JP5648266B2 - 電気泳動表示装置の製造方法 - Google Patents
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Description
図7(a)〜図7(d)は、従来例に係る電気泳動表示装置200の製造方法を示す工程図である。図7(a)に示すように、まず始めに、EPDシート110を用意する。このEPDシート110は、透明シート101と、透明電極103と、インク層105と、リリースシート107とを有し、リリースシート107と透明電極103とによって、インク層105が断面視で上下から挟まれた構造となっている。
そこで、本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、手作業による洗浄作業を実施しなくても、第1の基板に設けられた第1の電極と、第2の基板に設けられた第2の電極層との導通を確保できるようにした電気泳動表示装置の製造方法及び電気泳動表示装置の提供を目的とする。
・また、上記の方法において、前記突起電極と前記第1の電極層とを接触させる工程は、前記突起電極と前記第1の電極層とが密着するように加圧すると同時に、加熱する工程、を有することを特徴としても良い。これにより、突起電極を透明電極の表面に密着させながら溶融することができる。
・また、上記の方法において、前記突起電極を形成する工程では、前記突起電極の上面の少なくとも一部が曲面をなすように前記突起電極を形成することを特徴としても良い。これにより、突起電極と第1の電極層とを接触させる際に、上記の曲面に沿って電気泳動粒子を効率良く押し分けることができる。
・また、上記の方法において、前記突起電極と前記第1の電極層とを接触させる工程の後で、前記第1の基板から前記第2の基板にかけてフィルムを被せる工程、を含むことを特徴としても良い。これにより、電気泳動シートと第2の基板との接着を補強することができる。
・また、上記の構成において、前記突起電極の前記電気泳動シートと対向する面の少なくとも一部は曲面をなしていることを特徴としても良い。
・また、上記の構成において、前記突起電極は、前記第1の電極層と接する部分と、前記第2の電極層と接する部分との間にくびれ部を有することを特徴としても良い。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の実施の形態に係る電気泳動表示装置100の構成例を示す断面図である。図1に示すように、この電気泳動表示装置100は、モジュール基板10と、モジュール基板10の上面の側に取り付けられたEPDシート20´と、EPDシート20´の上面からモジュール基板10の上面にかけて連続して貼付されたフィルム30と、外枠40と、を有する。
これらの中で、モジュール基板10は、例えば、ICチップ11、水晶振動子12、コンデンサ13等の各種素子を有する基板であり、柔軟性(即ち、フレキシブル性)を有するフィルム状の絶縁性基板、又は、柔軟性を有さない板状の絶縁性基板である。このような絶縁性基板の材料は、例えば、ポリイミド、ポリエステル又はガラスエポキシ等である。
また、透明電極22は、透明シート21の下面のほぼ全体(即ち、透明シート21のモジュール基板10との対向面のほぼ全体)に亘って形成されており、表示制御電極2〜6の各々に対応する共通の電極である。この透明電極22の材料は例えばITO(Indium Tin Oxide)であり、その膜厚は例えば数十から千[Å]程度と極めて薄いものである。
また、この電気泳動表示装置100では、表示制御電極の上に金属製の突起電極25が形成されており、この突起電極25を介して表示制御電極と透明電極22とが電気的に接続されている。
図3(a)〜図3(c)は、本発明の第1実施形態に係る電気泳動表示装置100の製造方法を示す工程図である。図3(a)に示すように、まず始めに、EPDシート20を用意する。このEPDシート20は、透明シート21と、透明シート21の上に設けられた透明電極22と、透明電極22の上に設けられたインク層23と、インク層23の上に設けられたリリースシート24と、を有するものである。インク層23は、リリースシート24と透明電極22とによって、断面視で上下から挟まれた構造となっている。
図3(c)に示すように、表示制御電極1と透明電極22との導通が確保された後は、EPDシート20´からモジュール基板10にかけてフィルム30を密着するように被せる。これにより、EPDシート20´を保護すると共に、EPDシート20´とモジュール基板10との接着を補強することができる。また、このようなEPDシート20´の取付け工程やフィルム30の被覆工程と前後して、或いは並行して、モジュール基板10にICチップ11、水晶振動子12、コンデンサ13等を実装しておく。そして、これらの各工程を終了した後で、モジュール基板10に外枠40を取り付ける。これにより、図1に示した電気泳動表示装置100が完成する。
上記の第1実施形態では、電気泳動表示装置100が有する突起電極25をはんだ、メタルコアと金属膜との組み合わせ、又は、樹脂コアと金属膜との組み合わせで形成する場合について説明した。しかしながら、本発明において、突起電極25の構成はこれに限定されるものではない。例えば、加熱すると溶融し、冷却すると硬化する性質の熱可塑性導電性樹脂を用いて、突起電極25を形成しても良い。この第2実施形態では、この点について説明する。
このように、本発明の第2実施形態によれば、加圧及び加熱によって、突起電極25を溶融させることができ、加圧状態を保持したまま冷却することによって、突起電極25を硬化させることができる。これにより、第1実施形態と比べて、突起電極25と透明電極22との接触面積を大きくすることが容易であり、突起電極25と透明電極22との接着力をより強くすることができる。
上記の第1、第2実施形態では、透明シート21が本発明の「第1の基板」に対応し、透明電極22が本発明の「第1の電極層」に対応し、EPDシート20、20´が本発明の「電気泳動シート」に対応している。また、モジュール基板10が本発明の「第2の基板」に対応し、表示制御電極1が本発明の「第2の電極層」に対応している。
上記の第1、第2実施形態において、透明電極22と接触する前の突起電極25は、その上面(即ち、透明電極22と対向する面)の少なくとも一部が曲面であることが好ましい。これにより、EPDシート20´をモジュール基板10に取り付ける際に、突起電極25が有する曲面に沿って電気泳動粒子26を効率良く押し分けることができる。 なお、第1実施形態において金属コア、又は樹脂コアを用いて突起電極25を形成する場合は、コアの形状を球体とすることにより、突起電極25の上面を曲面をなすように形成することができる。また、第2実施形態においてディスペンスにより突起電極25を形成する場合は、敵下された熱可塑性導電性樹脂50は表示制御電極1の表面で広がるため、全体的に丸みを帯びる。このため、突起電極25の上面を曲面をなすように形成することができる。
また、上記の第1、第2実施形態において、EPDシート20、20´をモジュール基板10に圧着させる工程では、複数のモジュール基板10を並列に載置し、複数のモジュール基板10のそれぞれにEPDシート20若しくはEPDシート20´を載置した後、1つのツール70を用いて複数のEPD20若しくは複数のEPDシート20´をモジュール基板10に向けて一度に加圧するようにしても良い。
Claims (7)
- 第1の基板と、前記第1の基板の上に設けられた第1の電極層と、前記第1の電極層の
上に設けられた複数の電気泳動粒子と、を有する電気泳動シートを用意する工程と、
第2の基板の上に設けられた第2の電極層の上に突起電極を形成する工程と、
前記電気泳動シートの前記電気泳動粒子が設けられた面を前記第2の基板の前記第2の
電極層が設けられた面に対向させた状態で、前記電気泳動シートを前記第2の基板に取り
付けることにより、前記突起電極と前記第1の電極層とを接触させる工程と、を含み、
前記突起電極と前記第1の電極層とを接触させる工程では、
前記突起電極が前記電気泳動粒子を押し分けて前記第1の電極層と接触することを特徴
とする電気泳動表示装置の製造方法。 - 請求項1に記載の電気泳動表示装置の製造方法において、
前記突起電極を形成する工程は、
熱可塑性導電性樹脂を前記第2の電極層の上に載せる工程と、
前記熱可塑性導電性樹脂を加熱する工程と、を有することを特徴とする電気泳動表示装
置の製造方法。 - 請求項2に記載の電気泳動表示装置の製造方法において、
前記突起電極と前記第1の電極層とを接触させる工程は、
前記突起電極と前記第1の電極層とが密着するように加圧すると同時に、加熱する工程
、を有することを特徴とする電気泳動表示装置の製造方法。 - 請求項3に記載の電気泳動表示装置の製造方法において、
前記突起電極と前記第1の電極層とを接触させる工程は、
溶融している前記突起電極と前記第1の電極層とが密着し続けるように加圧したまま、
前記突起電極を冷却する工程、を有することを特徴とする電気泳動表示装置の製造方法。 - 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の電気泳動表示装置の製造方法において、
前記突起電極を形成する工程では、前記突起電極の上面の少なくとも一部が曲面をなす
ように前記突起電極を形成することを特徴とする電気泳動表示装置の製造方法。 - 請求項1から請求項5の何れか一項に記載の電気泳動表示装置の製造方法において、
前記突起電極を形成する工程では、前記突起電極の幅方向の直径が前記電気泳動粒子の
直径の2倍以上で25倍以下の大きさとなるように当該突起電極を形成することを特徴と
する電気泳動表示装置の製造方法。 - 請求項1から請求項6の何れか一項に記載の電気泳動表示装置の製造方法において、
前記突起電極と前記第1の電極層とを接触させる工程の後で、
前記第1の基板から前記第2の基板にかけてフィルムを被せる工程、を含むことを特徴
とする電気泳動表示装置の製造方法。
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