JP6469382B2 - 横型ブラインド装置のスラット駆動装置 - Google Patents
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Description
そして、チルトスプリングが所定の回転角度を回転すると、チルトスプリングの端部がケースの当接部に当接して、チルトスプリングが拡径し、チルトドラムのみが回転するように構成されている。
スラットの最大傾斜角度は、スラットの幅や形状によって異なるため、各種のスラットに合わせて、スラットの最大傾斜角度を調整している。
しかしながら、前記した従来のスラット駆動装置では、当接部がケースに一体に形成されており、当接部の形状を簡単に変更することができないため、スラットの最大傾斜角度を調整するのが難しいという問題がある。
また、各種のスラットの最大傾斜角度に合わせて、当接部材のみを変更すればよく、サポート部材やチルトスプリングを共通化することができるため、製造コストを低減することができる。
この構成では、チルトドラムを一方または他方に回転させることで、スラットを表裏両方に向けて傾動させることができる。
なお、当接部材の表裏を逆向きにすることで、スラットの表裏の最大傾斜角度を逆に設定することもできる。
この構成では、第一当接面および第二当接面の傾斜角度を独立して調整することができ、各種の当接部材を組み合わせることで、スラットの最大傾斜角度を簡単に調整することができる。
横型ブラインド装置1は、図1に示すように、窓枠に固定されるヘッドボックス2と、ヘッドボックス2の側端部から吊り下げられた無端状の操作コード3と、ヘッドボックス2から吊り下げられた昇降コード4およびラダーコード5と、を備えている。
さらに、横型ブラインド装置1は、昇降コード4の下端部に取り付けられたボトムレール6と、ラダーコード5に支持された複数のスラット7(遮蔽材)と、を備えている。
サポート部材40は、第一軸受部材50と、第一軸受部材50に連結された第二軸受部材60と、を備えている。
また、第一軸受部材50および第二軸受部材60の連結部位の下部には、サポートプレート70が取り付けられている。サポートプレート70には、昇降コード4(図1参照)が通過するガイド穴71と、ラダーコード5(図1参照)が通過するガイド穴72とが形成されている。
クラッチ機構12は、プーリー11と駆動軸13とを連結または切り離すものである。クラッチ機構12の一方側(図1の左側)には、巻取軸14が配置されている。
巻取軸14には、駆動軸13が挿通されており、駆動軸13に連動して巻取軸14が回転するように、駆動軸13と巻取軸14とが係合されている。また、巻取軸14の外周面には、昇降コード4の上端部が固定されている。
また、巻取軸14に巻き取られた昇降コード4を巻き戻して、ボトムレール6を下降させると、上方のスラット7から順次にラダーコード5に支持され、各スラット7が展開する。
ヘッドボックス2内には、ボトムレール6を自重によって下降させたときに、巻取軸14にブレーキ力を付与することで、ボトムレール6の下降速度を調整する速度調整装置30が収容されている。速度調整装置30としては、ガバナやオイルダンパ等の減速装置を用いることができる。
障害物検知停止装置80は、巻取軸14の内周面に固定された円筒状のカム部材81と、カム部材81に挿入されたストッパ82と、を備えている。カム部材81には、カム溝81aが形成されており、ストッパ82の突起部(図示せず)がカム溝81aに挿入されている。
このように、障害物検知停止装置80では、障害物を検知してボトムレール6(図1参照)の下降を停止させることができる。
チルト軸21は、歯車機構を介してプーリー11に連結されており、プーリー11に連動して回転するように構成されている。
第二軸受部材60の支持部61には、支持軸62が突設されている。支持軸62はチルトドラム22に挿通されている。
チルトドラム22の基端側(支持部61側)の外周面には、入力歯車63に噛み合う歯面22aが形成されており、チルトドラム22はチルト軸21に連動して回転する。
チルトスプリング23の端部は、チルトドラム22の周方向に折り返すとともに、先端部23aが支持部61に向けて直角に折り曲げられている。チルトスプリング23の両端部の折り返し部には、表裏のラダーコード5,5(図1参照)の上端部が固定されている。
チルトドラム22が所定の回転角度を回転すると、戻り防止ばね90がチルトドラム22に係合して、チルトドラム22の反対方向への回転を抑えるように構成されている。これにより、スラット7(図1参照)を起こしたときに、スラット7が自重によって戻るのを防ぐことができる。
当接部材100は、板状の部材であり、図4に示すように、上面の幅方向の両側には第一当接面110および第二当接面120が形成され、当接面110,120の間には、円弧状の凹部130が形成されている。凹部130は、図3(b)に示すように、チルトドラム22の先端部の下端部が入り込む部位である。
取付溝65は、図5に示すように、下端部が開放された凹溝であり、当接部材100の両側部は、取付溝65に対して下方から差し込まれる。
図6(b)に示すように、チルトドラム22が矢印B方向に回転したときには、チルトドラム22に連動してチルトスプリング23も矢印B方向に回転する。そして、チルトドラム22が所定の回転角度を回転すると、チルトスプリング23の他方の先端部23aが第二当接面120に当接する。
これにより、チルトドラム22に対してチルトスプリング23が緩むため、チルトドラム22のみがチルト軸21(図3(b)参照)に連動して回転する。
これにより、図3(b)に示すように、チルトスプリング23の先端部23a,23aが最上部に配置された状態(図1に示すスラット7が水平となる状態)から、チルトスプリング23が矢印A方向(図6(a)参照)または矢印B方向(図6(b)参照)へ回転可能な回転角度が同じ角度になっている。
すなわち、チルトドラム22を矢印A方向または矢印B方向(図6参照)に回転させることで、図1に示すスラット7を表側または裏側に向けて傾斜させたときの最大傾斜角度が同じ角度になっている。
本実施形態のスラット駆動装置20は、図4に示すように、両当接面110,120が支持軸62の中心よりも下方に配置されている。しかしながら、図7(a)に示す当接部材100Aのように、両当接面110,120を支持軸62の中心よりも上方に配置してもよい。この構成では、スラットの最大傾斜角度が小さくなる。
なお、当接部材100Bの表裏を逆向きにして、当接部材100Bを第二軸受部材に取り付けると、第一当接面110と第二当接面120の位置が逆になるため、スラットの最大傾斜角度を表裏において逆に設定することができる。
2 ヘッドボックス
3 操作コード
4 昇降コード
5 ラダーコード
6 ボトムレール
7 スラット
10 昇降装置
11 プーリー
12 クラッチ機構
13 駆動軸
14 巻取軸
20 スラット駆動装置
21 チルト軸
22 チルトドラム
23 チルトスプリング
30 速度調整装置
40 サポート部材
50 第一軸受部材
60 第二軸受部材
61 支持部
62 支持軸
65 取付溝
65a 突起部
70 サポートプレート
80 障害物検知停止装置
100 当接部材
102 係合溝
110 第一当接面
120 第二当接面
Claims (6)
- ラダーコードにスラットが支持されている横型ブラインド装置に用いられるスラット駆動装置であって、
チルトドラムと、
前記チルトドラムの外周面に対して締め付けられたチルトスプリングと、
前記チルトドラムを回転自在に支持するサポート部材と、を備え、
前記チルトスプリングに前記ラダーコードの上端部が取り付けられており、
前記チルトスプリングが前記チルトドラムに連動して所定の回転角度を回転すると、前記チルトスプリングの端部が、前記サポート部材に設けられた当接部材に当接して、前記チルトスプリングが拡径するように構成され、
前記当接部材は、前記サポート部材に別体で取り付けられていることを特徴とする横型ブラインド装置のスラット駆動装置。 - 前記当接部材には、
前記チルトドラムが一方に回転したときに、前記チルトスプリングが当接する第一当接面と、
前記チルトドラムが他方に回転したときに、前記チルトスプリングが当接する第二当接面と、が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の横型ブラインド装置のスラット駆動装置。 - 前記第一当接面の水平に対する傾斜角度と、前記第二当接面の水平に対する傾斜角度とが異なることを特徴とする請求項2に記載の横型ブラインド装置のスラット駆動装置。
- 前記当接部材は、前記サポート部材に形成された取付溝に嵌め込まれていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の横型ブラインド装置のスラット駆動装置。
- 前記当接部材は、前記第一当接面が形成された第一当接部材と、前記第二当接面が形成された第二当接部材との二つの部材からなることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の横型ブラインド装置のスラット駆動装置。
- 前記サポート部材には、前記チルドドラムに挿通される支持軸が形成されており、
前記当接部材には、前記支持軸に取り付けられる連結部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の横型ブラインド装置のスラット駆動装置。
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