JP6016122B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
また、上記カバーの切欠き部をグレンタンク側に設けているので、グレンタンクを開放して行なう保守・点検作業時の安全性が低いという問題があった。
すなわち、請求項1記載の発明は、機体(2)の下側に走行装置(3)を備え、機体(2)の左右一側に脱穀装置(5)を備え、機体(2)の左右他側には穀粒を貯留するグレンタンク(6)を備え、該グレンタンク(6)の前側に設けられたエンジンルーム(E)にエンジン(9)を搭載したコンバインにおいて、
前記脱穀装置(5)の側面に唐箕(11)の吸気口(11A)を開口させ、前記エンジン(9)の排気ガスを浄化する排気浄化装置(40)を、前記脱穀装置(5)とグレンタンク(6)の間に形成される空間(S1)に配置し、該排気浄化装置(40)の一側部を前記吸気口(11A)に臨ませ、該排気浄化装置(40)の他側から上側に亘る部位に覆い部材(42)を配置し、該覆い部材(42)には、排気浄化装置(40)を上下から挟んで支持する下側支持部材(43)および上側支持部材(44)と、該上側支持部材(44)の外周部に設けられた第1内側カバー(45)と、該第1内側カバー(45)の外周部に設けられた遮熱板(46)を備え、前記第1内側カバー(45)における前記唐箕(11)の吸気口(11A)に対向する部位に開口部(42A)を形成すると共に、前記覆い部材(42)の上方に排気浄化装置(40)の温度と圧力の状態を監視するセンサー(47)を配置したことを特徴とするコンバインである。
請求項6記載の発明は、前記排気管(61)の排気口にカバー(62)を設け、該カバー(62)は、前記排気管(61)の排気口に接続された第2内側カバー(62A)と、該第2内側カバー(62A)を覆う外側カバー(62B)を備える2重構造とした請求項5記載のコンバインである。
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明による効果に加えて、排気管(61)の排気口にカバー(62)を設け、カバー(62)は、排気管(61)の排気口に接続された第2内側カバー(62A)と、第2内側カバー(62A)を覆う外側カバー(62B)を備える2重構造としたので、テールパイプ(61)内に浸入する雨水等を少なくすることができる。
また、グレンタンク6の後側には貯留された穀粒を機外に排出する排出オーガ8を備え、キャビン7の下方後側のエンジンルームEにはエンジン9が搭載されている。
刈取装置4によって刈取られた穀稈は、脱穀装置5に揚上搬送され、脱穀装置5によって脱穀・選別される。脱穀装置5は、上部に穀稈の脱穀を行う扱室と、下部に穀稈の選別を行なう選別室を備えている。図6に示すように、扱室には、複数の扱歯を有する扱胴が前後方向に延在する扱胴軸に軸支され、選別室には、揺動選別装置の前部に、脱穀装置5の右側面及び左側面に形成された吸気口11Aから吸気した空気を送風する第1唐箕(請求項における唐箕)11と、揺動選別装置から漏下する穀粒を回収する1番受樋12と、揺動選別装置の後部のシーブに空気を送風する第2唐箕(図示省略)と、揺動選別装置から漏下する枝梗等が付着した穀粒を回収する2番受樋13とが前側から順に配置されている。
第1揚穀装置14によって上方へ搬送された穀粒は、グレンタンク6に貯留される。図4,5に示すように、グレンタンク6は、前後方向に間隔をおいて配置した前壁および後壁と、左右方向に間隔をおいて配置した右壁および左壁と、天井壁と、底壁で構成される。左壁の上部には穀粒を投入する投入口が形成され、グレンタンク6の底部には排出オーガ8に穀粒を移送する排出螺旋が設けられている。
傾斜壁23Bの凹部23Cに、高温状態のDPFユニット40の排気管60を配置することによって、グレンタンク6に貯留された穀粒の乾燥が促進され穀粒の搬送を能率良く行なうことができる。
キャビン7の下方のエンジンルームE内に配置されたエンジン9は、エンジン9の振動を抑制するために、防振マウントを介して機体2に装着されている。図8に示すように、エンジン9の上面には、エンジン9に空気を供給する吸気タービン30Aと排気ガスを排出する排気マニホールド30Bを有する過給器30と、エンジン9に排気ガスの一部を混入させる排気再循環装置(EGR)31が並設されている。
図6に示すように、エンジン9から排出される排気ガスに含まれる不純物を除去するために、エンジン9の排気マニホールド30Bには、接続管50を介してDPFユニット40(請求項における排気浄化装置)の流入口が接続されている。DPFユニット40は、流入口側の酸化触媒(DOC)と、流出口側のパティキュレートフィルタ(DPF)からなり、排気ガスに含有されている未燃燃料はDOCによって酸化され、排気ガスに含有されている粒状化物質はDPFによって除去される。また、機体2の後部に配置された燃料タンクからエンジン9に燃料を供給する配管は、DPFユニット40の右側に配置されている。
また、覆い部材42の内部の温度上昇を抑制するために、脱穀装置5の第1唐箕11の吸気口11Aに対向する覆い部材42の内側カバー45の左側は開放され開口部42Aが形成されている。
また、下側支持部材43の下部は、DPFユニット40を強固に支持するために、内側カバー45の第4カバーおよび遮熱板46の第3板よりも右側に延出した延出部が形成されている。
また、下側支持部材43と上側支持部材44は、左右両端部において締結部材によって連結されている。
内側カバー45は、折曲げ加工された4片から形成された側部カバー45Aと、側部カバー45Aの前端部に装着された前側カバー45Bと、側部カバー45Aの後端部に装着された後側カバー45Cを備えて構成されている。
遮熱板46は、ステーを介して締結部材によって側部カバー45Aの外周部に着脱自在に装着されている。遮熱板46は、折曲げ加工された3片から形成されており、反時計回りに数えて、第1板は11時から12時に位置し、第2板は12時から2時に位置し、第3板は2時から4時に位置して、第3板の終端部は下側支持部材43の延出部の上方に臨んでいる。すなわち、第1板は、側部カバー45Aの第1カバーの上部に位置する第1板の始端部から右側に向かって上がり傾斜して側部カバー45Aの第2カバーの上方に位置する第1板の終端部まで延在し、第2板は、第1板の終端部でもある始端部から右側に向かって下がり傾斜して側部カバー45Aの第3カバーの終端部に位置する第2板の終端部まで延し、第3板は、第2板の終端部でもある始端部から下方に向かって延在して終端部は下側支持部材43の延出部の上方に臨み、側部カバー45Aの第2カバーと遮熱板46の第1板および第2板で区画される空間S2を形成している。
センサー47が装着された横断面形状が略逆U字状のブラケット48の下部は、内側カバー45の側部カバー45Aを装着するステーに装着され、側部カバー45Aの第3カバーおよび遮熱板46の第1板には、ブラケット48を挿通するスリットが開口されている。
図6,9示すように、覆い部材42に支持されたDPFユニット40は前後方向では、エンジン9の後面と第1揚穀装置14の間でピッチングシリンダ57の取付けアーム58の可動範囲よりも前方に配置されている。また、グレンタンク6に貯留された穀粒の乾燥を促進させるために、DPFユニット40は、グレンタンク6の前側に偏倚して配置されている。
図9に示すように、第2実施形態は、DPFユニット40の上側に尿素SCRユニット(請求項における尿素選択還元触媒装置)70を装着して覆い部材42で覆っている。尿素SCRユニット70は、DPFユニット40の流出口から排出される排気ガス中の窒素酸化物と、尿素水に由来する還元剤としてのアンモニアを反応させて、排気ガス中の窒素酸化物を浄化するユニットである。なお、同一部材には同一符号を付し説明を省略する。
また、覆い部材42の内部の温度上昇を抑制するために、脱穀装置5の第1唐箕11に対向する覆い部材42の内側カバー45の左側は開放され開口部42Aが形成されている。
図14に示すように、キャビン7の下方にはエンジンルームEが設けられている。
また、ゴムホース93Aに換えて熱伝導効率が高いアルミ配管を使用することもでき、アルミ配管の外周には放熱フィンを設けるのがさらに好適である。
ラジエータ91は、オイルクーラ92とファン90の間に配置され、ラジエータ91の外側には、インタークーラ93及びオイルクーラ92を装着する支持部材が設けられ、ラジエータ91の内側には、ファン90の吸入効率を高めるため、ファン90を取り囲むシュラウドが設けられている。
シュラウドの形状は、ファン90の外周に沿わせて円形状あるいは多角形状に形成し、ファン90による外気の吸入の抵抗を小さくするため薄板状の鋼板により成形加工するのが好適である。
3 走行装置
5 脱穀装置
6 グレンタンク
9 エンジン
11 第1唐箕(唐箕)
11A 吸気口
30B 排気マニホールド
40 DPFユニット(排気浄化装置)
42 覆い部材
42A 開口部
43 下側支持部材
44 上側支持部材
45 内側カバー(第1内側カバー)
47 センサー
61 テールパイプ(排気管)
62 カバー
62A 内側カバー(第2内側カバー)
62B 外側カバー
70 尿素SCRユニット(尿素選択還元触媒装置)
75 尿素水タンク
E エンジンルーム
S1 空間
Claims (7)
- 機体(2)の下側に走行装置(3)を備え、機体(2)の左右一側に脱穀装置(5)を備え、機体(2)の左右他側には穀粒を貯留するグレンタンク(6)を備え、該グレンタンク(6)の前側に設けられたエンジンルーム(E)にエンジン(9)を搭載したコンバインにおいて、
前記脱穀装置(5)の側面に唐箕(11)の吸気口(11A)を開口させ、
前記エンジン(9)の排気ガスを浄化する排気浄化装置(40)を、前記脱穀装置(5)とグレンタンク(6)の間に形成される空間(S1)に配置し、
該排気浄化装置(40)の一側部を前記吸気口(11A)に臨ませ、該排気浄化装置(40)の他側から上側に亘る部位に覆い部材(42)を配置し、
該覆い部材(42)には、排気浄化装置(40)を上下から挟んで支持する下側支持部材(43)および上側支持部材(44)と、該上側支持部材(44)の外周部に設けられた第1内側カバー(45)と、該第1内側カバー(45)の外周部に設けられた遮熱板(46)を備え、前記第1内側カバー(45)における前記唐箕(11)の吸気口(11A)に対向する部位に開口部(42A)を形成すると共に、前記覆い部材(42)の上方に排気浄化装置(40)の温度と圧力の状態を監視するセンサー(47)を配置したことを特徴とするコンバイン。 - 前記排気浄化装置(40)の上側に排気ガスの窒化酸化物を浄化する尿素選択還元触媒装置(70)を配置した請求項1記載のコンバイン。
- 前記尿素選択還元触媒装置(70)に供給する尿素水を貯留する尿素水タンク(75)を、前記エンジンルーム(E)内におけるエンジン(9)の上側後方の位置に配置した請求項2記載のコンバイン。
- 前記エンジン(9)の排気マニホールド(30B)と排気浄化装置(40)の流入口を、可撓性を有する接続管(52)を介して接続した請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバイン。
- 前記排気浄化装置(40)の流出口に、該流出口の外径よりも大きい内径を有する排気管(61)を接続し、前記流出口の外周と排気管(61)の内周との間に、ディフューザ効果によって外気を引き込み可能な所定の隙間を形成した請求項1記載のコンバイン。
- 前記排気管(61)の排気口にカバー(62)を設け、該カバー(62)は、前記排気管(61)の排気口に接続された第2内側カバー(62A)と、該第2内側カバー(62A)を覆う外側カバー(62B)を備える2重構造とした請求項5記載のコンバイン。
- 前記尿素選択還元触媒装置(70)の流出口に、該流出口の外径よりも大きい内径を有する排気管(61)を接続し、流出口の外周と排気管(61)の内周との間に、ディフューザ効果によって外気を引き込み可能な所定の隙間を形成した請求項2記載のコンバイン。
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