JP5660396B2 - データ伝送方法、データ受信方法、データ変調装置及びデータ復調装置 - Google Patents

データ伝送方法、データ受信方法、データ変調装置及びデータ復調装置 Download PDF

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Description

本発明は、誤り訂正符号を適用した変復調方法を用いた、データ伝送方法、データ受信方法、データ変調装置及びデータ復調装置に関し、特に、mを5以上の整数として多値数を2とした多値直交振幅変復調(Quadrature Amplitude Modulation;QAM)方法に好適に用いられる、データ伝送方法、データ受信方法、データ変調装置及びデータ復調装置に関する。
従来より、デジタルマイクロ波通信方式をはじめとする各種通信方式において、64QAM,128QAM,256QAMなど2QAMの変復調方式が使用されている(mは正整数である)。2QAMの変復調方式においては、全部で2個からなるmビットのデータを2個の信号点に割当てるビットマッピングを通して通信を行う。
一方、通信中に生じるノイズからデータを保護するため、冗長データを付加することによりエラー耐力を向上させる誤り訂正符号が適用される。誤り訂正符号の適用によって、一般に誤り率は大きく改善されるが、その効果は、前記信号点マッピングとの組み合わせ方によって異なることが知られている(例えば非特許文献1,2)。特に、各信号点間の距離と、各信号点にマッピングされたmビットデータ間のハミング距離の間の関係を考慮して誤り訂正符号の冗長ビットの配分を変えることにより、その効果を高めることができる。これにより、帯域制限のある通信路において、誤り率を劣化させることなく、冗長ビットの付加による帯域の拡大を抑えることも可能となる。
以下の説明ではビット列間のハミング距離と区別するため、信号点間の距離をユークリッド距離と呼ぶ。
図1及び図2は16QAMの変調方式にリードソロモン符号(RS符号)、あるいは低密度パリティ検査符号(LDPC符号)等の誤り訂正符号を適用して、データ通信を行う背景技術の一例を示したものである。
図1は16個の信号点への4ビットのマッピングを、隣接する各信号点に割当てられた各ビット列間のハミング距離が1となる、グレイマッピングを適用している。送信側は、符号化装置11による、誤り訂正符号によって符号化されたデータを4ビット毎に区切り、グレイマッピング装置12を通して対応する対応する信号点を求め、送信信号を送る。受信側では受信信号から、それにユークリッド距離が最も近い信号点を選択し、選択された信号点に対応する4ビットを導くデマッピング装置13を通して得られたビット列に対し、復号化装置14により誤り訂正符号の復号処理を行う。
しかしながら、通信路ノイズによって、受信側で選択された信号点が送信信号点と異なる場合が生じ、この場合にデマッピングの結果としてビットエラーを生じる。通信システムの主たる誤り発生要因の一つは、その振幅が正規分布に従う熱雑音であり、送信信号点にユークリッド距離が近い信号点ほど、受信側で選択される確率が高くなる。よって、熱雑音によって誤って選択されやすい隣接する信号点間のハミング距離が大きい場合には、同じ雑音レベルに対するビット誤り率が高くなる。全ての隣接する信号点間のハミング距離が1となるグレイマッピングはこの意味において最適なビットマッピングとなる。しかし、その一方で、誤り訂正符号を効果的に適用するという観点からみると、必ずしも信号点にマッピングした4ビット全てに対して均一に誤り訂正符号化する必要はなく、一部のビットに対してのみ誤り訂正符号化することで同様の効果を得られる場合がある。
図2は16QAMの16個の信号点に対する4ビットのマッピング方法を変えて、下位2ビットにのみ誤り訂正符号を適用したデータ通信方式を示したものである。
このビットマッピングは、隣接する信号点間のハミング距離が必ずしも1とはならないものの、下位2ビットのみに注目すると隣接する信号点間のハミング距離が1となっており、さらに下位2ビットが一致する信号点間のユークリッド距離が最も大きくなるように設定されている。
送信側では、符号化装置21により、誤り訂正符号を適用したビット列を下位2ビットに割り当て、ダブルグレイマッピング装置22により図2のように対応する信号点を求め、送信信号を送る。受信側では、第1デマッピッピング装置23により受信信号から、それにユークリッド距離が最も近い信号点を選択し、復号化装置24により、選択された信号点に対応する4ビット中の下位2ビットに対して誤り訂正符号の復号処理を行う。次いで、第2デマッピング装置25により、誤り訂正処理して得られた2ビットと、下位2ビットが一致する4つの信号点の内、最も受信信号点からのユークリッド距離が近いものを選択して、残りの上位2ビットを決定する。
下位2ビット部分が誤り訂正符号によって正しく訂正されれば、前記の送信信号点にユークリッド距離が近い信号点ほど受信側で選択される確率が高いという性質と、下位2ビットが一致する信号点間のユークリッド距離が大きいことから、上位2ビットが誤る確率は非常に小さくなり、上位2ビットを誤り訂正符号化しないことの実質的なデメリットはないと言える。特に誤り訂正符号の適用による帯域拡大が制限される通信路においては、図1の方法と比較して少ない冗長ビット数で同等の誤り率を達成することができるため、非常に効果的である。図2の方法は、ビットマッピングを工夫することで、各信号点に対応する4ビットを、ビットエラー確率が小さいビット部分と大きいビット部分に分割し、ビットエラー確率が大きいビット部分にのみ誤り訂正符号を適用したものと言える。
上記の図2にその一例を示したビットマッピング方法はダブルグレイマッピングと呼ばれている(非特許文献3)。これは誤り訂正符号化を適用しない上位ビットと誤り訂正符号化を適用する下位ビットで独立にグレイマッピングを適用するものであり、22nQAMの変復調方式において(nは正の整数)、信号点配置が矩形の時に適用可能であるが、指数が奇数の場合の22n+1QAMの変復調方式や、指数が偶数の場合でも信号点配置が矩形で無い場合(非特許文献4)には適用できない。
また、無符号化部分を含まず、全ビットに誤り訂正符号を適用する図1の場合のグレイマッピングに関しても、信号点配置が矩形でない場合には、一般に隣接する信号点間に割当てられたビット列間のハミング距離を1とすることはできない。尚、指数が奇数の22n+1QAMで、信号点配置が十字形の場合に関しては、隣接する信号点間のハミング距離が最も小さくなるマッピング方法として、特許文献1の方法が知られている。
各形状の信号点配置に対するビットマッピング方法としてセットパーティショニング(Set Partitioning)が知られており、下位ビット部分をトレリス符号で符号化するTCM方式(非特許文献2)が知られている。セットパーティショニングでは符号化を適用する下位ビットが一致する信号点間のユークリッド距離が最大であるものの、隣接する信号点間の平均ハミング距離については考慮されていないため、この部分に関するビット誤り率は悪く、適用したSet Partitioningに対応するトレリス符号以外の誤り訂正符号(例えばRS符号やLDPC符号等)の適用には向いていないマッピング方法と言える。
国際公開第2007/046558号パンフレット
筆者 G.Ungerboeck題名 Channel Coding with multilevel/phase signals発行元 IEEE Transactions on Information Theory発行年月日 1982年1月1日説明頁 第55頁から第67頁 筆者 H.Imai & S.Hirakawa題名 A New Multileve Coding Method using Error−Correcting Codes発行元 IEEE Transactions on Information Theory発行年月日 1977年5月1日説明頁 第371頁から第377頁 筆者 E.Eleftheriou & S.Olcer題名 Low−Density Parity−Check Codes for Digital Subscriber Lines発行元 IEEE International Conference on Communications発行年月日 2002年 4月28日説明頁 第1753頁から第1757頁 筆者 H.Tahara,T.Deguchi,S.Mizoguchi,Y.Yoshida題名 6GHz 140Mbps Digital Radio System with 256−SSQAM Modulation発行元 IEEE Global Communications Conference発行年月日 1987年11月15日説明頁 第1495頁から第1500頁
任意の形状に配置された信号点を用いて、mビットのデータを伝送する2QAM方式において、隣接する信号点間の下位sビット部分(sはmより小さい正整数)に関するハミング距離の平均値が小さく、該下位sビット部分が一致する信号点に関しては、信号点間のユークリッド距離が最大となるビットマッピングによって、特に該下位sビット部分に誤り訂正符号を適用することで、帯域拡大を抑え、尚且つ誤り率特性に優れたデータ通信方式を提供することが可能となる。しかしながら、前記[背景技術]において説明したように、信号点が矩形に配置された場合を除いて、このようなビットマッピング方法は提供されていなかった。尚、セットパーティショニングによるビットマッピング方法は、下位sビットが一致する信号点に関して信号点間が最大となるビットマッピングであるが、隣接する信号点間の下位sビット部分に関するハミング距離の平均値が小さくないため、要件を満たしていない。
[発明の目的]
本発明の典型的(exemplary)な目的は、上記の技術課題に鑑みてなされたものであって、信号点が十字形配置の場合、及び平均電力、ピーク電力を下げるため、矩形、あるいは十字形に配置された信号点の一部を再配置した円状配置の場合において、隣接する信号点間の下位ビット部分に関するハミング距離の平均値が小さく、下位ビット部分が一致する信号点に関しては、信号点間のユークリッド距離が大きくなるビットマッピング方法を提供し、それを用いたデータ通信方法を提供することにある。信号点の円状配置は、矩形配置と比較してピークエネルギーを減少させることができる分、非線形歪に対する特性に優れた通信方式を提供することが可能となる。
本発明に係わる典型的な第1のデータ伝送方法は、矩形に配置された22n個の信号点の一部を円状に再配置し(nは正の整数)、円状配置された22n個の信号点を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAMの変調方式のデータ伝送方法であって、
矩形配置に一致する信号点に、下位2t ビットと上位2(n−t)を各々独立にグレイ符号を適用した2nビットのパターンを対応させる第1手順と(tはnより小さい正の整数)、
円状に再配置された各信号点に、該矩形配置に一致する信号点に割当てられたパターンを除いた2nビットのパターンの中で、隣接する信号点間における下位2tビットの平均ハミング距離が最小、かつ下位2tビットが一致する信号点間のユークリッド距離が最大となるように2nビットのパターンを対応させる第2手順とを備え、
伝送する2nビットに対して、前記第2手順によって定まる信号点を送信するデータ伝送方法である。
本発明に係わる典型的な第2のデータ伝送方法は、矩形に配置された22n個の信号点の一部を円状に再配置し(nは正の整数)、円状配置された22n個の信号点を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAMの変調方式のデータ伝送方法であって、
2n個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域の内、該矩形配置に含まれる領域に対して、隣接する領域間のハミング距離が1だけ異なるグレイ符号を適用して2ビットを割当て、矩形配置に含まれない該分割された各領域に対して、隣接する領域間の平均ハミング距離が最小となるように2ビットを割り当てる領域マッピングテーブルをn種類設け、
前記2nビットのデータに対する信号点を、2nビットのデータをn個の2ビットデータに分割し、各々を分割された領域の形が互いに異なるn種類の前記領域マッピングテーブルを参照して得られるn個の信号領域の共通部分に配置された信号点とするデータ伝送方法である。
本発明に係わる典型的な第3のデータ伝送方法は、十字形に配置された22n+1個の信号点を用いて2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式のデータ伝送方法であって(nは正の整数)、
2n+1個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域において、隣接する領域間が互いに異なるように2ビットを割り当てる第1の領域マッピングテーブルと、22n+1個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域に隣接する領域間が互いに異なるように1ビットを割り当てる第2の領域マッピングテーブルを設け、
前記2n+1ビットのデータに対する信号点を、2n+1ビットのデータをn個の2ビットデータと1個の1ビットデータに分割し、2ビットデータの各々を分割された領域の形が互いに異なるn個の前記第1の領域マッピングテーブルを参照して得られるn個の信号領域の共通部分と、1ビットデータに対応して、前記第2の領域マッピングテーブルによって定まる領域との共通部分に配置された信号点とするデータ伝送方法である。
本発明に係わる典型的な第4のデータ伝送方法は、十字形に配置された22n+1個の信号点の一部を円状に再配置した22n+1個の信号点を用いて、2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式を用いたデータ伝送方法であって(nは正の整数)、
2n+1個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域において、隣接する領域間が互いに異なるように2ビットを割り当てる第1の領域マッピングテーブルと、22n+1個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域に隣接する領域間が互いに異なるように1ビットを割り当てる第2の領域マッピングテーブルとを設け、
前記2n+1ビットのデータに対する信号点を、2n+1ビットのデータをn個の2ビットデータと1個の1ビットデータに分割し、2ビットデータの各々を分割された領域の形が互いに異なるn個の第1の領域マッピングテーブルを参照して得られるn個の信号領域の共通部分と、該1ビットデータに対応して、前記第2の領域マッピングテーブルによって定まる領域との共通部分に配置された信号点とするデータ伝送方法である。
本発明に係わる典型的な第1のデータ受信方法は、円状に配置された22n個の信号点を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAMの変調方式を用い(nは正の整数)、
伝送する該2nビットのデータと該22n個の信号点の対応が上記本発明に係わる第2のデータ伝送方法によって定められ、受信信号点から該受信信号点に最も近い送信信号点に対応する2nビットのデータを算出するデータ受信方法であって、
該受信信号点を含む領域に対応して請求項2記載のn個の領域マッピングテーブルと同一のn個の領域マッピングテーブルを参照してn個の2ビットデータを得るデータ受信方法である。
本発明に係わる典型的な第2のデータ受信方法は、十字形に配置された22n+1個の信号点を用いて、2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式を用い(nは正の整数)、
伝送する該2n+1ビットのデータと該22n+1個の信号点の対応が上記本発明に係わる第3のデータ伝送方法によって定められ、受信信号点から該受信信号点に最も近い送信信号点に対応する2n+1ビットのデータを算出するデータ受信方法であって、
該受信信号点を含む領域に対応して請求項11記載のn個の2ビットの領域マッピングテーブルを参照してn個の2ビットデータを得るとともに、1ビットの領域マッピングテーブルを参照して1ビットを得るデータ受信方法である。
本発明に係わる典型的な第3のデータ受信方法は、十字形に配置された22n+1個の信号点の一部を円状に再配置した22n+1個の信号点を用いて、2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式を用い(nは正の整数)、
伝送する該2n+1ビットのデータと該22n+1個の信号点の対応が上記本発明に係わる第4のデータ伝送方法によって定められ、受信信号点から該受信信号点に最も近い送信信号点に対応する2n+1ビットのデータを算出するデータ受信方法であって、
該受信信号点を含む領域に対応して請求項14記載のn個の2ビットの領域マッピングテーブルを参照してn個の2ビットデータを得るとともに、1ビットの領域マッピングテーブルを参照して1ビットを得るデータ受信方法である。
本発明に係わる典型的な第1の変調装置は、矩形に配置された22n個の信号点の一部を円状に再配置し(nは正の整数)、円状配置された22n個の信号点を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAMの変調方式の変調装置であって、
矩形配置に一致する信号点に、下位2t ビットと上位2(n−t)を各々独立にグレイ符号を適用した2nビットのパターンを対応させる第1の対応部と(tはnより小さい正の整数)、
円状に再配置された各信号点に、該矩形配置に一致する信号点に割当てられたパターンを除いた2nビットのパターンの中で、隣接する信号点間における下位2tビットの平均ハミング距離が最小、かつ下位2tビットが一致する信号点間のユークリッド距離が最大となるように2nビットのパターンを対応させる第2の対応部とを備えた変調装置である。
本発明に係わる典型的な第2の変調装置は、矩形に配置された22n個の信号点の一部を円状に再配置し(nは正の整数)、円状配置された22n個の信号点を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAMの変調方式の変調装置であって、
2n個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域の内、該矩形配置に含まれる領域に対して、隣接する領域間のハミング距離が1だけ異なるグレイ符号を適用して2ビットを割当て、矩形配置に含まれない該分割された各領域に対して、隣接する領域間の平均ハミング距離が最小となるように2ビットを割り当てる領域マッピングテーブルをn種類備え、
前記2nビットのデータに対する信号点を、2nビットのデータをn個の2ビットデータに分割し、各々を分割された領域の形が互いに異なるn種類の前記領域マッピングテーブルを参照して得られるn個の信号領域の共通部分に配置された信号点とする設定部を備えた変調装置である。
本発明に係わる典型的な第3の変調装置は、十字形に配置された22n+1個の信号点を用いて2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式の変調装置であって(nは正の整数)、
2n+1個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域において、隣接する領域間が互いに異なるように2ビットを割り当てる第1の領域マッピングテーブルと、22n+1個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域に隣接する領域間が互いに異なるように1ビットを割り当てる第2の領域マッピングテーブルを備え、
前記2n+1ビットのデータに対する信号点を、2n+1ビットのデータをn個の2ビットデータと1個の1ビットデータに分割し、2ビットデータの各々を分割された領域の形が互いに異なるn個の前記第1の領域マッピングテーブルを参照して得られるn個の信号領域の共通部分と、1ビットデータに対応して、前記第2の領域マッピングテーブルによって定まる領域との共通部分に配置された信号点とする設定部を備えた変調装置である。
本発明に係わる典型的な第4の変調装置は、十字形に配置された22n+1個の信号点の一部を円状に再配置した22n+1個の信号点を用いて、2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式を用いた変調装置であって(nは正の整数)、
2n+1個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域において、隣接する領域間が互いに異なるように2ビットを割り当てる第1の領域マッピングテーブルと、22n+1個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域に隣接する領域間が互いに異なるように1ビットを割り当てる第2の領域マッピングテーブルとを備え、
前記2n+1ビットのデータに対する信号点を、2n+1ビットのデータをn個の2ビットデータと1個の1ビットデータに分割し、2ビットデータの各々を分割された領域の形が互いに異なるn個の第1の領域マッピングテーブルを参照して得られるn個の信号領域の共通部分と、該1ビットデータに対応して、前記第2の領域マッピングテーブルによって定まる領域との共通部分に配置された信号点とする設定部とを備えた変調装置である。
本発明に係わる典型的な第1の復調装置は、円状に配置された22n個の信号点を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAMの変調方式を用いた復調装置であって(nは正の整数)、
伝送する該2nビットのデータと該22n個の信号点の対応が上記本発明に係わる第2のデータ伝送方法によって定められ、受信信号点から該受信信号点に最も近い送信信号点に対応する2nビットのデータを算出する算出部と、
該受信信号点を含む領域に対応して請求項2記載のn個の領域マッピングテーブルと同一のn個の領域マッピングテーブルを参照してn個の2ビットデータを得る取得部とを備えた復調装置である。
本発明に係わる典型的な第2の復調装置は、十字形に配置された22n+1個の信号点を用いて、2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式を用いた復調装置であって(nは正の整数)、
伝送する該2n+1ビットのデータと該22n+1個の信号点の対応が上記本発明に係わる第3のデータ伝送方法によって定められ、受信信号点から該受信信号点に最も近い送信信号点に対応する2n+1ビットのデータを算出する算出部と、
該受信信号点を含む領域に対応して請求項11記載のn個の2ビットの領域マッピングテーブルを参照してn個の2ビットデータを得るとともに、1ビットの領域マッピングテーブルを参照して1ビットを得る取得部とを備えた復調装置である。
本発明に係わる典型的な第3の復調装置は、十字形に配置された22n+1個の信号点の一部を円状に再配置した22n+1個の信号点を用いて、2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式を用いた復調装置であって(nは正の整数)、
伝送する該2n+1ビットのデータと該22n+1個の信号点の対応が上記本発明に係わる第4のデータ伝送方式によって定められ、受信信号点から該受信信号点に最も近い送信信号点に対応する2n+1ビットのデータを算出する算出部と、
該受信信号点を含む領域に対応して請求項14記載のn個の2ビットの領域マッピングテーブルを参照してn個の2ビットデータを得るとともに、1ビットの領域マッピングテーブルを参照して1ビットを得る取得部とを備えた復調装置である。
本発明によれば、ビット誤り率特性に優れ、非線形歪に対する特性に優れた多値データ通信方式を提供することが可能となる。
16QAMデータ通信に関する背景技術(全ビット符号化)を説明する図である。 16QAMデータ通信に関する他の背景技術(上位2ビット無符号化)を説明する図である。 信号点空間の分割(32分割)を説明する図である。 信号点空間の分割(256分割)を説明する図である。 信号点空間の分割(512分割)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(上位2ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第3ビット、第4,5ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第3ビット、第4,5ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第1,2ビット、第3,4ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第5,6ビット、第7,8ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第1,2ビット、第3,4ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第5,6ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第1,2ビット、第3ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第4,5ビット、第6,7ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第8,9ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第3ビット、第4,5ビット)を説明する図である。 32QAM方式におけるI,Q軸と信号点の関係を示す図である。 2n+1QAM方式(符号化)を説明する図である。 2n+1QAM方式(復号)を説明する図である。 2nQAM方式(符号化;n≧4)を説明する図である。 2nQAM方式(復号;n≧4)を説明する図である。 2n+1QAM方式(符号化;n≧4)を説明する図である。 2n+1QAM方式(復号;n≧4)を説明する図である。 信号点空間の分割(1024分割)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第1,2ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第3,4ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第5,6ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第7,8ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第9,10ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第1,2ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第3,4ビット)を説明する図である。 領域分割とビット割当て(第5,6ビット)を説明する図である。 矩形に配置された22n個の信号点の一部を円状に再配置し(nは正の整数)、円状配置された22n個の信号点を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAMの変調方式の変調装置の一構成例を示すブロック図である。 矩形に配置された22n個の信号点の一部を円状に再配置し(nは正の整数)、円状配置された22n個の信号点を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAMの変調方式の変調装置の他の構成例を示すブロック図である。 図18(B)のアドレス生成装置33の一構成例を示すブロック図である。 十字形に配置された22n+1個の信号点の一部を円状に再配置した22n+1個の信号点を用いて、2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式を用いた変調装置の一構成例を示すブロック図である。 デマッピングを実行する装置(復調装置)の構成例を示すブロック図である。
次に、本発明の典型的な実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
[構成の説明]
図3、図4、図5は信号領域を各々32分割(図3)、256分割(図4)、512分割(図5)したものである。分割された1つの領域(図3、図4、図5中の□)には、2個の信号点が配置されているとする(gは0以上の偶数、すなわち、g=0,2,4,・・・)。図3には例として、□内に1(=2)個(図中、領域2−1内に1個)、あるいは□内に4(=2)個(図中、領域2−2内に4個)の信号点が配置されている例を示している。1個の時は32QAM、4個の時は128QAMの十字形信号点配置を32分割した例となっている。
まず初めに32QAM信号点配置のマッピング方法について説明する。32QAM方式においては伝送する5ビットのデータを2+1+2ビットに分割し、分割された各2ビット、及び1ビットを細分割された信号領域に対応つける。信号領域の細分割方法と、それに細分割された各領域に対応するビットの割り当てを指定する領域マッピングテーブルの構成方法は次のようである。
伝送する5ビットに対して、ビット誤り率を小さくするためには、隣接する信号点間の平均ハミング距離を小さくする必要がある。この場合、まず上位2ビット(第1及び第2ビット)に対する信号領域を図6に従って定める。図6は信号領域を4つの象限に区切り、第一象限を11、第二象限を10、第三象限を00、第四象限を01とするものである。表29、表69は図6の表と同一である。図7の2種類の領域分割は各々第3ビット(左図)、及び第4、5ビット(右図)に対する信号領域を示している。図6、図7において、いずれも隣接する領域間のハミング距離は1となっている。図7によって、第3、及び第4、5ビットに対する領域を選択すると、最終的に、伝送する5ビットに対し、図3に示した32個の領域の一つが選択されることになる。図6及び図7によって、5ビットデータを32個の信号点に割当てた場合、隣接する信号点間の平均ハミング距離は、特許文献1と同様に最小となるため、ビット誤り率特性に最も優れたマッピングとなっている。
次に、下位3ビットに注目し、隣接する信号点間の下位3ビット部分に関する平均ハミング距離が小さく、下位3ビットが一致する信号点間のユークリッド距離が大きいマッピング方法について説明する。
図6,図7によるマッピング方法は、例えば、下位ビットが000となる4つの信号点間のユークリッド距離は隣接する信号点間のユークリッド距離Δに一致するため最小となっており、要件を満たしていない。この場合、上位2ビットに対する信号点領域を図6によって定める。そして下位3ビットを図8を使用して定める。図7と同様に、各領域にマッピングされた1ビット、あるいは2ビットは、隣接する領域間でハミング距離が1となっている。図8によって、第3ビット(5−C−1)、及び第4、5ビット(5−C−2)に対する領域を選択すると、最終的に、伝送する5ビットに対して図3に示した32個の領域の一つが選択されることになる。表31及び表71は図8の表5−C−1と同じであり、表30及び表70は図8の表5−C−2と同じである。図6、及び図8によって、5ビットデータを32個の信号点に割当てた場合、下位3ビットに注目すると隣接する信号点間の平均ハミング距離は、前述の図6,図7による場合と比較して若干大きくなるものの、下位3ビットが一致する信号点間のユークリッド距離は2Δ以上となり(第3ビットが1の場合には(√10)Δ以上)、大きく改善されている。
図3において、分割された各領域に4つの信号点が含まれる場合には、7ビットのデータ伝送を行う128QAM方式となるが、この場合も上位5ビットのマッピング方法は上述した32QAMの場合と全く同様であって、残りの下位2ビットにはグレイマッピングを適用すればよい。
図4に示した、円状に配置された256個の信号点に関するマッピング方法について説明する。尚、図4の□内に、信号点を4個配置する場合には、1024QAMとなる。
通常、256QAM、あるいは1024QAM方式においては、その信号点は矩形に配置される。信号点配置が矩形の場合は、[背景技術]において説明したように、グレイマッピング、あるいはダブルグレイマッピングによって最適なマッピングが行える(非特許文献3)。
しかしながら、円状配置を用いることでピークエネルギーを減少させることができるため、非線形歪に対する特性の改善が可能となる利点がある。図4の円状配置において、領域内のAで示した信号点を領域外の図4中のAに示した部分に移動し、同様に、領域内のB〜Hで示した信号点を領域外の図4のB〜Hで示した信号点に移動すると矩形配置が得られる。このように、円状配置は矩形配置中の一部の信号点を移動することによって得られる。
256QAM方式で伝送する8ビットのデータを2+2+2+2ビットに分割し、分割された各2ビットを細分割された信号領域に対応つける。信号領域の細分割方法と、それに細分割された各領域に対応するビットの割り当てを指定する領域マッピングテーブルの構成方法について説明する。
まず上位2ビット(第1,第2ビット)に対する信号領域を図9の6−A−1に従って定める。図9の6−A−1は信号領域を4つの象限に区切り、第一象限を11、第二象限を10、第三象限を00、第四象限を01とするものである。図9の6−A−2を使用して第3,4ビットに対応する領域を選択する。表2及び表42は図9の表6−A−1と同じであり、表3、表11、表43及び表51は図9の表6−A−2と同じである。同様に図10の6−B−1及び6−B−2に示した領域分割に基づいて、第5,6、及び第7,8ビットに対応する領域をそれぞれ選択し、選択された4つの領域の共通部分として、図4の256個の領域の内の一つを選択する。表4、表8、表44及び表48は図10の表6−B−1と同じであり、表5、表9、表13、表45、表49及び表53は図10の表6−B−2と同じである。図9、及び図10によって、上記のように8ビットデータを256個の信号点に割当てた場合、隣接する信号点間の平均ハミング距離は小さくなり、ビット誤り率特性に優れたマッピングとなっている。尚、矩形配置の場合と異なり、一般にグレイマッピングが適用できないため、平均ハミング距離は1よりも大きくなる。図4において、分割された各領域に4つの信号点が含まれる場合には、10ビットのデータ伝送を行う1024QAM方式となるが、この場合も上位8ビットのマッピング方法は上で説明した256QAMの場合と全く同様であって、残りの下位2ビットにはグレイマッピングを適用すればよい。
次に、下位6ビットに注目し、隣接する信号点間の下位6ビット部分に関する平均ハミング距離が小さく、下位6ビットが一致する信号点間のユークリッド距離が大きいマッピング方法について説明する。前記の図9,図10によるマッピング方法は、例えば、下位6ビットが000000となる4つの信号点間のユークリッド距離は隣接する信号点間のユークリッド距離Δに一致するため最小となっており、要件を満たしていない。この場合、上位2ビット(第1,第2ビット)に対する信号点領域を図11の6−C−1によって定める。そして第3,4ビットを図11の6−C−2を使用して定める。表6、表10、表46及び表50は図11の表6−C−1と同じであり、表7及び表47は図11の表6−C−2と同じである。また第5,6,7,8ビットについては同様に図10によって定める。図9を用いる代わりに、図11によって第1,2、及び第3,4ビットに対する領域を選択した場合にも図4に示した256個の領域の内の一つが選択される。図10及び図11によって、8ビットデータを256個の信号点に割当てた場合、下位6ビットに注目すると隣接する信号点間の平均ハミング距離は、前述の図6,図7による場合と比較して若干大きくなるものの、下位6ビットが一致する信号点間のユークリッド距離は(√50)Δ以上となり、大きく改善されている。「√50」はルート50(the square root of fiftyを意味する。)、下位6ビットにのみ誤り訂正符号を適用することで、帯域拡大を抑え、尚且つ誤り率特性に優れた通信装置の提供が可能となる。
次に、下位4ビットに注目し、隣接する信号点間の下位4ビット部分に関する平均ハミング距離が小さく、下位4ビットが一致する信号点間のユークリッド距離が大きいマッピング方法について説明する。この場合は、伝送する8ビットに対し、第1,2ビットを図11の6−C−1を使用して、領域選択し、第3,4ビットは図9の6−A−2、第5,6ビットに図12を使用し、第7,8ビットには図10の6−B−2を使用することで各領域を選択し、選択された全ての領域の共通部分として、図4に示した256個の領域の内の一つを選択する。表12及び表52は図12の表と同じである。下位4ビットが一致する信号点間のユークリッド距離は(√10)Δ以上となる。前記のように図4において、分割された各領域に4つの信号点が含まれる場合には、10ビットのデータ伝送を行う1024QAM方式となるが、この場合も上位8ビットのマッピング方法は上で説明した256QAMの場合と全く同様であって、残りの下位2ビットにはグレイマッピングを適用すればよい。
図5に示した、円状に配置された512個の信号点に関するマッピング方法について説明する。尚、図5の□内に、信号点を4個配置する場合には、2048QAMとなる。通常、512QAM、あるいは2048QAM方式においては、その信号点は、図3の32QAM、128QAMの説明で示したように十字形配置も可能であるが、円状配置を用いることでピークエネルギーを減少させることができるため、非線形歪に対する特性の改善が可能となる利点がある。
図5の円状配置において、領域内のAで示した信号点を領域外の図5中のAに示した部分に移動し、同様に、領域内のB〜Hで示した信号点を領域外のB〜Hに移動すると十字形配置が得られる。このように、円状配置は十字形配置中の一部の信号点を移動することによって得られる。512QAM方式で伝送する9ビットのデータを2+1+2+2+2ビットに分割し、分割された各2ビット、及び1ビットを細分割された信号領域に対応つける。信号領域の細分割方法と、それに細分割された各領域に対応するビットの割り当てを指定する領域マッピングテーブルの構成方法について説明する。
まず上位2ビット(第1,第2ビット)に対する信号領域を図13の7−A−1に従って定める。図13の7−A−1は信号領域を4つの象限に区切り、第一象限を11、第二象限を10、第三象限を00、第四象限を01とするものである。第3ビットに対応する領域の選択は図13の7−A−2を使用して行う。表32、表37、表72及び表77は図13の表7−A−1と同じであり、表41及び表81は図13の表7−A−2と同じである。同様に、図14の7−B−1及び7−B−2に示した領域分割に基づいて、第4,5、及び第6,7ビットに対応する領域をそれぞれ選択し、図15に示した領域分割に基づいて、第8,9ビットに対応する領域を選択する。表38及び表78は図14の表7−B−1と同じであり、表34、表39、表74及び表79は図14の表7−B−2と同じである。表35、表40、表75及び表80は図15の表と同じである。以上のように選択された5つの領域の共通部分として、図5の512個の領域の内の一つを選択する。図13、図14、及び図15によって、上記のように9ビットデータを512個の信号点に割当てた場合、隣接する信号点間の平均ハミング距離は小さくなり、ビット誤り率特性に優れたマッピングとなっている。尚、矩形配置の場合と異なり、一般にグレイマッピングが適用できないため、平均ハミング距離は1よりも大きくなる。図5において、分割された各領域に4つの信号点が含まれる場合には、11ビットのデータ伝送を行う2048QAM方式となるが、この場合も上位9ビットのマッピング方法は上で説明した512QAMの場合と全く同様であって、残りの下位2ビットにはグレイマッピングを適用すればよい。
次に、下位7ビットに注目し、隣接する信号点間の下位7ビット部分に関する平均ハミング距離が小さく、下位7ビットが一致する信号点間のユークリッド距離が大きいマッピング方法について説明する。図13、図14、図15のマッピング方法は、例えば、下位7ビットが0000000となる4つの信号点間のユークリッド距離は隣接する信号点間のユークリッド距離Δに一致するため最小となっており、要件を満たしていない。この場合、上位2ビット(第1,第2ビット)に対する信号点領域を図13の7−A−1によって定め、第3ビット、及び第4,5ビットに対する信号点領域を図16の7−D−1及び7−D―2を使用してそれぞれ定める。表36及び表76は図16の表7−D−1と同じであり、表33及び表73は図16の表7−D−2と同じである。また第6,7ビットについては同様に図14の7−B−2によって定め、第8,9ビットは図15によって定める。第3、及び第4,5ビットに対する領域の選択を図16によって行った場合にも図5に示した512個の領域の内の一つが選択される。以上のように9ビットデータを512個の信号点に割当てた場合、下位7ビットに注目すると隣接する信号点間の平均ハミング距離は、図13、図14、図15による場合と比較して若干大きくなるものの、下位7ビットが一致する信号点間のユークリッド距離は8Δ以上となり、大きく改善されている。下位7ビットにのみ誤り訂正符号を適用することで、帯域拡大を抑え、尚且つ誤り率特性に優れた通信装置の提供が可能となる。
[構成及び動作の説明]
図3,図4,図5のように領域分割され、各□内に信号点が配置された2QAM方式において、各信号点は2次元平面に配置されているため、2つの数値によって、その配置を表すことができる。信号領域の左下を原点として、水平方向をI軸、垂直方向をQ軸と呼ぶことにすると、各信号点は、I軸、Q軸の座標値によって表すことができる。従って、各信号点へのビットマッピング装置は伝送するmビットを入力とし、信号点のI軸、Q軸の各座標値を出力する装置となる。
図17に32QAM方式に関する信号点配置とI軸、及びQ軸の座標値の一例を表す。図18(A)は図3に示した十字形信号点配置を用いて、2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAM方式のマッピング装置(変調装置)の一例を示すブロック図である。
説明を容易にするため、以下ではn=2とし、32QAMについて説明する(図17)。前記のように、下位ビットはグレイ符号化であるため、n>2の場合も同様に構成可能である。n>2の場合、下位ビットの2(n−2)ビットはグレイ符号化装置32によるグレイ符号化を行う(図18(A)参照)。
領域マッピングテーブル31において、伝送する5ビットのデータの上位2ビット(第1,第2ビット)から領域マッピングテーブル(1,2)によって対応する領域を参照し、同様に第3ビットから領域マッピングテーブル(3)によって、対応する領域を参照し、下位2ビットから領域マッピングテーブル(4,5)によって対応する領域を参照する。以上の合成によって、各領域の共通部分に存在する唯一の信号点に対するI軸、Q軸の座標値が定まる。
領域マッピングテーブル(1,2)は図6によって入力2ビットに対応する領域を判定する。図6より、入力ビットが各々そのまま、I軸の第1ビット、Q軸の第1ビットとなっており、これが出力となる。領域マッピングテーブル(3)に図7の5−B−1に示したテーブルを使用する場合、入力の第3ビットが1の場合にはI軸の第2ビットが確定し、0の場合にはQ軸の第2ビットがそれぞれ確定する。尚、第3ビットに対する領域マッピングに図8の5−C−1を用いる場合には入力の第3ビットが0の時、I軸、Q軸共に、第2ビットが確定するが、1の場合にはI軸、Q軸共に第2ビットは確定しない。最後に第4,5ビットに対応する領域を、領域マッピングテーブル(4,5)(図7の5−B−2)を参照することで定める。以上によって、I軸、Q軸の残りのビットが確定され、伝送5ビットに対し、I軸、Q軸の座標値(各3ビット)が確定し、信号点へのマッピングが行える。
図18(B)は図18(A)の領域マッピング装置(変調装置)の構成を示す図である。記憶装置34は、出力データを保持するROM、あるいはRAM等の記憶装置であり、アドレス生成装置33は入力ビットからそれに対応する出力データが保持されている記憶装置のアドレスを生成する。例えば、領域マッピングテーブルとして、図6(第1及び第2ビット)及び図7(第3ビット、第4及び第5ビット)を使用した場合、領域マッピングテーブルから以下のテーブル(表1)を生成することができ、これをROM、あるいはRAM等の記憶装置に記憶しておく。
図35は、図18(B)のアドレス生成装置33の一構成例を示すブロック図である。アドレス生成装置33は、32個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域において、隣接する領域間が互いに異なるように2ビットを割り当てる第1の領域マッピングテーブル112、114と、32個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域に隣接する領域間が互いに異なるように1ビットを割り当てる第2の領域マッピングテーブル113を備え、5ビットのデータに対する信号点を、5ビットのデータを2個の2ビットデータと1個の1ビットデータに分割し、2ビットデータの各々を分割された領域の形が互いに異なる2個の第1の領域マッピングテーブル112,114を参照して得られる2個の信号領域の共通部分と、1ビットデータに対応して、第2の領域マッピングテーブル113によって定まる領域との共通部分に配置された信号点とする設定部111を備えている。領域マッピングテーブル112、113、114が図18(A)に示された領域マッピングテーブル(1,2)、領域マッピングテーブル(3)、領域マッピングテーブル(4,5)にそれぞれ対応している。設定部111は、テーブル(表1)の情報を記憶しておく、ROM、あるいはRAM等の記憶装置を備えている。設定部111が、入力ビットからそれに対応する出力データが保持されている記憶装置のアドレスを生成する。
Figure 0005660396
上記テーブル(表1)において、アドレス値は入力ビットに一致するため、アドレス生成装置は入力ビットをアドレスとして、記憶装置内に保持されたデータI(3ビット)とデータQ(3ビット)を指定し、出力する。
次に、32QAMの場合において、受信側で通信路出力である受信信号点から、送信した5ビットを算出する復号装置について説明する。前記の信号点マッピング方式では、伝送する5ビットに対し、対応する信号点のI軸、Q軸座標値を、領域分割によって導いたが、受信側ではこの逆を辿り、I軸、Q軸の座標値から、送信した5ビットを算出する。
図19(A)は、このようなデマッピングを実行する装置(復調装置)の一例を示すブロック図である。
図19(A)の装置は領域判定復号装置(1,2)41、領域判定復号装置(3)42、領域判定復号装置(4,5)43からなる。いずれも、通信路出力の受信信号点に対応するI軸、Q軸の座標値を入力し、受信信号点を含む領域に割当てられたビット列を出力する。領域判定復号装置(1,2)43は、図6を用いて、受信信号点が第一象限に存在するならば11を出力し、以下、第二象限ならば10、第三象限ならば00、第四象限ならば11を出力する。同様に、領域判定復号装置(3)42は図7の5−B−1を用いて、受信信号点が存在する領域に割当てられた1ビットを出力する。尚、前記のように送信側で図8を用いてマッピングしている場合は、領域判定復号装置(3)42は図8の5−C−1を用いて、受信信号点が存在する領域に割当てられた1ビットを出力する。領域判定復号装置(4,5)43は図7の5−B−2を用いて(送信側で図8の5−C−2を用いた場合は、図8の5−C−2を用いて)、受信信号点が存在する領域に割当てられた1ビットを出力する。以上のように、各領域判定復号装置によって出力されたビット列は、受信信号点にユークリッド距離が最も近い送信信号点に対応するビット列となる。グレイ復号装置44はグレイ復号を行い、2(n−2)ビットを出力する。
図19(A)中にある領域判定復号装置(1,2), (3), (4,5)は合わせて、図18(A)中に示した領域マッピングの逆を実行するため、上述したテーブルの入出力を入れ替えて使用することで実現できる。またそれ以外にもテーブル参照と等価な組み合せ回路を使用して実現することもでき、図6〜図8のマッピングを用いた例では、組み合わせ回路を使用した方が実装規模は小さくなる。例えば、図19(A)中の領域判定復号装置(1,2)41, 領域判定復号装置(3)42, 領域判定復号装置(4,5)43は図19(B)に示す以下の論理式と等価になる。ここで、「+」は排他的論理和(図中においては「+」を○で囲った記号として表記している)、「・」は論理積になる。
図19(A)のデマッピングを実行する装置(復調装置)の構成例について、図37を用いて説明する。この復調装置は、十字形に配置された22n+1個の信号点を用いて、2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式を用いた復調装置(nは正の整数)の一例であって、n=2の場合に相当する。十字形に配置された32個の信号点を用いて、5ビットのデータを伝送する32QAMの変調方式を用いた復調装置である。
図37に示すように、伝送する5ビットのデータと32個の信号点の対応が図18(B)及び図35の変調装置で定められたデータ伝送方式によって定められ、受信信号点から受信信号点に最も近い送信信号点に対応する5ビットのデータを算出する算出部131と、受信信号点を含む領域に対応して図18(B)及び図35の変調装置の2個の2ビットの領域マッピングテーブル112、114と同一の領域マッピングテーブルを参照して2個の2ビットデータを得るとともに、1ビットの領域マッピングテーブル113と同一の領域マッピングテーブルを参照して1ビットを得る取得部132とを備えている。取得部132は領域マッピングテーブル112、113、114と同一の領域マッピングテーブルを備えている。
後述する図20,図22、図21,図23についても図18(A),(B)、図19(A),(B)の構成と同様に構成することができる。
図20は図4に示した円状信号点配置を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAM方式のマッピング装置の一例を示すブロック図である(nは4以上の整数)。説明を容易にするため、以下ではn=4とし、256QAMについて説明する。前記のように、下位ビットはグレイ符号化であるため、n>4の場合も同様に構成可能である。n>4の場合、下位ビットの2(n−4)ビットはグレイ符号化装置52によるグレイ符号化を行う(図20参照)。
図4の円状配置を用いた256QAMで、I軸、Q軸の座標値を各々5ビットで表現する場合、信号点へのビットマッピング装置に関する基本的な動作は図18を用いて説明した動作と同一である。
領域マッピングテーブル51において、領域マッピングについては第一のマッピングとして、伝送する8ビット中の第1,2,3,4ビットの領域マッピングを図9で行い、第5,6,7,8ビットの領域マッピングを図10で行う場合がある。また、第二のマッピングとして、第1,2,3,4ビットの領域マッピングを図11で行い、第5,6,7,8ビットの領域マッピングを図10で行う場合がある。また、第三のマッピングとして、第1,2ビットの領域マッピングを図11の6−C−1で行い、第3,4ビットの領域マッピングを図9の6−A−2で行い、第5,6ビットの領域マッピングを図12で行い、第7,8ビットの領域マッピングを図10の6−B−2で行う場合がある。第一のマッピングの場合は隣接する信号点間の平均ハミング距離が小さく、第二のマッピングの場合は下位6ビット部分に関する平均ハミング距離が小さく、尚且つ下位6ビットが一致する信号点間のユークリッド距離が大きく、第三のマッピングの場合は下位4ビット部分に関する平均ハミング距離が小さく、尚且つ下位4ビットが一致する信号点間のユークリッド距離が大きい信号点マッピングになっている。誤り訂正符号を適用する場合、第一のマッピングの場合には全ビットに誤り訂正符号を適用し、第二のマッピングの場合には下位6ビット部分に誤り訂正符号を適用し、第三のマッピングの場合には下位4ビット部分に誤り訂正符号を適用する。
図21は、受信信号点から伝送ビットを算出するデマッピングを実行する装置の一例を示すブロック図である。図21の装置は領域判定復号装置(1,2)61、領域判定復号装置(3,4)62、領域判定復号装置(5,6)63、領域判定復号装置(7,8)64からなる。いずれも、通信路出力の受信信号点に対応するI軸、Q軸の座標値を入力し、受信信号点を含む領域に割当てられたビット列を出力する。基本的な動作は図18を用いて説明した動作と同一であり、各領域判定復号については、送信側で使用した領域マッピングテーブルと同一のものを使用する。グレイ復号装置65はグレイ復号を行い、2(n−4)ビットを出力する。
最後に、図5に示した円状信号点配置を用いて、2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAM方式について説明する。図22は、そのマッピング装置の一例を示すブロック図である(nは4以上の整数)。説明を容易にするため、以下ではn=4とし、512QAMについて説明する。前記のように、下位ビットはグレイ符号化であるため、n>4の場合も同様に構成可能である。n>4の場合、下位ビットの2(n−4)ビットはグレイ符号化装置72によるグレイ符号化を行う(図22参照)。
図5の円状配置を用いた512QAMで、I軸、Q軸の座標値を各々5ビットで表現する場合、信号点へのビットマッピング装置に関する基本的な動作は図18、及び図19を用いて説明した動作と同一である。
領域マッピングテーブル71において、領域マッピングについては、第一のマッピングとして、伝送する9ビット中の第1,2,3ビットの領域マッピングを図13で行い、第4,5,6,7ビットの領域マッピングを図14で行い、第8,9ビットの領域マッピングを図15で行う場合がある。第二のマッピングとして、第1,2ビットの領域マッピングを図13の7−A−1で行い、第3,4,5ビットの領域マッピングを図16で行い、第6,7ビットの領域マッピングを図14の7−B−1で行い、第8,9ビットの領域マッピングを図15で行う場合がある。第一のマッピングの場合は隣接する信号点間の平均ハミング距離が小さく、第二のマッピングの場合は下位7ビット部分に関する平均ハミング距離が小さく、尚且つ下位7ビットが一致する信号点間のユークリッド距離が大きい信号点マッピングになっている。誤り訂正符号を適用する場合、第一のマッピングの場合には全ビットに誤り訂正符号を適用し、第二のマッピングの場合には下位7ビット部分に誤り訂正符号を適用する。
図23は、受信信号点から伝送ビットを算出するデマッピングを実行する装置の一例を示すブロック図である。図23の装置は領域判定復号装置(1,2)81、領域判定復号装置(3)82、領域判定復号装置(4,5)83、領域判定復号装置(6,7)84、及び領域判定復号装置(8,9)85からなる。いずれも、通信路出力の受信信号点に対応するI軸、Q軸の座標値を入力し、受信信号点を含む領域に割当てられたビット列を出力する。基本的な動作は図18、及び図21を用いて説明した動作と同一であり、各領域判定復号については、送信側で使用した領域マッピングテーブルと同一のものを使用する。グレイ復号装置86はグレイ復号を行い、2(n−4)ビットを出力する。
図33に、矩形に配置された22n個の信号点の一部を円状に再配置し(nは正の整数)、円状配置された22n個の信号点を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAMの変調方式の変調装置の一構成例を示す。第1対応部91で、矩形配置に一致する信号点に、下位2t ビットと上位2(n−t)を各々独立にグレイ符号を適用した2nビットのパターンを対応させてマッピングを行う(tはnより小さい正の整数)。そして、第2対応部92で、円状に再配置された各信号点に、該矩形配置に一致する信号点に割当てられたパターンを除いた2nビットのパターンの中で、隣接する信号点間における下位2tビットの平均ハミング距離が最小、かつ下位2tビットが一致する信号点間のユークリッド距離が最大となるように2nビットのパターンを対応させる。既に図4を用いて説明したように、円状配置は矩形配置中の一部の信号点を移動することによって得られる。円状に配置される信号点に関するマッピング方法(n=4)については、図9−図12を用いて説明した既に説明したマッピング方法を用いることができる。なお、第2対応部92の処理を第1対応部91の処理に先だって行うこともできる。第1対応部91と第2対応部92はそれぞれのマッピングを行うための領域マッピングテーブルを備えている。
図34に、矩形に配置された22n個の信号点の一部を円状に再配置し(nは正の整数)、円状配置された22n個の信号点を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAMの変調方式の変調装置の他の構成例を示す。ここでは256QAM(n=4)の変調方式の変調装置の例について説明する。この変調装置は、256個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域の内、矩形配置に含まれる領域に対して、隣接する領域間のハミング距離が1だけ異なるグレイ符号を適用して2ビットを割当て、矩形配置に含まれない分割された各領域に対して、隣接する領域間の平均ハミング距離が最小となるように2ビットを割り当てる、4種類の領域マッピングテーブル102〜105を4種類備え、8ビットのデータに対する信号点を、8ビットのデータを4個の2ビットデータに分割し、各々を分割された領域の形が互いに異なる4種類の領域マッピングテーブル102〜105を参照して得られる4個の信号領域の共通部分に配置された信号点とする設定部101を備えている。領域マッピングテーブル102〜105が図20に示された領域マッピングテーブル(1,2)、領域マッピングテーブル(3,4)、領域マッピングテーブル(5,6)、領域マッピングテーブル(7,8)にそれぞれ対応している。既に図4を用いて説明したように、円状配置は矩形配置中の一部の信号点を移動することによって得られる。円状に配置される信号点に関するマッピング方法(n=4)については、図9−図12を用いて説明した既に説明したマッピング方法を用いることができる。
図36に、十字形に配置された22n+1個の信号点の一部を円状に再配置した22n+1個の信号点を用いて、2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式を用いた変調装置の一構成例を示す。ここでは512QAM(n=4)の変調方式の変調装置の例について説明する。この変調装置は、図22の変調装置に対応しており、512個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域において、隣接する領域間が互いに異なるように2ビットを割り当てる第1の領域マッピングテーブル122,124,125,126と、512個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域に隣接する領域間が互いに異なるように1ビットを割り当てる第2の領域マッピングテーブル123とを備え、9ビットのデータに対する信号点を、9ビットのデータを4個の2ビットデータと1個の1ビットデータに分割し、2ビットデータの各々を分割された領域の形が互いに異なる4個の第1の領域マッピングテーブル122,124,125,126を参照して得られる4個の信号領域の共通部分と、該1ビットデータに対応して、第2の領域マッピングテーブル123によって定まる領域との共通部分に配置された信号点とする設定部とを備えている。領域マッピングテーブル122〜126が図22に示された領域マッピングテーブル(1,2)、領域マッピングテーブル(3)、領域マッピングテーブル(4,5)、領域マッピングテーブル(6,7)、領域マッピングテーブル(8,9)にそれぞれ対応している。既に図5を用いて説明したように、円状配置は十字形配置中の一部の信号点を移動することによって得られる。円状に配置される信号点に関するマッピング方法(n=4)については、図13−図16を用いて説明した既に説明したマッピング方法を用いることができる。
円状に配置された22n個の信号点を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAMの変調方式を用いた復調装置についても、図37の構成と同様な構成で構成できる(nは正の整数)。ここでは256QAM(n=4)の変調方式の復調装置の例について説明する。
図37に示すように、この復調装置は、伝送する8ビットのデータと256個の信号点との対応が図34を用いて説明した変調装置のマッピング方法によって定められ、受信信号点から該受信信号点に最も近い送信信号点に対応する8ビットのデータを算出する算出部と、受信信号点を含む領域に対応して図34を用いて説明した変調装置の4個の領域マッピングテーブル102〜105と同一の4個の領域マッピングテーブルを参照して4個の2ビットデータを得る取得部132とを備えている。4個の領域マッピングテーブルは取得部132に含まれている。
十字形に配置された22n+1個の信号点の一部を円状に再配置した22n+1個の信号点を用いて、2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式を用いた復調装置についても、図37の構成と同様な構成で構成できる(nは正の整数)。したがって、図37を用いて復調装置の構成について説明する。ここでは512QAM(n=4)の変調方式の変調装置の例について説明する。
伝送する該9ビットのデータと512個の信号点との対応が図36を用いて説明した変調装置のデータ伝送方式によって定められ、受信信号点から受信信号点に最も近い送信信号点に対応する9ビットのデータを算出する算出部131と、受信信号点を含む領域に対応して図36を用いて説明した変調装置の4個の2ビットの領域マッピングテーブル122、124、125、126と同一の領域マッピングテーブルを参照して4個の2ビットデータを得るとともに、1ビットの領域マッピングテーブル123と同一の領域マッピングテーブルを参照して1ビットを得る取得部132とを備える。5個の領域マッピングテーブルは取得部132に含まれている。
[第2の実施形態]
図4において、信号点空間を256分割した例を示し、更に、分割された各領域内に4つの信号点を配置した1024個の信号点の円状配置例を説明した。この1024個の信号点の幾つかの配置を変更することでさらに平均信号電力の低い信号点配置を得ることが可能であるが、そのような配置においても、第1の実施形態において説明した方法と同様の方法でマッピングが可能であることを示す。
図24は、信号領域を1024分割した一例を示している。図24の円状配置において、領域内のAで示した信号点を領域外の図24中のAで示した部分に移動し、同様に、領域内のB〜Qで示した信号点を領域外の図24のB〜Qで示した部分に移動すると、図4に示した256分割の例において、□内に4点配置した1024QAMの信号点配置に一致する。図24の信号点配置は図4の分割から得られる1024個の信号点配置の内の16個を平均信号電力が小さくなるよう移動したものと見ることができる。このように、平均電力を最小化するため一部の信号点を再配置した信号点配置についても以下に具体例を示すように同様なマッピングが可能である。
図24の1024QAMでデータ伝送する場合、第1の実施形態において説明した方法と同様に、伝送する10ビットのデータ(1024=210)を2+2+2+2+2ビットに分割し、分割された各2ビットを細分割された信号領域に対応つける。まず上位2ビット(第1,第2ビット)に対する信号領域を図25〜図32に従って定める。図25の16−A−1は信号領域を4つの象限に区切り、第一象限を11、第二象限を10、第三象限を00、第四象限を01とするものである。表14及び表54は図25の表16−A−1と同じである。また図26の16−A−2を使用して第3,4ビットに対応する領域を選択する。表15、表25、表55及び表65は図26の表16−A−2と同じである。同様に図27、図28に示した領域分割に基づいて、第5,6、及び第7,8ビットに対応する領域を選択し、図29に示した領域分割に基づいて、第9,10ビットに対応する領域を選択する。表16、表21、表56及び表61は図27の表16−B−1と同じである。表17、表22、表27、表57、表62及び表67は図28の表16−B−2と同じである。表18、表23、表28、表58、表63及び表68は図29の表と同じである。このように選択された5つの領域の共通部分として、図24の1024個の領域の内の一つを選択する。図25,26、図27,28、及び図29によって、上記のように10ビットデータを1024個の信号点に割当てた場合、隣接する信号点間の平均ハミング距離は小さくなり、ビット誤り率特性に優れたマッピングとなっている。尚、矩形配置の場合と異なり、一般にグレイマッピングが適用できないため、平均ハミング距離は1よりも大きくなる。
次に、下位8ビットに注目し、隣接する信号点間の下位8ビット部分に関する平均ハミング距離が小さく、下位8ビットが一致する信号点間のユークリッド距離が大きいマッピング方法について説明する。前記の図25,26、図27,28、図29によるマッピング方法は、例えば、下位8ビットが00000000となる4つの信号点間のユークリッド距離は隣接する信号点間のユークリッド距離Δに一致するため最小となっており、要件を満たしていない。この場合、上位2ビット(第1,第2ビット)に対する信号点領域を図30の16−D−1によって定める。表19、表24、表59及び表64は図30の表16−D−1と同じである。そして第3,4ビットを図31の16−D−2を使用して定める。また第5,6,7,8,9,10ビットについては同様に図27、図28、図29によって定める。図25,図26を用いる代わりに、図30,図31によって第1,2、及び第3,4ビットに対する領域を選択した場合にも図24に示した1024個の領域の内の一つが選択される。表20及び表60は図31の表16−D−2と同じである。図30,図31、及び図27,図28、図29によって、10ビットデータを1024個の信号点に割当てた場合、下位8ビットに注目すると隣接する信号点間の平均ハミング距離は、前述の場合と比較して若干大きくなるものの、下位8ビットが一致する信号点間のユークリッド距離は(√178)Δ以上となり、大きく改善されている。下位8ビットにのみ誤り訂正符号を適用することで、帯域拡大を抑え、尚且つ誤り率特性に優れた通信装置の提供が可能となる。
次に、下位6ビットに注目し、隣接する信号点間の下位6ビット部分に関する平均ハミング距離が小さく、下位6ビットが一致する信号点間のユークリッド距離が大きいマッピング方法について説明する。この場合は、伝送する10ビットに対し、第1,2ビットを図30の16−D−1を使用して、領域選択し、第3,4ビットは図26の16−A−2、第5,6ビットに次の図32を使用し、第7,8,9,10ビットには図28の16−B−2、図29を使用することで各領域を選択し、選択された全ての領域の共通部分として、図24に示した1024個の領域の内の一つを選択する。下位6ビットが一致する信号点間のユークリッド距離は(√26)Δ以上となる。表26及び表66は図32の表と同じである。
以上で説明した本実施形態のデータ伝送方法、及びデータ受信方法において使用する領域マッピングテーブル図6、図7の5−B−2、図8の5−C−2、図9、図10、図11、図12、図13の7−A−1、図14、図15、図16の7−D−2、図25,図26、図27,図28、図29、図30,図31における四つの2ビットパターン00、01、10、11を隣接する領域間でハミング距離が不変な変換によって変換して得られたテーブルを領域マッピングテーブルとして使用し、また図7の5−B−1、図8の5−C−1、図13の7−A−2、図16の7−D−1の領域マッピングテーブルにおける二つの1ビットパターン0、1を置換して得られたテーブルを領域マッピングテーブルとして使用することによっても、明らかに同様の効果を有するデータ伝送、及びデータ受信が可能である。
具体的な数値例を用いて本発明の効果を説明する。8ビットのデータを256個の信号点に割当ててデータの伝送を行う256QAMデータ伝送方式において、図4に示した円状に配置された256個の信号点を用い、第1,2ビットを図11の6−C−1、第3,4ビットを図9の6−A−2、第5,6ビットを図12、第7,8ビットを図10の6−B−2に示したマッピング方法によって、マッピングを行い、下位4ビット(第5,6,7,8ビット)部分を誤り訂正符号化した場合、矩形信号点配置とダブルグレイマッピングを使用し、同じ誤り訂正符号を適用した従来方法と比較して、同様の符号化利得を得ることができ、尚且つピーク電力を約30%、平均電力を約4.3%削減することが可能となる。
また、1024QAM方式において、図24に示した円状に配置された256個の信号点を用い、第1,2ビットを図30の16−D−1、第3,4ビットを図31の16−D−2、第5,6ビットを図27の16−B−1、第7,8ビットを図28の16−B−2、第9,10ビットを図29に示したマッピング方法によって、マッピングを行い、下位8ビット(第3,4,5,6,7,8,9,10ビット)部分を誤り訂正符号化した場合、矩形信号点配置とダブルグレイマッピングを使用し、同じ誤り訂正符号を適用した従来方法と比較して、同様の符号化利得を得ることができ、尚且つピーク電力を約32%、平均電力を4.4%削減することが可能となる。
本実施形態によれば、ビット誤り率特性に優れ、非線形歪に対する特性に優れた多値データ通信方式を提供することが可能となる。
その理由は、本実施形態によって、十字形あるいは、円状に配置された信号点を用いてmビットのデータを伝送する2mQAMデータ通信において、mビット中の予め指定した下位sビットが一致する信号点間のユークリッド距離が大きく、かつ隣接する信号点間の下位sビット部分の平均ハミング距離が小さい信号点マッピング装置を構成でき、下位sビットにRS符号やLDPC符号等の誤り訂正符号を適用することが可能であることによる。
また、矩形に配置された信号点を用いる場合と比較して、ピークエネルギーを減少させることができるため、非線形歪に対する特性の改善が可能となることによる。
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明は、本願の請求の範囲によって規定される、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の種々の形で実施することができる。そのため、前述した各実施形態は単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるべきではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書や要約書の記載には拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更はすべて本発明の範囲内のものである。
本願は、2009年12月1日に出願された特願2009−273461号を基礎とする優先権を主張するものである。そして、特願2009−273461号に開示された全ての内容は本願の内容に含まれる。
本発明は、デジタルマイクロ波通信等、通信システムにおいて、ビット誤り率特性、及び非線形歪特性等のシステム構成上の要件を満たすための変調方式、復調方式として適用することができる。
2−1、2−2 信号点の配置
5−B−1、5−B−2 領域分割
5−C−1、5−C−2 領域分割
6−A−1、6−A−2 領域分割
6−B−1、6−B−2 領域分割
6−C−1、6−C−2 領域分割
7−A−1、7−A−2 領域分割
7−B−1、7−B−2 領域分割
7−D−1、7−D−2 領域分割
16−A−1、16−A−2 領域分割
16−B−1、16−B−2 領域分割
16−D−1、16−D−2 領域分割

Claims (9)

  1. 矩形に配置された22n個の信号点の一部を円状に再配置し(nは正の整数)、円状配置された22n個の信号点を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAMの変調方式のデータ伝送方法であって、
    前記円状配置された2 2n 個の信号点のうち前記再配置前の矩形配置に一致する信号点に、下位2tビットと上位2(n−t)ビットを各々独立にグレイ符号を適用した2nビットのパターンを対応させる第1手順と(tはnより小さい正の整数)、
    前記円状配置された2 2n 個の信号点のうち円状に再配置された各信号点に、該矩形配置に一致する信号点に割当てられたパターンを除いた2nビットのパターンの中で、隣接する信号点間における下位2tビットの平均ハミング距離が最小、かつ下位2tビットが一致する信号点間のユークリッド距離が最大となるように2nビットのパターンを対応させる第2手順とを備え、
    伝送する2nビットに対して、前記第1の手順及び前記第2手順によって定まる信号点を送信するデータ伝送方法。
  2. 矩形に配置された22n個の信号点の一部を円状に再配置し(nは正の整数)、円状配置された22n個の信号点を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAMの変調方式のデータ伝送方法であって、
    2n個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域の内、該矩形配置に含まれる領域に対して、隣接する領域間のハミング距離が1だけ異なるグレイ符号を適用して2ビットを割当て、矩形配置に含まれない該分割された各領域に対して、隣接する領域間の平均ハミング距離が最小となるように2ビットを割り当てる領域マッピングテーブルをn種類設け、
    前記2nビットのデータに対する信号点を、2nビットのデータをn個の2ビットデータに分割し、各々を分割された領域の形が互いに異なるn種類の前記領域マッピングテーブルを参照して得られるn個の信号領域の共通部分に配置された信号点とするデータ伝送方法。
  3. 十字形に配置された22n+1個の信号点を用いて2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式のデータ伝送方法であって(nは正の整数)、
    2n+1個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域において、隣接する領域間が互いに異なるように2ビットを割り当てる第1の領域マッピングテーブルと、22n+1個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域に隣接する領域間が互いに異なるように1ビットを割り当てる第2の領域マッピングテーブルを設け、
    前記2n+1ビットのデータに対する信号点を、2n+1ビットのデータをn個の2ビットデータと1個の1ビットデータに分割し、2ビットデータの各々を分割された領域の形が互いに異なるn個の前記第1の領域マッピングテーブルを参照して得られるn個の信号領域の共通部分と、1ビットデータに対応して、前記第2の領域マッピングテーブルによって定まる領域との共通部分に配置された信号点とするデータ伝送方法。
  4. 十字形に配置された22n+1個の信号点の一部を円状に再配置した22n+1個の信号点を用いて、2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式を用いたデータ伝送方法であって(nは正の整数)、
    2n+1個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域において、隣接する領域間が互いに異なるように2ビットを割り当てる第1の領域マッピングテーブルと、22n+1個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域に隣接する領域間が互いに異なるように1ビットを割り当てる第2の領域マッピングテーブルとを設け、
    前記2n+1ビットのデータに対する信号点を、2n+1ビットのデータをn個の2ビットデータと1個の1ビットデータに分割し、2ビットデータの各々を分割された領域の形が互いに異なるn個の第1の領域マッピングテーブルを参照して得られるn個の信号領域の共通部分と、該1ビットデータに対応して、前記第2の領域マッピングテーブルによって定まる領域との共通部分に配置された信号点とするデータ伝送方法。
  5. 円状に配置された22n個の信号点を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAMの変調方式を用い(nは正の整数)、
    伝送する該2nビットのデータと該22n個の信号点の対応が請求項2記載の方法で定められたデータ伝送方法によって定められ、受信信号点から該受信信号点に最も近い送信信号点に対応する2nビットのデータを算出するデータ受信方法であって、
    該受信信号点を含む領域に対応して請求項2記載のn個の領域マッピングテーブルと同一のn個の領域マッピングテーブルを参照してn個の2ビットデータを得るデータ受信方法。
  6. 十字形に配置された22n+1個の信号点を用いて、2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式を用い(nは正の整数)、
    伝送する該2n+1ビットのデータと該22n+1個の信号点の対応が請求項3記載の方法で定められたデータ伝送方式によって定められ、受信信号点から該受信信号点に最も近い送信信号点に対応する2n+1ビットのデータを算出するデータ受信方法であって、
    該受信信号点を含む領域に対応して請求項3記載のn個の2ビットの領域マッピングテーブルを参照してn個の2ビットデータを得るとともに、1ビットの領域マッピングテーブルを参照して1ビットを得るデータ受信方法。
  7. 十字形に配置された22n+1個の信号点の一部を円状に再配置した22n+1個の信号点を用いて、2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式を用い(nは正の整数)、
    伝送する該2n+1ビットのデータと該22n+1個の信号点の対応が請求項4記載の方法で定められたデータ伝送方式によって定められ、受信信号点から該受信信号点に最も近い送信信号点に対応する2n+1ビットのデータを算出するデータ受信方法であって、
    該受信信号点を含む領域に対応して請求項4記載のn個の2ビットの領域マッピングテーブルを参照してn個の2ビットデータを得るとともに、1ビットの領域マッピングテーブルを参照して1ビットを得るデータ受信方法。
  8. 矩形に配置された22n個の信号点の一部を円状に再配置し(nは正の整数)、円状配置された22n個の信号点を用いて、2nビットのデータを伝送する22nQAMの変調方式の変調装置であって、
    前記円状配置された2 2n 個の信号点のうち前記再配置前の矩形配置に一致する信号点に、下位2t ビットと上位2(n−t)ビットを各々独立にグレイ符号を適用した2nビットのパターンを対応させる第1の対応部と(tはnより小さい正の整数)、
    前記円状配置された2 2n 個の信号点のうち円状に再配置された各信号点に、該矩形配置に一致する信号点に割当てられたパターンを除いた2nビットのパターンの中で、隣接する信号点間における下位2tビットの平均ハミング距離が最小、かつ下位2tビットが一致する信号点間のユークリッド距離が最大となるように2nビットのパターンを対応させる第2の対応部とを備えた変調装置。
  9. 十字形に配置された22n+1個の信号点を用いて2n+1ビットのデータを伝送する22n+1QAMの変調方式の変調装置であって(nは正の整数)、
    2n+1個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域において、隣接する領域間が互いに異なるように2ビットを割り当てる第1の領域マッピングテーブルと、22n+1個の信号点を含む信号領域を複数個の領域に分割し、分割された各領域に隣接する領域間が互いに異なるように1ビットを割り当てる第2の領域マッピングテーブルを備え、
    前記2n+1ビットのデータに対する信号点を、2n+1ビットのデータをn個の2ビットデータと1個の1ビットデータに分割し、2ビットデータの各々を分割された領域の形が互いに異なるn個の前記第1の領域マッピングテーブルを参照して得られるn個の信号領域の共通部分と、1ビットデータに対応して、前記第2の領域マッピングテーブルによって定まる領域との共通部分に配置された信号点とする設定部を備えた変調装置。
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