JP5629641B2 - 導電性微粒子及びその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の導電性微粒子は、樹脂から構成される基材粒子と、該基材粒子の表面に形成された少なくとも一層の導電性金属層とから構成される。そして本発明では、前記基材粒子の最表面がオゾン処理されている点に特徴がある。オゾンで処理すると、基材粒子表面が酸化され、OH基、CHO基、COOH基などが生成するためか、導電性金属層の均一性、密着性などが高まるものと推測される。また酸化反応が主として表面で生じるためか、導電性金属層被覆後の粒子の圧縮破壊強度は低下しない。
上記導電性粒子を構成する基材粒子は、樹脂成分を含んでいればよく、有機材料のみから構成される粒子であってもよく、無機骨格を有する材料から構成される粒子であってもよく、有機無機複合材料から構成される粒子であってもよい。樹脂から構成される基材粒子を用いることで、弾性変形特性に優れた導電性微粒子となる。
なお、本発明でいう基材粒子の個数基準の平均粒子径や粒子径の変動係数は、コールターカウンターにより測定した値であり、測定方法については実施例において後述する。
本発明の導電性微粒子は、基材としてオゾンで基材表面を処理された粒子を用い、前記オゾン処理された基材粒子表面に少なくとも一層の導電性金属層が形成されている。
導電性金属層を構成する金属としては特に限定されないが、例えば、金、銀、銅、白金、鉄、鉛、アルミニウム、クロム、パラジウム、ニッケル、ロジウム、ルテニウム、アンチモン、ビスマス、ゲルマニウム、スズ、コバルト、インジウム及びニッケル−リン、ニッケル−ホウ素等の金属や金属化合物、及び、これらの合金等が挙げられる。これらの中でも、金、ニッケル、パラジウム、銀、銅、錫が導電性に優れた導電性微粒子となることから好ましい。また、安価な点で、ニッケル、ニッケル合金(Ni−Au、Ni−Pd、Ni−Pd−Au、Ni−Ag、Ni−P、Ni−B、Ni−Zn、Ni−Sn、Ni−W、Ni−Co、Ni−W、Ni−Ti);銅、銅合金(CuとFe、Co、Ni、Zn、Sn、In、Ga、Tl、Zr、W、Mo、Rh、Ru、Ir、Ag、Au、Bi、Al、Mn、Mg,P、Bからなる群から選択される少なくとも1種の金属元素との合金、好ましくはAg、Ni、Sn、Znとの合金);銀、銀合金(AgとFe、Co、Ni、Zn、Sn、In、Ga、Tl、Zr、W、Mo、Rh、Ru、Ir、Ag、Au、Bi、Al、Mn、Mg、P、Bからなる群から選択される少なくとも1種の金属元素との合金、好ましくはAg−Ni,Ag−Sn,Ag−Zn);錫、錫合金(たとえばSn−Ag、Sn−Cu,Sn−Cu−Ag,Sn−Zn、Sn−Sb、Sn―Bi―Ag、Sn―Bi―In、Sn−Au、Sn―Pb等)等が好ましい。中でもニッケル、ニッケル合金が好ましい。また、導電性金属層は、単層でもよいし複層であってもよく、複層の場合には、例えば、ニッケル−金、ニッケル−パラジウム、ニッケル−パラジウム−金、ニッケル−銀等の組合せが好ましく挙げられる。
導電性微粒子の表面に突起を形成させる方法としては、1)基材粒子表面に金属粒子、金属酸化物粒子などの無機粒子、或いは有機重合体からなる有機粒子を付着させた後、無電解めっきにより導電性金属層を形成させる方法、2)基材粒子表面に無電解めっきを行った後、金属粒子、金属酸化物粒子などの無機粒子、或いは有機重合体からなる有機粒子を付着させ、さらに無電解めっきを行う方法、3)無電解めっき反応時におけるめっき浴の自己分解を利用して基材粒子上に突起の核となる金属を析出させ、さらに無電解めっきを行うことによって、突起部を含む導電性金属層が連続皮膜となった導電性金属層を形成させる方法等が挙げられる。
本発明の導電性微粒子は、表面の少なくとも一部に絶縁性樹脂層を有することもできる。つまり、前記導電性金属層の表面にさらに絶縁性樹脂層を設けた態様であってもよい。このように表面の導電性金属層にさらに絶縁性樹脂層が積層されていると、高密度回路の形成時や端子接続時などに生じやすい横導通を防ぐことができる。
4.1 基材粒子の製造方法
基材粒子の製造方法は、特に制限されず、乳化重合、懸濁重合、分散重合、シード重合、ゾルゲルシード重合法等が挙げられるが、基材粒子の粒子径を上述した所定の範囲にするには、例えば、シード重合法により基材粒子を合成する方法等が好ましく採用される。基材粒子の合成にシード重合法を採用することにより、粒度分布がシャープで変動係数(CV値)の小さい基材粒子が得られる。
前記シード粒子調製工程において、有機材料のみから構成される基材粒子を合成する場合には、前記ビニル系単量体を用いて、ソープフリー乳化重合、分散重合等の方法でシード粒子を調製すればよい。この場合、前記ビニル系単量体としてスチレン等のスチレン系単官能モノマーを用いることが好ましい。他方、有機材料とポリシロキサン骨格を有する材料から構成される粒子を合成する場合には、前記加水分解性シリコン化合物を用いて、水を含む溶媒(例えば、アルコール類、ケトン類、エステル類、(シクロ)パラフィン類、芳香族炭化水素類等の有機溶剤と水との混合溶媒)中で加水分解して縮重合させる方法でシード粒子(ポリシロキサン粒子)を調製すればよい。この場合、前記加水分解性シリコン化合物として、ラジカル重合性基を有する加水分解性シリコン化合物を用いて重合性ポリシロキサン粒子とすることが好ましい。加水分解し、縮重合させるにあたっては、触媒として、アンモニア、尿素、エタノールアミン、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物等の塩基性触媒を好ましく用いることができ、さらに必要に応じて、アニオン性、カチオン性、非イオン性の界面活性剤や、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の高分子分散剤を併用することができる。
本発明では、上記のようにして得られる基材粒子をオゾン溶液やオゾンガスで処理する。オゾン処理とは、基材粒子をオゾンガスの溶解した溶液に浸漬する方法、基材粒子をオゾンガスに接触させる方法、その他公知の方法を用いることができる。
オゾン溶液におけるオゾンの濃度は、例えば、1mg/L以上が好ましく、より好ましくは10mg/L以上、さらに好ましくは20mg/L以上であり、300mg/L以下が好ましく、より好ましくは200mg/L以下、さらに好ましくは100mg/L以下である。
以上のようにしてオゾンで処理した基材粒子に導電性金属層を形成し、必要に応じてさらに絶縁性樹脂層を形成することにより、導電性微粒子が得られる。
導電性金属層の形成方法および絶縁性樹脂層の形成方法は特に限定されないが、例えば導電性金属層は、基材表面に無電解めっき法、電解めっき法等によってめっきを施す方法;基材表面に真空蒸着、イオンプレーティング、イオンスパッタリング等の物理的蒸着方法により導電性金属層を形成する方法;等により形成できる。これらの中でも特に無電解めっき法が、大掛かりな装置を必要とせず容易に導電性金属層を形成できる点で好ましい。
本発明の異方性導電材料は、上記本発明の導電性微粒子がバインダー樹脂に分散してなる。異方性導電材料の形態は特に限定されず、例えば、異方性導電フィルム、異方性導電ペースト、異方性導電接着剤、異方性導電インクなど様々な形態が挙げられる。これらの異方性導電材料を相対向する基材同士や電極端子間に設けることにより、良好な電気的接続が可能になる。なお、本発明の導電性微粒子を用いた異方性導電材料には、液晶表示素子用導通材料(導通スペーサーおよびその組成物)も含まれる。
なお、本発明の異方性導電材料は、前記バインダー樹脂中に本発明の導電性微粒子を分散させ、所望の形態とすることで得られるが、例えば、バインダー樹脂と導電性微粒子とを別々に使用し、接続しようとする基材間や電極端子間に導電性微粒子をバインダー樹脂とともに存在させることによって接続してもかまわない。
各種物性の測定は以下の方法で行った。
1−1.基材粒子の個数平均粒子径及び粒子径の変動係数(CV値)
基材粒子0.005部に、乳化剤であるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩(第一工業製薬株式会社製「ハイテノール(登録商標)N−08」)の1%水溶液20部を加え、超音波で10分間分散させた分散液を測定試料として、粒度分布測定装置(ベックマンコールター社製「コールターマルチサイザーIII型」)により30,000個の粒子の粒子径(μm)を測定し、個数基準の平均粒子径を求めた。また同装置により個数基準の粒子径の変動係数(CV値)を測定した。
なお、粒子径の変動係数(CV値)とは、コールター原理を利用した精密粒度分布測定装置により測定される粒子の個数平均粒子径と、粒子の粒子径の標準偏差とを下記式に当てはめて求められる値である。
粒子径の変動係数(%)=100×(粒子径の標準偏差/個数平均粒子径)
(圧縮破壊荷重値)
微小圧縮試験機(島津製作所社製「MCT−W500」)を用いて、室温(25℃)において、試料台(材質:SKS材平板)上に散布した粒子1個について、直径50μmの円形平板圧子(材質:ダイヤモンド)を用いて、「標準表面検出」モードで、粒子の中心方向へ一定の負荷速度(2.22mN/秒)で荷重をかけた。そして、粒子が変形により破壊したときの荷重値(mN)を測定した。なお、測定は各試料について、異なる10個の粒子に対して行い、その算術平均値を粒子の圧縮破壊荷重値とした。
(圧縮破壊荷重値低下率)
基材粒子の圧縮破壊荷重値(A)と導電性微粒子の圧縮破壊荷重値(B)の値から、下記式により圧縮破壊荷重値低下率を求めた。
圧縮破壊荷重値低下率(%)=100×(A−B)/A
(剥離試験前の導電性金属層の被覆状態の評価)
走査電子顕微鏡(SEM、HITACHI社製「S−3500N」)を用いて観察される10,000個の導電性微粒子当たり、導電性金属層で完全に覆われることなく基材面の一部が露出している粒子の個数(露出粒子数)を計測した。
(剥離試験)
導電性微粒子0.2部を粒径1mmのジルコニアビーズ50部、トルエン5部と共に、ガラス容器(柏洋硝子社製、M−140)に入れ、ステンレス製の2枚攪拌羽根(翼長38mm:翼幅:7mm)を用いて400rpmで10分間攪拌した。
(剥離試験後の導電性金属層の被覆状態の評価)
前記剥離試験の後、走査電子顕微鏡(SEM、HITACHI社製「S−3500N」)を用いて観察される10,000個の導電性微粒子当たり、導電性金属層で完全に覆われることなく基材面の一部が露出している粒子の個数(剥離試験前の露出粒子数と剥離試験による剥離粒子の合計)を計測した。
2−1.基材粒子の作製
合成例1
界面活性剤としてポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩(第一工業製薬社製、「ハイテノール(登録商標)NF−08」)2部をイオン交換水148部に溶解し、冷却管、温度計、滴下口を備えた四つ口フラスコに、前記水溶液150部を仕込んだ。この四つ口フラスコへあらかじめ調整しておいたメチルメタクリレート(MMA)50部及びエチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)50部の単量体混合物と、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(和光純薬工業社製「V−65」)2部を仕込み、TKホモミキサー(特殊機化工業社製)により乳化分散させて懸濁液を調製した。この懸濁液にイオン交換水250部を加え、窒素雰囲気下で65℃に昇温させて、同温度で2時間保持し、モノマーのラジカル重合を行った。
ラジカル重合後、得られた乳濁液を固液分離し、得られたケーキをイオン交換水、次いでメタノールで洗浄した。さらに分級操作を行った後、窒素雰囲気下80℃で12時間真空乾燥させ基材粒子(1)を得た。基材粒子(1)の個数平均粒子径は6.0μm、変動係数(CV値)は4.2%であった。
合成例1において使用するモノマーを、MMA50部及びEGDMA50部から、スチレン50部及びジビニルベンゼン(DVB)50部に変更したこと以外は、合成例1と同様の手法により基材粒子(2)を得た。基材粒子(2)の粒子径を合成例1と同様に測定したところ、個数平均粒子径は6.1μm、変動係数(CV値)は4.1%であった。
合成例1において使用するモノマーを、MMA50部及びEGDMA50部から、スチレン50部及びEGDMA50部に変更したこと以外は、合成例1と同様の手法により基材粒子(3)を得た。基材粒子(3)の粒子径を合成例1と同様に測定したところ、個数平均粒子径は6.1μm、変動係数(CV値)は4.5%であった。
合成例1において使用するモノマーを、MMA50部及びEGDMA50部から、DVB50部及びEGDMA50部に変更したこと以外は、合成例1と同様の手法により基材粒子(4)を得た。基材粒子(4)の粒子径を合成例1と同様に測定したところ、個数平均粒子径は6.0μm、変動係数(CV値)は4.5%であった。
冷却管、温度計、滴下口を備えた四つ口フラスコに、イオン交換水400部と25%アンモニア水6部、メタノール180部を入れた。3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製「KBM503」)50部をこの溶液に攪拌しながら滴下口から添加して、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランの加水分解及び縮合を行ってオルガノポリシロキサン粒子の分散液を調製した。次いで、乳化剤としてポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩(第一工業製薬社製、「ハイテノール(登録商標)NF−08」)0.75部をイオン交換水175部で溶解した溶液に、スチレン75部、EGDMA75部、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(和光純薬工業社製「V−65」)4部を溶解した溶液を加え、TKホモミキサー(特殊機化工業社製)により乳化分散させてモノマーエマルションを調製した。反応開始から2時間後、このモノマーエマルションを上記オルガノポリシロキサン粒子の分散液中に添加して、さらに攪拌を行った。モノマーエマルションの添加から2時間後、反応液をサンプリングして顕微鏡で観察を行ったところ、オルガノポリシロキサン粒子がモノマーを吸収して肥大化している事が確認された。次いで反応液を窒素雰囲気下で65℃に昇温させて、同温度で2時間保持しモノマーのラジカル重合を行った。ラジカル重合後、得られた乳濁液を固液分離し、得られたケーキをイオン交換水、次いでメタノールで洗浄し、さらに窒素雰囲気下80℃で12時間真空乾燥させ基材粒子(5)を得た。
基材粒子(5)の粒子径を合成例1と同様に測定したところ、個数平均粒子径は6.0μm、変動係数(CV値)は3.3%であった。
合成例5において使用するモノマーを、DVB75部及び1,6−ヘキサンジオールジアクリレート75部に変更したこと以外は、合成例5と同様の手法により基材粒子(6)を得た。基材粒子(6)の粒子径を合成例1と同様に測定したところ、個数平均粒子径は5.9μm、変動係数(CV値)は3.5%であった。
実施例1
合成例1で得られた基材粒子(1)10部を、オゾン水処理装置(ERCテクノロジー社製「JOZ−01A」)を用いて製造されたオゾン濃度30mg/Lのオゾン水500部に5分間浸漬し、親水化処理を行った後、基材粒子を分離し乾燥させた。次に、親水化処理した基材粒子を二塩化スズ溶液に接触させることによりセンシタイジングを行った後、二塩化パラジウム溶液に浸漬させることによりアクチベーティングを行い、パラジウム核(めっき触媒)を形成した。
次いで、パラジウム核を形成した基材粒子を硫酸ニッケル(20g/L)、次亜リン酸ナトリウム(24g/L)、リンゴ酸(16g/L)、コハク酸(18g/L)を含む無電解ニッケルめっき浴に添加してpHを5.2に調整した後、80℃で30分浸漬し、無電解ニッケルめっきを行った。ニッケルめっき層を形成した後、イオン交換水で洗浄し、さらにアルコール置換を行ってから真空乾燥を行うことにより、導電性微粒子(1)を得た。導電性微粒子(1)の個数平均粒子径は6.2μm、変動係数(CV値)は4.2%であった。
基材粒子(1)に代えて、合成例2で得られた基材粒子(2)を用いたこと以外は実施例1と同様の手法により、導電性微粒子(2)を得た。導電性微粒子(2)の個数平均粒子径は6.3μm、変動係数(CV値)は4.2%であった。
基材粒子(1)に代えて、合成例3で得られた基材粒子(3)を用いたこと以外は実施例1と同様の手法により、導電性微粒子(3)を得た。導電性微粒子(3)の個数平均粒子径は6.3μm、変動係数(CV値)は4.6%であった。
基材粒子(1)に代えて、合成例4で得られた基材粒子(4)を用いたこと以外は実施例1と同様の手法により、導電性微粒子(4)を得た。導電性微粒子(4)の個数平均粒子径は6.2μm、変動係数(CV値)は4.6%、であった。
基材粒子(1)に代えて、合成例5で得られた基材粒子(5)を用いたこと以外は実施例1と同様の手法により、導電性微粒子(5)を得た。導電性微粒子(5)の個数平均粒子径は6.2μm、変動係数(CV値)は3.4%であった。
基材粒子(1)に代えて、合成例6で得られた基材粒子(6)を用いたこと以外は実施例1と同様の手法により、導電性微粒子(6)を得た。導電性微粒子(6)の個数平均粒子径は6.1μm、変動係数(CV値)は3.5%であった。
実施例1においてオゾン水処理に代えて、クロム酸と硫酸の混合溶液によるエッチングを行った以外は実施例1と同様の手法により導電性微粒子(1’)を得た。導電性微粒子(1’)の個数平均粒子径は6.2μm、変動係数(CV値)は4.2%であった。
実施例1においてオゾン水処理に代えて、特開2007−184278号公報(特許文献1)実施例1に記載の方法に従い、流動層反応器を利用したプラズマ処理による親水化処理を行なったこと以外は実施例1と同様の手法により導電性微粒子(2’)を得た。導電性微粒子(2’)の個数平均粒子径は6.2μm、変動係数(CV値)は4.2%であった。
なお表1において剥離試験後露出粒子数とは、剥離試験前の露出粒子と、剥離試験後に観察される表面の一部が露出した粒子の合計数をいう。
Claims (10)
- 樹脂から構成される基材粒子と、該基材の表面に直接形成された少なくとも一層の導電性金属層とを有する導電性微粒子であって、前記基材粒子表面がオゾンで処理されていることを特徴とする導電性微粒子。
- 前記基材粒子は、芳香環を有するビニル系単量体及び(メタ)アクリロイル基を有するビニル系単量体の少なくとも一方の単独又は共重合体から構成されている請求項1に記載の導電性微粒子。
- 前記基材粒子は、芳香環を有するビニル系単量体及び(メタ)アクリロイル基を有するビニル系単量体を含む単量体成分の共重合体から構成されている請求項1又は2に記載の導電性微粒子。
- 前記基材粒子の個数平均粒子径が1.0〜50μmである請求項1〜3のいずれかに記載の導電性微粒子。
- 前記導電性金属層がニッケル又はニッケル合金から構成されている請求項1〜4のいずれかに記載の導電性微粒子。
- 前記基材粒子の圧縮破壊荷重値(A)と前記導電性微粒子の圧縮破壊荷重値(B)の値に基づき、下記式から求められる圧縮破壊荷重値低下率が20%以下である請求項1〜5のいずれかに記載の導電性微粒子。
圧縮破壊荷重値低下率(%)=100×(A−B)/A - 前記導電性微粒子0.2質量部を粒径1mmのジルコニアビーズ50質量部、トルエン5質量部と共に、ステンレス製の2枚攪拌羽根を用いて400rpmで10分間攪拌した後、走査電子顕微鏡を用いて観察される10,000個の導電性微粒子当たりの、表面が導電性金属層で完全に覆われることなく基材面の一部が露出している露出粒子が50個以下である請求項1〜6のいずれかに記載の導電性微粒子。
- 前記導電性金属層の表面の少なくとも一部に絶縁性樹脂層を有する請求項1〜7のいずれかに記載の導電性微粒子。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の導電性微粒子がバインダー樹脂に分散してなることを特徴とする異方性導電材料。
- 樹脂から構成される基材粒子を親水化し、導電性金属層を被覆して導電性微粒子を製造する方法であって、前記親水化工程で基材粒子をオゾン処理することを特徴とする導電性微粒子の製造方法。
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