JP4863939B2 - 露光装置、露光方法、及び表示用パネル基板の製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法、及び表示用パネル基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、液晶ディスプレイ装置等の表示用パネル基板の製造において、プロキシミティ方式を用いて基板の露光を行う露光装置、露光方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に係り、特にアライメントマークを用いてマスクと基板との位置合わせを行う露光装置、露光方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に関する。
表示用パネルとして用いられる液晶ディスプレイ装置のTFT(Thin Film Transistor)基板やカラーフィルタ基板、プラズマディスプレイパネル用基板、有機EL(Electroluminescence)表示パネル用基板等の製造は、露光装置を用いて、フォトリソグラフィー技術により基板上にパターンを形成して行われる。露光装置としては、レンズ又は鏡を用いてマスクのパターンを基板上に投影するプロジェクション方式と、マスクと基板との間に微小な間隙(プロキシミティギャップ)を設けてマスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ方式とがある。プロキシミティ方式は、プロジェクション方式に比べてパターン解像性能は劣るが、照射光学系の構成が簡単で、かつ処理能力が高く量産用に適している。
プロキシミティ方式の露光では、マスクと基板との位置合わせ用のアライメントマークが、マスク及び基板の同じ位置に設けられる。プロキシミティ露光装置は、マスクのアライメントマーク及び基板のアライメントマークの画像を取得する画像センサーを有し、画像センサーの画像信号を処理して各アライメントマークの位置を検出し、マスクと基板との位置合わせを行う。なお、この様な露光装置として、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載のものがある。
特開平6−273947号公報 特開平8−234014号公報
露光装置におけるマスクと基板との位置合わせ時、マスク又は基板の温度変化による変形、アライメントマークの歪みや誤認識、画像センサーの故障等の原因により、マスクと基板との位置合わせが精度良く行われず、パターンの焼付け位置のずれが発生することがある。パターンの焼付け位置のずれは、露光した基板を現像、洗浄及び乾燥した後、測定装置で測定して初めて判明するため、その間に、パターンの焼付け位置のずれ量が許容範囲を超える不良品が大量に発生する恐れがある。
従来、不良品の発生を防止する方法として、マスクと基板との位置合わせ後、各アライメントマークの位置を検出してマスク及び基板の伸縮量を算出し、パターンの焼付け位置のずれ量を予測することが行われていた。しかしながら、従来の方法は、マスク又は基板の縦方向の伸縮量と横方向の伸縮量とを平均してパターンの焼付け位置のずれ量を予測するため、マスク又は基板が縦方向あるいは横方向にのみ伸縮した場合には、精度が低下するという問題があった。また、マスク又は基板の回転によって発生するパターンの焼付け位置のずれを防止することができなかった。
本発明の課題は、露光前にパターンの焼付け位置のずれを適切に評価することである。また、本発明の課題は、パターンの焼付け位置のずれ量のばらつきが少ない高品質な基板を製造することである。
本発明の露光装置は、プロキシミティ方式を用いた露光装置であって、マスク及び基板が複数のアライメントマークを有し、マスクのアライメントマーク及び基板のアライメントマークの画像を取得して、画像信号を出力する複数の画像取得手段と、複数の画像取得手段が出力した画像信号を処理して、各アライメントマークの位置を検出する画像信号処理手段と、マスクと基板との位置合わせを行う位置合わせ手段と、画像信号処理手段の検出結果に基づいて、位置合わせ手段を制御し、位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置とから、ショットオフセット成分を求め、位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置をショットオフセット成分により座標変換し、位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と座標変換後の基板のアライメントマークの位置とから、マスク又は基板の変形成分を求め、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を求め、求めた位置が位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置から許容範囲内にあるか確認する制御手段とを備えたものである。
また、本発明の露光方法は、プロキシミティ方式を用いた露光方法であって、マスク及び基板にそれぞれ複数のアライメントマークを設け、各アライメントマークの位置を検出して、マスクと基板との位置合わせを行い、位置合わせ後の各アライメントマークの位置を検出し、位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置とから、ショットオフセット成分を求め、位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置をショットオフセット成分により座標変換し、位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と座標変換後の基板のアライメントマークの位置とから、マスク又は基板の変形成分を求め、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を求め、求めた位置が位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置から許容範囲内にあるか確認して、露光を行うものである。
位置合わせ後のマスクのパターンの位置と、実際に基板に露光されるパターンの焼付け位置とは、必ずしも一致しない。ショットオフセットは、マスクと基板とを製品にとって最も良好な位置関係とするために入れるオフセットである。位置合わせ後の各アライメントマークの位置を検出し、位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置とから、ショットオフセット成分を求める。そして、位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置をショットオフセット成分により座標変換すると、位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と座標変換後の基板のアライメントマークの位置とのずれ量は、露光結果が正しいとするならば本来存在するマスク又は基板の変形成分となる。本発明では、これらの変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を求め、求めた位置が位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置から許容範囲内にあるか確認する。変形成分及びショットオフセット成分を考慮して除外することにより、パターンの焼付け位置のずれが適切に評価される。
さらに、本発明の露光装置は、制御手段が、複数の基板についての変形成分の平均を用いて、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を求めるものである。また、本発明の露光方法は、複数の基板について変形成分の平均を求め、変形成分の平均を用いて、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を求めるものである。各基板の露光毎に変形成分の再現性がある場合、複数の基板についての変形成分の平均を用いることにより、変形成分がより高精度に除外されるので、パターンの焼付け位置のずれがさらに適切に評価される。
さらに、本発明の露光装置は、制御手段が、複数の基板についての位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置とのずれ量の平均を許容範囲とするものである。また、本発明の露光方法は、複数の基板について位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置とのずれ量の平均を求め、求めた平均を許容範囲とするものである。複数の基板のデータから、適当な許容範囲が決定される。
本発明の表示用パネル基板の製造方法は、上記のいずれかの露光装置又は露光方法を用いて基板の露光を行うものである。露光前にパターンの焼付け位置のずれが適切に評価されるので、パターンの焼付け位置のずれ量のばらつきが少ない高品質な基板が製造される。
本発明の露光装置及び露光方法によれば、位置合わせ後の各アライメントマークの位置を検出し、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を求め、求めた位置が位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置から許容範囲内にあるか確認することにより、露光前にパターンの焼付け位置のずれを適切に評価することができる。
さらに、本発明の露光装置及び露光方法によれば、複数の基板について変形成分の平均を求め、変形成分の平均を用いて、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を求めることにより、変形成分をより高精度に除外することができるので、パターンの焼付け位置のずれをさらに適切に評価することができる。
さらに、本発明の露光装置及び露光方法によれば、複数の基板について位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置とのずれ量の平均を求め、求めた平均を許容範囲とすることにより、複数の基板のデータから、適当な許容範囲を決定することができる。
本発明の表示用パネル基板の製造方法によれば、露光前にパターンの焼付け位置のずれを適切に評価することができるので、パターンの焼付け位置のずれ量のばらつきが少ない高品質な基板を製造ことができる。
図1は、本発明の一実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。露光装置は、チャック10、ベース11、Xガイド13、Xステージ14、Yガイド15、Yステージ16、θステージ17、チャック支持台19、マスクホルダ20、カメラ30、画像信号処理装置40、入出力装置50、制御装置60、Xステージ駆動回路71、Yステージ駆動回路72、及びθステージ駆動回路73を含んで構成されている。なお、露光装置は、これらの他に、露光光を照射する照射光学系、基板1を搬入する搬入ユニット、基板1を搬出する搬出ユニット、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えている。
図1において、チャック10は、基板1の露光を行う露光位置にある。露光位置の上空には、マスクホルダ20によってマスク2が保持されている。マスクホルダ20は、マスク2の周辺部を真空吸着して保持する。マスクホルダ20に保持されたマスク2の上空には、図示しない照射光学系が配置されている。露光時、照射光学系からの露光光がマスク2を透過して基板1へ照射されることにより、マスク2のパターンが基板1の表面に転写され、基板1上にパターンが形成される。基板1は、露光位置から離れた受け渡し位置において、図示しない搬入ユニットによりチャック10へ搭載され、また図示しない搬出ユニットによりチャック10から回収される。チャック10は、基板1を真空吸着して保持する。
チャック10は、チャック支持台19を介してθステージ17に搭載されており、θステージ17の下にはYステージ16及びXステージ14が設けられている。Xステージ14は、ベース11に設けられたXガイド13に沿ってX方向(図面横方向)へ移動する。Xステージ14のX方向への移動によって、チャック10は受け渡し位置と露光位置との間を移動する。Yステージ16は、Xステージ14に設けられたYガイド15に沿ってY方向(図面奥行き方向)へ移動し、θステージ17は、θ方向へ回転する。
露光位置において、Xステージ14のX方向への移動、Yステージ16のY方向への移動、及びθステージ17のθ方向への回転によって、マスク2に対する基板1の位置合わせが行われる。また、図示しないZ−チルト機構によりマスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせが行われる。Xステージ駆動回路71、Yステージ駆動回路72、又はθステージ駆動回路73は、制御装置60の制御により、それぞれXステージ14、Yステージ16、又はθステージ17を駆動する。
なお、本実施の形態では、マスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行っているが、ステージにZ−チルト機構を設けて、チャック10をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行ってもよい。
マスクホルダ20の上空には、複数のカメラ30が設置されている。各カメラ30は、マスク2のアライメントマーク及び基板1のアライメントマークの画像を取得して、画像信号を画像信号処理装置40へ出力する。画像信号処理装置40は、複数のカメラ30が出力した画像信号を処理して、マスク2のアライメントマークの位置と基板1のアライメントマークの位置とを検出し、検出結果を制御装置60へ出力する。制御装置60は、画像信号処理装置40の検出結果に基づき、Xステージ駆動回路71、Yステージ駆動回路72及びθステージ駆動回路73を制御して、マスク2に対する基板1の位置合わせを行う。そして、制御装置60は、位置合わせ後、画像信号処理装置40の検出結果に基づき、パターンの焼付け位置のずれを評価する。
以下、本実施の形態の露光装置における位置合わせ動作及びパターンの焼付け位置のずれの評価処理について説明する。図2は、位置合わせ動作及びパターンの焼付け位置のずれの評価処理を示すフローチャートである。また、図3は、マスクのアライメントマーク及び基板のアライメントマークを示す図である。図3において、破線で囲んだマスクのアライメントマーク4は、4つ長方形のパターンで構成され、各パターンが中心から所定距離だけ離れて配置されている。また、基板のアライメントマーク3は、正方形のパターンで構成され、マスクのアライメントマーク4の4つ長方形のパターンの間に入る大きさとなっている。これらのアライメントマーク3,4は、マスク又は基板の四箇所にそれぞれ設けられている。
図2において、制御装置60は、四箇所のアライメントマークそれぞれについて、マスクのアライメントマークの位置と基板のアライメントマークの位置とのずれ量を算出し、マスクに対する基板の位置合わせを行う(ステップ301)。図3において、マスクのアライメントマーク4の中心位置の座標を(Xm,Ym)、基板のアライメントマーク3の中心位置の座標を(Xp,Yp)とすると、X方向及びY方向を図に示す様に定めたとき、マスクのアライメントマーク4の位置と基板のアライメントマーク3の位置とのX方向のずれ量XDは、
XD=Xp−Xm
となる。また、Y方向のずれ量YDは、
YD=−(Yp−Ym)
となる。
図4は、四箇所のアライメントマークそれぞれについて、マスクのアライメントマークと基板のアライメントマークとのずれ量を示す図である。また、図5は、位置合わせ動作を説明する図である。制御装置60は、四箇所のアライメントマークそれぞれについて算出したX方向のずれ量及びY方向のずれ量から、位置合わせ時の基板のθ方向への回転量を決定する。図4において、四箇所のアライメントマークそれぞれについてのX方向のずれ量がXD1,XD2,XD3,XD4であるとき、図5において、θ方向への回転による基板のX方向の変位θxを、
θx={(XD3−XD1)/2+(XD4−XD2)/2}/2
とする。また、図4において、四箇所のアライメントマークそれぞれについてのY方向のずれ量がYD1,YD2,YD3,YD4であるとき、図5において、θ方向への回転による基板のY方向の変位θyを、
θy={(YD3−YD4)/2+(YD1−YD2)/2}/2
とする。そして、図4において、マスクのアライメントマーク同士のX方向の距離がXw、Y方向の距離がYw、対角線の距離がRであるとき、図5において、基板のθ方向への回転量dθを、
dθ=(R・θx)/Yw+(R・θy)/Xw
とする。
また、制御装置60は、四箇所のアライメントマークそれぞれについて算出したX方向のずれ量の平均及びY方向のずれ量の平均を、位置合わせ時の基板のX方向への移動量及びY方向への移動量とする。四箇所のアライメントマークそれぞれについてのX方向のずれ量がXD1,XD2,XD3,XD4であるとき、基板のX方向への移動量dXを、
dX=(XD1+XD2+XD3+XD4)/4
とする。また、四箇所のアライメントマークそれぞれについてのY方向のずれ量がYD1,YD2,YD3,YD4であるとき、基板のY方向への移動量dYを、
dY=(YD1+YD2+YD3+YD4)/4
とする。
図2において、画像信号処理装置40は、四箇所のアライメントマークそれぞれについて、位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置及び基板のアライメントマークの位置を検出する(ステップ302)。
図6は、従来のパターンの焼付け位置のずれ量の予測方法を説明する図である。位置合わせ後、四箇所のアライメントマークそれぞれについてのX方向のずれ量がXD1,XD2,XD3,XD4であるとき、基板のX方向の伸縮量Pxを、
Px={(XD2−XD1)+(XD4−XD3)}/2
とする。また、位置合わせ後、四箇所のアライメントマークそれぞれについてのY方向のずれ量がYD1,YD2,YD3,YD4であるとき、基板のY方向の伸縮量Pyを、
Py={(YD3−YD1)+(YD4−YD2)}/2
とする。マスクのアライメントマーク同士のX方向の距離がXw、Y方向の距離がYwであるとき、PxはXwに対する伸縮成分であり、PyはYwに対する伸縮成分であるので、単純に合成することができない。そこで、従来の方法では、PxをYwに対する伸縮成分に変換して、Pyとの平均を算出する。予測されるずれ量Pは、
P={Py+(Yw/Xw)・Px}/2
となる。
この様に、従来の方法は、マスク又は基板の縦方向の伸縮量と横方向の伸縮量とを平均してパターンの焼付け位置のずれ量を予測するため、マスク又は基板が縦方向あるいは横方向にのみ伸縮した場合には、精度が低下するという問題があった。また、マスク又は基板の回転によって発生するパターンの焼付け位置のずれを防止することができなかった。
図2において、制御装置60は、位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置とから、ショットオフセット成分を算出する(ステップ303)。位置合わせ後のマスクのパターンの位置と、実際に基板に露光されるパターンの焼付け位置とは、必ずしも一致しない。ショットオフセットは、マスクと基板とを製品にとって最も良好な位置関係とするために入れるオフセットである。制御装置60は、位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置とのずれ量を算出する。位置合わせ後であれば、マスクのアライメントマークの位置と基板のアライメントマークの位置とのずれ量は、ショットオフセット成分になるはずである。
続いて、制御装置60は、位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置をショットオフセット成分により座標変換する(ステップ304)。そして、制御装置60は、位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と座標変換後の基板のアライメントマークの位置とから、マスク又は基板の変形成分を算出する(ステップ305)。図7は、基板のアライメントマークの位置の座標変換を説明する図である。基板のアライメントマーク3の位置は、座標変換により、破線で示す位置へ移動する。制御装置60は、位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と座標変換後の基板のアライメントマークの位置とのずれ量を算出する。位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と座標変換後の基板のアライメントマークの位置とのずれ量は、露光結果が正しいとするならば本来存在するマスク又は基板の変形成分となる。制御装置60は、算出した変形成分を記憶する。
続いて、制御装置60は、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を算出する(ステップ306)。その際、制御装置60は、前回までに露光を行った所定数の基板について変形成分の平均を算出し、変形成分の平均を用いて、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を算出する。各基板の露光毎に変形成分の再現性がある場合、複数の基板についての変形成分の平均を用いることにより、変形成分がより高精度に除外される。
図8は、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を示す図である。基板のアライメントマークの位置は、変形成分を除外すると符号3’で示す位置へ移動し、さらにショットオフセット成分を除外すると符号3’’で示す位置へ移動する。変形成分を除外した基板のアライメントマークの中心位置の座標を(Xs,Ys)、ショットオフセット成分を(ΔX,ΔY,Δθ)とすると、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの中心位置の座標(Xt,Yt)は、
Xt=Xs・cosΔθ−Ys・sinΔθ+ΔX
Yt=Xs・sinΔθ+Ys・cosΔθ+ΔY
となる。制御装置60は、算出した変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を記憶する。
図2において、制御装置60は、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置が位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置から許容範囲内にあるか確認する(ステップ307)。その際、制御装置60は、前回までに露光を行った所定数の基板について位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置とのずれ量の平均を算出し、算出した平均を許容範囲とする。複数の基板のデータから、適当な許容範囲が決定される。そして、変形成分及びショットオフセット成分を考慮して除外することにより、パターンの焼付け位置のずれが適切に評価される。
図1において、制御装置60は、前回までに露光を行った所定数の基板についての変形成分の平均、今回算出した変形成分、前回までに露光を行った所定数の基板についての位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置とのずれ量の平均、及び位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置とのずれ量を、入出力装置50に表示する。
以上説明した本実施の形態によれば、位置合わせ後の各アライメントマークの位置を検出し、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を算出し、算出した位置が位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置から許容範囲内にあるか確認することにより、露光前にパターンの焼付け位置のずれを適切に評価することができる。
さらに、以上説明した本実施の形態によれば、複数の基板について変形成分の平均を求め、変形成分の平均を用いて、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を求めることにより、変形成分をより高精度に除外することができるので、パターンの焼付け位置のずれをさらに適切に評価することができる。
さらに、以上説明した本実施の形態によれば、複数の基板について位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置とのずれ量の平均を求め、求めた平均を許容範囲とすることにより、複数の基板のデータから、適当な許容範囲を決定することができる。
本発明の露光装置又は露光方法を用いて基板の露光を行うことにより、露光前にパターンの焼付け位置のずれを適切に評価することができるので、パターンの焼付け位置のずれ量のばらつきが少ない高品質な基板を製造ことができる。
例えば、図9は、液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。薄膜形成工程(ステップ101)では、スパッタ法やプラズマ化学気相成長(CVD)法等により、基板上に液晶駆動用の透明電極となる導電体膜や絶縁体膜等の薄膜を形成する。レジスト塗布工程(ステップ102)では、ロール塗布法等により感光樹脂材料(フォトレジスト)を塗布して、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜上にフォトレジスト膜を形成する。露光工程(ステップ103)では、プロキシミティ露光装置や投影露光装置等を用いて、マスクのパターンをフォトレジスト膜に転写する。現像工程(ステップ104)では、シャワー現像法等により現像液をフォトレジスト膜上に供給して、フォトレジスト膜の不要部分を除去する。エッチング工程(ステップ105)では、ウエットエッチングにより、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜の内、フォトレジスト膜でマスクされていない部分を除去する。剥離工程(ステップ106)では、エッチング工程(ステップ105)でのマスクの役目を終えたフォトレジスト膜を、剥離液によって剥離する。これらの各工程の前又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。これらの工程を数回繰り返して、基板上にTFTアレイが形成される。
また、図10は、液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)では、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、剥離等の処理により、基板上にブラックマトリクスを形成する。着色パターン形成工程(ステップ202)では、染色法、顔料分散法、印刷法、電着法等により、基板上に着色パターンを形成する。この工程を、R、G、Bの着色パターンについて繰り返す。保護膜形成工程(ステップ203)では、着色パターンの上に保護膜を形成し、透明電極膜形成工程(ステップ204)では、保護膜の上に透明電極膜を形成する。これらの各工程の前、途中又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。
図9に示したTFT基板の製造工程では、露光工程(ステップ103)において、図10に示したカラーフィルタ基板の製造工程では、着色パターン形成工程(ステップ202)の露光処理において、本発明の露光装置又は露光方法を適用することができる。
本発明の一実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。 位置合わせ動作及びパターンの焼付け位置のずれの評価処理を示すフローチャートである。 マスクのアライメントマーク及び基板のアライメントマークを示す図である。 四箇所のアライメントマークそれぞれについて、マスクのアライメントマークと基板のアライメントマークとのずれ量を示す図である。 位置合わせ動作を説明する図である。 従来のパターンの焼付け位置のずれ量の予測方法を説明する図である。 基板のアライメントマークの位置の座標変換を説明する図である。 変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を示す図である。 液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。 液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 基板
2 マスク
3,3’ ,3’’ 基板のアライメントマーク
4 マスクのアライメントマーク
10 チャック
11 ベース
13 Xガイド
14 Xステージ
15 Yガイド
16 Yステージ
17 θステージ
19 チャック支持台
20 マスクホルダ
30 カメラ
40 画像信号処理装置
50 入出力装置
60 制御装置
71 Xステージ駆動回路
72 Yステージ駆動回路
73 θステージ駆動回路

Claims (8)

  1. プロキシミティ方式を用いた露光装置であって、
    マスク及び基板が複数のアライメントマークを有し、
    マスクのアライメントマーク及び基板のアライメントマークの画像を取得して、画像信号を出力する複数の画像取得手段と、
    前記複数の画像取得手段が出力した画像信号を処理して、各アライメントマークの位置を検出する画像信号処理手段と、
    マスクと基板との位置合わせを行う位置合わせ手段と、
    前記画像信号処理手段の検出結果に基づいて、前記位置合わせ手段を制御し、位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置とから、ショットオフセット成分を求め、位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置をショットオフセット成分により座標変換し、位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と座標変換後の基板のアライメントマークの位置とから、マスク又は基板の変形成分を求め、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を求め、求めた位置が位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置から許容範囲内にあるか確認する制御手段とを備えたことを特徴とする露光装置。
  2. 前記制御手段は、複数の基板についての変形成分の平均を用いて、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を求めることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記制御手段は、複数の基板についての位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置とのずれ量の平均を許容範囲とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の露光装置。
  4. プロキシミティ方式を用いた露光方法であって、
    マスク及び基板にそれぞれ複数のアライメントマークを設け、
    各アライメントマークの位置を検出して、マスクと基板との位置合わせを行い、
    位置合わせ後の各アライメントマークの位置を検出し、
    位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置とから、ショットオフセット成分を求め、
    位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置をショットオフセット成分により座標変換し、
    位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と座標変換後の基板のアライメントマークの位置とから、マスク又は基板の変形成分を求め、
    変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を求め、
    求めた位置が位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置から許容範囲内にあるか確認して、露光を行うことを特徴とする露光方法。
  5. 複数の基板について変形成分の平均を求め、
    変形成分の平均を用いて、変形成分及びショットオフセット成分を除外した基板のアライメントマークの位置を求めることを特徴とする請求項4に記載の露光方法。
  6. 複数の基板について位置合わせ後のマスクのアライメントマークの位置と位置合わせ後の基板のアライメントマークの位置とのずれ量の平均を求め、
    求めた平均を許容範囲とすることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の露光方法。
  7. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の露光装置を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
  8. 請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の露光方法を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
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