JP5633729B2 - 磁壁移動素子及びその製造方法 - Google Patents

磁壁移動素子及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5633729B2
JP5633729B2 JP2010142581A JP2010142581A JP5633729B2 JP 5633729 B2 JP5633729 B2 JP 5633729B2 JP 2010142581 A JP2010142581 A JP 2010142581A JP 2010142581 A JP2010142581 A JP 2010142581A JP 5633729 B2 JP5633729 B2 JP 5633729B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetization
region
magnetic
domain wall
magnetic body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010142581A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012009535A (ja
Inventor
加藤 有光
有光 加藤
森 馨
馨 森
鈴木 哲広
哲広 鈴木
石綿 延行
延行 石綿
俊輔 深見
俊輔 深見
本庄 弘明
弘明 本庄
信作 齊藤
信作 齊藤
三浦 貞彦
貞彦 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2010142581A priority Critical patent/JP5633729B2/ja
Publication of JP2012009535A publication Critical patent/JP2012009535A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5633729B2 publication Critical patent/JP5633729B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Description

本発明は、磁壁移動素子及びその製造方法に関する。
磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetic Random Access Memory)は、磁気記録層の磁化方向に基づいてデータを不揮発的に記憶する不揮発性メモリである。MRAMは、高速書き込みや書き込み回数に制限が無い等の特徴を有する。そのため、MRAMは、次世代の不揮発性メモリとして期待されており、その開発が精力的に進められている。
近年提案されている有力なMRAMの書き込み方式の一つは、スピン注入(spin momentum transfer)方式である(非特許文献1参照)。スピン注入磁化反転では、スピン偏極電流が書き込み電流として磁気記録層に注入され、それにより磁気記録層の磁化方向が反転する。従来良く知られている電流誘起磁界を印加することによる磁化反転では、メモリセルのサイズが小さくなると共に磁化反転に必要な電流が増大する。それに対し、スピン注入磁化反転では、メモリセルのサイズが小さくなると共に磁化反転に必要な電流が減少する。従って、スピン注入方式は、大容量のMRAMを実現するための有力な方法であると考えられている。
更に、スピン注入方式の一種として、「磁壁移動(Domain Wall Motion)方式」も知られている。磁壁移動方式によれば、磁壁を有する磁気記録層の面内方向にスピン偏極電流を流すことにより、その磁壁を磁気記録層中で移動させ、これにより磁気記録層中の磁化方向を反転させることができる。磁壁移動型のMRAMは、低電流、大容量、高速動作の観点から有望である。このような磁壁移動型のMRAMは、例えば、特許文献1に開示されている。
図1は、磁壁移動型のMRAMにおいてメモリセルとして用いられる典型的な磁壁移動素子の構造を示している。その磁壁移動素子は、磁気記録層110、トンネル絶縁層120、ピン層(pinned layer)130、第1ピニング層140、及び第2ピニング層150を備えている。
磁気記録層110は、記憶データに応じて磁化状態が変化する磁性体層である。より詳細には、磁気記録層110は、第1磁化固定領域111、第2磁化固定領域112、及びそれら磁化固定領域111、112の間に挟まれた磁化自由領域113を含んでいる。磁化自由領域113の磁化方向は可変であり、記憶データに依存する。第1磁化固定領域111と第2磁化固定領域112の磁化方向は、互いに反対方向に固定されている。この磁化固定のために、第1ピニング層140及び第2ピニング層150が設けられている。具体的には、第1ピニング層140は、第1磁化固定領域111と磁気的に結合する磁性体層であり、第1磁化固定領域111の磁化方向を固定する。第2ピニング層150は、第2磁化固定領域112と磁気的に結合する磁性体層であり、第2磁化固定領域112の磁化方向を固定する。
このように構成された磁気記録層110は、磁壁(Domain wall)を有する。具体的には、磁化自由領域113の磁化方向が第1磁化固定領域111の磁化方向と同じである場合、磁壁は、磁化自由領域113と第2磁化固定領域112との間の境界に形成される。一方、磁化自由領域113の磁化方向が第2磁化固定領域112の磁化方向と同じである場合、磁壁は、磁化自由領域113と第1磁化固定領域111との間の境界に形成される。
ピン層130は、磁化方向が一方向に固定された磁性体層である。トンネル絶縁層120は、磁気記録層110の磁化自由領域113とピン層130との間に挟まれている。これら磁化自由領域113、トンネル絶縁層120、及びピン層130により、磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunnel Junction)が形成されている。このMTJの抵抗値は、磁化自由領域113とピン層130との磁化方向の関係に依存して変化する。具体的には、磁化自由領域113とピン層130の磁化方向が“平行”である場合、その抵抗値は比較的低く、それらが“反平行”である場合、その抵抗値は比較的高い。MTJの抵抗値は、磁気記録層110中の磁壁の位置に依存して変化するとも言える。磁壁移動素子は、このような抵抗値の変化を利用して、データ「0」、「1」を記憶する。
データ書き換えは、磁化自由領域113の磁化方向を変えることによって、すなわち、磁気記録層110中の磁壁を移動させることによって行われる。例として、磁壁を、第1磁化固定領域111側から第2磁化固定領域112側へ移動させる場合を考える。この場合、書き込み電流は、第2磁化固定領域112から磁化自由領域113を経由して第1磁化固定領域111へ供給される。従って、第1磁化固定領域111と同じスピン状態を有するスピン電子が、第1磁化固定領域111から磁化自由領域113に注入される。これにより、磁壁が第2磁化固定領域112の方へ移動し、その結果、磁化自由領域113の磁化方向が、第1磁化固定領域111の磁化方向へ反転する。磁壁を第2磁化固定領域112側から第1磁化固定領域111側へ移動させる場合には、書き込み電流の方向を逆転させればよい。
このように、磁壁移動方式では、スピン電子による磁壁の移動によりデータの書き込みが行われる。本方式では、書き込み電流が磁気記録層110の面内を流れ、トンネル絶縁層120を貫通しないため、トンネル絶縁層120の劣化が防止される。
国際公開WO2009/001706号公報
Yagami and Suzuki, Research Trends in Spin Transfer Magnetization Switching (スピン注入磁化反転の研究動向),日本応用磁気学会誌,Vol.28, No.9, 2004.
図1で示されたように、典型的な磁壁移動素子では、ピン層130、第1ピニング層140及び第2ピニング層150が、磁気記録層110上に配置される。ここで、少なくともピン層130は、ピニング層140、150とは別のリソグラフィ工程で形成される。その際、位置ずれにより、ピン層130の形成位置が第1ピニング層140あるいは第2ピニング層150と重なってしまう可能性がある。そのような不具合を未然に防ぐためには、位置ずれを考慮した十分なマージンを、ピン層130とピニング層140、150との間に確保しておく必要がある。言い換えれば、ピン層130とピニング層140、150とを十分に離して配置する必要がある。このことは、素子の微細化を困難にする。
本発明の1つの目的は、磁壁移動素子の微細化を促進することができる技術を提供することにある。
本発明の1つの観点において、磁壁移動素子が提供される。その磁壁移動素子は、磁気記録層を備える。磁気記録層は、磁化方向が第1方向に固定された第1磁化固定領域と、磁化方向が第2方向に固定された第2磁化固定領域と、第1磁化固定領域と第2磁化固定領域との間に挟まれ磁化方向が可変である磁化自由領域と、を含む。磁壁移動素子は更に、第1構造体、第2構造体、及び磁気トンネル接合を備える。第1構造体は、第1磁化固定領域と磁気的に結合し第1磁化固定領域の磁化方向を固定する第1磁性体を備える。第2構造体は、第2磁化固定領域と磁気的に結合し第2磁化固定領域の磁化方向を固定する第2磁性体を備える。磁気トンネル接合は、第1構造体と第2構造体とによって挟まれ、第1構造体及び第2構造体に接触し、磁化自由領域の少なくとも一部を備える。
本発明の他の観点において、磁壁移動素子の製造方法が提供される。その製造方法は、(A)磁気記録層を形成する工程と、(B)第1領域における磁気記録層に隣接するように第1構造体を形成する工程と、(C)第2領域における磁気記録層に隣接するように第2構造体を形成する工程と、(D)第1構造体と第2構造体との間に挟まれた領域に、磁気トンネル接合を自己整合的に形成する工程と、を有する。第1構造体は、第1磁性体を備え、第2構造体は、第2磁性体を備える。磁気記録層は、第1磁性体と磁気的に結合しその第1磁性体によって磁化方向が第1方向に固定された第1磁化固定領域と、第2磁性体と磁気的に結合しその第2磁性体によって磁化方向が第2方向に固定された第2磁化固定領域と、第1磁化固定領域と第2磁化固定領域との間に挟まれ磁化方向が可変である磁化自由領域と、を備える。磁気トンネル接合は、磁化自由領域の少なくとも一部を備える。
本発明によれば、磁壁移動素子の更なる微細化が可能となる。
図1は、典型的な磁壁移動素子の構造を示す断面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る磁壁移動素子の構造を示す断面図である。 図3は、第1の実施の形態における第1構造体及び第2構造体の一例を示す断面図である。 図4Aは、第1の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図4Bは、第1の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図4Cは、第1の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図4Dは、第1の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図4Eは、第1の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図5は、本発明の第2の実施の形態に係る磁壁移動素子の構造を示す断面図である。 図6は、第2の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図7は、第2の実施の形態に係る磁壁移動素子の変形例を示す断面図である。 図8は、本発明の第3の実施の形態に係る磁壁移動素子の構造を示す断面図である。 図9Aは、第3の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図9Bは、第3の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図9Cは、第3の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図9Dは、第3の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図9Eは、第3の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図9Fは、第3の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図10は、本発明の第4の実施の形態に係る磁壁移動素子の構造を示す断面図である。 図11は、本発明の第4の実施の形態に係る磁壁移動素子の構造を示す平面図である。 図12Aは、第4の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図12Bは、第4の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図12Cは、第4の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図12Dは、第4の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図12Eは、第4の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図12Fは、第4の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図12Gは、第4の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図12Hは、第4の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図13は、本発明の第5の実施の形態における第1の例を示す断面図である。 図14は、第5の実施の形態における第2の例を示す断面図である。 図15Aは、第5の実施の形態における第3の例を示す断面図である。 図15Bは、第5の実施の形態における第3の例を示す断面図である。 図16Aは、第5の実施の形態における第4の例を示す断面図である。 図16Bは、第5の実施の形態における第4の例を示す断面図である。 図17は、第5の実施の形態における第5の例を示す断面図である。 図18Aは、本発明の第6の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図18Bは、第6の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図18Cは、第6の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図18Dは、第6の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図18Eは、第6の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。 図18Fは、第6の実施の形態に係る磁壁移動素子の製造工程を示す断面図である。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
1.第1の実施の形態
1−1.構造
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る磁壁移動素子1の構造を示す断面図である。磁壁移動素子1は、例えば、磁壁移動型のMRAMにおいてメモリセルとして用いられる。図2に示されるように、磁壁移動素子1は、磁気記録層10、トンネル絶縁層20、ピン層30、第1構造体40、及び第2構造体50を備えている。
磁気記録層10は、記憶データに応じて磁化状態が変化する磁性体層である。より詳細には、磁気記録層10は、第1磁化固定領域11、第2磁化固定領域12、及びそれら磁化固定領域11、12の間に挟まれた磁化自由領域13を含んでいる。磁化自由領域13の磁化方向は可変であり、記憶データに依存する。第1磁化固定領域11の磁化方向は、第1方向に固定されている。第2磁化固定領域12の磁化方向は、第2方向に固定されている。第1方向と第2方向とは、磁気記録層10の磁化容易軸に対して互いに逆向きの成分を含む。典型的には、第1方向と第2方向とは反対方向である。
このように構成された磁気記録層10は、磁壁を有する。具体的には、磁化自由領域13の磁化方向が第1磁化固定領域11の磁化方向(第1方向)と同じである場合、磁壁は、磁化自由領域13と第2磁化固定領域12との間の境界に形成される。一方、磁化自由領域13の磁化方向が第2磁化固定領域12の磁化方向(第2方向)と同じである場合、磁壁は、磁化自由領域13と第1磁化固定領域11との間の境界に形成される。
尚、磁化方向は、膜面に垂直な方向であってもよいし、膜面に平行な方向であってもよい。つまり、磁気記録層10は、垂直磁気異方性を有する垂直磁化膜であってもよいし、面内磁気異方性を有する面内磁化膜であってもよい。他の磁性体層に関しても同様である。本実施の形態では、一例として、垂直磁化膜が用いられる場合を説明する。図2の例では、第1磁化自由領域11の磁化は+Z方向(第1方向)に固定されており、第2磁化自由領域12の磁化は−Z方向(第2方向)に固定されている。磁化自由領域13の磁化は、+Z方向あるいは−Z方向を向くことが許される。
トンネル絶縁層20は、磁気記録層10上に形成されている。より詳細には、トンネル絶縁層20は、磁化自由領域13の少なくとも一部の上に形成されている。
ピン層30は、磁化方向が一方向に固定された磁性体層である。例えば図2において、ピン層30の磁化方向は、+Z方向に固定されている。ピン層30は、トンネル絶縁層20上に形成されている。
このように、トンネル絶縁層20が、磁化自由領域13の少なくとも一部とピン層30との間に挟まれている。これら磁化自由領域13の少なくとも一部、トンネル絶縁層20、及びピン層30により、磁気トンネル接合(MTJ)が形成されている。このMTJの抵抗値は、磁化自由領域13とピン層30との磁化方向の関係に依存して変化する。具体的には、磁化自由領域13とピン層30の磁化方向が“平行”である場合、その抵抗値は比較的低く、それらが“反平行”である場合、その抵抗値は比較的高い。MTJの抵抗値は、磁気記録層10中の磁壁の位置に依存して変化するとも言える。磁壁移動素子1は、このような抵抗値の変化を利用して、データ「0」、「1」を記憶する。
本実施の形態に係る磁壁移動素子1は、更に、第1構造体40及び第2構造体50を備えている。これら第1構造体40及び第2構造体50は、磁気記録層10の第1磁化固定領域11及び第2磁化固定領域12のそれぞれに隣接して形成されている。
より詳細には、第1構造体40は、第1領域R1に形成されている。この第1領域R1には、上述の第1磁化固定領域11も含まれている。図2に示される例では、第1構造体40は、第1磁化固定領域11の上に形成されている。この第1構造体40は、第1磁性体41を少なくとも含んでいる。この第1磁性体41は、第1磁化固定領域11と磁気的に結合し、第1磁化固定領域11の磁化方向を上記第1方向に固定する。第1磁性体41と第1磁化固定領域11との間の磁気的結合は、反強磁性結合であってもよいし、強磁性結合であってもよい。
一方、第2構造体50は、第2領域R2に形成されている。この第2領域R2には、上述の第2磁化固定領域12も含まれている。図2に示される例では、第2構造体50は、第2磁化固定領域12の上に形成されている。この第2構造体50は、第2磁性体51を少なくとも含んでいる。この第2磁性体51は、第2磁化固定領域12と磁気的に結合し、第2磁化固定領域12の磁化方向を上記第2方向に固定する。第2磁性体51と第2磁化固定領域12との間の磁気的結合は、反強磁性結合であってもよいし、強磁性結合であってもよい。
本実施の形態によれば、上述のMTJは、第1領域R1と第2領域R2との間に挟まれたMTJ領域RMにわたって形成されている。言い換えれば、MTJは、第1構造体40と第2構造体50とによって挟まれており、且つ、第1構造体40及び第2構造体50に接触するように形成されている。
より詳細には、図2に示されるように、第1構造体40は、第1上面SU1及び第1側面SS1を有している。第2構造体50は、第2上面SU2及び第2側面SS2を有している。第1上面SU1及び第2上面SU2は、磁化自由領域13とトンネル絶縁層20との間の界面よりも高い位置にある。第1側面SS1及び第2側面SS2は、第1構造体40と第2構造体50との間に挟まれた空間に面しており、互いに対向している。トンネル絶縁層20は、第1構造体40の第1上面SU1及び第1側面SS1、磁化自由領域13の少なくとも一部の上面、第2構造体50の第2側面SS2及び第2上面SU2上に接触するように形成されている。後に説明されるように、このような構造は、トンネル絶縁層20を第1構造体40及び第2構造体50に対して自己整合的に形成することにより得られる。そして、更に、ピン層30が、そのトンネル絶縁層20上に自己整合的に形成されている。
上述の通り、第1構造体40は第1磁性体41を備えている。その第1磁性体41とピン層30との間にトンネル電流が直接流れることを抑制するためには、第1構造体40は更に、第1磁性体41とMTJ(トンネル絶縁層20)との間に介在する第1絶縁体を備えていることが好ましい。この第1絶縁体は、第1磁性体41とMTJとの間の領域に、部分的に存在していてもよいし、全体的に存在していてもよい。第2構造体50に関しても同様である。第2構造体50は更に、第2磁性体51とMTJ(トンネル絶縁層20)との間に介在する第2絶縁体を備えていることが好ましい。この第2絶縁体は、第2磁性体51とMTJとの間の領域に、部分的に存在していてもよいし、全体的に存在していてもよい。
図3は、第1構造体40及び第2構造体50の一例を示している。第1構造体40は、第1磁性体41、第1上部絶縁体42及び第1側壁絶縁体43を備えている。第1上部絶縁体42は、第1磁性体41上に形成されている。この第1上部絶縁体42の上面が、上述の第1上面SU1である。第1側壁絶縁体43は、第1磁性体41と第1上部絶縁体42の積層構造の側面に隣接して、サイドウォール形状を有するように形成されている。このような第1側壁絶縁体43は、当該積層構造を覆うように成膜された絶縁膜をエッチバックすることにより形成される。この第1側壁絶縁体43の側面が、上述の第1側面SS1である。
同様に、第2構造体50は、第2磁性体51、第2上部絶縁体52及び第2側壁絶縁体53を備えている。第2上部絶縁体52は、第2磁性体51上に形成されている。この第2上部絶縁体52の上面が、上述の第2上面SU2である。第2側壁絶縁体53は、第2磁性体51と第2上部絶縁体52の積層構造の側面に隣接して、サイドウォール形状を有するように形成されている。このような第2側壁絶縁体53は、当該積層構造を覆うように成膜された絶縁膜をエッチバックすることにより形成される。この第2側壁絶縁体53の側面が、上述の第2側面SS2である。
1−2.動作
図2に示されるように、磁気記録層10の第1磁化固定領域11及び第2磁化固定領域12は、それぞれ第1端子T1及び第2端子T2に電気的に接続されている。また、ピン層30は、第3端子T3に電気的に接続されている。データ書き込み及びデータ読み出しにおいては、これら第1端子T1〜第3端子T3が適宜用いられる。
(データ書き込み)
データ書き込みは、磁気記録層10中の磁壁を移動させることによって行われる。例として、磁壁を、第1磁化固定領域11側から第2磁化固定領域12側へ移動させる場合を考える。この場合、第1端子T1と第2端子T2との間に所定の電位差が与えられ、第2端子T2から第1端子T1へ書き込み電流が供給される。第3端子T3はオープンに設定される。このとき、書き込み電流は、第2磁化固定領域12から磁化自由領域13を経由して第1磁化固定領域11へ流れる。従って、第1磁化固定領域11と同じスピン状態を有する電子が、第1磁化固定領域11から磁化自由領域13に注入される。これにより、磁壁が第2磁化固定領域12の方へ移動し、その結果、磁化自由領域13の磁化方向が第1磁化固定領域11の磁化方向へ反転する。磁壁を第2磁化固定領域12側から第1磁化固定領域11側へ移動させる場合には、書き込み電流の方向を逆転させればよい。
このように、磁壁移動方式では、スピン電子による磁壁の移動によりデータの書き込みが行われる。本方式では、書き込み電流が磁気記録層10の面内を流れ、トンネル絶縁層20を貫通しないため、トンネル絶縁層20の劣化が防止される。
(データ読み出し)
データ読み出しは、MTJの抵抗値の大小を検出することにより行われる。より詳細には、第3端子T3と第1端子T1あるいは第2端子T2との間に読み出し電流が供給される。例えば、読み出し電流が定電流の場合、端子間の印加電圧と所定の基準電圧とを比較することによって、MTJの抵抗値、すなわち、磁壁移動素子1に記憶されている記憶データを判定することができる。
1−3.製造方法
図4A〜図4Eを参照して、本実施の形態に係る磁壁移動素子1の製造方法を説明する。
まず、図4Aに示されるように、磁気記録層10が下地層(図示されない)上に形成される。
次に、図4Bに示されるように、第1構造体40及び第2構造体50が磁気記録層10に隣接するように形成される。より詳細には、第1構造体40は、第1領域R1の磁気記録層10上に形成され、第2構造体50は、第2領域R2の磁気記録層10上に形成される。第1構造体40は第1磁性体41を備えており、第2構造体50は第2磁性体51を備えている。第1構造体40及び第2構造体50は、例えば、既出の図3で示されたように形成される。
次に、図4Cに示されるように、トンネル絶縁層20が、磁気記録層10、第1構造体40及び第2構造体50を覆うように全面に形成される。更にその後、ピン層30が、トンネル絶縁層20上に形成される。パターニングが行われ、磁気記録層10、トンネル絶縁層20及びピン層30からなるMTJが形成される。このように、本実施の形態によれば、MTJは、第1構造体40及び第2構造体50を利用することによって、“自己整合的”に形成される。すなわち、MTJは、第1構造体40と第2構造体50との間に挟まれた空間を埋めるように、“自己整合的”に形成される。
次に、図4Dに示されるように、第1方向の第1外部磁界H1が印加された状態で、アニーリングが実施される。その結果、各磁性体の磁化方向が第1方向に設定される。尚、図4Dでは、簡単のため、各磁性体41、51と磁気記録層10とが強磁性的に結合する場合が示されている。磁性体41、51の一方あるいは両方が、磁気記録層10と反強磁性的に結合してもよい。
次に、図4Eに示されるように、第2方向の第2外部磁界H2が印加される。ここで、第2磁性体51と磁気記録層10(第2磁化固定領域12)との間の磁気的結合の強度は、第1磁性体41と磁気記録層10(第1磁化固定領域11)との間の磁気的結合の強度より弱いとする。そして、第2外部磁界H2の強度は、第2磁性体51、第2磁化固定領域12及び磁化自由領域13の磁化方向が反転し、それ以外の磁化方向が反転しないように設定される。これにより、第2磁性体51、第2磁化固定領域12及び磁化自由領域13の磁化方向が反転し、磁気記録層10中に磁壁DWが導入される。
1−4.効果
既出の図1で示された磁壁移動素子の場合、位置ずれを考慮して、十分なマージンをピン層130とピニング層140、150との間に確保しておく必要がある。このことは、素子の微細化を困難にする。一方、本実施の形態によれば、磁壁移動素子1のMTJは、第1構造体40及び第2構造体50を利用することによって、“自己整合的”に形成される。従って、位置ずれを考慮したマージンを確保する必要はない。その結果、磁壁移動素子の更なる微細化が可能となる。このことは、高集積・大容量の磁壁移動型MRAMの実現にとって有効である。
1−5.変形例
尚、第1磁性体41と第2磁性体51とで磁気的結合強度を変える例が示されたが、磁気的結合強度を同じにして、片側に磁気シールドを設けてもよい。その場合、外部磁場感度が異なるため、外部磁場を印加した時、磁気シールドのない側だけ磁化反転する。
また、磁気記録層10上面を0.3nmから10nm程度のRu膜として構造体との結合を反強磁性結合、強磁性結合、静磁結合としてもよい。この場合、構造体形成中は磁化自由領域13上のRu膜を残しておき、トンネル絶縁層20形成前に除去することで、比較的ダメージの少ない磁気記録層10を露出させることができる。
2.第2の実施の形態
2−1.構造
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る磁壁移動素子1の構造を示す断面図である。第1の実施の形態と重複する説明は適宜省略される。本実施の形態では、既出の図2で示された構造にバッファ磁性層15が追加されている。このバッファ磁性層15は、磁気記録層10とトンネル絶縁層20との間に追加的に設けられている。
より詳細には、図5において、バッファ磁性層15は、第1構造体40の第1上面SU1及び第1側面SS1、磁化自由領域13の少なくとも一部の上面、第2構造体50の第2側面SS2及び第2上面SU2上に接触するように形成されている。このような構造は、バッファ磁性層15を第1構造体40及び第2構造体50に対して自己整合的に形成することにより得られる。そして、更に、トンネル磁性層20が、バッファ磁性層15上に自己整合的に形成されている。更に、ピン層30が、そのトンネル絶縁層20上に自己整合的に形成されている。
バッファ磁性層15は、磁気記録層10の磁化自由領域13と磁気的に結合している。従って、磁化自由領域13の磁化方向が変わると、バッファ磁性層15の磁化方向も変わる。本実施の形態では、磁化自由領域13の少なくとも一部、バッファ磁性層15、トンネル絶縁層20、及びピン層30により、磁気トンネル接合(MTJ)が形成されている。
2−2.動作
データ書き込み方法は、第1の実施の形態と同じである。但し、磁化自由領域13の磁化方向が変わると、バッファ磁性層15の磁化方向も変わることに留意されたい。データ読み出し方法は、第1の実施の形態と同じである。
2−3.製造方法
第1の実施の形態と比較して、バッファ磁性層15を形成する工程(図6参照)が追加される。この工程は、上述の図4Bと図4Cの間に挿入される。すなわち、図6に示されるように、バッファ磁性層15が、磁気記録層10、第1構造体40及び第2構造体50を覆うように全面に形成される。
その後、トンネル絶縁層20がバッファ磁性層15上に形成される。更にその後、ピン層30が、トンネル絶縁層20上に形成される。パターニングが行われ、磁気記録層10、バッファ磁性層15、トンネル絶縁層20及びピン層30からなるMTJが形成される。このように、本実施の形態によれば、MTJは、第1構造体40及び第2構造体50を利用することによって、“自己整合的”に形成される。すなわち、MTJは、第1構造体40と第2構造体50との間に挟まれた空間を埋めるように、“自己整合的”に形成される。
2−4.効果
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同じ効果が得られる。更に、次のような効果も得られる。磁気記録層10の上面は、第1構造体40及び第2構造体50の加工時にダメージを受ける可能性がある。本実施の形態では、バッファ磁性層15が設けられるため、そのような磁気記録層10の上面上に薄いトンネル絶縁層20を直接形成する必要がない。そのため、良質なトンネル絶縁層20が形成され得る。このことは、より安定したMTJ特性につながる。また、磁気記録層10には磁壁移動や熱擾乱耐性に適した材料を適用し、バッファ磁性層15にはMTJ特性に適した材料を適用することによって、書き込み/データ保持特性と読み出し特性とをそれぞれ独立に最適化することができる。
2−5.変形例
図5で示された構造の場合、バッファ磁性層15は、第1構造体40や第2構造体50上にも形成されている。これは、MTJに並列抵抗が形成されていることを意味する。MTJの抵抗変化が小さくなることを抑制するためには、バッファ磁性層15を薄くして、膜面方向の抵抗値を大きく設計することが望ましい。そこで、図7に示されるような変形例が考えられる。
本変形例では、バッファ磁性層15は、第1高抵抗部15−1、第2高抵抗部15−2、及び低抵抗部15−3を備えている。第1高抵抗部15−1は、第1構造体40の第1上面SU1及び第1側面SS1を覆うように形成されている。第2高抵抗部15−2は、第2構造体50の第2上面SU2及び第2側面SS2を覆うように形成されている。低抵抗部15−3は、磁化自由領域13の上面上に形成されており、高抵抗部15−1、15−2の間に挟まれている。第1高抵抗部15−1及び第2高抵抗部15−2の抵抗値は、低抵抗部15−3の抵抗値よりも高い。従って、データ読み出し時、読み出し電流は、主に、低抵抗部15−3とピン層30との間を流れるようになる。
図7で示されたようなバッファ磁性層15を作成するための一手法は、次の通りである。第1構造体40の第1磁性体41とMTJとの間に介在する第1絶縁体(例えば、図3中の42、43)が、酸化膜あるいは酸窒化膜で形成される。同様に、第2構造体50の第2磁性体51とMTJとの間に介在する第2絶縁体(例えば、図3中の52、53)が、酸化膜あるいは酸窒化膜で形成される。そして、MTJ形成後、熱処理が実施される。これにより、第1絶縁体に接触するバッファ磁性層15の部分に酸素が拡散し、当該部分が高抵抗部15−1となる。同様に、第2絶縁体に接触するバッファ磁性層15の部分に酸素が拡散し、当該部分が高抵抗部15−2となる。
3.第3の実施の形態
3−1.構造
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る磁壁移動素子1の構造を示す断面図である。第1の実施の形態と重複する説明は適宜省略される。第3の実施の形態では、第1磁化固定領域11が第1構造体40の一部であり、第2磁化固定領域12が第2構造体50の一部である例を示す。
図8に示されるように、第1磁性体41が、第1領域R1の下地層5上に形成されており、第2磁性体51が、第2領域R2の下地層5上に形成されている。磁気記録層10は、第1磁性体41、第2磁性体51、及びMTJ領域RMの下地層5を覆うように形成されている。既出の実施の形態と同様に、磁気記録層10は、第1磁化固定領域11、第2磁化固定領域12、及び磁化自由領域13を含んでいる。磁化固定領域11、12は磁気記録層10の凸部に形成されており、磁化自由領域13は磁気記録層10の凹部に形成されている。第1磁性体41は、第1磁化固定領域11と磁気的に結合し、第1磁化固定領域11の磁化方向を固定する。第2磁性体51は、第2磁化固定領域12と磁気的に結合し、第2磁化固定領域12の磁化方向を固定する。第1構造体40は、第1磁性体41及び第1磁化固定領域11を含んでいる。第2構造体50は、第2磁性体51及び第2磁化固定領域12を含んでいる。
トンネル絶縁層20は、磁気記録層10上に形成されている。ピン層30は、トンネル絶縁層20上に形成されている。磁気記録層10の磁化自由領域13、トンネル絶縁層20、及びピン層30により、磁気トンネル接合(MTJ)が形成されている。既出の実施の形態と同様に、このMTJは、第1構造体40と第2構造体50との間に挟まれたMTJ領域RMにわたって形成されている。すなわち、MTJは、第1構造体40と第2構造体50に対して自己整合的に形成されている。
尚、トンネル絶縁層20を介してピン層30と磁化固定領域11、12との間にトンネル電流が直接流れることは、極力抑制されることが好ましい。そのために、磁化固定領域11、12とトンネル絶縁層20との間の領域に、絶縁体が部分的あるいは全体的に形成されていることが好ましい。例えば図8に示されるように、磁化固定領域11、12の各側面上に、トンネル絶縁層20とは異なる側壁絶縁体18が形成される。この側壁絶縁体18は、図3で示された側壁絶縁体43、44に相当しており、第1構造体40や第2構造体50に含まれる。また、磁化固定領域11、12の各上面(SU1,SU2)上に、トンネル絶縁層20とは異なる絶縁体が形成されてもよい。
3−2.動作
データ書き込み方法及びデータ読み出し方法は、基本的に、第1の実施の形態の場合と同じである。
3−3.製造方法
図9A〜図9Fを参照して、本実施の形態に係る磁壁移動素子1の製造方法を説明する。
まず、図9Aに示されるように、下地層5上に第1磁性体41及び第2磁性体51が形成される。第1磁性体41は第1領域R1に形成され、第2磁性体51は第2領域R2に形成される。
次に、図9Bに示されるように、磁気記録層10が、第1磁性体41、第2磁性体51、及びMTJ領域RMの下地層5を覆うように形成される。つまり、磁気記録層10が、自己整合的に形成される。
次に、絶縁膜が全面に成膜された後、エッチバックが行われる。その結果、図9Cに示されるように、磁気記録層10の凸部の側面上に側壁絶縁体18が形成される。この側壁絶縁体18は、サイドウォール形状を有する。
次に、図9Dに示されるように、磁気記録層10及び側壁絶縁体18を覆うようにトンネル絶縁層20が形成される。更にその後、ピン層30が、トンネル絶縁層20上に形成される。パターニングが行われ、磁気記録層10、トンネル絶縁層20及びピン層30からなるMTJが形成される。このように、本実施の形態によれば、MTJは、第1構造体40及び第2構造体50を利用することによって、“自己整合的”に形成される。
次に、図9Eに示されるように、第1方向の第1外部磁界H1が印加された状態で、アニーリングが実施される。その結果、各磁性体の磁化方向が第1方向に設定される。尚、図9Eでは、簡単のため、各磁性体41、51と磁気記録層10とが強磁性的に結合する場合が示されている。磁性体41、51の一方あるいは両方が、磁気記録層10と反強磁性的に結合してもよい。
次に、図9Fに示されるように、第2方向の第2外部磁界H2が印加される。ここで、第2磁性体51と磁気記録層10(第2磁化固定領域12)との間の磁気的結合の強度は、第1磁性体41と磁気記録層10(第1磁化固定領域11)との間の磁気的結合の強度より弱いとする。そして、第2外部磁界H2の強度は、第2磁性体51、第2磁化固定領域12及び磁化自由領域13の磁化方向が反転し、それ以外の磁化方向が反転しないように設定される。これにより、第2磁性体51、第2磁化固定領域12及び磁化自由領域13の磁化方向が反転し、磁気記録層10中に磁壁DWが導入される。
3−4.効果
本実施の形態によっても、第1の実施の形態と同じ効果が得られる。更に、磁気記録層10が第1磁性体41や第2磁性体51の形成後に形成されるため、第1磁性体41や第2磁性体51の加工時に磁気記憶層10がダメージを受ける心配がない。従って、良好なMTJ特性が得られる。
尚、第3の実施の形態に、第2の実施の形態で示されたようなバッファ磁性層を適用することも可能である。
4.第4の実施の形態
第4の実施の形態では、既出の第1の実施の形態で示された磁壁移動素子1の膜構成の一具体例を説明する。図10及び図11のそれぞれは、本実施の形態に係る磁壁移動素子1の構造を示す断面図及び平面図である。図12A〜図12Hは、本実施の形態に係る磁壁移動素子1の製造工程を示す断面図である。
図12Aに示されるように、層間絶縁膜60中に一対のCuビア61が形成される。これらCuビア61は、磁気記録層10の2つの磁化固定領域11、12のそれぞれに電気的に接続される第1端子T1及び第2端子T2に相当する。続いて、スパッタリング法により、Ta膜62(5nm)、CoPt膜63(4nm)及びPtMn膜64(20nm)が、この順番で全面に成膜される。ここで、CoPt膜63は、磁気記録層10に相当する。
次に、SiN膜65(20nm)及びSiO2膜66(50nm)が全面に形成される。続いて、フォトリソグラフィ及び反応性イオンエッチング(RIE)により、SiO2膜66のパターンニングが行われる(例えば1辺が0.5μmの正方形)。レジスト除去後、SiO2膜56をマスクとして用い、ミリング法により、SiN膜65及びPtMn膜64のパターンニングが行われる。その結果、図12Bで示される構造が得られる。ここで、SiN膜65及びSiO2膜66は、第1上部絶縁体42(図3参照)に相当する。反強磁性膜であるPtMn膜64は、第1磁性体41に相当し、磁気記録層10と反強磁性的に結合する。
次に、CVD法により、SiN膜67(200nm)が全面に堆積される。続いて、エッチバックが実施される。その結果、図12Cに示されるように、SiN膜67からなる側壁絶縁体(図3中の43に相当)が形成される。
次に、Ru膜68(0.9nm)、CoPt膜69(1nm)、SiN膜70(20nm)、及びSiO2膜71(50nm)が、この順番で全面に成膜される。続いて、フォトリソグラフィ及びRIEにより、SiO2膜71のパターンニングが行われる(例えば1辺が0.5μmの正方形)。レジスト除去後、SiO2膜71をマスクとして用い、ミリング法により、SiN膜70、CoPt膜69及びRu膜68のパターンニングが行われる。その結果、図12Dで示される構造が得られる。ここで、SiN膜70及びSiO2膜71は、第2上部絶縁体52(図3参照)に相当する。CoPt膜69は、第2磁性体51に相当し、Ru膜68を介して磁気記録層10と磁気的(例えば反強磁性的)に結合する。
次に、CVD法により、SiN膜72(200nm)が全面に堆積される。続いて、エッチバックが実施される。その結果、図12Eに示されるように、SiN膜72からなる側壁絶縁体(図3中の53に相当)が形成される。このとき、記憶領域となるCoPt膜63も露出する。
次に、図12Fに示されるように、MgO膜73(1nm)、CoPt(2nm)/Ru(0.9nm)/CoPt(2.5nm)の積層膜74、及びTa膜75(50nm)が、この順番で全面に成膜される。ここで、MgO膜73は、トンネル絶縁層20に相当する。CoPt/Ru/CoPt積層膜74は、ピン層30に相当する。ピン層30からの漏れ磁場を抑えるために、2層のCoPt膜がRu膜を介して反強磁性結合するように構成されている。Ta膜75は、第3端子T3に相当する。
次に、フォトリソグラフィ及びRIEにより、Ta膜75がMTJ平面形状(例えば、幅0.1μmの長方形;図11参照)にパターンニングされる。レジスト除去後、Ta膜75をマスクとして用い、ミリング法により、CoPt/Ru/CoPt積層膜74のパターンニングが行われる。その結果、図12Gに示される構造が得られる。
次に、図12Hに示されるように、CVD法により、SiN膜76(200nm)及びSiO2膜77(400nm)が全面に成膜される。その後、フォトリソグラフィ及びRIEにより、SiO2膜77、SiN膜76、MgO膜73、CoPt膜63及びTa膜62が、素子平面形状(図11参照)にパターニングされる。その結果、図10に示される構造が完成する。
続いて、磁気記録層10としてのCoPt膜63への磁壁導入が行われる(図4D、図4E参照)。まず、+Z方向の第1外部磁界H1(約1T)が印加された状態で、アニーリング(275℃、30分)が実施される。続いて、室温下で、−Z方向の第2外部磁界H2(約2000Oe)が印加される。ここで、CoPt膜69(第2磁性体51)とCoPt膜63との磁気的結合の強度は、PtMn膜64(第1磁性体41)とCoPt膜63との磁気的結合の強度より弱いとする。これにより、CoPt膜69(第2磁性体51)の磁化方向が反転し、CoPt膜63(磁気記録層10)中に磁壁が導入される。
5.第5の実施の形態
上述の通り、第1磁性体41と第1磁化固定領域11との間の磁気的結合の強度と、第2磁性体51と第2磁化固定領域12との間の磁気的結合の強度とは、互いに異なっている。その手法は、第4の実施の形態のように第1磁性体41と第2磁性体51とで材料を変えることだけに限られない。以下に示される様々な手法も可能である。
図13に示される例では、第1磁性体41と第2磁性体51に対して共通の磁性体膜78が用いられる。その磁性体膜78上に、第2領域R2を含む領域に開口部を有するレジストマスクPRが形成される。そして、そのレジストマスクPRを用いたエッチングにより、第2領域R2の磁性体膜78が部分的に除去される。その結果、第2領域R2における磁性体膜78が薄くなり、磁気的結合強度を異ならせることができる。
図14に示される例でも、図13の場合と同様に、共通の磁性体膜78及びレジストマスクPRが用いられる。但し、エッチングの代わりに、レジスト開口部に対してプラズマ処理あるいは酸化処理が実施される。その結果、レジスト開口部における磁性体膜78の特性(結晶性など)が化学変化し、磁性体膜78’が形成される。つまり、第2領域R2における磁気結合特性が変化する。
図15A及び図15Bに示される例でも、図13の場合と同様に、共通の磁性体膜78及びレジストマスクPRが用いられる。本例では、更に、磁性体膜78とは異なる材料の磁性体膜79が全面に形成される。そして、レジスト開口部以外をレジストマスクPRごとリフトオフする。その結果、図15Bに示されるような構造が得られる。
図16A及び図16Bに示される例では、図13で示されたように段差が形成された後、レジストマスクPRが除去され、更に、磁性体膜78とは異なる材料の磁性体膜79が全面に形成される。その後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)が行われる。その結果、図16Bに示されるような構造が得られる。
以上に説明された例では、CoPt膜63(磁気記録層10)の表面に対するダメージが少なく、好適である。
図17は、第1構造体及び第2構造体の作成方法の例を示している。例えば、上述の図14で示された構造が得られた後、フォトレジストPRが除去され、更に絶縁膜80が全面に形成される。続いて、絶縁膜80及び磁性体膜78がパターニングされ、図17に示されるように第1磁性体膜78−1及び第2磁性体膜78−2が一括で形成される。第1磁性体膜78−1が第1構造体40の第1磁性体41に相当し、第2磁性体膜78−2が第2構造体50の第2磁性体51に相当する。その後、絶縁膜形成及びエッチバックにより、側壁絶縁体81が形成される。本例では、第1構造体40と第2構造体50を、別々ではなく一括で形成することができる。
6.第6の実施の形態
第6の実施の形態では、既出の第3の実施の形態で示された磁壁移動素子1の膜構成の一具体例を説明する。図18A〜図18Fは、本実施の形態に係る磁壁移動素子1の製造工程を示す断面図である。
図18Aに示されるように、層間絶縁膜82中に一対のCuビア83が形成される。これらCuビア61は、磁気記録層10の2つの磁化固定領域11、12のそれぞれに電気的に接続される第1端子T1及び第2端子T2に相当する。続いて、スパッタリング法によりPtMn膜84(20nm)が全面に成膜された後、第1構造体40の平面形状にパターンニングされる。このPtMn膜84は、第1構造体40の第1磁性体41に相当し、且つ、一方のCuビア83と接続されている。
次に、図18Bに示されるように、CoPt膜85(1nm)及びRu膜86(0.9nm)が全面に成膜された後、第2構造体50の平面形状にパターンニングされる。このCoPt膜85は、第2構造体50の第2磁性体51に相当し、且つ、他方のCuビア83と接続されている。
次に、図18Cに示されるように、スパッタリング法によりCoPt膜87(4nm)が全面に成膜される。このCoPt膜87は、磁気記録層10に相当する。
次に、CVD法により、SiN膜88(200nm)が全面に堆積される。続いて、エッチバックが実施される。その結果、図18Dに示されるように、SiN膜88からなる側壁絶縁体(図8中の18に相当)が形成される。このとき、記憶領域となるCoPt膜87も露出する。
次に、図18Eに示されるように、MgO膜89(1nm)、CoPt(2nm)/Ru(0.9nm)/CoPt(2.5nm)の積層膜90、及びTa膜91(50nm)が、この順番で全面に成膜される。ここで、MgO膜89は、トンネル絶縁層20に相当する。CoPt/Ru/CoPt積層膜90は、ピン層30に相当する。ピン層30からの漏れ磁場を抑えるために、2層のCoPt膜がRu膜を介して反強磁性結合するように構成されている。Ta膜91は、第3端子T3に相当する。
次に、フォトリソグラフィ及びRIEにより、Ta膜91がMTJ平面形状にパターンニングされる。レジスト除去後、Ta膜91をマスクとして用い、ミリング法により、CoPt/Ru/CoPt積層膜90、MgO膜89、及びCoPt膜87のパターンニングが行われる。その結果、図18Fに示される構造が得られる。
その後の磁壁導入等は、第4の実施の形態と同様である。
以上、本発明の実施の形態が添付の図面を参照することにより説明された。但し、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、要旨を逸脱しない範囲で当業者により適宜変更され得る。
1 磁壁移動素子
5 下地層
10 磁気記録層
11 第1磁化固定領域
12 第2磁化固定領域
13 磁化自由領域
15 バッファ磁性層
15−1 第1高抵抗部
15−2 第2高抵抗部
15−3 低抵抗部
18 側壁絶縁体
20 トンネル絶縁層
30 ピン層
40 第1構造体
41 第1磁性体
42 第1上部絶縁体
43 第1側壁絶縁体
50 第2構造体
51 第2磁性体
52 第2上部絶縁体
53 第2側壁絶縁体
R1 第1領域
R2 第2領域
RM MTJ領域
SS1 第1側面
SS2 第2側面
SU1 第1上面
SU2 第2上面
T1 第1端子
T2 第2端子
T3 第3端子

Claims (8)

  1. 磁化方向が第1方向に固定された第1磁化固定領域と、磁化方向が第2方向に固定された第2磁化固定領域と、前記第1磁化固定領域と前記第2磁化固定領域との間に挟まれ磁化方向が可変である磁化自由領域と、を含む磁気記録層と、
    前記第1磁化固定領域と磁気的に結合し前記第1磁化固定領域の前記磁化方向を固定する第1磁性体、を備える第1構造体と、
    前記第2磁化固定領域と磁気的に結合し前記第2磁化固定領域の前記磁化方向を固定する第2磁性体、を備える第2構造体と、
    前記磁化自由領域の少なくとも一部の上面、前記第1構造体の前記第1構造体と前記第2構造体との間に挟まれた領域に面する第1側面、及び前記第2構造体の前記領域に面する第2側面上に形成されたトンネル絶縁層と、
    前記トンネル絶縁層上に形成され、磁化方向が固定されたピン層
    を備える
    磁壁移動素子。
  2. 磁化方向が第1方向に固定された第1磁化固定領域と、磁化方向が第2方向に固定された第2磁化固定領域と、前記第1磁化固定領域と前記第2磁化固定領域との間に挟まれ磁化方向が可変である磁化自由領域と、を含む磁気記録層と、
    前記第1磁化固定領域と磁気的に結合し前記第1磁化固定領域の前記磁化方向を固定する第1磁性体、を備える第1構造体と、
    前記第2磁化固定領域と磁気的に結合し前記第2磁化固定領域の前記磁化方向を固定する第2磁性体、を備える第2構造体と、
    前記磁化自由領域の前記少なくとも一部の上面、前記第1構造体の前記第1側面、及び前記第2構造体の前記第2側面上に形成されたバッファ磁性層と、
    前記バッファ磁性層上に形成されたトンネル絶縁層と、
    前記トンネル絶縁層上に形成され、磁化方向が固定されたピン層と
    を備える
    磁壁移動素子。
  3. 請求項に記載の磁壁移動素子であって、
    前記バッファ磁性層は、
    前記磁化自由領域の前記少なくとも一部の前記上面上に形成された低抵抗部と、
    前記第1構造体の前記第1側面上に形成され、前記低抵抗部より高い抵抗値を有する第1高抵抗部と、
    前記第2構造体の前記第2側面上に形成され、前記低抵抗部より高い抵抗値を有する第2高抵抗部と
    を備える
    磁壁移動素子。
  4. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の磁壁移動素子であって、
    前記第1構造体は、前記第1磁性体と前記磁気トンネル接合との間の少なくとも一部に介在する第1絶縁体を更に備え、
    前記第2構造体は、前記第2磁性体と前記磁気トンネル接合との間の少なくとも一部に介在する第2絶縁体を更に備える
    磁壁移動素子。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の磁壁移動素子であって、
    前記第1構造体は、前記第1磁化固定領域の上に形成され、
    前記第2構造体は、前記第2磁化固定領域の上に形成されている
    磁壁移動素子。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の磁壁移動素子であって、
    前記磁気記録層は、前記第1磁性体及び前記第2磁性体を覆うように形成され、
    前記第1構造体は、前記第1磁化固定領域を含み、
    前記第2構造体は、前記第2磁化固定領域を含む
    磁壁移動素子。
  7. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の磁壁移動素子であって、
    前記第1磁性体と前記第1磁化固定領域との間の磁気的結合の強度と、前記第2磁性体と前記第2磁化固定領域との間の磁気的結合の強度とは、互いに異なっている
    磁壁移動素子。
  8. 磁気記録層を形成する工程と、
    第1領域における前記磁気記録層に隣接するように第1構造体を形成する工程と、
    第2領域における前記磁気記録層に隣接するように第2構造体を形成する工程と、
    トンネル絶縁層を形成する工程と、
    前記トンネル絶縁層上に、磁化方向が固定されたピン層を形成する工程と
    を有し、
    前記第1構造体は、第1磁性体を備え、
    前記第2構造体は、第2磁性体を備え、
    前記磁気記録層は、
    前記第1磁性体と磁気的に結合し、前記第1磁性体によって磁化方向が第1方向に固定された第1磁化固定領域と、
    前記第2磁性体と磁気的に結合し、前記第2磁性体によって磁化方向が第2方向に固定された第2磁化固定領域と、
    前記第1磁化固定領域と前記第2磁化固定領域との間に挟まれ、磁化方向が可変である磁化自由領域と
    を備え、
    前記トンネル絶縁層が、前記磁化自由領域の少なくとも一部の上面、前記第1構造体の前記第1構造体と前記第2構造体との間に挟まれた領域に面する第1側面、及び前記第2構造体の前記領域に面する第2側面上に形成された
    磁壁移動素子の製造方法。
JP2010142581A 2010-06-23 2010-06-23 磁壁移動素子及びその製造方法 Active JP5633729B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010142581A JP5633729B2 (ja) 2010-06-23 2010-06-23 磁壁移動素子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010142581A JP5633729B2 (ja) 2010-06-23 2010-06-23 磁壁移動素子及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012009535A JP2012009535A (ja) 2012-01-12
JP5633729B2 true JP5633729B2 (ja) 2014-12-03

Family

ID=45539782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010142581A Active JP5633729B2 (ja) 2010-06-23 2010-06-23 磁壁移動素子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5633729B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10157656B2 (en) * 2015-08-25 2018-12-18 Western Digital Technologies, Inc. Implementing enhanced magnetic memory cell
US10600461B2 (en) * 2018-01-12 2020-03-24 Tdk Corporation Magnetic domain wall displacement type magnetic recording element and magnetic recording array
US10916283B2 (en) * 2019-02-22 2021-02-09 Tdk Corporation Magnetic domain wall movement element and magnetic recording array
JP2021048240A (ja) * 2019-09-18 2021-03-25 キオクシア株式会社 磁気メモリ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4435521B2 (ja) * 2002-09-11 2010-03-17 株式会社東芝 磁気抵抗効果素子の製造方法
JP4413603B2 (ja) * 2003-12-24 2010-02-10 株式会社東芝 磁気記憶装置及び磁気情報の書込み方法
WO2007119748A1 (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Nec Corporation 磁気ランダムアクセスメモリ及びその製造方法
JP2008226919A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Nec Corp 磁気ランダムアクセスメモリ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012009535A (ja) 2012-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5623507B2 (ja) スピントルクの切換を補助する層を有する、スピントルクの切換を持つ磁気積層体
JP6290487B1 (ja) 磁気メモリ
TWI622158B (zh) 儲存元件,儲存裝置,製造儲存元件之方法,及磁頭
JP5338666B2 (ja) 磁壁ランダムアクセスメモリ
JP4444257B2 (ja) スピンfet
JP5201539B2 (ja) 磁気ランダムアクセスメモリ
JP4997789B2 (ja) 磁気メモリ
JP2005191032A (ja) 磁気記憶装置及び磁気情報の書込み方法
JP4779608B2 (ja) 磁気メモリ
JP5257831B2 (ja) 磁気ランダムアクセスメモリ、及びその初期化方法
US8537604B2 (en) Magnetoresistance element, MRAM, and initialization method for magnetoresistance element
JP5686626B2 (ja) 磁気メモリ及びその製造方法
JP2005064075A (ja) 磁気記憶装置及びその製造方法
JP5472830B2 (ja) 強磁性ランダムアクセスメモリ
TW200308108A (en) Production method of magnetic memory device
JP5691604B2 (ja) 磁気トンネル接合素子及び磁気ランダムアクセスメモリ
JP2012028489A (ja) 磁気記憶装置
JP5633729B2 (ja) 磁壁移動素子及びその製造方法
JP2010219104A (ja) 磁気メモリ素子、磁気メモリ、及びその製造方法
JP2009081390A (ja) 磁壁移動型mram及びその製造方法
JP2005166896A (ja) 磁気メモリ
JP5058236B2 (ja) スピンメモリ
JP2011253884A (ja) 磁気記憶装置
JP5625380B2 (ja) 磁気抵抗記憶素子及び磁気ランダムアクセスメモリ
JP2011171430A (ja) 磁気記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140520

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140918

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5633729

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150