JP6802673B2 - 制動装置及び遮蔽装置 - Google Patents

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Description

本発明は、制動装置及び遮蔽装置に関するものである。
ロールカーテン、ブラインド、アコーディオンカーテン、プリーツ網戸及び間仕切り等の遮蔽装置が実用されている。例えば、横型ブラインドを開状態とする場合には、操作用コードを引くことで、遮蔽部材であるスラット及びボトムレールが引き上げられる。また、横型ブラインドを閉状態とする場合には、一般的に、スラット及びボトムレールの自重を用いて重力によりこれらのスラット及びボトムレールを下ろす。このとき、スラット及びボトムレールの下降に伴い移動する昇降コードに制動力を加えて、スラット及びボトムレールの下降する勢いを低減させる機構が知られている。
特許文献1には、制動力を発生させるブレードと、ブレーキ部に連結される軸(コードキャッチ)とからなるダンパであって、昇降コードが当該軸の外周面に接触し、昇降コードの移動によって当該軸が回転して当該ブレーキ部が作動することを特徴とするダンパを備えるブラインドの昇降装置が開示されている。このダンパを用いることで自重下降に伴う昇降コードの移動に対して確実に抵抗を与えることができる。
特開2005−030084号公報
しかしながら、例えば特許文献1に開示されている従来型のダンパでは、ボトムレール及びスラットの下降移動に伴って制動力が発生するものの、制動力を大きくする方法について考慮言及がなされていない。一般的に大きな制動力を得るためには例えばダンパを大型化させることが考えられる。しかし、大型化に伴い製造コストが増大するという問題がある。一方、既存のダンパを複数使用して制動力を高めることも考えられる。しかし、複数のダンパを使用するために、ヘッドボックス内部に占めるスペースがかさむという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、製造コストを抑えつつ省スペースで大きな制動力を実現可能な制動装置を提供するものである。
本発明によれば、コードの移動を制動する制動装置であって、前記コードを把持し且つ前記コードの移動に伴って回転する第1及び第2ローラと、第1ローラの回転に伴って抵抗力を発生させる第1抵抗付与部と、第2ローラの回転に伴って抵抗力を発生させる第2抵抗付与部と、を備える制動装置が提供される。
このような制動装置によれば、一対のローラの一方のみが抵抗付与部に接続されている従来の制動装置に比べて、省スペースで、昇降コードの移動に対し大きな制動力を実現することができる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は、互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、第1ローラは、第1軸芯を備え、第1抵抗付与部は、第1軸芯の回転に伴って抵抗力を発生させるように構成され、第2ローラは、第2軸芯を備え、第2抵抗付与部は、第2軸芯の回転に伴って抵抗力を発生させるように構成される。
好ましくは、第1及び第2軸芯は、第1及び第2接続部材を介して第1及び第2抵抗付与部に接続され、第1及び第2接続部材は、前記コードが所定方向に移動する場合に第1及び第2ローラの回転を第1及び第2抵抗付与部に伝達し、且つ当該所定方向と逆向きの方向に移動する場合に当該回転を第1及び第2抵抗付与部に伝達しないか又は当該回転を軽減して伝達するように構成される。
好ましくは、第1抵抗付与部は、その筐体に第1軸芯を軸支する第1軸支部と第2軸芯を軸支する第2軸支部を備え、第2抵抗付与部は、その筐体に第1軸芯を軸支する第3軸支部と第2軸芯を軸支する第4軸支部を備える。
好ましくは、第1軸支部と第3軸支部とは互いに平行且つ面対称に構成され、第2軸支部と第4軸支部とは互いに平行且つ面対称に構成される。
本発明の第1実施形態に係る制動装置1000の概要図であり、(a)は第1制動装置1000aと第2制動装置1000bを離間している状態の図、(b)は両者を組み合わせて制動装置1000が構成される図である。 本発明の第1実施形態に係る第1制動装置1000aの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る第1制動装置1000aの斜視図であり、(a)は前方斜視図、(b)は後方斜視図である。 図3から内歯付キャリア260を除いた図である。 本発明の第1実施形態に係る筐体70を表す正面図である。 遊星歯車280を含み且つ筐体70の端面部705に平行な断面図である。 図6を用いて本発明の制動装置1000がコードCDを制動する様子を示す図であり、(a)図6にコードCD、第1及び第2ローレット240a、240bを重畳した図であり、(b)はコードCDが一方向に移動する際の各部材の回転方向をまとめた図である。 本発明の第1実施形態に係る制動装置1000を具備する遮蔽装置100を表す正面図である。 図8の側面図である。 図8の一点鎖線で囲まれた領域Aの拡大図である。 ヘッドボックス1の内部を示す平面図である。 ヘッドボックス1の内部に制動装置1000を収容した態様を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る制動装置1000の概要図である。 本発明の第3実施形態に係る制動装置1000の概要図であり、(a)は全体の概要を示し、(b)は第1制動装置1000aの内部構造の概要を示している。
以下、本発明に係る制動装置、及び、それを用いた遮蔽装置の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
1.第1実施形態
図1〜図7を用いて、本発明の第1実施形態に係る制動装置1000について説明する。第1実施形態に係る制動装置1000は、コードCD(制動対象)の移動を制動する制動装置である。具体的には、図1に示されるように、第1実施形態に係る制動装置1000では、第1制動装置1000aと第2制動装置1000bとから成る。両者は符号の区別があるものの同一構成の装置である。
図1に示されるように、第1制動装置1000aは、第1軸芯41a及び第1ローレット240aから成る第1ローラ40aと、第1ローラ40aと第1ワンウェイクラッチ242aを介して動力的に接続された第1抵抗付与部90aとを備える。また、第2制動装置1000bは、第2軸芯41b及び第2ローレット240bから成る第2ローラ40bと、第2ローラ40bと第2ワンウェイクラッチ242bを介して動力的に接続された第2抵抗付与部90bとを備える。第1制動装置1000aと第2制動装置1000bは、その構成は実質的に等しいため、以下原則として、第1制動装置1000aについてのみ説明し、必要がある場合に限って第2制動装置1000bについて補足するものとする。
1−1<全体構成>
図2は、第1制動装置1000aの分解斜視図である。第1制動装置1000aは、第1軸芯41a及び第1ローレット240aから成る第1ローラ40aと、第1軸芯31a、ピニオンギア50、内歯付キャリア260、遊星歯車280、ウェイト340、太陽歯車付ウェイトホルダ320及び筐体70から成る第1抵抗付与部90aと、第1ローラ40aと第1抵抗付与部90aとを動力的に接続する第1ワンウェイクラッチ242a(図2には角度の都合上不図示)を備える。
ここで筐体70は、本来2つのパーツから成りその内部に、第1ワンウェイクラッチ242a、ピニオンギア50、内歯付キャリア260、遊星歯車280、ウェイト340、太陽歯車付ウェイトホルダ320を保持して包含するように構成される。しかしながら、図2〜図4においては視認性を考慮してウェイト340と接触する一方側のパーツのみを筐体70として図示している。
第1実施形態において、第1ローレット240aは、第2制動装置1000bにおける第2ローレット240bと対となって、コードCDを把持するコードキャッチとして機能する。第1及び第2ローレット240a、240bは、コードCDの長手方向の移動により回転するように、第1及び第2抵抗付与部90a、90bそれぞれにおける筐体70に設けられた軸支部によって軸支される。なお各軸支部は、例えば軸芯を挿通する孔と軸芯先端にキャップのように取り付けられ軸芯の長手方向の移動を規制する規制部から成るものである。
また、図2に示されるように、第1実施形態では、内歯付キャリア260に4つの遊星歯車280が設けられ、太陽歯車付ウェイトホルダ320に8つのウェイト340が保持される。以下、各部材について説明する。
1−1−1<第1ローラ40a>
第1ローラ40aは、第1軸芯41aと、第1軸芯41aの外周面を覆う第1ローレット240aとを有する。第1ローレット240aは任意の材料で形成することができ、例えばステンレスを用いることが可能である。また、第1軸芯41aは、第2制動装置1000bに係る第2ローラ40bの第2軸芯41bと平行に配置される。また、第1軸芯41aは、その一端が第1ワンウェイクラッチ242aに接続され、他端が第2抵抗付与部90bにおける筐体70に設けられた第3軸支部707bによって軸支される。同様に、第2軸芯41bは、その一端が第2ワンウェイクラッチ242bに接続され、他端が第1抵抗付与部90aにおける筐体70に設けられた第2軸支部707aによって軸支される。
第1軸芯41aは、第1ワンウェイクラッチ242aを介して第1抵抗付与部90aに対して回転動力を伝達する別の軸と接続される。かかる軸は説明の便宜上、第1軸芯41aと同じく第1軸芯31aと呼んでいる。第1軸芯31aは、その一端が第1ワンウェイクラッチ242aに接続され、他端が第1抵抗付与部90aにおける筐体70に設けられた第1軸支部706aによって軸支される。第2軸芯31b、41bについても同様であり、第2軸芯31bは、その一端が第2ワンウェイクラッチ242bに接続され、他端が第2抵抗付与部90bにおける筐体70に設けられた第4軸支部706bによって軸支される。
特に、第1軸支部706aと第3軸支部707bとが互いに平行且つ面対称に構成され、第2軸支部707aと第4軸支部706bとが互いに平行且つ面対称に構成される。これにより、第1及び第2ローレット240a、240bを平行に配置することができる。
1−1−2<ピニオンギア50>
図2及び図4に示されるように、第1軸芯31aにはピニオンギア50が設けられている。すなわち、所定の一方向に第1ローレット240aが回転すると第1ワンウェイクラッチ242aによってその回転動力が伝達されてピニオンギア50も同様に回転する。一方、逆方向に第1ローレット240aが回転する場合には、第1ワンウェイクラッチ242aによってその回転動力が伝達されず、ピニオンギア50は回転しない。同様に、第2軸芯31bにはピニオンギア50が設けられ、第1軸芯31aに係る上記説明した方向と同一の一方向に第2ローレット240bが回転すると第2ワンウェイクラッチ242bによってその回転動力が伝達されてピニオンギア50も同様に回転する。一方、逆方向に第2ローレット240bが回転する場合には、第2ワンウェイクラッチ242bによってその回転動力が伝達されず、ピニオンギア50は回転しない。換言すると、第1及び第2ワンウェイクラッチ242a、242bは、同一方向のコードの移動に制動力がかかるように回転動力の伝達有無を制御するように構成されている。このように構成されることで、単一の制動装置を使用する場合に比して制動力を高めることができる。
1−1−3<内歯付キャリア260>
図2及び図6に示されるように、内歯付キャリア260は、平面視において略ドーナツ形状である。内歯付キャリア260は、円柱部内側の内周面に、ピニオンギア50と歯合する内歯車261が形成される。そして、支持軸263によって、遊星歯車280が回転可能に支持されている。
1−1−4<遊星歯車280>
図2及び図6に示されるように、遊星歯車280は、後述する太陽歯車323と、筐体70の内部に設けられた内周ギア115と互いに歯合する。そして、内歯車261の中心部を中心として公転することが可能である。したがって、ピニオンギア50の回転が内歯車261に伝達されることにより内歯付キャリア260が回転し、それにともない内歯付キャリア260のフランジ262に設けられた支持軸263に回転可能に支持された遊星歯車280が回転することで、ピニオンギア50に起因する回転を増速させることが可能となる。
1−1−5<太陽歯車付ウェイトホルダ320>
太陽歯車付ウェイトホルダ320は、図2に示されるように、リング状のリング部324の外方に向かって、凸部321及び凹部322が交互に並んで形成される。そして、それぞれの凹部322には、ウェイト340が配置される。つまり、太陽歯車付ウェイトホルダ320は、制動装置1000の組み立て時において、凸部321を境としてそれぞれの凹部322内にウェイト340を保持する部材であるとも言える。なお、ウェイト340の数は任意であるが、回転時におけるバランスの観点から等間隔であることが好ましい。
1−1−6<ウェイト340>
図2に示されるウェイト340は、ピニオンギア50に起因する回転時において、遠心力により内歯車261の中心から遠ざかる方向に移動し、筐体70の内周壁と当接することにより、回転に対して遠心ブレーキとして抵抗力を付与するものである。したがって、筐体70の内周壁、太陽歯車付ウェイトホルダ320及びウェイト340により、抵抗付与部としての作用を奏することが可能となる。
なお、第1制動装置1000aの組み立て時においては、内歯付キャリア260と太陽歯車付ウェイトホルダ320が、プレート300を介して組み立てられる。
このように、第1実施形態に係る第1制動装置1000aは、ピニオンギア50と内歯付キャリア260とを使用するため、図1、図3及び図4等からも明らかなように入力となる第1ローレット240aの回転の回転軸が、制動力を発生させるウェイト340の回転中心軸とを意図的にずらした位置に実現している。かかる構成によって、第2制動装置1000bの第2ローレット240bを第1ローレット240aと平行に配置することができる。また、第1制動装置1000aに第2ローレット240bを軸支させることで、別途軸支部を設ける必要がなくなる。更にこれによって遠心ブレーキとして機能するウェイト340の回転面を極力大きくとることができる。
1−1−7<筐体70>
上述の通り、ここではウェイト340と接触する一方側のパーツのみを筐体70として図示している。図2に示されるように、筐体70の端面部705は、略中央が周囲より嵩高くなっており、下側が凹んでいる円柱部708が設けられる。そして、図2及び図5に示されるように、円柱部708の外面に第1軸芯31aを軸支する第1軸支部706aと、第2軸芯41bを軸支する第2軸支部707aが設けられる。
1−2<動作>
続いて、図7を用いて第1制動装置1000aの動作について説明する。コードCDに矢印D1の向き(前方)に張力を与えたとする。すると、コードCDとの間に生じる摩擦力により、第1ローレット240aが時計回りに、第2ローレット240bが反時計回り(第2制動装置1000bから見れば時計回り)に回転する。かかる場合、第1ワンウェイクラッチ242a(図1、図3等参照)が回転動力を伝達するので、ピニオンギア50も第1ローレット240aと同じ向き(時計周り)に回転(自転)する。すると、ピニオンギア50は内歯車261と歯合しているので、ピニオンギア50の歯から与えられる力により、内歯車261が時計周りに回転(自転)する。
これにより、内歯車261とともに内歯付キャリア260も時計周りに回転(自転)するので、内歯付キャリア260に設けられた遊星歯車280も同様に時計周りに回転(公転)する。ここで、遊星歯車280は太陽歯車323及び筐体70により固定された内周ギア115と互いに歯合しているので、公転方向とは逆向き(反時計回り)に自転しつつ、時計周りに公転することとなる。したがって、遊星歯車280の内側で遊星歯車280と歯合する太陽歯車323は、遊星歯車280の自転と逆向き(時計周り)に回転(自転)する。このとき、遊星歯車280により、太陽歯車323(図2参照)の回転は増速される。
これにより、太陽歯車323とともに回転する太陽歯車付ウェイトホルダ320に保持されるウェイト340(図2参照)も回転を開始する。なお、すでに述べた通り、遊星歯車280の外側で遊星歯車280と歯合する内周ギア115は、筐体70が固定されているため、遊星歯車280の回転時においても回転しない。以上各部材の回転方向をまとめたものが図7(b)である。
そして、遠心力によりウェイト340が筐体70の内周壁に当接することにより、回転に対して抵抗力が生じる。つまり、コードCDの移動速度が上昇することで回転速度が上昇し、これにより遠心力が上昇する。そして、遠心力が上昇することによりウェイト340が筐体70の内周壁により強く当接することになり、抵抗力が上昇する。
第2制動装置1000bも上述と同様に動作することで、第1制動装置1000aと略同値の抵抗力を発生させる。このように、コードCDの移動に対して、第1及び第2制動装置1000a、1000bからそれぞれ抵抗力が付与されることで、コードCDの移動速度(遮蔽部材の落下速度)を抑えることができる。ここで、コードCDに加えられる張力が略一定の場合(例えば、前方側のコードCDに昇降可能に吊持される遮蔽部材が自由落下する場合)には、コードCDに加えられる張力とウェイト340と筐体70の内周壁による抵抗力が釣り合うところで、コードCDの移動速度が略一定となる。したがって、制動装置1000は、コードCDの移動に対する回転ダンパとして機能し、遮蔽部材をゆっくりと降下させることが可能となる。
一方、コードCDに矢印D1と逆向き(後方)に張力を与えた場合には、第1ローレット240a及び第2ローレット240bが上記と逆向きに回転する。かかる場合、第1ワンウェイクラッチ242a及び第2ワンウェイクラッチ242bが回転動力を伝達しないので、ピニオンギア50が回転せずその結果、上述の動作が行われず抵抗力が発生しない。したがって、遮蔽部材について負荷を小さくして上昇させることができる。
1−3<作用・効果>
第1実施形態に係る制動装置1000により、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)第1及び第2制動装置1000a、1000bからなる制動装置1000を用いることで、制動装置を1つとする従来に比してより大きな制動力を実現することができる。
(2)第1及び第2制動装置1000a、1000bからなる制動装置1000は、コードキャッチと抵抗付与部とが対となる従来の制動装置を2台使用する場合とおよそ同等の制動力を実現しつつ、コードキャッチを共有しているため、従来に比して省スペース化を実現することができる。
(3)第1及び第2制動装置1000a、1000bからなる制動装置1000は、同一構成のものを使用するため、別途大型な制動装置を製造する場合に比して製造コストを抑えることができる。
(4)プレート300により遊星歯車280の傾きを防止するとともに、遊星歯車280とウェイト340の干渉を防ぐことができる。
(5)上記干渉を防止しつつもプレート300を薄型のものとすることで制動装置1000を小型化することができる。
2.遮蔽装置への応用
次に、図8〜図12を用いて第1実施形態に係る制動装置1000をヘッドボックス内に配置する態様について説明する。図8及び図9は、制動装置1000をヘッドボックス1内に配置した遮蔽装置100を表す。
図8及び図9に示されるように、遮蔽装置100は、ヘッドボックス1から複数本のラダーコード2を介して多数段のスラット3が吊り下げ支持され、同ラダーコード2の下端にはボトムレール4が吊り下げ支持されている。なお、多数段のスラット3及びボトムレール4が遮蔽材として機能する。
図8及び図10に示すように、ヘッドボックス1内には案内滑車24が各ラダーコード2に近接して複数個(本実施形態では3個)配設される。案内滑車24は、図11に示されるように、案内滑車ケース25内において、軸26によって回動可能に構成され、軸26が案内滑車ケース25に軸支されている。ラダーコード2は、ヘッドボックス1の底部に設けられた挿通孔27を介してヘッドボックス1内に挿通される。そして、その上端部は、ドラム6に取着され、そのドラム6の中心部には角度調節軸7が嵌挿されている。
したがって、角度調節軸7が回転されると、ドラム6が回転され、そのドラム6の回転に伴ってラダーコード2の一方が引上げられることにより、各スラット3が同位相で角度調節される。
ヘッドボックス1の一端部には操作棒8が吊り下げ支持されている。操作棒8における操作部13を回転操作すると、ヘッドボックス1内に配設される不図示のギヤボックスを介して角度調節軸7が回転される。したがって、操作部13の回転操作により、各スラット3を角度調節可能となっている。
スラット3には複数本(本実施形態では3本)の昇降コードCDが挿通され、その昇降コードCDの一端はボトムレール4に取着される。すなわち、各案内滑車24は各昇降コードCDに対応して配設されている。
図10及び図11に示されるように、3本の昇降コードCDの他端はヘッドボックス1の長手方向に並んでいる各案内滑車24を介して、制動装置1000における第1及び第2ローレット240a、240bから成るコードキャッチを経て、ヘッドボックス1の一端部に配設される自重降下防止装置11(図8において図示、図10及び図11においては視認性を考慮して不図示)に案内される。また、図12に、図1に示した制動装置1000がヘッドボックス1の内部に収容される様子を示す。ただし、視認性を考慮して、昇降コードCD、ドラム6及びラダーコード2の図示を省略している。図12においては紙面手前奥方向がヘッドボックス1の長手方向である。なお、ヘッドボックス1への収容方法は特に限定されず、例えばネジ止めでもよいしスナップフィット機構等を用いてもよい。
各昇降コードCDは、その自重降下防止装置11から不図示のギヤボックスを経て、操作棒8内に挿通され、その先端は操作部13の下方に設けられたコードイコライザ13aに接続される。したがって、コードイコライザ13aを下方へ引いて、ヘッドボックス1から昇降コードCDを引き出すと、ボトムレール4が引き上げられることにより、スラット3が引き上げられる。
そして、昇降コードCDの引き出し操作を停止して、昇降コードCDを手放せば、自重降下防止装置11が作動して、スラット3及びボトムレール4の自重降下が防止される。また、自重降下防止装置11が作動している状態から、昇降コードCDを下方へ僅かに引くと、自重降下防止装置11の作動が解除され、スラット3及びボトムレール4をその自重により下降操作可能となる。なお、自重降下防止装置11は、例えば特開2001−173343号公報等に開示されている公知の自重降下防止装置11を利用すればよい。すなわち、昇降コードCDを引くことにより遮蔽材であるスラット3及びボトムレール4を昇降可能に構成されている。
2−1<作用・効果>
第1実施形態に係る制動装置1000を具備する遮蔽装置100により、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)第1及び第2制動装置1000a、1000bからなる制動装置1000を用いることで、コードキャッチと抵抗付与部とが対となる従来の制動装置を2台使用する場合に比してヘッドボックス1内のスペースを圧迫せずに収容することができる。
(2)遮蔽装置100の大きさに合わせて所望の制動力が異なるため、製造時に第1制動装置1000aのみを使用(すなわち単一の制動装置1000を使用)するか、第1及び第2制動装置1000a、1000bから成る制動装置1000を使用するかを選択することができる。
3.第2実施形態
次に、図13を用いて本発明の第2実施形態に係る制動装置1000について説明する。図13に示されるように、第2実施形態に係る制動装置1000は、コードCDを把持するコードキャッチとなる第1及び第2ローレット240a、240bと、コードCDの移動に対して抵抗力を加える第1及び第2抵抗付与部90a、90bと、コードCDの移動に起因する第1及び第2ローレット240a、240bの回転を第1及び第2抵抗付与部90a、90bにそれぞれ伝達する第1及び第2回転伝達部250a、250bとを有する。
第1及び第2回転伝達部250a、250bは、例えば第1及び第2ベベルギア251a、251bにより構成される。図13に示されるように、第1ベベルギア251aは、水平方向に配置される第1ベベルギア251ahと鉛直方向に配置される第1ベベルギア251avから成る。同様に、第2ベベルギア251bは、水平方向に配置される第2ベベルギア251bhと鉛直方向に配置される第2ベベルギア251bvから成る。すなわち、第1及び第2ローレット240a、240bの回転(横軸回転)が、第1ベベルギア251av、251ah及び第2ベベルギア251bv、251bhにより第1及び第2抵抗付与部90a、90bの回転(縦軸回転)へと変換される。つまり、第1ベベルギア251av、251ah及び第2ベベルギア251bv、251bhは、種々の軸の回転方向を変換する機能を有する。なお、第1及び第2抵抗付与部90a、90bの構成は、例えば第1実施形態や後述の第3実施形態と同様であってよい。かかる構成によっても第1実施形態に係る制動装置1000と略同様の効果を奏することができる。
4.第3実施形態
次に、図14を用いて本発明の第3実施形態に係る制動装置1000について説明する。図14(b)に示されるように、第3実施形態に係る制動装置1000では、第1制動装置1000aにおいて、第1ローレット240aの回転軸と摺動抵抗を付与するブレード341(第1実施形態に係るウェイト340に相当)の回転中心が一致している。第2制動装置1000bについても同様である。このため、図14(a)に示されるように、第1実施形態に係る制動装置1000に比して簡易な構成をとることができる。
図14(b)に示されるように、筐体70内に、第1ワンウェイクラッチ242a、増速機構281(遊星歯車280及び太陽歯車付ウェイトホルダ320の一部に相当)、及びブレード341を有する。第1ワンウェイクラッチ242aには、第1ローレット240aの回転が入力される。第1ワンウェイクラッチ242aは、コードCDが所定の一方向に相対移動する場合は、増速機構281に上記回転入力を伝達する。すると当該回転が増速機構281によって増速され、軸32aとともにブレード341が回転し摺動抵抗(制動力)を発生させる。一方逆方向に相対移動する場合は、当該回転入力を伝達しないため制動力が発生しない。第2制動装置1000bについても同様である。
5.変形例
第1〜第3実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
第1〜第3実施形態では、減速機構として遠心ブレーキを採用したが、遠心ブレーキに代えて第1及び第2ローレット240a、240bがオイルダンパを内蔵するように構成されてもよい。
スラット3を昇降する遮蔽装置100(横型ブラインド)に本発明の第1〜第3実施形態に係る制動装置1000を適用してもよいが、これに限らず、カーテン生地等の遮蔽材を昇降するプリーツカーテン等の遮蔽装置100に本発明を適用してもよい。
第1〜第3実施形態では、第1及び第2ローレット240a、240bを採用しているが、昇降コードCDと第1及び第2ローレット240a、240bとの摩擦力が十分得られるならば、ローレット加工を施さないローラを用いてもよい。
第1〜第3実施形態では、第1及び第2ローレット240a、240bの回転軸は、水平方向になるように実施しているが、これに限定されるものではなく、例えば、第1及び第2ローレット240a、240bの回転軸が鉛直方向になるように実施してもよい。
第1〜第3実施形態では、第1及び第2ワンウェイクラッチ242a、242b(特許請求の範囲における「第1及び第2接続部材」の一例)を採用することで、第1及び第2ローレット240a、240bに係る回転の伝達・非伝達の制御を行っている。しかしながらこれに限定されるものではなく、例えば、非伝達に代えて当該回転を軽減するような接続部材を採用してもよい。更に、制動装置1000を遮蔽装置100に応用するにあたり、スラット3の上昇操作時にある程度の抵抗がかかっても構わなければ、なんらの接続部材をも設けなくてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、コードに対して適切に制動力を加えることができる制動装置部及びそれを用いた遮蔽装置が提供され、生活必需品等の分野において利用することができる。
1 :ヘッドボックス
2 :ラダーコード
3 :スラット
4 :ボトムレール
6 :ドラム
7 :角度調節軸
8 :操作棒
11 :自重降下防止装置
13 :操作部
13a :コードイコライザ
24 :案内滑車
25 :案内滑車ケース
26 :軸
27 :挿通孔
31a :第1軸芯
31b :第2軸芯
32a :軸
40a :第1ローラ
40b :第2ローラ
41a :第1軸芯
41b :第2軸芯
50 :ピニオンギア
70 :筐体
90a :第1抵抗付与部
90b :第2抵抗付与部
100 :遮蔽装置
115 :内周ギア
240 :ローレット
240a :第1ローレット
240b :第2ローレット
242a :第1ワンウェイクラッチ
242b :第2ワンウェイクラッチ
250a :第1回転伝達部
250b :第2回転伝達部
251a :第1ベベルギア
251ah :第1ベベルギア
251av :第1ベベルギア
251b :第2ベベルギア
251bh :第2ベベルギア
251bv :第2ベベルギア
260 :内歯付キャリア
261 :内歯車
262 :フランジ
263 :支持軸
280 :遊星歯車
281 :増速機構
300 :プレート
320 :太陽歯車付ウェイトホルダ
321 :凸部
322 :凹部
323 :太陽歯車
324 :リング部
340 :ウェイト
341 :ブレード
705 :端面部
706a :第1軸支部
706b :第4軸支部
707a :第2軸支部
707b :第3軸支部
708 :円柱部
1000 :制動装置
1000a :第1制動装置
1000b :第2制動装置
CD :コード(昇降コード)

Claims (6)

  1. コードの移動を制動する制動装置であって、
    前記コードを把持し且つ前記コードの移動に伴って回転する第1及び第2ローラと、
    第1ローラの回転に伴って抵抗力を発生させる第1抵抗付与部と、
    第2ローラの回転に伴って抵抗力を発生させる第2抵抗付与部と、
    を備える制動装置。
  2. 第1ローラは、第1軸芯を備え、第1抵抗付与部は、第1軸芯の回転に伴って抵抗力を発生させるように構成され、
    第2ローラは、第2軸芯を備え、第2抵抗付与部は、第2軸芯の回転に伴って抵抗力を発生させるように構成される、
    請求項1に記載の制動装置。
  3. 第1及び第2軸芯は、第1及び第2接続部材を介して第1及び第2抵抗付与部に接続され、
    第1及び第2接続部材は、前記コードが所定方向に移動する場合に第1及び第2ローラの回転を第1及び第2抵抗付与部に伝達し、且つ当該所定方向と逆向きの方向に移動する場合に当該回転を第1及び第2抵抗付与部に伝達しないか又は当該回転を軽減して伝達するように構成される、
    請求項2に記載の制動装置。
  4. 第1抵抗付与部は、その筐体に第1軸芯を軸支する第1軸支部と第2軸芯を軸支する第2軸支部を備え、
    第2抵抗付与部は、その筐体に第1軸芯を軸支する第3軸支部と第2軸芯を軸支する第4軸支部を備える、
    請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の制動装置。
  5. 第1軸支部と第3軸支部とは互いに平行且つ面対称に構成され、第2軸支部と第4軸支部とは互いに平行且つ面対称に構成される、請求項4に記載の制動装置。
  6. 請求項1〜請求項5に記載の制動装置を備える遮蔽装置。
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