JP5682322B2 - 光送信回路 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザダイオードと電界吸収型光変調器が一体に集積された光半導体素子を含む光送信回路に関するものである。
光通信では、レーザダイオード(以下、「LD」)の光出力を変調するために、LDと一体に集積された電界吸収型光変調器(以下、「EA変調器」)を使用することがある。この場合、光信号を出力する光送信回路は、LD及びEA変調器からなる光半導体素子と、LD及びEA変調器を駆動するための回路を含むことになる。
EA変調器の駆動方式には様々なものがある。例えば、特許文献1では、LDとEA変調器に共通のカソードがグランド電位に接続されており、駆動回路はEA変調器のアノードに直流的に接続されている。一方、特許文献2では、LDとEA変調器の共通電位をグランド電位とは異なる電位に設定し、この電位を基準として互いに逆方向にLDとEA変調器を駆動する。この種の駆動方式を採用する光送信回路の構成の一例を図7に示す。
図7に示す光送信回路1Xは、光半導体素子10におけるLD11とEA変調器12に共通のカソードが、グランド電位とは異なる入力電源(入力電源電圧Vin)に接続されている。EA変調器12のアノードには変調駆動回路20から変調信号が供給され、一方、LD11のカソードにはLD駆動回路30からバイアス電流が供給される。ここで、変調駆動回路20は入力電源電圧Vinで動作する。一方、LD11及びLD駆動回路30には、昇圧回路40Xによって入力電源電圧Vinが昇圧された昇圧電圧Voutが印加される。すなわち、光送信回路1Xは、LD11及びEA変調器12を共に正電源で駆動する。
特開平07−074420号公報 特開2003−298175号公報
上記した光送信回路1Xでは、昇圧回路40Xは入力電源電圧Vinに依存することなく出力電圧Voutを常に一定に保持するので、入力電源電圧Vinが変動したり、入力電源電圧Vinにノイズが重畳されていたりすると、LD11及びLD駆動回路30にこれらの電源変動及びノイズが印加されることとなる。
ここで、入力電源電圧Vinの変動分をΔVin、LD11のインピーダンスをZLD、LD駆動回路30のインピーダンスをZoとすると、LD11に印加される変動分ΔVLDは、ΔVLD=ΔVin×ZLD/(ZLD+Zo)となる。通常、LD駆動回路30のインピーダンスZoは10kΩ以上と大きいのに対し、LD11のインピーダンスZLDは2Ω程度と小さいので、ΔVLDはΔVinの0.02%と極めて小さい。
しかしながら、消費電力を下げるために、LD駆動回路30に印加する電圧を小さくしたり、電源変動がノイズのように高周波であったりする場合には、LD駆動回路30のインピーダンスZoが低下してしまい、ΔVLDが増加してしまう。例えば、Zoが200Ω程度まで低下すると、ΔVLDはΔVinの1%にまで増加してしまう。その結果、光出力が変動してしまい、その後の伝送特性が低下してしまう虞がある。
この問題点に関し、様々な対処が考案されている。例えば、昇圧回路40Xによる昇圧電圧Voutを、入力電源電圧Vinの変動を考慮して大きく設定することにより、入力電源電圧Vinが変動してもLD駆動回路30のインピーダンスZoが充分大きく保たれるようにする。あるいは、LD11に並列に大容量のキャパシタを設けることにより、入力電源電圧Vinが変動してLD駆動回路30のインピーダンスZoが低下しても、LD11とキャパシタとの合成インピーダンスが十分に小さい比率となるようにする。
しかしながら、昇圧回路40Xによる昇圧電圧Voutを大きく設定する場合、入力電源電圧Vinの変動が最大値となるとき以外では、LD駆動回路30の消費電力を無駄に増加してしまうという問題がある。また、LD11に並列に大容量キャパシタを設ける場合には、高周波ノイズに対する効果はあるが、低周波のVin変動に対してはLD11とキャパシタとの合成インピーダンスを十分に小さい比率にすることができないという問題が残る。
そこで、本発明は、入力電源電圧の変動やノイズに起因する光出力の変動を低減し、かつ、消費電力を低減することが可能な光送信回路を提供することを目的としている。
本発明の光送信回路は、入力電源に接続された共通のカソードを有するレーザダイオード及び電界吸収型光変調器が一体に集積された光半導体素子と、入力電源電圧で動作し、電界吸収型光変調器のアノードに変調信号を供給する変調駆動回路と、レーザダイオードのアノードにバイアス電流を供給するLD駆動回路と、入力電源電圧を昇圧した昇圧電圧を生成し、当該昇圧電圧を電源電圧としてLD駆動回路に供給する昇圧回路と、昇圧回路を制御し、入力電源電圧の変動に応じて昇圧電圧を変更させる電圧制御回路と、を備える。
この光送信回路によれば、電圧制御回路によって、入力電源電圧の変動に応じて昇圧電圧が変更されるので、入力電源電圧が変動しても、昇圧電圧と入力電源電圧との差電圧、すなわち、レーザダイオード及びLD駆動回路の印加電圧を一定に保つことができ、その結果、レーザダイオードのインピーダンスを一定に、かつ、LD駆動回路のインピーダンスに対して十分に小さく保つことができる。
また、電圧制御回路によって、昇圧回路による昇圧電圧が入力電源電圧の変動に追従されるので、レーザダイオード及びLD駆動回路には同一の変動が加わることとなる。したがって、入力電源電圧にノイズが重畳されても、レーザダイオード及びLD駆動回路ではノイズがキャンセルされ、その結果、レーザダイオードのインピーダンスを一定に、かつ、LD駆動回路のインピーダンスに対して十分に小さく保つことができる。
したがって、この光送信回路によれば、光出力の変動を低減することができ、その後の伝送特性の低下を抑制することが可能となる。
更に、上述した従来の光送信回路のように、入力電源電圧の変動を考慮して昇圧回路による昇圧電圧を大きく設定する必要がないので、入力電源電圧の変動が最大値となるとき以外でのLD駆動回路の消費電力を低減することができる。
上記した電圧制御回路は、昇圧電圧から所望の電圧だけ減算した検出電圧を検出し、当該検出電圧と入力電源電圧とが等しくなるように昇圧電圧を変更させることが好ましい。
これによれば、電圧制御回路によって、昇圧電圧が常に入力電源電圧より所望の電圧だけ高い電圧に制御されるので、入力電源電圧が変動しても、レーザダイオード及びLD駆動回路の印加電圧を一定に保つことができる。
また、上記した昇圧回路は、昇圧電圧に応じた検出電圧を検出し、当該検出電圧が一定になるように昇圧電圧を変更し、電圧制御回路は、入力電源電圧の変動に応じて検出電圧を変更することが好ましい。
この構成によれば、電圧制御回路によって、入力電源電圧の変動に応じて昇圧回路の検出電圧が変更されるので、すなわち、昇圧電圧の変動が擬似的に発生されるので、昇圧回路によって昇圧電圧が変更されることとなる。したがって、入力電源電圧が変動しても、レーザダイオード及びLD駆動回路の印加電圧を一定に保つことができる。
また、上記した光送信回路は、昇圧回路とLD駆動回路との間に設けられたノイズフィルタを更に備えてもよいし、入力電源電圧のノイズを低減するためのノイズフィルタを更に備えてもよい。
これらの構成によれば、昇圧回路及び電圧制御回路による入力電源電圧の変動に対する昇圧電圧の追従が行われない高周波ノイズをカットすることができるので、入力電源電圧にノイズが重畳されても、レーザダイオード及びLD駆動回路の印加電圧を一定に保つことができる。
本発明によれば、光送信回路において、入力電源電圧の変動やノイズに起因する光出力の変動を低減し、かつ、消費電力を低減することができる。
本発明の第1〜第3の実施形態に係る光送信回路の構成を示す回路図である。 図1に示す第1の実施形態の光送信回路の構成を詳細に示す回路図である。 図1に示す第2の実施形態に係る光送信回路の構成を詳細に示す回路図である。 図1に示す第3の実施形態に係る光送信回路の構成を詳細に示す回路図である。 図1に示す第1の実施形態の光送信回路においてノイズフィルタを更に備える変形例1の構成を示す回路図である。 図1に示す第1の実施形態の光送信回路においてノイズフィルタを更に備える変形例2の構成を示す回路図である。 従来の光送信回路の構成を示す回路図である。 図7に示す従来の光送信回路の構成を詳細に示す回路図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光送信回路の構成を示す回路図であり、図2は、図1に示す第1の実施形態の光送信回路の構成を詳細に示す回路図である。図1及び図2に示す光送信回路1は、光半導体素子10と、変調駆動回路20と、LD駆動回路30と、昇圧回路40と、電圧制御回路50とを備える。
光半導体素子10は、レーザダイオード(以下、LDという。)11と電界吸収型光変調器(以下、EA変調器という。)12とを有する。LD11は、ある一定の強度のレーザ光を生成し、EA変調器12に供給する。EA変調器12は、変調駆動回路20からの変調信号に応じてそのレーザ光を変調し、出力レーザ光を生成する。
この光半導体素子10では、LD11とEA変調器12とが単一の半導体基板上に集積され、一体化されている。基板の下面には、LD11とEA変調器12に共通のカソードが設けられており、そのカソードは入力電源(入力電源電圧Vin)に接続されている。
LD11のアノードには、LD駆動回路30からのバイアス電流が供給される。一方、EA変調器12のアノードは、変調駆動回路20に直流的に接続されている。なお、後述するように、変調駆動回路20は入力電源電圧Vinで動作し、LD11及びLD駆動回路30は昇圧回路40によって入力電源電圧Vinを昇圧した昇圧電圧Voutで動作するので、LD11及びEA変調器12は、共に正電源で駆動されることとなる。なお、EA変調器12のアノード−カソード間には、変調駆動回路20に対する終端抵抗13が接続されている。
変調駆動回路20は、入力電源電圧Vinで動作し、EA変調器12のアノードに変調信号を供給する。図2に示すように、変調駆動回路20は、複数段の差動回路を備えており、一方の出力のみがEA変調器12のカソードに直流的に接続されている。
LD駆動回路30は、上記したように、LD11にバイアス電流を供給する。LD駆動回路30は、昇圧回路40からの昇圧電圧Voutを電源として動作する。
昇圧回路40は、入力電源電圧Vinを昇圧して昇圧電圧Voutを生成し、当該昇圧電圧VoutをLD駆動回路30に供給する。図2に示すように、昇圧回路40は、インダクタ41と、ダイオード42と、キャパシタ43と、昇圧制御部46とを備える。昇圧制御部46は、インダクタ41を短絡するためのスイッチング素子や、このスイッチング素子のスイッチングデューティを制御する制御部などを含んでいる。
この昇圧回路40では、スイッチング素子を短絡する期間にインダクタ41にエネルギーを蓄積し、スイッチング素子の短絡を解除する期間に、極性反転するインダクタ41の端子間電圧を入力電源電圧Vinに加えることによって昇圧し、ダイオード42で整流すると共にキャパシタ43によって平滑化することによって昇圧電圧Voutを生成する。昇圧電圧Voutは、昇圧制御部46によるスイッチング素子のスイッチングデューティに依存し、スイッチング素子のスイッチングデューティは、電圧制御回路50からの制御信号に応じて制御される。
電圧制御回路50は、入力電源電圧Vinの変動に応じて昇圧電圧Voutを変更させるための制御信号を生成し、昇圧回路40に供給する。図2に示すように、電圧制御回路50は、ツェナーダイオード51と、抵抗素子52と、OPアンプ53とを備える。ツェナーダイオード51と抵抗素子52とは、昇圧回路40の出力とグランドとの間に直列に接続されており、ツェナーダイオード51と抵抗素子52との間のノードはOPアンプ53のプラス入力端子に接続されている。OPアンプ53のマイナス入力端子は入力電源(入力電源電圧Vin)に接続されており、出力端子は昇圧回路40の昇圧制御部46に接続されている。ツェナーダイオード51は、LD11及びLD駆動回路30に供給する所望の電圧に設定され、本実施形態では2Vである。
この電圧制御回路50では、OPアンプ53によって、昇圧電圧Voutからツェナーダイオード51の電圧降下分(所望の電圧:例えば、2V)を減算した電圧(検出電圧)と入力電源電圧Vinとが等しくなるように、昇圧回路40にフィードバック制御が行われる。これにより、昇圧電圧Voutは、常に入力電源電圧Vinより所望の電圧だけ高い電圧に制御されることとなる。
このように、第1の実施形態の光送信回路1によれば、電圧制御回路50によって、昇圧電圧Voutが常に入力電源電圧Vinより所望の電圧だけ高い電圧に制御されるので、すなわち、入力電源電圧Vinの変動に応じて昇圧電圧Voutが変更されるので、入力電源電圧Vinが変動しても、昇圧電圧Voutと入力電源電圧Vinとの差電圧、すなわち、LD11及びLD駆動回路30の印加電圧を一定に保つことができ、その結果、LD11のインピーダンスを一定に、かつ、LD駆動回路30のインピーダンスに対して十分に小さく保つことができる。
また、電圧制御回路50によって、昇圧回路40による昇圧電圧Voutが入力電源電圧Vinの変動に追従されるので、LD11及びLD駆動回路30には同一の変動が加わることとなる。したがって、入力電源電圧Vinにノイズが重畳されても、LD11及びLD駆動回路30ではノイズがキャンセルされ、その結果、LD11のインピーダンスを一定に、かつ、LD駆動回路30のインピーダンスに対して十分に小さく保つことができる。
したがって、第1の実施形態の光送信回路1によれば、光出力の変動を低減することができ、その後の伝送特性の低下を抑制することが可能となる。
更に、上述した従来の光送信回路1X(図7)ように、入力電源電圧Vinの変動を考慮して昇圧回路40Xによる昇圧電圧Voutを大きく設定する必要がないので、入力電源電圧Vinの変動が最大値となるとき以外でのLD駆動回路30の消費電力を低減することができる。以下では、この消費電力の低減効果について一例を用いて検証する。
まず、従来の光送信回路1Xについて算出する。図8は、図7に示す従来の光送信回路の構成を詳細に示す回路図である。図7及び図8に示す光送信回路1Xは、本実施形態の光送信回路1において、昇圧回路40に代えて昇圧回路40Xを備えている点、及び、電圧制御回路50を備えていない点の2点で異なる。光送信回路1Xのその他の構成は、本実施形態の光送信回路1と同一である。
昇圧回路40Xは、図8に示すように、昇圧回路40の構成に加え、更に抵抗素子44,45を備えている。抵抗素子44,45は、昇圧回路40の出力とグランドとの間に直列に接続されており、抵抗素子44,45の間のノードに昇圧電圧Voutに応じた検出電圧が発生する。昇圧制御部46は、検出電圧が一定になるようにスイッチング素子のスイッチングデューティを制御する。これにより、入力電源電圧Vinに依存することなく、昇圧電圧Voutが一定に保たれる。
この光送信回路1Xでは、入力電源電圧Vinが上昇すると、昇圧電圧Voutと入力電源電圧Vinとの差電圧、すなわち、LD11及びLD駆動回路30の印加電圧が低下する。その結果、LD駆動回路30のインピーダンスが低下し、LD11に印加される変動分が増加してしまい、光出力が変動してしまう虞がある。
そこで、光送信回路1Xでは、昇圧回路40Xによる昇圧電圧Voutを入力電源電圧Vinの変動を考慮して大きく設定している。例えば、入力電源電圧Vinの変動範囲が5.0V±0.5Vであるとする。また、光出力の変動を回避するための、すなわち、LD駆動回路30のインピーダンスをLD11のインピーダンスに対して十分に大きくするためのLD11及びLD駆動回路30の所望の印加電圧が2Vであるとする。この場合、入力電源電圧Vinが変動範囲の最大値5.5Vに上昇しても、LD11及びLD駆動回路30に所望の電圧2V以上を供給できるように、昇圧電圧Voutは7.5Vに設定される。
消費電力は、主に、LD駆動回路30の消費電力(端子間電圧×バイアス電流)と、昇圧回路40X(40)の消費電力(出力電力×効率による損失)と、変調駆動回路20の消費電力(電源電圧×バイアス電流)との総和により求められる。昇圧回路40X(40)の効率を80%、LD駆動回路30のバイアス電流を100mA、変調駆動回路20のバイアス電流100mA×差動回路2段とすると、従来の光送信回路1Xの消費電力は、
入力電源電圧Vinが5.5Vのとき、
(7.5V-5.5V)*100mA+750mW*20%+5.5V*200mA =1450mW
入力電源電圧Vinが5.0Vのとき、
(7.5V-5.0V)*100mA+750mW*20%+5.0V*200mA =1400mW
入力電源電圧Vinが4.5Vのとき、
(7.5V-4.5V)*100mA+750mW*20%+4.5V*200mA =1350mW
と求められる。
一方、本実施形態の光送信回路1の消費電力は、
入力電源電圧Vinが5.5Vのとき、
(7.5V-5.5V)*100mA+750mW*20%+5.5V*200mA =1450mW
入力電源電圧Vinが5.0Vのとき、
(7.0V-5.0V)*100mA+750mW*20%+5.0V*200mA =1350mW
入力電源電圧Vinが4.5Vのとき、
(6.5V-4.5V)*100mA+750mW*20%+4.5V*200mA =1250mW
と求められる。
このように、本実施形態の光送信回路1によれば、入力電源電圧Vinの変動が最大値5.5V以外での消費電力、特にLD駆動回路30の消費電力を低減することができる。
[第2の実施形態]
図1は、本発明の第2の実施形態に係る光送信回路の構成を示す回路図であり、図3は、図1に示す第2の実施形態に係る光送信回路の構成を詳細に示す回路図である。図1及び図3に示す光送信回路1Aは、光送信回路1において昇圧回路40及び電圧制御回路50に代えて上記した昇圧回路40X及び電圧制御回路60を備える構成で第1の実施形態と異なる。光送信回路1Aの他の構成は、光送信回路1と同一である。
電圧制御回路60は、電圧制御回路50と同様に、入力電源電圧Vinの変動に応じて昇圧電圧Voutを変更させるための回路である。図3に示すように、電圧制御回路60は、OPアンプ61と、抵抗素子62,63,64とを備える。OPアンプ61のマイナス入力端子には抵抗素子62を介して入力電源電圧Vinが入力され、プラス入力端子には基準電圧Vrefが入力される。OPアンプ61の出力端子は、抵抗素子64を介して昇圧回路40Xの抵抗素子44,45の間のノードに接続されると共に、抵抗素子63を介してマイナス入力端子にフィードバック接続されている。
OPアンプ61は、基準電圧Vrefを基準として入力電源電圧Vinを監視し、入力電源電圧Vinの変動に応じて昇圧回路40Xの検出電圧(抵抗素子44,45の間のノード電圧)を変更することにより、昇圧回路40Xに昇圧電圧Voutを変更させる。例えば、入力電源電圧Vinが低下するとOPアンプ61の出力電圧が上昇する。すると、昇圧回路40Xの抵抗素子45に電流が流れ込み、昇圧回路40Xの検出電圧が上昇するので、昇圧回路40Xでは昇圧電圧Voutの上昇を疑似的に感知し昇圧電圧Voutを低下する。
ここで、各抵抗素子の値を設定することにより、入力電源電圧Vinの変動量と昇圧電圧Voutの変動量とを同一にすることができ、LD11及びLD駆動回路30の印加電圧を一定に保つことができる。
したがって、第2の実施形態の光送信回路1Aでも、第1の実施形態の光送信回路1と同様の利点を得ることができる。
[第3の実施形態]
図1は、本発明の第3の実施形態に係る光送信回路の構成を示す回路図であり、図4は、図1に示す第3の実施形態に係る光送信回路の構成を詳細に示す回路図である。図1及び図4に示す光送信回路1Bは、光送信回路1Aにおいて電圧制御回路60に代えて電圧制御回路70を備える構成で第2の実施形態と異なる。光送信回路1Bの他の構成は、光送信回路1Aと同一である。
電圧制御回路70は、電圧制御回路50,60と同様に、入力電源電圧Vinの変動に応じて昇圧電圧Voutを変更させるための回路である。図4に示すように、電圧制御回路70は、OPアンプ71と、トランジスタ72と、抵抗素子73,74,75とを備える。抵抗素子73,74は入力電源(入力電源電圧Vin)とグランドとの間に直列に接続されており、その間のノードがOPアンプ71のマイナス入力端子に接続されている。OPアンプ71の出力端子はトランジスタ72のベースに接続されており、トランジスタ72のエミッタはフィードバック用の抵抗素子75を介してグランドに接続されると共に、OPアンプ71のプラス入力端子にフィードバック接続されている。トランジスタ72のコレクタは、昇圧回路40Xの抵抗素子44,45の間のノードに接続されている。
OPアンプ71、トランジスタ72及び抵抗素子75は、入力電源電圧Vinの変動に応じて昇圧回路40Xの検出電圧(抵抗素子44,45の間のノード電圧)を変更することにより、昇圧回路40Xに昇圧電圧Voutを変更させる。例えば、入力電源電圧Vin、すなわちOPアンプ71の入力電圧が上昇すると、トランジスタ72のコレクタに流れる電流が増加する。すると、昇圧回路40Xの抵抗素子45に流れる電流が減少し、昇圧回路40Xの検出電圧が低下するので、昇圧回路40Xでは昇圧電圧Voutの低下を疑似的に感知し昇圧電圧Voutを上昇する。
ここで、各抵抗素子の値を設定することにより、入力電源電圧Vinの変動量と昇圧電圧Voutの変動量とを同一にすることができ、LD11及びLD駆動回路30の印加電圧を一定に保つことができる。
したがって、第3の実施形態の光送信回路1Bでも、第1及び2の実施形態の光送信回路1,1Aと同様の利点を得ることができる。
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。
本実施形態の電圧制御回路50,60,70による上述したノイズキャンセル効果を得るためには、入力電源電圧Vinの揺らぎとLD11のアノードの揺らぎとが略同一であり、かつ、略同時に伝わらなければならない。しかしながら、入力電源電圧Vinの変化がLD11のカソードに伝わる速さに比べ、入力電源電圧Vinの変化がLD駆動回路30に伝わる速さが遅い場合には、昇圧回路40の応答速度を上げればよい。例えば、電圧制御回路50や昇圧制御部46のためのOPアンプに高速なものを用いたり、昇圧回路40のスイッチング周波数を上げたりすることが考えられる。
また、昇圧回路40の応答速度を上げでも、入力電源電圧Vinの変化がLD11のカソードに伝わる速さに比べ、入力電源電圧Vinの変化がLD駆動回路30に伝わる速さが遅い場合には、LD駆動回路30の前段、もしくは入力電源(入力電源電圧Vin)の直近にノイズフィルタを挿入することが考えられる。
[変形例1]
図5は、第1の実施形態の光送信回路の変形例1を示す回路図である。この変形例1では、図1に示す光送信回路1において、更に、昇圧回路40とLD駆動回路30との間にノイズフィルタ80を備える。ノイズフィルタ80は、例えば、インダクタ81とキャパシタ82とから構成されるローパスフィルタであり、入力電源(入力電源電圧Vin)に対して設けられている。これにより、昇圧回路40が追従できない高周波ノイズをカットすることができ、LD11及びLD駆動回路30の印加電圧を一定に保つことができる。
[変形例2]
図6は、第1の実施形態の光送信回路の変形例2を示す回路図である。この変形例2では、図1に示す光送信回路1において、更に、入力電源(入力電源電圧Vin)の直近に、すなわち、入力電源電圧Vinのノイズを低減するためにノイズフィルタ80を備える。変形例2では、ノイズフィルタ80はグランドに対して設けられている。これにより、昇圧回路40が追従できない高周波ノイズをカットすることができ、LD11及びLD駆動回路30の印加電圧を一定に保つことができる。
なお、変形例1,2では、ノイズフィルタ80は、昇圧回路が追従できない高周波ノイズのみをカットできればよいので、インダクタ81及びキャパシタ82は小さくものでよく、ノイズフィルタ80は小型なものとなる。
1,1A,1B,1X…光送信回路、10…光半導体素子、11…レーザダイオード(LD)、12…電界吸収型光変調器(EA変調器)、13…終端抵抗、20…変調駆動回路、30…LD駆動回路、40,40X…昇圧回路、41…インダクタ、42…ダイオード、43…キャパシタ、44,45…抵抗素子、46…昇圧制御部、50,60,70…電圧制御回路、51…ツェナーダイオード、52,62,63,64,73,74,75…抵抗素子、53,61,71…OPアンプ、72…トランジスタ、80…ノイズフィルタ、81…インダクタ、82…キャパシタ。

Claims (2)

  1. 入力電源に接続された共通のカソードを有するレーザダイオード及び電界吸収型光変調器が一体に集積された光半導体素子と、
    前記入力電源電圧で動作し、前記電界吸収型光変調器のアノードに変調信号を供給する変調駆動回路と、
    前記レーザダイオードのアノードにバイアス電流を供給するLD駆動回路と、
    前記入力電源電圧を昇圧した昇圧電圧を生成し、当該昇圧電圧を電源電圧として前記LD駆動回路に供給する昇圧回路と、
    前記昇圧回路を制御し、前記入力電源電圧の変動に応じて前記昇圧電圧を変更させる電圧制御回路と、
    を備え
    前記電圧制御回路は、前記昇圧電圧から所望の電圧だけ減算した検出電圧を検出し、当該検出電圧と前記入力電源電圧とが等しくなるように前記昇圧電圧を変更させる
    光送信回路。
  2. 入力電源に接続された共通のカソードを有するレーザダイオード及び電界吸収型光変調器が一体に集積された光半導体素子と、
    前記入力電源電圧で動作し、前記電界吸収型光変調器のアノードに変調信号を供給する変調駆動回路と、
    前記レーザダイオードのアノードにバイアス電流を供給するLD駆動回路と、
    前記入力電源電圧を昇圧した昇圧電圧を生成し、当該昇圧電圧を電源電圧として前記LD駆動回路に供給する昇圧回路と、
    前記昇圧回路を制御し、前記入力電源電圧の変動に応じて前記昇圧電圧を変更させる電圧制御回路と、
    を備え
    前記昇圧回路は、前記昇圧電圧に応じた検出電圧を検出し、当該検出電圧が一定になるように前記昇圧電圧を変更し、
    前記電圧制御回路は、前記入力電源電圧の変動に応じて前記検出電圧を変更する
    光送信回路。
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