JP2016138610A - エンジンマウント組立体 - Google Patents

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吉井 教明
Noriaki Yoshii
教明 吉井
亮太 石川
Ryota Ishikawa
亮太 石川
雄太 長江
Yuta Nagae
雄太 長江
桂史 畑中
Yoshifumi Hatanaka
桂史 畑中
直樹 阿部
Naoki Abe
直樹 阿部
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Abstract

【課題】リバウンド方向のストッパ作用を有効に得ながら、第二の取付部材の共振による振動の増幅を低減することができる、新規な構造のエンジンマウント組立体を提供すること。【解決手段】エンジンマウント12の第一の取付部材16がトランスミッションハウジング14に固定された構造を有するエンジンマウント組立体10において、第一の取付部材16に挿通孔24が貫通形成されていると共に、第二の取付部材18に設けられた挿通部34が挿通孔24に挿通されており、第一の取付部材16における挿通孔24の開口周縁部と対向するストッパ部材52が第一の取付部材16に対して第二の取付部材18と反対側に配設されて挿通部34に固定されている。トランスミッションハウジング14が第一の取付部材16に向かって突出する締結部62において第一の取付部材16に固定されていると共に、収容空所58内にストッパ部材52が配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のトランスミッションハウジングにエンジンマウントが取り付けられたエンジンマウント組立体に関するものである。
従来から、トランスミッションと車両ボデーの間に取り付けられて、それらを相互に防振連結する防振連結体乃至は防振支持体として、エンジンマウントが知られている。エンジンマウントは、特許第3525597号公報(特許文献1)に示されているように、第一の取付部材としての上板金具と、第二の取付部材としての下板金具が、本体ゴム弾性体としての支持ゴム弾性体によって弾性連結された構造を有している。そして、エンジンマウントは、上板金具がトランスミッションハウジングに取り付けられると共に、下板金具が車両ボデーに取り付けられるようになっており、トランスミッションがエンジンマウントを介して車両ボデーに防振支持されるようになっている。
また、特許文献1のエンジンマウントでは、上板金具と下板金具の相対的な離隔変位量を制限して本体ゴム弾性体の引張変形量を制限するリバウンドストッパが設けられている。リバウンドストッパは、上板金具に挿通孔としての円形孔が貫通形成されていると共に、下板金具には上板金具に向かって突出する挿通部としての内筒金具が設けられており、内筒金具が円形孔に挿通されている一方、内筒金具の上端にはストッパ部材としてのストッパ部が固定されて上板金具よりも上方に配置された構造を有している。そして、ストッパ部と上板金具の当接によって、上板金具と下板金具の上下方向での離隔変位量が制限されるようになっている。
ところで、特許文献1に示されたリバウンドストッパの構造では、内筒金具が上板金具を貫通して上方に突出すると共に、ストッパ部が上板金具に対して上方に配置されることから、上板金具が左右外側へ行くに従って上方へ立ち上がる形状とされて、上板金具の左右両端部に設定されたトランスミッションハウジングへの締結部分が、ストッパ部よりも上方に位置せしめられている。
しかしながら、このような特許文献1に記載の構造では、上板金具の上下寸法が大きくなることから、上板金具の共振周波数が比較的に低周波になり易く、入力振動が上板金具の共振によって増幅されることで、振動状態に悪影響を及ぼすおそれがあった。
特許第3525597号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、リバウンド方向のストッパ作用を有効に得ながら、第二の取付部材の共振による振動の増幅を低減することができる、新規な構造のエンジンマウント組立体を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
すなわち、本発明の第一の態様は、互いに対向して配置された第一の取付部材と第二の取付部材が本体ゴム弾性体によって弾性連結された構造を有するエンジンマウントを備えていると共に、該エンジンマウントの該第一の取付部材がトランスミッションハウジングに固定されているエンジンマウント組立体において、前記エンジンマウントの前記第一の取付部材には挿通孔が貫通して形成されていると共に、前記第二の取付部材には該第一の取付部材に向かって突出する挿通部が設けられて、該挿通部が該挿通孔に挿通されており、該第一の取付部材に対して該第二の取付部材と反対側に配設されて該第一の取付部材における該挿通孔の開口周縁部と対向するストッパ部材が該挿通部に固定されている一方、前記トランスミッションハウジングには該第一の取付部材に向かって突出する締結部が設けられて、該トランスミッションハウジングが該締結部において該第一の取付部材に固定されていると共に、該トランスミッションハウジングに収容空所が形成されており、該ストッパ部材が該収容空所内に配置されていることを、特徴とする。
このような本発明の第一の態様に従う構造とされたエンジンマウント組立体によれば、トランスミッションハウジングにおける第一の取付部材への締結部が、第一の取付部材に向かって突出している。それ故、ストッパ部材が第一の取付部材よりもトランスミッションハウジング側に配置されている構造であっても、第一の取付部材のトランスミッションハウジングへの締結部分をトランスミッションハウジング側へ大きく突出させることなく、第一の取付部材とトランスミッションハウジングを相互に固定することができる。従って、トランスミッションハウジングへの取付け方向において第一の取付部材を小型化することができて、当該取付け方向と直交する方向の変形剛性を大きく設定し易くなることから、第一の取付部材の固有振動数がより高周波に設定される。その結果、取り付け方向と直交する方向の入力振動が第一の取付部材の共振によって増幅されるのを回避できて、優れた防振性能が実現される。
また、ストッパ部材の変位が収容空所において許容されることにより、第一の取付部材と第二の取付部材の相対変位が許容されて、目的とする防振性能を得ることができると共に、第一の取付部材と第二の取付部材の過大な相対変位が、ストッパ部材と第一の取付部材の当接によって制限される。
本発明の第二の態様は、第一の態様に記載されたエンジンマウント組立体において、前記トランスミッションハウジングには前記第一の取付部材に向かって突出する収容筒部が形成されており、前記締結部が該収容筒部の周上に設けられていると共に、前記収容空所が該収容筒部の内周側に形成されているものである。
第二の態様によれば、トランスミッションハウジングにおいて第一の取付部材に向かって突出する部分が筒状とされていることから、締結部を含む収容筒部にも実質的に剛体とみなし得る十分に大きな変形剛性を設定することができる。また、ストッパ部材の外周側が収容筒部で囲まれて保護されることから、ストッパ部材が他部材と干渉したり、ストッパ部材と第一の取付部材の間に異物が入り込むなどの不具合が回避される。なお、第一の取付部材が収容筒部の開口部を覆うように取り付けられることによって、第一の取付部材とトランスミッションハウジングが相互に補強しあって、剛性の向上が図られる。
本発明の第三の態様は、第一又は第二の態様に記載されたエンジンマウント組立体において、前記第一の取付部材が板形状とされており、前記挿通孔が該第一の取付部材を厚さ方向に貫通して形成されているものである。
第三の態様によれば、第一の取付部材が板形状とされることで、第一の取付部材の厚さ直交方向での変形剛性が大きく確保されると共に、厚さ方向の寸法が小さくされて、トランスミッションハウジングへの取付け方向でエンジンマウントの小型化が図られる。
本発明の第四の態様は、第一〜第三の何れか一つの態様に記載されたエンジンマウント組立体において、前記第一の取付部材における前記トランスミッションハウジングへの取付け方向の投影で前記第二の取付部材を外れた部分には、該トランスミッションハウジングの前記締結部に固定される第一固定部が設けられていると共に、該第一の取付部材には外周面に部分的な凹みを形成する切欠きが形成されている一方、該第二の取付部材が長手形状とされて、該第二の取付部材の長さ方向両端部には車両ボデーに固定される第二固定部が設けられており、該第一の取付部材の該切欠きが該第二の取付部材の該第二固定部と位置合わせされて、該第二固定部が該第一の取付部材の前記トランスミッションハウジングへの取付け方向の投影において該第一の取付部材を外れて配置されているものである。
第四の態様によれば、トランスミッションハウジングに固定される第一の取付部材の第一固定部が、エンジンマウントとトランスミッションハウジングの取付け方向投影において第二の取付部材を外れて配置されることから、第一固定部と締結部のボルトなどによる固定作業を簡単に行うことができる。更に、第一の取付部材に切欠きが形成されることで、車両ボデーに固定される第二の取付部材の第二固定部が、エンジンマウントとトランスミッションハウジングの取付け方向投影、換言すればエンジンマウントと車両ボデーの取付け方向投影において第一の取付部材を外れて配置されることから、第二固定部と締結部のボルトなどによる固定作業も簡単に行うことができる。特に、トランスミッションハウジングから第一の取付部材に向かって締結部が突出する構造とされて、第一の取付部材と第二の取付部材の距離を小さく設定可能となる本発明において、各固定部が取付部材を外れた位置に配されることで、車両への装着などが容易とされる。
本発明の第五の態様は、第一〜第四の何れか一つの態様に記載されたエンジンマウント組立体において、前記本体ゴム弾性体が一対のゴム腕を備えており、それら一対のゴム腕が前記第二の取付部材側から前記第一の取付部材側に向かって次第に相互に離隔するテーパ形状とされているものである。
第五の態様によれば、第一の取付部材に対する一対のゴム腕の固着部分が比較的に大きく離れて設定されることから、第一の取付部材がトランスミッションハウジングへの取付け方向投影において大きな面積で形成されて、トランスミッションハウジングに対する安定した取付けが実現される。一方、第二の取付部材に対する一対のゴム腕の固着部分が相互に接近して設定されることから、一対のゴム腕の配置方向において第二の取付部材を小型化することができて、剛性の向上によって共振周波数を高周波に設定できる。その結果、第一の取付部材の共振による振動の増幅が回避されるだけでなく、第二の取付部材の共振による振動の増幅も回避されて、優れた防振性能を得ることができる。
本発明では、第一の取付部材に固定されるトランスミッションハウジングの締結部が、エンジンマウントに向かって突出していると共に、第一の取付部材よりもトランスミッションハウジング側に配置されたストッパ部材が、トランスミッションハウジングに形成された収容空所に収容配置されている。これによれば、ストッパ部材を備えるエンジンマウントにおいて、トランスミッションハウジングへの取付け方向で第一の取付部材の寸法を小さくすることができて、取付直交方向において第一の取付部材の共振周波数を高周波に設定し易くなることから、第一の取付部材の共振による振動の増幅が回避されて、防振性能の向上が図られる。
本発明の第一の実施形態としてのエンジンマウント組立体を示す縦断面図。 図1に示すエンジンマウント組立体の平面図。 図1に示すエンジンマウント組立体を構成するエンジンマウントの上斜視図。 図3に示すエンジンマウントの下斜視図。 図3に示すエンジンマウントの正面図。 図3に示すエンジンマウントの左側面図。 図3に示すエンジンマウントの平面図。 図3に示すエンジンマウントの底面図。 図7のIX−IX断面図。 図1に示すエンジンマウント組立体を構成するトランスミッションハウジングの底面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1,2には、本発明の第一の実施形態としてのエンジンマウント組立体10が示されている。エンジンマウント組立体10は、エンジンマウント12がトランスミッションハウジング14に取り付けられた構造とされている。更に、エンジンマウント12は、図3〜9に示すように、第一の取付部材16と第二の取付部材18が、本体ゴム弾性体20によって相互に弾性連結された構造を有している。以下の説明において、特に説明がない限り、上下方向とは、エンジンマウント12とトランスミッションハウジング14の取付け方向である図1中の上下方向を、前後方向とは図2中の上下方向を、左右方向とは図2中の左右方向を、それぞれ言う。
より詳細には、第一の取付部材16は、アルミニウム合金や繊維補強合成樹脂などで形成された高剛性の部材であって、本実施形態では厚肉の略角丸四角板状とされて、上下方向の寸法が小さくされている。更に、本実施形態の第一の取付部材16は、前後両端部分が前後中央部分よりも下方に位置する段付き板形状とされていると共に、下方に位置する第一の取付部材16の四隅部分には、それぞれ第一固定部としてのボルト孔22が厚さ方向に貫通して形成されている。
さらに、第一の取付部材16には、中央部分を厚さ方向に貫通する挿通孔24が形成されている。本実施形態の挿通孔24は、図7に示すように、長円形状乃至は角丸四角形状の略一定断面で上下に貫通して形成されている。
更にまた、第一の取付部材16の左右両端には、一対の切欠き26,26が形成されている。切欠き26は、図7に示すように、第一の取付部材16の外周面に開口しており、第一の取付部材16の外周面に周上で部分的な凹みを形成している。更に、一対の切欠き26,26が前後方向の略同じ位置に設けられており、第一の取付部材16における一対の切欠き26,26の形成部分では、一対の切欠き26,26を前後に外れた部分に比して、第一の取付部材16の左右方向寸法が小さくなっている。なお、挿通孔24と一対の切欠き26,26が左右方向で直線的に並んで形成されていると共に、4つのボルト孔22,22,22,22が挿通孔24および一対の切欠き26,26に対して何れも前後に外れた位置に形成されている。
第二の取付部材18は、第一の取付部材16と同様に高剛性の部材とされており、長手の厚肉板形状乃至はロッド形状を有している。更に、第二の取付部材18の長さ方向両端部分には、それぞれボルト孔28が形成されていると共に、各ボルト孔28に取付用ボルト30が圧入されて下方に突出しており、ボルト孔28と取付用ボルト30によって第二固定部が構成されている。なお、本実施形態の第二の取付部材18には、下方に開口する肉抜凹所32が後述する突出部36の中央穴に繋がるように中央部分に形成されており、肉抜凹所32によって第二の取付部材18の軽量化が図られている。
さらに、第二の取付部材18には、図9に示すように、上方に向かって突出する挿通部34が設けられている。挿通部34は、第二の取付部材18に一体形成されており、逆向きの略有底筒状で上方に向かって突出する突出部36と、突出部36の上底壁部から更に上方へ突出する中実略円筒形状の嵌着部38とを、一体で備えている。更にまた、挿通部34における嵌着部38の上方には、筒状乃至は環状のかしめ片40が一体形成されている。また、突出部36と嵌着部38の境界部分には、突出部36の外周端部上面によって環状当接面42が形成されている。なお、本実施形態において、第二の取付部材18の軸方向は、図5中の左右方向とされている。
そして、第一の取付部材16と第二の取付部材18が上下に対向して配置されて、それら第一の取付部材16と第二の取付部材18が、本体ゴム弾性体20によって相互に弾性連結されている。本体ゴム弾性体20は、上方に向かって前後に拡開するテーパ形状とされた一対のゴム腕44,44を備えており、それらゴム腕44,44の上端部が第一の取付部材16に加硫接着されていると共に、下端部が第二の取付部材18に加硫接着されている。更に、一対のゴム腕44,44は、上端部が第一の取付部材16の一対の固着突部45,45に固着されており、第二の取付部材18から第一の取付部材16に向かって前後で相互に離隔するテーパ形状とされていると共に、第一の取付部材16と第二の取付部材18の上下および前後方向の相対変位に対してゴム腕44,44が圧縮されるようになっている。なお、本実施形態では、本体ゴム弾性体20が、第一の取付部材16と第二の取付部材18を備えた一体加硫成形品として形成されている。
また、第一の取付部材16と第二の取付部材18が本体ゴム弾性体20で弾性連結された状態において、第一の取付部材16の4つのボルト孔22,22,22,22が、第二の取付部材18を前後に外れた位置に配置されている。更に、第二の取付部材18のボルト孔28,28および取付用ボルト30,30が、第一の取付部材16の一対の切欠き26,26と位置合わせされて、第一の取付部材16を左右に外れた位置に配置されている。
さらに、第一の取付部材16の挿通孔24の内周面には、本体ゴム弾性体20から上方に一体で延び出す第一の緩衝ゴム46が、全周に亘って連続して被着形成されていると共に、第一の取付部材16における挿通孔24の開口周縁部の上面が、第一の緩衝ゴム46と一体形成された左右一対の第二の緩衝ゴム48,48によって、周上で部分的に覆われている。本実施形態において第二の緩衝ゴム48は左右一対が設けられているが、全周に亘って連続して設けられていても良い。更にまた、第二の取付部材18における挿通部34を挟んだ左右両側には、本体ゴム弾性体20と一体形成された左右一対の第三の緩衝ゴム50,50が、第二の取付部材18の上面を覆うように固着されている。
また、第二の取付部材18の挿通部34は、第一の取付部材16に向かって突出して、第一の取付部材16の挿通孔24に挿通されている。第一の取付部材16と第二の取付部材18が本体ゴム弾性体20によって弾性連結された状態において、挿通部34が挿通孔24の上開口部から上方に突出しており、環状当接面42が第一の取付部材16の上面よりも上方に位置している。
さらに、挿通部34における突出部36の軸直角方向の寸法が、挿通孔24の同方向での内法寸法よりも小さくされており、突出部36の外周面と挿通孔24の内周面が軸直角方向に所定の距離を隔てて対向している。そして、第一の取付部材16と第二の取付部材18の前後方向および左右方向の相対変位量を制限する軸直ストッパが、突出部36の外周面と挿通孔24の内周面が第一の緩衝ゴム46を介して当接することによって構成されるようになっている。
更にまた、第二の取付部材18よりも上方に突出した挿通部34の嵌着部38には、ストッパ部材としてのストッパプレート52が取り付けられている。ストッパプレート52は、本実施形態では略角丸矩形板状とされており、中央部分には上下(厚さ方向)に貫通する嵌着孔54が形成されていると共に、嵌着孔54の周囲から上方に突出する嵌合筒部56が一体形成されている。なお、嵌着孔54の孔断面形状は、挿通部34の嵌着部38の断面形状と略対応する円形とされている。
そして、ストッパプレート52が第一の取付部材16に対して第二の取付部材18と反対側(上側)に配置されて、挿通部34の嵌着部38が、ストッパプレート52に設けられた嵌合筒部56の中心孔である嵌着孔54へ圧入される。更に、ストッパプレート52の内周縁部下面が環状当接面42に当接することで、ストッパプレート52が挿通部34に対して上下方向の所定位置に位置決めされる。更にまた、嵌着部38の先端側に一体形成されたかしめ片40が、嵌合筒部56よりも上方に突出せしめられて、図5,6,9に示すように、かしめ片40が上方へ行くに従って外周側へ広がって傾斜するように拡径変形されることにより、かしめ片40と嵌合筒部56の上端面との係止(かしめ固定)によって、ストッパプレート52の嵌着部38からの抜けが防止されている。なお、本実施形態のストッパプレート52は、鉄やアルミニウム合金などの金属で形成された高剛性の板材を、プレス加工することによって形成され得る。
このようにストッパプレート52が挿通部34に固定されることにより、ストッパプレート52が第一の取付部材16における挿通孔24の上開口周縁部に対して上下に対向配置されている。そして、第一の取付部材16と第二の取付部材18の上下離隔方向への相対変位量を制限するリバウンドストッパが、ストッパプレート52と第一の取付部材16の第二の緩衝ゴム48,48を介した当接によって構成されるようになっている。
また、本実施形態では、第一の取付部材16と第二の取付部材18の上下接近方向への相対変位量を制限するバウンドストッパが、第一の取付部材16における挿通孔24の開口周縁部の下面と第二の取付部材18の第三の緩衝ゴム50,50を介した当接によって構成されるようになっている。
かくの如き構造とされたエンジンマウント12は、トランスミッションハウジング14に取り付けられる。トランスミッションハウジング14は、鉄などで形成された厚肉高剛性の部材であって、図10に示すように、下向きに開口する収容空所58が形成されている。
すなわち、トランスミッションハウジング14には、下方に突出する略四角筒状の収容筒部60が設けられており、収容筒部60で囲まれた内周側の空間によって本実施形態の収容空所58が形成されている。また、収容筒部60の四隅部分には、更に下方へ突出する締結部62がそれぞれ設けられており、この締結部62には下方に開口して内周面にねじ山を形成されたねじ穴66がそれぞれ形成されて、それらねじ穴66,66,66,66が収容筒部60の周上に配されている。本実施形態では、下面を締結部62と同じ上下位置に設けられた連結部64が、収容筒部60の前端部に設けられた2つの締結部62,62を繋ぐように左右間に一体形成されている。同様に、収容筒部60の後端部に設けられた2つの締結部62,62の左右間には、それら締結部62,62を繋ぐように連結部64が一体形成されている。
そして、図1に示すように、エンジンマウント12がトランスミッションハウジング14に下方から重ね合わされて、第一の取付部材16のボルト孔22,22,22,22に挿通された取付用ボルト68,68,68,68が、トランスミッションハウジング14の締結部62,62,62,62に形成されたねじ穴66,66,66,66に螺着される。これにより、第一の取付部材16がトランスミッションハウジング14にボルト固定されて、エンジンマウント12をトランスミッションハウジング14に取り付けたエンジンマウント組立体10が構成されている。
かかるエンジンマウント12とトランスミッションハウジング14の組付け状態において、トランスミッションハウジング14の収容筒部60の下開口部がエンジンマウント12の第一の取付部材16によって覆われており、トランスミッションハウジング14に設けられた収容空所58が、エンジンマウント12とトランスミッションハウジング14の上下間の空間とされている。そして、第二の取付部材18の挿通部34に固定されたストッパプレート52が、収容空所58に差し入れられて収容配置されている。換言すれば、トランスミッションハウジング14の収容筒部60が、エンジンマウント12の第一の取付部材16に向かって突出しており、収容筒部60が周上の複数箇所で第一の取付部材16に固定されると共に、収容筒部60の内周側に形成された収容空所58に第一の取付部材16の挿通部34およびストッパプレート52が収容される。
なお、エンジンマウント組立体10は、エンジンマウント12の第二の取付部材18に圧入された取付用ボルト30が、図示しない車両ボデー側のボルト孔に挿通されてナットに螺着されることにより、車両ボデーに取り付けられるようになっている。これにより、パワーユニットを構成するトランスミッションが、エンジンマウント12を介して車両ボデーに防振支持されて、入力振動が本体ゴム弾性体20の弾性変形時に発揮されるエネルギー減衰作用などによって低減されるようになっている。
このような本実施形態に従う構造とされたエンジンマウント組立体10によれば、トランスミッションハウジング14において第一の取付部材16に固定される締結部62,62,62,62が、第一の取付部材16に向かって突出する収容筒部60に設けられている。更に、収容筒部60の内周側に収容空所58が形成されており、第一の取付部材16に対して第二の取付部材18と反対側に配されるストッパプレート52が、収容空所58に収容配置されている。これらにより、第一の取付部材16におけるトランスミッションハウジング14への固定部分(ボルト孔22の形成部分)を上方に立ち上げることなく、第一の取付部材16をトランスミッションハウジング14に固定することができる。それ故、第一の取付部材16の上下方向の寸法を小さくすることができて、前後方向および左右方向の入力に対する第一の取付部材16の変形剛性が大きく確保されて、第一の取付部材16の共振周波数が入力振動の周波数に対して十分に高周波に設定される。従って、入力振動が第一の取付部材16の共振によって増幅されて、防振性能に悪影響が生じるのを防ぐことができる。
しかも、トランスミッションハウジング14の収容空所58が十分に大きく形成されており、挿通部34およびストッパプレート52の周囲に大きな空間が確保されている。それ故、第二の取付部材18が第一の取付部材16に対して大きく変位しても、挿通部34およびストッパプレート52がトランスミッションハウジング14に当接することがなく、当接による打音や損傷が回避される。
また、トランスミッションハウジング14から第一の取付部材16に向かって筒状の収容筒部60が突出しており、収容空所58が収容筒部60の内周側に設けられている。それ故、トランスミッションハウジング14における第一の取付部材16側への突出部分の剛性を大きく得易くなると共に、ストッパプレート52の周囲が収容筒部60で囲まれて保護されることで、目的とするリバウンドストッパ作用を安定して得ることができる。
また、本実施形態では、第一の取付部材16が板形状とされて、トランスミッションハウジング14側への大きな突出部分がない上下で扁平な形状とされていることから、前後および左右方向で第一の取付部材16の変形剛性が大きくされて、共振による振動状態への悪影響が防止される。
さらに、第一の取付部材16の4つのボルト孔22,22,22,22が、第二の取付部材18を前後に外れて配置されていると共に、第二の取付部材18の2つのボルト孔28,28および2つの取付用ボルト30,30が、一対の切欠き26,26によって第一の取付部材16を左右に外れて配置されている。それ故、本体ゴム弾性体20の成形後に、4つのボルト孔22,22,22,22に挿通される取付用ボルト68,68,68,68をトランスミッションハウジング14に螺着する作業や、取付用ボルト30を第二の取付部材18のボルト孔28に圧入固定する作業などを、簡単に行うことができる。
特に、第一の取付部材16が板形状とされた本実施形態においては、第一の取付部材16と第二の取付部材18の上下方向での離隔距離が小さくなることから、第一, 第二の取付部材16,18におけるボルト孔22,28の形成部分が車両への取付け方向の投影で相互に重なり合っていると、取付用ボルト30,68のボルト孔22,28への挿通や車両へのボルト固定などの作業が困難になり易い。ここにおいて、ボルト孔22,28の形成部分における第一, 第二の取付部材16,18の重なり合いが回避されていることにより、作業を簡単に行うことができる。
また、本体ゴム弾性体20が、第一の取付部材16に向かって拡開する形状とされて、それぞれテーパ形状とされた一対のゴム腕44,44を備えている。これにより、第一の取付部材16における一対のゴム腕44,44の固着位置が相互に大きく離れて設定されることから、トランスミッションハウジング14への安定した固定のために比較的に大きな面積で形成される第一の取付部材16が、本体ゴム弾性体20によって安定して弾性支持される。更に、一対のゴム腕44,44が第二の取付部材18に対して相互に接近した位置で固着されることから、第二の取付部材18を一対のゴム腕44,44が対向する左右方向において小さくすることができて、左右方向における第二の取付部材18の剛性を容易に高めることができる。それ故、入力振動が車両ボデーに取り付けられる第二の取付部材18の共振によって増幅されることを回避できて、防振性能の更なる向上が図られ得る。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、前記実施形態で示された第一の取付部材の具体的な構造は、あくまでも例示であって、限定的に解釈されるべきものではない。即ち、例えば、第一の取付部材16の外周端部に上方へ延びる筒状部を設けると共に、筒状部の上端にフランジ状部を設けて、フランジ状部に形成されたボルト孔22に挿通される取付用ボルト68によってトランスミッションハウジング14に固定されるようになっていても良い。要するに、トランスミッションハウジング14から第一の取付部材16に向かって突出する収容筒部60の突出先端と、第一の取付部材16からトランスミッションハウジング14に向かって突出する筒状部の突出先端とを、相互に突き合わせて固定することもできる。
また、第二の取付部材18の具体的な構造も、特に限定されるものではなく、例えば、挿通部34を別体として後固定で設けることもできる。更に、車両ボデーへの固定部を構成するボルト孔28および取付用ボルト30の数なども適宜に変更され得るものであって、それに応じて第一の取付部材16の切欠き26の形状や形成数、配置なども適宜に変更され得る。
さらに、本体ゴム弾性体20は、例えば、一対のゴム腕44,44が第一の取付部材16から第二の取付部材18に向かって次第に拡開する逆テーパ形状とされていても良い。
また、トランスミッションハウジング14は、締結部62が第一の取付部材に向かって突出して、収容空所58が形成されていれば、具体的な形状は特に限定されるものではなく、例えば収容筒部60は必須ではない。
10:エンジンマウント組立体、12:エンジンマウント、14:トランスミッションハウジング、16:第一の取付部材、18:第二の取付部材、20:本体ゴム弾性体、22:ボルト孔(第一固定部)、24:挿通孔、26:切欠き、28:ボルト孔(第二固定部)、30:取付用ボルト(第二固定部)、34:挿通部、44:ゴム腕、52:ストッパプレート(ストッパ部材)、58:収容空所、60:収容筒部、62:締結部

Claims (5)

  1. 互いに対向して配置された第一の取付部材と第二の取付部材が本体ゴム弾性体によって弾性連結された構造を有するエンジンマウントを備えていると共に、
    該エンジンマウントの該第一の取付部材がトランスミッションハウジングに固定されているエンジンマウント組立体において、
    前記エンジンマウントの前記第一の取付部材には挿通孔が貫通して形成されていると共に、前記第二の取付部材には該第一の取付部材に向かって突出する挿通部が設けられて、該挿通部が該挿通孔に挿通されており、該第一の取付部材に対して該第二の取付部材と反対側に配設されて該第一の取付部材における該挿通孔の開口周縁部と対向するストッパ部材が該挿通部に固定されている一方、
    前記トランスミッションハウジングには該第一の取付部材に向かって突出する締結部が設けられて、該トランスミッションハウジングが該締結部において該第一の取付部材に固定されていると共に、該トランスミッションハウジングに収容空所が形成されており、該ストッパ部材が該収容空所内に配置されていることを特徴とするエンジンマウント組立体。
  2. 前記トランスミッションハウジングには前記第一の取付部材に向かって突出する収容筒部が形成されており、前記締結部が該収容筒部の周上に設けられていると共に、前記収容空所が該収容筒部の内周側に形成されている請求項1に記載のエンジンマウント組立体。
  3. 前記第一の取付部材が板形状とされており、前記挿通孔が該第一の取付部材を厚さ方向に貫通して形成されている請求項1又は2に記載のエンジンマウント組立体。
  4. 前記第一の取付部材における前記トランスミッションハウジングへの取付け方向の投影で前記第二の取付部材を外れた部分には、該トランスミッションハウジングの前記締結部に固定される第一固定部が設けられていると共に、該第一の取付部材には外周面に部分的な凹みを形成する切欠きが形成されている一方、
    該第二の取付部材が長手形状とされて、該第二の取付部材の長さ方向両端部には車両ボデーに固定される第二固定部が設けられており、
    該第一の取付部材の該切欠きが該第二の取付部材の該第二固定部と位置合わせされて、該第二固定部が該第一の取付部材の前記トランスミッションハウジングへの取付け方向の投影において該第一の取付部材を外れて配置されている請求項1〜3の何れか一項に記載のエンジンマウント組立体。
  5. 前記本体ゴム弾性体が一対のゴム腕を備えており、それら一対のゴム腕が前記第二の取付部材側から前記第一の取付部材側に向かって次第に相互に離隔するテーパ形状とされている請求項1〜4の何れか一項に記載のエンジンマウント組立体。
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