JP4642455B2 - マンコンベア用安全装置の動作表示装置 - Google Patents
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Description
しかし、このままでは、異常検出時に或る安全装置が開放動作してマンコンベアの運転が停止されても、多数の安全装置のうちのどの安全装置が動作したか否かが分からないので、一般管理者は、動作安全装置(動作中の安全装置)を確認することができない。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係るマンコンベア用安全装置の動作表示装置を含む操作盤を示す正面図である。
また、図2は図1に示した操作盤のマンコンベア欄干部への配置例を示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1の全体構成を示すブロック図、図4はこの発明の実施の形態1による動作を示すフローチャートである。
なお、本体表示装置1は、操作盤4に限らず、マンコンベア本体の表面、または、マンコンベア本体の内部に設置されてもよい。
安全装置群7は、直列接続された複数の安全装置7a、7b、7c、・・・、7nにより構成されている。
また、停止スイッチ6および安全装置群7からなる直列回路の一端は、運転制御装置12に接続されるとともに、上昇運転用起動スイッチ9および下降運転用起動スイッチ10からなる並列回路(図1内の起動スイッチ2)を介して運転制御装置12に接続されている。
切換スイッチ8は、外部操作により動作されて、マンコンベアの運転状態を通常状態または保守状態に切換える。
たとえば、切換スイッチ8は、通常状態においてはオフ(開放)状態にあり、保守状態においてはオン(閉成)されるものとする。
検出装置11は、停止スイッチ6および安全装置群7の少なくとも一方の開放動作を検出したときに検出信号Dを生成する。
停止信号Cは、検出装置11および異常判定装置13に入力され、起動スイッチ操作信号は、異常判定装置13に入力される。
本体表示装置1は、マンコンベアの本体に設置され、異常判定装置13からの出力信号により安全装置群7の動作表示を行う。
また、異常判定装置13は、切換スイッチ8が保守状態(オン)にセットされているときには、停止信号Cの有無とは無関係に、検出信号Dを記憶するとともに、検出信号Dに基づく出力信号を本体表示装置1に伝送して表示させる。
図4において、まず、異常判定装置13は、切換スイッチ8のセット状態を検出し、通常状態にセットされているか否かを判定し(ステップS1)、保守状態にセットされている(すなわち、No)と判定されれば、ステップS7以降の処理(後述する)に進む。
ステップS2において、安全装置群7が動作していない(すなわち、No)と判定されれば、ステップS1に戻り、安全装置群7が動作した(すなわち、Yes)と判定されれば、安全装置7a〜7nのうちから動作安全装置を検出する。
ステップS4において、マンコンベアが停止していない(すなわち、No)と判定されれば、ステップS1に戻る。
一方、前述のステップS1において、切換スイッチ8のセット状態が保守状態(オン)である(すなわち、No)と判定された場合には、検出装置11は、前述と同様に、安全装置群7内の安全装置7a〜7nの少なくとも1つが動作したか否かを判定する(ステップS7)。
また、検出装置11は、切換スイッチ8が通常運転側にセット(オフ)されているときに、安全装置群7が動作している場合には、安全装置群7の動作を検出して検出信号Dを生成する。
たとえば、本体表示装置1は、安全装置7aが動作した場合には「001」と表示し、安全装置7bが動作した場合には「002」と表示する。
これにより、本体表示装置1は、異常判定装置13からの出力信号に応答して、動作安全装置に対応する番号を表示する。
また、異常判定装置13は、図4のように、切換スイッチ8が通常状態にセットされているときに停止信号Cが入力された場合には、検出信号Dを記憶するとともに、検出信号Dに基づく出力信号を本体表示装置1に伝送して表示させ、切換スイッチ8が保守状態にセットされているときには、停止信号Cの有無とは無関係に、検出信号Dを記憶するとともに、検出信号Dに基づく出力信号を本体表示装置1に伝送して表示させる。
すなわち、通常状態においては、マンコンベアが停止した場合のみ動作表示を行い、保守状態においては、安全装置群7を動作させるごとに、動作表示を行うことができる。
また、マンコンベアが停止に至らない場合の安全装置動作を表示することなく、マンコンベアが停止した場合のみの安全装置動作を表示することができる。
また、保守時においては、マンコンベアの運転/停止を繰り返すことなく、安全装置群7の動作および復帰を確認できるので、安全装置群7の動作および復帰と本体表示装置1の動作を確認する作業時間を短縮することができ、異常停止した場合のマンコンベアの復旧時間を短縮することができる。
なお、上記実施の形態1では、特に言及しなかったが、図5に示すように、停止スイッチ6の操作に応じて、または起動スイッチ2(上昇/下降運転用起動スイッチ9、10)の操作によるマンコンベアの動作に応じて、本体表示装置1の表示を消去するように異常判定装置13を構成してもよい。
図5はこの発明の実施の形態2による処理動作を示すフローチャートである。
ただし、検出装置11からの検出信号Dは、停止スイッチ6の動作信号を含むものとする。また、運転制御装置12は、前述のように、停止信号Cのみならず、起動スイッチ2(上昇/下降運転用起動スイッチ9、10)の操作信号を異常判定装置13に入力する。
この場合、停止スイッチ6の操作に応じて、または起動スイッチ2(9、10)による起動に応じて本体表示装置1の表示状態が解除可能に構成されている。
すなわち、作業員が停止スイッチ6を操作した場合、または、上昇/下降運転用起動スイッチ9、10の操作によりマンコンベアが起動できた場合には、本体表示装置1の表示が解除される。
すなわち、切換スイッチ8が通常運転側にセットされているときに、安全装置群7が動作している場合には、検出装置11からの検出信号Dにより安全装置群7の動作を検出し(ステップS1〜S3)、運転制御装置12からの停止信号Cが入力されれば、安全装置群7内で閉成動作している安全装置を動作安全装置として記憶し(ステップS4、S5)、記憶した動作安全装置に対応する番号を本体表示装置1に伝送して表示させる(ステップS6)。
ステップS11において、停止スイッチ6が操作された(すなわち、Yes)と判定されれば、異常判定装置13は、記憶している動作安全装置の番号を消去し(ステップS14)、本体表示装置1への出力信号の伝送を停止して表示を消去し(ステップS15)、ステップS1に戻る。
ステップS12において、起動スイッチ2が操作された(すなわち、Yes)と判定されれば、続いて、マンコンベアが実際に起動できたか否かを判定する(ステップS13)。
一方、ステップS13において、マンコンベアが起動できた(すなわち、Yes)と判定されれば、ステップS14、S15に進み、記憶している動作安全装置の番号を消去するとともに本体表示装置1の表示を消去し、ステップS1に戻る。
一方、ステップS18において、マンコンベアが起動できた(すなわち、Yes)と判定されれば、ステップS19、S20に進み、記憶している動作安全装置の番号を消去するとともに本体表示装置1の表示を消去し、ステップS1に戻る。
なお、上記実施の形態1、2では、特に言及しなかったが、図6に示すように、連続動作している安全装置を検出して表示させるように、異常判定装置13を構成してもよい。
図6はこの発明の実施の形態3による処理動作を示すフローチャートである。
図6において、ステップS1〜S20は、前述(図5参照)と同様の処理であり、ステップS4とS5の間にステップS21を追加した点が前述と異なる。
一方、ステップS21において、安全装置の動作状態が規定時間以上にわたって継続している(すなわち、Yes)と判定されれば、ステップS5に進み、動作安全装置を記憶し、本体表示装置1に表示させる(ステップS5、S6)。
発明の実施の形態3に係る異常判定装置13は、図6のように、連続的に生成される検出信号Dを記憶するとともに、連続的に生成される検出信号Dに基づく出力信号を本体表示装置1に伝送して表示させる。
なお、上記実施の形態1〜3では、特に言及しなかったが、図7に示すように、異常判定装置13に対して、本体表示装置1とは別に遠隔監視用表示装置15を設けてもよい。
図7はこの発明の実施の形態4の全体構成を示すブロック図であり、前述(図3参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
また、図8はこの発明の実施の形態4による処理動作を示すフローチャートである。
異常判定装置13は、検出信号Dと切換スイッチ8のセット状態とを遠隔監視用出力装置14に入力する。
すなわち、遠隔監視用出力装置14は、切換スイッチ8のセット状態により出力内容を変更するようになっており、通常時にはマンコンベアの運転状態を出力し、保守時には、マンコンベアの運転・停止・安全装置の動作とは無関係に、保守状態であることを示す休止信号または保守信号を出力する。
これにより、遠隔監視用表示装置15および本体表示装置1は、マンコンベアの運転状態に応じて独立した表示を行うようになっている。
図8において、前述(図6参照)と同様の処理については、前述と同一符号を付して詳述を省略する。なお、ステップS23、S24は、それぞれ前述のステップS6、S15に対応する処理である。
この場合、ステップS1とS2の間にステップS22を追加した点、および、ステップS1とS7の間にステップS25を追加した点が前述と異なる。
ここで、運転状態信号とは、上昇運転・下降運転・休止・異常・異常内容といったマンコンベアの状態を、マンコンベアとは離れた場所で、直接認識できるようにするための信号である。
このとき、遠隔監視用出力装置14は、異常信号を表示用信号に変換して遠隔監視用表示装置15に伝送する。
このとき、遠隔監視用出力装置14は、異常判定装置13からの異常信号が停止されることにより、遠隔監視用表示装置15への異常信号の出力を停止する。
遠隔監視用出力装置14は、保守信号を受信すると、遠隔監視用表示装置15に対して、表示用信号に変換された保守信号を出力する。
なお、上記実施の形態1〜4では、特に言及しなかったが、図9に示すように、複数の安全装置17a〜17nに対応した複数の検出信号Dを、異常判定装置13Aを介して、本体表示装置1に順次伝送して表示させるようにしてもよい。
図9はこの発明の実施の形態5の全体構成を示すブロック図であり、前述(図7参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または、符号の後に「A」を付して詳述を省略する。
この場合、複数の安全装置17a〜17nの同時動作を認識できるように、停止スイッチ16の接点構成は、前述のb接点からc接点に変更され、安全装置17a〜17nの接点構成は、b接点からa−b接点に変更されている。
検出装置11Aは、開放動作が検出されたすべての情報を検出信号Dとして異常判定装置13に送信する。
異常判定装置13は、切換スイッチ8のセット状態と、運転制御装置12からの停止信号Cとにより、動作安全装置を記憶する。
また、異常判定装置13は、複数の検出信号Dを記憶するとともに、複数の検出信号Dに基づく出力信号を本体表示装置1に順次伝送して表示させる。
異常判定装置13の出力信号を本体表示装置1に伝送するときに、複数の安全装置が同時に動作していることが記憶されていると、あらかじめ決められた順番で、開放動作が記憶された動作安全装置に対応する番号を、1個ずつ、一定時間間隔で(たとえば、1秒間ごとに)本体表示装置1に伝送する。
これにより、本体表示装置1は、異常判定装置13からの出力信号に応じて、表示を行う。
すなわち、複数の安全装置が同時動作した場合には、あらかじめ決められた順序にしたがって、本体表示装置1に順次表示することができる。
Claims (5)
- 外部操作により開放動作されてマンコンベアを停止させる常閉の停止スイッチと、
前記停止スイッチに直列接続されて、前記マンコンベアの異常が検出されたときに開放動作する安全装置と、
前記停止スイッチおよび前記安全装置の少なくとも一方の開放動作に応答して検出信号を生成する検出装置と、
前記停止スイッチおよび前記安全装置の少なくとも一方の開放動作に応答して前記マンコンベアを停止させるための停止信号を生成する運転制御装置と、
外部操作により動作されて前記マンコンベアの運転状態を通常状態または保守状態に切換える切換スイッチと、
前記切換スイッチのセット状態、前記停止信号および前記検出信号に基づき、前記マンコンベアの異常状態および異常箇所を必要に応じて記憶して出力する異常判定装置と、
前記マンコンベアの本体に設置され、前記異常判定装置からの出力信号により前記安全装置の動作状態を表示する本体表示装置とを備え、
前記異常判定装置は、
前記切換スイッチが通常状態にセットされているときに前記停止信号が入力された場合には、前記検出信号を記憶するとともに、前記検出信号に基づく出力信号を前記本体表示装置に伝送して表示させ、
前記切換スイッチが保守状態にセットされているときには、前記停止信号の有無とは無関係に、前記検出信号を記憶するとともに、前記検出信号に基づく出力信号を前記本体表示装置に伝送して表示させることを特徴とするマンコンベア用安全装置の動作表示装置。 - 前記異常判定装置は、
前記停止スイッチが操作された場合または前記マンコンベアが起動できた場合に、記憶した前記検出信号を消去するとともに、前記本体表示装置への前記出力信号の伝送を停止して表示を解除させることを特徴とする請求項1に記載のマンコンベア用安全装置の動作表示装置。 - 前記検出装置は、前記停止スイッチが操作されて前記本体表示装置の表示が解除された状態において、前記安全装置が開放動作を保持している場合には前記検出信号を連続的に生成し、
前記異常判定装置は、連続的に生成される前記検出信号を記憶するとともに、連続的に生成される前記出力信号を前記本体表示装置に伝送して表示させることを特徴とする請求項2に記載のマンコンベア用安全装置の動作表示装置。 - 前記異常判定装置に付加された遠隔監視用出力装置および遠隔監視用表示装置を備え、
前記遠隔監視用出力装置は、
前記異常判定装置に記憶された検出信号と前記切換スイッチのセット状態とにより前記遠隔監視用表示装置への出力内容を決定し、
前記切換スイッチが通常状態にセットされているときには、前記異常判定装置からの出力信号を前記遠隔監視用表示装置に伝送し、
前記切換スイッチが保守状態にセットされているときには、前記異常判定装置の出力信号とは無関係に、休止信号または保守信号を遠隔監視用表示装置に伝送し、
遠隔監視用表示装置および前記本体表示装置は、前記マンコンベアの運転状態に応じて独立した表示を行うことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のマンコンベア用安全装置の動作表示装置。 - 前記安全装置は、複数の安全装置を含み、
前記検出装置は、前記停止信号が前記異常判定装置に伝送されたときに、前記複数の安全装置の動作を検出している場合には、前記複数の安全装置の開放動作に対応した複数の検出信号を生成し、
前記異常判定装置は、前記複数の検出信号を記憶するとともに、前記複数の検出信号に基づく出力信号を前記本体表示装置に順次伝送して表示させることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のマンコンベア用安全装置の動作表示装置。
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