号を出力し、(8)前記転送後、前記乗客コンベアの停止を確認できない状態が第2設定時間継続した後は、前記記憶部と前記保護用記憶部に記憶した前記動作信号を消去する安全制御部と、を有することを特徴とする乗客コンベアの制御装置である。
本発明の実施例に係る制御装置の回路図である。 制御装置の基本制御処理を示した第1のフローチャートである。 制御装置の基本制御処理を示した第2のフローチャートである。 動作箇所特定処理を示したフローチャートである。 電源確認制御処理を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態における乗客コンベアについて図面に基づいて説明する。本実施形態の乗客コンベアとして、エスカレータを例に説明する。
本実施例のエスカレータは、駆動モータ1が回転することにより、図示しない手すりベルト、踏段が回転することで運転を行なう。
(1)エスカレータの制御装置100
本実施例のエスカレータの制御装置100について、図1に基づいて説明する。図1は、制御装置100の回路図である。
制御装置100は、駆動モータ1へ駆動電源を供給する電源回路101、電源回路101を制御する制御回路102、安全回路103、安全制御部17を有している。
電源回路101は、駆動モータ1に対する給電状態を制御する上昇(Up)用主電磁接触器2と下降(Down)用主電磁接触器3、これら主電磁接触器2,3にブレーカー4を介して三相交流を供給する三相交流電源5を有している。
制御回路102は、電気的に異常を検出する異常検出回路23、インターロック回路6、起動・停止スイッチ7、安全回路リレー8の出力リレーを有している。制御回路102の制御電源は、三相交流電源5内の二相をブレーカー4の二次側から分岐させている。安全回路リレー8は、安全回路103の安全装置10,・・・の開放と連動して動作するリレースイッチであって、安全回路リレー8が動作すると主電磁接触器2,3の給電が遮断され、エスカレータは停止する。
安全回路103は、各安全装置10,11,・・・15のリミットスイッチSTOP1,2,HIR1,HIL1,SGR1,SGL1,・・・のb接点が直列に接続されている。安全装置としては、例えばエスカレータの上階に設けられた非常停止ボタン10、下階に設けられた非常停止ボタン11、上階の右側に設けられた手すりベルト出入口検出装置12、上の階の左側に設けられた手すりベルト出入口検出装置13、上階の右側のスカートガードに設けられた安全装置14、上階の左側のスカートガードに設けられた安全装置15である。また、これらリミットスイッチのb接点の接続順番としては、非常停止ボタン11、上階の右側に設けられた手すりベルト出入口検出装置12、上の階の左側に設けられた手すりベルト出入口検出装置13、上階の右側のスカートガードに設けられた安全装置14、上階の左側のスカートガードに設けられた安全装置15の順番である。また、これ以外に図示しない安全装置のリミットスイッチのb接点が同様に接続されている。また、この直列回路には、電気的に異常状態を検出する異常検出回路23の制御異常リレースイッチ16のa接点の出力リレー16、安全回路リレー8を直列に接続している。また、安全回路103は、整流/平滑等を行なう電源装置9から電源が給電される。電源装置9は、三相交流電源5内の二相をブレーカー4の二次側から分岐させている。
安全制御部17は、コンピュータより構成され、動作検出部18、動作箇所特定部19、信号出力部20、記憶部21とを有し、以下で説明する制御処理を行うためのプログラムが予め記憶されている。動作検出部18は、安全回路103の安全装置10,・・・のリミットスイッチSTOP1,STOP2,HIR1,HIL1,SGR1,SGL1,・・・の各b接点の分岐線がそれぞれ接続されている。そして、安全制御部17は、各安全装置10,・・・からの動作信号が示す動作データ(すなわち、リミットスイッチのON/OFFに関する動作データ)を基に、リミットスイッチSTOP1,2,HIR1,HIL1,SGR1,SGL1,・・・の動作状態の検出を行なう。また、図示はしないが、安全制御部17には、主電磁接触器2,3の接点信号と、電源検出リレー22の接点信号が入力され、エスカレータの運転状態と制御電源状態を常に監視している。
さらに、電気的に異常を検出する異常検出回路23は、電気的に異常がなく正常な場合は、制御異常リレースイッチ16のa接点の出力リレー16をONさせ、異常がある場合はOFFさせる。
(2)制御装置100の基本制御処理
次に、制御装置100の基本制御処理について図2、図3のフローチャートに基づいて説明する。
図2のステップS1において、安全制御部17は電源フラグの状態を確認し、電源フラグがONの場合にのみ次の動作検出処理を行なう。また、電源フラグがOFFの場合は、以下の動作検出処理を行なわず無効とする。そのため、各安全装置10,・・・の動作検出処理中に、停電によって電源フラグがOFFした場合、その時点で動作検出処理は中止となる。この電源フラグに関する電源確認制御処理については後から詳しく説明する。そして、ステップS2に進む。
図2のステップS2において、安全制御部17はエスカレータの運転/停止を確認し、運転中のみ動作検出処理を実行し、停止中はステップS20に進む。
図2のステップS3において、安全制御部17は、各種データの初期化を行なう。但し、このステップS3は、エスカレータの運転開始の最初の1サイクルのみ実行する。ここで1サイクルとは、この図2におけるフローチャートの最初の制御サイクルの実行を意味する。各種データの初期化とは、CH220、CH221、CH230、CH231の動作データを0とし、SDRとDCSをOFFする。ここで、「CH220」と「CH221」とは、動作検出部18で検出した安全装置10,・・・の動作信号の動作データを記憶部21で保持する動作データ保持アドレスの仮称である。「CH230」と「CH231」とは、動作箇所特定のため前記保持した動作信号の動作データを一旦保護する動作データ保護アドレスの仮称を意味する。CH220とCH221は、全ての安全装置10,・・・におけるリミットスイッチのON/OFFの状態を示す動作データを保持する。すなわち、リミットスイッチがOFFのときは1であり、ONのときは0であり、これらを二進数で表現された001001・・・等からなる動作データをCH220とCH221に記憶する。また、「SDR」とは動作データ確認フラグの仮称であり、「DCS」とは判定フラグの仮称である。
図2のステップS4において、安全制御部17の動作検出部18は、各安全装置10,・・・の接点動作を検出したか否かを確認し、接点動作を検出していればステップS5に進む。すなわち、1つの安全装置10,・・・のリミットスイッチの接点が動作すればステップS5に進み、検出しなければステップS6に進む。
図2のステップS5において、動作検出部18は、動作した時点での全ての安全装置10,・・・からの動作信号の動作データを記憶部21のCH220とCH221の動作データ保持アドレスに記憶する。
図2のステップS6において、動作検出部18は、CH220とCH221に保持した動作データが0以上か否かを判断する。CH220とCH221に保持した動作データが全て0(すなわち、00000・・・)のときは、安全装置10,・・・の動作が正常であるためステップS2に戻り、CH220とCH221に保持した動作データのどちらかが0以上(例えば、00010・・・)であれば異常があったとしてステップS7に進む。
図2のステップS7において、動作検出部18は、エスカレータに異常があったとして動作データ確認フラグSDRをOFFからONにしてフラグを立てる。
図2のステップS8において、動作検出部18は、第1設定時間(例えば、100m秒)計測しつつステップS9に進む。
図2のステップS9において、動作検出部18は、第1設定時間(100m秒)が経過すればステップS10に進み、経過していなければステップS12に進む。すなわち、動作信号の動作データは第1設定時間(100m秒)監視し、この間に変化した動作信号を全て保持するため、安全装置10,・・・のリミットスイッチのb接点が瞬間動作で復帰しても動作箇所特定処理への影響がなくなる。また、100m秒程度の時間を設けることにより、ノイズ除去等の目的で設ける入力フィルタの性能ばらつきや、リレー入力時のリレー動作ばらつき等に影響されることなく動作箇所特定処理を行なうことができる。
図3のステップS10において、動作検出部18は、動作データはその後の安全装置10,・・・の動作信号の変化により影響されないように、CH220とCH221に保持した動作保持アドレスの動作データをCH230,CH231の動作保護アドレスに転送し、ステップS11に進む。
図3のステップS11において、動作検出部18は、判定フラグDCSをOFFからONにしてフラグを立て、動作検出処理が終了してステップS12以降の動作箇所特定処理に移行する。
図3のステップS12において、動作箇所特定部19は、動作データ確認フラグSDRがONであるかを確認する。ONであればステップS13に進み、OFFであればステップS2に戻る。
図3のステップS13において、動作箇所特定部19は、エスカレータが運転しているか停止しているかを判断する。エスカレータが停止していればステップS15に進み、運転中であればステップS14に進む。
図3のステップS14において、エスカレータが停止しない状態が第2設定時間(例えば、1秒間)継続した場合は、検出した動作データをクリアする。すなわち、通常は安全装置10,・・・が動作すると、安全回路リレー8によって制御回路102の制御電源が遮断され、駆動モータ1が停止する。しかし、安全装置10,・・・のリミットスイッチのb接点が瞬時動作して、主電磁接触器2,3の釈放時間内に復帰し、エスカレータが停止しなかった場合はその誤検出を防止できる。
図3のステップS15において、動作箇所特定部19は、判定フラグDCSがONであるかを確認する。ONであればステップS16に進み、OFFであればステップS2に戻る。
図3のステップS16において、動作箇所特定部19は、安全装置10,・・・の動作箇所特定処理を行って、動作した1箇所の安全装置を特定して、その特定した安全装置の内容を示した動作箇所信号を生成する。特定に使用する動作データは、動作データ保護アドレスCH230,CH231に記憶した動作データである。この動作箇所特定処理は後から詳しく説明する。
図3のステップS17において、動作箇所特定部19は、信号出力部20に動作箇所信号を信号出力部20へ出力する。
図3のステップS18において、信号出力部20が、動作箇所特定信号に基づいて、動作した1箇所の安全装置を示した出力信号を制御装置100の外部へ出力する。
図3のステップS18、S19において、信号出力部20は、一旦出力した出力信号を記憶部21にて保持する。そして、停電があった場合は、その復電後に出力信号を送信する。これにより、異常発生時にエスカレータの調査のため一旦電源を遮断して停電になっても、出力信号は消去(リセット)されることなく、再度確認できる。なお、出力信号は、停電の復電後のエスカレータの再起動、又は、図示しないリセットスイッチ等により消去される。
図2のステップS20、S21において、制御装置100は、安全装置10,・・・の動作検出処理をエスカレータの停止後の第3設定時間(例えば、1秒間)実行されるように処理する。これにより、主電磁接触器2,3のOFFを確認後、エスカレータの制動時間中に発生した異常内容も採取できるため、より正確な動作検出を行なうことができる。
(3)動作箇所特定処理
次に、図3のステップS16において説明した、安全回路103の動作箇所特定処理について図4のフローチャートに基づいて説明する。
安全回路103に接続されている安全装置10,・・・のリミットスイッチは全て正常時ONとなるb接点で構成されるため、動作検出部18に入力される動作信号も正常時は全てONしている。動作検出部18は、動作信号のONからOFFへの変化を検出し、動作データ保持アドレスCH220,CH221の該当アドレスをOFFからONに変化させる。そのため、図3のフローチャートの判断は、動作データ保護アドレスCH230,CH231での該当安全装置がONの場合、動作検出となるようにで表現している。
ステップS30において、動作データ保護アドレスCH230,CH231の動作データSTOP1−ONが場合、「上階の非常停止ボタン動作」と特定した特定箇所信号を生成する。以降の処理は実行されない。
ステップS31において、ステップS30の判断でSTOP1−OFFであり、STOP2−ONの場合、「下階の非常停止ボタン動作」と特定した特定箇所信号を生成する。以降の処理は実行されない。
ステップS32〜S40の処理も同様に行われ、プログラムで順位付けを行った上位の安全装置10,・・・の動作データがOFFである場合に限り、動作した安全装置、動作箇所を特定した特定箇所信号を生成する。このプログラムの順位付けは、図1の記載の安全回路103の接続配列と合致するよう構成しておく。
このように順位付けを行った上位の安全装置10,・・・の動作データを確認することで安全装置10,・・・の動作箇所を特定できる。仮に2ケ所以上の安全装置の同時動作が発生した場合でも、複数箇所の動作信号が、一度に外部へ出力されることはなく、動作した安全装置を1箇所に絞り込むことによって、多重に動作した安全装置の情報が出力されることがなく、管理者や保守員等が混乱を招くこともない。
(4)電源確認制御処理
電源確認制御処理について図5のフローチャートに基づいて説明する。
電源確認制御処理における電源フラグは、図2のフローチャートのステップS1の判断で使用し、電源フラグON中のみ、安全装置の動作検出処理が行われ、電源フラグがOFFの場合は、動作検出処理は中断する。
ステップS50において、制御回路102は、制御電源を常に監視しており、電源検出リレー(PSR)22の接点変化により検出する。電源検出リレー(PSR)22がONであればステップS51に進み、OFFであればステップS53に進む。
ステップS51において、電源ON時1サイクルのみ、データ初期化して、ステップS52に進む。
ステップS52において、電源フラグをONしてステップS50に戻る。
ステップS53において、電源フラグをOFFにしてステップS50に戻る。すなわち、電源が遮断されれば、ステップS50の判断で、ステップS53に進み、電源フラグをOFFさせる。
乗客コンベアの運転中に、停電又は、瞬停が発生した場合、モータ1から帰還する回生電力により、制御電源は緩やかに降下する。このとき、電源検出リレー(PSR)22と制御異常リレー(SCC)16の釈放時間と、電源装置9が一定時間電源を保持することで、安全制御部17の電源喪失認識時間にずれが生じることになる。
このずれが発生した状態で、仮に電源検出リレー(PSR)22より先に制御異常リレー(SCC)16が釈放した場合、安全制御部17では制御処理を継続しているため、図2のステップS4〜S7の処理で、安全装置10,・・・の動作信号を検出する。すなわち、制御異常を検出する。しかし、ステップS8で一定時間計時後、以降の判定処理に移行するため、この一定時間内に電源検出リレー(PSR)22が釈放すると、判定処理(ステップS10〜S19)には移行しない。
その後、復電時に図5のフローチャートのステップS51の処理で、検出データを初期化する。
そのため、エスカレータの運転中に停電や瞬停が発生した場合でも、リレー釈放時間のばらつき等の制御機器ばらつきによる誤検出を防止できる。
また、ステップS16〜S19の処理に一旦移行した場合は、記憶部21で動作箇所信号を保持するため、通常の電源遮断では一旦確定した動作箇所信号は電源再投入時もリセットされることはない。
(5)効果
本実施例によれば、安全装置10,・・・の動作検出制御において、安全装置10,・・・の接点の瞬時動作時や運転中の停電又は瞬停の発生時、安全装置10,・・・の複数箇所の同時動作時等、不測な条件下でも安全装置10,・・・の動作箇所を正確に検出できる。そのため、より正確な情報を外部へ出力でき、検出精度がより向上した制御装置を提供できる。これにより復旧作業に費やす時間を削減できる。
変更例
上記実施例における安全回路103の接続順序には特に決まりはなく、別の接続順序であっても、図4で示す動作箇所特定処理のプログラムを変更することで、同様の結果が得られる。
また、上記実施例では安全回路103は別回路で構成するように記載したが、安全回路103は主電磁接触器2,3と制御電源との接続間に組込み、安全回路リレー8を省いてもよい。この場合、安全回路103の各接点から分岐接続して、安全制御部17へ入力する動作信号の電圧を抵抗等で調整した上で接続すればよい。
また、上記実施例では安全回路103から直接分岐して接点の動作信号を安全制御部17に接続しているが、一旦別回路を構成する。例えばリレー受け等して、そのリレー接点を安全制御部17に接続して接点の動作検出を行ってもよい。
また、この出力信号を記憶部21に異常発生履歴情報として記憶させ、保守ツールや表示器等で異常内容の履歴を確認できるようにしてもよい。
また、上記実施例では、エスカレータで説明したが、動く歩道に適用してもよい。
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1・・・モータ、2・・・上昇用主電磁接触器、3・・・下降用主電磁接触器、4・・・ブレーカー、5・・・三相交流電源、6・・・インターロック回路、7・・・起動・停止スイッチ、8・・・安全回路リレー、9・・・電源装置、10・・・非常停止ボタン(上)、11・・・非常停止ボタン(下)、12・・・手すりベルト出入口(上右)、13・・・手すりベルト出入口(上左)、14・・・スカートガード(上右)、15・・・スカートガード(上左)、16・・・制御異常リレー、17・・・安全装置動作検出装置、18・・・動作検出部、19・・・動作箇所特定部、20・・・信号出力部、21・・・記憶部、22・・・電源検出リレー、23・・・異常検出回路

Claims (7)

  1. 乗客コンベアの複数の箇所にそれぞれ設けられ、前記箇所における異常時に動作信号を変化させて出力する全装置を複数有する安全回路と、
    前記安全回路の中の一の安全装置が動作したときに前記乗客コンベアを停止させる制御回路と、
    (1)前記乗客コンベアの運転中において、(2)前記各安全装置から入力した前記動作信号を常にそれぞれ監視し、(3)前記各安全装置の中の一の安全装置の動作信号の変化を検出して記憶部に記憶し、(4)前記変化した動作信号の検出時から第1設定時間が経過するまで、前記一の安全装置及び他の前記安全装置の前記動作信号を継続して監視し、(5)前記第1設定時間経過後に前記第1設定時間内に検出した前記動作信号を保護用記憶部に転送し、(6)前記転送後、前記乗客コンベアの停止を確認できたときは前記動作信号の中から異常が発生した箇所を1箇所特定し、(7)前記特定した箇所を表す出力信号を出力し、(8)前記転送後、前記乗客コンベアの停止を確認できない状態が第2設定時間継続した後は、前記記憶部と前記保護用記憶部に記憶した前記動作信号を消去する安全制御部と、
    を有することを特徴とする乗客コンベアの制御装置。
  2. 前記安全制御部は、前記記憶部に前記出力信号を記憶し、停電があった場合には、前記停電の復電後に前記出力信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの制御装置。
  3. 前記安全制御部は、前記乗客コンベアの運転停止後も第3設定時間経過後まで、前記動作信号を監視する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの制御装置。
  4. 前記安全制御部は、停電があった場合には、前記記憶部に記憶した前記動作信号を前記停電の復電後に消去する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの制御装置。
  5. 前記安全制御部は、前記出力信号に関する情報を履歴として前記記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの制御装置。
  6. 前記安全回路は、前記安全装置のリレースイッチが直列に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの制御装置。
  7. 乗客コンベアの複数の箇所にそれぞれ設けられ、前記箇所における異常時に動作信号を変化させてそれぞれ出力する安全装置を複数有する安全回路と、
    前記安全回路の中の一の前記安全装置が動作したときに前記乗客コンベアを停止させる制御回路とを有する乗客コンベアの制御装置における制御プログラムにおいて、
    コンピュータに、
    (1)前記乗客コンベアの運転中において、(2)前記各安全装置から入力した前記動作信号を常にそれぞれ監視し、(3)前記各安全装置の中の一の安全装置の動作信号の変化を検出して記憶部に記憶し、(4)前記変化した動作信号の検出時から第1設定時間が経過するまで、前記一の安全装置及び他の前記安全装置の前記動作信号を継続して監視し、(5)前記第1設定時間経過後に前記第1設定時間内に検出した前記動作信号を保護用記憶部に転送し、(6)前記転送後、前記乗客コンベアの停止を確認できたときは前記動作信号の中から異常が発生した箇所を1箇所特定し、(7)前記特定した箇所を表す出力信号を出力し、(8)前記転送後、前記乗客コンベアの停止を確認できない状態が第2設定時間継続した後は、前記記憶部と前記保護用記憶部に記憶した前記動作信号を消去する、
    ことを実現させるための制御プログラム。
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