JP5629227B2 - ストラットマウント - Google Patents
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Description
また、請求項1によれば、貫通孔(上面)が内側部材よりも下方に位置することで、防振基体の変形性を確保して(即ち、内側部材により防振基体の突部近傍の変形が阻害されることを抑制して)、貫通孔内へ突部を挿入させやすくしつつ、内嵌させた後は、貫通孔の上側の内周面に上面を密着させることで、防振基体がケース部材の筒壁部から脱落することをより確実に抑制できるという効果がある。
ケース部材の筒壁部に防振基体が内嵌された状態では、突部を内側部材よりも下側壁部側(下方)に位置させている。よって、防振基体をケース部材の筒壁部に内嵌させる場合に、防振基体の変形性(せん断変形)を確保できるという効果がある。
<その他>
<手段>
技術的思想1のストラットマウントは、ショックアブソーバーのピストンロッドの上端部が締結固定される内側部材と、前記内側部材の外周を取り囲み車体側に取り付けられるケース部材と、前記内側部材とケース部材との間に介在すると共にゴム状弾性体から構成される防振基体と、を備えるものであって、前記防振基体は、周方向に分散配置されつつ外周面から前記防振基体の軸直角方向外方へ突出される複数の突部を備えると共に前記内側部材が内周側に加硫接着される円環形状に形成され、前記ケース部材は、前記防振基体が内嵌される筒状の筒壁部と、前記筒壁部の軸方向一端から軸直角方向外方へ向けて延設され前記車体側に締結固定される締結壁部と、前記筒壁部の軸方向他端から軸直角方向内方へ向けて延設され前記締結壁部が前記車体側に締結固定された場合に前記車体側の部材との間で前記防振基体を前記筒壁部の軸方向に挟圧する下側壁部と、を備え、前記ケース部材の筒壁部は、前記防振基体の突部に対応する位置に貫通形成された複数の貫通孔を備え、前記防振基体が前記ケース部材の筒壁部に内嵌されると、前記防振基体の突部が前記筒壁部の貫通孔に係合される。
技術的思想2のストラットマウントは、前記防振基体の突部は、前記ケース部材の下側壁部に当接される前記防振基体の下面側から前記車体側の部材に当接される前記防振基体の上面側へ向かうに従って前記防振基体の軸直角方向外方への突出量が増加する形状に形成される。
技術的思想3のストラットマウントは、前記防振基体の突部は、前記防振基体の外周面から突出されると共に前記筒壁部の貫通孔の開口面積よりも小さな断面積の軸部と、前記軸部の突出方向先端から張り出すと共に前記筒壁部の貫通孔の開口面積よりも大きな断面積の張出部とを備える。
技術的思想4のストラットマウントは、前記防振基体の突部は、前記ケース部材の下側壁部に当接される前記防振基体の下面側へ向けて前記軸部が下降傾斜して突出される。
<効果>
技術的思想1記載のストラットマウントによれば、防振基体には、内周側に内側部材が加硫接着されると共に、突部が周方向に分散配置されつつ外周面から軸直角方向外方へ突出され、ケース部材の筒壁部には、その筒壁部を貫通形成して形成され複数の貫通孔が、防振基体の各突部に対応する位置にそれぞれ配置されるので、ケース部材の筒壁部へ防振基体を内嵌させることで、防振基体の突部を筒壁部の貫通孔に係合させることができる。
これにより、ケース部材の筒壁部に内嵌された防振基体が軸方向一側(締結壁部側の開口側)へ変位することを、防振基体の突部と筒壁部の貫通孔との係合により規制することができる。その結果、防振基体がケース部材(筒壁部)から脱落することを防止することができるという効果がある。同様に、ケース部材の筒壁部に内嵌された防振基体が周方向へ変位(回転)することを、防振基体の突部と筒壁部の貫通孔との係合により規制することができる。その結果、ピストンロッドを内側部材に締結固定する際に、内側部材がケース部材(筒壁部)内で空転することを防止できるという効果がある。よって、締結作業の作業性の向上を図ることができる。
このように、技術的思想1では、従来品において必要とされたアウターリング(以下「外筒金具」と称す)を省略できる。よって、技術的思想1によれば、外筒金具に絞り加工を施す必要がなく、その結果、絞り加工後の寸法検査も不要となるので、その分、製造工数を低減して、製品コストの削減を図ることができるという効果がある。また、外筒金具を省略できることで、部品点数の削減に伴う部品コストの低減だけでなく、製品の軽量化も図ることができるという効果がある。
また、このように、外筒金具を省略できれば、ケース部材の筒壁部内における限られたスペースにおいて、内側部材および防振基体のためのスペースを確保することができる。よって、内側部材および防振基体の形状の自由度が大きくなるので、設計性を高めて、静的および動的な特性や耐久性の向上を図ることができるという効果がある。
また、技術的思想1によれば、筒壁部に貫通孔が貫通形成されるので、その分、ケース部材の軽量化を図ることができるという効果がある。更に、例えば、平板状の素材を所定の外形形状に打ち抜いて、その打ち抜いた素材にプレス加工を施してケース部材を形成する場合には、平板状の素材を打ち抜く工程において、貫通孔も同時に打ち抜いて形成することができる。即ち、貫通孔を形成するための別工程を設ける必要がなく、外形を形成する工程と兼用することができるので、ケース部材の製造コストの低減を図ることができるという効果がある。
技術的思想2記載のストラットマウントによれば、技術的思想1記載のストラットマウントの奏する効果に加え、防振基体の突部は、ケース部材の下側壁部に当接される下面側から車体側の部材に当接される上面側へ向かうに従って防振基体の軸直角方向外方への突出量が増加する形状に形成されるので、防振基体を筒壁部へ挿入して内嵌させる際には、防振基体の突部を変形させやすくして、挿入作業性の向上を図ることができると共に、防振基体が筒壁部に内嵌された後は、防振基体の突部を返しとして機能させやすくして、防振基体が筒壁部から抜け出ることを確実に防止できるという効果がある。
技術的思想3記載のストラットマウントによれば、技術的思想1記載のストラットマウントの奏する効果に加え、防振基体の突部は、防振基体の外周面から突出されると共に筒壁部の貫通孔の開口面積よりも小さな断面積の軸部と、その軸部の突出方向先端から張り出すと共に筒壁部の貫通孔の開口面積よりも大きな断面積の張出部とを備えるので、防振基体の突部が筒壁部の貫通孔に挿通された後は、張出部が貫通孔の周縁に係止されることで、防振基体の突部が筒壁部の貫通孔から抜け出ることを防止できる。その結果、防振基体が筒壁部から脱落することを確実に防止できるという効果がある。
また、このように、張出部の断面積が貫通孔の開口面積よりも大きくされることで、貫通孔の隙間(軸部の外周面と貫通孔の内周面との間)を張出部により塞ぐことができるので、外部から筒壁部の内部へ異物が侵入することを防止できるという効果がある。
技術的思想4記載のストラットマウントによれば、技術的思想3記載のストラットマウントの奏する効果に加え、防振基体の突部は、ケース部材の下側壁部に当接される防振基体の下面側へ向けて軸部が下降傾斜して突出されるので、軸部の突出方向先端に張出部が張り出している構成であっても、防振基体を筒壁部へ挿入して内嵌させる際に、防振基体の突部(張出部)を筒壁部の貫通孔内へ案内しやすくすることができると共に、その貫通孔内に案内された突部(張出部)を防振基体の筒壁部への挿入動作に伴って筒壁部の外周面側へ突き抜けやすくすることができるという効果がある。
10 内側部材
20,220 防振基体
23,223 突部
223a 軸部
223b 張出部
30,230 ケース部材
31,231 筒壁部
32 下側壁部
33 締結壁部
35,235 貫通孔
BP 車体パネル(車体の一部、車体側の部材)
R ピストンロッド
Claims (3)
- ショックアブソーバのピストンロッドの上端部が締結固定される内側部材と、前記内側部材の外周を取り囲み車体側に取り付けられるケース部材と、前記内側部材とケース部材との間に介在すると共にゴム状弾性体から構成される防振基体と、を備えるストラットマウントにおいて、
前記防振基体は、周方向に分散配置されつつ外周面から前記防振基体の軸直角方向外方へ突出される複数の突部を備えると共に前記内側部材が内周側に加硫接着される円環形状に形成され、
前記ケース部材は、前記防振基体が内嵌される筒状の筒壁部と、前記筒壁部の軸方向一端から軸直角方向外方へ向けて延設され前記車体側に締結固定される締結壁部と、前記筒壁部の軸方向他端から軸直角方向内方へ向けて延設され前記締結壁部が前記車体側に締結固定された場合に前記車体側の部材との間で前記防振基体を前記筒壁部の軸方向に挟圧する下側壁部と、を備え、
前記ケース部材の筒壁部は、前記防振基体の突部に対応する位置に貫通形成された複数の貫通孔を備え、
前記防振基体が前記ケース部材の筒壁部に内嵌されると、前記防振基体の突部が前記筒壁部の貫通孔に係合され、
前記防振基体の突部は、前記内側部材よりも前記下側壁部側に位置すると共に、前記ケース部材の下側壁部に当接される前記防振基体の下面側から前記車体側の部材に当接される前記防振基体の上面側へ向かうに従って前記防振基体の軸直角方向外方への突出量が増加する形状に形成され、
前記貫通孔は、前記内側部材よりも下方に位置することを特徴とするストラットマウント。 - 前記防振基体の突部は、前記防振基体の外周面から突出されると共に前記筒壁部の貫通孔の開口面積よりも小さな断面積の軸部と、前記軸部の突出方向先端から張り出すと共に前記筒壁部の貫通孔の開口面積よりも大きな断面積の張出部とを備えることを特徴とする請求項1記載のストラットマウント。
- 前記防振基体の突部は、前記ケース部材の下側壁部に当接される前記防振基体の下面側へ向けて前記軸部が下降傾斜して突出されることを特徴とする請求項2記載のストラットマウント。
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