JP2008170647A - 電気泳動ディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】配線から基板を介してセグメント電極に電圧が加わってしまうことを防止して誤表示動作を防止できる電気泳動ディスプレイを提供すること。
【解決手段】電気泳動表示パネル30は、表示基板31と、透明基板32と、電気泳動層33とを備える。表示基板31は、第1の絶縁層311と、第2の絶縁層312と、シールド層313とを備える。絶縁層311の表面に複数のセグメント電極50を設け、絶縁層312の裏面に各電極50に対応する配線315を設ける。各配線315は、絶縁層311,312を貫通する貫通電極314で各電極50に接続する。絶縁層311および絶縁層312間、つまり配線315およびセグメント電極50間にシールド層313を配置する。シールド層313は、貫通電極314に対して非接触とされ、配線315に印加された電圧が前記セグメント電極50に影響を与えることを防止する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気泳動ディスプレイに関する。
近年、電気泳動現象、すなわち、液体中に分散した帯電粒子が電界印可により泳動する現象を利用した電気泳動表示パネル(電気泳動ディスプレイ)およびこれを備える表示装置が開発されている。
このような電気泳動ディスプレイは、セグメント電極を有する第1の基板と、共通電極を有する第2の基板と、これらの基板間に配置された電気泳動粒子とを備えて構成されたものが知られている(特許文献1参照)。
そして、本出願人は、特許文献1のような電気泳動ディスプレイにおいて、前記第1の基板の表面(第2の基板に対向する面)側にセグメント電極を形成し、裏面に各セグメント電極に対応する配線を設け、この配線と各セグメント電極とは基板に形成されたビア(貫通孔)に設けられた貫通電極を介して接続することで、セグメント電極の配置自由度を高めることができる配線構造を開発し、利用するようになった。
特開2006−145615号公報
ところで、前記配線は、基板端部の配線端子から各セグメント電極位置までそれぞれ配線されるため、セグメント電極および配線の数が多くなると、各セグメント電極の裏面側にはそのセグメント電極に接続される配線以外の他の配線も配置する必要があった。
そして、前記基板はポリイミドなどからなるフレキシブル回路基板(FPC:Flexible Printed Circuit)で形成されるが、その基板の厚さ寸法が小さくなると、裏面の配線の影響が表面の電気泳動粒子の動作に現れてしまうおそれがあった。
すなわち、電気泳動ディスプレイの駆動回路部から印加された電圧は、裏面の配線を通り、ビアの貫通電極を介して表面のセグメント電極に伝わる。この配線に電圧を印加した際に、基板の厚さ寸法が薄いと、前記配線に導通していないセグメント電極にも基板を介して電圧がかかってしまう可能性がある。このため、電圧を印加していないセグメント電極にある程度の電圧が印加され、そのセグメント電極上に配設された電気泳動粒子が動いてしまい、誤った表示を行ってしまう可能性があった。
特に、近年では、可撓性を持たせるために基板の厚さ寸法を例えば25μm程度と非常に薄くすることもあり、ディスプレイを曲げた状態で利用している場合には、より基板が薄くなるようなストレスが発生するため、前記誤表示が発生しやすいおそれがあった。
本発明の目的は、配線から基板を介してセグメント電極に電圧が加わってしまうことを防止して誤表示動作を防止できる電気泳動ディスプレイを提供することにある。
本発明に係る電気泳動ディスプレイは、電気泳動粒子と、この電気泳動粒子を間に挟んで対向配置される2つの基板とを備えて構成される電気泳動ディスプレイであって、前記一方の基板は、前記他方の基板に対向する面に形成された透明電極を備え、前記他方の基板は、前記一方の基板に対向する表面側に設けられた表面電極配線層と、この表面基板の裏面側に設けられた裏面電極配線層と、前記表面電極配線層および裏面電極配線層間に設けられる絶縁層とを備え、前記表面電極配線層には複数のセグメント電極が設けられ、前記裏面電極配線層には前記各セグメント電極に対応して設けられた配線が設けられ、前記裏面電極配線層の各配線は、前記絶縁層を貫通して設けられた貫通電極で前記各セグメント電極に接続され、前記絶縁層内には、前記貫通電極に対しては非接触とされ、前記配線に印加された電圧が前記セグメント電極に影響を与えることを防止するシールド層が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、他方の基板を、表面電極配線層および裏面電極配線層の二層配線構造とし、かつ、各配線層間にシールド層を形成したので、配線に印加された電圧が基板を介してセグメント電極に影響を与えることを確実に防止できる。
従って、各セグメント電極に、その電極に接続された配線以外の他の配線からの電圧が印加してしまうこともなく、電気泳動粒子が誤って動いて誤表示動作することを確実に防止でき、電気泳動ディスプレイの表示品質を向上できる。
本発明では、前記シールド層は、前記各貫通電極が挿通される部分を除いて前記絶縁層内に形成されたベタ電極によって形成されていることが好ましい。
この発明によれば、シールド層は、前記絶縁層内に、いわゆる「ベタ電極」を形成し、かつ、ベタ電極において貫通電極が挿通される部分には開口を形成して、貫通電極とベタ電極とが接触しないように設ければよい。
シールド層としては、各セグメント電極毎に分散して形成してもよいが、本発明のように、絶縁層内に「ベタ電極」を形成すれば、いわゆる三層配線構造の基板を製造する場合と同様の製造工程でシールド層を容易に形成することができる。また、シールド層に所定電位の電圧を加える場合に、シールド層が複数の電極に分散されている場合には、各電極への配線が必要となって配線数も多くなるが、ベタ電極で形成していれば配線も簡略化できる。
本発明では、前記シールド層は、所定電圧値の電圧を印加する電源端子に接続されて所定電位に維持されていることが好ましい。
なお、シールド層が接続される電源端子は、電池等の電源の出力端子や、電源電圧を昇圧する昇圧回路を含むドライバの出力端子など、シールド層を所定の電位に維持できるものであればよい。
シールド層は、どこにも接続しないオープン状態で設けてもよいが、電源端子に接続して所定の電位に維持すれば、シールド効果を向上できて、誤表示動作をより一層確実に防止できる利点がある。
この際、前記シールド層が接続された電源端子は、電気泳動ディスプレイを収納するケースに接続されて接地されていることが好ましい。
シールド層をケースに接地してGND電位に維持すれば、容量を大きくできてシールド効果を向上することができる。特に、腕時計のように人体に装着して利用される機器であれば、ケースが人体に接触して容量がより大きくなり、シールド効果もより一層向上できる。
本発明では、前記シールド層は、前記絶縁層に形成された第1のベタ電極および第2のベタ電極を備えて形成され、前記各ベタ電極間には、絶縁層が設けられて各ベタ電極同士は互いに絶縁され、かつ、前記各ベタ電極は各貫通電極が挿通される部分を除いて形成されているものでもよい。
シールド層が複数の電極層を備えていれば、電極が1層しか設けられていない場合に比べて、電圧のシールド効果をより向上できる。
ここで、前記シールド層の第1のベタ電極は、第1電圧値の電圧を印加する第1の電源端子に接続され、前記シールド層の第2のベタ電極は、前記第1電圧値と所定電位差の第2電圧値の電圧を印加する第2の電源端子に接続されていることが好ましい。
このような構成によれば、第1のベタ電極の電位を第1電圧値とし、第2のベタ電極の電位を第1電圧値と異なる電位の第2電圧値とすることができるので、シールド効果をより向上できる。
この際、前記シールド層が接続された第1の電源端子または第2の電源端子は、電気泳動ディスプレイを収納するケースに接続されて接地されていることが好ましい。
前記第1のベタ電極または第2のベタ電極の一方をケースに接地してGND電位に維持すれば、容量を大きくできてシールド効果を向上することができる。特に、腕時計のように人体に装着して利用される機器であれば、ケースが人体に接触して容量がより大きくなり、シールド効果もより一層向上できる。
以上の本発明によれば、電気泳動ディスプレイにおいて、配線から基板を介してセグメント電極に電圧が加わってしまうことを防止して誤表示動作を防止できる。
〔第1実施形態〕
[1.全体構成]
図1は、本実施形態の電子時計1の斜視図である。この時計1は、円環状のケース2の外周面に沿って電気泳動表示パネル(電気泳動ディスプレイ)30が設けられ、腕などに装着されるブレスレット・ウォッチであり、電気泳動表示パネル30には、時刻情報を示す数字シンボルが表示されている。
図2は、時計1の分解斜視図である。時計1は、図2に示すように、ケース2と、中枠25と、電気泳動表示パネル30を有する表示モジュール3と、カバーガラス5とを備えている。
ケース2は、ケース本体21と、フランジ部材22とで構成される。
ケース本体21は、円筒状に形成され、その一方の開口端縁にはケース2の径方向に突出するフランジ211が設けられ、他方の開口端縁にはケース2の径方向に突出するネジ固定部212が複数箇所形成されている。
フランジ部材22は、リング状の板材で形成され、前記ネジ固定部212にねじ込まれるネジ24によってケース本体21に固定されている。これにより、フランジ部材22はフランジ211に対向して設けられ、その間に電気泳動表示パネル30を収納する空間が形成されている。
中枠25は、電気泳動表示パネル30を略リング状に湾曲した状態で保持する樹脂の成形品である。具体的には、中枠25は、樹脂製の2つのリング部材26,27を接着して構成されている。中枠25は、開口端縁に電気泳動表示パネル30をガイドするガイド用突起28等が形成されており、このガイド用突起28等が形成された中枠25を一体成形することが難しいために、二体に分けて製造している。また、中枠25には、電池が収納される電池ホルダ29が着脱可能に取り付けられている。
中枠25は、ケース本体21の円筒面の外周に装着されている。そして、中枠25の外周面には、電気泳動表示パネル30を有する表示モジュール3が巻き付けられている。表示モジュール3の具体的構造は後述する。
カバーガラス5は、透明な円筒状の樹脂材やサファイアガラス等で構成され、電気泳動表示パネル30の外周面に装着されて、各フランジ211およびフランジ部材22で保持されている。
表示モジュール3は、電気泳動表示パネル30と、この表示パネル30を駆動する駆動回路部40とを有して構成されている。
図3は、表示モジュール3における電気泳動表示パネル30および回路基板42の平面図であり、図4は、表示パネル30の断面図である。なお、図4では、分かり易くするために、電気泳動ディスプレイを平面的(湾曲されていない状態)に表した。
図3に示すように、回路基板42と、表示パネル30とは個別に製造され、異方性導電膜(ACF;Anisotropic Conductive Film)などによる配線部材412で接続されている。
そして、回路基板42は、配線部材412部分で折り曲げられ、中枠25の電池ホルダ29とリング部材26,27との間に形成された溝部分に前記配線部材412を配置することで、中枠25内周面に折り返されて配置されている。
また、表示パネル30は、接着剤によってケース2に接着されている。なお、接着剤の他に両面テープなどを用いてもよい。
[2.表示パネルの構成]
表示パネル30は、図5にも示すように帯状に形成され、ケース2の外周面略全体にわたって設けられている。
この表示パネル30は、図4に示すように、表示基板31と、透明基板32と、表示基板31および透明基板32の間に設けられた電気泳動層33とを含んで構成されている。表示パネル30に表示される計時情報は、表側に配置される透明基板32を通して視認される。
このような表示パネル30は、図2に示すように、中枠25の外周面に沿って湾曲されその両端間に前記電池ホルダ29が配置されている。このため、電池ホルダ29の表面側には電池ホルダ29を覆う図示しない飾り板が取り付けられる。
[2−1.表示基板の構成]
表示基板31は、図4,6,7に示すように、表面電極配線層と、第1の絶縁層311と、シールド層313と、第2の絶縁層312と、裏面電極配線層とを備えた三層基板構造とされている。なお、図6は、表示基板31の一部を各層に分解した分解斜視図であり、図7は、表示基板31の一部を拡大した断面図である。
第1の絶縁層311および第2の絶縁層312は、ポリイミドやポリエステルなどの可撓性を有する樹脂などの絶縁素材によって形成されている。
第1の絶縁層311の表面(透明基板32との対向面)に設けられた表面電極配線層には、セグメント電極50および共通電極駆動用電極321,322が設けられている。
共通電極駆動用電極321,322は、第1の絶縁層311の表面において、セグメント電極50が形成された領域を挟んで設けられている。具体的には、各共通電極駆動用電極321,322は、帯状に形成された表示パネル30の長手方向の両端部にそれぞれ設けられている。
また、セグメント電極50の上部には、接着剤(接着層)AD2が設けられ、これによりセグメント電極50の上部には複数のマイクロカプセル330が接着されている。マイクロカプセル330の中には、電気泳動分散液が封入されている。電気泳動分散液には、プラスに帯電した黒色粒子、およびマイナスに帯電した白色粒子が混合されている。そして、この複数のマイクロカプセル330により電気泳動層33が構成されている。
第2の絶縁層312の裏面に設けられた裏面電極配線層には、前記電極50,321,322に導通された配線315が形成されている。すなわち、各配線315は、図6に示すように、各セグメント電極50や、各電極321,322毎に独立して形成されている。これらの各配線315と、各電極とは、各絶縁層311,312を厚み方向に貫通するビア(貫通孔)部分に設けられた貫通電極314によって接続されている。
各配線315は、前記配線部材412に接続され、各配線315つまり各電極50,321,322に印加される電圧は駆動回路部40によって制御されている。
シールド層313は、各絶縁層311,312間に形成された「ベタ電極」によって構成されている。シールド層313はベタ電極であるため、各絶縁層311,312において互いに対向する対向面のほぼ全領域に渡って積層されている。
また、図6,7に示すように、シールド層313において、貫通電極314が挿通される部分には開口313Aが形成され、各貫通電極314がシールド層313に接触しないように、つまり電気的に導通しないように設定されている。
[2−2.透明基板の構成]
透明基板32は、ポリイミドやポリエステル等の可撓性を有する樹脂から形成されている。
透明基板32の裏面(表示基板31との対向面)には、ITO(Indium Tin Oxide)などによる透明な共通電極320が設けられている。この共通電極320は、透明基板32の表示基板31との対向面の略全体に亘って設けられ、各セグメント電極50に対応する共通の電極とされている。この共通電極320と、共通電極駆動用電極321、322との間には、導通部材321A、322Aが介装されている。これらの導通部材321A,322Aは、導電性の接着剤等から構成され、共通電極320および共通電極駆動用電極321,322に接着され、共通電極320および共通電極駆動用電極321,322を導通している。
透明基板32の上面側に設けられた耐湿シート30A、および表示基板31の下面側に設けられた耐湿シート30Bにより、透明基板32、電気泳動層33、および表示基板31等は密封され、電気泳動層33への水分の浸入が防がれている。詳述すると、これらの耐湿シート30A,30Bの内側には、接着層としてホットメルト材が塗布され、真空ラミネータ等で耐湿シート30A,30Bの端部同士を接着させ、また、耐湿シート30A,30Bを表示基板31並びに透明基板32に接着させることにより、基板端面並びに表裏面において、透明基板32、電気泳動層33、および表示基板31等を密封している。
[3.セグメント電極]
第1の絶縁層311の表面に形成されるセグメント電極50は、デザイン化された数字シンボルに対応する形状とされている。すなわち、図5に示すように、表示パネル30の略全体に亘り、互いに重なり合うように配置された複数の数字シンボル1つ1つに対応して、数字がデザインされた形で形成されたセグメント電極50がそれぞれ配置されている。セグメント電極50の中には、表裏反転した数字シンボルをデザインしたものも含まれているとともに、セグメント電極50の向きは様々にレイアウトされている。本実施形態における特徴の一つは、このようなセグメント電極50のそれぞれの領域において「時」が表示されることにあり、表示パネル30は、重なり合った数字シンボルにより躍動的で斬新なデザインとなっている。
ここで、セグメント電極50は、本実施形態では「時」を示す「1」〜「12」の12種類の数字シンボルがデザインされた形に形成されたもので、シンボル1種類につき、少なくとも3つ以上ずつ、設けられている。例えば、「9」のシンボルにそれぞれ対応して3つのセグメント電極591〜593が設けられている。このように少なくとも3つずつ設けられる同種のシンボルに対応する各セグメント電極50は、表示パネル30が湾曲した状態の周方向において、互いに離れた位置に配置されている。
なお、セグメント電極50の種類は複数あるが、区別が必要ない場合、これらをセグメント電極50と総称する。これらのセグメント電極50のうち計時情報に応じて選択された1つ以上の領域に「時」が表示される。
ここで、時刻の「分」については、表示パネル30の一端部に、分表示部30Mが配置されている。この分表示部30Mは、十の位の数字を示す十位表示部30M1と、一の位の数字を示す一位表示部30M2とを有する。十位表示部30M1は、コロン表示部30MCを有する。これらの十位表示部30M1および一位表示部30M2においても、数字がデザインされた形状のセグメント電極がそれぞれ配置されているが、これらについては「時」を示すセグメント電極50について説明することによってその構成および作用効果を理解できるため、その説明を省略する。
また、表示パネル30は、表示パネル30全体の矩形領域からすべてのセグメント電極50および分表示部30Mを除いた領域である背景表示部の表示を行うため、図示しない2つの駆動電極を有する。
[4.駆動回路部の構成]
図3に示す回路基板42は、基板31,32と同様に、ポリイミドやポリエステルなどの可撓性を有する樹脂から形成されたフレキシブル基板である。回路基板42上には、時計1全体を制御する制御用コントローラ426と、ドライバICから構成されて表示パネル30の表示制御を実行する表示駆動回路素子425と、タッチセンサ427とがそれぞれ互いに重なることなく実装されている。なお、各タッチセンサ427用の操作ボタン(図示略)がそれぞれケース2に設けられている。
また、駆動回路素子425と配線部材412とは、回路基板42に形成された配線(図示略)によって互いに接続されている。
なお、駆動回路部40は、電池ホルダ29に装着されるボタン型電池(電源)に電気的に接続され、この電源から供給される電力で駆動される。
図8は、駆動回路部40の電気的構成を示す。駆動回路部40は、制御用コントローラ426に実装される駆動制御部61と、表示駆動回路素子425に実装された表示駆動部62とを有する。
駆動制御部61は、表示駆動部62に対する入出力を行う入出力部611と、計時情報を取得する計時部612と、電源(電池)429から各回路素子425〜427に電力を供給する電圧制御部613と、操作ボタン43の操作検出を行う操作検出部614と、これらの各部611〜614の動作を制御する制御部615とを有する。
計時部612は、図示しない発振回路の発振パルスをカウントすることにより時刻を計時するものであり、この計時部612は、入出力部611を介して表示駆動部62と接続されている。
また、表示駆動部62は、表示パネル30の表示基板31および透明基板32間に電圧を印加する駆動信号を表示パネル30に供給する。ここで、表示駆動部62は、計時部612により取得された計時情報に基づいて、各セグメント電極50のうち、所定電位の駆動信号を供給するものを選択する。そして、選択されたセグメント電極50に接続される配線315に所定電圧の電流が流され、セグメント電極50および透明電極間の電位差によってセグメント電極50に平面的に重なる電気泳動層33のマイクロカプセル330の表示が制御され、所定の時刻を示す数字が表示される。
なお、本実施形態の表示駆動部62は、昇圧回路を内蔵し、電源429から供給される電圧(例えば3V)を昇圧して例えば+15Vとすることが可能となっている。すなわち、電源429のプラス電位の出力電圧VDDは例えば3Vであるが、表示パネル30の駆動ドライバである表示駆動部62の出力電圧Voutは例えば15Vと昇圧されている。
表示駆動部62は、各電極50,321,322に、各配線315を介して電圧Vout、電圧VSS(Vout>VSS)を選択して印加できるように構成されている。また、本実施形態では、電圧VSSは接地された電圧GND(グラウンド)と同じ電圧とされている(VSS=GND)。具体的には、電圧VSSの電源端子はケース本体21に接地され、このケース本体21の電圧を基準電圧0Vとした場合、電圧Vout=15V、電圧VSS=0Vである。
また、前記シールド層(ベタ電極)313も表示駆動部62において電圧VSSを供給する端子に接続されている。すなわち、本実施形態では、シールド層313は、常時、電圧VSS=GND(0V)に維持されている。
このような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)セグメント電極50が形成された表示基板31において、配線315と各電極50との間にベタ電極からなるシールド層313を介在させたので、配線315を通る駆動電圧は表示基板31に設けたシールド層313で妨げられ、前記電圧がセグメント電極50に影響することを確実に防止できる。
このため、表示基板31を薄く形成した場合でも、配線315を通る駆動電圧の影響で電気泳動層33つまりEPD(Electrophoretic Display)表示部が誤動作したり、表示品質が低下するといった問題が発生することを確実に防止できる。このため、表示パネル30における表示動作を正確に制御でき、その表示品質も向上できる。
(2)シールド層313を電圧VSSの電源端子に接続し、電圧VSSに維持するようにしたので、シールド層313が電源に接続されておらず、オープン状態とされている場合に比べて、配線315に加わる電圧の影響をカットする性能を向上できる。
さらに、電圧VSSはGNDであるため、例えば、シールド層313をケース本体21に接地することなどでシールド層313を容易に電圧VSSに維持することができる。このため、電圧Voutの電源端子にシールド層313を接続する場合に比べて、シールド層313の配線も簡単に行うことができる。
その上、シールド層313は、接地された電圧VSSの電源端子に接続され、このケース本体21は利用者の腕に装着されて人体に接触するので、容量を大きくできてシールド効果を向上することができる。
(3)シールド層313はベタ電極で構成されているので、複数の電極でシールド層を形成する場合に比べて簡単に形成でき、製造コストも低減できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、前述する各実施形態と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略または簡略する。
第2実施形態では、図9に示すように、表示基板31にシールド層を複数形成し、全体を5層構造にしたものである。
すなわち、本実施形態の表示基板31は、表面電極配線層、第1の絶縁層311、第1シールド層3131、第3の絶縁層316、第2シールド層3132、第2の絶縁層312、裏面電極配線層を備えている。
各絶縁層311,312は、前記第1実施形態のものと同様であり、第1の絶縁層311の表面の表面電極配線層にはセグメント電極50等が形成され、第2の絶縁層312の裏面の裏面電極配線層には配線315が形成されている。
第3の絶縁層316は、各絶縁層311,312間に配置され、各絶縁層311,312と同様に、ポリイミドなどのフレキシブル基板で構成されている。
各シールド層3131,3132は、各絶縁層311,312,316間にそれぞれ配置されている。
貫通電極314は、各絶縁層311,312,316およびシールド層3131,3132の開口313Aを貫通して配置されている。このため、シールド層3131,3132と貫通電極314とは非接触状態とされている。また、各シールド層3131,3132は、第3の絶縁層316によって絶縁されている。すなわち、本実施形態では、各シールド層3131,3132は、第3の絶縁層316が間に介在されていることで互いに絶縁されている。
第1シールド層3131は電圧VDDの電源端子に接続され、第2シールド層3132は電圧VSSの電源端子に接続されている。なお、逆に、第1シールド層3131を電圧VSSの電源端子に接続し、第2シールド層3132を電圧VDDの電源端子に接続してもよい。
このような本実施形態においても前記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(4)さらに、複数のシールド層3131,3132を備えているので、シールド層が1層のみの場合に比べて電圧シールド効果を向上することができる。
また、各シールド層3131,3132の電位をVDD,VSSと互いに異ならせているので、前記電圧シールド効果をより一層向上することができる。
さらに、第2シールド層3132は、接地された電位VSSの電源端子に接続され、このケース本体21は利用者の腕に装着されて人体に接触するので、容量を大きくできてシールド効果を向上することができる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
本発明は、表示基板31をフレキシブル基板で構成していたが、ガラスエポキシ基板のようなリジッド基板で構成してもよい。例えば、2枚のガラスエポキシ基板間にシールド層を設けた表示基板を用いて電気泳動ディスプレイを構成してもよい。
前記各実施形態において、シールド層313,3131,3132は、一定の電位(電圧VDDまたは電圧VSS)に維持されていたが、シールド層313,3131,3132を電源端子に接続せずにオープン状態としてもよい。
シールド層313,3131,3132がオープン状態とされて一定の電位に保持されていなくても、導電性のベタ電極が存在するだけで、配線315を通る駆動電圧の影響を軽減・カットすることができる。
前記各実施形態では、1つ又は2つのシールド層313,3131,3132を設けていたが、3つ以上のシールド層を設けてもよい。シールド層の数が多くなれば、その分、表示基板31の厚さ寸法が大きくなるが、シールド効果をより高めることができる。
なお、複数のシールド層を設けた場合、各シールド層をすべてオープン状態にしてもよいし、一部のシールド層のみをオープン状態とし、他のシールド層を一定の電位に保持してもよい。また、複数のシールド層を一定の電位に保持する場合、すべてのシールド層を同じ電位、例えば、電圧VoutやVSSに保持しても良いし、互いに異なる電位に保持してもよい。
さらに、前記第1実施形態では、電源429の電圧VSSを出力する電源端子にシールド層313を接続していたが、電源429の電圧VDDを出力する電源端子や、電圧VDDを昇圧した電圧Voutを出力する出力端子にシールド層313を接続してもよい。
第2実施形態においても、電圧VDD,VSS,Voutの各出力端子のうちのいずれか2つの出力端子を、各シールド層3131,3132にそれぞれ接続してもよい。
但し、シールド層313,3131,3132を昇圧した電圧Voutの出力端子に接続した場合には、電源429の各電源端子に接続した場合に比べて容量の能力が低くなる。このため、シールド層313,3131,3132は電源429の各出力端子に接続したほうが好ましく、特に接地された電源端子に接続することが容量をより大きくできてシールド効果を向上できる点で好ましい。
また、前記実施形態では、電源429の電圧VSSを接地した場合について説明したが、電圧VDDをケース本体21に接地し、この接地された電圧VDDの電源端子をシールド層に接続してもよい。特に、腕時計の場合、電源429のプラス電位VDD(例えば+3V)をケースに接地してGND電位とすることが広く行われており、このような場合には、シールド層313も電圧VDDの電源端子に接続することが、容量を大きくできてシールド効果を向上できる点で好ましい。
さらに、電気泳動層33としては、前記実施形態のように、白黒二粒子系の電気泳動表示デバイスに限らず、着色された液体中に他の色(黒や白など)の帯電粒子を混合させた一粒子系の電気泳動表示デバイスを利用してもよい。
シールド層としては、ベタ電極に限らず、メッシュ状に形成されたものなどでもよく、要するに配線315を通る駆動電圧の影響が表面のセグメント電極50にまで達することを防止できるものであればよい。
さらに、本発明の電気泳動ディスプレイは、前記各実施形態のようなリング状の電子時計に限らず、湾曲しない平面状の表示部を有する時計のディスプレイとして利用してもよい。
また、本発明の電気泳動ディスプレイは、腕時計に限らず、懐中時計、置時計、掛時計などにも適用可能である。また、時計以外の各種電子機器にも広く適用でき、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)や、携帯電話、メモリカード、ディジタルカメラ、ビデオカメラ、プリンタ、パーソナルコンピュータなどにおいて各種情報を表示するディスプレイ部に利用できる。
本発明の第1実施形態における電子時計の外観斜視図。 前記実施形態における電子時計の分解斜視図。 前記実施形態における電気泳動表示パネルおよび回路基板の平面図。 前記実施形態における電気泳動表示パネルの断面図。 前記実施形態における電気泳動表示パネルの平面図。 前記実施形態における電気泳動表示パネルの表示基板の分解斜視図。 前記実施形態における電気泳動表示パネルの表示基板の断面図。 前記実施形態における表示モジュールの電気的構成を示すブロック図。 本発明の第2実施形態に係る電気泳動表示パネルの表示基板の断面図。
符号の説明
1…電子時計、2…ケース、3…表示モジュール、30…電気泳動表示パネル(電気泳動ディスプレイ)、31…表示基板、32…透明基板、33…電気泳動層、40…駆動回路部、42…回路基板、50…セグメント電極、311…第1の絶縁層、312…第2の絶縁層、313,3131,3132…シールド層、314…貫通電極、315…配線、316…第3の絶縁層、320…共通電極、321,322…共通電極駆動用電極、330…マイクロカプセル。

Claims (7)

  1. 電気泳動粒子と、この電気泳動粒子を間に挟んで対向配置される2つの基板とを備えて構成される電気泳動ディスプレイであって、
    前記一方の基板は、前記他方の基板に対向する面に形成された透明電極を備え、
    前記他方の基板は、前記一方の基板に対向する表面側に設けられた表面電極配線層と、この基板の裏面側に設けられた裏面電極配線層と、前記表面電極配線層および裏面電極配線層間に設けられる絶縁層とを備え、
    前記表面電極配線層には複数のセグメント電極が設けられ、
    前記裏面電極配線層には前記各セグメント電極に対応して設けられた配線が設けられ、
    前記裏面電極配線層の各配線は、前記絶縁層を貫通して設けられた貫通電極で前記各セグメント電極に接続され、
    前記絶縁層内には、前記貫通電極に対しては非接触とされ、前記配線に印加された電圧が前記セグメント電極に影響を与えることを防止するシールド層が設けられていることを特徴とする電気泳動ディスプレイ。
  2. 請求項1に記載の電気泳動ディスプレイにおいて、
    前記シールド層は、前記各貫通電極が挿通される部分を除いて前記絶縁層内に形成されたベタ電極によって形成されていることを特徴とする電気泳動ディスプレイ。
  3. 請求項2に記載の電気泳動ディスプレイにおいて、
    前記シールド層は、所定電圧値の電圧を印加する電源端子に接続されて所定電位に維持されていることを特徴とする電気泳動ディスプレイ。
  4. 請求項3に記載の電気泳動ディスプレイにおいて、
    前記シールド層が接続された電源端子は、電気泳動ディスプレイを収納するケースに接続されて接地されていることを特徴とする電気泳動ディスプレイ。
  5. 請求項1に記載の電気泳動ディスプレイにおいて、
    前記シールド層は、前記絶縁層に形成された第1のベタ電極および第2のベタ電極を備えて形成され、
    前記各ベタ電極間には、絶縁層が設けられて各ベタ電極同士は互いに絶縁され、かつ、前記各ベタ電極は各貫通電極が挿通される部分を除いて形成されていることを特徴とする電気泳動ディスプレイ。
  6. 請求項5に記載の電気泳動ディスプレイにおいて、
    前記シールド層の第1のベタ電極は、第1電圧値の電圧を印加する第1の電源端子に接続され、前記シールド層の第2のベタ電極は、前記第1電圧値と所定電位差の第2電圧値の電圧を印加する第2の電源端子に接続されていることを特徴とする電気泳動ディスプレイ。
  7. 請求項6に記載の電気泳動ディスプレイにおいて、
    前記シールド層が接続された第1の電源端子または第2の電源端子は、電気泳動ディスプレイを収納するケースに接続されて接地されていることを特徴とする電気泳動ディスプレイ。
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