JP6956476B2 - 制動装置、及び、それを用いた遮蔽装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は、互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記回転部材は、前記ケース内のベースに載置され且つ制動対象からの回転入力により径方向外側に遠心力が加えられる遠心拡張部であり、以下の(1)〜(2)の少なくとも一方の構成を備える。
(1)前記遠心拡張部と前記ベースの接触面の少なくとも一部に段差が設けられる。
(2)前記ベースに載置され且つ前記遠心拡張部を保持するホルダを備え、前記ホルダと前記ベースの接触面の少なくとも一部に段差が設けられる。
好ましくは、前記段差は、前記遠心拡張部の前記ベース側の面に突起が設けられることにより形成される。
好ましくは、前記段差は、前記ベースの前記遠心拡張部側の面に突起が設けられることにより形成される。
好ましくは、前記突起は略リング形状である。
好ましくは、前記載置面に載置され且つ前記遠心拡張部を保持するホルダを備え、前記ホルダは、前記遠心拡張部を載置する遠心拡張部載置面を備え、前記段差は、前記ホルダの前記ベース側の面に突起が設けられることにより形成される。
前記突起は、前記ホルダの周方向に等間隔に設けられる。
好ましくは、前記突起は、少なくとも3つ設けられる。
好ましくは、前記載置面に載置され且つ前記遠心拡張部を保持するホルダを備え、前記ホルダは、前記遠心拡張部を載置する遠心拡張部載置面を備え、前記段差は、前記ベースの前記遠心拡張部側の面に突起が設けられることにより形成される。
好ましくは、前記突起は略リング形状である。
好ましくは、前記載置面に載置され且つ前記遠心拡張部を保持するホルダを備え、前記ホルダは、自転可能に構成され且つ前記自転の際に前記遠心拡張部の側面と当接する当接部を備え、前記遠心拡張部は、前記ホルダの自転により前記当接部に押圧されることによって公転し且つ前記ホルダの径方向外側に遠心力が加えられるように前記ホルダに保持される。
好ましくは、前記遠心拡張部は、前記遠心力により前記ホルダの径方向外側に移動し、前記ケースの内壁と当接するように前記ホルダに保持される。
好ましくは、前記回転部材は、前記ケース内のベースに載置され且つ制動対象からの回転入力により径方向外側に遠心力が加えられる遠心拡張部を保持し且つ太陽歯車を備える遠心拡張部ホルダと、前記太陽歯車と歯合する遊星歯車を備えた遊星歯車キャリアと、であり、前記介在部材は、前記遠心拡張部ホルダ又は前記遊星歯車キャリアの少なくとも一方と、前記ベースの上面と、を隔てるように設けられる。
好ましくは、前記介在部材は、回転しないように構成される。
好ましくは、前記介在部材は、前記ベースの上面に設けられた円柱部に嵌装されるように設けられる。
好ましくは、前記介在部材は、前記円柱部に嵌装された状態で固定されるように設けられる。
好ましくは、記介在部材はプレートであり、前記プレートが、前記回転部材と前記ベースを隔てるように設けられる。
好ましくは、上記の何れか1つに記載の制動装置と、コードの移動により昇降可能に吊持される遮蔽部材と、を備えた遮蔽装置が提供される。
好ましくは、前記抵抗低減部は、平面視において、前記ケースの中心からの水平距離が小さい部分及び大きい部分が交互に並んだ波形のリング状に構成された波形部である。
好ましくは、前記中心からの水平距離が大きい部分が前記回転部材の一部と当接し、前記中心からの水平距離が小さい部分が前記回転部材と当接しないように前記波形部が構成される。
好ましくは、前記ケースの内部に、前記ケースの鉛直方向における高さの異なる段差が設けられる。
好ましくは、コードを挟着する挟着体を備え且つ前記コードの移動を他の部材の運動に変換する運動変換部を備え、前記コードの一方向への移動に伴い前記挟着体の運動が前記回転部材の回転運動に変換される。
好ましくは、コードが前記一方向に相対移動するときに、前記コードの移動に伴って抵抗力を発生させる抵抗付与部を備え、前記挟着体は、回転ローラを含み、前記回転部材は、前記コードの一方向への移動に伴う前記回転ローラの回転速度を増速して前記抵抗付与部へ伝達する増速部材である。
好ましくは、前記回転部材は、コードが一方向に相対移動するときに、前記コードの移動に伴って抵抗力を発生させる抵抗付与部である。
好ましくは、上記の何れか1つに記載の制動装置と、コードの移動により昇降可能に吊持される遮蔽部材と、を備えた遮蔽装置が提供される。
ここで、本発明の第1の観点に係る制動装置は、ケース内に保持されたウェイトを公転させることによって摺動抵抗を発生させる制動装置であって、前記ウェイトを保持するウェイトホルダと、前記ウェイトホルダを載置するベースと、を備え、前記ウェイトと前記ベースの接触面又は前記ウェイトホルダと前記ベースの接触面の少なくとも一部に突起が設けられる、制動装置である。これにより、ウェイトとベース間、又はウェイトを保持するウェイトホルダとベース間の接触抵抗を低減することができる。
また、本発明の第2の観点に係る遮蔽装置は、コードの移動を制動する制動装置であって、ケースと、前記ケースに内包され且つ前記コードの移動に伴い鉛直方向の物理的又は仮想的回転軸を中心に回転する回転部材と、を備え、前記ケースの内部に、前記回転部材との接触抵抗を低減する抵抗低減部が設けられる、制動装置である。これにより、回転部材とケース間の摩擦抵抗を低減することができる。
1−1<全体構成>
図面を用いて、本発明の第1実施形態について説明する。図1に示される遮蔽装置100Aは、中空のヘッドボックス130から複数本のラダーコード123を介して複数段の日射遮蔽部材101が吊下支持され、同ラダーコード123の下端にはボトムレール122が吊下支持されている。ヘッドボックス130は、上面131、底面132、側面133により構成される。そして、その両端にボックスキャップ134が設けられる。また、ヘッドボックス130の内部には、操作棒108内にコードCDを挿通するためのコード出口135が設けられる。ラダーコード123は、日射遮蔽部材101を支持及び回動可能なものであればその構成は限定されず、例えば、互いに分離された2本の縦糸を備え、一方の縦糸がスラットの一方の縁に取着され、他方の縦糸がスラットの他方の縁に取着されるような構成であってもよい。
次に、図2〜図22を用いて、制動装置1000について説明する。本実施形態に係る制動装置1000は、コードの移動を制動する制動装置である。具体的には、本実施形態に係る制動装置1000では、運動変換部に係る機構と抵抗付与部に係る機構が略垂直に位置するように設けられる。本実施形態では、運動変換部は、コードCDの移動を他の部材の運動に変換するものである。また、抵抗付与部は、コードCDが一方向に相対移動するときに、コードCDの移動に伴って抵抗力を発生させるものである。ここで、本実施形態においては、スライダー220、コイルスプリングSP、軸芯41及びローラ部42からなるアイドルローラ40、ローレット240、ピニオンギア50、軸芯31、ワッシャー241、内歯付キャリア260及び遊星歯車280が、運動変換部を構成し、ウェイト340、太陽歯車付ウェイトホルダ320及びケース10Aが、抵抗付与部を構成する。
図6(a),(b)に示されるように、整列部材200は、コードCDを挿通し、コードCDの向きを整えるものである。また、複数のコードCDを互いに同じ向きに整列させるものである。整列部材200は、例えば、プラスチック等の樹脂で形成することができる。ここで、図6(a)に示されるように、矢印の向きをそれぞれ前後、左右、上下とする。すなわち、第1天壁溝16と第2天壁溝17の距離が狭くなる向きを前方とし、左右方向(幅方向)、上下方向を定める。
次に、図13(a),(b)及び図14を用いてケース10Aについて説明する。なお、以下、図14において左向きを前方、右向きを後方、上向きを右側、下向きを左側として説明する。ケース10Aは、ベース70とともに筐体を構成し、その内部にスライダー220、コイルスプリングSP、軸芯41及びローラ部42からなるアイドルローラ40、ローレット240、ピニオンギア50、軸芯31、ワッシャー241、内歯付キャリア260、遊星歯車280、プレート300、太陽歯車付ウェイトホルダ320及びウェイト340を保持する。
次に、図14(b)及び図16(a)を用いて、ケース10Aの内部構造について説明する。ケース10Aの内部には、図18に示されるように、遊星歯車280と歯合するリング状の内周ギア115が形成される。そして、図14(b)及び図16(a)に示されるように、内周ギア115の上部には、平面視において略リング状の波形部116が形成される。波形部116は、内周ギア115の中心を通る円の中心からの水平距離が小さい部分及び大きい部分が交互に並んでおり、平面視においてジグザグ形状となる形状である。具体的には、多数の直線を結んでできる多角形状をなしている。ここで、本実施形態では、内周ギア115の中心を通る円の中心からの水平距離が大きい部分が内歯付キャリア260の一部と当接し、内周ギア115の中心を通る円の中心からの水平距離が小さい部分が内歯付キャリア260と当接しないように波形部116が構成される。更に、ケース10Aの内部における鍔部13の内面側の面には、ケース10Aの鉛直方向における高さの異なる段差117が設けられる。波形部116及び段差117を設けることにより、例えばコードCDの移動に伴い鉛直方向の物理的又は仮想的回転軸を中心に回転する回転部材の一例である内歯付キャリア260等の他の部材の位置決めを容易にし且つ摩擦抵抗を低減することができる。なお、本実施形態における内歯付キャリア260は、回転部材であるとともに、遊星歯車280を備えているため、コードCDの一方向への移動に伴うローレット240の回転速度を増速して抵抗付与部RAへ伝達する増速部材であるとも言える。ここで、物理的又は仮想的回転軸とは、回転部材の回転軸が物理的な軸である場合、又は、物理的な軸はないものの仮想的な軸(例えば、ウェイトホルダ320(図2〜図5参照)の平面視における中心点を通る鉛直軸)である場合を意味する。
次に、図15を用いてスライダー220について説明する。スライダー220は、アイドルローラ40及びローレット240を内部に保持し且つアイドルローラ40及びローレット240と共に移動する移動部材に相当する。スライダー220は、天壁部221と、天壁部221に連結される後側壁部222及び前側壁部224と、後側壁部222及び前側壁部224のそれぞれに連結される底壁部223とを有する。
次に、図3及び図17を用いて、アイドルローラ40、ローレット240及びピニオンギア50について説明する。
次に、図2及び図17を用いて内歯付キャリア260及び遊星歯車280について説明する。内歯付キャリア260は、ケース10Aに内包され且つ制動対象の移動に伴って回転する回転部材の一例である。本実施形態では、内歯付キャリア260は、平面視において略ドーナツ形状である。内歯付キャリア260は、円柱部264から平面視において外側に突出するフランジ262を備える。
1−2−6<太陽歯車付ウェイトホルダ320及びウェイト340>
次に、太陽歯車付ウェイトホルダ320及びウェイト340について、図2及び図17を用いて説明する。ウェイト340は、ケース10A内のベース70に載置され且つ制動対象からの回転入力により径方向外側に遠心力が加えられる遠心拡張部の一例である。太陽歯車付ウェイトホルダ320は、ケース10Aに内包され且つ制動対象の移動に伴って回転する回転部材の一例である。太陽歯車付ウェイトホルダ320は、リング状のリング部324の外方に向かって、凸部321及び凹部322が交互に並んで形成される。ここで、凸部321は、太陽歯車付ウェイトホルダ320の自転の際にウェイト340の側面と当接する部材である。図2に示されるように、リング部324の外側の外周面には、遊星歯車280と歯合する太陽歯車323が、回転軸が凸部321の延在方向と略垂直方向を向くように設けられる。そして、それぞれの凹部322には、ウェイト340が配置される。つまり、太陽歯車付ウェイトホルダ320は、制動装置1000の組み立て時において、凸部321を境としてそれぞれの凹部322内にウェイト340を保持する部材であるとも言える。なお、ウェイト340の数は任意であるが、回転時におけるバランスの観点から等間隔であることが好ましい。なお、本実施形態では、一例として8つのウェイト340を用いている。したがって、凸部321及び凹部322もそれぞれ8つずつ設けられている。すなわち、凹部322は、それぞれが等間隔且つ太陽歯車付ウェイトホルダ320の自転中心から等距離に配置されることとなる。
次に、図2、図3、図7(b)及び図17を用いて、ベース70について説明する。図2及び図3に示されるように、ベース70の略中央には、周囲より嵩高くなっており、下側が凹んでいる円柱部708が設けられる。そして、図2及び図7(b)に示されるように、円柱部708の上面に第1ベース溝706、第1ガイド壁706A、第2ベース溝707、第2ガイド壁707Aが設けられる。
ことにより、軸芯31及び軸芯41の下端が、制動装置1000を載置する載置面と接触することを防ぎ、軸芯31及び軸芯41の下端を適切に挿通することが可能となる。
次に、これら各部材を組み立てた状態について、図6〜図10を用いて説明する。図6は、これらの部材を組み合わせて構成された制動装置1000の組立図である。図6に示されるように、制動装置1000の外観は、ケース10A及びベース70が接続された筐体と、ケース10Aの上方から被せるようにして配置された整列部材200からなる。かかる組立は、図2及び図3に示されるように、各部材同士の中心軸を上下方向に重ねあわせた状態でなされる。具体的には、内歯付キャリア260と、ウェイト340を保持した太陽歯車付ウェイトホルダ320が、プレート300を介して組み立てられる。このとき、内歯付キャリア260に設けられた遊星歯車280と、太陽歯車付ウェイトホルダ320に設けられた太陽歯車323とが互いに歯合するようにする。
次に、図8〜図10を用いて、組立状態における内部構造について説明する。図8は、図6の状態から整列部材200及びケース10Aを取り外した状態における斜視図である。図8に示されるように、スライダー220の上方に軸芯31及び軸芯41が突出している。また、軸芯31は、第1天壁溝226内においてスライダー220の幅方向に動きが規制される。同様に、軸芯41は、第2天壁溝227内においてスライダー220の幅方向に動きが規制される。なお、図示を省略しているコードCDは、スライダー220の貫通孔225に縦に整列された状態でスライダー220の前後方向に挿通される。
次に、図20を用いて本実施形態に係る制動装置1000の動作について説明する。図20(a)はコードCDに何ら張力が与えられない状態(定常状態)、図20(b)はコードCDに張力が与えられ、ローレット240及びローラ部42でコードCDが挟着された状態(挟着状態)、図20(c)は図20(a)から図20(b)へ状態変化する際における各部材の回転方向をまとめた図である。なお、図20(a),(b)はともに、図18と同様に、図6(c)のA−A線切断部断面図である。ここで、説明の都合上、かかる断面図には現れないローラ部42の外周を軸芯41の周囲に、ローレット240の外周を軸芯31の周囲に重ねて表示した。なお、ローレット240の外周は厳密には円形ではないが、説明の簡略化のため、円形に近似して図示している。
以下の(1)〜(2)の少なくとも一方の構成を備える、請求項1に記載の制動装置。
(1)前記遠心拡張部と前記ベースの接触面の少なくとも一部に段差が設けられる。
(2)前記載置面に載置され且つ前記遠心拡張部を保持するホルダを備え、前記ホルダと前記ベースの接触面の少なくとも一部に段差が設けられる、制動装置である。これにより、ウェイトとベース間、又はウェイトを保持するウェイトホルダとベース間の接触抵抗を低減することができる。
本実施形態に係る制動装置1000により、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)ウェイトとベース間、又はウェイトを保持するウェイトホルダとベース間の接触抵抗を低減することができる。
(2)ケースと他の回転部材との摩擦抵抗を低減することができる。
(3)コードCDの自由移動時において屈曲しない(非屈曲)ために、屈曲抵抗が小さくなり、よりスムーズにコードCDが移動することが可能になる。
(4)引き操作時において操作力を低減し、自動動作(自動降下)時に確実にコードCDを挟着し、意図しない落下を防止することができる。
(5)コードCDに前方へ張力が与えられる場合には、ローレット240及びローラ部42が互いに近接するように移動することにより、コードCDを強く挟着することができ、ローレット240を確実に回転させ、回転をピニオンギア50に伝えることができる。
(6)コードCDに後方へ張力が与え得られる場合には、ローレット240及びローラ部42が互いに離間するように移動することにより、コードCDへの挟着力を弱め、コードCDの自由移動を許可することができる。
(7)筐体(ケース10A及びベース70)に設けられた規制溝により、ローレット240及びローラ部42が意図しない向きに移動することを防止することができる。
(8)スライダー220を浮き状態で保持することにより、抵抗力を低減し、部材の消耗を抑えることができる。
(9)ケース10Aの内部に波形部116や段差117を設けたことにより、摩擦抵抗を低減することができる。
(10)ウェイト340に設けた突起341により、抵抗力を低減することができる。
(11)プレート300により遊星歯車280の傾きを防止するとともに、遊星歯車280とウェイト340の干渉を防ぐことができる。
(12)上記干渉を防止しつつもプレート300を薄型のものとすることで制動装置1000を小型化することができる。
(13)第1ガイド壁16A及び第2ガイド壁17Aにより、軸芯31及び軸芯41からの圧力でケース10Aが削れることを防止することが可能となる。
(14)ピニオンギア50に段差51を設けたことで、ピニオンギア50とスライダー220との間の摺動抵抗を低減することができる。
(15)運動変換部に係る機構と抵抗付与部に係る機構が略垂直に位置するように配置されることにより、制動装置1000全体の平面視における面積を低減することが可能となる。
次に、図23〜図25を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態に係る制動装置1000により、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)プレート301を設けない場合では、内歯付キャリア260又は太陽歯車付ウェイトホルダ320の少なくとも一方と、がベース70の上面710とが接触しており、回転により部材同士の接触抵抗が発生する。一方、プレート301を設けることにより、かかる接触抵抗を低減することが可能となる。
(2)特に、太陽歯車付ウェイトホルダ320は遊星機構により増速されており、ベース70の上面710との接触抵抗が大きいが、かかる接触抵抗を低減させることができる。
(3)制動装置1000の構成部材同士はそれぞれ接近しており、クリアランスがほとんど存在しない。したがって、ピニオンギア50及びローレット240等のわずかな傾きに起因する負荷が、内歯付キャリア260及び太陽歯車付ウェイトホルダ320まで伝達される。すると、かかる負荷により、内歯付キャリア260及び太陽歯車付ウェイトホルダ320とベース70の上面710との接触抵抗が大きくなり、制動装置1000が動作不良となる恐れがある。一方プレート301を設けることにより、かかる動作不良を低減することが可能となる。
Claims (16)
- コードの移動により昇降可能に吊持される遮蔽部材と、制動装置とを備えた遮蔽装置であって、
前記制動装置は、
ケースと、
前記ケースに内包され且つ制動対象の移動に伴って回転する回転部材と、を備え、
以下の(1)〜(2)の少なくとも一方の構成を備える、遮蔽装置。
(1)前記回転部材とこれに対し当該回転部材の回転軸方向であって上下方向において接触する接触部材との間の接触抵抗を低減する抵抗低減部が前記回転部材又は前記接触部材の少なくとも一部に設けられる。
(2)前記回転部材と前記ケース内のベースとの間であって、前記回転部材の回転軸方向であって上下方向における間に介在する介在部材を有し、前記介在部材と前記回転部材の接触抵抗が、前記ベースと前記回転部材の接触抵抗よりも小さくなるように構成される。 - 前記回転部材は、前記ケース内のベースに載置され且つ制動対象からの回転入力により径方向外側に遠心力が加えられる遠心拡張部であり、
前記制動装置は、以下の(1)〜(2)の少なくとも一方の構成を備える、請求項1に記載の遮蔽装置。
(1)前記遠心拡張部と前記ベースの接触面の少なくとも一部に段差が設けられる。
(2)前記ベースに載置され且つ前記遠心拡張部を保持するホルダを備え、前記ホルダと前記ベースの接触面の少なくとも一部に段差が設けられる。 - 前記段差は、前記遠心拡張部の前記ベース側の面に突起が設けられることにより形成される、
請求項2に記載の遮蔽装置。 - 前記段差は、前記ベースの前記遠心拡張部側の面に突起が設けられることにより形成される、
請求項2又は請求項3に記載の遮蔽装置。 - 前記制動装置は、前記ベースに載置され且つ前記遠心拡張部を保持するホルダを備え、
前記ホルダは、前記遠心拡張部を載置する遠心拡張部載置面を備え、
前記段差は、前記ホルダの前記ベース側の面に突起が設けられることにより形成される、
請求項2に記載の遮蔽装置。 - 前記制動装置は、前記ベースに載置され且つ前記遠心拡張部を保持するホルダを備え、
前記ホルダは、前記遠心拡張部を載置する遠心拡張部載置面を備え、
前記段差は、前記ベースの前記遠心拡張部側の面に突起が設けられることにより形成される、
請求項2に記載の遮蔽装置。 - 前記制動装置は、前記ベースに載置され且つ前記遠心拡張部を保持するホルダを備え、
前記ホルダは、自転可能に構成され且つ前記自転の際に前記遠心拡張部の側面と当接する当接部を備え
前記遠心拡張部は、前記ホルダの自転により前記当接部に押圧されることによって公転し且つ前記ホルダの径方向外側に遠心力が加えられるように前記ホルダに保持される、
請求項2〜請求項6のいずれか1項に記載の遮蔽装置。 - 前記遠心拡張部は、前記遠心力により前記ホルダの径方向外側に移動し、前記ケースの内壁と当接するように前記ホルダに保持される、
請求項7に記載の遮蔽装置。 - 前記回転部材は、
前記ケース内のベースに載置され且つ制動対象からの回転入力により径方向外側に遠心力が加えられる遠心拡張部を保持し且つ太陽歯車を備える遠心拡張部ホルダと、前記太陽歯車と歯合する遊星歯車を備えた遊星歯車キャリアと、であり、
前記介在部材は、前記遠心拡張部ホルダ又は前記遊星歯車キャリアの少なくとも一方と、前記ベースの上面と、を隔てるように設けられる、
請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の遮蔽装置。 - 前記抵抗低減部は、平面視において、前記ケースの中心からの水平距離が小さい部分及び大きい部分が交互に並んだ波形のリング状に構成された波形部である、
請求項1に記載の遮蔽装置。 - 前記中心からの水平距離が大きい部分が前記回転部材の一部と当接し、前記中心からの水平距離が小さい部分が前記回転部材と当接しないように前記波形部が構成される、
請求項10に記載の遮蔽装置。 - 前記ケースの内部に、前記ケースの鉛直方向における高さの異なる段差が設けられる、
請求項10又は請求項11に記載の遮蔽装置。 - 前記制動装置は、コードを挟着する挟着体を備え且つ前記コードの移動を他の部材の運動に変換する運動変換部を備え、
前記コードの一方向への移動に伴い前記挟着体の運動が前記回転部材の回転運動に変換される、
請求項10〜請求項12のいずれか1項に記載の遮蔽装置。 - 前記制動装置は、コードが前記一方向に相対移動するときに、前記コードの移動に伴って抵抗力を発生させる抵抗付与部を備え、
前記挟着体は、回転ローラを含み、
前記回転部材は、前記コードの一方向への移動に伴う前記回転ローラの回転速度を増速して前記抵抗付与部へ伝達する増速部材である、
請求項13に記載の遮蔽装置。 - 前記回転部材は、コードが一方向に相対移動するときに、前記コードの移動に伴って抵抗力を発生させる抵抗付与部である、
請求項13に記載の遮蔽装置。 - ケースと、
前記ケースに内包され且つ制動対象の移動に伴って回転する回転部材と、を備え、
前記回転部材は、
前記ケース内のベースに載置され且つ制動対象からの回転入力により径方向外側に遠心力が加えられる遠心拡張部を保持し且つ太陽歯車を備える遠心拡張部ホルダと、前記太陽歯車と歯合する遊星歯車を備えた遊星歯車キャリアと、であり、
前記介在部材は、前記遠心拡張部ホルダ又は前記遊星歯車キャリアの少なくとも一方と、前記ベースの上面と、を隔てるように設けられ、
以下の(1)〜(2)の少なくとも一方の構成を備える、制動装置。
(1)前記回転部材とこれに対し当該回転部材の回転軸方向において接触する接触部材との間の接触抵抗を低減する抵抗低減部が前記回転部材又は前記接触部材の少なくとも一部に設けられる。
(2)前記回転部材と前記ケース内のベースとの間であって、前記回転部材の回転軸方向における間に介在する介在部材を有し、前記介在部材と前記回転部材の接触抵抗が、前記ベースと前記回転部材の接触抵抗よりも小さくなるように構成される。
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