JP5680923B2 - 日射遮蔽装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドレールからそれぞれ垂下された2枚の遮蔽部材を単一の操作コードの操作により昇降させる日射遮蔽装置に関するものである。
従来、この種の日射遮蔽装置として、ヘッドボックスから第1及び第2日射遮蔽材を吊下支持し、ヘッドボックスから垂下される1本の無端状の操作コードを操作することにより第1及び第2昇降動作部を動作させて、第1及び第2日射遮蔽材を独立して昇降可能とした日射遮蔽材昇降装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この日射遮蔽材昇降装置は、第1及び第2日射遮蔽材の自重降下を阻止して日射遮蔽材が降下しない状態又は自重降下を許容して日射遮蔽材が降下する状態を選択可能とした第1及び第2ストッパユニットと、操作コードの一方への操作により第1昇降動作部及び第1ストッパユニットを作動させて第2日射遮蔽材を昇降することなく第1日射遮蔽材の引上げ動作と自重による下降動作又はこの自重による下降動作を止める自重降下防止動作を選択可能とする第1クラッチユニットと、操作コードの他方への操作により第2昇降動作部及び第2ストッパユニットを作動させて第1日射遮蔽材を昇降することなく第2日射遮蔽材の引上げ動作と自重による下降動作又は自重による下降動作を止める自重降下防止動作を選択可能とする第2クラッチユニットとを備える。
第1クラッチユニットは、操作コードの操作に基づいて回転される第1回転ドラムと、第1昇降動作部を駆動する第1伝達ドラムと、第1回転ドラムの回転を第1伝達ドラムに伝達する第1クラッチ部とから構成される。第1クラッチ部は、操作コードの一方への操作に基づく第1回転ドラムの回転力を第1伝達ドラムに伝達可能とし、第1日射遮蔽材の自重降下に基づいて第1伝達ドラムが回転されるとき、第1伝達ドラムを第1回転ドラムと切り離して自在に回転可能とするように構成される。また第2クラッチユニットは、操作コードの操作に基づいて回転される第2回転ドラムと、第2昇降動作部を駆動する第2伝達ドラムと、第2回転ドラムの回転を第2伝達ドラムに伝達する第2クラッチ部とから構成される。第2クラッチ部は、操作コードの他方への操作に基づく第2回転ドラムの回転力を第2伝達ドラムに伝達可能とし、第2日射遮蔽材の自重降下に基づいて第2伝達ドラムが回転されるとき、第2伝達ドラムを第2回転ドラムと切り離して自在に回転可能とするように構成される。
更に第1及び第2クラッチ部は、シャフトに回転可能に支持されたクラッチドラムと、クラッチドラムの外周面に形成された案内溝と、案内溝に沿って移動するクラッチボールと、クラッチドラムから作用する回転力に基づくクラッチドラムの回転を阻止するとともに第1又は第2回転ドラムから作用する回転力に基づいて第1又は第2回転ドラムとクラッチドラムとを一体に回転させるストップバネとからそれぞれ構成される。上記案内溝は、第1又は第2回転ドラムの回転力をクラッチボールを介して第1又は第2伝達ドラムに伝達可能とする係合溝と、第1又は第2回転ドラム側にオフセットするように係合溝に連続して形成され第1又は第2伝達ドラムを第1又は第2回転ドラムに対し自在に回転可能とする解除溝とから構成される。また第1回転ドラムの回転力がクラッチボールを介して第1伝達ドラムに伝達されているとき、第2回転ドラムの回転力は第2伝達ドラムに伝達されず、第2回転ドラムの回転力がクラッチボールを介して第2伝達ドラムに伝達されているとき、第1回転ドラムの回転力は第1伝達ドラムに伝達されないように構成される。
このように構成された日射遮蔽材昇降装置では、2枚の日射遮蔽材を1本の操作コードでそれぞれ独立して昇降操作可能とするとともに、各日射遮蔽材の引上げ操作或いは下降操作のいずれかを操作コードのワンタッチ操作により自動動作可能として、日射遮蔽材を容易に昇降操作できるようになっている。
特許第4119692号公報(請求項1、段落[0043]、[0157])
しかし、上記従来の特許文献1に示された日射遮蔽材昇降装置では、クラッチボールやストップバネ等の部材を用い、更にクラッチドラムに係合溝及び解除溝からなる案内溝を形成しており、クラッチユニットの構造が複雑になる不具合があった。また、上記従来の特許文献1に示された日射遮蔽材昇降装置では、第1又は第2クラッチドラムが案内溝に沿って第1又は第2シャフトの軸方向にクラッチボールとともに移動するため、その移動分だけ第1及び第2クラッチユニットの全長が長くなる問題点もあった。
本発明の第1の目的は、比較的簡単な構造で、1本の操作コードを操作することにより第1遮蔽部材と第2遮蔽部材とをそれぞれ独立して昇降させることができる、日射遮蔽装置を提供することにある。本発明の第2の目的は、第1及び第2クラッチによる切換えを第1及び第2入力軸の半径方向への回動及び往復動にて行うことにより、第1及び第2クラッチの全長を短縮できる、日射遮蔽装置を提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1、図6及び図7に示すように、ヘッドレール13と、このヘッドレール13から垂下された第1及び第2遮蔽部材11,12と、ヘッドレール13に設けられ第1遮蔽部材11に接続された第1昇降手段21と、ヘッドレール13に設けられ第2遮蔽部材12に接続された第2昇降手段22と、第1及び第2昇降手段21,22に連結され第1及び第2昇降手段21,22を駆動することにより第1及び第2遮蔽部材11,12を独立して昇降させる単一の操作コード14とを備えた日射遮蔽装置において、ヘッドレール13に回転部材26が回転可能に取付けられ、回転部材26に操作コード14が巻掛けられ、第1昇降手段21が、ヘッドレール13に回転可能に取付けられ回転部材26の回転力が回転力伝達機構50を介さずに又は回転力伝達機構50を介して伝達される第1入力軸21aと、第1入力軸21aと同軸になるようにヘッドレール13に回転可能に取付けられ第1遮蔽部材11を昇降可能な第1出力軸21bと、第1入力軸21aと第1出力軸21bとの間に設けられ回転部材26からの一方向の回転力を第1入力軸21aを介して第1出力軸21bに伝達しかつ回転部材26からの他方向の回転力を第1出力軸21bに伝達せず更に第1出力軸21bからの回転力を第1入力軸21aに伝達しない第1クラッチ31と、第1出力軸21bに設けられ操作コード14の一方向への僅かな操作により第1遮蔽部材11を下降状態又は停止状態に切換える第1ストッパとを有し、第2昇降手段22が、ヘッドレール13に回転可能に取付けられ回転部材26の回転力が回転力伝達機構50を介して又は回転力伝達機構50を介さずに伝達される第2入力軸22aと、第2入力軸22aと同軸になるようにヘッドレール13に回転可能に取付けられ第2遮蔽部材12を昇降可能な第2出力軸22bと、第2入力軸22aと第2出力軸22bとの間に設けられ回転部材26からの他方向の回転力を第2入力軸22aを介して第2出力軸22bに伝達しかつ回転部材26からの一方向の回転力を第2出力軸22bに伝達せず更に第2出力軸22bからの回転力を第2入力軸22aに伝達しない第2クラッチ32と、第2出力軸22bに設けられ操作コード14の他方向への僅かな操作により第2遮蔽部材12を下降状態又は停止状態に切換える第2ストッパ42とを有することを特徴とする。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1及び図2に示すように、第1クラッチ31が、第1入力軸21aの半径方向に回動又は往復動可能な第1係合部31bを有し、第1係合部31bにより回転部材26からの一方向の回転力を第1入力軸21aを介して第1出力軸21bに伝達しかつ回転部材26からの他方向の回転力を第1出力軸21bに伝達せず更に第1出力軸21bからの回転力を第1入力軸21aに伝達しないように構成され、第2クラッチ32が、第2入力軸22aの半径方向に回動又は往復動可能な第2係合部32bを有し、第2係合部32bにより回転部材26からの他方向の回転力を第2入力軸22aを介して第2出力軸22bに伝達しかつ回転部材26からの一方向の回転力を第2出力軸22bに伝達せず更に第2出力軸22bからの回転力を第2入力軸22aに伝達しないように構成されたことを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第2の観点に基づく発明であって、更に図1及び図2に示すように、第1係合部31bが第1入力軸21aの半径方向外側に回転又は移動することにより第1出力軸21bが第1入力軸21aに係合して第1入力軸21aと同期回転し、第1係合部31bが第1入力軸21aの半径方向内側に回転又は移動することにより第1出力軸21bの第1入力軸21aへの係合が解除されて第1入力軸21aと同期回転しなくなるように構成され、第2係合部32bが第2入力軸22aの半径方向外側に回転又は移動することにより第2出力軸22bが第2入力軸22aに係合して第2入力軸22aと同期回転し、第2係合部32bが第2入力軸22aの半径方向内側に回転又は移動することにより第2出力軸22bの第2入力軸22aとの係合が解除されて第2入力軸22aと同期回転しなくなるように構成されたことを特徴とする。
本発明の第4の観点は、第1ないし第3の観点に基づく発明であって、更に図1及び図2に示すように、第1クラッチ31が、第1出力軸21bに回転不能に取付けられ第1入力軸21aに遊嵌される第1円筒部31cが設けられ更にこの第1円筒部31cの内周面に第1被係合部31dが形成された第1出力ドラム31aと、第1円筒部31c内に位置するように第1入力軸21aに回転可能に嵌入された第1クラッチドラム61と、第1円筒部31c内に位置するように第1入力軸21aに回転不能に嵌入され第1入力軸21aの半径方向外側に延びる第1腕部71aが形成された第1カム71と、第1クラッチドラム61の側面に回動可能に取付けられ回転部材26の一方向への回転時に第1カム71の第1腕部71aが係合することにより第1入力軸21aの半径方向外側に突出して第1被係合部31dに係合し回転部材26の他方向への回転時又は第1出力軸21bの回転時に第1入力軸21aの半径方向内側に引込んで第1被係合部31dに係合しない第1係合部31bとを有し、第2クラッチ32が、第2出力軸22bに回転不能に取付けられ第2入力軸22aに遊嵌される第2円筒部32cが設けられ更にこの第2円筒部32cの内周面に第2被係合部32dが形成された第2出力ドラム32aと、第2円筒部32c内に位置するように第2入力軸22aに回転可能に嵌入された第2クラッチドラム62と、第2円筒部32c内に位置するように第2入力軸22aに回転不能に嵌入され第2入力軸22aの半径方向外側に延びる第2腕部72aが形成された第2カム72と、第2クラッチドラム62の側面に回動可能に取付けられ回転部材26の他方向への回転時に第2カム72の第2腕部72aが係合することにより第2入力軸22aの半径方向外側に突出して第2被係合部32dに係合し回転部材26の一方向への回転時又は第2出力軸22bの回転時に第2入力軸22aの半径方向内側に引込んで第2被係合部32dに係合しない第2係合部32bとを有することを特徴とする。
本発明の第5の観点は、第4の観点に基づく発明であって、更に図8〜10に示すように、第1被係合部131dにおける第1円筒部131cの外周面に接する平面に対する第1被係合部131dの第1係合部131bへの接触平面のなす角度αが鋭角となるように構成され、第2被係合部132dにおける第2円筒部132cの外周面に接する平面に対する第2被係合部132dの第2係合部132bへの接触平面のなす角度αが鋭角となるように構成されたことを特徴とする。
本発明の第6の観点は、第4又は第5の観点に基づく発明であって、更に図1及び図4に示すように、第1入力軸21aと第1クラッチドラム61との間に第1クラッチドラム61の第1入力軸21aとの相対回転を抑制する第1抵抗付与機構81が設けられ、第2入力軸22aと第2クラッチドラム62との間に第2クラッチドラム62の第2入力軸22aとの相対回転を抑制する第2抵抗付与機構82が設けられたことを特徴とする。
本発明の第7の観点は、第4ないし第6の観点に基づく発明であって、更に図1及び図3に示すように、第1係合部31bが第1入力軸21aの半径方向内側に引込むように付勢する第1戻しばね機構91が第1係合部31bに設けられ、第2係合部32bが第2入力軸22aの半径方向内側に引込むように付勢する第2戻しばね機構92が第2係合部32bに設けられたことを特徴とする。
本発明の第1の観点の日射遮蔽装置では、操作コードを一方向に引くと、回転部材が一方向に回転し、この回転部材の一方向への回転力が第1入力軸及び第1クラッチを介して又は回転力伝達機構、第1入力軸及び第1クラッチを介して第1出力軸に伝達されるので、第1遮蔽部材が上昇する。このとき回転部材の一方向への回転力は回転力伝達機構及び第2入力軸を介して又は第2入力軸を介して第2クラッチに伝達されるけれども、第2クラッチは上記一方向への回転力を第2出力軸に伝達しない。また第1遮蔽部材が第1ストッパにより停止状態であるときに、操作コードを一方向に僅かに引いて離すと、第1ストッパが第1遮蔽部材を下降状態に切換える。このとき回転部材の一方向への回転力は上記と同様に第2クラッチに伝達されるけれども、第2クラッチは上記一方向への回転力を第2出力軸に伝達しない。そして第1遮蔽部材が下降すると、第1出力軸が第1遮蔽部材を繰出す方向へ回転するけれども、この回転力は第1クラッチの作用により第1入力軸に伝達されないため、第2入力軸に伝達されることはない。第1遮蔽部材の下降を停止させる場合には、操作コードを一方向に引くことにより行われる。更に第1遮蔽部材が第1ストッパにより下降状態であるときに、操作コードを一方向に僅かに引いて離すと、第1ストッパが第1遮蔽部材を停止状態に切換える。このとき回転部材の一方向への回転力は上記と同様に第2クラッチに伝達されるけれども、第2クラッチは上記一方向への回転力を第2出力軸に伝達しない。
一方、操作コードを他方向に引くと、回転部材が他方向に回転し、この回転部材の他方向への回転力が回転力伝達機構、第2入力軸及び第2クラッチを介して又は第2入力軸及び第2クラッチを介して第2出力軸に伝達されるので、第2遮蔽部材が上昇する。このとき回転部材の他方向への回転力は第1入力軸を介して又は回転力伝達機構及び第1入力軸を介して第1クラッチに伝達されるけれども、第1クラッチは上記他方向への回転力を第1出力軸に伝達しない。また第2遮蔽部材が第2ストッパにより停止状態であるときに、操作コードを他方向に僅かに引いて離すと、第2ストッパが第2遮蔽部材を下降状態に切換える。このとき回転部材の他方向への回転力は上記と同様に第1クラッチに伝達されるけれども、第1クラッチは上記他方向への回転力を第1出力軸に伝達しない。そして第2遮蔽部材が下降すると、第2出力軸が第2遮蔽部材を繰出す方向へ回転するけれども、この回転力は第2クラッチの作用により第2入力軸に伝達されないため、第1入力軸に伝達されることはない。第2遮蔽部材の下降を停止させる場合には、操作コードを他方向に引くことにより行われる。更に第2遮蔽部材が第2ストッパにより下降状態であるときに、操作コードを他方向に僅かに引いて離すと、第2ストッパが第2遮蔽部材を停止状態に切換える。このとき回転部材の他方向への回転力は上記と同様に第1クラッチに伝達されるけれども、第1クラッチは上記他方向への回転力を第1出力軸に伝達しない。この結果、比較的簡単な構造で、1本の操作コードの操作で、第1遮蔽部材と第2遮蔽部材とをそれぞれ独立して昇降させることができる。
本発明の第2及び第3の観点の日射遮蔽装置では、第1及び第2クラッチによる切換えを、第1及び第2入力軸の半径方向への第1及び第2係合部の回動及び往復動により行うので、第1及び第2クラッチが第1及び第2入力軸の長手方向に延びない。この結果、第1及び第2クラッチの全長を短縮することができる。
本発明の第4の観点の日射遮蔽装置では、回転部材の一方向への回転により第1カムが第1入力軸ととともに回転すると、第1腕部が第1係合部を第1入力軸の半径方向外側に突出するように回転させるので、第1係合部が第1出力ドラムの第1被係合部と係合し、第1クラッチドラムの回転力が第1出力ドラムに伝達され、また回転部材の他方向への回転により第2カムが第2入力軸とともに回転すると、第2腕部が第2係合部を第2入力軸の半径方向外側に突出するように回転させるので、第2係合部が第2出力ドラムの第2被係合部と係合し、第2クラッチドラムの回転力が第2出力ドラムに伝達される。この結果、第1及び第2クラッチが第1及び第2入力軸の長手方向に延びないので、第1及び第2クラッチの全長を短縮することができる。また第1遮蔽部材の自重により第1出力軸が第1遮蔽部材を繰出す方向に回転し、この第1出力ドラムの回転により第1係合部が第1入力軸の半径方向内側に引込むので、上記第1出力軸の回転力は第1入力軸に伝達されない。更に第2遮蔽部材の自重により第2出力軸が第2遮蔽部材を繰出す方向に回転し、この第2出力ドラムの回転により第2係合部が第2入力軸の半径方向内側に引込むので、第2出力軸の回転力は第2入力軸に伝達されない。この結果、第1及び第2遮蔽部材の昇降の独立性が保たれる。
本発明の第5の観点の日射遮蔽装置では、第1被係合部における第1円筒部の外周面に接する平面に対する第1被係合部の第1係合部への接触平面のなす角度を鋭角に設定したので、即ち第1被係合部を第1係合部に圧接する方向に第1円筒部が回転したときに、第1円筒部からの回転力を利用して第1係合部が円周方向に逃げるようにベクトル設定がされているので、第1被係合部の第1係合部に対する機械的な食いつきや第1係合部の第1腕部に対する機械的な食いつきが発生し難くなる。この結果、第1係合部が第1被係合部から速やかに離脱する。また第2被係合部における第2円筒部の外周面に接する平面に対する第2被係合部の第2係合部への接触平面のなす角度を鋭角に設定したので、即ち第2被係合部を第2係合部に圧接する方向に第2円筒部が回転したときに、第2円筒部からの回転力を利用して第2係合部が円周方向に逃げるようにベクトル設定がされているので、第2被係合部の第2係合部に対する機械的な食いつきや第2係合部の第2腕部に対する機械的な食いつきが発生し難くなる。この結果、第2係合部が第2被係合部から速やかに離脱する。
本発明の第6の観点の日射遮蔽装置では、第1入力軸と第1クラッチドラムとの間に第1クラッチドラムの第1入力軸との相対回転を抑制する第1抵抗付与機構を設け、第2入力軸と第2クラッチドラムとの間に第2クラッチドラムの第2入力軸との相対回転を抑制する第2抵抗付与機構を設けたので、第1入力軸の初動トルク時に、第1クラッチドラムが第1抵抗付与機構により第1入力軸の回転に追従し、第2入力軸の初動トルク時に、第2クラッチドラムが第2抵抗付与機構により第2入力軸の回転に追従する。この結果、第1クラッチドラムに取付けられた第1係合部が意図せずに第1出力ドラムの第1被係合部に係合することがなく、また第2クラッチドラムに取付けられた第2係合部が意図せずに第2出力ドラムの第2被係合部に係合することがないので、1本の操作コードの操作による第1及び第2遮蔽部材の昇降を確実に独立させることができる。
本発明の第7の観点の日射遮蔽装置では、第1係合部が第1入力軸の半径方向内側に引込むように付勢する第1戻しばね機構を第1係合部に設け、第2係合部が第2入力軸の半径方向内側に引込むように付勢する第2戻しばね機構を第2係合部に設けたので、第1遮蔽部材の自重により第1出力軸が第1遮蔽部材を繰出す方向に回転し、第1出力軸の回転により第1出力ドラムが回転しても、第1戻しばね機構が第1係合部を第1入力軸の半径方向内側に引込めた状態に保つので、第1出力軸の回転力は第1入力軸に伝達されない。また第2遮蔽部材の自重により第2出力軸が第2遮蔽部材を繰出す方向に回転し、第2出力軸の回転により第2出力ドラムが回転しても、第2戻しばね機構が第2係合部を第2入力軸の半径方向内側に引込めた状態に保つので、第2出力軸の回転力は第2入力軸に伝達されない。この結果、第1及び第2遮蔽部材の昇降の独立性確実に保つことができる。
本発明第1実施形態のローマンシェードを示す図7のA部及びB部拡大断面図である。 第1及び第2カムの回転により第1及び第2係合部が第1及び第2被係合部に係合していく状態を示す図4のC−C線断面図である。 (a)は第1及び第2戻しばね機構により第1及び第2係合部が第1及び第2入力軸の半径方向内側に回転して引込んだ状態を示す図4のD−D線断面図であり、(b)は第1及び第2戻しばね機構により第1及び第2係合部が第1及び第2入力軸の半径方向外側に回転して突出した状態を示す図4のD−D線断面図である。 第1及び第2クラッチの分解断面図である。 第1及び第2ストッパを構成する第1円筒カムの展開図である。 図7のE−E線断面図である。 要部を破断したローマンシェードの正面図である。 本発明第2実施形態のローマンシェードを示す図1に対応する拡大断面図である。 第1及び第2カムの回転により第1及び第2係合部が第1及び第2被係合部に係合していく状態を示す図2に対応する断面図である。 (a)は第1及び第2戻しばね機構により第1及び第2係合部が第1及び第2入力軸の半径方向内側に回転して引込んだ状態を示す図9(a)に対応する断面図であり、(b)は第1及び第2戻しばね機構により第1及び第2係合部が第1及び第2入力軸の半径方向外側に回転して突出した状態を示す図9(f)に対応する断面図である。 第1及び第2クラッチの分解断面図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
この実施の形態では、日射遮蔽装置はローマンシェードである。図6及び図7に示すように、ローマンシェード10は、ヘッドレール13と、このヘッドレール13から垂下された第1及び第2生地11,12と、ヘッドレール13に設けられ第1生地11に接続された第1昇降手段21と、ヘッドレール13に設けられ第2生地12に接続された第2昇降手段22と、第1及び第2昇降手段21,22に連結され第1及び第2昇降手段21,22を駆動することにより第1及び第2生地11,12を独立して昇降させる単一の操作コード14とを備える。ヘッドレール13は、固定用ブラケット16を介して部屋の壁面17(図6)に取付けられるレール本体18と、このレール本体18の一端面に取付けられたクラッチ用ケース19と、クラッチ用ケース19の一端面に取付けられたプーリ用ケース23とを有する(図1及び図7)。レール本体18はアルミニウム合金等の金属の押出し成形又は引抜き成形により形成され、図6に詳しく示すように、天板部18aと、天板部18aの前縁から垂下された前壁18bと、天板部18aの後縁から垂下された後壁18cとを有する。天板部18aと前壁18bと後壁18cにより囲まれた空間は仕切壁18dにより上側のアッパ空間18eと下側のロア空間18fとに区画される。なお、図6中の符号24は固定用ブラケット16を壁面17に固定するための木ねじである。
図1及び図7に示すように、プーリ用ケース23にはプーリ26が回転可能に収容される。具体的には、プーリ用ケース23にはこのケース23の内方であってレール本体18のロア空間18fに向ってボス23aが突設され、このボス23aには駆動軸27が回転可能に嵌入され、この駆動軸27にはプーリ26が相対回転不能に嵌入(スプライン嵌合)される。またプーリ26にはリング状(無端)のボールチェーン式の上記操作コード14が巻掛けられる。更に第1及び第2生地11,12はヘッドレール13の長さと略同一の幅を有する。第1生地11の上縁はヘッドレール13の前面、即ちヘッドレール13の前壁18bの前面上部に取付けられ、第2生地12の上縁はヘッドレール13の後面、即ちヘッドレール13の後壁18cの後面下部に取付けられる。
一方、第1昇降手段21は、クラッチ用ケース19の下部に回転可能に取付けられた第1入力軸21aと、第1入力軸21aと同軸になるようにヘッドレール13に回転可能に取付けられた第1出力軸21bと、第1入力軸21aと第1出力軸21bとの間に設けられた第1クラッチ31と、第1出力軸21bに設けられた第1ストッパ41とを有する(図1)。上記第1入力軸21aの一端は上記駆動軸27に相対回転不能に挿入され、第1入力軸21aの他端は後述する第1出力ドラム31aに相対回転可能に挿入される。これにより第1入力軸21aが駆動軸27と同軸に設けられ、プーリ26の回転力が駆動軸27を介して第1入力軸21aに伝達されるようになっている。図1及び図7中の符号51は駆動軸27と一体的に形成された第1歯車である。また第2昇降手段22は、クラッチ用ケース19の上部に回転可能に取付けられた第2入力軸22aと、第2入力軸22aと同軸になるようにヘッドレール13に回転可能に取付けられた第2出力軸22bと、第2入力軸22aと第2出力軸22bとの間に設けられた第2クラッチ32と、第2出力軸22bに設けられた第2ストッパ42とを有する(図1)。クラッチ用ケース19の上部には第2歯車52が回転可能に取付けられ、第2歯車52は第1歯車51に噛合する。第2入力軸22aの一端は第2歯車52に相対回転不能に挿入され、第2入力軸22aの他端は後述する第2出力ドラム32aに相対回転可能に挿入される。これによりプーリ26の回転力が駆動軸27、第1歯車51及び第2歯車52を介して第2入力軸22aに伝達されるようになっている。第1歯車51の歯数と第2歯車52の歯数は同一であり、第1及び第2歯車51,52により回転力伝達機構50が構成される。なお、この実施の形態では、プーリを第1入力軸側に設けたが、プーリを第2入力軸側に設けてもよい。この場合、プーリの回転力が、第2入力軸に第2歯車及び第1歯車を介さずに伝達されるとともに、第2歯車及び第1歯車を介して第1入力軸に伝達される。
第1出力軸21bはレール本体18のロア空間18f内にこのロア空間18fの長手方向に延びて設けられる(図1、図6及び図7)。この第1出力軸21bの一端には第1出力ドラム31aが回転不能に取付けられ、第1出力ドラム31aはクラッチ用ケース19の下部に回転可能に取付けられる。また第1出力軸21bの他端はレール本体18に回転可能に取付けられる。この第1出力軸21bは第1巻取りドラム21c及び第1昇降コード21dを介して第1生地11に連結される。第1巻取りドラム21cは第1出力軸21bに相対回転不能に嵌入され、第1昇降コード21dは第1巻取りドラム21cに繰出し可能に巻取られるように構成される。また第1巻取りドラム21cは第1ドラム受け21eにより回転可能に保持され、第1巻取りドラム21cに巻回された第1昇降コード21dは第1ガイド部材21fによりロア空間18fからレール本体18の下方に導き出されて垂下される(図6及び図7)。また第1生地11の後面には、鉛直方向に所定の間隔をあけて複数の第1コードリング21gが取付けられる。ロア空間18fから垂下された第1昇降コード21dは第1コードリング21gに挿通されて鉛直下方に配索され、その後、第1生地11の最下端の第1コードリング21gにその下端が結合される。上記第1出力軸21bが一方又は他方に回転することにより、第1巻取りドラム21cが第1出力軸21bと同一方向に回転し、第1昇降コード21dが第1巻取りドラム21cに巻取られ又は第1巻取りドラム21cから繰出されて、第1生地11が昇降するように構成される。
一方、第2出力軸22bはレール本体18のアッパ空間18e内にこのアッパ空間18eの長手方向に延びて設けられる(図1、図6及び図7)。この第2出力軸22bの一端には第2出力ドラム32aが回転不能に取付けられ、第2出力ドラム32aはクラッチ用ケース19の上部に回転可能に取付けられる。また第2出力軸22bの他端はレール本体18に回転可能に取付けられる。この第2出力軸22bは第2巻取りドラム22c及び第2昇降コード22dを介して第2生地12に連結される。第2巻取りドラム22cは第2出力軸22bに相対回転不能に嵌入され、第2昇降コード22dは第2巻取りドラム22cに繰出し可能に巻取られるように構成される。また第2巻取りドラム22cは第2ドラム受け22eにより回転可能に保持され、第2巻取りドラム22cに巻回された第2昇降コード22dは第2ガイド部材22fによりアッパ空間18eからレール本体18の後方に導き出されて垂下される(図6及び図7)。また第2生地12の後面には、鉛直方向に所定の間隔をあけて複数の第2コードリング22gが取付けられる。アッパ空間18eから垂下された第2昇降コード22dは第2コードリング22gに挿通されて鉛直下方に配索され、その後、第2生地12の最下端の第2コードリング22gにその下端が結合される。上記第2出力軸22bが他方又は一方に回転することにより、第2巻取りドラム22cが第2出力軸22bと同一方向に回転し、第2昇降コード22dが第2巻取りドラム22cに巻取られ又は第2巻取りドラム22cから繰出されて、第2生地12が昇降するように構成される。
第1クラッチ31はクラッチ用ケース19の下部に収容される(図1)。第1クラッチ31は、第1出力軸21bに回転不能に取付けられた上記第1出力ドラム31aと、第1入力軸21aに回転可能に嵌入された第1クラッチドラム61と、第1入力軸21aに回転不能に嵌入された第1カム71と、第1クラッチドラム61に回動可能に取付けられた第1係合部31bとを有する(図1、図2及び図4)。第1出力ドラム31aには、第1入力軸21aに遊嵌される大径の第1円筒部31cが設けられ、この第1円筒部31cの内周面には3つの第1被係合部31dが円周方向に等間隔(等角度)に形成される。また第1入力軸21aには第1カムシャフト31eが相対回転不能に嵌入される。第1クラッチドラム61は、第1円筒部31cの内径より僅かに小径の一対の第1円板61a,61bと、これらの第1円板61a,61bを所定の間隔をあけて互いに結合する3本の第1支軸61cとからなる。一対の第1円板61a,61bは、第1カムシャフト31eに回転可能に嵌入された状態で、第1円筒部31cに遊挿される。また3本の第1支軸61cは、第1円板61a,61bの中心軸を中心とする同一円周上であって円周方向に等間隔(等角度)に配置され、この状態で3本の第1支軸61cの両端が一対の第1円板61a,61bにそれぞれ挿着される。上記第1クラッチドラム61は第1円筒部31c内に位置するように構成される。
第1カム71は第1カムシャフト31eと一体的に形成される(図1、図2及び図4)。これにより第1カム71は第1入力軸21aに対して回転不能に構成される。また第1カム71は第1円筒部31c内に位置するように第1入力軸21aの半径方向外側に放射状に延びる3本の第1腕部71aからなる。更にこれらの第1腕部71aは基端から先端に向うに従って先細りに形成され、隣り合う第1腕部71aのなす角度はそれぞれ同一(120度)に設定される。第1係合部31bはこの実施の形態では3個設けられ、これらの第1係合部31bは略L字状に形成される。3個の第1係合部31bの基端は3本の第1支軸61cに回動可能にそれぞれ嵌入される。これにより3個の第1係合部31bは第1クラッチドラム61の内側面に一対の第1円板61a,61bにより挟まれた状態で回動可能に取付けられる。また3個の第1係合部31bの屈曲した外角部は3本の第1腕部71aの基端にそれぞれ対向し、3個の第1係合部31bの先端は3個の第1被係合部31dにそれぞれ対向するように構成される。更にプーリ26の一方向への回転時に、第1腕部71aが第1係合部31bに係合することにより、第1係合部31bが第1支軸61cを中心に一方向に回転し、第1係合部31bの先端が第1入力軸21aの半径方向外側に突出して第1被係合部31dに係合し、プーリ26の他方向への回転時又は第1出力軸21bの回転時に、第1係合部31bが第1支軸61cを中心に他方向に回転し、第1係合部31bの先端が第1入力軸21aの半径方向内側に引込んで第1被係合部31dに係合しないように構成される。即ち、プーリ26の一方向への回転時に、第1係合部31bが第1入力軸21aの半径方向外側に回転することにより第1出力軸21bが第1入力軸21aに係合して第1入力軸21aと同期回転し、プーリ26の他方向への回転時又は第1出力軸21bの回転時に、第1係合部31bが第1入力軸21aの半径方向内側に回転することにより第1出力軸21bの第1入力軸21aへの係合が解除されて第1入力軸21aと同期回転しなくなるように構成される。なお、第1係合部31bが第1入力軸21aの半径方向内側に最も引込んだ状態(図2(a))から第1入力軸21aの半径方向外側に最も突出した状態(図2(f))までに第1腕部71aが回転する角度θは約50度と極めて小さい。
一方、第2クラッチ32は、第1クラッチ31と同一に構成され、クラッチ用ケース19の上部に収容される(図1)。第2クラッチ32は、第2出力軸22bに回転不能に取付けられた上記第2出力ドラム32aと、第2入力軸22aに回転可能に嵌入された第2クラッチドラム62と、第2入力軸22aに回転不能に嵌入された第2カム72と、第2クラッチドラム62に回動可能に取付けられた第2係合部32bとを有する(図1、図2及び図4)。第2出力ドラム32aには、第2入力軸22aに遊嵌される大径の第2円筒部32cが設けられ、この第2円筒部32cの内周面には3つの第2被係合部32dが円周方向に等間隔(等角度)に形成される。また第2入力軸22aには第2カムシャフト32eが相対回転不能に嵌入される。第2クラッチドラム62は、第2円筒部32cの内径より僅かに小径の一対の第2円板62a,62bと、これらの第2円板62a,62bを所定の間隔をあけて互いに結合する3本の第2支軸62cとからなる。一対の第2円板62a,62bは、第2カムシャフト32eに回転可能に嵌入された状態で、第2円筒部32cに遊挿される。また3本の第2支軸62cは、第2円板62a,62bの中心軸を中心とする同一円周上であって円周方向に等間隔(等角度)に配置され、この状態で3本の第2支軸62cの両端が一対の第2円板62a,62bにそれぞれ挿着される。上記第2クラッチドラム62は第2円筒部32c内に位置するように構成される。
第2カム72は第2カムシャフト32eと一体的に形成される(図1、図2及び図4)。これにより第2カム72は第2入力軸22aに対して回転不能に構成される。また第2カム72は第2円筒部32c内に位置するように第2入力軸22aの半径方向外側に放射状に延びる3本の第2腕部72aからなる。更にこれらの第2腕部72aは基端から先端に向うに従って先細りに形成され、隣り合う第2腕部72aのなす角度はそれぞれ同一(120度)に設定される。第2係合部32bはこの実施の形態では3個設けられ、これらの第2係合部32bは略L字状に形成される。3個の第2係合部32bの基端は3本の第2支軸62cに回動可能にそれぞれ嵌入される。これにより3個の第2係合部32bは第2クラッチドラム62の内側面に一対の第2円板62a,62bにより挟まれた状態で回動可能に取付けられる。また3個の第2係合部32bの屈曲した外角部は3本の第2腕部72aの基端にそれぞれ対向し、3個の第2係合部32bの先端は3個の第2被係合部32dにそれぞれ対向するように構成される。更にプーリ26の他方向への回転時に、第2腕部72aが第2係合部32bに係合することにより、第2係合部32bが第2支軸62cを中心に一方向に回転し、第2係合部32bの先端が第2入力軸22aの半径方向外側に突出して第2被係合部32dに係合し、プーリ26の一方向への回転時又は第2出力軸22bの回転時に、第2係合部32bが第2支軸62cを中心に他方向に回転し、第2係合部32bの先端が第2入力軸22aの半径方向内側に引込んで第2被係合部32dに係合しないように構成される。即ち、プーリ26の他方向への回転時に、第2係合部32bが第2入力軸22aの半径方向外側に回転することにより第2出力軸22bが第2入力軸22aに係合して第2入力軸22aと同期回転し、プーリ26の一方向への回転時又は第2出力軸22bの回転時に、第2係合部32bが第2入力軸22aの半径方向内側に回転することにより第2出力軸22bの第2入力軸22aへの係合が解除されて第2入力軸22aと同期回転しなくなるように構成される。なお、第2係合部32bが第2入力軸22aの半径方向内側に最も引込んだ状態(図2(a))から第2入力軸22aの半径方向外側に最も突出した状態(図2(f))までに第2腕部72aが回転する角度θは約50度と極めて小さい。
一方、図3(b)に示すように、第1被係合部31dにおける第1円筒部31cの外周面に接する平面に対する第1被係合部31dの第1係合部31bへの接触平面のなす角度αが鋭角(この実施の形態では約63度)となるように構成され、第2被係合部32dにおける第2円筒部32cの外周面に接する平面に対する第2被係合部32dの第2係合部32bへの接触平面のなす角度αが鋭角(この実施の形態では約63度)となるように構成される。
第1ストッパ41は、操作コード14の一方向への僅かな操作により第1生地11を下降状態又は停止状態に切換えるように構成される(図1、図5及び図7)。具体的には、第1ストッパ41は、第1出力軸21bに嵌着され外周面に第1カム溝41eが形成された第1円筒カム41aと、この第1円筒カム41aを収容するようにレール本体18に取付けられ第1出力軸21bの軸方向に延びる第1ガイド溝41bが形成された第1カム用ケース41cと、第1カム溝41eと第1ガイド溝41bとの重なる空間内を転動する第1転動体41dとを有する(図1)。第1カム溝41eは、図5に詳しく示すように、第1円筒カム41aの左端側外周面に第1円筒カム41aの円周方向に延びて形成された無端の第1左端溝41fと、第1円筒カム41aの右端側外周面に第1円筒カム41aの円周方向に延びて形成された無端の第1右端溝41gと、第1左端溝41fと第1右端溝41gとの間に第1円筒カム41aの円周方向に延びて形成され一端が第1左端溝41fに接続され他端が第1右端溝41gに接続された第1連結溝41hと、第1連結溝41hと第1右端溝41gとの間に一端が第1連結溝41hに接続され他端が第1右端溝41gに接続され更に略V字状に形成されたの第1V字溝41iと、第1V字溝41iの途中のコーナ部に形成された第1凹部41jとを有する。
上記第1連結溝41hは、第1左端溝41fから第1右端溝41gに向って左回りの螺旋状に形成される。また第1左端溝41fには第1円筒カム41aの左端側に湾曲する第1左湾部41kが形成され、第1連結溝41hの第1左端溝41fへの接続部は第1左端溝41fの第1左湾部41kの一端に一致して形成される。そして第1左端溝41fと第1連結溝41hとが略一直線となるように、第1左端溝41fと第1連結溝41hとが接続される。また第1右端溝41gには第1円筒カム41aの右端側に湾曲する第1右湾部41mが形成され、第1V字溝41iの第1右端溝41gへの接続部は第1右端溝41gの第1右湾部41mの一端に一致して形成される。そして第1右端溝41gと第1V字溝41iの端部とが略一直線となるように、第1右端溝41gと第1V字溝41iとが接続される。また第1V字溝41iの一端は第1左端溝41fと第1連結溝41hとの接続部近傍で第1連結溝41hに接続され、第1V字溝41iの他端は第1右端溝41gと第1連結溝41hとの接続部近傍で第1右端溝41gに接続される。第1凹部41jは第1転動体41dのほぼ半分を収容可能な大きさに形成される。第1転動体41dの残りの半分は第1ガイド溝41bに収容される。更に第1V字溝41iは、第1凹部41jに収容された第1転動体41dが第1円筒カム41aの回転により第1右端溝41gではなく第1連結溝41hに導かれるように若干変形したV字状に形成される。これにより、操作コード14を一方向に僅かに操作して、第1巻取りドラム21cを一方向に回転させ第1昇降コード21dにより第1生地11を上昇させた後に、操作コード14から手を離すと、第1ストッパ41は第1昇降コード21dを繰出して第1生地11を下降させる方向への第1巻取りドラム21cの回転を停止し、この状態から操作コード14を一方向に僅かに操作して、第1巻取りドラム21cを再び一方向に回転させ第1昇降コード21dにより第1生地11を再び上昇させた後に、操作コード14から手を離すと、第1ストッパ41は第1昇降コード21dを繰出して第1生地11を下降させる方向への第1巻取りドラム21cの回転を許容するように構成される。
一方、第2ストッパ42は、第1ストッパ41と同一に構成され、操作コード14の他方向への僅かな操作により第2生地12を下降状態又は停止状態に切換えるように構成される(図1、図5及び図7)。具体的には、第2ストッパ42は、第2出力軸22bに嵌着され外周面に第2カム溝42eが形成された第2円筒カム42aと、この第2円筒カム42aを収容するようにレール本体18に取付けられ第2出力軸22bの軸方向に延びる第2ガイド溝42bが形成された第2カム用ケース42cと、第2カム溝42eと第2ガイド溝42bとの重なる空間内を転動する第2転動体42dとを有する(図1)。第2カム溝42eは、図5に詳しく示すように、第2円筒カム42aの左端側外周面に第2円筒カム42aの円周方向に延びて形成された無端の第2左端溝42fと、第2円筒カム42aの右端側外周面に第2円筒カム42aの円周方向に延びて形成された無端の第2右端溝42gと、第2左端溝42fと第2右端溝42gとの間に第2円筒カム42aの円周方向に延びて形成され一端が第2左端溝42fに接続され他端が第2右端溝42gに接続された第2連結溝42hと、第2連結溝42hと第2右端溝42gとの間に一端が第2連結溝42hに接続され他端が第2右端溝42gに接続され更に略V字状の第2V字溝42iと、第2V字溝42iの途中のコーナ部に形成された第2凹部42jとを有する。
上記第2連結溝42hは、第2左端溝42fから第2右端溝42gに向って左回りの螺旋状に形成される。また第2左端溝42fには第2円筒カム42aの左端側に湾曲する第2左湾部42kが形成され、第2連結溝42hの第2左端溝42fへの接続部は第2左端溝42fの第2左湾部42kの一端に一致して形成される。そして第2左端溝42fと第2連結溝42hとが略一直線となるように、第2左端溝42fと第2連結溝42hとが接続される。また第2右端溝42gには第2円筒カム42aの右端側に湾曲する第2右湾部42mが形成され、第2V字溝42iの第2右端溝42gへの接続部は第2右端溝42gの第2右湾部42mの一端に一致して形成される。そして第2右端溝42gと第2V字溝42iの端部とが略一直線となるように、第2右端溝42gと第2V字溝42iとが接続される。また第2V字溝42iの一端は第2左端溝42fと第2連結溝42hとの接続部近傍で第2連結溝42hに接続され、第2V字溝42iの他端は第2右端溝42gと第2連結溝42hとの接続部近傍で第2右端溝42gに接続される。第2凹部42jは第2転動体42dのほぼ半分を収容可能な大きさに形成される。第2転動体42dの残りの半分は第2ガイド溝42bに収容される。更に第2V字溝42iは、第2凹部42jに収容された第2転動体42dが第2円筒カム42aの回転により第2右端溝42gではなく第2連結溝42hに導かれるように若干変形したV字状に形成される。これにより、操作コード14を他方向に僅かに操作して、第2巻取りドラム22cを一方向に回転させ第2昇降コード22dにより第2生地12を上昇させた後に、操作コード14から手を離すと、第2ストッパ42は第2昇降コード22dを繰出して第2生地12を下降させる方向への第2巻取りドラム22cの回転を停止し、この状態から操作コード14を他方向に僅かに操作して、第2巻取りドラム22cを再び一方向に回転させ第2昇降コード22dにより第2生地12を再び上昇させた後に、操作コード14から手を離すと、第2ストッパ42は第2昇降コード22dを繰出して第2生地12を下降させる方向への第2巻取りドラム22cの回転を許容するように構成される。
一方、第1入力軸21aと第1クラッチドラム61との間には第1抵抗付与機構81が設けられ、第2入力軸22aと第2クラッチドラム62との間には第2抵抗付与機構82が設けられる(図1及び図4)。第1抵抗付与機構81は、第1カムシャフト31eに嵌入された第1圧接板81aと、第1圧接板81aと第1円板61aとの間に介装された第1波形座金81bとからなる。第1クラッチドラム61と第1抵抗付与機構81は一対のC型止め輪81c,81c及び一対の平座金81d,81dにより挟まれかつ第1波形座金81bによりスラスト荷重が付与された状態で第1カムシャフト31eに取付けられる。これにより第1クラッチドラム61の第1入力軸21aとの相対回転が抑制されるように構成される。また第2抵抗付与機構82は第1抵抗付与機構81と同一に構成される。第2抵抗付与機構82は、第2カムシャフト32eに嵌入された第2圧接板82aと、第2圧接板82aと第2円板62aとの間に介装された第2波形座金82bとからなる。第2クラッチドラム62と第2抵抗付与機構82は一対のC型止め輪82c,82c及び一対の平座金82d,82dにより挟まれかつ第2波形座金82bによりスラスト荷重が付与された状態で第2カムシャフト32eに取付けられる。これにより第2クラッチドラム62の第2入力軸22aとの相対回転が抑制されるように構成される。
一方、第1係合部31bには第1戻しばね機構91が設けられ、第2係合部32bには第2戻しばね機構92が設けられる(図1及び図3)。第1戻しばね機構91は、第1カムシャフト31eに回転可能に嵌入された第1基部91aと、第1基部91aから第1入力軸21aの半径方向外方に湾曲して突出する3本の第1湾曲腕部91bと、3本の第1湾曲腕部91bの先端にそれぞれ設けられた3本の第1ピン部91cとからなる(図3)。第1基部91aと3本の第1湾曲腕部91bと3本の第1ピン部91cは合成樹脂により一体的に形成され、3本の第1湾曲腕部91bの先端の第1ピン部91cは3個の第1係合部31bの先端近傍にそれぞれ挿着される。また隣り合う第1湾曲腕部91bのなす角度はそれぞれ同一(120度)に設定される。更に第1係合部31bが第1入力軸21aの半径方向外側に突出した状態(図3(a))で第1係合部31bに作用する外力が解除されたときに、第1湾曲腕部91bの樹脂弾性により第1係合部31bが第1入力軸21aの半径方向内側に引込むように構成される(図3(b))。また第2戻しばね機構92は、第1戻しばね機構91と同一に構成され、第2カムシャフト32eに回転可能に嵌入された第2基部92aと、第2基部92aから第2入力軸22aの半径方向外方に湾曲して突出する3本の第2湾曲腕部92bと、3本の第2湾曲腕部92bの先端にそれぞれ設けられた3本の第2ピン部92cとからなる(図3)。第2基部92aと3本の第2湾曲腕部92bと3本の第2ピン部92cは合成樹脂により一体的に形成され、3本の第2湾曲腕部92bの先端の第2ピン部92cは3個の第2係合部32bの先端近傍にそれぞれ挿着される。また隣り合う第2湾曲腕部92bのなす角度はそれぞれ同一(120度)に設定される。更に第2係合部32bが第2入力軸22aの半径方向外側に突出した状態(図3(a))で第2係合部32bに作用する外力が解除されたときに、第2湾曲腕部92bの樹脂弾性により第2係合部32bが第2入力軸22aの半径方向内側に引込むように構成される(図3(b))。
このように構成されたローマンシェード10の動作を説明する。操作コード14を一方向に引くと、プーリ26が一方向に回転し、このプーリ26の一方向への回転力が駆動軸27を介して第1入力軸21aに伝達される。第1入力軸21aが一方向に回転すると、第1カム71の第1腕部71aが図2(a)〜図2(f)に示すように一方向(図2(a)の実線矢印の方向)に回転することにより、第1係合部31bが第1支軸61cを中心に図2(a)〜図2(f)に示すように回転し、第1入力軸21aの半径方向外側に次第に突出して第1被係合部31dに係合する(図2(f)及び図3(b))。このため第1入力軸21aの一方向への回転力は第1クラッチ31を介して第1出力軸21bに伝達されるので、第1巻取りドラム21cが一方向に回転し第1昇降コード21dが第1巻取りドラム21cに巻取られて、第1生地11が上昇する。このとき第1ストッパ41の第1転動体41dが第1右端溝41g内を図5の実線矢印の方向に転動するように第1円筒カム41aが回転する。一方、プーリ26の一方向への回転力は駆動軸27、第1歯車51、第2歯車52及び第2入力軸22aを介して第2クラッチ32に伝達されるけれども、第2クラッチ32はプーリ26の一方向への回転力を第2出力軸22bに伝達しない。その理由は次の通りである(以下、第1の理由という)。プーリ26が一方向に回転すると、第1歯車51及び第2歯車52の噛合により第2入力軸22aの回転方向が逆転し、第2入力軸22aが他方向に回転する。このため第2カム72の第2腕部72aが他方向(図2(a)の破線矢印の方向)に回転するので、第2腕部72aが第2係合部32bを第2入力軸22aの半径方向外側に押出さず、第2係合部32bが第2戻しばね機構92の第2湾曲腕部92bの樹脂弾性により第2入力軸22aの半径方向に引込んだ状態に保たれる(図2(a)及び図3(a))。従って、第2クラッチ32はプーリ26の一方向への回転力を第2出力軸22bに伝達しない。
この状態で操作コード14から手を離すと、第1生地11の自重により第1転動体41dが第1凹部41jに収容されるので、第1出力軸21bに第1生地11の自重により第1生地11を繰出す方向の回転力が作用しても、第1出力軸21bは回転せず、第1生地11は停止する。このとき第1ストッパ41の第1円筒カム41aが第1生地11を繰出す方向に1回転以下で僅かに回転し、第1出力軸21bも同一方向に回転するけれども、この第1出力軸21bの回転は第1及び第2入力軸21a,22aに殆ど伝達されない。その理由は次の通りである(以下、第2の理由という)。第1出力軸21bの回転は第1出力ドラム31aの第1被係合部31dへの第1係合部31bの係合を解除する方向の回転であるため、第1入力軸21aは約50度と極めて小さな角度で回転するだけで、第1被係合部31dへの第1係合部31bの係合が解除される。このため上記第1出力軸21bの回転力は第1入力軸21aには殆ど伝達されないので、第2入力軸22aにも殆ど伝達されない。
第1生地11が第1ストッパ41により停止状態であるとき、即ち第1転動体41dが第1凹部41jに収容された状態に保たれているときに、操作コード14を一方向に僅かに引くと、例えば第1円筒カム41aを0.2〜0.3回転させると、第1転動体41dが第1連結溝41hに進入し、この状態で操作コード14から手を離すと、第1生地11の自重により第1転動体41dが第1左端溝41fに進入し、第1転動体41dが第1左端溝41f内を図5の破線矢印の方向に転動するように第1円筒カム41aが回転し、第1生地11が下降状態に切換わる。このときプーリ26の一方向への回転力は駆動軸27、第1歯車51、第2歯車52及び第2入力軸22aを介して第2クラッチ32に伝達されるけれども、第2クラッチ32はプーリ26の一方向への回転力を第2出力軸22bに伝達しない。その理由は上記第1の理由と同一である。そして第1生地11が下降状態に切換わると、第1ストッパ41の第1円筒カム41aが第1生地11を繰出す方向に回転し、第1出力軸21bも同一方向に回転するけれども、この第1出力軸21bの回転は第1及び第2入力軸21a,22aに殆ど伝達されない。その理由は上記第2の理由と同一である。なお、第1生地11の下降を停止させる場合には、操作コード14を一方向に引くことにより行われる。またヘッドレール13には遠心ブレーキとして機能する第1スピードコントローラ(図示せず)が設けられており、この第1スピードコントローラは第1出力軸21bの回転速度が過大になったときに減速させる。
一方、操作コード14を他方向に引くと、プーリ26が他方向に回転し、このプーリ26の他方向への回転力が駆動軸27、第1歯車51、第2歯車52を介して第2入力軸22aに伝達される。このとき第1歯車51と第2歯車52との噛合により第2入力軸22aの回転方向はプーリ26の回転方向とは逆になり、第2入力軸22aは一方向に回転する。第2入力軸22aが一方向に回転すると、第2カム72の第2腕部72aが図2(a)〜図2(f)に示すように一方向(図2(a)の実線矢印の方向)に回転することにより、第2係合部32bが第2支軸62cを中心に図2(a)〜図2(f)に示すように回転し、第2入力軸22aの半径方向外側に次第に突出して第2被係合部32dに係合する(図2(f)及び図3(b))。このため第2入力軸22aの一方向への回転力は第2クラッチ32を介して第2出力軸22bに伝達されるので、第2巻取りドラム22cが一方向に回転し第2昇降コード22dが第2巻取りドラム22cに巻取られて、第2生地12が上昇する。このとき第2ストッパ42の第2転動体42dが第2右端溝42g内を図5の実線矢印の方向に転動するように第2円筒カム42aが回転する。一方、プーリ26の他方向への回転力は駆動軸27及び第1入力軸21aを介して第1クラッチ31に伝達されるけれども、第1クラッチ31はプーリ26の他方向への回転力を第1出力軸21bに伝達しない。その理由は次の通りである(以下、第3の理由という)。プーリ26が他方向に回転すると、第1カム71の第1腕部71aが他方向(図2(a)の破線矢印の方向)に回転するので、第1腕部71aが第1係合部31bを第1入力軸21aの半径方向外側に押出さず、第1係合部31bが第1戻しばね機構91の第1湾曲腕部91bの樹脂弾性により第1入力軸21aの半径方向に引込んだ状態に保たれる(図2(a)及び図3(a))。従って、第1クラッチ31はプーリ26の他方向への回転力を第1出力軸21bに伝達しない。
この状態で操作コード14から手を離すと、第2生地12の自重により第2転動体42dが第2凹部42jに収容されるので、第2出力軸22bに第2生地12の自重により第2生地12を繰出す方向の回転力が作用しても、第2出力軸22bは回転せず、第2生地12は停止する。このとき第2ストッパ42の第2円筒カム42aが第2生地12を繰出す方向に1回転以下で僅かに回転し、第2出力軸22bも同一方向に回転するけれども、この第2出力軸22bの回転は第2及び第1入力軸22a,21aに殆ど伝達されない。その理由は次の通りである(以下、第4の理由という)。第2出力軸22bの回転は第2出力ドラム32aの第2被係合部32dへの第2係合部32bの係合を解除する方向の回転であるため、第2入力軸22aは約50度と極めて小さな角度で回転するだけで、第2被係合部32dへの第2係合部32bの係合が解除される。このため上記第2出力軸22bの回転力は第2入力軸22aには殆ど伝達されないので、第1入力軸21aにも殆ど伝達されない。
第2生地12が第2ストッパ42により停止状態であるとき、即ち第2転動体42dが第2凹部42jに収容された状態に保たれているときに、操作コード14を他方向に僅かに引くと、例えば第2円筒カム42aを0.2〜0.3回転させると、第2転動体42dが第2連結溝42hに進入し、この状態で操作コード14から手を離すと、第2生地12の自重により第2転動体42dが第2左端溝42f内に進入し、第2転動体42dが第2左端溝42f内を図5の破線矢印の方向に転動するように第2円筒カム42aが回転し、第2生地12が下降状態に切換わる。このときプーリ26の他方向への回転力は駆動軸27及び第1入力軸21aを介して第1クラッチ31に伝達されるけれども、第1クラッチ31はプーリ26の他方向への回転力を第1出力軸21bに伝達しない。その理由は上記第3の理由と同一である。そして第2生地12が下降状態に切換わると、第2ストッパ42の第2円筒カム42aが第2生地12を繰出す方向に回転し、第2出力軸22bも同一方向に回転するけれども、この第2出力軸22bの回転は第2及び第1入力軸22a,21aに殆ど伝達されない。その理由は上記第4の理由と同一である。なお、第2生地12の下降を停止させる場合には、操作コード14を他方向に引くことにより行われる。またヘッドレール13には遠心ブレーキとして機能する第2スピードコントローラ(図示せず)が設けられており、この第2スピードコントローラは第2出力軸22bの回転速度が過大になったときに減速させる。従って、第1及び第2生地11,12を独立して昇降させることができる。
一方、第1入力軸21aと第1クラッチドラム61との間に第1抵抗付与機構81を設けたので、第1入力軸21aの初動トルク時に、第1クラッチドラム61が第1抵抗付与機構81により第1入力軸21aの回転に追従する。この結果、第1クラッチドラム61に取付けられた第1係合部31bが意図せずに第1出力ドラム31aの第1被係合部31dに係合することがない。また第2入力軸22aと第2クラッチドラム62との間に第2抵抗付与機構82を設けたので、第2入力軸22aの初動トルク時に、第2クラッチドラム62が第2抵抗付与機構82により第2入力軸22aの回転に追従する。この結果、第2クラッチドラム62に取付けられた第2係合部32bが意図せずに第2出力ドラム32aの第2被係合部32dに係合することがない。従って、1本の操作コード14の操作による第1及び第2生地11,12の昇降を確実に独立させることができる。
また、図3(b)に詳しく示すように、第1被係合部31dにおける第1円筒部31cの外周面に接する平面に対する第1被係合部31dの第1係合部31bへの接触平面のなす角度αを鋭角(この実施の形態では約63度)に設定したので、即ち第1被係合部31dを第1係合部31bに圧接する方向(図3(b)の二点鎖線矢印で示す方向)に第1円筒部31cが回転したときに、第1円筒部31cからの回転力を利用して第1係合部31bが円周方向に逃げるようにベクトル設定がされているので、第1被係合部31dの第1係合部31bに対する機械的な食いつきや第1係合部31bの第1腕部71aに対する機械的な食いつきが発生し難くなる。この結果、第1係合部31bが第1被係合部31dから速やかに離脱する。
更に、図3(b)に詳しく示すように、第2被係合部32dにおける第2円筒部32cの外周面に接する平面に対する第2被係合部32dの第2係合部32bへの接触平面のなす角度αを鋭角(この実施の形態では約63度)に設定したので、即ち第2被係合部32dを第2係合部32bに圧接する方向(図3(b)の二点鎖線矢印で示す方向)に第2円筒部32cが回転したときに、第2円筒部32cからの回転力を利用して第2係合部32bが円周方向に逃げるようにベクトル設定がされているので、第2被係合部32dの第2係合部32bに対する機械的な食いつきや第2係合部32bの第2腕部72aに対する機械的な食いつきが発生し難くなる。この結果、第2係合部32bが第2被係合部32dから速やかに離脱する。
<第2の実施の形態>
図8〜図11は本発明の第2の実施の形態を示す。図8〜図11において図1〜図4と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、図10(b)に詳しく示すように、第1被係合部131dにおける第1円筒部131cの外周面に接する平面に対する第1被係合部131dの第1係合部131bへの接触平面のなす角度αが第1の実施の形態より小さな鋭角(この実施の形態では約50度)となるように構成され、第2被係合部132dにおける第2円筒部132cの外周面に接する平面に対する第2被係合部132dの第2係合部132bへの接触平面のなす角度αが第1の実施の形態より小さな鋭角(この実施の形態では約50度)となるように構成される。
一方、図8に示すように、プーリ用ケース123にはプーリ126が回転可能に収容される。具体的には、プーリ用ケース123にはこのケース123の内方であってレール本体18のロア空間18fに向ってボス123aが突設され、このボス123aには駆動軸127が回転可能に嵌入され、この駆動軸127にはプーリ126が相対回転不能に嵌入(スプライン嵌合)される。またプーリ126にはリング状(無端)のボールチェーン式の操作コード14が巻掛けられる。上記駆動軸127には、プーリ用ケース123とクラッチ用ケース119との間に位置するように駆動歯車153が一体的に設けられる。またプーリ用ケース123及びクラッチ用ケース119には、プーリ用ケース123とクラッチ用ケース119との間に位置しかつ上記駆動歯車153と噛合する中間歯車154が回転可能に取付けられる。この中間歯車154には第2昇降手段122の第2入力軸22aの一端が挿着され、第2入力軸22aにはクラッチ用ケース119の上部に位置するように第2従動歯車152が嵌着される。更にクラッチ用ケース119の下部には第1昇降手段121の第1入力軸21aの一端が回転可能に取付けられ、第1入力軸21aにはクラッチケース119内に位置しかつ第2従動歯車152に噛合する第1従動歯車151が嵌着される。プーリ126の回転力は、駆動軸127、駆動歯車153、中間歯車154及び第2従動歯車152を介して第2入力軸22aに伝達され、また駆動軸127、駆動歯車153、中間歯車154、第2従動歯車152及び第1従動歯車151を介して第1入力軸21aに伝達される。更に駆動歯車153は中間歯車154より歯数が少なく形成され、第1従動歯車151は第2従動歯車152と歯数が同一に形成される。上記駆動歯車153、中間歯車154、第1従動歯車151及び第2従動歯車152により回転力伝達機構150が構成される。
第1クラッチ131はクラッチ用ケース119の下部に収容される(図8)。第1クラッチ131は、第1出力軸21bに回転不能に取付けられた第1出力ドラム131aと、第1入力軸21aに回転可能に嵌入された第1クラッチドラム161と、第1入力軸21aに回転不能に嵌入された第1カム171と、第1クラッチドラム161に回動可能に取付けられた第1係合部131bとを有する(図8、図9及び図11)。第1出力ドラム131aには、第1入力軸21aに遊嵌される大径の第1円筒部131cが設けられ、この第1円筒部131cの内周面には3つの第1被係合部131dが円周方向に等間隔(等角度)に形成される。また第1入力軸21aには第1カムシャフト131eが相対回転不能に嵌入される。第1クラッチドラム161は、第1円筒部131cの内径より僅かに小径の一対の第1円板161a,161bと、これらの第1円板161a,161bを所定の間隔をあけて互いに結合する3本の第1支軸161cとからなる。一対の第1円板161a,161bは、第1カムシャフト131eに回転可能に嵌入された状態で、第1円筒部131cに遊挿される。また3本の第1支軸161cは、第1円板161a,161bの中心軸を中心とする同一円周上であって円周方向に等間隔(等角度)に配置され、この状態で3本の第1支軸161cの両端が一対の第1円板161a,161bにそれぞれ挿着される。上記第1クラッチドラム161は第1円筒部131c内に位置するように構成される。
第1カム171は第1カムシャフト131eと一体的に形成される(図8、図9及び図11)。これにより第1カム171は第1入力軸21aに対して回転不能に構成される。また第1カム171は第1円筒部131c内に位置するように第1入力軸21aの半径方向外側に放射状に延びる3本の第1腕部171aからなる。更にこれらの第1腕部171aは基端から先端に向うに従って先細りに形成され、隣り合う第1腕部171aのなす角度はそれぞれ同一(120度)に設定される。第1係合部131bはこの実施の形態では3個設けられ、これらの第1係合部131bは略L字状に形成される。3個の第1係合部131bの基端は3本の第1支軸161cに回動可能にそれぞれ嵌入される。これにより3個の第1係合部131bは第1クラッチドラム161の内側面に一対の第1円板161a,161bにより挟まれた状態で回動可能に取付けられる。また3個の第1係合部131bの屈曲した外角部は3本の第1腕部171aの基端にそれぞれ対向し、3個の第1係合部131bの先端は3個の第1被係合部131dにそれぞれ対向するように構成される。更にプーリ126の一方向への回転時に、第1腕部171aが第1係合部131bに係合することにより、第1係合部131bが第1支軸161cを中心に一方向に回転し、第1係合部131bの先端が第1入力軸21aの半径方向外側に突出して第1被係合部131dに係合し、プーリ126の他方向への回転時又は第1出力軸21bの回転時に、第1係合部131bが第1支軸161cを中心に他方向に回転し、第1係合部131bの先端が第1入力軸21aの半径方向内側に引込んで第1被係合部131dに係合しないように構成される。即ち、プーリ126の一方向への回転時に、第1係合部131bが第1入力軸21aの半径方向外側に回転することにより第1出力軸21bが第1入力軸21aに係合して第1入力軸21aと同期回転し、プーリ126の他方向への回転時又は第1出力軸21bの回転時に、第1係合部131bが第1入力軸21aの半径方向内側に回転することにより第1出力軸21bの第1入力軸21aへの係合が解除されて第1入力軸21aと同期回転しなくなるように構成される。なお、第1係合部131bが第1入力軸21aの半径方向内側に最も引込んだ状態(図9(a))から第1入力軸21aの半径方向外側に最も突出した状態(図9(f))までに第1腕部171aが回転する角度θは約50度と極めて小さい。
一方、第2クラッチ132は、第1クラッチ131と同一に構成され、クラッチ用ケース119の上部に収容される(図8)。第2クラッチ132は、第2出力軸22bに回転不能に取付けられた上記第2出力ドラム132aと、第2入力軸22aに回転可能に嵌入された第2クラッチドラム162と、第2入力軸22aに回転不能に嵌入された第2カム172と、第2クラッチドラム162に回動可能に取付けられた第2係合部132bとを有する(図8、図9及び図11)。第2出力ドラム132aには、第2入力軸22aに遊嵌される大径の第2円筒部132cが設けられ、この第2円筒部132cの内周面には3つの第2被係合部132dが円周方向に等間隔(等角度)に形成される。また第2入力軸22aには第2カムシャフト132eが相対回転不能に嵌入される。第2クラッチドラム162は、第2円筒部132cの内径より僅かに小径の一対の第2円板162a,162bと、これらの第2円板162a,162bを所定の間隔をあけて互いに結合する3本の第2支軸162cとからなる。一対の第2円板162a,162bは、第2カムシャフト132eに回転可能に嵌入された状態で、第2円筒部132cに遊挿される。また3本の第2支軸162cは、第2円板162a,162bの中心軸を中心とする同一円周上であって円周方向に等間隔(等角度)に配置され、この状態で3本の第2支軸162cの両端が一対の第2円板162a,162bにそれぞれ挿着される。上記第2クラッチドラム162は第2円筒部132c内に位置するように構成される。
第2カム172は第2カムシャフト132eと一体的に形成される(図8、図9及び図11)。これにより第2カム172は第2入力軸22aに対して回転不能に構成される。また第2カム172は第2円筒部132c内に位置するように第2入力軸22aの半径方向外側に放射状に延びる3本の第2腕部172aからなる。更にこれらの第2腕部172aは基端から先端に向うに従って先細りに形成され、隣り合う第2腕部172aのなす角度はそれぞれ同一(120度)に設定される。第2係合部132bはこの実施の形態では3個設けられ、これらの第2係合部132bは略L字状に形成される。3個の第2係合部132bの基端は3本の第2支軸162cに回動可能にそれぞれ嵌入される。これにより3個の第2係合部132bは第2クラッチドラム162の内側面に一対の第2円板162a,162bにより挟まれた状態で回動可能に取付けられる。また3個の第2係合部132bの屈曲した外角部は3本の第2腕部172aの基端にそれぞれ対向し、3個の第2係合部132bの先端は3個の第2被係合部132dにそれぞれ対向するように構成される。更にプーリ126の他方向への回転時に、第2腕部172aが第2係合部132bに係合することにより、第2係合部132bが第2支軸162cを中心に一方向に回転し、第2係合部132bの先端が第2入力軸22aの半径方向外側に突出して第2被係合部132dに係合し、プーリ126の一方向への回転時又は第2出力軸22bの回転時に、第2係合部132bが第2支軸162cを中心に他方向に回転し、第2係合部132bの先端が第2入力軸22aの半径方向内側に引込んで第2被係合部132dに係合しないように構成される。即ち、プーリ126の他方向への回転時に、第2係合部132bが第2入力軸22aの半径方向外側に回転することにより第2出力軸22bが第2入力軸22aに係合して第2入力軸22aと同期回転し、プーリ126の一方向への回転時又は第2出力軸22bの回転時に、第2係合部132bが第2入力軸22aの半径方向内側に回転することにより第2出力軸22bの第2入力軸22aへの係合が解除されて第2入力軸22aと同期回転しなくなるように構成される。なお、第2係合部132bが第2入力軸22aの半径方向内側に最も引込んだ状態(図9(a))から第2入力軸22aの半径方向外側に最も突出した状態(図9(f))までに第2腕部172aが回転する角度θは約50度と極めて小さい。
一方、第1入力軸21aと第1クラッチドラム161との間には第1抵抗付与機構181が設けられ、第2入力軸22aと第2クラッチドラム162との間には第2抵抗付与機構182が設けられる(図8及び図11)。第1抵抗付与機構181は、第1カムシャフト131eに嵌入された第1圧接部材181aと、第1圧接部材181aと第1円板161aとの間に介装された第1波形座金181bとからなる。第1波形座金181bの両面及び第1円板161aの端面には平座金181c〜181eがそれぞれ介装され、第1波形座金181bにより第1円板161a及び第1圧接部材181aにスラスト荷重が付与される。これにより第1クラッチドラム161の第1入力軸21aとの相対回転が抑制されるように構成される。また第2抵抗付与機構182は第1抵抗付与機構181と同一に構成される。第2抵抗付与機構182は、第2カムシャフト132eに嵌入された第2圧接部材182aと、第2圧接部材182aと第2円板162aとの間に介装された第2波形座金182bとからなる。第2波形座金182bの両面及び第2円板162aの端面には平座金182c〜182eがそれぞれ介装され、第2波形座金182bにより第2円板162a及び第2圧接部材182aにスラスト荷重が付与される。これにより第2クラッチドラム162の第2入力軸22aとの相対回転が抑制されるように構成される。
一方、第1カムシャフト131e及び第1係合部131bには第1戻しばね機構191が設けられ、第2カムシャフト132e及び第2係合部132bには第2戻しばね機構192が設けられる(図8、図10及び図11)。第1戻しばね機構191は、第1カムシャフト131eに嵌入された第1カム用ばね191aと、第1支軸161cに嵌入された第1係合部用ばね191bとを有する。第1カム用ばね191aは、第1カム171、第1カムシャフト131e及び第1入力軸21aを第1円板に対して他方向(図9(a)の破線矢印で示す方向)に回転するように付勢する捩りコイルばねであり、第1係合部用ばね191bは、第1係合部131bを第1支軸161cを中心に第1円板161a,161bに対して、第1係合部131bが第1被係合部131dから離脱する方向に回転するように付勢する捩りコイルばねである。また第2戻しばね機構192は、第2カムシャフト132eに嵌入された第2カム用ばね192aと、第2支軸162cに嵌入された第2係合部用ばね192bとを有する。第2カム用ばね192aは、第2カム172、第2カムシャフト132e及び第2入力軸22aを第2円板162a,162bに対して他方向(図9(a)の破線矢印で示す方向)に回転するように付勢する捩りコイルばねであり、第2係合部用ばね192bは、第2係合部132bを第2支軸162cを中心に第2円板162a,162bに対して、第2係合部132bが第2被係合部132dから離脱する方向に回転するように付勢する捩りコイルばねである。上記第1及び第2戻しばね機構191,192はばね鋼により形成された捩りコイルばねを用いているため、樹脂弾性を利用する第1の実施の形態の第1及び第2戻しばね機構より、耐久性に優れている。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成されたローマンシェード110では、図10(b)に詳しく示すように、第1被係合部131dにおける第1円筒部131cの外周面に接する平面に対する第1被係合部131dの第1係合部131bへの接触平面のなす角度αを第1の実施の形態より小さな鋭角(この実施の形態では約50度)に設定したので、即ち第1被係合部131dを第1係合部131bに圧接する方向(図10(b)の二点鎖線矢印で示す方向)に第1円筒部131cが回転したときに、第1円筒部131cからの回転力を利用して第1係合部131bが第1の実施の形態より更に円周方向に逃げ易くベクトル設定がされているので、第1被係合部131dの第1係合部131bに対する機械的な食いつきや第1係合部131bの第1腕部171aに対する機械的な食いつきが第1の実施の形態より発生し難くなる。この結果、第1係合部131bが第1被係合部131dから更に速やかに離脱する。
また図10(b)に詳しく示すように、第2被係合部132dにおける第2円筒部132cの外周面に接する平面に対する第2被係合部132dの第2係合部132bへの接触平面のなす角度αを鋭角(この実施の形態では約50度)に設定したので、即ち第2被係合部132dを第2係合部132bに圧接する方向(図10(b)の二点鎖線矢印で示す方向)に第2円筒部132cが回転したときに、第2円筒部132cからの回転力を利用して第2係合部132bが第1の実施の形態より更に円周方向に逃げ易くベクトル設定がされているので、第2被係合部132dの第2係合部132bに対する機械的な食いつきや第2係合部132bの第2腕部172aに対する機械的な食いつきが第1の実施の形態より発生し難くなる。この結果、第2係合部132bが第2被係合部132dから更に速やかに離脱する。上記以外の動作は第1の実施の形態の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
なお、上記第1及び第2の実施の形態では、日射遮蔽装置としてローマンシェードを挙げたが、横型ブラインド、プリーツスクリーン等であってもよい。また、上記第1及び第2の実施の形態では、回転部材としてプーリを挙げたが、スプロケット又はその他の回転部材であってもよい。また、上記第1及び第2の実施の形態では、遮蔽部材としてローマンシェードの生地を挙げたが、横型ブラインドのスラット、プリーツスクリーンのスクリーン等でもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、第1及び第2係合部が第1及び第2入力軸の半径方向の外側又は内側に回動することにより、第1及び第2係合部が第1及び第2被係合部に係合又は解除するように構成したが、第1及び第2係合部が第1及び第2入力軸の半径方向の外側又は内側に往復動することにより、第1及び第2係合部が第1及び第2被係合部に係合又は解除するように構成してもよい。更に、第1及び第2の実施の形態では、第1及び第2係合部と、第1及び第2被係合部と、第1及び第2腕部と、第1及び第2湾曲腕部とをそれぞれ3個ずつ設けたが、これらの部材を2個ずつ、4個ずつ又は5個ずつ以上設けてもよい。
10,110 ローマンシェード(日射遮蔽装置)
11 第1生地(第1遮蔽部材)
12 第2生地(第2遮蔽部材)
13 ヘッドレール
14 操作コード
21,121 第1昇降手段
21a 第1入力軸
21b 第1出力軸
22,122 第2昇降手段
22a 第2入力軸
22b 第2出力軸
26,126 プーリ(回転部材)
31,131 第1クラッチ
31a,131a 第1出力ドラム
31b,131b 第1係合部
31c,131c 第1円筒部
31d,131d 第1被係合部
32,132 第2クラッチ
32a,132a 第2出力ドラム
32b,132b 第2係合部
32c,132c 第2円筒部
32d,132d 第2被係合部
41 第1ストッパ
42 第2ストッパ
50,150 回転力伝達機構
61,161 第1クラッチドラム
62,162 第2クラッチドラム
71,171 第1カム
71a,171a 第1腕部
72,172 第2カム
72a,172a 第2腕部
81,181 第1抵抗付与機構
82,182 第2抵抗付与機構
91,191 第1戻しばね機構
92,192 第2戻しばね機構

Claims (7)

  1. ヘッドレール(13)と、前記ヘッドレール(13)から垂下された第1及び第2遮蔽部材(11,12)と、前記ヘッドレール(13)に設けられ前記第1遮蔽部材(11)に接続された第1昇降手段(21,121)と、前記ヘッドレール(13)に設けられ前記第2遮蔽部材(12)に接続された第2昇降手段(22,122)と、前記第1及び第2昇降手段(21,22,121,122)に連結され前記第1及び第2昇降手段(21,22,121,122)を駆動することにより前記第1及び第2遮蔽部材(11,12)を独立して昇降させる単一の操作コード(14)とを備えた日射遮蔽装置において、
    前記ヘッドレール(13)に回転部材(26,126)が回転可能に取付けられ、
    前記回転部材(26,126)に前記操作コード(14)が巻掛けられ、
    前記第1昇降手段(21,121)が、前記ヘッドレール(13)に回転可能に取付けられ前記回転部材(26,126)の回転力が回転力伝達機構(50,150)を介さずに又は前記回転力伝達機構(50,150)を介して伝達される第1入力軸(21a)と、前記第1入力軸(21a)と同軸になるように前記ヘッドレール(13)に回転可能に取付けられ前記第1遮蔽部材(11)を昇降可能な第1出力軸(21b)と、前記第1入力軸(21a)と前記第1出力軸(21b)との間に設けられ前記回転部材(26,126)からの一方向の回転力を前記第1入力軸(21a)を介して前記第1出力軸(21b)に伝達しかつ前記回転部材(26,126)からの他方向の回転力を前記第1出力軸(21b)に伝達せず更に前記第1出力軸(21b)からの回転力を前記第1入力軸(21a)に伝達しない第1クラッチ(31,131)と、前記第1出力軸(21b)に設けられ前記操作コード(14)の一方向への僅かな操作により前記第1遮蔽部材(11)を下降状態又は停止状態に切換える第1ストッパ(41)とを有し、
    前記第2昇降手段(22,122)が、前記ヘッドレール(13)に回転可能に取付けられ前記回転部材(26,126)の回転力が回転力伝達機構(50,150)を介して又は前記回転力伝達機構(50,150)を介さずに伝達される第2入力軸(22a)と、前記第2入力軸(22a)と同軸になるように前記ヘッドレール(13)に回転可能に取付けられ前記第2遮蔽部材(12)を昇降可能な第2出力軸(22b)と、前記第2入力軸(22a)と前記第2出力軸(22b)との間に設けられ前記回転部材(26,126)からの他方向の回転力を前記第2入力軸(22a)を介して前記第2出力軸(22b)に伝達しかつ前記回転部材(26,126)からの一方向の回転力を前記第2出力軸(22b)に伝達せず更に前記第2出力軸(22b)からの回転力を前記第2入力軸(22a)に伝達しない第2クラッチ(32,132)と、前記第2出力軸(22b)に設けられ前記操作コード(14)の他方向への僅かな操作により前記第2遮蔽部材(12)を下降状態又は停止状態に切換える第2ストッパ(42)とを有する
    ことを特徴とする日射遮蔽装置。
  2. 前記第1クラッチ(31,131)が、前記第1入力軸(21a)の半径方向に回動又は往復動可能な第1係合部(31b,131b)を有し、前記第1係合部(31b,131b)により前記回転部材(26,126)からの一方向の回転力を前記第1入力軸(21a)を介して前記第1出力軸(21b)に伝達しかつ前記回転部材(26,126)からの他方向の回転力を前記第1出力軸(21b)に伝達せず更に前記第1出力軸(21b)からの回転力を前記第1入力軸(21a)に伝達しないように構成され、
    前記第2クラッチ(32,132)が、前記第2入力軸(22a)の半径方向に回動又は往復動可能な第2係合部(32b,132b)を有し、前記第2係合部(32b,132b)により前記回転部材(26,126)からの他方向の回転力を前記第2入力軸(22a)を介して前記第2出力軸(22b)に伝達しかつ前記回転部材(26,126)からの一方向の回転力を前記第2出力軸(22b)に伝達せず更に前記第2出力軸(22b)からの回転力を前記第2入力軸(22a)に伝達しないように構成された請求項1記載の日射遮蔽装置。
  3. 前記第1係合部(31b,131b)が前記第1入力軸(21a)の半径方向外側に回転又は移動することにより前記第1出力軸(21b)が前記第1入力軸(21a)に係合して前記第1入力軸(21a)と同期回転し、前記第1係合部(31b,131b)が前記第1入力軸(21a)の半径方向内側に回転又は移動することにより前記第1出力軸(21b)の前記第1入力軸(21a)への係合が解除されて前記第1入力軸(21a)と同期回転しなくなるように構成され、
    前記第2係合部(32b,132b)が前記第2入力軸(22a)の半径方向外側に回転又は移動することにより前記第2出力軸(22b)が前記第2入力軸(22a)に係合して前記第2入力軸(22a)と同期回転し、前記第2係合部(32b,132b)が前記第2入力軸(22a)の半径方向内側に回転又は移動することにより前記第2出力軸(22b)の前記第2入力軸(22a)との係合が解除されて前記第2入力軸(22a)と同期回転しなくなるように構成された請求項2記載の日射遮蔽装置。
  4. 前記第1クラッチ(31,131)が、前記第1出力軸(21b)に回転不能に取付けられ前記第1入力軸(21a)に遊嵌される第1円筒部(31c,131c)が設けられ更にこの第1円筒部(31c,131c)の内周面に第1被係合部(31d,131d)が形成された第1出力ドラム(31a,131a)と、前記第1円筒部(31c,131c)内に位置するように前記第1入力軸(21a)に回転可能に嵌入された第1クラッチドラム(61,161)と、前記第1円筒部(31c,131c)内に位置するように前記第1入力軸(21a)に回転不能に嵌入され前記第1入力軸(21a)の半径方向外側に延びる第1腕部(71a,171a)が形成された第1カム(71,171)と、前記第1クラッチドラム(61,161)の側面に回動可能に取付けられ前記回転部材(26,126)の一方向への回転時に前記第1カム(71,171)の第1腕部(71a,171a)が係合することにより前記第1入力軸(21a)の半径方向外側に突出して第1被係合部(31d,131d)に係合し前記回転部材(26,126)の他方向への回転時又は前記第1出力軸(21b)の回転時に前記第1入力軸(21a)の半径方向内側に引込んで第1被係合部(31d,131d)に係合しない前記第1係合部(31b,131b)とを有し、
    前記第2クラッチ(32,132)が、前記第2出力軸(22b)に回転不能に取付けられ前記第2入力軸(22a)に遊嵌される第2円筒部(32c,132c)が設けられ更にこの第2円筒部(32c,132c)の内周面に第2被係合部(32d,132d)が形成された第2出力ドラム(32a,132a)と、前記第2円筒部(32c,132c)内に位置するように前記第2入力軸(22a)に回転可能に嵌入された第2クラッチドラム(62,162)と、前記第2円筒部(32c,132c)内に位置するように前記第2入力軸(22a)に回転不能に嵌入され前記第2入力軸(22a)の半径方向外側に延びる第2腕部(72a,172a)が形成された第2カム(72,172)と、前記第2クラッチドラム(62,162)の側面に回動可能に取付けられ前記回転部材(26,126)の他方向への回転時に前記第2カム(72,172)の第2腕部(72a,172a)が係合することにより前記第2入力軸(22a)の半径方向外側に突出して第2被係合部(32d,132d)に係合し前記回転部材(26,126)の一方向への回転時又は前記第2出力軸(22b)の回転時に前記第2入力軸(22a)の半径方向内側に引込んで第2被係合部(32d,132d)に係合しない前記第2係合部(32b,132b)とを有する請求項1ないし3いずれか1項に記載の日射遮蔽装置。
  5. 前記第1被係合部(31d,131d)における前記第1円筒部(31c,131c)の外周面に接する平面に対する前記第1被係合部(31d,131d)の前記第1係合部(31b,131b)への接触平面のなす角度(α)が鋭角となるように構成され、
    前記第2被係合部(32d,132d)における前記第2円筒部(32c,132c)の外周面に接する平面に対する前記第2被係合部(32d,132d)の前記第2係合部(32b,132b)への接触平面のなす角度(α)が鋭角となるように構成された請求項4記載の日射遮蔽装置。
  6. 前記第1入力軸(21a)と前記第1クラッチドラム(61,161)との間に前記第1クラッチドラム(61,161)の前記第1入力軸(21a)との相対回転を抑制する第1抵抗付与機構(81,181)が設けられ、
    前記第2入力軸(22a)と前記第2クラッチドラム(62,162)との間に前記第2クラッチドラム(62,162)の前記第2入力軸(22a)との相対回転を抑制する第2抵抗付与機構(82,182)が設けられた請求項4又は5記載の日射遮蔽装置。
  7. 前記第1係合部(31b,131b)が前記第1入力軸(21a)の半径方向内側に引込むように付勢する第1戻しばね機構(91,191)が前記第1係合部(31b,131b)に設けられ、
    前記第2係合部(32b,132b)が前記第2入力軸(22a)の半径方向内側に引込むように付勢する第2戻しばね機構(92,192)が前記第2係合部(32b,132b)に設けられた請求項4ないし6いずれか1項に記載の日射遮蔽装置。
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