JP5642110B2 - ミシン - Google Patents

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Description

本発明は、天秤と、縫針に供給される上糸経路における天秤の上流間近に配置された糸取り部材とを備えた本縫い形式の刺繍ミシンに関し、詳細には、天秤上流の糸取り部材への上糸のセットが容易になるように改良したことに関する。
下記特許文献1には、縫針に供給される上糸経路における天秤の上流間近に配置した糸取り部材を備え、糸取り部材への上糸のセットを容易とした多針式の刺繍ミシンが開示されている。この従来の刺繍ミシンは、天秤の上下揺動経路の所定範囲において複数の天秤を一体的に覆う天秤カバーを備えている。この天秤カバーは、底板と前方に隆起したパネルより構成してあり、該パネルには各天秤に対応してスリットがそれぞれ形成してある。このスリットの上方部と下方部は幅広に形成してあり、上方部には天秤の先端部が挿通され、下方部には後述する保持板カバーが挿通される。天秤カバーの内部には固定板が天秤カバーの背面より固定してあり、固定板には各天秤に対応して糸取り部材が設けてある。糸取り部材は、固定板の前面に固定された保持板と、保持板の前端に固定された保持板カバーとを有し、保持板カバーはパネルに形成されたスリットの下方部に挿通され、保持板カバーの下側がパネルより前方に延出して位置している。保持板の一側面には糸調子器が設けてある。糸調子器はディスクとピンを備え、ディスクがピンにより保持板に取り付けられ、ディスクには同一円周上に位置する複数の孔が設けてある。糸調子器は、ピンに嵌合されるコイル状ばね部と、前方に延出する三角形状の糸取りフック部とを有する糸取りばねを備えている。そして、糸取りばねのコイル状ばね部の基端がディスクに設けられた複数の孔の一つに挿入してある。保持板には、糸取りばねの糸取りフック部の移動軌跡に対応する円弧状の切欠溝が形成してあり、この切欠溝に糸取りフック部が位置している。
特許文献1に示された刺繍ミシンにおいて、糸取り部材及び天秤に糸をセットするときには、糸をパネルに形成された対応するスリットに通して、保持板カバーの右側からパネルより前方に位置している保持板カバーの下側に掛け渡して上方に折返して引き上げる。これにより、糸は保持板の切欠溝に導かれて糸取りばねの三角形状の糸取りフック部に入る。次に糸を天秤に通して下方に折り返し、スリットに通して保持板カバーの左側を通して縫針へと導く。このように上記特許文献1の刺繍ミシンによれば、糸取り部材への糸のセットが簡易に行えることとなる。これとは別に、糸調子器のディスクには同一円周上に位置する複数の孔を設け、糸取りばねのコイル状ばね部の基端をその中の一つに挿入してあり、挿入する孔を替えることによって糸取りばねのばね弾力が変わり、使用する糸に適したばね弾力とすることができる。
中国特許出願公開第CN102140742号
上記特許文献1の刺繍ミシンでは、糸取り部材に対するメンテナンスを行うときには、糸取り部材が固定されている天秤カバーをミシンヘッドより取り外し、天秤カバーの背面側から糸取り部材が固定された固定板を取り外す必要がある。このとき、天秤カバーを外すには、セットされている全ての糸を外さなければならず、再度天秤カバーを取り付けたときには全ての糸をセットし直すこととなる。このため、糸取り部材のメンテナンスに伴う作業が非常に手間で時間のかかるものであった。
また、糸取りばねのコイル状ばね部の基端を挿入しているディスクの孔を替える場合には、上記した状態から更に固定板から保持板を取り外し、保持板からディスクを取り外して行う必要がある。これは保持板を固定板に固定した状態では隣接する他の保持板と干渉してディスクを取り外すことができないためである。従って、このばね弾力を変える作業も非常に手間で時間のかかるものであった。このように上記特許文献1の刺繍ミシンでは、糸取り部材に対するメンテナンスを行うときの作業が非常に手間で時間のかかるものであった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、糸取り部材への上糸のセットを容易に行えるようにし、また、糸取り部材に対するメンテナンスを行うときの作業も簡便にできるようにしたミシンを提供しようとするものである。
本発明に係るミシンは、支持体(2)に上下動可能に支持され、下端に縫針(5)が装着された1または複数の針棒と、各針棒に対応して支持体に上下揺動可能に支持された1または複数の天秤(6)と、前記支持体(2)の前面に配設され、対応する前記天秤(6)を挿通させるためのスリット(7a)を前記各天秤(6)に対応して形成した支持体カバー(7)とを備えるミシンにおいて、前記各天秤(6)に対応して、個別に、前記支持体カバー(7)の前面に配設された、糸取りばね(15)を有する糸取り部材(10)と、前記糸取りばね(15)に掛けられた糸が後方に流れるのを規制する規制部材(19)と、前記糸取り部材(10)の前方に位置して、前方向に単独で取り外すことが可能なように設けられたカバー部材(8)であって、糸の挿入を許容するよう開放された下端部(8b)と、該下端部(8b)から前記糸取りばね(15)へと糸を案内する案内部(8c)と、前記糸取りばね(15)の先端部を移動可能に受け入れる溝(8d)とを有する前記カバー部材(8)とを備えたことを特徴とする。なお、括弧内に記した参照番号は、各構成要素に対応する後述する実施例における図面参照番号を参考のために記すものであり、発明の範囲を限定することを意図するものではない。
上記構成において、糸取りばね(15)に糸をセットするときには、カバー部材(8)の側方からカバー部材(8)の下端部(8b)に糸を掛け渡して上方に折り返して引き上げる。これにより、糸はカバー部材(8)の下端部(8b)の開放空間から挿入され、案内部(8c)に案内されて糸取りばね(15)にセットされる。その後に糸を天秤(6)に通して下方に折り返して縫針(5)へと導く。このように、本発明では糸取りばね(15)への糸のセットが簡易に行える。糸取りばね(15)にセットした糸は、刺繍縫い等の縫い動作を行う過程で弛むことがあるが、糸取りばね(15)の先端部はカバー部材(8)の溝(8d)に受け入れられているため、糸が糸取りばね(15)から外れることがない。また、規制部材(19)によって糸が後方に流れていずれかの部品に引っ掛かることがない。また、各天秤(6)に対応して個別にカバー部材(8)が設けられていて、1つのカバー部材(8)は単独で前方向に取り外し可能であるため、1つの天秤(6)に対応する糸取り部材(10)に対するメンテナンスを行うときには、対応する1つのカバー部材(8)を前方向に取り外すだけで良く、糸取りばね(15)にセットした糸を外す必要がない。このため、糸取り部材(10)のメンテナンスに伴う作業が非常に簡易なものとなる。
一実施例において、前記カバー部材(8)は、前記天秤(6)の上下揺動経路の所定範囲において、該天秤の先端部を覆う天秤カバー部分(8g)を備えている。これにより、構造が簡単でありながら、天秤に不用意に作業者が触れたり、物が当たったりすることを防止でき、天秤を良好に保護できることとなる。
一実施例において、前記糸取りばね(15)は、ばね線材をコイル状に巻回してなるコイル部(15a)と、コイル部の一端に半径方向外方に延出するよう連成したレバー部(15b)と、レバー部の先端部に連成した糸引掛け用のフック部(15c)と、コイル部の他端に連成した係止部(15d)とで構成され、前記糸取り部材(10)は、取付孔(12a)を備えた保持体(12)と、該保持体(12)の該取付孔(12a)に固定される円筒ケース(13)と、該円筒ケース(13)内に回転可能に嵌挿されるばね軸(16)とを更に有し、前記ばね軸(16)は、前記糸取りばね(15)の前記係止部(15d)を係合するための係合溝(16c)を有しており、前記ばね軸(16)上に前記糸取りばね(15)の前記コイル部(15a)を外挿して、前記係合溝(16c)に前記係止部(15d)を係合することにより、前記糸取りばね(15)が該ばね軸(16)に取り付けられ、前記円筒ケース(13)には、所定角度範囲に亘り切除した切欠部(13b)が形成してあり、該切欠部(13b)に前記糸取りばね(15)の前記レバー部(15b)を位置させ、該切欠部(13b)の下端に該レバー部(15b)が当接した状態で、固定部材(17)を介して前記ばね軸(16)が前記円筒ケース(13)に固定される。
これによれば、保持体(12)に固定された円筒ケース(13)にばね軸(16)を嵌挿して固定し、このばね軸(16)に形成された係合溝(16c)に糸取りばね(15)の係止部(15d)を係合するように構成されている。このため、固定部材(17)によるばね軸(16)の固定を解除して、ばね軸(16)をその軸中心に回転すると、糸取りばね(15)のばね弾力が変わることとなる。従って、保持体(12)から部品を取り外すことなく糸取りばね(15)のばね弾力を簡易に変更することができる。
本発明の一実施例に係る刺繍ミシンにおける多針式の1ミシンヘッドの正面図。 図1のミシンヘッドの右側面図。 1つのカバー部材の右側面概略図。 すべてのカバー部材を取り外した状態における1ミシンヘッド内の複数の天秤及び糸取り部材を正面から略示する図。 1つの糸取り部材の分解斜視図。 図5の糸取り部材における円筒ケース、糸取りばね、ばね軸を別の方向から見た分解斜視図。
図1には、刺繍ミシンにおける1つの多針式のミシンヘッドHの正面図が示してあり、図2にはそのミシンヘッドHの右側面図が示してある。ミシンヘッドHは、ミシンフレームMに固定されたアーム1と、アーム1の前面に横方向にスライド可能に支持された針棒ケース2とで構成される。ミシンヘッドHの下方には針板3が設けてあり、針板3の下方には回転駆動される図示しない周知の釜が設けてある。アーム1には図示しないミシン駆動モータによって回転駆動されるミシン主軸4が貫通して設けてある。公知のように、針棒ケース2(支持体)には下端に縫針5が固定された複数(例えば6本)の針棒(図示せず)が上下動可能に支持してある。また、針棒ケース2には各針棒に対応する天秤6が上下揺動可能に支持してあり、各天秤6の先端部は、針棒ケース2の前面に固定した正面カバー板7(支持体カバー)に形成された上下方向の各スリット7aを介して前方に突出している。公知のように、針棒ケース2は図示しない色換え機構によって横方向にスライド可能であり、任意の1つの針棒を所定の選択位置に位置させることで、縫い動作に使用する1つの針棒(換言すれば糸色)を選択できるようになっている。公知のように、ミシン主軸4の回転に従って、図示しない駆動機構を介して、該選択された針棒(縫針5)が上下動するとともに、該選択された針棒に対応する天秤6が上下揺動することとなる。この針棒の上下動と釜の協働により周知の縫いが行われる。
正面カバー板7の前面には、各天秤6に対応して個別にカバー部材8が設けてあるとともに、両端側に位置する夫々のカバー部材8の外側には外側カバー部材9、9が固定してある。図3には、外側カバー部材9、9を取り外した状態の正面カバー板7の右側面概略図が示してあり、つまり、これは1つのカバー部材8を右側面から見たものに相当する。図4にはカバー部材8及び9を取り外した状態の正面カバー板7の正面概略図が示してあり、つまり、これは、すべてのカバー部材8、9を取り外した状態における1ミシンヘッドH内の複数の天秤6及び糸取り部材10を正面から略示する図である。これらの図より明らかなように、正面カバー板7の前面下方部には、各天秤6に対応して糸取り部材10が設けてある。
図5には一つの糸取り部材10の立体分解図が示してある。糸取り部材10は、前面カバー板7の前面下方部に固定されたベース部材11に固定した保持体12を有している。保持体12の略中央部には横方向に貫通した取付孔12aが形成してある。この取付孔12aには円筒ケース13が嵌挿してあり、円筒ケース13の左端部に形成された鍔部13aを保持体12の左側面に当接した状態で、取付ネジ14により固定してある。円筒ケース13には、糸取りばね15とばね軸16が設けてある。
図6には、円筒ケース13、糸取りばね15、ばね軸16を図5とは別の方向から見た立体分解図が示してある。糸取りばね15は、ばね線材をコイル状に巻回してなるコイル部15aと、コイル部15aの一端に半径方向外方へ真直に延出するよう連成したレバー部15bと、レバー部15bの先端部に連成した糸引掛け用のフック部15cと、コイル部15aの他端に連成した係止部15dとより構成してある。糸取りばね15のレバー部15bには、図で下向きにバネの付勢がかかる。ばね軸16は頭部と軸部とより構成してあり、頭部には放射状に延びた複数の操作溝16aと規制片16bが形成してある。ばね軸16の軸部には糸取りばね15の係止部15dが係合する係合溝16cが形成してある。また、ばね軸16の軸部は縮径した先方部を有し、その先方部が円筒ケース13の嵌合孔13cにその軸中心で回転可能に嵌挿されるようになっている。このばね軸16の軸上に糸取りばね15のコイル部15aを外挿し、糸取りばね15の係止部15dをばね軸16の係合溝16cに係合した状態で円筒ケース13に嵌挿する。円筒ケース13の鍔部13aには、所定の角度範囲に亘り切除した切欠部13bが形成してあり、この切欠部13bに糸取りばね15のレバー部15bを位置させる。そして、ばね軸16をその軸中心で回転して、糸取りばね15のレバー部15bを切欠部13bの下端に当接させるとともに、糸取りばね15のばね弾力が意図する強さとなる回転位置にて、ばね軸16を取付ネジ17(固定部材)にて円筒ケース13に固定する。なお、円筒ケース13の鍔部13aには、ばね軸16の規制片16bと当接して、ばね軸16を一回転以上回転することができないように規制する係止片13dが設けてある。これは、ばね軸16を一回転以上回転すると糸取りばね15が破損する虞があるためである。
保持体12には、糸取りばね15のフック部15cの上方位置にてフック部15cの左右側に位置する2本のローラ18、18が、所要の間隔を保持して設けてある。保持体12の右側面には、糸取りばね15のフック部15cに掛けた上糸が後方に流れるのを防止する2本のピン19、19が固定してある。図4より理解できるように、ピン19、19の先端は右隣に配設された保持体12の左側面に形成された凹部内に位置して支持されるようになっており、これにより、隣接する保持体12間でピン19、19が横方向に延びる。なお、図示していないが、左側の側面カバー部材9には同様に2本のピン19、19が固定してあり、その先端は最も左側の保持体12の左側面に形成された凹部内に位置している。これにより、フック部15cに掛けた上糸が後方に流れるのが確実に防止される。
個々のカバー部材8は、保持体12の前面に取付ネジ20によりそれぞれ固定してあり、該取付ネジ20を外すことにより、1つのカバー部材8を単独で前方向に取り外すことができるようになっている。カバー部材8の裏面には台座8aが形成してあり、該台座8aには、保持体12側に形成された取付部12bが嵌合する凹部(図示せず:嵌合構造)が設けられている。カバー部材8の下端部8bは、保持体12との間に開放空間を設けるよう、開放端として形成してあり、この開放空間がカバー部材8の下から上糸を挿入するための挿入用となる。また、各カバー部材8が独立しているため、1つのカバー部材8の左右両側面と隣接するカバー部材8の側面との間にも連続的な空隙が形成され、カバー部材8の下端部8bの開放空間から挿入された上糸Tがカバー部材8の左右両側面の空隙を任意に通り抜けることができる。
更に、カバー部材8には、その下端部8bから台座8aへと延び、該下端部8bの開放空間から挿入した上糸を糸取りばね15のフック部15cへと案内するための案内部8cが形成してある。この案内部8cには、糸取りばね15のフック部15cの移動範囲に亘ってフック部15cの先端部が挿入する溝8dが形成してある。カバー部材8の上方部には、天秤6の上下揺動経路の所定範囲において、天秤6の先端部の右側を遮蔽する遮蔽板8eが設けてある。カバー部材8の上端部後方には、正面カバー板7に形成した矩形の貫通孔7b(固定用部位)に係合する、爪部を有する係合片8fが設けてある。この係合片8fの貫通孔7bへの係合と、台座8aの凹部への保持体12の取付部12bの嵌合によって、カバー部材8を取り付けるときの鉛直が保たれる(カバー部材8が所定の配置で位置決めされる)。
図3より明らかなように、カバー部材8において、上死点の天秤6の先端部が位置する部分は、大きく窪んだ形状としてある。これは、天秤6の通し穴に糸を通すときに、糸を摘んだ指の邪魔にならないようにするためである。そして、カバー部材8の大きく窪んだ部分と天秤6の先端との間に指が入らないように、天秤6には下方に延びた先端部6aが形成してある。
なお、公知のように、縫い動作時において、天秤6は所定の上死点と下死点との間で上下に揺動するので、天秤6の位置は図3に示すよりも下方に移動する。図5に示すように、カバー部材8の前面には、天秤カバー部分8gが形成されており、この天秤カバー部分8gは、天秤6の上下揺動経路の所定範囲において該天秤6の先端部を覆う機能を果たす。これにより、縫い動作中に作業者が誤って天秤に触れるおそれがなくなる。ここで、天秤カバー部分8gの範囲は、カバー部材8に対応する天秤6が上死点にあるとき該天秤カバー部分8gから露出するように、上死点にある天秤6を覆わないが、それよりも下方に位置する天秤6を覆うようにした範囲であり、これにより、作業者は上死点において該カバー部材8を取り外すことなく該天秤6にアクセスすることができ、上述のように糸通しを楽に行うことができる。
次に本実施例における上糸Tのセットについて説明する。図1、図3、図4に示すように、針棒ケース2の上方より各針棒に対応して導かれた上糸Tを、対応するカバー部材8と、その右隣に配設されたカバー部材8または外側カバー部材9との間に設けられた隙間に通してカバー部材8の下端部8bまで導き、その下端部8bに掛け渡して上方に折り返す。次に、上糸Tをカバー部材8と、その左隣に配設されたカバー部材8または外側カバー部材9との間に設けられた隙間に通しながら上方に引き上げる。これにより、上糸Tは、カバー部材8の下端部8bの挿入用空隙を通して挿入され、案内部8cに案内されて糸取りばね15のフック部15cに掛けられる。次に上糸Tを天秤6の通し孔に通して下方に折り返し、再度、カバー部材8と、その左隣に配設されたカバー部材8または外側カバー部材9との間に設けられた隙間に通して、針棒ケース2の下方部に配設された下糸道21に通す。そして、上糸Tを対応する縫針5に通す。このように、カバー部材8の下端部に上糸Tを掛け渡して上方に折り返して引き上げるだけで、簡易に上糸Tを糸取りばね15のフック部15cに掛けることができる。
この上糸Tのセット時において、及び、縫い動作中においても、糸取りばね15のフック部15cに掛けられた上糸Tは、その上流、下流においてフック部15cの上方に設けたローラ18、18によって案内されるため、上糸Tはスムーズに流れることとなる。
なお、刺繍を行うなかで糸取りばね15のフック部15cの付近で上糸Tが弛むことがあるが、フック部15cの先端はカバー部材8の溝8dに挿入されているため、上糸Tがフック部15cから外れることがない。また、2本のピン19、19によって弛んだ上糸Tが止められることにより、弛んだ上糸Tが後方に流れて円筒ケース13やばね軸16等の部品に引っ掛かることがない。
次に本実施例において、糸取り部材10へのメンテナンス作業を行う場合について説明する。このメンテナンス作業を行うときには、メンテナンス作業を行う糸取り部材10のカバー部材8を固定している取付ネジ20を外して、カバー部材8を保持体12から取り外す。このとき、その糸取り部材10にセットされた上糸Tはそのままでカバー部材8を取り外すことができる。
そして、その糸取り部材10において、糸取りばね15のばね弾力を変更するときには、ばね軸16を固定している取付ネジ17を緩め、例えば棒状の操作具をばね軸16の頭部の操作溝16aに挿入し、操作具を操作してばね軸16を回転させる。これにより、糸取りばね15の係止部15dの位置が変わり、糸取りばね15のばね弾性が変更されるため、意図するばね弾性となったところで取付ネジ17を締めてばね軸16を固定する。
以上説明したように、本発明によれば、カバー部材8の下端部に上糸Tを掛け渡して上方に折り返して引き上げるだけで、簡易に上糸Tを糸取りばね15のフック部15cにセットすることができる。
また、糸取り部材10へのメンテナンス作業を行うときには、そのカバー部材8のみを取り外すだけでよいため、メンテナンスに伴う作業が非常に簡易となる。
また、糸取りばね15のばね弾力を変更するときには、取付ネジ17を緩めてばね軸16を回転するだけでよいため、このばね弾力を変更する作業も非常に簡易なものとなる。
なお、上記実施例において、カバー部材8に天秤6の先端部の右側を遮蔽する遮蔽板8eを設けた構成としたが、カバー部材8の前面の天秤カバー部分8gによって天秤6の先端部は覆われるため、遮蔽板8eは必ずしも必要ではない。
また、上記実施例において、前面カバー板7の前面下方部に固定されたベース部材11に保持体12を固定した構成としたが、保持体12を前面カバー板7に直接固定するようにしてもよい。
なお、本発明は、刺繍ミシンに限らず、その他の縫いミシンに適用可能である。
H ミシンヘッド
2 針棒ケース(支持体)
5 縫針
6 天秤
7 正面カバー板(支持体カバー)
7a スリット
8 カバー部材
8b 下端部
8c 案内部
8d 溝
10 糸取り部材
12 保持体
13 円筒ケース
15 糸取りばね
15a コイル部
15b レバー部
15c フック部
15d 係止部
16 ばね軸
19 ピン(規制部材)

Claims (8)

  1. 支持体(2)に上下動可能に支持され、下端に縫針(5)が装着された1または複数の針棒と、各針棒に対応して支持体に上下揺動可能に支持された1または複数の天秤(6)と、前記支持体(2)の前面に配設され、対応する前記天秤(6)を挿通させるためのスリット(7a)を前記各天秤(6)に対応して形成した支持体カバー(7)とを備えるミシンにおいて、
    前記各天秤(6)に対応して、個別に、
    前記支持体カバー(7)の前面に配設された、糸取りばね(15)を有する糸取り部材(10)と、
    前記糸取りばね(15)に掛けられた糸が後方に流れるのを規制する規制部材(19)と、
    前記糸取り部材(10)の前方に位置して、前方向に単独で取り外すことが可能なように設けられたカバー部材(8)であって、糸の挿入を許容するよう開放された下端部(8b)と、該下端部(8b)から前記糸取りばね(15)へと糸を案内する案内部(8c)と、前記糸取りばね(15)の先端部を移動可能に受け入れる溝(8d)とを有する前記カバー部材(8)と
    を備えたことを特徴とするミシン。
  2. 前記カバー部材(8)は、前記天秤(6)の上下揺動経路の所定範囲において、該天秤の先端部を覆う天秤カバー部分(8g)を備えていることを特徴とする請求項1のミシン。
  3. 前記カバー部材(8)に対応する前記天秤(6)は、上死点において前記天秤カバー部分(8g)から露出しており、該カバー部材(8)を取り外すことなく該天秤(6)にアクセスすることができることを特徴とする請求項2のミシン。
  4. 前記天秤(6)は、その糸通し孔の下側に延びた先端部(6a)を有することを特徴とする請求項3のミシン。
  5. 前記カバー部材(8)は、ネジ(20)を介して脱着可能に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかのミシン。
  6. 前記カバー部材(8)は、係合片(8f)を含み、該係合片(8f)を介して所定の固定用部位(7b)に対して脱着可能に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至のいずれかのミシン。
  7. 前記カバー部材(8)は、その裏面(8a)において、前記糸取り部材(10)の所定部位に形成された取付部(12b)と嵌合する嵌合構造を有し、前記係合片(8f)を介した係合と該嵌合構造を介した嵌合とによって、該カバー部材(8)を位置決めすることを特徴とする請求項6のミシン。
  8. 前記糸取りばね(15)は、ばね線材をコイル状に巻回してなるコイル部(15a)と、コイル部の一端に半径方向外方に延出するよう連成したレバー部(15b)と、レバー部の先端部に連成した糸引掛け用のフック部(15c)と、コイル部の他端に連成した係止部(15d)とで構成され、
    前記糸取り部材(10)は、取付孔(12a)を備えた保持体(12)と、該保持体(12)の該取付孔(12a)に固定される円筒ケース(13)と、該円筒ケース(13)内に回転可能に嵌挿されるばね軸(16)とを更に有し、前記ばね軸(16)は、前記糸取りばね(15)の前記係止部(15d)を係合するための係合溝(16c)を有しており、
    前記ばね軸(16)上に前記糸取りばね(15)の前記コイル部(15a)を外挿して、前記係合溝(16c)に前記係止部(15d)を係合することにより、前記糸取りばね(15)が該ばね軸(16)に取り付けられ、
    前記円筒ケース(13)には、所定角度範囲に亘り切除した切欠部(13b)が形成してあり、該切欠部(13b)に前記糸取りばね(15)の前記レバー部(15b)を位置させ、該切欠部(13b)の下端に該レバー部(15b)が当接した状態で、固定部材(17)を介して前記ばね軸(16)が前記円筒ケース(13)に固定されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかのミシン。
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