JP2003340045A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003340045A
JP2003340045A JP2002147351A JP2002147351A JP2003340045A JP 2003340045 A JP2003340045 A JP 2003340045A JP 2002147351 A JP2002147351 A JP 2002147351A JP 2002147351 A JP2002147351 A JP 2002147351A JP 2003340045 A JP2003340045 A JP 2003340045A
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Japan
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control
command
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Application number
JP2002147351A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Takashi Hayashi
隆志 林
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の組合せ有効列上でリーチ状態を発生さ
せることが可能である遊技機において、遊技制御手段側
の制御負担を軽減するとともに、可変表示のバリエーシ
ョンを多様化することである。 【解決手段】 表示制御用マイクロコンピュータが、遊
技制御用マイクロコンピュータからの表示制御コマンド
に基づいて可変表示を行なうときに、リーチ状態を発生
させるリーチライン数を独自に決定し(S3)、決定さ
れた本数のライン上でリーチ状態を発生させる制御が行
なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機、
コイン遊技機、スロットマシンなどで代表される遊技機
に関する。詳しくは、複数種類の識別情報を可変表示可
能な可変表示部を複数有するとともに、複数の組合せ有
効ラインが定められた可変表示装置を有し、該可変表示
装置に導出表示された識別情報の表示結果が前記組合せ
有効ライン上で予め定められた特定表示結果となったと
きに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能とな
る遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として従来から一般的に
知られているものに、図柄等の複数種類の識別情報を可
変表示可能な可変表示部を複数有するとともに、たとえ
ば5本または8本等の複数本の組合せ有効ライン(有効
ライン)が定められた可変表示装置を有し、該可変表示
装置に導出表示された識別情報の表示結果が前記組合せ
有効ライン上で予め定められた特定表示結果(大当り図
柄の組合せ)となったときに遊技者にとって有利な特定
遊技状態(大当り遊技状態)に制御可能となるように構
成されたものがあった。
【0003】このような遊技機においては、遊技機の遊
技の進行を制御する遊技制御手段(遊技制御用マイクロ
コンピュータ)と、遊技制御手段からのコマンドに基づ
いて可変表示装置における可変表示を制御する表示制御
手段(表示制御用マイクロコンピュータ)とが設けられ
ていた。つまり、遊技制御手段側で表示制御内容が決定
され、表示制御手段側がコマンドにより指定される表示
制御内容にしたがって表示制御を行なう構成になってい
た。
【0004】このような遊技機においては、可変表示の
過程において、1本または複数本の組合せ有効ライン上
でリーチ状態が発生する場合がある。このようなリーチ
状態が発生する組合せ有効ライン数(以下、リーチライ
ン数という)は、可変表示が実行される際に、遊技制御
手段側で事前に決定され、可変表示パターンを指定する
コマンドにより表示制御手段側へ指定されていた。つま
り、可変表示パターンを示す各コマンドごとにリーチラ
イン数が固定的に定められていたため、表示制御手段側
では、可変表示パターンごとに設定されたリーチライン
数でリーチ状態を発生させる表示制御を行なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来では、リ
ーチライン数を含む可変表示制御の制御事項が遊技制御
手段側で決定されていたので、遊技制御手段側の制御負
担が過大となり、次のような弊害が生じていた。制御用
のプログラム量が多くなるために、遊技制御手段が実行
するプログラムに不正行為がなされても、そのような不
正行為が発見しにくくなるとともに、そのような不正行
為を発見する際の検査作業が複雑化する。さらに、制御
用のプログラム量が多くなるために、遊技制御手段の制
御回路が複雑化するために、不正行為がなされても、そ
のような不正行為が発見しにくくなるとともに、そのよ
うな不正行為を発見する際の検査作業が複雑化する。
【0006】さらに、従来の場合には、可変表示パター
ンを示す各コマンドごとにリーチライン数が固定的に定
められていたため、可変表示パターンとリーチライン数
との関係が固定的であるため、可変表示のバリエーショ
ンが乏しかった。
【0007】この発明はかかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、複数の組合せ有効ライン上で
リーチ状態を発生させることが可能である遊技機におい
て、遊技制御手段側の制御負担を軽減するとともに、可
変表示のバリエーションを多様化することである。
【0008】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示
部を複数(左図柄表示部9b,中図柄表示部9a,右図
柄表示部9c)有するとともに、複数の組合せ有効ライ
ン(有効ラインL1〜L5)が定められた可変表示装置
(可変表示装置8)を有し、該可変表示装置に導出表示
された識別情報の表示結果が前記組合せ有効ライン上で
予め定められた特定表示結果(大当り図柄の組合せ)と
なったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当
り遊技状態)に制御可能となる遊技機であって、前記遊
技機の遊技の進行を制御する遊技制御手段(遊技制御用
マイクロコンピュータ53)と、該遊技制御手段とは別
に設けられ、当該遊技制御手段からのコマンド(表示制
御コマンド)に基づいて前記可変表示装置における可変
表示を制御する表示制御手段(表示制御用マイクロコン
ピュータ800)とを含み、該表示制御手段は、前記遊
技制御手段からのコマンドに基づいて可変表示を行なう
ときに、リーチ状態を発生させる組合せ有効ライン数を
独自に決定するリーチライン数決定手段(S3)を含
み、該リーチライン数決定手段により決定されたライン
数の組合せ有効ライン上でリーチ状態を発生させる制御
を行なう。
【0009】このような構成によれば、可変表示を行な
うときに、リーチ状態を発生させる組合せ有効ライン数
が表示制御手段側で独自に決定されるので、表示制御手
段側がリーチ状態を発生させる組合せ有効ライン数決定
のための制御負担を受け持つことにより、遊技制御手段
側の制御負担を軽減することができる。さらに、このよ
うな表示制御手段での組合せ有効ライン数の独自決定に
より、可変表示の態様とリーチ状態が発生する組合せ有
効ライン数との関係を多様化することが可能となるの
で、可変表示のバリエーションを多様化することができ
る。
【0010】(2) 前記コマンドは、1回の可変表示
における可変開始から表示結果の導出表示までに要する
可変表示時間を指定可能な可変表示時間指定コマンド
(変動パターンコマンド)を含み、前記表示制御手段
は、前記リーチライン数決定手段により決定されたライ
ン数にかかわらず、前記可変表示時間指定コマンドによ
り指定された可変表示時間で可変表示を実行する制御を
行なう(図14参照)。
【0011】このような構成によれば、リーチライン数
決定手段により決定されたライン数にかかわらず、可変
表示時間指定コマンドにより指定された可変表示時間で
可変表示が実行されるので、遊技制御手段側で、可変表
示時間の時間管理をすることにより、表示制御側での可
変表示制御に関する制御タイミングを確実に把握するこ
とができる。
【0012】(3) 前記コマンドは、少なくとも前記
識別情報の表示結果を前記特定表示結果(大当り)と前
記特定の表示結果以外の表示結果(はずれ)とのどちら
の種別にするかを指定可能な表示結果種別指定コマンド
(図9、表示結果種別指定コマンド8000H〜800
2H)を含み、前記表示制御手段は、前記表示結果種別
指定コマンドにより指定された表示結果の種別に応じ
て、表示結果として表示する識別情報を決定する(S
8,S13)。
【0013】このような構成によれば、表示制御手段側
で、表示結果として表示する識別情報が表示結果種別指
定コマンドにより指定された表示結果の種別に応じて決
定されるので、表示制御手段側が表示結果として表示す
る識別情報の決定のための制御負担を受け持つことによ
り、遊技制御手段側の制御負担をより一層軽減すること
ができる。
【0014】(4) 発光動作することが可能な発光体
(装飾ランプ25等の各種ランプ)と、音を発生するこ
とが可能な音発生手段(スピーカ27)と、前記表示制
御手段とは別に設けられ、前記表示制御手段からのコマ
ンドに基づいて前記発光体を制御する発光体制御手段と
(ランプ制御基板35、ランプ制御用マイクロコンピュ
ータ)、前記表示制御手段とは別に設けられ、前記表示
制御手段からのコマンドに基づいて前記音発生手段を制
御する音制御手段と(音制御基板70、音制御用マイク
ロコンピュータ)をさらに含み、前記表示制御手段は、
前記発光体制御手段および前記音制御手段のそれぞれに
送るコマンド(ランプ制御コマンド、音制御コマンド)
により、前記リーチライン数決定手段により決定された
リーチ状態を発生させる組合せ有効ライン数に応じて、
前記可変表示が行なわれるときの前記発光体の制御およ
び前記音発生手段の制御についての演出を異ならせる
(リーチライン数に応じて、指定するランプ制御パター
ンおよび音制御パターンのそれぞれを選択決定する)。
【0015】このような構成によれば、表示制御手段か
ら発光体制御手段および音制御手段のそれぞれに送るコ
マンドにより、表示制御手段側で決定されたリーチ状態
を発生させる組合せ有効ライン数に応じて、可変表示が
行なわれるときの発光体の制御および音発生手段の制御
についての演出を異ならせるので、リーチ状態を発生さ
せる組合せ有効ライン数に応じた演出での発光体制御お
よび音発生制御の実行が可能となるため、可変表示が行
なわれる際の発光体制御および音発生制御の演出のバリ
エーションを多様化することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態にお
いては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、
本発明はこれに限らず、コイン遊技機、スロットマシン
等のその他の遊技機であってもよく、複数種類の識別情
報を可変表示可能な可変表示部を複数有するとともに、
複数の組合せ有効ラインが定められた可変表示装置を有
し、該可変表示装置に導出表示された識別情報の表示結
果が前記組合せ有効ライン上で予め定められた特定表示
結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態
に制御可能となる遊技機であればすべて対象となる。
【0017】図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチ
ンコ遊技機1およびこれに対応して設置されたカードユ
ニット50の正面図である。
【0018】パチンコ遊技機1は、額縁状に形成された
ガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には、
打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供
給皿3から溢れた景品玉を貯留する余剰玉受皿4と打球
を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5とが設けら
れている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可
能に取付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技
領域7が設けられている。これについては、図2を用い
て後述する。また、遊技領域7の外側の左右上部には、
効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。
遊技領域7の外周には、遊技効果LED28aおよび遊
技効果LED28b,28cが設けられている。そし
て、この例では、ガラス扉枠2の左側中央部に、景品球
払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、ガラス扉
枠2の中央上部、補給玉が切れたときに点灯する玉切れ
ランプ52が設けられている。
【0019】さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣
接して設置され、プリペイドカードが挿入されることに
より玉貸を可能にするカードユニット50も示されてい
る。カードユニット50には、カード利用可表示ランプ
151が設けられており、カードユニット50が使用可
能な状態にある旨が、このカード利用可表示ランプ15
1の点灯または点滅により遊技者に知らされる。このカ
ードユニット50は、遊技機設置島に設置されている複
数台のパチンコ遊技機1の間に挿入された状態で設置さ
れており、左右どちらの遊技機に接続されているかが連
結台方向表示器153により表示される。
【0020】遊技者がカード残高の記録されたプリペイ
ドカードをカード挿入口155に挿入すると、そのプリ
ペイドカードに記録されているカード残高が読取られ
る。次に、遊技者が所定の貸玉操作を行なうことによ
り、予め入力設定されている貸出単位額分の残高が減額
されるとともに、その貸出単位額分の打玉がパチンコ遊
技機1の打球供給皿3に貸出される。
【0021】カードユニット50には端数表示スイッチ
152が設けられている。この端数表示スイッチ152
を押圧操作することにより、たとえばカード残高やエラ
ーが発生した場合のエラーコードなどの情報がパチンコ
遊技機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示さ
れる。図中156はカードユニット錠であり、このカー
ドユニット錠156に所定のキーを挿入して解錠操作す
ることにより、カードユニット50の前面側を開成でき
るように構成されている。
【0022】図2は、パチンコ遊技機1の遊技盤6の前
面に設けられている遊技領域7を説明するための図であ
る。また、図3は、可変表示装置8において可変表示さ
れる特別図柄の配列態様を展開図形式で示す図である。
【0023】遊技領域7の中央付近には、LCD(Liqu
id Crystal Display)表示器(液晶表示装置)からなる
中図柄表示部9aと、その左右にそれぞれ配置された2
つのドラム式表示器(たとえばステッピングモータより
なるドラムモータにより駆動される回転ドラム式表示装
置)からなる左図柄表示部9b,右図柄表示部9cとの
3つの表示部からなる特別図柄表示部を有する可変表示
装置8が設けられている。左図柄表示部9bおよび右図
柄表示部9cのそれぞれには、各図柄表示部によって表
示される特別図柄を照らして明るく表示できるようにす
るためのドラムランプ(図示省略)が複数設けられてい
る。これらドラムランプは、たとえば、各図柄表示部に
おいて上段、中段、下段のそれぞれに停止される3つの
図柄をそれぞれ照らすように設けられている。
【0024】また、可変表示装置8の下方中央部には始
動入賞口14を構成する始動用電動役物15が、その両
側には通過ゲート11がそれぞれ設けられている。さら
に、始動入賞口14の下方には可変入賞球装置19が取
付けられている。
【0025】可変表示装置8では、中図柄表示部9aに
より表示される「中図柄」と、左図柄表示部9bにより
表示される「左図柄」と、右図柄表示部9cにより表示
される「右図柄」とがそれぞれ上から下へスクロール
(図柄の巡回表示)されることによって特別図柄の可変
表示が行なわれる。なお、可変表示中においては、左,
中,右の各特別図柄を下から上へ逆方向にスクロールさ
せてもよい。このパチンコ遊技機1では、特別図柄とし
て、「0」〜「19」までの図柄番号に対応する20個
の表示図柄が用意されている。具体的には、図3に示す
ように、「7(赤)」、「ぶどう」、「ダブルBA
R」、「プラム」、「チェリー」、「7(白)」、「す
いか」、「シングルBAR」、「7(青)」、「ベル」
および「コイン0」〜「コイン9」となっている。特別
図柄は、打玉が始動入賞口14へ始動入賞することにも
とづいて可変開始される。本実施形態におけるLCD表
示器からなる中図柄表示部9aにおいては、さらに、遊
技の演出効果を高めるための様々なキャラクタが表示さ
れる。なお、本実施形態においては、中図柄はLCD表
示器により画像表示による図柄の導出表示が行なわれ、
左・右図柄はドラム式表示器により回転される各ドラム
に図柄が付されているものを用いているが、可変表示装
置8は、全図柄をLCD表示器により表示させるもの
や、全図柄をドラム式表示器により表示させるものであ
ってもよく、図柄を遊技者に確認可能にするものであれ
ばよい。
【0026】可変表示装置8の下部の通過ゲート11に
進入した打玉は、ゲートスイッチ12により検出された
後、アウト口26の方に導かれる。ゲートスイッチ12
で打玉が検出されると、中図柄表示部9a内の上部左側
に停止表示されている普通図柄(図示省略)が可変開始
する。そして、その表示結果が予め定められた特定の表
示結果(たとえば「7」)となった場合には、ソレノイ
ド16が励磁されることによって始動入賞口14を構成
している始動用電動役物15が所定時間開成し、打玉を
始動入賞口14に入賞させやすい状態となる。普通図柄
の可変表示中に打玉が通過ゲート11を通過した場合に
は、その打玉の通過が通過記憶データ(以下、通過記憶
という)としてメモリに記憶され、普通図柄の可変表示
が終了して再度変動を開始可能な状態になってからその
通過記憶にもとづいて特別図柄表示部9が可変開始す
る。この通過記憶の上限はたとえば「4」に定められて
おり、現時点での通過記憶数は中図柄表示部9a内上部
右側に表示される通過記憶表示(図示省略)により表示
される。通過記憶表示は、通過が記憶されるごとに、そ
の点灯表示を1つ追加して点灯する。そして、中図柄表
示部9aにおいて普通図柄の可変表示が開始されるごと
に、通過記憶表示の点灯表示を1つ消灯させる。
【0027】始動入賞口14に入った始動入賞玉は、始
動口スイッチ17によって検出される。始動口スイッチ
17で打玉が検出されると、可変表示装置8の特別図柄
が可変開始する。たとえば、特別図柄の可変表示中に打
玉が始動口スイッチ17で検出された場合には、その始
動入賞が始動入賞記憶データ(以下、始動入賞記憶とい
う)としてメモリに記憶され、特別図柄の変動が終了し
て再度、変動を開始可能な状態になってからその始動入
賞記憶にもとづいて特別図柄の可変表示を開始する。こ
の始動入賞記憶の上限はたとえば「4」に定められてお
り、現時点での始動入賞記憶数は中図柄表示部9a内に
表示される始動入賞記憶表示(図示省略)により表示さ
れる。始動入賞記憶表示は、始動入賞が記憶されるごと
に、その点灯表示を1つ追加して点灯表示する。そし
て、特別図柄表示部9において特別図柄の可変表示が開
始されるごとに、点灯表示を1つ消灯させる。
【0028】次に、可変表示装置8においては、左,
中,右の各特別図柄のスクロールが、たとえば、左図
柄、右図柄、中図柄の順で終了して各図柄が停止表示さ
れることにより、最終的な表示結果が導出表示される。
【0029】また、可変表示装置8の可変表示中(この
場合は、特別可変表示部の可変表示中)においては、リ
ーチ状態(リーチ表示)が発生する場合がある。ここ
で、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示装置を
有し、該可変表示装置が時期を異ならせて複数の表示結
果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特
定の表示態様の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技
者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、
前記複数の表示結果の一部がまだ導出表示されていない
段階で、既に導出表示されている表示結果が前記特定の
表示態様の組合せとなる条件を満たしている表示状態を
いう。また、別の表現をすれば、リーチとは、表示状態
が変化可能な可変表示部を複数有する可変表示装置の表
示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せになっ
た場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状
態となる遊技機において、前記可変表示装置の表示結果
がまだ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態
様の組合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊
技者に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえ
ば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持し
ながら複数の前記可変表示部による可変表示を行なう状
態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中に
は、それが出現すると、通常のリーチに比べて、大当り
が発生しやすいものがある。このような特定のリーチを
スーパーリーチという。
【0030】また、リーチ状態とは、可変表示装置が可
変開始された後表示制御が進行して表示結果が導出表示
される前段階にまで達した時点でも、前記特定の表示態
様となる表示条件から外れていない表示態様をもいう。
【0031】また、リーチ状態とは、可変表示装置の表
示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にま
で達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導
出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域
の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様とな
る条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【0032】特別図柄の可変表示装置8の表示結果とし
て、組合せ有効列として定められた複数本の有効ライン
のうちのいずれかの有効ライン上で同一種類の図柄のゾ
ロ目(たとえば、7(白),7(白),7(白)等)が
停止表示されると大当りとなる。大当りが発生すれば、
ソレノイド21の励磁により開閉板20が傾動して可変
入賞球装置19の大入賞口が開口する。これにより、可
変入賞球装置19が遊技者にとって有利な第1の状態と
なる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒
間)の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の
入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより
終了し、遊技者にとって不利な第2の状態となる。大入
賞口には、特定領域(Vポケット)に入った入賞玉を検
出するVカウントスイッチ22と、特定領域以外の通常
領域へ入賞した入賞玉を検出するカウントスイッチ23
とが設けられている。第1の状態となっている可変入賞
球装置19内に進入した打玉が特定領域(Vポケット)
に入賞してVカウントスイッチ22により検出されれ
ば、その回の第1の状態が終了するのを待って再度開閉
板20が開成されて第1の状態となる。この第1の状態
の繰返し継続制御は最大15回まで実行可能であり、繰
返し継続制御が実行されている遊技状態を特定遊技状態
(大当り状態)という。なお、繰返し継続制御におい
て、可変入賞球装置19が第1の状態にされている状態
がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限回数
が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラウンド
までの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第1の状
態にされ得る。
【0033】また、特別図柄表示部に表示された大当り
の結果が予め定められた確変図柄(たとえば、7(赤)
等)のゾロ目により構成されるものである場合には、通
常遊技状態に比べて大当りが発生する確率が向上された
確率変動状態となる。以下、確変図柄による大当りを確
変大当りという。また、確変図柄以外の大当り図柄を非
確変図柄といい、非確変図柄のゾロ目による大当りを非
確変大当りという。確変大当りが発生すると、所定の継
続期間だけ、確率変動状態に制御される。また、この期
間内に、再度確変大当りが発生した場合には、2回目の
確変大当りに伴う特定遊技状態の終了後に、再び確率変
動状態となる。
【0034】また、遊技盤6には、複数の入賞口24が
設けられている。また、遊技領域7の左右周辺には、遊
技中に点灯表示される装飾ランプ25が設けられ、下部
には、入賞しなかった打玉を回収するアウト口26があ
る。
【0035】図4は、パチンコ遊技機1における回路構
成の一例を示すブロック図である。図4には、制御基板
として、遊技制御基板(主基板ともいう)31、払出制
御基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、お
よび表示制御基板80が示されている。
【0036】払出制御基板37、ランプ制御基板35、
音声制御基板70および表示制御基板80には、マイク
ロコンピュータ等が搭載されており、たとえば、CPU
(Central Processing Unit )やI/Oポートが設けら
れている。
【0037】払出制御基板37には、球払出装置97、
および、カードユニット50が接続される。ランプ制御
基板35には、遊技効果LED28a,28b,28
c、賞球ランプ51、球切れランプ52、および、装飾
ランプ25が接続される。音声制御基板70にはスピー
カ27が接続される。
【0038】表示制御基板80には可変表示装置8と、
上述したランプ制御基板35、音声制御基板70が接続
される。
【0039】遊技制御基板31には、遊技制御プログラ
ムにしたがってパチンコ遊技機1を制御する基本回路
(遊技制御用マイクロコンピュータ)53と、スイッチ
回路58と、ソレノイド回路59と、情報出力回路64
と、アドレスデコード回路67とが設けられている。
【0040】基本回路53は、遊技制御用のマイクロコ
ンピュータであり、遊技制御用のプログラム等を記憶す
るROM(Read Only Memory)54、ワークメモリとし
て使用されるRAM(Random Access Memory)55、制
御用のプログラムにしたがって制御動作を行なうCPU
56、I/Oポート57を含む。基本回路53は、定期
的(たとえば2msecごと)にROM54に記憶され
ている遊技制御プログラムを先頭から繰返し実行する。
【0041】スイッチ回路58は、各種スイッチからの
信号を基本回路53に与える回路である。スイッチ回路
58には、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、
Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、およ
び、賞球カウントスイッチ301A等が接続される。
【0042】情報出力回路64は、基本回路53から与
えられるデータにしたがって、確率変動が生じて確率変
動状態となっていることを示す確変情報、大当りが発生
し特定遊技状態となっていることを示す大当り情報、お
よび、始動入賞のうち特別図柄表示部9の可変表示に有
効に使用される始動入賞の発生を示す始動入賞情報をホ
ール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して
出力する回路である。
【0043】ソレノイド回路59は、始動用電動役物1
5の可動片を動作させるソレノイド16および可変入賞
球装置19の開閉板20を開閉するソレノイド21を遊
技制御用マイクロコンピュータ53からの指令に従って
駆動する回路である。
【0044】遊技制御基板31から払出制御基板37、
および表示制御基板80には、指令情報の一例となるコ
マンドが送信される。
【0045】遊技制御基板31から払出制御基板37に
伝送されるコマンドには、賞球の払出制御に関する指令
情報としてのコマンドと、貸玉の払出制御に関する指令
情報としてのコマンド(たとえば、玉貸し禁止コマン
ド、玉貸し禁止解除コマンド等)とが含まれる。
【0046】また、遊技制御基板31から表示制御基板
80に伝送されるコマンドは、中図柄表示部9a,左図
柄表示部9b,右図柄表示部9cでの可変表示制御に関
する指令情報として用いられるコマンドと、遊技効果L
ED28等のランプ点灯,スピーカー27から発生され
る遊技音等の演出の制御に関する指令情報として用いら
れるコマンドとを含む。
【0047】表示制御基板80には、遊技制御基板31
から受信したコマンドに基づいて、可変表示装置8に設
けられたLCD表示器9a、ドラム式表示器9b,9c
等の可変表示制御を行なうとともに、音制御のためのコ
マンドの音制御基板70への送信およびランプ制御のた
めのコマンドのランプ制御基板35への送信を制御する
コマンド制御も行なう表示制御用マイクロコンピュータ
800が設けられている。この表示制御用マイクロコン
ピュータ800は、前述した遊技制御用マイクロコンピ
ュータ53と同様の構成を有する他、図5に示されるよ
うに、VDP(Video Display Processor )等の画像処
理用の構成要素も含んでいる。
【0048】また、表示制御基板80では、遊技制御基
板31から伝送されてきたコマンドを最優先で受信し解
析がなされ、かかるコマンドにもとづきランプ制御コマ
ンドおよび音制御コマンドを設定し、ランプ制御コマン
ドをランプ制御基板35へ送信するとともに、音制御コ
マンドを音制御基板70へ送信する。
【0049】このような各種コマンドは、それぞれ1バ
イトデータからなるMODEデータとEXTデータとの
2組の2バイトデータから構成されている。MODEデ
ータはたとえば変動開始コマンドや確定図柄指定コマン
ド等のコマンド種別を示すデータであり、EXTデータ
はMODEデータにより示されたコマンド種別のうちの
特定の表示制御内容を具体的に指定するデータである。
【0050】前述したように、表示制御基板80は、遊
技制御基板31から送信されるコマンドにもとづき、所
定のランプ制御コマンドをランプ制御基板35へ出力す
る。たとえば、表示制御基板80において大当り予告を
行なうことが決定されたときには、その実行される大当
り予告に対応するランプ制御コマンドが表示制御基板8
0からランプ制御基板35へ出力される。ランプ制御基
板35では、前述した遊技制御用マイクロコンピュータ
53と同様の構成を有するランプ制御用マイクロコンピ
ュータ(図示省略)が設けられており、そのランプ制御
用マイクロコンピュータによって、前述したランプ制御
コマンドにもとづく上記電気的装飾部品の点灯制御が行
なわれる。
【0051】同様に、表示制御基板80は、遊技制御基
板31から送信されるコマンドにもとづき、所定の音声
制御コマンドを音声制御基板70へ出力する。たとえ
ば、表示制御基板80でゲームモードとして野球モード
がセットされているときには、その野球モードに対応す
る音制御コマンドを音制御基板70へ出力される。音声
制御基板70では、前述した遊技制御用マイクロコンピ
ュータ53と同様の構成を有する音制御用マイクロコン
ピュータ(図示省略)が設けられており、その音制御用
マイクロコンピュータによって、前述した音制御コマン
ドに基づいて所定の効果音をスピーカ27から出力させ
る制御が行なわれる。
【0052】基本回路53は、始動口スイッチ17の検
出信号、Vカウントスイッチ22の検出信号、カウント
スイッチ23の検出信号にもとづいて、所定個数の景品
玉を払出すための賞球信号を払出制御基板37に出力す
る。払出制御基板37では、その出力されてきた賞球信
号に基づいて球払出装置97を制御して所定個数の景品
玉を払出すための制御を行なう。
【0053】具体的には、可変入賞球装置19の大入賞
口に入賞した入賞玉については1個の入賞玉につきたと
えば15個の景品玉が払出され、始動入賞口14に入賞
した入賞玉については1個の入賞玉につきたとえば6個
の景品玉が払出され、その他の入賞口24に入賞した入
賞玉については入賞玉1個につきたとえば10個の景品
玉が払出されるように制御される。
【0054】遊技制御基板31から払出制御基板37に
送られた賞球個数信号は、払出制御基板37に設けられ
た払出制御用マイクロコンピュータ(図示省略)により
受信される。払出制御用マイクロコンピュータは、球払
出装置97を駆動して賞球個数信号により特定される個
数の賞球を払出す制御を行なう。
【0055】遊技制御基板31から表示制御基板80に
送信される情報と、表示制御基板80からランプ制御基
板35および音制御基板70のそれぞれに送信される情
報には、制御の指令内容を示す制御コマンドと、該コマ
ンドの取込みタイミングを示すINT信号とが含まれ
る。ここで、コマンドは、1コマンドが2バイトのデー
タで構成されており、制御モードの種類を指令する1バ
イトのMODEデータと、MODEデータで指令された
制御モードにおける具体的な制御内容を指令する1バイ
トのEXTデータとにより構成される。遊技制御用マイ
クロコンピュータ53および表示制御用マイクロコンピ
ュータ800は、このような2バイトのデータを、指令
先の制御基板へ順次送信することにより、制御内容を指
令する。
【0056】図5は、表示制御基板80上に設けられた
主な回路の構成を示すブロック図である。表示制御用マ
イクロコンピュータ800は、制御用ROM81、CP
U82、VDP83、画像ROM84を含む。
【0057】CPU82は、RAMを内蔵した表示制御
用のCPUであり、制御ROM82に格納された制御用
のプログラムを含む制御用のデータを読出し、RAMを
作業領域として用いて、制御用のプログラムを実行する
ことにより、ドラムモータ90b,90c、ドラムラン
プ99b(左図柄表示部9b用),99c(右図柄表示
部9c用)、LCD表示器90a、および、普通図柄L
ED100を駆動制御し、特別図柄の可変表示および普
通図柄の可変表示に関する各種表示制御を行なうととも
に、音およびランプに関する制御のためのコマンド送信
も行なう。
【0058】より具体的に、CPU82は、送信されて
きた表示制御コマンドを受信すると、受信した表示制御
コマンドの内容に基づいて、特別図柄表示部に表示され
る特別図柄の表示制御および普通図柄表示部に表示され
る普通図柄の表示制御を行なうとともに、そのような遊
技制御および表示制御に合わせてランプ制御および音制
御を行なうために、ランプ制御基板35にランプ制御コ
マンドを送信可能であり、音制御基板70に音制御コマ
ンドを送信可能である。
【0059】CPU82による中図柄表示部9aの表示
制御は、次のように行なわれる。CPU82から画像表
示用のIC(集積回路)であるVDP(Video Display
Processor )83には、表示制御コマンドに応じた画像
表示をするための指令データとして、表示制御データが
送信される。VDP83は、表示制御データを受信する
と、受信した表示制御データに従った画像表示をするた
めに、各種画像データが記憶された画像ROM84から
必要なデータを読出す。VDP83は、VRAM(Vide
o Random Access Memory)を内蔵しており、画像ROM
84から読出したデータに従ってLCD表示器90aに
表示するための画像データを生成し、その画像データを
VRAMに格納する。そして、VRAM内の画像データ
は、R(赤),G(緑),B(青)信号(RGB信号)
に変換されて、LCD表示器90aへ与えられる。LC
D表示器90aは、中図柄表示部9aを構成する画像表
示装置であり、このLCD表示器90aにより、図柄、
キャラクタ等の各種画像が表示される。
【0060】また、CPU82による左,右図柄表示部
9b,9cの表示制御は、次のように行なわれる。左図
柄表示部9bのドラムを駆動するドラムモータ90bお
よび右図柄表示部9cのドラムを駆動するドラムモータ
90cのそれぞれは、モータ・ランプドライバ基板90
上に設けられている駆動回路であるモータ・ランプドラ
イバ回路91から与えられる駆動電流に応じて駆動され
る。また、左図柄表示部9b側の複数のドラムランプ9
9bおよび右図柄表示部9c側の複数のドラムランプ9
9cのそれぞれは、モータ・ランプドライバ回路91か
ら与えられる駆動電流に応じて駆動(発光)させられ
る。
【0061】CPU82は、左,右図柄表示部9b,9
cにおいて、表示制御コマンドに応じた可変表示をする
ための制御信号をモータ・ランプドライバ回路91へ与
え、る。モータ・ランプドライバ回路91は、前述した
ようにドラムモータおよびドラムランプの駆動回路とし
て共用される駆動回路であって、ドラムモータ駆動用の
回路と、ドラムランプ駆動用の回路とを備えており、C
PU82から与えられる制御信号に応じて、ドラムモー
タおよびドラムランプのそれぞれを駆動する。これらに
より、左,右図柄表示部9b,9cにおいて特別図柄が
明るく照らされるとともに、特別図柄の可変表示が実行
される。
【0062】また、前述した普通図柄は、普通図柄表示
部を構成する普通図柄LED100により可変表示され
るが、CPU82から普通図柄LED100には、表示
制御コマンドに応じて、普通図柄LED100を動作さ
せるための制御信号が与えられる。
【0063】また、CPU82は、遊技制御用マイクロ
コンピュータ53から受信したコマンドを解析し、表示
制御用マイクロコンピュータ800で処理を加える必要
がない音制御の指令内容およびランプ制御の指令内容
(可変表示と関係がない音制御およびランプ制御等の指
令)については、受信したコマンドと同様の内容のコマ
ンドを音制御コマンドおよびランプ制御コマンドとして
送信する。一方、解析したコマンドがCPU82は、遊
技制御用マイクロコンピュータ53から受信したコマン
ドを解析し、表示制御用マイクロコンピュータ800で
処理を加える必要がある音制御の指令内容およびランプ
制御の指令内容(可変表示と関係があり、後述するリー
チライン数の決定等の表示制御用マイクロコンピュータ
800で独自に制御内容が決定される表示制御にしたが
って行なわれる音制御およびランプ制御等の指令)につ
いては、CPU82において、独自に決定した制御内容
での制御の実行を指示する音制御コマンドおよびランプ
制御コマンドを作成して、そのコマンドを音制御コマン
ドおよびランプ制御コマンドとして送信する。
【0064】図6は、可変表示装置8の有効ラインを説
明するための中図柄表示部9aと、左図柄表示部9b,
右図柄表示部9cとの拡大図である。
【0065】図6参照して、中図柄表示部9aと、左図
柄表示部9b,右図柄表示部9cのそれぞれにおいて
は、縦方向に3つの図柄が並んで停止表示される。した
がって、特別図柄表示部においては、3行×3列で特別
図柄が停止表示されることとなる。
【0066】また、図示破線に示すように、有効ライン
としては、横方向の上段L1,中段L2,下段L3と、
斜め対角方向のL4,L5との計5ラインが設定されて
いる。これらL1〜L5のうちのいずれかの有効ライン
上に同一の当り図柄(コインの図柄を除く)が揃った状
態で表示結果が確定すると大当りとなる。
【0067】本実施の形態では、リーチ表示態様とし
て、1本の有効ライン上でリーチ(同一の表示図柄
(「コイン」以外の図柄が対象)が2つ揃う状態)が生
じる場合(以下、シングルリーチという)と、2本の有
効ライン上でリーチが生じる場合(以下、ダブルリーチ
という)とがある。本実施の形態の場合、シングルリー
チは、L1〜L3のうちのいずれかの有効ライン上で生
じる。一方、ダブルリーチは、有効ラインL4,L5上
でのみ生じる。たとえば、本実施の形態の図柄配列の場
合は、有効ラインL4とL5とのうちの一方においてリ
ーチ(同一の表示図柄が2つ揃う状態)が成立すると同
時に他方の有効ラインでも必ずリーチが成立する(図の
場合では有効ラインL4上の「チェリー」のリーチと、
有効ラインL5上の「7(白)」のリーチとでダブルリ
ーチとなっている)。このように、2本の有効ライン上
で同時にリーチが成立している状態がダブルリーチであ
る。
【0068】たとえば、本実施形態で用いる図3に示す
図柄配列の場合では、有効ラインL4上において「7
(赤)」、「ぶどう」、「ダブルBAR」、「プラ
ム」、「チェリー」、「7(白)」、「すいか」、「シ
ングルBAR」、「7(青)」、「ベル」のうちのいず
れかでリーチが成立すると、同時に、有効ラインL5上
で、各々、「ぶどう」、「ダブルBAR」、「プラ
ム」、「チェリー」、「7(白)」、「すいか」、「シ
ングルBAR」、「7(青)」、「ベル」、「7
(赤)」によってリーチが成立し、ダブルリーチとな
る。逆に、有効ラインL5上において「7(赤)」、
「ぶどう」、「ダブルBAR」、「プラム」、「チェリ
ー」、「7(白)」、「すいか」、「シングルBA
R」、「7(青)」、「ベル」のうちのいずれかでリー
チが成立すると、同時に、有効ラインL4上で、各々、
「ベル」、「7(赤)」、「ぶどう」、「ダブルBA
R」、「プラム」、「チェリー」、「7(白)」、「す
いか」、「シングルBAR」、「7(青)」によってリ
ーチが成立し、ダブルリーチとなる。
【0069】このように、本実施の形態の場合は、「コ
イン」を除く特別図柄のそれぞれについて、有効ライン
L4またはL5上でリーチ状態となる態様でダブルリー
チが生じ得る。
【0070】ランダムカウンタを用いて特別図柄の表示
結果をはずれとすることが事前決定された場合に、はず
れの表示結果を決定するときには、たとえば、左図柄表
示部9b,中図柄表示部9a,右図柄表示部9cのそれ
ぞれについて、L2のラインに並ばせる図柄の種類がラ
ンダムカウンタの抽出値によって決定される。このよう
にL2の有効ライン上に並べて停止表示させる図柄の種
類が決定されることで、L1およびL3の有効ライン上
の図柄が一義的に決まる。
【0071】また、ランダムカウンタを用いて特別図柄
の表示結果を大当りとすることが事前決定された場合
に、大当りの表示結果を決定するときには、たとえば、
大当り図柄のゾロ目を停止表示させる有効ラインおよび
その有効ライン上に並べて停止表示させる大当り図柄の
種類がそれぞれランダムカウンタの抽出値によって決定
される。これにより、各有効ライン上の図柄が一義的に
決まる。
【0072】なお、以下の説明において、中図柄表示部
9aの上段位置を中上段、中段位置を中中段、下段位置
を中下段という。同様に、左図柄表示部9bの上段位置
を左上段、中段位置を左中段、下段位置を左下段とい
い、右図柄表示部9cの上段位置を右上段、中段位置を
右中段、下段位置を右下段という。
【0073】次に、可変表示装置8において生じるシン
グルリーチの一例を説明する。図7は、シングルリーチ
が生じる可変表示の一例を示す図である。図7において
は、可変表示装置8のうち、特別図柄の可変表示に関連
する部分である左図柄表示部9b、中図柄表示部9a、
右図柄表示部9cの部分での表示態様が時間経過にした
がって(a),(b),(c),(d)の順に示されて
いる。
【0074】特別図柄の可変表示が行なわれる場合、
(a)に示されるように、各特別図柄は、一斉に変動
(前述した図柄配列にしたがって特別図柄が巡回表示さ
れる図柄の変動)を開始する(図中の各図柄表示部内の
下向き矢印は、特別図柄が変動中である状態を示してい
る)。そして、(b)、(c)、(d)に示されるよう
に、特別図柄は、左図柄、右図柄、中図柄の順に順次停
止表示されていく。
【0075】(c)では、左図柄表示部9bおよび右図
柄表示部9cにおいて、有効ラインL2上で「7
(白)」が停止表示され、リーチ状態が発生している。
この場合は、リーチライン数が有効ラインL2の1ライ
ンで、シングルリーチが形成されている。前述したよう
に、シングルリーチは、有効ラインL1〜L3のいずれ
か1ライン上で発生する。
【0076】その後、(d)に示されるように、中図柄
表示部9aにおいてリーチラインである有効ラインL2
上で中図柄が「7(白)」が停止表示されれば、大当り
図柄の組合せとなり、大当り遊技状態に制御される。
【0077】次に、可変表示装置8において生じるダブ
ルリーチの一例を説明する。図8は、ダブルリーチが生
じる可変表示の一例を示す図である。図8においては、
可変表示装置8のうち、特別図柄の可変表示に関連する
部分である左図柄表示部9b、中図柄表示部9a、右図
柄表示部9cの部分での表示態様が時間経過にしたがっ
て(a),(b),(c),(d)の順に示されてい
る。
【0078】(a)に示されるように、各特別図柄が一
斉に変動を開始した後、(b)に示されるように停止表
示された左図柄表示部9bと、(c)に示されるように
停止表示された右図柄表示部9cとで、有効ラインL4
上および有効ラインL5上で同じ図柄が揃うように停止
表示される(図においては、L4上で「チェリー」が揃
い、L5上で「7(白)」が揃っている)ことにより、
リーチ状態が発生している。この場合は、リーチライン
数が有効ラインL4とL5との2ラインで、ダブルリー
チが形成されている。前述したように、ダブルリーチ
は、有効ラインL4とL5との組合せの2ライン上のみ
で発生する。
【0079】この場合、その後、(d)に示されるよう
に、中図柄表示部9aにおいてリーチラインである有効
ラインL4,L5上で中図柄が図に示されるような「7
(白)」か、または、「チェリー」が停止表示されれ
ば、大当り図柄の組合せとなり、大当り遊技状態に制御
される。
【0080】次に、この実施の形態に示されたパチンコ
遊技機1における大当りとするかはずれとするかの決定
(大当り判定ともいう)、リーチ状態とするか否かの決
定(リーチ判定ともいう)、特別図柄の可変表示パター
ンである変動パターンの決定、および、確率変動状態と
するか否かの決定(確率変動判定)等の遊技制御用マイ
クロコンピュータ53側で決定される制御内容につい
て、決定のための処理手順を簡単に説明する。
【0081】大当りとするかはずれとするかの決定は、
大当り決定用のランダムカウンタのカウント値を用いて
行なわれる。このランダムカウンタは、大当りを発生さ
せるか否かをランダムに決定するためのものであり、た
とえば、0からカウントアップして所定の上限値までカ
ウントアップした後再度0からカウントアップし直す数
値データ更新手段である。このカウント動作は、所定周
期(2msecごと)で1ずつ加算されることとなる。
始動口スイッチ17により始動入賞が検出されると、そ
れに応じてこのランダムカウンタのカウント値が抽出さ
れ、その後、その抽出値が、予め定められた大当り判定
値と一致するか否かの判断がなされる。抽出されたラン
ダムカウンタの値と大当り判定値とが一致した場合は、
大当りを発生させることが決定され、大当り状態の制御
が行なわれる。確率変動状態以外の通常の確率状態にお
いては、大当り判定値がたとえば1つの数値に設定され
る。確率変動状態においては、大当り判定値が複数の数
値に設定されることにより、確率変動状態の場合には大
当りの発生確率が確率が向上するのである。
【0082】次に、可変表示がはずれとなる場合におい
てリーチ状態とするか否かの決定(リーチ判定ともい
う)は、リーチ決定用のランダムカウンタのカウント値
を用いて行なわれる。このランダムカウンタは、大当り
判定においてはずれとする決定がされた場合にリーチ状
態を発生させるか否かをランダムに決定するためのもの
であって、大当り決定用のランダムカウンタと同様に機
能する数値データ更新手段であり、特別図柄の変動開始
時等の所定のタイミングで抽出されたカウンタの値が予
め定められたリーチ決定値と一致する場合に、リーチ状
態とすることが決定される。一方、大当り判定において
大当りとする決定がされた場合には、リーチ決定用のラ
ンダムカウンタを用いた決定は行なわれず、すべての場
合にリーチ状態となる。
【0083】また、特別図柄の可変表示においてリーチ
状態となる決定がされた場合(大当りとする決定が行な
われた場合と、はずれとする決定が行なわれた場合との
両方を含む)には、リーチ状態の変動パターンが複数種
類の変動パターンのうちから選択的に決定(ランダムに
決定)される。このような変動パターンの決定は、変動
パターン決定用のランダムカウンタのカウント値を用い
て行なわれる。このランダムカウンタは、リーチ状態の
変動パターンをランダムに決定するためのものであっ
て、大当り決定用のランダムカウンタと同様に機能する
数値データ更新手段であり、特別図柄の変動開始時等の
所定のタイミングで抽出されたカウンタの値が、複数種
類予め定められた変動パターン決定値のうちの一致する
ものに対応する変動パターンとすることが決定される。
【0084】また、大当りとすることが決定された場合
において確率変動状態とするか否かの決定(確率変動判
定)は、確率変動決定用のランダムカウンタのカウント
値を用いて行なわれる。このランダムカウンタは、確率
変動状態とするか否かをランダムに決定するためのもの
であって、大当り決定用のランダムカウンタと同様に機
能する数値データ更新手段である。大当りとする決定が
された場合には、所定のタイミングで確率変動決定用の
ランダムカウンタからカウント値が抽出され、その後、
その抽出値が、予め定められた確率変動判定値と一致す
るか否かの判断がなされる。抽出されたランダムカウン
タの値と確率変動判定値とが一致した場合は、確率変動
状態を発生させることが決定され、大当り遊技状態の終
了後、確率変動状態の制御が行なわれる。
【0085】このパチンコ遊技機においては、遊技制御
用マイクロコンピュータ53により、このような各種ラ
ンダムカウンタを用いて制御内容が決定され、その決定
に従って、遊技制御が実行される。
【0086】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ5
3から表示制御用マイクロコンピュータ800へ送信さ
れる表示制御コマンドの一例を説明する。
【0087】まず、表示結果種別指定コマンドについて
説明する。図9は、表示結果種別指定コマンドのコマン
ドデータ(MODEデータ、EXTデータ)とコマンド
内容とを表形式で示す図である。
【0088】図9を参照して、表示結果種別指定コマン
ドでは、前述した大当り判定および確率変動判定のそれ
ぞれの判定結果に基づいて、可変表示の表示結果を、確
率変動の発生を伴わない非確率変動大当り(8000
H)、確率変動の発生を伴なう確率変動大当り(800
1H)、または、はずれ(8002H)のいずれの種別
にするかが指定される。
【0089】このような表示結果種別指定コマンドが送
信されることにより、可変表示の結果を大当りとするか
はずれとするかを指定可能であるとともに、大当りとす
る場合には確率変動大当りとするか非確率変動大当りか
を指定可能である。
【0090】次に、変動パターンコマンドについて説明
する。図10は、変動パターンコマンドのコマンドデー
タ(MODEデータ、EXTデータ)とコマンド内容と
を表形式で示す図である。
【0091】図10を参照して、変動パターンコマンド
では、前述した変動パターンの選択決定の結果に基づい
て、可変表示の変動パターンを、通常変動パターン(8
100H)、および、第1リーチ変動パターン(810
1H)〜第3リーチ変動パターン(8103H)という
複数の変動パターンのうちのいずれかにするかが指定さ
れる。
【0092】ここで、通常変動パターンは、リーチ状態
が生じない変動パターンであり、最も短い可変表示時間
(特別図柄の可変表示開始から表示結果の導出表示まで
の時間)T1で可変表示が行なわれる。第1〜第3リー
チ変動パターンは、リーチ状態が生じる変動パターンで
あって、はずれとなる場合と大当りとなる場合とのどち
らの場合でも選択され得る。この第1〜第3リーチ変動
パターンの変動時間は、第1リーチ変動パターンT2、
第2リーチ変動パターンT3、第3リーチ変動パターン
T4の順に長時間となるように設定されている。たとえ
ば、第3リーチ変動パターンT4は、他のリーチ変動パ
ターンと比べて大当りが事前決定された場合に選択され
やすい変動パターンであり、前述したスーパーリーチに
該当する。
【0093】このような変動パターンコマンドが送信さ
れることにより、可変表示における変動パターン(変動
時間を含む)を指定可能である。
【0094】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ5
3のCPU56により実行される制御を説明する。遊技
制御用マイクロコンピュータ53では、遊技の進行を制
御するための処理である遊技制御のメイン処理およびタ
イマ割込み処理が実行され、これらの処理により、各種
制御用のサブルーチンプログラムが呼び出されて実行さ
れることにより、各種の遊技制御が行なわれる。
【0095】遊技制御用マイクロコンピュータ53で
は、特別図柄表示部における可変表示の制御を指令する
ために表示制御コマンドを表示制御用マイクロコンピュ
ータ800へ送信するが、そのコマンドの送信は、基本
的に、次のように行なわれる。
【0096】まず、可変表示を開始させることを指令す
る変動開始コマンドを送信する。変動開始コマンドとし
ては、前述した変動パターンコマンドが送信され、それ
に引続いて、表示結果種別指定コマンドが送信される。
その後、特別図柄の可変表示が開始されてから変動パタ
ーンコマンドにより指定した可変表示時間が経過した時
に、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、特別図柄
の可変表示の停止を指示するための変動停止コマンドを
送信する。
【0097】そして、可変表示の結果として大当りとな
った場合、遊技制御用マイクロコンピュータ53では、
大当り制御時の表示制御内容を指定するコマンド等の各
種コマンドを送信する制御が行なわれる。
【0098】表示制御用マイクロコンピュータ800で
は、前述したような各種表示制御コマンドを受信した場
合に、そのコマンドにより指定される表示制御を実行す
る制御を行なう。たとえば、変動開始コマンドとしての
変動パターンコマンドを受信すると、その指定された変
動パターンでの特別図柄の可変表示を開始させ、変動パ
ターンコマンドで指定された可変表示時間の経過後に、
表示結果種別指定コマンドにより指定される表示結果の
種別で左,右,中図柄の順に特別図柄を導出表示させ、
可変表示を停止させる。また、変動パターンコマンドに
よりリーチ変動が指定された場合には、表示制御用マイ
クロコンピュータ800側でリーチラインの本数が選択
決定されて、その決定された本数でリーチラインが生じ
る。
【0099】また、大当り図柄が表示される有効ライン
である大当りライン、リーチライン、および、左図柄表
示部9b,中図柄表示部9a,右図柄表示部9aの停止
図柄等の所定の制御内容が、表示制御用マイクロコンピ
ュータ800により決定されるようになっており、その
決定と、遊技機制御用マイクロコンピュータ53からの
コマンドとに基づいて、表示制御用マイクロコンピュー
タ800による可変表示制御が行なわれる。
【0100】このように表示制御用マイクロコンピュー
タ800の側で表示制御が実行されているときに、遊技
制御用マイクロコンピュータ53では、可変表示の時間
管理を行ない、表示制御用マイクロコンピュータ800
の側での表示制御の実行状態を把握する。これにより、
遊技制御用マイクロコンピュータ53の側では、実行す
る遊技制御と表示制御用マイクロコンピュータ800に
より実行される表示制御とで制御タイミングに食違いが
生じないように制御内容を管理する。
【0101】次に、表示制御用マイクロコンピュータ8
00での制御に用いられる各種ランダムカウンタを説明
する。図11は、表示制御用マイクロコンピュータ80
0の制御に用いられる乱数を生成するための各種ランダ
ムカウンタを表形式で示す図である。
【0102】ランダムカウンタR1は、リーチライン数
を決定するために用いられる数値データ更新手段であ
る。このリーチライン数決定用のランダムカウンタR1
は、0からカウントアップしてその上限である39まで
カウントアップした後再度0からカウントアップし直す
ものである。このカウント動作は、2msecごとに1
ずつ加算更新されることとなる。予め定められた複数の
リーチライン数(1本または2本)のそれぞれにはラン
ダムカウンタR1が取り得る範囲の数値データが割振ら
れて対応付けられており、所定のタイミングでランダム
カウンタR1から抽出された数値が対応するリーチライ
ン数が選択決定される。これにより、リーチライン数
は、表示制御用マイクロコンピュータ800においてラ
ンダムに決定される。
【0103】ランダムカウンタR2は、大当りを発生さ
せる有効ライン(大当りライン)、または、リーチを発
生させる有効ライン(リーチライン)をL1〜L5のう
ちのどの有効ラインにするかを決定するために用いられ
る数値データ更新手段である。この有効ライン決定用の
ランダムカウンタR2は、0からカウントアップしてそ
の上限である49までカウントアップした後再度0から
カウントアップし直すものである。このカウント動作
は、2msecごとに1ずつ加算更新されることとな
る。予め定められた複数の有効ラインL1〜L5のそれ
ぞれにはランダムカウンタR2が取り得る範囲の数値デ
ータが割振られて対応付けられており、所定のタイミン
グでランダムカウンタR2から抽出された数値が対応す
る有効ラインが、大当りを発生させる有効ライン、また
は、リーチを発生させる有効ラインとして選択決定され
る。
【0104】有効ラインとランダムカウンタR2の数値
データとの関係は、次のように複数種類設けられてお
り、有効ラインとランダムカウンタR2の数値データと
の関係を示す複数種類のデータテーブルが条件に応じて
選択的に使用される。つまり、本実施の形態の場合は、
R1の抽出値に基づいてダブルリーチが選択されると、
ダブルリーチは有効ラインL4,L5でしか生じないた
め、R1の抽出値に基づいてダブルリーチが選択された
場合の大当りラインの選択肢は有効ラインL4,L5の
2つである。したがって、そのような場合には、ランダ
ムカウンタR2が取り得る範囲の数値データが有効ライ
ンL4,L5の2ラインのみに割振られているデータが
設定されたデータテーブルが使用される。
【0105】一方、R1の抽出値に基づいてシングルリ
ーチが選択されると、シングルリーチは有効ラインL1
〜L3のいずれかのライン上で生じ得るため、R1の抽
出値に基づいてシングルリーチが選択された場合の大当
りラインまたはリーチラインの選択肢は有効ラインL1
〜L3の3つである。そのような場合には、ランダムカ
ウンタR2が取り得る範囲の数値データが有効ラインL
1〜L3の3ラインに割振られているデータが設定され
たデータテーブルが使用される。このように、有効ライ
ンは、表示制御用マイクロコンピュータ800において
ランダムに決定され得る。なお、表示結果がはずれとな
る場合にR1の抽出値に基づいてダブルリーチが選択さ
れると、本実施の形態の場合はダブルリーチが有効ライ
ンL4,L5でしか生じないため、R2の抽出値に基づ
くリーチラインの選択決定は行なわれない。
【0106】なお、図柄の配列態様により、ダブルリー
チが複数パターンのリーチラインの組合せで生じ得る場
合には、R2の抽出値に基づいてダブルリーチを生じさ
せるリーチラインの組合せを選択決定するようにしても
よい。
【0107】ランダムカウンタR3は、はずれが事前決
定された場合における左図柄表示部9bの停止図柄(有
効ラインL2上に停止表示する図柄)等を決定するため
に用いられる数値データ更新手段である。この左図柄決
定用のランダムカウンタR3は、0からカウントアップ
してその上限である19までカウントアップした後再度
0からカウントアップし直すものである。このカウント
動作は、2msecごとに1ずつ加算更新されることと
なる。図3に示された複数種類の左図柄のそれぞれには
図柄決定用の数値データが対応付けられており、はずれ
とする決定がされた場合には、所定のタイミングでラン
ダムカウンタR3から抽出されたカウンタの値と一致す
る数値データに対応する図柄が左図柄表示部9bの停止
図柄として決定される。
【0108】さらに、はずれのリーチを発生させること
が事前決定される場合には、次のようにリーチ図柄(リ
ーチライン上の左,右図柄で一致する図柄であり、「コ
イン」の図柄を除く)が決定される。図3に示された複
数種類の左図柄のうち、「コイン」を除く図柄をリーチ
図柄の選択対象とし、それぞれの図柄にリーチ図柄決定
用の数値データが対応付けられている。そして、はずれ
のリーチを発生させることが事前決定されには、ランダ
ムカウンタR3から抽出されたカウンタの値と一致する
数値データに対応する図柄がリーチライン上で表示され
るリーチ図柄として決定される。シングルリーチの場合
は、前述したR2により決定されたリーチライン上に表
示されるリーチ図柄がR3の抽出値に基づいて選択決定
される。また、ダブルリーチの場合は、前述した便宜的
に有効ラインL4の方のリーチライン上に表示されるリ
ーチ図柄がR3の抽出値に基づいて選択決定される。前
述したように図柄の配列によりL4上でリーチが生じる
場合には必ずL5上でもリーチが生じるため、L4の方
の有効ライン上に表示されるリーチ図柄が決まると、L
5の方の有効ライン上に表示されるリーチ図柄は図柄配
列に基づいて決まることとなる。なお、ダブルリーチの
場合は、有効ラインL4の方のリーチライン上に表示さ
れるリーチ図柄をR3の抽出値に基づいて選択決定する
方法に限らず、有効ラインL5の方のリーチライン上に
表示されるリーチ図柄をR3の抽出値に基づいて選択決
定する方法を用いてダブルリーチのリーチ図柄を決定す
るようにしてもよい。
【0109】このように、左図柄表示部9bの停止図柄
およびはずれ時のリーチ図柄は、それぞれ表示制御用マ
イクロコンピュータ800においてランダムに決定され
る。
【0110】ランダムカウンタR4は、はずれが事前決
定された場合における中図柄表示部9aの停止図柄(有
効ラインL2上に停止表示する図柄)を決定するために
用いられる数値データ更新手段である。この中図柄決定
用のランダムカウンタR4は、0からカウントアップし
てその上限である19までカウントアップした後再度0
からカウントアップし直すものである。このカウント動
作は、ランダムカウンタR3の桁上げごとに1ずつ加算
更新されることとなる。図3に示された複数種類の中図
柄のそれぞれには図柄決定用の数値データが対応付けら
れており、はずれとする決定がされた場合には、所定の
タイミングでランダムカウンタR4から抽出されたカウ
ンタの値と一致する数値データに対応する図柄が中図柄
表示部9aの停止図柄として決定される。これにより、
中図柄表示部9aの停止図柄は、表示制御用マイクロコ
ンピュータ800においてランダムに決定される。
【0111】ランダムカウンタR5は、はずれが事前決
定された場合における右図柄表示部9cの停止図柄(有
効ラインL2上に停止表示する図柄)を決定するために
用いられる数値データ更新手段である。この右図柄決定
用のランダムカウンタR5は、0からカウントアップし
てその上限である19までカウントアップした後再度0
からカウントアップし直すものである。このカウント動
作は、ランダムカウンタR4の桁上げごとに1ずつ加算
更新されることとなる。図3に示された複数種類の右図
柄のそれぞれには図柄決定用の数値データが対応付けら
れており、はずれとする決定がされた場合には、所定の
タイミングでランダムカウンタR5から抽出されたカウ
ンタの値と一致する数値データに対応する図柄が右図柄
表示部9cの停止図柄として決定される。これにより、
右図柄表示部9cの停止図柄は、表示制御用マイクロコ
ンピュータ800においてランダムに決定される。
【0112】これにより、はずれ時の左,中,右図柄表
示部9b,9a,9cの停止図柄は、表示制御用マイク
ロコンピュータ800においてランダムに決定される。
【0113】ランダムカウンタR6は、大当りが事前決
定された場合における大当りライン上に停止表示させる
大当り図柄を決定するために用いられる数値データ更新
手段である。この大当り図柄決定用のランダムカウンタ
R6は、0からカウントアップしてその上限である19
までカウントアップした後再度0からカウントアップし
直すものである。このカウント動作は、ランダムカウン
タR5の桁上げ時ごとに1ずつ加算更新されることとな
る。大当り図柄は、たとえば、図3に示された複数種類
の左図柄のうちから「コイン」の図柄を除く複数種類の
図柄のうちから選択決定される。このような複数種類の
大当り図柄のそれぞれには図柄決定用の数値データが対
応付けられており、大当りとする決定がされた場合に
は、所定のタイミングでランダムカウンタR6から抽出
されたカウンタの値と一致する数値データに対応する図
柄が、ランダムカウンタR2により決定された有効ライ
ン(大当りライン)上に並んで停止表示される大当り図
柄として決定される。
【0114】大当り図柄とランダムカウンタR6の数値
データとの関係は、ランダムカウンタR6の数値データ
が複数種類の大当り図柄に割振られているデータが設定
されたデータテーブルに記憶されている。本実施の形態
の場合は、前述したように、「コイン」の図柄を除く特
別図柄のそれぞれについて、有効ラインL4またはL5
上でリーチ状態となる態様でダブルリーチが生じ得る。
このため、R1の抽出値に基づいてダブルリーチとなる
ことが決定された場合には、前述したデータテーブルに
おいて、R6の抽出値に対応する図柄がR2により決定
された有効ライン上での大当り図柄として決定されるこ
とにより、ダブルリーチでかつ大当りとなる場合の停止
図柄が決定される。つまり、ダブルリーチの場合は、R
2の抽出値に基づいて選択される大当りライン上で表示
される大当り図柄がR6の抽出値に基づいて決定される
のである。
【0115】一方、前述したR1,R2の抽出値に基づ
いて有効ラインL1〜L3のいずれかのライン上でシン
グルリーチとなることが決定された場合には、前述した
データテーブルにおいて、R6の抽出値に対応する図柄
がR2により決定された有効ライン上での大当り図柄と
して決定されることにより、シングルリーチでかつ大当
りとなる場合の停止図柄が決定される。つまり、シング
ルリーチの場合も、R2の抽出値に基づいて選択される
大当りライン上で表示される大当り図柄がR6の抽出値
に基づいて決定されるのである。
【0116】このように、大当り時の左,中,右図柄表
示部9b,9a,9cの停止図柄は、表示制御用マイク
ロコンピュータ800においてランダムに決定される。
【0117】次に、リーチライン数決定用のランダムカ
ウンタR1の抽出値と決定されるリーチライン数との関
係を説明する。
【0118】図12は、リーチライン数決定用のランダ
ムカウンタR1の抽出値とリーチライン数との対応関係
を表形式で示す図である。
【0119】図12を参照して、リーチライン数は、シ
ングルリーチの場合の1本とダブルリーチの場合の2本
というように複数定められており、ランダムカウンタR
1の抽出値と選択されるリーチライン数との関係が図の
ように対応付けられている。たとえば、ランダムカウン
タR1の抽出値が0〜29のうちの範囲にある場合には
リーチライン数が1本に選択決定され、ランダムカウン
タR1の抽出値が30〜39のうちの範囲にある場合に
はリーチライン数が2本に選択決定される。このような
関係を示すデータは、データテーブルとして制御ROM
81に記憶されており、CPU82の内蔵RAMに読出
されて使用される。
【0120】次に、表示制御用マイクロコンピュータ8
00のCPU82により実行される制御を説明する。表
示制御用マイクロコンピュータ800では、可変表示の
進行を制御するための処理である表示制御のメイン処理
およびタイマ割込み処理が実行され、これらの処理によ
り、各種制御用のサブルーチンプログラムが呼び出され
て実行されることにより、各種の表示制御が行なわれ
る。
【0121】表示制御用マイクロコンピュータ800で
実行されるサブルーチンの中には、遊技制御用マイクロ
コンピュータ53から受信したコマンドに応じて可変表
示の実行を開始するに際して表示制御用マイクロコンピ
ュータ800で決定することが定められている制御内容
の決定を行なうための制御内容決定処理が含まれてい
る。次に、このような制御内容決定処理の処理内容を説
明する。
【0122】図13は、表示制御用マイクロコンピュー
タ800で実行される制御内容決定処理の処理内容を示
すフローチャートである。
【0123】図13を参照して、まず、ステップS(以
下、単にSという)1により、受信した変動パターンコ
マンドにより、リーチ変動パターンが指定されているか
否かが判断される。
【0124】S1によりリーチ変動パターンが指定され
ていないと判断された場合は、後述するS4に進む。一
方、S1によりリーチ変動パターンが指定されていると
判断された場合は、S2に進み、リーチライン数決定用
のランダムカウンタR1からカウンタ値を抽出する処理
がなされる。そして、S3に進み、図12に示されるデ
ータテーブルを用い、リーチライン数と抽出値との関係
に基づいて、S2により抽出された抽出値に対応するリ
ーチライン数を選択することにより、リーチライン数を
選択的に決定する処理がなされる。これにより、コマン
ドによりリーチ変動が指定された場合には、表示制御用
マイクロコンピュータ800によって独自にリーチライ
ン数がランダムに決定される。S3の後、S4に進む。
【0125】このようにリーチライン数が決定される
と、リーチライン数が1本に決定された場合はシングル
リーチが発生し、リーチライン数が2本に決定された場
合はダブルリーチが発生するように、所定の表示用プロ
グラムの実行によって、決定された本数のリーチライン
が可変表示において表示される。
【0126】S4では、受信した表示結果種別指定コマ
ンドにより、大当りの発生が指定されているか否かが判
断される。S4により大当りの発生が指定されていない
と判断された場合は、後述するS9に進む。一方、S4
により大当りの発生が指定されていると判断された場合
は、S5に進み、大当りラインとしての有効ライン決定
用のランダムカウンタR2からカウンタ値を抽出する処
理がなされる。そして、S6に進み、前述した有効ライ
ンと抽出値との関係に基づいて、S5により抽出された
抽出値に対応する有効ラインを選択することにより、大
当りラインを選択的に決定する処理がなされる。その場
合、前述したように、S3でのリーチライン数の選択結
果に応じて、有効ラインの決定に使用されるデータテー
ブルが使い分けられる。シングルリーチが決定されてい
る場合には3本の有効ラインL1〜L3のうちから大当
りラインが選択され、ダブルリーチが決定されている場
合には2本の有効ラインL4,L5のうちから大当りラ
インが選択される。これにより、大当りラインが表示制
御用マイクロコンピュータ800でランダムに決定され
る。
【0127】次に、S7に進み、大当り図柄決定用のラ
ンダムカウンタR6からカウンタ値を抽出する処理がな
される。そして、S8に進み、前述した大当り図柄と抽
出値との関係に基づいて、S7により抽出された抽出値
に対応する大当り図柄を選択することにより、R2に基
づいて決定された大当りライン上で表示する大当り図柄
を選択的に決定する処理がなされる。このように決定さ
れた大当りライン上で表示する大当り図柄が決定される
と、その決定に応じて、左図柄表示部9b,中図柄表示
部9a,右図柄表示部9cのそれぞれで表示結果として
表示される図柄が決まることとなる。このように、大当
り図柄が表示制御用マイクロコンピュータ800でラン
ダムに決定される。S8の後、この制御内容決定処理が
終了する。
【0128】また、前述したS4により大当りの発生が
指定されていないと判断されてS9に進んだ場合は、S
3によりシングルリーチとすることが決定されたか否か
が判断される。S9によりシングルリーチとすることが
決定されていないと判断された場合は、後述するS12
に進む。一方、S9によりシングルリーチとすることが
決定されたと判断された場合は、S10に進み、有効ラ
イン決定用のランダムカウンタR2からカウンタ値を抽
出する処理がなされる。そして、S11に進み、前述し
た有効ラインと抽出値との関係を示すデータテーブルに
基づいて、S10により抽出された抽出値に対応する有
効ラインを選択することにより、リーチラインを選択的
に決定する処理がなされる。その場合、3本の有効ライ
ンL1〜L3のうちからリーチラインが選択される。こ
れにより、はずれ時のシングルリーチのリーチラインが
表示制御用マイクロコンピュータ800でランダムに決
定される。S11の後、S12に進む。
【0129】S12では、はずれ図柄決定用のランダム
カウンタR3〜R5のそれぞれからカウンタ値を抽出す
る処理がなされる。そして、S13に進み、前述したは
ずれ時の左,中,右図柄とR3,R4,R5の抽出値と
の関係に基づいて、S12により抽出された抽出値に対
応する図柄を選択することにより、はずれ時の停止図柄
を次のように選択的に決定する処理がなされる。
【0130】シングルリーチで有効ラインL1〜L3の
うちのいずれかがリーチラインとして決定されている場
合には、R2の抽出値に基づいて決定されたリーチライ
ン上でリーチ図柄を構成する左,右図柄がR3の抽出値
に基づいて選択決定されるとともに、R4の抽出値に基
づいてすべての種類の特別図柄(「コイン」の図柄も含
む)のうちから中図柄が選択される(ただし、リーチラ
イン上で偶然大当りとなる図柄が選択された場合には選
択される中図柄が1図柄分ずらされる)。
【0131】また、ダブルリーチとなることが決定され
ている場合には、有効ラインL4の方のリーチライン上
に表示されるリーチ図柄がR3の抽出値に基づいて選択
決定されることにより、ダブルリーチのリーチ図柄が選
択決定されるとともに、R4の抽出値に基づいてすべて
の種類の図柄(「コイン」の図柄も含む)のうちから中
図柄が選択される(ただし、L4またはL5のいずれか
のリーチライン上で偶然大当りとなる場合には選択され
る中図柄が大当り図柄を構成しないように1図柄分ずら
される)。
【0132】また、リーチが発生しない場合には、R
3,R4,R5のそれぞれの抽出値に基づいて、左,
中,右図柄についてすべての種類の図柄のうちから各図
柄が選択される(ただし、偶然リーチになる場合には選
択される左図柄がリーチ図柄を構成しないように1図柄
分ずらされ、また、偶然大当りとなる場合には選択され
る中図柄が大当り図柄を構成しないように1図柄分ずら
される)。
【0133】このように、はずれ図柄が表示制御用マイ
クロコンピュータ800でランダムに決定される。S8
の後、この制御内容決定処理が終了する。以上に示した
制御内容決定処理で実行された決定事項は、表示制御用
マイクロコンピュータ800で実行される可変表示実行
のためのサブルーチンにおいて制御データとして用いら
れる。これにより、遊技制御用マイクロコンピュータ5
3から受信したコマンドに応じて実行を開始する可変表
示は、実行されるごとに、リーチライン数、リーチライ
ン、大当りライン、大当り図柄、および、はずれ図柄が
制御内容決定処理により決定され、その決定された制御
内容が実現されるように制御される。つまり、可変表示
において、リーチ状態を発生される場合には、制御内容
決定処理により決定されたリーチライン数およびリーチ
ラインにしたがってリーチラインを発生させ、その後、
制御内容決定処理により決定された停止図柄(大当り図
柄またははずれ図柄)で特別図柄が停止表示されるよう
に、表示制御が表示制御用マイクロコンピュータ800
によって実行される。
【0134】次に、決定されたリーチライン数と可変表
示時間との関係を説明する。図14は、リーチライン数
と可変表示時間との関係を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【0135】図14においては、同一のリーチ変動パタ
ーンが表示制御コマンドにより指定された場合における
シングルリーチの可変表示とダブルリーチの可変表示と
について、可変開始から表示結果の導出表示までのタイ
ミングが示されている。図14では、8101Hの表示
制御コマンドにより可変表示時間T2の第2リーチ変動
パターンが指定された場合が一例として示されている。
【0136】表示制御用マイクロコンピュータ800で
は、前述したようにリーチ変動が指定された場合に、リ
ーチライン数を独自に選択決定するが、決定されたリー
チラインの本数にかかわらず、図14に示されるよう
に、可変表示時間指定コマンドにより指定された可変表
示時間で可変表示を実行する制御が行なわれる。つま
り、表示制御用マイクロコンピュータ800では、リー
チ変動コマンドごとに、リーチ変動コマンドで指定され
る同じ可変表示時間でリーチ表示態様の演出を行なうリ
ーチライン数別の演出パターンが制御ROM81に記憶
されており、決定された本数にかかわらず、リーチ変動
コマンドにより指定された可変表示時間で可変表示を実
行する制御が行なわれる。
【0137】また、表示制御用マイクロコンピュータ8
00では、表示制御コマンドによりリーチ変動パターン
が指定されて前述の制御内容決定処理によりリーチライ
ン数が決定された場合に、その決定されたリーチライン
数に応じて、ランプ制御用マイクロコンピュータにより
可変表示に合わせて実行されるランプ制御の演出制御パ
ターン(ランプ制御パターン)および音制御用マイクロ
コンピュータにより可変表示に合わせて実行される音制
御の演出制御パターン(音制御パターン)をそれぞれ選
択決定し、決定した制御パターンを指定するランプ制御
コマンドおよび音制御コマンドを送信する。
【0138】ランプ制御用マイクロコンピュータでは、
リーチ変動パターンごとに設定されたシングルリーチ用
のランプ制御パターンとダブルリーチ用のランプ制御パ
ターンとを選択的に実行可能であり、ランプ制御コマン
ドによる指定に応じて、リーチ変動パターンに合わせて
行なうランプ制御パターンが決定され、ランプ制御が実
行される。また、音制御用マイクロコンピュータでは、
リーチ変動パターンごとに設定されたシングルリーチ用
の音制御パターンとダブルリーチ用の音制御パターンと
を選択的に実行可能であり、音制御コマンドによる指定
に応じて、リーチ変動パターンに合わせて行なう音制御
パターンが決定され、音制御が実行される。
【0139】このようにリーチ変動パターンに合わせて
シングルリーチ用の制御パターンとダブルリーチ用の制
御パターンとを選択的に実行可能なランプ制御および音
制御についての制御内容を指定するために、表示制御用
マイクロコンピュータ800では、リーチライン数に応
じて、ランプ制御パターンおよび音制御パターンをそれ
ぞれ選択決定する処理が実行される。具体的に、制御用
ROM81には、リーチ変動パターンごとにリーチライ
ン数とランプ制御パターンとの関係を示すデータテーブ
ル(シングルリーチとダブルリーチとで選択するランプ
制御パターンが異なる)が記憶されているとともに、リ
ーチ変動パターンごとにリーチライン数と音制御パター
ンとの関係を示すデータテーブル(シングルリーチとダ
ブルリーチとで選択する音制御パターンが異なる)が記
憶されている。表示制御用マイクロコンピュータ800
では、このようなデータテーブルを用いて、前述の制御
内容決定処理により決定されたリーチライン数に応じて
実行するランプ制御パターンおよび音制御パターンをそ
れぞれ決定し、決定されたランプ制御パターンの実行を
指定するランプ制御コマンドをランプ制御基板35へ送
信するとともに、決定された音制御パターンの実行を指
定する音制御コマンドを音制御基板70へ送信する。こ
れにより、ランプ制御用マイクロコンピュータではリー
チライン数に合わせて選択されたランプ制御パターンで
のランプ制御が実行され、音制御用マイクロコンピュー
タではリーチライン数に合わせて選択された音制御パタ
ーンでの音制御が実行されるので、リーチ変動パターン
におけるランプ制御および音制御は、リーチラインの本
数に応じて演出が異なる。
【0140】次に、この実施の形態により得られる主な
効果をまとめて説明する。図13のS3に示されるよう
に、リーチ変動パターンが指定されて可変表示を行なう
ときに、リーチ状態を発生させるリーチライン数が表示
制御用マイクロコンピュータ800側で独自に決定され
るので、表示制御用マイクロコンピュータ800側がリ
ーチライン数決定のための制御負担を受け持つことによ
り、遊技制御用マイクロコンピュータ53側の制御負担
を軽減することができる。さらに、このような表示制御
用マイクロコンピュータ800側でのリーチライン数の
独自決定により、たとえば、同じリーチ変動パターンで
あってもシングルリーチが生じる場合とダブルリーチが
生じる場合との両方の場合があるように、可変表示パタ
ーンのような可変表示の態様とリーチライン数との関係
を多様化することが可能となるので、可変表示のバリエ
ーションを多様化することができる。
【0141】また、リーチライン数の決定、大当りライ
ンの決定、リーチラインの決定、停止図柄の決定等の本
来的にメイン制御手段である遊技制御手段(遊技制御用
マイクロコンピュータ53)の側で行なわれる制御を、
サブ制御手段である表示制御手段(表示制御用マイクロ
コンピュータ800)の側で実行するようにしたので、
遊技制御手段において、制御用のプログラム量および制
御回路の構成を簡素化することができる。これにより、
大当りの決定や確率変動等の決定を行ない、不正行為の
対象となる遊技制御手段が実行するプログラムに不正行
為がなされても、そのような不正行為が発見しやすくな
るようにできるとともに、そのような不正行為を発見す
る際の検査作業を容易化することができる。さらに、遊
技制御手段の制御回路に不正行為がなされても、そのよ
うな不正行為が発見しやすくなるようにできるととも
に、そのような不正行為を発見する際の検査作業を容易
化することができる。
【0142】また、図14で、同じリーチ変動パターン
が指定されたときに、シングルリーチが生じるときとダ
ブルリーチが生じるときとで可変表示時間が同じとなる
制御例を一例として示したように、図13の制御内容決
定処理で決定されたリーチラインの本数にかかわらず、
変動パターンコマンドにより指定された可変表示時間で
可変表示が実行される。このため、遊技制御用マイクロ
コンピュータ53側で、可変表示時間の時間管理をする
ことにより、表示制御用マイクロコンピュータ800側
での可変表示制御に関する制御タイミングを確実に把握
することができる。
【0143】また、図13のS8,S13に示されるよ
うに、表示制御用マイクロコンピュータ800の側で、
表示結果として表示する特別図柄が、「非確率変動大当
り」、「確率変動大当り」、「はずれ」というような表
示結果種別指定コマンド8000H〜8002Hにより
指定された表示結果の種別に応じて決定される。このた
め、表示制御用マイクロコンピュータ8000が特別図
柄の表示結果の決定のための制御負担を受け持つことに
より、遊技制御用マイクロコンピュータ53側の制御負
担をより一層軽減することができる。
【0144】また、前述したように、表示制御用マイク
ロコンピュータ800からランプ制御用マイクロコンピ
ュータおよび音制御用マイクロコンピュータのそれぞれ
に送るコマンドにより、表示制御用マイクロコンピュー
タ800側で決定されたリーチライン数に応じて、可変
表示が行なわれるときのランプ制御および音制御につい
ての演出が異ならされる。このため、同じリーチ変動パ
ターンであっても、ランプ制御および音制御の制御パタ
ーンがシングルリーチ用とダブルリーチ用との2種類か
ら選択される等、複数表示制御用マイクロコンピュータ
800側で決定されたリーチライン数に応じた演出での
ランプ制御および音制御の実行が可能となるため、可変
表示、特にリーチ状態表示が行なわれる際のランプ制御
および音制御の演出のバリエーションを多様化すること
ができる。
【0145】次に、以上説明した実施の形態の変形例や
特徴点を以下に列挙する。 (1) 前述した実施の形態においては、有効ラインが
5本である場合を一例として挙げたが、有効ラインは、
8本等のその他の本数であってもよい。つまり、有効ラ
インは、複数であればよく、特に本数が限定されるもの
ではない。
【0146】(2) 前述した実施の形態では、音制御
基板70と、ランプ制御基板35とがそれぞれ表示制御
基板80から与えられるコマンドに応じて制御動作を行
なう例を示した。しかし、これに限らず、音制御基板7
0とランプ制御基板35とは、それぞれ遊技制御基板3
1から直接的に与えられる制御コマンドを受けて制御動
作をするようにしてもよい。
【0147】(3) 上記の各実施の形態のパチンコ遊
技機は、主として、始動入賞に基づいて複数種類の識別
情報を可変表示可能な可変表示部を複数有するととも
に、複数の組合せ有効ラインが定められた可変表示装置
を有し、該可変表示装置に導出表示された識別情報の表
示結果が前記組合せ有効ライン上で予め定められた特定
表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技
状態に制御可能となる遊技機として、第1種パチンコ遊
技機を示した。しかし、これに限らず、前述した実施の
形態に示した特徴的な構成および制御は、始動入賞に基
づいて複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示部
を複数有するとともに、複数の組合せ有効ラインが定め
られた可変表示装置を有し、該可変表示装置に導出表示
された識別情報の表示結果が前記組合せ有効ライン上で
予め定められた特定表示結果となったときに所定の電動
役物を開成する制御を行なうことが可能であり、該電動
役物への入賞があったときに遊技者にとって有利な特定
遊技状態として、所定の権利を発生または継続させる制
御を行なうことが可能な第3種パチンコ遊技機であって
もよい。
【0148】さらに、遊技に使用する遊技媒体が遊技球
(パチンコ玉)であるパチンコ遊技機に限らず、たとえ
ばコイン等の遊技媒体を使用するスロットマシン等にも
前述した実施の形態に示した特徴的な構成および制御は
適用可能である。具体的には、コイン等の遊技者所有の
有価価値を投入(使用)して1ゲームのゲーム結果に賭
ける賭数を遊技者が入力し、次に所定のスタート操作を
行なうことにより可変表示装置が可変開始された後停止
され、景品コインの払出(払出可能に払出数を記憶する
場合も含む)等の所定の有価価値が遊技者に付与されて
1ゲームが終了するように構成されたスロットマシン等
の遊技機であっても、可変表示装置の表示結果が予め定
められた特定の識別情報の組合せとなったときに所定の
価値が付与される特定の遊技状態に制御可能となる場合
には本発明を適用できる。
【0149】また、たとえば、コイン等の遊技者所有の
有価価値を投入(使用)して1ゲームのゲーム結果に賭
ける賭数を遊技者が入力し、次に所定のスタート操作を
行なうことにより可変表示装置が可変開始された後停止
され、その可変表示装置の表示結果が予め定められた特
定の識別情報の組合せとなったときに遊技者にとって有
利な特定遊技状態に制御可能(所定の価値が付与され
る)となるコイン遊技機等の遊技機にも本発明を適用で
きる。
【0150】つまり、本発明は、複数種類の識別情報を
可変表示可能な可変表示部を複数有するとともに、複数
の組合せ有効ラインが定められた可変表示装置を有し、
該可変表示装置に導出表示された識別情報の表示結果が
前記組合せ有効ライン上で予め定められた特定表示結果
となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制
御可能となる遊技機であればどのような遊技機にも適用
できる。
【0151】(4) 今回開示された実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではないと考えられ
るべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが
意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る遊技機の一例のパチンコ遊技機
およびこれに対応して設置されたカードユニットの正面
図である。
【図2】 パチンコ遊技機の遊技盤の前面に設けられて
いる遊技領域を説明するための図である。
【図3】 可変表示装置において可変表示される特別図
柄の配列態様を展開図形式で示す図である。
【図4】 パチンコ遊技機における回路構成の一例を示
すブロック図である。
【図5】 表示制御基板上に設けられた主な回路の構成
を示すブロック図である。
【図6】 可変表示装置の有効ラインを説明するための
中図柄表示部と左図柄表示部と右図柄表示部との拡大図
である。
【図7】 シングルリーチが生じる可変表示の一例を示
す図である。
【図8】 ダブルリーチが生じる可変表示の一例を示す
図である。
【図9】 表示結果種別指定コマンドのコマンドデータ
(MODEデータ、EXTデータ)とコマンド内容とを
表形式で示す図である。
【図10】 変動パターンコマンドのコマンドデータ
(MODEデータ、EXTデータ)とコマンド内容とを
表形式で示す図である。
【図11】 表示制御用マイクロコンピュータの制御に
用いられる乱数を生成するための各種ランダムカウンタ
を表形式で示す図である。
【図12】 リーチライン数決定用のランダムカウンタ
R1の抽出値とリーチライン数との対応関係を表形式で
示す図である。
【図13】 表示制御用マイクロコンピュータで実行さ
れる制御内容決定処理の処理内容を示すフローチャート
である。
【図14】 リーチライン数と可変表示時間との関係を
説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
9b 左図柄表示部、9a 中図柄表示部、9c 右図
柄表示部、L1〜L5有効ライン、8 可変表示装置、
53 遊技制御用マイクロコンピュータ、800 表示
制御用マイクロコンピュータ、25 装飾ランプ、27
スピーカ、35 ランプ制御基板、70 音制御基
板。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の識別情報を可変表示可能な可
    変表示部を複数有するとともに、複数の組合せ有効ライ
    ンが定められた可変表示装置を有し、該可変表示装置に
    導出表示された識別情報の表示結果が前記組合せ有効ラ
    イン上で予め定められた特定表示結果となったときに遊
    技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技
    機であって、 前記遊技機の遊技の進行を制御する遊技制御手段と、 該遊技制御手段とは別に設けられ、当該遊技制御手段か
    らのコマンドに基づいて前記可変表示装置における可変
    表示を制御する表示制御手段とを含み、 該表示制御手段は、前記遊技制御手段からのコマンドに
    基づいて可変表示を行なうときに、リーチ状態を発生さ
    せる組合せ有効ライン数を独自に決定するリーチライン
    数決定手段を含み、該リーチライン数決定手段により決
    定されたライン数の組合せ有効ライン上でリーチ状態を
    発生させる制御を行なうことを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記コマンドは、1回の可変表示におけ
    る可変開始から表示結果の導出表示までに要する可変表
    示時間を指定可能な可変表示時間指定コマンドを含み、 前記表示制御手段は、前記リーチライン数決定手段によ
    り決定されたライン数にかかわらず、前記可変表示時間
    指定コマンドにより指定された可変表示時間で可変表示
    を実行する制御を行なうことを特徴とする、請求項1に
    記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記コマンドは、少なくとも前記識別情
    報の表示結果を前記特定表示結果と前記特定の表示結果
    以外の表示結果とのどちらの種別にするかを指定可能な
    表示結果種別指定コマンドを含み、 前記表示制御手段は、前記表示結果種別指定コマンドに
    より指定された表示結果の種別に応じて、表示結果とし
    て表示する識別情報を決定することを特徴とする、請求
    項1または2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 発光動作することが可能な発光体と、 音を発生することが可能な音発生手段と、 前記表示制御手段とは別に設けられ、前記表示制御手段
    からのコマンドに基づいて前記発光体を制御する発光体
    制御手段と、 前記表示制御手段とは別に設けられ、前記表示制御手段
    からのコマンドに基づいて前記音発生手段を制御する音
    制御手段とをさらに含み、 前記表示制御手段は、前記発光体制御手段および前記音
    制御手段のそれぞれに送るコマンドにより、前記リーチ
    ライン数決定手段により決定されたリーチ状態を発生さ
    せる組合せ有効ライン数に応じて、前記可変表示が行な
    われるときの前記発光体の制御および前記音発生手段の
    制御についての演出を異ならせることを特徴とする、請
    求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
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