JP5631702B2 - 潤滑油基油 - Google Patents

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Description

本発明は、引火点が高く、潤滑性、低温流動性、酸化安定性に優れた潤滑油基油及びそれを含有する潤滑油に関する。本発明に係る潤滑油基油は、圧延、切削加工、プレスなどに用いられる金属加工油や作動油、ギヤー油などの工業用潤滑油の潤滑基剤及び添加剤として使用するのに適している。
近年、作業環境対応や地球環境対応から潤滑油分野において、難燃性あるいは生分解性に着目し鉱物油系から合成エステル系潤滑油が使用され始めている。比較的低粘度な油圧作動油はヒンダードタイプのポリオールエステルによって要求性能を満足するものが開発されている。環境対応の高まりに伴い、比較的高粘度な軸受油にも合成エステル系潤滑油が要望されるようになってきた。軸受油には油圧作動油とは異なる特性が求められ、新たな開発が必要とされている。
合成エステル系潤滑油として、多価アルコールと1価脂肪酸及び二塩基酸との複合エステル系潤滑油が知られている。例えば、下記特許文献1〜3では、難燃性を向上することを目的として、ネオペンチル型ポリオールと、炭素数5〜14の直鎖飽和脂肪酸及び不飽和結合を含まない脂肪族二塩基酸よりなる混合脂肪酸とを、一定の混合比にて反応させて得られた合成エステル系潤滑油が記載されている。また、下記特許文献4では、200℃以上の高温下でも使用できることを目的として、ヒンダードアルコールと脂肪酸とを一定の混合比にて反応させて得られた合成エステルを含む高温用潤滑油が記載されている。
特開平3−21697号公報 特開昭53−102307号公報 特開昭53−127970号公報 特開昭59−129294号公報
前記のように、様々な分野において、潤滑性を高めるために合成エステルが潤滑油基油として使用されている。特に特許文献1〜4に記載の合成エステル系潤滑油では、原料となるアルコール成分とカルボン酸成分とを一定の混合比で反応させることにより、生分解性や難燃性などの所望の特性を発現するように調整されている。しかしながら、これらの合成エステル系潤滑油は、軸受油に必要とされる潤滑性(耐焼付性と耐摩耗性)、低温流動性、酸化安定性を必ずしも全て満足するものではなかった。
本発明は、高引火点を有する合成エステル系潤滑油において、軸受油に必要とされる潤滑性(耐焼付性と耐摩耗性)、低温流動性、酸化安定性の全てをバランス良く向上した合成エステル系潤滑油基油及び潤滑油を提供することを目的とするものである。
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定のアルコール成分と特定のカルボン酸成分とを、特定の混合比で反応させて得られる、特定の酸価、水酸基価を有する合成エステルにて潤滑油基油を構成することにより、前述した課題を解決できることを見出した。本発明は、前記の検討の結果なされたものであり、下記の如き構成により前述の目的を達成するものである。
即ち、本発明に係る潤滑油基油は、トリメチロールプロパンを90重量%以上含むアルコール成分と、炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸を含み、かつ、炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸を総量で90重量%以上含むカルボン酸成分とを反応させて得られる合成エステルからなる潤滑油基油であって、前記炭素数8〜12の1価脂肪酸が、カプリル酸及び/又はカプリン酸を含み、かつ、前記カプリル酸及び前記カプリン酸を総量で90重量%以上含むものであり、前記アジピン酸と前記トリメチロールプロパンとのモル比(アジピン酸/トリメチロールプロパン)が0.65〜0.74であり、前記合成エステルの酸価が1mgKOH/g以下であり、水酸基価が10〜70mgKOH/gであることを特徴とする。
また、本発明に係る潤滑油は、前記潤滑油基油を含有してなることを特徴とする。
また、本発明に係る合成エステルの製造方法は、トリメチロールプロパンを90重量%以上含むアルコール成分と、炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸を含み、かつ、炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸を総量で90重量%以上含むカルボン酸成分とをエステル反応させる、潤滑油基油としての合成エステルの製造方法であって、前記炭素数8〜12の1価脂肪酸が、カプリル酸及び/又はカプリン酸を含み、かつ、前記カプリル酸及び前記カプリン酸を総量で90重量%以上含むものであり、前記アジピン酸と前記トリメチロールプロパンとのモル比(アジピン酸/トリメチロールプロパン)が0.65〜0.74であり、前記エステル反応を、得られる合成エステルの酸価が1mgKOH/g以下、水酸基価が10〜70mgKOH/gとなるまで反応させることを特徴とする。
本発明に係る潤滑油基油及び該合成エステルを含有する潤滑油は、軸受油に必要とされる潤滑性(耐焼付性と耐摩耗性)、低温流動性、酸化安定性の全てがバランス良く向上している。このため、種々の環境下で使用可能であり、例えば、ギヤー油などの工業用潤滑油や各種エンジン油などに好適に使用可能である。
本発明に係る潤滑油基油は、トリメチロールプロパン(以下、「TMP」ともいう)を90重量%以上含むアルコール成分と、炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸を含み、かつ、炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸を総量で90重量%以上含むカルボン酸成分とを反応させて得られる、酸価が1mgKOH/g以下、水酸基価が10〜70mgKOH/gの合成エステルからなる。従来、潤滑性を高めるためには水酸基価をできる限り下げる必要があった。しかし、本発明では、あえて、水酸基価を10〜70mgKOH/gと特定の範囲に設定し、酸価を1mgKOH/g以下とすることで、意外にも軸受油に必要とされる潤滑性(耐焼付性と耐摩耗性)、低温流動性、酸化安定性の全てがバランス良く向上するという驚くべき効果を奏する。
合成エステルの原料となるアルコール成分は、TMPを90重量%以上含む。本発明において、TMPの割合は95重量%以上であるのが好ましく、さらには98重量%以上が好ましく、実質100重量%であるのが好ましい。合成エステルのアルコール成分として、TMPを90重量%以上用いることにより、軸受油に必要とされる潤滑性(耐焼付性と耐摩耗性)、低温流動性、酸化安定性の全てをバランス良く向上することができる。
なお、TMP以外のアルコール成分としては、各種の1価アルコール又は多価アルコールを用いることができるが、本発明における合成エステルの水酸基価を10〜70mgKOH/gに調整する観点から多価アルコールが好ましい。多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2−メチル−1,2−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコールなどの2価アルコール;グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリンなどのポリグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールブタンなどのTMP以外のトリメチロールアルカン及びこれらの2〜8量体、ペンタエリスリトール及びこれらの2〜4量体、1,2,4−ブタントリオール、1,3,5−ペンタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,3,4−ブタンテトロール、ソルビトール、ソルビタン、ソルビトールグリセリン縮合物、アドニトール、アラビトール、キシリトール、マンニトールなどの多価アルコール;キシロース、アラビノース、リボース、ラムノース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、ソルボース、セロビオース、マルトース、イソマルトース、トレハロース、スクロースなどの糖類などが挙げられる。
合成エステルの原料となるカルボン酸成分は、炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸を含み、かつ、炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸を総量で90重量%以上含む。炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸は、95重量%以上であるのが好ましく、さらには98重量%以上が好ましく、実質100重量%であるのが好ましい。合成エステルのカルボン酸成分として、炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸総量で90重量%以上用い、さらに合成エステルの水酸基価を10〜70mgKOH/g、酸価を1mgKOH/g以下とすることにより、軸受油に必要とされる潤滑性(耐焼付性と耐摩耗性)、低温流動性、酸化安定性の全てをバランス良く向上することができる。
本発明においては、炭素数8〜12の1価脂肪酸として、カプリル酸(オクタン酸、炭素数8)及び/又はカプリン酸(デカン酸、炭素数10)を含み、かつ、カプリル酸及びカプリン酸を総量で90重量%以上含む。好ましくは95重量%以上、より好ましくは98重量%以上、さらに好ましくは実質100重量%含む。かかる構成と、合成エステルの水酸基価を10〜70mgKOH/g、酸価を1mgKOH/g以下とすることにより、軸受油に必要とされる潤滑性(耐焼付性と耐摩耗性)、低温流動性、酸化安定性の全てをさらにバランス良く向上することができる。
カルボン酸成分中における、炭素数8〜12の1価脂肪酸およびアジピン酸との重量比(炭素数8〜12の1価脂肪酸/アジピン酸)は、潤滑性(耐焼付性と耐摩耗性)、低温流動性、酸化安定性を向上させる観点から、1.7〜2.5が好ましく、1.8〜2.4がより好ましく、1.9〜2.3がさらに好ましい。
さらに、酸化安定性及び低温流動性をバランス良く向上させる観点から、前記カルボン酸成分がカプリル酸及びカプリン酸を含むものが好ましく、カプリル酸及びカプリン酸のモル比(カプリル酸/カプリン酸)が1.00〜5.00であることが好ましく、炭素数8〜12の1価脂肪酸とTMPとのモル比(炭素数8〜12の1価脂肪酸/TMP)が1.05〜1.45であることがより好ましい。かかる構成と、合成エステルの水酸基価を10〜70mgKOH/g、酸価を1mgKOH/g以下とすることにより、酸化安定性及び低温流動性をバランス良く向上することができる。
潤滑性及び低温流動性をさらに向上するためには、カプリル酸及びカプリン酸のモル比(カプリル酸/カプリン酸)は、2.00〜5.00が好ましく、2.00〜4.00がより好ましく、2.10〜3.00がさらに好ましい。また、潤滑性、特に耐焼付性及び酸化安定性をさらに向上するためには、炭素数8〜12の1価脂肪酸とTMPとのモル比(炭素数8〜12の1価脂肪酸/TMP)は、1.10〜1.45であることがより好ましく、1.20〜1.45であることがさらに好ましい。
なお、カプリル酸及びカプリン酸以外の、炭素数8〜12の1価脂肪酸としては、イソオクタン酸(2−エチルヘキシル酸、炭素数8)、ペラルゴン酸(ノナン酸、炭素数9)、イソデカン酸(炭素数10)、ラウリン酸(ドデカン酸、炭素数12)が挙げられる。また、炭素数8〜12の1価脂肪酸以外の1価の脂肪酸としては、イソステアリン酸などの1価分岐鎖飽和脂肪酸;カプロレイン酸、オレイン酸、リノール酸、エルカ酸などの1価不飽和脂肪酸;ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、牛脂脂肪酸などの天然油脂分解脂肪酸が挙げられる。
本発明における合成エステルは、カルボン酸成分として二塩基酸であるアジピン酸を含み、このアジピン酸とTMPとのモル比(アジピン酸/TMP)を0.65〜0.74に調整する。これにより、本発明における合成エステルでは、潤滑性(耐焼付性と耐摩耗性)、低温流動性、酸化安定性の全てがバランス良く向上する。これらの特性をよりバランス良く向上するためには、このモル比(アジピン酸/TMP)を0.65〜0.73に調整することがより好ましい。また、本発明の効果を損なわない範囲で、カルボン酸成分として他のアゼライン酸、セバシン酸、1,12−ドデカジカルボン酸などの二塩基酸や、3価以上の多塩基酸を含むことができる。
潤滑性(耐焼付性と耐摩耗性)、低温流動性、酸化安定性を向上させる観点から、前記カルボン酸成分中における、カプリル酸、カプリン酸及びアジピン酸以外のカルボン酸の含有量は5重量%以下が好ましく、3重量%以下がより好ましく、1重量%以下がさらに好ましく、実質0重量%であることがさらにより好ましい。
本発明における合成エステルは、水酸基価が10〜70mgKOH/gに調整されている。これにより、合成エステルの潤滑性(耐焼付性と耐摩耗性)、低温流動性、酸化安定性の全てがバランス良く向上する。なお、合成エステルの水酸基価は、前記アルコール成分と前記カルボン酸成分との仕込比を調整することにより、前記範囲内とすることができる。また、本発明における合成エステルは、劣化が少なく長期間使用可能な潤滑油基油として用いることができ、その水酸基価は、低温流動性の向上の観点から、好ましくは65mgKOH/g以下であり、より好ましくは60mgKOH/g以下であり、酸化安定性を向上させる観点から、好ましくは15mgKOH/g以上であり、より好ましくは18mgKOH/g以上であり、さらに好ましくは20mgKOH/g以上である。
本発明における合成エステルは、TMPを主成分とするアルコール成分と、炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸を含み、かつ、炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸を総量で90重量%以上含むカルボン酸成分とを、公知の方法(例えば、特開平11−80766号公報参照)に従って、両成分間でエステル反応を行うことにより調製することができる。
本発明における合成エステルは、潤滑性(耐摩耗性)向上の観点及び、金属部材表面と接触させる潤滑油基油として用いる場合、金属部材表面の腐食を抑制する観点から、その酸価は、1.0mgKOH/g以下であり、より好ましくは0.5mgKOH/g以下であり、さらに好ましくは0.3mgKOH/g以下である。
本発明に係る潤滑油基油は、前記合成エステルを、通常、95〜100重量%含有してなる。かかる合計量は、低温流動性、引火点及び潤滑性の向上の観点から、好ましくは96〜100重量%、より好ましくは98〜100重量%である。本発明に係る潤滑油基油は、合成エステル以外に、他のエステルとして、例えば、ジ‐2‐エチルヘキシルセバケートなどのジエステル油、ペンタエリスリトールなどとカルボン酸から製造されるポリオールエステル油、ピロメリット酸やトリメリット酸とアルコールから製造される芳香族エステル油などや、エステル以外の成分として、炭化水素油やエーテルなどを含有することができる。
本発明に係る潤滑油基油は、低温流動性に優れるものであり、JIS K2269に従って測定した流動点が−20℃未満となるものが好ましく、−25℃未満となるものがより好ましい。
また、本発明に係る潤滑油基油は、耐焼付性に優れるものであり、ASTM D3233(Falex試験)に従って測定した耐圧荷重が800lbs以上となるものが好ましく、850lbs以上となるものがより好ましい。
また、本発明に係る潤滑油基油は、耐摩耗性に優れるものであり、ASTM D4172(高速摩耗試験)に従って測定した摩耗痕径が0.35mm以下となるものが好ましく、0.33mm以下となるものがより好ましい。
さらに、本発明に係る潤滑油基油は、酸化安定性に優れるものであり、JIS K2514(RBOT法)に従って測定した耐久時間が100min以上となるものが好ましく、150min以上となるものがより好ましい。
本発明に係る潤滑油基油は、潤滑性及び低温下での潤滑油基油の流動性を確保する観点から、40℃における動粘度が300〜1000mm/秒であることが好ましく、300〜800mm/秒であることがより好ましく、350〜700mm/秒であることがさらに好ましい。また、粘度指数が120〜220であることが好ましく、130〜210であることがより好ましく、140〜200であることがさらに好ましい。なお、40℃及び100℃における動粘度及び粘度指数は、JIS K2283により測定される。
また、本発明に係る潤滑油基油は、安全性を確保する観点及び取り扱い性が容易であることから、引火点が250℃以上であることが好ましく、260℃以上であることがより好ましい。なお、引火点は、JIS K2265(クリーブランド開放式)より測定される。
本発明の潤滑油基油はそのまま潤滑油として用いることができる。本発明に係る潤滑油基油及び該潤滑油基油を含有する潤滑油の物性は、本発明における合成エステルの物性を反映したものであり、互いにそれらの物性は共通している。潤滑油として、本発明の潤滑油基油を用いる場合、その含有量としては、潤滑性(耐焼付性と耐摩耗性)、低温流動性、及び酸化安定性向上の観点から、好ましくは80〜100重量%、より好ましくは90〜100重量%である。
本発明の潤滑油は、前記合成エステルに係る潤滑油基油の他に、その性能をさらに高めるため、必要に応じて従来より公知の潤滑油添加剤を含有することができる。添加剤としては、酸化防止剤、防腐防黴剤、極圧剤、摩耗防止剤、防錆剤、消泡剤、抗乳化剤、ベンゾトリアゾールなどの金属不活性化剤、脂肪酸などの油性剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、清浄分散剤、酸補足剤などを、本発明の目的が阻害されない範囲内の量で、所望により前記合成エステルと適宜混合することにより調製してもよい。前記の他、添加剤としては、エポキシ化合物、カルボジイミド化合物、リン酸エステルなどがあげられる。これらの添加剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの添加剤の含有量は、低温特性、引火点、生分解性及び潤滑性の向上観点から、潤滑油全量基準で、好ましくは10重量%以下、より好ましくは5重量%以下である。
前記酸化防止剤としては、例えば、2,4−ジtert−ブチル−p−クレゾール、2,6‐ジ‐t‐ブチル‐4‐メチルフェノール、4,4´‐メチレンビス(2,6‐ジ‐t‐ブチル‐4‐メチルフェノール)、ビスフェノールAなどなどのフェノール系酸化防止剤;p,p´‐ジオクチルフェニルアミン、モノオクチルジフェニルアミン、フェノチアジン、3,7‐ジオクチルフェノチアジン、フェニル‐1‐ナフチルアミン、フェニル‐2‐ナフチルアミン、アルキルフェニル‐1‐ナフチルアミン、アルキルフェニル‐2‐ナフチルアミン、N,N−ジ(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミンなどのアミン系酸化防止剤;アルキルジサルファイド、チオジプロピオン酸エステル、ベンゾチアゾールなどの硫黄系酸化防止剤;ジアルキルジチオリン酸亜鉛、ジアリールジチオリン酸亜鉛などが挙げられる。これらの酸化防止剤は、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
防腐防黴剤としては、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オール、2−ヒドロキシメチルアミノエタノールなどが挙げられる。
前記極圧剤としては、例えば、ジアルキルジチオリン酸亜鉛、ジアリールジチオリン酸亜鉛、ジアルキルポリサルファイド、トリアリールフォスフェート、トリアルキルフォスフェートなどのリン酸エステル、塩素化パラフィン、硫黄化合物などが挙げられる。これらの極圧剤は、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。リン酸エステルの具体例としては、トリクレジルホスフェート、トリフェニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、ジフェニルハイドロジェンホスフート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェートなどが挙げられ、極圧性を向上させる観点から、トリクレジルホスフェート、トリフェニルホスフェートがより好ましい。リン酸エステルを添加することにより鉄の耐摩耗性を大幅に向上することができる。
前記防錆剤としては、例えば、アルケニルコハク酸、アルケニルコハク酸誘導体、ソルビタンモノオレエート、ペンタエリスリトールモノオレエート、グリセリンモノオレエート、アミンフォスフェートなどが挙げられる。これらの防錆剤は、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
前記消泡剤としては、例えば、ジメチルポリシロキサンなどのシリコーン油やジエチルシリケートなどのオルガノシリケート類などが挙げられる。これらシリコーン系などの消泡剤は、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
前記抗乳化剤としては、例えば、ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミド、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルなどが挙げられるが、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの抗乳化剤は、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
なお、本発明の潤滑油基油を用いてグリースを調製する場合には、増ちょう剤、必要に応じて酸化防止剤、錆止め剤、極圧剤、油性剤、固体潤滑剤などの添加剤を混合すればよい。前記増ちょう剤としては、例えば、カルシウム石鹸、ナトリウム石鹸、リチウム石鹸などの石鹸;カルシウムコンプレックス石鹸、アルミニウムコンプレックス石鹸、リチウムコンプレックス石鹸などのコンプレックス石鹸;テレフタルアミド酸塩、ウレア、シリカエアロジェルなどが挙げられる。
酸価及び水酸基価:酸価は、JIS K0070 3.1により求めた。水酸基価は、JIS K0070 7.2により求めた。
実施例1
TMP/アジピン酸/(カプリル酸/カプリン酸=74/26(モル比))=1/0.7/1.3(モル比)のエステルの合成
撹拌棒、窒素ガス吹き込み管、温度計及び冷却器付き水分分離器を備えた2Lの4つ口フラスコに、TMP450g(3.35モル)、アジピン酸343g(2.35モル)、カプリル酸463g(3.21モル)、カプリン酸198g(1.15モル)、及び触媒としてTPT(テトライソプロポキシチタン、日本曹達社製)1.5g(全仕込量に対して0.1重量%)を仕込んだ。次に、撹拌下の前記フラスコ内に窒素ガス(0.2L/分)を吹き込みながら加熱して230℃で6時間エステル化反応を行った。次に、純水56g(全仕込量に対して4重量%)を反応液に加え80℃で2時間撹拌して触媒を加水分解し、続いて脱水した。次に、珪藻土と活性炭を用いて吸着処理した後、ろ過を行いエステルを得た。得られたエステルの性状値を表1に示す。なお、表中の仕込比は、TMPを1としたときのモル比を意味し、「カプリル酸/カプリン酸」はカプリル酸とカプリン酸とのモル比を意味する。
実施例2〜9
実施例1と同様にして、表1に示す組成の各種エステルを得た。得られた複合エステルの性状値を表1に示す。
比較例1〜8
実施例1と同様にして、表1に示す組成の各種エステルを得た。得られた複合エステルの性状値を表1に示す。
比較例9
市販の鉱物油(富士興産社製、ブライトストック)であり、性状値を表1に示す。
表中の動粘度と粘度指数はJIS K 2283、引火点はJIS K 2265により測定した。
また、前記実施例1〜9及び比較例1〜9について、以下に示す試験例によって、低温流動性、潤滑性(耐焼付性と耐摩耗性)、酸化安定性を評価した。
<試験例1(流動点測定)>
JIS K 2269に従って、流動点を測定し低温流動性を評価した。流動点が−20℃より低ければ低温流動性は良好である。結果を表1に示す。
<試験例2(Falex試験)>
ASTM D3233に従って、Falex試験機を用いて耐圧荷重を測定し耐焼付性を評価した。耐圧荷重が800lbs以上であれば潤滑性(耐焼付性)は良好である。結果を表1に示す。
(試験条件)
温度 :60℃
評価方法:焼付荷重(lbs)
<試験例3(高速摩耗試験)>
ASTM D4172に従って、高速四球型摩耗試験機を用いて摩耗痕径を測定し耐摩耗性を評価した。摩耗痕径が0.35mm以下であれば潤滑性(耐摩耗性)は良好である。結果を表1に示す。
(試験条件)
回転数:1200r/分
荷重 :30kgf(294N)
温度 :60℃
時間 :30分
評価方法:摩耗痕径(mm)
<試験例4(酸化安定度試験)>
JIS K 2514規定のRBOT法に従って、圧力降下までの耐久時間(min)を測定し酸化安定性を評価した。耐久時間が100min以上であれば酸化安定性は良好である。結果を表1に示す。
(試験条件)
回転数:100r/分
温度 :150℃
評価方法:耐久時間(min)
Figure 0005631702
なお、前記表1における略号及び化合物名は以下に示す化合物を意味する。
TMP;トリメチロールプロパン(広栄パーストープ社製)
PET;ペンタエリスリトール(広栄パーストープ社製、ペンタリット)
カプリル酸;花王社製、ルナック8−98
カプリン酸;花王社製、ルナック10−98
カプロン酸;n−ヘキサン酸、和光純薬社製
ラウリン酸;花王社製、ルナックL−98
アジピン酸;旭化成ケミカルズ社製
表1の結果から、比較例9の鉱物油からなる潤滑油基油に比べて、実施例1〜9の合成エステルからなる潤滑油基油は、潤滑性(耐焼付性と耐摩耗性)、低温流動性、酸化安定性の全てがバランス良く向上していることがわかる。一方、比較例1〜2の合成エステルからなる潤滑油基油はアジピン酸/TMPの比率が高いため、流動点が高く、比較例3はアジピン酸/TMPの比率が低いため、耐圧荷重が低い。また、比較例4は合成エステルの水酸基価が高いため、流動点が高く、比較例5は合成エステルの水酸基価が低いため、耐久時間が短い。
さらに、比較例6の合成エステルからなる潤滑油基油は、カルボン酸中のラウリン酸の比率が高いため、流動点が高く、比較例7はTMPに代えてPETを使用しているため、流動点が高い。また、アジピン酸/TMPの比率が低く、かつ水酸基価も低い比較例8の合成エステルからなる潤滑油基油は、耐圧荷重が低く、かつ耐久時間も短かった。

Claims (5)

  1. トリメチロールプロパンを90重量%以上含むアルコール成分と、炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸を含み、かつ、炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸を総量で90重量%以上含むカルボン酸成分とを反応させて得られる合成エステルからなる潤滑油基油であって、
    前記炭素数8〜12の1価脂肪酸が、カプリル酸及び/又はカプリン酸を含み、かつ、前記カプリル酸及び前記カプリン酸を総量で90重量%以上含むものであり、
    前記アジピン酸と前記トリメチロールプロパンとのモル比(アジピン酸/トリメチロールプロパン)が0.65〜0.74であり、
    前記炭素数8〜12の1価脂肪酸とアジピン酸との重量比(炭素数8〜12の1価脂肪酸/アジピン酸)が1.7〜2.4であり、
    前記合成エステルの酸価が1mgKOH/g以下であり、水酸基価が10〜70mgKOH/gである潤滑油基油。
  2. 前記カルボン酸成分が前記カプリル酸及び前記カプリン酸を含み、前記カプリル酸及び前記カプリン酸のモル比(カプリル酸/カプリン酸)が1.00〜5.00であり、
    前記炭素数8〜12の1価脂肪酸と前記トリメチロールプロパンとのモル比(炭素数8〜12の1価脂肪酸/トリメチロールプロパン)が1.05〜1.45である請求項1に記載の潤滑油基油。
  3. 請求項1又は2に記載の潤滑油基油を含有してなる、潤滑油。
  4. トリメチロールプロパンを90重量%以上含むアルコール成分と、炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸を含み、かつ、炭素数8〜12の1価脂肪酸及びアジピン酸を総量で90重量%以上含むカルボン酸成分とをエステル反応させる、潤滑油基油としての合成エステルの製造方法であって、
    前記炭素数8〜12の1価脂肪酸が、カプリル酸及び/又はカプリン酸を含み、かつ、前記カプリル酸及び前記カプリン酸を総量で90重量%以上含むものであり、
    前記アジピン酸と前記トリメチロールプロパンとのモル比(アジピン酸/トリメチロールプロパン)が0.65〜0.74であり、
    前記炭素数8〜12の1価脂肪酸とアジピン酸との重量比(炭素数8〜12の1価脂肪酸/アジピン酸)が1.7〜2.4であり、
    前記エステル反応を、得られる合成エステルの酸価が1mgKOH/g以下、水酸基価が10〜70mgKOH/gとなるまで反応させる、合成エステルの製造方法。
  5. 前記カルボン酸成分が前記カプリル酸及び前記カプリン酸を含み、前記カプリル酸及び前記カプリン酸のモル比(カプリル酸/カプリン酸)が1.00〜5.00であり、
    前記炭素数8〜12の1価脂肪酸と前記トリメチロールプロパンとのモル比(炭素数8〜12の1価脂肪酸/トリメチロールプロパン)が1.05〜1.45である請求項4に記載の合成エステルの製造方法。
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