JP2016037836A - 遮蔽材昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チルト操作の完了前にボトムレールが自重降下することを抑制することができる、遮蔽材昇降装置を提供する。【解決手段】本発明によれば、操作コードの操作によって昇降軸を回転させて遮蔽材を昇降させる遮蔽材昇降装置であって、前記操作コードの操作に伴って回転する入力軸と、前記昇降軸と一体回転する出力軸と有するクラッチユニットを備え、前記クラッチユニットは、前記入力軸の回転に従って回転するカム軸の回転に伴って前記カム軸をその軸方向に移動させるカム部と、前記カム軸の移動に伴って前記カム軸と前記出力軸の間の連結・非連結状態を切り替えるクラッチ部を備え、前記連結状態から前記非連結状態に切り替える際に必要な前記カム軸の降下方向の回転角度は90度以上である、遮蔽材昇降装置が提供される。【選択図】図8

Description

この発明は、横型ブラインドのスラット、たくし上げカーテンあるいはプリーツカーテンのカーテン生地等の遮蔽材を昇降する昇降装置に関するものである。
横型ブラインドの中には、ヘッドボックスに回転可能に支持された操作プーリーに掛装されたループ状の操作コードの上昇操作側を引き下げることによって昇降軸を回転させてボトムレールの上昇操作を行い、操作コードの降下操作側を引き下げることによってチルト軸を回転させてスラットのチルト操作を行うと共に昇降軸に?がったクラッチを切り離すことによってボトムレールを自重降下させるように構成されているものがある(特許文献1)。例えば、特許文献1の第二の実施の形態では、特許文献1の図12に示すような形状のガイド溝67をカム軸14に形成し、ガイド溝67に沿ってスライド球20を移動させることによって、昇降軸の切り離しを行っている。
特許第3378813号
上記のような横型ブラインドは、チルト操作のための操作棒を必要としないという利点がある一方で、チルト操作が完了する前にクラッチが作動して昇降軸が切り離されて、意図しないタイミングでボトムレールが自重降下してしまう場合があるという問題があることが分かった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、チルト操作の完了前にボトムレールが自重降下することを抑制することができる、遮蔽材昇降装置を提供するものである。
本発明によれば、操作コードの操作によって昇降軸を回転させて遮蔽材を昇降させる遮蔽材昇降装置であって、前記操作コードの操作に伴って回転する入力軸と、前記昇降軸と一体回転する出力軸と有するクラッチユニットを備え、前記クラッチユニットは、前記入力軸の回転に従って回転するカム軸の回転に伴って前記カム軸をその軸方向に移動させるカム部と、前記カム軸の移動に伴って前記カム軸と前記出力軸の間の連結・非連結状態を切り替えるクラッチ部を備え、前記連結状態から前記非連結状態に切り替える際に必要な前記カム軸の降下方向の回転角度は90度以上である、遮蔽材昇降装置が提供される。
上記の従来技術では、カム軸14をボトムレールの降下方向に回転させることによって、スライド球20を第一の溝67aから第二の溝67bに移動させる際にカム軸14を軸方向に移動させて、クラッチの切り離しを行っている。このような構成では、カム軸14の降下方向への回転開始時点でのスライド球20の第一の溝67aの位置が、第二の溝67bに非常に近い位置にある場合には、カム軸14を降下方向にわずか30度程度回転させただけで、クラッチが切れてしまうことが分かった。そして、このような知見に基づき、クラッチの切り離しに必要なカム軸14の降下方向への回転角度が常に90度以上になるように構成することによって、チルト操作の完了前にボトムレールが自重降下することを抑制することができることを見出し、本発明の完成に到った。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記カム部は、前記カム軸とこれを収容するケースの間に設けられ且つ前記カム軸の回転方向には移動不能に支持されたボールと、前記ボールを前記カム軸の周方向に連続して案内するガイド溝とを備え、前記ガイド溝は、前記カム軸が上昇方向に回転されたときに前記カム軸を軸方向に移動させることなく回転させる上昇溝と、前記ボールが前記上昇溝内にある状態で前記カム軸が前記遮蔽材の降下方向に回転されたときに前記カム軸を前記出力軸から離れる方向に移動させる降下時移行溝を備え、前記降下時移行溝は、前記カム軸が降下方向に90度以上回転された後に前記カム軸を移動させるように構成される。
好ましくは、前記ガイド溝は、前記カム軸が降下方向に回転されたときに前記カム軸を軸方向に移動させることなく回転させる降下溝と、前記ボールが前記降下溝内にある状態で前記カム軸が前記遮蔽材の上昇方向に回転されたときに前記カム軸を前記出力軸に近づける方向に移動させる上昇時移行溝をさらに備え、前記上昇時移行溝は、前記カム軸が上昇方向に90度以上回転された後に前記カム軸を移動させるように構成される。
好ましくは、前記連結状態から前記非連結状態に切り替える際に必要な前記カム軸の降下方向の回転角度は180度以上である。
本発明の第1実施形態の横型ブラインドの全体構成を示す正面図である。 図1の左側面図である。 図1中の操作部ユニット6を示す断面図である。 図1中のクラッチユニット23を示す斜視図である。 図4のクラッチユニット23の分解斜視図である。 (a)及び(c)は、図4のクラッチユニット23の、前後方向の中央面を通る断面図であり、(b)は、(a)中のA−A断面図である。(a)は、カム軸37と出力軸39が非連結状態である状態、(c)は、カム軸37と出力軸39が連結状態である状態を示す。 (a)は、下部ケース35の斜視図、(b)〜(c)は、カム軸37の斜視図である。 (a)〜(c)はカム軸37の外周のガイド溝37gの展開図と、この展開図中を移動するボール43と、スライド溝35aの相対位置と、スライド溝35a内でのボール43の位置を示す。 (a)〜(c)はカム軸37の外周のガイド溝37gの展開図と、この展開図中を移動するボール43と、スライド溝35aの相対位置と、スライド溝35a内でのボール43の位置を示す。 本発明の第2実施形態での、カム軸37の外周のガイド溝37gの展開図を示す。 本発明の第3実施形態での、カム軸37の外周のガイド溝37gの展開図を示す。 本発明の第4実施形態の横型ブラインドの全体構成を示す正面図である。 図12中のクラッチユニット23及び補助チルトユニット45の斜視図である。 図13のクラッチユニット23及び補助チルトユニット45の分解斜視図である。 (a)は補助サポートキャップ、(b)は補助チルター、(c)は補助サポートの斜視図である。 図13中のB−B断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
図1に示す遮蔽装置としての横型ブラインドは、ヘッドボックス1から垂下される複数本のラダーコード2を介して遮蔽材としての多数段のスラット3が吊下支持され、同ラダーコード2の下端にボトムレール4が吊下支持される。ラダーコード2は、その上端部がヘッドボックス1内に配設されるチルト装置19に取着されている。チルト装置19は、チルト軸17の回転に伴って各スラット3を同位相で回動させるように構成されている。なお、各スラット3は略垂直方向まで回動されると、それ以上回動されないようになっている。
ラダーコード2の近傍において、ヘッドボックス1から昇降コード5が垂下される。昇降コード5はその上端部がヘッドボックス1内に配設される巻取軸9に巻着され、下端部がボトムレール4に接続されている。
昇降コード5は、巻取軸9の回転に基づいて、巻き取り或いは巻き戻しが行われ、この回転に基づいてスラット3及びボトムレール4が昇降される。巻取軸9は、ヘッドボックス1に着脱可能に固定されたサポート部材11に回転可能に支持され、昇降軸8と一体回転するように構成されている。昇降軸8には速度調整機22が設けられていて、ボトムレール4の自重降下時の昇降軸8の回転速度が過度に大きくならないように調整される。
ヘッドボックス1の略右端には操作部ユニット6が設けられている。図3に示すように、操作部ユニット6は、操作プーリー6aを備え、操作プーリー6aに操作コード7が掛装される。操作コード7は、コードゲート15を通じてヘッドボックス1の外に導き出されている。操作プーリー6aは、ケースキャップ6bとギヤケース6cの間に回転可能に支持される。操作コード7を操作して操作プーリー6aを回転させると、その回転がギヤケース6cとエンドキャップ6dの間に収容されたギヤを通じて、図4に示すクラッチユニット23の入力軸25に伝達される。入力軸25は、操作部ユニット6に設けられたストッパユニット6eの挿入孔6fに挿入される。ストッパユニット6eは、操作プーリー6a側からの回転はそのまま入力軸25に伝達するが、入力軸25からの回転は停止させるように構成されている。
ここで、図4〜図9を用いて、クラッチユニット23について詳述する。
図4に示すように、クラッチユニット23は、入力軸25と、ギヤプレート27と、上部ケース33と、下部ケース35と、固定部材41を備える。また、図5〜図6に示すように、ギヤプレート27には、伝達ギヤ29と、チルトギヤ31が相対回転可能に支持されており、上部ケース33と下部ケース35によって形成される円筒内部にはカム軸37と出力軸39とが相対回転可能に収容されている。伝達ギヤ29及びカム軸37は、入力軸25と一体回転するように構成されている。チルトギヤ31は、伝達ギヤ29と噛み合っており、伝達ギヤ29の回転に伴って回転する。チルトギヤ31の回転は、チルト軸17を通じてチルト装置19に伝達されてスラット3が回動される。クラッチユニットを構成する部材は、カム軸37を除いて、前後方向の中央面に対して対称形状になっている。従って、カム軸37以外の部材は、操作部ユニット6をヘッドボックス1の略左端に設ける場合には左右反転して利用可能になっている。
カム軸37と出力軸39には断面波型の凹凸形状である係合部37k,39kが形成されている。カム軸37が図6(a)に示すように出力軸39から離れた位置にあるときは係合部37k,39kが噛み合わず、カム軸37と出力軸39が非連結状態となって相対回転する。一方、カム軸37が図6(b)に示すように出力軸39に近づいた位置にあるときは係合部37k,39kが噛み合ってカム軸37と出力軸39が連結状態となって一体回転する。従って、カム軸37と出力軸39によって特許請求の範囲のクラッチ部が構成される。
図5に示すように、出力軸39の出力側の先端部39cは、略半筒状になっている。固定部材41は、先端部39cの外形と略同一形状の挿通孔41aを有しており、先端部39cを挿通孔41aに挿入することによって固定部材41が出力軸39と一体回転するようになっている。また、この状態では、図6(a)〜(b)に示すように、出力軸39の先端部39cに設けられた通し孔39bの位置が、固定部材41のネジ孔41bの位置に一致する。昇降軸8は、固定部材41の挿通孔41aに挿通させた後に出力軸39の軸孔39aに挿入させる。その状態で、固定部材41のネジ孔41bに螺合させたネジの先端を、通し孔39bに挿通させた後に昇降軸8に押し付けることによって、昇降軸8が出力軸39に固定され、昇降軸8と出力軸39が一体回転するようになる。
図6〜図7に示すように、カム軸37の外周には、カム軸37の周方向に延びる断面略半円のガイド溝37gが設けられ、下部ケース35には、軸方向(入力軸の回転軸方向)に延びる断面略半円のスライド溝35aが設けられており、ガイド溝37gとスライド溝35aの間にボール43が挟まれている。ボール43は、スライド溝35a内で軸方向に移動可能になっている。また、ボール43は、カム軸37の回転に伴ってガイド溝37gに沿ってカム軸37の周方向に相対移動する。なお、以下の説明では、便宜上、周方向の相対移動を単に「移動」と称する場合がある。
図8〜図9に示すように、ガイド溝37gは、4列の溝A〜Dで構成されており、スライド溝35a内でのボール43の可動範囲は、ガイド溝37gの2列分の幅になっている。ボール43の軸方向の可動範囲が制限された状態で、カム軸37の回転に伴ってボール43がガイド溝37gに沿って移動することによって、カム軸37の軸方向移動が実現される。従って、ガイド溝37gとスライド溝35aとボール43によって特許請求の範囲のカム部が構成される。
ここで、本実施形態の横型ブラインドの動作について説明する。なお、以下の説明中において、ガイド溝37g及びスライド溝35a内でのボール43の動きと、カム軸37が軸方向移動する作用について、詳細に説明する。
説明の便宜上、初期状態として、ボトムレール4が下限位置にある状態を想定する。この状態では、ボール43は、上昇溝37a内に配置されている。この状態では、カム軸37と出力軸39は、図6(c)に示すように連結状態になっているので、両者は一体回転する。
操作コード7の上昇操作側を引き下げることによって操作プーリー6aをボトムレール4の上昇方向に回転させると、その回転がギヤを介してクラッチユニット23の入力軸25に伝達される。入力軸25がボトムレール4の上昇方向に回転されると、伝達ギヤ29とこれに噛み合うチルトギヤ31が回転される。チルトギヤ31の回転は、チルト軸17を介してチルト装置19に伝達される。チルト装置19は、スラット3が逆全閉状態(スラット3が全閉状態とは逆側を向いて略垂直になっている状態)になるまでスラット3を回動させる。
入力軸25の回転は、クラッチユニット23のカム軸37にも伝達される。カム軸37がボトムレール4の上昇方向に回転されると、図8(a)に示すように、ボール43は、上昇溝37aに沿って移動する。上昇溝37aは、主にA列に沿って延び、カム壁37eによってB列に向かって屈曲される。ボール43がA列にある状態では、ボール43は、スライド溝35a内の右側に位置しており、ボール43がB列に移動すると、ボール43はスライド溝35a内の左側に移動する。従って、ボール43が上昇溝37aに沿って移動している間にボール43が上昇溝37aに沿ってA列とB列の間を移動しても、カム軸37は、軸方向に移動しない。
ボール43が上昇溝37a内にある間は、カム軸37と出力軸39が連結状態になっているので、カム軸37の回転が出力軸39、昇降軸8、及び巻取軸9の順で伝達される。従って、操作コード7の上昇操作側を引き下げることによってボトムレール4が上昇する。
ボトムレール4が所定の高さまで上昇したところで、操作コード7から手を離すとボトムレール4の自重によって生じるトルクが、巻取軸9、昇降軸8、出力軸39、カム軸37、入力軸25の順で伝達されて、入力軸25が降下方向に回転しようとするが、その回転はストッパユニット6eによって停止されるので、入力軸25は回転せず、カム軸37も回転しない。このとき、ボール43は、上昇溝37a内のどこかに配置されている。ここでは、図8(b)に示す位置にボール43が配置された状態でカム軸37の回転が停止されていると想定して説明を進める。
この状態から、操作コード7の降下操作側を引き下げて、操作プーリー6aをボトムレール4の降下方向に回転させると、その回転が入力軸25、伝達ギヤ29、及びチルトギヤ31を介してチルト装置19に伝達されて、スラット3が回動される。チルト装置19は、スラット3が全閉状態になるまでスラット3を回動可能になっている。スラット3のチルト操作を行う際に、カム軸37がボトムレール4の降下方向に回転されるので、図8(b)に示すように、ボール43は、分岐点J1を経由して、上昇溝37aから降下時移行溝37bに移行する。降下時移行溝37bは、主に列Bに沿って延び、テーパー面を有するカム壁37hによってC列に向かって屈曲される。ボール43が列Bにある間、ボール43はスライド溝35a内の左側に位置し、この状態では、カム軸37は軸方向に移動せず、ボトムレール4は自重降下しない。
操作コード7の降下操作側をさらに引き下げてカム軸37をボトムレール4の降下方向にさらに回転させて、図8(c)に示すように、ボール43がカム壁37hに当接する当接点B1に到達すると、ボール43に対しては左向きの力が加わり、カム壁37hに対しては右向きの力が加わる。そして、ボール43は、スライド溝35a内においてこれ以上左側に移動することができないので、当接点B1をボール43が通過する際に、カム軸37が右方向(つまり、出力軸39からの分離方向)に移動する。これによって、カム軸37と出力軸39が非連結状態となり、昇降軸8が自由回転して、ボトムレール4が自重降下する。
従来は、分岐点J1と当接点B1が近接しており、ボール43が分岐点J1から当接点B1にまで移動するのに必要なカム軸37の回転角度はわずか30度程度であった。このため、カム軸37を降下方向に回転させ始める時点でのボール43の位置が分岐点J1に近接していると、スラット3のチルト操作中にボトムレール4が意図せずに自重降下する場合があった。一方、本実施形態では、ボール43が分岐点J1から当接点B1にまで移動するのに必要なカム軸37の回転角度α1は少なくとも90度、好ましくは180度となっており、本実施形態では、約250度となっている。このため、チルト操作中のボトムレール4の自重降下が抑制される。なお、逆全閉状態から全閉状態にまでスラット3を回動させるのに必要なカム軸37のスラット反転時回転角度は、回転の伝達比やスラット幅によって変化するが、伝達比が1でスラット幅が50mmの場合は約220度である。回転角度α1は、スラット反転時回転角度よりも大きいことが好ましい。
ボトムレール4の自重降下中又は自重降下完了後に、操作コード7の降下操作側をさらに引き下げて、カム軸37をボトムレール4の降下方向にさらに回転させると、図9(a)に示すように、ボール43がカム壁37hに案内されてC列〜D列に渡って設けられる降下溝37dに移動する。なお、この状態では、スラット3はすでに全閉状態であるのでこれ以上回動されることがなく、また、出力軸39がカム軸37から分離されているので、カム軸37の回転は、昇降軸8に伝達されない。ボール43がD列に移動する際にカム軸37がさらに出力軸39からの分離方向に移動し、カム軸37とスライド溝35aの位置関係は図9(a)に示すようになる。カム軸37が降下方向に回転されている間は、ボール43は、降下溝37dに沿って移動する。降下溝37dは、主にD列に沿って延び、カム壁37fによってC列に向かって屈曲される。ボール43がD列にある状態では、ボール43は、スライド溝35a内の左側に位置しており、ボール43がC列に移動すると、ボール43はスライド溝35a内の右側に移動する。従って、ボール43が降下溝37dに沿って移動している間にボール43が降下溝37dに沿ってD列とC列の間を移動しても、カム軸37は、軸方向に移動しない。
ボトムレール4の自重降下中又は自重降下完了後に、操作コード7の上昇操作側を引き下げて、操作プーリー6aをボトムレール4の上昇方向に回転させると、その回転が入力軸25、伝達ギヤ29、及びチルトギヤ31を介してチルト装置19に伝達されて、スラット3が回動される。チルト装置19は、全閉状態から逆全閉状態になるまでスラット3を回動させることができる。スラット3のチルト操作を行う際に、カム軸37がボトムレール4の上昇方向に回転されるので、図9(b)に示すように、ボール43は、分岐点J2を経由して、降下溝37dから上昇時移行溝37cに移行する。上昇時移行溝37cは、主に列Cに沿って延び、テーパー面を有するカム壁37hによってB列に向かって屈曲される。ボール43が列Cにある間、ボール43はスライド溝35a内の右側に位置する。
操作コード7の上昇操作側をさらに引き下げてカム軸37をボトムレール4の上昇方向にさらに回転させて、図9(c)に示すように、ボール43がカム壁37hに当接する当接点B2に到達すると、ボール43に対しては右向きの力が加わり、カム壁37hに対しては左向きの力が加わる。そして、ボール43は、スライド溝35a内においてこれ以上右側に移動することができないので、当接点B2をボール43が通過する際に、カム軸37が左方向(つまり、出力軸39への連結方向)に移動する。これによって、カム軸37と出力軸39が連結状態となり、カム軸37の回転が昇降軸8に伝達されて、ボトムレール4が上昇する。このような構成によれば、ボール43が分岐点J2から当接点B2にまで移動するのに必要なカム軸37の回転角度α2は少なくとも90度、好ましくは180度となっており、本実施形態では、約250度となっている。このため、チルト操作中のボトムレール4の上昇が抑制される。
操作コード7の上昇操作側をさらに引き下げてカム軸37をボトムレール4の上昇方向にさらに回転させると、ボール43がカム壁37hに案内されて上昇溝37aに移動して、図8(a)の状態となる。
2.第2実施形態
図10を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に類似しており、ガイド溝37gの構成の違いが主な相違点である。以下、相違点を中心に説明する。
第1実施形態では、降下時移行溝37bと上昇時移行溝37cを別々の溝にしていたが、本実施形態では、共通の移行溝37iが用いられる。移行溝37iの構成は、降下時移行溝37bと同様であるので、第1実施形態と同様に、チルト操作時のボトムレール4の自重降下を抑制することができる。
また、第1実施形態では、分岐点J1から当接点B1にまで移動するのに必要なカム軸37の回転角度α1と、分岐点J2から当接点B2にまで移動するのに必要なカム軸37の回転角度α2がほぼ同じであり、どちらも90度以上であったが、本実施形態では、回転角度α1の方が回転角度α2よりも大きく、回転角度α2は90度未満になっている。従って、本実施形態では、第1実施形態に比べて、ボトムレール4が下限位置にある場合に、チルト操作中にボトムレール4が上昇開始されやすい。
3.第3実施形態
図11を用いて、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に類似しており、移行溝37iの構成の違いが主な相違点である。以下、相違点を中心に説明する。
本実施形態では、移行溝37iの形状を変更して、回転角度α1と回転角度α2をほぼ同じにして、どちらも90度以上にした。従って、本実施形態によれば、チルト操作時のボトムレール4の自重降下及びボトムレール4の上昇開始の両方を抑制することができる。
4.第4実施形態
図12〜図16を用いて、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態に類似しており、補助チルトユニット45がクラッチユニット23に装着されている点が主な相違点である。以下、相違点を中心に説明する。
スラット3の端部からラダーコード2までの距離は、通常、170mm程度に設定され、スラット3がアルミ製や木製の場合は、スラット3の端部が垂れ下げることはないが、樹脂製のスラット3の場合には、端部が垂れ下がってしまう場合がある。このような垂れ下がりを防ぐにはチルト装置19の位置をスラット3の端部に近づければよいが、操作側には、操作部ユニット6及びクラッチユニット23を配置する必要があるので、チルト装置19の設置位置をスラット3の端部に近づけることが困難である。そこで、本実施形態では、図12に示すように、補助チルトユニット45をクラッチユニット23に装着することによってスラット3の端部の垂れ下がりを抑制している。
以下、図13〜図15を用いて、補助チルトユニット45の具体的な構成について説明する。
補助チルトユニット45は、補助サポート47と、補助サポートキャップ48と、補助チルター49を備える。補助サポート47は、下面に設けられた凸部47aがヘッドボックス1に設けられた凹部に係合されることによってヘッドボックス1に固定される。補助サポート47は、一対のアーム収容部47bと、ラダーコード2を挿通させるラダーコード挿通部47cを備える。補助サポートキャップ48は、チルト軸17を挿通させるチルト軸挿通孔48aと、一対のアーム48bを備える。一対のアーム48bを一対のアーム収容部47bに挿入することによって、補助サポートキャップ48が補助サポート47に装着される。補助チルター49は、補助サポート47と補助サポートキャップ48によって囲まれた空間内に配置される。
補助チルター49は、本体部49aと、一対のラダーコード保持部49bを備える。本体部49aは断面円弧形状であり、上部ケース33と下部ケース35で構成される円筒部分34の上に配置される。ラダーコード保持部49bには、ラダーコード挿通部47cを通じてヘッドボックス1内に挿通されて、その一対の端部2aがラダーコード保持部49bによって保持される。補助チルター49は、操作コード7の回転に従って自ら回転する機能は有していないが、別のチルト装置19がスラット3を回動させると、ラダーコード保持部49bに保持されているラダーコード2の一対の縦糸の一方に加わる張力が他方に加わる張力よりも大きくなるので、その張力によって本体部49aが円筒部分34の外周に沿って回動される。このため、補助チルター49によって保持されているラダーコード2の傾斜状態は、チルト装置19によって保持されているラダーコード2の傾斜状態とほぼ同じになる。
以上の構成により、本実施形態によれば、チルト装置19によるスラット3の回動を阻害することなく、スラット3の垂れ下がりを抑制することができる。
1:ヘッドボックス 2:ラダーコード 3:スラット 4:ボトムレール 5:昇降コード 6:操作部ユニット 7:操作コード 8:昇降軸 9:巻取軸 11:サポート部材 17:チルト軸19:チルト装置 22:速度調整機 23:クラッチユニット 25:入力軸 27:ギヤプレート 29:伝達ギヤ 31:チルトギヤ 33:上部ケース 35:下部ケース 37:カム軸 37g:ガイド溝 39:出力軸 41:固定部材 43:ボール 45:補助チルトユニット 45a:スライド溝

Claims (4)

  1. 操作コードの操作によって昇降軸を回転させて遮蔽材を昇降させる遮蔽材昇降装置であって、
    前記操作コードの操作に伴って回転する入力軸と、前記昇降軸と一体回転する出力軸と有するクラッチユニットを備え、
    前記クラッチユニットは、前記入力軸の回転に従って回転するカム軸の回転に伴って前記カム軸をその軸方向に移動させるカム部と、前記カム軸の移動に伴って前記カム軸と前記出力軸の間の連結・非連結状態を切り替えるクラッチ部を備え、前記連結状態から前記非連結状態に切り替える際に必要な前記カム軸の降下方向の回転角度は90度以上である、遮蔽材昇降装置。
  2. 前記カム部は、前記カム軸とこれを収容するケースの間に設けられ且つ前記カム軸の回転方向には移動不能に支持されたボールと、前記ボールを前記カム軸の周方向に連続して案内するガイド溝とを備え、
    前記ガイド溝は、前記カム軸が上昇方向に回転されたときに前記カム軸を軸方向に移動させることなく回転させる上昇溝と、前記ボールが前記上昇溝内にある状態で前記カム軸が前記遮蔽材の降下方向に回転されたときに前記カム軸を前記出力軸から離れる方向に移動させる降下時移行溝を備え、
    前記降下時移行溝は、前記カム軸が降下方向に90度以上回転された後に前記カム軸を移動させるように構成される、請求項1に記載の遮蔽材昇降装置。
  3. 前記ガイド溝は、前記カム軸が降下方向に回転されたときに前記カム軸を軸方向に移動させることなく回転させる降下溝と、前記ボールが前記降下溝内にある状態で前記カム軸が前記遮蔽材の上昇方向に回転されたときに前記カム軸を前記出力軸に近づける方向に移動させる上昇時移行溝をさらに備え、
    前記上昇時移行溝は、前記カム軸が上昇方向に90度以上回転された後に前記カム軸を移動させるように構成される、請求項2に記載の遮蔽材昇降装置。
  4. 前記連結状態から前記非連結状態に切り替える際に必要な前記カム軸の降下方向の回転角度は180度以上である、請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の遮蔽材昇降装置。
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