JP5673650B2 - 電子部品 - Google Patents

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Description

この発明は、電子部品に関するもので、特に、電気絶縁性の絶縁部と絶縁部に埋め込まれた外部端子部材とを備え、外部端子部材に付与されるはんだによって実装される電子部品に関するものである。
この発明にとって興味ある技術として、たとえば特開2011−100998号公報(特許文献1)に記載されたものがある。特許文献1の特に図1および図3には、凹形状の本体部と蓋部とからなる、電気二重層コンデンサのケースが記載されている。ケースは樹脂から構成され、ケースには、外部端子部材が埋め込まれている。図5には、上述した構造を一般化したものであり、外部端子部材1が絶縁部としてのケース2に埋め込まれた状態が断面図で示されている。
図5に示すように、外部端子部材1およびケース2を備える電子部品3を実装用基板4上に実装するにあたっては、外部端子部材1の外方に向く露出部5と実装用基板4上の導電ランド6との間にはんだ7が付与され、たとえばリフロー工程が実施される。このとき、はんだ7が溶融し、図示したように、外部端子部材1の露出部5からはみ出し、ケース2の下面に沿って濡れ広がることがある。そして、この溶融した高温のはんだ7が、樹脂からなるケース2に接触すると、ケース2の一部が溶融したり、割れ目8が入ったりするという不具合を招くことがある。
上述した割れ目8の存在は、たとえば有機系電解液を使用する電気二重層コンデンサのように、ケース2内にコンデンサ素子および有機系電解液が収容され、外部からの水分の浸入が厳しく禁じられる電子部品の場合には、耐電圧低下等の問題を引き起こすことになる。
特開2011−100998号公報
そこで、この発明の目的は、上述したような高温の溶融はんだによる絶縁部での溶融や割れの問題を引き起こしにくくした、電子部品を提供しようとすることである。
この発明は、導電性金属からなる外部端子部材と、外部端子部材の所定の面側を外部に対する露出部としながら、当該外部端子部材に接する絶縁部と、を備え、外部端子部材の露出部にはんだが付与されることによって実装される、電子部品に向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
すなわち、この発明に係る電子部品では、外部端子部材の露出部は、ニッケルまたはニッケル合金からなる下地めっき膜と、下地めっき膜の上に形成される金もしくは錫またはこれら金属の少なくとも一方を含む合金からなる外層めっき膜と、によって与えられる。そして、外層めっき膜は、その厚みの比較的薄い領域がその厚みの比較的厚い領域を取り囲むように形成されていること、言い換えると、外層めっき膜は、その周縁部において厚みが比較的薄く、その中央部において厚みが比較的厚いことを特徴としている。なお、上記厚みの比較的薄い領域と上記厚みの比較的厚い領域とは下地めっき膜を覆っている。
なお、この発明を規定するため、「外層めっき膜は、その周縁部において厚みが比較的薄く、その中央部において厚みが比較的厚い」という表現を用いなかったのは、周縁部と中央部との境界を明確に決定できないため、どこが周縁部で、どこが中央部かが不明瞭であるためである。そこで、この発明を規定するため、上述したように、「外層めっき膜は、その厚みの比較的薄い領域がその厚みの比較的厚い領域を取り囲むように形成されている」という表現を用いたのである。
外層めっき膜は、はんだ濡れ性を良好なものとするため、金もしくは錫またはこれら金属の少なくとも一方を含む合金から構成されるが、上記薄い領域においては、はんだ濡れ性の良好な金属自体の量が少なく、また、下地めっき膜を構成するニッケルまたはニッケル合金が酸化されやすい。その結果、外部端子部材の露出部における上記薄い領域を位置させている周縁部では、はんだ濡れ性が低下する。そのため、はんだの濡れ広がりを抑制することができる。
外層めっき膜は、上記薄い領域において、亀裂を有することが好ましい。この外層めっき膜における亀裂の存在は、下地めっき膜を構成するニッケルまたはニッケル合金の酸化を促進する。そのため、外部端子部材の露出部の周縁部でのはんだ濡れ性をより確実に低下させることができる。
外層めっき膜の厚み方向に測定した外部端子部材の厚みは、中央部に比べて、周縁部の方が小さいことが好ましい。この構成により、外部端子部材と絶縁部との接合部の界面距離を長くすることができ、上記接合部における水分透過性を低くすることができる。
この発明に係る電子部品は、さらに、外部端子部材に電気的に接続される素子本体と、素子本体を収容するケースと、を備え、上記絶縁部がケースの少なくとも一部を構成することが好ましい。
この発明は、特に、有機系電解液を使用する電気二重層コンデンサにおいて有利に適用される。
この発明によれば、外部端子部材の露出部における周縁部では、はんだ濡れ性低くし、そのため、はんだの濡れ広がりを抑制することができるので、溶融した高温のはんだが絶縁部に接触し、絶縁部の一部を溶融させたり、絶縁部に割れを生じさせたりするといった不具合を引き起こしにくくすることができる。
この発明に係る電子部品が、さらに、外部端子部材に電気的に接続される素子本体と、素子本体を収容するケースと、を備え、上記絶縁部がケースの少なくとも一部を構成する場合、この発明によれば、ケース内への水分の浸入をより生じにくくすることができる。
この発明の一実施形態による電子部品としての電気二重層コンデンサ11を示す断面図である。 図1に示した電気二重層コンデンサ11に備えるケース14の本体部21を単独で示す断面図である。 図1に示した外部端子部材23の好ましい製造方法を示す断面図である。 (A)は図3(2)に示した外部端子部材23の下面を示す図であり、(B)は(A)の部分Bを拡大して示す図である。 背景技術の問題点を説明するためのもので、外部端子部材1が絶縁部としてのケース2に埋め込まれた状態を示す断面図である。
この発明に係る電子部品は、導電性金属からなる外部端子部材と、外部端子部材の所定の面側を外部に対する露出部としながら、当該外部端子部材に接する絶縁部と、を備えるという構成を有している。たとえば、図1に示した電気二重層コンデンサ11が、上記のような構成を有している。
電気二重層コンデンサ11は、素子本体としてのコンデンサ素子12と、コンデンサ素子12を収容するための密閉空間13を規定するケース14と、密閉空間13に装填される電解液(図示されない。)と、を備えている。
コンデンサ素子12は、活物質15と、活物質15を挟んで対向する第1集電体16および第2集電体17と、活物質15を第1集電体16側と第2集電体17側とに分けるセパレータ18と、を備える。第1集電体16および第2集電体17の各々の端部は、コンデンサ素子12の両端部に位置し、それぞれ、第1および第2の素子端子19および20を構成する。
活物質15は、たとえば活性炭を含む。第1集電体16および第2集電体17は、たとえばアルミニウム箔から構成され、いずれか一方が正極側となり、いずれか他方が負極側となる。セパレータ18は、電解液の通過を許容する多孔質材料からなり、多孔質材料として、たとえばポリイミド、ポリアミドイミド、ポリプロピレンもしくはポリエチレンのような樹脂または紙が用いられる。密閉空間13に装填される電解液は、活物質15およびセパレータ18中に浸透している。電解液としては、水系電解液、有機系電解液またはイオン液体が用いられる。
ケース14は、本体部21と蓋部22とを備える。図2において、本体部21が単独で図示されている。
本体部21は、前述した第1および第2の素子端子19および20にそれぞれ電気的に接続されるものであり、かつ本体部24を厚み方向に貫通するように延びる、第1および第2の外部端子部材23および24を備える。本体部21は、また、第1および第2の外部端子部材23および24に接する電気絶縁性の樹脂からなる絶縁部25を備える。この実施形態では、絶縁部25は、第1および第2の外部端子部材23および24を埋め込んだ状態でこれらを保持している。本体部21は、さらに、その周囲部分を形成するとともに、その中央部分で絶縁部25と層状に重なる金属板26を備える。
絶縁部25は、第1および第2の外部端子部材23および24を互いに電気的に絶縁するとともに、第1および第2の外部端子部材23および24と金属板26との間を電気的に絶縁する。
外部端子部材23および24ならびに金属板26は、たとえば、アルミニウムまたはアルミニウム合金のような導電性金属から構成される。外部端子部材23および24は、それぞれ、外部に対する露出部27および28と、絶縁部25中に位置しかつ内部側に露出する基部29および30とを有する。後述する外層めっき膜33の厚み方向に測定した外部端子部材23および24の厚みは、中央部に比べて、周縁部の方が小さく、図1および図2において、逆T字状をなしている。
なお、外部端子部材23および24の外部に対する露出部27および28には、めっきが施されるが、その詳細については、図3および図4を参照して後述する。
絶縁部25は、たとえば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、またはアクリル樹脂等から構成される。
ケース14の蓋部22は、たとえば、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、図示しないが、電解液をケース14内に注入するための注液口を形成している。注液口は、電解液の注入後に閉じられる。
電気二重層コンデンサ11は、外部端子部材23および24の露出部27および28にはんだが付与されることによって実装される。
この発明の特徴となる構成が外部端子部材23および24に与えられている。以下に、図3を参照して、外部端子部材23および24の製造方法を説明することにより、外部端子部材23および24の構成を明らかにする。外部端子部材23と外部端子部材24とは、実質的に同じ形態であり、同じ製造方法によって製造されるので、ここでは、第1の外部端子部材23の製造方法について説明する。
図3(1)に示すように、導電性金属からなる板材31が用意される。板材31の一方主面上には、ニッケルまたはニッケル合金からなる下地めっき膜32が形成され、さらにその上に、金もしくは錫またはこれら金属の少なくとも一方を含む合金からなる外層めっき膜33が形成される。ここで、一実施例では、厚さ0.5mmのアルミニウムからなる板材31が用意され、ニッケルからなる下地めっき膜32が0.66μmの厚さで形成され、その上に、金からなる外層めっき膜33が0.03〜0.10μmの厚さで形成される。あるいは、金に代えて、錫からなる外層めっき膜33が3.42μmの厚さで形成される。
その後、この板材31に対して、順送プレス加工が施されることによって、所望の外部端子部材23が得られる。図3(2)には、順送プレス加工に含まれる一工程を実施した後の外部端子部材23が図示されている。
図3(2)において想像線で示すプレス金型としての上型34および下型35の間に板材31が送られ、上型34および下型35の互いの近接によって板材31がプレス成形される。これによって、板材31と一部つながった状態で、外部端子部材23が有する、露出部27の断面積が基部29の断面積より大きい逆T字の形状が得られる。
上述のプレス成形時において、板材31は、外部端子部材23となるべき部分の周縁部において厚さが減じられる。そのため、下地めっき膜32および外層めっき膜33においても、特に外層めっき膜33においても、その周縁部の厚さが減じられる。その結果、外層めっき膜33には、厚みの比較的薄い領域36が厚みの比較的厚い領域37を取り囲む状態が実現される。ここで、図3(2)に示すように、外層めっき膜33は、中央部の比較的厚い領域37だけでなく、周縁部の厚みの比較的薄い領域36においても、下地めっき膜32を覆っていることに注目すべきである。
次に、外部端子部材23に対して、好ましくは、以下のような表面処理が施される。
まず、アンモニア(NH)、ヒドラジン(N)および水溶性アミン系化合物から選ばれる少なくとも1種を含む水溶液が用意され、この水溶液に、外部端子部材23を形成した板材31が浸漬される。そして、板材31が水溶液から取り出された後、水洗され、乾燥される。このような処理によって、外部端子部材23の表面には、径20nm〜60nmの微細な凹部が形成される。この微細な凹部の存在は、アンカー効果によって、外部端子部材23と絶縁部25との間での接合強度を高めることに寄与する。
次に、打抜き工程が実施され、外部端子部材23が板材31から完全に分離される。
図4には、外部端子部材23の下面、すなわち、露出部27側の面が示されている。特に、図4(A)の部分Bを拡大して示す図4(B)からわかるように、外層めっき膜33は、薄い領域36において、黒塗りによって図示した、多数の微細な亀裂38を有していることが好ましい。このような亀裂38は、前述した上型34および下型35によるプレス成形工程において形成されるものと推測される。亀裂38の存在は、下地めっき膜32を構成するニッケルまたはニッケル合金の酸化を促進する。そのため、外部端子部材23の露出部27の周縁部でのはんだ濡れ性をより確実に低下させることができる。
以上、図3および図4に図示した第1の外部端子部材23について説明したが、第2の外部端子部材24についても同様である。
次に、上述のようにして得られた第1および第2の外部端子部材23および24を用いて実施される電気二重層コンデンサ11の製造方法について説明する。
コンデンサ素子12、ならびにケース14を構成する本体部21および蓋部22が用意される。
上述した本体部21を製造するにあたっては、上述のようにして得られた第1および第2の外部端子部材23および24が用意されるとともに、金属板26が用意される。
次に、外部端子部材23および24ならびに金属板26が、図示しない射出成形用金型内にインサートされた状態で、絶縁部25が射出成形される。
次に、本体部21上にコンデンサ素子12が配置される。
次に、コンデンサ素子12の第1および第2素子端子19および20が、それぞれ、本体部21側の第1および第2の外部端子部材23および24に、たとえば超音波溶接によって接続される。
次に、蓋部22が本体部21にかぶせられ、蓋部22の側壁部の端縁部と本体部21の金属板26によって与えられる周縁部とが、たとえばレーザー溶接によって接合される。
次に、蓋部22に設けられた注液口から電解液が注入され、ケース14内に電解液が装填される。次に、減圧含浸処理後、注液口が閉じられることによって、ケース14が封止される。
以上のようにして、電気二重層コンデンサ11が完成される。
この発明が、上述したような電気二重層コンデンサ11に適用される場合であって、この電気二重層コンデンサ11がたとえば有機系電解液を使用するものであるときには、この発明による水分の浸入を抑制できるという効果は特に有効に働く。なぜなら、有機系電解液を使用する電気二重層コンデンサの場合、外部からの水分の浸入は耐電圧の低下をもたらすので、水分の浸入は厳しく禁じられなければならないからである。
以上、この発明を電気二重層コンデンサに関連して説明したが、この発明は、電気二重層コンデンサに限らず、導電性金属からなる外部端子部材と、外部端子部材の所定の面側を外部に対する露出部としながら、当該外部端子部材を埋め込んだ状態で保持する絶縁部と、を備え、外部端子部材の露出部にはんだが付与されることによって実装される、電子部品であれば、どのような電子部品に対しても適用することができる。
したがって、絶縁部は、電子部品において、ケースの少なくとも一部を構成するものではなく、たとえば、中実の板状体を構成するものであってもよい。
次に、この発明による効果を確認するために実施した実験例について説明する。
1.試料の作製
[実施例] 板材として、厚さ0.5mmのアルミニウム板を用意し、その一方主面にジンケート処理を施した後、下地めっき膜として、厚さ0.66μmの無光沢ニッケルめっき膜を形成し、その上に、外層めっき膜として、厚さ0.15μmの金めっき膜を形成した。その後、図3を参照して説明したプレス成形等を実施することにより、実施例に係る外部端子部材を得た。
[比較例] 板材として、実施例の場合と同様、厚さ0.5mmのアルミニウム板を用意し、次いで、図3を参照して説明したのと同様のプレス成形等を実施することにより、実施例に係る外部端子部材と同様の形状を有するめっき前の外部端子部材を得た。次に、外部端子部材の、めっき膜を形成しない面にマスキングを施した上で、外部端子部材の露出部となるべき面に、下地めっき膜として、厚さ0.66μmの無光沢ニッケルめっき膜を形成し、その上に、外層めっき膜として、厚さ0.15μmの金めっき膜を形成した。その後、マスキングを除去し、比較例に係る外部端子部材を得た。
2.めっき膜の厚み測定
上記の実施例および比較例の各々に係る外部端子部材における金めっき膜について、X線分析顕微鏡によりチャートを測定し、検出された元素ピークから膜厚を算出した。膜厚は、図4(A)のa、b、c、d、e、fに相当する箇所について、それぞれ算出した。その結果が表1に示されている。
Figure 0005673650
表1から、比較例では、膜厚について図4(A)のa、b、c、d、e、f間で有意差が認められなかったが、実施例では、a、bの膜厚に比べて、a、bを囲むc、d、e、fの膜厚が半分以下と薄くなっていた。
周縁部の膜厚が中央部の膜厚に比べて半分以下と薄くなっていた。
3.はんだの広がり性試験
平面寸法が102mm×102mmで、厚みが0.635mmのアルミナからなるリフロー用基板を用意し、実施例および比較例の各々に係る外部端子部材を、各々の露出部を上方に向けた状態で、リフロー用基板上に耐熱性両面粘着テープを用いて固定した。
他方、ロジンとイソプロピルアルコールとを重量比で15:75の割合で含むフラックスを用意した。次いで、上述した実施例および比較例の各々に係る外部端子部材の露出部に、このフラックスをマイクロピペッターで供給した。各試料ごとのフラックス量は10マイクロリットルとした。
次に、Sn−3.0Ag−0.5Cu組成であって、径が1.0mmのはんだボールを実施例および比較例の各々に係る外部端子部材の露出部に乗せ、リフロー工程を実施した。リフロー工程では、大気中において、予熱を温度150〜180℃で73秒間実施した後、本加熱を温度220℃以上であって、ピーク温度を237.7℃とし、53秒間実施した。
その後、各試料をイソプロピルアルコールで洗浄し、観察・測定することにより、はんだ広がり面積を求めた。その結果が表2に示されている。表2において、「実施例」および「比較例」の各々について「No.1」と「No.2」とがあるのは、「実施例」および「比較例」の各々について、2個の試料を評価したためである。
Figure 0005673650
表2から、実施例は、比較例に比べて、はんだ広がり面積が小さく、外部端子部材の露出部の周縁部でのはんだ濡れ性が低くなっていることがわかる。なお、外部端子部材の露出部の面積は、実施例および比較例とも、26.4mmであった。
11 電気二重層コンデンサ(電子部品)
12 コンデンサ素子(素子本体)
14 ケース
19,20 素子端子
21 本体部
22 蓋部
23,24 外部端子部材
25 絶縁部
27,28 露出部
31 板材
32 下地めっき膜
33 外層めっき膜
34 上型
35 下型
36 厚みの比較的薄い領域
37 厚みの比較的厚い領域
38 亀裂

Claims (5)

  1. 導電性金属からなる外部端子部材と、前記外部端子部材の所定の面側を外部に対する露出部としながら、当該外部端子部材に接する絶縁部と、を備え、前記外部端子部材の前記露出部にはんだが付与されることによって実装される、電子部品であって、
    前記外部端子部材の前記露出部は、ニッケルまたはニッケル合金からなる下地めっき膜と、前記下地めっき膜の上に形成される金もしくは錫またはこれら金属の少なくとも一方を含む合金からなる外層めっき膜と、によって与えられ、
    前記外層めっき膜は、その厚みの比較的薄い領域がその厚みの比較的厚い領域を取り囲むように形成されており、
    前記厚みの比較的薄い領域と前記厚みの比較的厚い領域とが前記下地めっき膜を覆っている
    電子部品。
  2. 前記外層めっき膜は、前記薄い領域において、亀裂を有する、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記外層めっき膜の厚み方向に測定した前記外部端子部材の厚みは、中央部に比べて、周縁部の方が小さい、請求項1または2に記載の電子部品。
  4. さらに、前記外部端子部材に電気的に接続される素子本体と、前記素子本体を収容するケースと、を備え、前記絶縁部は前記ケースの少なくとも一部を構成する、請求項1ないし3のいずれかに記載の電子部品。
  5. 当該電子部品が、有機系電解液を使用する電気二重層コンデンサである、請求項1ないし4のいずれかに記載の電子部品。
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