JP2003042287A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体伝動装置への供給圧を調圧する調圧弁の
印可信号圧に対するゲインを切換可能とする。 【解決手段】 自動変速機の油圧制御装置は、ロックア
ップクラッチ11を有する流体伝動装置1と、そのロッ
クアップと流体伝動のための油圧を供給する調圧弁4
と、該調圧弁に調圧のための調圧信号圧を印可する信号
圧制御弁7とを備える。調圧弁に印可される調圧信号圧
に対する調圧弁のゲインを切り換える切換手段6、8、
9を設けた。これにより調圧弁の調圧信号圧に対するゲ
インが変更可能となり、ロックアップオン圧を流体伝動
のための油圧に対して高くすることができ、流体伝動圧
の低減による流体伝動装置の保護と高いロックアップ係
合圧の確保の両立が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の油圧
制御装置に関し、特に、自動変速機の流体伝動装置に油
圧を供給する調圧弁の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、その変速機構に付随する
発進装置として、ストール領域から直結領域まで連続し
てトルク伝達が可能なトルクコンバータや流体継手から
なる流体伝動装置を備える。流体伝動装置には、その動
力伝達効率を向上させるために、ポンプインペラとター
ビンランナの回転数差(流体スリップ)の小さい領域に
おいて、それらを直結するロックアップクラッチが付設
されるのが、特に車両用のものにおいて通例である。流
体伝動装置による流体を介するトルク伝達のために、流
体伝動装置への油圧の供給は、変速機構のクラッチやブ
レーキを制御する油圧制御装置を介してなされる。油圧
制御装置は、流体伝動装置のタービンランナにより駆動
されるオイルポンプを油圧発生源とし、通常、その発生
油圧をプライマリレギュレータバルブにより車両走行負
荷に応じて調圧してライン圧油路にクラッチやブレーキ
制御のために出力し、余剰圧としてプライマリレギュレ
ータバルブから排出される油圧をセカンダリレギュレー
タバルブにより、同様に車両走行負荷に応じて調圧して
流体伝動装置制御のためにセカンダリ圧油路に出力し、
残余の油圧としてセカンダリレギュレータバルブから排
出される油圧を潤滑圧として機構各部に供給する。こう
した調圧関係にあることから、プライマリレギュレータ
バルブとセカンダリレギュレータバルブは、共に、車両
走行負荷に応じた信号圧を出力するスロットルリニアソ
レノイドバルブからの調圧信号圧の印可により制御され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両用自動
変速機は、エンジン出力等の仕様の異なる複数車種への
搭載が可能な汎用性を求められている。こうした面から
上記調圧関係をみると、ライン圧とセカンダリ圧は、共
にスロットルリニアソレノイドバルブからの調圧信号圧
に基づき調圧され、一定の比例関係にあり、大出力仕様
のエンジンに対応可能なようにライン圧に対するセカン
ダリ圧を高めの割合で設定して、小出力仕様のエンジン
にも対応可能な調圧設定とした場合、小出力仕様のエン
ジンへの対応において、ライン圧に対してセカンダリ圧
が高いことで、ロックアップ係合時の流体伝動装置への
供給圧が高くなり過ぎることがある。こうした供給圧の
過剰は、流体伝動装置のシェルにかかる圧力負荷を大き
くし、望ましくない。
【0004】また、ライン圧に対して相対的に高いロッ
クアップ係合圧を必要とする仕様の車両への適用を考え
た場合、高いロックアップ係合圧を得るために、その分
だけスロットルリニアソレノイドバルブからの調圧信号
圧を高くすることになり、ライン圧が不要に高くなる。
こうしたライン圧の上昇は、それ自体変速機構のクラッ
チやブレーキの作動に格別支障となるものではないが、
油圧源としてオイルポンプに不要な負荷を生じさせるこ
とになり、車両走行燃費の悪化につながる。
【0005】更に、流体伝動装置における流体伝動圧と
ロックアップ係合圧の関係をみると、ロックアップ係合
圧は、エンジン出力の増大に伴って高めなければならな
いのに対して、流体伝動圧は、格別エンジン仕様に応じ
て変更する必要のないものである。したがって、高いエ
ンジン出力に対応するには、ロックアップ係合圧だけを
高めれば足りることになるが、上記のようにセカンダリ
レギュレータバルブの調圧により得られる油圧は、低い
エンジン出力に合わせてライン圧に対して低い割合で設
定された場合、自ずとその上限に限界があり、高いエン
ジン出力仕様に対して、ライン圧は対応可能であって
も、ロックアップ係合圧としては不足する事態も生じ
る。
【0006】本発明は上記のような事情に鑑み案出され
たものであり、ロックアップクラッチ付流体伝動装置の
供給油圧を調圧する調圧弁の仕様の異なる車種への対応
を可能とし、それにより自動変速機の油圧制御装置の汎
用性を向上させることを第1の目的とする。次に、本発
明は、流体伝動装置に対する低圧の流体伝動圧の供給と
高圧のロックアップ係合圧の供給を両立させることを第
2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載のように、ロックアップクラッチを有する流体伝
動装置と、該流体伝動装置に供給する油圧の基圧を調圧
する調圧弁と、該調圧弁に調圧のための調圧信号圧を印
可する信号圧制御弁とを備える自動変速機の油圧制御装
置において、前記調圧弁に印可される調圧信号圧に対す
る調圧弁のゲインを切り換える切換手段が設けられたこ
とを特徴とする構成により達成される。
【0008】より具体的には、上記の構成において、請
求項2に記載のように、油圧源により発生する油圧をラ
イン圧に調圧する第2の調圧弁を備え、前記信号圧制御
弁は、前記調圧弁及び第2の調圧弁に調圧のための調圧
信号圧を印可する構成とされる。
【0009】上記の構成において、請求項3に記載のよ
うに、前記切換手段は、ロックアップクラッチのオン・
オフ指令に連動する構成されるのが有効である。
【0010】上記の構成において、請求項4に記載のよ
うに、前記切換手段は、ロックアップクラッチのオン指
令に基づき切換信号を出力するソレノイド弁と、該ソレ
ノイド弁の切換信号の印可により調圧弁に切換信号圧を
出力するリレー弁を有する構成とされると更に有効であ
る。
【0011】上記の構成において、請求項5に記載のよ
うに、前記調圧弁は、調圧信号圧に対する第1及び第2
の受圧部を有し、切換手段は、第1の受圧部に常時印可
される調圧信号圧に対して、第2の受圧部に対する調圧
信号圧の印可によりハイゲインに切り換えられる構成さ
れることができる。
【0012】上記の構成において、請求項6に記載のよ
うに、前記ロックアップクラッチは、流体伝動装置に供
給する流体伝動のための油圧により係合作動する単板ク
ラッチで構成される。
【0013】あるいは、上記の構成において、請求項7
に記載のように、前記ロックアップクラッチは、流体伝
動装置に供給する流体伝動のための油圧とは異なるロッ
クアップ係合油圧の供給により作動する多板クラッチで
構成される。
【0014】
【発明の作用及び効果】前記請求項1記載の構成では、
調圧信号圧に対する流体伝動装置への供給圧の関係を調
圧弁のゲイン切り換えにより変更することができる。し
たがって、調圧信号圧に対する異なる供給圧が得られ、
これにより仕様の異なる車両への油圧制御装置の汎用化
が可能となる。
【0015】次に、請求項2記載の構成では、調圧信号
圧に応じて第2の調圧弁により調圧されるライン圧に対
して、流体伝動装置への異なる供給圧を確保することが
できる。したがって、調圧信号圧に対する異なる供給圧
が得られ、ライン圧としては対応可能でありながら、流
体伝動装置への供給圧が対応できない場合に実現できな
かった、仕様の異なる車両への油圧制御装置の汎用化が
可能となる。
【0016】次に、請求項3記載の構成では、流体伝動
装置への供給圧を、調圧弁のゲイン切り換えを利用し
て、ロックアップクラッチのオン・オフ指令に連動させ
て変更することができる。したがって、例えば、ロック
アップクラッチの係合時に、自動的に流体伝動装置への
供給圧をロックアップ係合維持に必要な高い油圧に切り
換える制御が可能となる。
【0017】次に、請求項4記載の構成では、切換手段
をソレノイド弁と、ソレノイド弁作動のリレー弁とで構
成することで、ソレノイド弁がフェ−ルした場合でも、
リレー弁が非作動の油路状態が維持される。したがっ
て、フェ−ル時の調圧弁の作動を確保することができ
る。
【0018】次に、請求項5記載の構成では、本来調圧
弁の作動のために出力される調圧信号圧を利用した調圧
弁のゲイン切り換えが達成される。したがって、調圧弁
のゲイン切り換えのための格別の信号圧を用いずに、調
圧弁のゲイン切り換えが可能となる。
【0019】次に、請求項6記載の構成では、流体伝動
装置への油圧供給をロックアップ時に高めなければなら
ない単板クラッチ構成のロックアップクラッチを持つ流
体伝動装置において、ライン圧の上昇を抑えながらロッ
クアップ係合時のみ流体伝動装置への供給圧を高めるこ
とができる。したがって、不要なライン圧の上昇による
自動変速機の効率低下を防ぐことができる。
【0020】次に、請求項7記載の構成では、流体伝動
装置への油圧供給が係合を妨げる方向に作用する多板ク
ラッチ構成のロックアップクラッチを持つ流体伝動装置
において、高いロックアップ係合圧の供給と、低い流体
伝動圧の供給とを両立させることができる。したがっ
て、エンジン出力仕様の小さなものに対応する調圧弁の
調圧設定で、エンジン出力仕様の大きなものに対応する
油圧制御装置の汎用化が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の実施
形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る油
圧制御装置の流体伝動装置制御関連部分の回路構成を示
す。この回路は、流体伝動装置を単板構成のロックアッ
プクラッチ11付のトルクコンバータ1として構成され
ており、油圧発生源としてのオイルポンプ2と、オイル
ポンプ2の吐出圧をライン圧に調圧する第2の調圧弁と
してのプライマリレギュレータバルブ3と、プライマリ
レギュレータバルブ3から排出される余剰圧をセカンダ
リ圧に調圧する調圧弁としてのセカンダリレギュレータ
バルブ4と、セカンダリ圧を基圧としてトルクコンバー
タ1への供給圧を制御するロックアップコントロールバ
ルブ5と、供給圧のトルクコンバータ1への供給・排出
を制御するロックアップリレーバルブ6とを主要な構成
要素として備える。
【0022】そして、この回路には、更に、プライマリ
レギュレータバルブ3とセカンダリレギュレータバルブ
4に車両走行負荷に応じた調圧信号圧を印可する信号圧
制御弁としてのスロットルリニアソレノイドバルブ7
と、本発明の主題に係るゲイン切換手段を前記ロックア
ップリレーバルブ6と共に構成するオンオフソレノイド
バルブ8と、その出力信号により作動するセカンダリゲ
インリレーバルブ9が配設されている。なお、この回路
の作動には、上記各バルブの他に、スロットルリニアソ
レノイドバルブ7とオンオフソレノイドバルブ8にそれ
らによる信号出力のための基圧を供給すべく、ライン圧
を基圧としてソレノイドモジュレータ圧(P
S O L .M O D .)を出力する図示しないソレノイドモジ
ュレータバルブと、電子制御装置からのロックアップ指
令に基づきロックアップ信号圧(PS L U )を出力する
図示しないロックアップソレノイドバルブを必要とする
が、これらのバルブについては、回路図示の錯綜を避け
る意味で、印可経路のみを矢印で示す。
【0023】更に各部について詳述する。まず、トルク
コンバータ1は、図示しないエンジン出力軸にコンバー
タシェル10を介して連結されるポンプインペラ12
と、それに対向配置され、自動変速機の図示しない入力
軸に連結されるタービンランナ13と、それらの間に介
挿され、ワンウェイクラッチ15とステータシャフト1
6を介して図示しない変速機ケースに回り止め支持され
るステータ14と、タービンランナ13に取付けられた
ロックアップクラッチディスク11Aとから構成されて
いる。こうした構成からなるトルクコンバータ1は、そ
の流体伝動室R1をロックアップオン油路Lonを介し
てロックアップリレーバルブ6のセカンダリ圧アウトポ
ート6eに接続され、ロックアップオフ室R2をロック
アップオフ油路Loffを介してロックアップリレーバ
ルブ6のロックアップコントロール圧アウトポート6g
に接続されている。
【0024】次に、プライマリレギュレータバルブ3
は、スプリング負荷の3ポート形スプール弁で構成さ
れ、そのインポート3aがオイルポンプ2の吐出側につ
ながるライン圧油路LL に接続され、アウトポート3b
がセカンダリ圧油路Lsに接続され、ドレンポート3c
がオイルポンプ2の吸込側に接続されている。そして、
スプリング負荷側のスプール端は、スロットル信号圧の
受圧部として、オリフィスを介してスロットルリニアソ
レノイドバルブ7の出力ポート7bに接続され、反対側
のスプール端は、フィードバック信号圧の受圧部とし
て、オリフィスを介してライン圧油路LL に接続されて
いる。こうした接続関係から、プライマリレギュレータ
バルブ3は、スロットル信号圧が高い状態では、スロッ
トル信号圧とスプリング負荷の重畳で、インポート3a
とドレンポート3cの連通度合いをアウトポート3bに
対する連通度合いに対して小さくすることでフィードバ
ック信号圧とのバランスからライン圧を上昇させる作動
をし、スロットル信号圧が低い状態では、インポート3
aとドレンポート3cの連通度合いをアウトポート3b
に対する連通度合いに対して大きくすることでフィード
バック信号圧とのバランスからライン圧を下降させる作
動をする。
【0025】セカンダリレギュレータバルブ4も、プラ
イマリレギュレータバルブ3と実質同様の、スプリング
負荷の3ポート形スプール弁で構成されるが、このバル
ブ4の場合、スプールのスプリング負荷側端部にはプラ
ンジャが配設されている。セカンダリレギュレータバル
ブ4のインポート4aは、セカンダリ圧油路Lsに接続
され、アウトポート4bは潤滑圧油路LL B に接続さ
れ、ドレンポート4cがオイルポンプ2の吸込側に接続
されている。そして、スプリング負荷側のスプール端
は、スロットル信号圧の第2の受圧部4Bとして、オリ
フィスを介してロックアップリレーバルブ6のスロット
ル信号圧アウトポート6jに接続され、反対側のスプー
ル端は、フィードバック信号圧の受圧部として、オリフ
ィスを介してセカンダリ圧油路Lsに接続され、更にプ
ランジャの外端側は、スロットル信号圧の第1の受圧部
4Aとして、オリフィスを介してスロットルリニアソレ
ノイドバルブ7のアウトポート7bに接続されている。
【0026】こうした接続関係から、セカンダリレギュ
レータバルブ4は、プランジャの外端に印可されるスロ
ットル信号圧が高い状態では、スロットル信号圧とスプ
リング負荷の重畳で、インポート4aとドレンポート4
cの連通度合いをアウトポート4bに対する連通度合い
に対して小さくすることでフィードバック信号圧とのバ
ランスからセカンダリ圧を上昇させる作動をし、スロッ
トル信号圧が低い状態では、インポート4aとドレンポ
ート4cの連通度合いをアウトポート4bに対する連通
度合いに対して大きくすることでフィードバック信号圧
とのバランスからセカンダリ圧を下降させる作動をす
る。更に、スプリング負荷側のスプール端へのスロット
ル信号圧の印可により、受圧作用面を増すことで、同じ
スロットル信号圧の印可に対するゲインを大きくされる
ことで、セカンダリ圧を上昇させる作動をする。
【0027】ロックアップコントロールバルブ5は、一
端に拡径ランドを有するスプールによりアウトポート5
bのインポート5aとドレンポート5cへの連通度合い
を調整する3ポート形スプール弁と、スプールの拡径ラ
ンド側端部にスプリング負荷で当接するプランジャとを
備える構成とされている。このバルブ5のインポート5
aはセカンダリ圧油路Lsに接続され、アウトポート5
bはロックアップリレーバルブ6のインポート6hに接
続され、ドレンポート5cはドレン(EX)接続とされ
ている。また、スプリング負荷に対向する拡径ランドの
受圧部はロックアップソレノイド信号圧油路LS L U
接続され、プランジャの外側の受圧部は、オリフィスを
介してロックアップオン油路Lonに接続され、反スプ
リング負荷側の受圧部は、オリフィスを介してロックア
ップオフ油路Loffに接続されている。このロックア
ップコントロールバルブ5の作動は、後に詳記するロッ
クアップリレーバルブ6の作動と関係するので、後に説
明する。
【0028】ロックアップリレーバルブ6は、6つのラ
ンドを有するスプールにより11のポートを切り換える
スプリング復帰式の切換弁で構成されている。反スプリ
ング負荷側スプール端に近い側(図の上側)のポートか
ら説明すると、潤滑圧インポート6aは潤滑圧油路L
L B を介してセカンダリレギュレータバルブ4のアウト
ポート4bに接続され、潤滑圧アウトポート6bは図示
しない変速機ケース内油路や軸内油路を経て機構の各潤
滑部位(図にLUBEと略示する)に接続されている。
戻り圧インポート6cはロックアップオン油路Lonに
接続されている。ポート6dは不使用として閉鎖されて
いる。ロックアップオン圧アウトポート6eはロックア
ップオン油路Lonに接続されている。セカンダリ圧イ
ンポート6fはセカンダリ圧油路Lsに接続されてい
る。セカンダリ圧アウトポート6gはロックアップオフ
油路Loffに接続されている。ロックアップオフ圧イ
ンポート6hはロックアップコントロールバルブ5のア
ウトポート5bに接続されている。ポート6iはドレン
(EX)接続のポートである。スロットル信号圧アウト
ポート6jはセカンダリレギュレータバルブ4のスプリ
ング負荷側受圧部にオリフィスを介して接続されてい
る。スロットル信号圧インポート6kはセカンダリゲイ
ンリレーバルブ9のアウトポート9bに接続されてい
る。そして、このバルブ6は、ロックアップ信号圧(P
S L U )により切り換え作動させるべく、反スプリング
負荷側スプール端の受圧部をロックアップ信号圧油路L
S L U に接続されている。
【0029】こうした構成からなるロックアップリレー
バルブ6は、ロックアップ信号圧(PS L U )無印可時
は、スプリング復帰で図示左半分の位置を取り、この状
態で、ロックアップオン油路Lonの潤滑部位(LUB
E)への連通、セカンダリ圧油路Lsのロックアップオ
フ油路Loffへの連通、及びスロットル信号圧アウト
ポート6iのドレン(EX)連通を確立し、残りの各ポ
ートを全て閉鎖する。また、ロックアップ信号圧(P
S L U )印可時は、スプリング負荷に抗して図示右半分
の位置を取り、この状態で、潤滑圧油路LL B の潤滑部
位(LUBE)への連通、セカンダリ圧油路Lsのロッ
クアップオン油路Lonへの連通、ロックアップコント
ロールバルブ5のアウトポート5bのロックアップオフ
油路Loffへの連通、及びスロットル信号圧インポー
ト6kのセカンダリレギュレータバルブ4のスプリング
負荷側受圧部への連通を確立し、他の全てのポートを閉
鎖する。
【0030】スロットルリニアソレノイドバルブ7は、
図示しない電子制御装置からのスロットル信号指令によ
りスプリング負荷に抗するソレノイドによるプランジャ
の負荷でスプールを作動させる3ポート形リニアソレノ
イド弁で構成されている。このバルブ7のインポート7
aは、ソレノイドモジュレータ圧
(PS O L . M O D . )油路に接続され、アウトポート
7bはスロットル信号圧油路LS L T に接続され、ドレ
ンポート7cはドレン(EX)接続とされている。この
バルブ7は、ソレノイドモジュレータ圧(P
S O L . M O D . )を基圧として、ソレノイド駆動信号
に応じてスロットル信号圧を調圧出力する機能を果た
す。
【0031】オンオフソレノイドバルブ8は、図示しな
い電子制御装置からのオンオフ指令によるソレノイド負
荷をスプリングを介して受けるプランジャでボール弁体
を弁座に押圧してポートを閉じる常閉形のオン・オフソ
レノイド弁とされている。このバルブ8のインポート8
aはソレノイドモジュレータ圧(PS O L . M O D .
油路に接続され、アウトポート8bはセカンダリゲイン
リレーバルブ9の反スプリング負荷側スプール端の信号
圧受圧部に接続されている。このバルブ8は、ソレノイ
ド信号圧(PS O L . M O D . )を、ロックアップオン
指令によるソレノイド駆動信号として出力する機能を果
たす。
【0032】セカンダリゲインリレーバルブ9は、スプ
リング復帰式のスプール形3ポート切換弁で構成されて
いる。このバルブ9のインポート9aはスロットル信号
圧油路LS L T に接続され、アウトポート9bはロック
アップリレーバルブ6のスロットル信号圧インポート6
kに接続され、ドレンポート9cはドレン(EX)接続
とされている。このバルブ9は、反スプリング負荷側ス
プール端の受圧部にソレノイド信号圧(P
S O L . M O D . )を印可されてインポート9aとアウ
トポート9bの連通を確立してドレンポート9cを閉
じ、ソレノイド信号圧(PS O L . M O D . )の印可を
解放されることで、インポート9aとアウトポート9b
の連通を遮断してアウトポート9bをドレン連通とする
作動をする。
【0033】こうした構成からなる流体伝動装置制御関
連部分の回路は、タービンランナ12の回転時、それに
より駆動されるオイルポンプ2を油圧源とし、それによ
る発生油圧をプライマリレギュレータバルブ3で調圧し
て、ライン圧油路LL に所定のライン圧を生成させると
共に、セカンダリレギュレータバルブ4で調圧して、セ
カンダリ圧油路Lsにライン圧より低圧のセカンダリ圧
を生成させる。このときのライン圧とセカンダリ圧は、
前記のようにスロットルリニアソレノイドバルブ7が出
力するスロットル信号圧に応じて一定の比率の関係の油
圧となる。
【0034】図2はスロットル信号圧(PS L T )に対
するライン圧(PL )とセカンダリ圧(Ps e c )の設
定の一例を示す。この例では、スロットル信号圧(P
S L T)をPm i n 〜Pm a x まで変化させるものと
し、それに対するライン圧(PL)を図に■印で示すよ
うにP1 〜P2 まで変化させるものとし、セカンダリ圧
(Ps e c )は、図に●印で示すようにPA 〜PB まで
変化させる設定としている。
【0035】図1に戻って、ロックアップ指令のないロ
ックアップオフ状態では、ロックアップ信号圧(P
S L U )は無出力状態とされるため、ロックアップリレ
ーバルブ6は図示左半分の位置にある。このとき、セカ
ンダリ圧油路Lsの油圧は、ロックアップリレーバルブ
6のポート6f,6gを経てロックアップオフ油路Lo
ffに供給され、トルクコンバータ1のロックアップオ
フ室R2側から流体伝動室R1に供給され、流体伝動室
R1から排出される油圧は、ロックアップオン油路Lo
nからロックアップリレーバルブ6のポート6c,6b
を経て潤滑部位(LUBE)に排出される。このとき、
ロックアップコントロールバルブ5には、その反スプリ
ング負荷側スプール端の受圧部にロックアップオフ油路
Loffの油圧が、またプランジャ端側受圧部にロック
アップオン油路Lonの油圧が、それぞれオリフィス経
由で印可されるが、これらの油圧は実質上等しい対向圧
となるため、スプールはスプリング復帰力で図示右半分
の位置を取り、インポート5aとアウトポート5bは全
通状態にあるが、この全通状態でロックアップリレーバ
ルブ6のインポート6hに供給される油圧は、ロックア
ップリレーバルブ6のスプールランドで閉鎖されて、そ
れより先の油路への供給は生じない。
【0036】一方、この状態では、オンオフソレノイド
バルブ8へのロックアップ指令もなされないため、オン
オフソレノイドバルブ8は閉状態を保って、信号圧を出
力しないため、セカンダリゲインリレーバルブ9はスプ
リング復帰力により図示左半分の位置を保ち、スロット
ル信号圧油路LS L T をスプールランドで閉鎖してい
る。また、ロックアップリレーバルブ6はセカンダリレ
ギュレータバルブ4のスプリング負荷側受圧部をポート
6jとポート6iの連通でドレン接続としているため、
セカンダリレギュレータバルブ4のハイゲインへの切り
換えもなされない。したがって、この状態では、先に図
2を参照して説明したように、セカンダリレギュレータ
バルブ4はローゲイン状態にあり、スロットル信号圧
(PS L T )のプランジャ外端(第1の受圧部)4Aへ
の印可に対して●印で示すPsec(LOW)の調圧を
行なう。
【0037】これに対して、ロックアップ指令が成立す
るロックアップオン状態になると、ロックアップ信号圧
(PS L U )が印可状態とされるため、ロックアップリ
レーバルブ6は図示右半分の位置に切り換わり、ロック
アップコントロールバルブ5は図示左側半分のスプール
位置に移行する。これにより、セカンダリ圧油路Lsの
油圧は、ロックアップリレーバルブ6のポート6f,6
eを経てロックアップオン油路Lonに供給され、その
油圧がトルクコンバータ1の流体伝動室R1に供給され
ると共に、ロックアップコントロールバルブ5のプラン
ジャ側受圧部に印可される。これにより、クラッチ板1
1Aが流体伝動室R1側の油圧でコンバータシェル10
に押圧されて係合し、ロックアップ状態となると共に、
ロックアップコントロールバルブ5による調圧下で、ロ
ックアップオフ油路Loffの油圧が、連通状態のロッ
クアップリレーバルブ6のポート6g,6h経由でロッ
クアップコントロールバルブ5のアウトポート5bに入
り、ドレンポート5cに排出される。
【0038】この状態では、オンオフソレノイドバルブ
8へのロックアップ指令もなされるため、オンオフソレ
ノイドバルブ8は開弁状態となり、信号圧を出力するた
め、セカンダリゲインリレーバルブ9はスプリング復帰
力に抗して図示右半分の位置に切り換わり、スロットル
信号圧油路LS L T をポート9aとポート9bを経る連
通状態とする。また、ロックアップリレーバルブ6は,
ポート6kとポート6jの連通により、セカンダリレギ
ュレータバルブ4のスプリング負荷側受圧部(第2の受
圧部)4Bをセカンダリゲインリレーバルブ9のアウト
ポート9bへの連通状態とするため、セカンダリレギュ
レータバルブ4のハイゲインへの切り換えがなされる。
したがって、この状態では、先に図2を参照して説明し
たように、ハイゲイン状態となり、スロットル信号圧
(PS L T )の印可に対してセカンダリ圧(Psec
(HIGH))の▲印で示す調圧を行なう。
【0039】上記の回路作動をフローチャートで示す
と、図3に示すようになる。図3を参照して、ステップ
S1でロックアップオン判断が成立しない場合は、ステ
ップS2によりセカンダリレギュレータバルブはゲイン
ロー側に保持され、ステップS3でトルクコンバータ循
環圧が低くなる。これによりステップS4に示すように
トルクコンバータのシェルにかかる油圧が低減され、保
護が達成される。また、ステップS1でロックアップオ
ン判断が成立する場合は、ステップS5でロックアップ
ソレノイドオンの処理がなされ、それにより次のステッ
プS6に示すようにロックアップリレーバルブの切り換
え作動が生じる。また同時にステップS7に示すよう
に、オン・オフソレノイドバルブ(S2)もオンとさ
れ、それによりステップS8に示すようにセカンダリゲ
インリレーバルブの切り換え作動が生じる。これにより
ステップS9に示すようにセカンダリレギュレータバル
ブのゲインがハイ側に切り換わる。したがって、この状
態では、次のステップS10に示すように、より低出力
のスロットル信号圧にてロックアップクラッチの必要油
圧に対応可能となる。このスロットル信号圧
(PS L T )とセカンダリ圧(Psec)の関係は、図
2を参照して、ローゲイン状態ではPB のセカンダリ圧
を得るのにPmaxのスロットル信号圧を必要とするの
に対して、ハイゲイン状態では、同じカンダリ圧を得る
のにより低いPmidのスロットル信号圧で足りること
になる。また、この状態では、スロットル信号圧の低減
でライン圧(PL )もP 2 からP3 の油圧まで低下する
ため、図3のステップS11に示すように、ライン圧が
下がり、オイルポンプ負荷の低減により自動変速機の効
率が向上する効果が得られる。
【0040】以上詳述したように、この第1実施形態の
回路構成によれば、セカンダリレギュレータバルブ4の
ハイゲインへの切り換えをロックアップ指令に合わせて
行なうことで、ロックアップ解放時は、低圧のセカンダ
リ圧を流体伝動圧としてトルクコンバータ1の流体伝動
室R1に供給することで、コンバータシェル10にかか
る流体圧負荷を軽減し、ロックアップ係合時は、ライン
圧を不要に高めることなく高圧のセカンダリ圧を係合圧
としてトルクコンバータ1の流体伝動室R1に供給する
ことで、高トルクに対するロックアップ係合を低いスロ
ットル信号圧の印可で達成することができる。
【0041】次に、図4及び図5は本発明の第2実施形
態を示す。この第2実施形態の場合、トルクコンバータ
1は多板のロックアップクラッチ11を備えるものとさ
れる。この第2実施形態の油圧制御装置は、回路を構成
する各要素を第1実施形態と共通としながらも、ロック
アップクラッチ構成の変更に伴い、油路接続の関係が変
更されているので、共通の回路構成部分に同様の参照符
号を付して説明に代え、以下に変更部分のみ説明する。
【0042】この実施形態における流体伝動装置として
のトルクコンバータ1は、ロックアップクラッチ11と
して、コンバータシェル10内に流体伝動室R1とは独
立したロックアップ油室R3を備える。ロックアップ油
室R3は、コンバータシェル10と多板の摩擦材11B
を押圧するピストン11Cとの間に画定されている。多
板の摩擦材11Bは、コンバータシェル10側に外周を
回り止め支持した摩擦材と、タービンランナ13側に内
周を回り止め支持した摩擦材を交互に積層した構成とさ
れ、ピストン11Cによる押圧で互いに係合してコンバ
ータシェル10とタービンランナ13を直結状態とす
る。
【0043】この形態の場合、ロックアップコントロー
ルバルブ5は、セカンダリ圧のインポートが拡径ランド
側のポート5cとされ、中間のポート5bがアウトポー
ト、反スプリング負荷側のポート5aがドレンポートと
されている。そして、インポート5cはセカンダリ圧油
路Lsに接続され、アウトポート5bはロックアップ油
路Lonを介してロックアップ油室R3に接続され、更
にオリフィスを介してプランジャ端側の受圧部に接続さ
れている。
【0044】ロックアップリレーバルブ6は、ポート6
cがトルクコンバータ1の出口側油路Loutへの接続
に変更され、ポート6dがドレン(EX)接続とされ、
ポート6eがオリフィス6A及びチックバルブ6B経由
のドレン(EX)接続とされ、ポート6gがトルクコン
バータ1の入口側油路Linへの接続とされ、ポート6
hがオリフィス6Aの下流かつチックバルブ6Bの上流
でのポート6e及びロックアップコントロールバルブ5
の反スプリング負荷側スプール端受圧部へのオリフィス
経由の接続とされる変更がなされている。
【0045】この形態の場合、ロックアップ指令のない
ロックアップオフ状態では、ロックアップ信号圧(P
S L U )は無出力状態とされるため、ロックアップリレ
ーバルブ6は図示左半分の位置にある。このとき、セカ
ンダリ圧油路Lsの油圧は、ロックアップリレーバルブ
6のポート6f,6gを経てトルクコンバータ1の流体
伝動室R1の入口側油路Linに供給され、トルクコン
バータ1の流体伝動室R1から排出される油圧は、出口
側油路Loutからロックアップリレーバルブ6のポー
ト6c,6bを経て潤滑部位(LUBE)に排出され
る。このとき、ロックアップコントロールバルブ5は、
ロックアップ信号圧(PS L U )の無印可状態にあり、
図示右半分に示すスプール位置を取るため、セカンダリ
圧のインポート5cはスプールランドで閉鎖され、アウ
トポート5bがドレンポート5aへの連通のドレン接続
状態にあるため、トルクコンバータ1のロックアップ室
R3は油圧解放状態となる。したがって、ロックアップ
クラッチ11は解放状態となる。
【0046】一方、この状態では、オンオフソレノイド
バルブ8へのロックアップ指令もなされないため、オン
オフソレノイドバルブ8は閉状態を保って、信号圧を出
力しないため、セカンダリゲインリレーバルブ9はスプ
リング復帰力により図示左半分の位置を保ち、スロット
ル信号圧油路LS L T をスプールランドで閉鎖してい
る。また、ロックアップリレーバルブ6はセカンダリレ
ギュレータバルブ4のスプリング負荷側受圧部4Bをポ
ート6jとポート6iの連通でドレン接続としているた
め、セカンダリレギュレータバルブ4のハイゲインへの
切り換えもなされない。したがって、この状態では、先
に図2を参照して説明したように、セカンダリレギュレ
ータバルブ4はローゲイン状態にあり、スロットル信号
圧(PS L T )のプランジャ外端への印可に対して●印
で示すPsec(LOW)の調圧を行なう。
【0047】これに対して、ロックアップ指令が成立す
るロックアップオン状態になると、ロックアップ信号圧
(PS L U )が印可状態とされるため、ロックアップコ
ントロールバルブ5は、図示左半分のスプール位置に移
行し、ロックアップリレーバルブ6は図示右半分の位置
に切り換わる。これにより、セカンダリ圧油路Lsの油
圧は、ロックアップコントロールバルブ5のインポート
5c,5b経由でロックアップオン油路Lonに供給さ
れ、その油圧がトルクコンバータ1のロックアップ油室
R3に供給されると共に、ロックアップコントロールバ
ルブ5のプランジャ側受圧部にフィードバック印可され
る。これにより、ピストン11Cがロックアップ油室R
3の油圧でクラッチ摩擦材11Bを押圧し、クラッチ摩
擦材11Bが係合して、ロックアップ状態となる。この
とき、同時にロックアップリレーバルブ6のポート6
f,6eを経たセカンダリ圧は、オリフィス6A経由で
チェックバルブ6Bを介してドレンされることでオリフ
ィス6Aとチェックバルブ6Bの間で減圧されてロック
アップリレーバルブ6のポート6h,6g経由でトルク
コンバータ1の流体伝動室R1に供給される。そして、
このロックアップによりロックアップ油室R3の油圧が
上昇することで、ロックアップコントロールバルブ5は
ロックアップ信号圧(PS L U )とフィードバック油圧
の対向印可により調圧状態となり、セカンダリ圧を基圧
としてロックアップ油室R3内の油圧をセカンダリ圧に
応じた所定圧にする。
【0048】この状態では、オンオフソレノイドバルブ
8へのロックアップ指令により、オンオフソレノイドバ
ルブ8の開弁で、信号圧を出力するため、セカンダリゲ
インリレーバルブ9はスプリング復帰力に抗して図示右
半分の位置に切り換わり、スロットル信号圧油路L
S L T をポート9aとポート9bを経る連通状態とす
る。また、ロックアップリレーバルブ6は,ポート6k
とポート6jの連通により、セカンダリレギュレータバ
ルブ4のスプリング負荷側受圧部4Bをセカンダリゲイ
ンリレーバルブ9のアウトポート9bへの連通状態とす
るため、セカンダリレギュレータバルブ4のハイゲイン
への切り換えがなされる。したがって、この状態でのセ
カンダリ圧は、先の図2を参照して、スロットル信号圧
の印可に対してハイゲイン状態となり、図に▲印で示す
セカンダリ圧(Psec(HIGH))の調圧を行な
う。
【0049】上記の回路作動をフローチャートで示す
と、図5に示すようになる。図5を参照して、ステップ
S1でロックアップオン判断が成立しない場合は、ステ
ップS2によりセカンダリレギュレータバルブはゲイン
ロー側に保持され、ステップS3でトルクコンバータ循
環圧が低くなる。これによりステップS4に示すように
トルクコンバータのシェルにかかる油圧が低減され、保
護が達成される。また、ステップS1でロックアップオ
ン判断が成立する場合は、ステップS5でロックアップ
ソレノイドオンの処理がなされ、それにより次のステッ
プS6に示すようにロックアップリレーバルブの切り換
え作動が生じる。また同時にステップS7に示すよう
に、オン・オフソレノイドバルブ(S2)もオンとさ
れ、それによりステップS8に示すようにセカンダリゲ
インリレーバルブの切り換え作動が生じる。これにより
ステップS9に示すようにセカンダリレギュレータバル
ブのゲインがハイ側に切り換わる。この状態では、スロ
ットル信号圧(PS L T )とセカンダリ圧(Psec)
の関係は、図2を参照して、ローゲイン状態ではPma
xのスロットル信号圧に対して、PB のセカンダリ圧し
か得ることができないのに対して、ハイゲイン状態で
は、同じスロットル信号圧Pmaxに対して、より高い
セカンダリ圧(PC )を得ることができるようになる。
したがって、ステップS12に示すように、ロックアッ
プクラッチの必要油圧が高い場合に対応可能となる。
【0050】かくしてこの実施形態の回路構成によれ
ば、ロックアップクラッチ1のオン時に、ロックアップ
室R3側へは、ハイゲインのセカンダリ圧を基圧とする
ロックアップコントロールバルブ5経由の高い係合圧を
供給しながら、流体伝動室R1側へは、オリフィス6A
経由で低減された油圧を供給することができるため、ロ
ックアップクラッチの係合を遅らせる作用をする流体伝
動室R1側の油圧を低くして、迅速なロックアップ係合
を達成することができる。また、この流体伝動室R1側
の油圧の低減で、コンバータシェル10にかかる油圧負
荷を軽減することができる。
【0051】以上、本発明を2つの実施形態を挙げて詳
説したが、本発明は例示の実施形態に限らず、特許請求
の範囲に記載の事項の範囲内で種々変更することができ
る。特に、例示の実施形態では、ソレノイドバルブ8の
信号出力状態でのフェ−ルを考慮して、その出力信号に
よりリレーバルブ9を作動させてハイゲインへの切り換
えを行なっているが、回路を簡略化する意味では、ソレ
ノイドバルブ8の信号圧の直接印可でセカンダリレギュ
レータ4のハイゲインへの切り換えを行なう構成を採る
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る油圧制御装置のロ
ックアップクラッチ付流体伝動装置制御関連部分の回路
図である。
【図2】信号圧制御弁の出力に対するラン圧とセカンダ
リ圧の設定の一例を示すグラフである。
【図3】第1実施形態の油圧制御装置の作動とそれによ
る効果の関係を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態に係る油圧制御装置のロ
ックアップクラッチ付流体伝動装置制御関連部分の回路
図である。
【図5】第2実施形態の油圧制御装置の作動とそれによ
る効果の関係を示すフローチャートである。
【符号の説明】 1 トルクコンバータ(流体伝動装置) 11 ロックアップクラッチ 2 オイルポンプ(油圧源) 3 プライマリレギュレータバルブ(第2の調圧弁) 4 セカンダリレギュレータバルブ(調圧弁) 4A 第1の受圧部 4B 第2の受圧部 6 ロックアップリレーバルブ(切換手段) 7 スロットルリニアソレノイドバルブ(信号圧制御
弁) 8 オンオフソレノイドバルブ(ソレノイド弁) 9 ソレノイドゲインリレーバルブ(リレー弁)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久野 孝之 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 早渕 正宏 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 西田 正明 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3J053 CB05 CB18 CB30 FB02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックアップクラッチを有する流体伝動
    装置と、 該流体伝動装置に供給する油圧の基圧を調圧する調圧弁
    と、 該調圧弁に調圧のための調圧信号圧を印可する信号圧制
    御弁とを備える自動変速機の油圧制御装置において、 前記調圧弁に印可される調圧信号圧に対する調圧弁のゲ
    インを切り換える切換手段が設けられたことを特徴とす
    る自動変速機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 油圧源により発生する油圧をライン圧に
    調圧する第2の調圧弁を備え、 前記信号圧制御弁は、前記調圧弁及び第2の調圧弁に調
    圧のための調圧信号圧を印可する、請求項1記載の自動
    変速機の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記切換手段は、ロックアップクラッチ
    のオン・オフ指令に連動する、請求項1又は2記載の自
    動変速機の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記切換手段は、ロックアップクラッチ
    のオン指令に基づき切換信号を出力するソレノイド弁
    と、該ソレノイド弁の切換信号の印可により調圧弁に切
    換信号圧を出力するリレー弁を有する、請求項1、2又
    は3記載の自動変速機の油圧制御装置。
  5. 【請求項5】 前記調圧弁は、調圧信号圧に対する第1
    及び第2の受圧部を有し、切換手段は、第1の受圧部に
    常時印可される調圧信号圧に対して、第2の受圧部に対
    する調圧信号圧の印可によりハイゲインに切り換えられ
    る、請求項1〜4のいずれか1項記載の自動変速機の油
    圧制御装置。
  6. 【請求項6】 前記ロックアップクラッチは、流体伝動
    装置に供給する流体伝動のための油圧により係合作動す
    る単板クラッチである、請求項1〜5のいずれか1項記
    載の自動変速機の油圧制御装置。
  7. 【請求項7】 前記ロックアップクラッチは、流体伝動
    装置に供給する流体伝動のための油圧とは異なるロック
    アップ係合油圧の供給により作動する多板クラッチであ
    る、請求項1〜5のいずれか1項記載の自動変速機の油
    圧制御装置。
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