JP5681605B2 - アジドまたはアセチレン末端水溶性ポリマー - Google Patents

アジドまたはアセチレン末端水溶性ポリマー Download PDF

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Description

本発明は、アジド部分またはアルキン部分を含む親水性化合物ならびにポリマーの誘導体、その合成方法、および分子の特徴もしくは特性の改善におけるその使用方法に関する。
PEGと略記される親水性ポリマー、ポリ(エチレングリコール)を共有結合させることは、タンパク質、ペプチド、および特に疎水性分子を含む多くの生物活性分子の水溶解性および生物学的利用能を増大し、循環時間を延長する1つの方法である。PEGは、医薬において、人工移植材料に、ならびに生体親和性、毒性の無いこと、および免疫抗原性の無いことが重要である他の用途において、広範囲にわたって使用されてきた。PEGの所望の特性を最大にするためには、水溶解性および循環半減期を増大させる一方、親分子の生物活性に逆効果を与えないなどの、PEGポリマー結合に通常伴う有利な特徴を与えるために、生物活性分子に結合しているPEGポリマーまたはポリマー類の総分子量および水和状態を十分に高くする必要がある。
PEG誘導体は、しばしば、リシン、システインおよびシスチジン残基、N−テルミナス、炭水化物部分などの反応性化学官能基により生物活性分子に結合される。タンパク質および他の分子は、ポリマーに結合可能な反応性部位の数がしばしば制限される。ポリマー結合を介した変性に最も適する部位は、しばしば受容体結合において重要な役割を果たし、分子の生物活性の保持のために必要である。結果として、生物活性分子上のこのような反応性部位に、ポリマー鎖を無差別に結合することは、しばしばポリマー変性分子の生物活性の著しい低下または全体の喪失さえももたらす。R.Clark等、(1996)、J.Biol.Chem.、271:21969〜21977。標的分子に所望の利点を与えるため、十分なポリマー分子量を有する結合体を形成するために、従来の技術的探索では、通常は、分子に多数のポリマーアームをランダムに結合させ、それにより、親分子の生物活性における低下、またはさらに全体的喪失の危険性を増大している。
タンパク質にPEG誘導体を結合するための位置を形成する反応性部位は、タンパク質の構造によって決定される。酵素を含むタンパク質は、アルファ−アミノ酸が種々配列した構造であり、一般構造HN−CHR−COOHを有する。1個のアミノ酸のアルファアミノ部分(HN−)は、隣接するアミノ酸のカルボキシル部分(−COOH)に結合して、アミド結合を形成し、これは−(NH−CHR−CO)−と表され、下付き数字「n」は、数百または数千に相当しうる。Rによって表される部分は、タンパク質生物活性のための、およびPEG誘導体の結合のための反応性部位を含むことができる。
例えば、アミノ酸リシンの場合には、イプシロン位ならびにアルファ位に、−NH部分がある。イプシロン−NHは、塩基性pHの状態で自由に反応する。PEGによるタンパク質誘導体化の分野における技術の多くは、タンパク質中に存在するリシン残基のイプシロン−NH部分に結合するためのPEG誘導体の開発を対象としてきた。「進歩したPEG化のためのポリエチレングリコールおよび誘導体」(Polyethylene Glycol and Derivatives for Advanced PEGylation)、Nektar Molecular Engineering Catalog、2003、1〜17頁。しかし、これらのPEG誘導体には、全て、それらをタンパク質の表面上にしばしば多数存在するリシン残基の間に選択的に組み込むことができないという共通の限界がある。これは、例えばリシン残基が、酵素活性部位に存在するタンパク質活性に重要である場合に、または受容体結合部位の場合のように、他の生物分子とのタンパク質の相互作用の媒介にリシン残基が役割を果たす場合に、著しい限定となりうる。
タンパク質PEG化のための現在の方法の、第2の、および同じく重要な厄介な問題は、PEG誘導体が所望の残基ではない残基と望ましくない副反応を生じる可能性があることである。ヒスチジンは、構造的に−N(H)−と表される反応性イミノ部分を含むが、イプシロン−NHと反応する誘導体の多くは、また−N(H)−と反応しうる。同様に、アミノ酸システインの側鎖は、構造的に−SHと表される遊離スルフヒドリル基を担持している。いくつかの場合に、リシンのイプシロン−NH基を対象とするPEG誘導体が、またシステイン、ヒスチジンまたは他の残基と反応する。これは、PEG誘導体化生物活性分子の複合混合物、および標的とする生物活性分子の活性を破壊する危険を作り出す可能性がある。明確で予測可能な、タンパク質表面上の特定部位における生物活性分子に、1個または複数のPEGポリマーを選択的にカップリングさせるようにする、タンパク質内の単一の部位に化学官能基の導入を可能とするPEG誘導体を開発することは望ましいはずである。
リシン残基に加えて、当技術分野においてシステイン、シスチジンおよびN−末端を含む他のアミノ酸側鎖を標的とする活性化PEG反応試薬の開発に多大の努力が向けられてきた。米国特許第6610281号。「進歩したPEG化のためのポリエチレングリコールおよび誘導体」(Polyethylene Glycol and Derivatives for Advanced PEGylation)、Nektar Molecular Engineering Catalog、2003、1〜17頁。特定部位の突然変異誘発および当技術分野において知られている他の技法を使用して、システイン残基を、タンパク質の構造中に部位選択的に導入することができ、得られた遊離スルフヒドリル部分は、チオール反応性官能基を担持するPEG誘導体と反応させることができる。しかし、この探索は、遊離スルフヒドリル基の導入が、得られるタンパク質の発現、折りたたみ、および安定性を複雑にするという点で複雑である。したがって、同時にスルフヒドリルおよびタンパク質中に通常見出される他の化学官能基と適合性(すなわち、望ましくない副反応をしない)である一方、タンパク質に1個または複数のPEGポリマーを選択的にカップリングさせることが可能である、生物活性分子に化学官能基を導入する手段を有することは望ましいであろう。
当技術分野のサンプリングからわかる通り、タンパク質の側鎖、特に、リシンアミノ酸側鎖上の−NH部分およびシステイン側鎖上の−SH部分に結合させるために開発されてきたこれらの誘導体の多くには、これらの合成および使用において、問題があることがわかった。ある誘導体は、加水分解を受けやすく、したがって血流などの水流環境中で、非常に永くは持続しない、タンパク質との不安定な結合を形成する。ある誘導体は、より安定な結合を形成するが、結合が形成される前に加水分解されやすく、これは、PEG誘導体上の反応性基が、タンパク質が結合される前に不活性化される恐れがあることを意味する。ある誘導体は、多少有毒であり、したがって生体内での使用に、あまり適さない。ある誘導体は、実際に有用であるためには反応するのが遅すぎる。ある誘導体は、タンパク質の活性を担っている部位に結合することによってタンパク質の活性を喪失させる。ある誘導体は、これが結合しようとする部位が明確でなく、このことは、また望ましい活性の喪失および結果の再現性の欠如をもたらす可能性がある。タンパク質をポリ(エチレングリコール)部分で変性することに伴う課題を克服するために、より安定である(例えば、米国特許第6602498号)またはチオール部分と分子および表面上で選択的に反応する(例えば、米国特許第6610281号)PEG誘導体が開発されてきた。選択的に反応して、安定な化学結合を形成する要請があるまで、生理学的環境において化学的に不活性であるPEG誘導体が、当技術分野において明らかに必要である。
近年、タンパク質科学において、全く新規な技術が報告されており、これはタンパク質の部位特定変性に伴う限界の多くを克服することを約束する。詳細には、新規な成分が、原核生物Escherichia coli(大腸菌)(例えば、L.Wang等(2001)、Science292:498〜500)および真核生物Sacchromyces cerevisiae(S.cerevisiae)(例えば、J.Chin等、Science301:964〜7(2003))のタンパク質合成機構部分に加えられ、これは非遺伝子的にコードされたアミノ酸を生体内でタンパク質に組み込むことを可能にした。光親和性標識を含む新規な化学的、物理的、生物学的特性を有するいくつかの新規なアミノ酸および光異性化可能なアミノ酸、ケトアミノ酸、およびグリコシル化アミノ酸が、大腸菌中の、および酵母中のタンパク質に、アンバーコドン、TAGに応じてこの方法論を使用して効率的に、高い信頼度で組み込まれてきた。例えば、J.W.Chin等(2002)、Journal of the American Chemical Society 124:9026〜9027;J.W.Chin&P.G.Schultz(2002)、ChemBioChem 11:1135〜1137;J.W.Chin等(2002)、PNAS United States of America 99:11020〜11024:およびL.Wang&P.G.Schultz(2002)、Chem.Comm.、1〜10参照。これらの研究は、アルキン基およびアジド部分などの化学官能基を選択的に、型通りに導入することが可能であることを示した。これらの化学官能基は、タンパク質中に見出されず、20個の通常の遺伝子的にコードされたアミノ酸中に見出される全ての官能基に対して化学的に不活性であり、効率的および選択的に反応して安定な共有結合を形成する。
タンパク質中に、非遺伝子的にコードされたアミノ酸を組み込む能力は、リシンのイプシロン−NH、システインのスルフヒドリル−SH、ヒスチジンのイミノ基等などの天然に生じる官能基の、価値のある代替を提供することができる化学官能基を導入することを可能にする。ある種の化学官能基が、通常の20個の遺伝子的にコードされたアミノ酸中に見出される官能基に対して不活性であるが、正確に、効率的に反応して、安定な結合を形成することが知られている。例えば、アジド基およびアセチレン基は、触媒量の銅の存在下で、水性状態においてHuisgen[3+2]シクロ付加反応を行うことが当技術分野において知られている。例えば、Tornoe等(2002)、Org.Chem.67:3057〜3064;および、Rostovtsev等(2002)、Angew.Chem.Int.編41:2596〜2599参照。例えば、タンパク質構造中に、アジド部分を導入することによって、タンパク質中に見出されるアミン、スルフヒドリル、カルボン酸、ヒドロキシ基に対して化学的に不活性であるが、円滑に、効率的にアセチレン部分とさらに反応して、シクロ付加生成物を形成する官能基を組み込むことができる。重要なことには、アセチレン部分が存在しない場合には、アジドは化学的に不活性であり、他のタンパク質側鎖の存在において、生理学的状態下で非反応性である。
米国特許第6610281号明細書 米国特許第6602498号明細書
R.Clark等、(1996)、J.Biol.Chem.、271:21969〜21977 Polyethylene Glycol and Derivatives for Advanced PEGylation)、Nektar Molecular Engineering Catalog、2003、1〜17頁 L.Wang等(2001)、Science292:498〜500 J.Chin等、Science301:964〜7(2003) J.W.Chin等(2002)、Journal of the American Chemical Society 124:9026〜9027 J.W.Chin&P.G.Schultz(2002)、ChemBioChem 11:1135〜1137 J.W.Chin等(2002)、PNAS United States of America 99:11020〜11024 L.Wang&P.G.Schultz(2002)、Chem.Comm.、1〜10参照 Tornoe等(2002)、Org.Chem.67:3057〜3064 Rostovtsev等(2002)、Angew.Chem.Int.編41:2596〜2599参照
当技術分野は、タンパク質構造中に非遺伝子的にコードされたアミノ酸を導入する組成物および方法を開示しているが、新規な化学官能基と、効率的かつ特異的に反応することができるPEG誘導体を開発する努力がなされていなかった。したがって、PEGポリマーに伴う利益(すなわち、増大した溶解性、安定性および半減期ならびに減少した免疫原性)を提供し、しかも、ポリ(エチレングリコール)誘導体によるタンパク質の変性における使用に対して、より大きな選択性および多様性を提供する新規なPEG誘導体が当技術分野において必要である。本発明は、このこと、および他のニーズを実現する。
本発明は、いくつかの実施形態において、ポリマーおよび少なくとも1個の末端アジド部分を含む水溶性化合物を提供する。化合物またはポリマーは、広範囲の適切な水溶性化合物またはポリマーから選択することができる。一実施形態において、化合物またはポリマーは、限定はしないが、核酸分子、ポリペプチド、荷電した化合物またはポリマー、および直鎖、分枝もしくは多アームの化合物またはポリマーを含む。他の実施形態においてポリマーには、限定はしないが、ポリ(アルキレンオキシド)、ポリ(オキシエチル化ポリオール)、およびポリ(オレフィンアルコール)が含まれる。いくつかの実施形態において、ポリマーには、限定はしないが、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(プロピレングリコール)、ポリ(オキシエチル化グリセロール)、ポリ(オキシエチル化ソルビトール)、ポリ(オキシエチル化グルコース)、およびポリ(ビニルアルコール)が含まれる。本発明の水溶性化合物は、例えば、アジド部分が、ポリマー骨格に、共有結合的に直接結合しているポリ(エチレングリコール)アジドなどのポリマーである。別法としては、アジド部分は、ポリマー骨格に、リンカーを介して共有結合的に結合することができる。いくつかの実施形態において、ポリマーは直鎖ポリマーであり、化合物は、アジド部分以外の反応性官能基により置換されていない。他の実施形態において、ポリマーは、ランダムもしくはブロックコポリマーもしくはターポリマーである。
いくつかの実施形態において、本発明は、a)ポリマー骨格の少なくとも第1の末端にアジド部分、b)ポリマー骨格の第2の末端に少なくとも第2の官能基を含む、ダンベル構造を有する水溶性化合物を提供する。第2の官能基は、もう1つのアジド部分または異なる反応基であってよい。いくつかの実施形態において、第2の官能基は、アジド部分と反応性ではない。本発明は、いくつかの実施形態において、分枝分子構造の少なくとも1個のアームを含む水溶性化合物を提供する。例えば、分枝分子構造は樹状であってよい。
いくつかの実施形態において、アジド部分は、表面上または分子中にあることがある他の反応性部分と結合を形成する。例えば、反応性部分は、アセチレン部分でありうる。アジド部分は、リンカー部分を含む結合によって前記ポリマーに結合することができる。これらの実施形態において、ポリマーは、前記リンカー部分に結合するために、アジド部分以外の少なくとも第2の官能基を含むことができる。例えば、第2の官能基は、求核性置換に対し特異的であり得て、リンカー部分は、前記官能基と反応する能力のある求核性部分を含むことができる。他の実施形態において、第2の官能基は、アミン特異的であり、前記リンカー部分は、活性アミン部分を含む。他の例として、第2の官能基は求電子性カルボニルにおける反応に対して特異的であり、前記リンカー部分は、求電子性カルボニル部分を含むことができる。例えば、第2の官能基は活性化エステルとの反応に対して特異的であり得て、リンカー部分は、活性化エステルを含むことができる。他の例として、第2の官能基はケトンとの反応に対して特異的であり得て、前記リンカー部分はケトンを含む。他の実施形態において、第2の官能基はチオール求核剤との反応に対して特異的であり、リンカー部分は、チオール求核剤を含む。第2の官能基は、いくつかの実施形態において、ヒドロキシル求核剤との反応に対して特異的であり、リンカー部分は、ヒドロキシル求核剤を含む。
いくつかの実施形態において、本発明の水溶性化合物は、約11以下のpHにおいて水性環境において安定である。
適切なリンカー部分は、限定しないが、−NH−CO−CH−CH−、−CO−NH−CH−CH−、−S−CH−CH−、および−O−CH−CH−を含む。
また、本発明は、加水分解に対して安定である水溶性活性化ポリマーを提供し、この活性化ポリマーは次式を有し:
R−CHCH−(OCHCH−N、式中、
nは、約5〜3000であり、Rは、キャッピング基、官能基またはアジドと同一または異なっていてよい脱離基である。Rは、例えば、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、アルコキシル、N−ヒドロキシスクシンイミジルエステル、1−ベンゾトリアゾリルエステル、N−ヒドロキシスクシンイミジルカーボネート、1−ベンゾトリアゾリルカーボネート、アセタール、アルデヒド、アルデヒド水和物、アルケニル、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、活性スルホン、アミン、アミノオキシ、保護アミン、ヒドラジド、保護ヒドラジド、保護チオール、カルボン酸、保護カルボン酸、イソシアナート、イソチオシアナート、マレイミド、ビニルスルホン、ジチオピリジン、ビニルピリジン、ヨードアセタミド、エポキシド、グリオキサール、ジオン、メシレート、トシレート、およびトレシレート、アルケン、およびケトンからなる群から選択される官能基であってよい。
また、本発明は、ポリマーおよび少なくとも1個のアセチレン部分を含む水溶性化合物を提供し、このポリマーは、ポリ(アルキレンオキシド)、ポリ(オキシエチル化ポリオール)、およびポリ(オレフィンアルコール)からなる群から選択される。ポリマーは、いくつかの実施形態において、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(プロピレングリコール)、ポリ(オキシエチル化グリセロール)、ポリ(オキシエチル化ソルビトール)、ポリ(オキシエチル化グルコース)、およびポリ(ビニルアルコール)からなる群から選択される。例えば、化合物は、ポリ(エチレングリコール)アセチレンであってよく、このアセチレン部分は、エーテル結合を介して、ポリマー骨格に共有結合している。いくつかの実施形態において、化合物は、ポリ(エチレングリコール)アセチレンであり、アセチレン部分は、ポリマー骨格に直接共有結合している。別法として、アセチレン部分は、リンカーを介してポリマー骨格に共有結合することができる。いくつかの実施形態において、ポリマーは、直鎖ポリマーであり、化合物は、アセチレン部分以外は、置換されない。他の実施形態において、ポリマーは、ランダムもしくはブロックコポリマーまたはターポリマーである。
いくつかの実施形態において、本発明は、a)ポリマー骨格の少なくとも第1の末端にアセチレン部分、b)ポリマー骨格の第2の末端に少なくとも第2の官能基を含む、ダンベル構造を有する水溶性化合物を提供する。第2の官能基は、もう1つのアセチレン部分または異なる反応基であってよい。いくつかの実施形態において、第2の官能基は、アセチレン部分と反応性ではない。本発明は、いくつかの実施形態において、分枝分子構造の少なくとも1個のアームを含む水溶性化合物を提供する。例えば、分枝分子構造は樹状であってよい。
いくつかの実施形態において、アセチレン部分は、表面上または分子中の反応性部分と結合を形成する。例えば、反応性部分は、アセチレン部分でありうる。アセチレン部分は、リンカー部分を含む結合によって前記ポリマーに結合することができる。これらの実施形態において、ポリマーは、前記リンカー部分に結合するために、アセチレン部分以外の少なくとも第2の官能基を含むことができる。例えば、第2の官能基は、求核性置換に対し特異的であり得て、リンカー部分は、前記官能基と反応する能力のある求核性部分を含むことができる。他の実施形態において、第2の官能基は、アミン特異的であり、前記リンカー部分は、活性アミン部分を含む。他の例として、第2の官能基は求電子性カルボニルにおける反応に対して特異的であり、前記リンカー部分は、求電子性カルボニル部分を含むことができる。例えば、第2の官能基は活性化エステルとの反応に対して特異的であり得て、リンカー部分は、活性化エステルを含むことができる。他の例として、第2の官能基は、ケトンとの反応に対して特異的であり得て、前記リンカー部分は、ケトンを含む。他の実施形態において、第2の官能基は、チオール求核剤との反応に対して特異的であり、リンカー部分は、チオール求核剤を含む。第2の官能基は、いくつかの実施形態において、ヒドロキシル求核剤との反応に対して特異的であり、リンカー部分は、ヒドロキシル求核剤を含む。
本発明は、限定はしないが、PEG誘導体を含む、水溶性化合物またはポリマーの誘導体により、タンパク質を選択的に変性する極めて効率的な方法を提供する。本発明の水溶性化合物またはポリマーの誘導体は、適当な官能基を含む任意のタンパク質に添加することができる。適当な官能基は、限定はしないがアミノ末端、カルボキシル末端を含む適切な位置にある分子、またはポリペプチド鎖内の1個または複数のアミノ酸を変性することによって、ポリペプチドに付加される。適当な官能基は、1個または複数の天然に生じるアミノ酸の1個または複数の側鎖を変性することによって、ポリペプチドに付加してもよい。別法として、適当な官能基は、官能基を存在させながらアミノ酸による標準的化学的ポリペプチド合成を使用して、または非遺伝子的にコードされたアミノ酸、例えばアジドまたはアセチレン部分を含むアミノ酸を、セレクターコドンに応じてタンパク質中に選択的に組み込むことによって、ポリペプチドに組み込むことができる。一度組み込まれると、次いで、アミノ酸側鎖を任意の適切に反応性のある水溶性化合物またはポリマーによって変性することができる。適切に反応性のある化合物またはポリマーは、限定はしないが、PEG誘導体を含む。ポリペプチドの適当な官能基に、水溶性化合物または誘導体を結合するために利用できる適切な反応は、限定はしないが、例えばそれぞれアセチレンまたはアジド誘導体によるHuisgen[3+2]シクロ付加反応(例えば、PadwaA.、Comprehensive Organic Synthesis、4巻(1991)TrostB.M.編、Pergamon、Oxford、1069〜1109頁;およびHuisgenR.、13−Dipolar Cycloaddition Chemistry(1984)PadwaA.編、Wiley、New York、1〜176頁、参照)を含む。
この方法は、求核性置換反応でなくシクロ付加を含むものであるので、タンパク質は非常に高い選択性で変性することができる。反応は、反応混合物に触媒量のCu(I)塩を添加することによって、優れたレギオ選択性(14>15)で水性状態において室温で実施することができる。例えば、Tornoe等、(2002)、Org.Chem.67:3057〜3064;および、Rostovtsev等、(2002)、AngewChem.Int.編41:2596〜2599参照。[3+2]シクロ付加により本発明のタンパク質に付加される分子は、アジドまたはアセチレン誘導体を有する任意の分子を実際に含む。これらの分子は、アセチレン基、例えばp−プロパギルオキシフェニルアラニン、またはアジド基、例えばp−アジド−フェニルアラニンをそれぞれ有する、変性天然生成アミノ酸または非天然アミノ酸上の適当な官能基に付加することができる。
Huisgen[3+2]シクロ付加から生じた、得られた5員環は、一般に還元環境において可逆的ではなく、水性環境において長期間加水分解に対して安定である。したがって、広範囲の物質の物理的、化学的特徴を、要求のきびしい水性状態の下で、本発明の活性PEG誘導体により変性することができる。さらにより重要なことは、アジドおよびアセチレン部分が、互いに特異的であるので(さらに、例えば任意の通常の20個の遺伝子的にコードされたアミノ酸の側鎖官能基とは反応しない)、タンパク質は1個または複数の特定の部位において、非常に高い選択性で変性することができる。
また、本発明は、限定はしないが、1個または複数のアセチレンまたはアジド部分を有する、PEG誘導体および関連の親水性ポリマーを含む、化合物およびポリマーの水溶性かつ加水分解に安定な誘導体を提供する。アセチレン部分を含むPEGポリマー誘導体は、セレクターコドンに応じてタンパク質中に選択的に導入されたアジド部分とのカップリングに対して、高度に選択的である。同様に、アジド部分を含むPEGポリマー誘導体は、セレクターコドンに応じてタンパク質中に選択的に導入されたアセチレン部分とのカップリングに対して、高度に選択的である。
さらに詳しくは、アジド部分は、アルキルアジド、アリールアジドおよびこれらのアジドの誘導体を含む。アルキルおよびアリールアジドの誘導体は、アセチレン特異的反応性が維持される限り、他の置換基を含むことができる。アセチレン部分は、アルキルおよびアリールアセチレンならびにそれぞれの誘導体を含む。アルキルおよびアリールアセチレンの誘導体は、アジド特異的反応性が維持される限り、他の置換基を含むことができる。
本発明は、アジドおよびアセチレン部分を有する物質と、限定はしないが、アセチレンまたはアジド部分を有するPEGポリマー誘導体などの、水溶性化合物またはポリマーとのコンジュゲートを含む。例えば、アジド部分を含むPEGポリマーは、アセチレン官能性を担持する非遺伝子的にコードされたアミノ酸を含むタンパク質中の位置で生物活性分子に結合することができる。PEGおよび生物活性分子をカップリングする結合は、Huisgen[3+2]シクロ付加生成物を含む。
PEGが、生体材料の表面を変性するために使用できることは、当技術分野においてよく確立されている(例えば米国特許第6610281号参照)。また本発明は、1個または複数の反応性アジドまたはアセチレン部位およびHuisgen[3+2]シクロ付加結合を介して、表面に結合されている1個または複数の本発明のアジドまたはアセチレン含有ポリマーを有する表面を含む、生体材料を包含する。また、生体材料および他の物質は、カルボン酸、アミン、アルコールまたはチオール部分を含む結合によるなど、アジドまたはアセチレン結合以外の結合により、アジドまたはアセチレン活性化ポリマー誘導体に結合することが可能であって、引き続く反応に利用できるアジドまたはアセチレン部分を残す。
本発明は、本発明のアジドおよびアセチレン含有化合物またはポリマーを合成する方法を含む。アジド含有化合物またはポリマー誘導体の場合には、アジドは、ポリマーの炭素原子に直接結合させることができる。別法として、得られたポリマーが、その末端または分子中の任意の他の所望の位置にアジド部分を有するように、1個の末端にアジド部分を有する結合剤を、通常の活性化ポリマーに結合することによって、アジド含有化合物またはポリマー誘導体を調製することができる。アセチレン含有化合物またはポリマー誘導体の場合には、アセチレンをポリマーの炭素原子に直接結合させることができる。別法として、得られたポリマーが、分子内またはその末端にアセチレン部分を有するように、1個の末端にアセチレン部分を有する結合剤を、通常の活性化ポリマーに結合することによって、アセチレン含有化合物またはポリマー誘導体を調製することができる。
より詳細には、PEG誘導体などのアジド含有、水溶性化合物またはポリマーの場合には、少なくとも1個の活性ヒドロキシル部分を有する水溶性ポリマーが反応して、その上にメシレート、トレシレート、トシレートまたはハロゲン脱離基などのより反応性の部分を有する置換ポリマーを生成する。スルホニル酸ハライド、ハロゲン原子および他の脱離基を含む、PEGまたは他の化合物もしくはポリマー誘導体の調製および使用は、当業者にはよく知られている。次いで、得られた置換ポリマーは、反応して、ポリマーの末端にあるアジド部分を、より反応性の部分で置換する。別法として、少なくとも1個の活性求核性または求電子性部分を有する水溶性ポリマーは、共有結合がポリマーと結合剤の間に形成され、アジド部分がポリマーの末端に位置するように、アジドを1個の末端に有する結合剤と反応する。アミン、チオール、ヒドラジド、ヒドラジン、アルコール、カルボキシレート、アルデヒド、ケトン、チオエステルなどを含む求核性および求電子性部分は、当業者にはよく知られている。
さらに詳細には、アセチレン含有化合物またはポリマー誘導体の場合には、少なくとも1個の活性ヒドロシル部分を有する水溶性ポリマーが反応を行って、アセチレン部分を含む先駆体から、ハロゲンまたは他の活性化脱離基を置換する。別法として、共有結合がポリマーと結合剤の間に形成され、アセチレン部分が、ポリマーの末端に位置するように、少なくとも1個の活性求核性または求電子性部分を有する水溶性ポリマーが、1個の末端にアセチレンを有する結合剤と反応を行う。ハロゲン部分、活性化脱離基、求核性または求電子性部分の使用は、有機合成ならびにPEG誘導体の調製および使用という意味合いで当技術分野において専門家にはよく確立されていることである。
したがって、本発明はPEG、アジドまたはアセチレン部分を含む誘導体などの水溶性化合物またはポリマーによるタンパク質を選択的に変性する方法を提供する。アジドおよびアセチレン含有PEG誘導体は、生体適合性、安定性、溶解性および免疫原性の欠如が重要である、表面および分子の特性を変性するのに使用することができ、一方、タンパク質にPEG誘導体を結合する、当技術分野において知られていたよりも、より選択的な手段を同時に提供する。
定義
用語「官能基」、「活性部分」「活性化基」、「脱離基」、「反応性部位」、「化学反応性基」および「化学反応性部分」は、当技術分野において、および本明細書では、分子の明確な、定義可能な部分または単位のことをいう。この用語は、何らかの機能または活性を示し、他の分子と反応する分子の部分を示すために、本明細書では使用される。
用語「結合(linkage)」または「リンカー(linker)」は、化学反応の結果として通常形成され、一般に共有結合である基または結合のことを、本明細ではいう。加水分解に安定な結合とは、この結合が水中において実質上安定であり、有用pHで、例えば生理学的状態下で長期間、おそらくいつまでも水と反応しないことを意味する。加水分解に不安定または分解性結合とは、この結合が例えば血液を含む水または水性溶液において、分解性であることを意味する。酵素的に不安定または分解性結合とは、1個または複数の酵素によって分解され得る結合を意味する。当技術分野において理解されている通り、PEGおよび関連するポリマーは、ポリマー骨格中に、またはポリマー骨格とポリマー分子の1個または複数の末端官能基との間のリンカー基中に、分解性結合を含み得る。例えば、PEGカルボン酸または活性化PEGカルボン酸と生物学的活性剤上のアルコール基との反応によって形成されるエステル結合は、一般に生理学的状態下で、加水分解して、反応試薬を放出する。他の加水分解による分解性結合には、カーボネート結合、アミンとアルデヒドとの反応から得られたイミン結合、アルコールとリン酸基との反応によって形成されたリン酸エステル結合、ヒドラジドおよびアルデヒドの反応生成物であるヒドラゾン結合、アルデヒドおよびアルコールの反応生成物であるアセタール結合、ホルメートおよびアルコールの反応生成物であるオルトエステル結合、例えばPEGなどのポリマー末端にあるアミン基およびペプチドのカルボキシル基によって形成されるペプチド結合、例えばポリマーの末端にあるホスホルアミダイトおよびオリゴヌクレオチドの5’ヒドロキル基によって形成されるオリゴヌクレオチド結合が含まれる。
本明細書においては、用語「生物活性分子」「生物活性部分」または「生物活性剤」は、限定はしないが、ウイルス、バクテリア、真菌類、植物、動物およびヒトを含む生物学的生体の任意の、物理的または生化学的特性に影響を与え得る任意の物質を意味する。特に、本明細書では、生物活性分子には、診断、治療緩和、治療、あるいはヒトまたは他の動物の疾病の予防、あるいはヒトまたは動物の、物理的または精神的に健康な状態を向上させるためのものである任意の物質が含まれる。生物活性分子の例には、限定はしないが、ペプチド、タンパク質、酵素、小分子薬剤、染料、脂質、ヌクレオシド、オリゴヌクレオチド、細胞、ウイルス、リポソーム、微小粒子およびミセルが含まれる。本発明で使用に適する生物活性剤のクラスには、限定はしないが、抗生物質、殺カビ剤、抗ウイルス性剤、抗炎症剤、抗癌剤、心臓血管薬、抗不安薬、ホルモン、成長因子、ステロイド剤などが含まれる。
用語「アルキル」、「アルケン」および「アルコキシ」には、直鎖および分枝アルキル、アルケン、およびアルコキシがそれぞれ含まれる。用語「低級アルキル」は、C〜Cアルキルのことをいう。用語「アルコキシ」は、例えば式−ORまたは−RORの酸素置換アルキルのことをいい、式中RおよびRは、それぞれ独立に選択されたアルキルである。用語「置換アルキル」および「置換アルケン」は、それぞれ限定はされないが、C〜Cシクロアルキル、例えばシクロプロピル、シクロブチルなど;アセチレン;シアノ;アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシなど;低級アルカノイルオキシ、例えばアセトキシ;ヒドロキシ;カルボキシル;アミノ;低級アルキルアミノ、例えばメチルアミノ;ケトン;ハロ、例えばクロロまたはブロモ;フェニル;置換フェニルなどの1個または複数の妨害のない置換基で置換されているアルキルおよびアルケンのことをいう。用語「ハロゲン」には、フッ素、塩素、ヨウ素および臭素が含まれる。
「アリール」は、それぞれ5または6個の炭素原子の、1個または複数の芳香族環を意味する。多重アリール環は、ナフチルにおけるように縮合し得るし、またはビフェニルにおけるように非縮合でありうる。アリール環は、1個または複数の環式炭化水素、ヘテロアリールもしくは複素環で、縮合されていても縮合されていなくてもよい。
「置換アリール」は、置換基として1個または複数の妨害のない基を有するアリールである。
用語「置換基」は、限定はしないが、妨害のない置換基を含む。「妨害のない置換基」は、安定な化合物を生じる基である。適切な、妨害のない置換基またはラジカルには、限定しないが、ハロ、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10アルコキシ、C〜C12アラルキル、C〜C12アルカリール、C〜C12シクロアルキル、C〜C12シクロアルケニル、フェニル、置換されたフェニル、トルオイル、キシレニル、ビフェニル、C〜C12アルコキシアルキル、C〜C12アルコキシアリール、C〜C12アリールオキシアルキル、C〜C12オキシアリール、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜C10アルキルスルホニル、−(CH−O−(C〜C10アルキル)式中mは1〜8、アリール、置換アリール、置換アルコキシ、フルオロアルキル、複素環式ラジカル、置換複素環式ラジカル、ニトロアルキル、−NO、−CN、−NRC(O)−(C〜C10アルキル)、−C(O)−(C〜C10アルキル)、C〜C10アルキルチオアルキル、−C(O)O−(C〜C10アルキル)、−OH、−SO、.dbd.S、−COOH、−NR、カルボニル、−C(O)−(C〜C10アルキル)−CF3、−C(O)−CF3、−C(O)NR2、−(C〜C10アリール)−S−(C〜C10アリール)、−C(O)−(C〜C10アリール)、−(CH−O−(−(CH−O−(C〜C10アルキル)式中各mは、1〜8、−C(O)NR、−C(S)NR、−SONR、−NRC(O)NR、−NRC(S)NR、その塩などが含まれる。各Rは、本明細書ではH、アルキル基または置換アルキル、アリールまたは置換アリール、アラルキルまたはアルカリールである。
本発明は、平均分子量約800ダルトン(Da)〜約100000ダルトンを有する水溶性ポリマー骨格を含むアジドおよびアセチレン含有ポリマー誘導体を提供する。水溶性ポリマーのポリマー骨格は、限定はしないが、核酸分子、ポリペプチド、荷電化合物、またはポリマー、線状、分枝または多重アーム化合物またはポリマー、およびポリ(エチレングリコール)(すなわち、PEG)を含む任意の適切な化合物またはポリマーであってよい。しかし、限定はしないが、ポリ(デキストラン)およびポリ(プロピレングリコール)などのPEG関連分子を含む、他の化合物およびポリマーも本発明の実施における使用に適しており、この点で用語PEGまたはポリ(エチレングリコール)は、包括的なもので排他的であることを意図するものではないことを理解すべきである。用語PEGは、任意のこの形態にあるポリ(エチレングリコール)を含み、二官能性PEG、多アームPEG、フォークPEG、分枝PEG、懸垂PEG(すなわち、ポリマー骨格に懸垂している1個または複数の官能基を有するPEGまたは関連ポリマー)、または中に分解性結合を有するPEGを含む。
本明細書では用語「水溶性ポリマー」は、水性溶媒に可溶な任意のポリマーのことをいう。治療用ポリペプチドへの水溶性ポリマーの結合は、限定はしないが、増大もしくは調節された血清半減期、または非変性形態に比べて、増大もしくは調節された治療半減期、調節された免疫原性、調節された物理的会合特徴(凝集および多量体形成、変性受容体結合および変性受容体二量化もしくは多量化など)を含む、変化をもたらす。水溶性ポリマーは、それ自体、生物活性を有していても、いなくてもよい。適切なポリマーには、限定はしないがポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールプロピオンアルデヒド、モノC〜C10アルコキシもしくはそのアリールオキシ誘導体(米国特許第5252714号に記載されており、これを参照により本明細書に組み込む)、モノメトキシ−ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアミノ酸、ジビニルエーテル無水マレイン酸、N−(2−ヒドロキシプロピル)−メタクリルアミド、デキストラン、デキストランスルフェートを含むデキストラン誘導体、ポリプロピレングリコール、ポリプロピレンオキシド/エチレンオキシドコポリマー、ポリオキシエチル化ポリオール、ヘパリン、ヘパリン断片、ポリサッカライド、オリゴサッカライド、グリカン、セルロースもしくはセルロース誘導体(限定はしないが、メチルセルロースまたはカルボキシメチルセルロース)、デンプンまたはデンプン誘導体、ポリペプチド、ポリアルキレングリコールおよびその誘導体、ポリアルキレングリコールのコポリマーおよびその誘導体、ポリビニルエチルエーテル、ならびにアルファ−ベータ−ポリ[(2−ヒドロキシエチル)−DL−アパルトアミド等、あるいはそれらの混合物が含まれる。かかる水溶性ポリマーの例には、限定はしないが、ポリエチレングリコールおよび血清アルブミンが含まれる。
本明細書では、用語「ポリアルキレングリコール」は、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、およびその誘導体のことをいう。用語「ポリアルキレングリコール」は、直鎖ならびに分枝ポリマー、および1キロダルトン(kDa)と100kDaの間の平均分子量を包含する。他の例示的実施形態は、例えばShearwater Corporationのカタログ「生物医学的用途のためのポリエチレングリコールおよび誘導体」(Polyethylene Glycol and Derivatives for Biomedical Applications(2001)などの商品供給者のカタログに列挙されている。
通常は、PEGは、透明、無色、無臭、水に可溶、熱に安定、多くの化学反応薬に不活性であり、加水分解または変質せず、一般に無毒である。ポリ(エチレングリコール)は、生体親和性であると考えられ、これは、PEGが害を及ぼすことなしに、生きている組織もしくは生体と共存できるということである。さらに詳細には、PEGは実質上非免疫原性であり、これはPEGが、体内で免疫性反応を生じる傾向にないということである。生物活性薬剤などの、体内において何らかの望ましい機能を有する分子に結合した場合、PEGは、この薬剤を覆う傾向があり、生体が薬剤の存在に耐えることができるように、どのような免疫反応も低減または排除することができる。PEG結合体は、実質的免疫反応を生ずる傾向がなく、または凝固もしくは他の望ましくない影響を生じる傾向にない。式−CHCHO−(CHCHO)−CHCH−を有するPEGは、式中nが約3〜約4000、一般に約20〜約2000であり、本発明の実施において1つの有用なポリマーである。約800Da〜約100000Daの分子量を有するPEGは、ポリマー骨格として特に有用である。
ポリマー骨格は、線状または分枝であってよい。分枝ポリマー骨格は、当技術分野において一般に知られている。通常、分枝ポリマーは、中心の枝核部分および、この中心の枝核に結合されている複数のポリマー直鎖を有している。一般に、PEGは、グリセロール、グリセロールオリゴマー、ペンタエリスリトールおよびソルビトールなどの種々のポリオールへのエチレンオキシドの付加によって調製することができる分枝形態において使用される。中心の分枝部分は、リシンなどのいくつかのアミノ酸からも得ることができる。分枝ポリ(エチレングリコール)は、一般形式R(−PEG−OH)で表すことができ、式中Rはグリセロール、グリセロールオリゴマー、ペンタエリスリトールなどの核部分に由来し、mはアームの数を表す。米国特許第5932462号;第5643575号;第5229490号;第4289872号;米国特許出願2003/0143596;WO96/21469およびWO93/21259(それぞれ、全体を参照により本明細書に組み込む)において記載されているものなどの、多アームPEG分子もまたポリマー骨格として使用することができる。
分枝PEGは、PEG(−YCHZによって表されるフォークPEGの形態であることもでき、式中Yは結合基であり、Zは規定の長さの原子鎖によってCHに結合された活性化末端基である。
さらに他の分枝形態、懸垂PEGは、PEG鎖の末端ではなくPEG骨格に沿って、カルボキシルなどの反応基を有する。
これらのPEGの形態に加えて、このポリマーは、骨格中の弱いまたは分解性結合により調製することもできる。例えば、PEGは、加水分解しやすいポリマー骨格中のエステル結合により調製することができる。以下に示す通り、この加水分解は、低分子量断片へのポリマーの開裂をもたらす:−PEG−CO−PEG−+HO→PEG−COH+HO−PEG−。
当業者には、用語ポリ(エチレングリコール)またはPEGは、全ての上記形態を表し、または含むことが理解されよう。
また、他のポリマーの多くが、本発明に適する。水溶性であり、2〜約300の末端を有するポリマー骨格が、本発明において特に有用である。適切なポリマーの例には、限定はしないが、ポリプロピレングリコール「PPG」などの他の、ポリ(アルキレングリコール)、そのコポリマー(例えばエチレングリコールおよびプロピレングリコールのコポリマー)、そのターポリマー、それらの混合物などが含まれる。ポリマー骨格の各鎖の分子量は変化することができるが、一般に、これは約800Da〜100000Da、しばしば約6000Da〜約80000Daの範囲にある。
当業者であれば、実質上水溶性の骨格に対する上記リストは、決して網羅的なものではなく、単に例示的なものであること、および上記の品質を有する全てのポリマー材料が考慮されていることを理解するであろう。
本発明のポリマー誘導体は、「多官能性」であり、ポリマー骨格は、少なくとも2個の末端、および官能基で官能化または活性化された多分300ほどの末端を有することを意味している。多官能性ポリマー誘導体は、2個の末端を有する線状ポリマーを含み、各末端は、同一または異なっていてもよい官能基に結合している。
一実施形態において、ポリマー誘導体は、次の構造を有する:
X−A−POLY−B−N=N=N
[式中、
N=N=Nは、アジド部分であり、
Bは、存在していても、存在していなくてもよい結合部分であり、
POLYは、水溶性非抗原性ポリマーであり、
Aは、結合部分であり、これは、存在していても、存在していなくてもよく、かつBと同一または異なっていてもよく、および
Xは、第2の官能基である]。
AおよびBに対する結合部分の例には、18個までの、さらに好ましくは1〜10個の炭素原子を含む多官能化アルキル基を含む。窒素、酸素、硫黄などのヘテロ原子が、アルキル鎖と一緒に含まれていてもよい。アルキル鎖は、ヘテロ原子において分枝してもよい。AおよびBに対する結合部分の他の例には、10個までの、さらに好ましくは5〜6個の炭素原子を含む多官能化アリール基が含まれる。アリール基は、1個または複数の炭素原子、窒素、酸素または硫黄原子で置換することができる。適切な結合基の他の例には、米国特許第5932462号および同第5643575号ならびに米国特許出願2003/0143596に記載されている結合基が含まれる。このそれぞれを、参照によりその全体を本明細書に組み込む。当業者であれば、結合部分に対する上記リストは、決して網羅的なものではなく、単に例示的なものであること、および上記の品質を有する全ての結合部分が考慮されていることを理解するであろう。
Xとして使用するための適切な官能基の例には、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、アルコキシル、活性化エステル(N−ヒドロキシスクシンイミジルエステルおよび1−ベンゾトリアゾリルエステルなど)、活性カーボネート(N−ヒドロキシスクシンイミジルカーボネート、1−ベンゾトリアゾリルカーボネートなど)、アセタール、アルデヒド、アルデヒド水和物、アルケニル、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、活性スルホン、アミン、アミノオキシ、保護アミン、ヒドラジド、保護ヒドラジド、保護チオール、カルボン酸、保護カルボン酸、イソシアナート、イソチオシアナート、マレイミド、ビニルスルホン、ジチオピリジン、ビニルピリジン、ヨードアセタミド、エポキシド、グリオキサール、ジオン、メシレート、トシレート、およびトレシレート、アルケン、ケトン、およびアジドが含まれる。理解されている通り、選択されたX部分は、アジド基と反応が生じないようにアジド基と共存できるべきである。アジド含有ポリマー誘導体は、第2の官能基(すなわち、X)もアジド部分であることを意味するホモ二官能性、または第2の官能基が異なる官能基であることを意味するヘテロ二官能性であってよい。
当技術分野において理解されている通り、用語「保護された」は、何らかの反応条件下で、化学的反応性官能基の反応を防止する保護基または部分の存在することをいう。保護基は、保護される化学的反応性基のタイプによって変化することになる。例えば、化学的反応性基が、アミンまたはヒドラジドの場合には、保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(t−Boc)および9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)からなる群から選択される。化学的反応性基が、チオールの場合には、保護基は、オルトピリジルジスルフィドであり得る。化学的反応性基が、ブタン酸またはプロピオン酸などのカルボン酸、またはヒドロキシル基である場合には、保護基は、ベンジル、またはメチル、エチルもしくはtert−ブチルなどのアルキル基であり得る。当技術分野において知られている他の保護基も本発明において使用することができる。
文献における、末端官能基の特定の例には、N−スクシンイミジルカーボネート(例えば、米国特許第5281698号、第5468478号参照)、アミン(例えば、Buckmann等、Makromol.Chem.182:1379(1981)、Zaplipsky等、Eur.Polym.J.19:1177(1983)参照)、ヒドラジド(例えば、Andresz等、Makromol.Chem.179:301(1978)参照)、スクシンイミジルプロピオネートおよびスクシンイミジルブタン酸(例えば、Olson等、Poly(ethyleneglycol)Chemistry&Biological Applications、170〜181頁、Harris&Zaplipsky編、ACS、WashingtonD.C.、1997;また、米国特許第5672662号参照)、スクシンイミジルスクシネート(例えば、Abuchowski等、Cancer Biochem.Biophys.7:175(1984)およびJoppich等、Makrolol.Chem.180:1381(1979)参照)、スクシンイミジルエステル(例えば、米国特許第4670417号参照)、ベンゾトリアゾールカーボネート(例えば、米国特許第5650234号参照)、グリシジルエーテル(例えば、Pitha等、Eur.J.Biochem.94:11(1979)、Elling等、Biotech.Appl.Biochem.13:354(1991)参照)、オキシカルボニルイミダゾール(例えば、Beauchamp等、Anal.Biochem.131:25(1983)、Tondelli等、J.Controlled Release 1:251(1985)参照)、p−ニトロフェニルカーボネート(例えば、Veronese等、Appl.Biochem.Biotech.、11:141(1985);およびSartore等、Appl.Biochem.Biotech.27:45(1991)参照)、アルデヒド(例えば、Harris等、J.Polym.Sci.Chem.Ed.22:341(1984)、米国特許第5824784号、米国特許第5252714号参照)、マレイミド(例えば、Goodson等、Bio/Technology 8:343(1990)Romani等、Chemistry of Peptides and Proteins 2:29(1984)、およびKogan、Synthetic Comm.22:2417(1992)参照)、オルトピリジル−ジスルフィド(例えば、Woghiren等、Bioconj.Chem.4:314(1993)参照)、アクリロール(例えば、Sawhney等、Macromolecules、26:581(1993)参照)、ビニルスルホン(例えば、米国特許第5900461号参照)。前述の文献の全てを参照により本明細書に組み込む。
好ましい実施形態において、本発明のポリマー誘導体は、次の構造を有するポリマー骨格を含む:
X−CHCHO−(CHCHO)−CHCH−N=N=N
[式中、
Xは、上述の官能基であり、および
nは、約20から約4000である]。
他の実施形態において、本発明のポリマー誘導体は、次の構造を有するポリマー骨格を含む:
X−CHCHO−(CHCHO)−CHCH−O−(CH−W−N=N=N
[式中、
Wは、1〜10個の間の炭素原子を含む、脂肪族または芳香族リンカー部分であり、
nは、約20から約4000、および
Xは、上記の通りの官能基である]。
本発明のアジド含有PEG誘導体は、少なくとも2つの方法によって調製することができる。以下に示す1つの方法においては、平均分子量約800Daから約100000Daを有する水溶性ポリマー骨格、第1の官能基に結合している第1の末端、および適切な脱離基に結合している第2の末端を有するポリマー骨格、をアジドアニオン(ナトリウム、カリウム、tert−ブチルアンモニウムなどを含む任意のいくつかの適切な対イオンと対をなすことができる)と反応させる。脱離基は、求核性置換を行い、アジド部分によって置換され、所望のアジド含有PEGポリマーが得られる。
X−PEG−L+N →X−PEG−N
示した通り、反応に使用する適切なポリマー骨格は、式X−PEG−Lを有し、PEGはポリ(エチレングリコール)であり、Xは、アジド基と反応しない官能基であり、Lは適切な脱離基である。適切な官能基の例には、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、アセタール、アルケニル、アミン、アミノオキシ、保護アミン、保護ヒドラジド、保護チオール、カルボン酸、保護カルボン酸、マレイミド、ジチオピリジン、およびビニルピリジン、およびケトンが含まれる。適切な脱離基の例には、塩化物、臭化物、ヨウ化物、メシレート、トレシレート、およびトシレートが含まれる。
本発明のアジド含有ポリマー誘導体を調製する第2の方法においては、アジド官能性を担持する結合剤を、平均分子量約800Daから約100000Daを有する水溶性ポリマー骨格と接触させる。この結合剤は、PEGポリマー上の化学官能性と選択的に反応する化学官能性を担持して、結合基によってアジドが、ポリマー骨格から分離されているアジド含有ポリマー誘導体生成物を形成する。
例示的反応式を以下に示す。
X−PEG−M+N−リンカー−N=N=N→PG−X−PEG−リンカー−N=N=N
式中、PEGは、ポリ(エチレングリコール)、およびXは、アルコキシまたは上記の官能基などのキャッピング基である。Mは、アジド官能性とは反応しないが、N官能基と効率的かつ選択的に反応する官能基である。
適切な官能基の例を挙げる:Nがアミンの場合には、Mは、カルボン酸、カーボネートまたは活性化エステル;Nがヒドラジドまたはアミノオキシ部分の場合には、Mは、ケトン;Nが求核剤の場合には、Mは、脱離基である。
粗製生成物の精製は、通常、生成物の沈殿によって、必要ならば続いてクロマトグラフィーによって実施することができる。
PEGジアミンの場合において、さらに特定の例を以下に示す。この例では、1個のアミンが、tert−ブチル−Bocなどの保護基部分によって保護され、得られたモノ保護PEGジアミンを、アジド官能性を担持する結合部分と反応させる:BocHN−PEG−NH+HOC−(CH−N=N=N。
この例においては、種々の活性化剤(塩化チオニルまたはカルボジイミド反応試薬、およびN−ヒドロキシスクシンイミドまたはN−ヒドロキシベンゾトリアゾールなど)を使用して、アミン基をカルボン酸基に結合して、モノアミンPEG誘導体とアジド担持リンカー部分との間にアミド結合を作り出すことができる。アミド結合をうまく形成した後、生物活性分子を変性するために、得られたN−tert−ブチル−Boc−保護アジド含有誘導体を直接使用することができ、また、綿密に作業して他の有用な官能基を組み込むことができる。例えば、N−t−Boc基を強酸で処理することによって加水分解し、オメガ−アミノ−PEG−アジドを生成することができる。得られたアミンを、合成の手掛かりとして使用して、マレイミド基、活性化ジスルフィド、活性化エステルなど他の有用な官能性を、価値のあるヘテロ二官能性反応試薬を作り出すために組み込むことができる。
ヘテロ二官能性誘導体は、ポリマーの各末端に異なる分子を結合することを望む場合に、特に有用である。例えば、オメガ−N−アミノ−N−アジドPEGは、アルデヒド、ケトン、活性化エステル、活性化カルボナートなど活性化求電子基を有する分子をPEGの1個の末端に、またアセチレン基を有する分子をPEGの他の末端に結合できるようにする。
本発明の他の実施形態において、ポリマー誘導体は、次の構造を有する:
X−A−POLY−B−C≡C−R
[式中、
Rは、Hまたはアルキル、アルケン、アルキオキシ、またはアリールもしくは置換アリール基であってよく、
Bは、結合部分であり、存在しても存在しなくてもよく、
POLYは、水溶性非抗原性ポリマーであり、
Aは、結合部分であり、存在しても存在しなくてもよく、またBと同一または異なっていてもよい、および
Xは、第2の官能基である]。
AおよびBに対する結合部分の例には、18個までの、さらに好ましくは1〜10個の炭素原子を含む多官能性化アルキル基が含まれる。窒素、酸素または硫黄などのヘテロ原子は、アルキル鎖を伴って含まれてよい。アルキル鎖は、ヘテロ原子において分枝していてもよい。AおよびBに対する結合部分の他の例には、18個までの、さらに好ましくは5〜6個の炭素原子を含む多官能性化アリール基が含まれる。アリール基は、1個または複数の炭素原子、窒素、酸素または硫黄原子で置換することができる。適切な結合基の他の例には、米国特許第5932462号、第5643575号、および米国特許出願2003/0143596に記載されている結合基が含まれ、各特許を、参照によりその全体を本明細書に組み込む。当業者であれば、結合部分に対する上記リストは、決して網羅的なものではなく、単に例示的なものであること、および上記の品質を有する全ての結合部分が考慮されていることを理解するであろう。
Xとして使用するための適切な官能基の例には、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、アルコキシル、活性化エステル(N−ヒドロキシスクシンイミジルエステルおよび1−ベンゾトリアゾリルエステルなどの)、活性カーボネート(N−ヒドロキシスクシンイミジルカーボネートおよび1−ベンゾトリアゾリルカーボネートなどの)、アセタール、アルデヒド、アルデヒド水和物、アルケニル、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、活性スルホン、アミン、アミノオキシ、保護アミン、ヒドラジド、保護ヒドラジド、保護チオール、カルボン酸、保護カルボン酸、イソシアナート、イソチオシアナート、マレイミド、ビニルスルホン、ジチオピリジン、ビニルピリジン、ヨードアセタミド、エポキシド、グリオキサール、ジオン、メシレート、トシレート、およびトレシレート、アルケン、ケトン、およびアセチレンが含まれる。理解されている通り、選択されるX部分は、アセチレン基との反応が生じないようにアセチレン基と共存すべきである。アセチレン含有ポリマー誘導体は、第2官能基(すなわち、X)もアセチレン部分であることを意味するホモ二官能性、または第2官能基が異なる官能基であることを意味するヘテロ二官能性であってよい。
他の好ましい実施形態において、本発明のポリマー誘導体は、次の構造を有するポリマー骨格を含む:
X−CHCHO−(CHCHO)−CHCH−O−(CH−C≡CH
[式中、
Xは、上記の通りの官能基であり、
nは、約20から約4000であり、および
mは、1と10の間である]。
各ヘテロ二官能性PEGポリマーの特定の例を以下に示す。
本発明のアセチレン含有PEG誘導体は、少なくとも2つの方法によって調製することができる。第1の方法においては、平均分子量約800Daから約100000Daを有する水溶性ポリマー骨格、第1の官能基に結合している第1の末端および適切な求核性基に結合している第2の末端を有するポリマー骨格と、アセチレン官能性ならびにPEG上の求核性基との反応に適する脱離基を担持する化合物とを反応させる。求核性部分担持するPEGポリマーおよび脱離基を担持する分子を混ぜ合わせた場合、脱離基は、求核性置換を行い、求核性部分によって置換され、所望のアセチレン含有ポリマーが得られる。
X−PEG−Nu+L−A−C→X−PEG−Nu−A−C≡CR’
示した通り、反応において使用するための好ましいポリマー骨格は、式X−PEG−Nuを有し、式中、PEGはポリ(エチレングリコール)であり、Nuは求核性部分あり、XはNu、Lまたはアセチレン官能性と反応しない官能基である。
Nuの例には、アミン、アルコキシ、アリールオキシ、スルフヒドリル、イミノ、カルボキシレート、ヒドラジド、主としてSN2−タイプの機作により反応するはずであるアミノキシ基が含まれる。その他のNu基の例は、主として求核性付加反応により反応するはずである官能基を含む。L基の例には、塩化物、臭化物、ヨウ化物、メシレート、トレシレート、トシレートおよび求核性置換を行うと予想される他の基ならびにケトン、アルデヒド、チオエステル、オレフィン、アルファ−ベータ不飽和カルボニル基、カーボネートおよび求核剤によって付加を行うと予想される他の求電子性基が含まれる。
好ましい実施形態において、Aは、1〜10個の間の炭素原子を有する脂肪族リンカーまたは6〜14個の間の炭素原子を有する置換アリール環である。Xは、アジドと反応しない官能基であり、Lは、適切な脱離基である。
本発明のアセチレン含有ポリマー誘導体を調製する第2の方法においては、一方の末端に保護官能基またはキャッピング剤および他方の末端に適切な脱離基を担持する、平均分子量約800Daから約100000Daを有するPEGポリマーを、アセチレンアニオンと接触させる。
例示的反応式を以下に示す。
X−PEG−L+−C≡CR’→X−PEG−C≡CR’
[式中、
PEGは、ポリ(エチレングリコール)であり、Xは、アルコキシまたは上記の官能基などのキャッピング基であり、および
R’は、H、アルキル、アルコキシ、アリールまたはアリールオキシ基、あるいは置換アルキル、アルコキシル、アリールまたはアリールオキシ基である]。
上の例において、脱離基Lは、十分な濃度のアセチレンアニオンと接触した場合にSN2タイプの置換を行うのに十分な反応性であるべきである。アセチレンアニオンによる脱離基のSN2置換を実施するのに必要な反応条件は、当分野においてよく知られている。
粗製生成物の精製は、通常、生成物の沈殿によって、続いて必要ならばクロマトグラフィーによって実施される。
(実施例)
以下の実施例を例示のために提供するが、本発明を限定するものではない。
PEG−OH+Br−(CH−C:CR’→PEG−O−(CH−C≡CR’
A B
ポリアルキレングリコール(P−OH)をアルキルハライド(A)と反応させて、エーテル(B)を形成する。これらの化合物においては、nは、1から9の整数であり、R’は、直鎖または分枝鎖、飽和または不飽和のC1からC20のアルキルまたはヘテロアルキル基であり得る。また、R’は、C3からC7の飽和または不飽和の環式アルキルまたは環式ヘテロアルキル、置換または非置換のアリールまたはヘテロアリール基、あるいは置換または非置換のアルカリール(このアルキルは、C1からC20の飽和または不飽和のアルキル)またはヘテロアルカリール基であり得る。一般に、P−OHは、分子量800から40000ダルトン(Da)を有するポリエチレングリコール(PEG)またはモノメトキシポリエチレングリコール(mPEG)である。
mPEG−OH+Br−CH−C≡CH→mPEG−O−CH−C≡CH
分子量20000ダルトン(Da)(mPEG−OH20kDa、2.0g、0.1ミリモル、Sunbio)を有するmPEG−OHを、THF(35mL)中のNaH(12mg、0.5ミリモル)で処理した。次いで、キシレン中80重量%に溶解した臭化プロパギルの溶液(0.56mL、5ミリモル、50当量、Aldrich)および触媒量のKIをこの溶液に添加し、得られた混合物を2時間、加熱還流した。次いで、水(1mL)を添加し、溶媒を真空下で除去した。残渣にCHCl(25mL)を添加し、有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥し、体積を約2mLに減少させた。このCHCl溶液をジエチルエーテル(150mL)に滴下した。得られた沈殿を収集し、冷ジエチルエーテルで数回洗浄し、乾燥してプロパギル−O−PEGを得た。
mPEG−OH+Br−(CH−C≡CH→mPEG−O−(CH−C≡CH
分子量20000ダルトン(Da)(mPEG−OH20kDa、2.0g、0.1ミリモル、Sunbio)を有するmPEG−OHを、THF(35mL)中のNaH(12mg、0.5ミリモル)で処理した。次いで、50当量の5−クロロ−1−ペンチン(0.53mL、5ミリモル、Aldrich)および触媒量のKIを、この混合物に添加した。得られた混合物を16時間、加熱還流した。次いで水(1mL)を添加し、溶媒を真空下で除去した。残渣にCHCl(25mL)を添加し、有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥し、体積を約2mLに減少させた。このCHCl溶液をジエチルエーテル(150mL)に滴下した。得られた沈殿を収集し、冷ジエチルエーテルで数回洗浄し、乾燥して対応するアルキンを得た。
(1) m−HOCHOH+NaOH+Br−CH−C≡CH→m−HOCHO−CH−C≡CH
(2) m−HOCHO−CH−C≡CH+MsCl+N(Et)→m−MsOCHO−CH−C≡CH
(3) m−MsOCHO−CH−C≡CH+LiBr→m−Br−CHO−CH−C≡CH
(4) mPEG−OH+m−Br−CHO−CH−C≡CH→mPEG−O−CH−CO−CH−C≡CH
THF(50mL)および水(2.5mL)中の3−ヒドロキシベンジルアルコール(2.4g、20ミリモル)の溶液に、先ず粉体水酸化ナトリウム(1.5g、37.5ミリモル)、次いで、さらにキシレン中80重量%溶液に溶解した臭化プロパギルの溶液(3.36mL、30ミリモル)を添加した。反応混合物を6時間、加熱還流した。混合物に10%のクエン酸(2.5mL)を添加し、溶媒を真空下で除去した。残渣を酢酸エチル(3×15mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和NaCl溶液(10mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濃縮して3−プロパギルオキシベンジルアルコールが得られた。
塩化メタンスルホニル(2.5g、15.7ミリモル)およびトリエチルアミン(2.8mL、20ミリモル)を0℃で、CHCl中の化合物3の溶液(2.0g、11.0ミリモル)に添加し、反応物を16時間冷蔵庫に置いた。通常の後処理によりメシレートを淡黄色の油として得た。この油(2.4g、9.2ミリモル)をTHF(20mL)中に溶解し、LiBr(2.0g、23.0ミリモル)を添加した。反応混合物を1時間加熱還流し、次いで、室温に冷却した。混合物に水(2.5mL)を添加し、溶媒を真空下で除去した。残渣を酢酸エチル(3×15mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和NaCl溶液(10mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、濃縮して所望の臭化物を得た。
mPEG−OH20kDa(1.0g、0.05ミリモル、Sunbio)をTHF(20mL)中に溶解し、この溶液を氷浴中で冷却した。NaH(6mg、0.25ミリモル)を、激しく撹拌しながら数分間にわたって添加した後、上で得られた臭化物(2.55g、11.4ミリモル)および触媒量のKIを添加した。冷却浴を除去し、得られた混合物を12時間、加熱還流した。混合物に水(1.0)を添加し、溶媒を真空下で除去した。残渣にCHCl(25mL)を添加し、有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥し、体積を約2mLに減少させた。エーテル溶液(150mL)に滴下すると、白色沈殿が得られ、これを収集してPEG誘導体を得た。
mPEG−NH+X−C(O)−(CH−C≡CR’→mPEG−NH−C(O)−(CH−C≡CR’
末端アルキン含有ポリ(エチレングリコール)ポリマーも、上に示した通り、末端官能基を含むポリ(エチレングリコール)ポリマーを、アルキン官能性を含む反応性分子に結合させることによって得ることができる。
(1) HOC−(CH−C≡CH+NHS+DCC→NHSO−C(O)−(CH−C≡CH
(2) mPEG−NH+NHSO−C(O)−(CH−C≡CH→mPEG−NH−C(O)−(CH−C≡CH
4−ペンチン酸(2.943g、3.0ミリモル)をCH2Cl2(25mL)中に溶解した。N−ヒドロキシスクシンイミド(3.80g、3.3ミリモル)およびDCC(4.66g、3.0ミリモル)を添加し、溶液を室温で、終夜撹拌した。得られた粗製NHSエステル7を、さらに精製することなしに、次の反応において使用した。
分子量5000Daを有するmPEG−NH(mPEG−NH、1g、Sunbio)をTHF(50mL)中に溶解し、混合物を4℃に冷却した。NHSエステル7(400mg、0.4ミリモル)を激しく撹拌しながら少しずつ添加した。混合物を室温に加温しながら3時間撹拌した。次いで、水(2mL)を添加し、溶媒を真空下で除去した。残渣にCHCl(50mL)を添加し、有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥し、体積を約2mLに減少させた。このCHCl溶液をエーテル(150mL)に滴下した。得られた沈殿を収集し、真空中で乾燥した。
この実施例は、ポリ(エチレングリコール)のメタンスルホニルエステルの調製を示し、これは、またポリ(エチレングリコール)のメタンスルホネートまたはメシレートと呼ぶことができる。対応するトシレート、およびハライドは、同様の手順によって調製することができる。
mPEG−OH+CHSOCl+N(Et)→mPEG−O−SOCH
mPEG−N
トルエン150mL中の mPEG−OH(分子量=3400、25g、10ミリモル)を窒素下、2時間共沸蒸留し、溶液を室温に冷却した。溶液に乾燥CHCl40mLおよび乾燥トリエチルアミン2.1mL(15ミリモル)を添加した。溶液を氷浴中で冷却し、蒸留塩化メタンスルホニル1.2mL(15ミリモル)を滴下した。溶液を窒素下、室温で終夜撹拌し、この反応物を、無水エタノール2mLを添加することによってクエンチした。この混合物を、真空下で蒸発させて、主にトルエン以外の溶媒を除去し、濾過し、再び真空下で濃縮し、次いで、ジエチルエーテル100mL中に沈殿させた。濾液を冷ジエチルエーテルで数回洗浄し、真空中で乾燥してメシレートを得た。
メシレート(20g、8ミリモル)をTHF75mL中に溶解し、溶液を4℃に冷却した。冷却溶液にアジ化ナトリウム(1.56g、24ミリモル)を添加した。この反応物を窒素下、2時間加熱還流した。次いで、溶媒を揮発させ、残渣をCHCl(50mL)で希釈した。有機部分をNaCl溶液で洗浄し、無水MgSO上で乾燥した。体積を20mLに減少し、冷乾燥エーテル150mLに加えることによって、生成物を沈殿させた。
(1)N−C−COH→N−CCHOH
(2)N−CCHOH→Br−CH−C−N
(3)mPEG−OH+Br−CH−C−N→mPEG−O−CH−C−N
4−アジドベンジルアルコールを、米国特許第5998595号に記載されている方法を使用して、製造することができる。塩化メタンスルホニル(2.5g、15.7ミリモル)およびトリエチルアミン(2.8mL、20ミリモル)を0℃で、CHCl中の4−アジドベンジルアルコール(1.75g、11.0ミリモル)の溶液に添加し、反応物を16時間冷蔵庫中に置いた。通常の後処理により、メシレートを淡黄色の油として得た。この油(9.2ミリモル)をTHF(20mL)中に溶解し、LiBr(2.0g、23.0ミリモル)を添加した。反応混合物を1時間加熱還流し、次いで、室温に冷却させた。混合物に水(2.5mL)を添加し、溶媒を真空下で除去した。残渣を酢酸エチル(3×15mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和NaCl溶液(10mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、濃縮して所望の臭化物を得た。
mPEG−OH20kDa(2.0g、0.1ミリモル、Sunbio)をTHF(35mL)中のNaH(12mg、0.5ミリモル)で処理し、この混合物に触媒量のKIと共にこの臭化物(3.32g、15ミリモル)を添加した。得られた混合物を12時間、加熱還流した。混合物に水(1.0)を添加し、溶媒を真空下で除去した。残渣にCHCl(25mL)を添加し、有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥し、体積を約2mLに減少させた。エーテル溶液(150mL)に滴下すると、沈殿し、これを収集してmPEG−O−CH−C−Nが生成した。
NH−PEG−O−CHCHCOH+N−CHCHCO−NHS→N−CHCH−C(O)NH−PEG−O−CHCHCO
NH−PEG−O−CHCHCOH(分子量3400Da、2.0g)を飽和NaHCO(10mL)水溶液に溶解し、溶液を0℃に冷却した。3−アジド−1−N−ヒドロキシスクシンイミドプロピオネート(5当量)を激しく撹拌しながら添加した。3時間後、水20mLを添加し、混合物をさらに室温で45分間撹拌した。0.5NのHSOでpHを3に調整し、NaClを約15重量%の濃度になるまで添加した。反応混合物をCHCl(100mL×3)で抽出し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。冷ジエチルエーテルで沈殿後、生成物を濾過によって収集し、真空下で乾燥してオメガ−カルボキシ−アジドPEG誘導体を得た。
mPEG−OMs+HC≡CLi→mPEG−O−CH−CH−C≡C−H
当技術分野において知られている通りに調製し、THF中で−78Cに冷却したリチウムアセチリド(4当量)の溶液に、THFに溶解したmPEG−OMsの溶液を激しく撹拌しながら滴下した。3時間後、反応物を室温に温め、ブタノール1mLを添加して急冷した。次いで、水20mLを添加し、混合物を室温でさらに45分間撹拌した。0.5NのHSOでpHを3に調整し、NaClを約15重量%の濃度になるまで添加した。反応混合物をCHCl(100mL×3)で抽出し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。冷ジエチルエーテルで沈殿後、生成物を濾過によって収集し、真空下で乾燥してオメガ−カルボキシ−アジドPEG誘導体を生成した。
アジド−およびアセチレン含有アミノ酸が、L.Wang等、(2001)、Science 292:498〜500、J.W.Chin等、Science 301:964〜7(2003))、J.W.Chin等、(2002)、Journal of the American Chemical Society 124:9026〜9027;J.W.Chin&P.G.Schultz、(2002)、ChemBioChem 11:1135〜1137;J.W.Chin等、(2002)、PNAS United States of America 99:11020〜11024:およびL.Wang&P.G.Schultz、(2002)、Chem.Comm.、1〜10に記載されている方法を使用して、タンパク質中に部位選択的に組み込まれた。アミノ酸が組み込まれてから、タンパク質0.01ミリモルとのシクロ付加反応を、リン酸緩衝液(PB)中で、pH8、PEG誘導体2ミリモル、CuSO1ミリモル、およびCu線約1mgの存在下で、37℃で4時間実施した。
前述の記載および関連した図において示された教示の利点を得ながら、本発明が関係する、本発明の多くの変更形態および他の実施形態が、当業者には思い浮かぶであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定するものではなく、変更形態および他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれるものであることを理解されたい。特定の用語が、本明細書において使用されているが、それらは、専ら包括的および説明的意味において使用されており、限定するために使用されているものではない。本明細書において引用されている全ての、出版物、特許、および特許出願を、全ての目的のために、参照により本明細書に組み込む。

Claims (13)

  1. 加水分解に対して安定であり、次式
    R−CHCH−(OCHCH−C≡CH[式中、nは5から3000であり、Rはアセチレンと同一または異なっていてよいキャッピング基、官能基、または脱離基である]を有する水溶性活性化ポリマー。
  2. Rが、ヒドロキシル、保護ヒドロキシル、アルコキシル、N−ヒドロキシスクシンイミジルエステル、1−ベンゾトリアゾリルエステル、N−ヒドロキシスクシンイミジルカーボネート、1−ベンゾトリアゾリルカーボネート、アセタール、アルデヒド、アルデヒド水和物、アルケニル、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、活性スルホン、アミン、アミノオキシ、保護アミン、ヒドラジド、保護ヒドラジド、保護チオール、カルボン酸、保護カルボン酸、イソシアナート、イソチオシアナート、マレイミド、ビニルスルホン、ジチオピリジン、ビニルピリジン、ヨードアセタミド、エポキシド、グリオキサール、ジオン、メシレート、トシレート、およびトレシレート、アルケン、およびケトンからなる群から選択される、請求項に記載の水溶性活性化ポリマー。
  3. nが、5から2200である、請求項に記載の水溶性活性化ポリマー。
  4. nが、34から1100である、請求項に記載の水溶性活性化ポリマー。
  5. nが、45から110である、請求項に記載の水溶性活性化ポリマー。
  6. Rが、メトキシ(CHO−)である、請求項に記載の水溶性活性化ポリマー。
  7. Rが、カルボン酸(HOC−)である、請求項に記載の水溶性活性化ポリマー。
  8. Rが、アミン(HN−)である、請求項に記載の水溶性活性化ポリマー。
  9. Rが、マレイミドである、請求項に記載の水溶性活性化ポリマー。
  10. Rが、アミンと反応性である、請求項に記載の水溶性活性化ポリマー。
  11. Rが、求電子性カルボニル基と反応性である、請求項に記載の水溶性活性化ポリマー。
  12. Rが、チオールと反応性である、請求項に記載の水溶性活性化ポリマー。
  13. Rが、ヒドロキシルと反応性である、請求項に記載の水溶性活性化ポリマー。
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