JP5668870B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロックアップクラッチ付きのトルクコンバータの油圧を制御する油圧制御装置に関する。
従来、この種の油圧制御装置としては、トルクコンバータ入口側油路とトルクコンバータ出口側油路とに接続された流体伝動室(循環油室)と、ロックアップクラッチ油路が接続されたロックアップクラッチ油圧室(係合油室)とを有するロックアップクラッチ付きトルクコンバータの油圧を制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、セカンダリ圧を直接トルクコンバータ入口側油路に供給する状態とセカンダリ圧をオリフィスを介してトルクコンバータ入口側油路に供給する状態とを切り替える切替部と、セカンダリ圧をロックアップクラッチ用制御バルブにより調圧した制御圧をロックアップクラッチ油路に供給する状態とその制御圧のロックアップクラッチ油路への供給を遮断する状態とを切り替える切替部とを有するロックアップリレーバルブを備えており、流体伝動室の油圧の高低を切り替えることができると共に流体伝動室の油圧を低圧とした状態でロックアップクラッチ用制御バルブからの制御圧をロックアップクラッチ油圧室に供給することによりロックアップクラッチを係合することができる。
また、原動機からの動力を用いてポンプを作動させるタイプの油圧制御装置では、原動機の回転速度が低速の状態でロックアップクラッチを係合する際には、セカンダリ圧ではロックアップクラッチを係合するための十分な油圧を得ることができない場合があることから、ライン圧系の油圧を用いてロックアップクラッチを係合する技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開2011−21695号公報 特開2010−65837号公報
ところで、油圧制御装置では、ロックアップクラッチの制御性を向上させるためには、循環油室の油圧と係合油室の油圧との差圧を安定させる必要があるため、装置を設計する際にはこのことを十分に考慮しなければならない。ここで、上記した特許文献2の技術では、ロックアップ室内の油圧とカップリング室(循環油室)内の油圧(循環圧)との差圧によってロックアップクラッチを係合するものであり、ロックアップ室内の油圧はリニアソレノイドによって制御され、カップリング室内の油圧は別途降圧バルブによって制御されている。この場合、それぞれの油圧をコントロールするバルブが必要となるため、部品点数が増加してしまうという課題がある。また、特許文献2の技術では、ロックアップクラッチの解放時にもライン圧を降圧バルブを介してカップリング室(循環油室)に循環させるためライン圧の消費流量が多くなり、ライン圧が大きく低下する場合がある。この場合、十分なライン圧を確保するためにはポンプを大型化しなければならない。
本発明の油圧制御装置は、トルクコンバータの循環油室の油圧と係合油室の油圧との差圧を安定させてロックアップクラッチの制御性をより向上させることを主目的とする。
本発明の油圧制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の油圧制御装置は、
コンバータ本体内を作動油が循環する循環油室と、供給された油圧と前記循環油室内の油圧との差圧によりロックアップクラッチを係合する係合油室とを有するロックアップクラッチ付きのトルクコンバータの油圧を制御する油圧制御装置であって、
前記循環油室に循環圧を入力する循環用入力ポートに接続された循環用入力油路と、
前記循環油室から循環圧を出力する循環用出力ポートに接続された循環用出力油路と、
前記係合油室に係合圧を入出力する係合用ポートに接続された係合用油路と、
元圧を入力すると共に調圧して出力する調圧バルブと、
前記調圧バルブの出力ポートに接続された第1の出力用油路と、
前記調圧バルブの出力ポートに接続された第2の出力用油路と、
前記係合用油路と前記第1の出力用油路とを接続すると共に前記循環用入力油路と前記第2の出力用油路とを接続する第1の状態と、前記係合用油路と前記第1の出力用油路との接続を遮断すると共に前記循環用入力油路と前記第2の出力用油路との接続を遮断する第2の状態とを切り替える切替器と、
前記第2の出力用油路に形成されたオリフィスと、
原動機の動力を用いて油圧を発生させるポンプと、
前記ポンプにより発生した油圧に基づいて高圧のライン圧と当該ライン圧よりも低圧のセカンダリ圧とを生成する油圧生成器と、
前記ライン圧が供給されるライン圧用油路と、
前記セカンダリ圧が供給されるセカンダリ圧用油路と、
を備え、
前記調圧バルブは、入力ポートが前記ライン圧用油路に接続され、
前記切替器は、前記第1の状態で更に前記セカンダリ圧用油路と前記循環用入力油路との接続を遮断し、前記第2の状態で更に前記セカンダリ圧用油路と前記循環用入力油路とを接続する
ことを要旨とする。
この本発明の油圧制御装置では、係合油室に連通する係合用油路と調圧バルブの出力ポートに接続された第1の出力用油路とを接続すると共に循環油室に連通する循環用入力油路と調圧バルブの出力ポートに接続された第2の出力用油路とを接続する第1の状態と、係合用油路と第1の出力用油路との接続を遮断すると共に循環用入力油路と第2の出力用油路との接続を遮断する第2の状態とを切り替える切替器を備え、第2の出力用油路にオリフィスを形成する。これにより、係合用油路に対しては調圧バルブの出力を直接に供給し、循環用入力油路に対しては調圧バルブの出力をオリフィスを介して供給することができるから、調圧バルブからの同一の出力を用いて係合油室の油圧と循環油室の油圧との差圧を制御してロックアップクラッチを係合することができる。この結果、差圧を安定させることでき、ロックアップクラッチの制御性をより向上させることができる。また、循環油室の循環用出力ポート側には循環用出力油路を接続し、循環用入力ポート側には循環用入力油路,切替器,第2の出力用油路,オリフィスを介して調圧バルブの出力ポートに接続するから、循環油室の油圧を循環用出力油路側からドレンすることができると共に調圧バルブの調圧に伴って循環用入力油路側からもドレンすることができる。この結果、循環油室の油圧の低下を迅速に行うことができ、ロックアップクラッチの制御性をさらに向上させることができる。また、原動機の動力を用いて油圧を発生させるポンプと、ポンプにより発生した油圧に基づいて高圧のライン圧とそのライン圧よりも低圧のセカンダリ圧とを生成する油圧生成器と、ライン圧が供給されるライン圧用油路と、セカンダリ圧が供給されるセカンダリ圧用油路と、を備え、調圧バルブは、入力ポートがライン圧用油路に接続され、切替器は、第1の状態で更にセカンダリ圧用油路と循環用入力油路との接続を遮断し、第2の状態で更にセカンダリ圧用油路と循環用入力油路とを接続する。これにより、より高圧のライン圧を係合油室に供給することができるから、原動機の回転速度が比較的低速であってもロックアップクラッチを係合させることができる。また、ロックアップクラッチを開放するときには、セカンダリ圧を循環圧として循環油室に供給することができるため、ライン圧の低下を防止することができる。ここで、「オリフィス」とは、第2の出力用油路内の油圧を減圧する減圧手段(第2の出力用油路内の作動油の圧力を抑制する圧力抑制手段)を意味する。
こうした本発明の油圧制御装置において、前記第1の出力用油路に前記オリフィスを迂回するよう接続されたバイパス油路と、前記バイパス油路に取り付けられ、前記循環用入力ポートから循環圧を排出する方向にのみ開弁する一方向弁とを備えるものとすることもできる。こうすれば、循環油室の油圧の循環用入力油路側からのドレン性能をより向上させることができる。
また、本発明の油圧制御装置において、設定圧以上の油圧が作用したときに開弁するリリーフ弁が取り付けられたリリーフ用油路を備え、前記切替器は、前記第1の状態で更に前記係合用油路と前記リリーフ用油路との接続を遮断し、前記第2の状態で更に前記係合用油路と前記リリーフ用油路とを接続すると共に前記循環用出力油路と該リリーフ用油路とを接続するものとすることもできる。こうすれば、ロックアップクラッチを開放しているときにも係合油室内を作動油で満たすことができるから、次回のロックアップクラッチの係合を迅速に行なうことができる。
自動車1の構成の概略を示す構成図である。 変速機構80の作動表を示す説明図である。 本発明の一実施例としての油圧制御装置30の構成の概略を示す構成図である。 ロックアップクラッチ20を開放しているときの実施例の油圧制御装置30の動作を説明する説明図である。 ロックアップクラッチ20を係合するときの実施例の油圧制御装置30の動作を説明する説明図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は自動車1の構成の概略を示す構成図であり、図2は変速機構80の作動表を示す説明図である。また、図3は本発明の一実施例としての油圧制御装置30の構成の概略を示す構成図であり、図4はロックアップクラッチ20を開放しているときの実施例の油圧制御装置30の動作を説明する説明図であり、図5はロックアップクラッチ20を係合するときの実施例の油圧制御装置30の動作を説明する説明図である。
自動車1は、図1に示すように、ガソリンや軽油などの炭化水素系の燃料の爆発燃焼により動力を出力する内燃機関としてのエンジン2と、エンジン2を運転制御するエンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)90と、エンジン2のクランクシャフト3に接続されると共に左右の車輪9a,9bの車軸8a,8bに接続されてエンジン2からの動力を車軸8a,8bに伝達する変速機構80を搭載する自動変速機4と、自動変速機4を制御する自動変速機用電子制御ユニット(ATECU)91と、車両全体をコントロールするメイン電子制御ユニット(メインECU)92と、を備える。なお、メインEUC92には、シフトレバーの操作位置を検出するシフトポジションセンサ93からのシフトポジションSPやアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ94からのアクセル開度Acc,ブレーキペダルの踏み込みを検出するブレーキスイッチ95からのブレーキスイッチ信号BSW,車速センサ96からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、メインECU92は、エンジンECU90やATECU91と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU90やATECU91と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
自動変速機4は、図1に示すように、エンジン2のクランクシャフト3に接続された入力側のポンプインペラ12と出力側のタービンランナ13とからなるロックアップクラッチ付きのトルクコンバータ10と、トルクコンバータ10のタービンランナ13に接続されたインプットシャフト5と車軸8a,8bにギヤ機構7aとデファレンシャルギヤ7bとを介して接続されたアウトプットシャフト6とを有しインプットシャフト5に入力された動力を変速してアウトプットシャフト6に出力する有段の変速機構80と、トルクコンバータ10と変速機構80との油圧駆動を制御する本発明の一実施例としての油圧制御装置30(図3参照)と、を備える。
変速機構80は、6段変速の有段変速機構として構成されており、シングルピニオン式の遊星歯車機構とラビニヨ式の遊星歯車機構と三つのクラッチC1,C2,C3と二つのブレーキB1,B2とワンウェイクラッチF1とを備える。シングルピニオン式の遊星歯車機構は、外歯歯車としてのサンギヤ81と、このサンギヤ81と同心円上に配置された内歯歯車としてのリングギヤ82と、サンギヤ81に噛合すると共にリングギヤ82に噛合する複数のピニオンギヤ83と、複数のピニオンギヤ83を自転かつ公転自在に保持するキャリア84とを備え、サンギヤ81はケースに固定されており、リングギヤ82はインプットシャフト5に接続されている。ラビニヨ式の遊星歯車機構は、外歯歯車の二つのサンギヤ86a,36bと、内歯歯車のリングギヤ87と、サンギヤ86aに噛合する複数のショートピニオンギヤ88aと、サンギヤ86bおよび複数のショートピニオンギヤ88aに噛合すると共にリングギヤ87に噛合する複数のロングピニオンギヤ88bと、複数のショートピニオンギヤ88aおよび複数のロングピニオンギヤ88bとを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア89とを備え、サンギヤ86aはクラッチC1を介してシングルピニオン式の遊星歯車機構のキャリア84に接続され、サンギヤ86bはクラッチC3を介してキャリア84に接続されると共にブレーキB1を介してケースに接続され、リングギヤ87は出力軸6に接続され、キャリア89はクラッチC2を介してインプットシャフト5に接続されている。また、キャリア89は、ワンウェイクラッチF1を介してケースに接続されると共にワンウェイクラッチF1と並列に設けられたブレーキB2を介してケースに接続されている。
変速機構80は、図2に示すように、クラッチC1〜C3のオンオフとブレーキB1,B2のオンオフとの組み合わせにより前進1速〜6速と後進とニュートラルとを切り替えることができるようになっている。後進の状態は、クラッチC3とブレーキB2とをオンとすると共にクラッチC1,C2とブレーキB1とをオフとすることにより形成することができる。また、前進1速の状態は、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2,C3とブレーキB1,B2とをオフとすることにより形成することができる。この前進1速の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB2がオンとされる。前進2速の状態は、クラッチC1とブレーキB1とをオンとすると共にクラッチC2,C3とブレーキB2とをオフとすることにより形成することができる。前進3速の状態は、クラッチC1,C3をオンとすると共にクラッチC2とブレーキB1,B2とをオフとすることにより形成することができる。前進4速の状態は、クラッチC1,C2をオンとすると共にクラッチC3とブレーキB1,B2とをオフとすることにより形成することができる。前進5速の状態は、クラッチC2,C3をオンとすると共にクラッチC1とブレーキB1,B2とをオフとすることにより形成することができる。前進6速の状態は、クラッチC2とブレーキB1とをオンとすると共にクラッチC1,C3とブレーキB2とをオフとすることにより形成することができる。また、ニュートラルの状態は、クラッチC1〜C3とブレーキB1,B2のすべてをオフとすることにより形成することができる。
トルクコンバータ10は、ロックアップクラッチ付きの流体式トルクコンバータとして構成されており、図3に示すように、コンバータカバー11を介してエンジン2のクランクシャフト3に接続されたポンプインペラ12と、自動変速機4のインプットシャフト5に接続されポンプインペラ12と対向配置されたタービンランナ13と、ポンプインペラ12とタービンランナ13との間に配置されタービンランナ13からポンプインペラ12への作動油の流れを整流するステータ14と、ステータ14の回転を一方向に制限するワンウェイクラッチ15と、ポンプインペラ12(コンバータカバー11)とタービンランナ13とを機械的に連結させるロックアップクラッチ20とを備える。このトルクコンバータ10では、エンジントルクをポンプインペラ12により作動油の流れに変換し、この作動油の流れをタービンランナ13により自動変速機4のインプットシャフト5上のトルクに変換することによりトルクの伝達を行なう。この際、ポンプインペラ12とタービンランナ13との回転速度差が大きいときにはステータ14の作用によりトルク増幅機として機能し、ポンプインペラ12とタービンランナ13との回転速度差が小さいときには単なる流体継手として機能する。トルクコンバータ10のコンバータカバー11とポンプインペラ12とにより囲まれるコンバータ油室16には、内部に作動油を循環させるため、作動油を導入するための循環用入力ポート18aと、作動油を排出するための循環用出力ポート18bとが形成されている。
ロックアップクラッチ20は、図3に示すように、ポンプインペラ12とタービンランナ13とを連結するロックアップとその解除とが可能な多板クラッチとして構成されており、コンバータカバー11に固定されたクラッチハブに摺動自在に支持されたクラッチプレート22と、タービンランナ13に接続されたクラッチハブに摺動自在に支持されたクラッチプレート21,23と、クラッチプレート21〜23を押圧するようコンバータカバー11内で移動自在に配置されたクラッチピストン24とを備える。クラッチピストン24はその背面側にロックアップ油室25が区画されており、ロックアップ油室25に導入される作動油の油圧とコンバータ油室16内の作動油の油圧との差圧によってクラッチピストン24を移動させることにより、クラッチプレート21〜23に対して圧縮圧力を作用させてポンプインペラ12とタービンランナ13とを連結するロックアップを行なう。なお、ロックアップ油室25は、作動油を導入したり作動油を排出したりするためのロックアップ用ポート18cが形成されている。
実施例の油圧制御装置30は、図3に示すように、エンジンからの動力によりオイルパン32からストレーナ32aを介して作動油をライン圧用油路L1に圧送する機械式オイルポンプ31と、ライン圧用油路L1に圧送された作動油を調圧してライン圧PLを生成すると共にライン圧PLの生成に伴って作動油をセカンダリ圧用油路L2に出力するプライマリレギュレータバルブ34と、セカンダリ圧用油路L2の作動油を調圧してセカンダリ圧Psecを生成するセカンダリレギュレータバルブ36と、図示しないモジュレータバルブからのモジュレータ圧Pmodを調圧してプライマリレギュレータバルブ34およびセカンダリレギュレータバルブ36を駆動するための信号圧Psltを生成するリニアソレノイドSLTと、ライン圧用油路L1のライン圧PLからロックアップクラッチ20を係合するための制御圧Pclを生成して出力するロックアップコントロールバルブ40と、トルクコンバータ10に対して給排する作動油の経路を切り替えるロックアップリレーバルブ50と、モジュレータ圧Pmodを調圧してロックアップコントロールバルブ40およびロックアップリレーバルブ50を駆動するための信号圧Psluを生成するリニアソレノイドSLUとを備える。ライン圧PLは、図示しないが、自動変速機4が備えるクラッチC1〜C3やブレーキB1,B2の係合圧の制御などにも用いられている。リニアソレノイドSLTとリニアソレノイドSLUは、ATECU91により制御されている。なお、ATECU91は、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートなどを備える。このATECU91は、メインECU92と通信しており、互いに制御信号やデータをやり取りしている。
ロックアップコントロールバルブ40は、リニアソレノイドSLUからの信号圧Psluにより作動する調圧バルブであり、図3に示すように、各種ポートが形成されたスリーブ42と、対応するポート間の連通と遮断とを行なうスプール44と、スプール44を図中上方向に付勢するスプリング46とを備える。スリーブ42には、各種ポートとして、リニアソレノイドSLUからの信号圧Psluを入力する信号圧入力ポート42aと、ライン圧用油路L1に接続されてライン圧PLを入力する入力ポート42bと、ライン圧PLを調圧して出力する出力ポート42cと、出力ポート42cの出力圧をスプール44を図中下方向に付勢するフィードバック圧として入力するフィードバックポート42dと、連絡用油路L3の両端に接続された連絡ポート42e,42fと、作動油を排出するドレンポート42gとが形成されている。信号圧入力ポート42aは、スプール44に形成された外径の異なる2つのランド間に挟まれる位置に形成されている。このため、信号圧入力ポート42aに入力される信号圧は、その2つのランドである図中上方側の大径のランドと図中下方側の小径のランドとの各受圧面の面積差(外径差)により、スプール44を図中上方向に付勢する力として作用する。したがって、スプール44は、スプリング46のバネ力と信号圧入力ポート42aに入力される信号圧Psluとにより図中上方向に付勢され、フィードバックポート42dに入力されるフィードバック圧により図中下方向に付勢される。
このロックアップコントロールバルブ40では、スプール44が図中上方向に進むほど、入力ポート42bと出力ポート42cとの間の連通面積を広くすると共に出力ポート42cと連絡ポート42eとの連通面積を狭く或いは連通を遮断して制御圧Pclが高くなるよう調圧する。連絡ポート42eは連絡用油路L3,連絡ポート42fを介してドレンポート42gと連通しており、出力ポート42cと連絡ポート42eが連通すると、出力ポート42cの作動油は連絡用油路L3を介してドレンポート42gからドレンされるようになっている。また、スプール44が図中下方向の下端まで移動すると、連絡ポート42fとドレンポート42gとの連通が遮断され、出力ポート42cの作動油のドレンが停止される。ロックアップコントロール40は、通常、スプール44を下端より上方の位置で制御されるが、スプール44が何らかの原因により下端の位置でスティックした場合には、出力ポート42cの制御圧Pclがドレンポート42fからドレンされないようにして制御圧Pclの抜けを防止している。
ロックアップリレーバルブ50は、リニアソレノイドSLUからの信号圧Psluにより作動して油圧の経路を切り替える切替バルブであり、図3に示すように、各種ポートが形成されたスリーブ52と、対応するポート間の連通と遮断とを行なうスプール54と、スプール54を図中上方向に付勢するスプリング56とを備える。スリーブ52には、各種ポートとして、リニアソレノイドSLUからの信号圧Psluを入力する信号圧入力ポート52aと、ロックアップコントロールバルブ40の出力ポート42cに制御圧用油路L4を介して接続され出力ポート42cからの制御圧Pclを入力する入力ポート52bと、ロックアップコントロールバルブ40の出力ポート42cに制御圧用油路L5を介して接続され出力ポート42cからの制御圧Pclを入力する入力ポート52cと、セカンダリ圧用油路L2に接続されセカンダリ圧Psecを入力する入力ポート52dと、トルクコンバータ10の循環用入力ポート18aに循環用入力油路L6を介して接続された出力ポート52eと、トルクコンバータ10のロックアップ用ポート18cにロックアップ用油路L7を介して接続された出力ポート52fと、トルクコンバータ10の循環用出力ポート18bに循環用出力油路L8を介して接続された入力ポート52gと、リリーフ弁62が取り付けられたリリーフ用油路L9に接続されたリリーフポート52hと、リリーフ弁64が取り付けられたリリーフ用油路L10に接続されたリリーフポート52iと、同じくリリーフ用油路L10に接続されたリリーフポート52jとが形成されている。リリーフ弁64の後段には、クーラ(COOLER)66が接続されており、リリーフ用油路L10に出力された作動油はリリーフ弁64を介してクーラ66により冷却されるようになっている。ここで、リリーフ弁64は、設定圧以上の油圧が作用しているときに開弁する弁である。スプール54は、スプリング56のバネ力により図中上方向に付勢され、信号圧入力ポート52aに入力される信号圧Psluにより図中下方向に付勢される。
制御圧用油路L5には、作動油の流量を制限して供給圧を減圧するための絞りであるオリフィス70が形成されており、ロックアップコントロールバルブ40の出力ポート42cからの制御圧Pclはオリフィス70により減圧されてロックアップリレーバルブ50の入力ポート52cに入力されるようになっている。また、制御圧用油路L5には、オリフィス70を迂回するバイパス油路L11が接続されている。バイパス油路L11には、作動油がロックアップリレーバルブ50の入力ポート52cからロックアップコントロールバルブ40の出力ポート42cに向かう方向にのみ開弁する逆止弁68が取り付けられている。
ロックアップリレーバルブ50は、図4に示すように、リニアソレノイドSLUから信号圧入力ポート52aに信号圧Psluが入力されないときには、スプリング56の付勢力によりスプール54が図中上方向に移動する。このため、入力ポート52bと出力ポート52fとの連通が遮断し、入力ポート52cと出力ポート52eとの連通が遮断し、入力ポート52dと出力ポート52eとが連通し、出力ポート52fとリリーフポート52iとが連通し、入力ポート52gとリリーフポート52hとの連通が遮断し、入力ポート52gとリリーフポート52jとが連通する。これにより、入力ポート52dが接続されたセカンダリ圧用油路L2と出力ポート52eが接続された循環用入力油路L6とが連通すると共に入力ポート52gが接続された循環用出力油路L8とリリーフポート52jが接続されたリリーフ用油路L10とが連通するから、セカンダリ圧Psecが循環圧としてロックアップリレーバルブ50の入力ポート52dから出力ポート52e,循環用入力油路L6,循環用入力ポート18a,コンバータ油室16,循環用出力ポート18b,循環用出力油路L8,入力ポート52gおよびリリーフポート52j,リリーフ用油路L10,リリーフ弁64を順に介してクーラ66に送られる。また、ロックアップ油室25の油圧がロックアップ用ポート18cからロックアップ用油路L7,ロックアップリレーバルブ50の出力ポート52fおよびリリーフポート52i,リリーフ用油路L10,リリーフ弁64を順に介してクーラ66に送られる。一方、リニアソレノイドSLUから信号圧入力ポート52aに信号圧Psluが入力されるときには、図5に示すように、スプール54にスプリング56の付勢力に打ち勝つ押圧力が作用してスプール54が図中下方向に移動する。このため、入力ポート52bと出力ポート52fとが連通し、入力ポート52cと出力ポート52eとが連通し、入力ポート52dと出力ポート52eとの連通が遮断し、出力ポート52fとリリーフポート52iとの連通が遮断し、入力ポート52gとリリーフポート52hとが連通し、入力ポート52gとリリーフポート52jとの連通が遮断する。これにより、入力ポート52bが接続された制御圧用油路L4と出力ポート52fが接続されたロックアップ用油路L7とが連通し、入力ポート52cが接続された出力用油路L5と出力ポート52eが接続された循環用入力油路L6とが連通し、出力ポート52gが接続された循環用出力油路L8とリリーフポート52hが接続されたリリーフ用油路L9とが連通するから、ロックアップコントロールバルブ40の出力ポート42cから出力された制御圧Pclがロックアップクラッチ20を係合するための係合圧としてロックアップリレーバルブ50の入力ポート52bから出力ポート52f,ロックアップ用油路L7,ロックアップ用ポート18cを介してロックアップ油室25に供給される。また、ロックアップコントロールバルブ40の出力ポート42cから出力されオリフィス70により減圧された油圧が循環圧としてロックアップリレーバルブ50の入力ポート52cから出力ポート52e,循環用入力油路L6,循環用入力ポート18a,コンバータ油室16,循環用出力ポート18b,循環用出力油路L8,入力ポート52gおよびリリーフポート52h,リリーフ用油路L9,リリーフ弁62を順に介してドレンされる。
次に、こうして構成された実施例の油圧制御装置30の動作について説明する。まず、ロックアップクラッチ20を解放する際の動作について説明する。ロックアップクラッチ20の解放は、リニアソレノイドSLUをオフとしてロックアップリレーバルブ50を図4の状態とすることにより形成することができる。この状態では、前述したように、セカンダリ圧用油路L2と循環用入力油路L6とが連通し、循環用出力油路L8がリリーフ用油路L10と連通し、ロックアップ用油路L7がリリーフ用油路L10と連通する。このため、セカンダリ圧Psecが循環用入力油路L6を介して循環用入力ポート18aからトルクコンバータ10のコンバータ油室16に導入され、コンバータ油室16に導入されたセカンダリ圧Psecは循環用出力ポート18bから循環用出力油路L8,リリーフ用油路L10,リリーフ弁64を介してクーラ66に供給されてオイルパン32に戻る。即ち、セカンダリ圧Psecが循環圧としてコンバータ油室16に供給される。また、ロックアップ油室25では、制御圧用油路L4とロックアップ用油路L7との連通は遮断され、ロックアップ用油路L7とリリーフ用油路L10とが連通するため、ロックアップ油室25に作用している油圧がロックアップ用油路L7,リリーフ用油路L10,リリーフ弁64を介してクーラ66に供給されてオイルパン32に戻る。このとき、循環圧がリリーフ用油路L10に送られると共にリリーフ弁64がリリーフ用油路L10内の油圧を設定圧に保持するから、ロックアップ油室25やロックアップ用油路L7内は作動油で満たされた状態となっている。
次に、ロックアップクラッチ20を係合する際の動作について説明する。ロックアップクラッチ20の係合は、リニアソレノイドSLUをオンとしてロックアップリレーバルブ50を図5の状態とし且つロックアップ油室25の油圧とコンバータ油室16の油圧との差圧が目標油圧となるようにリニアソレノイドSLUから出力する信号圧Psluを調節してロックアップコントロールバルブ40を制御することにより行なう。この状態では、前述したように、制御圧用油路L4とロックアップ用油路L7とが連通し、制御圧用油路L5と循環用入力油路L6とが連通し、循環用出力油路L8とリリーフ用油路L9とが連通する。このため、ロックアップコントロールバルブ40からの制御圧Pclがロックアップ用油路L7を介してロックアップ用ポート18cからロックアップ油室25に導入される。このとき、前述したように、ロックアップ油室25やロックアップ用油路L6はロックアップクラッチ20を解放しているときでも作動油で満たされた状態となっているから、制御圧Pclの導入によりロックアップ油室25の油圧は迅速に上昇する。また、制御圧Pclがオリフィス70で減圧されて循環用入力油路L6を介して循環用入力ポート18aからトルクコンバータ10のコンバータ油室16に導入され、コンバータ油室16に導入された油圧は循環用出力ポート18bから循環用出力油路L8,リリーフ用油路L9,リリーフ弁62を介してドレンされてオイルパン32に戻る。即ち、ロックアップ油室25には制御圧Pclが作用し、コンバータ油室16には制御圧Pclをオリフィス70で減圧したものが作用するから、ロックアップ油室25とコンバータ油室16との間で油圧の差圧が生じ、ロックアップクラッチ20が係合する。この差圧は、制御圧Pclが高いほど大きくなり、制御圧Pclが低いほど小さくなるから、ロックアップコントロールバルブ40で制御圧Pclを調圧することによりロックアップクラッチ20の係合圧を制御することができる。このとき、ロックアップ油室25とコンバータ油室16とに作用させる油圧の元圧をライン圧PLとしているから、セカンダリ圧Psecを用いるものに比して、エンジン2の回転速度が比較的低い状態からロックアップクラッチ10を係合させることができる。また、ロックアップ油室25とコンバータ油室16とに作用させる油圧の元圧は同一であるから、安定した差圧を発生させることができ、ロックアップクラッチ20の制御性をより向上させることができる。
ここで、ロックアップクラッチ20をスリップ係合するスリップ制御を行なう場合を考える。スリップ制御は、エンジン2のクランクシャフト3(ポンプインペラ12)の回転速度と自動変速機4のインプットシャフト5(タービンランナ13)の回転速度との差回転が目標差回転となるようにロックアップ油室25の油圧とコンバータ油室16の油圧とを増減させてロックアップクラッチ20の係合圧を制御するものである。ロックアップ油室25では、ロックアップ用ポート18c側がロックアップ用油路L7と制御圧用油路L4と連絡用油路L3とを介してロックアップコントロールバルブ40のドレンポート42gに接続されている。このため、ロックアップ油室25の油圧の減圧は、リニアソレノイドSLUからの信号圧Psluによりスプール44を移動させて余剰の制御圧Pclをロックアップコントロールバルブ40のドレンポート42gからドレンすることにより行なわれる。一方、コンバータ油室16では、循環用出力ポート18b側が循環用出力油路L8とリリーフ用油路L9とを介して作動油をドレンするリリーフ弁62に接続され、循環用入力ポート18a側が循環用入力油路L6とバイパス油路L11(逆止弁68)と連絡油路L3とを介してロックアップコントロールバルブ40のドレンポート42gに接続されている。このため、コンバータ油室16の油圧の減圧は、循環用出力ポート18b側から循環用出力油路L8とリリーフ用油路L9とを介してリリーフ弁62にてドレンすると共に循環用入力ポート18a側から循環用入力油路L7と制御圧用油路L4と連絡油路L3とを介してロックアップコントロールバルブ40のドレンポート42gにてドレンすることにより行なわれる。即ち、コンバータ油室16の油圧を循環用出力ポート18b側と循環用入力ポート18a側の両方からドレンすることができるのである。このように、コンバータ油室16の油圧の減圧を素早く行なうことができるから、ロックアップクラッチ20をスリップ係合する際の制御性をより向上させることができる。
以上説明した実施例の油圧制御装置30では、元圧を調圧して制御圧Pclを生成するロックアップコントロールバルブ40と、トルクコンバータ10に対して給排する油圧の経路を切り替えるロックアップリレーバルブ50を備えるものにおいて、ロックアップリレーバルブ50を、制御圧Pclが出力される制御圧用油路L4とロックアップ油室25に連通するロックアップ用油路L7とを接続すると共に制御圧Pclが出力される制御圧用油路L5とコンバータ油室16に連通する循環用入力油路L6とを接続する経路と、制御圧用油路L4とロックアップ用油路L7との接続を遮断すると共に制御圧用油路L5と循環用入力油路L6との接続を遮断する経路とが切り替えられるよう形成し、制御圧用油路L5に制御圧Pclを減圧するためのオリフィス70を形成する。これにより、ロックアップ油室25とコンバータ油室16との間で安定した差圧を生じさせて、ロックアップクラッチ20を係合することができる。しかも、ロックアップクラッチ20を係合するときにはロックアップ油室25とコンバータ油室16とに供給する油圧の元圧をライン圧PLとしロックアップクラッチ20を解放するときにはコンバータ油室16に供給する循環圧の元圧をセカンダリ圧Psecとするから、エンジン2の回転速度が比較的低い状態からロックアップクラッチ20を係合させることができると共にロックアップクラッチ20を解放しているときにはライン圧PLの低下を抑制して機械式オイルポンプ31の大型化を抑制することができる。また、制御圧用油路L5にオリフィス70を迂回するようにバイパス油路L11を設け、このバイパス油路L11に逆止弁68を取り付けたから、循環用出力ポート18b側と循環用入力ポート18a側の両方からドレンすることによりコンバータ油室16の油圧を素早く減圧させることができ、ロックアップクラッチ20をスリップ係合する際の制御性をより向上させることができる。
実施例では、1つのリニアソレノイドSLUからの信号圧Psluによりロックアップコントロールバルブ40とロックアップリレーバルブ50の両方を制御するものとしたが、これに限られず、別個のリニアソレノイドからの信号圧を用いてロックアップコントロールバルブ40とロックアップリレーバルブ50とを別々に制御するものとしてもよい。
実施例では、制御圧用油路L5にオリフィス70を迂回するようにバイパス油路L11を設け、このバイパス油路L11に逆止弁68を取り付けるものとしたが、バイパス油路L11および逆止弁68を省略するものとしてもよい。この場合でも、コンバータ油室16の油圧を循環用出力ポート18b側からドレンすると共に循環用入力ポート18a側からオリフィス70を介してドレンすることができる。
実施例では、リリーフ用油路L11にリリーフ弁64を設けるものとしたが、これに限られず、リリーフ弁64を省略するものとしてもよい。
実施例では、制御圧Pclが出力されるロックアップコントロールバルブ40の出力ポート42cを、連絡ポート42e,連絡用油路L3,連絡ポート42fを介してドレンポート42gに連通させるものとしたが、出力ポート42cを直接ドレンポート42gに連通させるものとしてもよい。この場合、ドレンポート42gの後段にリリーフ弁を設けるのが望ましい。
実施例では、トルクコンバータ10の循環用入力油路L6,循環用出力油路L8,ロックアップ用油路L7に対する油圧の給排経路の切り替えを単一のロックアップリレーバルブ50を用いて行なうものとしたが、複数のリレーバルブを用いて行なうものとしてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と発明の概要の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、循環用入力ポート18aが「循環用入力ポート」に相当し、循環用出力ポート18bが「循環用出力ポート」に相当し、循環用入力油路L6が「循環用入力油路」に相当し、循環用出力油路L8が「循環用出力油路」に相当し、ロックアップ用油路L7が「係合用油路」に相当し、ロックアップコントロールバルブ40が「調圧バルブ」に相当し、ロックアップリレーバルブ50が「切替器」に相当し、オリフィス70が「オリフィス」に相当する。また、機械式オイルポンプ13が「ポンプ」に相当し、プライマリレギュレータバルブ34とセカンダリレギュレータバルブ36とが「油圧生成器」に相当し、ライン圧用油路L1が「ライン圧用油路」に相当し、セカンダリ圧用油路L2が「セカンダリ圧用油路」に相当する。さらに、バイパス油路L11が「バイパス油路」に相当し、逆止弁68が「一方向弁」に相当する。また、リリーフ用油路L11が「リリーフ用油路」に相当し、リリーフ弁64が「リリーフ弁」に相当する。なお、実施例の主要な要素と発明の概要の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が発明の概要の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、発明の概要の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。例えば、「切替器」にリニアソレノイドSLTが含まれていてもよい。即ち、発明の概要の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は発明の概要の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、油圧制御装置の製造産業に利用可能である。

Claims (3)

  1. コンバータ本体内を作動油が循環する循環油室と、供給された油圧と前記循環油室内の油圧との差圧によりロックアップクラッチを係合する係合油室とを有するロックアップクラッチ付きのトルクコンバータの油圧を制御する油圧制御装置であって、
    前記循環油室に循環圧を入力する循環用入力ポートに接続された循環用入力油路と、
    前記循環油室から循環圧を出力する循環用出力ポートに接続された循環用出力油路と、
    前記係合油室に係合圧を入出力する係合用ポートに接続された係合用油路と、
    元圧を入力すると共に調圧して出力する調圧バルブと、
    前記調圧バルブの出力ポートに接続された第1の出力用油路と、
    前記調圧バルブの出力ポートに接続された第2の出力用油路と、
    前記係合用油路と前記第1の出力用油路とを接続すると共に前記循環用入力油路と前記第2の出力用油路とを接続する第1の状態と、前記係合用油路と前記第1の出力用油路との接続を遮断すると共に前記循環用入力油路と前記第2の出力用油路との接続を遮断する第2の状態とを切り替える切替器と、
    前記第2の出力用油路に形成されたオリフィスと、
    原動機の動力を用いて油圧を発生させるポンプと、
    前記ポンプにより発生した油圧に基づいて高圧のライン圧と当該ライン圧よりも低圧のセカンダリ圧とを生成する油圧生成器と、
    前記ライン圧が供給されるライン圧用油路と、
    前記セカンダリ圧が供給されるセカンダリ圧用油路と、
    を備え、
    前記調圧バルブは、入力ポートが前記ライン圧用油路に接続され、
    前記切替器は、前記第1の状態で更に前記セカンダリ圧用油路と前記循環用入力油路との接続を遮断し、前記第2の状態で更に前記セカンダリ圧用油路と前記循環用入力油路とを接続する
    ことを特徴とする油圧制御装置。
  2. 請求項1記載の油圧制御装置であって、
    前記第1の出力用油路に前記オリフィスを迂回するよう接続されたバイパス油路と、
    前記バイパス油路に取り付けられ、前記循環用入力ポートから循環圧を排出する方向にのみ開弁する一方向弁と
    を備えることを特徴とする油圧制御装置。
  3. 請求項1または2記載の油圧制御装置であって、
    設定圧以上の油圧が作用したときに開弁するリリーフ弁が取り付けられたリリーフ用油路を備え、
    前記切替器は、前記第1の状態で更に前記係合用油路と前記リリーフ用油路との接続を遮断し、前記第2の状態で更に前記係合用油路と前記リリーフ用油路とを接続すると共に前記循環用出力油路と該リリーフ用油路とを接続する
    ことを特徴とする油圧制御装置。
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