JP5648788B2 - 原稿照明装置及び原稿読取装置、並びに画像形成装置 - Google Patents

原稿照明装置及び原稿読取装置、並びに画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、デジタル複写機やイメージスキャナなどに使用される原稿読取装置において原稿を照明する原稿照明装置、及び該原稿照明装置を備える原稿読取装置、並びに該原稿読取装置を備えた画像形成装置に関する。
近年、発光ダイオード(Light Emitting Diode、以下「LED」と表す)の開発が活発に行われている。LED素子の明るさは急激に高まっており、コストも低廉化してきている。LEDは、一般的に長寿命、高効率、高耐G性、単色発光などの利点を有しており、多くの照明分野への応用が期待されている。その用途の一つとして、デジタル複写機やイメージスキャナのような原稿読取装置の原稿照明装置がある。
白色発光型のLED素子における発光スペクトルは、可視域の波長帯をカバーしており、カラー画像を読取可能な原稿読取装置の原稿照明装置にも使用することができる。このため、白色LEDを用いた多種多様な原稿照明装置が提案されている。
また、LEDを光源とする場合、照明効率が高いほど省エネルギー効果が高いため、LED光源を用いた照明効率の高い読取照明系(原稿照明装置)を提供することは環境側面から重要である。
LEDとしては擬似白色LEDが用いられる例が多いが、擬似白色LEDの青色発光チップのサイズは、黄色光に波長変換する蛍光体のサイズよりもかなり小さく、発光する位置も異なっているので、原稿読取面上で照明光の色度にばらつきが発生しやすかった。これに対し、色度のばらつきを解消するために青色光および蛍光体による黄色光の双方を、拡散シートのような拡散手段のみによって拡散させ、ミキシングすると、原稿読取面を照明する効率が低下するという問題がある。
LEDを光源とした読取照明系には、導光部材(導光板)を用いる方式がある(例えば、特許文献1〜3参照)。このような導光板を用いる方法によれば、ライン状に並べたLED光源からの光が導光板中を全反射しながら伝送されるうちに、光が拡散して照度分布ムラが低減されることが知られている。
特許文献1〜3に記載されたような、読取り照明系に導光板として用いられる従来の導光体の材料は硬質であるため、屈曲の自由度が極めて低く、照明光学系の配置の自由度が制約されてしまい、装置の小型化や薄型化には限界がある。
また、導光体内での内部全反射によっても光拡散効果が得られるが、導光体を短くすると、反射回数が減ることで拡散効果も低減し、色度のバラツキを改善する効果が低下する。一方、導光体を長くすると、装置が大型化してしまうという問題がある。
さらに、LEDチップと導光体とが振動や衝撃により接触することによりLEDチップが破損する可能性があるため、LEDチップと導光体とを隙間を開けて構成配置すると、導光体への光結合効率が低下するという問題がある。
よって、本発明の課題は、導光体の配置の自由度が高く、装置の小型化が可能であるとともに、光拡散効果が高く、原稿読取面の照明色度のばらつきや色むらの低減効果に優れる原稿照明装置、及び該原稿照明装置を備える原稿読取装置、並びに画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る原稿照明装置及び原稿読取装置、並びに画像形成装置は、以下のとおりである。
〔1〕 原稿読取装置における原稿面の読取対象領域を光照射する原稿照明装置であって、
光照射される照射領域の主走査方向に沿って配列され、第1の波長λ1をピーク波長とする光を発光する複数の発光ダイオードと、
前記発光ダイオードからの光で励起されて、第2の波長λ2及び第3の波長λ3の光を発光する蛍光部材と、
前記複数の発光ダイオードから出射された光を前記照射領域に導く導光体と、
前記導光体を保持する保持部材とを備え、
前記導光体の前記発光ダイオードからの光の入射面が、前記発光ダイオードの発光面と当接して配置され、かつ、前記光照射される照射領域の副走査方向に対して垂直であり、
前記導光体が可撓性を有し、厚さ1.0mm以下のシート状部材からなり、前記発光ダイオードからの光は、前記導光体及び前記蛍光部材を介して前記照射領域に照射され
前記導光体の厚さ方向は、前記複数の発光ダイオードから出射された光の前記導光体における伝搬方向に対して垂直であることを特徴とする原稿照明装置である。
〔2〕 前記導光体は、前記発光ダイオードからの光の入射面から出射面までの間の少なくとも一部が湾曲して配置されていることを特徴とする前記〔1〕に記載の原稿照明装置である。
〔3〕 前記導光体は、表面のうち前記発光ダイオードからの光の入射面及び出射面を除く少なくとも一面に、表面保護層を備えることを特徴とする前記〔1〕または〔2〕に記載の原稿照明装置である。
〔4〕 前記導光体は、前記発光ダイオードからの光の入射面側の形状が、前記入射面から離れるに従い厚みが増大するテーパ形状であることを特徴とする前記〔1〕から〔3〕のいずれかに記載の原稿照明装置である。
〔5〕 前記導光体がコア層及びクラッド層を備える部材からなり、前記表面保護層が前記クラッド層であることを特徴とする前記〔3〕または〔4〕に記載の原稿照明装置である。
〔6〕 前記表面保護層が、前記導光体における光の導光部の部材よりも低い屈折率のシート部材であることを特徴とする前記〔3〕または〔4〕に記載の原稿照明装置である。
〔7〕 前記表面保護層が、金属製の反射シート部材であることを特徴とする前記〔3〕または〔4〕に記載の原稿照明装置である。
〔8〕 前記導光体は、前記蛍光部材よりも前記発光ダイオードに近接して配置されていることを特徴とする前記〔1〕から〔7〕のいずれかに記載の原稿照明装置である。
〕 前記導光体の前記発光ダイオードからの光の入射面と、前記発光ダイオードの発光面とを当接保持させる部材を備えることを特徴とする前記〔〕に記載の原稿照明装置である。
10〕 前記導光体の前記発光ダイオードからの光の出射面と、前記原稿面との間に光拡散部材を有し、前記導光体の出射面から出射した光が、前記蛍光部材及び前記光拡散部材を介して前記読取対象領域に照射されることを特徴とする前記〔8〕または〔9〕に記載の原稿照明装置である。
11〕 前記蛍光部材と前記光拡散部材とが、光透過性を有する部材により接着されていることを特徴とする前記〔10〕に記載の原稿照明装置である。
12〕 前記発光ダイオードが、青色発光LEDであることを特徴とする前記〔1〕から〔11〕のいずれかに記載の原稿照明装置である。
13〕 前記発光ダイオードが、サイドビュータイプのLEDであることを特徴とする前記〔1〕から〔12〕のいずれかに記載の原稿照明装置である。
14〕 前記導光体と前記蛍光部材とが、光透過性を有する部材により接着されていることを特徴とする前記〔1〕から〔13〕のいずれかに記載の原稿照明装置である。
15〕 前記〔1〕から〔14〕のいずれかに記載の原稿照明装置を備えることを特徴とする原稿読取装置である。
16〕 前記〔15〕に記載の原稿読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明の効果として、請求項1の発明によれば、原稿読取装置における原稿面の読取対象領域を光照射する原稿照明装置であって、光照射される照射領域の主走査方向に沿って配列され、第1の波長λ1をピーク波長とする光を発光する複数の発光素子と、前記発光素子からの光で励起されて、第2の波長λ2及び第3の波長λ3の光を発光する蛍光部材と、前記複数の発光素子から出射された光を前記照射領域に導く導光体と、前記導光体を保持する保持部材とを備え、前記導光体が可撓性を有するシート状部材からなり、前記発光素子からの光は、前記導光体及び前記蛍光部材を介して前記照射領域に照射されることを特徴とする原稿照明装置であるため、導光体の配置の自由度が高く、装置の小型化が可能であるとともに、光拡散効果が高く、原稿読取面のみならず、原稿が浮いた位置においても照明色度のばらつきや色むらの低減効果に優れる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の原稿照明装置において、前記導光体は、前記発光素子からの光の入射面から出射面までの間の少なくとも一部が湾曲して配置されているため、湾曲させずに導光体全体を傾斜させる場合に比べ、装置を小型化かつ薄型化することができ、照明効率も改善することができる。
請求項3の発明によれば、請求項1または2に記載の原稿照明装置において、前記導光体は、表面のうち前記発光素子からの光の入射面及び出射面を除く少なくとも一面に、表面保護層を備えるため、導光体表面の損傷や光の漏れを防止して光利用効率を高めることができる。
請求項4の発明によれば、請求項1から3のいずれかに記載の原稿照明装置において、前記導光体は、前記発光素子からの光の入射面側の形状が、前記入射面から離れるに従い厚みが増大するテーパ形状であるため、光結合効率を高くすることができ、発光素子の基板との接触も回避することができる。
請求項5の発明によれば、請求項3または4に記載の原稿照明装置において、前記導光体がコア層及びクラッド層を備える部材からなり、前記表面保護層が前記クラッド層であるため、コア層を保護して光の漏れを防止して光利用効率を高め、特に湾曲させたときの光損失を低減し、導光性能を安定化させることができる。
請求項6の発明によれば、請求項3または4に記載の原稿照明装置において、前記表面保護層が、前記導光体における光の導光部の部材よりも低い屈折率のシート部材であるため、コア層を保護して光の漏れを防止して光利用効率を高め、特に湾曲させたときの光損失を低減し、導光性能を安定化させることができる。
請求項7の発明によれば、請求項3または4に記載の原稿照明装置において、前記表面保護層が、金属製の反射シート部材であるため、コア層を保護して光の漏れを防止して光利用効率を高め、特に湾曲させたときの光損失を低減し、導光性能を安定化させることができる。
請求項8の発明によれば、請求項1から7のいずれかに記載の原稿照明装置において、前記導光体は、前記蛍光部材よりも前記発光素子に近接して配置されているため、前記導光体への光結合効率を高くすることができ、衝撃による前記蛍光部材の破損を回避することができる。
請求項9の発明によれば、請求項8に記載の原稿照明装置において、前記導光体の前記発光素子からの光の入射面が、前記発光素子の発光面と当接して配置されているため、導光体への光結合効率を高めることができ、可撓性を有する導光体であるため、衝撃による発光体へのダメージを少なくすることができる。
請求項10の発明によれば、請求項9に記載の原稿照明装置において、前記導光体の前記発光素子からの光の入射面と、前記発光素子の発光面とを当接保持させる部材を備えるため、個々の発光素子の光結合効率を均一化、安定化させることができるとともに、振動衝撃に対する安定性が得られる。
請求項11の発明によれば、請求項8から10のいずれかに記載の原稿照明装置において、前記導光体の前記発光素子からの光の出射面と、前記原稿面との間に光拡散部材を有し、前記導光体の出射面から出射した光が、前記蛍光部材及び前記光拡散部材を介して前記読取対象領域に照射されるため、照明均一性をさらに改善することができるとともに、ユーザに対する安全性を確保することができる。
請求項12の発明によれば、請求項11に記載の原稿照明装置において、前記蛍光部材と前記光拡散部材とが、光透過性を有する部材により接着されているため、前記蛍光部材と前記光拡散部材との相対位置が安定し、照明光の色度特性が安定し、前記照射領域における照度のばらつきが低減される。
請求項13の発明によれば、請求項1から12のいずれかに記載の原稿照明装置において、前記発光素子が、青色発光LEDであるため、照度のムラが均一化されて白色変換されるため、色度のばらつきの無い均一な白色光で前記照射領域を照明することができる。
請求項14の発明によれば、請求項1から13のいずれかに記載の原稿照明装置において、前記発光素子が、サイドビュータイプのLEDであるため、薄い導光体に光結合させやすく、装置をさらに薄型化、小型化することができる。
請求項15の発明によれば、請求項1から14のいずれかに記載の原稿照明装置において、前記導光体と前記蛍光部材とが、光透過性を有する部材により接着されているため、前記導光体と前記蛍光部材との相対位置が安定し、照明光の色度特性が安定し、前記照射領域における照度のばらつきが低減される。
請求項16の発明によれば、請求項1から15のいずれかに記載の原稿照明装置を備える原稿読取装置であるため、照明効率が高く、原稿読取面の照明色度のばらつき低減効果に優れ、読取り性能の動的安定性の高い小型化された原稿読取装置が提供される。
請求項17の発明によれば、請求項16に記載の原稿読取装置を備える画像形成装置であるため、原稿読取時における照明効率が高く、原稿読取面の照明色度のばらつき低減効果に優れるとともに、小型化された画像形成装置が提供される。
基板上に配置された複数の発光素子の一例を示す模式図である。 原稿照明装置から原稿台に照明する構成の一例を示す模式図である。 原稿照明装置を原稿台に対し、副走査方向の左右に対向させて設けた態様を示す模式図である。 Y軸に対し略20度に導光体を傾斜させて配置した態様を示す模式図である。 導光体を光の照射方向に湾曲させた態様の一例を示す模式図である。 導光体が発光素子のY方向の長さよりも薄い態様を示す模式図である。 導光体を光の照射方向に湾曲させた態様の他の例を示す模式図である。 図7に対し、基板を導光体のY方向の上側に設けた態様を示す模式図である。 蛍光部材と光拡散部材とを接合した態様を示す模式図である。 保持部材が導光体のクラッド層に接触して保持する態様を示す模式図である。 表面保護層として、導光体よりも低い屈折率のシート部材や金属製の反射シート部材を、基板と導光体シートとの間に挿入した例を示す模式図である。 発光素子としてサイドビュータイプのLEDチップを配置した例を示す模式図である。 基板の上下面に発光素子を配置したLEDアレイの模式図である。 基板の上下面に発光素子及び導光体を設けた態様を示す模式図である。 導光体の出射面の断面図の模式図である。 保持部材により導光体シートを固定する態様の一例を示す模式図である。 導光体の出射面を2層に分離させる態様を示す模式図である。 本発明の原稿読取装置の一実施態様を示す模式図である。 本発明の原稿読取装置の他の実施態様を示す模式図である。 本発明の画像形成装置の一実施態様を示す模式図である。
以下、本発明に係る原稿照明装置、及び原稿読取装置、並びに画像形成装置について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施例の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
<原稿照明装置>
本発明の原稿照明装置は、光照射される照射領域の主走査方向に沿って配列され、第1の波長λ1をピーク波長とする光を発光する複数の発光素子と、前記発光素子からの光で励起されて、第2の波長λ2及び第3の波長λ3をピーク波長とする光を発光する蛍光部材と、前記複数の発光素子から出射された光を前記照射領域に導く導光体と、前記導光体を保持する保持部材とを備え、前記発光素子からの光は、前記導光体及び前記蛍光部材を介して前記照射領域に照射される。前記導光体は可撓性を有するシート状部材からなり、容易に湾曲させることができる。
前記ピーク波長の値、波長λ1は450〜460nm、波長λ2は520〜540nm、波長λ3は630〜640nmである。
前記発光素子は青色発光LEDであり、前記蛍光部材はLED励起3波長蛍光体であり、LED励起3波長蛍光体により青色光が変換されて白色光が得られる。
具体的には、本発明の前記蛍光部材は、ピーク波長λ1=460nmの青色光を入射したときに、λ1の光が発光するとともに、励起されてピーク波長λ2=530nm及びピーク波長λ3=635nmからなり波長幅として480〜780nmの蛍光発光をすることにより、白色光が得られるものである。
図1に複数の発光素子からなるLEDアレイを示す。
図1に示すように、複数の発光素子(LEDチップ)1は、実装基板(以下、単に「基板」という)2上に離間し配置される。図中のX方向は主走査方向である。図1に示すようにX方向中央部におけるLEDチップの間隔(ピッチ)P2よりも、周辺部におけるピッチP1を狭くすることにより、撮像素子上での照度均一性に改善効果が得られる。
図2〜図5に、原稿読取装置の要部概略図として、本発明の原稿照明装置と原稿台との配置を示す。原稿読取装置において、原稿スキャン方向(副走査方向)をZ、原稿主走査方向をX、前記X及びZと直交する方向をY方向とする。
図2は、原稿台3に対し原稿照明装置を配置した状態の一例を示したもので、基板2上に配置されたLEDチップ1から出射された光は、シート状部材からなる導光体(以下、「導光体シート」という)4の入射面に入射し、導光体4シートの出射面に設けられた蛍光体5を介し、原稿台3の原稿読取り領域に照明される。本実施態様において、LEDチップ1から出射された光は青色光であり、蛍光体5は、LED励起3波長蛍光ガラスフィルムである。
導光体シート4の出射面側にLED励起3波長蛍光ガラスフィルム5が設けられ、青色光は導光体シート4内で反射を繰り返すことによって拡散され、X方向主走査方向の照度が均一化する。そして蛍光体5で白色化されて、原稿台3に至る。
図3及び図4に示すように、原稿台3に対し、副走査方向(Z方向)の左右に原稿照明装置を対向させるように、もう1対のユニットを追加することも可能である。なお、図4は、Y軸に対し導光体シート4を傾斜させて配置した例を示しており、その傾斜角は約20度である。このような構成とすることにより、読取対象領域の副走査方向の幅より外側に無駄な光が照明されないため、照明効率が高くなる。
図中、導光体シート4の出射面から出射される光の主方向を矢印で示している。導光体シート4から出射された光は拡散広がりを有する。点線で示す左右の主光線の交差する位置を原稿面3よりやや上(+Y側)にすると、副走査方向の照度平坦性が広くなる。また、原稿が浮いたときの照明深度特性(照度平坦性)の劣化が少なくなる。
前記導光体シート4は、X方向に長く、X方向の長さは概ね読取対象領域のX方向の長さと等しく、Z方向はX方向よりも短い。Y方向は導光体シートの厚みである。
X方向の長さは、LED素子1のX方向の配列と関係するものであり、X方向の最端部のLED素子1からの発光を受光できる長さを有することが好ましい。X方向の長さは読取る原稿の主走査方向の長さに関係しており、原稿の長さよりも長いことが好ましい。Z方向の長さは照明装置を設けるスペースの設計上の制約を受ける。一般的な原稿スキャナ装置では10〜30mm程度の長さが許容されるが、これよりも短くてもよい。
また、従来の導光板はLEDチップのサイズより厚い部材であり、少なくとも1.5mm以上(例えば、5mm程度)の厚みであったが、本発明の照明装置が備える導光体シート4は、図6に示すように、LEDチップ1のY方向のサイズより薄い部材であってもよく、具体的には、1.0mm以下(例えば、0.5mm)の厚みの部材を用いることができる。
さらに、1.0mmよりも薄い導光体シート4を用いることにより、シートが薄いことにより導光体内を伝搬する光の内部全反射回数を多くすることができる。その結果、導光体シート4の出射面において、LEDチップ1からの光のミキシング効果が高くなり、色度のばらつきも改善される。
すなわち、複数のLEDチップ(青色発光LED)1の発光光束が導光体シート4内で拡散されることにより、射出面上で主走査方向に照度ムラが少ない状態が得られ、その状態において蛍光部材5により波長変換されるので、波長変換された光もまた照度ムラが少なくなる。
例えば、評価領域の原稿読取幅を3mmとして、評価領域内の色度Cxの差ΔCx、及び色度Cyの差ΔCyから、ΔCx+ΔCyを指標値として実測比較した結果、0.5mmの厚みの導光体シートは、1.6mmの厚みの従来の導光板に対し、原稿読取領域内の色むらを1/2以下に低減させることができる。
導光体シート4を構成する可撓性を有するシート部材としては、例えば、アクリル樹脂、シリコン樹脂、ポリカーボネート樹脂などのシート部材が挙げられる。
また、導光体シート4は、従来の導光板よりも厚みが薄いことに加え、可撓性が高く容易に湾曲させることができるため、導光体シート4を用いることにより、本発明の原稿照明装置は従来の装置よりも薄型化される。
導光体シート4は、入射面から出射面までの間の光の伝搬方向の途中の少なくとも一部が湾曲されて配置されてもよい。可撓性を有する導光体シート4を、光出射面が所望の方向に向くよう湾曲させて配置することができる。
図5に、導光体シート4を湾曲させて配置した例を示す。
導光体シート4の全体をY−Z面内で傾斜配置させる構成よりも、Y方向に薄くZ方向に短い構成とすることで、装置を薄型化・小型化できる。例えば、導光体シート4の厚みを約1mmとして、基板2の厚みが約1mmとして、導光体シート4の一部を湾曲させても全体の厚みは3mm程度である。
図5に示すように、導光体シート4の出射面側に蛍光部材(LED励起3波長蛍光ガラスフィルム)5が設けられている。発光素子1からの青色光は導光体シート4内で反射を繰り返すことによって拡散され、X方向主走査方向の照度が均一化する。そして蛍光部材5で白色化されて、原稿台3に至る。導光体シート4はYZ面内で湾曲されている。導光体シート4の出射面の法線が原稿読取位置の副走査方向中央近傍に向いていることが望ましい。なお、原稿台3に対し、副走査方向(Z方向)の左右に原稿照明装置を対向させるように、もう1対のユニットを追加することも可能である。
図7は、図5に示す態様において、導光体シート4のLED素子1からの光の入射面側の形状が、前記入射面から離れるに従い厚みが増大するテーパ形状である態様を示す。テーパ形状にすることにより、出射面からの光束の拡散広がり角が狭くなる傾向を示すので、原稿読取りに必要な副走査方向幅への照明効率を高くする効果が得られる。出射光が必要以上に拡散しすぎていると、読取りに不要な領域も照明してしまうことになり、照明の効率が悪い。
図8は、図7の態様に対し、基板2を原稿台に近い側に設けた態様である。ベース面8から原稿台3までのY方向の厚さを、図7よりも薄くできる。
原稿台3に対し、副走査方向(Z方向)に対称となるよう右側に対向照明用反射部材を設けることができる。両側から原稿を照明することにより、段差のある原稿の読取りにおいて、段差部の陰線を映らないようにすることができる。
また、基板2が上側にあるので装置を薄型化できる。基板2と導光体シート4とを接触させて固定することにより、LED光源1の位置が定まる。
さらに、導光体シート4と基板2との間にはクラッド層を設けることにより、シート内の伝搬光が基板側に漏れて吸収されるのを防ぐことができる。蛍光部材5には光拡散部材6を追加することができる。
図9は、蛍光部材(3波長蛍光ガラスフィルム)5と、光拡散部材(光拡散シート)6とが接合した態様を示す図である。
LED素子1からの光の出射面と、前記原稿面との間に光拡散部材6を有し、導光体シート4の出射面から出射した光が、蛍光部材5及び光拡散部材6を介して前記読取対象領域に照射されることが好ましい。
光拡散部材6を設けることによって、主走査方向及び副走査各方向の光の拡散性を任意に制御することができる。主走査方向及び副走査方向の拡散性がそれぞれ異なる光拡散部材を使用することにより、副走査方向の照度平坦性も制御することができる。また、ユーザが照明装置を覗き込んだことを想定した場合において、適切な拡散特性を選定することにより安全性を確保することが可能になる。
この態様において、蛍光部材5と光拡散部材6とは、光透過性を有する部材により接着されていてもよい。光透過性材料で接着することにより、導光体シート4と光拡散部材6との相対位置が安定化されるので、原稿面3に到達する照明光の照度とその主走査方向および副走査方向のばらつきが改善する。
光拡散部材6の出射面は、原稿読取り位置の方向を向いているが、図示しない反射型対向照明部材に光の一部が到達するように前記出射面の向きを調整することができる。
導光体シート4は、LEDチップ1からの光の入射面及び出射面を除く少なくとも一面に表面保護層を有していてもよく、導光体シート4が、コア層及びクラッド層を有する部材からなる場合、前記表面保護層はクラッド層であってもよい。
図10に、コア層4Aとクラッド層4Bとを備える導光体シート4の例を示す。表面保護層であるクラッド層4Bによってコア層4Aが保護されるので、導光体シート4の表面の傷などによる光損失の発生が低減し、ハンドリングしやすくなる。また、クラッド層4Bを設計で最適化することにより、導光体シート4を湾曲(ベンディング)させたときの光損失を低減させ、導光性能を安定化させることができる。
図10に示す導光体シート4は、クラッド層4Bと接触して設けられた保持部材7により保持されており、平面的な当接部分を共有しているため、導光体シート4は安定的に保持される。クラッド層4Bの屈折率は、コア層4Aよりも低くすると、コア層内に光が閉じ込められ、保持部材7側に光が漏れないようにすることができる。保持部材の斜面7Aの傾斜角度によって、導光体シート4の出射面方向を規定することもできる。保持部材7の導光体シート4と接触する面は、図10に示す態様以外に湾曲面としてもよい。
導光体シート4が、クラッド層4Bを備える部材ではない場合は、図11に示すように、前記表面保護層として、導光部の部材よりも低い屈折率のシート部材や、金属製の反射シート部材などを基板2と導光体シート4との間に挿入してもよい。表面保護層により導光体シート4の導光部表面を保護して光の漏れを防止し、光利用効率を高めることができる。また、導光体シート4の湾曲に際する光損失を低減し、導光性能を安定化させることができる。
なお、導光体シート4と接する基板2の面を高反射面とすることにより、基板への光吸収をより低減させてもよい。
クラッド層4Bの屈折率は、公知の全反射条件式から適宜導出することができる。湾曲(ベンディング)させた場合についても同様に光線追跡計算により最大入射角を求めて全反射条件を満たす屈折率を導出することができる。クラッド層4Bの厚さは、クラッド層からの染み出しがない厚さを公知の式から適宜導出することができる。
LEDチップ1は、サイドビュータイプを選択することにより、照明装置のY方向を薄く構成することができる。図12に、サイドビュータイプのLEDチップ1を主走査方向に離間配置したLEDアレイの構成例を示す。
サイドビュータイプは、トップビュータイプよりもLEDチップ1のY方向の高さが低く発光面も小さいので、薄い導光体シート4に光結合させやすく、装置全体を薄くすることができる。導光体シート4の伝搬方向長が同一の場合には、シートが薄い方がシート面と表面保護層との境界面(例えば、後述するコア層とクラッド層を有する態様では、その境界面)での反射回数が多くなる。
導光体シート4内で既にミキシングされているので、原稿面上のみでなく、原稿が浮いた位置でも色度ムラは低い。このようにLEDチップ1及び導光体シート4の双方が薄いため、照明装置を薄型化することができる。
なお、図12は図1と同様、LEDチップ1のピッチを変化させた配置の例を示しているが、このような配置とすることにより、平坦な照度分布が得られ、光利用効率が高くなる。
図13は、図12に示したLEDアレイにおいて、基板の下部にもLEDチップ1を離間配置した構成例を示している。基板の上部及び下部にそれぞれLEDチップ1を備えるため、2層構造の導光体シートに適用することができる。
図14は、基板2の上下にLEDチップ1と導光体シート41及び42をそれぞれ設け、基板の上部の導光体シート41は直接原稿面を照明し、基板の下部の導光体シート42は対向反射照明手段9を介して原稿面を照明する構成を示している。このような構成とすることにより、直接照明する効率が改善する。導光体シート41と42は独立しているので、主照明と対向照明の各々に適した出射面の方向を設定することができる。総じて光利用効率が向上し、読取り不要部分への照明光の散逸を軽減させることができる。また、対向照明と主照明の照度比率に応じて、基板の下側に配置された発光体の明るさを、LEDチップ1の個数や注入電流で適宜調整することができる。なお、導光体シート41及び42の出射面には蛍光部材5を備え、さらに光拡散部材6(図示せず)を備えていてもよい。また導光体シート4は、クラッド層または表面保護部材を備えていてもよい。
なお、上述の態様のように、導光体シート4の入射面をLED素子1の発光面と当接するように配置することにより、導光体シート4への光結合効率も高くすることができる。導光体シート4は可撓性を有し、軟かいので、発光素子1の発光面に当接させて配置しても、衝撃などによる損傷の発生を抑えることができる。
図15に、導光体シート4の出射面の断面図の一例を示す。導光体シート4よりも大きな蛍光部材5及び光拡散部材6を有する態様であり、このような場合、余白となる部材の光が通らない部分を前記保持部材に当接させて保持固定させることができる。
保持部材により導光体シートを固定する態様の一例を図16に示す。図16は、X方向における一方の端部を示したものであり、導光体シート4は、蛍光部材5を備え、さらに光拡散部材6を備えていてもよい。図16に示す例では、導光体シート4の光出射面は抜け穴になっていて、蛍光部材5及び光拡散部材6は導光体シート4よりも大きいので、光が通らない部分を保持部材10と当接して保持固定させることができる。蛍光部材5及び光拡散部材6の少なくともいずれかに穴を設け、保持部材7とネジ留めする場合には、形成した穴の径によって導光体シート4の位置を調整することができる。導光体シート4はX方向に長いので、X方向に複数の保持固定部を設けてもよい。保持部材7はベース面8に保持固定される。
このように導光体シート4を保持部材7により保持固定することにより、LEDチップ1と導光体シート4の入射面との位置ズレの発生を抑え、個々のLEDチップ1の光結合効率の安定化と、動的な振動衝撃に対する安定化を得ることができる。なお、導光体シート4を保持する方法は図16に示す方法に限定されず、原稿照明装置の薄型化を実現可能な範囲で適宜選択することができる。
図17は、導光体シート4の出射面側に楔状部材11を設け、導光体シート4を2層に分離させた態様を示している。分離した上層からの出射光は主照明に、下層からの出射光は対向照明部材を介して対向照明する。楔状部材11は、主走査方向X方向に連続している。楔状部材11の屈折率は、導光体シート4の導光部の屈折率よりも低いことが好ましい。あるいは、楔状部材11は、少なくとも導光体シート4との当接面の反射率が高い部材であることが好ましい。
上記の実施態様では、導光体シート4の片側の面から光を入射し、対向する面から出射させているが、導光体シート4を複数層構成にして、第N層の出射端から第N+1層の入射端の間に、全反射条件を満たす形状面で構成した結合部を形成することによって、層間への光の導光が可能であるから、これによって、伝搬光路長を長くすることができる。伝搬光路長が長くなると、導光体シート4内での光のミキシング効果が高くなるため、多層構成で光を出射させる終端面における主走査方向の光照度のリップル状のムラが改善する。この効果は、使用するLEDチップ1が高輝度であって、LEDチップ1の主走査方向に配列する個数が少なく、配置間隔が長くなる場合に特に有効性が高くなる。
さらに、その効果を補う手段として、光拡散部材6の主走査方向の拡散特性を強くする、つまり拡散広がり角を大きくすることも有効である。表面形状に依拠する拡散効果を有する光拡散部材6の形状特性としては、拡散面の凹凸形状のピッチが主走査方向に長く、副走査方向に短いものが好適である。なお拡散面の凹凸の凸面の頂端部は、R状もしくは平坦であることが望ましい。
<原稿読取装置>
本発明の原稿読取装置は、上述の本発明の原稿照明装置からなる読取照明系と、反射ミラー及び結像レンズからなる読取光学系と、撮影素子とを少なくとも備える。図18に、原稿読取装置の構成例を示す。
図18に示すように、原稿面22で反射した照明光を、読取光学系を介して、撮像素子25上で受光する。撮像素子25としては、例えば、CCDが挙げられる。撮像素子25上に結像した原稿面情報の光信号を電気信号に変換して、原稿23の画像情報を読み取ることができる。
原稿照明装置と第1の反射ミラー26とを保持する第1の走行体29aは走査速度Vで、第2,第3の反射ミラーを保持する第2の走行体29bは走査速度V/2で走査し、原稿情報を読み取る。原稿面22から撮像素子25までの光路長、換言すると読取光学系の共役長を一定に保ちながら読取走査を行うことができる。
本発明の原稿照明装置は薄型化されているため、本発明の原稿読取装置も薄くコンパクトに構成することができる。また、副走査方向の照度分布が平坦な領域が広いため、反射ミラーや結像レンズなどの光学素子の設置誤差や、走査駆動に伴う動的変動を許容して、撮像素子25の受光面上での受光信号の安定性に優れた装置を実現すること、又はこれらの光学素子の公差を緩めることができる。読取光学系の静的な位置ズレや、動的な位置変動に伴う、撮像面上での受光信号の変動に強い原稿読取装置とすることができる。
図19に本発明の原稿読取装置の他の構成例を示す。
図19に示す例において、原稿読取装置は、本発明の原稿照明装置と、結像レンズ24と、反射ミラー26と、撮像素子25をひとつの走行体29で保持している。走行体29を副走査方向に線速Vで走査駆動させることにより、原稿台21上の原稿23の画像情報を読み取る。
図19に示す装置においては、走査読取の際に反射ミラー26を駆動する必要はないので、駆動機構装置を簡素化し、装置全体を小型化、軽量化することができる。また、走行体29を走査駆動する際に振動等が発生しても、照明装置と読取光学系(反射ミラー26、結像レンズ24)、および、撮像素子25の相対的な位置ズレがさらに少なくなるため、撮像素子25の受光面上で受光する光信号特性がより安定化される。本発明の原稿照明装置が薄く小型に構成されているため、本発明の原稿読取装置もコンパクトな装置となる。
<画像形成装置>
本発明の画像形成装置は、上述の本発明の原稿読取装置を備える。本発明の画像形成装置の構成と動作について以下に説明する。
図20は一実施形態であるフルカラーの複写機101の内部構造を示す概略正面図である。複写機101の装置本体102内の中央部にはカラー画像を形成するための画像形成部103が設けられている。この画像形成部103は、等間隔に離間させて水平向きに並列に配設された4つのドラム状の感光体104、感光体104の外周面を一様に帯電する帯電ローラ105、帯電ローラ105により帯電された各感光体104の外周面を画像データに応じて露光することにより静電潜像を形成する露光装置106、静電潜像にトナーを供給することにより静電潜像をトナー像として顕像化する現像装置107、感光体104上のトナー像が順次転写される中間転写ベルト108、中間転写ベルト108上へのトナー像の転写後に感光体104上に残留したトナーを除去するクリーニング装置109、中間転写ベルト108上に転写されたトナー像を記録媒体Sに転写させる転写ローラ110等により構成されている。なお、4つの感光体104上にはそれぞれ異なる色のトナー像(Y;イエロー、M;マゼンタ、C;シアン、K;ブラック)が形成され、これらの各色のトナー像が中間転写ベルト108上に転写されることにより、中間転写ベルト108上ではカラーのトナー像が形成され、このカラーのトナー像が記録媒体Sに転写される。
装置本体102の上部には、原稿を自動送りするADF111と、原稿が載置されるコンタクトガラス112と、ADF111で自動送りされた原稿又はコンタクトガラス112上に載置された原稿を読取る本発明の原稿読取装置113とが配置されている。
原稿読取装置113は、コンタクトガラス112と平行に2:1の速度で走行可能な第1・第2走行体114,115、レンズ116、画像読取部であるCCD117等により構成されている。第1走行体114には、コンタクトガラス112上に載置された原稿、又は、ADF111で搬送される原稿の原稿面を照明するための本発明の原稿照明装置118と、原稿面で反射されて読取光軸に沿って進行する読取光を反射させる第1ミラー119とが搭載されている。第2走行体115には、第1ミラー119で反射された光をさらに反射させる第2ミラー120と第3ミラー121とが搭載されている。第1〜第3ミラー119,120,121で順次反射された読取光の進行方向前方には、レンズ116とCCD117とが配置されている。
装置本体102の下部には、記録媒体Sを収納する複数段、例えば4段の用紙カセット124が設けられている。これらの用紙カセット124内に収納された記録媒体Sはピックアップローラ125とフィードローラ126とにより一枚ずつ分離給紙され、分離給紙された記録媒体Sは装置本体102内に設けられた用紙搬送路127に沿って搬送される。この用紙搬送路127上には、レジストローラ128、転写ローラ110、定着装置129、排紙ローラ130等が配置されている。
このような構成において、原稿読取装置113での読み取り結果に応じて露光装置106の半導体レーザから各色(イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックK)の画像データに応じたレーザ光が出射され、そのレーザ光が帯電ローラ105により一様に帯電された各感光体104の外周面を露光することにより静電潜像が形成される。この静電潜像に対して各現像装置107から各色のトナーが供給されることにより、各色のトナー像が形成される。各感光体104上のトナー像は、感光体104と同期して移動する中間転写ベルト108上に順次転写され、中間転写ベルト108上にはカラートナー像が形成される。
一方、画像形成部103での画像形成動作開始にあわせ、用紙カセット124内からは、記録媒体Sの分離給紙が開始され、分離給紙されて用紙搬送路127上を搬送された記録媒体Sは間欠的に回転駆動するレジストローラ128により、中間転写ベルト108と転写ローラ110との間の転写位置へ送り込まれる。
次にレジストローラ128が回転駆動され、記録媒体Sが中間転写ベルト108と転写ローラ110との間に送り込まれることにより、中間転写ベルト108上のカラートナー像が記録媒体S上に転写される。記録媒体S上に転写されたカラートナー像は、記録媒体Sが定着装置129を通過する過程で記録媒体Sに定着され、カラートナー像が定着された記録媒体Sは排紙ローラ130によって排紙トレイ131上に排紙される。
なお、原稿読取装置113はスキャナ装置として独立に動作させることも可能である。
1 LEDチップ(発光素子)
2 基板(LED実装基板)
3 原稿台
4 導光体(導光体シート)
4A コア層
4B クラッド層
5 蛍光部材
6 光拡散部材
7 保持部材
特開平8−172512号公報 特許第3436139号公報 特開2008−35462号公報

Claims (16)

  1. 原稿読取装置における原稿面の読取対象領域を光照射する原稿照明装置であって、
    光照射される照射領域の主走査方向に沿って配列され、第1の波長λ1をピーク波長とする光を発光する複数の発光ダイオードと、
    前記発光ダイオードからの光で励起されて、第2の波長λ2及び第3の波長λ3をピーク波長とする光を発光する蛍光部材と、
    前記複数の発光ダイオードから出射された光を前記照射領域に導く導光体と、
    前記導光体を保持する保持部材とを備え、
    前記導光体の前記発光ダイオードからの光の入射面が、前記発光ダイオードの発光面と当接して配置され、かつ、前記光照射される照射領域の副走査方向に対して垂直であり、
    前記導光体が可撓性を有し、厚さ1.0mm以下のシート状部材からなり、前記発光ダイオードからの光は、前記導光体及び前記蛍光部材を介して前記照射領域に照射され
    前記導光体の厚さ方向は、前記複数の発光ダイオードから出射された光の前記導光体における伝搬方向に対して垂直であることを特徴とする原稿照明装置。
  2. 前記導光体は、前記発光ダイオードからの光の入射面から出射面までの間の少なくとも一部が湾曲して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の原稿照明装置。
  3. 前記導光体は、表面のうち前記発光ダイオードからの光の入射面及び出射面を除く少なくとも一面に、表面保護層を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の原稿照明装置。
  4. 前記導光体は、前記発光ダイオードからの光の入射面側の形状が、前記入射面から離れるに従い厚みが増大するテーパ形状であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の原稿照明装置。
  5. 前記導光体がコア層及びクラッド層を備える部材からなり、前記表面保護層が前記クラッド層であることを特徴とする請求項3または4に記載の原稿照明装置。
  6. 前記表面保護層が、前記導光体における光の導光部の部材よりも低い屈折率のシート部材であることを特徴とする請求項3または4に記載の原稿照明装置。
  7. 前記表面保護層が、金属製の反射シート部材であることを特徴とする請求項3または4に記載の原稿照明装置。
  8. 前記導光体は、前記蛍光部材よりも前記発光ダイオードに近接して配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の原稿照明装置。
  9. 前記導光体の前記発光ダイオードからの光の入射面と、前記発光ダイオードの発光面とを当接保持させる部材を備えることを特徴とする請求項に記載の原稿照明装置。
  10. 前記導光体の前記発光ダイオードからの光の出射面と、前記原稿面との間に光拡散部材を有し、前記導光体の出射面から出射した光が、前記蛍光部材及び前記光拡散部材を介して前記読取対象領域に照射されることを特徴とする請求項8または9に記載の原稿照明装置。
  11. 前記蛍光部材と前記光拡散部材とが、光透過性を有する部材により接着されていることを特徴とする請求項10に記載の原稿照明装置。
  12. 前記発光ダイオードが、青色発光LEDであることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の原稿照明装置。
  13. 前記発光ダイオードが、サイドビュータイプのLEDであることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の原稿照明装置。
  14. 前記導光体と前記蛍光部材とが、光透過性を有する部材により接着されていることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の原稿照明装置。
  15. 請求項1から14のいずれかに記載の原稿照明装置を備えることを特徴とする原稿読取装置。
  16. 請求項15に記載の原稿読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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