JP6055337B2 - 防振ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、主として自動車エンジン等の振動体を防振的に支承するための防振ユニットに関し、特に、簡単な構造で電食を生じ難くすることができ耐久性を向上できる防振ユニットに関するものである。
自動車の車体と振動源であるエンジンとの間には、車体側への振動の伝達を抑制するために防振ユニットが設けられる。この種の防振ユニットとして、車体側に取り付けられる下側取付具、及び、エンジン側に取り付けられる金属製の筒状の上側取付具を、ゴム状弾性体からなる防振基体で連結する防振装置を備えるものがある。防振装置は、第1ブラケットを介して上側取付具がエンジン側に取り付けられると共に、逆U字状の第2ブラケットを介して下側取付具が車体側に取り付けられる(特許文献1)。第1ブラケットは金属製の筒状保持部を有し、防振装置の上側取付具が筒状保持部の軸方向に圧入されることで防振装置が保持される。
特開2009−14080号公報
しかしながら上述した従来の防振ユニットでは、圧入された上側取付具が筒状保持部に接触しているので、上側取付具および筒状保持部が異種材料で形成されていると、水分の存在下で、上側取付具および筒状保持部の内、化学的に卑である側の金属材料に電食を生じ易くなる。その結果、上側取付具および筒状保持部の接触部分が早期劣化を招き易くなり、耐久性が低下するおそれがある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構造で電食を生じ難くすることができ耐久性を向上できる防振ユニットを提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の防振ユニットによれば、金属製の上側取付具が筒状に形成され、上側取付具の下方に同軸状に下側取付具が配設される。ゴム状弾性体からなる防振基体により下側取付具および上側取付具が連結され、防振装置が構成される。防振装置の上側取付具が金属製の筒状保持部の軸方向に圧入され、振動源側に取り付けられる第1ブラケットに防振装置が保持される。
防振装置の下側取付具が固定部に固定され、固定部の両側から上方へ向けて立設される一対の立設部が、防振基体および筒状保持部を挟んで対向配置される。一対の立設部の立設先端同士を接続する接続部が、防振基体および筒状保持部を挟んで固定部と対向配置される。それら固定部、立設部および接続部を有する第2ブラケットが車体側に取り付けられる。第2ブラケットと第1ブラケットの筒状保持部との間に、ゴム状弾性体からなるストッパゴム部材が介設される。ストッパゴム部材により第2ブラケットに対する防振装置の相対変位が制限される。
防振装置は、液体が封入される液室を防振基体との間に形成するダイヤフラムを備えている。ストッパゴム部材は、軸周りの周方向に円環状の第1リップ部が延び、第1リップ部は、筒状保持部に上側取付具が圧入されることで形成される上側取付具および筒状保持部の圧接部より上方の筒状保持部または上側取付具の所定部に密着し、且つ、液室に封入された液体と非接触である。第1リップ部が、上側取付具および筒状保持部の圧接部より上方の筒状保持部または上側取付具の所定部に密着しているので、上方から上側取付具および筒状保持部の圧接部に水分が浸入することを阻止できる。その結果、上側取付具および筒状保持部が異種材料で形成されていても、簡単な構造で電食を生じ難くすることができ、耐久性を向上できる効果がある。
請求項2記載の防振ユニットによれば、上側取付具は、円環状のフランジ部が軸方向下端部から径方向外側に延び、フランジ部は筒状保持部の軸方向下端部に対設される。フランジ部の上面と筒状保持部の軸方向下端部とにゴム状弾性体から構成される第2リップ部が挟圧されるので、フランジ部側から上側取付具と筒状保持部との間に水分が浸入することを第2リップ部により阻止できる。その結果、請求項1の効果に加え、フランジ部側からの水分の浸入を阻止し、電食を生じ難くすることで耐久性を向上できる効果がある。
請求項3記載の防振ユニットによれば、筒状保持部は、軸方向下端部の外周側から周方向に亘って段差状に凹欠部が凹設される。その凹欠部に第2リップ部が収容され挟圧される。よって、筒状保持部の軸方向下端部の外周側に第2リップ部が位置し、筒状保持部とフランジ部との間に介設される。従って、筒状保持部やフランジ部の外周側からの水分の浸入を確実に防止できる。その結果、請求項2の効果に加え、筒状保持部やフランジ部の外周側からの水分の浸入による電食抑制効果を向上できる。
請求項4記載の防振ユニットによれば、第2リップ部は、ストッパゴム部材または防振基体と一体に形成されているので、請求項2又は3の効果に加え、Oリング等のシール部材を用いて第2リップ部を配置する場合と比較して、第2リップ部の配置作業性を向上できる効果がある。
本発明の第1実施の形態における防振ユニットの平面図である。 図1の矢印II方向視における防振ユニットの正面図である。 第1ブラケットの平面図である。 ストッパゴム部材の斜視図である。 図1のV−V線における防振ユニットの断面図である。 図1のVI−VI線における防振ユニットの断面図である。 図6のVIIで示す部分を拡大して示す防振ユニットの部分拡大図である。 第2実施の形態における防振ユニットの断面図である。 図8のIXで示す部分を拡大して示す防振ユニットの部分拡大図である。 第3実施の形態における防振ユニットの断面図である。 図10のXIで示す部分を拡大して示す防振ユニットの部分拡大図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施の形態における防振ユニット1の平面図であり、図2は図1の矢印II方向視における防振ユニット1の正面図であり、図3は第1ブラケット10の平面図である。
防振ユニット1は、自動車のエンジン(図示せず)を支持固定しつつ、そのエンジンの振動を車体(図示せず)へ伝達させないようにするための装置であり、図1に示すように、エンジン側に取り付けられる第1ブラケット10と、車体側に取り付けられる第2ブラケット20と、それら第1ブラケット10及び第2ブラケット20に固定される防振装置30と、防振装置30及び第1ブラケット10に装着されるストッパゴム部材40とを備えている。防振装置30は、軸方向を鉛直方向に一致させた姿勢に配置され、第2ブラケット20に周囲が取り囲まれる。第1ブラケット10は、防振装置30の側方から径方向外方(軸直角方向、図1上方)へ向けて水平に張り出される。
図1に示すように、第1ブラケット10はアルミニウム合金製の鋳造成形品であり、円環状の筒状保持部11と、筒状保持部11を側面に支持する平板状の本体部13と、その本体部13の一側(図1右側)角部から斜めに延設されるブロック状の延設部14とを主に備えている。本体部13の他側(図1左側)角部および延設部14の両端には、取付穴h1がそれぞれ穿設される。この取付穴h1に挿通されたボルトをエンジン側に螺合することで、下面側(図1紙面奥側)が取付面となって、エンジン側に第1ブラケット10が締結固定される。一方、第2ブラケット20にも3ヶ所に取付穴h2が穿設されており、各取付穴h2に挿通されたボルトにより車体側に締結固定される。
第1ブラケット10及び防振装置30には、ストッパゴム部材40が装着される。これにより、防振装置30の上面側および第1ブラケット10の筒状保持部11(図3参照)の外周側の一部(図1左右)がストッパゴム部材40により覆われる。
図3に示すように筒状保持部11は、平面視円形の圧入穴11aが貫通形成される。この圧入穴11aには、防振装置30の上側取付具31(後述する)が軸O方向(図3紙面垂直方向)に圧入される。これにより、防振装置30(上側取付具31)が第1ブラケット10の筒状保持部11に保持される。図3の紙面垂直方向が、防振装置30の圧入方向(即ち、圧入後の軸O方向)に対応する。また、筒状保持部11は、本体部13とは反対側に位置する先端側に、軸O方向の高さが小さく設定された薄肉部12が軽量化のために形成される。
筒状保持部11は、両側面(図3右側および左側)に、平坦面として形成されるストッパ面11bが形成される。大変位入力時には、ストッパ面11bが、防振装置30に装着されるストッパゴム部材40を介して第2ブラケット20に当接されることでストッパ作用が発揮される。
図2に戻って、第2ブラケット20について説明する。第2ブラケット20はアルミニウム合金製の鋳造成形品であり、防振装置30と車体側との間に介設される部材である。第2ブラケット20は、防振装置30の下側取付具32が固定される固定部21と、その固定部21の両側(図2左側および右側)から上方へ向けて立設され防振装置30を挟んで対向配置される一対の立設部22と、それら一対の立設部22の立設先端同士を接続し防振装置30を挟んで固定部21と対向配置される接続部23とを備え、これら固定部21、立設部22及び接続部23が正面視枠状に一体に形成される。
なお、立設部22の対向面(内壁面)は、所定間隔を隔てつつ平行に対向配置される平坦面として形成され、接続部23の下面(内壁面)は、立設部22の内壁面に対して垂直(即ち、防振装置30の軸に対して垂直)となる平坦面として形成される。これら内壁面は、大変位入力時に、ストッパゴム部材40を介して防振装置30又は第1ブラケット10を受け止め、その変位を規制するストッパ面として機能する。
次に図4を参照してストッパゴム部材40について説明する。図4はストッパゴム部材40の斜視図である。ストッパゴム部材40はゴム状弾性体から弾性変形可能に構成される部材であり、軸O周りに凹状に形成される湾曲面を有し軸Oを挟んで対向する一対の縦壁部41と、一対の縦壁部41の下部を連結し軸O方向に延びる円筒状の円環部42と、その円環部42の上縁から全周に亘って軸O側に延びる円環状の第1リップ部43とを備えている。一対の縦壁部41の上端縁には平板状の第1ストッパ部44が連結され、第1ストッパ部44の外周側に、それぞれ縦壁部41と対向する第2ストッパ部45が連結される。
第1ストッパ部44は、ストッパゴム部材40が防振装置30に装着されると、第2ブラケット20の接続部23と筒状保持部11との間に配置される部位であり、第2ストッパ部45は、第2ブラケット20の立設部22と筒状保持部11との間に配置される部位である。第1ストッパ部44は、筒状保持部11の軸O方向上側への相対変位を制限するものであり、第2ストッパ部45は、筒状保持部11の径方向への相対変位を制限するものである。第2ストッパ部45は、径方向外側に突出する複数のストッパ凸部45aが設けられている。
次に、図5から図7を参照して防振装置30について説明する。図5は図1のV−V線における防振ユニット1の断面図であり、図6は図1のVI−VI線における防振ユニット1の断面図であり、図7は図6のVIIで示す部分を拡大して示す防振ユニット1の部分拡大図である。いずれも軸Oを含む平面で切断した縦断面に対応する。
図5及び図6に示すように、防振装置30は、円筒状に形成される上側取付具31と、上側取付具31の下方に同軸状に配設される下側取付具32との間が、ゴム状弾性材から構成される防振基体33により連結されている。防振装置30の上側取付具31は第1ブラケット10の筒状保持部11(圧入穴11a)に圧入され、第1ブラケット10を介してエンジン側に取り付けられる。防振装置30の下側取付具32は第2ブラケット20の固定部21に固定され、第2ブラケット20を介して車体側に取り付けられる。
なお、防振ユニット1が自動車のエンジンを車体に支持固定した状態(いわゆる1W状態)では、エンジンの重量により防振基体33が圧縮変形され、その分、防振装置30の上端側と第2ブラケット20の接続部23との間に所定の隙間が形成される。
上側取付具31は、鉄鋼材料から上下端(図5上側および下側、図6上側および下側)が開口した円筒状に形成される。上側取付部31は、内径および外径が上方(図5及び図6上側)に向かうにつれ段差状に小さくなるように設定されている。図7に示すように、上側取付具31は、軸O方向に亘って同一径の円筒状に形成される大径部31aと、大径部31aの軸方向下端部から水平方向の径方向外側に延びる円環状のフランジ部31bと、大径部31aの軸方向上端部に延設されると共に軸方向上側に向かうにつれ塑性変形により径方向内側に縮径される縮径部31cと、縮径部31cの軸方向上端部から軸方向に向けて延設されると共に、軸O方向に亘って同一径の円筒状に形成される小径部31dとを備えて構成される。大径部31aは筒状保持部11に軸方向に圧入され保持される。
図5に戻って説明する。下側取付具32は、上窄まりの断面略円錐台形状に形成され、上側取付具21の下方(図5下側)に同軸状に配設されており、下面に孔部32aが凹設されている。孔部32aは、下方(図5下側)へ突出するボルトBが螺着される部位である。ボルトBは、第2ブラケット20の固定部21に貫通形成された孔部21aに挿通され、締結固定されることで下側取付具32を固定部21に固定する。
防振基体33は、ゴム状弾性材から軸O回りに対称な下窄まりの断面略円錐台形状に形成され、下側取付具32の外面と上側取付具31の内壁面との間に加硫接着される。上側取付具31の上端側には、取付板34及びダイヤフラム35が配設され、上側取付具31の径方向内側には、仕切部材36及び弾性仕切膜37が配設される。
取付板34は、上側取付具31の先端側に位置する防振基体33が外嵌される環状の板材であり、板厚方向(図5上下方向)に貫通する貫通孔が形成されている。ダイヤフラム35は、ゴム状弾性材から部分球状を有するゴム膜状に形成され、ゴム状弾性材により一体に形成された円環状の外周部が、取付板34の上面(図5上側)及び内周面に加硫接着される。その結果、ダイヤフラム35の下面側と防振基体33の上面側との間に、液体が封入される液室が形成される。液室には、エチレングリコールなどの不凍性の液体(図示せず)が封入される。
仕切部材36は、液室を防振基体33側の第1液室とダイヤフラム側の第2液室とに仕切る部材であり、その外周側には、第1液室と第2液室とを連通させるオリフィス流路が形成される。防振装置30は、第1液室および第2液室に充填された液体が、振動発生時にオリフィス流路を通過する際の抵抗によって振動を吸収する。
また、仕切部材36の中央には、複数の開口がそれぞれ形成された一対の対向壁が対向配置され、その対向間にゴム状弾性材から円板状に形成された弾性仕切膜37が収納される。なお、防振装置30を倒立配置して、下側取付具32を車体側に取り付けると共に、上側取付具31をエンジン側に取り付けることで、仕切部材36から車体側までの振動伝達経路の一部を防振基体33によって構成することができる。よって、弾性仕切膜37が仕切部材36の対向壁に衝突して振動した場合には、その振動が車体側へ伝達されることを、振動伝達経路の一部を構成する防振基体33の振動絶縁効果により確実に抑制して異音の発生を低減できる。
図7に示すように防振基体33は、フランジ部31bの上面の外周縁部に加硫接着される第2リップ部33aが一体に形成されている。第2リップ部33aは、フランジ部31bの周方向に亘って外周上面に突設され、平面視して円環状に形成される。
筒状保持部11は、フランジ31bと対設される軸方向下端部11aの外周側から段差状に凹設される凹欠部11bを備えている。凹欠部11bは、軸方向下端部11aの周方向に亘って形成される。凹欠部11bの軸方向長さ(図7上下方向長さ)は、圧縮される前の第2リップ部33aの軸方向長さより小さい値に設定されている。また、凹欠部11bの径方向長さ(図7左右方向長さ)は、第2リップ部33aの軸方向の圧縮を妨げないような値に設定されている。
防振装置30の上側取付具31(大径部31a)は筒状保持部11に圧入されると、大径部31aと筒状保持部11との間に圧接部Pが形成される。フランジ部31bが軸方向下端部11aに突き当たるまで上側取付具31と筒状保持部11との相対移動が許容され、フランジ部31bが軸方向下端部11aに突き当たると相対移動が規制される。凹欠部11bの軸方向長さは、圧縮される前の第2リップ部33aの軸方向長さより小さい値に設定されているので、第2リップ部33aは軸方向に圧縮されて凹欠部11bに密着される。フランジ部31bの上面と筒状保持部11の軸方向下端部11aとにゴム状弾性体から構成される第2リップ部33aが挟圧されるので、フランジ部31b側から上側取付具31と筒状保持部11との間に水分が浸入することを第2リップ部33aにより阻止できる。その結果、このような簡単な構造でフランジ部31b側からの水分の浸入を阻止できる。
ここで、本実施の形態では、筒状保持部11はアルミニウム合金により形成され、上側取付具31は鉄鋼材料により形成されている。このように上側取付具31及び筒状保持部11が異種の金属材料で形成されていると、水分の存在下で、上側取付具31及び筒状保持部11の内、化学的に卑である側の金属材料(アルミニウムと鉄の場合はアルミニウム側)に電食を生じ易くなる。
これに対し本実施の形態によれば、第2リップ部33aによりフランジ部31b側からの水分の浸入を阻止できるので、上側取付具31及び筒状保持部11の接触部分(圧接部Pや軸方向下端部11a)に電食によって早期劣化が生じることを防止できる。これにより、上側取付具31を鉄鋼材料製にすることで低コスト化を図ることができると共に、電食によって耐久性が低下することを防止できる。
また、筒状保持部11は、軸方向下端部11aの外周側から周方向に亘って段差状に凹欠部11bが凹設される。その凹欠部11bに第2リップ部33aが収容され挟圧される。よって、筒状保持部11の軸方向下端部11aの外周側に第2リップ部33aが位置し、筒状保持部11とフランジ部31bとの間に介設される。従って、筒状保持部11やフランジ部31bの外周側からの水分の浸入を確実に防止できる。その結果、筒状保持部11やフランジ部31bの外周側から水分が浸入することを確実に抑制できる。
第2リップ部33aは、防振基体33aと一体に形成されているので、上側取付具31を筒状保持部11に圧入することで、第2リップ部33aを筒状保持部11とフランジ部31bとの間に介設させることができる。よって、Oリング等のシール部材(別部材)を用いて第2リップ部33aを配置する場合と比較して、第2リップ部33aの配置作業性を向上できるので、防振装置30の組立て作業性を向上できる。
上側取付具31を筒状保持部11に圧入した後、ストッパゴム部材40を筒状保持部11及び防振装置30に装着する。ストッパゴム部材40は、縦壁部41を筒状保持部11の内周面に装着しつつ第1ストッパ部44を筒状保持部11の軸方向上端部11cに装着し、第2ストッパ部45を筒状保持部11の両側面のストッパ面11b(図3参照)に装着する。
次いで、筒状保持部11(薄肉部12も含む、図6参照)と縮径部31cとの径方向隙間に円環部42を圧入すると共に、小径部31dの外周面に第1リップ部43を密着させる。円環部42は、先端が縮径部31cに突き当てられて軸方向に圧縮されるような長さに設定されているので、円環部42の先端(下端)は縮径部31cの外周面に密着する。また、第1リップ部43は、内周部が小径部31dの外周面に密着して径方向に圧縮されるような大きさに設定されているので、適度の圧縮率(つぶし率)を得ることができ、シール性を確保できる。
なお、ストッパゴム部材40を筒状保持部11(第1ブラケット10の一部)及び防振装置30に装着した後、防振装置30、筒状保持部11及びストッパゴム部材40を第2ブラケット20に挿入して、ボルトB(図5参照)により防振装置30を第2ブラケット20に取り付ける。ストッパゴム部材40は、筒状保持部11(第1ブラケット10の一部)及び防振装置30と第2ブラケット20との間に介設されるので、ストッパゴム部材40が防振装置30及び筒状保持部11から外れることが防止される。
ストッパゴム部材40の円環部42及び第1リップ部43は筒状保持部11と上側取付具31との隙間に圧入されているだけである。しかし、第1ブラケット10と第2ブラケット20との相対変位によって、ストッパゴム部材40には軸方向の圧縮力は作用するが、軸方向の引張力は作用しない。従って、第1ブラケット10と第2ブラケット20との相対変位によって(引張力によって)、円環部42及び第1リップ部43のシールが緩んだり抜けたりすることはない。
このようにストッパゴム部材40は、軸O周りの周方向に円環状の第1リップ部43が延び、第1リップ部43は、筒状保持部11に上側取付具31が圧入されることで大径部31aに形成される圧接部Pより上方の上側取付具31の小径部31dの外周面に密着する。第1リップ部43が小径部31dに密着するので、上側取付具31やストッパゴム部材40を伝って洗車水や雨水等の水分が上方から圧接部Pに浸入することを阻止できる。その結果、上側取付具31及び筒状保持部11が異種金属材料で形成されていても、簡単な構造で電食を生じ難くすることができ、防振ユニット1の耐久性を向上できる。
また、円環部42の先端が縮径部31cの周方向に亘って密着してシール機能を果たすので、万一、第1リップ部43と小径部31dとの間から縮径部31cに水分が浸入した場合であっても、円環部42によって圧接部Pに水分が浸入することを防止できる。
ストッパゴム部材40を筒状保持部11(第1ブラケット10の一部)及び防振装置30に装着する作業を行うときに併せて、筒状保持部11と上側取付具31との隙間に円環部42及び第1リップ部43を圧入することができる。従って、電食を防止するための第1リップ部43の装着作業によって、防振ユニット1の組立て作業が煩雑化したり工数が増加したりすることを抑制できる。
また、小径部31dから(上方から)の圧接部Pへの水分の浸入を円環部42及び第1リップ部43で防ぎ、フランジ部31bから(下方から)の圧接部Pへの水分の浸入を第2リップ部33aで防ぐことができる。よって、圧接部Pへの水分の浸入を上下から確実に防止できる。
次に、図8及び図9を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、ストッパゴム部材40がダイヤフラム35とは別部材として形成される場合について説明した。これに対し第2実施の形態では、ストッパゴム部材140がダイヤフラム35と一体に形成される場合について説明する。なお、第1実施の形態で説明したものと同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図8は第2実施の形態における防振ユニット101の断面図であり、図9は図8のIXで示す部分を拡大して示す防振ユニット101の部分拡大図である。
図8に示すように防振装置130は、上側取付具131と下側取付具32との間に防振基体133が加硫接着されて形成される。図9に示すように上側取付具131は、内径および外径が軸方向に亘って略同一に設定された円筒部131aと、円筒部131aの軸方向一端部(下端部)から水平方向の径方向外側に延びる円環状のフランジ部31bとを備え、それらが鉄鋼材料により一体に形成される。
ストッパゴム部材140は、加硫接着される取付板134を介してダイヤフラム35と一体に加硫形成される。取付板134は、板厚方向に貫通形成される貫通孔が中央に形成されると共に平面視して円形状に形成される円盤部134aと、円盤部134aの外周縁に立設されると共に外径が軸方向に亘って略同一に設定される筒部134bと、筒部134bの軸方向一端部(上端部)から水平方向の径方向外側に延びる円環状のフランジ部134cとを備え、それらが鉄鋼材料により一体に形成される。フランジ部134cの上面に第1ストッパ部44が加硫接着され、フランジ部134cの下面の外周縁部に第1リップ部140aが加硫接着される。第1リップ部140aは、ストッパゴム部材140と一体に加硫形成され、フランジ部134cの周方向に亘って外周下面に突設され、底面視して円環状に形成される。
筒状保持部111は、アルミニウム合金製の第1ブラケット110の一部であり、フランジ部134cと対設される軸方向上端部11cの外周側から段差状に凹設される凹部11dを備えている。凹部11dは、軸方向上端部11cの周方向に亘って形成される。凹部11dの軸方向長さ(図9上下方向長さ)は、圧縮される前の第1リップ部140aの軸方向長さより小さい値に設定されている。また、凹部11dの径方向長さ(図9左右方向長さ)は、第1リップ部140aの軸方向の圧縮を妨げないような値に設定されている。
次に、以上のように構成される防振ユニット101の製造方法の一例について説明する。上側取付具131及び下側取付具32に防振基体133を加硫接着した後、エチレングリコールなどの液体を入れた液槽内で、第1ブラケット110の筒状保持部111の一端側から上側取付具131の円筒部131aを筒状保持部111に圧入する。上側取付具131(円筒部131a)は筒状保持部111に圧入されると、円筒部131aと筒状保持部111との間に圧接部Pが形成される。次いで、仕切部材36や弾性仕切膜37を防振基体133内に液槽内で挿入した後、第1ブラケット110の筒状保持部111の他端側から取付板134の筒部134bを筒状保持部111に圧入する。これにより防振装置130内に液室が形成される。なお、液槽内で筒状保持部111に上側取付具131及び取付板134を圧入して液室を形成する製造方法に限定するものではない。筒状保持部111に上側取付具131及び取付板134を圧入した後、液体を注入して液室を形成するという公知の方向を採用することは当然可能である。
筒状保持部111に取付板134を圧入すると、フランジ部134cが軸方向上端部11cに突き当たるまで取付板134と筒状保持部111との相対移動が許容され、フランジ部134cが軸方向上端部11cに突き当たると相対移動が規制される。凹部11dの軸方向長さは、圧縮される前の第1リップ部140aの軸方向長さより小さい値に設定されているので、第1リップ部140aは軸方向に圧縮されて凹部11dに密着される。フランジ部134cの下面と筒状保持部111の軸方向上端部11cとにゴム状弾性体から構成される第1リップ部140aが挟圧されるので、取付板134と筒状保持部111との間に水分が浸入することを第1リップ部140aにより阻止できる。その結果、筒状保持部111の軸方向上端部11cからの水分の浸入を阻止できるので、取付板134や上側取付具131と筒状保持部111とが異種金属材料であっても電食を生じ難くできる。
また、上側取付具131及び取付板134を筒状保持部111に圧入することで、第1リップ部140a及び第2リップ部33aを、上側取付具131及び取付板134と筒状保持部111の軸方向端面との間にそれぞれ挟圧できるので、防振ユニット101の組立て作業性に優れる。
次に、図10及び図11を参照して第3実施の形態について説明する。第1実施の形態では、防振基体33と一体に第2リップ部33aが加硫成形される場合について説明した。これに対し第3実施の形態では、防振基体233と一体に第2リップ部240aが加硫成形される代わりに、ストッパゴム部材240と一体に第2リップ部240aが加硫成形される場合について説明する。なお、第1実施の形態で説明したものと同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図10は第3実施の形態における防振ユニット201の断面図であり、図11は図10のXIで示す部分を拡大して示す防振ユニット201の部分拡大図である。
図10に示すように防振装置230は、上側取付具31と下側取付具32との間に防振基体233が加硫接着されて形成される。図11に示すように筒状保持部211は、アルミニウム合金製の第1ブラケット210の一部であり、フランジ部31bと対設される軸方向下端部11aの外周側から段差状に凹設される凹欠部211bを備えている。凹欠部211bは、軸方向下端部11aの周方向に亘って形成される。凹欠部211bの軸方向長さ(図11上下方向長さ)は、軸方向に圧縮される前の第2リップ部240a(後述する)の軸方向長さより小さい値に設定されている。また、凹欠部211bの径方向長さ(図11左右方向長さ)は、第2リップ部240aの径方向への挿入を妨げないような値に設定されている。
ストッパゴム部材240は、第2ストッパ部45の軸方向下端部に第2リップ部240aが一体に加硫成形される。第2リップ部240aは、第2ストッパ部45の軸方向下端部に連設されると共に、円環部42と同心状に形成されるリング状の部位であり、内径は円環部42の内径より大きい値に設定される。第2リップ部240aは、フランジ部31bと凹欠部211bとの間に周方向に亘って設けられる軸方向隙間に挟圧される。
このようにストッパゴム部材240は、軸O周りの周方向にリング状の第2リップ部240aが延び、第2リップ部240aは、フランジ部31bと凹欠部211bとの間に周方向に亘って設けられる軸方向隙間に挟圧される。第2リップ部240aがフランジ部31b及び筒状保持部211(軸方向下端部11a)の外周縁部に密着するので、フランジ部31bや筒状保持部211の軸方向下端部11aを伝って圧接部Pに水分が浸入することを阻止できる。その結果、上側取付具31及び筒状保持部211が異種金属材料で形成されていても、電食を生じ難くすることができ、防振ユニット201の耐久性を向上できる。
また、ストッパゴム部材240を筒状保持部211及び防振装置230に装着する作業を行うときに併せて、筒状保持部211と上側取付具31との隙間に円環部42及び第1リップ部43を圧入すると共に、凹欠部211bに第2リップ部240aを圧入することができる。従って、電食を防止するための第1リップ部43及び第2リップ部240aの装着作業によって、防振ユニット201の組立て作業が煩雑化したり工数が増加したりすることを抑制できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記第1実施の形態および第2実施の形態では、防振基体33,133と一体に第2リップ部33aが加硫成形される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。防振基体33,133と一体に加硫成形される第2リップ部33aに代えて、Oリングや角リング等のリング状のシール部材を第2リップ部として採用することは当然可能である。この場合には、上側取付具31,131を筒状保持部11,111に圧入する前に、筒状保持部11,111の凹欠部11bにシール部材を装着しておき、上側取付具31,131を筒状保持部11,111に圧入することで、フランジ部31bと筒状保持部11,111との間でシール部材を挟圧する。これにより、フランジ部31bと筒状保持部11,111との間に第2リップ部を設けることができる。
また、上記第3実施の形態では、ストッパゴム部材240と一体に第2リップ部240aが加硫成形される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ストッパゴム部材240と一体に加硫成形される第2リップ部240aに代えて、Oリングや角リング等のリング状のシール部材を第2リップ部として採用することは当然可能である。この場合には、上側取付具31を筒状保持部211に圧入する前に、筒状保持部211の凹欠部211bにシール部材を装着しておき、上側取付具31を筒状保持部211に圧入することで、フランジ部31bと筒状保持部211との間でシール部材を挟圧する。これにより、フランジ部31bと筒状保持部211との間に第2リップ部を設けることができる。
上記第1実施の形態では、第1リップ部43が、筒状保持部11の内周面に沿って配設された縦壁部41から径方向内側に位置する小径部31d(上側取付具31)の外周面に向かって突設される場合について説明した。しかし、必ずしもこれに限られるものではなく、縦壁部41を小径部31d(上側取付具31)の外周面に沿って配設し、その縦壁部41から径方向外側に位置する筒状保持部11の内周面に向かって突設させ、先端を筒状保持部11の内周面に密着させることは当然可能である。この場合、上側取付具31と縦壁部41との接触面積はできるだけ小さくすることが好ましい。上側取付具31に対する縦壁部41の面圧が小さくなってシール性が低下することを防止するためである。
上記第1実施の形態および第3実施の形態では、第1リップ部43の先端が小径部31dに密着する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第1リップ部43を縮径部31cに密着させるようにすることは当然可能である。第1リップ部43の先端を縮径部31cに密着させるようにすることで、第1リップ部43を小径部31dに密着させる場合と比較して、第1リップ部43の圧縮率(つぶし率)を大きくすることができる。これにより、第1リップ部43によるシール性を向上できる。
上記第1実施の形態および第3実施の形態では、円環部42に第1リップ部43が一つ(軸方向に1本)形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第1リップ部43を、軸方向に間隔をあけて複数本設けることは当然可能である。第1リップ部43を複数本設けることにより、第1リップ部43を1本だけ設ける場合と比較して、第1リップ部43によるシール性を向上できる。
上記第1実施の形態および第3実施の形態では、円環部42の先端(下縁)を縮径部31cに密着させる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、軸方向に延びる円環部42を省略することは当然可能である。軸方向に延びる円環部42を省略した場合であっても、ストッパゴム部材40は径方向に延びる第1リップ部43を有しているので、その第1リップ部43によって水分の浸入を防止できる。
上記第1実施の形態および第3実施の形態では、軸方向に延びる円環部42の上縁から径方向に延びる第1リップ部43を設ける場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、径方向に延びる第1リップ部43を省略して、軸方向に延びる円環部42の下縁を第1リップ部とすることは当然可能である。軸方向に延びる円環部42の下縁を第1リップ部とする場合も、円環部42の下縁側を軸方向に圧縮して適度の圧縮率(つぶし率)とすることにより、シール性を確保できるからである。
<その他>
<手段>
技術的思想1の防振ユニットは、筒状に形成される金属製の上側取付具、前記上側取付具の下方に同軸状に配設される下側取付具、及び、前記下側取付具および前記上側取付具を連結すると共にゴム状弾性体からなる防振基体を有する防振装置と、前記防振装置の上側取付具が軸方向に圧入されることで前記防振装置を保持する金属製の筒状保持部を有し振動源側に取り付けられる第1ブラケットと、前記防振装置の下側取付具が固定される固定部、前記固定部の両側から上方へ向けて立設され前記防振基体および前記筒状保持部を挟んで対向配置される一対の立設部、及び、前記一対の立設部の立設先端同士を接続し前記防振基体および前記筒状保持部を挟んで前記固定部と対向配置される接続部を有すると共に車体側に取り付けられる第2ブラケットと、前記第2ブラケットと前記第1ブラケットの筒状保持部との間に介設され、前記第2ブラケットに対する前記防振装置の相対変位を制限するゴム状弾性体からなるストッパゴム部材とを備える防振ユニットにおいて、前記ストッパゴム部材は、軸周りの周方向に延びる円環状の第1リップ部を備え、前記第1リップ部は、前記筒状保持部に前記上側取付具が圧入されることで形成される前記上側取付具および前記筒状保持部の圧接部より上方の前記筒状保持部または前記上側取付具の所定部に密着し、前記上側取付具および前記筒状保持部は、異種材料で形成されている。
技術的思想2の防振ユニットは、技術的思想1記載の防振ユニットにおいて、前記上側取付具は、軸方向下端部から径方向外側に延びると共に、前記筒状保持部の軸方向下端部に対設される円環状のフランジ部を備え、前記フランジ部の上面と前記筒状保持部の軸方向下端部とに挟圧されると共にゴム状弾性体から構成される第2リップ部を備えている。
技術的思想3の防振ユニットは、技術的思想2記載の防振ユニットにおいて、前記筒状保持部は、軸方向下端部の外周側から周方向に亘って段差状に凹設されると共に前記第2リップ部が収容され挟圧される凹欠部を備えている。
技術的思想4の防振ユニットは、技術的思想2又は3に記載の防振ユニットにおいて、前記第2リップ部は、前記ストッパゴム部材または前記防振基体と一体に形成されている。
技術的思想1記載の防振ユニットによれば、金属製の上側取付具が筒状に形成され、上側取付具の下方に同軸状に下側取付具が配設される。ゴム状弾性体からなる防振基体により下側取付具および上側取付具が連結され、防振装置が構成される。防振装置の上側取付具が金属製の筒状保持部の軸方向に圧入され、振動源側に取り付けられる第1ブラケットに防振装置が保持される。
防振装置の下側取付具が固定部に固定され、固定部の両側から上方へ向けて立設される一対の立設部が、防振基体および筒状保持部を挟んで対向配置される。一対の立設部の立設先端同士を接続する接続部が、防振基体および筒状保持部を挟んで固定部と対向配置される。それら固定部、立設部および接続部を有する第2ブラケットが車体側に取り付けられる。第2ブラケットと第1ブラケットの筒状保持部との間に、ゴム状弾性体からなるストッパゴム部材が介設される。ストッパゴム部材により第2ブラケットに対する防振装置の相対変位が制限される。
ストッパゴム部材は、軸周りの周方向に円環状の第1リップ部が延び、第1リップ部は、筒状保持部に上側取付具が圧入されることで形成される上側取付具および筒状保持部の圧接部より上方の筒状保持部または上側取付具の所定部に密着する。第1リップ部が、上側取付具および筒状保持部の圧接部より上方の筒状保持部または上側取付具の所定部に密着しているので、上方から上側取付具および筒状保持部の圧接部に水分が浸入することを阻止できる。その結果、上側取付具および筒状保持部が異種材料で形成されていても、簡単な構造で電食を生じ難くすることができ、耐久性を向上できる効果がある。
技術的思想2記載の防振ユニットによれば、上側取付具は、円環状のフランジ部が軸方向下端部から径方向外側に延び、フランジ部は筒状保持部の軸方向下端部に対設される。フランジ部の上面と筒状保持部の軸方向下端部とにゴム状弾性体から構成される第2リップ部が挟圧されるので、フランジ部側から上側取付具と筒状保持部との間に水分が浸入することを第2リップ部により阻止できる。その結果、技術的思想1の効果に加え、フランジ部側からの水分の浸入を阻止し、電食を生じ難くすることで耐久性を向上できる効果がある。
技術的思想3記載の防振ユニットによれば、筒状保持部は、軸方向下端部の外周側から周方向に亘って段差状に凹欠部が凹設される。その凹欠部に第2リップ部が収容され挟圧される。よって、筒状保持部の軸方向下端部の外周側に第2リップ部が位置し、筒状保持部とフランジ部との間に介設される。従って、筒状保持部やフランジ部の外周側からの水分の浸入を確実に防止できる。その結果、技術的思想2の効果に加え、筒状保持部やフランジ部の外周側からの水分の浸入による電食抑制効果を向上できる。
技術的思想4記載の防振ユニットによれば、第2リップ部は、ストッパゴム部材または防振基体と一体に形成されているので、技術的思想2又は3の効果に加え、Oリング等のシール部材を用いて第2リップ部を配置する場合と比較して、第2リップ部の配置作業性を向上できる効果がある。
1,101,201 防振ユニット
10,110,210 第1ブラケット
11,111,211 筒状保持部
11b,211b 凹欠部
20 第2ブラケット
21 固定部
22 立設部
23 接続部
30,130,230 防振装置
31,131 上側取付具
31b フランジ部
32 下側取付具
33,133,233 防振基体
33a,240a 第2リップ部
35 ダイヤフラム
40,140,240 ストッパゴム部材
43,140a 第1リップ部
O 軸
P 圧接部

Claims (4)

  1. 筒状に形成される金属製の上側取付具、前記上側取付具の下方に同軸状に配設される下側取付具、及び、前記下側取付具および前記上側取付具を連結すると共にゴム状弾性体からなる防振基体を有する防振装置と、
    前記防振装置の上側取付具が軸方向に圧入されることで前記防振装置を保持する金属製の筒状保持部を有し振動源側に取り付けられる第1ブラケットと、
    前記防振装置の下側取付具が固定される固定部、前記固定部の両側から上方へ向けて立設され前記防振基体および前記筒状保持部を挟んで対向配置される一対の立設部、及び、前記一対の立設部の立設先端同士を接続し前記防振基体および前記筒状保持部を挟んで前記固定部と対向配置される接続部を有すると共に車体側に取り付けられる第2ブラケットと、
    前記第2ブラケットと前記第1ブラケットの筒状保持部との間に介設され、前記第2ブラケットに対する前記防振装置の相対変位を制限するゴム状弾性体からなるストッパゴム部材とを備える防振ユニットにおいて、
    前記防振装置は、液体が封入される液室を前記防振基体との間に形成するダイヤフラムを備え、
    前記ストッパゴム部材は、軸周りの周方向に延びる円環状の第1リップ部を備え、
    前記第1リップ部は、前記筒状保持部に前記上側取付具が圧入されることで形成される前記上側取付具および前記筒状保持部の圧接部より上方の前記筒状保持部または前記上側取付具の所定部に密着し、且つ、前記液室に封入された前記液体と非接触であり、
    前記上側取付具および前記筒状保持部は、異種材料で形成されていることを特徴とする防振ユニット。
  2. 前記上側取付具は、軸方向下端部から径方向外側に延びると共に、前記筒状保持部の軸方向下端部に対設される円環状のフランジ部を備え、
    前記フランジ部の上面と前記筒状保持部の軸方向下端部とに挟圧されると共にゴム状弾性体から構成される第2リップ部を備えていることを特徴とする請求項1記載の防振ユニット。
  3. 前記筒状保持部は、軸方向下端部の外周側から周方向に亘って段差状に凹設されると共に前記第2リップ部が収容され挟圧される凹欠部を備えていることを特徴とする請求項2記載の防振ユニット。
  4. 前記第2リップ部は、前記ストッパゴム部材または前記防振基体と一体に形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の防振ユニット。
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