JP5629226B2 - ストラットマウント - Google Patents
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更に、請求項1によれば、内側部材が防振基体の変形を阻害しないように、突出舌片及び凹部の位置が設定されるので、防振基体の変形性を確保し(内側部材により防振基体の変形が阻害されることを抑制し)、突出舌片を凹部内へ挿入し易くなるため、挿入作業性の向上を図ることができるという効果がある。
<その他>
<手段>
技術的思想1のストラットマウントは、ショックアブソーバのピストンロッドの上端部が締結固定される内側部材と、前記内側部材の外周を取り囲み車体側に取り付けられるケース部材と、前記内側部材とケース部材との間に介在すると共にゴム状弾性体から構成される防振基体と、を備えるものであって、前記防振基体は、周方向に分散配置されつつ外周面に凹設される複数の凹部を備えると共に前記内側部材が内周側に加硫接着される円環形状に形成され、前記ケース部材は、前記防振基体が内嵌される筒状の筒壁部と、前記筒壁部の軸方向一端から軸直角方向外方へ向けて延設され前記車体側に締結固定される締結壁部と、前記筒壁部の軸方向他端から軸直角方向内方へ向けて延設され前記締結壁部が前記車体側に締結固定された場合に前記車体側の部材との間で前記防振基体を前記筒壁部の軸方向に挟圧する下側壁部と、を備え、前記ケース部材の筒壁部は、前記防振基体の各凹部に対応する位置にそれぞれ配置されると共に前記筒壁部に切り曲げ加工を施して形成され前記筒壁部の軸直角方向内方へ突出する複数の突出舌片を備え、前記防振基体が前記ケース部材の筒壁部に内嵌されると、前記筒壁部の突出舌片が前記防振基体の凹部に係合される。
技術的思想2のストラットマウントは、前記筒壁部の突出舌片は、折り曲げ部となる未切断部と反対側の切り曲げ先端部において前記筒壁部の軸直角方向内方への突出量が最大となると共に、前記締結壁部側から下側壁部側へ向かうに従って前記突出量が増加する形状に形成される。
技術的思想3のストラットマウントは、前記筒壁部の突出舌片は、前記未切断部が前記締結壁部側に位置すると共に前記未切断部から前記切り曲げ先端部へ向かうに従って前記筒壁部の軸直角方向内方への突出量が増加する縦断面直線状に形成される。
技術的思想4のストラットマウントは、前記ケース部材の筒壁部に前記防振基体が内嵌された状態では、前記突出量が最大となる突出舌片の切り曲げ先端部よりも前記締結壁部側に前記内側部材が位置すると共に、前記筒壁部の軸方向視において、前記突出舌片と前記内側部材とが重なる。
<効果>
技術的思想1記載のストラットマウントによれば、防振基体には、内周側に内側部材が加硫接着されると共に、外周面に複数の凹部が周方向に分散配置されつつ凹設され、ケース部材の筒壁部には、その筒壁部に切り曲げ加工を施して形成され筒壁部の軸直角方向内方へ突出する複数の突出舌片が、防振基体の各凹部に対応する位置にそれぞれ配置されるので、ケース部材の筒壁部へ防振基体を内嵌させることで、筒壁部の突出舌片を防振基体の凹部に係合させることができる。
これにより、ケース部材の筒壁部に内嵌された防振基体が軸方向一側(締結壁部側の開口側)へ変位することを、筒壁部の突出舌片と防振基体の凹部との係合により規制することができる。その結果、防振基体がケース部材(筒壁部)から脱落することを防止できるという効果がある。同様に、ケース部材の筒壁部に内嵌された防振基体が周方向へ変位(回転)することを、筒壁部の突出舌片と防振基体の凹部との係合により規制することができる。その結果、ピストンロッドを内側部材に締結固定する際に、内側部材がケース部材(筒壁部)内で空転することを防止できるという効果がある。よって、締結作業の作業性の向上を図ることができる。
このように、技術的思想1では、従来品において必要とされたアウターリング(以下「外筒金具」と称す)を省略できる。よって、技術的思想1によれば、外筒金具に絞り加工を施す必要がなく、その結果、絞り加工後の寸法検査も不要となるので、その分、製造工数を低減して、製品コストの削減を図ることができるという効果がある。また、外筒金具を省略できることで、部品点数の削減に伴う部品コストの低減だけでなく、製品の軽量化も図ることができるという効果がある。
また、このように、外筒金具を省略できれば、ケース部材の筒壁部内における限られたスペースにおいて、内側部材および防振基体のためのスペースを確保することができる。よって、内側部材および防振基体の形状の自由度が大きくなるので、設計性を高めて、静的および動的な特性や耐久性の向上を図ることができるという効果がある。
更に、技術的思想1によれば、バウンド側入力時またはリバウンド側入力時の防振基体のたわみ量を抑制して、耐久性の向上を図ることができるという効果がある。即ち、バウンド側入力時は、内側部材と車体側の部材との間の領域に位置する防振基体の部分が主に機能する(圧縮変形される)と共に、リバウンド側入力時は、内側部材とケース部材の下側壁部との間の領域に位置する防振基体の部分が主に機能する(圧縮変形される)ところ、筒壁部の突出舌片が防振基体の凹部に係合していることで、防振基体の他の部分(突出舌片により変位が規制される部分)も機能(変形)させることができる。よって、入力荷重が同じであれば、防振基体の他の部分が機能する分、防振基体全体を有効に利用して、そのたわみ量を抑制することができる。
技術的思想2記載のストラットマウントによれば、技術的思想1記載のストラットマウントの奏する効果に加え、筒壁部の突出舌片は、折り曲げ部となる未切断部と反対側の切り曲げ先端部において筒壁部の軸直角方向内方への突出量が最大となると共に、締結壁部側から下側壁部側へ向かう(即ち、筒壁部の締結壁部側の開口から奥側(下側壁部)へ向かう)に従って突出量が増加する形状に形成されるので、防振基体を筒壁部へ挿入して内嵌させる際には、突出舌片の変形性を利用して、挿入作業性の向上を図ることができると共に、防振基体が筒壁部に内嵌された後は、突出舌片が返しとして機能することで、防振基体が筒壁部から脱落することを確実に防止できるという効果がある。
技術的思想3記載のストラットマウントによれば、技術的思想2記載のストラットマウントの奏する効果に加え、筒壁部の突出舌片は、未切断部が締結壁部側に位置すると共に未切断部から切り曲げ先端部へ向かうに従って筒壁部の軸直角方向内方への突出量が大きくなる縦断面直線状に形成されるので、加工を容易として、製造コストの削減を図ることができると共に、寸法精度の向上を図ることができるという効果がある。
即ち、折り曲げ部となる未切断部を締結壁部側と反対側(下側壁部側)に位置させた場合でも、突出舌片を軸直角方向内方へ折り返すように変形させることで、締結壁部側から下側壁部側へ向かうに従って突出量が大きくなるように、突出舌片を形成することは可能であるが、この場合には、突出舌片を大きく変形させる必要があるため、加工工数が嵩むと共に、寸法精度のばらつきが大きくなる。
技術的思想4記載のストラットマウントによれば、技術的思想2又は3に記載のストラットマウントの奏する効果に加え、ケース部材の筒壁部に防振基体が内嵌された状態では、突出量が最大となる突出舌片の切り曲げ先端部よりも締結壁部側に内側部材が位置すると共に、筒壁部の軸方向視において、突出舌片と内側部材とが重なるので、リバウンド側入力時の防振基体のたわみ量を効果的に抑制することができ、その結果、耐久性の向上を図ることができるという効果がある。即ち、リバウンド側入力時に内側部材がケース部材の下側壁部へ向けて変位する際には、その内側部材の変位を、筒壁部の突出舌片により規制させることができるので、防振基体のたわみ量を効果的に抑制することができる。
10 内側部材
20,220,320,420 防振基体
23,223,323,423 凹部
30,230,330,430 ケース部材
31,231,331,431 筒壁部
32 下側壁部
33 締結壁部
35,235,335,435 突出舌片
35a,335a 未切断部
35b,235b,335b 切り曲げ先端部
BP 車体パネル(車体の一部、車体側の部材)
R ピストンロッド
Claims (3)
- ショックアブソーバのピストンロッドの上端部が締結固定される内側部材と、前記内側部材の外周を取り囲み車体側に取り付けられるケース部材と、前記内側部材とケース部材との間に介在すると共にゴム状弾性体から構成される防振基体と、を備えるストラットマウントにおいて、
前記防振基体は、周方向に分散配置されつつ外周面に凹設される複数の凹部を備えると共に前記内側部材が内周側に加硫接着される円環形状に形成され、
前記ケース部材は、前記防振基体が内嵌される筒状の筒壁部と、前記筒壁部の軸方向一端から軸直角方向外方へ向けて延設され前記車体側に締結固定される締結壁部と、前記筒壁部の軸方向他端から軸直角方向内方へ向けて延設され前記締結壁部が前記車体側に締結固定された場合に前記車体側の部材との間で前記防振基体を前記筒壁部の軸方向に挟圧する下側壁部と、を備え、
前記ケース部材の筒壁部は、前記防振基体の各凹部に対応する位置にそれぞれ配置されると共に前記筒壁部に切り曲げ加工を施して形成され前記筒壁部の軸直角方向内方へ突出する複数の突出舌片を備え、
前記防振基体が前記ケース部材の筒壁部に内嵌されると、前記筒壁部の突出舌片が前記防振基体の凹部に係合され、
前記筒壁部の突出舌片は、折り曲げ部となる未切断部と反対側の切り曲げ先端部において前記筒壁部の軸直角方向内方への突出量が最大となると共に、前記締結壁部側から下側壁部側へ向かうに従って前記突出量が増加する形状に形成され、
前記ケース部材の筒壁部に前記防振基体が内嵌された状態では、前記突出量が最大となる突出舌片の切り曲げ先端部よりも前記締結壁部側に前記内側部材が位置すると共に、前記凹部が前記内側部材よりも下方に位置することを特徴とするストラットマウント。 - 前記筒壁部の突出舌片は、前記未切断部が前記締結壁部側に位置すると共に前記未切断部から前記切り曲げ先端部へ向かうに従って前記筒壁部の軸直角方向内方への突出量が増加する縦断面直線状に形成されることを特徴とする請求項1記載のストラットマウント。
- 前記ケース部材の筒壁部に前記防振基体が内嵌された状態では、前記筒壁部の軸方向視において、前記突出舌片と前記内側部材とが重なることを特徴とする請求項1又は2に記載のストラットマウント。
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