JP5679350B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
また、排気ガスを排出する後上がり傾斜したテールパイプを脱穀装置とグレンタンクの間に形成される空間に配置し、該テールパイプの先端部を脱穀装置の上方に延設する構成が提案されている(特許文献3参照)。
特許文献3に記載されたコンバインは、後上がり傾斜したテールパイプを脱穀装置の側壁とグレンタンクの側壁の間に配置しているので、グレンタンクの左右方向の幅員を狭くする必要がありグレンタンクの貯留容量が少なくなる虞があり、また、雨天時の収穫作業時に、テープパイプの排気口から入った雨水がエンジンに浸透する虞があった。
また、グレンタンク6の後側には貯留された穀粒を機外に排出する排出オーガ8を備え、キャビン7の下方のエンジンルームEにはディーゼルエンジン9が搭載されている。
刈取装置4によって刈取られた穀稈は、脱穀装置5に揚上搬送され、脱穀装置5によって脱穀・選別される。脱穀装置5は、上部に穀稈の脱穀を行う扱室と、下部に穀稈の選別を行なう選別室を備えている。扱室には、前後方向に複数の扱歯を有する扱胴が軸支され、選別室には、揺動選別装置から漏下する穀粒を回収する一番受樋と、枝梗等が付着した穀粒を回収する二番受樋が設けられている。
また、第1揚穀装置14は、脱穀装置5とグレンタンク6によって挟まれた空間Sを基部から先端部に向かい前上がり傾斜して設置されている。
第1揚穀装置14によって揚送された穀粒は、グレンタンク6に貯留される。グレンタンク6は、前後方向の前壁、後壁と、左右方向の右壁、左壁と、天井壁で構成され、左壁の上部には穀粒を投入する投入口が形成され、グレンタンク6の底部には排出オーガ8に穀粒を移送する排出螺旋が設けられている。
また、グレンタンク6の左壁の上部は、多量の穀粒を貯留するために、上下方向に垂直に延在する垂直壁23Aに形成され、左壁の底部は、貯留された穀粒を能率良く排出螺旋に取り込ませるために、左側から右側に安息角度を持って傾斜した傾斜壁23Bに形成されている。
エンジン9は、エンジンマウントを介して機体フレーム2に取付けられている。エンジン9には、エンジン9に空気を過給する吸気タービン30Aとエンジン9から排気ガスを排出する排気マニホールド30Bを有する過給器30が設けられている。
吸気タービン30Aには、接続管35を介して吸気された空気中の不純物を除去するエアクリーナ33が接続され、エアクリーナ33には接続管34を介して外気を濾過しながら吸気するプレクリーナ32が接続され、排気マニホールド30には、接続管50を介して排気ガス中の不純物を除去するDPFユニット40が接続されている。
DPFユニット40は、吸気口(流入口)側の酸化触媒(DOC)40Aと、排気口(排出口)側のパティキュレートフィルタ(DPF)40Bが内設されており、エンジン9から排出される排気ガス中の未燃燃料はDOC40Aによって酸化され、排気ガス中の粒状化物質はDPF40Bの濾過作用によって除去される。
脱穀装置5とグレンタンク6の間に形成される空間Sを有効に活用するために、排気管61の上部は、第1揚穀装置14を配置するグレンタンク6の垂直壁23Aに形成された凹部22Aに、第1揚穀装置14と平行に第1揚穀装置14の前方に配置されている。なお、グレンタンク6の垂直壁23Aの凹部22Aに、高温状態の排気管60の上部を配置することによって、グレンタンク6に貯留された穀粒の乾燥が促進され穀粒の搬送を能率良く行なうことができる。
また、機外に排気ガスを能率良く排出するために、カバー62の前後方向は、収納状態にある排出オーガ8の横送りチューブ(横送り筒)8Bと略平行に取付けられている。なお、排出オーガ8は、グレンタンク6の後側に縦軸回動自在に立設した揚穀チューブ(揚穀筒)8Aと、この揚穀チューブ8Aの上端部に横軸回動自在に接続した横送りチューブ8Bから構成している。
脱穀装置5とグレンタンク6の間に形成される空間Sを有効に活用するために、排気管61の基部は、グレンタンク6の傾斜壁23Bの凹部22Bに配置され、排気管61の上部は、第1揚穀装置14が配置されているグレンタンク6の垂直壁23Aの凹部22Aに第1揚穀装置14の前側に並列して配置されている。
第1実施形態の他の排気管60は、図8に示すように、前述した排気管61が鋼管からなる排気管(第1テープパイプ)61Aと、排気管61Aよりも大径な鋼管からなる排気管(第2テープパイプ)61Bで構成されている点において相違している。
脱穀装置5とグレンタンク6の間に形成される空間Sを有効に活用するために、排気管61Bは、第1揚穀装置14を配置するグレンタンク6の垂直壁23Aに形成された凹部22Aに、第1揚穀装置14と平行に第1揚穀装置14の前方に配置されている。
脱穀装置5とグレンタンク6の間に形成される空間Sを有効に活用するために、排気管61Aは、グレンタンク6の傾斜壁23Bの凹部22Bに配置され、排気管61Bは、第1揚穀装置14が配置されているグレンタンク6の垂直壁23Aの凹部22Aに第1揚穀装置14に並列して配置されている。
次に、本発明の第2実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。なお、同一部材には同一符号を付し説明を省略する。
脱穀装置5とグレンタンク6の間に形成される空間Sを有効に活用するために、排気管71の上部は、脱穀装置5の右側に設置された第2揚穀装置15を配置するグレンタンク6の垂直壁23Aに形成された凹部22Cに、第2揚穀装置15と平行に第2揚穀装置15の後方に配置されている。
脱穀装置5とグレンタンク6の間に形成される空間Sを有効に活用するために、排気管71の基部は、グレンタンク6の傾斜壁23Bの凹部22Dに配置され、排気管71の上部は、第2揚穀装置15が配置されているグレンタンク6の垂直壁23Aの凹部22Cに第2揚穀装置15の後側に並列して配置されている。
次に、本発明の第3実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。なお、同一部材には同一符号を付し説明を省略する。
第3実施形態のDPFユニット40は、図12〜14に示すように、吸気口側のDOC40Aと、中央部のパティキDPF40Bと、排気口側の尿素SCR40Cが内設されており、エンジン9から排出される排気ガス中の未燃燃料はDOC40Aによって酸化され、排気ガス中の粒状化物質はDPF40Bによって除去され、排気ガス中の窒素酸化物は尿素SCR40Cで浄化される。
脱穀装置5とグレンタンク6の間に形成される空間Sを有効に活用するために、排気管81の基部は、グレンタンク6の傾斜壁23Bの凹部22Dに配置され、平面視において、排気管81の基部は、排出オーガ8の横送りチューブ8Bを超えて脱穀装置5の右側に延在している。また、排気管81から放熱によって操作者が搭乗するキャビン7内の温度上昇を抑制するために、排気管81の上部は、脱穀装置5の右側に配置されている。
6 グレンタンク
8 排出オーガ
8C オーガ受けフレーム
9 エンジン
14 第1揚穀装置
16 フレーム
22A 凹部(第2凹部)
22B 凹部(第1凹部)
23A 垂直壁
23B 傾斜壁
30B 排気マニホールド
32 プレクリーナ
33 エアクリーナ
40 DPFユニット
50 接続管
61 排気管(テープパイプ)
61A 排気管(第1テープパイプ)
61B 排気管(第2テープパイプ)
62 カバー
62A 開口部
63 ガード
Claims (3)
- 機体上の一側に穀桿を脱穀する脱穀装置(5)を備え、機体上の他側には脱穀された穀粒を貯留すると共に排出オーガ(8)を有したグレンタンク(6)を備え、前記脱穀装置(5)の下部とグレンタンク(6)の上部を連通する第1揚穀装置(14)を、該脱穀装置(5)とグレンタンク(6)の間の部位に配置したコンバインにおいて、前記グレンタンク(6)の下部には左右一側へ向けて下がり傾斜する傾斜壁(23B)を形成し、前記グレンタンク(6)の前方にエンジン(9)を配置し、該エンジン(9)に接続されるエアクリーナ(33)にはプレクリーナ(32)を接続し、前記エンジン(9)の排気マニホールド(30B)に接続管(50)を介して該エンジン(9)の排気ガスを浄化するDPFユニット(40)の流入口を接続し、該DPFユニット(40)の排出口には、浄化された排気ガスを機外に排出するテールパイプ(61)を接続し、前記DPFユニット(40)を、平面視において前記傾斜壁(23B)の左右方向での中央部に配置し、前記テールパイプ(61)の基部を傾斜壁(23B)に形成した第1凹部(22B)に配置すると共に該傾斜壁(23B)に沿わせて上側に延設し、前記テールパイプ(61)を下部の第1テールパイル(61A)と上部の第2テールパイプ(61B)で形成し、該第2テールパイプ(61B)を第1テールパイプ(61A)よりも後下がりに急傾斜させ、前記DPFユニット(40)の排出口に前記第1テールパイプ(61A)の基部を接続し、該第1テールパイル(61A)の排出口には、該第1テールパイプ(61A)の排出口の外径よりも大きい内径を有する第2テールパイプ(61B)の基部を接続し、前記第1テールパイプ(61A)の排出口の外周面と第2テールパイプ(61B)の基部の内周面との間に所定の間隙を設けて外気を引き込むディフューザを形成し、前記テールパイプ(61)の上端部をグレンタンク(6)よりも上側に配置し、該テールパイプ(61)の上端部の排気口に、機体後方を向く開口部(62A)を有すると共にテールパイプ(61)への雨水の侵入を防止するカバー(62)を配置し、該カバー(62)の開口部(62A)の上下方向の中心位置を前記プレクリーナ(32)の吸気口よりも高い位置に配置して、前記テールパイプ(61)の上端部の排気口から排出された排気ガスがプレクリーナ(32)に吸気されるのを防止する構成としたことを特徴とするコンバイン。
- 前記グレンタンク(6)における脱穀装置(5)側の垂直壁(23A)に、前記第1揚穀装置(14)を配置する第2凹部(22A)を形成し、該第2凹部(22A)における第1揚穀装置(14)の前側の位置に、前記テールパイプ(61)の上部を配置した請求項1記載のコンバイン。
- 前記排出オーガ(8)を受けるオーガ受けフレーム(8C)と第1揚穀装置(14)とに両端部を支持したフレーム(16)に、前記カバー(62)を左右方向から覆うガード(63)の左側下端部を支持し、該ガード(63)によってカバー(62)を跨ぎ、該ガード(63)の右側下端部を前記第1揚穀装置(14)の上端部に支持した請求項1または請求項2記載のコンバイン。
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