JP5634622B2 - ゲート駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電力用半導体素子を駆動するゲート駆動回路に関するものである。
電力用半導体素子のターンオン時における損失およびノイズの温度依存性を低減することを、定電流源による駆動回路によって実現しようとしたゲート駆動回路が、特許文献1に示されている。特許文献1の駆動回路には、定電流を発生させる定電流源1、ターンオン時に定電流源1を介してIGBT21のゲートを電源電位Vcc側に接続するとともに、ターンオフ時にIGBT21のゲートをグランド電位GND側に接続する切り替え回路2およびIGBT21をターンオフさせる放電回路3が設けられている。
特開2008-103895号公報(0016段、図1)
特許文献1に示されたゲート駆動回路は、電流源により電力用半導体素子のゲート電圧を制御するものである。定電流によるゲート駆動回路は、定電圧によるゲート駆動回路と比較して、ゲート電圧の上限付近に達しても、ゲート電圧の上昇速度が高い特徴がある。このため、定電流によるゲート駆動回路は、アーム短絡の際に短絡電流が急峻に立ち上がり、アーム短絡の際の電流と電圧の積で表される短絡電力損失が増大することになる。アーム短絡の際の破壊耐量は、電力用半導体素子に注入されるエネルギーすなわち、短絡電力損失を短絡開始時から電力用半導体素子が壊れるまでの時間まで積分したもので表される。
定電流によるゲート駆動回路は、アーム短絡の際の短絡電流の立ち上がり速度が速い分、壊れるまでの時間は短くなる。よって、電力用半導体素子が破壊されないようにするためには、すなわち高い破壊耐量を備えるようにするためには、高速な短絡保護回路、もしくは短絡電力損失を低減させることが必要となる。しかし、高速な短絡保護回路には短絡電流を検知し、電力用半導体素子を遮断させるのにコストの高い部品が必要となるため、短絡電力損失を低減させることが望ましい。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、電力用半導体素子を定電流で駆動して高速スイッチングを行うことができ、かつアーム短絡の際に低速な短絡保護回路でも電力用半導体素子が破壊すること無く保護できるように短絡電力損失を低減させることを目的としている。
本発明に係るゲート駆動回路は、電力用半導体素子のゲート電極に接続された第一のゲート充電装置と、電力用半導体素子のゲート電極に接続された第二のゲート充電装置と、第一のゲート充電装置及び第二のゲート充電装置における電力用半導体素子のゲート電極への充電を制御する制御回路とを備え、第一のゲート充電装置は、第二のゲート充電装置の電源電圧よりも低い電源電圧に制限された定電流生成器により電力用半導体素子のゲート電極を充電し、制御回路は、第一のゲート充電装置を第二のゲート充電装置よりも早いタイミングで充電動作させることを特徴とする。
本発明に係るゲート駆動回路によれば、第二のゲート充電装置の電源電圧よりも低い電源電圧に制限された定電流生成器を有する第一のゲート充電装置と第二のゲート充電装置とを備え、第一のゲート充電装置を第二のゲート充電装置よりも早いタイミングで充電動作させるので、電力用半導体素子を定電流で駆動して高速スイッチングを行うことができ、かつアーム短絡の際に低速な短絡保護回路でも電力用半導体素子の短絡電力損失を低減させるように制御することにより、電力用半導体素子が破壊すること無く保護することができる。
本発明の実施の形態1によるゲート駆動回路を示す回路図である。 図1のゲート駆動回路を適用した電力変換システムを示す回路図である。 定電流駆動と定電圧駆動との差を説明する波形図である。 短絡電力損失における定電流駆動と定電圧駆動との差を説明する図である。 ゲート電圧と短絡電流の関係を示す特性図である。 図1のゲート駆動回路の動作を示すシーケンス図である。 図1のゲート駆動回路のアーム短絡の際の動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態1によるゲート駆動回路及び保護回路を示す回路図である。 図8の電流センサの構成例を示す図である。 本発明の実施の形態2によるゲート駆動回路を示す回路図である。 接合温度と破壊耐量の関係を示す特性図である。 破壊耐量を一定の場合の直流電圧と短絡電流の関係を示す特性図である。 本発明の実施の形態3によるゲート駆動回路を示す回路図である。 図13の電流制限回路の例を示す回路図である。 本発明の実施の形態4によるゲート駆動回路を示す回路図である。 本発明の実施の形態5によるゲート駆動回路を示す回路図である。 図16の電流制限回路の例を示す回路図である。 図16の遅延回路の例を示す回路図である。 本発明の実施の形態6によるゲート駆動回路を示す回路図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるゲート駆動回路を示す回路図である。このゲート駆動回路100は、図示しない外部の制御回路からの制御指令Sigaに従って電力用半導体素子を駆動するものである。ゲート駆動回路100は、各種電力変換装置に用いることが可能で、例えば図2に示す電力変換システムにおいて、系統電源からの交流電力を整流回路にて直流に整流した後に、モータ負荷等に出力する交流電力に変換する電力変換装置である三相インバータ回路に用いることができる。図2は、ゲート駆動回路を適用した電力変換システムを示す回路図である。図2に示す電力変換システム90は、三相系統電源39からの交流電力を直流に整流する整流回路41と、整流回路41で整流された直流電力を交流電力に変換する三相インバータ回路37を有する。三相インバータ回路37は、交流電力を出力し、モータ40を駆動する。整流回路41は6つのダイオード38を有する。
三相インバータ回路37は、正極の直流入力端子91P及び負極の直流入力端子91Nの間に、直流コンデンサ36と、U相のレグ93Uと、V相のレグ93Vと、W相のレグ93Wとが接続される。U相のレグ93U、V相のレグ93V、W相のレグ93Wのそれぞれから、U相の交流出力端子92U、V相の交流出力端子92V、W相の交流出力端子92Wのそれぞれに3相交流電力が出力される。
各相のレグ93U、93V、93Wは、2つのスイッチング素子と、スイッチング素子に対して逆並列に接続された2つのダイオードを有する。U相のレグ93Uは、2つのスイッチング素子であるMOSFET1a、1bと、2つのダイオード2a、2bを有する。同様に、V相のレグ93Vは、2つのスイッチング素子であるMOSFET1c、1dと、2つのダイオード2c、2dを有する。W相のレグ93Wは、2つのスイッチング素子であるMOSFET1e、1fと、2つのダイオード2e、2fを有する。各MOSFET1a、1b、1c、1d、1e、1fは、各ゲート駆動回路100a、100b、100c、100d、100e、100fにより駆動される。各ゲート駆動回路100a、100b、100c、100d、100e、100fは、同一構成のゲート駆動回路100である。
ここでは、ゲート駆動回路100が駆動する電圧駆動型の電力用半導体スイッチング素子としてMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を用いているが、MOSFETに限るものではなく、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)など他の電圧駆動型の電力用半導体スイッチング素子でも良い。なお、MOSFETには、ダイオードが逆並列に接続されているが、これは、MOSFETのボディダイオードで代用させることも可能である。
三相インバータ回路37において、誤ってMOSFET1aとMOSFET1bに同時にオン信号が与えられた場合を考える。誤ってMOSFET1aとMOSFET1bに同時にオン信号が与えられると、三相系統電源39が低インピーダンスで短絡されることになり、大きな短絡電流がMOSFET1a及びMOSFET1bに流れる。大きな短絡電流が流れることにより、MOSFET1aとMOSFET1bは壊れてしまう。図3に定電流駆動と定電圧駆動を用いた場合の、短絡電流の比較を示す。図3は、定電流駆動と定電圧駆動との差を説明する波形図である。図3(a)はゲート電圧の時間変化であり、図3(b)は短絡電流の時間変化である。図3(a)の縦軸はゲート電圧であり、図3(b)の縦軸は短絡電流である。図3(a)及び図3(b)の横軸は時間である。実線で示したゲート電圧波形52は定電流駆動した場合のゲート電圧波形であり、点線で示したゲート電圧波形53は定電圧駆動した場合のゲート電圧波形である。実線で示した短絡電流波形54は定電流駆動した場合の短絡電流波形であり、点線で示した短絡電流波形55は定電圧駆動した場合の短絡電流波形である。
定電流駆動及び定電圧駆動のいずれの場合も、時刻tgにおいてゲート電圧がゲートしきい値電圧Vthgを超えるとドレイン電流が流れる。例えば、何らかの理由で、各相のレグ93U、93V、93Wにおける2つのMOSFETが同時に導通することによって流れるMOSFETのドレイン電流は、短絡電流の一種である。このような短絡電流はアーム短絡電流である。図3(b)に示した電流Iaは電力半導体素子の定格電流であり、電流Id1はアーム短絡の際の短絡電流である。図3(a)に示すように、定電圧駆動は、ゲート電圧がゲート電源電圧に近くなると電圧変化の傾きが緩やかになるのに対し、定電流駆動では、ゲート電源電圧に近くなってもその傾きはほとんど変わらない。図3(b)に示すように、短絡電流を比較すると、電力用半導体素子の定格電流付近まではほとんど変わらないが、その後、定電圧駆動での短絡電流の上昇速度は緩やかになるのに対し、定電流駆動では急峻に電流が上昇する。このように、アーム短絡の際の電流と電圧の積で表される短絡電力損失は、定電流駆動における電力用半導体素子の方が大きくなる。したがって、定電流によるゲート駆動回路は、短絡電力損失を低減する手法、または定電圧駆動よりも高速な短絡保護機能が必要となる。本発明では、定電流によるゲート駆動回路において、短絡電力損失を低減する手法を説明する。
図1に示す電力用半導体素子のゲート駆動回路100は、MOSFET1を駆動するために、第一のゲート充電装置14、第2のゲート充電装置15、ゲート放電装置16から構成される。第一のゲート充電装置14は、定電流源8および定電流源8の電圧源7、定電流源8からMOSFET1のゲートへの通電を制御するスイッチ9、電流の逆流を防ぐダイオード10から構成される。第二のゲート充電装置15は電圧源4、MOSFET1のゲートへの通電を制御するスイッチ5、その電流を制限する抵抗6からなる。MOSFET1のターンオフ動作を担うゲート放電装置16は、接地31への放電を制御するスイッチ12、放電電流を制限する抵抗11からなる。ダイオード3はMOSFET1のゲート電圧を電圧源4にクランプするためのダイオードである。外部の上位制御回路60(図8参照)からの制御信号Sigaを受けて、制御回路13から出力される信号Sa、Sb、Scによって、第一のゲート充電装置14、第二のゲート充電装置15、ゲート放電装置16は制御される。定電流源8とスイッチ9は定電流生成器45を構成する。スイッチ9、5、12はバイポーラトランジスタやMOSFETなどの半導体スイッチで構成する。
三相インバータ回路37には、通常、短絡保護装置が備えられており、短絡電流が流れると保護動作を行う。保護動作における定電流駆動と定電圧駆動との差を、図4を用いて説明する。図4は、短絡電力損失における定電流駆動と定電圧駆動との差を説明する図である。図4(a)は定電流駆動の場合を示し、図4(b)は定電圧駆動の場合を示す。図4(a)及び図4(b)の縦軸は短絡電流であり、図4(a)及び図4(b)の横軸は時間である。定電流駆動及び定電圧駆動のいずれの場合も、時刻tgで短絡電流が流れ始め、時刻tsで短絡保護装置による短絡保護動作が開始される例である。
グラフ面積56は、例えば短絡電流が流れ始めてから短絡電流Id1になり、保護動作により短絡電流が停止するまでの短絡電流の時間積分値である。同様に、グラフ面積58は、例えば短絡電流が流れて短絡電流Id2になり、保護動作により短絡電流が停止するまでの短絡電流の時間積分値である。グラフ面積57は、例えば短絡電流が流れて短絡電流Id1になり、保護動作により短絡電流が停止するまでの短絡電流の時間積分値である。
短絡保護のタイミングを示した図4の短絡電流波形において、定電流駆動での短絡電流が流れているグラフ面積56は、短絡電流Id1になるまでの傾きが急なので、定電圧駆動での短絡電流が流れているグラフ面積57よりも大きくなる。短絡時のドレイン電圧が、定電流駆動と定電圧駆動で変わらないとすれば、この面積が短絡電力損失に対応する。したがって、短絡電力損失は、定電流駆動における電力用半導体素子の方が定電圧駆動の場合よりも大きくなる。定電流によるゲート駆動回路100において、短絡電力損失を低減するには、以下のようにすればよい。
グラフ面積56に対応する定電流駆動における短絡電力損失が、グラフ面積57に対応する定電圧駆動における短絡電力損失よりも小さくなるように、短絡電流Id1をId2まで引き下げる。短絡電流は図5に示すようにゲート電圧で制御することが可能であり、ゲート電圧をVgs1からVgs2へ変更することにより、短絡電流を下げることができる。図5は、ゲート電圧と短絡電流の関係を示す特性図である。縦軸は短絡電流であり、横軸はゲート電圧である。本発明の対象となる短絡電流は、前述したようにMOSFET1単体としてはドレイン電流である。ゲートしきい値電圧Vthgは、短絡電流特性(ドレイン電流特性)50に接する接線51の電流が0Aになる電圧である。短絡電流がMOSFET1に流れている場合であっても、ゲート電圧をゲートしきい値電圧Vthg以上で変化させることにより短絡電流を制限することができる。
実施の形態1では、定電流源8の電圧源7は、MOSFET1のゲートに最終的に印加される電圧を供給する通常の電圧源4よりも電圧を下げることで、アーム短絡の際に低速な短絡保護回路でも破壊すること無く保護できるように短絡電力損失を低減させることができる。しかし、MOSFET1のゲート電圧が低いままであれば、MOSFET1のオン抵抗が高くなり、通常動作時の導通損失が増加する。そのため、第二のゲート充電装置15によって、MOSFET1のゲート電圧を十分高い値にし、導通損失の増加を防いでいる。MOSFET1のゲート・ソース間には耐圧があるため、第二のゲート充電装置15の電圧源4はMOSFET1のゲート・ソース間の耐圧以下に、通常は20V未満に設定する。
図6を用いて、ゲート駆動回路の動作を説明する。図6は、ゲート駆動回路の動作を示すシーケンス図である。図6(a)は制御信号Sigaの電圧波形であり、図6(b)乃至図6(d)はそれぞれ信号Sa、Sb、Scの電圧波形である。図6(e)乃至図6(g)は、それぞれMOSFET1のゲート電圧(ゲート・ソース間電圧)Vgs、ドレイン電流Id、ドレイン電圧(ドレイン・ソース間電圧)Vdsである。図6(a)乃至図6(g)の横軸は時間である。図6(a)乃至図6(e)及び図6(g)の縦軸は電圧であり、図6(f)の縦軸は電流である。
MOSFET1をオンさせる動作を説明する。制御回路13は、時刻t0にて制御信号Sigaが立ち上がるのを受けて、信号Saをオン状態にする(立ち上げる)とともに、信号Scをオフ状態にする(立ち下げる)。信号Saをオン状態にする(立ち上げる)ことにより、MOSFET1のゲート電極へ第一のゲート充電装置14から充電が始まる。時刻t1にてゲート電圧Vgsがゲートしきい値電圧Vthgに達するとドレイン電流Idが流れだす。ゲート電圧Vgsはドレイン電圧Vdsが変化している間(時刻t3まで)、一定の値になり(ミラー期間)、ドレイン電圧Vdsが低下した後に再び上昇し、第一のゲート充電装置14の電源電圧であるVgs2に達する。なお、ドレイン電流Idは時刻t2でピークとなり、ピークから低下して定常状態になる。
制御回路13は、時刻t4にて信号Saのオン状態から起動遅延時間Tbだけ遅れて信号Sbはオン状態の信号を出し(信号Sbを立ち上げ)、第二のゲート充電装置15からMOSFET1のゲート電極への充電が始まる。第二のゲート充電装置15からMOSFET1のゲートへの充電により、ゲート電圧VgsはVgs1に達する。ゲート電圧VgsをVgs2からVgs1に上げることで、MOSFET1のオン期間中のドレイン電圧Vdsは十分低下し、導通損失が増加することはない。
次に、MOSFET1をオフさせる動作を説明する。制御回路13は、時刻t5にて制御信号Sigaが立ち下がるのを受けて、信号Sa、Sbをオフ状態にする(立ち下げる)とともに、信号Scをオン状態にする(立ち上げる)。第一のゲート充電装置14、第二のゲート充電装置15からの受電が停止し、ゲート放電装置16の動作によりゲート電圧Vgsが下降する。ゲート電圧Vgsは、ドレイン電圧VdsがVds1まで上昇する間、時刻t6から一定の値となる期間を経過して、時刻t7から再び下降し0Vに低下する。
短絡電流保護動作は、短絡保護装置により行われる。短絡電流保護動作の詳細は後述する。短絡電流を検知し、電力用半導体素子を遮断させる短絡保護装置によるMOSFET1の保護開始時間よりも、起動遅延時間Tbの終わるタイミング(信号Sbが立ち上がるタイミング)が早いと、アーム短絡の最中に想定よりも短絡電流が増えてしまい、短絡保護できない可能性がある。よって、起動遅延時間Tbの終わるタイミングは短絡保護装置による保護開始時間よりも遅い時間に設定する。このように、アーム短絡の際に、第二のゲート充電装置が動作する前にMOSFET1の保護動作を開始することで、直列接続されたMOSFET1a及びMOSFET1bを流れる短絡電流を遮断することができる。
アーム短絡の際の保護回路動作について、図7乃至図9を用いて説明する。図7は、ゲート駆動回路のアーム短絡の際の動作を示すシーケンス図である。図8は本発明の実施の形態1によるゲート駆動回路及び保護回路を示す回路図であり、図9は電流センサの構成例を示す図である。図7(a)は制御信号Sigaの電圧波形であり、図7(b)乃至図7(d)はそれぞれ信号Sa、Sb、Scの電圧波形である。図7(e)乃至図7(g)は、それぞれMOSFET1のゲート電圧Vgs、ドレイン電流Id、ドレイン電圧Vdsである。図7(a)乃至図7(g)の横軸は時間である。図7(a)乃至図7(e)及び図7(g)の縦軸は電圧であり、図7(f)の縦軸は電流である。
まず、図7に示した保護動作である第一の保護方法について説明する。時刻t0にて上位制御回路60から制御信号Sigaが制御回路13に入力されると、制御回路13は、スイッチ9をオンさせる信号Saをオン状態にする(立ち上げる)とともに、スイッチ12をオフさせる信号Scをオフ状態にする(立ち下げる)。ゲート電圧Vgsは上昇し、時刻t1にてゲート電圧Vgsが所定のしきい値であるゲートしきい値電圧Vthgを超えると、ドレイン電流Idが流れ始める。ここで、ドレイン電流Idが流れ始め前や、その直後に、三相インバータ回路37の内部や外部の配線がショートしたり、何らかの理由でMOSFET1やダイオード2等の電力用半導体素子がショートしたりすると、過大なドレイン電流が流れる。例えば、ゲート駆動回路100のレグ93Uの下側アームのMOSFET1bのドレイン電極と交流出力端子92Uとの配線と正極の直流電圧の配線がショートした場合を考える。この場合、通常動作と異なり、ドレイン電圧Vdsはほとんど低下しないため、ミラー期間はなく、MOSFET1bのゲート電圧Vgsは一気にVgs2まで上昇する(時刻t10)。
このときのドレイン電流Idを電流センサ61で検出し、上位制御回路60へ電流信号Sigbを送る。上位制御回路60は、電流信号Sigbの有意状態、例えば信号の立ち上がりを受けると、保護動作を開始し、時刻t11にて制御回路13へ制御信号Sigaをオフ状態にする(立ち下げる)。制御回路13は、オフ状態の制御信号Sigaを受けると、信号Saをオフ状態にする(立ち下げる)とともに、信号Scをオン状態にする(立ち上げる)。これによって、スイッチ9はオフし、スイッチ12はオンする。スイッチ9とスイッチ12の動作により、ゲート電圧Vgsは低下し始め、ドレイン電流Idも低下する。時刻t12にてゲート電圧Vgsはゲートしきい値電圧Vthgに達し、ドレイン電流Idは停止する。
ゲート駆動回路100は、保護開始時間Tc(=t11−t0)経過後に短絡保護動作を開始するため、すなわち通常動作における第二のゲート充電装置を起動する起動遅延時間Tbよりも短い時間で短絡保護動作を開始するため、ゲート電圧はVgs1までは上昇せず、Vgs2に抑制することができる。したがって、短絡電流もゲート電圧はVgs1で定まる電流値ではなく、Vgs2で定まる電流値までに抑制することができる。
電流センサ61の構成例を図9に示した。主のMOSFET1に対して、その電流を分流させる電流センス用のMOSFETである電流センスセル62を備える。主のMOSFET1と従のMOSFETである電流センスセル62は、おおよそ5000〜10000:1の面積比を持ち、主MOSFET1に比例した電流が電流センスセル62に流れる。この構成例では、電流センスセル62に流れる電流を抵抗等の電流検出回路64によって電圧信号に変換し、電流信号Sigbとして上位制御回路60へ出力している。短絡電流を検出する他の方法は、電流センスセル62を用いずに直接主MOSFET1のシャント抵抗で検出する方法や、ロゴスキーコイルやホール素子で検出する方法など様々な電流検出方法が考えられる。
前述したように、短絡電流を検知し、電力用半導体素子を遮断させる短絡保護装置によるMOSFET1の保護開始時間Tcよりも、起動遅延時間Tbの終わるタイミングが早いと、アーム短絡の最中に想定よりも短絡電流が増えてしまい、短絡保護できない可能性がある。しかし、MOSFET1の保護開始時間Tcよりも、起動遅延時間Tbの終わるタイミングが早い場合であっても、後述する第二の保護方法により、アーム短絡の際のレグ93U、93V、93Wを構成するスイッチング素子であるMOSFET1を適切に保護することができる。
第二の保護方法を説明する。起動遅延時間Tb時間後、すなわち第二のゲート充電装置15が動作した後には、MOSFET1が流しうる短絡電流は増えてしまう。第二のゲート充電装置15が動作した後に短絡電流保護動作をする場合は、MOSFET1が流しうる短絡電流が増加しているので、既にオンしているMOSFET1をオフさせるような短絡保護をすることが困難になる。しかし、通常のアーム短絡は、一方のMOSFET1がオンしている状態で、他方のMOSFET1がターンオンする瞬間、例えば上側アームのMOSFET1aがオンしている状態で、下側アームのMOSFET1bがターンオンする瞬間に発生する。このため、既にオンしているMOSFET1で保護するのではなく、すなわち既にオンしているMOSFET1aをオフさせようとするのではなく、その後ターンオンするMOSFET1bで保護すれば、直列接続されたMOSFET1a及びMOSFET1bを流れる短絡電流を遮断することができる。
第一の保護方法及び第二の保護方法は、定電流によるゲート駆動回路であっても高速な短絡保護回路を用いることなく、電力用半導体素子の短絡電力損失を低減させるようにしたので、電力用半導体素子が破壊すること無く保護することができる。
以上のように、実施の形態1のゲート駆動回路100によれば、電力用半導体素子1のゲート電極に接続された第一のゲート充電装置14と、電力用半導体素子1のゲート電極に接続された第二のゲート充電装置15と、第一のゲート充電装置14及び第二のゲート充電装置15における電力用半導体素子1のゲート電極への充電を制御する制御回路13とを備え、第一のゲート充電装置14は、第二のゲート充電装置15の電源電圧よりも低い電源電圧に制限された定電流生成器45により電力用半導体素子1のゲート電極を充電し、制御回路13は、第一のゲート充電装置14を第二のゲート充電装置15よりも早いタイミングで充電動作させるので、電力用半導体素子1を定電流で駆動して高速スイッチングを行うことができ、かつアーム短絡の際に低速な短絡保護回路でも電力用半導体素子1の短絡電力損失を低減させるように制御することにより、電力用半導体素子1が破壊すること無く保護することができる。
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2によるゲート駆動回路を示す回路図である。実施の形態1と同じ構成要素に対しては、説明を省略する。
実施の形態1では、第一のゲート充電装置14における定電流源8の電源として電圧源7を用いていたが、実施の形態2では、可変電圧源17を用いる。可変電圧源17の出力電圧は、電圧設定回路18によって定められる。MOSFET1の破壊耐量は、その接合温度および直流電圧の関数となる。よって電圧設定回路18は、MOSFET1の接合温度Tjを測定する温度センサ19の出力(温度情報)と、MOSFET1のドレイン電圧Vdsを測定する直流電圧センサ20の出力(電圧情報)とに基づいて、MOSFET1の破壊耐量を計算し、MOSFET1に短絡電流が流れたとしても破壊することがないように、電圧設定回路18により可変電圧源17の電圧を設定する。
破壊耐量と接合温度は、図11に示すような関係にある。図11は、接合温度と破壊耐量の関係を示す特性図である。縦軸は破壊耐量であり、横軸は接合温度である。前述したように、アーム短絡の際の破壊耐量は、電力用半導体素子に注入されるエネルギーすなわち、短絡電力損失を短絡開始時から電力用半導体素子が壊れるまでの時間まで積分したもので表されるので、破壊耐量Escは次式で示される。
Figure 0005634622
ただし、電流Iscは短絡時に電力用半導体素子に流れる電流であり、電圧Vscは短絡時に電力用半導体素子に掛かる電圧であり、時間tscは短絡電流が流れ始めてから電力用半導体が壊れるまでの時間である。
接合温度が変化する場合は、図11のように接合温度に応じて破壊耐量が変化するので、変化後の破壊耐量に対応するように短絡電流Iscを、図5に従ってゲート電圧で制御すれば良い。アーム短絡の際は、電力変換装置(三相インバータ回路37)の直流電圧が電力用半導体素子(MOSFET1)に掛かると考えてよいので、式(1)から、直流電圧が変化すれば、短絡電流は図12に示すように反比例する。したがって、直流電圧と反比例の関係にある短絡電流Iscは、ゲート電圧Vgsによって制御すれば良いことが分かる。図12は、破壊耐量を一定にした場合の直流電圧と短絡電流の関係を示す特性図である。縦軸は短絡電流であり、横軸は直流電圧である。
このように、定電流源8の電圧源の電圧を電力用半導体素子(MOSFET1)の接合温度と直流電圧に応じて変化させることで、電力変換装置(三相インバータ回路37)の運転状態に応じて、アーム短絡の際に低速な短絡保護回路でも、電力用半導体素子(MOSFET1)を破壊すること無く保護できるように短絡電力損失を低減させることができる。
以上のように実施の形態2のゲート駆動回路100は、電力用半導体素子(MOSFET1)の接合温度と直流電圧が変化する場合でも、アーム短絡の際に低速な短絡保護回路でも電力用半導体素子の短絡電力損失を低減させるように、その接合温度と直流電圧の変化に応じて制御することにより、電力用半導体素子が破壊すること無く保護することができる。
実施の形態3.
図13は、本発明の実施の形態3によるゲート駆動回路を示す回路図である。実施の形態1と同じ構成要素に対しては、説明を省略する。
実施の形態3では、実施の形態1の定電流源8及びスイッチ9、すなわち定電流生成器45の代わりに電流制限回路21を用いた点で、実施の形態1とは異なる。電流制限回路21の例を図14に示す。電流制限回路21は、2つの抵抗22、24と、2つのバイポーラトランジスタ23、25と、ダイオード26とを有する。信号Saは抵抗22を介してバイポーラトランジスタ25のベース電極に入力される。バイポーラトランジスタ25のエミッタ電極は、抵抗24を介して電圧源7に接続される。バイポーラトランジスタ25のコレクタ電極は、ダイオード10に接続される。バイポーラトランジスタ25のエミッタ電極とコレクタ電極の間にダイオード26が接続される。バイポーラトランジスタ23のエミッタ電極は電圧源7に接続され、バイポーラトランジスタ23のベース電極はバイポーラトランジスタ25のエミッタ電極に接続され、バイポーラトランジスタ23のコレクタ電極はバイポーラトランジスタ25のベース電極に接続される。
実施の形態3のゲート駆動回路100は、電流制限回路21により定電流をMOSFET1のゲート電極に供給することができる。したがって、実施の形態3のゲート駆動回路100は、実施の形態1のゲート駆動回路100と同様な効果を得ることができる。
実施の形態4.
図15は、本発明の実施の形態4によるゲート駆動回路を示す回路図である。実施の形態2及び3と同じ構成要素に対しては、説明を省略する。
実施の形態4では、実施の形態2の定電流源8及びスイッチ9、すなわち定電流生成器45の代わりに電流制限回路21を用いた点で、実施の形態2とは異なる。電流制限回路21の例は図14である。実施の形態4のゲート駆動回路100は、電流制限回路21により定電流をMOSFET1のゲート電極に供給することができる。したがって、実施の形態4のゲート駆動回路100は、実施の形態2のゲート駆動回路100と同様な効果を得ることができる。
実施の形態5.
図16は、本発明の実施の形態5によるゲート駆動回路を示す回路図である。既出の構成要素に対しては、説明を省略する。
実施の形態5のゲート駆動回路100は、フォトカプラ27と、遅延回路28と、電流制限回路35と、ダイオード29と、第二のゲート充電装置15と、ダイオード3とを有する。制御信号Sigaを受けてフォトカプラ27がMOSFET1を駆動する。MOSFET1のターンオン時は、電流制限回路35が電流をある上限に制限し、定電流でMOSFET1のゲートを充電する。フォトカプラ27と電流制限回路35で第一のゲート充電装置を構成する。すなわち、フォトカプラ27と電流制限回路35で構成された第一のゲート充電装置は、実施の形態1の第一のゲート充電装置14と同等である。電流制限回路35は定電流生成器45に相当する。
MOSFET1のターンオフ時は、フォトカプラ27の出力がローレベルとなり、ダイオード29を通してMOSFET1のゲートは放電される。フォトカプラ27とダイオード29でゲート放電装置を構成する。すなわち、フォトカプラ27とダイオード29で構成されたゲート放電装置は、実施の形態1のゲート放電装置16と同等である。電流制限回路35の例を図17に示す。電流制限回路35の例の説明は後述する。
フォトカプラ27から出力された信号Saは、遅延回路28を通して第二のゲート充電装置15を制御する信号Sbへと変換される。遅延回路28の例を図18に示す。遅延回路28は信号Sbの立ち上がりのみ一定期間遅らせる働きを持つ。信号Saおよび信号Sbは図6に示すシーケンスと同じタイミングで変化する。フォトカプラ27と遅延回路28で制御回路を構成する。すなわち、フォトカプラ27と遅延回路28で構成された制御回路は、実施の形態1の制御回路13と同等である。電圧源7と電圧源4の関係は、実施の形態1と同様であるため、MOSFET1のターンオン時に短絡した場合でも十分な破壊耐量を持つことができる。
電流制限回路35及び遅延回路28の構成を図17及び図18を用いて説明する。図17は流制限回路の例を示す回路図であり、図18は遅延回路の例を示す回路図である。電流制限回路35は、2つの抵抗22、24と、2つのバイポーラトランジスタ23、25と、ダイオード26とを有する。信号Saは抵抗24を介してバイポーラトランジスタ25のエミッタ電極に入力される。バイポーラトランジスタ25のべース電極は、抵抗22を介して接地31に接続される。バイポーラトランジスタ25のコレクタ電極は、MOSFET1のゲート電極に接続される。バイポーラトランジスタ25のエミッタ電極とコレクタ電極の間にダイオード26が接続される。バイポーラトランジスタ23のエミッタ電極は信号Saが入力され、バイポーラトランジスタ23のベース電極はバイポーラトランジスタ25のエミッタ電極に接続され、バイポーラトランジスタ23のコレクタ電極はバイポーラトランジスタ25のベース電極に接続される。
遅延回路28は、2つのシュミットトリガー付の反転回路32と、抵抗33と、ダイオード30と、コンデンサ34とを有する。信号Saは抵抗33を介して第一の反転回路32に入力される。第一の反転回路32の出力は第二の反転回路32に入力され、信号Saと同極性の信号を遅延させて出力する。第一の反転回路32の入力側には、第一の電極に接地31が接続されたコンデンサ34の第二の電極が接続される。抵抗33の両端にはダイオード30が接続される。ダイオード30のカソード電極には信号Saが入力され、ダイオード30のアノード電極は第一の反転回路32の入力側に接続される。
実施の形態5のゲート駆動回路100は、フォトカプラ27を用いて、定電流をMOSFET1のゲート電極に供給することができる。したがって、実施の形態5のゲート駆動回路100は、実施の形態1のゲート駆動回路100と同様な効果を得ることができる。また、フォトカプラ27に信号絶縁の機能をもたせているので、Sigaに絶縁した信号をもたせる必要がない。
実施の形態6.
図19は、本発明の実施の形態6によるゲート駆動回路を示す回路図である。実施の形態6のゲート駆動回路100は、実施の形態5のゲート駆動回路100に対して、フォトカプラ27の電圧源7を可変電圧源17に変更し、電力用半導体素子(MOSFET1)の接合温度Tjを測定する温度センサ19の出力と、電力用半導体素子(MOSFET1)のドレイン電圧Vgsを測定する直流電圧センサ20の出力とに基づいて、MOSFET1の破壊耐量を計算し、MOSFET1に短絡電流が流れたとしても破壊することがないように、電圧設定回路18により可変電圧源17の電圧を設定する。
電圧設定回路18の設定方法は実施の形態2と同様である。このように、フォトカプラ27の電圧源を接合温度Tjとドレイン電圧Vgsに応じて変化させることで、電力変換装置(三相インバータ回路37)の運転状態に応じて、電力用半導体素子(MOSFET1)の適切な破壊耐量を持たせることができる。
実施の形態6のゲート駆動回路100は、可変電圧源17に接続されたフォトカプラ27を用いて、定電流をMOSFET1のゲート電極に供給することができる。したがって、実施の形態6のゲート駆動回路100は、実施の形態2のゲート駆動回路100と同様な効果を得ることができる。
なお、実施の形態1乃至6のゲート駆動回路は、適用する電力変換装置として直流電力を交流電力に変換する例で説明したが、交流電力を直流電力に変換する場合にも適用できる。
上記いずれの実施の形態においても、電力用半導体素子は、珪素によって形成されてもよい。また、珪素に比べてバンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体材料によって形成してもよい。ワイドバンドギャップ半導体材料としては、例えば、炭化珪素、窒化ガリウム系材料又はダイヤモンドがある。
このようなワイドバンドギャップ半導体材料によって形成された電力用半導体素子は、耐電圧性が高く、許容電流密度も高いため、電力用半導体素子の小型化が可能であり、これら小型化された電力用半導体素子を用いることにより、これらの素子を組み込んだ半導体装置の小型化が可能となる。
また耐熱性も高いため、ヒートシンクの放熱フィンの小型化や、水冷部の空冷化が可能であるので、電力用半導体素子の一層の小型化が可能になる。電力変換装置が小型になると、短絡電流の立ち上がりが高速になり、本特許の有用性が高まる。更に電力損失が低いため、電力用半導体素子の高効率化が可能であり、延いては半導体装置の高効率化が可能になる。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f…MOSFET(電力用半導体素子)、7…電圧源、8…定電流源、9…スイッチ、13…制御回路、14…第一のゲート充電装置、15…第二のゲート充電装置、17…可変電圧源、18…電圧設定回路、19…温度センサ、20…直流電圧センサ、21…電流制限回路、27…フォトカプラ、28…遅延回路、45…定電流生成器、100、100a、100b、100c、100d、100e、100f… ゲート駆動回路。

Claims (7)

  1. 電力用半導体素子のゲート電極を充放電することにより前記電力用半導体素子を駆動するゲート駆動回路であって、
    前記電力用半導体素子の前記ゲート電極に接続された第一のゲート充電装置と、
    前記電力用半導体素子の前記ゲート電極に接続された第二のゲート充電装置と、
    前記第一のゲート充電装置及び前記第二のゲート充電装置における前記電力用半導体素子の前記ゲート電極への充電を制御する制御回路とを備え、
    前記第一のゲート充電装置は、前記第二のゲート充電装置の電源電圧よりも低い電源電圧に制限された定電流生成器により前記電力用半導体素子の前記ゲート電極を充電し、
    前記制御回路は、前記第一のゲート充電装置を前記第二のゲート充電装置よりも早いタイミングで充電動作させることを特徴とするゲート駆動回路。
  2. 前記定電流生成器は、定電流源と、前記制御回路からの制御信号により前記定電流源からの充電電流の経路を開閉するスイッチとを有することを特徴とする請求項1記載のゲート駆動回路。
  3. 前記定電流生成器は、前記第二のゲート充電装置の電源電圧よりも低い電源電圧を出力する電圧源に接続され、前記制御回路からの制御信号により前記ゲート電極への充電電流の流れを制御する電流制限回路であることを特徴とする請求項1記載のゲート駆動回路。
  4. 前記制御回路は、フォトカプラと前記フォトカプラの出力信号を遅延させる遅延回路とを有し、
    前記制御回路は、前記フォトカプラの出力信号に基づいて前記第一のゲート充電装置の充電動作を開始させ、前記遅延回路の出力信号により前記第二のゲート充電装置の充電動作を開始させることを特徴とする請求項3記載のゲート駆動回路。
  5. 前記第二のゲート充電装置の電源電圧よりも低い電源電圧を出力する可変電圧源と、
    前記可変電圧源の出力電圧を設定する電圧設定回路とを有し、
    前記電圧設定回路は、前記電力用半導体素子の接合温度を測定する温度センサの出力する温度情報と、前記電力用半導体素子のドレイン・ソース間電圧を測定する電圧センサの出力する電圧情報とに基づいて前記出力電圧を設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のゲート駆動回路。
  6. 前記電力用半導体素子は、ワイドバンドギャップ半導体材料により形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のゲート駆動回路。
  7. 前記ワイドバンドギャップ半導体材料は、炭化珪素、窒化ガリウム系材料、またはダイヤモンドのうちいずれかであることを特徴とする請求項6記載のゲート駆動回路。
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