JP2001239011A - 記録媒体およびパチンコ機 - Google Patents

記録媒体およびパチンコ機

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JP2001239011A
JP2001239011A JP2000052867A JP2000052867A JP2001239011A JP 2001239011 A JP2001239011 A JP 2001239011A JP 2000052867 A JP2000052867 A JP 2000052867A JP 2000052867 A JP2000052867 A JP 2000052867A JP 2001239011 A JP2001239011 A JP 2001239011A
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Isao Kishi
勇夫 岸
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Maruhon Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストが低く、かつ、製造効率を高める
ことができる記録媒体、およびその記録媒体を備えたパ
チンコ機を実現する。 【解決手段】 シリーズ機種のうちで実行可能なラウン
ド数が最大の16ラウンドの機種に備えるROM114
と同じROMをシリーズ全機種に搭載する。これによ
り、最大のラウンド数が16未満の機種は、自身が実行
し得る最大のラウンド以下のラウンドに対応するコマン
ドを使用すれば良い。このように、シリーズ機種総てに
同じROMを搭載することにより、機種ごとに異なるR
OMを搭載する場合よりも製造コストを低減できるとと
もに製造効率を高めることができる。また、CPUが実
行するコンピュータプログラムを共通化できるという効
果もある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ機、および
そのパチンコ機を機能させるためのコンピュータプログ
ラムが記録された記録媒体に関し、たとえば遊技盤に設
けられた図柄表示装置によって変動表示された図柄が所
定の図柄で停止した場合に、大入賞口を所定回数開放可
能なパチンコ機、およびそのパチンコ機を機能させるた
めのコンピュータプログラムが記録された記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパチンコ機として、たと
えば図14に示すものが知られている。図14は、その
パチンコ機の正面説明図である。パチンコ機500は、
遊技盤502に、第1種始動口504と、特別図柄表示
装置506と、大入賞口508とを備える。遊技球が第
1種始動口504に入賞すると、特別図柄表示装置50
6が、「0」〜「9」などの複数の図柄を3箇所に変動
表示し、その3箇所の停止図柄が「777」などの所定
の図柄(大当り図柄)に揃った場合に大当りが発生し、
大入賞口508を所定時間開放する。そして、大入賞口
508の予め設定された開放時間が経過するか、あるい
は大入賞口508に予め設定された所定数の遊技球が入
賞すると大入賞口508が閉口する。このとき、大入賞
口508の内部に設けられた特定領域を遊技球が通過す
ると、連続して大入賞口508が開放する。このよう
に、大入賞口508が開放してから閉口するまでを1ラ
ウンドと云い、予め設定された最大ラウンド数を終了す
ると大当りによる遊技を終了する。
【0003】特別図柄表示装置506は、上記図柄の変
動表示以外に色々な表示を行う。たとえば、客待ち時に
おけるデモンストレーション表示、人物や動物などのキ
ャラクターによる物語調の演出画像と共に、大当りを発
生させることとなった大当り図柄の種類を示唆する表
示、大当り時におけるデモンストレーション表示などを
行う。また、大当り時におけるデモンストレーション表
示では、開放中の大入賞口への入賞数やラウンド数など
の表示が盛り込まれる。たとえば第10ラウンドでは
「ラウンド10」という表示が盛り込まれる。そして、
これらの各種表示を行うための画像データは、キャラク
タROMに記憶されており、パチンコ機500を制御す
るCPUが遊技状態に対応してキャラクタROMから所
定の画像データを読出し、それを特別図柄表示装置50
6が表示する。また、CPUがキャラクタROMから所
定の画像データを読出すために送出するコマンドも所定
のROMに記憶されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パチンコ機
メーカーでは、同一の上記各種表示を行う複数の機種を
シリーズとして開発することが一般的となってきている
が、同一シリーズ内のパチンコ機の遊技性に変化を付け
るために、機種別に大当り時における最大ラウンド数を
変えたり、賞球払出数を変えたりしている。図15は、
機種によって最大ラウンド数が異なる場合の一例を示す
説明図である。同図に示すように、たとえば、Aシリー
ズの機種A1〜A3の最大ラウンド数は、それぞれ1
6、15、13というように、同一シリーズでも機種に
よって異なる。このように、機種によって最大ラウンド
数が異なるため、パチンコ機メーカーは、たとえば最大
ラウンド数が13の機種については、「ラウンド1」〜
「ラウンド13」までのキャラクタを表示するための画
像データが記憶されたキャラクタROMを製造し、最大
ラウンド数が16の機種については、「ラウンド1」〜
「ラウンド16」までのキャラクタを表示するための画
像データが記憶されたキャラクタROMを製造してい
る。そして、それらのキャラクタROMを対応する機種
にそれぞれ取付けている。
【0005】また、キャラクタROMから所定の画像デ
ータを読出すためにCPUから送出するコマンドも、最
大ラウンド数に対応して異なるため、そのコマンドを記
憶するROMも各機種ごとに異なるものを製造し、それ
ぞれ対応する機種に取付けている。つまり、従来のパチ
ンコ機では、複数種類のキャラクタROMやコマンドを
記憶するための複数種類のROMを製造する必要がある
ため、同一種類のROMを製造する場合よりも製造コス
トが高いという問題がある。しかも、製造ラインにおい
て、機種ごとに異なるROMを基板に実装する必要があ
るため、製造機種が変わるごとに、ROMを供給するラ
インを変更したり、ROMを入れ替えたりする必要があ
るので、同一種類のROMを実装する場合よりも製造効
率が低いという問題もある。ひいては、それらROMの
製造コストおよび製造効率に関する問題が、パチンコ機
全体の製造コストの上昇および製造効率の低下につなが
っている。
【0006】そこでこの発明は、上記諸問題を解決する
ためになされたものであり、製造コストが低く、かつ、
製造効率を高めることができる記録媒体、およびその記
録媒体を備えたパチンコ機を実現することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段・作用および効果】この発
明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明
では、大当りに基づく遊技を行う際に所定の条件が満た
されるまでに行う遊技を1ラウンドとした場合に、所定
数のラウンドを実行可能であり、前記大当りに基づいて
コマンドを出力するコマンド出力手段と、このコマンド
出力手段から出力されるコマンドに基づいて前記ラウン
ドの進行状況を報知する報知手段とを備えたパチンコ機
における前記コマンドが記録された記録媒体であって、
前記パチンコ機の機種によって実行可能な最大ラウンド
数がそれぞれ異なる場合において、各機種の中で最大ラ
ウンド数が最も多い機種に用いる前記コマンドが各機種
共通に記録されているという技術的手段を用いる。
【0008】つまり、パチンコ機の機種によって実行可
能な最大ラウンド数がそれぞれ異なる場合において、各
機種の中で最大ラウンド数が最も多い機種に用いる前記
コマンドを各機種共通に記録媒体に記録しておくことに
より、最大ラウンド数が最も多い機種よりも最大ラウン
ド数の少ない機種は、自身が必要とする最大ラウンド数
までのコマンドを使用し、不要な部分のコマンドは使用
しないようにすれば良い。たとえば、最大ラウンド数が
最も多い機種A1の最大ラウンド数が16であり、機種
A3の最大ラウンド数が13である場合は、機種A3に
ついても、機種A1に取付ける記録媒体と同じ記録媒体
を取付ける。以上のように、請求項1に記載の発明によ
れば、機種によって最大ラウンド数が異なる場合であっ
ても全機種共通の記録媒体を製造することができるた
め、従来のように機種ごとに異なる記録媒体を製造する
場合よりも、記録媒体の製造コストを低減することがで
きる。しかも、機種ごとに異なる記録媒体を製造する場
合よりも製造効率を高めることができる。ひいては、そ
の記録媒体を備えたパチンコ機に製造コストを低減でき
るとともに、製造効率を高めることができる。
【0009】また、請求項3に記載の発明では、大当り
に基づく遊技を行う際に所定の条件が満たされるまでに
行う遊技を1ラウンドとした場合に、所定数のラウンド
を実行可能であり、前記大当りに基づいてコマンドを出
力するコマンド出力手段と、このコマンド出力手段から
出力されるコマンドに基づいて前記ラウンドの進行状況
を表示する表示手段とを備えたパチンコ機における前記
表示手段に前記ラウンドの進行状況を表示するための画
像データが記録された記録媒体であって、前記パチンコ
機の機種によって実行可能な最大ラウンド数がそれぞれ
異なる場合において、各機種の中で最大ラウンド数が最
も多い機種に用いる画像データが各機種共通に記録され
ているという技術的手段を用いる。
【0010】つまり、パチンコ機の機種によって実行可
能な最大ラウンド数がそれぞれ異なる場合において、各
機種の中で最大ラウンド数が最も多い機種に用いる画像
データを各機種共通に記録媒体に記録しておくことによ
り、最大ラウンド数が最も多い機種よりも最大ラウンド
数の少ない機種は、自身が必要とする最大ラウンド数ま
での画像データを使用し、不要な部分の画像データは使
用しないようにすれば良い。たとえば、最大ラウンド数
が最も多い機種A1の最大ラウンド数が16であり、機
種A3の最大ラウンド数が13である場合は、機種A3
についても、機種A1に取付ける記録媒体と同じ記録媒
体を取付ける。以上のように、請求項3に記載の発明に
よれば、機種によって最大ラウンド数が異なる場合であ
っても全機種共通の記録媒体を製造することができるた
め、従来のように機種ごとに異なる記録媒体を製造する
場合よりも、記録媒体の製造コストを低減することがで
きる。しかも、機種ごとに異なる記録媒体を製造する場
合よりも製造効率を高めることができる。ひいては、そ
の記録媒体を備えたパチンコ機に製造コストを低減でき
るとともに、製造効率を高めることができる。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の記録媒体において、前記記録媒体には、最終のラウ
ンドにおいて、最終のラウンドであることを数以外の情
報を用いて報知するための第1のコマンドが前記各機種
共通に記録されているという技術的手段を用いる。
【0012】つまり、たとえば最大のラウンド数が13
の機種と16の機種とでは実行可能な最終のラウンド数
が異なるが、その最終のラウンドになった場合は数を使
用しないで数以外の情報、たとえば「最終回」という言
葉で報知するようにする。これにより、各機種において
最大のラウンド数を示す数字を報知させるためのコマン
ドをなくし、代わりに上記情報を使用することで、最終
のラウンドにおいて使用する第1のコマンドを各機種共
通にすることができる。したがって、第1のコマンドが
各機種共通である分、CPUが実行するコンピュータプ
ログラムを共通化できるため、プログラミングの容易化
を図ることができる。
【0013】また、請求項4に記載の発明では、請求項
3に記載の記録媒体において、前記記録媒体には、最終
のラウンドにおいて、最終のラウンドであることを数以
外の情報を用いて表示するための第1の画像データが前
記各機種共通に記録されているという技術的手段を用い
る。
【0014】つまり、前述の第1のコマンドと同様に、
最終のラウンドにおいて使用する第1の画像データを各
機種共通にすることができる。したがって、第1の画像
データが各機種共通である分、CPUが実行するコンピ
ュータプログラムを共通化できるため、プログラミング
の容易化を図ることができる。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し請求項4のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記各機種とは、賞球払出数および前記実行可能なラウ
ンド数の少なくとも一方が異なるシリーズ化された機種
であるという技術的手段を用いる。
【0016】つまり、賞球払出数および前記実行可能な
ラウンド数の少なくとも一方が異なるシリーズ化された
機種において、コマンドを記録した記録媒体あるいは画
像データを記録した記録媒体を共通化することにより、
上記シリーズ化された機種の製造コストを低減できると
ともに、製造効率を高めることができる。
【0017】また、請求項6に記載の発明のように、請
求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の記録媒体
を備えたパチンコ機によれば、製造コストを低減できる
とともに、製造効率を高めることができるパチンコ機を
実現できる。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明に係る記録媒体およびパ
チンコ機の実施形態について図を参照して説明する。 [パチンコ機の主要構成]まず、この実施形態に係るパ
チンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。
図1は、この実施形態に係るパチンコ機の外観を示す斜
視説明図である。パチンコ機10には、前枠11が開閉
可能に備えられており、その前枠11には、ガラス枠1
3が開閉可能に取付けられている。前枠11の右側に
は、ガラス枠13開閉用の鍵を差し込む鍵穴12が設け
られている。ガラス枠13の内部には、遊技盤14が設
けられており、前枠11の右下には、遊技球を遊技盤1
4へ発射する発射モータ(図5に符号15eで示す)を
操作するための発射ハンドル15aが回動可能に取付け
られている。
【0019】ガラス枠13の下方には、賞球や貸球が供
給される賞球・貸球供給口20aが形成されており、こ
の賞球・貸球供給口20aの供給側には、その賞球・貸
球供給口20aから供給された賞球や貸球を溜めておく
ための上受け皿20が取り付けられている。上受け皿2
0の下方には、上受け皿20の収容可能数を超えて流下
した賞球や上受け皿球抜きレバー20bの操作により上
受け皿20から排出された遊技球などを排出する排出口
21aが形成されている。排出口21aの排出側には、
その排出口21aから排出された遊技球を収容しておく
ための下受け皿21が設けられている。また、下受け皿
21の左側には、灰皿17が設けられている。
【0020】[遊技盤14の主要構成]次に、遊技盤1
4の主要構成についてそれを示す図2を参照して説明す
る。遊技盤14の略中央には、センターケース30が備
えられている。センターケース30には、それを正面か
ら見た拡大説明図である図3に示すように、天入賞口3
1と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34と、
この普通図柄表示装置34の作動回数を表示する4個の
LEDからなる普通図柄記憶表示LED35と、複数の
図柄、たとえば「0」〜「9」の特別図柄を液晶で変動
表示する特別図柄表示器32aを有する特別図柄表示装
置32と、この特別図柄表示装置32の始動回数を表示
する4個のLEDからなる特別図柄記憶表示LED36
とが備えられている。
【0021】図2に示すように、センターケース30の
左右には、普通図柄表示装置34を作動させるための普
通図柄作動ゲート26,26が設けられている。センタ
ーケース30の下方には、特別図柄表示装置32を作動
させる機能を有する第1種始動口27が設けられてお
り、この第1種始動口27の下方には普通図柄表示装置
34の停止図柄が当たり図柄となった場合に両翼を開放
する普通電動役物28が設けられている。両翼を開放し
た普通電動役物28は、第1種始動口27と同様に特別
図柄表示装置32を作動開始させる機能を備えている。
普通電動役物28の下方には、特別図柄表示装置32の
停止図柄が大当り図柄となった場合に作動する変動入賞
装置40が設けられている。
【0022】この変動入賞装置40には、大当りの発生
時に開放される扉形式の大入賞口41が、その下部両端
を回動軸にして前後に開閉可能に取り付けられており、
この大入賞口41の両側には、普通入賞口29,29が
それぞれ設けられている。また、大入賞口41の内部に
は、大入賞口41を連続して開放する機能を有する特定
領域42と、この特定領域42を通過した遊技球を検出
する特定領域スイッチ(図5に符号42aで示す)と、
大入賞口41に入賞した遊技球の数P1をカウントする
大入賞口スイッチ(図5に符号43aで示す)とが設け
られている。
【0023】その他、遊技盤14には、風車23,23
と、袖入賞口24,24と、コーナー飾りランプ18
a,18aと、サイド飾りランプ18b,18bと、入
賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口
45とが設けられている。また、遊技盤14には、多く
の釘47が打ち込まれており、遊技盤14に発射された
遊技球は、釘47間を乱舞しながら落下する。
【0024】[特別図柄表示装置32の機能]次に、特
別図柄表示装置32の機能について図3および図4を参
照して説明する。図3(A)は、大当りの開始時におけ
る特別図柄表示装置32の表示内容を示す説明図であ
り、図3(B)は、大当りによるラウンドの途中におけ
る特別図柄表示装置32の表示内容を示す説明図であ
る。図4(A)は、大当りによるラウンドの途中におけ
る特別図柄表示装置32の表示内容を示す説明図であ
り、図4(B)は、最終ラウンドにおける特別図柄表示
装置32の表示内容を示す説明図である。なお、この実
施形態では、パチンコ機10の実行可能な最大ラウンド
数は、13ラウンドであるとする。
【0025】特別図柄表示装置32は、大当りが発生し
たときに、大当りの発生を示す表示を行う。たとえば、
図3(A)に示すように、「大当り」という文字を表示
する。これにより、遊技者は、大当りが発生したことを
知ることができる。また、特別図柄表示装置32は、1
ラウンドから最終ラウンドの1つ前の12ラウンドま
で、各ラウンド毎に「ラウンド」という言葉の後にラウ
ンド数を付して表示する。たとえば、図3(B)に示す
ように「ラウンド10」というメッセージを表示した
り、図4(A)に示すように「ラウンド12」というメ
ッセージを表示する。これにより、遊技者は、ラウンド
がいくつまで進んだかを知ることができるため、後どの
くらいラウンドを実行できるか心配することなく、遊技
に集中することができる。
【0026】さらに、特別図柄表示装置32は、最終ラ
ウンドまで進んだ場合に、最終ラウンドであることを示
すメッセージを表示する。たとえば、図4(B)に示す
ように、「最終回」というメッセージを表示する。これ
により、遊技者は、現在のラウンドが最終ラウンドであ
ることを知ることができる。以上のように、この実施形
態に係る特別図柄表示装置32は、現在のラウンド数を
表示する他、最終のラウンドにおいて「最終回」という
言葉を表示できるため、従来のように、最終のラウンド
になっても数字のみを表示するパチンコ機よりも、最終
のラウンドになったことを遊技者に明確に知らせること
ができる。
【0027】[パチンコ機10の電気的構成]次に、パ
チンコ機10の電気的構成についてそれをブロックで示
す図5を参照して説明する。パチンコ機10には、主基
板100が設けられており、この主基板100には、マ
イクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプ
ロセッサ110には、遊技の制御を実行するメインCP
U112と、このメインCPU112が各種制御を実行
するための各種制御プログラムや各種コマンドが記録さ
れたROM114と、メインCPU112が各種制御プ
ログラムを実行する際にROM114から読出された制
御プログラムや遊技中に発生する大当りに関するデータ
などの各種データを一時的に格納するRAM116とが
搭載されている。
【0028】主基板100には、次に記載するものが電
気的に接続されている。電源基板80、賞球の払出しな
どを制御する払出制御基盤200、特別図柄表示装置3
2、遊技盤14に設けられたランプやLEDを制御する
ランプ制御装置300、遊技中の効果音などを制御する
音声制御装置79、遊技球の第1種始動口27の通過を
検出する第1種始動口スイッチ27a、入賞や大当りな
どに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに
設けられたコンピュータ(図示省略)へ送信するための
遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中
継基板53である。
【0029】払出制御基盤200には、主基板100か
ら送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロ
プロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッ
サ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU
212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの
制御を実行するための各種制御プログラムが記録された
ROM214と、サブCPU212が各種制御プログラ
ムを実行する際にROM214から読出された制御プロ
グラムや遊技中に発生する賞球数などの各種データを一
時的に格納するRAM216とが搭載されている。ま
た、払出制御基盤200には、電源基板80、CR接続
基板56、発射モータ15eを駆動するための発射モー
タ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出
中継基板55が電気的に接続されている。
【0030】遊技枠中継基板53には、下受け皿21が
賞球で満杯になったことを検出する満杯検出スイッチ2
1bおよびセンサ中継基板54が電気的に接続されてい
る。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えら
れた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板
55と電気的に接続されている。賞球ユニット62は、
賞球払出センサ62a,62bおよび賞球払出モータ6
2cを備える。賞球の払出機構は、賞球の払出しを効率
良く行うために2カ所設けられており、各払出機構は賞
球払出モータ62cによって駆動される。また、賞球払
出センサ62aは一方の機構に設けられており、賞球払
出センサ62bは他方の機構に設けられている。賞球払
出センサ62a,62bによる検出信号は、センサ中継
基板54から遊技枠中継基板53を介して主基板100
へ送出されるとともに、払出中継基板55を介して払出
制御基板200へ送出される。そして払出制御基板20
0に搭載されたサブCPU212は、賞球払出センサ6
2a,62bから送出された検出信号を取込み、払い出
された賞球数をカウントする。たとえば、サブCPU2
12は、検出信号を取り込むごとに、15個の賞球払出
しを記憶するRAM216内のエリアの値から「1」を
減算する。
【0031】払出中継基板55には、貸球がなくなった
ことを検出する貸球切れスイッチ61、賞球払出モータ
62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されてい
る。盤面中継基板51には、次に記載するものが電気的
に接続されている。普通電動役物28を開閉させる普通
電動役物ソレノイド28a、普通図柄表示装置34、普
通図柄作動ゲート26に設けられたゲートスイッチ26
a、大入賞口スイッチ43a、袖入賞口24への入賞を
検出する袖入賞口スイッチ24a、下入賞口29への入
賞を検出する下入賞口スイッチ29a、天入賞口31へ
の入賞を検出する天入賞口スイッチ31aおよび大入賞
口中継基板50である。
【0032】大入賞口中継基板50には、特定領域ソレ
ノイド42b、大入賞口ソレノイド43bおよび特定領
域スイッチ42aが電気的に接続されている。電源基板
80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、
CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数
を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装
置などを備えるパチンコ機外装置部分22と電気的に接
続されている。電源基板80は、AC24V(50Hz
/60Hz)の主電源70から電源の供給を受ける。な
お、この実施形態では、ゲートスイッチ26a、各入賞
口スイッチおよび賞球払出センサとして近接スイッチを
用いる。
【0033】[特別図柄表示装置32の電気的構成]次
に、特別図柄表示装置32の主な電気的構成について、
それを示す図6を参照して説明する。特別図柄表示装置
32は、特別図柄表示器32a、液晶インバータ基板3
2b、液晶アナログ基板32cおよび特別図柄制御基板
32dを備える。主基板100は、特別図柄表示器32
bによって表示すべき内容を指示する画像制御コマンド
を特別図柄制御基板32dに搭載されたサブCPU32
eへ送出する。サブCPU32eは、主基板100から
ライン100aを介して送出されたコマンドを受信する
とともに、その受信したコマンドの内容をROM32f
に記録されたコンピュータプログラムに従って解析す
る。
【0034】(コマンドテーブルの構成)ここで、メイ
ンCPU112が特別図柄表示装置32のサブCPU3
2eへ送出する各種コマンドが記録されたコマンドテー
ブルの構成について図8を参照して説明する。図8
(A)は、ROM114の主な記録内容を示す説明図で
あり、図8(B)は、コマンドテーブルの構成を示す説
明図である。図8(A)に示すように、ROM114
は、メインCPU112が実行するコンピュータプログ
ラムが記録されたプログラム記録領域114bと、コマ
ンドテーブルが記録されたコマンドテーブル記録領域1
14cとを有する。図8(B)に示すように、コマンド
テーブル114aは、コマンド名称と、コマンドと、処
理の内容とを対応付けて構成される。コマンドは、大当
りオープニングコマンド、開放1回目表示コマンド〜開
放15回目表示コマンド、最終回表示コマンド、特定領
域通過表示コマンド、大当りエンディングコマンド、大
当りデモコマンド、背景用動画コマンド、リーチ演出コ
マンドなどから構成される。コマンドテーブル記録領域
114cは、この実施形態に係るパチンコ機10のシリ
ーズ機種総てに共通であるが、この実施形態では、パチ
ンコ機10の最大ラウンド数は、13であるため、開放
1回目表示コマンド〜開放15回目表示コマンドの中の
開放1回目表示コマンド〜開放12回目表示コマンドを
使用し、開放13回目表示コマンド〜開放15回目表示
コマンドは使用しない。なお、図8(B)に示すコマン
ドは16進表示である。
【0035】大当りオープニングコマンドは、大当り発
生時に使用するコマンドであり、E5H(8ビット)お
よび00H(8ビット)の計16ビットで構成されてお
り、特別図柄表示装置32に「大当り」の文字を表示す
るようにサブCPU32eに命令する(図3(A))。
開放1回目表示コマンド〜開放12回目表示コマンド
は、ラウンド1〜ラウンド12においてそれぞれ使用す
るコマンドであり、E5H(8ビット)と、01H〜0
FH(8ビット)とを組み合わせた計16ビットで構成
されており、特別図柄表示装置32に「ラウンド1」〜
「ラウンド12」という文字を実行しているラウンドに
対応して表示するようにサブCPU32eに命令する
(図3(B)、図4(A))。最終回表示コマンドは、
最終ラウンドにおいて使用するコマンドであり、E5H
(8ビット)および10H(8ビット)の計16ビット
で構成されており、特別図柄表示装置32に「最終回」
という文字を表示するようにサブCPU32eに命令す
る(図4(B))。
【0036】特定領域通過表示コマンドは、遊技球が特
定領域42(図2)を通過したときに使用するコマンド
であり、E6H(8ビット)および00H(8ビット)
の計16ビットで構成されており、第1種始動口27
(図2)の近傍や特別図柄表示装置32に「V」という
文字を表示するようにサブCPU32eに命令する。大
当りエンディングコマンドは、大当り終了時に使用する
コマンドであり、E5H(8ビット)および14H(8
ビット)の計16ビットで構成されており、特別図柄表
示装置32に「END」という文字を表示するようにサ
ブCPU32eに命令する。大当りデモコマンドは、大
当り時に使用するコマンドであり、E7H(8ビット)
および00H(8ビット)の計16ビットで構成されて
おり、特別図柄表示装置32に大当りデモンストレーシ
ョン画像を表示するするようにサブCPU32eに命令
する。背景用動画コマンドは、遊技中に特別図柄の背景
画像を表示する際に使用するコマンドであり、E7H
(8ビット)および01H(8ビット)の計16ビット
で構成されており、特別図柄表示装置32に背景用動画
を表示するするようにサブCPU32eに命令する。リ
ーチ演出コマンドは、リーチ時にリーチの演出を行う際
に使用するコマンドであり、E7H(8ビット)および
02H(8ビット)の計16ビットで構成されており、
特別図柄表示装置32にリーチ演出用画像を表示するす
るようにサブCPU32eに命令する。以上のように、
コマンドテーブル記録領域114cは、パチンコ機10
のシリーズ機種総てに共通であるため、機種ごとに異な
るコマンドテーブル記録領域を有するROMを製造する
場合よりもROMの製造コストを低減できるとともに、
製造効率を高めることができる。ひいてはパチンコ機1
0の製造コストを低減できるとともに、製造効率を高め
ることができる。なお、ROM114が、この発明の請
求項1または請求項2に係る記録媒体に対応する。
【0037】ここで、特別図柄表示装置32の電気的構
成の説明に戻る。図6において、サブCPU32eは、
前述の解析結果をVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロ
セッサ)32gへ送出する。続いてVDP32gは、表
示内容に対応した画像データをキャラクタROM32i
から読出す。キャラクタROM32iには、その主な記
録内容を説明する図7に示すように、メインCPU11
2から出力されるコマンドと対応付けて各種の画像デー
タが記録されている。各画像データの内容は、図8に示
したコマンドテーブル114aの処理の内容に対応する
ものである。このキャラクタROM32iは、この実施
形態に係るパチンコ機10のシリーズ機種総てに共通で
あるが、この実施形態では、パチンコ機10の最大ラウ
ンド数は、13であるため、ラウンド1〜ラウンド15
の画像データの中のラウンド1〜ラウンド12の画像デ
ータを使用し、ラウンド13〜ラウンド15の画像デー
タは使用しない。そしてサブCPU32eは、キャラク
タROM32iから前述の解析結果に対応した画像デー
タを読出すとともに、その読出した画像データのドット
アドレス、表示色、回転、拡大および縮小などを上記解
析結果に基づいて演算し、その演算結果を内蔵のパレッ
トRAM32hに一時的に格納する。続いてVDP32
gは、パレットRAM32hに格納されている演算結果
に基づいてRGB信号を液晶アナログ基板32cへ送出
する。続いて液晶アナログ基板32cは、取込んだRG
B信号の色補正および輝度調整を行い、その信号を液晶
インバータ基板32bへ送出する。液晶インバータ基板
32bは、バックライト電源の役割を果たし、取込んだ
信号を昇圧(たとえば、12Vから600V)し、特別
図柄表示器32aへ送出する。そして特別図柄表示器3
2aは、取込んだ信号に対応する液晶ドットをスイッチ
ングして表示する。これにより、前述の各種表示を行
う。なお、この実施形態では、特別図柄表示器32aを
構成する液晶は、TFTを用いる。以上のように、キャ
ラクタROM32iは、この実施形態に係るパチンコ機
10のシリーズ機種総てに共通であるため、機種ごとに
異なるキャラクタROMを製造する場合よりもキャラク
タROMの製造コストを低減できるとともに、製造効率
を高めることができる。ひいてはパチンコ機10の製造
コストを低減できるとともに、製造効率を高めることが
できる。ところで、キャラクタROM32iが、この発
明の請求項3または請求項4に係る記録媒体に対応す
る。
【0038】[メインCPU112が実行する主な制御
・処理]次に、メインCPU112が実行する主な制御
・処理について、それを示す図10のフローチャートを
参照して説明する。主電源70(図5)から主基板10
0に電源が供給されると、メインCPU112は電源投
入時であると判定し(ステップ(以下、Sと略す)1
0:Yes)、初期設定を行う(S12)。続いてメイ
ンCPU112は、電源投入時ではないと判定し(S1
0:No)、次に記載する処理を実行する。普通図柄
表示装置34を制御する普通図柄制御(S20)。普
通電動役物ソレノイド28aをON・OFFする普通電
動役物制御(S40)。第1種始動口スイッチ27a
のONした回数を記憶するなどの処理を行う第1種始動
口処理(S90)。特別図柄表示装置32を制御する
特別図柄制御(S110)。大入賞口41(図2)の
開閉、特別図柄表示装置32にラウンド数や最終ラウン
ドである旨の表示などのラウンドの制御を行うラウンド
制御(S150)。各種入賞口スイッチからの信号に
基づいて払出制御基板200のサブCPU212へ賞球
制御コマンドを出力する賞球払出制御(S200)。
音声制御装置79へ音声制御コマンドを出力する音声制
御(S300)。ランプ制御装置300へランプ制御
コマンドを出力するランプ制御(S400)。貸球ユ
ニット63を制御する貸球制御(S500)。
【0039】[第1種始動口処理]次に、メインCPU
112が図10のS90において実行する第1種始動口
処理の流れについて、それを示す図11のフローチャー
トを参照して説明する。メインCPU112は、第1種
始動口スイッチ27aからのスイッチング信号を取込ん
で、遊技球が第1種始動口27を通過したことを検出す
ると(S92:Yes)、RAM116に格納されてい
る特別図柄始動記憶数U2が4未満であると判定した場
合は(S94:Yes)、特別図柄始動記憶数U2に
「1」を加算する(S96)。続いてメインCPU11
2は、ROM114に格納されている大当り特別乱数テ
ーブル(図示省略)から大当り特別乱数値を1つ選択し
(S98)、その選択した大当り特別乱数値をRAM1
16に一時的に格納する(S100)。大当り特別乱数
テーブルは、複数、たとえば0〜224の計225コマ
の大当り特別乱数値から構成される。
【0040】[特別図柄制御]次に、メインCPU11
2が図10のS110において実行する特別図柄制御の
流れについて、それを示す図12のフローチャートを参
照して説明する。メインCPU112は、特別図柄表示
装置32が特別図柄を変動中であるか否かを判定するが
(S112)、ここではまだ変動していないためS11
4へ進み(S112:No)、特別図柄始動記憶数U2
が「1」以上であるか否かを判定する。ここでは図10
のS96において特別図柄始動記憶数U2=1になって
いるためS116へ進み(S114:Yes)、特別図
柄始動記憶数U2から「1」を減算する。続いて、メイ
ンCPU112は、特別図柄が変動している時間である
変動固定時間をカウントする変動固定時間タイマをセッ
トし(S118)、特別図柄変動開始コマンドを特別図
柄表示装置34へ出力すると(S120)、特別図柄表
示装置34が特別図柄の変動表示を開始する。続いてメ
インCPU112は、図11のS100においてRAM
116に格納した大当り特別乱数値が、大当りの大当り
特別乱数値であるか否か、たとえば「7」であるか否か
(つまり大当たりであるか否か)を判定し(S12
2)、大当りである場合は(S122:Yes)、RO
M114に記録されている大当り特図乱数テーブル(図
示省略)の中から大当たり特図乱数値を1つ選択し、そ
の選択した大当たり特図乱数値をRAM116に格納す
る(S124)。
【0041】続いてメインCPU112は、ROM11
4に記憶されているリーチ乱数テーブル(図示省略)か
らリーチ乱数値を1つ抽出し(S126)、その抽出し
たリーチ乱数値に対応付けられているリーチパターンを
ROM114に記録されているリーチパターンテーブル
(図示省略)から読出し、その読出したリーチパターン
をRAM116にセットする(S128)。続いてメイ
ンCPU112は、大当たりの発生を示す大当たりフラ
グを立てる(S130)。一方、メインCPU112
は、S122において大当たりではないと判定した場合
は(S112:No)、ROM114に記録されている
ハズレ特図乱数テーブル(図示省略)から、3つの特別
図柄のそれぞれについて1つずつハズレ図柄を選択する
(S132)。続いてメインCPU112は、それら選
択した3つのハズレ図柄が大当たり図柄である場合は
(S134:Yes)、再度、ハズレ図柄の選択を行い
(S132)、その選択したハズレ図柄が大当たり図柄
でない場合は(S134:No)、ROM114に記憶
されているリーチ乱数テーブル(図示省略)からリーチ
乱数値を1つ抽出し(S136)、その抽出したリーチ
乱数値に対応付けられているリーチパターンをROM1
14に記録されているリーチパターンテーブル(図示省
略)から読出し、その読出したリーチパターンをRAM
116にセットする(S138)。
【0042】そしてメインCPU112は、S118に
おいてセットした変動固定時間がタイムアップしたと判
定すると(S140:Yes)、S124またはS13
2においてRAM116にセットした停止図柄と、S1
28またはS138においてRAM116にセットした
リーチパターンとに基づいて図柄停止処理を行い、特別
図柄表示装置34に停止図柄を表示する(S142)。
以降、メインCPU112は、S114において特別図
柄始動記憶数U2が「1」以上ではないと判定するま
で、S112〜S142を繰り返し、特別図柄表示装置
34により特別図柄の変動表示および停止を行う。
【0043】[ラウンド制御]次に、メインCPU11
2が図10のS150において実行するラウンド制御の
流れについて図9および図13を参照して説明する。図
9(A)は、大当り時の遊技が第13ラウンドまで進ん
だ場合の大入賞口41の開閉タイミングを示すタイミン
グチャートであり、図9(B)は、大当り時の遊技が第
13ラウンドまで進まなかった場合の大入賞口41の開
閉タイミングを示すタイミングチャートである。図13
は、メインCPU112が実行するラウンド制御の流れ
を示すフローチャートである。
【0044】メインCPU112は、図12に示した特
別図柄制御のS130において大当たりフラグが立てら
れていると判定すると(S152:Yes)、大入賞口
41が閉口状態で停止している時間である停止時間T1
(図9)を計測し、その停止時間T1(たとえば3秒)
が経過したと判定すると(S154:Yes)、コマン
ドテーブル114a(図8(B))から大当たりオープ
ニングコマンドE5H00Hを読出して特別図柄表示装
置32のサブCPU32eへ出力する(S156)。こ
れにより、特別図柄表示装置32の特別図柄表示器32
a(図6)は、「大当り」という文字を表示する(図3
(A))。また、メインCPU112は、オープニング
コマンドと共に大当り発生の演出をするための大当りデ
モ表示コマンドE7H00Hをコマンドテーブル114
aから読出してサブCPU32eへ出力し、特別図柄表
示器32aは、キャラクタROM32iから大当りデモ
ンストレーション用の画像データを読出して表示する。
【0045】続いてメインCPU112は、停止時間T
1経過から大入賞口41が開放するまでの時間である判
定後インターバル時間T2を計測し、その判定後インタ
ーバル時間T2(たとえば10秒)が経過したと判定す
ると(S158:Yes)、RAM116に格納された
ラウンド数Rに「1」を加算する(S160)。続いて
メインCPU112は、RAM116に格納されたラウ
ンド数Rに対応する表示コマンドをコマンドテーブル1
14aから読出して特別図柄表示装置32のサブCPU
32eへ出力する(S162)。この段階では、第1ラ
ウンドであり、ラウンド数R=1であるから、コマンド
テーブル114aから開放1回目表示コマンドE5H0
1Hを読出して特別図柄表示装置32のサブCPU32
eへ出力する。これにより、特別図柄表示装置32のサ
ブCPU32eは、キャラクタROM32iから「ラウ
ンド1」という画像データを読出し、その画像データに
基づいて特別図柄表示器32aが、「ラウンド1」とい
う文字を表示する。続いてメインCPU112は、大入
賞口41を開放するための開放コマンドを大入賞口ソレ
ノイド43bへ出力し、大入賞口ソレノイド43bをO
Nして大入賞口41を開放する(S164)。これによ
り、第1ラウンドが開始する。
【0046】続いてメインCPU112は、大入賞口4
1が開放可能な最大時間である大入賞口開放時間T3
(たとえば29.5秒)を計測する。続いてメインCP
U112は、大入賞口開放時間T3が経過したと判定す
ると(S166:Yes)、大入賞口41を閉口するた
めの閉口コマンドを大入賞口ソレノイド43bへ出力
し、大入賞口ソレノイド43bをOFFして大入賞口4
1を閉口する(S170)。またメインCPU112
は、大入賞口開放時間T3が経過するまでは(S16
6:No)、大入賞口スイッチ43a(図5)からのス
イッチング信号を取り込んで大入賞口41の入賞数P1
をカウントし、その入賞数P1が10以上になった場合
は(S168:Yes)、大入賞口開放時間T3が経過
する前でも大入賞口41を閉口する(S170)。
【0047】続いてメインCPU112は、RAM11
6を参照し、この大当りにおいて実行されたラウンド数
Rがmax(この実施形態ではmax=13)であるか
否か、つまり実行可能な最大のラウンドである最終ラウ
ンドを実行したかを判定するが(S172)、ここで
は、まだ第1ラウンドが終了したのみであるから、次の
S174へ進み(S172:No)、大入賞口開放時間
T3の経過後から役物連続作動有効時間T4(たとえば
1.996秒)を計測し、その役物連続作動有効時間T
4が経過したと判定すると(S174:Yes)、特定
領域スイッチ42aがONしたか否かを判定する(S1
76)。つまり、遊技球が大入賞口41に入賞してから
特定領域42(図2)を通過するに至るまでに所定時間
要するため、大入賞口41が閉口する直前に遊技球が大
入賞口41に入賞した場合のことを考え、その所定時間
内に特定領域42を通過した遊技球を有効として処理す
る。
【0048】続いてメインCPU112は、特定領域ス
イッチ42aがONしたと判定すると(S176:Ye
s)、コマンドテーブル114aから特定領域通過表示
コマンドE6H00Hを読出して特別図柄表示装置32
のサブCPU32eへ出力する(S178)。これによ
り、特別図柄表示装置32のサブCPU32eは、キャ
ラクタROM32iから「V」という画像データを読出
し、その画像データに基づいて特別図柄表示器32a
が、「V」という文字を表示する。これにより、遊技者
は、次回も連続して大入賞口41が開放することを知る
ことができる。続いてメインCPU112は、開放後イ
ンターバル時間T5(たとえば3秒)を計測し、その開
放後インターバル時間T5が経過したと判定すると(S
180:Yes)、S160〜S180を実行する。こ
のとき、毎回のラウンドごとにコマンドテーブル114
aから表示コマンドを読出して特別図柄表示装置32の
サブCPU32eへ出力し(S162)、サブCPU3
2eは、キャラクタROM32iから「ラウンド○○」
という画像データを読出し、その画像データに基づいて
特別図柄表示器32aは、「ラウンド○○」(○○はラ
ウンド数を示す)というメッセージを表示する。たとえ
ば、第10ラウンドに突入した場合は、図3(B)に示
すように、「ラウンド10」と表示され、第12ラウン
ドに突入した場合は、図4(A)に示すように、「ラウ
ンド12」と表示される。これにより、遊技者は、現在
行っているラウンド数を知ることができる。したがっ
て、遊技者は、現在実行しているラウンド数がいくつで
あるかを心配することなく遊技に集中することができ
る。
【0049】そして、第13ラウンド(最終ラウンド)
に突入した場合(S160においてR=13となった場
合)は、コマンドテーブル114aから最終回表示コマ
ンドE5H10Hを読出して特別図柄表示装置32のサ
ブCPU32eへ出力し(S162)、サブCPU32
eはキャラクタROM32iから「最終回」という画像
データを読出し、その画像データに基づいて特別図柄表
示器32aは、図4(B)に示すように、「最終回」と
いうメッセージを表示する。このように、最終のラウン
ドであることを数以外の「最終回」というメッセージに
よって明確に報知できるため、遊技者に最終ラウンドで
あることを確実に知らせることができる。また、シリー
ズ機種総てにおいて「最終回」を表示するための共通の
コマンドおよび画像データを使用できるため、メインC
PU112およびサブCPU32eが実行するプログラ
ムを共通化できる。さらに、遊技者は、パチンコ機の機
種ごとに実行可能な最大ラウンド数を覚えたり、同じ機
種において大当り図柄毎に異なる実行可能な最大ラウン
ド数を覚えたりする必要がない。またさらに、遊技者が
自分が思い込んでいる実行可能な最大ラウンド数と異な
る最大ラウンド数が設定されている機種により、最大ラ
ウンド数を知らずに遊技した場合であっても、「最終
回」の表示を行うことにより、遊技者が遊技が途中でパ
ンクしたと錯覚するおそれもない。
【0050】またメインCPU112は、S172にお
いて最終ラウンド13を実行したと判定した場合(S1
72:Yes)およびS176において特定領域スイッ
チ42aがONしていないと判定した場合(S176:
No)は、コマンドテーブル114aから大当りエンデ
ィングコマンドE5H14Hを読出して特別図柄表示装
置32のサブCPU32eへ出力し(S182)、特別
図柄表示器32aに「END」というメッセージを表示
する。これにより、遊技者は、大当りによる遊技が終了
したことを明確に知ることができる。そしてメインCP
U112は、RAM116に格納されているラウンド数
Rおよび入賞数P1を0リセットし(S184)、大当
りフラグを0リセットする(S186)。続いてメイン
CPU112は、開放後インターバル時間T5が経過し
たと判定し(S188:Yes)、大当り終了ディレー
時間T6(たとえば10秒)が経過したと判定すると
(S190:Yes)、S152へ戻り、次の大当りフ
ラグが立つまで待機する。
【0051】以上のように、上記実施形態に係るROM
114およびキャラクタROM32iを使用すれば、R
OMの製造コストを低減できるとともに、製造効率を高
めることができ、ひいてはパチンコ機10の製造コスト
を低減できるとともに、製造効率を高めることができ
る。なお、上記実施形態では、コマンドテーブル114
aをコンピュータプログラムが記録された同じROM1
14に記録した場合を説明したが、コマンドテーブル専
用のROMに記録することもできる。この場合は、その
専用のROMが請求項1または請求項2に係る記録媒体
に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るパチンコ機の斜視説
明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機10に備えられた遊技盤
14の主要構成を示す説明図である。
【図3】図3(A)は、大当りの開始時における特別図
柄表示装置32の表示内容を示す説明図であり、図3
(B)は、大当りによるラウンドの途中における特別図
柄表示装置32の表示内容を示す説明図である。
【図4】図4(A)は、大当りによるラウンドの途中に
おける特別図柄表示装置32の表示内容を示す説明図で
あり、図4(B)は、最終ラウンドにおける特別図柄表
示装置32の表示内容を示す説明図である。
【図5】パチンコ機10の電気的構成をブロックで示す
説明図である。
【図6】特別図柄表示装置32の主な電気的構成を示す
説明図である。
【図7】キャラクタROM32iの主な記録内容を示す
説明図である。
【図8】図8(A)はROM114の主な記録内容を示
す説明図であり、図8(B)はメインCPU112が特
別図柄表示装置32のサブCPU32eへ送出する各種
のコマンドが記録されたコマンドテーブルの構成を示す
説明図である。
【図9】図9(A)は、大当り時の遊技が第13ラウン
ドまで進んだ場合の大入賞口41の開閉タイミングを示
すタイミングチャートであり、図9(B)は、大当り時
の遊技が第13ラウンドまで進まなかった場合の大入賞
口41の開閉タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【図10】メインCPU112が実行する主な制御・処
理を示すフローチャートである。
【図11】メインCPU112が図10のS90におい
て実行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図12】メインCPU112が図10のS110にお
いて実行する特別図柄制御の流れを示すフローチャート
である。
【図13】メインCPU112が図10のS150にお
いて実行するラウンド制御の流れを示すフローチャート
である。
【図14】従来のパチンコ機の正面説明図である。
【図15】機種によって最大ラウンド数が異なる場合の
一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機 32 特別図柄表示装置 32e サブCPU 32i キャラクタROM(請求項3または請求項4に
係る記録媒体) 112 メインCPU 114 ROM(請求項1または請求項2に係る記録
媒体)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大当りに基づく遊技を行う際に所定の条
    件が満たされるまでに行う遊技を1ラウンドとした場合
    に、所定数のラウンドを実行可能であり、 前記大当りに基づいてコマンドを出力するコマンド出力
    手段と、 このコマンド出力手段から出力されるコマンドに基づい
    て前記ラウンドの進行状況を報知する報知手段とを備え
    たパチンコ機における前記コマンドが記録された記録媒
    体であって、 前記パチンコ機の機種によって実行可能な最大ラウンド
    数がそれぞれ異なる場合において、各機種の中で最大ラ
    ウンド数が最も多い機種に用いる前記コマンドが各機種
    共通に記録されていることを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体には、 最終のラウンドにおいて、最終のラウンドであることを
    数以外の情報を用いて報知するための第1のコマンドが
    前記各機種共通に記録されていることを特徴とする請求
    項1に記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 大当りに基づく遊技を行う際に所定の条
    件が満たされるまでに行う遊技を1ラウンドとした場合
    に、所定数のラウンドを実行可能であり、 前記大当りに基づいてコマンドを出力するコマンド出力
    手段と、 このコマンド出力手段から出力されるコマンドに基づい
    て前記ラウンドの進行状況を表示する表示手段とを備え
    たパチンコ機における前記表示手段に前記ラウンドの進
    行状況を表示するための画像データが記録された記録媒
    体であって、 前記パチンコ機の機種によって実行可能な最大ラウンド
    数がそれぞれ異なる場合において、各機種の中で最大ラ
    ウンド数が最も多い機種に用いる画像データが各機種共
    通に記録されていることを特徴とする記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体には、 最終のラウンドにおいて、最終のラウンドであることを
    数以外の情報を用いて表示するための第1の画像データ
    が前記各機種共通に記録されていることを特徴とする請
    求項3に記載の記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記各機種とは、賞球払出数および前記
    実行可能なラウンド数の少なくとも一方が異なるシリー
    ズ化された機種であることを特徴とする請求項1ないし
    請求項4のいずれか1つに記載の記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1つ
    に記載の記録媒体を備えたことを特徴とするパチンコ
    機。
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