JP5674195B2 - 露光装置及び露光方法 - Google Patents

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Description

本発明は、露光装置及び露光方法に関する。
従来、液晶ディスプレイ装置やプラズマディスプレイ装置等のフラットパネルディスプレイ装置のカラーフィルタ基板やTFT(Thin Film Transistor)基板を製造する露光装置が種々考案されている。露光装置は、マスクをマスク保持部で保持すると共にワークとしての基板をワーク保持部で保持して両者を近接して対向配置する。そして、マスクとワークのアライメントを行った後、照射部がマスク側からパターン露光用の光を照射することにより、マスクに描かれたマスクパターンをワーク上に露光転写している。
例えば、カラーフィルタ基板を製造する場合には、1層目に露光するBM(ブラックマトリクス)層と共にワークのアライメントマークを形成し、2層目以降のR(赤)、G(緑)、B(青)の着色層を露光する際には、1層目で形成されたワークのアライメントマークを利用してアライメントが行われている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
図11に示すように、従来のアライメント動作は、マスクに形成されたマスク側アライメントマークとワークに形成されたワーク側アライメントマークの中心位置をアライメントカメラによって取得し(ステップS101)、マスクステージを動かして、マスク側アライメントマークをワーク側アライメントマークに位置合わせする(ステップS102)。そして、再度マスク側アライメントマークとワーク側アライメントマークを取得して(ステップS103)、両アライメントマークのずれ量がアライメント精度範囲内であるかどうか判断する(ステップS104)。そして、該ずれ量がアライメント精度範囲内である場合には、アライメント動作を完了し、該アライメント精度範囲内となるまで、ステップS101〜S104を繰り返す。
また、従来の露光装置は、装置本体に設けられた各駆動機構を制御する駆動部用制御部と、照射部に設けられた照射部用制御部と、を備え、駆動部用制御部と照射部用制御部との間で互いの信号を送受信している(例えば、特許文献3参照。)。
このような露光装置の露光シーケンスは、図12に示すように、装置本体の各駆動部の動作が完了すると、駆動部用制御部から露光開始信号を照射部用制御部に送信する。そして、照射部用制御部は、露光開始信号を受信すると、シャッターを開制御して露光を開始する。露光が所定時間行われると、シャッターを閉制御し、露光完了信号を駆動部用制御部に送信する。そして、駆動部用制御部が露光完了信号を受信すると、装置本体の各駆動部の動作を開始する。
特開2009−14864号公報 特開平7−220998号公報 特開2003−142366号公報
ところで、ワークの大型化に伴って、マスクのパターンを複数回露光転写することで、複数のパネルを1枚のワーク(マザーガラス)から取得する際、図11に示すようなステップS101〜S104の動作は、露光転写の都度複数回行われている。このため、マスク側及びワーク側アライメントマークのずれ量がアライメント精度範囲内となるまで上記動作を実行する従来の方法では、アライメント動作に要する時間が長くなってしまい、全体の露光時間も長くなってしまうという課題があった。
また、図12に示すような露光シーケンスでは、次の露光のための各駆動部の動作は、露光が完了した後、駆動部用制御部が照射部用制御部からの露光完了信号を受信してから開始するため、タクトロスが発生してしまい、全体の露光時間が長くなってしまうという課題があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、第1の目的は、アライメント動作に要する時間を短縮して、スループットを向上することができる露光装置及び露光方法を提供することにある。また、第2の目的は、露光が完了した後、次の露光のための駆動部の動作を早く開始させて、タクトタイムの短縮を図ることができる露光装置及び露光方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 露光すべきパターンを有するマスクを保持するマスク保持部と、
前記マスク保持部を駆動するマスク駆動部と、
被露光材としてのワークを保持するワーク保持部と、
前記ワーク保持部を駆動するワーク駆動部と、
前記マスクに形成されたマスク側アライメントマーク及び前記ワークに形成されたワーク側アライメントマークを検出可能なアライメントカメラと、
前記アライメントカメラによって検出された前記両アライメントマークのずれ量に基づいて、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部を駆動制御してアライメント動作を実行するための制御部と、
を備え、前記ワーク上に前記マスクのパターンを露光転写する露光装置であって、
前記制御部には、前記両アライメントマークのずれ量が前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部の駆動によって露光転写時の所望のアライメント精度範囲以内となる、アライメント動作実施許容範囲が設定されており、
前記制御部は、前記両アライメントマークのずれ量がアライメント動作実施許容範囲以内であるかどうか判断し、
前記両アライメントマークのずれ量が前記アライメント動作実施許容範囲より大きい場合には、前記両アライメントマークのずれ量に基づいて、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行し、前記アライメント動作実施許容範囲以内となるまで、前記アライメント動作を繰り返し、
前記両アライメントマークのずれ量が前記アライメント動作実施許容範囲以内であるとき、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行し、該アライメント動作実行後の前記両アライメントマークのずれ量を確認せずに該アライメント動作を完了することを特徴とする露光装置。
(2) 前記両アライメントマークのずれ量がアライメント動作実施許容範囲以内であるとき、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行するとともに、前記アライメントカメラを露光領域から退避させることを特徴とする(1)に記載の露光装置。
(3) 前記ワークには、前記マスクのパターンが複数回露光転写され、
前記ワークに前記マスクのパターンを1ショット目に露光転写するときには、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行した後、前記両アライメントマークのずれ量が前記所望のアライメント精度範囲以内であるとき、該アライメント動作を完了し、
前記ワークに前記マスクのパターンを2ショット目以降露光転写するときには、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行して該アライメント動作を完了することを特徴とする(1)に記載の露光装置。
(4) 露光すべきパターンを有するマスクを保持するマスク保持部と、前記マスク保持部を駆動するマスク駆動部と、被露光材としてのワークを保持するワーク保持部と、前記ワーク保持部を駆動するワーク駆動部と、前記マスクに形成されたマスク側アライメントマーク及び前記ワークに形成されたワーク側アライメントマークを検出可能なアライメントカメラと、前記アライメントカメラによって検出された前記両アライメントマークのずれ量に基づいて、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部を駆動制御してアライメント動作を実行するための制御部と、を備え、前記ワーク上に前記マスクのパターンを露光転写する露光方法であって、
前記両アライメントマークのずれ量が前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部の駆動によって露光転写時の所望のアライメント精度範囲以内となる、アライメント動作実施許容範囲を前記制御部に予め設定する工程と、
前記アライメントカメラによって前記両アライメントマークのずれ量を検出する工程と、
前記両アライメントマークのずれ量がアライメント動作実施許容範囲以内であるかどうか判断する工程と、
前記両アライメントマークのずれ量がアライメント動作実施許容範囲より大きい場合には、前記両アライメントマークのずれ量に基づいて、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行する工程と、
前記両アライメントマークのずれ量がアライメント動作実施許容範囲以内であるとき、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行し、該アライメント動作実行後の前記両アライメントマークのずれ量を確認せずに該アライメント動作を完了する工程と、
を備え
前記両アライメントマークのずれ量がアライメント動作実施許容範囲より大きい場合には、前記アライメント動作を実行した後、前記検出工程に戻ることを特徴とする露光方法。
(5) 露光すべきパターンを有するマスクを保持するマスク保持部と、
被露光材としてのワークを保持するワーク保持部と、
前記ワーク保持部を駆動するワーク駆動部と、
前記マスクの上方に配置され、シャッターを駆動することで、光源から照射された露光用光を前記マスクに向けて照射する照射部と、
少なくとも前記ワーク駆動部を制御可能な駆動部用制御部と、
該照射部の前記光源及び前記シャッターを制御する照射部用制御部と、
前記駆動部用制御部と前記照射部用制御部にそれぞれ設けられ、前記両制御部間で信号の送受信を行う通信手段と、
を備え、露光位置に保持された前記ワーク上に前記マスクのパターンを露光転写する露光装置であって、
前記駆動部用制御部は、前記照射部用制御部に露光開始信号を送信してから、前記照射部用制御部からの露光完了信号を受信するまでの時間をカウントするタイマーを備え、
前記タイマーが前記時間をカウントした以降の露光動作において、前記駆動部用制御部は、前記露光開始信号を送信してから前記タイマーがカウントした前記時間よりも短く、且つ、前記照射部用制御部が前記シャッターを駆動して前記露光用光の照射を遮断した後の所定時間が経過した時点で、前記ワーク駆動部を駆動制御することを特徴とする露光装置。
(6) 前記駆動用制御部は、前記照射部用制御部が前記露光完了信号を送信した後のタイミングで、前記ワーク駆動部を駆動制御することを特徴とする(1)に記載の露光装置。
(7) 前記タイマーは、複数の露光動作における各露光時間をそれぞれカウントし、前記ワーク駆動部を制御する前記所定時間は、複数の前記露光時間を平均化した平均時間に更新されることを特徴とする(5)に記載の露光装置。
(8) 前記マスク保持部を駆動するマスク駆動部と、
前記マスクに形成されたマスク側アライメントマーク及び前記ワークに形成されたワーク側アライメントマークを検出可能なアライメントカメラと、
をさらに備え、
前記駆動用制御部は、前記アライメントカメラによって検出された前記両アライメントマークのずれ量に基づいて、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部を駆動制御してアライメント動作を実行し、
前記駆動用制御部には、前記両アライメントマークのずれ量が前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部の駆動によって露光転写時の所望のアライメント精度範囲以内となる、アライメント動作実施許容範囲が設定されており、
前記両アライメントマークのずれ量が前記アライメント動作実施許容範囲以内であるとき、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行して該アライメント動作を完了することを特徴とする(5)に記載の露光装置。
(9) 露光すべきパターンを有するマスクを保持するマスク保持部と、被露光材としてのワークを保持するワーク保持部と、前記ワーク保持部を駆動するワーク駆動部と、前記マスクの上方に配置され、シャッターを駆動することで、光源から照射された露光用光を前記マスクに向けて照射する照射部と、少なくとも前記ワーク駆動部を制御可能な駆動部用制御部と、該照射部の前記光源及び前記シャッターを制御する照射部用制御部と、前記駆動部用制御部と前記照射部用制御部にそれぞれ設けられ、前記両制御部間で信号の送受信を行う通信手段と、を備え、露光位置に保持された前記ワーク上に前記マスクのパターンを露光転写する露光方法であって、
前記駆動部用制御部に設けられたタイマーによって、前記照射部用制御部に露光開始信号を送信してから、前記照射部用制御部から露光完了信号を受信するまでの時間をカウントする工程と、
前記タイマーが前記時間をカウントした以降の露光動作において、前記駆動部用制御部は、前記露光開始信号を送信してから前記タイマーがカウントした前記時間よりも短く、且つ、前記照射部用制御部が前記シャッターを駆動して前記露光用光の照射を遮断した後の所定時間が経過した時点で、前記ワーク駆動部を駆動する工程と、
を備えることを特徴とする露光方法。
本発明の露光装置及び露光方法によれば、制御部には、両アライメントマークのずれ量がマスク駆動部又は前記ワーク駆動部の駆動によって露光転写時の所望のアライメント精度範囲以内となる、アライメント動作実施許容範囲が設定されており、両アライメントマークのずれ量がアライメント動作実施許容範囲より大きい場合には、両アライメントマークのずれ量に基づいて、マスク駆動部又はワーク駆動部によるアライメント動作を実行し、アライメント動作実施許容範囲以内となるまで、アライメント動作を繰り返し、アライメント調整を確実に行うことができる。また、マスク側及びワーク側アライメントマークのずれ量がアライメント動作実施許容範囲以内であるとき、マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行してアライメント動作を完了するようにしたので、マスク保持部又はワーク保持部を移動した後のマスク側及びワーク側アライメントマークのずれ量を確認せずに露光動作を行うことができ、アライメント動作に要する時間を短縮して、スループットを向上することができる。
また、本発明の露光装置及び露光方法によれば、駆動部用制御部に設けられたタイマーによって、照射部用制御部に露光開始信号を送信してから、照射部用制御部からの露光完了信号を受信するまでの時間をカウントし、タイマーが該時間をカウントした以降の露光動作において、駆動部用制御部は、露光開始信号を送信してからタイマーがカウントした上記時間より短く、且つ、照射部用制御部がシャッターを駆動して露光用光の照射を遮断した後の所定時間が経過した時点で、ワーク駆動部を駆動するようにしたので、露光が完了した後、次の露光のためのワーク駆動部の動作を早く開始させて、タクトタイムの短縮を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る近接露光装置を説明するための一部分解斜視図である。 図1に示す近接露光装置の正面図である。 図1に示すマスク保持部の拡大斜視図である。 (a)は、ブラックマトリクスが露光されたワーク及びマスクを示す平面図であり、(b)は、アライメントカメラによって撮像されたマスクとワークのアライメントマークを示す図である。 本発明の露光方法を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る露光方法の変形例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る照射部用制御部、駆動部用制御部及びこれら制御部によって駆動される各駆動機構を示す概略図である。 本発明の露光シーケンスを示すフローチャートである。 本発明の1枚目のワークの露光シーケンスを示すタイミングチャートである。 本発明の2枚目以降のワークの露光シーケンスを示すタイミングチャートである。 従来の露光方法のフローチャートである。 従来の露光シーケンスを示すタイミングチャートである。
以下、本発明の各実施形態に係る露光装置及び露光方法について、図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、近接露光装置1は、マスクMを保持するマスクステージ10と、ガラス基板(被露光材としてのワーク)Wを保持するワークステージ(ワーク保持部)20と、パターン露光用の光を照射する照射手段としての照明光学系30と、ワークステージ20をX軸,Y軸,Z軸方向に移動し、且つワークステージ20のチルト調整を行うワークステージ移動機構(ワーク駆動部)40と、マスクステージ10及びワークステージ移動機構40を支持する装置ベース50と、を備える。
なお、ガラス基板W(以下、単に「ワークW」と称する。)は、マスクMに対向配置されており、このマスクMに描かれたマスクパターンを露光転写すべく表面(マスクMの対向面側)に感光剤が塗布されている。また、マスクMは、溶融石英からなり、長方形状に形成されている。
説明の便宜上、照明光学系30から説明すると、照明光学系30は、紫外線照射用の光源である例えば高圧水銀ランプ31と、この高圧水銀ランプ31から照射された光を集光する凹面鏡32と、この凹面鏡32の焦点近傍に切替え自在に配置された二種類のオプチカルインテグレータ33と、光路の向きを変えるための平面ミラー35,36及び球面ミラー37と、この平面ミラー35とオプチカルインテグレータ33との間に配置されて照射光路を開閉制御する露光制御用シャッター34と、を備える。
マスクステージ10は、図1〜図3に示すように、中央部に矩形形状の開口部11aが形成されるマスクステージベース11と、マスクステージベース11の開口部11aにX軸,Y軸,θ方向に移動可能に装着されるマスク保持枠(マスク保持部)12と、マスク保持枠12に取り付けられ、マスクMを吸着保持するチャック部14と、マスク保持枠12とチャック部とをX軸,Y軸,θ方向に移動させ、このマスク保持枠12に保持されるマスクMの位置を調整するマスク位置調整機構(マスク駆動部)16と、を備える。
マスクステージベース11は、装置ベース50上に立設される支柱51、及び支柱51の上端部に設けられるZ軸移動装置52によりZ軸方向に移動可能に支持され、ワークステージ20の上方に配置される。Z軸移動装置52は、例えば、モータ及びボールねじ等からなる電動アクチュエータ、或いは空圧シリンダ等を備え、単純な上下動作を行うことにより、マスクステージ10を所定の位置まで昇降させる。なお、Z軸移動装置52は、マスクMの交換や、ワークチャック21の清掃等の際に使用される。
マスク位置調整機構16は、マスク保持枠12のX軸方向に沿う一辺に取り付けられる1台のY軸方向駆動装置16yと、マスク保持枠12のY軸方向に沿う一辺に取り付けられる2台のX軸方向駆動装置16xと、を備える。
そして、マスク位置調整機構16では、1台のY軸方向駆動装置16yを駆動させることによりマスク保持枠12をY軸方向に移動させ、2台のX軸方向駆動装置16xを同等に駆動させることによりマスク保持枠12をX軸方向に移動させる。また、2台のX軸方向駆動装置16xのどちらか一方を駆動することによりマスク保持枠12をθ方向に移動(Z軸回りの回転)させる。
さらに、マスクステージベース11の上面には、図3に示すように、マスクMとワークWとの対向面間のギャップを測定するギャップセンサ17と、マスクMのアライメントマークとワークWのアライメントマークを撮像するためのアライメントカメラ18と、が設けられる。これらギャップセンサ17及びアライメントカメラ18は、移動機構19を介してX軸,Y軸方向に移動可能に保持され、マスク保持枠12内に配置される。
なお、マスクステージベース11の上面には、図3に示すように、マスクステージベース11の開口部11aのX軸方向の両端部に、マスクMの両端部を必要に応じて遮蔽するマスキングアパーチャ38が設けられる。このマスキングアパーチャ38は、モータ、ボールねじ、及びリニアガイド等からなるマスキングアパーチャ駆動機構39によりX軸方向に移動可能とされて、マスクMの両端部の遮蔽面積を調整する。なお、マスキングアパーチャ38は、開口部11aのX軸方向の両端部だけでなく、開口部11aのY軸方向の両端部に同様に設けてもよい。
ワークステージ20は、図1及び図2に示すように、ワークステージ移動機構40上に設置されており、ワークWをワークステージ20に保持するための吸着面22を上面に有するワークチャック21を備える。なお、ワークチャック21は、真空吸着によりワークWを保持している。
ワークステージ移動機構40は、図2及び図3に示すように、ワークステージ20をY軸方向に移動させるY軸送り機構41と、ワークステージ20をX軸方向に移動させるX軸送り機構42と、ワークステージ20のチルト調整を行うと共に、ワークステージ20をZ軸方向に微動させるZ−チルト調整機構43と、を備える。
Y軸送り機構41は、装置ベース50の上面にY軸方向に沿って設置される一対のリニアガイド44と、リニアガイド44によりY軸方向に移動可能に支持されるY軸テーブル45と、Y軸テーブル45をY軸方向に移動させるY軸送り駆動装置46と、を備える。そして、Y軸送り駆動装置46のモータ46cを駆動させ、ボールねじ軸46bを回転させることにより、ボールねじナット46aとともにY軸テーブル45をリニアガイド44の案内レール44aに沿って移動させて、ワークステージ20をY軸方向に移動させる。
また、X軸送り機構42は、Y軸テーブル45の上面にX軸方向に沿って設置される一対のリニアガイド47と、リニアガイド47によりX軸方向に移動可能に支持されるX軸テーブル48と、X軸テーブル48をX軸方向に移動させるX軸送り駆動装置49と、を備える。そして、X軸送り駆動装置49のモータ49cを駆動させ、ボールねじ軸49bを回転させることにより、不図示のボールねじナットとともにX軸テーブル48をリニアガイド47の案内レール47aに沿って移動させて、ワークステージ20をX軸方向に移動させる。
Z−チルト調整機構43は、X軸テーブル48上に設置されるモータ43aと、モータ43aによって回転駆動されるボールねじ軸43bと、くさび状に形成され、ボールねじ軸43bに螺合されるくさび状ナット43cと、ワークステージ20の下面にくさび状に突設され、くさび状ナット43cの傾斜面に係合するくさび部43dと、を備える。そして、本実施形態では、Z−チルト調整機構43は、X軸テーブル48のX軸方向の一端側(図1の手前側)に2台、他端側に1台(図1の奥手側、図2参照。)の計3台設置され、それぞれが独立して駆動制御されている。なお、Z−チルト調整機構43の設置数は任意である。
そして、Z−チルト調整機構43では、モータ43aによりボールねじ軸43bを回転駆動させることによって、くさび状ナット43cがX軸方向に水平移動し、この水平移動運動がくさび状ナット43c及びくさび部43dの斜面作用により高精度の上下微動運動に変換されて、くさび部43dがZ方向に微動する。従って、3台のZ−チルト調整機構43を同じ量だけ駆動させることにより、ワークステージ20をZ軸方向に微動することができ、また、3台のZ−チルト調整機構43を独立して駆動させることにより、ワークステージ20のチルト調整を行うことができる。これにより、ワークステージ20のZ軸,チルト方向の位置を微調整して、マスクMとワークWとを所定の間隔を存して平行に対向させることができる。
さらに、近接露光装置1には、図1及び図2に示すように、ワークステージ20の位置を検出する位置測定装置であるレーザー測長装置60が設けられる。このレーザー測長装置60は、ワークステージ移動機構40の駆動に際して発生するワークステージ20の移動距離を測定するものである。
レーザー測長装置60は、ステー(不図示)に固定されてワークステージ20のX軸方向側面に沿うように配設されるX軸用ミラー64と、ステー66に固定されてワークステージ20のY軸方向側面に沿うように配設されるY軸用ミラー65と、装置ベース50のX軸方向端部に配設され、レーザー光(計測光)をX軸用ミラー64に照射し、X軸用ミラー64により反射されたレーザー光を受光して、ワークステージ20の位置を計測するX軸測長器(測長器)61及びヨーイング測定器(測長器)62と、装置ベース50のY軸方向端部に配設され、レーザー光をY軸用ミラー65に照射し、Y軸用ミラー65により反射されたレーザー光を受光して、ワークステージ20の位置を計測する1台のY軸測長器(測長器)63と、を備える。
そして、レーザー測長装置60では、X軸測長器61、ヨーイング測定器62、及びY軸測長器63からX軸用ミラー64及びY軸用ミラー65に照射されたレーザー光が、X軸用ミラー64及びY軸用ミラー65で反射されることにより、ワークステージ20のX軸,Y軸方向の位置が高精度に計測される。また、X軸方向の位置データはX軸測長器61により、θ方向の位置はヨーイング測定器62により測定される。なお、ワークステージ20の位置は、レーザー測長装置60により測定されたX軸方向位置、Y軸方向位置、及びθ方向の位置を加味して、適宜補正を加えることにより算出される。
また、図1に示す制御部70Aは、上述したマスク位置調整機構16、ワークステージ移動機構40、移動機構19、及びマスキングアパーチャ駆動機構39等を駆動制御する。
このように構成された近接露光装置1を用いて、ステップ露光を行う際には、まず、図4(a)に示す少なくとも1層目の複数(本実施形態では、6つ)のパターン(ブラックマトリクス)Pが形成されたワークWが、プリアライメント後にワークステージ20に搬送されて、露光位置に保持される。このワークWには、複数のパターンPとともに、各パターンPの周囲(本実施形態では、X方向辺部外側の2箇所)に十字状アライメントマーク(ワーク側アライメントマーク)Waが露光転写されている。
この状態で、Z−チルト調整機構43及びギャップセンサ17によってマスクMの下面とワークWの上面とのすきま量が目標値となるように制御して、ワークステージ20を上下微動させるギャップ制御を行う。
次に、すきま量が目標値となった状態で、マスクMの四角形アライメントマーク(マスク側アライメントマーク)MaとワークWの十字状アライメントマークWaとをアライメントカメラ18の視野A内にとらえ(図4(b)参照)、制御部70Aは、後述する処理フローに基づいてワークWとマスクMのアライメント調整を行う。
そして、必要に応じてマスキングアパーチャ38を駆動した後、照明光学系30では、露光制御用シャッター34を開制御し、高圧水銀ランプ31から照射された光が、図1に示す光路Lを経て、マスクステージ10に保持されるマスクM、さらにはワークステージ20に保持されるワークWの表面に対して垂直にパターン露光用の平行光として照射される。これにより、マスクMのマスクパターンがワークW上に1ショット目の露光転写が行われる。
露光後、制御部70Aは、Z−チルト調整機構43によりワークステージ20を下降させてマスクMの下面とワークWの上面とのすきま量を一定量拡大し、この状態で、ワークステージ20をマスクMに対して1ステップ量だけ送り、上記と同様にして2ショット目以降の露光転写を行う。
ここで、本実施形態では、図5に示すようなフローチャートに基づいてアライメント動作が行われている。具体的に、まず、アライメントカメラ18が、マスクMの四角形アライメントマークMaとワークWの十字状アライメントマークWaとを撮像し、制御部70Aは、撮像された画像データに基づいて両アライメントマークMa,Waの中心位置を取得するとともに、両アライメントマークMa,Waの中心位置ずれ量を算出する(ステップS1)。また、制御部70Aには、両アライメントマークMa,Waの中心位置ずれ量が、マスク位置調整機構16の次の駆動によって露光転写時の所望のアライメント精度範囲以内となる、該アライメント精度範囲より大きなアライメント動作実施許容範囲が設定されている。このため、算出された両アライメントマークMa,Waの中心位置ずれ量がアライメント動作実施許容範囲以内であるかどうか判断する(ステップS2)。そして、算出された中心位置ずれ量がアライメント動作実施許容範囲以内である場合には、該中心位置ずれ量に基づいてマスクMのアライメントマークMaがワークWのアライメントマークWaに向けて移動するように、マスク位置調整機構16によってマスクMを移動させ(ステップS4)、アライメント動作を完了する(ステップS5)。また、マスク位置調整機構16によってマスクMを移動させる際には、同時にアライメントカメラ18をパターン露光用の光が照射されるマスクの露光領域から退避させる。
なお、中心位置ずれ量は、通常、1μm以下に設定されると共に、アライメント動作実施許容範囲は、そのずれ量の10〜1000倍の範囲で設定される。
一方、算出された中心位置ずれ量がアライメント動作実施許容範囲より大きい場合には、マスクMのアライメントマークMaがワークWのアライメントマークWaに向けて移動するように、マスク位置調整機構16によってマスクMを移動させ、該中心位置ずれ量を補正する(ステップS3)。その後、再びステップS1に戻って、アライメントカメラ18を用いて両アライメントマークMa,Waの中心位置及び中心位置ずれ量を算出し、ステップS2にて、算出された中心位置ずれ量がアライメント動作実施許容範囲以内となるまで、ステップS1〜S3を繰り返す。
このような本実施形態のアライメント動作によれば、マスクMのアライメントマークMaとワークWのアライメントマークWaのずれ量が、マスク位置調整機構16による位置合わせによって所望のアライメント精度範囲内となる、アライメント動作実施許容範囲以内である場合には、マスク位置調整機構16によってマスクMを移動させた後、アライメントカメラ18を用いたアライメント動作の確認を行わずに露光動作を行うことから、アライメント動作に要する時間を短縮することができ、スループットを向上することができる。また、アライメント動作は、両アライメントマークMa,Waの中心位置ずれ量が、アライメント動作実施許容範囲以内となるまでは、アライメントカメラ18を用いて確認しながら行われるので、アライメント調整を確実に行うことができる。
また、両アライメントマークMa,Waのずれ量がアライメント動作実施許容範囲以内であるとき、マスク位置調整機構16によるアライメント動作を実行するとともに、アライメントカメラ18を露光領域から退避させるので、アライメント動作完了後にアライメントカメラ18の退避動作を行うことなく即座に露光動作を行うことができ、スループットを更に向上することができる。
なお、本実施形態のように、1枚の基板に複数回の露光(複数のショット)を行うステップ式の露光装置においては、例えば、マスク位置調整機構16の機械精度の劣化に備え、アライメント動作は、図6に示すようなフローチャートに基づいて実施されても良い。即ち、上記実施形態と同様に、ステップS2において、両アライメントマークMa,Waの中心位置ずれ量がアライメント実施許容範囲以内となった場合、ステップS4にてマスク位置調整機構16によってアライメント動作を行った後、1ショット目かどうかを判断する(ステップS10)。そして、1ショット目の場合には、マスクMのアライメントマークMaとワークWのアライメントマークWaの中心位置及び中心位置ずれ量を取得し(ステップS11)、該中心位置ずれ量が所望のアライメント精度範囲内かどうか確認する(ステップS12)。ここで、中心位置ずれ量が所望のアライメント精度範囲内である場合には、アライメント動作を完了し(ステップS5)、中心位置ずれ量が所望のアライメント精度範囲外である場合には、“機械精度エラー”として警告を発する(ステップS13)。
これにより、アライメント実施許容範囲以内でアライメント動作を実施した際に所望のアライメント精度範囲が得られることを定期的に確認することができ、機械精度の劣化に備えることができる。
また、上記実施形態のアライメント動作は、マスク駆動部であるマスク位置調整機構16によって行われているが、ワーク駆動部であるワークステージ移動機構40によって行われてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る露光装置及び露光方法について、図7〜図10を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一または同等部分については、同一符号を付して、説明を省略或いは簡略化する。 本実施形態では、近接露光装置1の基本構成は、第1実施形態と実質的に同一であり、第1実施形態と同様な露光動作が行われる。また、第1実施形態では、1層目のパターン(ブラックマトリクス)が形成されたワークWに2層目のパターンを露光する場合について説明しているが、本実施形態では、1層目のパターンを露光する場合にも適用される。
本実施形態の近接露光装置1では、図7に示すように、近接露光装置1の照明光学系30を除く装置本体2には、マスク位置調整機構16、ワークステージ駆動機構40、検出系駆動機構19、及びマスキングアパーチャ駆動機構39等を駆動制御する駆動部用制御部70が設けられ、照明光学系30には、光源31や露光制御用シャッター34を制御する照射部用制御部72が設けられ、駆動部用制御部70と照射部用制御部72は、露光開始信号及び露光完了信号の送受信を行う通信手段80によって接続されている。また、照射部用制御部72及び駆動部用制御部70には、それぞれタイマー73、71が配置されている。
そして、本実施形態では、図8のフローチャートに示すように、まず、1枚目のワークWの露光であるかどうか判断し(ステップS21)、1枚目のワークWの露光である場合には、ステップS22に移行して通常の露光動作を行う。具体的に、図9に示すように、各ショットにおいて、駆動部用制御部70が照射部用制御部72に露光開始信号を送信してから照射部用制御部72からの露光完了信号を受信するまでの時間をタイマー71によってカウントする。露光開始信号は、マスク位置調整機構16、ワークステージ駆動機構40、検出系移動機構19、マスキングアパーチャ駆動機構39のすべてが動作を完了した後に照射部用制御部72へ送信される。また、1枚目のワークWの露光である場合には、次のショットのための各駆動機構16、40、19、39の動作は、駆動部用制御部70が露光完了信号を受信した後に発する指令によって開始する。1枚目のワークWの露光が完了すると、再度ステップS21に戻り、ステップS23移行の2枚目以降のワークWの露光シーケンスが行われる。
即ち、図10にも示すように、各駆動機構16、40、19、39が動作を完了した後、駆動部用制御部70が露光開始信号を照射部用制御部72へ送信するとともに、タイマー71はカウントを開始する。そして、1枚目のワークWを露光した際にタイマー71がカウントした、露光開始信号を送信してから露光完了信号を受信するまでの時間よりも短く設定された所定時間が経過すると(ステップS24)、照射部用制御部72からの露光完了信号を待たずに、駆動部用制御部70は、各駆動機構16、40、19、39を次のショットのために駆動制御する(ステップS25)。なお、本実施形態では、タイマー71が監視する所定時間は、最初に駆動を開始するワークステージ駆動機構40への制御指令が、照射部用制御部72が露光完了信号を送信した後の時点、又は、露光制御用シャッター34の閉制御が完了した後の時点で発せられるように設定されている。
この照射部用制御部72が露光完了信号を送信したタイミング、又は、露光制御用シャッター34の閉制御が完了したタイミングは、照射部用制御部72のタイマー73によってカウントされる。
そして、1枚目のワークWに対して全てのショットの露光が完了すると(ステップS26)、ステップS27にて、所定枚数のワークWを露光した際に計測した露光時間を各ショットごとに平均化し、その値をステップS4の所定時間として更新し、各ショットごとに管理する。
以上説明したように、本実施形態によれば、駆動部用制御部70は、露光開始信号を送信してから、1枚目のワークWを露光した際にタイマー71がカウントした露光開始信号を送信してから露光完了信号を受信する時間よりも短い所定時間が経過した時点で、ワークステージ駆動機構40を駆動するようにしたので、露光が完了した後、次の露光のための各駆動機構16、40、19、39の動作を早く開始させて、タクトタイムの短縮を図ることができる。
また、タイマー71は、所定枚数のワークWの露光動作における各露光時間をショットごとにそれぞれカウントし、これらの露光時間を平均化して、各駆動機構16,40,19,39の駆動動作を開始するための所定時間を更新するようにしたので、光源31が劣化して照度が低下したため露光時間を長くするような場合にも対応することができる。
上記実施形態では、タイマー71が露光開始信号の送信から所定時間をカウントすると、各駆動機構16、40、19、39が動作を開始するとしたが、少なくともワークステージ駆動機構40を、駆動部用制御部70が露光完了信号を受信する前に動作することでタクトタイムの短縮を図ることができ、残りの駆動機構16,19,39は順次駆動するようにしてもよく、また、露光完了信号を受信した後に動作を開始してもよい。
上記実施形態では、1枚目のワークWの各ショットにおける照射部用制御部に露光開始信号を送信してから、照射部用制御部から露光完了信号を受信するまでの時間をカウントして、2枚目以降のワークWの露光時間の短縮を図っているが、本発明は、1枚のワークWの各ショットにおいて同じパターンを露光する場合には、1ショット目における上記時間をカウントして、2ショット目以降の露光時間の短縮を図ってもよい。
また、上記実施形態では、所定時間を照射部用制御部72が露光完了信号を送信した後の時点となるように設定されているが、照射部用制御部が露光制御用シャッター34を駆動して露光用光の照射を遮断した後の時点となるように設定すれば、シャッター34の開閉動作によるタクトロスを低減することができる。
さらに、上記実施形態では、所定時間は、1枚目のワークWを露光した際にタイマー71がカウントした時間に基づいて設定されているが、最初の数枚のワークWを露光した際にタイマー71がカウントした時間の平均時間に基づいて設定されてもよく、或いは、露光動作が安定した後の1枚又は複数枚のワークWを露光した際の時間に基づいて設定されてもよい。
加えて、上記実施形態では、露光が完了した後、次の露光のための各駆動機構16、40、19、39の動作を早く開始させて、タクトタイムの短縮を図るようにしたが、各駆動機構16、40、19、39の動作の完了から、露光開始動作までの時間を短縮してタクトタイムの短縮を図るようにしてもよい。例えば、アライメントカメラ18やギャップセンサ17の検出動作後、検出系駆動機構19による退避動作に掛かる時間をタイマー71がカウントしておき、タイマー71が露光開始信号を検出系駆動機構19による退避動作完了前に送信したり、あるいは、照射部用制御部72のタイマー73が、該退避動作時間を考慮してシャッター開動作を開始してもよい。
また、上記実施形態では、タイマー71がカウントした露光開始信号を送信してから露光完了信号を受信する時間よりも短い所定時間が経過した時点で、ワークステージ駆動機構40を駆動するようにしたが、タイマー71が所定時間をカウントしなくても、駆動部用制御部70が露光制御用シャッター34を閉じるタイミングや露光制御用シャッター34を開閉するモータの減速タイミングによってワークステージ駆動機構40の駆動を開始するような構成として、タクトタイムの短縮を図ってもよい。この場合、露光制御用シャッター34の開閉を検知する信号としては、シャッター34が開閉するモータの速度の他、照射部用制御部72からモータに伝達される制御信号や、シャッター34の開閉位置、光源からの照度量の変化量などが挙げられる。
さらに、露光精度に影響しないのであれば、ワークステージ駆動機構40の駆動開始を、露光制御用シャッター34を閉じる制御を開始する時点としてもよい。
なお、本発明は前述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明は、近接露光装置に限定されるものでなく、密着露光や投影露光等、他の露光装置にも適用可能である。
1 近接露光装置(露光装置)
10 マスクステージ
12 マスク保持枠(マスク保持部)
14 チャック部
16 マスク位置調整機構(マスク駆動部)
18 アライメントカメラ
20 ワークステージ
21 ワークチャック
22 吸着面
70 駆動部用制御部
70A 制御部
71,73 タイマー
72 照射部用制御部
M マスク
Ma 四角形アライメントマーク(マスク側アライメントマーク)
W ガラス基板(被露光材としてのワーク)
Wa 十字状アライメントマーク(ワーク側アライメントマーク)

Claims (9)

  1. 露光すべきパターンを有するマスクを保持するマスク保持部と、
    前記マスク保持部を駆動するマスク駆動部と、
    被露光材としてのワークを保持するワーク保持部と、
    前記ワーク保持部を駆動するワーク駆動部と、
    前記マスクに形成されたマスク側アライメントマーク及び前記ワークに形成されたワーク側アライメントマークを検出可能なアライメントカメラと、
    前記アライメントカメラによって検出された前記両アライメントマークのずれ量に基づいて、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部を駆動制御してアライメント動作を実行するための制御部と、
    を備え、前記ワーク上に前記マスクのパターンを露光転写する露光装置であって、
    前記制御部には、前記両アライメントマークのずれ量が前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部の駆動によって露光転写時の所望のアライメント精度範囲以内となる、アライメント動作実施許容範囲が設定されており、
    前記制御部は、前記両アライメントマークのずれ量がアライメント動作実施許容範囲以内であるかどうか判断し、
    前記両アライメントマークのずれ量が前記アライメント動作実施許容範囲より大きい場合には、前記両アライメントマークのずれ量に基づいて、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行し、前記アライメント動作実施許容範囲以内となるまで、前記アライメント動作を繰り返し、
    前記両アライメントマークのずれ量が前記アライメント動作実施許容範囲以内であるとき、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行し、該アライメント動作実行後の前記両アライメントマークのずれ量を確認せずに該アライメント動作を完了することを特徴とする露光装置。
  2. 前記両アライメントマークのずれ量がアライメント動作実施許容範囲以内であるとき、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行するとともに、前記アライメントカメラを露光領域から退避させることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記ワークには、前記マスクのパターンが複数回露光転写され、
    記ワークに前記マスクのパターンを1ショット目に露光転写するときには、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行した後、前記両アライメントマークのずれ量が前記所望のアライメント精度範囲以内であるとき、該アライメント動作を完了し、
    前記ワークに前記マスクのパターンを2ショット目以降露光転写するときには、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行して該アライメント動作を完了することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  4. 露光すべきパターンを有するマスクを保持するマスク保持部と、前記マスク保持部を駆動するマスク駆動部と、被露光材としてのワークを保持するワーク保持部と、前記ワーク保持部を駆動するワーク駆動部と、前記マスクに形成されたマスク側アライメントマーク及び前記ワークに形成されたワーク側アライメントマークを検出可能なアライメントカメラと、前記アライメントカメラによって検出された前記両アライメントマークのずれ量に基づいて、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部を駆動制御してアライメント動作を実行するための制御部と、を備え、前記ワーク上に前記マスクのパターンを露光転写する露光方法であって、
    前記両アライメントマークのずれ量が前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部の駆動によって露光転写時の所望のアライメント精度範囲以内となる、アライメント動作実施許容範囲を前記制御部に予め設定する工程と、
    前記アライメントカメラによって前記両アライメントマークのずれ量を検出する工程と、
    前記両アライメントマークのずれ量がアライメント動作実施許容範囲以内であるかどうか判断する工程と、
    前記両アライメントマークのずれ量がアライメント動作実施許容範囲より大きい場合には、前記両アライメントマークのずれ量に基づいて、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行する工程と、
    前記両アライメントマークのずれ量がアライメント動作実施許容範囲以内であるとき、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行し、該アライメント動作実行後の前記両アライメントマークのずれ量を確認せずに該アライメント動作を完了する工程と、
    を備え
    前記両アライメントマークのずれ量がアライメント動作実施許容範囲より大きい場合には、前記アライメント動作を実行した後、前記検出工程に戻ることを特徴とする露光方法。
  5. 露光すべきパターンを有するマスクを保持するマスク保持部と、
    被露光材としてのワークを保持するワーク保持部と、
    前記ワーク保持部を駆動するワーク駆動部と、
    前記マスクの上方に配置され、シャッターを駆動することで、光源から照射された露光用光を前記マスクに向けて照射する照射部と、
    少なくとも前記ワーク駆動部を制御可能な駆動部用制御部と、
    該照射部の前記光源及び前記シャッターを制御する照射部用制御部と、
    前記駆動部用制御部と前記照射部用制御部にそれぞれ設けられ、前記両制御部間で信号の送受信を行う通信手段と、
    を備え、露光位置に保持された前記ワーク上に前記マスクのパターンを露光転写する露光装置であって、
    前記駆動部用制御部は、前記照射部用制御部に露光開始信号を送信してから、前記照射部用制御部からの露光完了信号を受信するまでの時間をカウントするタイマーを備え、
    前記タイマーが前記時間をカウントした以降の露光動作において、前記駆動部用制御部は、前記露光開始信号を送信してから前記タイマーがカウントした前記時間よりも短く、且つ、前記照射部用制御部が前記シャッターを駆動して前記露光用光の照射を遮断した後の所定時間が経過した時点で、前記ワーク駆動部を駆動制御することを特徴とする露光装置。
  6. 前記駆動用制御部は、前記照射部用制御部が前記露光完了信号を送信した後のタイミングで、前記ワーク駆動部を駆動制御することを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  7. 前記タイマーは、複数の露光動作における各露光時間をそれぞれカウントし、前記ワーク駆動部を制御する前記所定時間は、複数の前記露光時間を平均化した平均時間に更新されることを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  8. 前記マスク保持部を駆動するマスク駆動部と、
    前記マスクに形成されたマスク側アライメントマーク及び前記ワークに形成されたワーク側アライメントマークを検出可能なアライメントカメラと、
    をさらに備え、
    前記駆動用制御部は、前記アライメントカメラによって検出された前記両アライメントマークのずれ量に基づいて、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部を駆動制御してアライメント動作を実行し、
    前記駆動用制御部には、前記両アライメントマークのずれ量が前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部の駆動によって露光転写時の所望のアライメント精度範囲以内となる、アライメント動作実施許容範囲が設定されており、
    前記両アライメントマークのずれ量が前記アライメント動作実施許容範囲以内であるとき、前記マスク駆動部又は前記ワーク駆動部によるアライメント動作を実行して該アライメント動作を完了することを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  9. 露光すべきパターンを有するマスクを保持するマスク保持部と、被露光材としてのワークを保持するワーク保持部と、前記ワーク保持部を駆動するワーク駆動部と、前記マスクの上方に配置され、シャッターを駆動することで、光源から照射された露光用光を前記マスクに向けて照射する照射部と、少なくとも前記ワーク駆動部を制御可能な駆動部用制御部と、該照射部の前記光源及び前記シャッターを制御する照射部用制御部と、前記駆動部用制御部と前記照射部用制御部にそれぞれ設けられ、前記両制御部間で信号の送受信を行う通信手段と、を備え、露光位置に保持された前記ワーク上に前記マスクのパターンを露光転写する露光方法であって、
    前記駆動部用制御部に設けられたタイマーによって、前記照射部用制御部に露光開始信号を送信してから、前記照射部用制御部から露光完了信号を受信するまでの時間をカウントする工程と、
    前記タイマーが前記時間をカウントした以降の露光動作において、前記駆動部用制御部は、前記露光開始信号を送信してから前記タイマーがカウントした前記時間よりも短く、且つ、前記照射部用制御部が前記シャッターを駆動して前記露光用光の照射を遮断した後の所定時間が経過した時点で、前記ワーク駆動部を駆動する工程と、
    を備えることを特徴とする露光方法。
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