JP5631039B2 - プロペラ起振力低減装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水中への空気吹き出しにより船体の摩擦抵抗を低減する摩擦抵抗低減型船舶に関する。
航行時に船底面を気泡流で覆うことにより船体摩擦抵抗を低減する技術が知られている。ここで、気泡がプロペラに巻き込まれると推進効率が低下したりプロペラ起振力が増大したりする問題が発生する。
特許文献1は、気泡のプロペラへの巻き込みを防止する気泡巻き込み防止装置を開示している。気泡巻き込み防止装置は、船尾側船底に設けられた気泡吸込み口と、気液分離室とを備える。気泡吸込み口から吸い込まれた気泡混じりの海水は、気液分離室で空気と海水とに分離される。分離された空気は大気に放出される。
特開2009−248831号公報
本発明の目的は、水中への空気吹き出しにより船体の摩擦抵抗を低減し、且つ、プロペラへの気泡の巻き込みを防止する摩擦抵抗低減型船舶を提供することである。
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による摩擦抵抗低減型船舶は、船体(10)の船底(13)に設けられた空気吹き出し口(31〜33)から空気を水中に吹き出す空気吹き出し装置(30)と、前記船底に設けられた空気回収口(41〜43)から前記空気を前記船体内に回収する空気回収装置(40)とを具備する。前記空気回収口は、前記空気吹き出し口より船尾(12)側且つ前記船体に設けられたプロペラ(16)より船首(11)側に配置される。前記空気回収装置は、前記空気を前記船体に設けられた第1空気再吹き出し口(61〜63)から水中に吹き出す。前記第1空気再吹き出し口は、前記船体を後方視したときに前記プロペラの下方に位置しないように、前記空気回収口よりも船尾(12)側に配置される。
前記第1空気再吹き出し口は、前記船体を後方視したときに前記プロペラの上方に位置するように、前記プロペラよりも船首(11)側に配置される。
前記第1空気再吹き出し口は、前記船体を後方視したときに前記プロペラの幅より外側だけに配置される。
前記空気回収装置は、前記空気回収口を開閉する弁機構(90)を備える。
前記空気回収装置は、前記空気を前記船底に設けられた第2空気再吹き出し口(64〜66)から水中に吹き出す。前記第2空気再吹き出し口は、前記空気吹き出し口より船尾(12)側且つ前記空気回収口より船首(11)側に配置される。
前記空気吹き出し装置は、前記空気吹き出し口から前記空気を水中に吹き出す第1のコンプレッサ又はブロワ(34)を備える。前記空気回収装置は、前記空気再吹き出し口から前記空気を水中に吹き出す第2のコンプレッサ又はブロワ(80)を備える。
本発明によれば、水中への空気吹き出しにより船体の摩擦抵抗を低減し、且つ、プロペラへの気泡の巻き込みを防止する摩擦抵抗低減型船舶が提供される。
図1Aは、本発明の第1の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶の側面図である。 図1Bは、第1の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶の底面図である。 図1Cは、第1の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶の後面図である。 図1Dは、第1の実施形態の変形例に係る摩擦抵抗低減型船舶の側面図である。 図2Aは、第1の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶に設けられた空気回収口の例を示す。 図2Bは、第1の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶に設けられた空気回収口の他の例を示す。 図2Cは、第1の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶に設けられた空気回収口の他の例を示す。 図3は、本発明の第2の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶の底面図である。 図4Aは、本発明の第3の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶の側面図である。 図4Bは、第3の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶の底面図である。 図5は、本発明の第4の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶の空気回収口の概略図である。
添付図面を参照して、本発明による摩擦抵抗低減型船舶を実施するための形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
図1Aを参照して、本発明の第1の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶は、船体10と、船体10に設けられた空気吹き出し装置30と、船体10に設けられた空気回収装置40とを備える。船体10は、船首11と、船尾12と、船底13と、プロペラ16と、舵17を備える。
空気吹き出し装置30は、船底13の船首11側部分に設けられた空気吹き出し口31〜33と、コンプレッサ又はブロワ34とを備える。
空気回収装置40は、船底13の船尾12側部分に設けられた空気回収口41〜43と、空気回収チャンバ51〜53と、コンプレッサ又はブロワ80と、空気再吹き出し口61〜63と、流路70とを備える。ここで、空気回収チャンバ51〜53は気液分離機能を有する。例えば、特開2009−248831号公報に記載の気液分離室を空気回収チャンバ51〜53に適用することが可能である。空気回収チャンバ51〜53は、気液分離機能を有する場合、気液分離チャンバ51〜53と称されることがある。空気回収口41〜43は、空気吹き出し口31〜33より船尾12側且つプロペラ16より船首11側に配置されている。空気回収口41は空気回収チャンバ51の底板に形成されている。空気回収口42は空気回収チャンバ52の底板に形成されている。空気回収口43は空気回収チャンバ53の底板に形成されている。空気回収チャンバ51〜53の底板は、船底13の外板と同一面上に配置される。空気再吹き出し口61〜63は、船体10の船尾部に設けられる。空気再吹き出し口61〜63は、空気回収口41〜43よりも高く配置され且つ空気回収口41〜43よりも船尾12側に配置される。空気再吹き出し口61〜63は、プロペラ16よりも船首16側に配置される。
図1Bを参照して、船体10の船長方向(前後方向)及び船幅方向(左右方向)が、それぞれX及びYで示されている。船体10は、左舷14と、右舷15とを備える。プロペラ16は船体10のセンターラインCL上に配置される。空気回収口41〜43は、互いに離れている。以降、空気回収口41を中央空気回収口41と称し、空気回収口42を左舷側空気回収口42と称し、空気回収口43を右舷側空気回収口43と称する場合がある。
図1Cを参照して、船体10を後方視したときの空気再吹き出し口61〜63の配置を説明する。図1Cにおいて、舵17が省略され、プロペラ円16の2本の接線Tが示されている。2本の接線Tは、船長方向X及び船幅方向Yに垂直である。船体10を後方視したときに、空気再吹き出し口61〜63は2本の接線Tの間の領域においてプロペラ円16より低い位置に配置されない。すなわち、船体10を後方視したときに、空気再吹き出し口61〜63はプロペラ16の下方に位置しない。船体10を後方視したときに、空気再吹き出し口61は2本の接線Tの間の領域においてプロペラ円16より高い位置に配置される。すなわち、空気再吹き出し口61は、船体10を後方視したときに、プロペラ16の上方に位置する。船体10を後方視したときに、空気再吹き出し口62は2本の接線Tの左舷14側外側に位置し、空気再吹き出し口63は2本の接線Tの右舷15側外側に位置する。すなわち、空気再吹き出し口62及び63は、船体10を後方視したときに、プロペラ16の幅より外側に位置する。このように、空気再吹き出し口61〜63は、プロペラ円16を通過する流線をかわすように設けられる。
空気吹き出し装置30は、航行時に空気吹き出し口31〜33から水中に空気を吹き出す。この空気によって形成される気泡流によって船底13が覆われて船体10の摩擦抵抗が低減される。なお、船底13が平坦面に形成される場合には、気泡が浮力により船体10の側方に逸脱しにくいため、船底13が確実に気泡流で覆われる。
空気回収装置40は、空気吹き出し装置30が水中に吹き出した空気を空気回収口41〜43から船体10内に回収して空気再吹き出し口61〜63から水中に吹き出し、もしあれば残りの空気を大気中に放出する。より具体的には、気泡を含む海水が空気回収口41〜43をそれぞれ介して気液分離チャンバ51〜53に流入する。気液分離チャンバ51〜53は海水から空気を分離する。コンプレッサ又はブロワ80は、分離された空気を空気再吹き出し口61〜63から水中に吹き出す。残りの空気は流路70を介して大気中に放出される。
空気回収装置40がプロペラ16より船首11側で空気を回収するため、気泡がプロペラ16に巻き込まれることが防止される。
また、空気再吹き出し口61〜63から水中に空気が吹き出されるため、船体10の気泡で覆われる面積が増加して船体10の摩擦抵抗が更に低減される。なお、船体10を後方視したときに空気再吹き出し口61〜63がプロペラ16の下方に位置しないため、空気再吹き出し口61〜63から吹き出された気泡がプロペラ16に巻き込まれることが防止される。
更に、空気再吹き出し口61から吹き出された気泡が船体10のプロペラ16直上に位置する部分を覆うため、プロペラ16から船体10への振動伝播が低減され、船員や乗客の快適性が向上する。
また、船体10を後方視したときにプロペラ16の幅より外側に位置する空気再吹き出し口62及び63だけを設けることとすれば、プロペラ16への気泡巻き込みをより確実に防止できる。
本実施形態によれば、空気回収口41〜43から回収した空気を空気再吹き出し口61〜63から吹き出しているため、大気中から取り込んだ空気を空気再吹き出し口61〜63から吹き出す場合に比較して空気吹き出しのためのエネルギが削減される。
図1Dを参照して、本実施形態の変形例に係る摩擦抵抗低減型船舶を説明する。本変形例に係る摩擦抵抗低減型船舶は、以下の説明を除いて第1の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶と同様である。空気再吹き出し口61〜63が空気回収口41〜43よりも高く配置され且つ空気回収口41〜43よりも船尾12側に配置されるため、本変形例においては、空気回収口41〜43が空気回収チャンバ51〜53及びコンプレッサ又はブロワ80を介さずに空気再吹き出し口61〜63に接続される。空気回収装置40は、空気回収口41から空気再吹き出し口61まで斜め上方に延びる流路72と、空気回収口42から空気再吹き出し口62まで斜め上方に延びる流路72と、空気回収口43から空気再吹き出し口63まで斜め上方に延びる流路72を備える。空気回収口41〜43から船体10内に流入した気泡を含む海水は流路72を通って空気再吹き出し口61〜63から排出される。
ところで、本実施形態において、中央空気回収口41は複数の空気回収孔41aによって形成され、左舷側空気回収口42は複数の空気回収孔42aによって形成され、右舷側空気回収口43は複数の空気回収孔43aによって形成される。中央空気回収口41は、船幅方向Yに延びる帯形状に形成され、センターラインCLをまたぐように設けられる。左舷側空気回収口42は、船幅方向Yに延びる帯形状に形成され、中央空気回収口41よりも左舷14側に張り出すようにセンターラインCLよりも左舷14側に設けられる。右舷側空気回収口43は、船幅方向Yに延びる帯形状に形成され、中央空気回収口41よりも右舷15側に張り出すようにセンターラインCLよりも右舷15側に設けられる。左舷側空気回収口42及び右舷側空気回収口43は中央空気回収口41よりも船首11側に配置される。例えば、左舷側空気回収口42の船長方向X位置と右舷側空気回収口43の船長方向X位置とは一致する。
このように空気回収口41〜43が構成されるため、空気回収口41〜43が船長方向Xの同じ位置に配置される場合に比べてサギングやホギングにより生じる縦曲げに対する船体10の強度が確保される。空気回収口41〜43が船幅方向Yの広い範囲に分布するため、船底13の船幅方向Yに広い範囲で空気を回収することができる。中央空気回収口41が左舷側空気回収口42及び右舷側空気回収口43よりもプロペラ16の近くに配置されるため、気泡がプロペラ16に巻き込まれることが確実に防止される。ここで、中央空気回収口41の船幅方向Yの幅W1を左舷側空気回収口42の船幅方向Yの幅W2及び右舷側空気回収口43の船幅方向Yの幅W3より大きくすることで、気泡がプロペラ16に巻き込まれることがより確実に防止される。
図2Aは、中央空気回収口41の例を示す。中央空気回収口41を形成する複数の空気回収孔41aは、中央空気回収口41の長手方向(すなわち船幅方向Y)に配列された複数の長孔である。各空気回収孔41aの長手方向は中央空気回収口41の長手方向に垂直である。この場合、各空気回収孔41aを開口面積が等しい円孔で置き換えた場合に比べて隣り合う空気回収孔41aどうしの間隔が大きくなるため、縦曲げに対する船体10の強度が確保される。左舷側空気回収口42及び右舷側空気回収口43も中央空気回収口41と同様に構成される。
図2Bは、中央空気回収口41の他の例を示す。中央空気回収口41を形成する複数の空気回収孔41aは、中央空気回収口41の長手方向(すなわち船幅方向Y)に延びる平行な2直線L1及びL2に沿って配列された複数の円孔である。直線L1に沿って配列された複数の円孔と直線L2に沿って配列された複数の円孔とは、中央空気回収口41の長手方向に沿う位置がずれている。例えば、中央空気回収口41を形成する複数の空気回収孔41aは千鳥形配列とされる。この場合、複数の空気回収孔41aが一本の直線に沿って配列される場合に比べて縦曲げに対する船体10の強度が確保される。左舷側空気回収口42及び右舷側空気回収口43も中央空気回収口41と同様に構成される。
図2Cは、中央空気回収口41の他の例を示す。図2Cに示す中央空気回収口41は、各円孔が開口面積の等しい長孔で置き換えられている点を除いて図2Bに示す中央空気回収口41と同様である。各長孔の長手方向は中央空気回収口41の長手方向に垂直である。この場合、図2Bの場合に比べて縦曲げに対する船体10の強度が確保される。左舷側空気回収口42及び右舷側空気回収口43も中央空気回収口41と同様に構成される。
(第2の実施形態)
図3を参照して、本発明の第2の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶は、以下の説明を除いて第1の実施形態に係る摩擦抵抗型船舶と同様である。左舷側空気回収口42及び右舷側空気回収口43の各々は、その船尾12側の端部がセンターラインCLに近くその船首11側の端部がセンターラインCLから遠くなるように船長方向Xに対して斜めに延びる帯形状に形成される。
本実施形態によれば、左舷側空気回収口42及び右舷側空気回収口43のプロペラ16に近い方の端部がセンターラインCLの近くに配置されるため、プロペラ16に気泡が巻き込まれることが確実に防止される。
(第3の実施形態)
図4Aを参照して、本発明の第3の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶を説明する。本実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶は、以下の説明を除いて第1の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶と同様である。本実施形態において、空気回収装置40は、船底13の中間部分に設けられた空気再吹き出し口64〜66と、流路73とを更に備える。空気再吹き出し口64〜66は、空気吹き出し口31〜33より船尾12側且つ空気回収口41〜43より船首11側に配置される。コンプレッサ又はブロワ80は流路73を介して空気再吹き出し口64〜66に接続される。
図4Bを参照して、空気再吹き出し口64〜66は、互いに離れている。
空気回収装置40は、空気回収口41〜43から船体10内に回収した空気を空気再吹き出し口64〜66から水中に吹き出す。具体的には、コンプレッサ又はブロワ80は、気液分離チャンバ51〜53において分離された空気を空気再吹き出し口64〜66から水中に吹き出す。船底13のうち空気再吹き出し口64〜66より船尾12側の部分を覆う気泡の密度が高くなるため、船体10の摩擦抵抗が更に低減される。
本実施形態によれば、空気回収口41〜43から回収した空気を空気再吹き出し口64〜66から吹き出しているため、大気中から取り込んだ空気を空気再吹き出し口64〜66から吹き出す場合に比較して空気吹き出しのためのエネルギが削減される。
また、空気再吹き出し口64〜66が空気吹き出し口31〜33より船尾12側且つ空気回収口41〜43より船首11側に配置されるため、流路73は空気回収口41〜43から回収した空気を空気吹き出し口31〜33から水中に吹き出す場合の流路に比べて短くて済む。したがって、流路73を船体10内に容易に配置することが可能であり、流路73の抵抗による圧力損失が低減される。
ここで、空気吹き出し口64〜66の各々は、空気回収口41〜43と同様に、複数の空気吹き出し孔によって形成される。空気再吹き出し口64は、船幅方向Yに延びる帯形状に形成され、センターラインCLをまたぐように設けられる。空気再吹き出し口65は、船幅方向Yに延びる帯形状に形成され、空気再吹き出し口64よりも左舷14側に張り出すようにセンターラインCLよりも左舷14側に設けられる。空気再吹き出し口66は、船幅方向Yに延びる帯形状に形成され、空気再吹き出し口64よりも右舷15側に張り出すようにセンターラインCLよりも右舷15側に設けられる。空気再吹き出し口65及び空気再吹き出し口66は空気再吹き出し口64よりも船尾12側に配置される。例えば、空気再吹き出し口65の船長方向X位置と空気再吹き出し口66の船長方向X位置とは一致する。
このように空気再吹き出し口64〜66が構成されるため、縦曲げに対する船体10の強度を確保しながら船底13の船幅方向Yに広い範囲から空気を吹き出すことができる。なお、空気再吹き出し口65及び空気再吹き出し口66は空気再吹き出し口64よりも船首11側に配置されてもよい。
空気再吹き出し口64〜66の各々の複数の空気吹き出し孔は、例えば、図2A〜2Cに示す複数の空気回収孔41aと同様に構成される。
また、空気吹き出し口31〜33を空気再吹き出し口64〜66と同様に構成することで、船底13の船首11側部分においても、縦曲げに対する船体10の強度を確保しながら船底13の船幅方向Yに広い範囲から空気を吹き出すことができる。
(第4の実施形態)
図5を参照して、本発明の第4の実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶を説明する。本実施形態に係る摩擦抵抗低減型船舶は、以下の説明を除いて第1の実施形態に係る摩擦抵抗型船舶と同様である。本実施形態において、空気回収口41は空気回収チャンバ51の底全体に形成された一つの孔である。空気回収口41と同様に、空気回収口42及び43もそれぞれ空気回収チャンバ52及び53の底全体に形成された孔である。空気回収装置40は、空気回収口41を開閉する弁機構90と、空気回収口42を開閉する弁機構90と、空気回収口43を開閉する弁機構90とを備える。
本実施形態によれば、船底13を覆う気泡量が少ない場合に空気回収口41〜43を弁機構90によって閉じることで船底13の表面を滑らかにして抵抗を低減することが可能である。また、空気回収口41〜43のうち必要な箇所だけを開けることができる。例えば、空気回収口41だけを開けて空気回収口42及び43を閉じることが可能である。
本実施形態において、縦曲げに対する船体10の強度が補強されるように空気回収口41〜43の周囲に補強材(不図示)を設けることが好ましい。
以上、実施の形態を参照して本発明による摩擦抵抗低減型船舶を説明したが、本発明による摩擦抵抗低減型船舶は上記実施形態に限定されない。上記実施形態に様々な変更を行うことが可能である。上記実施形態に記載された事項と上記他の実施形態に記載された事項とを組み合わせることが可能である。
10…船体
11…船首
12…船尾
13…船底
14…左舷
15…右舷
16…プロペラ又はプロペラ円
17…舵
30…空気吹き出し装置
31〜33…空気吹き出し口
34…コンプレッサ又はブロワ
40…空気回収装置
41〜43…空気回収口
41a〜43a…空気回収孔
51〜53…空気回収チャンバ
61〜66…空気再吹き出し口
70、72、73…流路
80…コンプレッサ又はブロワ
90…弁機構
X…船長方向(前後方向)
Y…船幅方向(左右方向)
CL…センターライン
L1、L2…直線
T…接線

Claims (4)

  1. 船体のフラットな船底に設けられた空気吹き出し口から空気を水中に吹き出す空気吹き出し装置と、
    前記船底に設けられた空気回収口から前記空気を前記船体内に回収する空気回収装置とを具備し、
    前記空気回収口は、前記船底と同一面上に、前記空気吹き出し口より船尾側且つ前記船体に設けられたプロペラより船首側に配置され、
    前記空気回収装置は、前記空気を前記船体に設けられた第1空気再吹き出し口から水中に吹き出し、
    前記第1空気再吹き出し口は、前記空気回収口よりも船尾側で前記プロペラよりも船首側に配置され、前記船体を後方視したときに前記プロペラの下方に位置しないように配置され、前記船体を後方視したときに前記プロペラの幅より外側だけに配置される
    摩擦抵抗低減型船舶。
  2. 前記空気回収装置は、前記空気回収口を開閉する弁機構を備える
    請求項1に記載の摩擦抵抗低減型船舶。
  3. 前記空気回収装置は、前記空気を前記船底に設けられた第2空気再吹き出し口から水中に吹き出し、
    前記第2空気再吹き出し口は、前記空気吹き出し口より船尾側且つ前記空気回収口より船首側に配置される
    請求項1又は2に記載の摩擦抵抗低減型船舶。
  4. 前記空気吹き出し装置は、前記空気吹き出し口から前記空気を水中に吹き出す第1のコンプレッサ又はブロワを備え、
    前記空気回収装置は、前記第1空気再吹き出し口又は前記第2空気再吹き出し口から前記空気を水中に吹き出す第2のコンプレッサ又はブロワを備える
    請求項3に記載の摩擦抵抗低減型船舶。
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