JP4932352B2 - 露光装置及び露光方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型のフラットパネルディスプレイの基板上にマスクのマスクパターンを分割逐次露光方式で近接(プロキシミティ)露光転写するのに好適な露光装置及び露光方法に関する。
従来、液晶ディスプレイ装置やプラズマディスプレイ装置等のフラットパネルディスプレイ装置のカラーフィルタを製造する露光装置が種々考案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の露光装置は、被露光材としての基板より小さいマスクを用い、該マスクをマスクステージで保持すると共に基板をワークステージで保持して両者を近接して対向配置する。そして、この状態で基板とマスクを相対移動(一般的には基板を移動)させてステップ毎にマスク側から基板にパターン露光用の光を照射することにより、マスクに描かれたマスクパターンを基板上の複数箇所に露光転写してディスプレイ等を作成している。
上記のような露光装置では、例えば、基板をマスクに対してステップ移動する際には、通常、基板を一旦降下させるか、或いはマスクを一旦上昇させた後で、ステップ移動を行い、その後、基板を上昇或いはマスクを下降させて、露光時のギャップ調整を行っている。例えば、図24に示すように、所定位置での露光転写が完了すると(ステップS101)、例えば送り機構のワークステージが作動して、基板が鉛直方向に下降(Z軸退避)する(ステップS102)。次に、基板を次の露光位置に位置させるように送り機構を水平方向(XY方向)にステップ移動し(ステップS103)、その後マスクとの間のギャップが所要のギャップ量となるところまでワークステージを鉛直方向に上昇(Z軸上昇)させる(ステップS104)。そして、ギャップ調整及びアライメント調整を行い(ステップS105)、次の露光転写を行う。
特開平9−127702号公報
ところで、このような露光転写の際の動作は、基板がマスクと接触してマスクを破損する虞がなく、安全性の高い装置となるが、基板を鉛直方向に下降及び上昇するための動作に時間が掛かり、スループットに無視できない影響を与えていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、安全性を確保しつつ、短時間でのステップ動作を行い、スループットを向上することができる露光装置及び露光方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成によって達成される。
) 被露光材としての基板を保持するワークステージと、前記基板に対向配置されてマスクを保持するマスクステージと、前記基板に対してパターン露光用の光を前記マスクを介して照射する照射手段と、前記マスクのマスクパターンが前記基板上の複数の所定位置に対向するように前記ワークステージと前記マスクステージの一方を他方に対して水平方向及び鉛直方向に相対移動させる送り機構と、前記送り機構を制御する制御装置とを備える露光装置であって、
前記制御装置は、前記送り機構が前記水平方向の相対移動と前記鉛直方向の相対移動を同期させ、露光時における前記マスクと前記基板間の露光ギャップより大きな第1のギャップまで、前記水平方向の相対移動と前記マスクと前記基板とが互いに近接する前記鉛直方向の相対移動を同期させ、且つ、前記第1のギャップから前記露光ギャップまで、前記マスクと前記基板とが互いにさらに近接する前記鉛直方向の相対移動のみを行なうように、前記送り機構を制御することを特徴とする露光装置。
) 被露光材としての基板を保持するワークステージと、前記基板に対向配置されてマスクを保持するマスクステージと、前記基板に対してパターン露光用の光を前記マスクを介して照射する照射手段と、前記マスクのマスクパターンが前記基板上の複数の所定位置に対向するように前記ワークステージと前記マスクステージの一方を他方に対して水平方向及び鉛直方向に相対移動させる送り機構と、前記送り機構を制御する制御装置とを備える露光装置であって、
前記制御装置は、前記送り機構が前記水平方向の相対移動と前記鉛直方向の相対移動を同期させ、露光時における前記マスクと前記基板間の露光ギャップから該露光ギャップより大きな第2のギャップまで、前記マスクと基板とが互いに離間する前記鉛直方向の相対移動のみを行ない、且つ、前記第2のギャップを越えた後、前記水平方向の相対移動と前記マスクと基板とが互いにさらに離間する前記鉛直方向の相対移動とを同期させるように、前記送り機構を制御することを特徴とする露光装置。
) (1)に記載の露光装置を用いた露光方法であって、
前記送り機構は、前記水平方向の相対移動と前記鉛直方向の相対移動を同期させ、露光時における前記マスクと前記基板間の露光ギャップより大きな第1のギャップまで、前記水平方向の相対移動と前記マスクと前記基板とが互いに近接する前記鉛直方向の相対移動を同期させ、且つ、前記第1のギャップから前記露光ギャップまで、前記マスクと前記基板とが互いにさらに近接する前記鉛直方向の相対移動のみを行なうことを特徴とする露光方法。
(4) (2)に記載の露光装置を用いた露光方法であって、
前記送り機構は、前記水平方向の相対移動と前記鉛直方向の相対移動を同期させ、露光時における前記マスクと前記基板間の露光ギャップから該露光ギャップより大きな第2のギャップまで、前記マスクと基板とが互いに離間する前記鉛直方向の相対移動のみを行ない、且つ、前記第2のギャップを越えた後、前記水平方向の相対移動と前記マスクと基板とが互いにさらに離間する前記鉛直方向の相対移動とを同期させることを特徴とする露光方法。
本発明によれば、制御装置は、送り機構が水平方向の相対移動と鉛直方向の相対移動を同期させるように送り機構を制御するので、安全性を確保しつつ、短時間でのステップ動作を行い、露光動作のタクトタイムを短縮することができ、これにより、スループットを向上することができる。また、上記(1)の露光装置によれば、露光ギャップより大きな第1のギャップから露光ギャップまで、マスクと基板とが互いに近接する鉛直方向の相対移動のみを行なうので、ステップ動作中のマスクと基板との接触をより確実に回避することができる。また、上記(2)の露光装置によれば、露光ギャップから該露光ギャップより大きな第2のギャップまで、マスクと基板とが互いに離間する鉛直方向の相対移動のみを行ない、且つ、第2のギャップを越えた後、水平方向の相対移動とマスクと基板とが互いにさらに離間する前記鉛直方向の相対移動とを同期させるようにしたので、ステップ動作中のマスクとワークとの接触をより確実に回避することができる。
以下、本発明の露光装置に係る各実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明の露光装置である分割逐次近接露光装置PEと、制御装置80(図8参照)を備えたディスプレイ製造装置について説明する。図1に示すように、分割逐次近接露光装置PEは、マスクMを保持するマスクステージ1と、ガラス基板(被露光材)Wを保持するワークステージ2と、パターン露光用の照射手段としての照明光学系3と、マスクステージ1及びワークステージ2を支持する装置ベース4とを備えている。
なお、ガラス基板W(以下、単に「基板W」という。)は、マスクMに対向配置されて該マスクMに描かれたマスクパターンPを露光転写すべく表面(マスクMとの対向面)に感光剤が塗布されて透光性とされている。
説明の便宜上、照明光学系3から説明すると、照明光学系3は、紫外線照射用の光源である例えば高圧水銀ランプ31と、この高圧水銀ランプ31から照射された光を集光する凹面鏡32と、この凹面鏡32の焦点近傍に切替え自在に配置された二種類のオプチカルインテグレータ33と、平面ミラー35,36及び球面ミラー37と、この平面ミラー36とオプチカルインテグレータ33との間に配置されて照射光路を開閉制御する露光制御用シャッター34とを備えている。
露光時に露光制御用シャッター34が開制御されると、高圧水銀ランプ31から照射された光が、図1に示す光路Lを経て、マスクステージ1に保持されるマスクMひいてはワークステージ2に保持される基板Wの表面に対して垂直にパターン露光用の平行光として照射される。これにより、マスクMのマスクパクーンPが基板W上に露光転写されるようになっている。
次に、マスクステージ1及びワークステージ2の順に説明する。初めに、マスクステージ1はマスクステージベース10を備えており、該マスクステージベース10は装置ベース4から突設されたマスクステージ支柱11に支持されてワークステージ2の上方に配置されている。
マスクステージベース10は、図2に示すように、略矩形形状とされて中央部に開口10aを有しており、この開口10aにはマスク保持枠12がX,Y方向に移動可能に装着されている。
マスク保持枠12は、図3(a)に示すように、その上端外周部に設けられたフランジ12aをマスクステージベース10の開口10a近傍の上面に載置し、マスクステージベース10の開口10aの内周との間に所定のすき間を介して挿入されている。これにより、マスク保持枠12は、このすき間分だけX,Y方向に移動可能となる。
このマスク保持枠12の下面には、チャック部16が間座20を介して固定されており、マスク保持枠12とともにマスクステージベース10に対してX,Y方向に移動可能である。チャック部16には、マスクパターンPが描かれているマスクMの端部である周縁部を吸着するための複数の吸引ノズル16aが開設されている。これにより、マスクMは吸引ノズル16aを介して真空式吸着装置(図示せず。)によりチャック部16に着脱自在に保持される。
また、マスクステージベース10の上面には、図2において、後述のアライメントカメラ15による検出結果、又は後述するレーザ測長装置60による測定結果に基づき、マスク保持枠12をXY平面内で移動させて、このマスク保持枠12に保持されたマスクMの位置及び姿勢を調整するマスク位置調整機構13が設けられている。
マスク位置調整機構13は、マスク保持枠12のY軸方向に沿う一辺に取り付けられたX軸方向駆動装置13xと、マスク保持枠12のX軸方向に沿う一辺に取り付けられた二台のY軸方向駆動装置13yとを備えている。
図3(a)及び図3(b)に示すように、X軸方向駆動装置13xは、X軸方向に伸縮するロッド131rを有する駆動用アクチュエータ(例えば電動アクチュエータ)131と、マスク保持枠12のY軸方向に沿う辺部に取り付けられたリニアガイド(直動軸受案内)133とを備えている。リニアガイド133の案内レール133rは、Y軸方向に延びてマスク保持枠12に固定される。また、案内レール133rに移動可能に取り付けられたスライダ133sは、マスクステージベース10に固設されたロッド131rの先端に、ピン支持機構132を介して連結されている。
一方、Y軸方向駆動装置13yも、X軸方向駆動装置13xと同様の構成であって、Y軸方向に伸縮するロッド131rを有する駆動用アクチュエータ(例えば電動アクチュエータ)131と、マスク保持枠12のX軸方向に沿う辺部に取り付けられたリニアガイド(直動軸受案内)133とを備えている。リニアガイド133の案内レール133rはX軸方向に延びてマスク保持枠12に固定されている。また、案内レール133rに移動可能に取り付けられたスライダ133sは、ロッド131rの先端にピン支持機構132を介して連結されている。そして、X軸方向駆動装置13xによりマスク保持枠12のX軸方向の調整を、二台のY軸方向駆動装置13yによりマスク保持枠12のY軸方向及びθ軸方向(Z軸まわりの揺動)の調整を行う。
さらに、マスク保持枠12のX軸方向に互いに対向する二辺の内側には、図2に示すように、マスクMと基板Wとの対向面間のギャップを測定する手段としてのギャップセンサ14と、マスクMと位置合わせ基準との平面ずれ量を検出する手段としてのアライメントカメラ15とが配設されている。このギャップセンサ14及びアライメントカメラ15は、共に移動機構19を介してX軸方向に移動可能とされている。
移動機構19は、マスク保持枠12のX軸方向に互いに対向する二辺の上面側にはそれぞれギャップセンサ14及びアライメントカメラ15を保持する保持架台191がY軸方向に延びて配置されており、該保持架台191のY軸方向駆動装置13yから離間する側の端部はリニアガイド192によって支持されている。リニアガイド192は、マスクステージベース10上に設置されてX軸方向に沿って延びる案内レール192rと、案内レール192r上を移動するスライダ(図示せず。)とを備えており、該スライダに保持架台191の前記端部が固定されている。
そして、スライダをモータ及びボールねじからなる駆動用アクチュエータ193によって駆動することにより、保持架台191を介してギャップセンサ14及びアライメントカメラ15がX軸方向に移動するようになっている。
アライメントカメラ15は、図4に示すように、マスクステージ1の下面に保持されているマスクMの表面のマスク側アライメントマーク101をマスク裏面側から光学的に検出するものであり、ピント調整機構151によりマスクMに対して接近離間移動してピント調整がなされるようになっている。
ピント調整機構151は、リニアガイド152,ボールねじ153,モータ154を備えている。リニアガイド152には、案内レール152rとスライダ152sを備えており、このうち案内レール152rはマスクステージ1の移動機構19の保持架台191に上下方向に延びて取り付けられている一方、該リニアガイド152のスライダ152sにはアライメントカメラ15がテーブル152tを介して固定されている。そして、ボールねじ153のねじ軸に螺合されたナットをテーブル152tに連結すると共に、そのねじ軸をモータ154で回転駆動するようにしている。
また、この実施形態では、図5に示すように、ワークステージ2に設けてあるワークチャック8の下方には、光源781及びコンデンサーレンズ782を有してワーク側アライメントマーク100を下から投影する投影光学系78がアライメントカメラ15の光軸に合わせてZ軸微動ステージ24と一体に配設されている。なお、ワークステージ2、Y軸送り台52には投影光学系78の光路に対応する貫通孔が形成されている。
さらに、この実施形態では、図6に示すように、マスクMのマスク側アライメントマーク101を有する面(マスクマーク面Mm)位置を検出してアライメントカメラ15のピントずれを防止するアライメント画像のベストフォーカス調整機構150を設けている。このベストフォーカス調整機構150は、アライメントカメラ15及びピント調整機構151に加えて、ピントずれ検出手段としてギャップセンサ14を利用している。即ち、このギャップセンサ14で計測したマスク下面位置の計測値を、制御装置80で予め設定したピント位置と比較して差を求め、その差から設定ピント位置からの相対ピント位置変化量を計算し、該計算変化量に応じてピント調整機構151のモータ154を制御してアライメントカメラ15を移動させ、これによりアライメントカメラ15のピントを調整するようにしている。
このベストフォーカス調整機構150を用いることにより、マスクMの板厚変化や板厚のばらつきとは無関係に、アライメント画像の高精度のフォーカス調整が可能となる。すなわち、複数種類のマスクMを交換して使用する場合に、個々のマスクの厚さが異なる場合でも常に適正なピントを得ることができる。なお、ピント調整機構151、投影光学系78、ベストフォーカス調整機構150等は、1層目分割パターンのアライメントの高精度化に対応するものであるばかりでなく、2層目以降のアライメントの高精度化にも寄与するものであり、また、マスクMの厚さがわかっていれば、ベストフォーカス調整機構150を省略して厚さに応じてピント調整機構を動かすようにしても良い。
なお、マスクステージベース10の開口10aのY軸方向の両端部にはマスクMの両端部を必要に応じて遮蔽するマスキングアパーチャ(遮蔽板)17がマスクMより上方に位置して配置されており、このマスキングアパーチャ17はモータ,ボールねじ及びリニアガイドよりなるマスキングアパーチャ駆動装置18によりY軸方向に移動可能とされてマスクMの両端部の遮蔽面積を調整できるようになっている。
次に、ワークステージ2は、装置ベース4上に設置されており、鉛直方向に移動させてマスクMと基板Wとの対向面間のすき間を所定量に調整するZ軸送り台2Aと、このZ軸送り台2A上に配設されてワークステージ2をXY軸方向に水平移動させるワークステージ送り機構2Bとを備えている。即ち、Z軸送り台2Aとワークステージ送り機構2Bは、ワークステージ2とマスクステージ1の一方を他方に対して水平方向及び鉛直方向に相対移動させる送り機構を構成する。
Z軸送り台2Aは、図7に示すように、装置ベース4上に立設された上下粗動機構21によってZ軸方向に移動可能に支持されたZ軸粗動ステージ22と、このZ軸粗動ステージ22の上に上下微動機構23(図1参照。)を介して支持されたZ軸微動ステージ24とを備えている。上下粗動機構21には、モータ21a及びボールねじ21b等からなる電動アクチュエータが用いられており、制御装置80により駆動制御されて上下動作を行うことにより、Z軸粗動ステージ22を予め設定した位置まで、マスクMと基板Wとのすき間の計測を行うことなく昇降させる。
一方、図1に示す上下微動機構23は、モータとボールねじとくさびとを組み合わせてなる可動くさび機構を備えている。この実施形態では、例えばZ軸粗動ステージ22の上面に設置したモータ23aによってボールねじのねじ軸23bを回転駆動させると共にボールねじナット23cをくさび状に形成して(以下、「くさび状ナット23c」と呼ぶ)そのくさび状ナット23cの斜面をZ軸微動ステージ24の下面に突設したくさび24aの斜面と係合させ、これにより、可動くさび機構を構成している。
そして、ボールねじのねじ軸23bを回転駆動させると、くさび状ナット23cがY軸方向に水平微動し、この水平微動運動が両くさび23c,24aの斜面作用により高精度の上下微動運動に変換される。
この可動くさび機構からなる上下微動機構23は、Z軸微動ステージ24のY軸方向の一端側(図1の手前側)に2台、他端側に1台(図示せず)、合計3台設置されており、それぞれが独立に駆動制御されるようになっている。これにより、上下微動機構23は、チルト機能も兼ね備えていることになり、3台のギャップセンサ14によるマスクMと基板Wとのすき間の測定結果に基づき、マスクMと基板Wとが平行かつ所定のすき間を介して対向するように、Z軸微動ステージ24の高さを微調整するようになっている。なお、上下粗動機構21及びこの上下微動機構23は、Y軸送り台52の部分に設けるようにしてもよい。
ワークステージ送り機構2Bは、図7に示すように、Z軸微動ステージ24の上面に、Y軸方向に互いに離間配置されてそれぞれX軸方向に沿って延設された二組の転がり案内の一種であるリニアガイド41と、このリニアガイド41のスライダ41aに取り付けられたX軸送り台42と、X軸送り台42をX軸方向に移動させるX軸送り駆動機構43とを備えており、X軸送り駆動機構43のモータ431によって回転駆動されるボールねじ軸432に螺合されたボールねじナット433にX軸送り台42が連結されている。
また、このX軸送り台42の上面には、X軸方向に互いに離間配置されてそれぞれY軸方向に沿って延設された二組の転がり案内の一種であるリニアガイド51と、該リニアガイド51のスライダ51aに取り付けられたY軸送り台52と、Y軸送り台52をY軸方向に移動させるY軸送り駆動機構53とを備えており、Y軸送り駆動機構53のモータ531によって回転駆動するボールねじ軸532に螺合されたボールねじナット(図示せず)に、Y軸送り台52が連結されている。このY軸送り台52の上面には、ワークステージ2が取り付けられている。
ここで、本実施形態のZ軸送り台2Aとワークステージ送り機構2Bは、各層のパターンを基板上の複数の所定位置で露光する際、ワークステージ2の退避動作や上昇動作がステップ移動と同期して制御可能であるように構成されている。
また、ワークステージ2のX軸,Y軸位置を検出する移動距離測定部としてのレーザー測長装置60は、装置ベース4に設けられている。上記のように構成されたワークステージ2では、ボールねじやリニアガイド自体の形状等の誤差や、これらの取り付け誤差などに起因し、ワークステージ2の移動に際し、位置決め誤差、ヨーイング、真直度などの発生は不可避である。そこで、これらの誤差の測定を目的とするのがこのレーザー測長装置60である。このレーザー測長装置60は、図1に示すように、ワークステージ2のY軸方向端部に対向して設けレーザーを備えた一対のY軸干渉計62,63と、ワークステージ2のX軸方向端部に設けレーザーを備えた一つのX軸干渉計64と、ワークステージ2のY軸干渉計62,63と対向する位置に配設されたY軸用ミラー66と、ワークステージ2のX軸干渉計64と対向する位置に配設されたX軸用ミラー68とで構成されている。
このように、Y軸方向についてY軸干渉計62,63を2台設けていることにより、ワークステージ2のY軸方向位置の情報のみでなく、Y軸干渉計62と63の位置データの差分によりヨーイング誤差を知ることもできる。Y軸方向位置については、両者の平均値に、ワークステージ2のX軸方向位置、ヨーイング誤差を加味して適宜、補正を加えることにより算出することができる。
そして、ワークステージ2のXY方向位置やY軸送り台52、ひいては前の分割パターンの露光に続いて次の分割パターンをつなぎ露光する際に、基板Wを次のエリアに送る段階で、各干渉計62〜64より出力する検出信号を、図8に示すように、制御装置80に入力するようにしている。この制御装置80は、この検出信号に基づいて分割露光のためのXY方向の移動量を調整するためにX軸送り駆動機構43及びY軸送り駆動機構53を制御すると共に、X軸干渉計64による検出結果及びY軸干渉計62,63による検出結果に基づき、つなぎ露光のための位置決め補正量を算出して、その算出結果をマスク位置調整機構13(及び必要に応じて上下微動機構23)に出力する。これにより、この補正量に応じてマスク位置調整機構13等が駆動され、X軸送り駆動機構43又はY軸送り駆動機構53による位置決め誤差、真直度誤差、及びヨーイング等の影響が解消される。
また、ワークステージ2の送りに際する誤差が全くないときでも、最初の状態でマスクMのマスクパターンPの向きがワークステージ2の送り方向とずれていると、分割逐次露光により基板W上に形成される各パターンが傾いた状態で形成されてしまったり、つなぎ露光で基板W上に分割形成されたパターン同士の継ぎ目がずれて整合しない。
また、上述したようにマスクMは真空式吸引装置を介してチャック部16に吸着保持させるのであるが、この吸着保持させる際にマスクMのマスクパターンPの向きとワークステージ送り機構2Bによるワークステージ2の移動方向とを精度よく合わせることは困難である。
例えば、図11(a)のように、最初の位置において傾いた状態で露光されると、送り誤差が全くない場合でも、次の位置での露光パターンは2点鎖線で示すように同様に傾いた状態で形成される。
そこで、この実施形態では、図11に示すように、ワークステージ2(実際にはワークステージ2上に設置されているワークチャック8)の上面の少なくとも2か所に、例えば十字形状(レチクル)を有するワーク側アライメントマーク100をX軸方向に互いに離間して形成する。一方、マスクMの方には、ワーク側アライメントマーク100に対応させたマスク測アライメントマーク101を形成する。基準側である2ケ所のアライメントマーク100の中心同士を結ぶ線は、最初の状態(基準位置)においてX軸方向と一致し、Y軸方向と直交するように予め調整されている。
そして、最初の状態(基準位置)において、アライメントカメラ15により、アライメントマーク100と101との位置ずれ量を検出し、X軸方向駆動装置13x及びY軸方向駆動装置13yによってマスク保持枠12の位置を調整することにより、ワーク側アライメントマーク100とマスク側アライメントマーク101との中心同士が実質的にXY平面内で一致して整合するようにしている。
また、ワーク側アライメントマーク100とマスク側アライメントマーク101との整合については、アライメントマーク検出手段であるアライメントカメラ15によって高精度にかつ容易に行えるように構成している。
なお、本実施形態の制御装置80は、図8に示すように、露光制御シャッター34の開制御、ワークステージ2(Z軸送り台2A及びワークステージ送り機構2B)の駆動制御、レーザー干渉計62〜64の検出値に基づく補正量の演算、マスク位置調整機構13の駆動制御の他に、アライメント調整時の補正量の演算、ワーク自動供給装置(図示せず。)の駆動制御等、分割逐次近接露光装置に組み込まれた殆どのアクチュエータの駆動及び所定の演算処理を、マイクロコンピュータやシーケンサ等を用いたシーケンス制御を基本として実行する。
特に、制御装置80は、本発明の特徴である、各層のパターンを基板上の複数の所定位置で露光する際、次の露光すべき所定位置へ移動するステップ動作を、ワークステージ2のZ軸方向の退避動作や次の露光ギャップへの上昇動作と同時に行うように、Z軸送り台2Aとワークステージ送り機構2Bを同期して制御可能なように構成されている。そのため、制御装置80は、内部にマイクロコンピュータやシーケンサ等を備えており、RAM或いはROMなどのメモリに記憶した制御方法により、Z軸送り台2Aとワークステージ送り機構2Bを同期させて駆動する。
次に、本実施形態の分割逐次近接露光装置PEを用いた露光処理について詳細に説明する。本実施形態では、基板Wとして、図9に示す一辺1mを越える大型の基板Wでディスプレイ用材DPを12面取り(X方向4×Y方向3)するものを用いる。
また、本実施形態の分割逐次露光処理では、例えば、大型液晶ディスプレイ用のRGBカラーフィルタを作成する工程には、材料となる基板W上に所定のパターンを露光する工程が含まれる。パターンの形成は、先ず各画素間を仕切るブラックマトリックスを形成しその後,R(赤),G(縁),B(青)の三原色の個々のパターンを各色毎にブラックマトリックスのパターン形成と同様の工程を繰り返しながら形成していく。このため、一層目、即ち、ブラックマトリックスのパターンの露光処理について、特に詳細に説明するものとする。
なお、ブラックマトリックスのパターンのステップ露光に際しては、図10のマスクMを使用し、上記のディスプレイ用材DPを12面取りするガラス基板WでX方向ステップ回数Nx=2、Y方向ステップ回数Ny=3とし、大型液晶ディスプレイ用のカラーフィルタのガラス基板Wの上に一層目のブラックマトリックスのパターンを分割逐次近接露光により形成する。また、この例では、初期位置決め位置(原点位置)において最初の露光を行い、以後ステップ送り、露光を繰り返すものとする。
(1)セッティング
本実施形態では、まず、マスクMをマスクステージ2のチャック部16に保持する。このマスクMは、マスクパターンPが描かれた面が下面となる。なお、ワークステージ2は、X軸方向及びY軸方向の前進限近傍に位置し、かつZ軸方向の最下限迄下降している。
この状態で、制御装置80に電源を投入すると、レーザー測長装置60からワークステージ2の現在位置を読込み、読込んだ現在位置に基づいてワークステージ2を予め設定した制御原点位置となるようにX軸送り駆動機構43及びY軸送り駆動機構53を駆動制御してワークステージ2の初期位置決めを行う。
(2)アライメント調整
その後、ギャップ調整手段を構成するZ軸送り台2Aの上下粗動機構21及び上下微動機構23を駆動してワークステージ2とマスクMとを所定のギャップを介して対向させ、マスク位置調整機構13によりマスクMの向きをY軸方向に対し傾きがないように調整する。
すなわち、アライメントカメラ15によってワーク側アライメントマーク100とマスク側アライメントマーク101との間にずれが検出されると(例えば図11(a))、その検出信号をマスク位置調整機構13の制御装置80に出力する。そして、この制御装置80によってX方向駆動装置13x及び二つのY方向駆動装置13yの駆動を制御することにより、マスク保持枠12の姿勢を修正して両マーク100,101を図11(b)に示すように整合させる。これにより、マスクMとY軸方向との傾きθ(同図は、基板Wの長辺方向とY軸方向と、マスクMの短辺方向とマスクパターンPの短辺方向とが、それぞれ平行である場合を示している)が解消される。
(3)基板Wの投入及び1ステップ目の露光
アライメント終了後、ギャップ調整手段のZ軸送り台2Aにより、一旦ワークステージ2を搬送機構から基板Wの受け取りが可能な位置まで下降させる。この状態で、図示しないプリアライメントユニットから搬送機構によってプリアライメントされた基板Wをワークステージ上に載置し、ワークチャックで基板Wを真空吸着する。その後、再度ギャップ調整手段により、マスクMの下面とワークW上面とのすき間を、露光する際に必要な所定の値となるように調整する。
なお、ギャップ調整手段のZ軸送り台2Aによりワークステージ2を上下動させる際に、わずかではあるがワークステージ2がXY平面内でも多少動いてしまう場合もある。このような場合のために、上記(2)のアライメント終了後での各レーザー干渉計62、63、64による位置データを、前記制御装置80のメモリにより記憶しておき、ギャップ調整後の位置データが記憶されているデータと変わっている場合には、マスク位置調整機構13で変化分だけ補正することにより、マスクMの向きとY軸方向との傾きのない状態に戻すことができる。
次に、照明光学系3の露光制御用シャッター34を開制御して1ステップ目の露光を行い、マスクMのマスクパターンPを基板Wの所定位置に焼き付けて、基板W上に第1の分割パターンP1を得る。
(4)2ステップ目の露光位置へのワークステージ2の移動
続いて、第2の分割パターンP2のつなぎ露光を行うために、制御装置80はZ軸送り台2A及びワークステージ送り機構2Bを作動制御する。図12に示すように、1ステップ目の露光転写処理が完了すると(ステップS11)、制御装置80は、上下粗動機構23のモータ21aとワークステージ送り機構2BのY軸送り駆動機構53のモータ531を同期して駆動させ、露光装置PEは1ステップ目の露光された所定位置X1からワークステージ2のZ軸方向の退避動作とワークステージ2のステップ動作とをほぼ同時に開始する(ステップS12)。その後、マスクMとワークWとが接触が確実に回避される所定の隙間離れた時点で、ステップ動作のみの水平方向移動が行なわれ(ステップS13)、さらに、ワークステージ2が2ステップ目の露光すべき所定位置X2に近づいた時点で、ワークステージ2の上昇動作とワークステージ2のステップ動作とが同時に開始され、且つこれらの動作は所定位置X2にてほぼ同時に終了する(ステップS14)。なお、ワークステージ2の上昇動作は、後述する第2実施形態と同様、ワークステージ送り機構2Bのモータ531の回転速度を検出することで開始されてもよい。
このようにして、ワークステージ2は、マスクステージ1に対して図13に示すような軌跡Tを辿って1ステップ目の露光位置X1から2ステップ目の露光位置X2へ移動する。その後、(5)に示すアライメント調整が行われる(ステップS15)。
なお、本実施形態では、図13に示すように、ステップ動作中のマスクMとワークWとの接触をより確実に回避するため、Z軸方向の退避動作をステップ動作より若干早く作動させることが好ましく、また、ステップ動作を上昇動作より若干早く終了させることが好ましい。
また、本実施形態では、Z軸方向の退避動作とステップ動作の同期制御と、上昇動作とステップ動作の同期制御との間に、ステップ動作のみを行う工程を含んでいるが、Z軸方向の退避動作とステップ動作の同期制御の終了と、上昇動作とステップ動作の同期制御の開始とをほぼ同時点として、軌跡Tをさらに短くして動作時間の短縮を図ってもよい。
さらに、Z軸方向の退避動作とステップ動作の同期制御は、開始時点から終了時点に向かって徐々に増速させ、上昇動作とステップ動作の同期制御も、開始時点から終了時点に向かって徐々に減速させるようにしてもよく、これにより、ステップ動作における動作時間を短縮することができる。また、これらの同期制御は、図13に示すような直線的な軌跡を描くものであってもよいし、曲線的な軌跡を描くものであってもよい。
(5)ワークステージ2の送り誤差によるアライメント調整
上記のようにワークステージ2をマスクMに対して図11(b)の矢印Y方向に1ステップ量だけ送る際には、先に述べた要因による送り誤差が生じるため、そのまま2ステップ目の露光をすると、第2の分割パターンP2がわずかではあるが位置ずれをおこす虞がある。例えば、ワークステージ2のステップ送り中にワークステージ2のヨーイングとX軸方向真直度のエラーにより、図11(c)のように真直度△x、傾斜角度θ’だけ正規位置からずれてしまう。
そこで、ガラス基板W上に第2の分割パターンP2を露光転写する前に、干渉計62、63及び64により得られているステップ送り完了後のワークステージ2の位置の検出結果を、つなぎ露光位置を補正する補正制御手段に出力する。そして、該補正制御手段では、該検出結果に基づいてつなぎ露光のための位置決め補正量を算出し、その算出結果に基づいてマスク位置調整機構13(及び送り時のピッチング補正など、必要に応じてギャップ調整を行うために上下微動機構23)のX軸方向駆動装置13x及びY軸方向駆動装置13yを制御してマスク保持枠12の位置を調整し、マスクMの位置ずれを補正するアライメント調整を行う。ヨーイング、すなわち傾斜角度θ’は、2台のY軸干渉計62,63による検出結果の差に基づき、制御装置80に含まれる演算装置により算出される。また、△xはX軸干渉計64による検出結果に基づき、得られる。Y軸方向位置についても、ヨーイング及びX軸方向現在位置を加味して必要に応じ補正すべき量が求められる。
(6)2ステップ目の露光
その後、照明光学系3の露光制御用シャッター34を開制御して2ステップ目の露光を行い、マスクMのマスクパターンPを基板Wの所定位置に焼き付けて、基板W上に位置ずれが修正された第2の分割パターンP2を得る(図11(d)参照)。
(7)3ステップ目以降の露光
以下、前記(4)〜(6)と同様にして、各ステップ目での露光位置へワークステージ2を移動させ、ワークステージ2の送り誤差によるアライメント調整及び各ステップ目の露光を行い、基板W上に位置ずれが修正された各分割パターンP3〜P6が得られる。6ステップ目の露光が完了すると、ワークステージ2が制御原点位置に復帰され、ワークチャック8で真空吸着状態が解除されてから図示しない搬送装置でガラス基板Wが外部に搬出され、新たなガラス基板Wの露光のため前記(2)〜(7)の処理が行われる。
なお、4ステップ目の露光位置へのワークステージ2の移動の場合には、ワークステージ2はマスクステージ1に対してX方向に移動するため、制御装置80は上下粗動機構23のモータ21aとワークステージ送り機構2BのX軸送り駆動機構43のモータ431を同期して駆動させ、ワークステージ2のステップ動作を、ワークステージ2のZ軸方向の退避動作及びワークステージ2の上昇動作と同時に行う。
従って、本実施形態の分割逐次近接露光装置PEによれば、制御装置80は、Z軸送り台2Aの鉛直方向の相対移動とワークステージ送り機構2Bの水平方向の相対移動とを同期させるようにZ軸送り台2A及びワークステージ送り機構2Bを制御するので、安全性を確保しつつ、短時間でのステップ動作を行い、露光動作のタクトタイムを短縮することができ、これにより、スループットを向上することができる。
なお、本実施形態では、送り機構による相対移動を行うため、基板を搭載するワークステージ2側を移動させたが、これとは逆にマスク側を移動させるように構成し、マスクの鉛直方向の動作と水平方向のステップ動作とをほぼ同期させて行うように制御してもよい。さらに、ワークステージ側に水平方向と鉛直方向の一方の方向への送り機構を設け、マスク側に他方の方向への送り機構を設けて、これらの送り機構を同時に制御するようにしてもよい。
(第2実施形態)
次に、図14〜図21を参照して、本発明の第2実施形態に係る分割逐次近接露光装置PE´について説明する。なお、第1実施形態と同一符号を付した部分については、同一構成であり説明を省略或は簡略化する。
図14は本発明の第2実施形態の露光装置の全体構成を概略示す平面図、図15は露光装置の要部正面図、図16はワークステージの側面図である。図14〜図16に示すように、露光装置PE´は、マスクステージ210、第1ワークステージ211、第2ワークステージ212、照射光学系213、プリアライメントユニット214、第1ワークローダ215、第2ワークローダ216、マスクローダ217、及びマスクアライナ218を備え、それぞれ基台221上に載置されている。
マスクステージ210は、基台221上に配置された長方形のステージベース223に設けられた複数の支柱222に支持されており、ステージベース223と支柱222との間に設けられたZ軸粗動機構224により昇降可能に配設されている。複数の支柱222は、第1及び第2ワークステージ211,212がY方向(図14中左右方向)に移動してマスクステージ210の下方に進出可能なようにステージベース223の上方にスペースを形成している。
マスクステージ210は、中央に矩形の開口225aを有して、第1実施形態と同様のマスク位置調整機構13によりマスクステージ210に対してX,Y,θ方向に位置調整可能に支持されたマスク保持部225を備える。マスク保持部225には、下面に複数の吸引孔225bが開設されており、露光すべきパターンを有するマスクMは、開口225aに臨むようにして、真空吸着によって吸引孔225bを介してマスク保持部225に保持される。また、マスクステージ210には、マスク保持部225に対するマスクMの位置を検出するマスク用アライメントカメラ226(図18参照)と、マスクMと基板Wとの間のギャップを検出するギャップセンサ227(図18参照)とが設けられている。
図15及び図16に示すように、第1及び第2ワークステージ211,212は、被露光材としての基板Wを保持する基板保持部231a,231bを上部にそれぞれ有する。また、第1及び第2ワークステージ211,212の下方には、Y軸テーブル233、Y軸送り機構234、X軸テーブル235、X軸送り機構236、及びZ−チルト調整機構237を備えるワークステージ送り機構232,232がそれぞれ設けられる。各ワークステージ送り機構232,232は、ステージベース223に対して第1及び第2ワークステージ211,212をX方向及びY方向に送り駆動するとともに、マスクMと基板Wとの間のギャップを微調整するように、第1及び第2ワークステージ211,212をZ軸方向に微動且つチルトする。
具体的に、Y軸送り機構234は、ステージベース223とY軸テーブル233との間に、リニアガイド238とY軸送り駆動機構239とを備える。ステージベース223上には2本の案内レール240がY軸方向に沿って平行に配置されており、Y軸テーブル233の裏面に取り付けられたスライダ241が転動体(図示せず)を介して跨架されている。これにより、2台のY軸ステージ233,233が、2本の案内レール240に沿ってY軸方向に沿って移動可能に支持される。
また、ステージベース223上には、モータ242によって回転駆動されるボールねじ軸243が、第1及び第2ワークステージ211,212に対応してそれぞれ設けられており、ボールねじ軸243には、Y軸テーブル233の裏面に取り付けられたボールねじナット244が螺合されている。
また、X軸送り機構236も、図16に示すように、Y軸テーブル233とX軸テーブル235間に、リニアガイド245とX軸送り駆動機構246とが設けられている。Y軸テーブル233上には2本の案内レール247がX軸方向に沿って平行に配置されており、X軸テーブル235の裏面に取り付けられたスライダ248が転動体(図示せず)を介して跨架される。さらに、Y軸テーブル233上には、モータ249によって回転駆動されるボールねじ軸250が設けられており、ボールねじ軸250には、Y軸テーブル235の裏面に取り付けられたボールねじナット251が螺合されている。
一方、Z−チルト調整機構237は、モータとボールねじとくさびとを組み合わせてなる可動くさび機構を備えており、X軸テーブル235の上面に設置したモータ252によってボールねじ軸253を回転駆動するとともに、ボールねじナット254をくさび状の移動体に組み付け、このくさびの斜面をワークステージ211,212の下面に突設したくさび255の斜面と係合させている。
そして、このボールねじ軸253を回転駆動させると、ボールねじナット254がX軸方向に水平微動し、この水平微動運動が組みつけられたくさび状の移動体の斜面により高精度の上下微動運動に変換される。この可動くさび機構は、X軸方向の一端側に2台、他端側に1台(図示せず)合計3台設置され、それぞれが独立に駆動制御される。
これにより、Y軸送り機構234は、各ワークステージ211,212の基板保持部231a,231bに保持された基板Wを個別にマスクステージ210の下方位置に配置された露光位置EPに配置すべく、第1ワークステージ211を第1待機位置(ローディング位置)WP1と露光位置EP間で案内レール240に沿ってY軸方向に移動させ、第2ワークステージ212を第2待機位置WP2と露光位置EP間で案内レール240に沿ってY軸方向に移動させる。また、X軸送り機構236及びY軸送り機構234は、露光位置EPにある基板保持部231a,231bをマスクMに対してX、Y方向にステップ移動させるように第1及び第2ワークステージ211,212を移動させる。
なお、Y軸送り駆動機構239、X軸送り駆動機構246、及び可動くさび機構は、モータとボールねじ装置とを組み合わせているが、ステータと可動子とを有するリニアモータによって構成されてもよい。
また、図14〜図16に示すように、第1及び第2ワークステージ211,212には、各基板保持部231a,231bのX方向側部とY方向側部にそれぞれバーミラー261,262が取り付けられており、また、ステージベース223のY軸方向の両側と、ステージベース223のX軸方向の一側には、3台のレーザー干渉計263,264,265が設けられている。これにより、レーザー干渉計263,264,265からレーザー光をバーミラー261,262に照射し、バーミラー261,262により反射されたレーザー光を受光して、レーザー光とバーミラー261,262により反射されたレーザー光との干渉を測定し、第1及び第2ステージ211,212の位置を検出する。
図15に示すように、照明光学系213はマスク保持部225の開口225a上方に配置され、第1実施形態と同様、紫外線照射用の光源である例えば高圧水銀ランプ31、凹面鏡32、オプチカルインテグレータ33、平面ミラー35,36、球面ミラー37、及び露光制御用のシャッター34等を備えて構成される。照明光学系213は、露光位置に移動した第1及び第2ワークステージ211,212の基板保持部231a,231bに保持された基板Wに、パターン露光用の光をマスクMを介して照射する。これにより、基板Wには、マスクMのマスクパターンPが露光転写される。
プリアライメントユニット214は、基台221の外側に設置された基板カセット270A,270Bから搬送された基板Wが、第1ワークステージ211または第2ワークステージ212に供給されるのに先立って、マスクMに対する基板Wの位置が所定の位置となるようにプリアライメントを行うものであり、図中、マスクステージ210の手前側に配置されている。プリアライメントユニット214は、図示しないX軸送り機構、Y軸送り機構、および回転機構を備え、プリアライメントユニット214上に載置された基板Wの位置を所定の位置に調整する。
第1ワークローダ215は、図14中プリアライメントユニット214の右側方に配置され、第2ワークステージ212に供給される基板Wを保持してプリアライメントユニット214へ搬送し、またプリアライメントされた基板Wをプリアライメントユニット214から第1ワークステージ211に搬送し、さらに、第1待機位置WP1に位置する第1ワークステージ211上の露光転写後の基板Wを基板カセット270Aへ搬送する。
第2ワークローダ216は、プリアライメントユニット214に対して第1ワークローダ215と対向配置、即ち、図中プリアライメントユニット214の左側に配置され、第1ワークステージ211に供給される基板Wを保持してプリアライメントユニット214へ搬送し、またプリアライメントされた基板Wをプリアライメントユニット214から第2ワークステージ212に搬送し、さらに、第2待機位置WP2に位置する第2ワークステージ212上の露光転写後の基板Wを基板カセット270Bへ搬送する。
また、マスクローダ217及びマスクアライナ218は、第1ワークステージ211に対して第1ワークローダ215と対向配置されている。マスクローダ217は、図17に示すように、基台221に固定されたコラム281に複数の搬送部282,283が揺動自在に配設されるローダロボットである。複数の搬送部282,283は、昇降機構(図示せず。) によってコラム281に沿って上下移動すると共に、それぞれサーボモータが配設されて互いに独立して駆動される。各搬送部282,283は、第1及び第2アーム284,285と、第1アーム284の先端に、複数の棒状部材286が平行して植設されたマスク載置台287とを有する。そして、それぞれのサーボモータを制御して作動させることにより、マスク載置台287を昇降、回転、及び移動させて、マスク載置台287上のマスクMを搬送する。これにより、マスクローダ217は、基台221の外側に設けられたマスクカセット291からマスクMを搬入し、マスクアライナ218でプリアライメントされたマスクMを第1ワークステージ211へ搬送しており、搬送されたマスクMは第1ワークステージ211によってマスクステージ210へ供給される。
なお、マスクローダ217は、搬送部が一つであってもよいが、複数の搬送部282,283を有する場合には、露光転写前のマスクMを複数の搬送部282,283の一方のマスク載置台287に保持した状態で、露光転写後のマスクMを他方のマスク載置台287で取り外し、取り外し直後に一方のマスク載置台287に保持した露光転写前のマスクを搭載することが可能となる。
制御装置270は、図18に示すように、アライメントカメラ226、ギャップセンサ227、レーザー干渉計263,264,265からの検出信号を検出値として読み込むためのA/D変換機能を有する入力インターフェース回路270aと、演算処理装置270bと、ROM,RAM等の記憶装置270cと、演算処理装置270bで得られた制御信号を、マスク位置調整機構13、Y軸送り駆動機構239、X軸送り駆動機構246、Z−チルト調整機構237、Z軸粗動機構224、露光制御用シャッター34の各駆動回路に出力する出力インターフェース回路270dと、タイマ272とを備えている。
そして、制御装置270は、照射光学系213のシャッター開制御、X軸及びY軸送り駆動機構239,246の送り制御、ステップ送り誤差量の演算、アライメント調整時の補正量の演算、ギャップ調整時のZ−チルト調整機構237の駆動制御、本装置に組み込まれた殆どのアクチュエータの駆動及び所定の演算処理をマイクロコンピュータやシーケンサ等を用いたシーケンス制御を基本として実行する。
次に、本実施形態の分割逐次近接露光装置PE´を用いた露光処理について、第1実施形態と同様、大型液晶ディスプレイ用のRGBカラーフィルタを作成する際のブラックマトリクスのパターン形成の工程について詳細に説明する。
(1)セッティング
本実施形態では、まず、マスクMをマスクステージ210のマスク保持部225に装着する。マスクローダ217は、マスクカセット291から供給されてマスクアライナ218で所定の位置に調整されたマスクMを、マスク載置台287上に載置する。マスクローダ217は、マスクMを載置した状態で、マスク保持部225の下方に移動する。そして、マスク保持部225の吸引孔225bから真空吸着によってマスクMの周縁部を吸引することで、マスクMはマスク保持部225に吸着される。なお、マスクローダ217に載置されたマスクMは、マスク保持枠225に直接搬送されてもよいし、或は、第1ワークローダ211に移動させ、第1ワークローダ211によってマスクMに搬送されてもよい。
(2)アライメント調整
その後、第1実施形態と同様に、第1及び第2ワークステージ211,212をそれぞれ第1及び第2待機位置WP1,WP2から露光位置EPへ順に移動させる。そして、第1及び第2ワークステージ211,212の初期位置決めを行った後、マスクMの第1及び第2ワークステージ211,212に対するアライメント調整が行われる。
(3)基板Wの投入及び1ステップ目の露光
マスクMのアライメント終了後、プリアライメントユニット214によってプリアライメントされた基板Wは、第1及び第2ワークローダ215,216によって第1及び第2待機位置WP1,WP2に位置する第1及び第2ワークステージ211,212に交互に供給される。例えば、第1ワークステージ211に保持された基板Wを最初に露光する場合、基板Wが基板保持部231aにて吸着された状態で、第1ワークステージ211は、Y軸送り機構234によって露光位置EPへ移動する。
ここで、露光位置EPに位置する第1ワークステージ211は、Y軸送り駆動機構239及びX軸送り駆動機構246により露光位置EPにおける1ステップ目の目標平面位置へ基板Wを移動させるが、この水平方向の移動と同期してZ−チルト調整機構237を駆動してマスクMと基板Wとを互いに近接させる鉛直方向の移動(上昇動作)を行なう。
具体的に、図19に示すように、制御装置270は、基板Wが1ステップ目の目標平面位置へ移動するようにY軸送り駆動機構239及びX軸送り駆動機構246を制御する(ステップS20)。Y軸送り駆動機構239とX軸送り駆動機構246による基板Wの水平移動は、Y軸送り駆動機構239とX軸送り駆動機構246のモータ242,249の状態信号(回転速度や位置偏差)によって監視される。図20は、モータ242或はモータ249の回転速度の状態を示したものである。
そして、基板Wが目標平面位置付近に移動すると、基板Wが目標平面位置にて停止するように、Y軸送り駆動機構239とX軸送り駆動機構246は減速動作を行なう。
制御装置270は、Y軸送り駆動機構239とX軸送り駆動機構246の減速動作が行なわれると、Y軸送り駆動機構239とX軸送り駆動機構246のモータ242,249の状態信号に基づいて、Z−チルト調整機構237の上昇動作を開始する。特に、本実施形態では、モータ242,249の回転速度をエンコーダで読み取り(ステップS22)、両方の回転速度が所定の回転速度(例えば、200mm/s)以下になった時に、Z−チルト調整機構237による上昇動作を開始する(ステップS24)。
なお、モータ242,249の回転速度を検出することで移動量が算出できるので、アプリケーションソフトを用いて現状値と目標値とを比較して、早出し可能な位置(目標値+α)になったとき、Z−チルト調整機構237を作動してもよい。また、目標平面位置へのステップ移動がY軸送り駆動機構239とX軸送り駆動機構246の一方の駆動によって行なわれる場合には、いずれかのモータの回転速度が所定の回転速度以下になったときに、Z−チルト調整機構237の上昇動作が開始される。制御装置270は、Z−チルト調整機構237のモータ252の回転数を制御し、露光時におけるマスクMと基板W間の露光ギャップより大きな第1のギャップ(例えば、400μm)まで基板Wを上昇する。
このようにして、Y軸送り駆動機構239とX軸送り駆動機構246とZ−チルト調整機構237とを同期させて駆動することで、基板Wの目標平面位置へのステップ動作が完了すると共に、第1のギャップへの上昇動作が完了する(ステップS26)。
その後、マスクMと基板Wとが互いにさらに近接するように、Z−チルト調整機構237を駆動し、ギャップセンサ227でマスクMと基板W間のギャップを監視しながら、マスクMと基板W間のギャップが第1のギャップから露光ギャップ(例えば、100μm)となるまで、基板Wを上昇させてZ−チルト調整機構237の駆動を停止する(ステップS28)。
その後、照明光学系213の露光制御用シャッター34を開制御して1ステップ目の露光を行い、マスクMのマスクパターンPを基板Wの所定位置に焼き付けて、基板W上に1ステップ目の露光パターンを得る。
(4)2ステップ目の露光位置へのワークステージの移動
続いて、2ステップ目の露光処理を行うため、図21に示すように、1ステップ目の露光転写処理が完了すると、制御装置270は、Z−チルト調整機構237を駆動制御して、基板Wの退避動作を行い、モータ252の回転数を制御しながら、露光ギャップ(基板位置A1)から露光ギャップより大きな第2のギャップ(例えば、400μm)まで基板Wを下降させる(基板位置A2)。そして、基板Wが第2のギャップを越える位置まで下降すると、制御装置270は、Y軸送り機構234或はX軸送り機構236を駆動制御することで、基板Wをステップ動作させながら、マスクと基板とが互いにさらに離間する退避動作と同期させる。
その後、マスクMとワークWとの接触が確実に回避されるギャップまで離れた時点で退避動作を停止し、ステップ動作のみの水平方向移動が行なわれる(基板位置A3)。
そして、第1ワークステージ211が2ステップ目の目標平面位置付近に移動すると、1ステップ目での移動と同様に、Y軸送り機構234或はX軸送り機構236は減速動作を行なう。その後、1ステップ目でのステップS20〜S28と同様に、Y軸送り機構234或はX軸送り機構236とZ−チルト調整機構237が同期駆動され、基板Wは2ステップ目の目標平面位置及びマスクMと基板W間のギャップが第1のギャップ(400μm)となる位置まで移動し(基板位置A4)、その後、Z−チルト調整機構237を駆動して露光ギャップとなる位置へ基板Wを上昇させる(基板位置A5)。その後、マスクMと基板Wとのアライメント調整が行われる。従って、本実施形態では、基板Wは、従来の軌跡T´に対して、軌跡Tで移動することができ、動作時間の短縮を図っている。
なお、ステップ動作と上昇或は退避動作による同期制御は、第1実施形態で説明したように適宜変更可能であり、例えば、マスクMと基板Wが露光ギャップの位置で水平方向に相対移動した場合でも干渉しないことが予め確認されている場合には、露光ギャップまでステップ動作と上昇動作を同期させてもよく、或は、露光ギャップからステップ動作と退避動作を同期させてもよい。
(5)ワークステージ2の送り誤差によるアライメント調整、(6)2ステップ目の露光
また、本実施形態においても、ステップ動作及び上昇或は退避動作中に送り誤差が生じたかどうかをレーザー干渉計263,264,265によって検出し、送り誤差が生じた場合には、X軸方向駆動装置213x及びY軸方向駆動装置213yやZ−チルト調整機構237を用いてマスクMの位置ズレを補正する。このようにして補正した後、照明光学系213の露光制御用シャッター34を開制御して2ステップ目の露光を行う。
(7)3ステップ目以降の露光
以下、前記(4)〜(6)と同様にして、各ステップ目での露光位置へワークステージ2を移動させ、ワークステージ2の送り誤差によるアライメント調整及び各ステップ目の露光を行われる。
そして、第1ワークステージ211に載置された基板Wの露光処理中、第2ワークステージ212では、既に露光された基板Wの搬出やプリアライメントされた基板Wの搬入作業が行われており、露光後の基板Wを保持する第1ワークステージ211を露光位置EPから第1待機位置WP1に搬出すると同時に、次に露光すべき基板Wを保持する第2ワークステージ212を露光位置EPへ搬入する。その後、新たな基板Wに対して露光のため前記(2)〜(7)の処理が行われ、第1及び第2ワークステージ211,212による露光処理が交互に行われる。
なお、ギャップ調整後のマスクMと基板Wの位置合わせをする場合、バーミラー261,262とレーザー干渉計263,264,265を用いる代わりに、R,G,Bのパターンを露光する際には、マスクのアライメントマークと基板Wのアライメントマークとを撮像するアライメントカメラを用いて行ってもよい。この場合、1ショット目の露光転写の際にも、ギャップ調整後、このアライメントカメラを用いて位置合わせをする場合がある。
また、上記露光処理は、第1及び第2ワークステージ211,212にてそれぞれ搬送される2枚目以降の基板Wに関するものである。露光装置PE´では、基板保持部231a,231bのチャック力やワークステージ送り機構232の各ステップ位置での姿勢等によって、各ステップ位置でのマスクMと基板W間のギャップに誤差が生じる可能性がある。このため、第1及び第2ワークステージ211,212から搬送される1枚目の基板Wを露光する場合には、図21の軌跡T´で示したように、Y軸送り駆動機構239或はX軸送り駆動機構246によるステップ動作と、Z−チルト駆動機構237の退避動作或は上昇動作は別々に行なわれる。そして、この1枚目の基板Wをステップ露光した際にギャップセンサ227やレーザー干渉計263,264,265で得られた位置データを基に、2枚目以降のY軸送り駆動機構239或はX軸送り駆動機構246によるステップ動作と、Z−チルト駆動機構237の退避動作或は上昇動作が同期して行なわれる。
従って、本実施形態の分割逐次近接露光装置PE´によれば、制御装置270は、Z−チルト調整機構237の鉛直方向の移動とX軸、Y軸送り駆動機構239,246の水平方向の移動とを同期させるようにZ−チルト調整機構237及びX軸、Y軸送り駆動機構239,246を制御するので、安全性を確保しつつ、短時間でのステップ動作を行い、露光動作のタクトタイムを短縮することができ、これにより、スループットを向上することができる。
特に、図20のXで示されるように、ステップ動作を行なうX軸及びY軸送り駆動機構239,246の制御において、一度目標値を越えてから目標値に到達するオーバーシュートが発生するような場合には、この動作時間中にもZ−チルト調整機構237による上昇或は退避動作を同期させることができ、ステップ動作及び上昇或は退避動作に係る時間を短縮して、露光動作のタクトタイムを短縮することができる。
また、制御装置270は、基板Wの水平方向の移動中に、モータ242,249の状態信号に基づいて、特に本実施形態では、モータ242,249の回転速度が所定速度以下に減速したとき、基板Wの上昇動作を開始するようにZ−チルト調整機構237を制御するようにしたので、上昇動作の開始タイミングを安定して制御することができ、安全性が確保された同期制御を行なうことができる。
さらに、制御装置270は、第1のギャップまで基板Wの水平方向の移動と上昇動作とを同期させ、且つ、第1のギャップから露光ギャップまで基板Wの上昇動作のみを行なうように、Z−チルト調整機構237及びX軸、Y軸送り駆動機構239,246を制御するので、水平方向に移動しながら露光ギャップまで上昇動作を行なうことがなく、ステップ動作中のマスクMとワークWとの接触をより確実に回避することができる。
また、制御装置270は、露光ギャップから第2のギャップまで退避動作のみを行ない、且つ、第2のギャップを越えた後、基板Wの水平方向の移動と退避動作とを同期させるように、Z−チルト調整機構237及びX軸、Y軸送り駆動機構239,246を制御するので、水平方向に移動しながら露光ギャップからの退避動作を行なうことがなく、ステップ動作中のマスクMとワークWとの接触をより確実に回避することができる。
なお、上昇動作及び退避動作は、Z−チルト調整機構237の駆動に加えて、Z軸粗動機構224の駆動と併せて行なわれてもよい。
また、本実施形態の露光装置PE´は、2つのワークステージ211,212を用いたツインステージ構成としているが、本実施形態の第1ワークステージ211のみを用いて、第1実施形態と同様にシングルステージ構成としてもよい。
即ち、図22及び図23に示す分割逐次近接露光装置PE´´では、基台221上に、マスクステージ210、第1ワークステージ211、照射光学系213、プリアライメントユニット214、第1ワークローダ215、マスクローダ217、及びマスクアライナ218が載置されており、第1ワークローダ215の近傍に第1基板カセット270Aが、マスクアライナ218の近傍にマスクカセット291が配置されている。第1ワークステージ211の基板保持部231aの構成及び動作は、図14〜図21に示した第2実施形態のものと同様である。
なお、露光装置PE´´は、第1ワークステージ211のみで露光作業が行なわれるので、露光位置EPに位置する第1ワークステージ211に載置された基板Wの露光作業後、第1ワークステージ211を露光位置EPから待機位置WPに移動後、既に露光された基板Wの搬出とプリアライメントされた次の基板Wの搬入作業が行なわれる。そして、第1ワークステージ211を待機位置WPから露光位置EPへ移動した後、露光作業が繰り返される。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
なお、本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。
本発明の第1実施形態に係る分割逐次近接露光装置を一部分解した斜視図である。 マスクステージ部分の拡大斜視図である。 (a)は図2のIII-III線断面図、(b)は(a)のマスク位置調整機構の上面図である。 ワーク側アライメントマークの照射光学系を説明するための説明図である。 アライメント画像のフォーカス調整機構を示す構成図である。 アライメントカメラと該アライメントカメラのピント調整機構の基本構造を示す側面図である。 図1に示す分割逐次近接露光装置の正面図である。 図1に示す分割逐次近接露光装置の電気的構成を示すブロック図である。 15インチディスプレイ用材DPを12面取りした基板Wの平面図である。 図10の基板Wに対向配置されるマスクを示す図である。 ステップ露光を説明するための説明図である。 本発明のステップ露光の際のステップ動作を示すフローチャートである。 本発明のステップ露光の際の軌跡を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る分割逐次近接露光装置の全体構成を概略示す平面図である。 図14の分割逐次近接露光装置の要部正面図である。 基板ステージの側面図である。 図14におけるマスクローダの側面図である。 第2実施形態の分割逐次近接露光装置の制御構成を示すブロック図である。 第2実施形態のステップ露光の際のステップ動作を示すフローチャートである。 X軸及びY軸送り駆動機構のモータの回転速度を示すグラフである。 第2実施形態のステップ露光の際の軌跡を示す説明図である。 第2実施形態の分割逐次近接露光装置の構成をシングルステージ構成に適用した例を概略示す平面図である。 図22の分割逐次近接露光装置の要部正面図である。 従来の露光装置でのステップ動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 マスクステージ
2 ワークステージ
2A Z軸送り台(送り機構)
2B ワークステージ送り機構(送り機構)
3 照明光学系(照射手段)
4 装置ベース
8 ワークチャック
10 マスクステージベース
12 マスク保持枠
13 マスク位置調整機構
13x X軸方向駆動装置
13y Y軸方向駆動装置
14 ギャップセンサ
15 アライメントカメラ
16 チャック部
19 移動機構
21 上下粗動機構
22 Z軸粗動ステージ
23 上下微動機構
24 Z軸微動ステージ
43 X軸送り駆動機構
431 モータ
53 Y軸送り駆動機構
531 モータ
60 レーザ測長装置
62,63 Y軸干渉計(レーザ干渉計)
64 X軸干渉計(レーザ干渉計)
66 Y軸用ミラー
68 X軸用ミラー
80 制御装置
100 ワーク側アライメントマーク
101 マスク側アライメントマーク
150 ベストフォーカス調整機構
151 ピント調整機構
210 マスクステージ
211 第1ワークステージ
212 第2ワークステージ
213 照明光学系
214 プリアライメントユニット
215 第1ワークローダ
216 第2ワークローダ
237 Z−チルト調整機構(送り機構)
239 X軸送り駆動機構(送り機構)
246 Y軸送り駆動機構(送り機構)
270A,270B 基板カセット
W 基板
M マスク
EP 露光位置
WP1 第1待機位置
WP2 第2待機位置

Claims (4)

  1. 被露光材としての基板を保持するワークステージと、前記基板に対向配置されてマスクを保持するマスクステージと、前記基板に対してパターン露光用の光を前記マスクを介して照射する照射手段と、前記マスクのマスクパターンが前記基板上の複数の所定位置に対向するように前記ワークステージと前記マスクステージの一方を他方に対して水平方向及び鉛直方向に相対移動させる送り機構と、前記送り機構を制御する制御装置とを備える露光装置であって、
    前記制御装置は、前記送り機構が前記水平方向の相対移動と前記鉛直方向の相対移動を同期させ、露光時における前記マスクと前記基板間の露光ギャップより大きな第1のギャップまで、前記水平方向の相対移動と前記マスクと前記基板とが互いに近接する前記鉛直方向の相対移動を同期させ、且つ、前記第1のギャップから前記露光ギャップまで、前記マスクと前記基板とが互いにさらに近接する前記鉛直方向の相対移動のみを行なうように、前記送り機構を制御することを特徴とする露光装置。
  2. 被露光材としての基板を保持するワークステージと、前記基板に対向配置されてマスクを保持するマスクステージと、前記基板に対してパターン露光用の光を前記マスクを介して照射する照射手段と、前記マスクのマスクパターンが前記基板上の複数の所定位置に対向するように前記ワークステージと前記マスクステージの一方を他方に対して水平方向及び鉛直方向に相対移動させる送り機構と、前記送り機構を制御する制御装置とを備える露光装置であって、
    前記制御装置は、前記送り機構が前記水平方向の相対移動と前記鉛直方向の相対移動を同期させ、露光時における前記マスクと前記基板間の露光ギャップから該露光ギャップより大きな第2のギャップまで、前記マスクと基板とが互いに離間する前記鉛直方向の相対移動のみを行ない、且つ、前記第2のギャップを越えた後、前記水平方向の相対移動と前記マスクと基板とが互いにさらに離間する前記鉛直方向の相対移動とを同期させるように、前記送り機構を制御することを特徴とする露光装置。
  3. 請求項1に記載の露光装置を用いた露光方法であって、
    前記送り機構は、前記水平方向の相対移動と前記鉛直方向の相対移動を同期させ、露光時における前記マスクと前記基板間の露光ギャップより大きな第1のギャップまで、前記水平方向の相対移動と前記マスクと前記基板とが互いに近接する前記鉛直方向の相対移動を同期させ、且つ、前記第1のギャップから前記露光ギャップまで、前記マスクと前記基板とが互いにさらに近接する前記鉛直方向の相対移動のみを行なうことを特徴とする露光方法。
  4. 請求項2に記載の露光装置を用いた露光方法であって、
    前記送り機構は、前記水平方向の相対移動と前記鉛直方向の相対移動を同期させ、露光時における前記マスクと前記基板間の露光ギャップから該露光ギャップより大きな第2のギャップまで、前記マスクと基板とが互いに離間する前記鉛直方向の相対移動のみを行ない、且つ、前記第2のギャップを越えた後、前記水平方向の相対移動と前記マスクと基板とが互いにさらに離間する前記鉛直方向の相対移動とを同期させることを特徴とする露光方法。
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