JP5644479B2 - 車両の警報音発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の警報音発生装置に関するものである。
特許文献1には、停車中の車両が前方向へ発進したとき、車両周辺の人に対して車両が前進走行していることを知らせるための前進警報音を発する警報音発生装置が開示され、警報音発生動作をオンまたはオフするスイッチ、より具体的にはトグルスイッチを備えている。
実用新案登録第3149916号公報
上記従来技術のように、トグルスイッチによって警報音発生動作のオン・オフを可能とする構成の場合、運転者がスイッチオフ状態を選択し続けると、基本的には警報音が発生しない状態が継続されることになる。
しかし、安全性の観点からも基本的には警報音を発する構成とすべきであり、継続的に警報音が発生しない状態を維持するべきではない。
本発明の目的は、運転者の操作によって警報音発生動作をオフすることを可能としつつも、基本的には警報音発生動作がオンとなり、警報音を発することが可能な車両の警報音発生装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の車両の警報音発生装置では、警報音発生手段による警報音の発生を禁止すべく、警報音禁止手段の手動操作による警報音禁止指令の発令によって警報音の発生禁止たとしても、車速が所定車速を超えたり、自車位置が警報音発生禁止領域の外になるなど、一旦、警報音が迷惑でなくなったときは、警報音禁止手段を警報音禁止指令が発令されない状態に復帰させることで、警報音の発生禁止を解除することとした。
例えば、深夜とか、住宅街のため、警報音が迷惑になる場合において、警報音が発せられるのを、警報音禁止手段の手動操作による警報音禁止指令の発令によって禁止することができ、周辺の人が迷惑を被るのを回避することができる。
また、車速が所定車速以上になったり、自車位置情報に基づく判断の結果、警報音が迷惑にならない場所まで走行したと判断したら警報音禁止手段を警報音禁止指令が発令されない状態に復帰させることにより警報音発生禁止を解除するため、
警報音が迷惑にならない場所まで走行したにもかかわらず警報音が発せられない警報音禁止状態が継続して、警報装置が安全装置としての用をなさなくなるといった問題を回避することができる。

本発明による車両の警報音発生装置を例示する、警報音発生源の制御システムに係わる制御系統図である。 図1における警報音コントローラが、実施例1において実行する前発進警報音(S音)の制御プログラムを示すフローチャートである。 図1における警報音コントローラが、実施例1において実行する前進警報音(D音)の制御プログラムを示すフローチャートである。 図1における警報音コントローラが、実施例1において実行する後退警報音(R音)の制御プログラムを示すフローチャートである。 図1における警報音コントローラが、実施例1において実行する警報音禁止制御プログラムを示すフローチャートである。 図1における警報音コントローラが、実施例1において実行する警報音増大制御プログラムを示すフローチャートである。 図1における警報音コントローラが、実施例2において実行する警報音禁止制御プログラムを示す、図5と同様なフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
〔実施例1〕
まず、構成を説明する。
図1は、本発明による車両の警報音発生装置を例示し、警報音発生装置を構成する警報音発生源の制御システムに係わる制御系統図である。
本実施例では警報音発生源として、車外周辺の人である歩行者等(歩行者、二輪車等)に向けて警報を発するための車外用警報音発生源である車室外スピーカ1(警報音発生手段に相当)と、運転者に向けて警報を発するための車室内用警報音発生源である車室内スピーカ11とを備えるものとする。
なお、本実施例において、警報音発生装置を用いる車両は、電動モータのみを動力源とし、このモータにより電気走行する(EV走行する)電気自動車とする。
しかし、本発明は、電動モータおよびエンジンを動力源とし、電動モータのみで走行する電気走行モード(EVモード)と、電動モータおよびエンジンからの動力で走行するハイブリッドモード(HEVモード)とを持つハイブリッド車両や、エンジンのみを動力源とするエンジン搭載車にも同様に適用可能であるのは言うまでもない。
車室外スピーカ1は、電気自動車の動力源である電動モータおよび変速機などから成る動力源ユニットを収納した車両前部のモータルーム内における空間、特に車輪が跳ね上げた泥水や石などの異物が侵入することがなく、かつ、雨や雪や高圧洗車水のような異物が侵入することのない空間内に設置し、
この空間を車室外スピーカ1の共鳴箱として利用することで、本実施例の警報音発生装置を無指向性のものとなるよう構成する。
[警報音制御システム]
車室外スピーカ1は車室内スピーカ11と共に、図1の警報音コントローラ(警報音発生手段に相当)12によって作動制御する。
かかる制御のため警報音コントローラ12(警報音発生手段)には、運転者が駐停車および走行方向を指令するために行うシフト(レンジセレクト)操作に応動して、選択レンジが駐車(P)レンジ、後退(R)レンジ、中立(N)レンジ、前進(D)レンジの何れであるのかを検知するレンジセンサ13からの信号を入力する。
警報音コントローラ12にはその他に、
車速Vを検出する車速センサ14からの信号と、
ブレーキペダルの踏み込んだ制動状態でONとなり、ブレーキペダルを解放した非制動状態でOFFとなるブレーキスイッチ15からの信号と、
車室外スピーカ1からの音を消音させたい時に押して指令する消音スイッチ16(警報音禁止手段)からの信号と、
車室外スピーカ1からの音を増大させたい時に押して指令する増音スイッチ17からの信号と、
動力源ユニット2を駆動可能な状態にするイグニッションスイッチ18からのON,OFF信号と、
自車と、車両進行方向にある他車両などの障害物との間における距離Lを検出する障害物接近距離センサ19からの信号と、
GPS機能を内包する車両のナビゲーションシステム20(自車位置情報取得手段に相当)からの自車位置情報とを入力する。
[車室内への警報音]
図1の警報音コントローラ12は本実施例の場合、車室内スピーカ11を以下のように作動させるものとする。
(1)レンジセンサ13からRレンジ選択信号を受けている間、車室内スピーカ11から、「Rレンジ選択中」を運転者に知らせるための、「Rレンジ選択警報音」(本実施例では間歇音とする)が発せられるよう、この車室内スピーカ11を作動させる。
(2)障害物接近距離センサ19で検出した障害物までの距離Lが設定距離未満である間、車室内スピーカ11から、「障害物に接近している」ことを運転者に知らせるための、例えば音声による「障害物接近警報音」が発せられるよう、この車室内スピーカ11を作動させる。
車室内の運転者に知らせるべき警報音としては、これらの他に、図示しなかったがシートベルトの未着装を警報するための「シートベルト警報音」などがある。
しかし、「シートベルト警報音」は上記の「障害物接近警報音」と共に、車室内スピーカ11からではなく、専用のスピーカやブザーから発せられるものであってもよい。
[車室外への警報音]
次に、図1の警報音コントローラ12が実行する車室外スピーカ1の作動制御を以下に説明する。
なお、本実施例では、車室外スピーカ1からの警報音として、前発進に先立って警報のために発生させるべき短時間の前発進警報音(S音)と、前進走行時に警報のための発生させるべき前進警報音(D音)と、後退走行時に警報のために発生させるべき後退警報音(R音)とを設定する。
なお、前発進警報音(S音)は、ソフトフォーン型式の「フォア〜ン」のような柔らかい音とし、前進警報音(D音)は、エンジン搭載車が走行中に発生するエンジン音に似せたエンジン疑似音とし、後退警報音(R音)は、Rレンジ選択中に前記したごとく車室内スピーカ11から発生される「Rレンジ選択警報音」と同じ間歇音とする。
ところで、前進警報音(D音)は上記の通りエンジン疑似音であって、長時間に亘り発生し続けるため、この前進警報音(D音)を聞き続けると気分的に好ましくなく、またこの前進警報音(D音)は運転者に聞かせる必要のない音でもある。
これに対し前発進警報音(S音)は、ソフトフォーン型式の柔らかい音であると共に、発進開始直前から発進開始までの短時間しか発生させない音であるため、運転者にとって気分的に嫌な音でもないし、前発進の警報は、これが発せられたのを運転者が確認できるようにするのが好ましいことから、前発進警報音(S音)は運転者に聞かせたい音である。
これらの要求に鑑み本実施例においては、前進警報音(D音)を以下に説明するようなエンジン疑似音とし、前発進警報音(S音)を以下に説明するようなソフトフォーン型式の柔らかい音とする。
ここで、車両の車室内外間における音の伝搬特性を考察するに、車両は、比較的高い所定周波数域(車両によって異なるが、通常は1.5〜6KHz)の音が車室外から車室内へ入りにくく、比較的低い所定周波数域(車両によって異なるが、通常は1.5KHz未満)の音が車室外から車室内へ入り易い造りになっているのが普通である。
これらの実情から、本実施例においては、前進警報音(D音)を、車室外から車室内へ入りにくい比較的高い所定周波数域(好ましくは2〜4KHz)のエンジン疑似音として、不要な前進警報音(D音)が車室内の運転者に聞こえることのないようにし、これにより、運転者がD音(エンジン疑似音)により不快にされることのないようにする。
しかし、前発進警報音(S音)も同様なエンジン疑似音にすると、前発進警報音(S音)を車室内の運転者が聞いて前発進の警報がなされたのを認知し得るようにするには、前発進警報音(S音)をクラクション音量よりも大きな大音量にしなければならず、周辺の歩行者等を驚かせてしまうことになる。
そこで、本実施例においては前発進警報音(S音)を、車室外から車室内へ入り易い比較的低い所定周波数域のソフトフォーン型式、具体的には「フォア〜ン」のような柔らかい音とする。
上記のように定めた前発進警報音(S音)は、その低い周波数域のために車室外から車室内へ入り易く、大音量にすることなしに(周囲の人を驚かせることなしに)車室内の運転者は前発進警報音(S音)を聞き得て、前発進の警報がなされたのを確実に認知することができる。
なお前発進警報音(S音)は、柔らかいソフトフォーン型式の音であると共に、発進開始直前から発進開始までの短時間しか発生させないため、運転者にとって気分的に嫌な音でなく、運転者を不快にすることはない。
[前発進警報音(S音)]
前発進警報音(S音)の制御に当たり、図1の警報音コントローラ12は図2の制御プログラムを実行して当該制御を行う。
先ずステップS11において、車速Vが停車判定車速Vs(=1Km/h)未満の停車判定状態で、かつ、イグニッションスイッチ18がONにされた走行可能状態であるか否かをチェックする。
車速Vが停車判定車速Vs(=1Km/h)以上で、走行状態と判定する場合、あるいは、イグニッションスイッチ18がOFFにされた走行不可能状態である場合、制御をそのまま終了してステップS15をスキップすることにより、S音を発生させない。
ステップS11で、停車(V<Vs)と判定され、かつ、走行可能状態(イグニッションスイッチ18がON)と判定される場合、
ステップS12において、ブレーキスイッチ15がOFFの状態(ブレーキ非作動状態)で、Dレンジへのレンジ切り替え操作が有ったか否かをチェックし、
「Yes」であればステップS15において、ソフトフォーン型式の柔らかい「フォア〜ン」のようなS音が発生するよう車室外スピーカ1を作動させる。
ステップS12での判定が「No」である場合、ステップS13において、Dレンジが選択されている状態で、ブレーキスイッチ15がONからOFFに切り替わった(ブレーキペダルを踏み込んだ制動状態からブレーキペダルを解放した非制動状態へ切り替わった)か否かをチェックし、
「Yes」であればステップS15において、ソフトフォーン型式の柔らかい「フォア〜ン」のようなS音が発生するよう車室外スピーカ1を作動させる。
ステップS13での判定が「No」である場合、ステップS14において、Dレンジへのレンジ切り替え操作と同時に、ブレーキペダルを踏み込んだ制動状態からブレーキペダルを解放した非制動状態への切り替えが行われた(ブレーキスイッチ15がONからOFFへ切り替わった)か否かをチェックし、
「Yes」であればステップS15において、ソフトフォーン型式の柔らかい「フォア〜ン」のようなS音が発生するよう車室外スピーカ1を作動させる。
ステップS14での判定が「No」である場合、制御をそのまま終了してステップS15をスキップすることにより、S音を発生させない。
つまり、走行可能状態(イグニッションスイッチ18がON)にされた停車(V<Vs)中に(ステップS11)、
ブレーキペダルを解放した非制動状態でDレンジへのレンジ切り替え操作が有った時(ステップS12)、または、
Dレンジ選択状態で、ブレーキペダルを踏み込んだ制動状態からブレーキペダルを解放した非制動状態へ切り替わった時(ステップS13)、あるいは、
Dレンジへのレンジ切り替え操作と、ブレーキペダルを踏み込んだ制動状態からブレーキペダルを解放した非制動状態への切り替えとが同時に行われた時(ステップS14)、
ステップS15において、S音が発生するよう車室外スピーカ1を作動させ、それ以外では車室外スピーカ1を非作動状態に保ってS音を発生させない。
このように、走行可能状態にされた停車中に(ステップS11)、
ブレーキペダル解放(非制動)状態でDレンジへのシフト操作が有った時(ステップS12)、または、
Dレンジ選択状態で、ブレーキペダルを踏み込んでいた足をブレーキペダルから解放した時(ステップS13)、あるいは、
Dレンジへのシフト操作と、ブレーキペダルを踏み込んでいた足をブレーキペダルから解放するブレーキ解放操作とが同時に行われた時に(ステップS14)、
ステップS15において、S音が発生するよう車室外スピーカ1を作動させる場合、S音が、走行開始直前に発生されることとなる。
ここで、イグニッションスイッチ18のONにより走行可能状態となった時にS音が発生するようにすると、S音の発生が早すぎて、走行可能状態となった時から走行開始直前までの間にS音が無駄に発生することとなり、走行開始まで長い時間があるのに、その間にS音が発生して周辺の歩行者等を惑わせるという問題を生ずる。
かといって、走行を開始してからS音が発生するのでは、走行開始を警報するというS音の発生目的に沿わず、警報の意味が薄れるという問題を生ずる。
これに対し本実施例では上記したごとく、S音を走行開始直前に発生させることとしたため、
走行開始まで長い時間があるのにS音が発生して周辺の歩行者等を惑わせたり、S音による警報の意味が薄れたりするという問題を回避することができる。
[前進警報音(D音)]
前進警報音(D音)の制御に当たり、図1の警報音コントローラ12は図3の制御プログラムを実行して当該制御を行う。
先ずステップS21において、車室外スピーカ1の作動により上記のS音を発生させているか否かをチェックする。
S音発生中であれば、ステップS22においてS音発生から所定時間(例えば500msec)が経過したか否かをチェックし、この所定時間(500msec)が経過するまでの間は、制御をそのまま終了してS音を発生させ続ける。
ステップS22でS音発生から所定時間(500msec)が経過したと判定した時、つまり、この所定時間だけS音を発生し続けた後は、制御をステップS23に進め、ここでS音からD音へのクロスフェードを行わせる。
このS音からD音へのクロスフェードは、発生中のS音の音量レベルを徐々に低下させつつ、D音(エンジン疑似音)の音量レベルを徐々に増大させることにより、S音からD音へ徐々に切り替わるよう車室外スピーカ1の作動状態を切り換えることであり、これによりS音からD音への切り替えを、周辺の歩行者等に違和感が及ぶことなしに行わせることができる。
ところで本実施例では、図2につき前記したごとくS音を走行開始直前に発生させることとしたため(図2のステップS12〜ステップS15)、
S音が、これにより車両の発進を警報すべき走行開始直前の最適なタイミングで発生されることとなり、S音に続いて上記のごとくに発せられるD音の発生タイミングも最適なものとなり、走行開始まで長い時間があるのにD音が発生して周辺の歩行者等を惑わせたり、D音による前進走行の警報の意味が薄れたりするという問題を回避することができる。
ステップS21で車室外スピーカ1がS音を発生させていないと判定する場合、ステップS24においてイグニッションスイッチ18がONの走行可能状態か否かをチェックし、
走行可能状態であれば、ステップS25においてDレンジ選択状態か否かをチェックし、
Dレンジ選択状態であれば、ステップS26において車速Vが停車判定車速Vs以上の走行判定中か否かをチェックする。
ステップS24で走行可能状態と判定し、ステップS25でDレンジ選択状態と判定し、ステップS26で走行中(V≧Vs)と判定するとき、ステップS27において、D音(エンジン疑似音)が発生するよう車室外スピーカ1を作動させる。
なお、D音は前記した通りエンジン疑似音とするが、その音量レベルを一定に保ったまま、その周波数を、車室外から車室内へ入りにくい比較的高い前記所定高周波数域内において、高車速時ほど高くなる周波数に定める。実施例1では車速と周波数との関係を線形の関係としたが、指数関数的に下に凸もしくは上に凸の特性で増大させてもよい。このとき、音量レベルは変更することなく、周波数のみ変更する。
このように、D音を、音量レベル一定とし、その周波数が高車速時ほど高くなるようなエンジン疑似音とする場合、
車外の人にとっては、D音の音量から車両までの距離を判断することができ(D音の音量が大きいほど車両が近くにいる:車両から出力される音量が一定であるため、距離によって車外の人が認識する音圧が異なり、車外の人は音圧の違いによって車両までの距離を把握できる)、D音の高低から車速を判断することができ(D音が高音であるほど高車速である)、D音のみから車両がどの程度の速度で、どこまで接近しているかを知ることができる。
次のステップS28においては、発進後の車速Vが低車速を表すD音不要車速下限値(D音フェードアウト車速)30Km/h以上になったか否かをチェックし、ステップS28での判定が「No」である場合、ステップS29において今度は、車速Vが、低車速を表すD音不要車速下限値(D音フェードアウト車速)30Km/hよりもヒステリシス分(5Km/h)だけ低いD音フェードイン車速25Km/h未満であるか否かをチェックする。
ステップS28で発進後の車速VがD音不要車速下限値(D音フェードアウト車速)30Km/h以上になったと判定する場合、ステップS31において、ステップS27で発生させたD音が徐々に小さくなって消えるよう(フェードアウトするよう)車室外スピーカ1を作動させる。
ステップS29で車速VがD音フェードイン車速25Km/h未満であると判定する場合、ステップS32において、D音が発生中か否かをチェックし、ステップS31の実行によりD音が発生中でなくなっていれば、ステップS33において、D音が音量レベル0から徐々に大きくなるよう(フェードインするよう)車室外スピーカ1を作動させる。
ステップS32でD音が発生中であると判定する場合、制御をそのまま終了することにより、引き続きD音が発生するよう車室外スピーカ1を作動させる。
ステップS29で車速VがD音フェードイン車速25Km/h以上であると判定する場合、つまり車速VがD音不要車速下限値(D音フェードアウト車速)30Km/hと、D音フェードイン車速25Km/hとの間におけるヒステリシス領域の車速である場合、
制御をそのまま終了することにより、車室外スピーカ1の作動状態を今の状態に保持して、D音発生状況を今の状態に保つ。
なお、ステップS24でイグニッションスイッチ18がOFFの走行不能状態であると判定する場合、D音が不要であるから、制御をステップS31に進めて、D音がフェードアウトするよう車室外スピーカ1を作動させる。
また、ステップS25でDレンジ選択状態に非ずと判定したり、未だDレンジ選択状態のままであるもののステップS26で停車中と判定する場合も、D音が不要であるから、D音がフェードアウトするよう車室外スピーカ1を作動させる必要があるが、この場合のD音制御を特に以下のごとくに行うこととする。
まずステップS34において、車速V=0Km/hの停車状態が設定時間(ここでは10秒)続いたか否かをチェックし、ここでの判定結果が「Yes」である場合に制御をステップS31に進めて、D音がフェードアウトするよう車室外スピーカ1を作動させる。なお、設定時間は、信号待ちと渋滞路走行時とを切り分ける時間である。ここで、上記の設定時間は、渋滞路での停車時間を計測しつつ自動的に、あるいは運転者が渋滞路での停車時間を考慮しつつ手動で変更し得るようにするのがよい。
ステップS34で、車速V=0Km/hの停車状態でないと判定し、停車状態になってもこの停車状態が設定時間(10秒)以上続かないと判定する場合、
ステップS35(走行継続意思判断手段)でPレンジまたはNレンジの非走行レンジか否かをチェックし、その判定結果が「Yes」であれば、
ステップS36において車速Vが停車判定車速Vs未満の停車判定中か否かをチェックし、その判定結果が「Yes」であれば、
ステップS31において、D音がフェードアウトするよう車室外スピーカ1を作動させることとする。
つまり、ステップS34で車速V=0Km/hの停車状態でないと判定し、停車状態になってもこの停車状態が設定時間(10秒)以上続かないと判定する間は、
選択レンジが非走行レンジ(P,Nレンジ)であり(ステップS35)、かつ、車速Vが停車判定車速Vs未満の停車判定中である(ステップS36)時に、D音が不要であることから、D音のフェードアウトを行わせる(ステップS31)。
しかし、ステップS35で非走行レンジ(P,Nレンジ)でないと判定する時や、ステップS35で非走行レンジ(P,Nレンジ)であると判定してもステップS36で車速Vが停車判定車速Vs以上であると判定する走行判定中は、D音が必要であることから、制御をステップS27へ進めることにより、D音を発生し続けるよう車室外スピーカ1を引き続き作動させる。
なお、このようにステップS35で非走行レンジ(P,Nレンジ)であると判定してもステップS36で車速Vが停車判定車速Vs以上であると判定する走行判定中、D音を発生し続けるようにすれば、
Dレンジから非走行レンジ(PまたはNレンジ)に切り換えても未だ惰性により車両が走行している場合に、D音が引き続き車室外スピーカ1から発生し続けることとなり、このような場合も車両の前端部付近に居る人に車両走行中の警報を確実に発して注意を促すことができる。
また本実施例にあっては、ステップS25でDレンジ選択状態に非ずと判定し、未だDレンジ選択状態であるもののステップS26で停車中と判定したことによりD音が不要になった場合、直ちにステップS31でD音をフェードアウトさせずに発生させ続け、ステップS34で車速V=0Km/hの停車状態が設定時間(10秒)続いたと判定したときに初めてステップS31でのD音フェードアウトを行うようにしたため、
車速V=0Km/hの停車状態が設定時間(10秒)続かないような渋滞路で、停車の度にD音がフェードアウトされ、図2のS音制御によりS音が発生する(ステップS15)煩わしさを回避することができる。
[後退警報音(R音)]
後退警報音(R音)の制御に当たり、図1の警報音コントローラ12は図4の制御プログラムを実行して当該制御を行う。
先ずステップS41においてイグニッションスイッチ18がONの走行可能状態か否かをチェックし、
走行可能状態であれば、ステップS42においてRレンジ選択状態か否かをチェックし、
Rレンジ選択状態であれば、ステップS43において、R音が発生するよう車室外スピーカ1を作動させる。
つまり、イグニッションスイッチ18がONの走行可能状態で(ステップS41)、Rレンジが選択されると(ステップS42)、直ちに車室外スピーカ1からR音を発生させる(ステップS43)。
このR音は、Rレンジが選択されると直ちに車室外スピーカ1から発生されるため(ステップS42およびステップS43)、前記したごとくRレンジ選択中に車室内スピーカ11から発せられる「Rレンジ選択警報音」と同時に発生する。
そして車室外スピーカ1からのR音は前記した通り、車室内スピーカ11からの「Rレンジ選択警報音」と同種の車両情報であることから、「Rレンジ選択警報音」と同じ間歇音とし、
ステップS43で車室外スピーカ1からR音(間歇音)を発生させるに際しては、車室内スピーカ11から発生する間歇的「Rレンジ選択警報音」に同期して発生させる。
従ってステップS43は、本発明における車室内外間歇警報音同期手段を構成する。
なお、この同期に際しては逆に、車室外スピーカ1からのR音(間歇音)に車室内スピーカ11からの間歇的「Rレンジ選択警報音」を同期させるようにしてもよい。
いずれにしても、同時に発せられる車室外スピーカ1からのR音(間歇音)と、車室内スピーカ11からの間歇的「Rレンジ選択警報音」とを上記のように同期させる場合、
運転者には聞かせる必要のない車室外スピーカ1からのR音が、車室内スピーカ11からの間歇的「Rレンジ選択警報音」に被せられて、運転者に聞こえることがなく、車室外スピーカ1からの無用なR音が運転者に聞こえる煩わしさを解消し得る。
それに加えて、上記したR音(間歇音)と間歇的「Rレンジ選択警報音」との同期により、車室外スピーカ1からのR音(間歇音)および車室内スピーカ11からの間歇的「Rレンジ選択警報音」の何れもが発生せず、これらが運転者に聞こえていない期間、つまり運転者がその他の警報音を聞き取りやすい期間が長くなる。
従って、この長い期間に亘りその他の警報音、例えば前記した「障害物接近警報音」や「シートベルト警報音」などを運転者が確実に聞き取って対応する情報を確実に入手し得ると共に、当該その他の警報音を運転者が速やかに認知し得て、安全上も大いに有利である。
ステップS41でイグニッションスイッチ18がOFFの走行不能状態であると判定する場合、後退走行が不能であってR音の発生も無用であることから、
制御をそのまま終了させてステップS43をスキップすることにより、R音を発生させないようにする(車室外スピーカ1を非作動状態にする)。
ステップS42でRレンジ選択状態でないと判定する場合は、ステップS44において非走行レンジ(PまたはNレンジ)選択状態か否かをチェックし、非走行レンジ(PまたはNレンジ)選択状態でもない、つまりDレンジ選択状態であると判定するときは、R音の発生が不要であることから、
制御をそのまま終了させてステップS43をスキップすることにより、R音を発生させないようにする(車室外スピーカ1を非作動状態にする)。
ステップS44で非走行レンジ(PまたはNレンジ)選択状態と判定する場合は、ステップS45において車速Vが停車判定車速Vs未満の停車判定中か否かをチェックし、
停車判定中ならステップS46において、ステップS43で発生させたR音が徐々に小さくなって消えるよう(フェードアウトするよう)車室外スピーカ1を作動させる。
しかし、ステップS44で非走行レンジ(PまたはNレンジ)選択状態と判定しても、ステップS45で車速Vが停車判定車速Vs未満の停車判定中でない(つまり走行判定中)であると認知した場合は、非走行レンジ(PまたはNレンジ)であっても車両が後退していることから、ステップS47に制御を進めて、ステップS43で発生させ始めたR音が引き続き発生するよう車室外スピーカ1を作動させ続ける。
上記のようにすることで、Rレンジから非走行レンジ(PまたはNレンジ)に切り換えても未だ惰性により車両が後退している場合は、R音が引き続き車室外スピーカ1から発生し続けることとなり、このような場合も車両の後端部付近に居る人に車両後退中の警報を確実に発して注意を促すことができる。
しかし、ステップS47でR音を発生させるのは、ステップS42でRレンジ選択状態でないと判定した場合であって、この時は前記したところから明らかなように車室内スピーカ11から「Rレンジ選択警報音」が発生していないため、
ステップS43で行うような車室外スピーカ1からのR音と、車室内スピーカ11からの「Rレンジ選択警報音」との同期は不要である。
なお、図2,3につき前述した通りD音は、停車中(図2のステップS11)の運転者によるDレンジ選択およびブレーキペダル解放のような発進準備操作(図2のステップS12〜ステップS14)に呼応したS音の発生後(同図のステップS15)、例えば500msecのような所定時間(図3のステップS22)が経過してから発生させるようにしたのに対し、
R音は図4につき前述した通り、運転者によるRレンジ選択操作(図4のステップS42)が行われると直ちに発生させるようにしたが(図4のステップS43)、その理由は以下のためである。
つまり、車両は前進走行を旨とするものであり、運転者にとって後退走行は、前進走行よりも難しいし、さらに、
車両周辺の歩行者等は、車両が通常前進方向へ移動するものと予測しており、前進走行には元々注意を払っているものの、後退走行は車両の予期せぬ方向への移動であるから、前進走行ほどの注意を払っていないのが実情である。
そのため、後退走行時に警報のために発生させるべき後退警報音(R音)は、運転者の不慣れな方向への走行時の警報音であること、また周辺の歩行者等が予期せぬ方向への走行時の警報音であるから、できるだけ早期に発生させて周辺の歩行者等に注意を促すのが安全上好ましい。
これに対し、前進走行時に警報のために発生させるべき前進警報音(D音)は、運転者の慣れた方向への走行時の警報音であること、また周辺の歩行者等が予期している車両本来の方向への走行時の警報音であるから、さらにD音が前記した通りエンジン疑似音であり、車両の静かさを確保するためにD音の発生時間をできるだけ短くするのがよいこととも相まって、D音はできるだけ遅くに発生させるのが好ましい。
本実施例ではかかる要求に鑑み、R音は前記したごとく、運転者によるRレンジ選択操作(図4のステップS42)が行われると直ちに発生させるようになし(図4のステップS43)、
D音は前記したごとく、停車中(図2のステップS11)の運転者によるDレンジ選択およびブレーキペダル解放のような発進準備操作(図2のステップS12〜ステップS14)に呼応したソフトフォーン型式の柔らかいS音の発生後(同図のステップS15)、例えば500msecのような所定時間(図3のステップS22)が経過してから発生させるようになす。
上記のようにすることで、前進走行時も後退走行時も警報音を、必要なタイミングで、かつ必要な期間中に発生させることができると共に、不要な警報音で周辺の歩行者等を困惑させることがなくなる。
[警報音禁止制御]
深夜とか、住宅街においては、S音、D音、R音のような車室外スピーカ1からの警報音が迷惑になることがあり、このような場合、運転者は図1の消音スイッチ16(警報音禁止手段に相当)を押して、警報音禁止指令を発する。
ここで消音スイッチ16は、押されていないとき自己復帰して常態位置(OFF位置)に保たれ、押す度にONされて警報音禁止指令を発するものとする。
尚、この消音スイッチ16には、警報音禁止指令を出力しているときに点灯する警報音禁止ランプを有する。この警報音禁止ランプは、消灯状態から消音スイッチ16を押すと点灯し、再度消音スイッチ16を押すと消灯する。
また、運転者が再度消音スイッチ16を押すことがない場合であっても、イグニッションオフや後述するD音不要車速下限値を超えることによって警報音禁止指令が解除された場合には、自動的に消灯する。
すなわち、警報音禁止指令の出力と警報音禁止ランプの点灯状態とが一致するように構成されている。
図1の警報音コントローラ12は、消音スイッチ16から上記警報音禁止指令を入力されるとき、図5の制御プログラムを実行して、以下のように警報音禁止制御を遂行する。
ステップS51においては、消音スイッチ16がONされたか否か、すなわち警報音禁止ランプの点灯状態をチェックし、上記警報音禁止指令の有無をチェックし、警報音禁止ランプが消灯している(警報音禁止指令が発せられない)間は、制御をそのまま終了して警報音の禁止を実行しないこととし、これにより図2〜4につき前述した通りに警報音を発生させる。
ステップS51で消音スイッチ16の操作によって警報音禁止ランプが点灯している(警報音禁止指令が発せられた)と判定するとき、ステップS52において警報音の発生を禁止し、図2〜4による制御にかかわらず車室外スピーカ1から警報音(S音、D音、R音)が発生されることのないようにする。
従ってステップS52は、消音スイッチ16と共に、本発明における警報音禁止手段を構成する。
次のステップS53においては、車速Vが、図3のステップS28につき前述したD音不要車速下限値(D音フェードアウト車速)30Km/h以上か否かをチェックし、ここでの判定結果が「No」であれば、制御をそのまま終了して警報音禁止ランプを点灯させたまま、ステップS52での警報音発生禁止を継続させる。
ステップS53で車速VがD音フェードアウト車速(30Km/h)以上であると判定したとき、制御をステップS54に進め、ステップS52での警報音禁止ランプを消灯して警報音発生禁止を解除することにより、図2〜4による制御通りに車室外スピーカ1から警報音(S音、D音、R音)を発生させるようにする。
従ってステップS54は、本発明における解除手段に相当する。
以上の警報音禁止制御によれば、深夜とか、住宅街のため、車室外スピーカ1からの警報音が迷惑になる場合において、運転者が消音スイッチ16を押して警報音禁止ランプを点灯させると(ステップS51)、図2〜4の制御にかかわらず車室外スピーカ1から警報音(S音、D音、R音)が発せられるのを禁止することができ(ステップS52)、車室外スピーカ1からの警報音で周辺の歩行者等が迷惑を被るのを回避することができる。
ところで、運転者が消音スイッチ16を押して警報音の発生を禁止した状態が継続すると、警報音が迷惑にならない場所まで走行した後も警報音が発せられないこととなり、安全装置としての警報装置がその用をなさない。
そこで本実施例においては、車速VがD音フェードアウト車速(30Km/h)以上になるとき(ステップS53)、警報音が迷惑にならない場所まで走行したと判断して、警報音禁止ランプを消灯し上記の警報音発生禁止を解除することにより(ステップS54:解除手段に相当)、図2〜4による制御通りに車室外スピーカ1から警報音(S音、D音、R音)を発生させ得るようにする。
上記のようにすることで、警報音が迷惑にならない場所まで走行した後も警報音が発せられずに、警報装置が安全装置としての用をなさないといった上記の問題を回避することができる。
尚、警報音禁止ランプが点灯している警報音禁止指令を出力しているときに、運転者が再度消音スイッチ16を押すと、警報音禁止ランプは消灯し、警報音禁止指令は解除されるため、上記ステップS53の条件が不成立であっても運転者の意図により警報音禁止指令を解除することは可能である。
なお本実施例のように、車速VがD音フェードアウト車速(30Km/h)以上になったのを警報音禁止解除条件とし、この条件が満足されるときをもって、警報音が迷惑にならない場所まで走行したと判断し、警報音の禁止を解除するようになす場合、以下の作用効果をも奏し得る。
つまり、仮に警報音禁止解除条件を車速V<D音フェードアウト車速(30Km/h)よりも低い所定車速に設定した場合、この低車速域が、前記したところから明らかなようにD音発生車速域であるため、この低車速域で消音スイッチ16を押して(ONして)警報音の禁止を行っても、所定車速に到達すると、未だ警報音が迷惑になる場所での走行であるにもかかわらず、直ちに警報音の禁止解除がなされて警報音が発生され、周辺の歩行者等に迷惑を掛けるという問題を生ずる。この問題は、消音スイッチ16を押して警報音禁止ランプが点灯してからタイマ管理によって所定時間経過後に復帰するようにした場合にも同様に生じる。
しかし本実施例においては、車速VがD音フェードアウト車速(30Km/h)以上になったのを警報音禁止解除条件とし、この条件が満足されるときに警報音の禁止を解除するようにしたため、
車速VがD音フェードアウト車速(30Km/h)未満の低車速域(D音発生車速域)で消音スイッチ16をONしたとき、警報音の禁止が解除されることなく継続されることとなり、未だ警報音が迷惑になる場所での走行であるにもかかわらず、警報音が発せられて周辺の歩行者等に迷惑を掛けるという上記の問題を回避することができる。
[警報音増大制御]
工場周辺や繁華街のような騒々しい(騒音レベルの高い)場所での走行に際しては、S音、D音、R音のような車室外スピーカ1からの警報音が、規定の音量レベルだと周辺の歩行者等に聞き取りにくくなり、警報の用をなし難くなることがあり、このような場合、運転者は図1の増音スイッチ17を押して、警報音増大指令を発する。
ここで増音スイッチ17は、押されていないとき自己復帰して常態位置(OFF位置)に保たれ、押す度にONされて警報音増大指令を発するものとする。
図1の警報音コントローラ12は、増音スイッチ17から上記警報音増大指令を入力されるとき、図6の制御プログラムを実行して、以下のように警報音増大制御を遂行する。
ステップS61においては、増音スイッチ17がONされたか否かをチェックし、上記警報音増大指令の有無をチェックし、増音スイッチ17がONされない(警報音増大指令が発せられない)間は、制御をそのまま終了して警報音の増大を実行しないこととし、これにより図2〜4につき前述した通りに発生させる警報音の音量レベルを規定値のままとする。
ステップS61で増音スイッチ17がONされた(警報音増大指令が発せられた)と判定するとき、ステップS62において警報音の増大を行い、図2〜4による制御下で発せられる車室外スピーカ1からの警報音(S音、D音、R音)の音量レベルを、規定値よりも大きな音に増大させるようにする。
次のステップS63においては、増音スイッチ17のON(警報音増大指令の発生)から一定時間(例えば、1分程度)が経過したか否かをチェックし、ここでの判定結果が「No」であれば、つまり増音スイッチ17のON(警報音増大指令の発生)から未だ上記の一定時間が経過していないと判定する場合は、制御をそのまま終了して、ステップS62での警報音の増大を継続的に実行させる。
ステップS63で増音スイッチ17のON(警報音増大指令の発生)から上記の一定時間が経過したと判定するとき、制御をステップS64に進め、ステップS62での警報音の増大をキャンセルすることにより、図2〜4による制御下で発生される車室外スピーカ1からの警報音(S音、D音、R音)の音量レベルを規定値まで低下させるようにする。
以上の警報音増大制御によれば、工場周辺や繁華街のような騒々しい場所のため、周辺の歩行者等が車室外スピーカ1からの警報音を聞き取りにくい場合に、運転者が増音スイッチ17を押すと(ステップS61)、図2〜4の制御下で発せられる車室外スピーカ1からの警報音(S音、D音、R音)を音量レベルの上昇により増大させることができ(ステップS62)、工場周辺や繁華街のような騒々しい場所でも確実に車室外スピーカ1からの警報音を周辺の歩行者等が聞き取ることができる。
ところで、運転者が増音スイッチ17を押して警報音を増大させた状態が続くと、住宅街等の騒々しくない(騒音レベルの低い)場所まで走行したときに、周辺の歩行者等が規定よりも大きな警報音で迷惑を被ることになる。
特に、本実施例では、前進警報音(D音)を、車室外から車室内へ入りにくい比較的高い周波数域のエンジン擬似音とし、前進警報音(D音)を車室内の運転者に聞こえにくくしているため、音量レベルの戻し(下げ)忘れが発生しやすくなる。
そこで、本実施例においては、増音スイッチ17のON(警報音増大指令の発生)から上記の一定時間が経過するとき(ステップS63)、上記警報音の増大をキャンセルすることにより(ステップS64)、図2〜4による制御下で発生される車室外スピーカ1からの警報音(S音、D音、R音)を、音量レベルが規定のレベルになるよう低下させ得るようにする。
これにより、増音スイッチ17のONから上記の一定時間が経過したときは、騒々しくない郊外や、住宅地のように、静かな場所まで走行したとの判断により、車室外スピーカ1からの警報音(S音、D音、R音)を規定の音量レベルまで低下させることとなって、増音スイッチ17のONによる警報音増大状態がいつまでも続くことがなくなり、静かな場所で車両の付近に居る人が大きな警報音により迷惑を被ることがなくなる。
次に、本実施例の警報音発生装置の作用効果を説明する。
[S音発生作用]
停車中の車両がエンジンのみを動力源とするエンジン車である場合、車両の付近に居る歩行者はエンジンのアイドリング音から当該車両が前方向に発進する可能性があることを認識できる。
しかし、電気自動車や電動機のみを動力源として発進する走行モードを有する車両では、運転音の静かさ故に、歩行者は停車中の車両がこれから前方向へ発進する可能性があるか否かを判断することが難しい。
よって、停車中の車両がこれから前方向へ発進することを歩行者等に知らせることが必要である。
そこで、実施例1では、図2のステップS12、ステップS13またはステップS14で「Yes」と判定されたとき、すなわち、運転者のDレンジ選択操作とブレーキ解除操作(ブレーキスイッチ15のOFF)とが共に完了したとき、S音を発するようにした。
通常、車両を前方へ発進させる場合、運転者はブレーキペダルを踏み込んだ状態で選択レンジをPレンジからDレンジへと変更し、その後ブレーキペダルからアクセルペダルへと踏み替え、アクセルペダルを踏み込む。
つまり、Dレンジ選択操作とブレーキ解除操作が共に完了した状態を検出することで、運転者の発進準備操作が完了し、アクセル操作を待つ状態、すなわち、走行開始直前の状態を検出できる。
よって、Dレンジ選択操作とブレーキ解除操作とが共に完了したとき、S音を発することで、停車中の車両がこれから前方向へ発進することを車両周辺の歩行者等へ知らせることができる。
[意図しない発進時のS音キャンセル作用]
図2に示した前発進警報音(S音)の制御プログラムにおいて、運転者がブレーキペダルを踏み込み状態からゆっくり戻す操作を行っている間は、未だブレーキペダルが解放されておらず、ブレーキスイッチ15がONからOFFへ切り替わる前であるため、ステップS15でのS音発生が実行されない。
ところで、上記のようなブレーキペダル戻し操作によっても制動力は低下し、車両が例えばクリープ力や降坂路の路面勾配に起因して動き出すことがあり、このような状況でも車両付近の歩行者等に警報する必要がある。
ところが、当該車両動き出しの警報は、車両が動き出した後の警報であるため、発進直前の状態を示すS音よりも、走行を警報するD音の方が適切である。加えて、車両には制動力が作用し、ゆっくりと動いているため、S音を発した場合、周囲の歩行者等に対し、車両が勢いよく(加速しながら)発進するという誤認識を与えてしまうおそれがある。
そこで、本実施例では、図3に示したように、S音が発生しないようなブレーキペダルの緩速戻し操作が行われることで車両が前方へ動き出した場合は、図3のステップS21が制御をステップS24〜ステップS26に進めるようにし、ステップS26で車速Vが停車判定車速Vs以上であると判定する走行判定中、ステップS27でD音を発生させるようにした。
よって、車両が停止状態から運転者のブレーキペダルの緩速戻し操作によって車両が動き出した場合は、S音をキャンセルしていきなりD音が発生することになり、当該車両の動き出しを、発進警報用のS音よりも適切な走行警報用のD音により確実に警報することができる。また、通常は発進直前に発せられるS音が発せされないことで、周辺の歩行者等に対して、車両がゆっくりと動いていることを認識させることができる。
本実施例においては、前記した通り、S音を、車室外から車室内へ入り易い比較的低い所定周波数域の警報音としている。
上記のように緩やかなブレーキペダル戻し操作時にS音が発生したと運転者が勘違いしていると、運転者は、S音により車両付近の人が走行開始を認知している筈であるとの認識をもって運転を行うことから、安全運転上好ましくない。
これに対し、本実施例においては、前記した通り、S音を、車室外から車室内へ入り易い比較的低い所定周波数域の警報音とし、運転者が確実にS音を聞き得て、前発進の警報がなされたのを確実に認知し得るようにしたため、上記した緩やかなブレーキペダル戻し操作時にS音が発生しなかったのを確実に認知することができる。
よって本実施例においては、緩やかなブレーキペダル戻し操作時にS音が発生したと運転者が勘違いすることがなく、運転者は、車両付近の人がS音を聞いておらず、走行開始を認知していないとの認識のもと、安全運転に努めることができ、安全運転上大いに有利である。
[実施例1の効果]
本実施例の警報音発生装置では、以下に列挙する効果を奏する。
(1)低車速時に車室外に警報音を発生する車室外スピーカ1及び警報音コントローラ12(以下、警報音発生手段)と、この警報音発生手段による警報音の発生を禁止する消音スイッチ16(警報音禁止手段)と、車速が所定車速(D音不要車速下限値(D音フェードアウト車速)30Km/h)を超えたときは、消音スイッチ16による警報音の発生禁止を解除するステップS54(解除手段)と、を備えたことで以下の効果が奏し得られる。
例えば、深夜とか、住宅街のため、車室外スピーカ1からの警報音が迷惑になる場合において、低車速で走行しているときは、車室外スピーカ1から警報音(S音、D音、R音)が発せられるのを禁止することができ(ステップS52)、車室外スピーカ1からの警報音で周辺の歩行者等が迷惑を被るのを回避することができる。
また、車速VがD音フェードアウト車速(30Km/h)以上になるとき(ステップS53)、警報音が迷惑にならない場所まで走行したと判断して、警報音禁止ランプを消灯し上記の警報音発生禁止を解除することにより、図2〜4による制御通りに車室外スピーカ1から警報音(S音、D音、R音)を発生させ得るようにする。
これにより、警報音が迷惑にならない場所まで走行した後も警報音が発せられずに、警報装置が安全装置としての用をなさないといった問題を回避することができる。
(2)警報音発生手段は、フェードアウト車速(警報音不要車速)を超えたときは警報音の発生を停止し、フェードアウト車速よりも低いフェードイン車速(警報音必要車速)を下回ったときは警報音の発生を開始する手段であり、解除手段は、フェードアウト車速以上に設定されているため、以下の効果を得ることができる。
まず、フェードアウト車速を30km/hに設定し、フェードイン車速を25km/hに設定することで、警報音発生手段における制御ハンチングを抑制できる。また、警報音が不要な領域での警報音の発生を防止できる。
ここで、仮に警報音禁止解除条件を車速V<D音フェードアウト車速(30Km/h)よりも低い所定車速に設定した場合、この低車速域が、D音発生車速域であるため、この低車速域で消音スイッチ16を押して(ONして)警報音の禁止を行っても、所定車速に到達すると、未だ警報音が迷惑になる場所での走行であるにもかかわらず、直ちに警報音の禁止解除がなされて警報音が発生され、周辺の歩行者等に迷惑を掛けるという問題を生ずる。
しかし本実施例においては、車速VがD音フェードアウト車速(30Km/h)以上になったのを警報音禁止解除条件とし、この条件が満足されるときに警報音の禁止を解除するようにしたため、車速VがD音フェードアウト車速(30Km/h)未満の低車速域(D音発生車速域)で消音スイッチ16をONしたとき、警報音の禁止が解除されることなく継続されることとなり、未だ警報音が迷惑になる場所での走行であるにもかかわらず、警報音が発せられて周辺の歩行者等に迷惑を掛けるという上記の問題を回避することができる。
〔実施例2〕
上記した実施例1では、図5につき前述した通り、車速VがD音フェードアウト車速(30Km/h)以上になるとき(ステップS53)、警報音が迷惑にならない場所まで走行したと判断して、警報音禁止ランプを消灯し前記の警報音発生禁止を解除することにより、図2〜4による制御通りに車室外スピーカ1から警報音(S音、D音、R音)を発生させ得るようにしたが、
この警報音発生禁止解除条件は、上記した実施例1における「車速V≧(30Km/h)」の代わりに、図7に示す実施例2のごときものにすることができる。
本実施例2においても、警報音制御システムは図1(実施例1)におけると同様なものとし、前発進警報音(S音)制御プログラムは図2(実施例1)におけると同様なものとし、前進警報音(D音)制御プログラムは図3(実施例1)におけると同様なものとし、後退警報音(R音)制御プログラムは図4(実施例1)におけると同様なものとし、警報音増大制御プログラムは図6(実施例1)におけると同様なものとする。
而して警報音禁止制御プログラムとして、実施例1における図5のものに代え、図7のような制御プログラムを用いることとする。
図7は、図5におけると同様に機能するステップに同一符号を付して示した処から明らかなように、図5のステップS53をステップS73に置換したものであり、以下のように警報音禁止制御を遂行する。
つまり、ステップS51で消音スイッチ16のONにより警報音禁止ランプが点灯状態である(警報音禁止指令中)と判定したのに呼応し、一旦ステップS52において警報音の発生を禁止し、図2〜4による制御にかかわらず車室外スピーカ1から警報音(S音、D音、R音)が発生されないようにした後は、
ステップS73において、ナビゲーションシステム20からの自車位置情報を基に自車が、予めナビゲーションシステム20内に設定してある住宅街などの警報音発生禁止領域を抜けたか否かを、つまり警報音が迷惑でなくなったか否かをチェックする。
従ってステップS73は、ナビゲーションシステム20と共に、本発明における自車位置情報取得手段を構成する。
なお、自車位置が警報音発生禁止領域を抜けたか否かは、ナビゲーションシステム20内に格納されている道路幅情報や、道路幅計測値から、自車が所定幅以上の道路を走行しているか否かにより判断してもよい。
ステップS73で自車位置が警報音発生禁止領域内であると判定する間は、制御をそのまま終了して警報音禁止ランプを点灯させたまま、ステップS52での警報音発生禁止を継続させる。
ステップS73で自車位置が警報音発生禁止領域外であると判定するに至るとき、制御をステップS54に進め、ステップS52での警報音禁止ランプを消灯して警報音発生禁止を解除することにより、図2〜4による制御通りに車室外スピーカ1から警報音(S音、D音、R音)を発生させるようにする。
[実施例2の効果]
以上の警報音禁止制御によれば、深夜とか、住宅街のため、車室外スピーカ1からの警報音が迷惑になる場合に、運転者が消音スイッチ16を押して警報音禁止ランプを点灯させると(ステップS51)、図2〜4の制御にかかわらず車室外スピーカ1から警報音(S音、D音、R音)が発せられるのを禁止することができ(ステップS52)、車室外スピーカ1からの警報音で周辺の歩行者等が迷惑を被るのを回避することができる。
ところで、運転者が消音スイッチ16を押して警報音の発生を禁止した状態が継続すると、警報音が迷惑にならない場所まで走行した後も警報音が発せられないこととなり、安全装置としての警報装置がその用をなさない。
そこで本実施例においては、自車位置が警報音発生禁止領域外になるとき(ステップS73)、警報音が迷惑にならないことから、警報音禁止ランプを消灯し上記の警報音発生禁止を解除することにより(ステップS54:解除手段に相当)、図2〜4による制御通りに車室外スピーカ1から警報音(S音、D音、R音)を発生させ得るようにする。
上記のようにすることで、警報音が迷惑にならない場所まで走行した後も警報音が発せられずに、警報装置が安全装置としての用をなさないといった上記の問題を回避することができる。
尚、警報音禁止ランプが点灯している警報音禁止指令を出力しているときに、運転者が再度消音スイッチ16を押すと、警報音禁止ランプは消灯し、警報音禁止指令は解除されるため、上記ステップS53の条件が不成立であっても運転者の意図により警報音禁止指令を解除することは可能である。
〔実施例3〕
なお、実施例1の図5におけるステップS53の警報音発生禁止解除条件(車速V≧30km/h)と、実施例2の図7におけるステップS73の警報音発生禁止解除条件(警報音発生禁止領域外)とは、上記のごとく個別に用いるだけでなく、組み合わせて用いることができ、
この組み合わせに当たって、前者の警報音発生禁止解除条件(車速V≧30km/h)と、後者の警報音発生禁止解除条件(警報音発生禁止領域外)とを、「AND」条件とするか、「OR」条件とするかは任意である。
この場合、警報音が迷惑でない道路を自車が走行しているか否かの判定を一層正確に行うことができて、上記実施例1,2の作用効果を更に顕著なものにすることができる。
1 車室外スピーカ(車外警報音発生源)
11 車室内スピーカ(車室内警報音発生源)
12 警報音コントローラ(警報音発生手段)
13 レンジセンサ
14 車速センサ
15 ブレーキスイッチ
16 消音スイッチ(警報音禁止手段)
17 増音スイッチ
18 イグニッションスイッチ
19 障害物接近距離センサ
20 ナビゲーションシステム(自車位置情報取得手段)

Claims (4)

  1. 低車速時に車室外に警報音を発生する警報音発生手段と、
    前記警報音発生手段による警報音の発生を、手動操作による警報音禁止指令の発令によって禁止する警報音禁止手段と、
    車速が所定車速を超えたときは、前記警報音禁止手段を、前記警報音禁止指令が発令されない状態に復帰させることで、前記警報音の発生禁止を解除する解除手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の警報音発生装置。
  2. 請求項1に記載の警報音発生装置において、
    前記警報音発生手段は、警報音不要車速を超えたときは警報音の発生を停止し、前記警報音不要車速よりも低い警報音必要車速を下回ったときは警報音の発生を開始する手段であり、
    前記所定車速は、前記警報音不車速以上に設定されていることを特徴とする車両の警報音発生装置。
  3. 車両走行状態に応じて車室外に警報音を発生する警報音発生手段と、
    前記警報音発生手段による警報音の発生を、手動操作による警報音禁止指令の発令によって禁止する警報音禁止手段と、
    車両の位置情報を取得する自車位置情報取得手段と、
    該手段で取得した車両の位置情報に基づいて、前記警報音禁止手段を、前記警報音禁止指令が発令されない状態に復帰させることで、前記警報音の発生禁止を解除する解除手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の警報音発生装置。
  4. 請求項3に記載の警報音発生装置において、
    前記解除手段は、前記車両の位置情報が、予め設定された警報音発生禁止領域の外に居ることを示すこととなったとき、前記警報音禁止手段を、前記警報音禁止指令が発令されない状態に復帰させることで、前記警報音の発生禁止を解除するものであることを特徴とする車両の警報音発生装置。
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