JP5628032B2 - 作用剤を含んだポリマーネットワーク、その製造方法、及びその使用方法 - Google Patents

作用剤を含んだポリマーネットワーク、その製造方法、及びその使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5628032B2
JP5628032B2 JP2010518630A JP2010518630A JP5628032B2 JP 5628032 B2 JP5628032 B2 JP 5628032B2 JP 2010518630 A JP2010518630 A JP 2010518630A JP 2010518630 A JP2010518630 A JP 2010518630A JP 5628032 B2 JP5628032 B2 JP 5628032B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
agent
meth
polymer network
weight
acrylate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010518630A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010535258A (ja
JP2010535258A5 (ja
Inventor
テレノアール,アレクサンドル
ライニンガー,ハルトムート
ブロック,ジェームズ
ショアイブ クレシ,モハメド
ショアイブ クレシ,モハメド
シュミット,ハンス−ヴェルナー
ギーザ,ライナー
ランフト,マイク
セルダ,オスカル ラフエンテ
セルダ,オスカル ラフエンテ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2010535258A publication Critical patent/JP2010535258A/ja
Publication of JP2010535258A5 publication Critical patent/JP2010535258A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5628032B2 publication Critical patent/JP5628032B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/015Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using gaseous or vaporous substances, e.g. ozone
    • A61L9/04Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using gaseous or vaporous substances, e.g. ozone using substances evaporated in the air without heating
    • A61L9/042Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using gaseous or vaporous substances, e.g. ozone using substances evaporated in the air without heating with the help of a macromolecular compound as a carrier or diluent
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/08Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests containing solids as carriers or diluents
    • A01N25/10Macromolecular compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/015Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using gaseous or vaporous substances, e.g. ozone
    • A61L9/04Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using gaseous or vaporous substances, e.g. ozone using substances evaporated in the air without heating
    • A61L9/12Apparatus, e.g. holders, therefor

Description

本発明は、(メト)アクリレート、適宜更なるモノマー、及び作用剤を含むオリゴマーからなる作用剤を含んだポリマーネットワークの製造方法、その製造方法により得られるポリマーネットワーク、及び様々な目的、より詳細には、材料の保護又は農作物保護のためのそのネットワークの使用方法に関する。
使用される作用剤には多くの用途があるため、望まない副作用を避けるためにその系において使用される作用剤は比較的低い濃度のみで存在させるが、この低い濃度を比較的長い期間にわたって確かに維持させることが求められる。
この例としては、塗料、フィルム、又は他の材料の防腐剤として使用され、且つ常に最小有効濃度のみでその系中に存在すべき殺生物剤が含まれる。この目的のために、作用剤の遅延解放をもたらす系が求められる。
作用剤の解放を遅延させるために、カプセルに封じ込めた作用剤が知られている。例えば、WO90/02655、WO2004/000953、又はEP1460089A1に開示されているように、作用剤は、例えば、マイクロカプセル(コア−シェルカプセル化)中に封入できる。しかしながら、この方法ではカプセルが破壊されると直ぐに作用剤が解放されるので、長期間に亘る一定の割合での解放はできない。
さらに、作用剤を、その作用剤が遅延して解放されるポリマーネットワークに組み込むことが知られている。また、この方法は、マトリクス封入(matrix encapsulation)として知られている。
US3,220,960には、架橋度の低い親水性共重合体と20〜97%の水とを含む成形体が開示されている。その架橋された共重合体の主な構成要素は、モノオレフィンモノマー、具体的には(メト)アクリル酸エステル、及びまた、第二の構成要素として、少なくとも2種の(メト)アクリル酸基を含む(メト)アクリル酸エステルである。水中に溶解されるものは、例えば、抗菌性物質のような薬剤であることが多い。ハイドロゲル成形体は保護することが要求される媒質中に添加されても良い。
DE 25 28 068 C2には、作用剤を含む共重合体の非水溶性の親水性ゲルが開示されている。その共重合体は、400〜8000g/molの分子量を有し、且ついずれの場合にも2末端オレフィン基及び30〜90質量%の水溶性モノオレフィンモノマー(また適当な場合には、非水溶性モノマーの混合物中に含む)を含む、10〜70質量%の疎水性のマクロマーで構成される。その作用剤は、重合前でさえそれら作用剤をモノマー混合物中に溶解させるか、又は重合体が製造された後にそれら作用剤をゲルに吸収させることによりそのゲル中に収容される。作用剤の性質に依存して、水中に作用剤の90%が解放される時間が30〜300時間となるような例が記載される。多くの処理においてこれは迅速すぎる。
WO90/02655 WO2004/000953 EP1460089A1 US3,220,960 DE 25 28 068 C2
作用剤の解放を一様に大きく遅延させることができる改良されたポリマーネットワークを提供することが本発明の目的であった。ここで、そのネットワーク構造は、とても単純に異なる作用剤の使用、及び求められる解放割合に適合するべきである。さらに、その作用剤は、そのネットワークへの組み込みの結果として改変されるべきではない。
従って、作用剤を含んだポリマーネットワークを製造する方法であって、重合可能なオリゴマーと作用剤、及び適宜更なるモノマー及び/又は助剤を混合する工程、及び得られた混合物を熱的又は光化学的に重合する工程を含む方法において、その重合可能な混合物が、(A)19.9質量%〜99.8質量%のオリゴマーであって、(メト)アクリレート基を含み、平均モル量Mが350〜5000g/molの範囲であり、及びエポキシ(メト)アクリレート類、ポリエステル(メト)アクリレート類、ウレタン(メト)アクリレート類又はポリエーテル(メト)アクリレート類の群から選ばれ、且つ1つのオリゴマー分子に対する(メト)アクリレート基の数の算術平均値が2.1〜5の範囲であるオリゴマー、(B)0質量%〜49.8質量%の少なくとも1種のモノマーであって、オレフィン基を含み、及びモル量Mが350g/mol未満の前記少なくとも1種のモノマー、(C)前記光重合可能な混合物に溶解可能な、0.1質量%〜8質量%の少なくとも1種の開始剤、(D)前記光重合可能な混合物に分散可能又は溶解可能な、0.1質量%〜80質量%の少なくとも1種の作用剤、(E)合わせて0質量%〜20質量%となる、更なる助剤及び/又は添加剤、を含み、且つ上記各質量%は、前記重合可能な混合物の全成分の合計量に基いて表され、及び使用される成分(A)〜(E)全体の量が100%であることを特徴とする方法を発見した。
また、上述の方法により得ることができる作用剤を含んだポリマーネットワークを発見した。
最後に、工業材料、フィルム、塗料、及び分散物の保護の目的のための、及びまた農作物保護における、上述の作用剤を含んだポリマーネットワークの使用方法を発見した。
実施例1及び実施例2における、作用剤の解放時間を配列した図である。
発明の詳細を以下にこれから説明する。
オリゴマー(A)
本発明のポリマーネットワークを構成するための重合可能な混合物は、(メト)アクリレート基を有する少なくとも1種のオリゴマー(A)を含む。
使用されるオリゴマー(A)は、エポキシ(メト)アクリレート、ポリエステル(メト)アクリレート、ウレタン(メト)アクリレート、又はポリエーテル(メト)アクリレートの群から選択される少なくとも1種である。また、2種以上の異なるオリゴマー(A)を使用することができ、それにより効果が増大することが期待される。またさらに、使用されるオリゴマーは上述の構造的特徴を2種以上有しても良い。例えば、エーテル、エポキシ、及びウレタン単位を含むオリゴマーを使用することができる。またそれゆえ、ポリエステル(メト)アクリレート及びポリエーテル(メト)アクリレートの言葉にはそれぞれ、ポリエステルエーテル(メト)アクリレートが含まれる。
この種類のオリゴマー及びそれらの混合物は、基本的に当業者に公知である。そのようなオリゴマーの製造方法は、例えば、DE 102 59 673 A1、EP 280 222 A2、EP 686 621 A1、又はEP 903 363 A1に開示されている。
ポリエーテル(メト)アクリレートは(メト)アクリル酸とアルコキシル化ポリオールのエステル化による、基本的に公知の方法で得ることができる。
アルコキシル化ポリオールは、当業者に公知の方法により、アルキレンオキシドとポリオールの反応により得ることができる。実施可能な形態は、“Houben−Weyl,Methoden der Organischen Chemie”(Thieme Verlag Stuttgart, Heinz Kropf編集、第4版、1970年、1/6a巻、1部、373〜385ページ)に記載されている。
ポリオールは脂肪族、脂環式、又は芳香族のポリオールを使用することができる。好ましくは、それらは直鎖の又は分岐した脂肪族ポリオールである。一般的に言って、そのポリオールは、4〜50の、好ましくは5〜40の、より好ましくは6〜30の、最も好ましくは8〜26の炭素原子を有する。好適なポリオールの例は、DE 102 59 673A1の段落[0011]〜[0026]に開示されている。好ましいポリオールは、例えば、トリメチロールブタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ネオペンチルグリコール、又はペンタエリスリトールを含み、特に好ましくは、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、及びペンタエリスリトールである。
ポリオールはエトキシル化され、プロポキシル化され、又はエトキシル化及びプロポキシル化が混合してなされていてもよいが、好ましくはエトキシル化されたポリオールがよい。アルコキシル化の程度は、ポリマーネットワークの要求される特性に従って、当業者により設定されてよい。好ましいポリオールは、公知の方法で、それぞれの場合の平均アルコキシル化度に関して上述のアルコキシル化の割合、1〜20倍、より好ましくは5〜20倍、非常に好ましくは10〜20倍、そしてより好ましくは12〜20倍のアルコキシル化されたトリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、又はペンタエリスリトールである。
ポリエーテル(メト)アクリレートをもたらす、アルコキシル化されたポリオールと(メト)アクリル酸のエステル化反応は、DE 102 59 674A1の段落[0038]〜[0132]に記載された方法に従って実施することができる。
ポリエステル(メト)アクリレートは、アジピン酸のようなジカルボン酸と、1,4−ブタンジオールのようなジオールと、及びまたトリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、及びペンタエリスリトールのような2以上のOH基を有するアルコールとから開始される、基本的に公知の方法でポリエステルを製造することにより得ることができる。有利なことに、その(メト)アクリレート基は、例えば、ポリエステルの末端COOH基とヒドロキシエチルアクリレートのようなヒドロキシアルキル(メト)アクリレートとの反応により得ることができる。
エポキシ(メト)アクリレートはポリエポキシドと(メト)アクリル酸の反応による、基本的に公知な方法で得ることができる。使用することができるエポキシド化合物は、例えば、脂肪族又は芳香族ポリオールのグリシジルエーテルを含む。この種類の生成物はその多くが市販のものを入手することができる。特に好ましくは、ビスフェノールA、F、又はBタイプのポリグリシジル化合物、それらの完全に水素添加された誘導体、及び1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、グリセロール、トリメチロールプロパン、及びペンタエリスリトールのような多価アルコールのグリシジルエーテルである。特に詳細には、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、及びペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテルが好ましく、より詳細にはビスフェノールAジグリシジルエーテルが好ましい。そのような反応の詳細は、DE 102 59 674 A1の段落[0133]〜[0143]に記載されている。
本発明のさらなる実施形態においては、混合物中でポリエーテル(メト)アクリレートと共にエポキシ(メト)アクリレートを使用することができる。上述の(メト)アクリル酸とアルコキシル化されたポリオールのエステル化のうちに、使用される(メト)アクリル酸は過剰量であることが好ましい。反応混合物からの過剰量のアクリル酸の除去を回避するために、エポキシ(メト)アクリレートを形成するためのポリエポキシドを化学量論的な量で添加することにより過剰量の画分を容易に除去することができる。また、完全にエステル化したアルコキシル化ポリオール及びエポキシエステルと同様に、そのような混合物は二次的構成成分として、エステル化されていない又は部分的にエステル化されたアルコキシル化ポリオール、及びエポキシドとのそれらについての反応生成物自身のような、さらなる生成物を含んでもよい。
ウレタン(メト)アクリレートはウレタン基及び(メト)アクリレート基の両方を含む。それらは、2以上のOH基を含む化合物と、ジイソシアネート又はポリイソシアネートと、及びまたさらに、少なくとも1種のヒドロキシアルキル(メト)アクリレートとの反応による、基本的に公知の方法により得ることができる。好適なジイソシアネート又はポリイソシアネートは、例えば、少なくとも1.8、好ましくは1.8〜5、より好ましくは2〜4のNCO官能価を有する脂肪族、芳香族、脂環式のジイソシアネート及びポリイソシアネート、及びまた、それらのイソシアヌレート、ビウレット、アロファネート、及びウレトジオンを含む。好ましくは、2,4−又は2,6−トリレンジイソシアネート及びそれらの異性体混合物、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、及びジ(イソシアナトシクロヘキシル)メタンが挙げられる。好ましく使用することができるヒドロキシアルキル(メト)アクリレートは、2−ヒドロキシエチル(メト)アクリレート、2−又は3−ヒドロキシプロピル(メト)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノ(メト)アクリレート、ネオペンチルグリコールモノ(メト)アクリレート、グリセロールモノ(メト)アクリレート及びジ(メト)アクリレート、トリメチロールプロパンモノ(メト)アクリレート及びジ(メト)アクリレート、及びペンタエリスリトールモノ(メト)アクリレート、ジ(メト)アクリレート、及びトリ(メト)アクリレートを含む。2−ヒドロキシエチル(メト)アクリレートが特に好ましい。
OH基を含む化合物として、上述のポリエステルを使用することができる。また、本発明の特に好ましい一実施の形態では、上述のエポキシ(メト)アクリレートとポリエーテル(メト)アクリレートの混合物を使用することができる。(メト)アクリル酸とのエステル化に続いて、エポキシ(メト)アクリレートはイソシアネート基と反応することができるOH基を有し、その混合物中に存在する不完全にエステル化されたアルコキシル化ポリオールはOH基を有する。ジイソシアネート及びポリイソシアネートと、及びまたヒドロキシアルキル(メト)アクリレートとの反応後に残留しているイソシアネート基は、例えば、メタノール又はエタノールのような一価アルコールとの反応により不活性化することができる。ウレタン(メト)アクリレートの製造に関するさらなる詳細は、DE 102 59 674 A1の段落[0145]〜[0171]に記載されている。
オリゴマー(A)は350〜5000g/molの平均モル質量Mを有する。Mは好ましくは400〜3000g/molであり、より好ましくは500〜2000g/molであり、最も好ましくは600〜1500g/molである。
オリゴマー(A)1分子あたりの(メト)アクリレート基の数の算術平均値は2.1〜5である。これにより、重合可能な混合物中に存在するオリゴマー分子全てに関する平均がわかる。その平均は、好ましくは2.5〜4.5であり、より好ましくは2.8〜4.2である。また、その平均が維持されるという条件で、結果的に、実際に2官能性又は単官能性オリゴマーがその混合物中に存在しても良い。
基本的に可能なオリゴマー(A)の中から、当業者はポリマーネットワークの要求される特性に従って適切に選択することができる。
重合可能な混合物中に共に使用されるオリゴマー(A)の総量は、19.9〜99.8質量%、好ましくは45〜98質量%、より好ましくは50〜96質量%、最も好ましくは55〜95質量%である。
モノマー(B)
オリゴマー(A)に加えて、適宜、オレフィン基を含み且つモル質量が350g/molより小さい更なるモノマー(B)を使用することができる。モル質量は、300g/molより小さいことが好ましい。例えば、ネットワークの密度又はネットワークの極性のような、ポリマーネットワークの特性に要求される作用を発揮させるために、当業者はこの種類のモノマーを使用することができる。
そのモノマーは、好ましくは1〜3のオレフィン基を有する。そのオレフィン基は、好ましくは(メト)アクリレート基及び/又はビニルエーテル基、より好ましくは(メト)アクリレート基、最も好ましくはアクリレート基である。
使用することができるモノマー(B)の例は、C−C20のアルキル(メト)アクリレート、又は20までの炭素原子を有する芳香族ビニルを含む。例えば、メチル(メト)アクリレート、エチル(メト)アクリレート、n−ブチル(メト)アクリレート、2−エチルヘキシル(メト)アクリレート、又は4−tert−ブチルシクロヘキシル(メト)アクリレートが含まれる。適切な芳香族ビニル化合物は、例えば、ビニルトルエン、α−ブチルスチレン、4−n−ブチルスチレン、4−n−デシルスチレン、又はスチレンが含まれる。この種類の比較的無極性のモノマー(B)を用いて、極性が低減されたネットワークを得ることができる。
本発明の一つの変形例として、更なる官能基を有するモノマーを使用することができる。適切に選択された基を使用することにより、例えば、ネットワークと作用剤の間に狙った方法で、そして、結果的に作用剤の解放速度を調節できる、水素結合の形成のような二次的な相互作用を発現させることができる。比較的極性を有するネットワークは、ポリアルキレンオキシド単位、より詳細にはポリエチレンオキシド単位を包含するOH基置換されたC−C20アルキル(メト)アクリレート又は(メト)アクリレートであるモノマー(B)により得ることができる。例えば、ヒドロキシエチル(メト)アクリレート、ヒドロキシブチル(メト)アクリレート、又はポリエチレングリコール(メト)アクリレートが含まれる。
更なるモノマー(B)は、例えば、トリメチロールプロパンのトリ(メト)アクリル酸エステル、ペンタエリスリトールのテトラ(メト)アクリル酸エステル、及びそれらのエトキシル化及び/又はプロポキシル化誘導体、及び、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−エタンジオール、1,3−又は1,4−又は1,6−ヘキサンジオールのジ(メト)アクリル酸エステルが含まれる。加えて、また例えば、COOH基を包含するモノマー(B)を使用することも可能である。
好ましいモノマー(B)は、例えば、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジシクロペンタジエニルアクリレート、及びトリエチレングリコールジビニルエーテルが含まれる。
重合可能な混合物中に共に使用されるモノマー(B)の総量は、0〜49、8質量%、好ましくは5〜45質量%、より好ましくは10〜40質量%、最も好ましくは20〜40質量%である。
また一般に、存在するモノマー(B)の量は、モノマー(B)の量がオリゴマー(A)及びモノマー(B)の合計量に基づいて50質量%以下、好ましくは45質量%以下となるように設定される。
重合開始剤(C)
さらに、重合可能な混合物は、光重合可能な混合物中に溶解する少なくとも1種の重合開始剤を含む。当のその開始剤は、要求される重合手法に従って当業者に選択される光化学及び熱のどちらの活性化型重合開始剤であってもよい。
使用することができる光開始剤は、例えば、モノ−又はビスアシルホスフィンオキシド、ベンゾフェノン又はヒドロキシアセトフェノン、それらの誘導体、又はこれらの光開始剤の混合物を含む。具体的な例は、DE 102 59 673 A1の段落[0179]〜[0184]に開示されている。光開始剤は、使用される放射線(radiation)の性質に従って、公知の方法で当業者により選択される。
使用することができる熱開始剤は、もしそれらの熱安定性が早期のブレークダウンを受けないようであれば、基本的に当業者に公知の開始剤である。例としては、ジベンジルペルオキシド、tert−ブチルペルオクトエイト、tert−ブチルペルオキシイソブチレート、又は2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)が含まれる。
重合開始剤の量は、重合可能な混合物の成分の総量に基づいて、0.1〜8質量%、好ましくは1〜6質量%、より好ましくは2〜5質量%である。
作用剤(D)
さらに、重合可能な混合物は、少なくとも1種の作用剤(D)を含む。一般的には、“作用剤(active)”という言葉の意味を、当業者は生物体中で効果又は反応を生じさせる物質を包含するものと理解する。例としては、農薬、薬剤、殺生物剤、防腐剤、伝達物質、又は芳香剤及びフレーバーが含まれる。本発明における意味における“作用剤”という言葉は、もっと幅広い意味で使用されることを意図されており、非生物系中で何らかの効果又は反応を生じさせる物質を含むことを意図されている。そのような物質の例としては、染料又は標識化合物を含む。
作用剤(D)は光重合可能な混合物中に溶解性又は少なくとも分散性があり、好ましくはその混合物中に溶解性があるべきである。当業者にとって、その溶解性は光重合可能な混合物の性質、より詳細にはオリゴマー(A)、及び適宜にモノマー(B)の性質に依存することは自明である。あるオリゴマーに良好な溶解性を有する作用剤が、他のオリゴマーにはそれほど良好ではない溶解性を有していても良い。その溶解性は、重合可能な混合物中に特に要求される濃度で溶解するために、少なくとも十分に高くなければならない。当業者は、その作用剤に従って、オリゴマー(A)及びモノマー(B)に関する限り、適切な選択をする。
さらに、重合反応のうちに、ネットワーク成分と化学結合を形成することで作用剤の解放が低減しないように、作用剤はできるだけネットワークと反応しないようにするべきである。より詳細には、作用剤は、作用剤自体にいずれのオレフィン系の重合可能な基も含ませるべきではない。溶解性を有する助剤が好ましいが、助剤(D)が重合可能な混合物中に分散することができれば、本発明の実施のためには十分である。重合可能な混合物中では、基本的に公知の方法で、対応する助剤が用いられることにより、より詳細には、対応する界面活性剤が用いられることにより、助剤の分散性を高めることができる。
重合可能な混合物中で共に使用される作用剤(D)の総量は、0.1〜80質量%であり、好ましくは1〜30質量%であり、より好ましくは2〜10質量%であり、最も好ましくは3〜8質量%である。
本発明の好ましい一実施の形態では、作用剤は殺生物剤である。ここで、当の殺生物剤は、どのような種類の殺生物的に作用する物質でもよく、例えば、殺菌剤、殺真菌剤、除草剤、殺虫剤、殺藻剤、ダニ駆除剤、消毒薬、軟体動物駆除剤、殺線虫剤、殺鼠剤、又は抗ウイルス剤のような物質が挙げられる。
殺生物剤は、例えば、コンテナにおけるカビの繁殖及び/又は腐敗の予防を意図した、より詳細には最初の開封後のそれらの予防を意図した、缶又はコンテナ中での保存のための殺生物剤でよい。保護のための物質の例は、より詳細には、包装されたエマルジョンペンキ又はワニスが含まれる。
また、殺生物剤は、コーティングフィルムへのカビ、細菌、及び/又は藻類の蔓延の予防を意図した、フィルム保護のための殺生物剤でも良い。
適切な殺生物剤の例としては、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−メチルイソチアゾリン−3−オン、ブロノポール、ジンクピリチオン、N2−tert−ブチル−N4−エチル−6−メチルチオ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン(テルブトリン)、3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバマート、及びメチルイソチアゾリノン、オクチルイソチアゾリノン、ジクロロオクチルイソチアゾリノン、又はベンズイソチアゾリノンのようなイソチアゾリノン誘導体が含まれる。
さらなる例としては、農作物保護に使用することができる殺生物性の作用剤が含まれる。例としては、フェンプロピモルフ、エポキシコナゾール、又はジチアノンのような殺真菌剤、又はジカンバ、イマザピル、イマザモックス、イマザピック、メタザクロル、サフルフェナシル、又はテルブトリンのような除草剤が含まれる。
化合物は、好ましくは、例えば、N2−tert−ブチル−N4−エチル−6−メチルチオ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン(テルブトリン)のような除草剤でよい。
本発明のさらなる好ましい実施の形態では、その作用剤は伝達物質又は香気であり、特に、フェロモンであり、特に、農作物保護のために適用されるフェロモンである。フェロモンの例は、酢酸(Z)−9−ドデセニル((Z)-dodec-9-enyl acetate)である。それらは、例えば、(キクイムシの罠への)集合のため、又は(ヨーロッパブドウヒメハマキ(European grape berry moth)の)方向感覚を喪失させるために使用することができる。
異なる作用剤の混合物もまた使用することができることは理解される。要求される最終用途に従って、当業者は作用剤の適切な選択を行う。
助剤及び添加剤(E)
さらに、重合可能な混合物は0〜20質量%の更なる助剤及び/又は添加剤(E)を含んでよい。このようにして、その最終用途に従って、ポリマーネットワークの特性に対応して適合させることができる。
当の助剤及び/又は添加剤は、例えば、抗酸化剤、UV安定剤、活性剤、充填剤、顔料、染料、脱ガス剤、光沢剤、帯電防止剤、難燃剤、増粘剤、揺変剤、流量調整助剤、バインダー、消泡剤、又は界面活性剤でも良い。
UV安定剤は、例えば、オキサニリド、トリアジン及びベンゾトリアゾール、及びベンゾフェノンで良い。それらは単独で、又は適当なフリーラジカル消去剤と共に使用することができる。適当なフリーラジカル消去剤は、例えば、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、2,6−ジ−tert−ブチルピペリジン、又はそれらの誘導体(例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート)のような立体障害アミンである。
さらなる助剤及び/又は添加剤(E)の量は、好ましくは0〜15質量%、より好ましくは0〜10質量%、最も好ましくは0〜5質量%である。
ポリマーネットワークの製造
ポリマーネットワークは、好ましくは、重合処方の光化学的又は熱的に活性化されたフリーラジカル重合により製造することができる。
この目的のために、まず、成分(A)、(C)、(D)、並びに適宜(B)及び(E)がお互いに全て混合される。混合は、例えば、単純なロールミキサーのような、典型的な混合ユニットにより行われてよい。重合開始剤は、要求される重合手法に従って選択される。重合が熱的に行われる部位では、混合時の温度は開始剤の10時間の半減期の温度、10h−t1/2より十分に低く維持するべきである。80℃より大きいT(10h−t1/2)が適切であるとわかった。
本発明の好ましい一実施の形態では、製造は光化学的に行われる。通常、この目的のための重合性組成物は、例えば、ガラスのような好適な基材に、例えばナイフ塗布によって薄いフィルムに加工される。フィルムの厚さに制約はない。例えば、5mmまで、通常2mmまでの厚さのフィルムでもよい。フィルムの厚さは、10〜500μm、好ましくは20〜350μm、より好ましくは30〜250μm、最も好ましくは50〜200μmが適当であることがわかった。
その後、そのフィルムは重合のための適当な線源で照射されて良い。照射硬化は好ましくは紫外線又は紫外可視光への照射により行われる。使用される線源の例としては、高圧水銀灯、レーザー、パルスランプ(閃光)、ハロゲンランプ、又はエキシマエミッターが含まれる。また、二以上の線源が硬化のために使用することができることが理解され、またそれらの線源がそれぞれ異なる波長範囲で放射されることも理解される。
また、もし適切であれば、照射は、例えば不活性ガス雰囲気下のように、酸素の無い状態で実施することができる。適当な不活性ガスは、より詳細には窒素、希ガス、又は二酸化炭素を含む。
架橋結合の後に、重合フィルムは基材から除去することができる。それはそのままで使用することができ、でなければ、例えば重合後に細片を形成するために細かに砕くことができ、又は粉末にするためにすりつぶすことができる。得られる粒子は、例えば、5〜100μm、好ましくは10〜60μmの直径を有する。しかし、本発明がその直径に制限されることはない。また、重合フィルムを基材と一緒に使用することもでき、又は基材と一緒に重合フィルムを細かく砕くこともできる。
光化学的重合と同様に、熱的重合は、十分な温度へフィルムを加熱することにより実施することができ、またそれは熱的重合のためのフィルムを500μmより厚くすることを可能にする。
本発明の好ましい一実施の形態では、熱的重合は懸濁重合(ビーズ重合とも言う)として実施される。この場合、ポリマーネットワークは微細ポリマー粒子の形状で得られる。懸濁重合の手法は基本的に当業者に公知であり、例えば、“Houben−Weyl”(E20巻、1149ページ)に記載されている。特に、一定の粒度分布を有する生成物の製造方法がEP 046 535及びWO 02/24755により開示されている。
懸濁重合においては、まず、重合可能な混合物が適当な分散ユニットを用いて水中に懸濁される。このような状況においては、少量のSDSのような適当な界面活性剤を水相に添加することが適切であることがわかった。続いて、懸濁された粒子は混合物全体として80〜100℃の加熱により重合される。例えば、ある環境では、分散操作により導入される熱のみで十分である。粒子の大きさは分散操作の激しさにより、及び界面活性剤の量により調節することができる。その粒子は、球体、楕円体、引き伸ばされた、平面の、又は他の不規則な形状でも良い。好ましい粒子は、0.2〜50μmの大きさを有する。非球形の粒子の場合には、この図はそれぞれの場合において長径のことを述べている。
作用剤を含んだポリマーネットワークの特性及び使用方法
作用剤(D)を含んだポリマーネットワークは、作用剤が中でその効果を示す系とネットワークとの接触により使用することができる。これは、例えば、その系とそのままのフィルムとの接触、又はその系と、例えば、粉末のような粉砕した物質の接触により実施することができる。
作用剤(D)は非共有結合的相互作用によりしっかりとそのネットワーク中に結び付けられる。一方では、そのネットワーク中への作用剤の結合の結果として、その作用剤は、一方では、大きく遅延された速度に限定されてその系へ伝達される。さらに、そのネットワーク中での作用剤は、周囲の効果から保護され、そして、それら作用剤が全く分解されない、又はそれらが少なくとも大きく遅延して分解されるという結果がもたらされる。そのネットワークは水溶性ではないので、おまけに水溶性の作用剤を水環境に固定することができるという結果がもたらされる。
作用剤の解放速度は化学的及び物理的パラメータにより調節することができる。調節のための化学的及び物理的パラメータは、作用剤とネットワークの間の非共有結合的相互作用、及びまたネットワーク密度とネットワーク膨張の間の非共有結合的相互作用を含む。オリゴマー(A)及び/又は比較的多数(例えば、3以上)の(メト)アクリレート基を有するモノマー(B)の使用によるネットワーク密度の増大は、作用剤の解放の遅延という一般的な効果をもたらす。当然、その解放は低温よりも上昇された温度下においてより速くなる。
作用剤として殺生物剤を含むポリマーネットワークは、例えば、工業材料の保護のために、より詳細には、微生物の蔓延からその材料を保護するために使用することができる。
工業材料の例としては、好ましくは液体工業材料、より詳細にはコーティング材料、塗料、含浸材料、ワニス、フレキソインク又はインクジェットインクのようなカラー又は印刷インク、例えば、アクリレート又はスチレン−アクリレート分散物のような分散物、及びまた、例えば、壁画、表面コーティング又は織物用助剤として使用するためのそのような分散物の製剤が含まれる。更なる例としては、ポリウレタン分散物、及び、例えば、木材、紙、又はプラスチック上のコーティングのための透明ワニスの製造のためのような、それらポリウレタン分散物の使用方法が含まれる。また、その材料は、石工職人のしっくいのような建築分野からの製造物でもよい。
工業材料は、好ましくは塗料及び/又は分散物でもよい。これらは、好ましくは、例えば、水性分散物又は水性塗料のような水性の工業材料でよい。さらに、何らかのコーティング材料のフィルムが好ましく用いられる。
作用剤を含んだポリマーネットワークが、例えば、ネットワークと工業材料、より詳細にはネットワークと塗料及び/又は分散物から形成された粉末又は粒子の混合により、使用されてもよい。これは、好ましくは、製品が適切なパッケージに分配される前、又は単に製品が適切なパッケージに分配された後に行われて良い。このようにして、工業材料は長期の貯蔵でさえも保護される。コーティング材料、より詳細には塗料及び/又は分散物の処理に続いて、その結果として生じるフィルムが同様に保護される。
ここで、作用剤、より詳細には使用される殺生物剤の性質は、保護される材料の性質、及び/又は材料が使用される環境により左右される。従って、例えば、水中工法のためのコーティング材料、及びそれらを使用して処理されたフィルムは、特に藻類に蔓延に対して良好に保護されるに違いない。当業者は、要求される特定の最終用途に対して特に好適な作用剤を知っている。
また、要求される処理に依存して、2以上の作用剤を組み合わせて使用することも可能である。これは、ネットワークの製造の際に、2以上の作用剤を使用することにより成し遂げることができる。
本発明の特に好ましい一実施の形態では、少なくとも2種の異なるポリマーネットワークの組み合わせに使用することができ、それらポリマーネットワークのそれぞれが異なる作用剤を含む。この場合、それぞれのポリマーネットワークは、それぞれの場合における作用剤の解放速度を等しくするようにして作用剤に適合させることができる。このようにして、その系において両方の作用剤の一致した割合が保証される。
本発明の更なる好ましい実施の形態では、作用剤は、例えば、殺虫剤又は除草剤のような農薬であっても良い。この種類のポリマーネットワークは、農作物防護のために使用することができる。
一つの好ましい農作物保護の適用では、作用剤は除草剤である。最適活性のために、除草剤は土壌深くに浸透させすぎるべきではなく、その代わり地面の最上層に留めるべきである。それらの粒子サイズ及び非水溶性のため、ポリマーネットワークの粒子は大地の表面に留まり、又は、少なくとも、深層へのそれらの浸透は大きく遅延される。これは、その表面又は地表層への作用剤の有効濃度を保証する。
本発明のネットワークは、農薬の特に強く遅延された解放をもたらす。それゆえに、そのネットワークは、保護される領域が後退しなければならない時間間隔が大きく増大することにより、長期間の適用に特に適している。そのような処理の例としては、森林、線路床及びレール盛土の処理、又は高圧電線下の領域の処理が含まれる。
さらに、本発明のネットワークは、例えば船体の処理のための、例えばよごれ止め塗料又はコーティングの成分として適している。
以下の例は、本発明をより詳細に説明することを意図している。
使用される出発材料
ウレタンアクリレート(A1)の製造
DE 102 59 673 A1、16ページの説明に従い、ウレタンアクリレートB1をウレタンアクリレートに使用した。平均モル質量Mは約1100g/molであり、平均アクリレート官能価は約3.4である。
ポリエステルアクリレート(A2)の製造
ポリエステルアクリレート(A2)の製造はEP 686 621 A1、5/6ページからの例に従って実施した。平均モル質量Mは約650g/molであり、平均アクリレート官能価は約4.0である。
ポリエステルアクリレート(A3)の製造
ポリエステルアクリレート(A3)の製造はEP 0126341 A1からの例8に従って実施した。平均モル質量Mは約1100g/molであり、平均アクリレート官能価は約2.6である。
ポリエーテルアクリレート(A4)の製造
最初に、トリメチロールプロパンを一般的な方法によりエトキシル化した(平均エトキシル化度は約3.5である)。それから、得られたエトキシル化トリメチロールプロパンをアクリル酸で完全にエステル化した。
平均モル質量Mは約450g/molであり、平均アクリレート官能価は約3.0である。
エポキシアクリレート(A5)の製造
エポキシアクリレート(A5)の製造は、EP 921 168 A1からの例1aに従って実施した。平均モル質量Mは約510g/molであり、平均アクリレート官能価は約2.4である。
作用剤
作用剤Dは:
D1 テルブトリン(N2−tert−ブチル−N4−エチル−6−メチルチオ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン,殺藻剤/除草剤)
D2 ジカンバ(3,6−ジクロロ−2−メトキシ安息香酸,除草剤)
D3 フェロモン
を使用した。
ウレタンアクリレート(A1)中でのテルブトリンの溶解性は8〜10質量%、ポリエーテルアクリレート中では16〜18質量%、そして水中では約20mg/lである。
光開始剤
光開始剤は2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オンを使用した。
実施例1〜6
作用剤を含んだポリマーネットワークの光化学的な製造:
オリゴマー(A)、適宜モノマー(B)、光開始剤(C)、及び作用剤(D)、及びまた、適宜(E)を、表1に示した量で、ローラーミキサーを使用して10〜48時間、お互いに強く混合した。続いて、ドクターブレード(実施例1〜3:200μm;実施例4:50μm)を用いてガラス板に、表1に示した厚さでフィルムを施し、そのフィルムを130W/cmの強度を有するUV光で2回、それぞれ約0.5秒間照射した。
コーティングしたフィルムはガラス板から注意深く取り除いた。フィルムの部分から直径70mmの円盤状の孔を開けた。その円盤を作用剤の解放の実験のために使用した。
Figure 0005628032
実施された試験の組成:それぞれの場合において、全ての量のデータは、重合可能な組成物の全ての成分の量に基づいた質量%である。(TMPTA:トリメチロールプロパントリアクリレート)
実施例7
フィルムの粉末への加工
最初に、実施例4に従って得られたコーティングされたフィルムをガラス板から除去した。その間に、そのフィルムは既に多数の小片に破壊された。その後、小片を超遠心ミル(ZM 100,Retsch)使用して粉砕した。そのミルのローターは予めドライアイスで冷却していた。粉砕は2回行った。最初の粉砕では500μmの環状の篩を使用し、2回目の粉砕では80μmの環状の篩を使用した。約5〜100μmのサイズの粒子を得た。
実施例8
懸濁重合法による作用剤を含んだポリマーネットワークの製造
オリゴマーA4を使用して懸濁重合を行った。
17.3g(86.5質量%)のオリゴマー(A4)、2gのテルブトリン(10質量%)、0.6gのジベンゾイルペルオキシド(3質量%)、及び0.1gの1−オクタデカノール(0.5質量%)の混合物を、透明な溶液が得られるまで暗所で48時間撹拌した。その後、その混合物を0.5%強度のNaHPO水溶液200gに注ぎ、そしてその系に、さらに0.2gのドデシル硫酸ナトリウムを添加し、分散ユニット(Ultra−Turrax T25,IKA Labortechnik)を使用して9500rpmで水溶液中に分散した。その混合物を、最初に80℃まで急速に加熱し、それからさらにゆっくり、重合が開始するまで、88〜92℃で10分間加熱した。重合後に、得られた生成物をろ過により分離し、洗浄し、そして乾燥した。結果として生じた粉末小片(powder crumbs)を乳鉢で注意深く細かく砕いた。これにより、約50〜200nmのサイズの微細な粒子を得た。
得られた粉末は、(例えば、塗料分散物の)保護が要求される媒質に直接添加することができる。
試験結果
水と接触した作用剤の解放を実施例1〜3、及び実施例5で得られたそれぞれのネットワークで測定した。
この目的のために、上述のことから得られたフィルム円盤を40mlの完全な純水を含有する密閉可能な容器中に室温で置いた。そして、その容器を密閉状態で一定時間室温で保管した。
その後円盤を取り除き、そして40mlの新しい水を含むさらなる容器中で室温で一定時間保管した。この処理サイクルを数回繰り返した。
水中でのそれぞれの貯蔵において、作用剤が解放された。その水中での作用剤のそれぞれの濃度を円盤の除去の前にHPLCを用いて分析した。
その解放された量をそれぞれの場合で表2に要約する。
Figure 0005628032

実施例1及び実施例2に従って、作用剤の解放の時間プロフィル(time profile)を図1中に配列した。
解放速度はポリマーネットワークのための成分の選択により非常に効果的に調節することができ、そしてその解放はそのネットワーク構造を用いることにより非常に大きな程度で遅延することができることがその結果より示された。実施例2では、1000時間より多くの時間の経過後でさえ、作用剤が11%のみしか解放されていない。

Claims (18)

  1. 作用剤を遅れて解放させるための、該作用剤を含んだポリマーネットワークを製造する方法であって、
    重合可能なオリゴマーと作用剤、及び適宜更なるモノマー及び/又は助剤を混合する工程、及び得られた混合物を熱的又は光化学的に重合する工程を含む方法において、
    重合可能な混合物が以下の成分:
    (A)19.9質量%〜99.8質量%の少なくとも1種のオリゴマーであって、(メト)アクリレート基を含み、平均モル質量M4501100g/molの範囲であり、及びエポキシ(メト)アクリレート類、ポリエステル(メト)アクリレート類、ウレタン(メト)アクリレート類の群から選ばれ、且つ1つのオリゴマー分子に対する(メト)アクリレート基の数の算術平均値が2.1〜5の範囲であるオリゴマー、
    (B)0質量%〜49.8質量%の少なくとも1種のモノマーであって、(メト)アクリレート基を含み、及びモル量Mが350g/mol未満の前記少なくとも1種のモノマー、
    (C)前記重合可能な混合物に溶解可能な、0.1質量%〜8質量%の少なくとも1種の開始剤、
    (D)前記重合可能な混合物に分散可能又は溶解可能な、0.1質量%〜80質量%の少なくとも1種の作用剤、
    (E)合わせて0質量%〜20質量%となる、更なる助剤及び/又は添加剤、
    を含み、且つ
    上記各質量%は、前記重合可能な混合物の全成分の合計量に基いて表され、及び使用される成分(A)〜(E)全体の量が100%であり、
    前記作用剤は、殺生物剤、農薬、除草剤、防腐剤、及び農作物保護のために適用されるフェロモンから成る群から選ばれることを特徴とする方法。
  2. 作用剤を遅れて解放させるための、該作用剤を含んだポリマーネットワークを製造する方法であって、
    重合可能なオリゴマーと作用剤、及び適宜更なるモノマー及び/又は助剤を混合する工程、及び得られた混合物を熱的又は光化学的に重合する工程を含む方法において、
    重合可能な混合物が以下の成分:
    (A)19.9質量%〜99.8質量%の少なくとも1種のオリゴマーであって、(メト)アクリレート基を含み、平均モル質量M4501100g/molの範囲であり、及びエポキシ(メト)アクリレート類、ポリエステル(メト)アクリレート類、ウレタン(メト)アクリレート類又はポリエーテル(メト)アクリレート類の群から選ばれ、且つ1つのオリゴマー分子に対する(メト)アクリレート基の数の算術平均値が2.1〜5の範囲であるオリゴマー、
    (B)質量%〜49.8質量%の少なくとも1種のモノマーであって、(メト)アクリレート基を含み、及びモル量Mが350g/mol未満の前記少なくとも1種のモノマー、
    (C)前記重合可能な混合物に溶解可能な、0.1質量%〜8質量%の少なくとも1種の開始剤、
    (D)前記重合可能な混合物に分散可能又は溶解可能な、0.1質量%〜80質量%の少なくとも1種の作用剤、
    (E)合わせて0質量%〜20質量%となる、更なる助剤及び/又は添加剤、
    を含み、且つ
    上記各質量%は、前記重合可能な混合物の全成分の合計量に基いて表され、及び使用される成分(A)〜(E)全体の量が100%であることを特徴とする方法。
  3. 前記重合後に結果として生じるポリマーネットワークが、粉末に加工されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記重合が、重合可能な混合物の10〜500μmの厚さを有するフィルムへの加工、該フィルムへの化学線放射による照射、及び重合後のフィルムの粉砕により光化学的に実施されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  5. 前記重合が、懸濁重合法により熱的に実施され、且つ前記懸濁重合法のうちに形成されるポリマーネットワークの粒子サイズが、0.2〜50μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  6. 1つのオリゴマー分子に対する(メト)アクリレート基の数の平均値が、2.5〜4.5であることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の方法。
  7. 前記モノマー(B)が、1〜3のオレフィン基を包含するオレフィン基を含むことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の方法。
  8. 前記少なくとも1種の作用剤が、殺生物剤、除草剤、伝達物質及び/又は香気からなる群から選択される作用剤であることを特徴とする請求項2、及び請求項2を引用する請求項3〜7の何れか1項に記載の方法。
  9. 前記作用剤が、少なくとも2種使用されることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の方法。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載の方法により得られる、作用剤を遅れて開放させるための、該作用剤を含んだポリマーネットワーク。
  11. 前記作用剤が、殺生物剤であることを特徴とする請求項10に記載の作用剤を含んだポリマーネットワーク。
  12. 前記作用剤が、農薬であることを特徴とする請求項10に記載の作用剤を含んだポリマーネットワーク。
  13. 前記作用剤が、除草剤であることを特徴とする請求項10に記載の作用剤を含んだポリマーネットワーク。
  14. 請求項2、及び請求項2を引用する請求項3〜9の何れか1項に記載の方法により得られる、作用剤を遅れて開放させるための、該作用剤を含んだポリマーネットワークであって、
    前記作用剤が、伝達物質及び/又は香気であることを特徴とするポリマーネットワーク。
  15. フィルム、塗料、及び分散物の保護のための請求項11に記載の作用剤を含んだポリマーネットワークの使用方法。
  16. 農作物保護のための請求項12に記載の作用剤を含んだポリマーネットワークの使用方法。
  17. 植物の生長調節のための請求項13に記載の作用剤を含んだポリマーネットワークの使用方法。
  18. 少なくとも2種の異なるポリマーネットワークの組み合わせであって、前記ポリマーネットワークがそれぞれ異なる作用剤を含むものの前記組み合わせが使用されることを特徴とする請求項15〜17の何れか1項に記載の方法。
JP2010518630A 2007-08-02 2008-07-25 作用剤を含んだポリマーネットワーク、その製造方法、及びその使用方法 Expired - Fee Related JP5628032B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP07113711 2007-08-02
EP07113711.1 2007-08-02
PCT/EP2008/059780 WO2009016112A2 (de) 2007-08-02 2008-07-25 Wirkstoffe enthaltende polymernetzwerke, verfahren zu deren herstellung sowie deren verwendung

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010535258A JP2010535258A (ja) 2010-11-18
JP2010535258A5 JP2010535258A5 (ja) 2011-09-08
JP5628032B2 true JP5628032B2 (ja) 2014-11-19

Family

ID=40150537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010518630A Expired - Fee Related JP5628032B2 (ja) 2007-08-02 2008-07-25 作用剤を含んだポリマーネットワーク、その製造方法、及びその使用方法

Country Status (16)

Country Link
US (1) US8653004B2 (ja)
EP (1) EP2184978A2 (ja)
JP (1) JP5628032B2 (ja)
KR (1) KR101578564B1 (ja)
CN (1) CN101778562A (ja)
AR (1) AR068189A1 (ja)
AU (1) AU2008281829B9 (ja)
BR (1) BRPI0814297A2 (ja)
CA (1) CA2695661C (ja)
CL (1) CL2008002290A1 (ja)
MY (1) MY152094A (ja)
NZ (1) NZ582948A (ja)
RU (1) RU2478285C2 (ja)
TW (1) TWI475035B (ja)
WO (1) WO2009016112A2 (ja)
ZA (1) ZA201001468B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102027081A (zh) * 2008-05-14 2011-04-20 巴斯夫欧洲公司 涂覆玻璃、聚乙烯或聚酯容器的方法以及适用于所述涂覆方法的含水配料
US10918756B2 (en) * 2016-11-02 2021-02-16 Dow Global Technologies Llc Solid non-aqueous gel air odorizer
CN111978479B (zh) * 2020-08-11 2021-11-12 珠海赛纳三维科技有限公司 三维成型用材料、三维物体及其切片层

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3220960A (en) 1960-12-21 1965-11-30 Wichterle Otto Cross-linked hydrophilic polymers and articles made therefrom
US4177056A (en) 1974-06-27 1979-12-04 Ciba-Geigy Corporation Water-insoluble hydrophilic copolymers used as carriers for medicaments and pesticides
CH616694A5 (en) * 1974-06-27 1980-04-15 Ciba Geigy Ag Process for the preparation of crosslinked, water-insoluble, hydrophilic copolymers
DE3031737A1 (de) 1980-08-22 1982-04-01 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Verfahren zur herstellung von perlpolymerisaten einheitlicher teilchengroesse
US4483759A (en) * 1982-07-02 1984-11-20 Thermedics, Inc. Actinic radiation cured polyurethane acrylic copolymer
DE3316593A1 (de) 1983-05-06 1984-11-08 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur herstellung von (meth)-acrylsaeureestern und deren verwendung
US4614787A (en) * 1984-11-13 1986-09-30 Thermedics, Inc. Drug dispensing wound dressing
US4638043A (en) 1984-11-13 1987-01-20 Thermedics, Inc. Drug release system
EP0223245A3 (en) * 1985-11-21 1989-05-10 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Curable compositions for dental drugs having sustained release property
JPS6381112A (ja) * 1986-09-24 1988-04-12 Mitsubishi Petrochem Co Ltd 光硬化性芳香ゲル組成物
DE3706355A1 (de) 1987-02-27 1988-09-08 Basf Ag Additionsprodukte aus acrylaten und aminen sowie deren verwendung in strahlungshaertbaren massen
US5030665A (en) * 1988-04-08 1991-07-09 Becton, Dickinson And Company Ultraviolet cured peelable film and method therefor
WO1990002655A1 (en) 1988-09-06 1990-03-22 Encapsulation Systems, Inc. Realease assist microcapsules
JPH0671159A (ja) * 1992-08-27 1994-03-15 Dainippon Ink & Chem Inc 充填カプセルの製造方法
DE4420012A1 (de) * 1994-06-08 1995-12-14 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von strahlungshärtbaren Acrylaten
ATE342295T1 (de) * 1995-07-28 2006-11-15 Genzyme Corp Biologische abbaubare multiblokhydrogene und ihre verwendung wie trägerstoffe fur kontrollierte freisetzung pharmakologisch activen werstoffe und gewebekontaktmaterialen
EP0903363B1 (de) 1997-09-22 2005-09-28 Basf Aktiengesellschaft Verfahren zur Herstellung strahlungshärtbarer, Urethangruppen enthaltender Prepolymere
US6102205A (en) * 1997-10-08 2000-08-15 Medlogic Global Corporation Prepolymer compositions comprising an antimicrobial agent
DE19753322A1 (de) * 1997-12-02 1999-06-10 Basf Ag Strahlungshärtbare Massen auf Basis von Epoxid(meth)acrylaten
EP1230855B1 (en) 1999-11-19 2008-10-01 Nof Corporation Sustained-release preparation of aqueous dispersion type and process for producing the same
KR20030051653A (ko) 2000-09-21 2003-06-25 메르크 파텐트 게엠베하 폴리스티렌 마이크로비이드 및 그것의 제조 방법
DE60239140D1 (de) * 2001-10-10 2011-03-24 Microban Products Co Antimikrobielle strahlungshärtbare beschichtung
US20040242763A1 (en) * 2001-11-28 2004-12-02 Michel Tielemans Radiation-curable polyurethane dispersion
WO2004000953A1 (de) 2002-06-19 2003-12-31 Thor Gmbh Beschichtungsmasse mit biozidmikrokapseln
DE10259674A1 (de) 2002-12-18 2004-07-15 Röhm GmbH & Co. KG Derivatisierung hochmolekularer Polymethacrylimide
DE10259673A1 (de) 2002-12-18 2004-07-01 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von strahlungshärtbaren Urethan(meth)acrylaten
DE10300271A1 (de) * 2003-01-08 2004-07-22 Mnemoscience Gmbh Photosensitive polymere Netzwerke
GR1004764B (el) 2003-02-14 2004-12-16 Ιδρυμαατεχνολογιασακαιαερευνασα}Ιτεb-Ερευνητικοαινστιτουτοαχημικησαμηχανικησακαιαχημικωναδιεργασιωναυψηλησαθερμοκρασιασαα Ελεγχομενηααποδεσμευσηααντιμικροβιακωναουσιωνααποαπολυμερικεσαμητρεσαα

Also Published As

Publication number Publication date
US20120157316A1 (en) 2012-06-21
US8653004B2 (en) 2014-02-18
MY152094A (en) 2014-08-15
AR068189A1 (es) 2009-11-11
WO2009016112A2 (de) 2009-02-05
RU2010107368A (ru) 2011-09-10
KR101578564B1 (ko) 2015-12-28
CA2695661C (en) 2015-12-01
TWI475035B (zh) 2015-03-01
JP2010535258A (ja) 2010-11-18
BRPI0814297A2 (pt) 2014-10-14
CL2008002290A1 (es) 2009-10-23
TW200922950A (en) 2009-06-01
RU2478285C2 (ru) 2013-04-10
ZA201001468B (en) 2011-05-25
CA2695661A1 (en) 2009-02-05
AU2008281829B2 (en) 2013-08-15
CN101778562A (zh) 2010-07-14
EP2184978A2 (de) 2010-05-19
AU2008281829B9 (en) 2014-05-29
NZ582948A (en) 2012-04-27
WO2009016112A3 (de) 2009-12-23
AU2008281829A1 (en) 2009-02-05
KR20100066473A (ko) 2010-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Sikder et al. Recent trends in advanced polymer materials in agriculture related applications
CN108135161B (zh) 含有信息素的可氧化降解的投射物
Akelah Novel utilizations of conventional agrochemicals by controlled release formulations
TW474786B (en) Use of an encapsulated bioactive composition
US20230021302A9 (en) Method for preparing biodegradable microcapsules and microcapsules obtained in this manner
US20030013799A1 (en) Aqueous suspension of nanoparticles comprising an agrochemical active ingredient
TW200942166A (en) Microencapsulation
CN103153052A (zh) 具有增强活性的中尺寸颗粒杀虫剂组合物
JP5628032B2 (ja) 作用剤を含んだポリマーネットワーク、その製造方法、及びその使用方法
DK159181B (da) Faste sammensaetninger indeholdende pheromoner til anvendelse ved bekaempelse af insekter og fremgangsmaade til kontrol af skadelige insektarter
AU6831300A (en) Composition containing an active substance, production and use thereof
JPH0585902A (ja) 生分解性ポリマーを含有する徐放性農薬製剤及びその製造方法
AU2021384023A1 (en) Method for preparing biodegradable microcapsules and use of the resulting microcapsules
JP2723971B2 (ja) 揮散性物質を含有するゲル組成物およびゲル基材
JPH01315402A (ja) 揮散性物質を含有するゲル組成物およびゲル基材
CA2561419C (en) Compositions and methods for protecting materials from damage
AU636903B2 (en) Dispenser for insect semiochemicals, method for the preparation thereof and method for the control of insects
JP2005179258A (ja) シロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物
JP2000319104A (ja) 徐放性複合体およびその二次製品
El‐Rehim et al. Controlled release of indole‐3‐butyric acid (IBA)—based on polymeric matrix prepared by ionizing radiation
KR20210067737A (ko) 항균 및 항알러지성 고분자 코팅 조성물, 및 항균 및 항알러지성 고분자 필름
JPS62187701A (ja) 非造膜性樹脂エマルジヨンの製法及びその粉末化法
JPH0196248A (ja) 徐方性組成物
WO2007036494A3 (de) Agrochemische formulierung umfassend wirkstoffhaltige polymerteilchen
MXPA98002746A (en) Use of a bioactive composition encapsul

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110722

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130820

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20131106

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20131113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140408

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140730

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20140806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140902

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5628032

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees