JP5683304B2 - 取付部材の取付構造 - Google Patents
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Description
そのため、施工手順を間違えて、側板を取り付けずにフレームを所定位置に設置した場合、側板とトイレの壁面との間隔が狭く、外側から側板を後から取り付けることが困難となるという問題点があった。また、現場の状況によっては、フレームを一度設置状態から外して、側板を取り付けた後に、再度設置しなければならないという問題点があった。
即ち、従来の側板等はフレームに外側から取り付ける構造であり、フレームの内側から側板を取り付けることはできないものであった。
本発明は、フィラーまたは側板用の取付部材を、ビスでフレームに取り付ける構造であって、
前記取付部材および前記フレームには、それぞれ大小2種類の開口が同一平面上にそれぞれ複数形成されてなり、
前記大の開口は、前記ビスのネジ部が通り該ビスの頭部が通らない径寸法に設定されているとともに、前記小の開口は、前記ビスのネジ部が締め付けられる径寸法に設定されてなり、
前記取付部材側の大の開口と前記フレーム側の小の開口を整合させたとき、前記取付部材側の小の開口と前記フレーム側の大の開口が整合するように開口が形成されている構造において、
前記取付部材側には、2個の大の開口を結ぶ第一中心線の中央に交差する第二中心線上に2個の小の開口が形成され、前記第一中心線と前記第二中心線の交点から各大の開口と各小の開口までの距離は等しく設定されてなり、
前記フレーム側には、2個の小の開口を結ぶ第三中心線の中央に交差する第四中心線上に2個の大の開口が形成され、前記第三中心線と前記第四中心線の交点から各小の開口と各大の開口までの距離は等しく設定されてなり、
前記取付部材側の第一中心線と第二中心線の交点から各大の開口と各小の開口までの距離は、前記フレーム側の第三中心線と第四中心線の交点から各大の開口と各小の開口までの距離と等しく設定されている
ことを要旨とする。
配管ユニット2は、内部に給・排水用の配管が設けられて、背壁1bに背面を当接させて床面1a上に立設され、両側の側壁1c,1d間に隙間なく設置される。
配管ユニット2の前面には、便器4を取り付ける下側前パネル3aと、その上方の上側前パネル3bと、手摺り5を取り付ける右側前パネル3cが取り付けられており、下端には幅木6が設けられ、また、側壁1dとの隙間を無くすために間口調整用のフィラー7が右端側に取り付けられている。
フレーム9は、複数の縦材9a,9a,9aと複数の横材9b,9bが枠組みされ、更に奥行き材9c,9cが組み合わされて形成されている。
このフレーム9の図示右端側の縦材9aに、上下方向に間隔をおいて3個のフィラー取付部材10,10,10がそれぞれビス11,11で取り付けられ、このフィラー取付部材10,10,10の前面に前記フィラー7が両面テープによって取り付けられるものである。
フィラー取付部材10はL型の断面形状に形成され、横幅の広い長片10aと、その一端側から90度折曲して一体形成された横幅の狭い短片10bで構成されている。
なお、図2,図3,図4および図5では、側壁1c,1d間の間口調整幅が広い場合に、フィラー取付部材10の長片10aを正面側にして短片10bを縦材9aに当接させて取り付ける場合を例示している。
図7の場合の要部拡大図は、図8に示し、フレーム9側から見た要部拡大図は、図10に示す。
なお、図9に示すような小型のフィラー取付部材10Bを用いることもできる。
フィラー取付部材10の短片10bに形成された開口を図11の拡大図で説明する。
大開口12a,12bは、略水平な第一中心線上に左右に間隔をおいて2個貫通形成されている。この大開口12a,12bを結ぶ第一中心線の中央に交差する第二中心線上には、上下方向に間隔をおいて2個の小開口13a,13bが貫通形成されている。即ち、小開口13a,13bを結ぶ第二中心線の中央に交差する第一中心線上に大開口12a,12bが位置する。
また、この大開口12a,12b間の距離と小開口12a,12b間の距離は等しい距離に設定されている。即ち、大開口12a,12bを結ぶ第一中心線と小開口13a,13bを結ぶ第二中心線の交点から大開口12a,12b、小開口13a,13までの距離は等しく、大開口12a,12bと小開口13a,13は上下左右対称に配置されている。
なお、大開口12a,12bは、ビス11の頭部11aは通らないが、ビス11のネジ部11bが通る径寸法に設定されている。また、小開口13a,13bは、ビス11のネジ部11bを締め付けてゆくことのできる径寸法に設定されている。
縦材9aには、フィラー取付部材10の大開口12a,12bの位置には小開口13a,13bが形成されているとともに、フィラー取付部材10の小開口13a,13bの位置には大開口12a,12bが形成されている。
即ち、縦材9aには、略水平な第三中心線上に左右に間隔をおいて2個の小開口13a,13bが形成されており、この2個の小開口13a,13bを結ぶ第三中心線の中央に交差する第四中心線上には、上下方向に間隔をおいて大開口12a,12bが貫通形成されている。即ち、大開口12a,12bを結ぶ第四中心線の中央に交差する第三中心線上に小開口13a,13bが位置する。
また、この大開口12a,12b間の距離と小開口13a,13b間の距離は等しい距離に設定されている。即ち、大開口12a,12bを結ぶ第四中心線と小開口13a,13bを結ぶ第三中心線の交点から大開口12a,12b、小開口13a,13までの距離は等しく、大開口12a,12bと小開口13a,13は上下左右対称に配置される。
なお、縦材9aの大開口12a,12bを結ぶ第四中心線と小開口13a,13bを結ぶ第三中心線の交点から縦材9aの大開口12a,12b、小開口13a,13までの距離は、フィラー取付部材10の大開口12a,12bを結ぶ第一中心線と小開口13a,13bを結ぶ第二中心線の交点からフィラー取付部材10の大開口12a,12b、小開口13a,13までの距離と等しく設定されている。
そのため、フィラー取付部材10側の大開口12a,12bと縦材9a側の小開口13a,13bを整合させることができ、フィラー取付部材10側の小開口13a,13bに対し縦材9a側の大開口12a,12bを整合させることができる。
即ち、外側からフィラー取付部材10をビス11で取り付ける際には、フィラー取付部材10の横方向の大開口12a,12bと縦材9a側の横方向の小開口13a,13bが整合されて、外側からビス11が締め付けられるものである。
通常は、このように外側からフィラー取付部材10を取り付け固定してからフレーム9を所定位置に設置する。
本発明においては、フィラー取付部材10を縦材9aに取り付ける前にフレーム9を所定位置に設置した場合でも、フレーム9の内側からビス11をフィラー取付部材10に締め付けて、フィラー取付部材10を内側から後付けすることができるものである。
即ち、フレーム9の内側からビス11を締め付ける場合には、フレームの縦材9a側の縦方向の大開口12a,12bとフィラー取付部材10側の縦方向の小開口13a,13bが整合されて、内側からビス11が締め付けられるものである。
図12の場合には、フィラー取付部材10の短片10bに、略水平な中心線上に左右に間隔をおいて2個の大開口12a,12bが貫通形成され、その下方の平行な中心線上に、大開口12a,12bの間隔と同間隔で、左右に間隔をおいて、大開口12a,12bを通る縦線上に位置するように2個の小開口13a,13bが貫通形成されたものである。
この図12のフィラー取付部材10を用いる場合は、フレーム9の縦材9a側には、フィラー取付部材10の2つの大開口12a,12bと縦材9aの2つの小開口13a,13bを整合させたときに、フィラー取付部材10の小開口13a,13bと縦材9aの大開口12a,12bも整合するように開口が形成される。これにより、4つの開口が一致するため、内側からビス11を締め付けた場合でも、外側からビス11を締め付けた場合でも、フィラー取付部材10を同じ位置に取り付けできるものとなる。
このようなフィラー取付部材10を用いる場合は、フレーム9の縦材9a側には、フィラー取付部材10の2つの大開口12a,12bと縦材9aの2つの小開口13a,13bを整合させたときに、フィラー取付部材10の小開口13a,13bと縦材9aの大開口12a,12bも整合するように開口が形成される。これにより、4つの開口が一致するため、内側からビス11を締め付けた場合でも、外側からビス11を締め付けた場合でも、フィラー取付部材10を同じ位置に取り付けできるものとなる。
側板取付部材16は側板18をフレーム9に取り付けるための取付部材となり、幅木取付部材17はフレーム9に幅木6を取り付ける取付部材となる。
図14は、フレーム9と側板取付部材16と幅木取付部材17との分解斜視図を示す。
この側板取付部材16は図15に拡大して示し、また、幅木取付部材17は図16に拡大して示す。
なお、図17は、図14の要部拡大図を示しており、図18は、図17をフレーム側から見た要部拡大図である。
同様に、幅木取付部材17の大径孔17aの反対側の面にも、図11で示したフィラー取付部材10の短片10bと同様のパターンの大開口12a,12bと小開口13a,13bが貫通形成されている。
従って、側板取付部材16を縦材9aに外側から取り付ける場合、即ち、ビス11を外側から締め付ける場合には、図17に示すように、ビス11,11を側板取付部材16の大径孔16a内を通して、側板取付部材16の大開口12a,12bにそれぞれ通す。
ビス11のネジ部11bをフレーム9の縦材9a側の小開口13a,13bにそれぞれネジを切りながら締め付けてゆき、外側からビス11を締め付けて側板取付部材16を縦材9aに取り付けることができる。
幅木取付部材17においても同様に、図11で示したフィラー取付部材10の短片10bと同様のパターンの大開口12a,12bと小開口13a,13bが貫通形成されており、ビス11を外側からでも内側からでも締め付けて幅木取付部材17を取り付けることができるものである。
この状態で、図20に示すように、フレーム9の内側からタッピンネジ11を側板取付部材16のネジ孔16b,16bにそれぞれ通して、タッピンネジ11を側板18に締め付け、側板18を側板取付部材16に強固に固定することができるものである。
なお、施工治具19は、側板18を取り付けた後に取り除かれる。
また、幅木取付部材17をフレーム9に取り付けた後、幅木6が、フレーム9下側の横材の前面および幅木取付部材17に両面テープによって取り付けられるものである。
1c,1d 側壁
2 配管ユニット
3a,3b,3c 前パネル
6 幅木
7 フィラー
8 カウンター
9 フレーム
9a 縦材
9b 横材
10 フィラー取付部材
10a 長片
10b 短片
11 ビス
11a 頭部
11b ネジ部
12a,12b 大開口
13a,13b 小開口
14,16a,17a 大径孔
16 側板取付部材
16b ネジ孔
17 幅木取付部材
18 側板
Claims (1)
- フィラーまたは側板用の取付部材を、ビスでフレームに取り付ける構造であって、
前記取付部材および前記フレームには、それぞれ大小2種類の開口が同一平面上にそれぞれ複数形成されてなり、
前記大の開口は、前記ビスのネジ部が通り該ビスの頭部が通らない径寸法に設定されているとともに、前記小の開口は、前記ビスのネジ部が締め付けられる径寸法に設定されてなり、
前記取付部材側の大の開口と前記フレーム側の小の開口を整合させたとき、前記取付部材側の小の開口と前記フレーム側の大の開口が整合するように開口が形成されている構造において、
前記取付部材側には、2個の大の開口を結ぶ第一中心線の中央に交差する第二中心線上に2個の小の開口が形成され、前記第一中心線と前記第二中心線の交点から各大の開口と各小の開口までの距離は等しく設定されてなり、
前記フレーム側には、2個の小の開口を結ぶ第三中心線の中央に交差する第四中心線上に2個の大の開口が形成され、前記第三中心線と前記第四中心線の交点から各小の開口と各大の開口までの距離は等しく設定されてなり、
前記取付部材側の第一中心線と第二中心線の交点から各大の開口と各小の開口までの距離は、前記フレーム側の第三中心線と第四中心線の交点から各大の開口と各小の開口までの距離と等しく設定されている
ことを特徴とする取付部材の取付構造。
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JP2011023398A JP5683304B2 (ja) | 2011-02-04 | 2011-02-04 | 取付部材の取付構造 |
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