以下、本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機について図面を参照しながら説明する。パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には下端部に位置して横長な長方形状の下皿板3が固定されており、下皿板3の前面には上面が開口する下皿4が固定されている。この下皿板3の上方には上皿板5が配置されている。この上皿板5は前枠2に装着されたものであり、上皿板5の前面には上面が開口する上皿6が固定されている。
上皿6には、図1に示すように、操作手段としての演出ボタン6Aが装着されている。この演出ボタン6Aは遊技者が手指で操作入力するものであり、上皿6の上面から上方へ突出する初期位置および初期位置より下方の押込み位置相互間で上下方向へスライド可能にされている。また、この演出ボタン6Aにはスプリングが連結されている。このスプリングは演出ボタン6Aに押込み力が作用していない状態で演出ボタン6Aを上方の初期位置に保持するものであり、演出ボタン6Aはスプリングのばね力に抗して下方へ押込み操作されることに基づいて初期位置から押込み位置へ移動し、操作力が除去されることに基づいてスプリングのばね力で押込み位置から初期位置に復帰する。この演出ボタン6Aにはボタンスイッチ6B(図3参照)の操作子が機械的に連結されている。このボタンスイッチ6Bは自己復帰形のプッシュスイッチからなるものであり、上皿6の内部に固定されている。このボタンスイッチ6Bは演出ボタン6Aの初期位置で操作子が演出ボタン6Aを介してオフ位置に保持されることに基づいて電気的なオフ状態になるものであり、演出ボタン6Aの押込み位置では操作子が演出ボタン6Aを介してオン位置に移動操作されることに基づいて電気的なオン状態になる。
下皿板3の前面には右端部に位置して発射ハンドル7が回動可能に装着されている。この発射ハンドル7の後方には発射モータ(図示省略)が固定されており、発射モータの回転軸には打球槌(図示省略)が連結されている。この発射モータは打球槌の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル7が回動操作されたときには発射モータに駆動電源が与えられ、打球槌が駆動することに基づいて上皿6内の遊技球(パチンコ球)を後述する遊技領域13Dへ向けて弾き出す。
前枠2の前面には窓枠8が装着されている。この窓枠8は略円形孔状の窓部9を有するものであり、窓部9の内周面にはガラスやアクリル樹脂等からなる透明窓10が固定されている。この窓枠8の後面には左上隅部および右上隅部に位置してスピーカ(図示省略)が固定されており、各スピーカの前方には網状のスピーカカバー11が配置されている。これら各スピーカカバー11は窓枠8に固定されたものであり、各スピーカが再生する遊技音は前方のスピーカカバー11を通して放出される。
前枠2には、図2に示すように、遊技盤13が装着されており、遊技盤13は窓枠8の透明窓10などの透明板により前方から覆われている。この遊技盤13の前面には外レール13Aおよび内レール13Bが固定されている。これら外レール13Aおよび内レール13B間には発射通路13Cが形成されており、打球槌が弾いた遊技球は発射通路13Cを通して遊技領域13D内に放出される。この遊技領域13D内には複数の障害釘Kが打込まれており、遊技領域13D内に放出された遊技球は障害釘Kに当りながら遊技領域13D内を落下する。この遊技領域13Dは外レール13Aおよび内レール13Bによって囲まれた略円形領域(発射通路13Cの残余領域)を称するものであり、遊技球が転動可能な最大範囲である転動領域に相当する。
遊技領域13D内には上面が開口するポケット状の図柄始動口14が固定されている。この図柄始動口14内には近接スイッチからなる図柄始動センサ15(図3参照)が固定されており、図柄始動センサ15は図柄始動口14内に遊技球が入賞したことを検出して図柄始動信号を出力する。この図柄始動口14は始動口に相当し、図柄始動センサ15は始動口センサに相当するものであり、図柄始動センサ15から出力される図柄始動信号は始動信号に相当する。
遊技領域13D内には、図2に示すように、入賞口台板16が固定されており、入賞口台板16には前面が開口する四角筒状の大入賞口17が固定されている。この大入賞口17内には、メイン制御装置23の入力端子に電気的に接続された近接スイッチからなる大入賞口センサ18(図3参照)が固定されており、大入賞口センサ18は遊技球が大入賞口17内に入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
入賞口台板16には、図2に示すように、扉19が下端部の水平な軸20を中心に回動可能に装着されている。この扉19は大入賞口ソレノイド21(図3参照)のプランジャに連結されており、大入賞口ソレノイド21は扉19を垂直状態に回動操作することに基づいて大入賞口17の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖し、扉19を前方へ倒れた水平状態に回動操作することに基づいて大入賞口17の前面を遊技球が入賞可能に開放する。即ち、大入賞口17は遊技球が入賞不能な閉鎖状態および遊技球が入賞可能な開放状態に切換わるものである。
大入賞口ソレノイド17は、図3に示すように、ドライブ回路22を介してメイン制御装置23の出力端子に電気的に接続されており、メイン制御装置23はドライブ回路22を通して大入賞口ソレノイド21に励磁電源を設定時間(例えば30秒)だけ与えることに基づいて大入賞口17を設定時間だけ開放する。この開放動作はラウンド動作と称されるものであり、設定回数(例えば15ラウンド)だけ繰返される(大当り動作)。
遊技領域13D内には、図2に示すように、表示台板24が固定されており、表示台板24には、カラー液晶表示器からなる図柄表示装置25が固定されている。この図柄表示装置25は、3つの図柄表示領域を横1列に有するものであり、各図柄表示領域内には数字図柄「0」〜「9」からなる図柄群が変動表示されるようになっている。
図3に示すメイン制御装置23は、マイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、メイン制御装置23の入力端子には、図柄始動センサ15及び大入賞口センサ16が電気的に接続されている。
また、表示台板24の後面には表示回路基板(図示省略)が固定されており、この表示回路基板にはマイクロコンピュータを主体に構成された表示制御装置26が搭載されており、表示制御装置26の出力端子には、図3に示すように、ドライブ回路27を介して図柄表示装置25が電気的に接続されている。この表示制御装置26は予告報知処理手段を含むものであり、表示制御装置26の入力端子にはメイン制御装置23の出力端子が電気的に接続されている。
スイッチ回路6Cは、トリガパルスが入力されることに基づいて一定の時間幅の1個のパルス信号を出力するものであり、ワンショットマルチバイブレータを主体に構成されている。このスイッチ回路6Cはボタンスイッチ6Bからのオン信号をトリガパルスとしてオン信号の立上りタイミングでパルス信号を出力するものであり、表示制御装置26はパルス信号を検出することに基づいて演出ボタン6Aが初期位置から押込み位置に操作されたことを判断し、パルス信号の時間間隔および個数の双方に基づいて演出ボタン6Aの操作パターンを判断する。そして、表示制御装置26は、操作パターンに応じて、所定の表示指示情報を図柄表示装置25に出力するようになっている。
また、遊技盤13の後面側には、賞球回路基板(図示省略)が配設されており、賞球回路基板にはマイクロコンピュータを主体に構成された賞球制御装置28が搭載されている。この賞球制御装置28の入力端子は、図3に示すように、メイン制御装置23の出力端子に電気的に接続されており、メイン制御装置23は図柄始動センサ15からの図柄始動信号や大入賞口センサ18からの入賞信号を検出することに基づいて賞球制御装置28に遊技球の払出し指令を出力する。
遊技盤13の後面側には、上端部に位置して球タンク(図示省略)が固定されており、球タンク内には遊技球が貯溜されている。また、遊技盤30の後面側にはタンクレール(図示省略)および払出しケース(図示省略)が固定されている。この払出しケース内はタンクレールを介して球タンク内に通じており、払出しケース内には球タンク内からタンクレールを通して遊技球が供給される。
払出しケース内には遊技球の払出し機構が収納されている。この払出し機構はパルスモータからなる払出しモータ29を駆動源とするものであり、払出しモータ29の回転軸が設定量回転する毎に払出しケース内から下方へ1個の遊技球が払出される。この払出しモータ29は、図3に示すように、ドライブ回路30を介して賞球制御装置28の出力端子に電気的に接続されており、賞球制御装置28はメイン制御装置23からの払出し指令を検出することに基づいて払出しモータ29を駆動制御し、払出しケース内から遊技球を払い出し、上皿6内に供給されるようになっている。
次に上記構成の作用について、図4〜図6を用いて説明する。なお、下記動作はメイン制御装置23および表示制御装置26がROMに予め記録された制御プログラムに基づいて実行するものである。メイン制御装置23は電源が投入されると、図4のステップS1へ移行し、表示制御装置26に初期画面の表示指令を出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置25の左列の図柄表示領域内〜右列の図柄表示領域内に初期図柄「123」を表示する。
メイン制御装置23は図4のステップS2で図柄始動センサ15からの図柄始動信号を検出すると、ステップS3へ移行し、図柄始動信号の検出タイミングで大当りカウンタ値,図柄カウンタ値を取得してRAMに記録する。これら大当りカウンタ,図柄カウンタは「0」から異なる上限値に加算された後に「0」に戻って加算されるものであり、メイン制御装置23は大当りカウンタ値,図柄カウンタ値を取得すると、ステップS4へ移行する。
メイン制御装置23はステップS4へ移行すると、ステップS3の大当りカウンタ値を大当り判定値および外れリーチ判定値と比較することに基づいて完全外れ,外れリーチ,大当りを判定する。これら大当り判定値および外れリーチ判定値はメイン制御装置23のROMに予め記録されたものであり、大当りカウンタ値が大当り判定値および外れリーチ判定値の双方と異なるときには完全外れと判定され、外れリーチ判定値と同一であるときには外れリーチと判定され、大当り判定値と同一であるときには大当りと判定される。
<完全外れの判定時>メイン制御装置23のROMには外れ図柄テーブルが記録されている。この外れ図柄テーブルは図柄カウンタ値と外れ図柄との関係を示すものであり、メイン制御装置23は図4のステップS4で外れと判定すると、ステップS5へ移行し、ステップS3の図柄カウンタ値に応じた外れ図柄を図柄テーブルから選び出す。この外れ図柄は、左列の図柄および右列の図柄が相違する3個の組合せ図柄を称するものであり、メイン制御装置23は外れ図柄を取得すると、図4のステップS6へ移行する。
メイン制御装置23はステップS6へ移行すると、表示制御装置26に図柄変動指令を出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置14の各列の図柄表示領域内に図柄群を設定順序でループ状に変動表示する。各列の図柄表示領域内には「1」→「2」…「9」→「0」→「1」→…の設定順序で図柄群がループ状に縦方向に変動表示される。
そして、図4のステップS7へ移行すると、表示制御装置26において、予告演出表示を行うか否かの抽選を行う。ここで、予告演出表示を行うと判定された場合には、図4のステップS18の予告演出決定処理へ移行する。また、予告演出表示を行わないと判定された場合には、メイン制御装置23は図柄変動指令を出力してから設定時間Tが経過したことを検出した後、図4のステップS8へ移行し、左列図柄群の仮停止指令および設定された左列図柄(ステップS5で設定された左列図柄)を表示制御装置26に出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置25の左列の図柄表示領域内を左列図柄群の設定された左列図柄で仮停止させる。
メイン制御装置23は左列の仮停止指令を出力してから設定時間Tが経過したことを検出すると、図4のステップS9へ移行し、右列図柄群の仮停止指令および設定された右列図柄(ステップS5で設定された右列図柄)を表示制御装置26に出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置25の右列の図柄表示領域内を右列図柄群の設定された右列図柄で仮停止させる。
メイン制御装置23は右列の仮停止指令を出力すると、図4のステップS10へ移行し、ステップS4の判定結果が大当りまたは外れリーチではないと判断する。そして、右列の仮停止指令を出力してから設定時間Tが経過すると、ステップS12へ移行し、中列図柄群の仮停止指令および設定された中列図柄(ステップS5で設定された中列図柄)を表示制御装置26に出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置25の中列の図柄表示領域内を中列図柄群の設定された中列図柄で仮停止させる。
メイン制御装置23は中列の仮停止指令を出力してから設定時間Tが経過したことを検出すると、図4のステップS13へ移行し、表示制御装置26に図柄確定指令を出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置25の各列の図柄を静止させることに基づいて外れ図柄が確定したことを遊技者に知らせる。
メイン制御装置23は図柄確定指令を出力すると、図4のステップS14へ移行し、ステップS4の判定結果が大当りではないと判断する。そして、ステップS2に復帰し、図柄始動信号の出力を待つ。
<外れリーチの判定時>メイン制御装置23のROMには外れリーチ図柄テーブルが記録されている。この外れリーチ図柄テーブルは図柄カウンタ値と外れリーチ図柄との関係を示すものであり、メイン制御装置23は図4のステップS4で外れリーチと判定すると、ステップS16へ移行し、ステップS3の図柄カウンタ値に応じた外れリーチ図柄を外れリーチ図柄テーブルから選び出す。この外れリーチ図柄は、左列の図柄および右列の図柄が同一で中列の図柄が相違する3個の組合せ図柄を称するものであり、メイン制御装置23は外れリーチ図柄を設定すると、図4のステップS6へ移行する。
メイン制御装置23はステップS6へ移行すると、表示制御装置26に図柄変動指令を出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置25の各列の図柄表示領域内の図柄群を所定の設定順序でループ状に縦方向に変動させ、図柄変動画面を表示する。
そして、図4のステップS7へ移行すると、表示制御装置26において、予告演出表示を行うか否かの抽選を行う。ここで、予告演出表示を行うと判定された場合には、図4のステップS18の予告演出決定処理へ移行する(予告演出決定処理の詳細は後述する)。また、予告演出表示を行わないと判定された場合には、メイン制御装置23は図柄変動指令を出力してから設定時間Tが経過したことを検出した後、図4のステップS8へ移行し、左列図柄群の仮停止指令および設定された左列図柄(ステップS16で設定された左列図柄)を表示制御装置26に出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置25の左列の図柄表示領域内を左列図柄群の設定された左列図柄で仮停止させる。
メイン制御装置23は左列の仮停止指令を出力してから設定時間Tが経過したことを検出すると、図4のステップS9へ移行し、右列図柄群の仮停止指令および設定された右列図柄(ステップS16で設定された右列図柄)を表示制御装置26に出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置25の右列の図柄表示領域内を右列図柄群の設定された右列図柄で仮停止させる。
メイン制御装置23は右列図柄群の仮停止指令を出力すると、図4のステップS10へ移行する。ここで、ステップS4の判定結果が外れリーチであると判断してステップS11へ移行し、所定のリーチ演出を行う。なお、リーチ演出の詳細については、説明を省略する。
メイン制御装置23は右列の仮停止指令を出力してから設定時間Tを経過したことを検出すると、図4のステップS12へ移行し、中列図柄群の仮停止指令および設定された中列図柄(ステップS16で設定された中列図柄)を表示制御装置26に出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置25の中列の図柄表示領域内を中列図柄群の設定された中列図柄で仮停止させる。
メイン制御装置23は中列の仮停止指令を出力してから設定時間Tが経過したことを検出すると、図4のステップS13へ移行し、表示制御装置26に図柄確定指令を出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置25の各列の図柄を静止させることに基づいて外れ図柄が確定したことを遊技者に知らせる。
メイン制御装置23は図柄確定指令を出力すると、図4のステップS14へ移行し、ステップS4の判定結果が大当りではないと判断する。そして、ステップS2に復帰し、図柄始動信号の出力を待つ。
<大当りの判定時>メイン制御装置23のROMには大当り図柄テーブルが記録されている。この大当り図柄テーブルは図柄カウンタ値と大当り図柄との関係を示すものであり、メイン制御装置23は図4のステップS4で大当りと判定すると、ステップS17へ移行し、ステップS3の図柄カウンタ値に応じた大当り図柄を大当り図柄テーブルから選び出す。この大当り図柄は、左列の図柄〜右列の図柄が同一な3個の組合せ図柄を称するものであり、メイン制御装置23は大当り図柄を取得すると、図4のステップS6へ移行する。
メイン制御装置23はステップS6へ移行すると、表示制御装置26に図柄変動指令を出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置25の各列の図柄表示領域内の図柄群を所定の設定順序でループ状に縦方向に変動させ、図柄変動画面を表示する。
そして、図4のステップS7へ移行すると、表示制御装置26において、予告演出表示を行うか否かの抽選を行う。ここで、予告演出表示を行うと判定された場合には、図4のステップS18の予告演出決定処理へ移行する(予告演出決定処理の詳細は後述する)。また、予告演出表示を行わないと判定された場合には、メイン制御装置23は図柄変動指令を出力してから設定時間Tが経過したことを検出した後、図4のステップS8へ移行し、左列図柄群の仮停止指令および設定された左列図柄(ステップS17で設定された左列図柄)を表示制御装置26に出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置25の左列の図柄表示領域内を左列図柄群の設定された左列図柄で仮停止させる。
メイン制御装置23は左列の仮停止指令を出力してから設定時間Tが経過したことを検出すると、図4のステップS9へ移行し、右列図柄群の仮停止指令および設定された右列図柄(ステップS17で設定された右列図柄)を表示制御装置26に出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置25の右列の図柄表示領域内を右列図柄群の設定された右列図柄で仮停止させる。
メイン制御装置23は右列図柄群の仮停止指令を出力すると、図4のステップS10へ移行する。ここで、ステップS4の判定結果が大当りであると判断してステップS11へ移行し、所定のリーチ演出を行う。なお、リーチ演出の詳細については、説明を省略する。
メイン制御装置23は右列の仮停止指令を出力してから設定時間Tを経過したことを検出すると、図4のステップS12へ移行し、中列図柄群の仮停止指令および設定された中列図柄(ステップS17で設定された中列図柄)を表示制御装置26に出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置25の中列の図柄表示領域内を中列図柄群の設定された中列図柄で仮停止させる。
メイン制御装置23は中列の仮停止指令を出力してから設定時間Tが経過したことを検出すると、図4のステップS13へ移行し、表示制御装置26に図柄確定指令を出力する。すると、表示制御装置26は、図柄表示装置25の各列の図柄を静止させることに基づいて大当り図柄が確定したことを遊技者に知らせる。
メイン制御装置23は図柄確定指令を出力すると、図4のステップS14へ移行し、ステップS4の判定結果が大当りであると判断し、ステップS15へ移行する。そして、大入賞口ソレノイド21を駆動制御することに基づいて上述の大当り動作を実行し、ステップS2に復帰する。
また、図4のステップS7で予告演出表示を行うと判定されて図4のステップS18へ移行した場合には、図5に示すような予告演出決定処理を行う。
表示制御装置26は、図5のステップS21で、所定の予告演出を表示するか否かの判定を行う。本実施の形態における所定の予告演出とは、図6に示すような、表示画面25A上に複数の表示物として背景画像100及び保留画像200を表示し、表示画面25Aの所定範囲を特定色の画像としての赤色画像300で覆った後に当該赤色画像300を消去し、当該赤色画像300を消去したと同時又は直後に複数の表示物のいずれかを赤色(特定色)と同系色(ここでは、同じ赤色)に変化させて色変化背景画像101,102又は色変化保留画像201として表示する予告演出を指すものである。
ここで、所定の予告演出を表示しない場合には、図5のステップS22へ移行し、表示制御装置26に予め記憶された他の予告演出を表示した後、図4のステップS8に戻る。なお、所定の予告演出でない他の予告演出については、説明を省略する。
また、図5のステップS21で、所定の予告演出を表示する場合には、次に、図5のステップS23で、前記した所定の予告演出(本実施の形態では、保留画像200を赤色の色変化保留画像201に色変化させる所定の予告演出)を表示する。以下、この色変化させる所定の予告演出について、図6を用いて詳細に説明する。
この予告演出では、まず、当該予告演出が開始されると、図6の(a)に示すように、表示画面25A上に表示される複数の表示物として、所定の背景画像(ここでは、河と舟とビルの画像が表示されている)100の手前側に、左列図柄401,右列図柄402,中列図柄403がそれぞれ透明かつ高速で変動表示され、その手前側の左下に、始動記憶を表示する保留画像200が、保留球数分だけ(ここでは最大4個)表示される(予告報知処理手段の表示物表示手段に相当)。
それから、図示しない2人の男同士の決闘等で血しぶきが飛び、当該血しぶきによる特定色の画像としての赤色画像300が、図6の(b)〜(d)に掛けて画面25A上の表示物より広い面積の所定範囲(ここでは、保留画像200を除くほとんどの画面25Aの範囲)に広がっていき、背景画像100や図柄401,402,403を覆い隠すような表示となる(予告報知処理手段の特定色画像表示手段に相当)。その後、図6の(e)〜(g)に掛けて画面25A上の特定色の画像としての赤色画像300が徐々に消去されていく(予告報知処理手段の特定色画像消去手段に相当)。
そして、赤色画像300が完全に消去された直後に、図6の(g)に示すように、保留画像200のうちの1つ(ここでは4番目の保留画像201)が元の色から赤色画像300と同系色となる赤色(ここでは全く同じ赤色)に色変化した色変化保留画像201となって表示される(予告報知処理手段の表示物色変化手段に相当)。これにより、4番目の始動記憶が期待度(信頼度)が高い保留であると遊技者に報知することとなる。このように赤色画像300で表示画面25A上の所定範囲を覆った後、複数の表示物のうちのいずれかが色変化することで、遊技者としては、どの表示物が色変化するかを見つけようと注目することになるため、遊技者が積極的に遊技演出に参加することになる。そして、当該予告演出を表示した後、図4のステップS8に戻る。
なお、本実施の形態では、前記したように、所定の予告演出は1種類のみ選択可能であり、色変化する保留画像200が変化するのみであるが、予告演出自体に種々のパターンを有していても良い。例えば、図7に示すように、背景画像100の一部を色変化させるものが挙げられる。以下、この色変化させる所定の予告演出の別パターンについて、図7を用いて詳細に説明する。なお、予告演出の途中までは前記したパターンと同様に表示される。
この予告演出では、まず、当該予告演出が開始されると、図7の(a)に示すように、表示画面25A上に表示される複数の表示物として、所定の背景画像(ここでは、河と舟とビルの画像が表示されている)100の手前側に、左列図柄401,右列図柄402,中列図柄403がそれぞれ透明かつ高速で変動表示され、その手前側の左下に、始動記憶を表示する保留画像200が、保留球数分だけ(ここでは最大4個)表示される(予告報知処理手段の表示物表示手段に相当)。
それから、図示しない2人の男同士の決闘等で血しぶきが飛び、当該血しぶきによる特定色の画像としての赤色画像300が、図7の(b)〜(d)に掛けて画面25A上の表示物より広い面積の所定範囲(ここでは、保留画像200を除くほとんどの画面25Aの範囲)に広がっていき、背景画像100や図柄401,402,403を覆い隠すような表示となる(予告報知処理手段の特定色画像表示手段に相当)。その後、図7の(e)〜(g)に掛けて画面25A上の特定色の画像としての赤色画像300が徐々に消去されていく(予告報知処理手段の特定色画像消去手段に相当)。
そして、赤色画像300が消去されると同時に、図7の(f)〜(g)に示すように、赤色画像300で覆われていた背景画像100のうちの一部(ここでは舟の背景画像101)が元の色から赤色画像300と同系色となる赤色(ここでは全く同じ赤色)に色変化した色変化舟画像101となって表示される(予告報知処理手段の表示物色変化手段に相当)。そして、この色変化舟画像101が表示されることに所定の期待度(信頼度)を付与しておき、当該期待度の確率でリーチ(又は大当り)が発生することを遊技者に報知することとなる。このように赤色画像300で表示画面25A上の所定範囲を覆った後、複数の表示物のうちのいずれかが色変化することで、遊技者としては、どの表示物が色変化するかを見つけようと注目することになるため、遊技者が積極的に遊技演出に参加することになる。そして、当該予告演出を表示した後、図4のステップS8に戻る。
また、図8に示すように、背景画像100の他の部分を色変化させるパターンがあっても良い。以下、この色変化させる所定の予告演出のさらに別パターンについて、図8を用いて詳細に説明する。なお、予告演出の途中までは前記したパターンと同様に表示される。
この予告演出では、まず、当該予告演出が開始されると、図8の(a)に示すように、表示画面25A上に表示される複数の表示物として、所定の背景画像(ここでは、河と舟とビルの画像が表示されている)100の手前側に、左列図柄401,右列図柄402,中列図柄403がそれぞれ透明かつ高速で変動表示され、その手前側の左下に、始動記憶を表示する保留画像200が、保留球数分だけ(ここでは最大4個)表示される(予告報知処理手段の表示物表示手段に相当)。
それから、図示しない2人の男同士の決闘等で血しぶきが飛び、当該血しぶきによる特定色の画像としての赤色画像300が、図8の(b)〜(d)に掛けて画面25A上の表示物より広い面積の所定範囲(ここでは、保留画像200を除くほとんどの画面25Aの範囲)に広がっていき、背景画像100や図柄401,402,403を覆い隠すような表示となる(予告報知処理手段の特定色画像表示手段に相当)。その後、図8の(e)〜(g)に掛けて画面25A上の特定色の画像としての赤色画像300が徐々に消去されていく(予告報知処理手段の特定色画像消去手段に相当)。
そして、赤色画像300が消去されると同時に、図8の(f)〜(g)に示すように、赤色画像300で覆われていた背景画像100のうちの一部(ここでは画面真ん中のビルの背景画像102)が元の色から赤色画像300と同系色となる赤色(ここでは全く同じ赤色)に色変化した色変化ビル画像102となって表示される(予告報知処理手段の表示物色変化手段に相当)。そして、この色変化ビル画像102が表示されることに所定の期待度(信頼度)を付与しておき、当該期待度の確率でリーチ(又は大当り)が発生することを遊技者に報知することとなる。このように赤色画像300で表示画面25A上の所定範囲を覆った後、複数の表示物のうちのいずれかが色変化することで、遊技者としては、どの表示物が色変化するかを見つけようと注目することになるため、遊技者が積極的に遊技演出に参加することになる。そして、当該予告演出を表示した後、図4のステップS8に戻る。
なお、所定の予告演出を選択する際には、取得した所定のカウンタの数値を、予め各演出パターンに対応させて割り当てた数値と比較して、当該カウンタの数値が当てはまる演出パターンを選択する等、適宜の方法で判定するようになっていれば良い。また、演出パターンの判定の仕方としては、まず、所定の色変化させる予告演出を表示させる演出パターンか否かを判定した後、さらに、所定の色変化させる予告演出を表示させる複数の演出パターンの中から1つの演出パターンを選び出す場合や、所定の色変化させる予告演出を表示させるさせないに拘らず、複数の演出パターンの中から1つの演出パターンを選び出す場合等が挙げられる。
またさらに、どの演出パターンが選択されるかによって、リーチ発生に対する信頼度や、大当りに対する信頼度が変化するように成っていても良い。例えば、図7に示す色変化舟画像101のように舟を色変化させる演出パターンの方が、図8に示す色変化ビル画像102のようにビルを色変化させる演出パターンよりもリーチ発生に対する信頼度が高くなるように設定されていても良い。また、表示物を色変化させる演出パターンの中でも、より多くの表示物を色変化させる演出パターンの方が、色変化する表示物の数が少ない演出パターンよりもリーチ発生に対する信頼度が高くなるように設定されていても良い。
以上のように、本実施の形態のパチンコ遊技機(弾球遊技機)は、遊技盤13に設けられた図柄始動口(始動口)14と、左列図柄401,右列図柄402,中列図柄403(複数の図柄)を変動表示すると共に所定の画像を表示可能な表示画面25Aを有し、前記図柄始動口(始動口)14に遊技球が入賞したことに基づいて左列図柄401,右列図柄402,中列図柄403(複数の図柄)を変動表示させ、変動表示後に所定の組合せの図柄を表示することで大当りか否かを報知する図柄表示装置25と、前記図柄表示装置25で大当りが報知された後に遊技球が入賞不可能な状態から入賞可能な状態にされる大入賞口17と、前記図柄表示装置25を制御して図柄を所定の組合せで表示するか否かで大当りか否かを報知する前に、前記大当りとなる可能性を示唆する表示制御装置(予告報知処理手段)26と、を備え、前記表示制御装置(予告報知処理手段)26は、前記表示画面25A上に背景画像100,保留画像200(複数の表示物)を表示する表示物表示手段と、前記表示画面25A上に前記背景画像100,保留画像200(表示物)より広い面積の赤色画像(特定色の画像)300を表示する特定色画像表示手段と、前記赤色画像(特定色の画像)300を消去する特定色画像消去手段と、前記赤色画像(特定色の画像)300の表示前と前記赤色画像(特定色の画像)300の消去後で、前記背景画像100,保留画像200(複数の表示物)のいずれかを、元の色から前記特定色と同系色に変化させて色変化舟画像101,色変化ビル画像102,色変化保留画像201等の色変化後の表示物を表示する表示物色変化手段と、を有する弾球遊技機としたことを特徴とする。
そして、本実施の形態によれば、表示画面25A上で色変化したものを遊技者に探させるような遊技演出を行うことで、遊技者に積極的な遊技参加を促すことができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、以上説明した各実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。
例えば、前記した実施の形態では、パチンコ遊技機を用いて説明したが、これに限るものではなく、本発明は、雀球遊技機等の他の弾球遊技機にも適用可能である。
また、前記した実施の形態では、表示画面25Aの表示物より広い面積の所定範囲を特定色の画像である赤色画像300で覆った後にこれを消去したことに前後して(具体的には、特定色の画像を消去したと同時又は直後に)、複数の表示物である背景画像100,保留画像200のいずれかを特定色と同系色に変化させて色変化舟画像101,色変化ビル画像102,色変化保留画像201等の色変化後の表示物を表示するようになっていたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、表示画面の所定範囲を赤色以外の色(複数色も含む)の画像で覆った後にこれを消去し、これに前後して、複数の表示物のいずれかを当該色と同系色(複数色の同系色も含む)に変化させるようになっていても良い。
さらに、表示画面の表示物より広い面積の所定範囲を特定の模様(例えば虎柄等)の画像で覆った後にこれを消去し、これに前後して、複数の表示物のいずれかを当該模様と同様の模様(例えば、同様の虎柄等)に変化させるようになっていても良い。この場合には、模様は同様でも色は同系色でないこともある。
またさらに、表示画面の表示物より広い面積の所定範囲を特定色の特定の模様(例えば、ピンクの花柄等)の画像で覆った後にこれを消去し、これに前後して、複数の表示物のいずれかを当該色及び模様と同系色及び同様の模様(例えば、ピンク系の同様の花柄等)に変化させるようになっていても良い。
また、前記した実施の形態では、色変化(模様変化を含む)する可能性のある複数の表示物として、背景画像100と保留画像200を挙げていたが、本発明はこれに限るものではなく、表示画面上に表示される他の表示物を色変化(模様変化)させるようになっていても良い。例えば、表示画面に出現するキャラクタの色(模様)が変化可能となっていても良いし、表示画面に表示される人物等が話す台詞が字幕となって表示される場合には、当該台詞の字幕の色(模様)が変化可能となっていても良い。