JP4364062B2 - 防振装置 - Google Patents

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本発明は、防振装置に関するものである。
ブラケット部材と、そのブラケット部材を介して振動発生体(例えば、エンジンなど)に取り付けられる第1取付け金具と、支持体(車体)に取り付けられる筒状の第2取付け金具と、その第2取付け金具と第1取付け金具とを連結すると共にゴム状弾性材から構成される防振基体とを備え、振動発生体から支持体へ伝達される振動を防振する防振装置が知られている。
従来、このような防振装置では、第1取付け金具とブラケット部材とがボルトにより連結固定されていた。例えば、特開2001−221274号公報には、連結アーム(ブラケット部材)に貫通形成された貫通穴から挿入されたボルトを内筒金具(第1取付け金具)に凹設されたねじ穴にねじ込むことで、内筒金具と連結アームとを連結固定する技術が開示されている。
特開2001−221274号公報(段落0020、図1など)
しかしながら、上述した従来の防振装置のように、ブラケット部材と第1取付け金具とをボルトの締結作用により連結固定する構成では、第1取付け具にねじ穴を形成する必要があるため、その分、加工コストが嵩むという問題点があるだけでなく、水平方向の荷重をボルトで受けるため、走行時などに大きな荷重が入力された場合には、ボルトが折損して、エンジン等の振動発生体が脱落するおそれがあるという問題点があった。
さらに、ボルトの緩みが発生した場合には、第1取付け金具とブラケット部材との連結部にがたつきが生じ、異音の原因になると共に、振動発生体の振動を防振基体に適切に伝達できなくなるため、その防振機能を十分に発揮することができなくなるという問題点があった。
一方、ボルトの折損強度や締結力を確保するために、より大径のボルトを使用した場合には、ねじ穴の大径化に伴って、第1取付け金具も大径化して、その分、防振装置自体の大型化を招くという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、第1取付け具がブラケット部材を介して振動発生体に取り付けられる場合に、それら第1取付け具とブラケット部材との連結固定を、ねじ部材を使用することなく、確実に行うことができる防振装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の防振装置は、ブラケット部材と、そのブラケット部材を介して振動発生体に取り付けられる第1取付け具と、前記振動発生体を支持する支持体に取り付けられる筒状の第2取付け具と、その第2取付け具と前記第1取付け具とを連結しゴム状弾性材から構成される防振基体とを備えており、前記ブラケット部材は、板状に構成されると共に、その板厚方向に貫通形成される正面視略円形の貫通孔を備え、前記第1取付け具は、前記防振基体から突出される断面略円形の取付け端部を備え、その第1取り付け具の取付け端部を前記ブラケット部材の貫通孔に圧入することで、前記第1取り付け具が前記ブラケット部材に連結固定され、前記第2取付け具の上端が前記第1取付け具の取付け端部側を外側に突出するために開口された筒状に形成され、前記第2取付け具には、前記支持体に取り付けられる一対の取付けアームがその第2取付け具の軸心に対して対称に張り出し形成され、前記第1取付け具の取付け端部は、前記ブラケット部材の貫通孔に圧入される圧入部と、前記圧入部よりも小径に形成され前記防振基体側の前記第2取付け金具の開口部分に配設される首部とを備え、前記ブラケット部材は、ねじ部材を挿通するために両端部に形成される挿通孔を備えると共に、前記第2取付け具の軸心方向視において前記挿通孔の配設位置が前記取付けアームと重ならないように、V字状に形成されている。
この請求項1記載の防振装置によれば、第1取付け具がブラケット部材を介して振動発生体に取り付けられ、第2取付け具が支持体に取り付けられる。第1取付け具と第2取付け具とは、ゴム状弾性材から構成される防振基体に連結され、その防振基体によって振動発生体から支持体へ伝達される振動が防振される。板状に構成されたブラケット部材には、板厚方向に略正面視円形の貫通孔が形成されており、その貫通孔に第1取付け具の防振基体から突出される断面略円形の取付け端部が圧入されて、第1取付け具がブラケット部材に連結固定される。
請求項記載の防振装置は、請求項1記載の防振装置において、前記取付け端部は、その先端周縁部がテーパ状に面取り形成されると共に、前記ブラケット部材の貫通孔は、前記取付け端部の圧入側となる周縁部がテーパ状に面取り形成されている。
請求項記載の防振装置は、請求項1又は2に記載の防振装置において、前記第2取付け具に取付けられ前記防振基体との間に液体封入室を形成するダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室とに仕切る仕切り体と、前記第1液室と第2液室とを連通させるオリフィスと、前記液体封入室に封入される液体とを備えている。
請求項1記載の防振装置によれば、ブラケット部材の貫通孔に第1取付け具の取付け端部を圧入することで、第1取付け具とブラケット部材とが連結固定されるように構成したので、従来の防振装置のように、ボルトを使用する必要がない。よって、第1取付け具とブラケット部材とを強固に連結固定することができるので、従来の防振装置のように、ボルトが折損したり、ボルトの緩みに伴って、連結部にがたつきが発生して、異音が生じるなどの不具合を未然に防止することができるという効果がある。また、第1取付け具にねじ穴を凹設する必要がないので、第1取付け具の強度を確保しつつ、その第1取付け具を小径化することができ、その分、防振装置を小型化することができるという効果がある。
また、本発明の防振装置によれば、従来の防振装置のように、ボルトを使用する必要がないので、部品点数を少なくして、部品コストを抑制することができると共に、第1取付け具にねじ穴を形成したり、ブラケット部材にボルトの頭部を収納する座ぐりを形成する必要もないので、加工コストを低減することもでき、その分、防振装置全体としての加工コストを低減することができるという効果がある。
また、第1取付け具の取付け端部は、ブラケット部材の貫通孔に圧入される圧入部と、その圧入部よりも小径に形成され防振基体側に配設される首部とを備えている。即ち、首部のみを圧入部よりも小径とすることで、圧入部の外径を確保して、ブラケット部材との連結強度を維持しつつ、防振装置全体としての小型化を達成することができるという効果がある。
また、第2取付け具の軸心方向視において、ブラケット部材の挿通孔が取付けアームと重なる位置に配設されると、ねじ部材を挿通孔へ挿通させる挿通作業が取付けアームに阻害され、その作業性が悪化する。しかし、本発明のブラケット部材は、第2取付け具の軸心方向視において、挿通孔が取付けアームと重ならないようにV字状に形成されているので、ねじ部材の挿通孔への挿通作業を取付けアームに阻害されることなくスムーズに行うことができるという効果がある。
請求項記載の防振装置によれば、請求項1記載の防振装置の奏する効果に加え、第1取付け具の取付け端部は、その先端周縁部がテーパ状に面取り形成され、ブラケット部材の貫通孔は、取付け端部の圧入側となる周縁部がテーパ状に面取り形成されているので、ブラケット部材の貫通孔へ第1取付け具の取付け端部を圧入する場合には、その圧入作業をスムーズに行うことができるという効果がある。
請求項記載の防振装置によれば、請求項1又は2に記載の防振装置の奏する効果に加え、第2取付け具に取り付けられて防振基体との間に液体封入室を形成するダイヤフラムと、液体封入室を防振基体側の第1液室とダイヤフラム側の第2液室とに仕切る仕切り体と、第1液室と第2液室とを連通させるオリフィスと、液体封入室に封入される液体とを備えている。よって、防振基体による制振効果だけでなく、第1及び第2液室間の流体流動効果(共振作用)も得ることができるので、振動減衰機能と振動絶縁機能とをより一層発揮させて、振動発生体の振動をより確実に防振することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の1実施例における液封入式防振装置1の正面図であり、図2は、図1の矢印A視における液封入式防振装置1の上面図であり、図3は、図2の断面線III−IIIにおける液封入式防振装置1の縦断面図である。
なお、本実施例では、本発明の適用対象の液封入式防振装置1として、FF型自動車のエンジンを支持固定するエンジンマウント、特に、リア側のエンジンマウントを用いて説明する。
液封入式防振装置(以下「防振装置」と略す)1は、自動車のエンジン(振動発生体、図示せず)を支持固定しつつ、そのエンジンから発生する振動を車体フレーム(支持体、図示せず)へ伝達させないようにする防振装置であり、図1に示すように、ブラケット部材2と、そのブラケット部材2を介してエンジン側に取り付けられる第1取付け具3と、エンジン下方の車体フレーム側に取り付けられる筒状の第2取付け具4と、第1取付け具3と第2取付け具4とを連結しゴム状弾性材から構成される防振基体5とを主に備えている。
ブラケット部材2は、アルミニウム合金材料から構成される押し出し材(本実施例では、JIS A6061−T6)であり、板状に形成されると共に図2に示すように上面視略V字状に形成されている。このブラケット部材2の両端部には、そのブラケット部材2をエンジン側に取り付けるためのねじ部材(図示せず)を挿通するための挿通孔10,10が形成され、また、ブラケット部材2の略中間となる位置には、上面視(図2正面視)略円形の貫通孔11が板厚方向(図1上下方向)に貫通形成されている。
なお、挿通孔10は、ねじ部材の頭部が収納される座ぐり部10aと、ねじ部材の軸部が挿通される軸部挿通孔10bとで構成されており、ブラケット部材2は、第2取付け具4側(例えば、図1下側)から挿通孔10に挿通されたねじ部材によってエンジンに螺着される。
第1取付け具3は、アルミニウムダイカスト(本実施例では、JIS ADC12)から構成されており、図3に示すように、第2取付け具4の外側に突出される断面略円形の取付け端部12と、防振基体5に埋設される埋設部13とを備えて構成されている。
取付け端部12は、ブラケット部材2の貫通孔11に圧入されることで第1取付け具3をブラケット部材2に連結固定するための部位であり、図3に示すように、貫通孔11の板厚と略同等の軸方向(図3上下方向)長さを有して形成されている。
なお、取付け端部12は、貫通孔11に圧入される圧入部15と、その圧入部15に連設され防振基体5側に配設される首部16とを備えており、首部16は、圧入部15の外径より小さな外径で形成されている。
また、埋設部13は、図3に示すように、首部16に連接されフランジ状に張り出して形成される被ストッパ部17と、その被ストッパ部17から下方に突起した突起部18とを備えている。なお、被ストッパ部17の下面(図3下側面)は、突起部18へ向けて漸次外径が小さくなるように傾斜して構成されている。
ここで、取付け端部12は、その首部16が圧入部15より小径に形成されているので、防振装置1の大きさを小型化することができ、その分、防振装置1を取り付けるために必要なスペースを小さくすることができる。
また、取付け端部12の圧入部15は、その先端側(図3上側)の周縁部がテーパ状に面取り形成され、ブラケット部材2の貫通孔11は取付け端部12の圧入側(図3下側)の周縁部がテーパ状に面取り形成されている。よって、取付け端部12を貫通孔11へ圧入する場合には、その圧入作業をスムーズに行うことができる。なお、テーパ状に面取り形成された圧入部15の周縁部および貫通孔11の周縁部は、省略して図示している。
第2取付け具4は、防振基体5が加硫成形される筒状金具20と、第2取付け具4の下方(図1及び図3下側)外枠となり後述する液体封入室31などを覆う底金具21と、第2取付け具4の上方(図1及び図3上側)外枠となり防振基体5や第1取付け具3の被ストッパ部17、突起部18などを覆うストッパ金具22とを備え、それぞれ鉄鋼材料から構成されている。
図3に示すように、筒状金具20は、上端外周にフランジ面を有し下端が開口された皿状に形成され、底金具21は、上端外周にフランジ面を有し下端が開口された筒状に形成され、ストッパ金具22は、下端外周にフランジ面を有し上端が第1取付け具3を外側に突出するために開口された筒状に形成されている。
第2取付け具4は、筒状金具20、底金具21、ストッパ金具22のフランジ面を同心状に、図3において上方から下方にストッパ金具22、筒状金具20、底金具21の順序で重ね合わせられ、底金具21のフランジ面を折り曲げることで、筒状金具20及びストッパ金具22のフランジ面を挟持した状態で、かしめ固定されている。このかしめ固定は、図2に示すように、軸心Oに対して対称に2箇所で行われ、その2箇所がかしめ固定部23となる。なお、図1においては一方のかしめ固定部23が正面に図示されており、図2においては上下にかしめ固定部23が図示されている。
ストッパ金具22は、大変位入力時のストッパ作用を得るための部材であり、その内壁面で防振基体5を受け止める。このストッパ金具22の外周面には、軸心Oに対して対称に一対の取付けアーム25が張り出し形成されている。なお、取付けアーム25は、図2に示すように、防振装置1の上面視において、かしめ固定部23に重ならない位置に配設されている。
取付けアーム25には、図1に示すように、下向きに(車体フレームへ向けて)ボルト26が圧入固定されており、このボルト26を車体フレームに形成される孔に通し、ナット(図示せず)を螺合することによって、防振装置1が車体フレームに取り付けられる。
ここで、図2を参照して、ブラケット部材2と取付けアーム25との位置関係について説明する。
例えば、防振装置1の上面視において、ブラケット部材2の挿通孔10と取付けアーム25とが重なっていると、ねじ部材をブラケット部材2の挿通孔10へ挿通する際に、取付けアーム25が邪魔になり、その作業性が悪化する。
そこで、図2に示すように、本実施例では、ブラケット部材2を略V字状に形成した。これにより、ブラケット部材2の挿通孔10と取付けアーム25とが重ならず、取付けアーム25がねじ部材の挿通作業を阻害することを回避することができるので、ブラケット部材2をエンジンへ取り付ける際の作業性を向上することができる。
図3に示すように、防振基体5は、断面略円錐台形状に形成されている。この防振基体5は、その上端部が第1取付け具3の埋設部13に加硫接着されると共に、下端が筒状金具20に加硫接着されている。この防振基体5の外周面とストッパ金具22の内壁面との間には、所定間隔が設けられており、その所定間隔内において防振基体5(第1取付け具3)が変位可能に構成されると共に、防振基体5の外周面がストッパ金具22の内壁面に接触することによって、ストッパ作用が得られるように構成されている。
底金具21の底部には、ゴム膜から成るダイヤフラム30が加硫成形されており、このダイヤフラム30によって、底金具21の底部開口が閉塞されている。ダイヤフラム30と防振基体5の下面との間には、液体封入室31が形成され、液体封入室31内には、エチレングリコール等の不凍性の液体が封入されている。液体封入室31は、仕切り体32によって、防振基体5側の第1液室31aとダイヤフラム30側の第2液室31bとに仕切られている。なお、仕切り体32は、底金具21の底部と筒状金具20(防振基体5)の底部との間で挟持固定されている。
仕切り体32は、ゴム膜から成る円板状の弾性仕切り膜33と、この弾性仕切り膜33を収容すると共に内周面側に一体に設けられ弾性仕切り膜33の底面を受け止める第1変位規制部材34を有する筒部材35と、この筒部材35の一端面側(図3上側)の開口を覆う第2変位規制部材36とから成る。
筒部材35の外周面と、底金具21の内周面に加硫成形されたゴム膜37との間には、第1液室31aと第2液室31bとの間を連通させるオリフィス38が形成されている。オリフィス38は、第2変位規制部材36の第1連通孔(図示せず)と、筒部材35の上側切欠き(図示せず)とを介して第1液室31aに連通し、筒部材35の下側切欠き(図示せず)を介して第2液室31bに連通している。
また、第1液室31a内には、その第1液室31a内の液体の流れを規制する円板状の攪拌板40が設けられており、その攪拌板40の外周縁41と第1液室31a(防振基体5)の内周面との間に第1液室側オリフィス42が形成される。攪拌板40は、第1液室31a内に突出した第1取付け具3の突起部18の先端(取付け部43)に連結部44が連結固定されている。
次いで、図4を参照して、ブラケット部材2及び第1取付け具3の詳細構成について説明する。図4は、ブラケット部材2と第1取付け具3とを拡大して示した斜視図である。
ブラケット部材2は、上述したように、略V字状に形成され、その両端部に挿通孔10,10が形成されると共に、その略中間となる位置に貫通孔11が貫通形成されている。図4に示すように、ブラケット部材2は、貫通孔11の内径が「D」とされると共に、板厚が「t」とされている。
板厚tと貫通孔11の内径Dとの関係は、その比率t/Dが、略0.4以上、かつ、略0.6以下の範囲とされることが好ましい。このような範囲に前記比率t/Dを設定することで、第1取付け具3(圧入部15)をブラケット部材2(貫通孔11)に圧入する場合には、それら両部材の連結部に破断や割れなどが生じることを効果的に抑制して、圧入作業を安定して行うことができる。
また、例えば、板厚tと内径Dとの比率t/Dを略0.4より小さくしたのでは、板厚tが薄くなり過ぎる。このため、第1取付け具3をブラケット部材2に対して傾倒させるような荷重が作用した場合には、貫通孔11の内周壁で第1取付け具3(圧入部15)を保持することができなくなるため、連結部の破損などが生じやすくなり、十分な連結強度を確保することが困難となる。
一方、前記比率t/Dを略0.6よりも大きくしたのでは、ブラケット部材2自体が大きくなると共に、第1取付け具3も大きくなるため、防振装置1全体としての大型化を招く。
なお、本実施例では、貫通孔11の直径Dを40mmに、ブラケット部材2の板厚tを20mmに、それぞれ設定した(t/D=0.5)。
また、取付け端部12の圧入部15は、軸心O(図3参照)方向の長さLがブラケット部材2の板厚tと同等の長さ(20mm)とされている。、但し、圧入部15の長さLは、ブラケット部材2の板厚t以上となる長さとするものとしても構わない。なお、圧入部15の直径は、本実施例では40.08mmに設定されている。
さらに、ブラケット部材2は、そのブラケット部材2の外周壁と貫通孔11の内周壁との間の肉厚aが、貫通孔11の内径Dに対して、少なくとも略0.2D以上の厚みを有するように構成することが好ましい。肉厚aが略0.2Dより薄くなると、ブラケット部材2の一部に薄肉部が形成され、例えば、第1取付け具3の取付け端部5をブラケット部材2の貫通孔11へ圧入する際や走行時の大変位入力時などにブラケット部材2が破損・変形してしまう。なお、本実施例では、肉厚aが10mm(0.25D)の厚みに設定されている。
以上、説明したように、防振装置1は、ブラケット部材2の貫通孔11に取付け端部12の圧入部15を圧入することで、第1取付け具3とブラケット部材2とが連結固定されるので、これら両部材を強固に連結固定することができる。
以上、実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例では、第1取付け具3の取付け端部12を、圧入部15とその圧入部15の外径より小さな外径となる首部16とで構成するものとしたが、圧入部15の外径と首部16の外径とが略同等となるように構成するものとしても良い。
本発明の1実施例における液封入式防振装置の正面図である。 図1の矢印A視における液封入式防振装置の上面図である。 図2の断面線III−IIIにおける液封入式防振装置の縦断面図である。 取付けブラケットと第1取付け具とを拡大して示した斜視図である。
1 防振装置
2 ブラケット部材
3 第1取付け具
4 第2取付け具
5 防振基体
10 挿通孔
11 貫通孔
12 取付け端部
15 圧入部
16 首部
20 筒状金具(第2取付け具の一部分)
21 底金具(第2取付け具の一部分)
22 ストッパ金具(第2取付け具の一部分)
25 取付けアーム
30 ダイヤフラム
31 液体封入室
31a 第1液室
31b 第2液室
32 仕切り体
38 オリフィス
D 貫通孔の内径
O 軸心
t ブラケット部材の板厚
a ブラケット部材の外周壁と貫通孔の内周壁との間の肉厚

Claims (3)

  1. ブラケット部材と、そのブラケット部材を介して振動発生体に取り付けられる第1取付け具と、前記振動発生体を支持する支持体に取り付けられる筒状の第2取付け具と、その第2取付け具と前記第1取付け具とを連結しゴム状弾性材から構成される防振基体とを備えた防振装置において、
    前記ブラケット部材は、板状に構成されると共に、その板厚方向に貫通形成される正面視略円形の貫通孔を備え、前記第1取付け具は、前記防振基体から突出される断面略円形の取付け端部を備え、
    その第1取り付け具の取付け端部を前記ブラケット部材の貫通孔に圧入することで、前記第1取り付け具が前記ブラケット部材に連結固定され
    前記第2取付け具の上端が前記第1取付け具の取付け端部側を外側に突出するために開口された筒状に形成され、
    前記第2取付け具には、前記支持体に取り付けられる一対の取付けアームがその第2取付け具の軸心に対して対称に張り出し形成され、
    前記第1取付け具の取付け端部は、前記ブラケット部材の貫通孔に圧入される圧入部と、前記圧入部よりも小径に形成され前記防振基体側の前記第2取付け金具の開口部分に配設される首部とを備え、
    前記ブラケット部材は、ねじ部材を挿通するために両端部に形成される挿通孔を備えると共に、前記第2取付け具の軸心方向視において前記挿通孔の配設位置が前記取付けアームと重ならないように、V字状に形成されていることを特徴とする防振装置。
  2. 前記取付け端部は、その先端周縁部がテーパ状に面取り形成されると共に、
    前記ブラケット部材の貫通孔は、前記取付け端部の圧入側となる周縁部がテーパ状に面取り形成されていることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 前記第2取付け具に取付けられ前記防振基体との間に液体封入室を形成するダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室とに仕切る仕切り体と、前記第1液室と第2液室とを連通させるオリフィスと、前記液体封入室に封入される液体とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の防振装置。
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