JP2012171695A - 被記録媒体の搬送機構及び当該搬送機構を備えた記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成によりシワや折れ曲がりなく被記録媒体の傾斜を確実に補正可能な被記録媒体の搬送機構及び当該搬送機構を備えた記録装置を提供する。
【解決手段】搬送方向下流側に向かって順に配置され、被記録媒体を下流側に搬送する中間ローラー及び搬送ローラーと、搬送ローラーより下流側に設けられ、搬送方向に対する被記録媒体の傾斜量を検出する検出手段と、中間ローラーと搬送ローラーとの間に位置し、中間ローラーと搬送ローラーとの間の被記録媒体の高さを測定する測定手段とを備え、中間ローラーは、被記録媒体の桁方向に離間して設けられる複数のローラーを有し、複数のローラーが、検出手段より検出された傾斜量、及び、測定手段より測定された被記録媒体の高さに基づいて互いに異なる速度で回転する態様とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、被記録媒体の搬送機構に関し、より詳細には記録部に被記録媒体を搬送する搬送機構及び当該搬送機構を備えた記録装置に関する。
インクジェットプリンターやレーザープリンター、ファクシミリ等に代表される記録装置においては、紙やフィルム等の被記録媒体を被記録媒体の表面と接する搬送ローラーにより下流側に搬送しつつ、搬送経路の下流側に設けられた記録機構により被記録媒体に印字する構成が採用されている。この種の記録装置においては、搬送ローラーにより搬送される被記録媒体の記録機構に対する姿勢を維持するために、搬送方向に対する傾斜量(斜行量)をセンサーにより測定し、測定された傾斜量に応じて桁方向に分割された搬送ローラーや補正ローラー等の補正手段を回転させることにより、搬送方向に対する傾斜量を補正するものが知られている。
しかしながら、従来の記録装置における補正手段は、被記録媒体の桁方向に離間して配置されたローラーに回転速度差を生じさせて強制的に補正を行う構成であるため、傾斜が補正される過程において被記録媒体にシワや折れ曲がりが生じる懸念がある。また、被記録媒体にシワや折れ曲がりが生じないように補正を行うためには、ローラーの回転速度差を精密に調整する必要があるため、高度な制御装置が必要となり経済的に不利となることが懸念される。
特開平10−175752号公報 特開平4−277151号公報
本発明は、上記課題を解決すべく、簡易な構成によりシワや折れ曲がりなく被記録媒体の傾斜を確実に補正可能な被記録媒体の搬送機構及び当該搬送機構を備えた記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための搬送機構の態様として、搬送方向下流側に向かって順に配置され、被記録媒体を下流側に搬送する中間ローラー及び搬送ローラーと、搬送ローラーより下流側に設けられ、搬送方向に対する被記録媒体の傾斜量を検出する検出手段と、中間ローラーと搬送ローラーとの間に位置し、中間ローラーと搬送ローラーとの間の被記録媒体の高さを測定する測定手段とを備え、中間ローラーは、被記録媒体の桁方向に離間して設けられる複数のローラーを有し、複数のローラーが、検出手段より検出された傾斜量、及び、測定手段より測定された被記録媒体の高さに基づいて互いに異なる速度で回転する態様とした。
本態様によれば、中間ローラーにおける被記録媒体の桁方向に離間して設けられる複数のローラーの回転速度が検出手段により検出された傾斜量、及び、測定手段により測定された被記録媒体の高さに基づいて互いに異なる速度で回転することから、中間ローラー及び搬送ローラー間の被記録媒体の搬送ローラーに対する突入角度を変化させることができ、搬送中の被記録媒体にシワや折れ曲がりを生じさせることなく傾斜を確実に補正することができる。
搬送機構の他の態様として、検出手段が被記録媒体の桁方向に離間して複数設けられ、被記録媒体の傾斜量に基づいて被記録媒体の突入角度を算出する制御手段が、算出した突入角度に基づいて前記複数のローラーの内、いずれかのローラーの回転速度を増減する態様とした。
本態様によれば、被記録媒体の傾斜量に基づいて被記録媒体の突入角度を算出する制御手段が、算出した突入角度に基づいて複数のローラーの内、いずれかのローラーの回転速度を増減させることから、前記態様から生じる効果に加えて、被記録媒体の桁方向間に押し込み力の差を設けることができ、搬送中の被記録媒体の傾斜をより確実に補正できる。
搬送機構の他の態様として、測定手段が距離センサーである態様とした。
本態様によれば、前記態様から生じる効果に加えて、中間ローラーと搬送ローラーとの間の被記録媒体の高さを精度良く測定することが可能となる。
また、記録装置の態様として、上記いずれかの態様の搬送機構と、検出手段よりも下流側に設けられた記録ヘッドとを備えた態様とした。
本態様によれば、搬送機構を通過した被記録媒体の姿勢が記録部に対して安定するため、精度の高い印字を行うことが可能となる。
搬送機構を有する記録装置の側断面図、及び、搬送機構の平面図。 補正部による補正処理を示すフロー。 傾斜量δの概念を示す模式図。 被記録媒体の搬送ローラーに対する突入角度を示す模式図。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組合せのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
図1(a)は、本発明に係る搬送機構を有する記録装置1の側断面図、図1(b)は、当該搬送機構の平面図である。
図1(a),(b)に示す記録装置1は、一例としての液体噴射装置である。以下、図1(a),(b)を用いて搬送機構について説明する。同図において記録装置1は、記録装置1の上流側に設けられた収容室3内の被記録媒体10を下流側に送り出す送出ローラー41と、送出ローラー41により送り出された被記録媒体10を下流側の記録部6に搬送する搬送機構5とを備える。
収容室3内に収容された被記録媒体10は、送出ローラー41及び搬送機構5により矢印で示す搬送経路を経て下流側に位置する記録部6まで搬送される。記録部6まで搬送された被記録媒体10には、記録部6により表面に文字や図形などが印字される。
なお、本明細書において、収容室3内に収容された被記録媒体10が搬送される方向を下流側とし、下流側と反対方向を上流側とする。
以下、被記録媒体10の搬送経路に沿って記録装置1の詳細について説明する。収容室3は、装置本体2の背面側に傾斜して配置されるトレイ11により構成される。
トレイ11は、被記録媒体10の表面と接する基板部と、被記録媒体10の桁方向に沿って立ちあがる壁部とにより上方開口の収容空間を有する。トレイ11の収容空間は、複数の被記録媒体10を収容可能であり、被記録媒体10が単一又は重畳した状態で収容される。また、壁部の間隔は、適宜調整可能であり、異なるサイズの被記録媒体10を収容することができる。
トレイ11に収容される被記録媒体10は、図外の分離機構により1枚ずつ分離され、送出ローラー41により下流側の搬送面8に向かって送り出される。搬送面8は、プラテンとも呼ばれる基板であって、被記録媒体10を略水平状態を維持したまま記録部6まで搬送する。搬送面8内に送り出された被記録媒体10は、搬送面8内に設けられた搬送機構5によって、さらに下流側に向かって搬送される。
搬送機構5は、一対のローラー群51,52とから構成される中間ローラー50と、搬送ローラー55と、中間ローラー50及び搬送ローラー55とを回転駆動するモーターと、搬送ローラー55を通過した被記録媒体10の傾斜量δを測定する検出手段としての傾斜センサー53と、中間ローラー50と搬送ローラー55との間に設けられ、搬送中における中間ローラー50と搬送ローラー55との間に存在する被記録媒体10の高さhを測定する距離センサー54と、傾斜量δ及び被記録媒体10の高さhとに基づいて中間ローラー群51,52の回転速度を制御する制御装置100とを備える。
中間ローラー50は、送出ローラー41の下流側に設けられ、被記録媒体10の桁方向に互いに離間して設けられたローラー群51,52を有する。ローラー群51とローラー群52とは、搬送方向Fと直交する桁方向の中央を挟んで互いに離間して配置され、搬送方向Fと直交する同一直線上に位置する。また、ローラー群51とローラー群52とは、制御装置100の制御によって互いに独立して駆動するモーターM1,M2により回転し、所定の速度により被記録媒体10を搬送する。
ローラー群51,52は、それぞれ外周面が互いに接触するように上下方向に配置された一対のローラー51A,51B及びローラー52A,52Bにより構成される。一方のローラー51A,52Aは、駆動ローラーであり、他方のローラー51B,52Bは、従動ローラーである。
被記録媒体10は、被記録媒体10の側縁10L側が上下方向に配置されたローラー51A,51Bによって、被記録媒体10の側縁10R側が上下方向に配置されたローラー52A,52Bによって、それぞれ挟み込まれながら搬送される。
搬送ローラー55は、中間ローラー50よりも下流側に設けられるローラーであって、上流側に位置する中間ローラー50を経た被記録媒体10をさらに下流側の記録部6に向かって搬送する。搬送ローラー55は、一対のローラー55A,55Bの外周面が互いに接触するように構成される。また、中間ローラー50と同様に、一方のローラー55Aは駆動ローラーであり、他方のローラー55Bは従動ローラーである。
ローラー55Aとローラー55Bとは、外周面が接するように位置ずれして配置される。詳細には、上方に位置するローラー55Bの中心軸は、下方に位置するローラー55Aの中心軸よりも下流側に位置する。このようにローラー55Aとローラー55Bとを位置ずれさせて設けたことにより、ローラー52Aとローラー52Bとの間に挟み込まれる被記録媒体10には下向きの力が働き、搬送面8から浮き上がることが防止される。
送出ローラー41及び搬送ローラー55の回転力は、被記録媒体10の搬送を担うモーターM3の回転力が複数の歯車輪列を介して伝達されることにより付与される。なお、本実施形態における中間ローラー50の回転速度は、搬送ローラー55の回転速度よりも速く設定される。よって、中間ローラー50を経て搬送ローラー55に到達した被記録媒体10は、搬送面8から離間して上方に向かって撓みながら搬送される。即ち、被記録媒体10を撓ませながら搬送することにより、搬送ローラー55方向への押し込み力を被記録媒体10に作用させつつ搬送することができる。
傾斜センサー53は、搬送ローラー55よりも下流側、かつ、記録部6よりも上流側に設けられる。図1(b)に示すように、傾斜センサー53は、被記録媒体10の搬送方向Fに対する軸線Eの傾斜量(斜行量)を検知するものである。なお、搬送方向Fは後述する記録部6の動作方向(桁方向)に直交する方向である。傾斜センサー53は、搬送中の被記録媒体10よりも上方に配置される一対の傾斜センサー53A,53Bにより構成される。一対の傾斜センサー53A,53Bは、搬送方向Fと直交する桁方向の中央を挟んで互いに離間して配置され、搬送方向Fと直交する同一直線上に位置する。
傾斜センサー53A,53Bは、非接触式のセンサーであって、例えば、発光部から照射される光が被記録媒体10によって反射されることにより被記録媒体10の通過を検出する。つまり、両方の傾斜センサー53A,53Bが被記録媒体10の下流側端縁10Aを同時に検出すれば、被記録媒体10は搬送方向Fに沿って真っ直ぐ搬送されていることとなる。一方、傾斜センサー53A,53Bによる下流側端縁10Aの検出時期が異なれば、被記録媒体10は搬送方向Fに対して傾斜した状態で搬送されていることとなり、下流側に設けられた記録部6に対して傾斜した状態で進入することとなる。また、傾斜センサー53A,53Bは、後述の制御装置100と接続され、被記録媒体10の検出信号をそれぞれ制御装置100に出力する。
なお、傾斜センサー53A,53Bを非接触式のセンサーに換えて、従動的に回転するローラーをそれぞれ設け、搬送される被記録媒体10によってローラーが回転したときに、被記録媒体10の下流側端縁10Aを検出するようにしても良い。
また、傾斜センサー53A,53Bは、搬送される被記録媒体10の下流側端縁10Aの傾斜を検出するように構成したが、被記録媒体10の両側縁10L,10Rを検出するようにしてもよい。
例えば、記録部6の動作方向と平行に延在するレーザー光を照射可能なセンサーをレーザー光が被記録媒体10の側縁10L,10Rと交差するように取り付け、被記録媒体10の側縁10L,10Rの通過位置の変化を検出することにより被記録媒体10の傾斜量δを検出することができる。被記録媒体10の側縁10L,10Rを検出するようにセンサーを配置すれば、被記録媒体10の側縁10L,10Rの傾斜量δを連続的に検出することができるので、例えば、被記録媒体10がロール紙等の長尺なのものであっても傾斜量δを検出できる。
距離センサー54は、中間ローラー50よりも下流側で搬送ローラー55よりも上流側に配置される。距離センサー54は、被記録媒体10よりも上方に配置される一対の距離センサー54A,54Bにより構成される。一対の距離センサー54A,54Bは、搬送方向Fと直交する桁方向の中央を挟んで互いに離間して配置され、搬送方向Fと直交する同一直線上に位置する。
また、一対の距離センサー54A,54Bはそれぞれ、一対の傾斜センサー53A,53Bと同一直線上に配置される。距離センサー54A,54Bは、例えば非接触式のレーザーセンサーであって、距離センサー54Aが被記録媒体10の側縁10L側の高さを測定し、距離センサー54Bが被記録媒体10の側縁10R側の高さを測定する。
なお、距離センサー54A,54Bは被記録媒体10よりも上方に配置されるとして説明したが、被記録媒体10よりも下方に配置するようにしてもよい。また、距離センサー54A,54Bは、非接触式のレーザーセンサーとして説明したが、レーザーセンサーでなくとも非接触式のセンサーであればよく、被記録媒体10の搬送の妨げとならなければ接触式のセンサーであってもよい。
図1(b)に示すように、制御装置100は、搬送機構5を制御する搬送制御部101と、記録部6の記録動作を制御する記録制御部102とを備え、記録装置1における給紙動作から排紙動作までを一貫して制御する。
記録制御部102により制御される記録部6は、搬送される被記録媒体10上において搬送方向と直交する方向(桁方向)に移動可能なキャリッジ6Aと、キャリッジ6Aの下面に設けられる記録ヘッド6Bとを備える。キャリッジ6Aは、内部に形成された液体収容室内に例えば、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック等のインクカートリッジを備える。キャリッジ6Aは、桁方向に掛け渡されたタイミングベルトと接続されており、キャリッジと接続された図外の駆動モーターが駆動することにより、ガイド軸7に沿って搬送ローラー55を通過した被記録媒体10上を桁方向に往復動作する。記録ヘッド6Bは、ガイド軸7に沿って往復動作するキャリッジ6Aの下面に設けられ、キャリッジ6A及び記録ヘッド6B内に形成されたインク流路を経たインクカートリッジ内のインクを下面から被記録媒体10に向けて噴射する。記録制御部102は、キャリッジ6Aと接続された図外のモーター及び記録ヘッド6Bに形成された圧力印加室内の圧力を変化させるピエゾ素子に所定の電力を供給することにより、記録ヘッド6Bを往復動作させながらインクを噴射することにより、印字動作を実行する。なお、図示は省略するが、記録部6は、記録ヘッド6Bの下面を封止するキャッピング機構や、不要なインク滴を回収するフラッシング機構等も有している。
また、搬送制御部101は、傾斜センサー53及び距離センサー54からの出力に基づいて中間ローラー50を構成するローラー群51,52の回転速度を制御する補正部103を備える。以下、図2に基づいて補正部103による補正処理について説明する。
図2は、補正部103における補正処理を示すフローである。
同図に示すように、補正部103は、S100において傾斜量δを算出する。傾斜量δは、搬送速度、及び、傾斜センサー53A,53Bによる検出時間のずれに基づいて算出される。
図3は、傾斜量δの概念を示す模式図である。
図3(a)に示すように、傾斜量δは、被記録媒体10の傾斜方向が搬送方向Fに対して傾斜センサー53B側に傾斜している場合、即ち、傾斜センサー53Aが傾斜センサー53Bよりも早く被記録媒体10を検出した場合には正値として算出される。また、図3(b)に示すように、被記録媒体10の傾斜方向が搬送方向Fに対して傾斜センサー53A側に傾斜している場合、即ち、傾斜センサー53Bが傾斜センサー53Aよりも早く被記録媒体10を検出した場合には負値として算出される。
補正部103は、S101及びS102において、図外の記録媒体に格納された補正マップを参照し、S100において算出された傾斜量δに対応する目標とする目標角度θoptを設定する。
図4に示すように、突入角度θとは、搬送面8と撓んだ状態の被記録媒体10とのなす角度である。突入角度θは、搬送ローラー55に対する被記録媒体10の押し込み力を左右する要素であって、被記録媒体10の突入角度θを変化させることにより、桁方向における撓み形状を変化させて傾斜量δを補正することが可能である。より詳細には突入角度θを垂線L1とローラー55A,55Bの回転中心を結んだ仮想線L2とのなす角度αと同一或いは近似させる程、被記録媒体10に搬送ローラー55方向への押し込み力が増加する。つまり、被記録媒体10の桁方向いずれかの側縁10L,10Rの突入角度θを変化させれば押し込み力の差によって傾斜量δが補正される。
なお、押し込み力の差は、搬送ローラー55に対して搬送方向Fと逆方向に加わる力(バックテンション)の差としても認識できる。即ち、突入角度θを角度αと同一或いは近似させる程、バックテンションが弱まり、突入角度θが角度αと同一或いは近似するように調整された側(側縁10L又は側縁10R)が調整されない側(側縁10R又は側縁10L)よりも速く搬送される。
補正部103は、S103,S104において距離センサー54A,54Bにより測定された被記録媒体10の高さhから、側縁10L及び側縁10R側の現在の突入角度θを算出する。具体的には、現在の突入角度θは、距離センサー54A,54Bから搬送面8までの距離から距離センサー54A,54Bにより測定した被記録媒体10までの距離を減じて搬送面8から測定点Pまでの高さhを算出し、当該高さhをローラー55A,55B同士が接触する位置から距離センサー54A,54Bの水平方向の位置までの距離kで除した値の逆正接を演算することにより算出される。
また、補正部103は、S105において、S103において算出された目標とする突入角度である目標角度θoptとS104において算出された現在の突入角度θに基づいて、現在の突入角度θから目標とする突入角度である目標角度θoptとなるようにローラー群51又はローラー群52の回転速度を変化させる。
例えば、図3(a)に示すように、被記録媒体10が傾斜センサー53B側に傾斜しており、傾斜センサー53Aが傾斜センサー53Bよりも先に記録媒体10を検出した場合、傾斜センサー53B側の中間ローラー群52の回転速度が制御される。例えば現在の突入角度θが目標角度θoptよりも小さい場合には、モーターM2の回転速度を増速し、被記録媒体10の側縁10R側を現在の撓みよりも大きく撓ませ、現在の突入角度θが目標角度θoptとなるように設定する。
そして、被記録媒体10の側縁10R側の突入角度θが目標角度θoptに設定されることにより、側縁10R側の押し込み力が側縁10L側の押し込み力よりも大きくなるため、傾斜センサー53B側に傾斜していた被記録媒体10は、搬送過程において徐々に傾斜センサー53A方向に傾斜し、所定の時期にモーターM2の増速が終了することにより搬送方向Fに沿った状態に補正される。
なお、上記例においては、被記録媒体10の傾斜方向側のモーターM2を増速する制御としたが、被記録媒体10の傾斜方向とは逆側のモーターM1を減速することにより、側縁10L側の押し込み力が側縁10R側の押し込み力よりも低下する突入角度θとなるように制御してもよい。
以上説明したように、本実施形態における搬送機構は、傾斜量δに基づいて目標角度θoptを設定し、中間ローラー50,搬送ローラー55間における被記録媒体の高さhに基づいて現在の突入角度θを算出し、目標角度θopt及び現在の突入角度θに基づいて中間ローラー50を構成するローラー群51及びローラー群52間に回転速度の差を生じさせ、このローラー群51及びローラー群52間の回転速度の差によって、搬送ローラー55に対する被記録媒体10の桁方向の押し込み力を変化させることにより、被記録媒体10の傾斜を補正する構成である。よって、搬送ローラー55を通過した被記録媒体10は、記録ヘッド6Bの動作方向に対して直交する姿勢で進入し、記録ヘッド6Bによる印字が精度良く実行される。また、例えば被記録媒体の傾斜量を補正する方法として、搬送ローラーを通過する際、搬送ローラーの回転を止め、被記録媒体の先端を搬送ローラーに突き当てることで、被記録媒体の先端を揃えた状態にした後、搬送ローラーから搬送する等の方法が知られている。しかしながら実際に被記録媒体の先端を完全に揃えること難しく、被記録媒体の先端が揃わない状態で搬送されてしまうこともあり、被記録媒体が僅かな傾斜を持って印字されることがある。このような場合であっても、本発明によれば、搬送ローラー55を通過した後の被記録媒体の傾斜量を検出し、その検出結果とともに、被記録媒体の傾斜を補正してゆくので、被記録媒体への印字を非常に精度良く実行することが可能となる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
特に、記録装置を記録ヘッドを有する液体噴射装置として説明したが、本実施形態における搬送機構は、レーザープリンター、ファクシミリ等、印字対象となる被記録媒体を搬送する搬送機構に適用できる。また、液体噴射装置は液体を噴射する記録ヘッドを備えていればよく、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルター等の製造に採用される電極材や色材を分散又は溶解した状態で噴射する装置をも含む。また、被記録媒体は、所謂普通紙のみでなく、感熱紙、フィルム等、記録部に対して搬送可能なものであれば、特に限定されない。
1 記録装置、2 装置本体、3 収容室、5 搬送機構、8 搬送面、
41 送出ローラー、50 中間ローラー、51;52 ローラー群、
53 傾斜センサー、54 距離センサー、55 搬送ローラー、
100 制御装置、103 補正部、
δ 傾斜量、θ 突入角度、θopt 目標角度。

Claims (4)

  1. 搬送方向下流側に向かって順に配置され、被記録媒体を下流側に搬送する中間ローラー及び搬送ローラーと、
    前記搬送ローラーより下流側に設けられ、搬送方向に対する被記録媒体の傾斜量を検出する検出手段と、
    前記中間ローラーと搬送ローラーとの間に位置し、前記中間ローラーと搬送ローラーとの間の被記録媒体の高さを測定する測定手段とを備え、
    前記中間ローラーは、前記被記録媒体の桁方向に離間して設けられる複数のローラーを有し、
    前記複数のローラーが、前記検出手段より検出された傾斜量、及び、前記測定手段より測定された被記録媒体の高さに基づいて互いに異なる速度で回転する被記録媒体の搬送機構。
  2. 前記検出手段が前記被記録媒体の桁方向に離間して複数設けられ、
    前記被記録媒体の傾斜量に基づいて前記被記録媒体の突入角度を算出する制御手段が、
    算出した突入角度に基づいて前記複数のローラーの内、いずれかのローラーの回転速度を増減する請求項1記載の被記録媒体の搬送機構。
  3. 前記測定手段が距離センサーである請求項1又は請求項2記載の被記録媒体の搬送機構。
  4. 前記請求項1乃至請求項3いずれかに記載の搬送機構と、
    前記検出手段よりも下流側に設けられた記録ヘッドとを備えた記録装置。
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