JP5639878B2 - 加熱殺菌済具材入り粘性食品及びその製造方法 - Google Patents
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Description
(1) 澱粉及び水を含有する粘性食品と具材とを容器に充填し、加熱殺菌することを含む、加熱殺菌済具材入り粘性食品を製造する方法であって、前記具材が野菜及び/又は果実の乾燥物を含むことを特徴とする前記方法。
(2) 前記粘性食品における澱粉の含有量が、前記粘性食品に対して、0.5〜11重量%である(1)記載の具材入り粘性食品の製造方法。
(4) 前記粘性食品における水の含有量が、前記粘性食品に対して、60〜90重量%である(1)〜(3)いずれかに記載の具材入り粘性食品の製造方法。
(6) 前記野菜及び/又は果実の乾燥物が、再吸水された状態の野菜及び/又は果実の乾燥物である、(1)〜(5)のいずれかに記載の具材入り液状粘性食品の製造方法。
(8) 前記粘性食品がカレーソース、シチューソース、ハヤシソース、パスタソース、ベシャメルソース、ホワイトソース、ポタージュスープ、フィリング及びスプレッドからなる群から選択された1つ以上である(1)〜(7)のいずれかに記載の具材入り粘性食品の製造方法。
(10) 5℃において3週間保存した後、遠心加速度536×gにおいて15分間遠心分離処理したときに分離する水の量が、前記具材入り粘性食品の全量に対して5重量%以下である、(9)記載の加熱殺菌済具材入り粘性食品。
(12) 前記粘性食品に対して、野菜及び/又は果実の乾燥物(乾燥重量換算)0.5重量%以上を具材として配合する(11)記載の方法。
(1)常温の具材等を含む粘性食品を所定の目開きの篩に通す。
(2)当該篩にオンした具材に冷水を静かに掛けて、粘性食品の具材以外の部分を取り除く。冷水の量は粘性食品1食当り500ml程度とする。
(3)上記により篩に残った具材を当該篩にオンする大きさものと判定する。
(1)常温の加熱殺菌済具材入り粘性食品を所定の目開きの篩に通す。
(2)当該篩にオンした具材に冷水を静かに掛けて、前記食品の具材以外の部分を取り除く。冷水の量は粘性食品1食当り500ml程度とする。
(3)上記により篩に残った具材を当該篩にオンする大きさものと判定する。
人参(1cm×1cm×1cmの角形のもの。通常喫食される根の部分)または玉ねぎ(1cm×1cmの鱗片) を熱風乾燥したものを、50℃湯に2時間浸漬したのち、90℃で10分間加熱し、水戻しした。どちらも生人参・玉ねぎの約51〜53%の重量まで戻った。
表1に示す各具材を用い、下記の手順により実施例1、比較例1-1、比較例1-2、実施例2、および比較例2-1のレトルトカレー食品サンプルを調製した。
<レトルトカレー食品の充填・殺菌・保存>
小麦粉、油脂、調味成分、香辛料及び水を用いて常法によってカレーソースを調製した。上記のカレーソースを165 g、具材として前記の水戻しした乾燥人参を乾燥重量換算で約1.8 g、生換算で約35 gレトルトパウチに充填密封し、121℃, 23分間蒸気式レトルト殺菌機で加圧加熱殺菌した。このレトルトカレー食品のカレーソースの部分は、澱粉4.8重量%及び水分82重量%を含有し、ソース部分の粘度(60℃、B型粘度計)が約2000mPa・sであった。
加圧加熱殺菌したレトルトカレー食品を冷却後に、5℃の冷蔵下に3週間保存した。
水戻しした乾燥人参に代えて前記の生人参約35 gを用いた以外は、実施例1と同様にしてレトルトカレー食品を製造した。
水戻しした乾燥人参に代えて前記の冷凍人参約35 gを用いた以外は、実施例1と同様にしてレトルトカレー食品を製造した。
水戻しした乾燥人参に代えて前記の水戻しした玉ねぎ乾燥重量換算で2g、生換算で約35 gを用いた以外は、実施例1と同様にしてレトルトカレー食品を製造した。
水戻しした乾燥人参に代えて前記の生玉ねぎ約35 gを用いた以外は、実施例1と同様にしてレトルトカレー食品を製造した。
実施例1、実施例2、比較例1-1、比較例1-2、比較例2-1のゲル化・離水状態を目視で官能評価した。冷蔵保存後のサンプルを皿にあけ、その様子を目視観察し、以下の基準により評価した。
1:離水した水分がソースを覆うほど発現し、ソース部分はレトルトパウチの形にゲル状に固まっている
2:離水が起こり、ソースと分離した水との間に明確に境目(水が溜まった部分)が認められる
3:部分的に離水が起こり、ソースの一部がゲル状に固まっている
4:ソースの表面に離水によって水分が浮いたようなつやが見られ、部分的に水分が溜まる
5:保存0週間のゲル化・離水が見られない状態
5段階評価結果は以下の通りである。
冷蔵保存後のサンプルをゆるく遠心分離し(遠心分離装置:KUBOTA8700、ローターNo.RA500/6[半径12cm] 、536×g、 15分間)、さらしの上にあけて分離した水分重量を測定した。
レトルトカレー食品の野菜具材として乾燥品を用いることにより、生または冷凍品を用いる場合と比較して、保存期間中のゲル化が抑制され、分離する水分量がカレー食品全量に対して5%重量未満に低減された。
Claims (8)
- 澱粉及び水を含有する粘性食品と具材とを容器に充填し、加熱殺菌することを含む、加熱殺菌済具材入り粘性食品を製造する方法であって、前記具材が野菜及び/又は果実の乾燥物を含むことを特徴とする、ただし前記野菜及び/又は果実の乾燥物が、過熱水蒸気に接触させて高温加熱処理した野菜及び/又は果実の乾燥物である場合を除く、前記方法。
- 前記粘性食品における澱粉の含有量が、前記粘性食品に対して、0.5〜11重量%である請求項1記載の具材入り粘性食品の製造方法。
- 野菜及び/又は果実の乾燥物の含有量(乾燥重量換算)が、前記粘性食品に対して、0.5重量%以上である請求項1又は2記載の具材入り粘性食品の製造方法。
- 前記粘性食品における水の含有量が、前記粘性食品に対して、60〜90重量%である請求項1〜3いずれか1項に記載の具材入り粘性食品の製造方法。
- 前記野菜及び/又は果実の乾燥物が目開き2800μmの篩にオンする大きさものである請求項1〜4いずれか1項に記載の具材入り粘性食品の製造方法。
- 前記野菜及び/又は果実の乾燥物が、再吸水された状態の野菜及び/又は果実の乾燥物である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の具材入り液状粘性食品の製造方法。
- 前記野菜及び/又は果実の乾燥物が人参、タマネギ、ジャガイモ、トウモロコシ、バナナ、マンゴー、パイナップルからなる群から選択された1つ以上である請求項1〜6のいずれか1項に記載の具材入り粘性食品の製造方法。
- 前記粘性食品がカレーソース、シチューソース、ハヤシソース、パスタソース、ベシャメルソース、ホワイトソース、ポタージュスープ、フィリング及びスプレッドからなる群から選択された1つ以上である請求項1〜7のいずれか1項に記載の具材入り粘性食品の製造方法。
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