JP5646136B2 - モルタル用保水剤組成物 - Google Patents

モルタル用保水剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5646136B2
JP5646136B2 JP2007551087A JP2007551087A JP5646136B2 JP 5646136 B2 JP5646136 B2 JP 5646136B2 JP 2007551087 A JP2007551087 A JP 2007551087A JP 2007551087 A JP2007551087 A JP 2007551087A JP 5646136 B2 JP5646136 B2 JP 5646136B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
water
atom
mortar
diisocyanate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007551087A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2007072802A1 (ja
Inventor
雅彦 三塚
雅彦 三塚
学 鶴田
学 鶴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2007551087A priority Critical patent/JP5646136B2/ja
Publication of JPWO2007072802A1 publication Critical patent/JPWO2007072802A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5646136B2 publication Critical patent/JP5646136B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/0028Aspects relating to the mixing step of the mortar preparation
    • C04B40/0039Premixtures of ingredients
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/24Macromolecular compounds
    • C04B24/28Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C04B24/282Polyurethanes; Polyisocyanates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L1/00Compositions of cellulose, modified cellulose or cellulose derivatives
    • C08L1/08Cellulose derivatives
    • C08L1/26Cellulose ethers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L75/00Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L75/04Polyurethanes
    • C08L75/08Polyurethanes from polyethers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/46Water-loss or fluid-loss reducers, hygroscopic or hydrophilic agents, water retention agents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Floor Finish (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

本発明は、モルタル用保水剤組成物に関する。更に詳しくは、左官用モルタル、補修用モルタル、タイル接着(圧着)用モルタル、マソンリーモルタル、ポンプアップ用モルタル、スプレー用モルタル、壁の下地用モルタル、壁の仕上げ用モルタル、オートクレーブトライトウェートコンクリート(ALC)目地充填用モルタル、床仕上げ用モルタル等の広範囲のセメント系モルタル、石膏プラスター、石膏ボード用目地処理材、漆喰等に好適に使用できるモルタル用保水剤組成物に関する。なかでも特に鏝での作業を必要とするモルタル(左官モルタル)に好適に使用できるモルタル用保水性組成物に関する。
セメント、砂等の細骨材、繊維、水等から構成される各種モルタルは、水とその他成分との分離によるブリージング現象が起こることから、従来より、保水性向上(ブリージング防止)等の目的で、水溶性のセルロースエーテル系増粘剤を添加し、増粘させて用いられてきた(特許文献1参照)。
また、成形直後の形状を保持する必要があるため、モルタルには、ある程度の保形性が要求される。モルタルに保形性を付与するためには、モルタルが高いチクソ性を示すことが必要となるが、水溶性セルロースエーテル系増粘剤を添加するのみでは、十分な保形性を得ることは困難であった。このため、水溶性セルロースエーテル系増粘剤を使用する際には、チクソ性付与を目的としてアスベスト(石綿)を併用することが多く(特許文献2参照)、これにより、モルタルの保水性と保形性とを同時に満足させていた。
さらに、特許文献3には、水溶性ポリオキシアルキレンポリオールと有機ポリイソシアネートとから誘導される水溶性ポリウレタン樹脂からなる左官モルタル用混和剤が開示されている。しかしながら、この左官モルタル用混和剤は、作業性(鏝離れ)は良好なものの、保水性が十分でないという問題があった。
なお、特許文献4〜6には、櫛型ジオールとジイソシアナートとからなる水溶性ポリウレタンを含むセメント系材料用押出成形助剤が開示されているが、これらの公報には、モルタル用保水剤、特に左官モルタル用保水剤については何ら記載されていない。
特開昭58−015053号公報 特開平01−282142号公報 特開平08−245250号公報 特開平11−343328号公報 特開2000−297133号公報 米国特許第6646093号明細書
しかしながら、これらの水溶性セルロースエーテル系増粘剤は、モルタルに高い保水性を与える一方で、モルタルの粘りが強くなりすぎる問題が生じていた。このため、左官における鏝離れが悪く、鏝の操作が重くなる等、作業性の低下をもたらしていた。
また、近年の環境問題から、アスベスト(石綿)の人体への有害性が明らかにされており、アスベスト(石綿)を使用しないモルタルの使用が望まれていた。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、高い保水性を有するとともに、鏝の操作が軽くなる等の作業性にも優れ、且つ、アスベスト(石綿)を使用せずとも十分な保形性を有するモルタルを得ることのできるモルタル用保水剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため、水溶性セルロースエーテル類と併用でき、保水性及び保形性の両者の機能を有し、且つ、左官における鏝の操作性に影響を与えないモルタルを得ることのできる化合物について鋭意研究を重ねた。その結果、水溶性セルロースエーテル類とともに、特定の水溶性ポリウレタンを併用すれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1)水溶性ポリウレタン(A)と水溶性セルロースエーテル類(B)とを含むモルタル用保水剤組成物であって、前記水溶性ポリウレタン(A)は、下記一般式(I)で表わされる繰り返し単位(a)と、下記一般式(II)で表される繰り返し単位(b)とを含み、前記繰り返し単位(a)及び繰り返し単位(b)の総モル数に対する前記繰り返し単位(a)のモル数の比は、0.5以上0.99以下であるモルタル用保水剤組成物。
(式中、
Aは、両末端に水酸基を有するポリオキシアルキレンポリオールHO−A−OHの脱アルコール残基である2価の連結基を示し、
Bは、ジイソシアナートOCN−B−NCOの脱NCO残基である2価の連結基を示す。)
(式中、
Dは、分子内に炭素数4から21の炭化水素基を少なくとも2個以上有する櫛形ジオールHO−D−OHの脱アルコール残基である2価の連結基を示し、
Bは、ジイソシアナートOCN−B−NCOの脱NCO残基である2価の連結基を示す。)
(1)のモルタル用保水剤組成物は、モルタル用組成物に含まれる保水剤となる組成物である。ここで「モルタル」とは、セメント、砂等の細骨材、繊維、水等から構成される各種建材用の材料をいい、「モルタル」に石(砂利)を含有させたものがいわゆる「コンクリート」と呼ばれるものとなる。
また、本発明のモルタル用保水剤組成物は、「押出成形」用途以外に用いられるものである。一般に、「押出成形用組成物」は、分子量が大きく、粘度を大きくすることにより成形加工を容易としている。一方で、いわゆる「モルタル」用の組成物の場合には、鏝等の作業性の観点から、分子量が小さく、粘度が小さい保水剤が求められる。
(1)のモルタル用保水剤組成物は、櫛形ジオールを構成成分とする水溶性ポリウレタン(A)を用いる。櫛形ジオールの炭化水素基は極性が低いため、水中においては炭化水素基同士の相互作用により、水溶性ポリウレタン(A)の高分子鎖間に疎水的相互作用が生じる。このため、櫛形ジオールを構成成分とすれば、比較的分子量の低い水溶性ポリウレタンであっても保水剤に必要な粘度を十分に得ることができる。
更に、(1)のモルタル用保水剤組成物は、水溶性ポリウレタン(A)と水溶性セルロースエーテル類(B)との両者を併用するものである。したがって、水溶性セルロースエーテル類に由来する高い保水性を有するとともに、水溶性セルロースエーテル類の配合量に起因する鏝の操作が重くなる等の作業性の低下の問題を生じさせることなく、且つ、アスベスト(石綿)を使用せずとも十分な保形性を有するモルタルを得ることができる。
(2)前記モルタル用保水剤組成物100質量%に対する前記水溶性ポリウレタン樹脂(A)の含有量は1質量%以上99質量%以下であり、前記水溶性セルロースエーテル類(B)の含有量は1質量%以上99質量%以下である(1)記載のモルタル用保水剤組成物。
(2)のモルタル用保水剤組成物は、水溶性ポリウレタン(A)と水溶性セルロースエーテル類(B)の含有量を、それぞれ特定範囲とするものである。それぞれの含有量がこの範囲にあれば、保水性と鏝の操作性がともに優れた保水剤を得ることができる。
(3) 前記櫛形ジオールHO−D−OHは、下記一般式(III)及び/又は下記一般式(IV)で表わされる櫛形ジオールである(1)又は(2)記載のモルタル用保水剤組成物。
(式中、
1は、炭素原子数1から20の炭化水素基又は窒素含有炭化水素基であり、
2及びR3は、同一でも異なっていてもよく、炭素原子数4から21の炭化水素基であり、
ここで、R1、R2、及びR3における水素原子の少なくとも一部は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、及び沃素原子からなる群より選ばれる少なくとも1種の原子で置換されていてもよく、
Y及びY'は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、メチル基、及びCH2Cl基からなる群より選ばれるいずれかであり、
Z及びZ'は、同一でも異なっていてもよく、酸素原子、硫黄原子、及びCH2基からなる群より選ばれるいずれかであり、
n及びn'は、同一でも異なっていてもよく、
nは、Zが酸素原子の場合には0から15の整数であり、Zが硫黄原子又はCH2基の場合には0であり、
n'は、Z'が酸素原子の場合には0から15の整数であり、Z'が硫黄原子又はCH2基の場合には0である。)
(式中、
4は、全炭素原子数2から4のアルキレン基であり、
5は、炭素原子数1から20の炭化水素基であり、
6及びR7は、同一でも異なっていてもよく、炭素原子数4から21の炭化水素基であり、
ここで、R4、R5、及びR6における水素原子の少なくとも一部は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又は沃素原子で置換されていてもよく、
S、S'、及びS''は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、メチル基、及びCH2Cl基からなる群より選ばれるいずれかであり、
T及びT'は、同一でも異なっていてもよく、酸素原子、硫黄原子、及びCH2基からなる群より選ばれるいずれかであり、
P及びP'は、同一でも異なっていてもよく、
Pは、Tが酸素原子の場合には0から15の整数であり、Tが硫黄原子又はCH2基の場合には0であり、
P'は、T'が酸素原子の場合には0から15の整数であり、T'が硫黄原子又はCH2基の場合には0であり、
Qは、0から15の整数である。)
(3)のモルタル用保水剤組成物は、特定構造を有する櫛形ジオールを用いるものである。特定構造の櫛形ジオールを用いることにより、より短時間の混練で十分な保水性を発現することができる。
(4)(1)から(3)いずれか記載のモルタル用保水剤組成物と、水硬性無機粉体とを含むモルタル用組成物。
(5)左官モルタル用である(1)から(3)いずれか記載のモルタル用保水剤組成物。
(6)左官モルタル用である(4)に記載のモルタル用組成物。
ただし、(5)、(6)に記載の「左官モルタル」とは鏝などを用いた左官作業により成形されるモルタルのことで、具体的には補修用モルタル、タイル接着(圧着)用モルタル、マソンリーモルタル、壁の下地用モルタル、壁の仕上げ用モルタル、オートクレーブトライトウェートコンクリート(ALC)目地充填用モルタル、床仕上げ用のモルタル(セルフレベリング材)など)のことである。
(7)(4)または(6)に記載のモルタル用組成物を用いた左官作業方法。
「左官作業」とは、壁や天井、屋上などの建築構造物等の各種基材の表面にモルタルを塗装することである。
本発明のモルタル用保水剤組成物によれば、高い保水性を有するとともに、鏝の操作が重くなる等の作業性の低下の問題を生じさせることなく、且つ、アスベスト(石綿)を使用せずとも十分な保形性を有するモルタルを得ることができる。
<モルタル用保水剤組成物>
本発明のモルタル用保水剤組成物は、水溶性ポリウレタン(A)と、水溶性セルロースエーテル類(B)とを含む組成物である。
モルタル用保水剤組成物における水溶性ポリウレタン(A)と、水溶性セルロースエーテル類(B)との配合比は、特に限定されるものではない。好ましくは、モルタル用保水剤組成物100質量%に対する水溶性ポリウレタン(A)の含有量は1〜99質量%、水溶性セルロースエーテル類(B)の含有量は99〜1重量%である。より好ましくは、水溶性ポリウレタン(A)10〜90質量%、水溶性セルロースエーテル類(B)90〜10質量%の範囲であり、更に好ましくは、水溶性ポリウレタン(A)15〜70質量%、水溶性セルロースエーテル類(B)85〜30質量%の範囲である。水溶性ポリウレタン(A)と水溶性セルロースエーテル類(B)とを上記範囲で使用することにより、保水性に優れたモルタル用組成物が得られる。特に、水溶性ポリウレタン(A)を15〜70質量%および水溶性セルロースエーテル類(B)を85〜30質量%の範囲で含有するモルタル用組成物は鏝塗り作業性にも優れている。
[水溶性ポリウレタン(A)]
本発明に用いられる水溶性ポリウレタン(A)は、下記一般式(I)で表わされる繰り返し単位(a)と、下記一般式(II)で表される繰り返し単位(b)とを必須構成単位とするものである。繰り返し単位(a)と、繰り返し単位(b)とを含むものであれば、その他の任意の繰り返し単位を少量含んでいてもよい。
(式中、
Aは、両末端に水酸基を有するポリオキシアルキレンポリオールHO−A−OHの脱アルコール残基である2価の連結基を示し、
Bは、ジイソシアナートOCN−B−NCOの脱NCO残基である2価の連結基を示す。)
(式中、
Dは、分子内に炭素数4から21の1価炭化水素基を少なくとも2個以上有する櫛形ジオールHO−D−OHの脱アルコール残基である2価の連結基を示し、
Bは、ジイソシアナートOCN−B−NCOの脱NCO残基である2価の連結基を示す。)
また、前記繰り返し単位(a)及び繰り返し単位(b)の総モル数に対する前記繰り返し単位(a)のモル数の比は、通常0.5以上0.99以下であり、好ましくは0.70以上0.99以下、更に好ましくは0.80以上0.90以下である。
〔ポリオキシアルキレンポリオール:HO−A−OH〕
上記一般式(I)で表される繰り返し単位(a)の構成材料となる、両末端に水酸基を有するポリオキシアルキレンポリオールHO−A−OHとしては、特に限定されるものではないが、炭素数2から6のアルキレン基を有するポリオキシアルキレンポリオールを好適に用いることができる。
より具体的には、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドとの共重合体、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG)、ポリヘキサメチレンエーテルグリコール等を好ましく用いることができる。特に好ましくはポリエチレングリコール(PEG)が用いられる。
繰り返し単位(a)の構成材料となる、両末端に水酸基を有するポリオキシアルキレンポリオールHO−A−OHの数平均分子量(Mn)は、好ましくは400以上100,000以下、より好ましくは400以上20,000以下、更に好ましくは900以上9,000以下の範囲内にある。数平均分子量が400以上であれば、保水剤として十分な特性を有する水溶性ポリウレタン(A)を得ることができる。一方で、数平均分子量が100,000以下であれば、充分な重合反応を行うことができる。
尚、繰り返し単位(a)の構成材料となる、両末端に水酸基を有するポリオキシアルキレンポリオールHO−A−OHとしては、1種の単独使用のみならず、2種類以上のポリオキシアルキレンポリオールを組み合わせて用いてもよい。例えば、ポリエチレングリコールと、ポリプロピレングリコール又はポリテトラメチレンエーテルグリコールとを、組み合わせて用いることも可能である。水への溶解性を持たせるためには、ポリエチレングリコール(PEG)を70%用いることがより好ましい。
また、全グリコール類の20質量%までであれば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール等の低分子量グリコールを、上記のポリオキシアルキレンポリオール類と併用してもよい。
〔ジイソシアナート:OCN−B−NCO〕
上記一般式(I)及び一般式(II)で表される繰り返し単位(a)及び(b)の構成材料となる、ジイソシアナートOCN−B−NCOとしては、特に限定されるものではない。例えば、鎖状脂肪族ジイソシアナート類、環状脂肪族ジイソシアナート類、及び芳香族ジイソシアナートよりなる群から選ばれるジイソシアナート化合物を挙げることができる。これらの中では、全炭素原子数が(NCO基の炭素原子を含めて)3から18のジイソシアナート類を用いることが好ましい。
鎖状脂肪族ジイソシアナート類とは、NCO基の間を、直鎖もしくは分岐鎖を有するアルキレン基で繋いだ構造をもつポリイソシアナート化合物である。具体例としては、メチレンジイソシアナート、エチレンジイソシアナート、トリメチレンジイソシアナート、1−メチルエチレンジイソシアナート、テトラメチレンジイソシアナート、ペンタメチレンジイソシアナート、2−メチルブタン−1,4−ジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート(HMDI)、ヘプタメチレンジイソシアナート、2,2'−ジメチルペンタン−1,5−ジイソシアナート、リジンジイソシアナートメチルエステル(LDI)、オクタメチレンジイソシアナート、2,5−ジメチルヘキサン−1,6−ジイソシアナート、2,2,4−トリメチルペンタン−1,5−ジイソシアナート、ノナメチルジイソシアナート、2,4,4−トリメチルヘキサン−1,6−ジイソシアナート、デカメチレンジイソシアナート、ウンデカメチレンジイソシアナート、ドデカメチレンジイソシアナート、トリデカメチレンジイソシアナート、テトラデカメチレンジイソシアナート、ペンタデカメチレンジイソシアナート、ヘキサデカメチレンジイソシアナート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアナート等のジイソシアナートが挙げられる。
環状脂肪族ジイソシアナート類とは、NCO基の間を、環状構造をもつアルキレン基で繋いだ構造を持つポリイソシアナート化合物である。具体例としては、シクロヘキサン−1,2−ジイソシアナート、シクロヘキサン−1,3−ジイソシアナート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアナート、1−メチルシクロヘキサン−2,4−ジイソシアナート、1−メチルシクロヘキサン−2,6−ジイソシアナート、1−エチルシクロヘキサン−2,4−ジイソシアナート、4,5−ジメチルシクロヘキサン−1,3−ジイソシアナート、1,2−ジメチルシクロヘキサン−ω,ω'−ジイソシアナート、1,4−ジメチルシクロヘキサン−ω,ω'−ジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート(IPDI)、ジシクロヘキシルメタン−4,4'−ジイソシアナート、ジシクロヘキシルメチルメタン−4,4'−ジイソシアナート、ジシクロヘキシルジメチルメタン−4,4'−ジイソシアナート、2,2'−ジメチルジシクロヘキシルメタン−4,4'−ジイソシアナート、3,3'−ジメチルジシクロヘキシルメタン−4,4'−ジイソシアナート、4,4'−メチレン−ビス(イソシアナトシクロヘキサン)、イソプロピリデンビス(4−シクロヘキシルイソシアナート)(IPCI)、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、水素化トリレンジイソシアナート(H−TDI)、水素化4,4'−ジフェニルメタンジイソシアナート(H−MDI)、水素化キシリレンジイソシアナート(H−XDI)、ノルボルナンジイソシアナートメチル(NBDI)等のジイソシアナートが挙げられる。
芳香族ジイソシアナート類とは、NCO基の間を、フェニレン基、アルキル置換フェニレン基、及びアラルキレン基等の芳香族基、又は芳香族基を含有する炭化水素基で繋いだ構造を持つポリイソシアナート化合物である。具体例としては、1,3−及び1,4−フェニレンジイソシアナート、1−メチル−2,4−フェニレンジイソシアナート(2,4−TDI)、1−メチル−2,6−フェニレンジイソシアナート(2,6−TDI)、1−メチル−2,5−フェニレンジイソシアナート、1−メチル−3,5−フェニレンジイソシアナート、1−エチル−2,4−フェニレンジイソシアナート、1−イソプロピル−2,4−フェニレンジイソシアナート、1,3−ジメチル−2,4−フェニレンジイソシアナート、1,3−ジメチル−4,6−フェニレンジイソシアナート、1,4−ジメチル−2,5−フェニレンジイソシアナート、m−キシレンジイソシアナート、ジエチルベンゼンジイソシアナート、ジイソプロピルベンゼンジイソシアナート、1−メチル−3,5−ジエチルベンゼン−2,4−ジイソシアナート、3−メチル−1,5−ジエチルベンゼン−2,4−ジイソシアナート、1,3,5−トリエチルベンゼン−2,4−ジイソシアナート、ナフタリン−1,4−ジイソシアナート、ナフタリン−1,5−ジイソシアナート、1−メチルナフタリン−1,5−ジイソシアナート、ナフタリン−2,6−ジイソシアナート、ナフタリン−2,7−ジイソシアナート、1,1−ジナフチル−2,2'−ジイソシアナート、ビフェニル−2,4'−ジイソシアナート、ビフェニル−4,4'−ジイソシアナート、1,3−ビス(1−イソシアナト−1−メチルエチル)ベンゼン、3,3'−ジメチルビフェニル−4,4'−ジイソシアナート、ジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアナート(MDI)、ジフェニルメタン−2,2'−ジイソシアナート、ジフェニルメタン−2,4'−ジイソシアナート、キシリレンジイソシアナート(XDI)等のジイソシアナートが挙げられる。
〔櫛形ジオール:HO−D−OH〕
上記一般式(II)で表される繰り返し単位(b)の構成材料となる、櫛形ジオールHO−D−OHは、分子内に炭素原子数4から21の1価炭化水素基を少なくとも2個以上有するジオール類である。ここで、1価炭化水素基は、ジオール類の分子骨格に側鎖として複数個がグラフトしており、このような形状から「櫛形ジオール」と称している。
炭素原子数4から21の1価炭化水素基としては特に限定されるものではないが、例えば、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基等が挙げられる。
また、櫛形ジオールHO−D−OHにおいて、炭素原子数4から21の1価炭化水素基のグラフト位置は、ジオール類の分子骨格に直接グラフトする場合であっても、また、メチレン基、エーテル基、チオエーテル基、ポリエーテル基等を介して分子骨格に結合する場合であってもよい。
櫛形ジオールHO−D−OHの分子骨格は、炭化水素のみからなっていてもよいが、エーテル基(−O−)、ポリエーテル基、或いは、3級アミノ基(−N(R)−)等の極性基を分子骨格に有するジオールも、本発明においては好適に用いられる。
このような櫛形ジオールの製造方法は特に限定されるものではなく、公知の方法により得ることができる。公知の方法としては、例えば、特開平11−343328号や特開平12−297133号に記載されている方法、特開2004−169011号に記載されている方法を挙げることができる。
本発明に好ましく用いられる櫛形ジオールHO−D−OHとしては、例えば、下記一般式(III)及び下記一般式(IV)で表わされる櫛形ジオールを挙げることができる。下記一般式(III)及一般式(IV)で表される櫛形ジオールは、1種単独であっても、また複数種を同時に併用してもよい。例えば、一般式(III)で表される櫛型ジオールの複数種を使用する場合、一般式(IV)で表される櫛型ジオールの複数種を使用する場合、一般式(III)で表される櫛型ジオールと一般式(IV)で表される櫛型ジオールとを混在させる場合のいずれであってもよい。
(式中、
1は、炭素原子数1から20、より好ましくは炭素原子数4から12の炭化水素基又は窒素含有炭化水素基であり、
2及びR3は、同一でも異なっていてもよく、炭素原子数4から21、より好ましくは炭素原子数4から12の炭化水素基であり、
ここで、R1、R2、及びR3における水素原子の少なくとも一部は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、及び沃素原子からなる群より選ばれる少なくとも1種の原子で置換されていてもよく、
Y及びY'は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、メチル基、及びCH2Cl基からなる群より選ばれるいずれかであり、
Z及びZ'は、同一でも異なっていてもよく、酸素原子、硫黄原子、及びCH2基からなる群より選ばれるいずれかであり、
n及びn'は、同一でも異なっていてもよく、
nは、Zが酸素原子の場合には0から15の整数であり、Zが硫黄原子又はCH2基の場合には0であり、
n'は、Z'が酸素原子の場合には0から15の整数であり、Z'が硫黄原子又はCH2基の場合には0である。)
(式中、
4は、全炭素原子数2から4のアルキレン基であり、
5は、炭素原子数1から20、より好ましくは炭素原子数4から12の炭化水素基であり、
6及びR7は、同一でも異なっていてもよく、炭素原子数4から21、より好ましくは炭素原子数4から12の炭化水素基であり、
ここで、R4、R5、及びR6における水素原子の少なくとも一部は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又は沃素原子で置換されていてもよく、
S、S'、及びS''は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、メチル基、及びCH2Cl基からなる群より選ばれるいずれかであり、
T及びT'は、同一でも異なっていてもよく、酸素原子、硫黄原子、及びCH2基からなる群より選ばれるいずれかであり、
P及びP'は、同一でも異なっていてもよく、
Pは、Tが酸素原子の場合には0から15の整数であり、Tが硫黄原子又はCH2基の場合には0であり、
P'は、T'が酸素原子の場合には0から15の整数であり、T'が硫黄原子又はCH2基の場合には0であり、
Qは、0から15の整数である。)
〔水溶性ポリウレタン(A)の製造方法〕
本発明に用いられる水溶性ポリウレタン(A)の製造方法は特に限定されるものではなく、公知の任意の方法を採用することができる。水溶性ポリウレタン(A)の製造方法としては、例えば、特開平11−343328号や特開平12−297133号に記載されている方法、或いは、特開2004−169011号に記載されている方法を用いることができる。なかでも、特開2004−169011号に記載されている方法は、得られるポリウレタン樹脂の粒子径が揃っており、且つ、平均粒子径を容易に200μm以下にできる点で、特に優れている。
〔水溶性ポリウレタン(A)の物性〕
本発明に用いられる水溶性ポリウレタン(A)の粘度は、B型粘度計(100,000mPa・sまではBL型粘度計を用い6rpmで、それ以上の粘度ではBH型粘度計を用い4rpm)で測定した20℃での2%水溶液の粘度が、好ましくは10mPa・s以上300,000mPa・s以下、より好ましくは100mPa・s以上200,000mPa・s以下、特に好ましくは1000mPa・s以上200,000mPa・s以下の範囲であることが適当である。本発明においては、2%水溶液の粘度が10mPa・s以上あれば、保水性を高めることができる。また、2%水溶液の粘度が300,000mPa・s以下であれば、鏝の操作における作業性の低下を防止することができる。
また、本発明に用いられる水溶性ポリウレタン(A)の粉体の粒子径は、モルタルを捏ねやすい観点から、細かい方が好ましい。ただし、あまりに細かいと取り扱いにくいことから、平均粒子径が好ましくは10μm以上300μm以下、より好ましくは50μm以上200μm以下程度であることが好適である。
[水溶性セルロースエーテル類(B)]
本発明に用いられる水溶性セルロースエーテル類(B)としては、特に限定されるものではなく、モルタル用増粘剤として公知の水溶性セルロースエーテル類を用いることができる。
本発明に用いられる水溶性セルロースエーテル類(B)の具体例としては、例えば、メチルセルロース(MC)、メチルヒドロキシエチルセルロース(MHEC)、メチルヒドロキシプロピルセルロース(MHPC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、エチルヒドロキシエチルセルセロロース(EHEC)等が挙げられる。市販の水溶性セルロースエーテル類を用いることも可能であり、市販品としては、例えば、ダイセルファインケム社製のセルブレン、信越化学社製のメトローズやhi−メトローズ、松本油脂製薬社製のマーポローズ、ダウ社製のメトセル、アクゾノーベル社製のベルモコール、ハークレス社のアクアロン等が挙げられる。
[その他成分]
本発明のモルタル用保水剤組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、界面活性剤、分散剤(減水剤)、空気連行剤(AE剤)、消泡剤、ブロッキング防止剤、収縮低減剤等の公知の添加剤を配合してもよい。
また、水溶性ポリマーである、アクリル系ポリマー、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリエチレンオキサイド(PEO)、グアーガム、キサンタンガム、ウェランガム等を本発明のモルタル用保水剤組成物と併せて使用することもできる。
<モルタル用組成物>
本発明のモルタル用組成物は、上記の本発明のモルタル用保水剤組成物と、水硬性無機粉体とを必須成分として含むものである。本発明においては、モルタル用組成物100質量%に対する上記の本発明のモルタル用保水剤組成物の含有量を0.01質量%以上1質量%以下、水硬性無機粉体と砂等の細骨材を合わせた含有量を99質量%以上99.99質量%以下とすることが好ましい。
ここで、水硬性無機粉体と細骨材との比率は、その後得られるモルタルの用途により様々であるが、通常は、細骨材が水硬性無機粉体の0.5倍以上5倍以下程度となるように配合する。
本発明のモルタル用組成物に用いられる水硬性無機粉体は、特に限定されるものではなく、例えば、各種ポルトラントセメント、アルミナセメント、高炉セメント、珪酸カルシウム等が挙げられる。また、本発明に用いられる細骨材も特に限定されるものではなく、例えば、砂、粉砕ケイ石紛、フライアッシュ、高炉スラグ、シリカフューム、パーライト、軽石、発泡コンクリート破砕物、発泡ピラスチック破砕物、中空ポリマー粒子等が挙げられる。
本発明のモルタル用組成物は、その他の任意成分として、各種減水剤、再乳化エマルション樹脂粉末、消泡剤、界面活性剤、収縮低減剤、硬化促進剤、硬化遅延剤、各種繊維類(ロックウール、ガラス繊維、カーボン繊維、セルロース繊維、パルプ、各種合成樹脂繊維)等を含んでもよい。
尚、本発明のモルタル用組成物は、各種のモルタル用途に応じて、適宜、適当な量の水を加えて混練し、モルタルとして施工に用いることができる。なお、本発明のモルタル保水性組成物を用いたモルタルは押出成形用のモルタルとは異なり、鏝を用いた左官作業が可能な程度に柔らかなモルタルである。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<水溶性ポリウレタンPU−1の合成>
[櫛形ジオール−1の合成]
500mLの丸底フラスコに、マグネチックスターラー、温度計、及び滴下ロートを設置し、2−エチルヘキシルアミン(光栄化学社製)64.6gを仕込み、フラスコ内を窒素で置換した。引き続き、フラスコをオイルバスで90℃に加熱し、攪拌しながら、滴下ロートを用いて2−エチルヘキシルグリシジルエーテル(旭電化社製、商品名:アデカグリシロールED518S、エポキシ価:186)190.0gを40分かけて滴下した。滴下終了後、オイルバスの温度を120℃に上げて、フラスコを10時間加熱した。続いて、オイルバスの温度を150℃に上げて、真空ポンプを用いて、3mmHgの真空度で少量の未反応物を減圧留去した。これにより、2−エチルヘキシルアミン1モルに対して2−エチルヘキシルグリシジルエーテルが2モルの比率で付加した櫛形ジオール−1(OH価からの平均分子量:510)を収率95%で得た。
[プレポリマー−1の合成]
100mLガラス製フラスコに、上記で得られた櫛形ジオール−1を20g、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)を45.5g加えた。フラスコを80℃に8時間加熱し、プレポリマー−1を得た。
[水溶性ポリウレタンPU−1の合成]
特開2004−169011の実施例8に記載された方法に準じて合成した。
2000mLのガラス製セパラブルフラスコに、市販のポリエチレングリコール(三洋化成社製、商品名:PEG#6000、数平均分子量:8,630)を500g仕込み、窒素シール下で150℃にて溶融した。これを攪拌しながら、減圧下(3mmHg)で3時間乾燥した。乾燥後、70℃まで温度を下げ、フラスコ内を1気圧の窒素で満たした。引き続き、上記で得られたプレポリマー−1を16.04g、酸化防止剤としてジ−ter−ブチルヒドロキシトルエン(BHT)を1000ppm加えて攪拌後、溶剤としてのイソオクタン(和光純薬社製)を350g、分散剤を1.5g加え、ディスパーで分散させた。フラスコ内を攪拌しながら、触媒としてジブチルスズジラウレート(DBTDL)を0.05g添加し、90℃で6時間反応させた。引き続き、40℃まで温度を下げ、フラスコから生成物を取り出し、ろ過乾燥することにより、水溶性ポリウレタン樹脂(PU−1)を得た。得られた樹脂粉末の平均粒子径は100μm、2%水溶液の20℃での粘度は4,200mPa・s(BL型粘度計、6rpm)であった。
<水溶性ポリウレタンPU−2の合成>
[櫛形ジオール−2の合成]
500mLの丸底フラスコに、マグネチックスターラー、温度計、及び滴下ロートを設置し、3−ラウリルオキシプロピルアミン(光栄化学社製)64.6gを仕込み、フラスコ内を窒素で置換した。引き続き、フラスコをオイルバスで90℃に加熱し、攪拌しながら、滴下ロートを用いて2−エチルヘキシルグリシジルエーテル(旭電化社製、商品名:アデカグリシロールED518S、エポキシ価:186)100.7gを40分かけて滴下した。滴下終了後、オイルバスの温度を120℃に上げて、フラスコを10時間加熱した。続いて、オイルバスの温度を150℃に上げて、真空ポンプを用いて、3mmHgの真空度で少量の未反応物を減圧留去した。これにより、3−ラウリルオキシプロピルアミン1モルに対して2−エチルヘキシルグリシジルエーテルが2モルの比率で付加した櫛形ジオール−2(OH価からの平均分子量:630)を収率95%で得た。
[プレポリマー−2の合成]
100mLガラス製フラスコに、上記で得られた櫛形ジオール−2を20g、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)を44g加えた。フラスコを80℃に6時間加熱し、プレポリマー−2を得た。
[水溶性ポリウレタンPU−2の合成]
特開2004−169011の実施例8に記載された方法に準じて合成した。
2000mLのガラス製セパラブルフラスコに、市販のポリエチレングリコール(三洋化成社製、商品名:PEG#6000、数平均分子量:8,630)を500g仕込み、窒素シール下で150℃にて溶融した。これを攪拌しながら、減圧下(3mmHg)で3時間乾燥した。乾燥後、70℃まで温度を下げ、フラスコ内を1気圧の窒素で満たした。引き続き、上記で得られたプレポリマー−2を16.0g、酸化防止剤としてジ−ter−ブチルヒドロキシトルエン(BHT)を1000ppm加えて攪拌後、溶剤としてのイソオクタン(和光純薬社製)を350g、分散剤を1.5g加え、ディスパーで分散させた。フラスコ内を攪拌しながら、触媒としてジブチルスズジラウレート(DBTDL)を0.05g添加し、90℃で6時間反応させた。引き続き、40℃まで温度を下げ、フラスコから生成物を取り出し、ろ過乾燥させ、水溶性ポリウレタン樹脂(PU−2)を得た。得られた樹脂粉末の平均粒子径は120μm、2%水溶液の20℃での粘度は200,000mPa・s(BH型粘度計、4rpm)であった。
[水溶性ポリウレタンPU−3の合成]
(櫛形ジオール骨格を含まない水溶性ポリウレタンの合成例)
上記水溶性ポリウレタン樹脂PU−1の合成例に準じて合成した。ただしプレポリマー−1の替わりにHDIを用いた。
2000mLのガラス製セパラブルフラスコに、市販のポリエチレングリコール(三洋化成社製、商品名:PEG#6000、数平均分子量:8,630)を500g仕込み、窒素シール下で150℃にて溶融した。これを攪拌しながら、減圧下(3mmHg)で3時間乾燥した。乾燥後、70℃まで温度を下げ、フラスコ内を1気圧の窒素で満たした。引き続き、HDIを9.5g、酸化防止剤としてジ−ter−ブチルヒドロキシトルエン(BHT)を1000ppm加えて攪拌後、溶剤としてのイソオクタン(和光純薬社製)を350g、分散剤を1.5g加え、ディスパーで分散させた。フラスコ内を攪拌しながら、触媒としてジブチルスズジラウレート(DBTDL)を0.05g添加し、90℃で6時間反応させた。引き続き、40℃まで温度を下げ、フラスコから生成物を取り出し、ろ過乾燥させ、水溶性ポリウレタン(PU−3)を得た。得られた樹脂粉末の平均粒子径は100μm、2%水溶液の20℃での粘度は23mPa・s(B型粘度計、6rpm)であった。
<実施例1>
[モルタルの調製]
普通ポルトラントセメント(C)、豊浦砂(S)、水溶性セルロースエーテル(MC)(ダイセルファインケム社製、商品名:セルブレン)、及び、上記で得られた水溶性ポリウレタン(PU−1)、を表1に記載した処方で1分間混合し、続いて水道水(W)を表1に記載した処方量加え、更に3分間混練することにより、試験用モルタルを得た。
<評価>
[保水性評価]
得られた試験用モルタルにつき、都市再生機構の定めるタイル接着用モルタルの保水性試験方法に準じて保水性評価を行った。具体的には、内径50mm、高さ10mm、厚さ3mmの真鍮製リング型枠をガラス板上のろ紙(化学分析用5Aろ紙)に載せ、リング型枠に混練したモルタルを充填し、ガラス板を上に載せ、上下を逆さにして20℃の恒温器内に設置した。1時間後に恒温器から取り出し、ろ紙へにじみ出した水分の広がりが最大と認められる方向と、その直角方向での水分の広がりを1mm単位で測定し、その平均値(和の1/2)をZ(mm)とし、下記式にて保水率を算出した。算出結果を表1に示す。
保水率(%)=50÷Z×100
尚、都市再生機構の定めるタイルモルタルの保水率の基準は、80%以上95%以下であることから、下記の基準にて保水率の評価を行った。評価結果を表1に示す。
○:保水率80%以上95%以下
×:保水率80%未満
[作業性評価]
作業性評価としては、鏝を用いてモルタルを平板に塗る際の作業性につき、下記の基準で評価を行った。評価結果を表1に示す。
○:鏝が軽く操作できる
△:鏝が若干重く感じられる
×:モルタルが粘って鏝がかなり重く感じられる
<実施例2〜3>(参考例2〜3)
上記で得られた水溶性ポリウレタン(PU−1)を用いて、表1に記載した処方により、実施例1と同様に試験用モルタルを得た。得られた試験用モルタルを用いて、実施例1と同様に、保水性評価及び作業性評価を行った。評価結果を表1に示す。
<実施例4、5>
上記で得られた水溶性ポリウレタン(PU−2)を用いて、表1に記載した処方により、実施例1と同様に試験用モルタルを得た。得られた試験用モルタルを用いて、実施例1と同様に、保水性評価及び作業性評価を行った。評価結果を表1に示す。
<比較例1>
ポリウレタンを用いることなく、表1に記載した処方により、実施例1と同様に試験用モルタルを得た。得られた試験用モルタルを用いて、実施例1と同様に、保水性評価及び作業性評価を行った。評価結果を表1に示す。
<比較例2〜3>
上記で得られた水溶性ポリウレタン(PU−1)を用いて、水溶性セルロースエーテル(MC)を用いることなく、表1に記載した処方により、実施例1と同様に試験用モルタルを得た。得られた試験用モルタルを用いて、実施例1と同様に、保水性評価及び作業性評価を行った。評価結果を表1に示す。
<比較例4、5>
上記で得られた櫛形ジオール骨格を含まない水溶性ポリウレタン(PU−3)を用いて、表1に記載した処方により、実施例1と同様に試験用モルタルを得た。得られた試験用モルタルを用いて、実施例1と同様に、保水性評価及び作業性評価を行った。評価結果を表1に示す。
<まとめ>
表1に示されるように、水溶性ポリウレタン(A)と水溶性セルロースエーテル(B)とを混合して用いることで、保水性を維持しつつ、水溶性セルロースエーテル(B)のみの場合よりも作業性が改善された。また、水溶性ポリウレタン(A)の単独使用(比較例2〜3)の場合よりも、少ない添加量で十分な効果が得られることが判った。また、櫛形ジオールを含まない水溶性ポリウレタンを使用した場合(比較例4、5)は十分な保水性が得られ難いことが判った。
本発明は、左官用モルタル、補修用モルタル、タイル接着(圧着)用モルタル、マソンリーモルタル、ポンプアップ用モルタル、スプレー用モルタル、下地用モルタル、仕上げ用モルタル、オートクレーブトライトウェートコンクリート(ALC)目地充填用モルタル、床仕上げ用のモルタル(セルフレベリング材)等の広範囲のセメント系モルタルや石膏プラスター、石膏ボード用目地処理材、漆喰等の保水剤として好適に利用できる。なかでも鏝での作業を必要とする左官モルタル(左官用モルタル、補修用モルタル、タイル接着(圧着)用モルタル、マソンリーモルタル、壁の下地用モルタル、壁の仕上げ用モルタル、オートクレーブトライトウェートコンクリート(ALC)目地充填用モルタル、床仕上げ用のモルタル(セルフレベリング材)など)に特に適する。

Claims (4)

  1. 平均粒子径が10μm以上200μm以下の水溶性ポリウレタン(A)と水溶性セルロースエーテル類(B)とを含む、左官モルタル用保水剤組成物であり、
    前記水溶性ポリウレタン(A)が、下記一般式(I)で表わされる繰り返し単位(a)と、下記一般式(II)で表される繰り返し単位(b)とを含み、
    前記繰り返し単位(a)及び繰り返し単位(b)の総モル数に対する前記繰り返し単位(a)のモル数の比が、0.5以上0.99以下であり、
    該左官モルタル用保水剤組成物100質量%に対する該水溶性ポリウレタン(A)の含有量は15質量%以上70質量%以下であり、該水溶性セルロースエーテル類(B)の含有量は30質量%以上85質量%以下である、左官モルタル用保水剤組成物。
    (式中、
    Aは、両末端に水酸基を有するポリオキシアルキレンポリオールHO−A−OHの脱アルコール残基である2価の連結基を示し、
    Bは、ジイソシアナートOCN−B−NCOの脱NCO残基である2価の連結基を示す。)
    (式中、
    Dは、分子内に炭素数4から21の1価炭化水素基を少なくとも2個以上有する櫛形ジオールHO−D−OHの脱アルコール残基である2価の連結基を示し、
    Bは、ジイソシアナートOCN−B−NCOの脱NCO残基である2価の連結基を示す。)
  2. 前記櫛形ジオールHO−D−OHは、下記一般式(III)及び/又は下記一般式(IV)で表わされる櫛形ジオールである請求項1に記載の左官モルタル用保水剤組成物。
    (式中、
    1は、炭素原子数1から20の炭化水素基又は窒素含有炭化水素基であり、
    2及びR3は、同一でも異なっていてもよく、炭素原子数4から21の炭化水素基であり、
    ここで、R1、R2、及びR3における水素原子の少なくとも一部は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、及び沃素原子からなる群より選ばれる少なくとも1種の原子で置換されていてもよく、
    Y及びY'は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、メチル基、及びCH2Cl基からなる群より選ばれるいずれかであり、
    Z及びZ'は、同一でも異なっていてもよく、酸素原子、硫黄原子、及びCH2基からなる群より選ばれるいずれかであり、
    n及びn'は、同一でも異なっていてもよく、
    nは、Zが酸素原子の場合には0から15の整数であり、Zが硫黄原子又はCH2基の場合には0であり、
    n'は、Z'が酸素原子の場合には0から15の整数であり、Z'が硫黄原子又はCH2基の場合には0である。)
    (式中、
    4は、全炭素原子数2から4のアルキレン基であり、
    5は、炭素原子数1から20の炭化水素基であり、
    6及びR7は、同一でも異なっていてもよく、炭素原子数4から21の炭化水素基であり、
    ここで、R4、R5、及びR6における水素原子の少なくとも一部は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又は沃素原子で置換されていてもよく、
    S、S'、及びS''は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、メチル基、及びCH2Cl基からなる群より選ばれるいずれかであり、
    T及びT'は、同一でも異なっていてもよく、酸素原子、硫黄原子、及びCH2基からなる群より選ばれるいずれかであり、
    P及びP'は、同一でも異なっていてもよく、
    Pは、Tが酸素原子の場合には0から15の整数であり、Tが硫黄原子又はCH2基の場合には0であり、
    P'は、T'が酸素原子の場合には0から15の整数であり、T'が硫黄原子又はCH2基の場合には0であり、
    Qは、0から15の整数である。)
  3. 請求項1または2に記載の左官モルタル用保水剤組成物と、水硬性無機粉体とを含む左官モルタル用組成物。
  4. 請求項3に記載の左官モルタル用組成物を用いた左官作業方法。
JP2007551087A 2005-12-20 2006-12-19 モルタル用保水剤組成物 Active JP5646136B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007551087A JP5646136B2 (ja) 2005-12-20 2006-12-19 モルタル用保水剤組成物

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005367199 2005-12-20
JP2005367199 2005-12-20
PCT/JP2006/325236 WO2007072802A1 (ja) 2005-12-20 2006-12-19 モルタル用保水剤組成物
JP2007551087A JP5646136B2 (ja) 2005-12-20 2006-12-19 モルタル用保水剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007072802A1 JPWO2007072802A1 (ja) 2009-05-28
JP5646136B2 true JP5646136B2 (ja) 2014-12-24

Family

ID=38188580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007551087A Active JP5646136B2 (ja) 2005-12-20 2006-12-19 モルタル用保水剤組成物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5646136B2 (ja)
WO (1) WO2007072802A1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08245250A (ja) * 1995-03-06 1996-09-24 Sanyo Chem Ind Ltd 左官モルタル用混和剤
JPH11343328A (ja) * 1998-03-31 1999-12-14 Mitsui Chem Inc 櫛形疎水基を有する水溶性ポリウレタンおよび押出成形助剤
JP2000297133A (ja) * 1999-04-14 2000-10-24 Mitsui Chemicals Inc 櫛形ジオールおよび水溶性ポリウレタンおよび押出成形助剤
JP2001348256A (ja) * 2000-04-07 2001-12-18 Mitsui Chemicals Inc モルタル用増粘剤
JP2004043214A (ja) * 2002-07-09 2004-02-12 Shin Etsu Chem Co Ltd 押出成形組成物用バインダー、押出成形組成物及び押出成形物硬化体
JP2004169011A (ja) * 2002-10-30 2004-06-17 Mitsui Chemicals Inc 水溶性ポリウレタンの製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08245250A (ja) * 1995-03-06 1996-09-24 Sanyo Chem Ind Ltd 左官モルタル用混和剤
JPH11343328A (ja) * 1998-03-31 1999-12-14 Mitsui Chem Inc 櫛形疎水基を有する水溶性ポリウレタンおよび押出成形助剤
JP2000297133A (ja) * 1999-04-14 2000-10-24 Mitsui Chemicals Inc 櫛形ジオールおよび水溶性ポリウレタンおよび押出成形助剤
JP2001348256A (ja) * 2000-04-07 2001-12-18 Mitsui Chemicals Inc モルタル用増粘剤
JP2004043214A (ja) * 2002-07-09 2004-02-12 Shin Etsu Chem Co Ltd 押出成形組成物用バインダー、押出成形組成物及び押出成形物硬化体
JP2004169011A (ja) * 2002-10-30 2004-06-17 Mitsui Chemicals Inc 水溶性ポリウレタンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2007072802A1 (ja) 2009-05-28
WO2007072802A1 (ja) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100469904B1 (ko) 빗 형상 디올
US20090054588A1 (en) Fluoride-modified additive for cementitious products, process for its preparation and use thereof
JPH10203855A (ja) コンクリート添加剤としての非イオン型の水分散性ポリイソシアネートの使用
JP6995475B2 (ja) 無黄変セメント系ポリウレタン発泡複合体及びその製造方法
JP4803045B2 (ja) ウレタンセメント系組成物、塗り床材及びその施工方法
JP5646136B2 (ja) モルタル用保水剤組成物
JPH11171960A (ja) 会合性ポリウレタン樹脂および押出成形用増粘剤
JP3908406B2 (ja) 櫛形ジオールおよび水溶性ポリウレタンおよび押出成形助剤
JP4964631B2 (ja) 2成分型ウレタン樹脂組成物
JP2007197313A (ja) 水硬性組成物
JP2754344B2 (ja) セルフレベリング性床施工用非水性組成物
JPH0315669B2 (ja)
JP4535564B2 (ja) 舗装施工方法
JP3777018B2 (ja) 房状疎水基を有する高分子および押出成形助剤
JP2005162585A (ja) 粉塵低減剤
JP2001072894A (ja) パテ材
JPH06234963A (ja) ポリウレタン接着剤
JP2005194391A (ja) パテ又はボンド用混和材
JP2000297132A (ja) 房状疎水基を有する高分子および押出成形助剤
JP3088667B2 (ja) セメント用分離低減剤
JP2023000749A (ja) 水硬性組成物、硬化物、及び水硬性組成物の製造方法
JP2023117034A (ja) 水硬性組成物、硬化物、及び水硬性組成物の製造方法
JP2004043214A (ja) 押出成形組成物用バインダー、押出成形組成物及び押出成形物硬化体
JPWO2015083652A1 (ja) 掘削泥水用添加剤、掘削泥水組成物及び地盤掘削工法
JPH04168185A (ja) 一液型ウレタン系接着剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091001

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20101118

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5646136

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250