JP5656418B2 - 補正情報決定方法および記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録用紙搬送手段に関し、特にインクジェット記録装置における記録用紙搬送技術に関するものである。
従来、プリンタ等の記録装置、特にインクジェット記録装置においては、用紙搬送ローラによる搬送機構が採用されており、メインローラと排紙ローラ2本のローラで記録用紙を高精度に搬送する構成を取っている。ローラ搬送の高精度化に関して、大きな課題となっているのが、メインローラと排紙ローラとの受け渡し地点の送りである。この送りにおいては、ローラの定常送りにおける精度ズレ要因以外にもローラシャフトの撓みやメインローラから記録用紙が抜ける時の挙動の不安定さなどを有しており、一般的に前述の定常送りより搬送精度が落ちることが知られている。この搬送精度低下への対応として、特許文献1では所定の補正値測定用テストパターンにより、受け渡し地点の送りにおける搬送量誤差を2回測定し、これらの測定値を平均化することにより補正値を決定していた。
特開2008−87341号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示されている記録装置においては、メインローラと排紙ローラの受け渡し時の搬送において、メインローラと排紙ローラの増速比の変動バラツキを含んだ状態で、補正値を求めている。このメインローラと排紙ローラの増速比の変動バラツキはマクロ的には、ローラ直径、ミクロ的にはローラの偏芯の影響によって発生する。特許文献1においては、測定した搬送量誤差がバラツキの分布のどこにあるものかが不特定であり、平均化した補正値がバラツキ全体の中心値である保証がない。よって、補正値に対する信頼性が低い。このため、ある確率で、設定した補正値に合致しない搬送量が発生し、画像劣化の原因となっていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、記録ヘッド上流側の搬送ローラを記録媒体の後端が通過する時の搬送を、バラツキを少なく高精度に実行することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、記録媒体を搬送方向に搬送する第1の搬送手段と、前記搬送方向において前記第1の搬送手段の下流側に配置され、記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記搬送方向において前記記録手段の下流に配置され、前記第1の搬送手段と同期回転し記録媒体を搬送する第2の搬送手段とを有する記録装置を用いて、前記第1の搬送手段を所定量回転させことによって、記録媒体前記第1の搬送手段及び第2の搬送手段によって搬送される状態から、当該記録媒体後端が前記第1の搬送手段を通過して当該記録媒体が前記第1の搬送手段によって搬送されず前記第2の搬送手段によって搬送される状態に搬送状態が変わるときの搬送距離を測定するためのパターンを記録するステップと、前記第1の搬送手段を所定量回転させて前記搬送状態が変ったときの前記第1の搬送手段の搬送開始時の回転位相を取得して、記録装置を用いて記録を行うときに前記搬送状態が変るときの前記第1の搬送手段の搬送開始時の回転位相に決定するステップと、前記パターンから求められる搬送距離に基づいて、記録装置を用いて記録を行うときに前記搬送状態が変るときの前記第1の搬送状態の回転量の補正情報を決定するステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッド上流側の搬送ローラを記録媒体の後端が通過する時の搬送を、バラツキを少く高精度に実行することができる。
本発明の第1実施形態における記録装置の機構部の斜視図 本発明の第1実施形態における記録装置の全体斜視図 本発明の第1実施形態における搬送駆動系の側面図 本発明の第1実施形態におけるロック機構部の斜視図 本発明の第1実施形態におけるロック機構部の斜視図 本発明の第1実施形態におけるキャリッジトリガ部の斜視図 本発明の第1実施形態におけるロック動作説明図 本発明の第1実施形態における電気ブロック図 本発明の第1実施形態におけるローラ受け渡し近傍の説明図 本発明の第1実施形態における各ローラの局所送り量の説明図 本発明の第1実施形態における各ローラの局所送り量の影響説明図 本発明の第1実施形態における排紙ローラの挙動説明図 本発明の第1実施形態における補正構成模式図 本発明の第1実施形態における補正値測定用テストパターン説明図 本発明の第1実施形態における制御フローチャート図 本発明の第1実施形態における搬送位相説明図 本発明の第1実施形態における搬送位相説明図 本発明の第1実施形態における制御フローチャート図 本発明の第3実施形態における補正構成模式図 本発明の第3実施形態における補正値測定用テストパターン説明図 本発明の第3実施形態における制御フローチャート図 本発明の第3実施形態における測定誤差要因説明図
本発明の第1の実施形態を説明する。
まず、本発明の記録装置の構成の概略を順次述べていく。
(A)給紙部
給紙部は記録媒体である記録用紙を積載する圧板21、記録用紙を給紙する給紙ローラ28、記録用紙を分離する不図示の分離ローラ、記録用紙を積載位置に戻す為の不図示の戻しレバー、等が給紙部ベース20に取り付けられる構成となっている。
積載された記録用紙を保持する為の不図示の給紙トレイが、給紙部ベース20または外装に取り付けられている。
給紙ローラ28は断面円弧の棒状をしている。これによって記録用紙を給紙する。給紙ローラ28への駆動は、給紙部に設けられた後述のクリーニング部と共用のモータ99(以後APモータあるいは、給紙モータと呼ぶ)から駆動伝達ギア、遊星ギア等によって伝達される。
前記圧板21には可動サイドガイド23が移動可能に設けられて、記録用紙の積載位置を規制している。圧板21は給紙部ベース20に結合された回転軸を中心に回転可能で、給紙時には不図示の圧板バネにより給紙ローラ28に付勢される。
給紙動作において、記録用紙は給紙ローラ28と分離ローラから構成されるニップ部に送られ、このニップ部で分離され、最上位の記録用紙のみが搬送される。
(B)送紙部
曲げ起こした板金シャーシ11、及びモールド成型シャーシ97,98に送紙部が取り付けられている。送紙部の第1の搬送手段である搬送ローラ36(第1の搬送ローラ)は金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングしたローラであり、両軸の金属部分を軸受けで受け、この軸受けはモールドシャーシ97、98に取り付けられている。搬送ローラ36には従動する複数のピンチローラ37(第1のピンチローラ)が当接して設けられている。ピンチローラ37はピンチローラーホルダ30に保持され、ピンチロラーバネ31の付勢力で、搬送ローラ36に圧接され、記録用紙の搬送力が生み出されている。記録用紙が搬送されてくる送紙部の入口には記録用紙をガイドする不図示のペーパーガイドが配設されている。また、ピンチローラーホルダ30には記録用紙の先端、後端を検出する用紙エッジセンサ(不図示)が設けられている。プラテン34はシャーシ11に取り付けられ、位置決めされる。上記構成において、送紙部に送られた記録用紙はピンチローラーホルダ30及びペーパーガイド(不図示)に案内されて、搬送ローラ36とピンチローラ37とのローラ対に送られる。この時、用紙エッジセンサ(不図示)で記録用紙の先端を検知して、これにより記録用紙の印字位置を求めている。また、記録用紙は搬送モータ35によりローラ対36、37を回転させることでプラテン34上を搬送される。
また、搬送ローラ36の搬送方向における下流側には、画像情報に基づいて画像を形成する記録ヘッド7が設けられている。記録ヘッド7は各色インクタンク別体の交換可能なインクタンク71が搭載されたインクジェット記録ヘッドが用いられている。この記録ヘッド7は、ヒータ等によりインクに熱を与えることが可能となっている。そして、この熱によりインクは膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によって記録ヘッド7のノズルからインクが吐出されて記録用紙上に画像を形成する。
さらに、ヘッド7のインク吐出口に対向したプラテン34に記録用紙の端部からはみ出したインクを吸収するプラテン吸収体344が設けられている。全面印刷(ふちなし印刷)を行なった場合には、記録用紙の4辺端部からはみ出した全てのインクはプラテン吸収体344に吸収される。
(C)キャリッジ部
キャリッジ部は、記録ヘッド7を取り付けるキャリッジ50を有している。そしてキャリッジ50は、記録用紙の搬送方向に対して直角方向に往復走査させるためのアンダーガイドレール52、及びキャリッジ50の端を保持して記録ヘッド7と記録用紙との隙間を維持するアッパーガイドレール111によって支持されている。なお、このアンダーガイドレール52はシャーシ11に取り付けられている。またアッパーガイドレール111はシャーシ11に一体に形成されている。
キャリッジ50はシャーシ11に取り付けられたキャリッジモータ54によりタイミングベルト541を介して駆動される。このタイミングベルト541は、アイドルプーリー542によって張設、支持されている。そして、キャリッジ50の位置を検出する為の150〜300lpiのピッチでマーキングを形成したコードストリップ561がタイミングベルト541と平行に設けられている。さらに、それを読み取るエンコーダセンサ(不図示)がキャリッジ50内に搭載したキャリッジ基板(不図示)に設けられている。このキャリッジ基板には、記録ヘッド7と電気的な接続を行う為のコンタクトと、電気基板500から記録ヘッド7へ信号を伝えるためのフレキシブルケーブル57を備えている。上記構成において、記録用紙に画像形成する時は、画像形成部の搬送方向上流側のローラ対36、37が記録用紙を搬送すると共にキャリッジモータ54によりキャリッジ50を走査させて、記録ヘッド7が記録用紙に向けてインクを吐出して画像が形成される。
(D)排紙部
第2の搬送手段である排紙部は、排紙ローラ40(第2の搬送ローラ)と、排紙ローラ40に所定圧で当設、従動して回転可能に構成された拍車(第2のピンチローラ)(不図示)から構成されている。
記録用紙搬送方向下流側に構成された排紙ローラ40は金属軸に、複数のゴム部を有している。搬送ローラ36からの駆動がアイドラギア45を介し、排紙ローラ40に直結された排紙ローラーギア404に伝達されることによって、排紙ローラ40は搬送ローラ36と同期回転するように駆動される。拍車42は、拍車ホルダー43に取り付けられている。拍車は、コイルバネを棒状に設けた拍車バネ(不図示)によって、排紙ローラ40に圧接されている。
以上の構成によって、画像形成された記録用紙は、排紙ローラ40と拍車42とのニップに挟まれ、搬送、排紙される。
(E)クリ−ニング部
クリーニング部60は、記録ヘッド7のクリーニングを行うポンプ(不図示)と記録ヘッド7の乾燥を抑えるためのキャップ(不図示)、記録ヘッド7のノズル周辺のフェイス面をクリーニングするブレード(不図示)、等から構成されている。
クリーニング部の主な駆動は、前述のAPモータ99から伝達される。キャップを記録ヘッド7に密着させた状態でポンプを作用させると記録ヘッド7から不要なインク等を吸引するように構成されている。ブレードは、キャップの降時に、ブレードがキャリッジ50の走査方向に垂直に移動し、記録ヘッド7のフェイス面をクリーニングするよう構成されている。
(F)スキャナ部
本実施形態の記録装置は、記録部の上方に画像読み取り装置としてのスキャナ部を一体で備えている。
スキャナ部60は、センサをリニアに配列して画像を読み取るコンタクトセンサ61、コンタクトセンサ61を搭載して走査するスキャナキャリッジ62、スキャナキャリッジ62をガイドするスキャナガイドシャフト63を備えている。更に、原稿を載置する原稿ガラス64、これらスキャナ関連部品を収納するスキャナベース65、原稿ガラス64上の原稿を押える原稿カバー66等から構成される。
コンタクトセンサ61を搭載したスキャナキャリッジ62は、モータ駆動がベルトなどにより伝達されることによりスキャナガイドシャフト63上を走査する構成になっている。スキャナキャリッジ62の上に透明な原稿ガラス64が配され、コンタクトセンサ61が所定の圧で下側から原稿ガラス64に付勢されている。
原稿カバー66は、スキャナベース65に設けた回転支点を中心に回動可能であり、原稿ガラス64上に載置された原稿をしっかり押えられるように構成されている。
(搬送駆動系)
次に、搬送駆動系について詳細に述べる。図に示すように、DCモータからなる搬送モータ35の回転力をタイミングベルト39で搬送ローラ36の軸上に固着された搬送ローラギア(プーリギア)361に伝達することにより、搬送ローラ36を駆動している。また、搬送ローラ36の軸には、搬送ローラ36の回転角を検出する為の150〜360lpiのピッチでマーキングを形成した搬送コードホイール362が直結されている。更に、マーキングを読み取る位相検知手段としての搬送ローラエンコーダセンサ363が搬送コードホイール362の隣接する位置のシャーシ11に取り付けられている。そして、プーリギア361は、プーリ部とギア部からなり、このギア部からの駆動がアイドラギア45を介し、排紙ローラギア404に伝達されることによって、排紙ローラ40が駆動される。
また、排紙ローラ40の軸上には、排紙ローラ40の回転角を検出する為の位置検出手段である排紙ローラエンコーダ403と排紙コードホイール402が設置されている。(ここで、排紙コードホイール402は、本発明の必須要素ではないが、高精度送りに対して有効な手段であるため、図示している。)
本実施形態では、搬送ローラ36、排紙ローラ40の回転比は、1:1で構成されている。加えて、搬送ローラ36と排紙ローラ40への駆動伝達手段である搬送ローラギア361、アイドラギア45、排紙ローラギア404も回転比が1:1で構成されている。この構成により、搬送ローラ36の周期と、もう一方の搬送用ローラである排紙ローラ40の回転周期及び伝達ギアの回転周期が等しくなることで、ローラに起因する搬送ズレ現象もローラ回転と同じ周期で発現することになる。
ここでは説明の簡易さから、伝達ギアの回転比を1:1としたが、例えば、搬送ローラ36の1回転に対して、アイドラギア45や排紙ローラ40の回転比が整数倍であってもなんら本件から逸脱するものではない。逆に、搬送ローラ36の1回転に対して、アイドラギア45や排紙ローラ40の回転比が整数分の1であったとしても、排紙ローラ40は搬送ローラ36の所定の整数回転周期性を有する。(例えは、搬送ローラ回転:排紙ローラ回転:アイドラギア回転=1:m:1/nであった場合は、搬送ローラがm×n回転の周期性を持つ。)この場合、搬送ローラ36の回転回数情報か、アイドラギア45の回転位相原点情報や排紙ローラ40の回転位相原点情報の検知手段を有することで、本件を満たすことが可能であるのは言うまでも無い。
次に、図4、図5にローラ回転位相原点出しの機構図を示す。4001は搬送ローラギア361に取り付けられた被ロック部材であるロックリングで、ロックリングは、円周部4001aと、凹部4001bとからなる。4002は被ロック部材の回転をロックするロックレバーで、回転中心4002aとロックリングとロックするロック部4002bを有する。4003はロックレバーの押圧、引き上げを行うロックリンクレバーであり、4004はロックレバーの押圧とロックリンクレバーの戻し力を発生するロックレバースプリングである。
ここで、ロックリンクレバー4003を回動させる力Ftgは、図6に示すキャリッジ50に設けられた突起部50aが、キャリッジがDcr方向に走査してロックリンクレバー4003の斜面4003aにFcrの力で当接、押圧することにより発生する。この当接ポジションは、印字用紙の記録時のキャリッジ走査領域外に設けられ、搬送ローラのロック専用に設けられた走査ポジションである。
図7(a)は通常の印字状態を示しており、ロックリング4001とロックレバー4002は離間しており、ローラの原点出し機能は動作していない状態を示している。なお印字時には、CW方向にローラを回転させて、用紙搬送を行う。図7(b)に、ローラ原点出し動作のメカトリガがかかった状態を示す。この図においてはロック部4002bはロックリング円周部4001aに当接しただけの非ロック状態である。この状態で搬送ローラを図中CW方向に回転させると、所定の回転の後、ロックリング凹部4001bがロック部4002bに係合し、ロックリング4001の回転が阻害されるようになる。すなわち、回転ロック状態となる(図7(c))。
このロック状態は、ローラ1回転の中のある決められた位相のみで発生する。よってロック状態となるこの決められた位相を位置検知センサ363のカウント値として記憶しておけばローラの絶対位置を検出する事が可能となる。
なお本件は前述の位相原点出しの構成を特徴としている訳ではなく、既知のコードホイールに印刷された1周期/1回転のエッジをセンサで検知したり、フォトインタラプタにより、ローラ類に取り付けられた1周期/1回転のエッジをセンサで検知しても構わない。
次に記録装置の電気ブロック図を図8に示す。同図において、501は記録装置の制御用CPU、503は印字のための展開データ、ホストからの受信データ等を蓄えるRAM。506は複数のモータを代表表記したモータで、507はこのモータを駆動する代表表記したモータドライバ。502はコントローラであり主にRAM503のアクセス制御やホストとのデータのやり取り、搬送エンコーダ363等のセンサ505や記録ヘッド7との制御信号のやり取り、モータドライバ507への制御信号送出を行う。508は、電気的書き込み可能な不揮発性ROMであるEEPROMで、工場での設定値や更新されるデータが格納され、このデータはコントローラ502及びCPU501による制御パラメータ値等として用いる。CPU501は、ROM504内の制御プログラムにより記録装置のメカ的、電気的制御を行いつつ、ホストから記録装置へ送られてくるエミュレーションコマンド等の情報をコントローラ502内のI/Oデータレジスタから読み出す。更に、コマンドに対応した制御をコントローラ502内のI/Oデータレジスタや、I/Oポートを介して行い、印字を制御する。RAM503にはリングバッファ部を有しており、エンコーダのカウント情報がインクリメント処理される。また、RAM503には搬送ローラの原点位相情報が格納される(EEPROMでも構わない)。搬送ローラ36の回転位相は、ここで検知したロック状態位置を基点として管理される。搬送ローラ1周分のエンコーダカウント値が既知の固定値であるため、回転量もしくは位置情報から、ローラ位相管理が可能となっている。
本体固有に存在する搬送ローラ及び、排紙ローラの搬送距離誤差に関して、工場出荷時、もしくはユーザ先での搬送精度キャリブレーション等を実施する。これにより、搬送ローラ36と排紙ローラ40との双方で用紙を搬送している区間の搬送精度と、排紙ローラのみで用紙を搬送している区間の搬送精度を事前に取得する。そして、その結果を補正情報としてEEPROMに記憶しておく事で、搬送ローラの直径や偏芯に起因する搬送距離誤差に対する補正値を設定し、搬送距離を補完することができる。
搬送ローラ36や排紙ローラ40には、製造上、ローラの偏芯や真円度のずれが存在し、ローラが1回転する間に、搬送ローラ36と排紙ローラ40との間で、搬送速度の変動が発生する。そのため搬送ローラ36と排紙ローラ40との受け渡し時には、用紙を搬送ローラ36と排紙ローラ40で送っている搬送状態と、排紙ローラ40単独で送っている搬送状態が存在するため、搬送中にこの搬送状態が変化するタイミングで、搬送速度が急激に変化してしまう。この搬送速度の変化は主に、ローラと用紙のスリップによる搬送誤差と、ローラの撓み解放による用紙移動ズレを発生させ、画像劣化の原因となる。
搬送ローラ36と排紙ローラ40の受け渡し時の搬送距離、詳しくは、ローラと用紙のスリップによる用紙の搬送距離誤差と、ローラの撓み解放による用紙移動ズレに関して図9を参照して述べる。ローラ受け渡し時の搬送においては、図9(b)に示す搬送ローラ36とピンチローラ37とのニップ近傍では、記録用紙を停止させるのに不安定な区間となるため、この区間に停止しない様に搬送制御を行う必要がある。すなわち、用紙の後端が搬送ローラ36のニップを通過するときには、図9(a)に示す用紙後端が搬送ローラ36とピンチローラ37のニップの上流に位置する状態から搬送を開始する。用紙後端は搬送開始時の位置からニップまでのA区間を移動し、ニップ部の特異部であるB部を通過し、ニップ通過後は図9(c)に示すC区間を移動する。A区間では搬送ローラ36と排紙ローラ40の双方で搬送が行われ、C区間では排紙ローラ40によって搬送が行われる。ここで、上記A区間と、C区間の単位搬送量(搬送速度)が異なると、その搬送速度の差と区間の長さの割合に応じて、トータルの搬送距離が変化する。更に、この送りにおける搬送距離は、おのおののローラの単位搬送量(搬送速度)差に起因する搬送速度の変動を考慮する必要がある。搬送ローラ36と排紙ローラ40の間にはローラの搬送速度差により、用紙を介した引っ張り力もしくは反発力が発生する。この力のために、搬送ローラ36よりも剛性の低い排紙ローラ40に撓みが発生する。用紙後端がB点を通過する際には、この力が消滅して、排紙ローラ40の撓みが解消される。この排紙ローラ40の撓みの解消が、ローラの回転による用紙の搬送以外に用紙を移動させ、特異的に用紙の搬送距離を変化させる。
搬送ローラ36と排紙ローラ40の受け渡し時における、各ローラの搬送速度の違いに起因する記録用紙の搬送距離への影響に関して図10〜図12を参照して説明する。図10の縦軸に搬送速度誤差、横軸に回転位相(時間ととらえても良い)として、搬送ローラ36で記録用紙を搬送する際の搬送速度変動を実線、排紙ローラ40で記録用紙を搬送する際の搬送速度変動を破線で示す。ここでの搬送ローラ36の搬送速度変動は、厳密には、搬送ローラ36と排紙ローラ40の双方で搬送している状態での搬送速度変動であるが、以後、説明の簡略のため、搬送ローラ36の搬送誤差として述べる。
図11(a)〜図11(c)、図12(a)〜図12(c)に例として、搬送ローラ36の回転位相による搬送速度の変動と、排紙ローラ40の回転位相による搬送速度の変動を示す。
図10におけるSの位相でのローラ受け渡しを図11(a)に示す。この位相では、搬送ローラ36の搬送速度<排紙ローラ40の搬送速度となるため、排紙ローラ40が増速系となる。排紙ローラ40の挙動に注目すると、図12(a)に示すように、排紙ローラ40と記録用紙との間のトラクション力(摩擦力)で排紙ローラ40は上流側に撓む。記録用紙後端が搬送ローラ36のニップを通過した瞬間、排紙ローラ40の撓みが解消されて排紙ローラ40は下流側に移動する。この時、排紙ローラ40の移動とともに記録用紙も移動し、搬送距離が増加する。これに加え、図11(a)の搬送ローラ36による搬送区間Aでの搬送距離と同図の排紙ローラ40による搬送区間Cでの搬送距離)を加算することで、ローラ受け渡し時の搬送距離が求められる。
図10におけるTの位相でのローラ受け渡しを図11(b)に示す。この位相では、搬送ローラ36の搬送速度=排紙ローラ40の搬送速度、となるため、排紙ローラ40が等速系となる。排紙ローラ40の挙動に注目すると、図12(b)に示すように、排紙ローラ40と搬送ローラ36との間で力のやり取りが発生しないため、記録用紙の後端が搬送ローラ36のニップを通過しても排紙ローラ40の撓み戻りが発生しない。この時、排紙ローラ40の撓み戻りによる搬送距離の変化はない。図11(b)の搬送ローラ36による搬送区間Aでの搬送距離と同図の排紙ローラ40による搬送区間Cでの搬送距離を加算すれば、ローラ受け渡し時の搬送距離が求められる。
図10におけるUの位相でのローラ受け渡しを図11(c)に示す。この位相では、搬送ローラ36の搬送速度>排紙40ローラの搬送速度となるため、排紙ローラ40が減速系となる。排紙ローラ40の挙動に注目すると、図12(c)に示すように、排紙ローラ40と記録用紙との間のトラクション力(摩擦力)で下流側に撓んでいた排紙ローラ40が、記録用紙の後端が搬送ローラ36のニップを通過した瞬間、撓みが開放されて上流側に移動する。この時、記録用紙の搬送距離が減少する。これに加え、図11(c)の搬送ローラ36による搬送区間Aでの搬送距離と同図の排紙ローラ40による搬送区間Cでの搬送距離を加算することで、略ローラ受け渡し時の搬送距離が求められる。
前述のように、記録用紙が搬送ローラ36を通過するときの搬送距離は、搬送ローラ36による搬送区間Aでの搬送距離と排紙ローラ40による搬送区間Cでの搬送距離と、排紙ローラ40の撓み戻りによる記録用紙の移動距離の和である。このため、記録用紙後端が搬送ローラ36を通過するときの各ローラの位相を所定の位相に固定することによって、記録用紙が搬送ローラ36を通過するときの搬送距離を安定させることができる。
次に、搬送ローラ36と排紙ローラ40の受け渡し時における搬送距離補正値を決定する方法について述べる。図13はローラの回転位相を8区間に分割(図では説明の簡易さから8分割としている)したローラ概念図と、ローラの位相区間毎に設定される補正値を格納した補正値一覧を示したものである。なお補正値一覧において本例では、搬送ローラ36と排紙ローラ40の回転位相比が等しいため、双方のローラ位相を一つの角度で表している。図14はローラ位相区間毎の単位搬送距離を算出するために印字される補正値測定用テストパターンを示したものである。
図14の補正値測定用テストパターンは、搬送ローラ36と排紙ローラ40の各位相区間ごとの単位搬送距離を測定するパターン領域B1およびパターン領域B2、搬送ローラ36と排紙ローラ40の受け渡し時における搬送距離を測定するパターン領域B3から構成される。
具体的な搬送距離補正値決定フローチャートを図15を用いて説明する。
まず、テストパターンの印刷を行う(手順170)。テストパターン印刷は、まず、前述で述べたローラ位相原点出し処理を行い、メカローラ位相の原点を確定させ位相を管理可能な状態にする(手順1701)。
次に図14に示すテストパターンの印字を行う(手順1702)。テストパターンの印字においては用紙の給紙動作後、パターン領域B1を印字するため、搬送ローラ36の回転位相が、パターン印字開始ポジションps1に到達するまで用紙搬送を行う。回転位相がps1に到達したら搬送を停止して、一行目のテストパターンを記録ヘッド7によって印字する。次に搬送ローラ36の回転位相がps2になるまで搬送ローラ36を所定量回転させ、用紙を搬送して停止する。用紙が停止したら二行目のテストパターンを記録ヘッド7によって印字する。この作業を搬送ローラ36の回転位相が再びps1に戻ってくるまで、繰り返し行う(本例においては、当作業により9本のテストパターンが印字される)。
引き続き、排紙ローラ40の単位搬送距離を測定するため、パターン領域B2の印字を行う。このとき、搬送ローラ36の搬送力を無効とするために、ピンチローラーホルダ30を不図示のリフトアップカムにより持ち上げ、搬送ローラ36とピンチローラ37の圧接を解除する(手順1703)。
排紙ローラ40の位相がps3に到達したら搬送を停止して、一行目のテストパターンを記録ヘッド7によって印字する(手順1704)。次に排紙ローラ40の位相がps4になるまで排紙ローラ40を所定量回転して記録用紙を搬送して停止し、二行目のテストパターンを記録ヘッド7によって印字する。この作業を位相が再びps3に戻ってくるまで、繰り返し行う(当然排紙ローラ40送り領域においても、当作業により9本のテストパターンが印字される)。この作業を行えば、ローラ周上の所定のポイントから所定角ローラを回転したときの(エンコーダセンサ363がコードホイール362のマークを所定個読み取るまでローラを回転したときの)用紙搬送距離をパターンピッチ間長さとして表出することができる。
次に、パターン領域Bの印字のために不図示のリフトアップカムを回転させてピンチローラ37を再び搬送ローラ36に圧接される(手順1705)。
次に、記録媒体後端が搬送ローラ36とピンチローラのニップを通過するときにおける搬送距離を測定するパターン領域B3を印字する(手順1706)。本実施形態では、テストパターンのレイアウトと用紙サイズの関係から、記録用紙後端が搬送ローラ36とピンチローラのニップを通過するときの排紙ローラ40の位相は基本的にps5とps6の間となっている。位相ps5到達までの用紙搬送は、用紙後端を検出する用紙エッジセンサ(不図示)により用紙後端を検知し、搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ位置、つまり搬送ローラ36と排紙ローラ40の受け渡し位置の所定量手前で停止する。本実施形態では、搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ位置から64/1200インチ手前で停止させる。この停止時の位相はコントローラにより管理されているため、実際に位相がps5となっているかどうか確認できる。位相がps5でない場合は、実際に確認した位相を記録媒体後端が搬送ローラ36とピンチローラのニップを通過するときのパターン領域B3のテストパターン記録開始のための用紙搬送開始位相として再定義する(手順1707)。ここでは用紙搬送開始位相がps5となっていたものとして説明する。
搬送ローラ36と排紙ローラ40の位相がps5になったら搬送を停止し、一行目のテストパターンを記録ヘッド7によって印字する。次に用紙を本実施形態のローラ受け渡し搬送距離として定義された160/1200インチ搬送する。この搬送距離は実際の記録動作時に記録用紙の後端が搬送ローラ36とピンチローラ37のニップを通過するときの搬送距離で搬送ローラを所定量(所定角)回転させて行う。この搬送動作により、実際にテストパターンを印刷する記録用紙の後端が搬送ローラ36から外れ、排紙ローラ40の単独搬送となる受け渡しが行われる。排紙ローラ40の停止後、二行目のテストパターンを記録ヘッド7によって印字する。この作業により、ローラの所定の回転位相から搬送ローラ36と排紙ローラ40の受け渡しにかかる所定量回転させた際の用紙搬送距離をパターンピッチ間長さとして表出することができる。
なお、本実施形態では、テストパターンの開始位相をps1からとしたが、実際は任意の開始位相でパターン印字を行うことが可能である。これは、ローラの位相を前述の原点出し処理によって確定することで、テストパターンとテストパターン印字開始位相を一対一で関連付けることが可能となるためである。また本実施形態では、テストパターン印字におけるパターン分割数をローラ位相の管理分割数と同じとしているが、例えばパターン分割数を管理分割数より多くして測定精度を向上させたり、パターン分割数を管理分割数より少なくして測定時間を短縮することも可能である。なお前述のように、パターン分割数と管理分割数が異なる場合は、測定値の補間によって補正値を適宜算出する必要がある。
テストパターン印字終了後、テストパターンのS1〜S8部、およびSKのパターン間隔を画像処理系のピッチ間測定器などによって測定する(手順171)。ピッチ間測定器としては、記録装置に備えられたスキャナ部60を用いるものとする。テストパターンを印字した記録用紙は原稿ガラス64上の所定位置にセットされる。スキャナキャリッジ63がスキャナガイドシャフト63を走査しながらコンタクトセンサ61によりテストパターンの画像読み取りを実行する。CPU501等により、読み取ったテストパターン画像からテストパターンのS1〜S8部、およびSKのパターン間隔を算出する。
次に、各ローラ位相毎、およびローラ受け渡し搬送用に用意された搬送量補正値格納場所に、補正値の格納を行う(手順172)。
具体的には理想的なローラの搬送距離から測定値を引いたものを搬送距離補正値として、図13の補正値一覧のSLF1〜SLF8、SEJ1〜SEJ8、SKに格納する。また、ローラ受け渡し位相PSKにテストパターンの領域B3の用紙搬送開始位相(上記説明ではps5)を元に所定の位相(上記説明ではS5)を格納する。
次に補正情報決定を行う。読み取ったテストパターン画像データを解析し、テストパターンの区間S1〜S8部から測定された実際の搬送距離を算出する。例えばパターン領域B1の回転位相ps1で記録されたパターンと位相ps2で記録されたパターンとの間隔がLLF1であったとする。これが位相ps1から位相ps2まで搬送ローラを回転させたときの搬送距離の実測値となる。また、ローラの直径Drから算出した理論上の搬送距離は、
π・Dr/8
となる。理論値から実測値を引いた値SLF1を補正情報として、不揮発性の記憶手段に保存する。
SLF1=π・Dr/8−LLF1
他の各位相区間における補正値SLF2〜SLF8、SEJ1〜SEJ8も同様に計算して補正情報として記憶手段に保存する。
例えばパターン領域B2の回転位相ps1で記録されたパターンと位相ps2で記録されたパターンとの間隔がLEJ1であったとすると、
となる。
SEJ1=π・Dr/8−LEJ1
記録用紙をπ・Dr/8だけ搬送することを目標に搬送ローラをエンコーダー信号の所定パルス分駆動したときに、実際には補正値SLF1だけ少なく搬送される。したがって、目標搬送距離π・Dr/8に補正値SLF1を加えた距離を目標として駆動すれば目標搬送距離π・Dr/8の搬送ができるはずである。
また記録用紙後端が搬送ローラ36とピンチローラ37のニップを通過するときは搬送ローラと排紙ローラの双方による搬送と、排紙ローラ40のみによる搬送と、排紙ローラ40の撓みが戻ることによる記録用紙の移動と、により記録用紙が進むことになる。また、記録用紙のサイズや、それまでに実行された記録用紙の搬送距離の積算値をパターンの実測データを用いて求めておけば、記録用紙後端がニップを通過するまでの搬送距離も求められる。
搬送ローラ36によるシートの搬送を位相ps7と位相ps8の中間の位相から開始したとすると、記録用紙の先端から位相ps1で記録された最初のパターンまでの距離が計算できる。領域B1のパターンの解析で、位相ps7から位相ps8までの実測搬送距離をLLF7、位相ps8から位相ps1までの実測搬送距離をLLF8とすれば、シート先端から最初のps1のパターンまでの距離は
LLF7/2+LLF
となる。この値に最初の位相ps1のパターンから領域B3の位相ps5のパターンまでの実測搬送距離を加えると記録用紙先端から領域B3の位相ps5のパターンまでの距離がわかる。さらに位相ps5から搬送を開始してからニップを通過するまでの搬送距離も計算できる。または、記録用紙の後端を検知してからの搬送距離を求めてそれを用いて記録用紙後端がニップを通過するまでの搬送距離を求めても良い。
搬送ローラと排紙ローラの双方によって距離L51の搬送が行われ、ニップを通過後に排紙ローラのみによって距離L52の搬送が行われたとする。テストパターンSK部から測定された記録用紙の搬送距離をLSとし、排紙ローラ40の撓み戻りによって記録用紙がSK5移動したとすると、
LS=L51+L52+SK5
となる。次にL52とSK5を求める。仮に搬送ローラと排紙ローラの双方による距離L51の搬送はエンコーダ信号でm51パルス分の駆動により行われ、排紙ローラのみによる距離L52の搬送はエンコーダ信号でm52パルス分の駆動により行われたとする。領域B1のパターンps5とps6の実測距離がLLF5、駆動パルス数がm5であったとすると、位相区間S5における搬送ローラと排紙ローラの双方の搬送による1パルス分の搬送距離は
lLF5=LLF5/m5
である。lL5からm51が求まる。
m51=L51/lLF5
m51+m52は既知数であるから、m52も求まる。
領域B2のパターンps5とps6の実測距離がLEJ5、駆動パルス数がm5であったとすると、位相区間S5における排紙ローラのみの搬送による1パルス分の搬送距離は
lEJ5=LEJ5/m5
となる。これでL52も算出できる。
L52=lEJ5×m52
L51、L52が求められたので、SK5も計算で求めることができる。
SK5=LS−L51−L52
このSK5の値を誤差情報として記憶手段に補正値SKEとして保存する。
また、テストパターンの領域B3で測定のために搬送する理想搬送距離SKは、実際の記録動作において記録紙後端が搬送ローラを通過するときの理想搬送距離である場合については、上記の補正値算出過程を簡略化してもよい。前述のように、テストパターンSK部から測定された記録用紙の搬送距離をLSとし、排紙ローラ40の撓み戻りによって記録用紙がSK5移動したとすると、
LS=L51+L52+SK5
となる。このとき、全ての記録動作において記録紙後端が搬送ローラを通過するときの搬送開始の位相がPSKで固定であるため、結果的に、L51、L52は一定値と考えてよい。また、排紙ローラ40の撓み戻りによる記録用紙の移動量SK5も一定値となる。よって、
LS=L51+L52+SK5=一定値
となる。本テストパターンから求めた補正値SKEは、理想的なローラの搬送距離SKから測定値LSを引いたものであるため、次のように算出できる。
SKE=SK−LS
この場合、後術する記録動作における補正値の適用については、目標搬送距離LSKに対し、SKEを加算することで、距離LSKの搬送ができる。
以上、一連の作業を行うことで、搬送ローラ36と排紙ローラ40に関する搬送距離補正値とローラ受け渡し位相を決定することができる。
また、上述の補正値測定用テストパターンは、搬送ローラ36と排紙ローラ40の各位相ごとの単位搬送量を測定するパターン領域B1およびパターン領域B2、搬送ローラ36と排紙ローラ40の受け渡し時における搬送量を測定するパターン領域B3が1枚の記録用紙に記録されたものであった。しかしながら、記録用紙サイズと搬送ローラ36、および排紙ローラ40の1周の総搬送距離(または、ローラ外径)によっては、3つのパターン領域が1枚の記録用紙に記録できない場合がある。この場合は、適宜、複数毎の記録用紙にパターン領域を分割して記録することも可能である。
次に、記録動作において、上述のテストパーターン記録によって求めた補正値を用いて搬送距離を補正する制御方法について述べる。
まず、所定のローラ受け渡し位相にてローラ受け渡しを実施する制御方法について述べる。給紙後においては用紙先端を搬送ローラ36のニップで挟持した時点で記録用紙と搬送ローラ36の表面の位相が一義的に決定される。その後は記録用紙と搬送ローラ36とがほぼスリップしない状態で搬送されるため、搬送ローラ36と排紙ローラ40との受け渡し地点(位相)は容易に算出することができる。つまり、記録用紙の長さを予め考慮して、給紙後の用紙先端が搬送ローラ36のニップで挟持されるローラの位相を調整することで、ローラ受け渡し地点B点の位相を制御することができる。
その説明図を図16、図17に、制御フローチャートを図18に示す(レジ無し給紙を例とする)。まず、記録用紙の長さ情報Lpをプリンタドライバや入力デバイスから取得する(手順2101)。(ここでは、プリンタ本体以外から情報を入手したが、プリンタ本体内のセンサ等で検知しても良い。)そして、搬送ローラ36を停止準備させておくため、入手した記録用紙の長さ情報Lpを基に、その長さに応じた初期位相(待機停止位相)を算出する(手順2102)。この待機停止位相の求め方は、フローチャートの説明後に述べる。そして、搬送ローラ36を待機停止位相で停止させておく(手順2103)。その後、給紙ローラ28を回転動作して給紙を開始し(手順2104)、給紙ローラ28により給紙された記録用紙は、記録用紙検知レバー321に当接してレバー321を回動させ、記録用紙先端位置検知センサで記録用紙の先端位置Ptopを検知する(手順2105)。この地点が、給紙ローラ28があとPtopの距離を搬送した時点で、搬送ローラ36のニップまで到達する位置である。ここを起点に搬送ローラ36を回転し始め(手順2106)、記録用紙が搬送ローラ36のニップに到達するまでの間は給紙ローラ28の搬送速度と同期する速度で搬送ローラ36を回転駆動制御し、搬送ローラ36ニップ部で記録用紙を噛み込む(手順2107)。本例はレジ無し給紙であるため、この地点で、ローラ受け渡し時の位相が確定される。
記録用紙の先端検知地点から搬送ローラ36のニップ噛み込み地点までの給紙ローラ28の搬送量がPtopであるのに対し、搬送ローラ36の搬送量はPtopより少ないLtopとなっている。(既に動作中の給紙ローラ28に対して搬送ローラ36が停止状態から始動するため、このようになる)ここで、Ltopは、給紙ローラ28の回転速度と搬送ローラ36の回転速度が印刷モードにより決定されると、一義に算出することが可能である。つまり、搬送ローラ36は、記録用紙をニップで噛み込む位相に対し、Ltop搬送量分手前の位相で停止しておけばよい。
搬送ローラ36で噛み込んだ記録用紙は、さらに記録用紙長さLp分だけ搬送ローラ36を回転させた地点で搬送ローラ36と排紙ローラ40との受け渡しが行われる(図17)。この地点の搬送ローラ36の位相が所定の位相となるように、事前に搬送ローラ36の位相を制御すればよい。すなわち、ローラ受け渡し時の搬送ローラの設定位相をPSKとすると、搬送ローラ36の位相PSKで搬送ローラ36と排紙ローラ40との受け渡しを行うためには、PSKを基準として(Lp)/(πDr)の位相差分だけ手前の位相で記録用紙を噛みこめばよい(Drは搬送ローラの搬送実行直径である)。更には、PSKを基準として(Lp+Ltop)/(πDr)の位相差分だけ手前の位相を搬送ローラ36の待機停止位相として設定(算出)すればよい(厳密には、ローラのスリップ分も考慮する。ただし、説明の簡略化のため、省略して表現している)。
印字データに応じて、用紙先端が搬送ローラ36のニップで挟持されたのち、搬送ローラ36が印字開始位置まで記録用紙を搬送し、キャリッジ50の走査および記録ヘッド7による記録動作が行われる。以降、搬送ローラ36および排紙ローラ40の搬送動作とキャリッジ50の走査および記録ヘッド7による記録動作が繰り返される。このとき、各ローラ搬送動作においては、格納されている各ローラ位相区間ごとの搬送量補正値SLF1〜SLF8、SEJ1〜SEJ8を用いて搬送制御を行う。
記録時に記録ヘッドのノズル列の長さや、各バンドの画像を完成させるための記録ヘッドのパス数によって決められる搬送距離Lの搬送を行うときは、目標搬送距離Lを補正データによって補正した距離を目標に駆動すれば距離Lの搬送ができる。例えば搬送ローラおよび排紙ローラによって位相ps1とps2の間で搬送を行う場合、補正値SLF1を用いて目標報搬送距離を補正する。補正値SLF1はπ・Dr/8を目標としたときの補正値であるから目標搬送距離Lの場合は、
L+SLF1×L/(π・Dr/8)
を目標搬送距離として駆動を行えば距離Lの搬送ができる。
距離Lの搬送の途中で位相区間が変る場合は次のように制御する。例えば位相ps1とps2の間で搬送が開始され、L1搬送後にps2とps3の間での搬送になったとする。搬送開始時の位相は管理されているので搬送開始から位相2psまでの搬送距離L1は補正値を用いて求められる。位相ps2までに搬送ローラをθ[ラジアン]回転させたとすると
L1=Dr・θ−SLF1×θ/(π/8)
となる。位相ps2からの残りの目標搬送距離L2はL−L1で求められるので、位相ps2からの残りの目標搬送距離を補正して
L2+SLF2×L2/(π・Dr/8)
を目標搬送距離として残りの駆動を行えば全体として距離Lの搬送ができる。
記録動作が進み、記録用紙後端が搬送ローラ36を通過するときの搬送の開始位相まで搬送されると、搬送ローラ36と排紙ローラ40との受け渡し搬送量として定義された160/1200インチの搬送を実行する。
上述の補正値測定用テストパターンによる搬送量補正値決定は、工場出荷時に実行するだけでなく、ピッチ間測定器として、記録装置に備えられたスキャナ部60を用いることができるため、ユーザ先で任意のタイミングで実行可能である。例えば、各ローラの経時変化によって画像劣化が発生したときに、いつでも搬送量補正値の改定が可能である。また、記録装置の通紙枚数に応じて、定期的に搬送量補正値の改定を実行しても良い。
上述のように本実施形態によれば、
搬送ローラと排紙ローラとの受け渡し時の記録搬送に関して、テストパターンの印刷時において、所定のローラ位相にて受け渡し搬送を実行し、且つ、受け渡し搬送量をテストパターンから測定することにより、搬送量補正値を決定し、更に、通常の記録動作においても、テストパターンと同じ所定のローラ位相にてテストパターンから決定された搬送量補正値を用いた受け渡し搬送を実行するものである。これにより、補正値測定用テストパターンによる測定値の信頼性が向上し、適切な補正値を設定でき、よりバラツキの少ないローラ受け渡し時の高精度印字を実現することができる。しかも、ローラの位相の検出以外に、特殊なハード構成を必要とせず、低コストで実現可能である。
(第2の実施形態)
実施形態1ではローラを各位相区間回転させたときの搬送距離の実測値と理論値の差を補正値として用いていた。これに対し、テストパターンのS1〜S8部から測定された搬送距離の実測値からエンコーダの1パルス分の搬送距離を算出し、それを補正値として保存しても良い。
具体的には例えば区間S1ではエンコーダでm1パルス分の搬送が行われ、実際の搬送距離が、搬送ローラと排紙ローラの双方による搬送の場合LLF1、排紙ローラのみによる搬送の場合LEJ1であったとする。測定値から算出された1パルス分の搬送距離をそれぞれlLF1、lEJ1とすると、
lLF1=LLF1/m1
lEJ1=LEJ1/m1
となる。
各位相区間の1パルス分の搬送距離 lLF1〜lLF8、lEJ1〜lEJ8を求めて記憶手段に格納しておく。
また記録用紙後端が搬送ローラ36とピンチローラ37のニップを通過するときは搬送ローラと排紙ローラの双方による搬送と、排紙ローラ40のみによる搬送と、排紙ローラ40の撓みが戻ることによる記録用紙の移動により記録用紙が進むことになる。テストパターンSK部から測定された記録用紙の搬送距離をLSKとし、搬送ローラと排紙ローラの双方によってエンコーダm51パルスの搬送が行われ、排紙ローラによってm52パルスの搬送が行われたとする。さらに排紙ローラ40の撓み戻りによって記録用紙がSK5移動したとすると、
SK=lLF5×m51+lEJ5×m52+SK5
となる。記録用紙のサイズ、搬送開始時のローラの位相は予め分かっており、各位相区間における搬送距離も補正値を用いて高精度で計算できるので、m51、m52も計算によって求めることができる。よって、SK5も求めることができる。このSKの値を記憶手段に保存する。
次に搬送時の制御について説明する。
1回の搬送で距離Lづつの搬送を行う場合、位相ps1とps2の間ではローラを
L/lLF1
パルス分駆動を行えばよい。排紙ローラのみによる搬送の場合は、
L/lEJ1
パルスとなる。
また距離Lの搬送を行う途中で位相区間が変る場合は次のようになる。搬送開始時の位相は管理できているので、位相区間が変るまでのパルス数も算出できる。たとえば、位相ps1とps2の間でm11パルス搬送後に位相ps2とps3の間での搬送になるとすると、位相ps1とps2の間で
(lLF1)×m11
の搬送が行われる。残りの
L−lLF1×m11
を位相ps2とps3の間で搬送して合計距離Lの搬送を行うとすると、位相が変った後に、
(L−lLF1×m1)/lLF2
パルス分の搬送を行う。
次に、用紙の後端が搬送ローラ36とピンチローラ37のニップを通過するときにL2の搬送を行う場合について説明する。このときの搬送が位相ps5とps6の間で行われるように搬送ローラ36の搬送開始の位相が調整されていたとする。搬送開始からm51パルスの搬送が行われたときに記録用紙の後端がニップを通過したとする。このm51は記録用紙のサイズ情報、搬送開始時の搬送ローラ36の位相、それまでに実行されてきた搬送距離の積算値から求めることができる。記録用紙がニップを通過する前に、搬送ローラ36と排紙ローラ40によって
lLF5×m51
の搬送が行われる。ニップを通過した際に排紙ローラ40の撓み戻りによって記録用紙はさらにSK5移動する。残りの
L2−lLF5×m51−SK5
を排紙ローラ40のみによって搬送して合計距離L2の搬送を行うとすると、排紙ローラ40のみによって
(L2−lLF5×m51−SK5)/(lEJ5)
パルス分の搬送を行えばよい。
(第3の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態に加え、最適な位相ポイントで、ローラ間の受け渡し搬送を行う構成を示す。ローラ間の受け渡し搬送で選択可能なローラ位相ポイントの中には、搬送ローラのニップ部であるB部での挙動を安定させる最適ポイントが存在し、このポイントは、搬送ローラ36の搬送速度と、排紙ローラ40の搬送速度の相対差に強く依存している。そこで、本実施形態では、搬送ローラ36の搬送速度と、排紙ローラ40の搬送速度を測定し、その値に基づきローラ受け渡しの回転位相を決定する構成について説明する。
本実施形態における補正値測定用テストパターンは図20に示すように2枚のテストパターンで構成される。図20(a)に示す1枚目のテストパターンには、搬送ローラ36と排紙ローラ40の各位相ごとの単位搬送距離を測定するパターン領域B1およびパターン領域B2が設けられている。図20(b)に示す2枚目のテストパターンには、搬送ローラ36と排紙ローラ40の受け渡し時における搬送距離を測定するパターン領域B3設けられている。
具体的な搬送距離補正値決定フローチャートを図21を用いて説明する。図19はローラの回転位相を8分割(図では説明の簡易さから8分割としている)したローラ概念図と、ローラ位相分割毎に設定される補正値を格納した補正値一覧を示したものである。なお、第1の実施形態と同様、搬送ローラ36と排紙ローラ40の回転位相比が等しいため、補正値一覧において双方のローラ位相を一つの角度で表している。
まず、第1の実施形態と同様、ローラ位相原点出し処理を行い、メカローラ位相の原点を確定させ位相を管理可能な状態にする。次に、図20(a)に示す1枚目のテストパターンの印字を行う(手順2401)。1枚目のテストパターンはローラ受け渡し時の回転開始位相を決定するための、回転位相決定パターンである。1枚目のテストパターンにおいて、パターン領域B1およびパターン領域B2の印字動作については、第1の実施形態と同様である。パターン領域B1とB2で、同じ位相から搬送ローラを所定量回転させて搬送ローラと排紙ローラの双方で搬送したときと、排紙ローラのみで搬送したときの搬送距離測定パターンの組が回転開始位相の異なる複数組記録されたことになる。
1枚目のテストパターン印字終了後、テストパターンのS1〜S8部のパターン間隔を画像処理系のピッチ間測定器などによって測定する(手順2402)。ピッチ間測定器としては、記録装置に備えられたスキャナ部60を用いるものとする。
次に、各ローラ位相毎に搬送距離補正値格納場所に、補正値の格納を行う(手順2403)。具体的にはローラの搬送距離の理論値から測定値を引いたものを搬送距離補正値として、図19の補正値一覧のSLF1〜SLF8、SEJ1〜SEJ8に格納する。
次に、各ローラ位相ごとの搬送ローラ36と排紙ローラ40の搬送距離補正値の差分の絶対値をΔS1〜ΔS8と定義し、次の式でこれを算出する(n=1〜8)。
ΔSn=|(SLFn−SEJn)|
算出したΔS1〜ΔS8のうち最も小さい値のローラ位相を搬送ローラ36と排紙ローラ40のローラ受け渡し位相PSKに設定する(手順2404)。この例では、ローラ位相S3が最も搬送ローラ36と排紙ローラ40の搬送距離補正値の差分の絶対値が小さくなったものとし、ローラ受け渡し位相PSKをS3と設定する。
あるいは、
SLFn=π・Dr/8−LLFn
SEJn=π・Dr/8−LEJn
であるから、
ΔSn=|(LLFn−LEJn)|
となり、実測した搬送距離で搬送ローラ36と排紙ローラ40による搬送距離と、排紙ローラ40のみによる搬送距離の差が最も小さいローラ位相をローラ受け渡し位相PSKに決定しても同じことである。
次に、図20(b)に示す2枚目のテストパターンの印字を行う(手順2405)。2枚目のテストパターンの印字においては、搬送ローラ36と排紙ローラ40のローラ受け渡し位相を1枚目のテストパターンによって設定したローラ受け渡し位相PSKとする。テストパターン印字において、ローラ受け渡し位相をローラ受け渡し位相PSKに設定する方法については、第1の実施形態に述べたとおりである。
まず、第1の実施形態と同様、ローラ位相原点出し処理を行い、メカローラ位相の原点を確定させ位相を管理可能な状態にする。次に、搬送ローラ36をローラ受け渡し位相PSK(第1の回転位相)から算出された待機停止位相まで駆動し、給紙動作を行い、記録用紙を搬送ローラ36に噛み込ませ、搬送ローラ36による記録媒体の最初の搬送が第2の回転位相から開始するように制御する。次に領域B3のパターン記録のために記録用紙の後端が搬送ローラ36とピンチローラ37のニップの所定距離手前に到達するまで搬送し停止させる。この搬送は用紙後端を検出する用紙エッジセンサにより用紙後端を検知し、検知後、用紙後端が搬送ローラ36とピンチローラ37のニップの所定距離手前に到達したタイミングで搬送ローラ36と排紙ローラ40を停止させる。本実施形態では、搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ位置から64/1200インチ手前に記録用紙後端が位置するように停止させる。
搬送ローラ36と排紙ローラ40を位相psk1で停止させて、一行目のテストパターンを記録ヘッド7によって印字する。次に用紙を本実施形態のローラ受け渡し搬送距離として定義された160/1200インチ搬送する。この搬送動作により、実際にテストパターンを印刷する記録用紙の後端が搬送ローラ36から外れ、排紙ローラ40の単独搬送となる受け渡しが行われる。排紙ローラ40の停止後、二行目のテストパターンを記録ヘッド7によって印字する。この作業により、ローラ受け渡し位相PSKにおける搬送ローラ36と排紙ローラ40の受け渡しにかかる所定距離の用紙搬送を行った際の実際の用紙搬送距離をパターンピッチ間長さとして表出することができる。
テストパターン印字終了後、テストパターンのSKのパターン間隔を画像処理系のピッチ間測定器などによって測定する(手順2406)。ピッチ間測定器としては、記録装置に備えられたスキャナ部60を用いるものとする。次に、ローラ受け渡し搬送用に用意された搬送距離補正値格納場所に、ローラの搬送距離の理論値から測定値を引いたものを搬送距離補正値として、補正値一覧のSKに格納する(手順2407)。
以上、一連の作業を行うことで、搬送ローラ36と排紙ローラ40の受け渡しにかかる搬送距離補正値とローラ受け渡し位相を決定することができる。さらに補正値からローラ受け渡し時の搬送の終了の位相である第3の回転位相も決定できる。第1の回転位相から第3の回転位相までの回転位相範囲での搬送ローラの平均搬送速度と排紙ローラの平均搬送速度の差の絶対値は、前記回転位相範囲以外での搬送ローラの平均搬送速度と排紙ローラの平均搬送速度の差の絶対値より小さい。
ローラ40の搬送速度差がゼロも含めた最も小さくなるようなローラ位相となるように設定するように、説明した。これは、記録用紙の幅方向中心に対して、ローラの軸受け部が左右対称に配置されている場合には、記録用紙の中心とローラの中心が一致するため、搬送ローラ36と排紙ローラ40の搬送速度を等しくすることが好ましいためである。しかし、ローラの長さや、ローラ搬送セッティングなどの構成により最適ポイントが異なるため、本発明で、選択すべきローラ位相を、搬送ローラ36と排紙ローラ40の搬送速度が等しくなるようなローラ位相に限定するものではない。
ここで、第1の実施形態で説明したが、搬送ローラ36と排紙ローラ40の受け渡し時における搬送距離は、ほぼ図11における搬送ローラ36による搬送区間Aでの搬送距離と排紙ローラ40による搬送区間Cでの搬送距離と、排紙ローラ40と記録用紙との間のトラクション力による排紙ローラ40の撓み戻りに伴う排紙ローラ40の移動距離の和である。そのため、搬送ローラ36と排紙ローラ40の搬送距離補正値の差分の絶対値がゼロとなる位相を選択していれば、理論的には、記録用紙が搬送ローラ36のニップを超えても排紙ローラ40の撓みによる移動が発生しない。つまり、1枚目のテストパターンで、搬送ローラ36と排紙ローラ40のローラ位相ごとの搬送距離補正値が決定されているため、搬送ローラ36による搬送区間Aでの搬送距離補正値と排紙ローラ40による搬送区間Cでの搬送距離補正値の和でのみローラ受け渡し時の搬送距離補正値が決定されるはずである。
しかしながら、実際の記録装置においては、搬送ローラ36や排紙ローラ40の偏芯や真円度のずれによる搬送速度の変動だけでなく、他の部品誤差による搬送速度の変動も発生する。例えば、各ローラの回転角を検出するための搬送ローラエンコーダセンサ363や、搬送コードホイール362、排紙ローラエンコーダ403、排紙コードホイール402の偏芯等の部品誤差が考えられる。つまり、1枚目のテストパターンで測定した搬送距離は、各ローラの純然たる搬送距離ではない。このため、搬送ローラ36と排紙ローラ40の搬送距離補正値の差分の絶対値がゼロとなる位相を選択したとしても、搬送ローラ36と排紙ローラ40の搬送速度が等しくなるとは限らない。
これを模式的に説明したのが図22である。テストパターンから測定可能な見かけの各ローラの搬送速度が25a、25bである。この測定搬送速度から決定されるローラ受け渡し位相はP1となる。しかし、外乱を除いた純然たる各ローラの実搬送速度は25c、25dであり、この実搬送速度から決定される最適なローラ受け渡し位相はP2である。このとき、テストパターンでは推定できない、排紙ローラ40と記録用紙との間のトラクション力(摩擦力)による排紙ローラ40の撓み戻りに伴う排紙ローラ40の移動が発生する。この移動が1枚目のテストパターンのみでは測定し得ないローラ受け渡し時の搬送距離誤差となる。この搬送距離誤差は、外乱要因が増えるほど発生する。例えば、低コスト化のために排紙ローラエンコーダ403、排紙コードホイール402を廃止すると、プーリギア361、アイドラギア45、排紙ローラギア404のギア列の偏芯等の部品誤差でさえも排紙ローラ40の測定搬送距離に加算されてしまうことになる。
この搬送距離誤差分を補償するため、図20(b)に示す2枚目のテストパターンによるローラ受け渡し搬送距離の測定が必要となる。
上述のように上記実施形態にかかる記録装置、ならびに搬送量制御方法は、記録用紙を搬送する搬送手段と、前記記録用紙上に画像を記録する記録手段と、を有し、前記搬送手段は前記記録手段に対して搬送方向上流に位置する第1の搬送手段と搬送方向下流に位置する第2の搬送手段である、記録装置において、前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段との記録用紙の受け渡し時の搬送量補正値を決定する補正パターン記録動作を備え、前記補正パターン記録動作時に受け渡し時の前記搬送手段の回転位相と搬送量情報を取得し、画像形成における受け渡し時の前記搬送手段の回転位相を前記回転位相とし、かつ前記搬送手段の受け渡し時の搬送量を前記搬送量情報に基づき決定することを特徴とする。
更には、このメインローラと排紙ローラの増速比の変動に対して、よりバラツキの少ないポイントでの受け渡しを実現し、補正値測定用テストパターンによる測定値の信頼性を向上を実現するものである。
更には、偏芯補正で既に使用するローラ位相原点手段以外に特別な機構を必要とせずに、より高品位な印字を低コストで提供することができる。
上述のように各実施形態によれば、記録用紙を搬送ローラから排紙ローラに完全に受け渡す時の記録用紙の搬送に関して、受け渡し時の搬送距離をテストパターンから測定することにより、搬送距離補正値を決定する。1枚目のテストパターンから各ローラの位相ごとの搬送速度を算出し、記録用紙のローラ間の受け渡しに最適なローラ位相を決定する。2枚目のテストパターンで受け渡し搬送距離をテストパターンから測定することにより、搬送距離補正値を決定する。
更に、通常の記録動作においても、テストパターンから決定されたローラ間の受け渡し位相と、搬送距離補正値を用いた受け渡し搬送を実行するものである。これにより、補正値測定用テストパターンによる測定値の信頼性が向上し、適切な補正値を設定でき、搬送ローラと排紙ローラの速度差の変動に対して、よりバラツキの少ないローラ間受け渡し時の高精度搬送を実現できる。画像形成装置では高精度印字を実現することができる。更に、ローラの位相の検出以外に、特殊なハード構成を必要とせず、低コストで実現可能である。
7 記録ヘッド
35 搬送モータ
36 搬送ローラ
321 記録用紙先端後端位置検知レバー
361 搬送ローラギア(プーリギア)
362 搬送コードホイール
363 搬送エンコーダーセンサ
40 排紙ローラ
402 排紙コードホイール
403 排紙エンコーダーセンサ
404 排紙ローラーギア

Claims (17)

  1. 記録媒体を搬送方向に搬送する第1の搬送手段と、前記搬送方向において前記第1の搬送手段の下流側に配置され、記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記搬送方向において前記記録手段の下流に配置され、前記第1の搬送手段と同期回転し記録媒体を搬送する第2の搬送手段とを有する記録装置を用いて、前記第1の搬送手段を所定量回転させことによって、記録媒体前記第1の搬送手段及び第2の搬送手段によって搬送される状態から、当該記録媒体後端が前記第1の搬送手段を通過して当該記録媒体が前記第1の搬送手段によって搬送されず前記第2の搬送手段によって搬送される状態に搬送状態が変わるときの搬送距離を測定するためのパターンを記録するステップと、
    前記第1の搬送手段を所定量回転させて前記搬送状態が変ったときの前記第1の搬送手段の搬送開始時の回転位相を取得して、記録装置を用いて記録を行うときに前記搬送状態が変るときの前記第1の搬送手段の搬送開始時の回転位相に決定するステップと、
    前記パターンから求められる搬送距離に基づいて、記録装置を用いて記録を行うときに前記搬送状態が変るときの前記第1の搬送状態の回転量の補正情報を決定するステップと、
    を有する補正情報決定方法。
  2. 前記搬送状態が変るときの搬送開始時の前記第1の搬送手段の回転位相を予め決定する回転位相決定パターンの記録を行うステップを有する請求項1に記載の補正情報決定方法。
  3. 前記回転位相決定パターンは複数の回転位相から前記第1の搬送手段を所定量回転させたときの、前記第1の搬送手段及び前記第2の搬送手段によって搬送したときの搬送距離と、前記第1の搬送手段では搬送せずに前記第2の搬送手段によって搬送したときの搬送距離の差が最も小さい回転位相であることを特徴とする請求項2に記載の補正情報決定方法。
  4. 前記搬送距離の差がゼロであることを特徴とする請求項3に記載の補正情報決定方法。
  5. 前記第1の搬送手段及び前記第2の搬送手段の回転比は1:1であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の補正情報決定方法。
  6. 前記第1の搬送手段から前記第2の搬送手段へ駆動を伝達する駆動伝達手段を有し、前記第1の搬送手段と前記駆動伝達手段の回転比は1:1であることを特徴とする請求項5に記載の補正情報決定方法。
  7. 原稿の画像を読み取る画像読み取り部を有し、前記画像読み取り部によって前記パターンを読み取って搬送距離を測定することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 記録媒体を搬送方向に搬送する第1の搬送手段と、前記搬送方向において前記第1の搬送手段の下流側に配置され、記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記搬送方向において前記記録手段の下流に配置され、前記第1の搬送手段と同期回転し記録媒体を搬送する第2の搬送手段とを有する記録装置を用いて、前記第1の搬送手段を所定の回転位相から所定量回転させて前記第1の搬送手段及び前記第2の搬送手段によって搬送したときの搬送距離と、前記第1の搬送手段を前記所定の回転位相から所定量回転させて前記第1の搬送手段では搬送せずに前記第2の搬送手段によって搬送したときの搬送距離を測定するパターンを、回転開始位相を変えて複数組記録するステップと、
    前記パターンから取得した搬送距離により、前記第1の搬送手段及び前記第2の搬送手段によって搬送したときの搬送距離と、前記第1の搬送手段では搬送せずに前記第2の搬送手段によって搬送したときの搬送距離の差が最も小さい回転位相を回転開始位相に決定するステップと、
    を有する回転開始位相の決定方法。
  9. 請求項8の方法によって決定した回転開始位相から前記第1の搬送手段の回転を開始して記録媒体を前記第1の搬送手段及び第2の搬送手段によって搬送される状態から、当該記録媒体後端が前記第1の搬送手段を通過して当該記録媒体が前記第1の搬送手段によって搬送されず前記第2の搬送手段によって搬送される状態に搬送状態が変るように、前記第1の搬送手段による記録媒体の最初の搬送が開始されるときの前記第1の搬送手段の回転位相を調整し、
    前記記録手段によって記録媒体に記録を行う記録装置。
  10. 記録媒体の搬送方向において記録手段の上流側に配置され、記録媒体を搬送する第1の搬送手段と、
    前記搬送方向において前記記録手段の下流側に配置され記録媒体を搬送する第2の搬送手段と、
    記録媒体後端が前記第1の搬手段を通過するときに、記録媒体が前記第1の搬送手段及び前記第2の搬送手段によって搬送される状態において前記第2の搬送手段に生じていた撓みがもどるために発生する記録媒体の移動による搬送距離の誤差情報を取得する手段と、
    記録媒体後端が前記第1の搬手段を通過するときに、前記第2の搬送手段に生じていた撓みがもどるために発生する記録媒体の移動による搬送距離の誤差を、前記誤差情報に基づいて補正して前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段を制御する制御手段と、
    を有する記録装置。
  11. 前記第1の搬送手段及び前記第2の搬送手段を同期させて駆動する駆動手段と、
    前記第1の搬送手段及び前記第2の搬送手段の少なくとも一方の位相を検知する位相検知手段と、を有し、
    前記制御手段は前記位相検知手段によって検知された位相が所定の範囲のときに記録媒体後端が前記第1の搬手段を通過するように、前記第1の搬送手段による当該記録媒体の搬送の開始時の位相を調整する請求項10に記載の記録装置。
  12. 記録媒体に画像を記録する記録手段と、記録媒体の搬送方向において前記記録手段の上流側に配され記録媒体を搬送する第1の搬送ローラと、該第1の搬送ローラとともに記録媒体を挟持して搬送するピンチローラと、前記搬送方向において前記記録手段の下流側に配され記録媒体を搬送する第2の搬送ローラを備える記録装置における記録媒体搬送方法において、
    シートの後端が前記第1の搬送ローラと前記ピンチローラとによって形成されるニップ部を通過するときの当該シートの搬送量を測定する第1の測定動作を行う第1の測定ステップと、
    前記記録手段によって記録媒体に記録動作を行うときに、当該記録媒体の後端が前記ニップ部を通過するときの前記第1の搬送ローラの位相が前記第1の測定動作を行ったときの前記第1の搬送ローラの位相と同じになるように前記記録媒体を前記ニップ部で搬送する搬送ステップと、
    前記記録媒体の後端が前記ニップ部を通過するときの前記第1の搬送ローラの搬送量を前記第1の測定動作で測定された搬送量に基づいて補正する補正ステップと、
    を有することを特徴とする記録媒体搬送方法。
  13. 前記第1の搬送ローラが1回転すると前記第2の搬送ローラが1回転することを特徴とする請求項12に記載の記録媒体搬送方法。
  14. 前記記録装置は前記第1の搬送ローラを駆動する搬送モータを備え、前記第2の搬送ローラは前記搬送モータによって駆動されることを特徴とする請求項13に記載の記録媒体搬送方法。
  15. 前記シートが前記ニップ部及び前記第2の搬送ローラによって搬送されるときの前記第1の搬送ローラの位相と対応させた搬送量を測定する第2の測定動作を行う第2の測定ステップと、
    前記シートが前記第2の搬送ローラのみによって搬送されるときの前記第1の搬送ローラの位相と対応させた搬送量を測定する第3の測定ステップと、
    をさらに有することを特徴とする請求項14に記載の記録媒体搬送方法。
  16. 前記第2の測定動作と前記第3の測定動作の結果に基づいて、前記第1の測定動作を行うときの前記第1の搬送ローラの位相を決定することを特徴とする請求項15に記載の記録媒体搬送方法。
  17. 前記搬送ステップは、前記記録媒体の長さの情報に基づいて、前記記録媒体の先端が前記ニップ部に突入するときの前記第1の搬送ローラの位相を決定することを特徴とする請求項12に記載の記録媒体搬送方法。
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